英語学習 | Learning English

助動詞 do の用法

助動詞としての do は、一般動詞の疑問文や否定文に使われるだけでなく、強調や倒置、代用動詞としても重要な働きをします。

Lesson 017

1. 助動詞 do の用法

助動詞 do は、動詞の働きをサポート!

do は一般動詞と一緒に使うことで、「疑問文・否定文・強調・倒置・代動詞」などの表現が可能になります。
使い方をおさえれば、シンプルな英文が一気に表現力アップ!

用法 例文 解説
疑問文 Do you like music? 一般動詞の疑問文に do / does / did を使う。
否定文 I don’t play tennis. do not(省略形 don’t)で否定文を作る。
強調 I do want to help! 気持ちを強く伝えるときに do で強調。
倒置文 Never did I expect that. 否定語が先頭に来ると疑問文の語順になる(倒置)。
代動詞 She runs faster than I do. do が前の動詞を代わりに表す(反復回避)。

図:助動詞 do の使い道まとめ

Do you know her?

(彼女を知っていますか?)

🔍 一般動詞 know を疑問文にするとき、do を使います。

構造:疑問文(Do + 主語 + 動詞) / 発音:duː

I don’t have a car.

(私は車を持っていません。)

🔍 否定文では do not(don’t)を使って否定の意味を加えます。

構造:否定文(主語 + do not + 動詞) / 発音:dəʊnt

I do want to go to Tokyo.

(ぜひ東京に行きたいんです。)

🔍 感情を強調したいときに do を加えると「本当に!」のニュアンスが出せます。

構造:強調(主語 + do + 動詞) / 発音:duː

Never did I imagine such a thing.

(そんなこと想像もしなかった。)

🔍 否定語が先頭にくると、語順が「倒置」され、助動詞 did が主語の前に出ます。

構造:倒置文(否定語 + did + 主語 + 動詞) / 発音:ˈnevər dɪd

She speaks English better than I do.

(彼女は私より英語が上手です。)

🔍 前に出た動詞(speak English)を繰り返さず、do で代用しています。

構造:比較文 + 代動詞 / 発音:duː

📘 まとめ:助動詞 do の使い方をおさえよう!
  • 🔹
    疑問・否定文で使う: do / does / did が文を助ける。
  • 🔹
    意味を強調: do を入れると意志や感情を強く表現できる。
  • 🔹
    倒置文にも活躍: 否定語が文頭に来たときの語順変更に使う。
  • 🔹
    代動詞: do が他の動詞の代わりになる。

🚀 do の活用をマスターすれば、日常英会話がグンと自然になります!

2. 疑問文

一般動詞の疑問文には do / does / did を使う!

be動詞や助動詞以外の一般動詞を疑問文にするときは、必ず do 系を使います。
主語が三人称単数のときは does、過去の話なら did を使いましょう。

Do you like cats?

(あなたは猫が好きですか?)

🔍 主語が「you(複数 or 一般)」なので、Do を使います。

構造:Do + 主語 + 動詞? / 発音:duː

Does he play the guitar?

(彼はギターを弾きますか?)

🔍 三人称単数(he, she, it)のときは does に。

構造:Does + 主語 + 動詞? / 発音:dʌz

Did you see that movie?

(その映画を見ましたか?)

🔍 過去の疑問文では did を使い、動詞は原形に戻ります。

構造:Did + 主語 + 動詞? / 発音:dɪd

Does she love him?

(彼女は彼を愛していますか?)

🔍 love には s がつかず、原形のままにします。

構造:Does + 主語 + 動詞? / 発音:dəz ʃiː lʌv

Did he think it was true?

(彼はそれが本当だと思っていましたか?)

🔍 think は原形。did + 動詞 の形で文の時制をコントロールします。

構造:Did + 主語 + 動詞? / 発音:dɪd hiː θɪŋk

📘 まとめ:疑問文での do の使い方
  • 🔹
    主語が you, we, they: Do を使う。
  • 🔹
    主語が he, she, it: Does を使い、動詞は原形に。
  • 🔹
    過去形の場合: Did を使い、動詞は必ず原形。

🙌 疑問文に慣れれば、英会話のキャッチボールがグンとスムーズに!

3. 否定文

do not(don’t) を使って否定文を作ろう!

一般動詞の否定には do not / does not / did not を使います。
be動詞や助動詞(can, will など)は do を使わずに 直接否定できますが、一般動詞には do が必要です!

I don’t like coffee.

(私はコーヒーが好きではありません。)

🔍 主語が「I」なので、do not → don’t を使います。

構造:主語 + do not + 動詞 / 発音:dəʊnt

She doesn’t eat meat.

