英文を読むための最初の地図

英語の品詞の見分け方をやさしく整理

品詞とは、単語が文の中でどんな仕事をしているかを表す名前です。 英単語を1つだけ見て決めるのではなく、文の中での位置や、前後の単語とのつながりを見ると判断しやすくなります。 品詞が見えると、主語・動詞・目的語も見つけやすくなります。 このページでは、英語の8品詞の役割、見分ける3つのヒント、迷いやすい品詞、ミニ練習をやさしく整理します。

意味:何を表す? 位置:どこにある? 形:語尾や前後の単語は? まず4品詞からでOK
品詞 = 単語が文の中でしている仕事
同じ単語でも役割で変わる

I clean my room. clean = 動詞

This is a clean room. clean = 形容詞

「きれい」という意味だけでなく、文の中で何をしているかを見るのが大切です。

英語の8品詞をまとめた図

品詞はこの3つで見る

1. 意味を見る

  • 人・もの・ことなら名詞
  • 動きや状態なら動詞
  • 様子なら形容詞・副詞の候補

2. 位置を見る

  • 主語・目的語なら名詞
  • 名詞の前なら形容詞
  • 動詞の近くなら副詞
  • 前置詞の後ろなら名詞

3. 形を見る

  • -ly は副詞のヒント
  • -tion / -ment / -ness は名詞のヒント
  • -ful / -able / -ive は形容詞のヒント

ただし、語尾だけで100%決まるわけではありません。最後は文の中での役割を見ましょう。

まず押さえる4品詞

名詞:人・もの・ことの名前

名詞の役割を説明する図

The student reads a book.

student と book は人・ものの名前なので名詞です。

  • 役割:人・もの・場所・ことの名前
  • よくある位置:主語、目的語、前置詞の後ろ
  • 見分ける合図:a / an / the / my / many の後ろに来やすい
  • 注意点:water のように、名詞でも動詞として使われる単語があります。

動詞:動き・状態を表す

動詞の役割を説明する図

She runs every morning.

runs は「走る」という動きを表すので動詞です。

  • 役割:動き・状態を表す
  • よくある位置:主語の後ろ
  • 見分ける合図:時制で形が変わる、助動詞の後ろに原形で来る
  • 注意点:be動詞も動詞として扱います。

形容詞:名詞を説明する

形容詞の役割を説明する図

I have a small dog.

small は dog を説明しているので形容詞です。

  • 役割:名詞を説明する
  • よくある位置:名詞の前、be動詞の後ろ
  • 見分ける合図:a small dog / The dog is small.
  • 注意点:日本語では副詞っぽく見えても、名詞を説明していれば形容詞です。

副詞:動詞・形容詞などを説明する

副詞の役割を説明する図

She runs quickly.

quickly は runs を説明しているので副詞です。

  • 役割:動詞・形容詞・副詞・文全体を説明する
  • よくある位置:動詞の近く、形容詞の前、文頭・文末
  • 見分ける合図:-ly、very、often、always など
  • 注意点:fast のように形容詞にも副詞にもなる単語があります。

8品詞と10品詞、どちらで覚えればいい?

英語の品詞は、基本の8品詞として説明されることが多いです。学習教材によっては、助動詞と冠詞を独立させて10品詞として説明することもあります。 このページでは、まず基本の8品詞を中心に整理します。初心者は、最初から分類の違いで悩みすぎなくて大丈夫です。

分類 含まれるもの 学習の考え方
8品詞 名詞、代名詞、動詞、形容詞、副詞、前置詞、接続詞、間投詞 まず全体像をつかむのに向いています。
10品詞 8品詞 + 助動詞 + 冠詞 学習が進んだら細かく整理するとよいです。

8品詞の見分け方一覧

品詞 役割 よくある位置 見分ける合図 例文 よくあるミス
名詞 人・もの・場所・ことの名前 主語、目的語、前置詞の後ろ a / the / my / many の後ろ I bought a book. water のように動詞にもなる単語がある
代名詞 名詞の代わり 名詞と同じ場所 I / he / it / they / this / that She likes music. my / me / mine の形を混同しやすい
動詞 動き・状態 主語の後ろ 現在形・過去形・ing形などに変わる They study English. be動詞を動詞だと気づきにくい
形容詞 名詞を説明 名詞の前、be動詞の後ろ a big dog / The dog is big. This is an important lesson. 副詞と混同しやすい
副詞 動詞・形容詞・副詞・文全体を説明 動詞の近く、形容詞の前、文頭・文末 -ly、very、always、often He speaks slowly. fast のように形が変わらない副詞もある
前置詞 名詞との関係を作る 名詞の前 in the room / on the desk / at school The book is on the table. 後ろに文ではなく名詞が来ることを忘れやすい
接続詞 語・句・文をつなぐ つなぎ目 and / but / because / when / if I was tired, but I studied. 前置詞と混同しやすい
間投詞 感情・呼びかけ 文の外側 Oh! / Wow! / Hey! Wow! That is amazing. 文の骨組みとは分けて考える

