英語学習 | Learning English

can, could の用法

can は「能力・許可・可能性」、could はその過去形・丁寧表現・仮定法など。意味の違いを理解して、表現力を広げましょう!

Lesson 018

1. can, could の用法

can と could の基本的な使い方を知ろう

can は主に以下の3つの意味で使われます:

  • 🔹能力:~できる
  • 🔹許可:~してもよい
  • 🔹可能性:~することがある

couldcan の過去形 ですが、仮定法で使われるときは 過去のことではなく丁寧さや控えめな表現 になります。

📘 仮定法と婉曲表現のポイント
  • 🔹
    仮定法とは:
    実際には起きていないことを「もし~なら」という形で表現する文法。
  • 🔹
    婉曲表現とは:
    直接的な言い方を避けて、やわらかく丁寧に伝える表現。

なぜ過去形にすると丁寧になるの?

実は could などの過去形が丁寧表現になるのは、英語における「距離のある表現ほど丁寧」という感覚に基づいています。

  • 🔹
    過去形は「時間的に今から離れている」形。
  • 🔹
    そこから派生して「現実からも距離を置く=押しつけがましくない」=配慮・丁寧になる。
  • 🔹
    心理学的にも「間接的に伝える=相手への尊重」とされ、丁寧さ(politeness)につながる。

I can swim well.

(私は上手に泳げます)

🔍 能力を表す基本的な使い方。動詞の原形とセットで使います。

構造:助動詞+動詞の原形 / 発音:[kæn]

Could you help me?

(手伝っていただけますか?)

🔍 丁寧な依頼表現。can より柔らかい印象になります。

構造:助動詞+主語+動詞の原形 / 発音:[kʊd]

He could be angry.

(彼は怒っているかもしれません)

🔍 可能性を示す表現。推量の意味で使われます。

構造:助動詞+be動詞 / 発音:[kʊd]

I could stay with you forever.

(ずっと君のそばにいたいんだ)

🔍 愛をテーマにした控えめな仮定。感情的な文脈でよく使われます。

構造:仮定法的用法 / 発音:[kʊd]

📘 まとめ:can と could の基本用法を押さえよう!
  • 🔹
    can は「能力・許可・可能性」の3本柱! 基本は現在のことを表します。
  • 🔹
    could は can の過去形+丁寧・仮定の表現に! 控えめにしたいときにも便利。
  • 🔹
    過去形で丁寧になるのはなぜ? 時間的な距離=心理的な距離 → 押しつけがましさが減って丁寧に!
  • 🔹
    英語では「距離のある言い方」が丁寧。can you より could you の方がやわらかい印象になる!
  • 🔹
    仮定法の could は「もし〜なら〜できるのに」という非現実的なニュアンスも持つ。

🌟 could を使いこなせば、英語の丁寧さ・控えめさを自在にコントロールできるようになる!

2. 能力:〜できる

できることを伝えるには?

can は現在の能力を表す最も基本的な助動詞です。

could はその過去形として「昔はできた」という意味で使われます。

ただし、「実際にできた」「一時的に成功した」ことを言いたいときは、be able to を使うのがポイントです!

He can speak three languages.

(彼は3か国語を話せます)

🔍 現在の能力を表す基本文。

🔁 同義表現: is able to speak

構造:主語 + can + 動詞原形 / 発音:[kæn spiːk]

The child cannot walk yet.

(その子はまだ歩けません)

🔍 「〜できない」は cannotcan't を使う。

🔁 同義表現: can't walk

構造:主語 + cannot + 動詞原形 / 発音:[ˈkænɒt wɔːk]

She never could swim.

(彼女はどうしても泳げなかった)

🔍 過去に能力がなかったことを表す。

🔁 同義表現: was never able to swim

構造:主語 + could + 動詞原形 / 発音:[ˈkʊd swɪm]

I have just been able to finish this work.

(私はちょうどこの仕事を終えることができました)

🔍 完了形では can ではなく have been able to を使う。

構造:現在完了 + be able to / 発音:[hæv bɪn ˈeɪbl tuː]

She was able to pass the exam.

(彼女はその試験に合格することができた)

🔍 1回限りの成功や努力の達成には was able to を使おう!

🔁 同義表現: managed to pass

構造:過去 + be able to / 発音:[wəz ˈeɪbl tuː]

I want to be able to stay with you forever.

