助動詞の使い分け

can / may / must / should の違いをやさしく整理

can / may / must / should は、動詞の前に置いて 「できる」「してもよい」「しなければならない」「したほうがよい」 「〜かもしれない」「〜に違いない」など、話し手の気持ちや判断を足す助動詞です。 後ろの動詞は、必ず原形にそろえます。

日本語訳だけで覚えると迷いやすいので、4つの違いは場面強さで見るのがおすすめです。 このページでは、基本意味、許可・義務・助言・推量の違い、否定形の注意、よくあるミス、ミニ確認をやさしく整理します。 初めての人は、まず can = できるmay = かもしれない / してもよいmust = しなければならない / 違いないshould = したほうがよい / はずだ と押さえればOKです。

助動詞 + 動詞の原形
形は全部同じ

You can go. / You may go.

You must go. / You should go.

後ろは必ず動詞の原形。違うのは、話し手の気持ちの強さや場面です。

can may must should の意味と強さを整理した図

まずはこの4つでOK

can

中心イメージ: できる / 可能

主な意味: 能力、許可、可能性

I can swim.
Can I use this?

may

中心イメージ: してもよい / かもしれない

主な意味: 丁寧な許可、控えめな推量

May I come in?
It may rain.

must

中心イメージ: 強い必要 / 強い確信

主な意味: 義務、禁止、強い推量

You must wear a helmet.
He must be tired.

should

中心イメージ: したほうがよい / 当然そうなるはず

主な意味: 助言、軽い義務、予想

You should rest.
The train should arrive soon.

迷ったら、まず「能力?許可?義務?助言?推量?」のどれかを考えましょう。

場面別に見る can / may / must / should

スマホでは表を横に動かすか、カードとして順番に確認できます。

場面 can may must should 見分けるポイント
能力 I can drive. 基本は使わない 基本は使わない 基本は使わない 「〜できる」は can。
許可 Can I use your pen? May I use your pen? must not で禁止 許可より助言 カジュアルなら can、丁寧なら may。
義務 基本は使わない 基本は使わない You must wear a seat belt. You should wear a seat belt. must は強い義務、should は助言寄り。
禁止 You can't park here. You may not enter. のように硬い表現で使うことがある You must not touch this. You shouldn't touch this. must not は強い禁止、should not は「しないほうがよい」。
推量 It can happen. It may happen. It must be true. It should be true. may は可能性、must は強い確信、should は当然そうなるはず。
助言 You can try this. 控えめな提案として使う場合はあるが、初級では深追いしない 強すぎることがある You should try this. 「〜したほうがいい」は should。

強さで比べる

A. 義務・助言の強さ

弱い

You can leave now.

出てもいいよ。

許可

You may leave now.

出てもよろしいです。

助言

You should leave now.

出たほうがいいです。

強い義務

You must leave now.

出なければなりません。

強さは文脈や言い方で変わります。この表は、まず迷わないための目安として使いましょう。

B. 推量の強さ

可能性がある

It may be true.

本当かもしれません。

当然そうなるはず

It should be true.

本当のはずです。

強い確信

It must be true.

本当に違いありません。

否定の強い確信

It can't be true.

本当のはずがありません。

初級では、否定の強い推量はまず can't be true として整理しましょう。 must not be true と考えると混乱しやすくなります。

C. 許可依頼の丁寧さ

カジュアル

Can I use this?

より丁寧

Could I use this?

このページでは補足扱いです。

フォーマル

May I use this?

それぞれの使い方

can: できる・してもよい・あり得る

can の能力・許可・可能性を整理した図

A. 能力

I can swim.
She can speak English.
He can play the guitar.

B. 許可

Can I open the window?
You can use this room.

C. 可能性

Accidents can happen.
This word can mean two things.

Can I ...? は日常的な許可依頼として自然です。より丁寧・改まった場面では May I ...?Could I ...? を使うことがあります。

may: してもよい・かもしれない

may の丁寧な許可と控えめな推量を整理した図

A. 丁寧な許可

May I come in?
You may start now.
Visitors may use this entrance.

B. 控えめな推量

It may rain tonight.
She may be busy.
The answer may be different.

maycan より改まった響きになりやすいです。may not は文脈で「〜しないかもしれない」または「〜してはいけない」になるため、例文ごとに覚えましょう。

must: しなければならない・してはいけない・違いない

must の義務・禁止・強い推量を整理した図

A. 強い義務

You must finish this today.
Students must bring their ID cards.
We must follow the rules.

B. 禁止

You must not touch this.
You must not enter this area.
You must not share your password.

C. 強い推量

He must be tired.
This must be your bag.
She must know the answer.

must not は「してはいけない」。「しなくてもよい」は don't have to を使います。過去や未来で言いにくい場面では have to を使うこともありますが、まずは意味の違いを押さえましょう。

should: したほうがよい・はずだ

should の助言・軽い義務・予想を整理した図

A. 助言

You should rest.
You should ask your teacher.
You should check your answer.

