英語学習 | Learning English

will の用法

will は未来を表すだけでなく、強い意志・習性・推量・依頼などの多彩な用法を持ちます。このページで実例を交えながらわかりやすく解説します。

Lesson 021

1. will の基本的な用法

will は未来だけじゃない!

「will」と聞くと「未来形」のイメージが強いですが、それだけではありません。話し手の意志・習慣・推量・依頼など、 話す人の気持ちや状況によってさまざまな使い方があります。

本セクションでは、will の多様な用法の全体像を紹介し、後のセクションで詳しく掘り下げていきます。

📌 will の主な用法まとめ
カテゴリ 意味・機能 例文
未来 これから起こることを表す
予定・予想された出来事など
例:He will arrive at 6 p.m.
(彼は6時に到着するでしょう)
意志 主語の意図・意欲を表す
否定形(won’t)は「拒否」の意味に
例:I will go, no matter what you say.
(あなたが何と言おうと私は行く)
習性 よくある傾向・習慣を表す
時に迷惑な癖も含む
例:He will often watch TV all night.
(彼はよく一晩中テレビを見る)
推量 今の状況に対する推測
確信度は must より低く、may より高い
例:This will be the car he is looking for.
(これが彼の探している車だろう)
依頼 依頼・招待・命令として使える
「Will you ~?」「Won’t you ~?」
例:Will you open the window?
(窓を開けてくれますか?)

🌟 これができれば「英語らしい」表現力がグッと高まる!

ただ「未来」だけじゃない。気持ちや意志を伝える表現としての will を身につければ、あなたの英語は一段と自然になります。

2. 未来を表す

will の基本は「未来」から

will は助動詞の中でも基本的な存在で、「未来に起こること」をシンプルに表します。 予定や予測、瞬間的な判断などに使われ、英語学習の基礎となる重要な用法です。

より詳しい文型や be going to との違いなどは 👉 Lesson 011「単純時制」>未来時制 で解説しています。

💬 例文で感覚をつかもう!

He will arrive at 6 p.m.

(彼は6時に到着するでしょう)

🔍 未来の予定・予測をシンプルに表現

🔁 同義表現: He’s going to arrive at 6 p.m.

構造:助動詞 + 動詞の原形 / 発音:hi wɪl əˈraɪv æt sɪks piːɛm

It will rain tomorrow.

(明日は雨が降るでしょう)

🔍 天気予報や自然現象などの客観的未来

🔁 同義表現: It’s going to rain tomorrow.

構造:助動詞 + 動詞の原形 / 発音:ɪt wɪl reɪn təˈmɑːroʊ

I think she will say yes.

(彼女はきっとOKしてくれると思うよ)

🔍 主観的な予測やその場の判断に使われる

🔁 同義表現: I guess she’s going to say yes.

構造:think + that節(will) / 発音:aɪ θɪŋk ʃiː wɪl seɪ jɛs

We will meet again someday.

(いつかまた会いましょう)

🔍 詩的・感情的な未来表現としても使える

🔁 同義表現: We’re going to meet again someday.

構造:助動詞 + 動詞の原形 / 発音:wi wɪl miːt əˈɡɛn ˈsʌmdeɪ

I will always love you.

(私はいつまでもあなたを愛しています)

🔍 定番の愛のセリフにも未来の意志が込められる

🔁 同義表現: I’m going to keep loving you forever.

構造:助動詞 + always + 動詞原形 / 発音:aɪ wɪl ˈɔːlweɪz lʌv juː

💡 will と be going to の違いは?

表現 使われ方 例文
will その場の判断、話し手の意思・意図 I’ll call her now.
be going to すでに決まっている未来の予定や明らかな予測 I'm going to visit Kyoto next week.

be going to と will の違いに注意!

I'm going to sneeze! は英語ネイティブにはやや不自然。
🤧 くしゃみのように「今まさに起こること」は will で表します。

💡 未来の出来事の “決まりごと” なら be going to、
“今決めたこと・今からの意志” は will!

