分詞の用法 |
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Lesson 042 |
目次
1. 分詞
2. 分詞の動詞的用法
3. 分詞の形容詞的用法
3 - 1.分詞が名詞の前に置かれる場合
3 - 2.分詞が名詞の後ろに置かれる場合
4 - 1.主格補語が現在分詞の場合
4 - 2.主格補語が過去分詞の場合
5 - 1.目的格補語が現在分詞の場合
5 - 2.目的格補語が過去分詞の場合
分詞
動詞と形容詞の両方の性質を分かち持っていることから 分詞 と呼ばれます。 さらに 現在分詞 と 過去分詞 の 2 種類に分かれ その形は次の通り。
原形 | 現在分詞 | 過去分詞 |
---|---|---|
play | playing | played |
run | running | run |
steal | stealing | stolen |
現在分詞 と 過去分詞 の違い
-
現在分詞は 「 ~ している 」 という能動的な意味を表し、進行形 を作ります。
-
他動詞の過去分詞は 「 ~ される 」 という受動的な意味を表します。
-
自動詞の過去分詞は 「 ~ してしまった 」 という完了的な意味を表します。
分詞の動詞的用法
分詞の動詞的用法には次の 3 つがあります。それぞれ分詞の前に be や have といった助動詞があるため動詞的な用法であるかどうかの見分けがつきやすい。
2 - 1. 進行形:「 be + 現在分詞 」
She is studying japanese culture.
( 彼女は日本文化を勉強しています。 )
2 - 2. 受動態:「 be + 他動詞の過去分詞 」
The window was broken by him.
( その窓は彼に割られた。 )
2 - 3. 完了形:「 have + 過去分詞 」
I have just finished my work.
( 私はたった今仕事を終えたところだ。 )
分詞の形容詞的用法
分詞は形容詞と同じように名詞を修飾する働きをもっています。分詞が単独で使われるときは名詞の前に置きますが、分詞が他の語句を伴うときは名詞の後ろに置いて修飾します。
3 - 1. 分詞が名詞の前に置かれる場合
-
現在分詞 ( 能動的な意味 )
A barking dog isn't usually dangerous.
( 吠えている犬はたいてい危険ではない。 )
-
他動詞の過去分詞 ( 受動的な意味 )
I knocked on the locked door.
( 私は鍵をかけられたドアをノックした。 )
-
自動詞の過去分詞 ( 完了的な意味 )
The retired professor still works as a part-time teacher.
( その退官教授はパートタイムでまだ働いています。 )
3 - 2. 分詞が名詞の後ろに置かれる場合
-
現在分詞 ( 能動的な意味 )
The doctor standing near the gate is a friend of my father's.
( 門の近くに立っているお医者さんは、私の父の友人です。 )
-
他動詞の過去分詞 ( 受動的な意味 )
What is the language spoken in India?
( インドで話されている言葉は何ですか。 )
-
自動詞の過去分詞 ( 完了的な意味 )
The train just arrived is from Tokyo.
( ついさっき着いた列車は東京から来ました。 )
主格補語としての分詞:S + V + C
4 - 1. 主格補語が現在分詞の場合
主格補語として用いられる現在分詞は述語動詞が示す動作や状態と同時に進行しているという能動的な意味を表します。
The scene was very pleasing to us.
( その場面は我々を非常に楽しませてくれた。 )
pleasing は very によって修飾されているため、この現在分詞が進行形でないことが分かります。
He sat singing and drinking merrily.
( 彼は楽しそうに歌い飲んでいた。 )
The dog kept barking at him.
( その犬は彼に向かって吠え続けた。 )
【 この文型で用いられる主な述語動詞 】
come ( 来る ), go ( 行く ), keep ( 続ける ), lie ( 横たわる ), remain ( 残る ), run ( 走る ), sit ( 座る ), stand ( 立つ ) など
4 - 2. 主格補語が過去分詞の場合
主格補語として用いられる過去分詞は「 ~ された状態で 」という受動的な意味を表します。
The street was deserted.
( その通りは人けがなかった。 )
He felt surprised by the news.
( 彼はそのニュースに驚きを感じた。 )
She sat surrounded by the kids.
( 彼女は子供たちに囲まれて座っていた。 )
【 この文型で用いられる主な述語動詞 】
look ( 見える ), seem ( 見える ), appear ( 見える ), feel ( 感じる ), lie ( 横たわる ), sit ( 座る ), stand ( 立つ ), rest ( 休む ), keep ( 続ける ), remain ( 残る ) get ( なる ), become ( なる ), など
目的格補語としての分詞:S + V + O + C
【 この文型で用いられる主な述語動詞 】
知覚動詞 ・・・ see, hear, feel, watch など
-
使役動詞 ・・・ make, have, get など
-
その他 ・・・ keep, leave, find, want など
5 - 1. 目的格補語が現在分詞の場合
「 S は O が C しているのを V する 」という意味で、現在分詞は能動的な意味を表します。
I don't like you speaking with him.
( 彼と話すあなたが好きではありません。 )
I want you waking me up tomorrow morning.
( 明日の朝、私を起こしてほしい。 )
We saw a cat attacking a dog.
( 私らは猫が犬を襲っているのを見た。 )
5 - 2. 目的格補語が過去分詞の場合
「 S は O が C されているのを V する 」という意味で、過去分詞は受動的な意味を表します。
I can't make myself understood in English.
( 私は英語で自分の考えを伝えることができない。 )
「 make myself understood 」を直訳すると ( 自分自身が理解されるようにさせる ) であるため ( 自分の考えを相手に伝える ) という意味になります。
I had my purse stolen yesterday.
( 私は昨日財布を盗まれた。 )
「 have + 目的語 + 過去分詞 」 で (「人・物」を ~ される ) という意味を表します。
Keep the gate closed.
( 門は閉じられている状態を保て → 門は閉じておきなさい。 )