(君とずっと一緒にいられるようになりたい)

🔍 want to + be able to は「〜できるようになりたい」

🔁 同義表現: wish to stay

構造:want to + be able to / 発音:[ˈwɒnt tuː biː ˈeɪbl tuː]

📘 can の代わりに be able to を使うのはこんなとき!
文法状況 be able to を使った例 日本語訳
完了形で「〜できた」と言いたいとき I have just been able to finish this work. 私はちょうどこの仕事を終えることができた。
助動詞(will, mayなど)と一緒に使うとき You will be able to speak English better than she next year. あなたは来年には彼女より上手に英語が話せるだろう。
不定詞(want to など)と組み合わせるとき I want to be able to speak English better. 私は上手に英語を話すことができるようになりたい。

could と was able to の違い、わかりますか?

could は「能力があった(でも成功したかは不明)」というニュアンス。

was/were able to は「実際にやり遂げた!」という成功・達成を意味します。

He could speak English very well.

(彼はとても上手に英語を話せました)← 能力があったことにフォーカス


She was able to pass the exam.

(彼女はその試験に合格することができた)← 実際に達成したことにフォーカス

📘 まとめ:could と be able to の使い分け
  • 🔹
    could は「能力があった」ことを示すだけで、実際に成功したかは含まれない
  • 🔹
    was/were able to は「努力して実際にできた」ことを表す
  • 🔹
    could は一回きりの成功には使えない(例:✖️ I could pass the test)
  • 🔹
    完了形・助動詞・不定詞の後などでは can ではなく be able to を使う

🌟「できる」の言い分けができれば、英語力の深みが一段上がる!

3. 許可:〜してもよい

「〜してもいい?」の聞き方、ちゃんと使い分けてる?

can はカジュアルな許可表現。友達どうしや家族との会話でよく使います。

could にすると、丁寧で控えめな許可表現になります。 過去の話ではなく、仮定法的に丁寧さを出す使い方です。

You can go if you want to.

(行きたいなら行っていいよ)

🔍 現在の許可を表すカジュアルな言い回し。

🔁 同義表現: You are allowed to go

構造:主語 + can + 動詞原形 / 発音:[kæn ɡoʊ]

Can I use your car?

(あなたの車を使ってもいい?)

🔍 直接的でカジュアルな聞き方。友人や同僚向け。

🔁 同義表現: Is it okay if I use your car?

構造:Can + 主語 + 動詞原形 / 発音:[kæn aɪ juːz]

Could I use your car?

(お車をお借りしてもよろしいでしょうか)

🔍 より丁寧でやわらかい印象を与える聞き方。控えめな依頼として使われる。

🔁 同義表現: May I use your car?, Would it be alright if I used your car?

構造:Could + 主語 + 動詞原形 / 発音:[kʊd aɪ juːz]

Could I stay with you tonight?

(今夜、君のそばにいてもいい?)

🔍 愛をテーマにした丁寧かつ優しい聞き方。相手の気持ちを尊重するニュアンス。

🔁 同義表現: Would it be okay if I stayed?

構造:仮定法的 could / 発音:[kʊd aɪ steɪ]

📘 まとめ:許可を表す can / could の使い分け
  • 🔹
    can:カジュアルな許可。「いいよ」「〜してもOK」など親しい関係で使いやすい。
  • 🔹
    could:より丁寧・控えめな表現。「〜してもよろしいでしょうか?」のニュアンス。
  • 🔹
    could は仮定法的に使われているため、丁寧さや遠慮が自然に表現される。
  • 🔹
    さらに丁寧にしたい場合は maywould it be possible if ~ も使える!

🌟 丁寧さをコントロールできれば、人間関係も英語力ももっとスムーズに!

