助動詞 be
の用法
助動詞としての be
は 進行形・受動態 の基本用法に加え、完了形や be to do
構文など多彩な働きを持ちます。
📘 目次
1. be動詞の助動詞的な使い方とは?3つの基本パターン
be動詞が「助動詞的」に働くと、文の意味が一気に広がる!
英語で be
は「〜である」「いる・ある」を表すだけではありません。
進行形・受動態・完了表現・未来表現など、本動詞をサポートする「助動詞的なbe」として使われることが多いのです。
つまり、be
は文を構造的に支える「枠組み動詞」でもあるということ!
この使い方を知ると、英語表現の幅が一気に広がります。
用法 | 構造 | 意味・ニュアンス | 例文 |
---|---|---|---|
進行形 | be + 現在分詞 |
今まさに~している/一時的な動作 | She is studying English. |
受動態 | be + 過去分詞 |
〜される/されている(動作の受け手) | The book was written by him. |
完了状態 | be + 自動詞の過去分詞 |
動作が完了したあとの状態 | Winter is gone. |
be to do | be + to不定詞 |
予定・命令・可能・運命などの未来的意味 | She is to leave today. |
📌 進行形:be + ~ing
She is waiting for your love.
(彼女はあなたの愛を待っています)
🔍 今まさに行われている行動を表す
🔁 同義表現: She is hoping for your love.
構造:S + be + ~ing / 発音:ɪz ˈweɪtɪŋ
They are playing soccer in the park.
(彼らは公園でサッカーをしています)
🔍 一時的な動作の継続を表現
🔁 同義表現: They are enjoying soccer.
構造:S + be + ~ing / 発音:ɑː ˈpleɪɪŋ
📌 受動態:be + 過去分詞
This room was cleaned yesterday.
(この部屋は昨日掃除されました)
🔍 他者から受けた行為を表す受け身構文
🔁 同義表現: Someone cleaned this room.
構造:S + be(past) + 過去分詞 / 発音:wəz ˈkliːnd
He is known as a kind teacher.
(彼は親切な先生として知られています)
🔍 状態の受動態(〜されている状態)
🔁 同義表現: People know him as a kind teacher.
構造:S + be + 過去分詞 / 発音:ɪz noʊn
📌 完了状態:be + 自動詞の過去分詞
Winter is gone.
(冬は過ぎ去った)
🔍 自動詞の完了=変化後の今の状態を表す
🔁 同義表現: Winter has gone.
構造:S + be + Vpp / 発音:ɪz ɡɒn
He is come at last.
(彼はついにやって来た)
🔍 「到着した状態」をbeで描写
🔁 同義表現: He has come at last.
構造:S + be + Vpp / 発音:ɪz kʌm
📌 be + to do 構文:未来・義務・運命などを表す
be to do は “公式予定” や “運命” を語るときに活躍!
be to + 動詞の原形
は「予定」「命令」「可能」「運命」などを表す特別な構文です。
文脈によって意味が変わるため、具体的な例文でニュアンスを体感するのがポイントです。
We are to meet at 8 p.m.
(私たちは午後8時に会う予定です)
🔍 決定事項・スケジュールされた予定を表す
🔁 同義表現: We are going to meet at 8.
構造:S + be + to + 動詞原形 / 発音:ɑː tə ˈmiːt
You are not to use this PC.
(このパソコンを使ってはいけません)
🔍 命令・規則としての禁止表現に使われる
🔁 同義表現: You must not use this PC.
構造:S + be + not + to + 動詞 / 発音:ɑː nɒt tə juːz
📘 まとめ:助動詞的 be の使い方をマスターしよう
- 🔹
be + ~ の形で「文の骨格」が完成する!
- 🔹
進行形・受動態・完了状態はbeの3大パターン!
- 🔹
be to do
は未来や命令・可能を表す特別な表現
🌟 be を使いこなせば、英語の「時間」と「構造」が一気に見えるようになる!
