英語学習 | Learning English

may, might の用法

may は「〜してもよろしい」や「〜かもしれない」などの意味を持ち、might はその過去形でありながら、丁寧・婉曲な表現としても使われます。仮定法や慣用表現でも重要な役割を担う助動詞です。

Lesson 019

1. may, might の用法の概要

may と might の基本イメージ

may は主に以下のような用法があります:

  • 🔹 許可:「〜してもよろしい」
  • 🔹 推量:「〜かもしれない」
  • 🔹 祈願:「〜でありますように」
  • 🔹 譲歩:「〜かもしれないが〜だ」

一方で mightmay の過去形ですが、現在の内容にも使われ、 丁寧・婉曲・控えめなニュアンスを表します。仮定法でも重要です。

💬 例文で感覚をつかもう!

You may leave now.

(もう帰ってもよいですよ)

🔍 許可を表す may の基本文。丁寧でやや堅め。

構造:助動詞 + 動詞原形 / 発音:meɪ

It may rain tomorrow.

(明日は雨が降るかもしれない)

🔍 推量の may。未来の可能性を示している。

構造:助動詞 + 動詞原形 / 発音:meɪ

May all your dreams come true!

(あなたの夢がすべて叶いますように)

🔍 祈願の用法。文頭に may が来て、願いを表す。

構造:祈願構文 / 発音:meɪ

He might be late.

(彼は遅れるかもしれない)

🔍 might は may より控えめな推量。「もしかすると」のニュアンス。

構造:助動詞 + 動詞原形 / 発音:maɪt

I might love you forever.

(ずっと君を愛し続けるかもしれない)

🔍 愛の表現にも使える控えめな未来表現。情緒を込めたい時にぴったり。

構造:助動詞 + 動詞原形 / 発音:maɪt

なぜ「過去形」で丁寧になるの?

英語では might や could のように、助動詞の「過去形」を使うことで、控えめで丁寧な表現を作ることができます。 これは「今まさに」相手に迫る感じを避けるための工夫で、心理的な距離を取っているのです。

実はこれは日本語でも同じで、「こちらでよろしかったでしょうか?」という言い方は、 本当は今のことを言っているのに、過去形で柔らかく伝えています。

【日本語】「ご注文はこちらで よろしかった でしょうか?」

【英語】Might I ask you something?」

両方とも、相手の気持ちを大切にする表現という点で共通しています。 「過去=やさしさ」の感覚を覚えておくと、英語表現がグッと自然になりますよ!

📘 まとめ:may と might の基本をおさえよう!
  • 🔹
    may は 許可・推量・祈願・譲歩を表す万能助動詞!
  • 🔹
    might は may の過去形だけど、過去以外でも使う!
    控えめ・丁寧・婉曲な表現として活躍。
  • 🔹
    仮定法でも might は重要!
    英作文・読解どちらでも頻出なので要チェック。

🌟 may / might を使いこなせれば、丁寧な英語表現がぐっと広がります!

2. 許可:~してもよろしい

may / might で丁寧に「してもいいですか?」

許可を表すときは may を使うと丁寧でフォーマルな響きになります。 ただし、口語では can がよく使われます。 さらに控えめにしたいときは might を使うと、よりやさしく丁寧な印象を与えます。

ただし、答えるときは may を使わないのが自然! Yes, you may. / No, you may not. だと高圧的に聞こえてしまいます。

💬 例文で感覚をつかもう!

May I sit here?

(ここに座ってもよろしいですか?)

🔍 フォーマルな許可依頼。公共の場などで使われる。

🔁 応答例:
Sure.(もちろん)
Go ahead.(どうぞ)
I'm sorry, it's taken.(すみません、そこは取られています)

構造:疑問文 / 発音:meɪ

Might I ask you a question?

(質問してもよろしいでしょうか?)

🔍 より丁寧・控えめな表現。上司や目上の相手にもOK。

🔁 応答例:
Of course.(もちろんです)
Yes, certainly.(ええ、どうぞ)
I'm afraid I'm busy now.(申し訳ありませんが今は忙しいのです)

構造:疑問文 / 発音:maɪt

You may take a break now.