📘 まとめ:未来を表す「will」の基本をマスターしよう
  • 🔹
    will + 動詞の原形 で未来を表すのが基本
  • 🔹
    be going to との違い: will はその場の判断、be going to は既定の予定
  • 🔹
    まずは予定・予測の文から慣れよう

🌟 英語で未来を語る第一歩は「will」から!

3. 強い意志:どうしても ~ しようとする

will が表すのは「未来」だけじゃない!

will は未来を表すだけでなく、主語の意志やこだわりを示すことがあります。 「絶対にやる」「どうしてもやらない」といった主観的で強い気持ちを表すのが特徴です。

否定形の won’t(will not)は、「どうしても~しない」という強い拒否を意味します。 話し手の苛立ちや、物が動かないときの比喩表現にもよく使われます。

※「未来の予定」ではなく「その人の気持ち・姿勢」に注目するのがこの用法のポイントです。

💬 例文で感覚をつかもう!

I will go, no matter what you say.

(あなたが何と言おうと私は行く)

🔍 主語の強い意志を示す

🔁 同義表現: I am determined to go.

構造:will + 動詞の原形 / 発音:aɪ wɪl ɡoʊ

I will lend you some money if you like.

(もしよければお金を貸してあげるよ)

🔍 自発的な申し出・好意的な意志

🔁 同義表現: I can lend you some money.

構造:will + lend + 間接目的語 + 直接目的語 / 発音:aɪ wɪl lɛnd juː

This door won’t open.

(このドアはどうしても開かない)

🔍 無生物主語でも「拒否」や「固執」のニュアンス

🔁 同義表現: This door refuses to open.

構造:won’t + 動詞の原形 / 発音:ðɪs dɔːr woʊnt ˈoʊpən

She won’t tell me the truth.

(彼女はどうしても本当のことを話そうとしない)

🔍 話し手の苛立ちや焦りが含まれる表現

🔁 同義表現: She refuses to tell me the truth.

構造:won’t + 動詞の原形 / 発音:ʃiː woʊnt tɛl miː

I will always stand by you.

(私はいつでもあなたの味方でいるよ)

🔍 決意や愛情のこもった強い意志の表現

🔁 同義表現: I’ll never leave your side.

構造:will + 副詞 + 動詞句 / 発音:aɪ wɪl ˈɔːlweɪz stænd baɪ juː

He won’t apologize, no matter what.

(彼は何があっても謝ろうとしない)

🔍 意地・プライドによる拒否の気持ち

🔁 同義表現: He refuses to say sorry.

構造:won’t + 動詞原形 / 発音:hi woʊnt əˈpɑːlədʒaɪz

will の「未来」と「意志」はどう違う?

同じ will でも、使い方によって意味が大きく変わります。
🔹 未来:起こる予定・予測された出来事
🔹 意志:主語の強い決意・感情・固執を表現

【未来】 He will arrive at 6 p.m.
(彼は6時に到着するでしょう)

【意志】 I will go, no matter what.
(何があっても私は行きます)

🔍 「未来」は事実・予定に近いですが、「意志」は話し手の気持ち・態度を強く反映する表現です。

“won’t” はただの否定じゃない!

won’t は単に「未来の否定」ではなく、主語の強い拒否・固執を表します。
「やろうとしない」「受け入れない」という感情が含まれています。

She won’t talk to me.
(彼女は私にどうしても話そうとしない)

This machine won’t start.
(この機械はどうしても動かない)

会話例:
A: Please apologize to her.
B: I won’t. She was wrong too.

(A:彼女に謝ってよ。
B:嫌だよ。彼女も悪かったし。)

🔍 “I won’t.” は「絶対にしない」という意思表示。冷たさや固執のニュアンスあり。

🔍 “won’t” を使うときは、主語が「意識的に拒否している」ような感覚を伝えるつもりで使いましょう。

こんな言い換えでも「強い意志・拒否」を表せる!