4. 可能性:〜することがある

can / could は「できる」だけじゃない!可能性や推量にも注目

cancould は能力や許可だけでなく、可能性や推量を表すこともあります。 肯定・否定・疑問の形によって、意味やニュアンスが変わるので注意しましょう。

特に could は「〜かもしれない」「〜ではないだろうか」といった 控えめな推量に適しており、話し手の確信度を下げて丁寧に伝える効果もあります。

🔍 なぜ could にすると控えめになるのか? 実は英語では 過去形にすることで心理的距離が生まれ、「現実から一歩引いた丁寧な表現」になります。 このニュアンスが「控えめな推量」や「遠回しな疑問」にピッタリなのです。

用法 意味・使い方 例文
4-1. 肯定文 「〜することがある」「〜の可能性がある」
could はより控えめな推量
He could be very kind at times.
(彼は時々とても優しいことがある)
4-2. 否定文 「〜のはずがない」など、確信を持った否定 It cannot be true.
(それが本当のはずがない)
4-3. 疑問文 「〜だろうか?」という強い疑い・驚きを含んだ問い Could this be a mistake?
(これはミスなのだろうか?)

can / could の「推量」をマスターすれば、会話に深みが出る!

確信度をコントロールできる英語は、思いやりや慎重さを伝える道具にもなります。 could をうまく使えると、相手にやわらかく伝えられる力が身につきます。

過去形 = 距離感、という英語の心理テクニックを理解することで、 会話がもっと自然で丁寧になります。

🌟 たった1語の選び方で「印象」や「信頼感」まで変わるのが英語の奥深さ!

4-1. 肯定文:〜することがある/〜かもしれない

can と could の「可能性の肯定」、どう違う?

can は「一般的に起こりうる可能性」を、could は「起こるかもしれない」という 控えめな推量 を表します。

肯定文で使う場合、could の方が柔らかく、「あくまで一つの可能性」として提示したいときに使われます。

You can get a burn if you're not careful.

(注意しないとヤケドすることがある)

🔍 一般的な可能性を述べる can の用法。「~することがある」

🔁 同義表現: You might get a burn, You could get a burn

構造:主語 + can + 動詞原形 / 発音:[kæn ɡɛt ə bɜːn]

He could be very kind at times.

(彼は時々とても優しいことがある)

🔍 一時的な・控えめな推量に適した表現。やさしい響きになる。

🔁 同義表現: Sometimes he might be very kind

構造:主語 + could + be + 形容詞 / 発音:[kʊd biː ˈkaɪnd]

She could fall in love with you someday.

(いつか彼女があなたを好きになる可能性だってある)

🔍 控えめな希望や可能性を示すときに使いやすいフレーズ。

🔁 同義表現: She might fall in love with you

構造:主語 + could + 動詞原形 / 発音:[ʃiː kʊd fɔːl ɪn lʌv]

It could happen to anyone.

(それは誰にでも起こりうることです)

🔍 一般的な可能性を、やわらかく控えめに述べるときに有効

🔁 同義表現: That might happen to anyone

構造:主語 + could + 動詞原形 / 発音:[ɪt kʊd ˈhæp.ən]

📘 まとめ:可能性の肯定を表す can / could
  • 🔹
    can:一般的によくあること、自然な可能性を表す。
  • 🔹
    could:確信度がやや低め。やわらかく推量を伝えるときに便利。
  • 🔹
    控えめな言い方は、相手を気遣う英語らしい配慮にもつながる!

🌟 could を使いこなせれば、大人の丁寧な英語表現が身につく!

4-2. 否定文:〜のはずがない

「〜のはずがない」と強く否定したいときは can’t / couldn’t!

can'tcouldn't は、推量の否定を表す表現です。 「それはありえない」「絶対に違う」と言いたいときに使います。

can't は比較的確信がある否定、couldn't は丁寧またはやや控えめな否定になります。 文のトーンや相手との距離に応じて使い分けるのがコツです。

It cannot be true.

(それが本当のはずがない)

🔍 強い否定を伝える定番表現。「ありえない!」

🔁 同義表現: That can't be right, It must be false

構造:It + cannot + 動詞原形 / 発音:[ˈkæn.ɒt]

You can't be serious.

(本気なはずがないでしょ)

🔍 驚きや疑いを込めた強めの否定。日常会話でよく使う

🔁 同義表現: You must be joking

構造:主語 + can't + be + 形容詞 / 発音:[kænt biː ˈsɪə.ri.əs]

He couldn't be the one who did it.

(彼がそれをやったとは思えない)

🔍 控えめながらも否定的な推量。やわらかく否定したいときに有効

🔁 同義表現: I doubt he did it

構造:主語 + couldn't + be + 名詞句 / 発音:[ˈkʊd.nt biː]

She can't be in love with me... right?