B. 軽い義務・当然

We should be polite.
You should keep your room clean.

C. 予想

The train should arrive soon.
This plan should work.
She should be home by now.

shouldmust よりやわらかい表現です。発展として should have done は「〜すべきだった」という意味になります。

must not と don't have to の違い

must not: してはいけない

イメージ: 禁止

You must not touch this button.
You must not enter the room.

don't have to: しなくてもよい

イメージ: 必要がない

You don't have to come early.
You don't have to bring lunch.

You must not go. = 行ってはいけない

You don't have to go. = 行かなくてもよい

Can I ...? と May I ...? の違い

Can I ...?

日常的・カジュアル

Can I use your phone?

May I ...?

丁寧・改まった表現

May I ask a question?

Could I ...?

can より丁寧な依頼

Could I borrow your pen?

学校文法では May I ...? が丁寧な許可依頼としてよく出ます。 実際の会話では Can I ...? もよく使われます。過度に「can は失礼」と決めつけなくて大丈夫です。

推量で使う can / may / must / should

may

かもしれない。確信は弱め。

It may rain tomorrow.

can

起こり得る / あり得る。一般的な可能性。

Mistakes can happen.

must

違いない。根拠があり、かなり強い確信。

He must be tired.

should

はずだ。当然そうなるという予想。

The package should arrive today.

can't

ありえない / はずがない。

That can't be true.

maycan はどちらも可能性を表すことがあります。 初級では、may は「今後そうなるかもしれない」、can は「一般的に起こり得る」と例文で整理しましょう。

よくある間違い

間違い1

NG: He can swims.

OK: He can swim.

助動詞の後ろは動詞の原形です。

間違い2

NG: Do you can swim?

OK: Can you swim?

助動詞の疑問文では do を使わず、助動詞を前に出します。

間違い3

NG: He doesn't can drive.

OK: He can't drive.

助動詞の否定は助動詞 + not です。

間違い4

NG: You don't must go.

OK: You don't have to go.

「行かなくてもよい」は don't have to を使います。

間違い5

NG: You must not go. を「行かなくてもよい」と訳す

OK: You must not go. = 行ってはいけない

must not は禁止です。

間違い6

NG: He must be tired. を「疲れなければならない」と訳す

OK: 疲れているに違いない

must は義務だけでなく、強い推量にも使います。

間違い7

NG: May I ...?Can I ...? は完全に同じ

OK: どちらも許可依頼に使えるが、May I ...? の方が改まった響き

場面によって丁寧さが変わります。

間違い8

NG: should = must と同じ強さ

OK: should は must よりやわらかい助言

should は「したほうがよい」、must は「しなければならない」に近いです。

迷ったときの判断フロー

1
「できる」と言いたい?

yes → can。例: I can swim.

2
「してもよいですか?」と聞きたい?

日常的 → Can I ...?。丁寧・改まった場面 → May I ...?。さらに丁寧な依頼 → Could I ...?

3
「しなければならない」と言いたい?

強い義務 → must。例: You must wear a helmet.

4
「したほうがよい」と言いたい?

助言 → should。例: You should rest.

5
「〜かもしれない / 〜に違いない」と言いたい?

かもしれない → may。はずだ → should。違いない → must。ありえない → can't

6
否定形に注意

してはいけない → must not。しなくてもよい → don't have to。できない → cannot / can't。しないかもしれない → may not

1分チェック

次の組み合わせを即答できるようにしましょう。

できる・許可

能力 → can
日常的な許可依頼 → Can I ...?
丁寧な許可依頼 → May I ...?

義務・否定

強い義務 → must
禁止 → must not
しなくてもよい → don't have to

助言・予想

助言 → should
はずだ → should

推量

かもしれない → may
違いない → must
ありえない → can't

TOEIC Part 5ではどう出る?

TOEIC Part 5でも、選択肢に can / may / must / should が並ぶことがあります。 後ろの動詞が原形か、義務・助言・推量・許可のどれを表す文脈かを見ます。

特に must notdon't have to の違い、ビジネス文脈の許可・義務・推量は見かけやすい形として整理しておくと安心です。

Q1. All visitors must ______ their ID cards at the entrance.

(A) show / (B) shows / (C) showed / (D) showing

答え: (A) show。助動詞 must の後ろは動詞の原形です。

Q2. You ______ submit the form today, but it is recommended.

(A) must not / (B) don't have to / (C) can not / (D) may not

答え: (B) don't have to。「今日提出しなくてもよいが、推奨される」という意味なので自然です。

Q3. The meeting ______ start on time because all members have arrived.