2. 進行形:be + 現在分詞 ( -ing )
英語で「今〜しているところです」と表現したいときに使うのが 進行形 です。
be動詞 + 動詞のing形
という形で、「動作の途中」をリアルに伝えることができます。
この進行形では、be 動詞が助動詞のように働いて、本動詞をサポートしています。
用法 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
📺 現在進行中の動作 | 今まさに行われている動作や出来事を表す |
例:I am studying English now. (私は今、英語を勉強しているところです) |
🔁 瞬間的動作の継続 | ノックやジャンプなど、短時間の動作が連続して起こる様子 |
例:He is kicking the ball again and again. (彼はボールを何度も蹴っている) |
🔄 動作の始まりや終了へ近づく | 「〜しかけている」「〜しそうだ」といった状態の変化の途中を表す |
例:The train is arriving at the station. (電車が駅に到着しかけている) |
🎯 現在の動作を強調する | 「今まさに〜しているんだ」と行動の真っ最中であることを主張 |
例:I’m telling you the truth. (本当のことを言ってるんだよ) |
♻️ 反復・習慣的動作 | 「またか…」など、話者の感情をこめた繰り返しを表現 |
例:He is always making careless mistakes. (彼はいつも不注意なミスばかりしている) |
📅 近い未来の予定された動作 | すでに確定している未来の予定を現在進行形で表す |
例:She is leaving Japan this afternoon. (彼女は今日の午後、日本を発つ予定です) |
下のカードから、進行形の使い方を6つのパターンに分けて詳しく見てみましょう ✨
※Lesson 013「現在進行形」 の各セクションにリンクしています。
現在進行形をマスターしよう!
「今何してるの?」「ちょうど今やってるところ!」—— そんな会話、英語で言えたら素敵ですよね。
現在進行形は、まさにこの「今この瞬間」の動作や変化を伝えるための表現です。
日常会話でもビジネス英語でも、実はとてもよく使われています。
I'm waiting for the bus.
(バスを待っているところです)
Are you having dinner now?
(今、夕食中ですか?)
🌟「進行形」を使いこなせば、英語が動き出す感覚が身についていきます!
🎯📘 進行形クイズ
be動詞が「進行形」の助っ人としてどう働くか、クイズで確認してみましょう!
今していること・繰り返しの動作・近い未来の予定など、多彩な進行形の使い方をチェックできます。
※クイズはランダム出題です。並べ替えと〇×形式の問題が出ます!
3. 受動態:be + 過去分詞
「〜される」「〜された」状態を作るとき、be動詞が主役になる!
英語で受け身を表すときは be動詞 + 過去分詞 の形を使います。 この be動詞は「助動詞のように」本動詞を支える役割を持っているんです。
過去分詞そのものは変化していないのに、「be」を加えるだけで 「能動」→「受動」へと文の意味が変化します!
He was loved by her.
(彼は彼女に愛されていた)
🔍 be動詞を使って「受け身」の文に変える構文
🔁 同義表現: She loved him. → He was loved by her.
構造:S + be + Vpp / 発音:wəz lʌvd
The cake is eaten quickly.
(そのケーキはすぐに食べられてしまう)
🔍 現在形の受動態。be動詞の形に注目
🔁 同義表現: Someone eats the cake. → The cake is eaten.
構造:S + be + Vpp / 発音:ɪz ˈiːtn
He is known as a great poet.
(彼は偉大な詩人として知られている)
🔍 状態を表す受動態。be動詞は現在形
🔁 同義表現: People know him as a poet.
構造:S + be + Vpp / 発音:ɪz nəʊn
This cake was made by my grandma.
(このケーキはおばあちゃんが作ったんだ)
🔍 「作られた」=能動文を受動に転換した構文
🔁 同義表現: My grandma made this cake.
構造:S + be + Vpp / 発音:wəz meɪd
This book was written by a famous author.
(この本は有名な作家によって書かれた)
🔍 書き手が不明または重要でないときによく使う
🔁 同義表現: A famous author wrote this book.
