動名詞の用法(〜すること)
動名詞 V + ing は、形は現在分詞と同じでも文中では名詞として働くのがポイント。
主語・目的語・補語・前置詞の目的語になり、意味は「〜すること」。
まずは名詞としての置き場所と、現在分詞(形容詞の働き)との違いをセットで押さえましょう。
▮ 目次
-
1. 動名詞とは?(まずは全体像)
V + ing を名詞として使う/現在分詞との違い
-
2. 動名詞の名詞的性質
主語・補語・目的語・前置詞の目的語・冠詞や所有格など
-
2-1. 主語になる
例:
Swimming is fun. -
2-2. 補語になる
例:
Her hobby is collecting stamps. -
2-3. 他動詞の目的語になる
例:
She enjoys reading. -
2-4. 前置詞の目的語になる
例:
Thank you for coming. -
2-5. 複数形・冠詞・所有格の扱い
語形成の例外や意味の変化もチェック
-
2-6. 所有格になる(所有格 + V-ing)
例:
his being late/Tom’s winning(「だれの」+「〜すること」) -
2-7. 動名詞に冠詞がつく場合
例:
a knocking(「一つの出来事」として数えるときのa) -
3. 動名詞の動詞的性質
目的語・補語を取る/副詞で修飾される/完了形・受動の形
-
3-1. 補語をとる
例:
being lateなど -
3-2. 目的語をとる
例:
seeing her -
3-3. 副詞に修飾される
例:
not eating properly -
3-4. 完了形(having + 過去分詞)
例:
having done -
3-5. 受動(being + 過去分詞)
例:
being transferred -
🧾 総まとめ:動名詞の用法(要点チェック)
V-ing/being + p.p./having + p.p. の使い分けと、主語・補語・目的語・前置詞後/副詞修飾・複数形まで一気に復習
1. 動名詞とは?(まずは全体像)
動名詞は 動詞 + ing の形で、文の中で名詞として働く表現です。意味は基本的に「〜すること」。
同じ -ing 形でも、現在分詞は形容詞として名詞を修飾したり、進行形(be + V-ing)を作ったりします。ここではまず、動名詞が
どこに置けるか(主語・目的語・補語・前置詞の目的語)を押さえましょう。
※ 例と図で「名詞の働き」を先に体感 → 細かい文法は後から固めるのがコツです。
V-ing が名詞として使える」— これが言えたらOK!まずは配置の4パターン(主語・目的語・補語・前置詞の目的語)を例で確認して、声に出して読んでみましょう。
🔎 動名詞はどこに置ける?(配置の全体像)
| 配置 | 型 | 意味 | 例(英語) | ひとこと解説 |
|---|---|---|---|---|
| 主語 | V-ing + 動詞 |
〜することは… | Learning English is fun. | 文頭に来て「〜することは…」。話題の提示に便利 |
| 目的語 | 動詞 + V-ing |
〜することを | She enjoys reading. | enjoy/finish/avoid/stop などは動名詞と相性◎ |
| 補語 | be動詞 + V-ing |
〜することだ | Her hobby is collecting stamps. | 主語=〜すること(=名詞の中身を説明) |
| 前置詞の目的語 | 前置詞 + V-ing |
〜することに/で | Thank you for coming. | to も前置詞のときは to + V-ing にならない点に注意 |
※ to不定詞(to + 動詞の原形)とは形も役割も別物。look forward to の to は前置詞なので V-ing を取ります。
✍️ V + ing の綴り(基本ルール)
- 語尾が
e:eを取ってing(例:make → making) - 短母音+子音で終わる: 子音を重ねて
ing(例:run → running) ieで終わる:yに変えてing(例:lie → lying)
🧭 動名詞 vs. 現在分詞(どちらも -ing、でも役割が違う)
| 形 | 役割 | 例 | 見分け方 |
|---|---|---|---|
V-ing(動名詞) |
名詞 | Swimming is healthy. |
文中で「人・物・こと」として数えられる(主語/目的語/補語) |
V-ing(現在分詞) |
形容詞 / 進行形 | a running boy / be running |
名詞を修飾する or beと一緒に進行中を表す |
迷ったら「名詞として数えられる?」で判断。言い換えて “〜すること” と読めれば動名詞の可能性が高いです。
💬 例文で感覚をつかもう!
