1. 目的語 O を探す
能動文の目的語が、受動文の主語になります。
They built the bridge.
→ The bridge was built.
受動態は be + 過去分詞 で「〜される」を表す形です。
文型と一緒に見ると、いちばん大事なのは、
能動文の目的語 O が受動文の主語 S になることです。
第3文型・第4文型・第5文型は目的語があるため受動態にしやすく、
第4文型では主語にできる語が2つある場合があります。
一方、第1文型・第2文型は目的語がないため、基本的に受動態にしません。
このページでは、文型別の受動態、第4文型の2通り、第5文型の補語、
make / see / hear の注意、ミニ確認まで例文で整理します。
能動文の目的語が、受動文の主語になります。
They built the bridge.
→ The bridge was built.
時制に合わせて be を変えます。
build → was builtdeliver → is deliveredfinish → will be finished
第4文型ではもう一つの目的語が残り、第5文型では補語 C が残ります。
必要なときだけ by + 行為者 を付けます。
迷ったら、まず「主語にしたい目的語はどれ?」と考えましょう。
They built the bridge.O = the bridge
The bridge ...
built → was built
The bridge was built by the workers.
行為者が分からない、重要でない、言わなくても分かる場合は by を省略できます。
受動態では「誰がしたか」より「何がされたか」に焦点が移ります。
スマホでは表を横に動かすか、カードとして順番に確認できます。
| 文型 | 能動文 | 目的語 O | 受動態にできる? | 受動文 | ポイント |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1文型 SV | She runs every morning. |
なし | 基本不可 | - | 主語に移せる目的語がありません。 |
| 第2文型 SVC | He is kind. |
なし | 基本不可 | - | kind は補語 C であり、目的語ではありません。 |
| 第3文型 SVO | They built the bridge. |
the bridge |
可 | The bridge was built. |
もっとも基本。目的語がそのまま主語になります。 |
| 第4文型 SVOO | She gave him a key. |
him / a key |
可 | He was given a key.A key was given to him. |
人を主語にする形と、物を主語にする形があります。 |
| 第5文型 SVOC | They named the dog Max. |
the dog |
可 | The dog was named Max. |
目的語が主語になり、補語 C は残ります。 |
SVOでは目的語 O が1つあります。その目的語を受動文の主語にします。
by + 行為者 は必要なときだけ付けます。
Active: They deliver the package.
Passive: The package is delivered.
Active: Someone opened the window.
Passive: The window was opened.
Active: The company will release the product next month.
Passive: The product will be released next month.
Active: Many people love this song.
Passive: This song is loved by many people.
Someone や They など、行為者があいまいなときは by を省略しやすいです。
第4文型は目的語が2つあります。人を主語にする形と、物を主語にする形があります。
物を主語にする場合、give型は to + 人、buy型は for + 人 になりやすいです。
動詞: give / send / show / tell / teach / lend / offer
Active: She gave him a key.
Passive 1: He was given a key.
Passive 2: A key was given to him.
Active: The teacher showed us a picture.
Passive: We were shown a picture.
Passive: A picture was shown to us.
物を主語にすると to + 人 が残ります。「誰に向かうか」のイメージです。
動詞: buy / make / cook / get / choose
Active: My father bought me a bike.
Passive: A bike was bought for me by my father.
Active: She made her son a cake.
Passive: A cake was made for her son.
buy型は、物を主語にして for + 人 で整理すると自然です。
I was bought a bike. のような形は学習初期では無理に使わず、A bike was bought for me. を基本形にしましょう。
スマホでは表を横に動かすか、カードとして順番に確認できます。
| 型 | 代表動詞 | 能動文 | 物を主語にした受動態 | イメージ |
|---|---|---|---|---|
| to型 | give / send / show / tell / teach / lend |
She sent me an email. |
An email was sent to me. |
物が相手に向かう。 |
| for型 | buy / make / cook / get / choose |
He cooked us dinner. |
Dinner was cooked for us. |
相手のためにする。 |
すべてを機械的に分類しすぎなくて大丈夫です。初心者は「give型は to、buy型は for」とまず整理し、不自然な受動文を無理に作らず、自然な言い方を優先しましょう。
第5文型では、目的語 O が主語になります。
補語 C は消えずに残り、主語になった語の状態や名前を説明し続けます。
A. 形容詞:
They kept the room clean.
The room was kept clean.
B. 名詞:
They named the dog Max.
The dog was named Max.
C. 役職・肩書き:
The members elected her leader.
