must の用法
must は「義務・必要(~しなければならない)」「強い推量(きっと~に違いない)」「強い勧誘(ぜひ~しなさい)」を表す助動詞です。
Lesson 020📘 目次
1. must の3つの使い方とは?義務・推量・勧誘をマスター!
must の基本的な使い方
must は英語で非常によく使われる 助動詞 で、次の3つの場面で使われます:
義務・必要 You must study hard if you want to pass the exam.
(試験に合格したいなら、一生懸命勉強しなければなりません)
構文:S + must + V原形 / 発音:[mʌst ˈstʌdi]
強い推量 He must be tired after such a long flight.
(あんなに長いフライトの後じゃ、きっと彼は疲れているに違いない)
構文:S + must + be + 形容詞 / 発音:[mʌst biː ˈtaɪəd]
強い勧誘 You must try this cake. It’s amazing!
(このケーキ、ぜひ食べてみて。すごくおいしいよ!)
構文:S + must + V原形 / 発音:[mʌst traɪ]
must の違いは「何を強く言っているか」で決まる!
- 📚義務: 行動への強制(
do something
) - 💭推量: 状態や事実の判断(
be something
) - 🤝勧誘: 相手への積極的な提案・命令(
try this!
)
🌟 どの must も「強く思ってる」からこそ、英語で気持ちを伝えたいときにぴったり!
2. 義務・必要:~しなければならない
must と have to の違いとは?
must は「話し手自身が強く必要だと感じている義務」
have to は「外的な事情により避けられない必要」を表します。
💡 主観的=must / 客観的=have to と覚えるとスッキリ!
must と have to の違いをイメージでつかもう!
must は「自分の気持ちで、やらなきゃと思うとき」
have to は「外の理由で、やらないといけないとき」
🧠 話し手の気持ち | 🗣️ 例文&状況 |
---|---|
must 自分で決めた必要 |
(毎日練習しないと!) 💡 自分の意思・目標による決意 |
have to 外から決められた必要 |
(明日は早く出勤しないといけない) 💡 会社の都合・ルールによる義務 |
🌟 must は「自分の中から出る必要」
have to は「外から与えられる必要」
💬 例文で感覚をつかもう!
義務(主観) I must apologize to her.
(彼女に謝らなきゃ…)
🔍 話し手の内面から湧き出た「やらなきゃ」という気持ちの義務
構文:S + must + V原形 / 発音:[mʌst əˈpɒlədʒaɪz]
禁止 You must not tell anyone.
(誰にも言っちゃダメだよ)
🔍 must not は「~してはいけない」という最も強い禁止表現
構文:S + must not + V原形 / 発音:[mʌst nɒt]
義務(主観) You must wear a seatbelt.
(シートベルトを着けなきゃダメだよ)
🔍 外的ルールが背景だが、話し手が強く促しているため must を使用
🆚 have to との違い → You have to wear a seatbelt. は「決まりとして」
構文:S + must + V原形 / 発音:[mʌst weə(r)]
疑問 Must we attend the meeting?
(私たち、その会議に出なきゃいけませんか?)
🔍 must を使った疑問文 → Must + 主語 + 動詞
の形
構文:Must + S + V原形 / 発音:[mʌst wi əˈtɛnd]
時制 I had to work late last night.
(昨夜は遅くまで働かないといけなかった)
🔍 must は過去形にできないため、had to を使う
構文:S + had to + V原形 / 発音:[hæd tə wɜːk]
義務(主観) I must submit the report by tonight.
(今夜までにレポートを提出しないと)
🔍 外的要因で締切があるが、話し手の主観的プレッシャーが強い場面
構文:S + must + V原形 / 発音:[mʌst səbˈmɪt]
📘 まとめ:must の義務用法をマスターしよう!
-
📚
義務 must は「自分でそうすべきだ」と感じたときに使う。
例:I must focus on my future.
-
📘
客観的な必要 have to は「外の事情でやらなければならない」場面に使う。
例:I have to go to school tomorrow.
-
⛔
禁止 must not は「〜してはいけない」という強い否定の命令。
例:You must not open this door.
-
⏳
時制 must は時制変化できない!
過去はhad to
、未来や完了はhave to
を使う。
例:He had to leave early yesterday.
📌 型で覚えよう: must + 動詞の原形 / must not + 動詞の原形 / Must + 主語 + 動詞?
🌟 must を使いこなせば、「すべきこと」「してはいけないこと」を自分の言葉で伝えられるようになる!
must と have to の違いをクイズで確認してみよう ✨
👉 次は「must の強い推量」を学びましょう。「きっと〜に違いない」という場面で活躍します!
3. 強い推量:きっと〜に違いない
must で「確信レベルの推量」を表現しよう!
