to V と V-ing の使い分け

to不定詞と動名詞ingの違いをやさしく整理

to + 動詞の原形動詞 + ing は、どちらも「〜すること」と訳せます。 ただし、英語では見ている方向が少し違います。 to不定詞は「これから・目的・意志」動名詞ingは「実際の行為・経験・習慣」に寄りやすい、と考えると整理しやすくなります。

to V:これからすること V-ing:実際にすること 目的語にとる動詞 意味が変わる動詞
to V = 前へ向かう / V-ing = 行為を名詞にする
まずはこの対比

I decided to study English.

I enjoy studying English.

decide は「これからやると決める」ので to study。 enjoy は「実際にして楽しむ」ので studying が自然です。

to不定詞と動名詞ingの違いを、これから向かう動きと実際の行為で整理した図

まず結論:方向が違う

to不定詞:これから向かう

まだ実行していないこと、これからすること、目的や計画に向かう感じを表しやすい形です。

I want to learn English.

英語を学びたい。これから学ぶ方向に気持ちが向いています。

動名詞ing:行為そのもの

実際にする行為、経験、習慣、すでに頭の中にある動作を名詞のように扱います。

I enjoy learning English.

英語を学ぶことを楽しんでいる。行為そのものを楽しんでいます。

目的語にとる動詞で見分ける

to V をとりやすい動詞

to不定詞を目的語にとる動詞を、want decide hope plan などで整理した図

希望・決意・計画・約束のように、これから先へ向かう意味の動詞と相性がよいです。

want to V / decide to V / hope to V / plan to V

例:She decided to study abroad.

V-ing をとりやすい動詞

動名詞ingを目的語にとる動詞を、enjoy finish avoid mind などで整理した図

楽しむ・終える・避ける・気にするなど、行為そのものを目的語にする動詞と相性がよいです。

enjoy V-ing / finish V-ing / avoid V-ing / mind V-ing

例:I enjoy reading novels.

タイプ 基本イメージ よく出る動詞 例文
to V これからする・目的へ向かう want / decide / hope / plan / promise I hope to see you again.
V-ing 行為そのもの・経験・習慣 enjoy / finish / avoid / mind / keep She finished writing the report.
両方OK 意味が近いことも、少し変わることもある like / love / begin / start I like reading. / I like to read.

意味が変わる動詞

rememberforgettryregret は、 後ろに to V が来るか V-ing が来るかで意味が変わります。 見分けるコツは、to V は未来、V-ing は過去・実際の行為です。

Remember to lock the door.

ドアに鍵をかけるのを忘れないで。これからすることです。

I remember locking the door.

ドアに鍵をかけたことを覚えている。過去にした行為です。

remember forget regret try など、to不定詞と動名詞ingで意味が変わる動詞の図
動詞 to V V-ing
remember これからすることを覚えている
Remember to call me.
したことを覚えている
I remember calling him.
forget これからすることを忘れる
I forgot to send the file.
したことを忘れる
I forgot sending the file.
try 努力してやってみる
I'll try to solve it.
試しにやってみる
Try restarting your phone.
regret これから言うことを残念に思う
We regret to inform you...
したことを後悔する
I regret saying that.

どちらも使える場合

like love start begin など、to不定詞と動名詞ingの両方をとれる動詞の図

likelovestartbegin は、両方使えることがあります。 意味がほぼ同じになる場合もありますが、ざっくり分けるなら、 V-ing はふだんの行為to V はその場の選択やこれからの行動に寄りやすいです。

I like reading before bed.

寝る前に読むことが好き。習慣としての行為です。

I like to read before I sleep.

寝る前に読むのが好き。これから読む行動にも自然につながります。

迷ったときの判断フロー

1
これからする?

希望・決意・計画なら to V を考えます。

2
行為そのもの?

楽しむ・終える・避けるなら V-ing が候補です。

3
意味が変わる動詞?

remembertry は、未来か過去・実行済みかを確認します。

4
決まった形?

enjoy V-ingdecide to V のように例文ごと固定します。

ミニクイズ

Q1. I enjoy (to cook / cooking). 正しいのは?

答え:cookingenjoy は基本的に V-ing を目的語にとります。

Q2. She decided (to study / studying) abroad. 正しいのは?

答え:to studydecide は「これからすることを決める」ので to V です。

Q3. Remember to lock the door. は「鍵をかけたことを覚えていて」?

答え:いいえ。これから鍵をかけるのを忘れないでという意味です。 「鍵をかけたことを覚えている」は I remember locking the door. です。

Q4. Try restarting your phone. の意味は?

答え:試しにスマホを再起動してみてtry V-ing は「試しに実行する」という意味です。

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ここで違いが見えたら、詳しい Lesson 046 で動詞リストと例文を増やすと、実戦で迷いにくくなります。