(今、休憩してもいいですよ)

🔍 許可を与える表現。フォーマルな指示や案内で使われる。

🔁 言い換え:
You can take a break now.(今休んでもいいよ)
Feel free to rest.(気軽に休んでね)

構造:主語 + may + 動詞原形 / 発音:meɪ

May I borrow your pen for a moment?

(ちょっとペンをお借りしてもいいですか?)

🔍 ていねいな物の貸し借りの許可依頼。

🔁 応答例:
Sure, here you go.(どうぞ、はい)
I'm afraid I need it right now.(申し訳ないけど、今使ってるの)

構造:疑問文(助動詞 May) / 発音:meɪ

May I love you forever?

(ずっと君を愛してもいいですか?)

🔍 ロマンチックな許可表現。丁寧さと真剣さが伝わる。

🔁 応答例:
You already do.(もう愛してるじゃない)
That’s sweet of you.(うれしいわ)

構造:許可の疑問文 / 発音:meɪ

🌟 今日から使える英語の丁寧表現!
  • may / might を使いこなすと、英語でも “気遣い” や “優しさ” が伝えられる!
  • どんなシーンでも「相手の気持ちに配慮する表現」ができると信頼度アップ!
📘 まとめ:may / might の「許可表現」をマスターしよう!
  • 🔹
    may は「丁寧な許可」
    かしこまった場面や丁寧なお願いにぴったり。
  • 🔹
    might は「もっと控えめ・丁寧」
    目上の人やフォーマルな文書などで使うと◎。
  • 🔹
    can はカジュアル、could は日常的な丁寧語
    友達や同僚との会話では can / could のほうが自然なことも。
  • 🔹
    返答には「Sure」「Go ahead」などが自然!
    Yes, you may. は堅すぎて上から目線に感じられることも。
  • 🔹
    なぜ過去形で丁寧?
    「気持ちの距離」を取ることで、相手に配慮する言い回しになるから。

🌟 may / might を使えば「礼儀正しさ」が伝わる!
大人っぽい英語を目指すなら絶対に身につけよう。

3. 推量:~かもしれない

「かもしれない」をやさしく伝える英語

はっきり断言せずに「たぶんそうかも」と伝えるとき、英語では may / might を使います。 たとえば「明日は雨かも?」というときは、It may rain tomorrow. のように言います。

may は可能性がやや高め(50%以上)、might は控えめで低めな印象(50%未満)です。

また、may have + 過去分詞 で「〜だったかもしれない」と、過去の推量も表せます。

❗ ちなみに疑問文で May he come? のように使うのはかなり堅い印象に。can / could を使うのが自然です。

💬 例文で感覚をつかもう!

He may come later.

(彼はあとで来るかもしれない)

🔍 現在や未来の可能性を表す may。

構造:主語 + may + 動詞原形 / 発音:meɪ

It might rain today.

(今日は雨が降るかもしれない)

🔍 might にすることで、少し可能性を下げた印象に。

構造:主語 + might + 動詞原形 / 発音:maɪt

She may have forgotten the meeting.

(彼女は会議を忘れてしまったのかもしれない)

🔍 「may have + 過去分詞」で過去の出来事を推量。

構造:助動詞 + 完了形 / 発音:meɪ

He might not agree with us.

(彼は私たちに賛成しないかもしれない)

🔍 否定の might。may not よりも控えめな印象。

構造:might + not + 動詞 / 発音:maɪt

You might be the one I love.

(あなたは私の愛する人かもしれない)

🔍 推量 + 愛のフレーズで感情を丁寧に伝える。

構造:助動詞 + be動詞 / 発音:maɪt

🌟 推量を使えると「言葉の余白」が生まれる!
  • may / might を使えば、言い切らずに「余裕ある印象」を与えられる。
  • 断定しない言い方は、英語でも「知的でやさしい表現」として好まれる!
📘 まとめ:推量の may / might をマスターしよう
  • 🔹
    may は「〜かもしれない」:可能性50%以上のイメージ
  • 🔹
    might はそれより低め:可能性50%未満
    「ひょっとしたら…」という控えめな表現
  • 🔹
    過去の推量は may have + 過去分詞
    「〜だったかもしれない」と言いたいときに便利!
  • 🔹
    疑問文では通常 may は使わない
    → 代わりに can / could を使うのが一般的。

🌟 may / might を使いこなせば、断定しない上品な英語が自然に話せるようになります!