(彼女は肉を食べません。)

🔍 三人称単数(She)なので does not → doesn’t。

構造:主語 + does not + 動詞 / 発音:ˈdʌzənt

He didn’t understand the question.

(彼はその質問を理解しませんでした。)

🔍 過去の否定は did not → didn’t。動詞は原形に戻します。

構造:主語 + did not + 動詞(原形) / 発音:ˈdɪdnt

We don’t need anything else.

(私たちは他に何も必要ありません。)

🔍 否定文でも 動詞には -s をつけません!

構造:主語 + don’t + 動詞 / 発音:dəʊnt

She never tells a lie.

(彼女は決してうそをつきません。)

🔍 never などの否定語を使うときは、do を使わずに否定ができます。

構造:主語 + never + 動詞 / 発音:ˈnevə

📘 まとめ:否定文での do の使い方
  • 🔹
    現在の否定文: do not(don’t) / does not(doesn’t)を使う。
  • 🔹
    過去の否定文: did not(didn’t)を使い、動詞は原形に戻す。
  • 🔹
    never / hardly など: これらの否定副詞を使う場合は do を使わない。

💡 否定の文型は、英語の土台!確実にマスターしよう!

4. 動詞の意味を強調する

do を使って「本当に〜するんだよ!」を表現

肯定文の中に do / does / did を入れると、動詞を強調して「本当に〜する」「絶対に〜した」と気持ちを込めた表現ができます。
英会話でも感情を込めたいときによく使われる、とっても便利なテクニックです。

I do love you.

(あなたのこと、本当に愛してる。)

🔍 「love you」を強く言いたいときに do を使って感情をこめる。

構造:主語 + do + 動詞 / 発音:duː

She does like math.

(彼女は数学が本当に好きなんです。)

🔍 通常なら “She likes math.” ですが、強調したい場合は does を入れます。

構造:三人称単数 + does + 動詞(原形) / 発音:dʌz

We did try everything we could.

(できることは全部やったんだ。)

🔍 過去の強調では did を使い、動詞は原形で使います。

構造:did + 動詞(原形) / 発音:dɪd

You do make me happy.

(君のおかげで幸せなんだよ。)

🔍 「make me happy」を強調したいときに do を加えると感情がより伝わります。

構造:do + make(動詞原形) / 発音:duː

He did tell me the truth.

(彼は確かに本当のことを言ったよ。)

🔍 疑われているときなど「言ったってば!」のニュアンスに。

構造:did + 動詞原形 / 発音:dɪd

📘 まとめ:do を使って気持ちを伝える強調表現
  • 🔹
    肯定文の中で強調: 普通の文にも do / does / did を入れて感情をこめる。
  • 🔹
    動詞は原形: 過去の強調でも did + 原形 に注意!
  • 🔹
    疑われたときや主張するときに使える! 💬「ちゃんとやったよ!」を英語で言えるようになろう!

🌟 英語で気持ちをしっかり伝えたいとき、強調 do が心強い味方になります!

5. 倒置文

never / only などの否定語句が先頭に来ると倒置が起きる!

Never, Only, Hardly, Rarely, Little などの否定・制限を表す語句が文頭に来ると、語順が疑問文の形になります。
一般動詞のときは do / does / did を使って、倒置構文を作ります。

Never did I imagine such a thing.

(そんなこと想像もしなかった。)

🔍 否定語 Never が文頭に来ると、did を前に出して語順が変わります。

構造:否定語句 + did + 主語 + 動詞 / 発音:ˈnevər dɪd

Only then did she realize the truth.

(そのとき初めて彼女は真実に気づいた。)

🔍 Only で始まる副詞句でも倒置になります。

構造:Only + 時・条件句 + did + 主語 + 動詞 / 発音:ˈəʊnli ðen dɪd

Hardly did he speak a word.

(彼はほとんど何も話さなかった。)

🔍 Hardly も倒置を起こす否定語のひとつ。

構造:Hardly + did + 主語 + 動詞 / 発音:ˈhɑːdli dɪd

Only after the rain stopped did we go outside.

(雨が止んでからようやく外に出た。)

🔍 条件句や時間句(Only after 〜)でも倒置が発生します。

構造:Only + after節 + did + 主語 + 動詞 / 発音:ˈəʊnli ˈæftə dɪd

Not only did she win the prize, but she also became famous.

(彼女は賞を取っただけでなく、有名にもなった。)

🔍 Not only の強調でも倒置になります。but also とセットで使おう!