迷いやすいポイント

A. 名詞と動詞

I drink water.

water は「水」という名詞。

I water the flowers.

water は「水をやる」という動詞。

B. 形容詞と副詞

He is a careful driver.

careful は driver を説明するので形容詞。

He drives carefully.

carefully は drives を説明するので副詞。

C. 前置詞と接続詞

because of rain

because of は後ろの名詞とセットで使います。

because it rained

because は理由を表す文をつなぐ接続詞です。

D. 動名詞と現在分詞

swimming が「泳ぐこと」なら名詞の役割、swimming が「泳いでいる〜」なら形容詞のような役割です。

詳しくは 動名詞のLesson と 分詞のLesson で確認できます。

E. 形が同じ単語

a fast car

fast は car を説明する形容詞。

He runs fast.

fast は runs を説明する副詞。

英文で品詞を見分ける4ステップ

1
主語と動詞を探す

まず文の中心を見つけます。主語は名詞・代名詞になりやすく、主語の後ろには動詞が来やすいです。

Tom plays tennis.
Tom = 名詞 / plays = 動詞

2
名詞を説明している語を探す

名詞の前にある説明語は形容詞の可能性が高いです。be動詞の後ろも形容詞になりやすいです。

a beautiful flower
beautiful = 形容詞

3
動詞や形容詞を説明している語を探す

動詞の様子を説明していれば副詞です。形容詞の前の very なども副詞です。

He speaks slowly.
slowly = 副詞

4
前置詞・接続詞を確認する

後ろが名詞なら前置詞の可能性、文と文をつないでいれば接続詞の可能性があります。

in the room = 前置詞
because it rained = 接続詞

品詞と主語・動詞・目的語は何が違う?

品詞は単語の種類・役割の名前です。一方で、主語・動詞・目的語・補語は、文の中での大きな役割です。 名詞は主語や目的語になれます。動詞は文の中心になります。形容詞は名詞を説明したり、補語になったりします。

The student reads a book.

  • The student = 名詞のかたまり / 主語
  • reads = 動詞 / 文の中心
  • a book = 名詞のかたまり / 目的語

品詞が分かると、次の「文の構成」「5文型」が理解しやすくなります。

ミニクイズ

Q1. She reads books. の reads は何詞?

答え:動詞。主語 She の後ろで、動きを表しています。

Q2. a beautiful flower の beautiful は何詞?

答え:形容詞。名詞 flower を説明しています。

Q3. He speaks slowly. の slowly は何詞?

答え:副詞。動詞 speaks を「ゆっくり」と説明しています。

Q4. in the room の in は何詞?

答え:前置詞。後ろの名詞 room と関係を作っています。

Q5. This is a clean room. の clean は何詞?

答え:形容詞。名詞 room を説明しています。

Q6. I clean my room. の clean は何詞?

答え:動詞。主語 I の後ろで「掃除する」という動きを表しています。

Q7. She is very kind. の very は何詞?

答え:副詞。形容詞 kind を説明しています。

Q8. The book is on the desk. の on は何詞?

答え:前置詞。後ろの the desk とセットで場所を表しています。

Q9. I stayed home because it rained. の because は何詞?

答え:接続詞。理由を表す文をつないでいます。

Q10. Wow! That is great. の Wow は何詞?

答え:間投詞。驚きや感情を表す一言です。

迷ったときの戻り先

目的別のおすすめルート

A. 英語が苦手な中学生

まずは短い英文で、主語と動詞を見つける練習から始めましょう。

B. 大人のやり直し英語

専門用語を増やすより、英文の中で役割を見つける感覚を優先します。

C. TOEIC Part 5対策

同じ語根の選択肢で、必要な品詞を判断する練習につなげます。

D. 長文読解が苦手な人

  • 主語・動詞を見つける
  • 名詞のかたまりを見つける
  • 前置詞句・接続詞で文の区切りを見る

長い英文も、まずは小さなかたまりに分けると読みやすくなります。

今日やること

  1. まずはこのページのミニクイズで、品詞を見分ける感覚を試す
  2. 次に Lesson 001 で、8品詞を一つずつ確認する
  3. その後、「文の構成」で主語・動詞・目的語を確認する
  4. 余裕があれば「5文型」まで進み、英文の骨組みを見る