4. 祈願:~でありますように

may を使って「願いごと」を表現しよう

may は、文章の先頭に置いて祈り・願いを表すことができます。
たとえば「あなたの成功を願います」など、丁寧で改まった表現として使われます。

現代英語ではあまり頻繁には使われませんが、卒業式・スピーチ・カードなどで今でもよく見かけます。

文末には感嘆符(!)をつけるのが一般的で、主語の前に May がくるのが特徴です。

💬 例文で感覚をつかもう!

May your dreams come true!

(あなたの夢が叶いますように)

🔍 願いを込めた定番フレーズ。カードや挨拶でよく使われる。

構造:May + 主語 + 動詞原形 / 発音:meɪ

May you live a long and happy life!

(長く幸せな人生を送れますように)

🔍 人生の節目のメッセージとして定番。

構造:祈願構文 / 発音:meɪ

May the force be with you!

(フォースと共にあらんことを!)

🔍 映画『スター・ウォーズ』で有名になった祈願文。

構造:May + 名詞句 + be + 前置詞句 / 発音:meɪ

May you always find love and kindness.

(いつも愛と優しさに出会えますように)

🔍 願いと感情をこめた丁寧で愛のある表現。

構造:祈願構文(感情・希望)/ 発音:meɪ

🌟 英語でも「願いをこめる」って美しい!
  • may を使えば、短くてもあたたかい思いが相手に伝わる。
  • 書き言葉やメッセージカードで使える「気持ちのこもった英語表現」を身につけよう!
📘 まとめ:祈願の may を使いこなそう!
  • 🔹
    May + 主語 + 動詞原形 で願いを込めた祈願文になる
  • 🔹
    文頭に may を置くのが特徴。文末には感嘆符 ! をつけるのが一般的。
  • 🔹
    スピーチ・挨拶・卒業文などで使うと気持ちが伝わる!

🌟 may の祈願文は、英語でも日本語でも「言葉に心をのせる」最上級表現!

5. 譲歩:~かもしれないが~

may を使って「〜かもしれないが…」とやわらかく主張!

may を使うと、相手の意見や状況を一部認めつつも「それでも自分はこう思う」と表現できます。 これは英語でよく使われる 譲歩構文(concessive expression) の一種です。

特に以下のような構文が頻出です:

  • 🔹主語 + may ~, but 主語 + 動詞:「~かもしれないが…」
  • 🔹Whatever / Wherever / However ~ may + 動詞:「何が(どこで・どう)~しようとも…」

✔ 心に届く主張やスピーチをしたいときにも、とても便利な表現です。

構文パターン 意味・使い方 例文
5-1. may ~, but ~ 相手の立場を認めつつも、対立・反論の主張をする He may be rich, but he is not kind.
(彼は金持ちかもしれないが、やさしくはない)
5-2. whatever may ~ 何が起きようと…という意志表明・決意の構文 Whatever may happen, I’ll be with you.
(何が起きても、私はあなたのそばにいる)
5-3. wherever may ~ どこで~しても…という意味の譲歩節 Wherever he may go, she will follow him.
(彼がどこへ行こうとも、彼女はついていく)
5-4. however may ~ どんなに~でも…という逆境を受け入れる意志表現 However hard it may be, we must try.
(どんなに大変でも、挑戦しなくてはならない)

may を使った譲歩表現で「大人の英語」を身につけよう!

単に主張するだけでなく、相手の立場にも配慮したり、強い意志をやさしく伝えたり… 英語でも 「柔らかい強さ」 を持つ表現が好まれます。

譲歩構文をマスターすれば、感情・人間関係・スピーチまで、英語力の表現の幅が一気に広がります!

🌟 may の力を借りて、あなたの英語に「深さ」と「やさしさ」をプラスしよう!

