英語学習 | Learning English

文の種類

英文の4つの文の種類をやさしく解説

Lesson 004

文の種類とは

事実を伝える・質問する・お願いする・感情を表す4つの状況のイラスト

英語で文を作るとき、「何をしたいか」によって、文の形が変わります。

たとえば:
・事実や気持ちを伝えたいとき
・相手に質問したいとき
・何かをお願いしたいとき
・「わあ!」という気持ちを表したいとき

英語では、こうした目的に合わせて4つの文の形を使い分けます。
このページでは、「平叙文・疑問文・命令文・感嘆文」の4種類を、やさしく解説します。

1. 平叙文

平叙文の例を表すイメージイラスト

平叙文(へいじょぶん)は、物事をありのままに述べる普通の文のことです。

平叙文の特徴
  • ✔️ 基本的には「主語 + 動詞(述語)」の順になります。
  • ✔️ 事実や気持ちを相手に伝えたいときに、いちばんよく使われる文です。
  • ✔️ 文の終わりにピリオド(.)をつけます。
  • ✔️ 文尾は下げて発音します。
  • ✔️ 「はい/いいえ」で答える文ではありません。
  • ✔️ 「~です。 / ~します。」などの肯定的な表現や、「~ではありません」「~しません」といった否定的な表現があります。
【肯定形】(~である。/~する。) 【否定形】(~ではない。/~しない。)
She is American.
She is not American.
She can sing well.
She cannot sing well.
I bought her a new car.
I did not buy her a new car.

英語では、「ちがうよ」「〜じゃないよ」と言いたいとき、not(〜ない) を使います。
とくに、be動詞(is / are など)助動詞(can / will など) のある文では、そのすぐあとに not を入れればOKです。

She is not American.

She cannot sing.

He will not come.

「ふつうの動詞」(たとえば bought)のときは、did not を前につけて、 動詞を元の形(buy)にします。
これは、一般動詞(bought など)の文を否定にする基本ルールで、動詞の前に do / does / did + not を置いて、動詞は原形にしなければなりません。

I did not buy a car.

He did not play soccer.

They did not eat lunch.

⚠ よくある間違い:

He eat lunch.
→ 「He」に続く一般動詞は、三人称単数現在の形にする必要があります。

He eats lunch.
→ 三単現の「s」を忘れずに!


They eats dinner.
→ 「They」は複数形なので、動詞に「s」はつきません。

They eat dinner.
→ 主語が複数のときは、動詞はそのまま。

📝 平叙文クイズ

📘 問題 / 5

2. 疑問文

疑問文の例を表すイメージイラスト

疑問文は、質問したいときに使う文です。
相手のことを知りたいとき、確かめたいときなどに使います。

疑問文のポイント
  • ✔️ 文の語尾は 上げ調子で読む
  • ✔️ Do / Does / Didbe動詞が主語の前に出る
  • ✔️ yes / no で答えられる文も多い
  • ✔️ 疑問詞(What, Where など)で始まる疑問文もある

2-1. 一般疑問文(Yes / No で答える)

Are you OK? と Yes! の会話をする男女のイラスト。英語の一般疑問文(Yes / Noで答える)を視覚的に表現したジブリ風のワンシーン。

返答するときに Yes / No を必要とするため イエス・ノー疑問文 とも呼ばれ、文尾は必ず上げて発音します。
be動詞や助動詞が主語の前に来ます。

✔ 肯定形の例

Are you hungry?

Do you like music?

✔ 否定形の例

Aren’t you coming to the party?

Don’t you like chocolate?

⚠ 英語と日本語の答え方のちがい

英語では、実際の事実に対して「Yes / No」で答えます。
つまり、否定の文で質問されたとしても、 答えの内容が肯定なら「Yes」を使います。

Aren’t you tired?

Yes, I am.

No, I’m not.

日本語と同じように「いいえ、疲れてます」と言ってしまうと、誤解されてしまうので注意しましょう。

2-2. wh疑問文(情報をたずねる)

Where? と虫メガネで探している少年探偵のイラスト。英語の wh疑問文(Where などの疑問詞)を視覚的に表現した場面。

wh疑問文は、who / what / where / why / when / how などの疑問詞で始まる文です。
「何?」「誰?」「いつ?」「どこ?」「どうして?」といった、Yes / No では答えられない情報をたずねるときに使います。

wh疑問文のポイント
  • ✔️ 疑問詞(What, Who, Where など)から文が始まる
  • ✔️ be動詞や助動詞は、主語の前に出る
  • ✔️ yes / no ではなく、具体的な答えが必要
  • ✔️ 語尾は上げ調子で読むのが自然

What is your name?

Where do you live?

Why are you late?