  • refuse to + 動詞: She refuses to help.
    (彼女は手伝おうとしない)
  • be unwilling to + 動詞: He’s unwilling to cooperate.
    (彼は協力しようとしない)
  • be determined to + 動詞: I’m determined to succeed.
    (私は成功する決意がある)

🔍 「refuse」は冷たさ・拒否の強さ、「be determined」はポジティブな意志、「be unwilling」は曖昧な拒否を表すことが多いです。

📘 まとめ:will の「意志」の力を理解しよう
  • 🔹
    will は「未来」ではなく「主語の強い意志」を表すことがある
    I will go. は「私は行くつもりだ(絶対に)」という強い決意。
  • 🔸
    won’t は「未来の否定」ではなく「拒否」
    She won’t talk to me. は「どうしても話そうとしない」というニュアンス。
  • 🔹
    無生物主語でも「固執」や「動作拒否」を表現できる
    This door won’t open.(このドアはどうしても開かない)など。
  • 似た表現にも注目:
    refuse to / be unwilling to / be determined to なども意志を表す表現として使える。
  • 🧠
    “won’t” は感情がこもった表現!
    怒り・悲しみ・優しさなど「気持ち」を伝えたいときにこそ使いたい。

🌟 will は「未来」だけじゃない!意志や感情を伝える powerful な助動詞として使いこなそう!

4. 習性・習慣・傾向:~するものだ

will で「癖」や「あるある行動」も表せる!

will は意志未来だけではなく、「何度も繰り返される行動・習性・傾向」も表せます。 特に三人称が主語のときに、性格・癖・自然現象など、話し手にとって“おなじみ”のことを語るのに使われます。

例えば「またやってるよ」「いつもこうなんだから」…そんな時、willがぴったりです。

✅ 意志的ではない「行動のパターン」「傾向」=それでも英語では will で表現できる!

💬 例文で感覚をつかもう!

Boys will be boys.

(男の子はどこまでも男の子です)

🔍 ことわざ的表現。いたずらややんちゃは仕方ないという意味で使われる。

🔁 同義表現: It’s in their nature.

構造:主語 + will + be + 補語 / 発音:bɔɪz wɪl bi bɔɪz

Oil will float on water.

(油は水に浮くものだ)

🔍 自然現象や物理法則にも will が使える

🔁 同義表現: Oil tends to float.

構造:主語 + will + 動詞 / 発音:ɔɪl wɪl floʊt

He will often watch TV all night.

(彼はよく一晩中テレビを見る)

🔍 「しょっちゅう~する」「またか…」というあきれ気味な習慣描写

🔁 同義表現: He tends to watch TV all night.

構造:主語 + will + 副詞 + 動詞 / 発音:hiː wɪl ˈɔːfən wɑːtʃ

My cat will scratch the sofa when she’s bored.

(うちの猫は退屈だとソファをひっかく)

🔍 動物の習性など「よくある行動」にも使える

🔁 同義表現: My cat tends to scratch the sofa.

構造:主語 + will + 動詞 / 発音:maɪ kæt wɪl skrætʃ

He will always leave his socks on the floor.

(彼はいつも靴下を床に脱ぎっぱなしにする)

🔍 不満・苦笑混じりに “will” を使う典型

🔁 同義表現: He always leaves his socks around.