5-1. may ~, but ~:〜かもしれないが〜

前提を認めながら自分の意見を主張する構文

may ~, but ~ は、「〜かもしれないが、しかし〜だ」と前半で相手の意見や状況を認めつつ、 後半で自分の主張や反論を続けるときに使います。

批判や反論もこの構文を使えばやわらかく丁寧に伝えることができます。 議論・プレゼン・日常会話まで、幅広く使える便利な表現です!

💬 例文で感覚をつかもう!

He may be rich, but he is not kind.

(彼は金持ちかもしれないが、やさしくはない)

🔍 前半で前提を認め、後半で否定的な主張を丁寧に提示。

構造:may ~, but ~ / 発音:meɪ

This idea may sound strange, but it actually works.

(このアイデアは奇妙に聞こえるかもしれないが、実際はうまくいく)

🔍 発想のギャップや逆転の主張にもよく使われる。

構造:may + 動詞, but ~ / 発音:meɪ

You may not love me, but I still love you.

(あなたは私を愛していないかもしれないが、私はまだあなたを愛してる)

🔍 片思いや切ない恋にもぴったりの構文。

構造:may not ~, but ~ / 発音:meɪ

The weather may be cold, but the sun is shining.

(天気は寒いかもしれないが、太陽は輝いている)

🔍 一見マイナスに見える状況を肯定的に切り返す構文。

構造:主語 + may be ~, but ~ / 発音:meɪ

They may disagree with us, but we must stand our ground.

(彼らは私たちに反対するかもしれないが、私たちは立場を貫くべきだ)

🔍 意見の相違を認めながら、自分の信念を主張する構文。

構造:may + 動詞, but ~ / 発音:meɪ

It may take time, but we’ll get there eventually.

(時間がかかるかもしれないが、最終的にはたどり着ける)

🔍 努力や成長を信じて前向きに締めくくるときに使える表現。

構造:may take ~, but ~ / 発音:meɪ

英語でも「やわらかい否定」は信頼をつくる

may ~, but ~ 構文は、相手の言い分を認めながらも自分の考えを主張するため、 議論や提案において冷静さと説得力を同時に伝えることができます。

🌟 言葉に「余裕」を持たせることで、心が伝わる英語になる!

5-2. whatever ~ may ~:何が〜しようとも

どんな事が起ころうと、自分の意志は変わらない

whatever ~ may ~ は「たとえ何が~しようとも」という意味の譲歩構文で、どんな困難や状況が来ても変わらない決意や意志を伝えるときに使われます。

形式としては副詞節を作り、後半には主節(本当に言いたいこと)が続きます。 複文の形でよく使われるので、接続詞的な感覚で覚えるとスムーズです。

💬 例文で感覚をつかもう!

Whatever may happen, I will support you.

(何が起ころうとも、私はあなたを支えます)

🔍 未来の出来事に関わらず揺るがない気持ちを表現。

構造:whatever + may + 動詞, 主語 + 動詞 / 発音:məˈhӕpən

Whatever he may say, she won’t change her mind.

(彼が何を言おうとも、彼女は考えを変えないだろう)

🔍 誰かの発言・意見に左右されない強さを表現。

構造:whatever + 主語 + may + 動詞 / 発音:meɪ

Whatever the world may think, I will love you.

(世界が何を思おうとも、私はあなたを愛する)

🔍 周囲の評価や障害を超えた愛情の強さを伝える表現。

構造:whatever + 主語 + may + 動詞 / 発音:meɪ

Whatever mistakes we may make, we must learn from them.

(どんなミスをしようとも、私たちはそこから学ばなければならない)

🔍 失敗を前向きに捉え、学びへつなげる姿勢を伝える表現。

構造:whatever + 名詞 + may + 動詞 / 発音:meɪk

Whatever reasons she may have, I deserve an explanation.

(彼女にどんな理由があろうとも、私は説明を受けるべきだ)

🔍 相手の立場を認めつつも、自分の要求を丁寧に主張する構文。

構造:whatever + 複数名詞 + may + 動詞 / 発音:hæv

Whatever the future may bring, we will face it together.

(未来に何が待っていようとも、私たちは一緒に立ち向かう)

🔍 愛・絆・仲間との決意を表す感動的なフレーズ。

構造:whatever + 主語 + may + 動詞 / 発音:brɪŋ

困難に立ち向かう英語表現は、あなたの人柄を映す力になる!