(彼女が僕のこと好きなんて…ありえないよね?)

🔍 否定+疑いを含んだ複雑な心情にマッチする表現

🔁 同義表現: I must be misunderstanding

構造:主語 + can't + be + 状態 / 発音:[kænt biː ɪn lʌv]

📘 まとめ:推量の否定を表す can't / couldn't
  • 🔹
    can't:今の事実に対する強い否定。「絶対に違う!」と伝えるときに使う
  • 🔹
    couldn't:控えめな否定・丁寧に「〜とは思えない」と伝えるときに便利
  • 🔹
    感情・疑い・驚きなどを込めて話すときに非常に自然な表現

🌟 can't / couldn't を使いこなせば「それは違う」と英語らしく否定できる!

4-3. 疑問文:〜だろうか?

「〜だろうか?」と強く疑うときは Can / Could を疑問形で

CanCould を使った疑問文は、 「まさか…?」「本当に…?」驚きや疑いの感情を含んだ表現になります。

なぜそうなるのか? それは can/could が「可能性を問う」助動詞だから。 疑問形にすることで「そんな可能性があるのか?」という信じがたい気持ちを自然に含むのです。

また could のような過去形は、英語では心理的距離や控えめさを表す効果があるため、 「本当にそうなんでしょうか?」といったやわらかく丁寧な疑いも伝えることができます。

🌟 「助動詞 × 疑問文」は、話し手の内心を映す “心理表現” としても活用できる!

Can this be true?

(これは本当なんだろうか?)

🔍 驚きを伴う直接的な疑問表現。「そんなことあるの?」

🔁 同義表現: Is this really true?

構造:Can + 主語 + 動詞原形 / 発音:[kæn ðɪs bi truː]

Could she be lying to us?

(彼女、私たちにウソをついてるってことある?)

🔍 控えめに疑問を投げかけるときに便利。丁寧で冷静な印象に

🔁 同義表現: Is it possible that she's lying?

構造:Could + 主語 + be + 動詞ing / 発音:[kʊd ʃiː bi ˈlaɪ.ɪŋ]

Can he really be that smart?

(彼、本当にそんなに頭がいいの?)

🔍 疑いや皮肉を込めたいときによく使われる形

🔁 同義表現: Is he really that smart?

構造:Can + 主語 + really + be + 形容詞 / 発音:[kæn hi ˈrɪə.li bi]

Could I be falling in love with her?

(もしかして…彼女のこと好きになってる?)

🔍 自分の気持ちへの驚きや疑いをやわらかく表現

🔁 同義表現: Is it possible I'm falling for her?

構造:Could + 主語 + be + 動詞ing / 発音:[kʊd aɪ bi ˈfɔː.lɪŋ]

📘 まとめ:可能性をたずねる疑問文
  • 🔹
    Can 疑問文:強めの驚き・疑いをそのまま表現。ストレートな印象
  • 🔹
    Could 疑問文:控えめでやさしい言い回し。感情を抑えた疑問に適する
  • 🔹
    驚き・疑い・戸惑いなど、内面的な感情を自然に表す英文が作れる!

🌟 Can / Could を疑問形で使いこなすと「感情表現」が一気に豊かになる!

5. 依頼:〜してくれますか?

Can / Could で「お願い」をやさしく丁寧に!

英語で何かをお願いするときは Can you ~?Could you ~? を使います。 Can はカジュアルで親しみやすく、Could は丁寧で控えめな印象を与えます。

特に could を使うと、お願いの度合いを弱めて、相手にプレッシャーを与えない聞き方になるため、 ビジネス・接客・大人の英会話でもよく使われます。

🌟 can / could の “やさしい依頼表現” をマスターすれば、英語での人間関係がぐっとスムーズに!

📘 Can / Could / May の違いを整理しよう
表現 主な用途 丁寧さ 例文
can カジュアルな依頼・許可 ★☆☆(親しい間柄で) Can you help me?
(ちょっと手伝ってくれる?)
could 丁寧で控えめな依頼・申し出 ★★☆(一般的な丁寧さ) Could you open the door?
(ドアを開けていただけますか?)
may 非常に丁寧/やや形式的な許可 ★★★(フォーマルな場面) May I speak now?
(今、発言してもよろしいでしょうか?)

