受動態の基本 |
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Lesson 029 |
目次
受動態
主語と動作の関係「 する ・ される 」を示す他動詞の形を 態 といいます。 態には主語が動作をする 能動態 と 主語が動作を受ける 受動態 の 2 種類があります。
能動態 - | He loves her. |
( 彼は彼女を愛している。 ) | |
受動態 -
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She is loved by him. |
( 彼女は彼に愛されている。 ) |
受動態 の 作り方
受動態にできる動詞は目的語を伴う他動詞のみ。
能動態の目的語を受動態の主語にする。
能動態の他動詞を 「 be 動詞 + 過去分詞 」 に変える。
受動態の他動詞の後ろに by などの前置詞を置き、その後ろには能動態の主語を置く。

by ~ の省略
特に動作主 ( 動作をする人や物 ) を表す必要がない場合は by ~ を省略することが多い。省略は次のような場合に行われます。
3 - 1. 動作主が不明な場合
She was killed in the traffic accident.
( 彼女は交通事故で死んだ。 )
→ 誰が起こした事故か不明。
The hospital was built in 1979.
( その病院は1979年に建設されました。 )
→ 誰が建設したか不明。
2. 動作主が明らかに分かる場合
Japanese is spoken in Japan.
( 日本語は日本で話されます。 )
→ 日本に住んでいる人達によって話されていることが明らか。
This store is opened at ten.
( この店は 10 時に開けられます。 )
→ この店で働いている人たちによって開けられることが明らか。
by 以外の 前置詞 を使用する 受動態
受動態の動作主は原則として by ~ で表しますが、次のように by 以外の前置詞 が用いられることがあります。
4 - 1. 動作主 が 人以外の場合
The top of the mountain is covered with snow.
( 山頂は雪でおおわれている。 )
We were caught in a heavy storm in Okinawa.
( 私達は沖縄で暴風雨に襲われた。 )
My heart was filled with sorrow.
( 私の胸は悲しみでいっぱいだった。 )
4 - 2. 慣用的表現
He is known to everyone as a professional golfer.
( 彼はプロゴルファーとして皆に知られています。 )
「 be known to ~ 」 は 「 ~ に知られている 」 という意味を表します。
「 be known by ~ 」 だと 「 ~ により判断される 」、「 ~ によって知ろうとして知られる 」 という意味を表すので注意が必要です。