どんな未来が来ても揺るがない姿勢を英語で伝えられると、スピーチや告白、応援メッセージなどで相手の心に届く言葉になります。

🌟 whatever may ~ で、「強さ」と「思いやり」を同時に伝えよう!

5-3. wherever ~ may ~:どこで〜しても

場所を問わずに成立する決意や事実を表現する構文

wherever ~ may ~ は「どこで(どこに)~しようとも…」という意味で、場所に関わらず成立する事実・意志をやわらかく丁寧に表現できる構文です。

副詞節を導く譲歩構文として使われ、主節には強い意志・変わらない感情・普遍的な真実などが続くことが多いです。

💬 例文で感覚をつかもう!

Wherever he may go, she will follow him.

(彼がどこへ行こうとも、彼女は彼についていく)

🔍 物理的な距離を超えた強い感情を伝える構文。

構造:wherever + 主語 + may + 動詞 / 発音:meɪ

Wherever we may meet, it always feels like home.

(私たちがどこで会おうと、そこはいつも我が家のように感じる)

🔍 心のつながりや安心感を伝える温かい表現。

構造:wherever + 主語 + may + 動詞 / 発音:miːt

Wherever you may be, I will be thinking of you.

(あなたがどこにいようとも、私はあなたのことを思っている)

🔍 遠距離恋愛や家族愛にも使える感動表現。

構造:wherever + 主語 + may + be / 発音:biː

Wherever opportunity may arise, we must be ready.

(チャンスがどこで生まれようとも、私たちは準備しておかねばならない)

🔍 ビジネスやキャリアの場面でよく使われる前向きな表現。

構造:wherever + 名詞 + may + 動詞 / 発音:əˈraɪz

Wherever you may travel, stay safe and curious.

(どこへ旅しようとも、安全に、そして好奇心を持って)

🔍 旅・留学・出発メッセージとしても自然で感動的。

構造:wherever + 主語 + may + 動詞 / 発音:ˈtrævəl

Wherever life may take us, I want to be with you.

(人生が私たちをどこに連れて行こうとも、私はあなたと共にいたい)

🔍 人生・結婚式・深い愛情の誓いにぴったりのフレーズ。

構造:wherever + 名詞 + may + 動詞 + 目的語 / 発音:teɪk

物理的な「距離」を超える心のつながりを表す構文

wherever ~ may ~ は、単なる「場所」の話ではなく、一緒にいる気持ち・変わらない想いを英語で表現できます。

離れていてもつながっている――そんな心を伝える一文は、日常でもSNSでも感動を呼ぶ力があります。

🌟 英語でも「いつでも、どこでも」の想いを届けよう!

5-4. however ~ may ~:どんなに〜しても

強調された程度でも動じない・変わらない気持ちを表す

however ~ may ~ は「どんなに~しても」という意味の譲歩構文で、程度がどれほど高くても関係ないという強いメッセージを伝える表現です。

however + 形容詞 / 副詞 + 主語 + may + 動詞 という語順で、副詞節として文頭や文中に使われます。 主節では「変わらない意志・義務・制約」などが述べられることが多いです。

💬 例文で感覚をつかもう!

However tired she may be, she never complains.

(どんなに彼女が疲れていても、彼女は決して文句を言わない)

🔍 疲労や困難の中でも崩れない態度・性格を強調。

構造:however + 形容詞 + 主語 + may + be / 発音:taɪərd

However carefully he may plan, something always goes wrong.

(どんなに彼が慎重に計画しても、何かが必ずうまくいかなくなる)

🔍 人間の不完全さ・予測不能性に言及するリアルな例。

構造:however + 副詞 + 主語 + may + 動詞 / 発音:ˈplæn

However far you may be, my heart is always with you.

(どんなに遠くにいても、私の心はいつもあなたと共にある)

🔍 遠距離・愛・思いの深さを詩的に表現できる一文。

構造:however + 形容詞 + 主語 + may + be / 発音:fɑːr

However difficult the task may be, we will complete it.