💡 「may」は“許可”に特化したフォーマルな表現です。Could は柔らかく聞く「お願い」として日常会話でよく使われます。

🌟 シーンに応じて使い分ければ、相手への印象もグッとアップ!

💬 依頼表現の例文で感覚をつかもう!

Can you help me with this box?

(この箱、手伝ってもらえる?)

🔍 カジュアルな依頼。親しい友人や家族向け

🔁 同義表現: Can you give me a hand?

構造:Can + 主語 + 動詞原形 / 発音:[kæn ju help mi]

Could you send me the file by tonight?

(今夜までにファイルを送っていただけますか?)

🔍 ビジネス向けの丁寧な依頼

🔁 同義表現: Would it be possible to send the file?

構造:Could + 主語 + 動詞原形 / 発音:[kʊd ju send mi]

May I ask a question?

(質問してもよろしいでしょうか?)

🔍 フォーマルな場面での丁寧な許可

🔁 同義表現: Could I ask a question?

構造:May + 主語 + 動詞原形 / 発音:[meɪ aɪ æsk]

Could you open the window?

(窓を開けていただけますか?)

🔍 職場・公共の場での自然なお願い

🔁 同義表現: Would you mind opening the window?

構造:Could + 主語 + 動詞原形 / 発音:[kʊd ju ˈəʊ.pən]

Could you stay with me a little longer?

(もう少し一緒にいてくれませんか?)

🔍 やさしく想いを伝える丁寧な依頼

🔁 同義表現: Would you mind staying?

構造:Could + 主語 + 動詞原形 / 発音:[kʊd ju steɪ wɪð mi]

📘 まとめ:依頼表現の can / could
  • 🔹
    Can you ~?:友達・家族などへのカジュアルなお願いに使いやすい
  • 🔹
    Could you ~?:丁寧な印象。相手への配慮を表す優しい依頼に最適
  • 🔹
    どちらも「できる?」という本来の意味から転じた “相手の意志確認” に活用されている

🌟 can / could を使った依頼は、英会話の中で最も頻出する「礼儀」の表現です!

6. can を用いた慣用表現

熟語的な can 表現で表現力アップ!

can を使った慣用表現は、直訳では意味がとりにくいものが多いですが、
よく使われる型として身につけることで、ネイティブらしい表現ができるようになります。

as ~ as can becannot help ~ing などは会話・作文ともに頻出。
意味をセットで覚えるのがコツです。

表現 意味・使い方 例文
6-1. as ~ as can be 「この上なく〜」という意味で、
形容詞を最大級に強調
I’m as happy as can be.
(この上なく幸せです)
6-2. cannot help ~ing 「~せずにはいられない」という意味。
自然と出てしまう感情・行動
I couldn’t help laughing.
(笑わずにはいられなかった)
6-3. cannot ~ too ~ 「どんなに〜してもしすぎることはない」
=制限がないほど推奨される
You cannot be too careful.
(注意しすぎることはない)
📘 まとめ:can を含む定番表現を押さえよう
  • 🔹
    as ~ as can beこの上なく~ → 感情や状態の最大級表現に便利!
  • 🔹
    cannot help ~ing~せざるを得ない → 感情が抑えられないときにぴったり!
  • 🔹
    cannot ~ too ~どんなに~してもしすぎない → 注意や努力を強調したいときに!

🌟 型で覚えておけば、自然な場面でスラスラ使える表現が満載!

6-1. as ~ as can be:この上もなく〜

最上級の気持ちや状態を強調する言い回し!

as ~ as can be は「この上もなく~」「まったく~だ」の意味で、
カジュアルで口語的な強調表現です。

「be動詞+as+形容詞+as can be」の形で使われ、最上級レベルの気持ちや状態を強く伝えます。

🌟 直訳せず「これ以上ないほど〜だ」として覚えるのがコツ!

💬 例文で感覚をつかもう!

I’m as happy as can be.

(この上なく幸せだよ)

🔍 感情(happy)を最大限に表現する言い方

🔁 同義表現: I'm extremely happy., I'm over the moon.

構造:be動詞 + as + 形容詞 + as can be / 発音:[æz ˈhæpi æz kæn bi]

She is as poor as can be.

(彼女は貧乏のどん底だ)

🔍 貧困や困難なども強調できる

🔁 同義表現: She is extremely poor., She's flat broke.