構造:S + be + Vpp / 発音:wəz ˈrɪtn
He is chosen as team leader.
(彼はチームリーダーに選ばれている)
🔍 be + 過去分詞で「選ばれる」という状態を表現
🔁 同義表現: They choose him as leader.
構造:S + be + Vpp / 発音:ɪz ˈtʃoʊzn
The letter is delivered every morning.
(その手紙は毎朝配達されます)
🔍 習慣的な受動態。現在形のbe動詞を使用
🔁 同義表現: They deliver the letter every morning.
構造:S + be + Vpp / 発音:ɪz dɪˈlɪvərd
You are loved more than you know.
(あなたは思っている以上に愛されているよ)
🔍 現在の状態としての受け身をやさしく伝える表現
🔁 同義表現: Many people love you more than you realize.
構造:S + be + Vpp / 発音:ɑː lʌvd
📘 まとめ:受動態と be動詞の関係
-
🔹
受動態の基本形は「
be動詞 + 過去分詞
」!
例:He is loved.
,The book was written.
-
🔹
be動詞の時制で「いつ受け身か」がわかる:
is / am / are
→ 現在
was / were
→ 過去
will be
→ 未来 -
🔹
主語が「受ける側」になる
英語では「だれが〜するか」ではなく「だれが〜されるか」に注目したいときに使う -
🔹
助動詞のように be動詞が本動詞を支えている!
進行形・完了形と同じように、文の形をコントロールする力をもっている
🌟 be動詞を使えば「動作を受ける文」を自然に作れるようになる!
4. 完了形:be + 自動詞の過去分詞
「〜した」という完了の意味が be動詞でも表せる!
完了といえば have + 過去分詞
を思い浮かべますが、
「変化が起きて、今その状態にある」 という場面では be + 過去分詞
が使われることがあります。
go / come / arrive / fall / rise / grow などの「変化」や「到着」を表す自動詞に使われるのが特徴です。
たとえば Winter is gone.
は「冬が去った状態」を意味し、has gone
とは少しニュアンスが異なります。
Winter is gone.
(冬は過ぎ去った)
🔍 季節が終わり「その状態」にあることを表現
🔁 同義表現: Winter has ended.
構造:S + be + Vpp / 発音:ɪz ɡɔn
She is come.
(彼女は来ている[※古風または詩的表現])
🔍 come に be を使うことで「すでにここに来た状態」を強調
🔁 同義表現: She has come.
構造:S + be + Vpp / 発音:ɪz kʌm
The sun is risen.
(太陽が昇った)
🔍 「昇った状態にある」ことに焦点を当てる詩的表現
🔁 同義表現: The sun has risen.
構造:S + be + Vpp / 発音:ɪz ˈrɪzn
All the flowers are gone.
(すべての花が散ってしまった)
🔍 消失の結果として「もう存在しない状態」に焦点
🔁 同義表現: All the flowers have disappeared.
構造:S + be + Vpp / 発音:ɑː ɡɔn
My love is gone.
(私の愛はもう消えてしまった)
🔍 抽象名詞にbe goneを使うと感情の変化を表現できる
🔁 同義表現: My love has vanished.
構造:S + be + Vpp / 発音:ɪz ɡɔn
📘 まとめ:be + 自動詞の過去分詞で「完了の状態」を表現!
-
🔹
be + 過去分詞でも「〜した」という完了の意味を表すことがある!
特に動作の結果=今この状態を言いたいときに使われる。 -
🔹
使われる動詞は自動詞が中心:
go, come, arrive, fall, rise, grow
など「変化・移動・始まりと終わり」を表す動詞がよく使われる。 -
🔹
have + 過去分詞 との違い:
have gone
→ 動作が「完了したこと」
be gone
→ 動作の「結果として存在しない状態」 -
🔹
文語的・詩的な響きをもつ表現も多い
The sun is risen.
などは詩や文学でよく登場!
🌟 状態を語る「be完了形」で、表現に深みが出せるようになります!