When did you start studying English?

Who broke the window?

Which do you prefer, coffee or tea?

How do you go to school?

⚠ 疑問詞が主語かどうかで語順が変わる

疑問詞主語以外(「何を」「どこに」など)のときは、疑問詞 → 助動詞 → 主語 → 動詞 の語順になります。

例: What do you want to eat?

疑問詞主語(「誰が」「何が」など)のときは、疑問詞 → 動詞 の語順になります。

例: Who came to the party?

📚 主な疑問詞の使い方

  • What:物・内容をたずねる(例:What is this?)
  • Who:人をたずねる(例:Who is she?)
  • Where:場所をたずねる(例:Where do you live?)
  • When:時間をたずねる(例:When did you arrive?)
  • Why:理由をたずねる(例:Why are you sad?)
  • How:方法・状態・程度をたずねる(例:How do you go?)
  • Which:選択肢の中から選ぶ(例:Which do you like?)
  • Whose:所有者をたずねる(例:Whose book is this?)

🎧 読み方のコツ

wh疑問文の語尾は、Yes/No疑問文ほどはっきり上げませんが、自然な抑揚(やや上げ調子)で読むと丁寧に聞こえます。

2-3. 選択疑問文(どれ?を聞く)

Tea or coffee? の二択メニューを前に悩んでいる少年のイラスト。英語の選択疑問文を視覚的に表現した場面。

選択疑問文は、A or B のように選択肢を提示して「どちらがいい?」とたずねる文です。
Yes / No ではなく、選んで答えるのが特徴です。

選択疑問文のポイント
  • ✔️ 選択肢は or でつなぐ(例:tea or coffee)
  • ✔️ 質問は be動詞や助動詞で始める
  • ✔️ 答えるときは選んで答える(Yes / No ではない)
  • ✔️ 文の最後はやや上げ調子で読むのが自然

Do you want tea or coffee?

Would you like to stay home or go out?

Would you rather stay home or go out?

📌 文法のヒント

  • 選択肢は同じ文法構造で並べるとわかりやすい(例:動詞と動詞、名詞と名詞)
  • 「or」の前にカンマはつけないのが普通
  • 質問はDo / Would / Are / Isなどの疑問文の形で始めます
  • 答えるときは「Tea, please.」「I’d rather stay home.」のように選んで答える

🎧 発音のヒント

選択疑問文では、文尾を上げ調子で読み、特に最後の選択肢(or のあとの語)に軽くフォーカスすると自然に聞こえます。

2-4. 付加疑問文(確認したいとき)

You’re going to the store, aren’t you? と確認する男の子と微笑む女性のイラスト。英語の付加疑問文の会話例を視覚的に表現した場面。

ふつうの文のあとに「〜ですよね?」と確認する文を 付加疑問文 といいます。

付加疑問文のポイント
  • ✔️ 肯定文のあとには否定の付加疑問をつける(例:isn't he?)
  • ✔️ 否定文のあとには肯定の付加疑問をつける(例:is he?)
  • ✔️ 付加疑問は主語を代名詞に変えてつける(例:Tom → he)
  • ✔️ 本文と付加疑問の間にはカンマ(,)を入れる
  • ✔️ 本文の内容に自信があって同意を求める時は文尾を下げて発音するが、自信が無く確認したいときは文尾を上げて発音する

You're a student, aren't you?

She can speak English, can't she?

Tom doesn't like math, does he?

📘 特殊な形に注意!

  • 命令文には will you?、Let's の文には shall we? を使います。
  • 例: Open the door, will you?(ドアを開けてくれる?)
  • 例: Let's take a break, shall we?(少し休憩しましょうか)

📌 文法のヒント

  • 動詞の時制に注意:本文が過去形なら、付加疑問も過去形になります
    例: He went there, didn’t he?
  • I のときの例外:I'm ~ の付加疑問は aren't I? になります
    例: I'm late, aren’t I?
    これは amn't I? では言いにくいため、口語で自然に使われる aren’t I? が定着しています。
  • 否定語(hardly, rarelyなど)が本文にあるときは、付加疑問は肯定形にします
    例: He hardly eats out, does he?
  • 日常会話の省略形もよく使われます(主語が省略された文など)
    例: Nice day, isn’t it?