構造:主語 + will + always + 動詞 / 発音:hiː wɪl ˈɔːlweɪz liːv

🔍 「will / usually / tend to」の使い分け完全ガイド

「~する傾向がある」「普段よく~する」は、will 以外にも usuallytend to を使って表現することができます。 ではそれぞれ、どんな違いがあるのでしょうか? 感情のこもり方や、使う場面に注目して比べてみましょう。

表現 主なニュアンス 話し手の気持ち 例文
will 癖・性質・よくある行動(皮肉・あきれ・共感) 「またか…」と感じている He will always leave the light on.
(彼はいつも電気をつけっぱなしにするんだよね…)
usually 客観的・統計的に「普段そうしている」 特に感情なし(事実) He usually leaves the light on.
(彼は普段、電気をつけたままにしている)
tend to 傾向・傾きがある(心理・データ・性格ベース) やや分析的・距離感がある He tends to leave the light on.
(彼には電気を消し忘れる傾向がある)

📝 表現の選び方のコツ

  • will:「またか…」「困ったもんだ」など感情を含めたいとき
  • usually: 客観的・丁寧に習慣を述べたいとき
  • tend to: 分析・傾向・学術的ニュアンスがほしいとき

「またか…」という気持ちがにじむ will

will を使うと、「いつもそうだよね」「また始まったよ…」という話し手の感情を表すことができます。 同じ文でも will を使うと、あきれ・皮肉・あたたかい共感が込められます。

He will always leave his socks on the floor.
(彼はいつも靴下を床に脱ぎっぱなしにするんだ…)

🔍 “always” と組み合わせると、「またか…」というニュアンスがより強調される。

これは単なる事実や統計ではなく、話し手の感情が乗った言い方です。 例えば、子どもの癖や恋人の行動など「やれやれ…でも憎めない」という気持ちも伝えることができます。

💡 使うときは「やれやれ」や「あきれ笑い」など、自分の感情を表したいときに使うと◎!

📘 まとめ:will で「習性・あるある行動」を表そう
  • 🔹
    三人称主語+will で「癖」「傾向」「あるある」を表現できる
    He will always leave his socks on the floor. のように「またか…」という気持ちがにじむ使い方。
  • 🔹
    同じ内容でも、will / usually / tend to でニュアンスが変わる!
    • will: 感情・皮肉・共感など主観がにじむ
    • usually: 客観的に「いつも〜する」事実を述べる
    • tend to: 統計的・心理的な傾向として述べる
  • 🔹
    自然現象・ことわざにも使える
    Oil will float on water.Boys will be boys. のように「そういうものだ」と伝えたいときにも◎。
  • 🔹
    「will なのに意志じゃない!」を体感しよう
    「未来」「意志」だけじゃなく「よくあること」「困った癖」も will で表現できることが英語らしさ。

🌟 will を使えば「人間らしい口調」「リアルな日常英語」に一歩近づける!

5. 推量:たぶん〜だろう

今のことにも “will” が使える!?

will と聞くと「未来のこと」を思い浮かべがちですが、 実は 「今、目の前で起きていること」 にも使えるんです!

たとえば、玄関のチャイムが鳴って「トムが来たかも」と思ったとき、こう言えます:

That will be Tom.(たぶんトムだろう)

このように、“will” は話し手の推測(≒ 直感)をやさしく伝える表現。 must より確信度はやや弱め、may / might よりは強いというちょうど中間くらいの語感です。

💡 今この瞬間を “will” で読む感覚を身につけよう!

📊 「must / will / may / might」の確信度を比較しよう

話し手の気持ちによって、同じ「たぶん〜だろう」でも使う助動詞は変わります。 ここでは確信度の高い順に、must → will → may → might を例文つきで比較してみましょう。

助動詞 確信度 語感・ニュアンス 例文(訳)
must ★★★(90〜100%) 強い確信・根拠あり(=きっと〜に違いない) That must be Tom.
(あれは絶対トムだ)
will ★★☆(70〜85%) 高めの推量・直感的判断(=たぶん〜だろう) That will be Tom.
(たぶんトムだろう)
may ★☆☆(40〜60%) 可能性あり(=〜かもしれない) That may be Tom.
(トムかもしれない)
might ★☆☆(20〜40%) 低めの可能性・より控えめ(=ひょっとしたら〜かも) That might be Tom.
(もしかしたらトムかも)

💡 日常会話では「must(断定)」「might(弱め)」より、“will” の推量が最も自然に使いやすい場面が多いよ!