5. be + to do の用法
「be + to do」は未来や命令、可能性までも表せる万能構文!
be + to do は学校英語では「〜する予定」「〜しなければならない」などで登場する構文です。 実はこの形は、未来・義務・可能・運命など複数の意味をもっています。
be
が本動詞 to do
を助けることで、文の性格やニュアンスを変える「助動詞的なbe」として機能しています。
用法 | 意味・使い方 | 例文 |
---|---|---|
5-1. 予定・約束 | 決められた予定やスケジュールを表す | She is to leave tomorrow. (彼女は明日発つ予定です) |
5-2. 義務・命令 | 規則・命令・禁止を表す(ときに命令文のようなニュアンス) | You are to finish it by 5. (5時までに終わらせなければならない) |
5-3. 可能 | 文語的に「〜されることができる」という意味で使われる | The book was not to be found. (その本は見つからなかった) |
5-4. 運命 | 過去形で使い「〜する運命だった」という意味になる | He was never to return. (彼は二度と戻ることはなかった) |
be + to do を使えば「未来も運命も」言い表せる!
この構文を知ると、予定も命令も、できることも、避けられない運命も たった1つの形で言い表せることに驚きます。
固めの表現だからこそ、ビジネスや試験、文語の理解にも役立ちます。
🌟 be + to do で「英語らしい論理的な表現力」が手に入ります!
5-1. 予定・約束:be + to do
すでに決まっている予定は「be + to do」でかたく伝えられる!
be + to do 構文は、「あらかじめ決まっている予定・約束」を伝えるのによく使われます。
たとえば We are to meet at noon.
のように、事前に決められた内容をややかたい印象で表現できます。
これは will のような主観的な未来とは異なり、外部要因で決まっている予定を丁寧に伝える言い方です。

We are to meet at noon.
We are to meet at noon.
(私たちは正午に会うことになっている)
🔍 あらかじめ決まっている予定を丁寧に伝える
🔁 同義表現: We will meet at noon.
構造:S + be + to do / 発音:ɑː tə miːt
The train is to arrive at 6:00 p.m.
(その電車は午後6時に到着することになっている)
🔍 公的・交通の予定やスケジュールに多く使われる
🔁 同義表現: The train will arrive at 6:00 p.m.
構造:S + be + to do / 発音:ɪz tə əˈraɪv
She is to leave tomorrow morning.
(彼女は明日の朝、出発する予定です)
🔍 フォーマルで丁寧な予定表現。日常でも使える
🔁 同義表現: She is going to leave tomorrow.
構造:S + be + to do / 発音:ɪz tə liːv
The event is to start at ten.
(そのイベントは10時に始まることになっている)
🔍 固定されたスケジュールを淡々と伝える
🔁 同義表現: The event is scheduled to start at ten.
構造:S + be + to do / 発音:ɪz tə stɑːrt
We are to be married next year.
(私たちは来年結婚する予定です)
🔍 予定された未来の約束を丁寧に表現
🔁 同義表現: We plan to get married next year.
構造:S + be + to be Vpp / 発音:ɑː tə biː ˈmærid
📘 まとめ:be + to do で予定や約束を丁寧に伝えよう
-
🔹
be + to do で「決まっている未来」を表せる!
あらかじめ外部的に決められた予定に使うのがポイント。 -
🔹
文の響きはややフォーマル:ニュース・スケジュール・ビジネス文章にも使える。
-
🔹
will / be going to との違い:
will
→ 話し手の意志や予測
be + to do
→ 既定の予定・ルールに従う未来 -
🔹
受け身にも対応:
We are to be married.
のように、to be + 過去分詞
で予定された受け身も使える!
🌟 フォーマルな未来表現として「予定・約束」は be + to do を使いこなそう!
5-2. 義務・命令:be + to do
ルールや命令には be + to do を使って、強い意志を伝えよう!
be + to do には、「〜しなければならない」「〜してはいけない」という 義務・命令のニュアンスがあります。
特に規則・親からの注意・法律やマニュアルのような文脈で使われます。
「するべきだ」と伝えるだけでなく、禁止や命令をやや硬い口調で伝える点が特徴です。

You are to finish your homework by 8.
