基本時制 |
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Lesson 011 |
目次
基本時制
英語の時制のうち、現在時制・過去時制・未来時制 が 基本時制 と呼ばれます。
現在時制
現在時制の動詞は、主語が 3 人称単数 の場合や be 動詞 を除いて動詞の原形を用います。
動詞の種類 | 3 人称単数 | 3 人称単数以外 |
be | is | am, are |
have | has | have |
do | does | do |
一般動詞 | studies、teaches | study、teach |
現在の瞬間だけでなく、その瞬間を中心にある程度の過去や未来も含みます。
She lives in Tokyo.
( 彼女は東京に住んでいる。 )
I see Susan over there.
( あそこにスーザンがいるのが見える。 )
My money is kept in a safe place.
( 私のお金は安全なところに保管されている。 )
日常的な動作を表す動詞が用いられ、always, usually, every などの副詞が使われることが多い。
She always exaggerates.
( 彼女は いつも 大げさに言います。 )
He often sits up all night.
( 彼は よく 徹夜します。 )
My mother works for a library.
( 私の母は図書館に勤めています。 )
「過去」 - 「現在」 - 「未来」のいずれにおいても変わらない動作や事柄などを表します。
Two and four make(s) six.
( 2 足す 4 は 6 である。 )
The sun rises in the east.
( 太陽は東から昇る。 )
Like attracts like.
( 類は友を呼ぶ。 )
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未来の確定した予定
Her plane arrives at eight tonight.
( 彼女の乗った飛行機は、今夜 7 時に到着する。 )
The contract runs out in next March.
( その契約は来年 3 月に切れます。 )
He leaves Tokyo for New York this evening.
( 彼は今晩 東京を発ってニューヨークに向かいます。 )
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時・条件を表す副詞節において
before, till, when などの時を表す 副詞節 や if などの条件を表す 副詞節 の中では、 未来のことでも 現在時制 で表現します。
副詞節 I'll tell her so when she comes back. ( 彼女が帰ってきたら そう伝えます。 )
副詞節 We have four hours before our plane takes off. ( 私たちの飛行機が離陸するまで4時間ある。 )
副詞節 If you are tired, we will go straight home. ( もし あなたが疲れていたら、私たちは まっすぐ 家に帰るよ。 )
上記のような 副詞節 ではなく 名詞節 や 形容詞節 の場合には、未来のことは 未来時制 を用いるので注意が必要です。
名詞節 Tell me when she will come back. ( 彼女がいつ帰るか私に教えてください。 )
形容詞節 Tell me the exact date when she will come back. ( 彼女が帰ってくる正確な日にちを私に教えてください。 )
過去に起こった出来事でも、あたかも今目の前で起こっているかのように生き生きと描くときには現在時制を用います。
President Obama visits Japan. < 新聞の見出し >
( オバマ大統領、訪日。 )
The Pacific War breaks out in 1941 and ends in 1945. < 歴史的事実 >
( 太平洋戦争は 1941 年に始まり、1945年に終わる。 )
see、hear、read、write、tell、learn、understand、forget などの動詞は 現在の状態として述べる場合、過去に聞いたり、理解、記憶したことであっても現在時制を用います。
I forget Susan's address.
( スーザンの住所を忘れた。 )
I hear Bill has moved to Tokyo.
( ビルは東京に引っ越したと聞いている。 )
過去時制
過去時制は過去の事実を表すときに用いられ動詞は過去形になります。
He attended a funeral last month.
( 彼は先月、葬儀に出ました。 )
Audrey made a trip to Hawaii last year.
( オードリーは昨年ハワイに旅行した。 )
She lived in Tokyo in those days.
( 彼女は そのころ 東京に住んでいた。 )
Last winter he went skiing every week.
( 去年の冬 彼は毎週スキーに行った。 )
< 不規則な習慣 ( よく~した ):would often + 動詞の原形 >
I would often play baseball with him.
( 私は彼とよく野球をした。 )
< 規則的な習慣 ( 常に~した ):used to + 動詞の原形 >
She used to eat out every day.
( 彼女は毎日、外食していた。 )
過去のある時点を基準に、それ以前のこと述べる時は過去完了にするのが原則ですが次の場合は過去時制で代用されることがあります。
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過去に連続して起こった事柄を、起こった順に述べる時
She bought a ring, but she lost it the next day.
( 彼女は指輪を買ったが、翌日それを失くしてしまった。 )
↓ 順序を逆にすると過去時制ではなく過去完了にするのが一般的です。
She lost the ring that she had bought the day before.