📝 疑問文クイズ

📘 問題

3. 命令文

命令文は、相手に何かをするように指示する文です。
「~しなさい」「~してください」「~しないで」などの表現に使われます。

命令文のポイント
  • ✔️ 主語(you)を省略し、動詞の原形で始める
  • ✔️ please を加えると丁寧な依頼になる
  • ✔️ 否定形は Don'tNever を使う
  • ✔️ Let's で「一緒に~しよう」と誘う表現になる

3-1. 肯定の命令文

Open the window! と命令されて驚きながら窓を開けようとしている少年のイラスト。英語の命令文の用法を表す場面。

命令文とは、相手に「〜しなさい」「〜してください」と行動を促す文のことです。
主語を省略し、動詞の原形で文を始めます。

肯定の命令文のポイント
  • ✔️ 主語(you)は省略する
  • ✔️ 動詞の原形から始める
  • ✔️ 丁寧に言いたいときは please を加える(前でも後ろでもOK)
  • ✔️ 日常会話では、口調で強さや丁寧さを調整する

Open the window.

Please sit down.

Close the door, please.

📘 丁寧さの表現に注目!

  • please を文頭に置くと丁寧な印象に
  • please を文末に置くと少しカジュアルに
  • 例: Please be quiet.(静かにしてください)
  • 例: Be quiet, please.(静かにしてくれませんか)

📌 命令文+and / or の使い方

  • 命令文, and ~:~しなさい、そうすれば…
  • 命令文, or ~:~しなさい、さもないと…

例:

  • Study hard, and you'll pass the exam.
  • Hurry up, or you'll miss the bus.

🎧 発音のヒント

命令文では、語尾をやや強めに発音すると、相手に意図が伝わりやすくなります。
丁寧な命令文では、please を穏やかに発音することで、柔らかい印象を与えます。

3-2. 否定の命令文

展示室でガラスケースに手を伸ばす子どもを、係員の女性が Don't touch that! と制止しているイラスト。英語の否定命令文の例を表現した場面。

否定の命令文は、「〜するな」「〜しないで」と相手に行動をやめさせたいときに使う表現です。
文の最初に Don't をつけて作ります。

否定の命令文のポイント
  • ✔️ Don't + 動詞の原形:〜するな
  • ✔️ Never + 動詞の原形:絶対に〜するな(強調)
  • ✔️ 主語(you)は使わない
  • ✔️ 強く聞こえるので、口調に注意

Don't touch that.

Don't be late.

Never give up.

📘 Don't / Never の使い分け

  • Don't:一般的な禁止や注意
  • Never:強い禁止・絶対にダメという意志
  • 例: Don't talk in class.(授業中は話すな)
  • 例: Never lie to your friends.(友達に絶対ウソをつくな)

📌 よくある間違いに注意!

  • 「Don't + 主語 + 動詞」としない(主語は不要)
  • ❌ Don't you touch that. → ✅ Don't touch that.
  • 命令形の文なので、文末はピリオドが基本(強調時は !)
  • 相手との関係性で、口調をやわらげることも大切

3-3. Let を使った命令文

Let me do it! と元気に申し出る少年が、驚いた様子の女性に向かって手を差し伸べているイラスト。英語の Let を使った命令文の表現を示す場面。

Let を使った命令文は、「〜させてください」「〜させなさい」のように、許可や提案を表すときに使います。
Let + 人 + 動詞の原形 という形が基本です。

Let を使った命令文のポイント
  • ✔️ Let + me / him / her / 人名 + 動詞の原形
  • ✔️ 「〜させてください」:申し出・提案に使う
  • ✔️ 「〜させなさい」:相手に指示を出すときに使う
  • ✔️ 丁寧な言い方になるので、会話でよく使われる

Let me do it.

Let her sleep for now.

Let him try again.

📘 よく使う組み合わせ

  • Let me ~(自分にさせて)
  • Let us ~(一緒に〜しよう:=Let's)
  • Let him/her ~(その人に〜させて)

📌 文法のヒントと注意点

  • Let + 人 のあとは必ず 動詞の原形
  • 目的語(me, him, her など)を忘れないように!
  • ❌ Let do it. → ✅ Let me do it.
  • Let は命令というより許可や申し出のニュアンス

3-4. Let's を使った命令文

少女が笑顔で Let's dance! と男の子を誘い、草原で一緒に踊り始めようとしているイラスト。英語の Let's を使った命令文の意味を伝える場面。

Let's(Let us)は、「一緒に〜しよう」と相手を誘うときに使う命令文です。
提案・勧誘など、協力的でポジティブな表現になります。

Let's の命令文のポイント
  • ✔️ Let's + 動詞の原形 の形
  • ✔️ 「私たち一緒に〜しましょう」という意味
  • ✔️ 発音は レッツ(明るく元気に)
  • ✔️ 提案や勧誘にぴったりの表現

Let's dance!

Let's take a break.

Let's study English together.