You are to finish your homework by 8.
(あなたは8時までに宿題を終えなければならない)
🔍 親や教師などからの指示に使われる典型例
🔁 同義表現: You must finish your homework by 8.
構造:S + are + to + 動詞の原形 / 発音:ɑː tə ˈfɪnɪʃ
You are not to touch this device.
(この装置に触ってはいけません)
🔍 「禁止」を表す be not to do の典型。注意書きなどに多い
🔁 同義表現: You must not touch this device.
構造:S + are + not + to + 動詞 / 発音:ɑː nɒt tə tʌʧ
He said I am to report to the office at 9.
(9時に出社するように言われています)
🔍 「指示された内容」をやや丁寧に伝える言い方
🔁 同義表現: He told me to report at 9.
構造:am to do(言われている) / 発音:æm tə rɪˈpɔːrt
Guests are not to bring outside food.
(持ち込みは禁止されています)
🔍 公共の場・契約などで使われる硬めの禁止表現
🔁 同義表現: Guests must not bring outside food.
構造:are not to do / 発音:ɑː nɒt tə brɪŋ
You are to love yourself first.
(まずは自分自身を愛することです)
🔍 励ましや優しい命令にも be to do は使える!
🔁 同義表現: You should love yourself first.
構造:are to do / 発音:ɑː tə lʌv
📘 まとめ:be + to do の「義務・命令」用法を押さえよう
-
🔹
be + to do は「義務」「規則」「命令」を伝える文で使われる
→ 特に 親・教師・上司・ルール からの指示に対応 -
🔹
否定文(be not to do) にすると「〜してはいけない」という禁止を表す
→You are not to leave the room.
(部屋を出てはいけません) -
🔹
must / should との違い:
must
→ 話し手の強い意志や判断による義務
should
→ 軽めの提案や道徳的アドバイス
be + to do
→ 外部の決まり・ルール・他人の命令など -
🔹
フォーマルな印象があるので、
書き言葉・マニュアル・掲示・法令などでよく使われる
🌟 be + to do を使うと、指示やルールを的確かつ丁寧に伝える表現力が身につきます!
be + to do
を正しく使えてる?クイズで確かめよう ✍️
5-3. 可能:be + to do(通常は否定で使う)
be + to do には「可能(できなかった)」の意味もある!
be + to do は、通常否定文で「〜できなかった」という意味を表します。
The key was not to be found.
(鍵は見つけることができなかった)など、何かが不可能だったことを丁寧に伝える表現です。
こうした構文は 書き言葉・ニュース・ナレーション などでよく使われ、日常会話ではあまり見かけません。

The answer was not to be found.
The answer was not to be found.
(答えは見つけることができなかった)
🔍 問題の難しさや探索の失敗を丁寧に伝える表現
🔁 同義表現: The answer could not be found.
構造:S + was not to be + 過去分詞 / 発音:wəz nɒt tə biː faʊnd
No help was to be had.
(助けは得られなかった)
🔍 苦しい状況・孤立感を示す文学的な言い回し
🔁 同義表現: No help was available.
構造:S + was to be had / 発音:wəz tə biː hæd
The secret was never to be revealed.
(その秘密が明かされることはなかった)
🔍 歴史・物語・映画のナレーションで使われる表現
🔁 同義表現: The secret was never revealed.
構造:S + was never to be + 過去分詞 / 発音:wəz ˈnevər tə biː rɪˈviːld
Her voice was not to be heard.
(彼女の声は聞こえることがなかった)
🔍 存在感の薄さや切なさを演出する文語的構文
🔁 同義表現: No one heard her voice.
構造:S + was not to be + heard / 発音:wəz nɒt tə biː hɜːd
Our paths were not to be crossed again.