誰かが遅刻してきたとき、あなたが「寝坊したに違いない」と思ったとします。
そんな「根拠に基づいた確信ある推測」は、英語では must を使って表します。
must は 「かなり確信のある主観的な推量」を表す助動詞です。
次のような確信度のスケールの中で、一番強い判断を示します:
- 🔹must: きっと〜だ(確信度90%以上)
- 🔹may: たぶん〜かも(可能性50〜70%)
- 🔹might: もしかすると〜かも(可能性30%以下)
使用パターンはシンプルで、must + be
や must + 動詞の原形
で使えます:
He must be tired.
(きっと疲れてる)She must know the answer.
(彼女は答えを知ってるに違いない)
❌ 注意:must not は「〜してはいけない」という禁止の意味になります!
➤ 否定の推量「〜のはずがない」は cannot を使いましょう。
💬 例文で感覚をつかもう!
He must be tired after that long trip.
(あの長旅のあとじゃ、彼はきっと疲れているに違いない)
🔍 must + be + 形容詞 → 状態への確信を表す定番パターン
🔁 同義表現: I'm sure he is tired., He is probably tired.
構造:S + must + be + 形容詞 / 発音:[mʌst bi ˈtaɪəd]
She must know the answer.
(彼女はきっと答えを知っているはずだ)
🔍 must + 動作動詞 → 知識や事実についての確信に使われやすい
🔁 同義表現: I bet she knows it., She surely knows it.
構造:S + must + V原形 / 発音:[mʌst nəʊ]
You must love him deeply.
(君はきっと彼のことを深く愛しているんだね)
🔍 感情や態度から「〜に違いない」と判断する場面にぴったりの must
🔁 同義表現: I can tell you truly love him., You obviously care about him.
構造:S + must + V原形 / 発音:[mʌst lʌv]
He cannot be lying.
(彼が嘘をついているはずがない)
🔍 否定の推量には must not ではなく cannot を使う
🔁 注意: must not
= 禁止(〜してはいけない)とは意味が異なる
構造:S + cannot + V原形 / 発音:[ˈkænɒt bi ˈlaɪɪŋ]
They must be stuck in traffic.
(彼らは渋滞に巻き込まれているに違いない)
🔍 must + be + 状態 → 到着遅れなどの場面でも頻出
🔁 同義表現: They're probably in a traffic jam.
構造:S + must + be + 過去分詞 / 発音:[mʌst bi stʌk]
📘 まとめ:must の強い推量をマスターしよう!
🔍 確信の強さを表すスケール
助動詞 | 確信度 | 日本語訳 | 例文 |
---|---|---|---|
must | 90%以上 | きっと〜に違いない | He must be tired. |
may | 50〜70% | たぶん〜かもしれない | He may be tired. |
might | 30%以下 | もしかすると〜かも | He might be tired. |
🧩 must の基本パターンと例文
-
🔹
must + be + 形容詞: 状態への確信
例:He must be angry.
(彼は怒っているに違いない) -
🔹
must + 動詞の原形: 事実・行動への確信
例:She must know the answer.
(彼女は答えを知っているに違いない)
⚠️ must not と cannot の違いに注意!
-
🚫
must not:「〜してはいけない」(禁止)
×You must not be sick.
(誤用)
✅ 正しくは →You cannot be sick.
(体調が悪いはずがない)
📌 must が使える実用シーン
-
💬
人の態度や表情から「感情」を読み取るとき
例:You must love him.
(彼のことが本当に好きなんだね) -
🕒
状況から行動を推測するとき
例:They must be stuck in traffic.
(渋滞に巻き込まれてるに違いない) -
👀
目に見える事実から判断したとき
例:This must be her bag.
(これ、きっと彼女のバッグだよ)
🌟 must を使えば、英語で「自分の確信や気持ち」を伝えられるようになる!相手に納得感のある英語表現ができるようになる第一歩です✨
「きっと〜に違いない!」と確信をもって言える英語、正しく使えてる?
must
の推量用法、must not
/ cannot
の違いも含めてクイズで確認しよう!
👉 次は「強い勧誘」用法を見てみましょう。「ぜひ〜しなさい」と相手にすすめる表現です!
4. 強い勧誘:ぜひ〜しなさい
must は「心からおすすめしたいとき」にも使える!
must というと「義務・命令」を思い浮かべるかもしれませんが、 実は、親しい相手に「ぜひ〜して!」と強くすすめたいときにも使えるんです。
You must try this cake!
(このケーキ、絶対食べてみて!)
💡 友人・家族・恋人など、親しい関係の中でのカジュアルなおすすめに使われます。
代わりに
should
や might want to
などを使うのが自然です。
💬 例文で感覚をつかもう!
You must come to the party!
(絶対パーティに来てね!)
🔍 感情を込めて「強く誘う」表現。must は命令というより「ぜひ!」という熱意を伝える
🔁 同義表現: You really have to come!, You can't miss it!
構文:You + must + 動詞原形 / 発音:[mʌst kʌm]
You must stay here tonight.