( 彼女は前日購入した指輪を失くしてしまった。 )
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after, when, till などの接続詞によって時間の前後関係が明白な場合
He watched TV after he finished( =had finished ) supper.
( 彼は夕食を終えてからテレビを見た。 )
ever, never などを伴って、過去の経験を表す場合に用いられることがあります。
He never heard of it before.
( 彼は前にそのことを聞いたことはない )
未来時制
未来のことは主に「 助動詞 ( will, shall ) + 動詞の原形 」 の形で表現されますが「 be going to ( be about to ) + 動詞の原形 」となることも多い。未来時制 は人の意思とは無関係の予想、予定、自然の成り行きなどを表す 単純未来 と 積極的に未来の意志や感情を表現する 意思未来 に分けることができます。
人称 | 平叙文 | 疑問文 |
---|---|---|
1 人称 | I will ( shall ) ~ | Will ( Shall ) I ~ ? |
2 人称 | You will ~ | Will you ~ ? |
3 人称 | He will ~ | Will he ~ ? |
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平叙文
I will be free in the afternoon.
( 私は午後はヒマになるだろう。 )
The package will arrive next week.
( 小包は来週着くでしょう。 )
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疑問文
When will you know the result of examination?
( 試験の結果はいつわかるのでしょうか。 )
Shall( Will ) you be free next week?
( 来週はお暇でしょうか。 )
人称 | 平叙文 | 疑問文 | |
---|---|---|---|
主語の意志 | 話し手の意志 | 相手の意志 | |
1 人称 | I will ( shall ) ~ | Shall I ~ ? | |
2 人称 | You will ~ | You shall ~ | Will you ~ ? |
3 人称 | He will ~ | He shall ~ | Shall he ~ ? |
-
平叙文
主語の意志は、基本的にすべての人称で will を用いて表現しますが shall を用いて強い決意などを表すこともあります。話し手の意志で主語が 2・3 人称の場合、イギリス英語では shall を用いますが古風な表現で現在はあまり使われなくなってきています。
I will finish my work by six o'clock.
( 私は 6 時までには仕事を終わらせるつもりです。 )
I shall never forget you.
( 私は あなたの事を 決して忘れません。 )
You will do it right now, I'm sure.
( 今すぐ それを やってくれますね。 )
He says he will help us.
( 彼は私たちを助けようと言っている。 )
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疑問文
疑問文の表現で、すべて話し相手( 2 人称 ) の意志を尋ねる用法で 提案・依頼・勧誘 を表すことが多い。
Shall I massage your shoulder?
( 肩をもみましょうか。 ) - [ 提案 ]
Will you please clear the table?
( 食事の後片付けをしてもらえますか。 ) - [ 依頼 ]
Won't you have some more wine? ( Won't = Will not )
( ワインをもう少し飲みませんか。 ) - [ 勧誘 ]
-
be going to + 動詞の原形
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未来の予測 ( ~しそうだ )
現在、既に現れている兆候から起こると予測される出来事を表わすときは will より be going to の方がよく用いられます。また起こることが確定している出来事については will を用いることはできません。
It's going to snow.
( 雪が降りそうだ。 )
Susan is going to have a baby. → will は使用不可
( スーザンは、もうすぐ赤ちゃんを産みます。 ) - [ 確定している出来事 ]
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主語の意図や計画 ( ~するつもり )
あらかじめ考えていた意図や未来の予定・計画について述べる時も be going to がよく用いられます。
I'm going to play golf this afternoon.
( 午後はゴルフをするつもりだ。 )
When are you going to do your homework?
( いつになったら宿題をするつもりなの。 )
その場で急に生じた意図には be going to を用いることができないので注意が必要です。
The phone's ringing. ( 電話が鳴っている。 )
→
I'm going to get it.×→ I will get it. ○
( 私が出る。 )
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be about to + 動詞の原形 ( まさに ~ しようとして )
be going to より差し迫った未来を表現するときに用いられるため tomorrow など 時を表す副詞 は基本的に伴わない。
We are about to leave.
( 出発するところだ。 )
The concert is about to start.
( 音楽会は始まるところだ。 )
否定文: be not about to ( ~ するつもりはない )
He is not about to buy a car like that.
彼は そのような 車を買うつもりはない。
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be to + 動詞の原形 ( ~ する予定である )
The concert is to begin at seven.
コンサートは 7 時に始まる予定である。
She is to leave today.
彼女は今日発つことになっています。
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be due to + 動詞の原形 ( ~ をすることになっている; ~ するはずである )
She is due to graduate in March.
彼女は 3 月に卒業することになっている。