💬 例文で感覚をつかもう!

This will do.

(これで十分だろう/これでいいよ)

🔍 “do” は「用が足りる」の意味。状況判断による推測。

🔁 同義表現: This should be fine.

構造:主語 + will + 動詞 / 発音:ðɪs wɪl duː

This will be the car he is looking for.

(これがたぶん彼の探している車だろう)

🔍 外見や状況からの直感的な予測

🔁 同義表現: This must be the car he wants.

構造:主語 + will + be + 名詞節 / 発音:ðɪs wɪl bi

The man standing over there will be Bill.

(あそこに立っている男性はたぶんビルだろう)

🔍 目の前の状況に基づく「今この人だと思う」系の推量

🔁 同義表現: That must be Bill.

構造:主語 + will + be + 名詞 / 発音:ðə mæn wɪl bi

She will be in her office now.

(彼女は今、オフィスにいるだろう)

🔍 状況証拠(時間や行動パターン)からの推量

🔁 同義表現: She’s probably in her office.

構造:主語 + will + be + 場所句 / 発音:ʃiː wɪl bi

That will be Tom at the door.

(あれはドアのところにいるトムだろう)

🔍 音や気配などから「たぶん〜だ」と判断して言うときに◎

🔁 同義表現: That must be Tom.

構造:主語 + will + be + 人物句 / 発音:ðæt wɪl bi

“will” は未来だけじゃない!今のことも表せるんです

will は「未来のこと」を話すときによく使われますが、 実は “今” の状況についての推量を表すこともできるんです!

たとえば…

That will be Tom at the door.
(ドアにいるのはたぶんトムだ)

「未来」ではなく「今」のことを話しているのに will?──そうなんです。 “will” には「確信・直感的判断」の意味があるため、
今この瞬間に「きっと〜だ」と言いたいときにも使えるんです。

種類 時制 意味 例文
未来の will 未来 予定・意志 She will go to the meeting tomorrow.
推量の will 現在 話し手の直感・確信 She will be in her office now.

💡 「今だって will で話せる」──感覚で覚えれば使いこなせるようになります!

🗣️ 会話例:推量の “will” を使ったやりとり

💡 ドアのチャイムが鳴った場面での自然な英会話

A: Did you hear the bell?

B: Yeah. That will be Tom. He said he'd come around this time.

🔍 That will be Tom. は、目の前の出来事に対して「たぶんそうだろう」と状況+記憶から推測している用法。

構文:That + will + be + 人物名 / 話し手の直感的な判断

📘 まとめ:will は「今」の推量にも使える!
  • 🔹
    “will” は未来だけでなく「今」のことにも使える!
    「たぶん〜だろう」と話し手の確信ある推測をやさしく伝える表現。
  • 🔹
    確信度で使い分けよう!
    must(確信100%)> will(70〜85%)> may(50%)> might(〜40%)
    That must be Tom.(きっとトムだ)
    That will be Tom.(たぶんトムだろう)
    That may/might be Tom.(トムかも)
  • 🔹
    直感的判断・その場の状況にぴったり!
    目の前の音や雰囲気・時間帯から「今の状況」を読むときに自然な英語になる。
  • 🔹
    「will = 未来」だけじゃない!
    She will be in her office now. は未来ではなく「今ここでそうに違いない」推量用法。
助動詞 確信度 語感・ニュアンス 例文
must ★★★(90〜100%) 強い確信・根拠あり That must be Tom.
will ★★☆(70〜85%) 高めの推量・直感的 That will be Tom.
may ★☆☆(40〜60%) 可能性あり That may be Tom.
might ★☆☆(20〜40%) 控えめ・弱い推量 That might be Tom.

🌟 “will” を使いこなせば、「今」に対する確信をやわらかく伝えられる。英語らしい感覚に一歩近づこう!