(今夜はぜひここに泊まっていって)
🔍 「お願い」より強い感情を込めた勧誘の言い方。特に親しい間柄で使う
🔁 同義表現: Please stay tonight!, I insist you stay here.
構文:You + must + 動詞原形 / 発音:[mʌst steɪ]
You must try this cake!
(このケーキ絶対食べてみて!)
🔍 感動やおすすめを強く伝えたいときの定番パターン
🔁 同義表現: You’ve got to try this!, This is a must!
構文:You + must + 動詞原形 / 発音:[mʌst traɪ]
You must see me tomorrow.
(明日は絶対会いに来てほしい)
🔍 「どうしても会いたい」という強い気持ちを伝える愛の表現
🔁 同義表現: Please don’t miss tomorrow., I really want to see you.
構文:You + must + 動詞原形 / 発音:[mʌst siː]
You must watch this movie!
(この映画、ぜひ観るべきだよ!)
🔍 「共感を伝えたい」ときにも must を使って熱意を込めることができる
🔁 同義表現: You can’t miss this one., It’s a must-see!
構文:You + must + 動詞原形 / 発音:[mʌst wɒtʃ]
📘 まとめ:must を使って気持ちを伝える!
must の用法は3つ:
- ① 義務
- ② 強い推量
- ③ 強い勧誘(本セクション)
🎯 おすすめの強さスケール
表現 | 強さ | 例 |
---|---|---|
must | 最強(90〜100%) | You must try this cake! |
should | 中程度(60〜80%) | You should try it. |
might want to | やんわり(30〜50%) | You might want to try it. |
🗂️ must が活躍するシーン
- 🍰料理・グルメのおすすめ
You must try this!
- 🎉イベント・パーティのお誘い
You must come!
- 💘愛情のこもったお願い
You must see me tomorrow.
- 🎬映画・本などの紹介
You must watch this movie!
🔁 同じ気持ちを伝える表現(must の代わりに)
- 💬
You’ve got to〜
(ややカジュアル)
例:You’ve got to see this!
- 💬
You really should〜
(やや控えめ) - 💬
You can’t miss〜
(強調型)
⚠️ 注意:使える相手・場面を選ぼう
-
🚫
must は命令にも聞こえることがある!
フォーマルな場面や目上の人には使わず、代わりにshould
やmight want to
を使おう。
🌟 must を使えば、あなたの「どうしても伝えたい気持ち」がしっかり届く!
相手との距離をぐっと縮める最強フレーズです ✨
「これ絶対やってみて!」と熱意を込めて言うとき、
must
を自然に使えてる?映画・料理・恋愛…おすすめシーンでの使い方をクイズでマスターしよう!
📝 Lesson 020:must の用法|総まとめ
📌 must を使いこなすポイント
- ✔義務の must → 話し手の主観的判断(have to との違いを理解)
- ✔推量の must → 「きっと〜だ」と確信度の高い予測を表す
- ✔勧誘の must → 「感情のこもったおすすめ」で、命令ではない
🌟 must を自在に使い分ければ、英語での意思表現が一気に上達します!
⚠️ must に関する誤用パターン:よくあるミスを正しく覚えよう
❌ 誤った文 | ✅ 正しい文 | 💡 解説 |
---|---|---|
You must not be tired. (あなたは疲れていないはずだ) |
You cannot be tired. (疲れているはずがない) |
must not は「禁止」を表す。 否定の推量には cannot を使う。 |
He musted go home. |
He had to go home. |
must に過去形はない!過去の義務は had to を使う。 |
You must to be careful. |
You must be careful. |
must の後は 動詞の原形to 不定詞は不要。 |
She musts study more. |
She must study more. |
must は助動詞なので 三単現の s はつけない。 |
🔁 よくある誤りは「must の否定・時制・形」を理解すれば防げる!
文の意味を「日本語だけ」で覚えず、構造にも注目しよう。
📊 must の「強さ」ってどれくらい? 他の助動詞と比較しよう!
助動詞 | 義務 | 推量 | 勧誘・おすすめ | 全体的な強さ |
---|---|---|---|---|
must | ★★★★★ 強制力あり |
★★★★★ 確信100% |
★★★★☆ 「絶対おすすめ」 |
最も強い |
have to | ★★★★☆ 外的な必要 |
★☆☆☆☆ 推量では使わない |
★★☆☆☆ 通常使わない |
義務に強い |
should | ★★★☆☆ 推奨・助言 |
★★★☆☆ たぶん〜だろう |
★★★☆☆ やったほうがいい |
やや控えめ |
might | ☆☆☆☆☆ 義務では使えない |
★★☆☆☆ 可能性はある |
★☆☆☆☆ 控えめな提案 |
かなり弱い |
🌟 must は「強さ」が最大レベルの助動詞!
相手との関係性や場面に応じて、適切な表現を使い分けよう。
義務・推量・勧誘…「must」の使い分け、マスターできた?
重要ポイントをおさらいしながら、クイズでしっかりチェックしよう!