She was elected leader.
D. 状態:
They left the door open.
The door was left open.
clean、Max、leader、open は補語 C です。「OがSになる、Cは残る」と覚えましょう。
能動文では make / see / hear + O + 動詞の原形 になることがあります。
受動態では O が主語になり、原形動詞の前に to が戻ります。
初心者はまず make / see / hear の3つを覚えましょう。
スマホでは表を横に動かすか、カードとして順番に確認できます。
| 動詞 | 能動文 | 受動文 | 意味 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| make | They made her wait. |
She was made to wait. |
彼女は待たされた。 | wait の前に to が戻る。 |
| see | I saw him cross the street. |
He was seen to cross the street. |
彼が通りを渡るのを見られた。 | cross の前に to が戻る。 |
| hear | We heard her sing. |
She was heard to sing. |
彼女が歌うのが聞かれた。 | sing の前に to が戻る。 |
let はこのルールに無理に混ぜません。受動態では be allowed to など別の形で言うことが多いため、ここでは発展として眺める程度で大丈夫です。
This book was written by a famous writer.The song was composed by a young musician.The window was broken by my brother.
someone / they / people など、言わなくてもよいMy bike was stolen.The door was closed.The meeting was canceled.The package was delivered.
by を毎回付ける必要はありません。詳しくは
受動態の by を確認する で整理できます。
受動態では by だけでなく、with / in / of / for / to などが出ることもあります。
ただし、すべてを一度に覚えようとしなくて大丈夫です。まずはよく使うセットを例文で覚えましょう。
The desk was covered with papers.
This table is made of wood.
Cheese is made from milk.
This town is known for its old temples.
I am interested in English.
be interested in などは、形としては受動態に見えても形容詞的に使われることが多いです。
初級では「よく使う be + 過去分詞 + 前置詞 のセット」として見ておきましょう。
受動態では be の形が時制に合わせて変わります。過去分詞は変わりません。
このページでは文型ごとの受動態が主役なので、時制は確認程度にしましょう。
スマホでは表を横に動かすか、カードとして順番に確認できます。
| 時制 | 形 | 例文 |
|---|---|---|
| 現在形 | is / are + 過去分詞 | The package is delivered. |
| 過去形 | was / were + 過去分詞 | The window was opened. |
| 未来形 | will be + 過去分詞 | The report will be finished tomorrow. |
| 現在完了 | has / have been + 過去分詞 | The task has been completed. |
| 助動詞 | can / must / should + be + 過去分詞 | This form must be submitted today. |
基本形から戻りたいときは、受動態の基本へ進みましょう。
She runs every morning.
目的語がないため、基本的に受動態にしません。
He is kind.
kind は補語であり、目的語ではないため受動態にしません。
The baby slept.
目的語がないため、受動態にしません。
He has a car.
文法上説明が必要になるため、初級ではまず通常の受動態にしないと考えます。
前置詞を含む群動詞のように、発展的に受動態になるものもあります。
例: Someone looked after the child. → The child was looked after.
ただし、このページでは「目的語があるか」をまず見ることを優先します。
NG: The bridge built by them.
OK: The bridge was built by them.
受動態には be + 過去分詞 が必要です。
NG: The package is deliver.
OK: The package is delivered.
be の後ろは過去分詞です。
NG: She runs was run.
OK: She runs. は基本的に受動態にしない。
第1文型には目的語がありません。
NG: He is happy was happied.
OK: He is happy. は基本的に受動態にしない。
happy は補語であり、目的語ではありません。
NG: A key was given him.
OK: A key was given to him.
物を主語にする場合、give型では to + 人 を使います。
NG: A bike was bought to me.
OK: A bike was bought for me.
buy型では for + 人 を使います。
NG: The room was kept.
OK: The room was kept clean.
第5文型の補語 clean は受動態でも残ります。
NG: She was made wait.
OK: She was made to wait.
make + O + 原形 は受動態で to が戻ります。
NG: by を毎回付ける
OK: 行為者が重要なときだけ by を付ける
受動態では行為者を省略することがよくあります。
ない → 基本的に受動態にしない。ある → Step 2へ。
1つ → SVO。2つ → SVOO。目的語 + 補語 → SVOC。
人主語: He was given a key.
物主語: A key was given to him.
buy型なら for + 人。
The room was kept clean.The dog was named Max.
She was made to wait.He was seen to cross the street.