6. 依頼・命令・招待:〜してくれますか?〜しなさい

お願いも命令も “Will you 〜?” でできちゃう!

Will you 〜? は「〜してくれる?」というお願いから、
言い方次第で命令・招待・確認までいろんな意味になります。

たとえば上司が Will you close the door!(ドアを閉めろ!)と命令口調で言ったり、
レストランで Won’t you join us?(ご一緒にどう?)とソフトに誘ったり…

語尾の上げ下げ肯定 / 否定の形によって、
同じ “will” でも全然違う印象になるのがポイントです!

💬 例文で感覚をつかもう!

Will you say that again, please?

(もう一度言っていただけますか?)

🔍 please があるとより丁寧な印象。文尾を上げ調に。

🔁 同義表現: Could you repeat that?

構造:Will you + 動詞原形 / 発音:wɪl juː seɪ

Won’t you join us for dinner?

(一緒に夕食どうですか?)

🔍 Won’t you は丁寧な勧誘や招待にぴったり

🔁 同義表現: Would you like to join us?

構造:Won’t you + 動詞原形 / 発音:wəʊnt juː

Will you open the door!

(ドアを開けなさい!)

🔍 文尾を下げ調で言うと命令的に聞こえる

🔁 同義表現: Open the door right now!

構造:Will you + 動詞(命令調) / 発音:wɪl juː əʊpən

Don’t forget, will you?

(忘れないでね)

🔍 否定命令+will you でやわらかい確認のトーンに

🔁 同義表現: Remember, okay?

構造:否定命令文 + , will you? / 発音:wɪl juː

Wake him up, won’t you?

(彼を起こしてくれる?)

🔍 肯定命令+won’t you でお願いのニュアンス

🔁 同義表現: Please wake him up, okay?

構造:命令文 + , won’t you? / 発音:wəʊnt juː

🗣 「Will you 〜?」の言い方で印象が変わる!

同じ文でも、声のトーン(語尾の上げ下げ)や形式の違いで意味や印象が大きく変わります。 以下の比較表で「お願い・命令・招待・確認」のニュアンスの違いを見てみましょう。

表現 調子(トーン) 使われる場面 ニュアンス
Will you open the door? 上げ調(↑) 依頼・お願い やさしく「ドアを開けてくれる?」
Will you open the door! 下げ調(↓) 命令・指示 「ドアを開けろ!」と強めの印象
Won’t you join us? 上げ調(↑) 招待・勧誘 控えめで丁寧な「いっしょにどうですか?」
Don’t forget, will you? 自然調 確認・やさしい命令 「忘れないでね?」のように気遣いのある調子

💡 同じ “Will you 〜” でも、語尾のイントネーション主語・語順で相手への印象が大きく変わります!

🔁 「Can / Could / Will / Would」依頼表現の比較表

英語で「〜してくれますか?」とお願いしたいとき、Will you だけでなく、Can youCould youWould you などさまざまな言い方があります。 以下の表で丁寧さの違いや使う場面を見比べてみましょう。

表現 丁寧さ 主な使い方 例文
Will you 〜? ★★☆☆☆ カジュアルなお願い・命令口調にもなりやすい Will you pass me the salt?
Can you 〜? ★★★☆☆ 丁寧な依頼(能力の有無というニュアンスも少し含む) Can you help me with this box?
Could you 〜? ★★★★☆ 控えめで丁寧な頼みごと(ビジネスでもOK) Could you open the window, please?
Would you 〜? ★★★★★ 最上級の丁寧さ・フォーマルな依頼や招待 Would you join us for lunch?

💡 丁寧さを変えたいときは will → can → could → would の順で調整しよう!
状況(ビジネス・カジュアル・フォーマル)に合わせて選べるとベスト!