構造:Not only + did + 主語 + 動詞 / 発音:nɒt ˈəʊnli dɪd

📘 まとめ:否定語句+倒置文のルール
  • 🔹
    Never / Only / Hardly / Not only などが文頭に来ると倒置が起きる。
  • 🔹
    一般動詞の場合は do / does / did を使って疑問文と同じ語順にする。
  • 🔹
    倒置に慣れると、文章にメリハリと説得力が生まれる!

✨ 倒置文は英語らしい響きを演出する、上級テクニックの入口!

💡 なぜ疑問文の語順になるの?

否定語や制限語(Never, Only など)が文の先頭に来たとき、英語ではその文が「特別な構文」であることを示すために語順を変える(倒置)というルールがあります。

このとき、一般動詞には助動詞がないため、do / does / did を補って疑問文と同じ語順にします。

普通の文: He understood the message.

倒置文: Never did he understand the message.

  • 🔹
    倒置文は「これは特別な意味だよ!」というサイン。
  • 🔹
    疑問文と同じ語順にすることで、読み手・聞き手に注意を促す。
  • 🔹
    一般動詞だけでは構造が作れないため、do を「助ける」ために入れる。

✨ 倒置構文は、英語で感情や強調を自然に伝える上級テクニックです!

🕰️ どうして倒置のルールができたの?

昔の英語(古英語)は語順が自由で、「誰が何をしたか」を単語の語尾(格)で表していました。 しかし時代が進むにつれて格変化が失われ、語順で文の意味を示す必要が出てきました。

その結果、英語では語順=文の種類を伝えるサインになりました。 たとえば、疑問文は「助動詞+主語+動詞」の語順。倒置文も同じように、 否定語が文頭に来たときは「これは普通じゃない文ですよ!」と合図するため、 語順を疑問文と同じ形にするようになったのです。

古英語: 語順自由、格変化あり

現代英語: 語順で文の意味・種類を伝える

だから: 否定語が文頭に来ると語順も変える(=倒置)

  • 🔹
    聞き手にわかりやすく伝えるための工夫だった
  • 🔹
    疑問文や倒置文の語順は、「これは特別な文だよ」という合図!

📘 英語の語順には、歴史とやさしさがつまっているんですね!

6. 代動詞(do の置き換え用法)

do は前に出てきた動詞の代わりにもなる!

「She sings better than I do.」のように、同じ動詞を繰り返したくないときdo を使ってスマートに省略できます。
これは代動詞(substitute verb)と呼ばれる使い方で、英語らしい省略表現のひとつです。

She speaks English better than I do.

(彼女は私より英語が上手です。)

🔍 do は「speak English」の代わり。繰り返さず自然!

構造:比較構文 + 代動詞 / 発音:duː

A: Do you love him? — B: Yes, I do.

(あなたは彼を愛してるの? — はい、愛してます。)

🔍 2回目の「love him」は do で代用!自然な受け答えに。

構造:Yes / No の省略回答 + 代動詞 / 発音:duː

They play the guitar, and so do we.

(彼らはギターを弾きます、私たちもです。)

🔍 「So + 助動詞 + 主語」は「〜も〜する」という肯定の省略パターン!

構造:so + do + 主語(we) / 発音:duː

I didn’t go to the party, and neither did he.

(私はパーティーに行かなかったし、彼も行かなかった。)

🔍 「Neither + 助動詞 + 主語」は否定の「〜もまた〜しない」構文。

構造:neither + did + 主語(he) / 発音:dɪd

You don’t like spicy food, do you?

(あなたは辛い食べ物が好きじゃないんですね?)

🔍 文末に付け加える「付加疑問」でも do が使われます。

構造:否定文 + , do you? / 発音:duː juː

📘 まとめ:do を使った省略表現(代動詞)
  • 🔹
    同じ動詞の繰り返しを避けるときに do / does / did を代わりに使う
  • 🔹
    会話の中では Yes, I do. / No, I don’t. のような答え方が自然!
  • 🔹
    So do I / Neither did he など、共感や否定の応答にも使える!

🎯 代動詞 do を使えば、英語が「くどくなく、かっこよく」なります!

📘 Lesson 017 のまとめ

助動詞 do の使い方を一気に整理!
  • 🔹
    疑問文: Do / Does / Did を主語の前に置いて質問文を作る
  • 🔹
    否定文: don’t / doesn’t / didn’t で否定する(動詞は原形)
  • 🔹
    強調: 肯定文に do を加えると「本当に~!」という気持ちを強調できる
  • 🔹
    倒置文: Never / Only など否定語が文頭に来たときは do / did を使って疑問文の語順に
  • 🔹
    代動詞: 繰り返しを避けるとき、前の動詞の代わりに do を使う
💬 英語の「質問・否定・強調・共感」には do が大活躍!使いこなせば会話力アップ間違いなし!
📚 英文法 全120 Lesson