📘 Let's の使い方の例

  • Let's go!(行こう!)
  • Let's eat lunch.(昼ごはんを食べましょう)
  • Let's not give up.(あきらめるのはやめよう)

📌 文法のヒント

  • Let's のあとには 動詞の原形を使う
  • 否定形は Let's not + 動詞
  • 例: Let's not be late.(遅れないようにしよう)

🧩 命令文に付加疑問をつけると?

  • 命令文のあとに will you? を加えると、やさしいお願いになる
  • 例: Open the door, will you?(ドアを開けてくれる?)
  • Let's を使った命令文のあとには shall we? を加える
  • 例: Let's take a break, shall we?(少し休憩しましょうか)

📝 命令文クイズ

🖋 文を完成させる単語を1つ選びましょう。

📘 問題

4. 感嘆文

感嘆文とは、「なんて〜なんだ!」「すごい!」「うれしい!」など、気持ちを強く伝える表現です。
主に WhatHow を使って作ります。

感嘆文のポイント
  • ✔️ What は「名詞」を強調するときに使う
  • ✔️ How は「形容詞・副詞」を強調するときに使う
  • ✔️ 最後には「!」感嘆符をつける

4-1. What を使った感嘆文

何と素晴らしい眺めなんだ!と感動している様子のイラスト

What を使った感嘆文は、「名詞」に対して驚きや感動を表すときに使います。
「何と〜な〜なんだ!」という形で、感情を強く伝えることができます。

What 感嘆文のポイント
  • ✔️ 形は What + 形容詞 + 名詞 + 主語 + 動詞
  • ✔️ 名詞が単数の場合は a / an を忘れずに
  • ✔️ 最後は 感嘆符(!) をつける
  • ✔️ 「すごい!」「かわいい!」など、感情がこもった場面で使える

What a wonderful view this is!

What an amazing idea that was!

What a cute puppy!

📘 よく使う What 感嘆詞 の表現

What を使うと、「もの・人・できごと」などに対してびっくりした気持ちをこめて伝えることができます。

見たことや聞いたことに感動したときによく使う表現を紹介します:

What a day!

What a surprise!

What luck!

📌 文法のヒント(やさしく説明)

  • What a ~ の「a」は「ひとつの」という意味です。
  • だから、ものや人が1つのときには「a」や「an」をつけます。
    例:What a cute puppy!(なんてかわいい子犬!)
  • たくさんあるときは「a」はつけません。
    例:What beautiful flowers!(なんてきれいな花たち!)
  • 水・空気・音楽・幸せなど、数えないものには「a」をつけません。
    例:What beautiful music!(なんて美しい音楽!)

❗ 感嘆文を書くときのポイント

感動を伝えるときは、文の最後に「!」(ビックリマーク)をつけましょう。

4-2. How を使った感嘆文

なんて美しいんだ!と感激している場面のイラスト

How を使った感嘆文は、「形容詞」や「副詞」に対して気持ちを表すときに使います。
「なんて〜なんだ!」と、ものごとの性質やようすにびっくりしたときにぴったりの表現です。

How 感嘆文のポイント
  • ✔️ 形は How + 形容詞(または副詞) + 主語 + 動詞
  • ✔️ 「きれい」「速い」「やさしい」などの言葉を強く伝えられる
  • ✔️ 最後には感嘆符(!)をつける

How beautiful you are!

How fast she can run!

How kind he is!

📘 よく使う How 感嘆文の表現

How を使うと、「すごい!」「かわいい!」「はやい!」など、相手の性格やようす・行動を感情をこめて伝えることができます。

日常でもよく使われる、シンプルで気持ちが伝わりやすい表現を紹介します:

How smart!

How lovely!

How quickly he answered!

📌 文法のヒント(やさしく説明)

How は「どれだけ〜か」「なんて〜なんだ!」という気持ちの強さを表す言葉です。

あとに続くのは、「きれい・やさしい・はやく」などのようすをあらわす言葉です。

🌟 たとえば、こんなふうに使います:

  • How nice!(なんてすてき!)
  • How slowly he walks!(彼はなんてゆっくり歩くんだろう!)

❗ 感嘆文を書くときのポイント

  • 感動やびっくりした気持ちを伝えるために、文の最後には「!」(ビックリマーク)をつけましょう。
  • ふつうの文の「.(ピリオド)」よりも、強い気持ちがこもっているときに使います。
  • 見た人にも「すごい!」という気持ちが伝わりやすくなります。

📘 主語と動詞を省略した感嘆文

感情を短くシンプルに伝えたいときは、主語(S)や動詞(V)を省略することがあります。

このような文は、場面を見れば気持ちが伝わるときによく使われます。

🌟 たとえばこんなふうに言います:

How pretty!

What a mess!

How exciting!

📝 感嘆文クイズ

🖋 クイズに答えて感嘆文をマスターしよう!

📘 問題