行為者が大事 → by + 行為者。不要 → 省略。
受動態の基本形 → be + 過去分詞
能動文の目的語 O → 受動文の主語 S
第3文型 SVO → O が S になる
第4文型 SVOO → 人主語 / 物主語の2通り
give型 → to + 人
buy型 → for + 人
第5文型 SVOC → C は残る
make / see / hear → 受動態で to が戻る
by → 必要なときだけ付ける
第1・第2文型 → 基本的に受動態にしない
TOEIC Part 5でも、is / are / was / were / be + 過去分詞 の形を見かけることがあります。
受動態か能動態かは、主語が「する側」か「される側」かで判断します。
助動詞の後ろなら be + 過去分詞、第4文型では to / for、第5文型では補語が残る形にも注意しましょう。
(A) finish / (B) finished / (C) finishing / (D) to finish
答え: (B) finished。will be + 過去分詞 で受動態になります。
(A) to / (B) for / (C) by / (D) with
答え: (A) to。send型では、物を主語にした受動態で to + 人 を使います。
(A) quiet / (B) quietly / (C) quietness / (D) to quiet
答え: (A) quiet。第5文型の受動態では補語が残ります。quiet は room の状態を説明しています。
(A) register / (B) registered / (C) registering / (D) registration
答え: (B) registered。must be + 過去分詞 で受動態になります。
be + 過去分詞 / O が S になる / 第3文型 SVO / by は必要なときだけ
まずは短いSVO文で、目的語を主語にする練習をしましょう。
第1・第2文型は目的語なし / 第3文型は目的語1つ / 第4文型は目的語2つ / 第5文型は目的語 + 補語
受動態の前に、目的語 O と補語 C の違いを確認すると分かりやすくなります。
第4文型の2通り / to と for / 第5文型で補語が残る / make / see / hear の to
書き換え問題では、残る語と前置詞に注意しましょう。
be + 過去分詞 / 助動詞 + be + 過去分詞 / to / for / by / 主語がする側かされる側か
空欄の前後だけでなく、主語と動詞の関係を確認しましょう。
They built the bridge. を受動態にすると?答え: The bridge was built. 目的語 the bridge が受動文の主語になります。
She gave him a key. の受動態として自然なものを2つ書くと?答え: He was given a key. / A key was given to him. 第4文型では、人を主語にする形と物を主語にする形があります。
My mother made me a cake. を物を主語にして受動態にすると?答え: A cake was made for me by my mother. make型では for + 人 を使います。
They kept the room clean. を受動態にすると?答え: The room was kept clean. 第5文型の補語 clean は残ります。
They named the cat Luna. を受動態にすると?答え: The cat was named Luna. 目的語 the cat が主語になり、補語 Luna は残ります。
They made him clean the room. を受動態にすると?答え: He was made to clean the room. make + O + 原形 は、受動態で to が戻ります。
The package is ______ every morning.(A) deliver / (B) delivered / (C) delivering
答え: (B) delivered。受動態は be + 過去分詞 です。
A letter was sent ______ her.(A) to / (B) for / (C) by
答え: (A) to。send型では、物を主語にした受動態で to + 人 を使います。
A bag was bought ______ me.(A) to / (B) for / (C) by
答え: (B) for。buy型では for + 人 を使います。
by を必ず付ける必要はありますか?答え: いいえ。 誰がしたかを言いたいときだけで大丈夫です。行為者が重要でない場合、受動態では by を省略することがよくあります。
基本的には、目的語がある第3文型・第4文型・第5文型です。まず目的語 O を探しましょう。
主語に移せる目的語がないためです。第2文型の補語 C は目的語ではありません。
目的語が2つあるからです。人を主語にする形と、物を主語にして to / for + 人 を残す形があります。
give型は物が相手に向かうイメージなので to、buy型は相手のためにするイメージなので for と考えると整理しやすいです。
消えません。The room was kept clean. の clean のように、主語の状態や名前を説明し続けます。
能動文では原形動詞を使いますが、受動態では be made / seen / heard to V の形になります。まずは形として覚えて大丈夫です。
必ずではありません。誰がしたかが大事なときだけ by + 行為者 を付けます。
was opened のように be動詞 + 過去分詞 になっていれば受動態です。過去形だけなら opened のように動詞が単独で出ます。
基本の受動態は is / was + 過去分詞、現在完了受動態は has / have been + 過去分詞 です。どちらも過去分詞は変わりません。
主語が「する側」か「される側」か、空欄の前が be や助動詞か、第4文型の to / for、第5文型の補語が残る形かを見ます。