Learning a foreign language opens new doors.
(外国語を学ぶことは、新しい扉を開く。)
🔍 Learning ... が文の主語。「〜することは…」と言い換え可。
構造:V-ing + 動詞 / ニュアンス:一般的・習慣的な事実を述べる
She enjoys reading at night.
(彼女は夜に読書を楽しむ。)
🔍 enjoy は V-ing を目的語に取りやすい動詞の代表。
コロケーション:enjoy / finish / avoid / consider / practice など
Thank you for coming today.
(今日は来てくれてありがとうございます。)
🔍 前置詞の後ろは名詞相当=V-ing を置く。for/to/in/without/by など。
⚠️ look forward to の to は前置詞 → V-ing
I love being with you.
(あなたと一緒にいるのが大好き。)
🔍 love の目的語に being with you(動名詞句)。自然で頻出。
言い換え:I enjoy spending time with you.
2. 動名詞の名詞的性質(ここから始めよう)
動名詞 V + ing は名詞のはたらきで使います。まずは配置の型(主語・補語・目的語・前置詞の目的語)と、
形のバリエーション(複数形/所有格/冠詞の有無)を地図のように把握しましょう。
このセクションでは、次の 2-1 〜 2-7 の各トピックへジャンプできるカードを用意しました。
2-1. 主語になる(V-ing が文の先頭に来る)
動名詞は 動詞 + ing の形で、文の中で名詞のはたらきをします。主語になると、意味は「〜することは…」。
例:Learning English is fun.(英語を学ぶことは楽しい。)
ポイントは 動名詞=基本的に単数扱いなので、直後の動詞はふつう is になること。
V-ing + is ... と言えたら勝ち!まずは
「自分の好きなこと」で1文作ってみましょう。例:Playing soccer is exciting.
🔎 基本の型(主語としての動名詞)
| 型 | 意味 | 例 | コツ |
|---|---|---|---|
V-ing + be動詞 + ... |
〜することは… | Learning English is fun. |
単数扱いなので is を選びやすい |
Not + V-ing + be動詞 + ... |
〜しないことは… | Not eating breakfast is unhealthy. |
not は V-ing の前につける |
※ 長くなりすぎる主語は読みづらいので、実際の英文では「主語=It」に言い換えることもあります(例:It is fun to learn English.)。このセクションでは 動名詞を主語にする形に集中します。
📘用語と単語のミニ解説
- 主語(subject):文の中心になる「〜は/が」に当たる部分。何がどうする?を示します。
- 動名詞(gerund):
動詞 + ingを名詞として使った形。意味は「〜すること」。 - be動詞:
am / is / areなど。動名詞が主語のときはふつうis。 - 発音のヒント:
-ingは/ɪŋ/(イング)。語尾のgは強く言いすぎない。
💬 例文で感覚をつかもう!(主語の V-ing)
Learning English is fun.
(英語を学ぶことは楽しい。)
🔍 主語は Learning English。単数扱いなので動詞は is。
構造:V-ing + be動詞 + 形容詞 / 型:〜することは … だ
learning=学ぶこと
fun=楽しいこと
Not eating breakfast is unhealthy.
(朝ごはんを食べないことは、健康によくない。)
🔍 否定は not を V-ing の前に置く:Not + V-ing。
構造:Not + V-ing + is + 形容詞 / 型:〜しないことは … だ
breakfast=朝食
unhealthy=不健康な
Reading books before bed helps me sleep.
(寝る前に本を読むことは、私が眠るのを助ける。)
🔍 主語が長くてもOK。主語は単数扱いなので、一般動詞は helps のように -s を付ける。
構造:V-ing(+語句) + 動詞(3単現 -s) + 目的語
before bed=寝る前に
help=助ける
sleep=眠る
Exercising regularly is good for your health.
(定期的に運動することは、健康によい。)
🔍 regularly(定期的に)は副詞で V-ing を説明。主語=Exercising regularly。
言い換え:Doing exercise regularly is ... でもOK。
exercise=運動する
regularly=定期的に
health=健康
Is studying math every day helpful?