(私たちはもう二度と会うことはなかった)
🔍 切ない別れ・運命を描く感傷的な構文
🔁 同義表現: We never met again.
構造:S + were not to be + 過去分詞 / 発音:wɜː nɒt tə biː krɒst
📘 まとめ:be + to do(可能)の使い方を理解しよう
-
🔹
be + to be + 過去分詞 は、「〜することができなかった」という丁寧で文語的な否定表現になる
-
🔹
主に否定文で使用され、「探してもダメだった」「得られなかった」「再会しなかった」など、
結果的に不可能だった事実を静かに伝える -
🔹
受け身構文が基本:
was / were + not to be + 過去分詞
→The letter was not to be found.
-
🔹
使われる文脈:歴史、ナレーション、物語、小説、ニュースなど
💡 口語よりもフォーマルで叙情的な文章に適している -
🔹
could / can との違い:
couldn't
→ 会話的で直接的な否定
was not to be
→ 運命的・文語的な丁寧表現
🌟 「be + to be + 過去分詞」の形を覚えておけば、上品で深みのある否定表現ができるようになります!
5-4. [運命] ~する運命である
be + to do で「運命」を表す?ドラマチックな英語表現!
be + to do
は過去形で使われると、「~する運命であった」という意味になることがあります。
物語やニュース記事、文学的な表現でよく使われます。
「結果的にそうなった」「避けられなかった未来」といったニュアンスを含むことが多く、感情的な響きがあります。

The building was soon to be destroyed by fire.
The building was soon to be destroyed by fire.
(その建物はまもなく火災によって焼け落ちる運命だった)
🔍 「避けられない結果」としての出来事を予告的に語る
🔁 同義表現: The building was eventually destroyed.
構造:S + was + to be + 過去分詞 / 発音:wəz tə biː dɪˈstrɔɪd
He was never to see her again.
(彼は二度と彼女に会うことはなかった)
🔍 「再会できなかった運命だった」という文学的表現
🔁 同義表現: He never saw her again.(意味は同じだが感情の重みは異なる)
構造:S + was + to + V / 発音:wəz ˈtuː ˈsiː
We were to be together forever.
(私たちはずっと一緒にいる運命だった)
🔍 運命的な愛や人生の必然をロマンチックに語る表現
🔁 同義表現: It was meant to be.
構造:S + were + to be + 補語 / 発音:wɜːr tə biː təˈɡeðər
This message was never to be delivered.
(このメッセージは決して届けられることはなかった)
🔍 伝えられずに終わった運命を物語的に表現
🔁 同義表現: The message was lost forever.
構造:S + was + to be + 過去分詞 / 発音:wəz ˈtuː bi dɪˈlɪvərd
No one was to survive the crash.
(その事故で誰も生き残ることはなかった)
🔍 結果として全員が亡くなったという運命的な記述
🔁 同義表現: Everyone died in the crash.
構造:S + was + to + 動詞の原形 / 発音:wəz tə səˈvaɪv
📘 まとめ:be + to do の「運命」表現をマスターしよう
-
🔹
be + to do を過去形(was / were)で使うと、「~する運命だった」という意味になる!
-
🔹
避けられない未来や結果を語るときに使われ、物語的・感情的な響きがある
-
🔹
「二度と会えなかった」「届けられなかった」「誰も助からなかった」などの文でよく使われる
-
🔹
受け身形や never / no one との相性がよく、より運命的な響きが強まる!
🌟 この構文を使えば、英文に深みやドラマを加えることができる!
6. were + to do(実現性の乏しい仮定)
もしも本当にそうなったら?非現実的な仮定を表す構文
were + to do
は、実現しそうにない仮定を丁寧・文語的に表すときに使います。
if節とともに登場し、意味は「万が一〜したとしたら…」のような想像の世界。
より現実的な仮定には should + 動詞の原形
を使いますが、were + to do のほうが実現性が低いニュアンスになります。

If I were to lose everything, I’d still try again.
If I were to lose everything, I’d still try again.
