自動詞と他動詞 |
|
Lesson 006 |
目次
1. 動詞の種類
2. 完全自動詞: S + V
動詞の種類
動詞は英語の心臓といわれるほど重要な部分で生物・事・物の動きや状態を表します。主語の動作や状態を表すものを 本動詞 といい、考え方、丁寧さ、可能性、必要性などを表し本動詞に補助的な意味を加えるものを 助動詞 といいます。本動詞についてはさらに下記のように分類されます。
本動詞 | 自動詞 | 完全自動詞 | S + V | 第 1 文型 |
不完全自動詞 | S + V + C | 第 2 文型 | ||
他動詞 | 完全他動詞 | S + V + O | 第 3 文型 | |
授与動詞 | S + V + O + O | 第 4 文型 | ||
不完全他動詞 | S + V + O + C | 第 5 文型 |
上記表のように目的語を置かない動詞は 自動詞、目的語を置く動詞は 他動詞 に分類され、 さらに、自動詞や他動詞が補語を必要としない場合は「完全」、必要とする場合は「不完全」をつけて呼ばれます。
完全自動詞: S + V
He apologized to the professor for his lack of punctuality.
( 期限を守れなくて申しわけありませんと彼は教授にあやまった。 )
apologize は O(目的語) と C(補語) の両方を必要としない 完全自動詞 です。完全自動詞の後に名詞、代名詞などを続ける場合には 前置詞 が間に必要になるので注意が必要です。
< 完全自動詞 + 前置詞 の主な例 >
apologize to (for)
(人に)(過ち、無礼などを) 謝る
arrive at (in)
(目的地) に到着する
exist on
~で生きる
listen to
~に耳を傾ける
不完全自動詞: S + V + C
She is kind.
( 彼女は親切です。 )
is(be動詞) は上記のように目的語は無いが補語を置く 不完全自動詞 の働きをもつほか、下記のように完全自動詞として働くこともあります。
I am here.
( 私はここにいます。 )
※here は副詞のため補語になることができません。
完全他動詞: S + V + O
He used his entire fortune.
( 彼は全財産を使い果たしました。 )
use は O(目的語) を置き補語を必要としない 完全他動詞 です。目的語には名詞、代名詞が使われます。
授与動詞: S + V + O + O
I tell him the news.
( 私は彼にその知らせを伝える。 )
上記の tell は直接目的語と間接目的語が置かれる 授与動詞 として使われています。他にも完全自動詞、完全他動詞として使われることがあります。
不完全他動詞: S + V + O + C
The jury held her to be guilty.
( 陪審員は彼女を有罪とみなした。 )
上記の held( 原形=hold ) は目的語・補語が置かれる 不完全他動詞 として使われています。他にも完全自動詞、完全他動詞としても使われます。
- 作為動詞 : make、keep、leave
「 … を ~ の状態にする 」という意味を表します。
- 思考作用動詞 : believe、know、suppose、think
「 … が ~ であると思う 」という意味を表します。
- 知覚動詞 : feel、hear、see、smell、watch
「 … が ~ であるのを知覚する 」という意味を表します。
- 使役動詞 : cause、get、have、let、make
「 … に ~ をさせる 」という意味を表します。
- 強制・許可・命令などの動詞 : allow、command、order
「 … が ~ することを(強制・許可・命令)する 」