構造:be動詞 + as + 形容詞 + as can be / 発音:[æz pʊr æz kæn bi]

He looked as in love as can be.

(彼はどう見ても恋に落ちていた)

🔍 恋愛や感情表現にも使える口語表現

🔁 同義表現: He was totally in love.

構造:looked + as + 形容詞句 + as can be / 発音:[æz ɪn lʌv æz kæn bi]

This room is as clean as can be.

(この部屋は信じられないほどきれいだ)

🔍 状態を褒める表現に最適

🔁 同義表現: This room is spotless.

構造:be動詞 + as + 形容詞 + as can be / 発音:[æz kliːn æz kæn bi]

The baby was as quiet as can be.

(その赤ちゃんは信じられないほど静かだった)

🔍 幼児・動物などへの描写にもよく使われる

🔁 同義表現: He was perfectly silent.

構造:be動詞 + as + 形容詞 + as can be / 発音:[æz kwaɪət æz kæn bi]

📘 なぜ「as ~ as can be」で“この上もなく〜”になるの?
  • 🔹
    as ~ as S can be は「S がなりうる限界の〜さ」を意味する構文
  • 🔹
    主語と be 動詞を省略した形が as ~ as can be = 詩的で口語的な強調
  • 🔹
    happy / poor / quiet など感情や状態を強調する場面でよく使われる
  • 🔹
    同義語:as ~ as possible(丁寧)/extremely ~(客観的強調)

🌟「これ以上ないくらい〜」の気持ちを、やさしくリズムよく伝えられる表現!

6-2. cannot help ~ing = cannot but + 動詞の原形:〜せずにはいられない

どうしても〇〇してしまう!感情・本能・衝動の表現

cannot help ~ing は「〜せずにはいられない」という意味で、 感情・衝動・自然な反応を抑えきれない様子を表します。

同じ意味で cannot but + 動詞の原形 も使われますが、こちらはやや文語的・堅めの表現です。

🌟「つい〜してしまう」気持ちを英語で伝える決まり文句!

表現 意味・ニュアンス 例文
cannot help ~ing 思わず〜してしまう / ~せざるを得ない(会話で多用) I cannot help admiring him.
(彼には感心せずにいられない)
cannot but + 動詞の原形 やや文語的で形式的な強調表現 I cannot but admire him.
(彼には感心せざるを得ない)
過去形の例 過去の場面にも使える(could not help) I couldn't help laughing.
(笑わずにはいられなかった)

💬 例文で感覚をつかもう!

I cannot help admiring him.

(彼には感心せずにいられない)

🔍 どうしても心を動かされてしまう様子

🔁 同義表現: I can't stop admiring him.

構造:cannot help + 動名詞 / 発音:[ˈkænɒt hɛlp ədˈmaɪərɪŋ]

I couldn't help laughing.

(笑わずにはいられなかった)

🔍 感情を抑えきれないリアクション

🔁 同義表現: I burst out laughing.

構造:過去形 could not help + 動名詞 / 発音:[ˈkʊdnt hɛlp ˈlæfɪŋ]

I cannot but admire her courage.

(彼女の勇気に感服せざるを得ない)

🔍 文語調のフォーマルな言い回し

🔁 同義表現: I must admire her courage.

構造:cannot but + 動詞の原形 / 発音:[ˈkænɒt bʌt ədˈmaɪə]

We couldn’t help falling in love.

(私たちは恋に落ちずにはいられなかった)

🔍 愛をテーマにした感情表現

🔁 同義表現: We fell in love helplessly.

構造:could not help + 動名詞句 / 発音:[kʊdnt hɛlp ˈfɔːlɪŋ ɪn lʌv]

She couldn't help crying at the ending.

(彼女はラストシーンで泣かずにはいられなかった)

🔍 感情を抑えきれない場面

🔁 同義表現: Tears came naturally to her.

構造:could not help + 動名詞 / 発音:[kʊdnt hɛlp ˈkraɪɪŋ]

📘 なぜ「cannot help ~ing」で“~せずにはいられない”になるの?
  • 🔹
    help = 抑える・こらえる の意味がもとになっている
  • 🔹
    cannot help ~ing = 「~することを抑えられない」=自然とそうしてしまう
  • 🔹
    感情・衝動・本能的反応などを、理性で止めようとしても無理な状況で使う
  • 🔹
    文語表現 cannot but + 動詞 でも同じ意味になるが、やや堅い印象

🌟 「思わず〜してしまう」気持ちを英語で伝えるときの定番表現!