(その課題がどんなに難しくても、私たちはやり遂げるつもりだ)

🔍 困難を前にしても諦めずに挑む強い意志を表現。

構造:however + 形容詞 + 名詞 + may + be / 発音:ˈdɪfɪkəlt

However quickly he may run, he can't escape the truth.

(彼がどんなに速く走っても、真実からは逃れられない)

🔍 行動の速さ・逃避を否定し、真実に向き合う必要を示唆。

構造:however + 副詞 + 主語 + may + 動詞 / 発音:rʌn

However long it may take, I will wait for you.

(どれだけ時間がかかろうとも、私はあなたを待ち続ける)

🔍 恋愛や信頼、未来を信じて待つ姿勢を表す感動的な一文。

構造:however + 副詞 + it + may + 動詞 / 発音:teɪk

限界を超えてでも貫く意志、それが伝わる英語

「どれほど〜しても変わらない」という構文は、相手に安心・信頼・感動を与える力を持っています。 プレゼン・告白・友情など幅広く使える便利なフレーズです。

🌟 however ~ may ~ で「想いの深さ」を英語で届けよう!

6. may を用いた慣用表現

may を使った熟語表現は、丁寧さや控えめな表現力を身につける近道!

may を含む慣用句は、意味が直訳から離れるため最初は難しく感じるかもしれませんが、 実は日本語でもよく使う発想に近いものも多く、日常・提案・控えめな主張に大活躍します。

以下の表で代表的な構文と意味・例文を確認して、どんどん活用してみましょう!

構文 意味・使い方 例文
6-1. may well 「たぶん〜だろう」「〜するのももっともだ」
推量と納得の気持ちが込められる
You may well be right.
(君が正しいのももっともだ)
6-2. may as well 「(〜しないよりは)〜したほうがよい」
消極的提案・妥協的な行動選択に使われる
You may as well try it.
(試してみてもいいかもしれないね)
6-3. may as well … as ~ 「〜するくらいなら…したほうがましだ」
比較によって相手の提案をやんわり否定する
You may as well throw it away as keep it.
(取っておくくらいなら捨てたほうがマシだ)

丁寧さ × 控えめな表現力 = 英語で信頼される秘訣!

may を使った表現は「やわらかさ」や「思慮深さ」を表現するツールでもあります。 直接的な言い方が避けられる場面では、このような表現を使いこなすことで信頼感もアップ!

🌟 学ぶだけでなく「使いたくなる」英語がここにある!

6-1. may well ~:たぶん〜だろう / 〜するのももっともだ

推量と納得のニュアンスをあわせ持つ便利な構文!

may well + 動詞の原形 は、「たぶん〜だろう」「〜するのももっともだ」といった 穏やかで控えめな推量 を表します。

話し手がある程度の根拠を持って そう思うのが自然 だと感じているときに使います。

🔍 似た表現との違い:
may 単体よりも推量の確信度はやや高め
might よりも控えめすぎず、自然な可能性を表すのが特徴です。

表現 意味・使い方 確信度(目安) 例文
may well 「たぶん〜だろう」「〜するのも当然」
根拠ある推量・納得・同意を含む表現
80〜90% You may well be right.
may 「〜かもしれない」
現在や未来の可能性・中立的な推量
50〜70% He may come.
might 「〜かもしれない(控えめ)」
確信度がやや低い・丁寧・慎重
30〜50% He might come.

💬 例文で感覚をつかもう!

You may well be right.

(君が正しいのももっともだ)

🔍 相手の意見に納得・同意を示す定番フレーズ。

🔁 同義表現: That makes sense., It’s quite possible.

構造:may well + be + 形容詞 / 発音:meɪ wel

It may well rain tomorrow.

(明日はたぶん雨が降るだろう)

🔍 自然な出来事に対する現実的な推量。

🔁 同義表現: It’s likely to rain.

構造:may well + 動詞 / 発音:reɪn

You may well be the one I've been waiting for.

(あなたは私が待ち続けてきた人かもしれない)

🔍 控えめだけど深い愛情や運命を伝える言い回し。

🔁 同義表現: You could be the one.

構造:may well + be + 名詞句 / 発音:wɛl

A:Do you think he’ll accept the offer?
B:He may well do that.