言い換えスキルまとめ:頼み方を切り替えよう!
  • 🔹
    その場の雰囲気に合わせて表現を選ぼう!
    命令っぽく聞かせたくないときは Could you / Would you のような柔らかい表現にチェンジ。
  • 🔹
    「お願い」と「命令」の境界はトーンと文型次第!
    Will you ~? でも上げ調(↑)ならお願い下げ調(↓)なら命令に聞こえる。
  • 🔹
    お願い文に “please” を加えると一気に丁寧!
    Will you help me?Will you help me, please?
  • 🔹
    命令文+付加疑問(will you? / won’t you?)も使い分けよう
    Wake him up, won’t you? → やわらかく命令 / Don’t forget, will you? → 軽い確認に

🌟 「依頼したい」「丁寧に言いたい」「怒ってないよって伝えたい」… そんな場面で英語を使い分けられる力がついたら最高!相手に優しい英語、目指そう!

📘 まとめ:言い方ひとつで「お願い」にも「命令」にもなる!
  • 🔹
    Will you ~? はカジュアルなお願い
    文尾を上げ調(↑)で丁寧に聞けば「〜してくれる?」のやさしい印象に。
  • 🔹
    Will you ~! と文尾を下げると命令調に!
    言い方次第で「〜しなさい!」と強い命令に聞こえてしまうことに注意。
  • 🔹
    Won’t you ~? は控えめで丁寧な誘い
    「ご一緒にいかがですか?」のように、相手を気遣うニュアンスで伝えられる。
  • 🔹
    命令文+will you? / won’t you? の付加疑問
    Wake him up, won’t you? → 命令をやわらかく伝える表現として有効。
    Don’t ~, won’t you? は文法的にNG!
  • 🔹
    TPOに応じた「お願いのレベル調整」も大切!
    Will youCan youCould youWould you の順に丁寧さアップ
    (Can = カジュアル / Would = 最も丁寧)
  • 🔹
    please を加えるだけで印象が変わる!
    Will you help me?Will you help me, please? で柔らかく丁寧に。

🌟 その場の雰囲気・相手との関係性に合わせて、
「お願い・命令・誘い」を使い分けられると、英語コミュニケーションがぐっとスマートに!

📘 Lesson 021:will の用法まとめ

① 📘 未来

単純な未来の予定や出来事を表します。

I will call you tomorrow.
(明日電話するよ)
It will rain tonight.
(今夜は雨が降るでしょう)
② 💪 意志・固執

話し手の強い意志・意欲、または拒否(won’t)を表します。

She won't listen to anyone.
(彼女は誰の言うことも聞こうとしない)
I will never give up.
(絶対にあきらめない)
③ 🔁 習性・傾向

物や人の特徴的な行動、よくある傾向・癖などを表します。

He will often stay up late.
(彼はよく夜更かしします)
The engine will make noise when cold.
(寒いときはエンジンが音を立てがちです)
④ 🧠 推量(たぶん〜だろう)

現在や未来についての予測・推測を表します。
確信度は may / might より高く、must よりは低め。

That will be Tom at the door.
(玄関の音はきっとトムだろう)
She will be in her office now.
(今は彼女はオフィスにいるはず)
⑤ 🙋‍♀️ 依頼・命令・招待

調子や語尾の上げ下げで丁寧にも命令にもなります。

Will you help me?
(手伝ってくれる?)
Will you open the window!
(窓を開けなさい!)
Won’t you join us for coffee?
(コーヒーご一緒にいかが?)
✅ 自己チェック:
☐ 「will you~」が依頼にも命令にもなる理由を説明できる?
☐ “won’t” は未来の否定以外にも使えると知っている?
☐ 推量としての will を使った例文を2つ言える?

💡 ポイント: “will” は文脈によって意志・傾向・推量・依頼と自在に表現が変化します。

🌟 ここまで習得できたあなたは、日常会話でもニュースでも 英語の未来を自在に描ける力 がついています!

📚 英文法 全120 Lesson