(もしすべてを失ったとしても、それでもまた挑戦するだろう)
🔍 逆境を想定した意志表現
🔁 同義表現: Even if I lost everything, I’d try again.
構造:S + were + to + 動詞 / 発音:wɜːr tə luːz
If it were to rain, I would cancel the picnic.
(もし雨が降るとしたら、ピクニックは中止するだろう)
🔍 現実には起こりにくい状況を想定する仮定法
🔁 同義表現: If it rained, I would cancel the picnic.
構造:If + S + were + to + V / 発音:wɜːr tə reɪn
If you were to disappear, I wouldn’t know what to do.
(もし君がいなくなったら、どうしていいかわからない)
🔍 恋愛や絆を前提とした想像的仮定
🔁 同義表現: If you were gone, I’d be lost.
構造:S + were + to + 動詞 / 発音:wɜːr tə ˌdɪsəˈpɪr
If I were to fail again, I’d still keep going.
(もしまた失敗したとしても、それでも前に進み続けるだろう)
🔍 仮定の再失敗を想定しつつも、あきらめない姿勢を表現
🔁 同義表現: Even if I failed again, I wouldn’t give up.
構造:S + were + to + V / 発音:wɜːr tə feɪl əˈɡɛn
If we were to lose everything today, we’d rebuild from scratch.
(たとえ今日すべてを失ったとしても、私たちはゼロから立て直すだろう)
🔍 家族・チーム・仲間の絆や再出発を表現する仮定法
🔁 同義表現: If everything were gone, we’d start over again.
構造:S + were + to + V / 発音:wɜːr tə luːz ˈɛvrɪθɪŋ təˈdeɪ
📘 まとめ:were + to do の構文で仮定を表そう
-
🔹
if + S + were + to + 動詞 で「実現しそうにない仮定(非現実)」を表す構文。
-
🔹
文語的・丁寧な表現で、文学・スピーチ・論理的な主張に使われやすい。
-
🔹
現在の事実に反する仮定には
If I were...
未来の可能性が極めて低い仮定にはIf I were to...
-
🔹
より現実的な仮定には should + 動詞 を使うこともある。
If he should come, we’ll welcome him.
🌟「were to」構文を使えば、論理的・仮想的な表現の幅が一気に広がる!
were + to do
構文をしっかり確認しよう ✨
📝 Lesson 015:助動詞 be の用法 総まとめ
📘 まとめ:助動詞としての be をマスターしよう!
-
🔹
be は助動詞として5つの文法パターンに関与し、文の時制・受動・完了・予定・仮定などを表現する!
-
🔹
進行形(be + ~ing):動作が「進行中」であることを表す
👉 詳しくは「Lesson 013:進行形」へ -
🔹
受動態(be + 過去分詞):「~される/されている」という受け身の文を作る
-
🔹
完了形(be + 自動詞の過去分詞):状態の変化・出来事の結果を表す
Winter is gone.
(冬は過ぎ去った)など、go, come, riseなどとよく使われる -
🔹
be + to do:予定・義務・可能・運命などの意味を表す文語表現
意味ごとにニュアンスが変わるので、例文での感覚の把握が大切! -
🔹
were + to do:非現実的・実現性の低い仮定法表現
If I were to lose everything, I’d still try again.
のように、丁寧で文学的な響きも特徴
🌟 be動詞の「助ける力」を知れば、英語の文の仕組みがクリアに見えてくる!
🧠 総まとめクイズ:be動詞のすべてをマスターしよう!
これまで学んだ内容を総チェック!
Lesson 013(進行形)と Lesson 015(be動詞の助動詞的な使い方)をまとめて復習できる特別クイズです。
理解があいまいな部分や使い分けが難しい表現を一気に確認しましょう!
- 🔹現在・未来の進行形、予定や仮定もばっちりカバー
- 🔹
be + to do
の多彩な用法もランダム出題 - 🔹形式の違う問題(並び替え・選択・正誤)で実戦力UP
🌟 スコア100点を目指してチャレンジ!