(A:彼がその提案を受け入れると思う?
B:そうするかもしれないね)

🔍 控えめながらも可能性を前向きに示す返答。

構造:may well + 動詞 / 発音:duː

The rumor may well be true.

(その噂は本当かもしれない)

🔍 根拠が薄くても状況から納得しうる話に。

🔁 同義表現: It could be true., I wouldn’t be surprised.

構造:may well + be + 形容詞 / 発音:truː

may well で「さりげない自信」や「相手への共感」を表現しよう!

「〜かもしれないけど、そうだと思うよ」というスタンスは、日本語でも自然に使われています。 英語でも 感情をぶつけすぎず、やさしく伝える表現として使える万能表現です。

🌟 may well を使いこなせば、気配りできる英語話者に一歩近づけます!

6-2. may as well ~:〜する方がよいだろう

消極的な肯定表現「やらないよりはマシ」

may as well + 動詞の原形 は「〜しないよりはマシ」「〜する方がよいだろう」といった やや控えめな提案 をするときに使われます。

積極的におすすめするというよりも、「他に選択肢もないし、やっておこうか」というニュアンスが含まれます。

🔍 強くすすめるなら should、あくまで控えめに促すなら may as well

表現 意味・使い方 強さ 例文
may as well 「〜する方がよいだろう」
やや消極的な提案・同意
We may as well start now.
should 「〜すべきだ」
強い助言・義務
You should talk to her.
might as well may as well と同義。やや丁寧・控えめ 中(やや柔らか) I might as well leave now.

💬 例文で感覚をつかもう!

We may as well start now.

(もう始めた方がいいね)

🔍 他に良い選択肢もないので、始めるのがよさそうという消極的提案。

🔁 同義表現: We might as well get going.

構造:may as well + 動詞の原形 / 発音:meɪ əz wɛl

A:No one's coming, right?
B:Then we may as well leave.

(A:誰も来ないよね? B:じゃあ出発した方がいいね)

🔍 無駄を避けるための判断。対話の流れでもよく使われる。

構造:may as well + 動詞 / 発音:liːv

I may as well tell her how I feel.

(彼女に気持ちを伝えた方がいいかもしれない)

🔍 モヤモヤしているよりも行動しよう、という感情的な決意。

🔁 同義表現: I guess I should tell her.

構造:may as well + 動詞 / 発音:tel hɜːr

You may as well apply again.

(また応募してみたらどう?)

🔍 失敗しても損はないし、やってみた方がいいというニュアンス。

構造:may as well + 動詞 / 発音:əˈplaɪ

It’s late. We may as well stay here tonight.

(もう遅いから、今夜はここに泊まろう)

🔍 選択肢の消去による自然な結論。

構造:may as well + 動詞 / 発音:steɪ

may as well を使いこなせば、提案も押しつけがましくならない!

英語で何かをすすめるとき、「should」や「have to」は少し強く響きすぎることがありますよね。 そんな時こそ may as well の出番です。これは柔らかく提案したり、気まずさを和らげるのに最適。

「やらないよりはマシ」「まあやってもいいか」という気持ちを自然に表現できることで、相手にプレッシャーを与えずに意見を伝えられるようになります。

🌟「控えめな提案力」は信頼される英語コミュニケーションの武器になる!

6-3. may as well … as ~:〜するくらいなら…したほうがマシだ

消極的な比較:「それくらいなら、いっそ〇〇する方がマシ!」

may as well … as ~ は、「〜するくらいなら…したほうがマシ」という意味を表します。

これは単なる提案ではなく、「どちらも好ましくはないけれど、消極的に選ぶならこっち」というあきらめ・皮肉・軽い非難のニュアンスが含まれています。

🔍 例:You may as well throw your money away as lend it to him.
(彼にお金を貸すくらいなら捨てた方がマシだ)というように、無意味さや後悔を強調する際にも使えます。

構文 意味・特徴 例文
may as well A as B 「BするくらいならAしたほうがマシ」
➤ 消極的比較・あきらめ・皮肉を込めた表現
➤ AとBはどちらもあまり好ましくない(選択しがたい)
You may as well throw your money away as lend it to him.
(彼にお金を貸すくらいなら捨てたほうがマシだ)
A is as good as B 類似表現:「AはBと同じくらいだ(ほとんどBだ)」
➤ 肯定的な意味での“同程度”を伝える
This plan is as good as the last one.
(この計画は前のと同じくらい良い)

💬 例文で感覚をつかもう!