(A) should / (B) may not / (C) can not / (D) must not

答え: (A) should。「予定通り始まるはずだ」という予想なので自然です。

目的別の覚え方

A. 中学英語でまず覚えたい

can = できる
may = してもよい / かもしれない
must = しなければならない
should = したほうがよい
助動詞の後ろは原形

まずは短い例文で、形と意味をセットで覚えましょう。

B. 大人のやり直し英語

話し手の気持ちを足す言葉 / 日本語訳より場面で覚える / must と should の強さを比べる / must not と don't have to を分ける

細かい例外より、まず場面で選べることを優先しましょう。

C. TOEIC Part 5対策

助動詞の後ろは原形 / must・should の義務・助言 / may・must・should の推量 / must not・don't have to の違い

空欄の後ろの動詞の形と、文脈の意味をセットで確認しましょう。

D. 英会話

Can I ...?
May I ...?
You should ...
I can ...
It may ...

許可を求める、助言する、自分にできることを言う短い文から練習しましょう。

ミニクイズ

Q1. 「私はピアノを弾けます」はどれ?

答え: I can play the piano.。能力を表すので can を使います。

Q2. 「入ってもよろしいですか」は、丁寧に言うならどれ?

答え: May I come in?。改まった許可依頼では may が自然です。

Q3. 「君は休んだほうがいい」は must と should のどちら?

答え: should。助言なので You should rest. です。

Q4. He must be tired. の意味は?

答え: 彼は疲れているに違いない。義務ではなく、強い推量の must です。

Q5. 「彼は英語を話せます」はどれ?

(A) He can speaks English. / (B) He can speak English. / (C) He may speaking English.

答え: (B) He can speak English. 助動詞 can の後ろは動詞の原形です。

Q6. 「入ってもよろしいですか?」と丁寧に言うなら?

(A) Can I come in? / (B) May I come in? / (C) Must I come in?

答え: (B) May I come in? May I ...? は改まった許可依頼として使えます。

Q7. 「ここに駐車してはいけません」はどれ?

(A) You must not park here. / (B) You don't have to park here. / (C) You should park here.

答え: (A) You must not park here. must not は禁止を表します。

Q8. 「ここに駐車しなくてもよい」はどれ?

(A) You must not park here. / (B) You don't have to park here. / (C) You may not park here.

答え: (B) You don't have to park here. don't have to は「しなくてもよい」です。

Q9. He must be sick. の意味は?

答え: 彼は病気に違いない。 この must は義務ではなく、強い推量です。

Q10. It may rain tonight. の意味は?

答え: 今夜雨が降るかもしれません。 may は控えめな推量を表します。

Q11. 「医者に診てもらったほうがいい」はどれ?

(A) You can see a doctor. / (B) You should see a doctor. / (C) You may see a doctor.

答え: (B) You should see a doctor. should は助言を表します。

Q12. Can you help me? の語順として正しい説明は?

答え: 助動詞 can を主語 you の前に出しています。 助動詞の疑問文では do を使わず、助動詞を前に出します。

迷ったときの戻り先

よくある質問

can / may / must / should は何が違いますか?

can は能力・許可・可能性、may は丁寧な許可・控えめな推量、must は強い義務・強い推量、should は助言・予想を表しやすい助動詞です。

助動詞の後ろはなぜ原形なのですか?

英語では、助動詞が時制や話し手の気持ちを担当し、後ろの動詞は原形にそろえる形になります。まずは「助動詞 + 原形」と覚えましょう。

Can I ...? と May I ...? はどう違いますか?

どちらも許可依頼に使えます。Can I ...? は日常的、May I ...? は丁寧・改まった響きになりやすいです。

must と should はどう違いますか?

must は「しなければならない」という強い義務、should は「したほうがよい」という助言に近いです。

must not と don't have to はどう違いますか?

must not は「してはいけない」、don't have to は「しなくてもよい」です。意味が大きく違うので、例文ごと確認しましょう。

He must be tired. はなぜ「疲れなければならない」ではないのですか?

この must は義務ではなく、強い推量です。根拠があって「疲れているに違いない」と判断している文です。

may not は「してはいけない」ですか、「しないかもしれない」ですか?

文脈で変わります。She may not come today. は「来ないかもしれない」、You may not enter this room. は「入ってはいけません」という硬い表現です。

should は「すべき」と訳してよいですか?

訳として使える場面もありますが、いつも強く言いすぎる必要はありません。初級では「したほうがよい」「はずだ」と場面で分けると続けやすいです。

TOEICではどこを見ればよいですか?

まず助動詞の後ろが原形かを確認し、次に文脈が義務・助言・推量・許可のどれかを見ます。must notdon't have to の違いも大事です。

could / might も一緒に覚えるべきですか?

余裕があれば一緒に見ると理解が深まります。まずは can / may / must / should の中心イメージを押さえてから、個別レッスンで広げましょう。

今日やること

  1. まず結論カードで4つの中心イメージを確認する
  2. 助動詞の後ろは原形を確認する
  3. must / should の強さを比べる
  4. must not / don't have to の違いを確認する
  5. ミニクイズを3問解く
  6. 余裕があれば個別レッスンへ進む