6-3. cannot ~ too ~:どんなに〜してもしすぎることはない

「やりすぎ」なんてない!熱意や重要性を強調する構文

cannot ~ too ~ は「どんなに〜してもしすぎることはない」という意味。
忠告・感謝・努力・注意など、「強くすべき行動・態度」を強調するときに使います。

否定(cannot)と過剰(too)を組み合わせることで、限度を超えることさえ許容されるほど重要な内容であることを表します。

🌟「これでもか!」と念を押すときに便利な強調構文!

使える場面 ニュアンス・効果 例文
感謝・賛辞 感謝しすぎることはない→心からの感謝 I cannot thank you too much.
(どんなに感謝してもしきれません)
努力・勤勉 勉強や努力に限度はない→もっとやろう You cannot be too diligent.
(いくら真面目でもしすぎることはない)
注意・配慮 気をつけることの重要性を強調 We cannot be too careful.
(注意するに越したことはない)

💬 例文で感覚をつかもう!

You cannot be too diligent.

(どんなに勤勉でもしすぎることはない)

🔍 努力や学習の重要性を伝える場面で

🔁 同義表現: You should be as diligent as possible.

構造:cannot + be + too + 形容詞 / 発音:[ˈkænɒt bi tuː ˈdɪlɪdʒənt]

I cannot thank you too much.

(どんなに感謝してもしきれない)

🔍 深い感謝を伝えるフレーズ

🔁 同義表現: I'm truly grateful.

構造:cannot + 動詞 + too + 副詞 / 発音:[ˈkænɒt θæŋk juː tuː mʌtʃ]

You cannot love someone too much.

(人を愛しすぎるなんてことはない)

🔍 愛情は限度なく注げることを伝える

🔁 同義表現: You can never love too much.

構造:cannot + 動詞 + too + 副詞 / 発音:[ˈkænɒt lʌv ˈsʌmwʌn tuː mʌtʃ]

We cannot be too careful when handling fire.

(火を扱うときはいくら注意してもしすぎることはない)

🔍 危険への注意喚起に

🔁 同義表現: We should be extremely careful.

構造:cannot + be + too + 形容詞 / 発音:[ˈkænɒt bi tuː ˈkeəfʊl]

You cannot speak too clearly.

(話すときはどんなにハッキリ話してもしすぎることはない)

🔍 プレゼンや指導での助言に

🔁 同義表現: Speak as clearly as possible.

構造:cannot + 動詞 + too + 副詞 / 発音:[ˈkænɒt spiːk tuː ˈklɪəli]

📘 まとめ:限度を超えることさえ許される強調表現
  • 🔹
    cannot ~ too ~ は「どんなに〜してもしすぎることはない」
  • 🔹
    感謝・注意・努力・愛など、“やりすぎ歓迎”のニュアンスに使う
  • 🔹
    フォーマルでもカジュアルでも使える、説得力のある構文!

🌟「それぐらいやって当然!」という強い気持ちを伝えるときに最適!

📘 Lesson 018:can, could の用法まとめ

📘 can / could の使い方とニュアンスをマスターしよう!
  • 🔹
    can は「能力・許可・可能性・依頼」など多用途な助動詞
  • 🔹
    couldcan の過去形+「丁寧・控えめ・仮定」などのニュアンスが加わる
  • 🔹
    be able to は完了形や助動詞と一緒に使うなど、can/could と補完関係がある
  • 🔹
    許可・依頼の場面では couldmay を使うことで、より丁寧な印象に
  • 🔹
    可能性表現での can / could の違いは話し手の確信度(現実的か控えめか)
  • 🔹
    慣用表現(cannot help ~ing など)は感情・強調・自然な反応の表現に使える
  • 🔹
    なぜ could が丁寧に聞こえる?
    時制を後退させることで心理的距離を生み、相手の意思を尊重するやわらかな響きに。
    また、仮定法的構造が含まれることで「控えめな提案・可能性」にもなる。

🌟 could の「距離を置いた表現力」を活かせば、英語の気遣いや丁寧さを自在にコントロールできます!

📚 英文法 全120 Lesson