You may as well throw your money away as lend it to him.

(彼にお金を貸すくらいなら捨てたほうがマシだ)

🔍 代表的な皮肉表現。価値がない行動への批判に使われる。

🔁 同義表現: It’s pointless to lend him money.

構造:may as well A as B / 発音:meɪ æz wɛl

I may as well stay home as go to that boring party.

(あんな退屈なパーティーに行くくらいなら家にいるよ)

🔍 比較対象の両方がネガティブな状況でよく使われる。

🔁 同義表現: Going there isn’t worth it.

構造:may as well A as B / 発音:steɪ hoʊm

I may as well love the moon as wait for your reply forever.

(君の返事を永遠に待つくらいなら、月を愛した方がマシだ)

🔍 詩的なフレーズで、報われない恋心を表す。

🔁 同義表現: Waiting seems hopeless.

構造:may as well A as B / 発音:lʌv ðə muːn

You may as well talk to a wall as try to convince the boss.

(上司を説得するくらいなら壁と話す方がマシだ)

🔍 話が通じない相手への絶望感を込めた皮肉。

🔁 同義表現: It’s pointless to argue with him.

構造:may as well A as B / 発音:tɔːk tə ə wɔːl

I may as well give up as keep failing like this.

(こんなに失敗ばかりなら、いっそ諦めたほうがマシかも)

🔍 自分に対する皮肉や疲れを表現する語調。

🔁 同義表現: Maybe I should just stop.

構造:may as well A as B / 発音:ɡɪv ʌp

may as well … as ~ を使えば、感情を込めた「消極的な比較」も表現できる!

ただの「提案」や「比較」だけでは伝えきれない皮肉・諦め・軽い怒り。 英語では may as well … as ~ を使うことで、その微妙な気持ちの差をしっかり伝えられます。

「〜するくらいなら…したほうがマシ」という形で、 自分の不満・もどかしさ・本音の気持ちをやわらかく、でもしっかり伝えることができるのです。

🌟 英語で“気持ちを込めた比較”ができれば、言葉に説得力と深みが出る!

🔚 Lesson 019:may, might の用法まとめ

may / might は英語の中でも非常に多彩で繊細な意味を持つ助動詞です。 推量・許可・祈願・譲歩・慣用表現まで、正確に使い分けることで丁寧さ・柔らかさ・距離感・控えめな配慮を表現できます。

🌟 話し手の感情・確信度・意図までコントロールできる「may / might」は、使いこなすほど英語が深くなる!

表現 用法 意味・特徴 例文
may 許可 / 推量 / 祈願 / 譲歩 基本形。文脈で様々な意味に。 He may come later.
(彼は後で来るかもしれない)
might 推量(より控えめ) / 仮定法 mayの過去形。現在の丁寧な推量にも使う。 She might know the answer.
(彼女が答えを知っているかもしれない)
may well 高確率の推量 / 当然 「たぶん〜だろう」「〜して当然だ」 You may well say so.
(そう言うのももっともだ)
may as well 控えめな提案 「〜するほうがマシだ」「どうせなら〜しよう」 We may as well leave now.
(そろそろ出たほうがいいだろう)
may as well … as ~ 皮肉・消極的比較 「~するくらいなら…した方がマシ」 You may as well do nothing as help him.
(彼を手伝うくらいなら何もしない方がマシ)

may / might を使いこなせば、英語に“やさしさ”と“深み”が宿る!

日本語で言えば「〜かもしれない」「〜してもよい」「〜するほうがよいだろう」。
どれも直接的ではなく、相手に配慮したり、余地を残したりする表現です。

このような微妙なトーンを出せるのが may / might 系の魅力。
丁寧な英語を使いたい人や、ネイティブの自然な言い回しを目指す人にとって必須の表現です。

🌟 言い方ひとつで印象が変わる!英語力が一段階アップする魔法の助動詞群!

📚 英文法 全120 Lesson