(毎日数学を勉強することは、役に立ちますか?)
🔍 be動詞の疑問文は語順を入れ替える:Is + 主語 + ... ?
答え方:Yes, it is. / No, it isn’t.(it は主語の内容を受ける)
studying=勉強すること
helpful=役に立つ
Being with you makes me happy.
(あなたと一緒にいることは、私を幸せにする。)
🔍 主語が単数扱いなので、動詞は make ではなく makes。
似た表現:Spending time with you makes me happy.
being=いること/であること
happy=幸せな
🧭 プロの一言:長い主語は It で言い換え可
実際の英文では、主語が長いと読みづらいので It 〜 to 不定詞 に言い換えることがあります。 (このレッスンでは 動名詞を主語 にする形を練習中なので、参考としてどうぞ)
例をひらく ▼Reading books before bed helps me sleep.→It helps me sleep to read books before bed.Exercising regularly is good for your health.→It is good for your health to exercise regularly.
💬 追加の例文(主語の V-ing をもっと練習)
Practicing English every day improves your skills.
(毎日英語を練習することは、君の力を伸ばす。)
🔍 主語は単数扱い → 動詞は improves(三単現 -s)。
practice=練習する/improve=上達させる/skills=技能
Getting enough sleep is important for your health.
(十分に眠ることは、健康にとって大切だ。)
🔍 enough=「十分な」は形容詞/副詞。ここでは「睡眠の量が十分」。
important=大切な/health=健康Helping others makes the world better.
(他の人を助けることは、世界をよりよくする。)
🔍 単数扱いなので makes。others は「他の人たち」。
help=助ける/world=世界/better=よりよくUsing your smartphone during class is not allowed.
(授業中にスマホを使うことは、許可されていない。)
🔍 be allowed=「許可される」。否定は is not allowed。
during=〜の間/class=授業/allow=許すPlaying video games after homework is relaxing.
(宿題のあとにテレビゲームをすることは、リラックスできる。)
🔍 after homework=「宿題のあと」。relaxing=「心が落ち着く」。
video games=テレビゲーム/after=〜のあとでBeing on time shows respect.
(時間を守ることは、相手を尊重していることを示す。)
🔍 on time=時間どおりに。shows(三単現 -s)に注意。
respect=敬意・尊重Taking a walk after dinner helps digestion.
(夕食後に散歩をすることは、消化を助ける。)
🔍 helps に -s。digestion=「消化」。
take a walk=散歩する/dinner=夕食Wearing a mask in crowded places is wise.
(人が多い場所でマスクをつけることは、かしこい行動だ。)
🔍 crowded=「混んだ」。wise=「賢明な」。
wear=身に着ける/place=場所Saving money every month builds good habits.
(毎月お金を貯めることは、よい習慣を作る。)
🔍 builds に -s。habit=「習慣」。
save money=貯金する/every month=毎月Not doing your homework causes problems.
(宿題をしないことは、問題を引き起こす。)
🔍 否定は Not + V-ing。主語は単数扱い → causes。
problem=問題/cause=引き起こす2-1 FAQ:V-ing(動名詞)が主語になる
型
V-ing (+ 語句)
+
be
+ 形容詞/名詞 ...
/
Not + V-ing
+
be
+ ...
/
V-ing (+ 語句)
+
一般動詞(3単現-s)
+ ...
言い換え
It is ... to V / To V ... is ...
位置文頭(主語)
一致単数扱い(例:is / makes / helps)
もちろんOK!V-ing で始めると、意味は「〜することは…」になります。
Reading books before bed is relaxing.
(寝る前に本を読むことは、心が落ち着く。)
reading=読むこと/relaxing=心が落ち着く・リラックスできる
動名詞の主語は基本「単数扱い」なので、ふつうは is を使います。
Playing sports is fun.
(スポーツをすることは楽しい。)
※ 「すること」全体をひとつの行為として考えるため単数です。
not を V-ing の前につけます:Not + V-ing
Not eating breakfast is unhealthy.
(朝ごはんを食べないことは不健康だ。)
unhealthy=不健康な/breakfast=朝食
英語では、主語が長いと読みづらいことがあります。そんなときは It 構文に言い換えられます。
Doing homework after dinner is effective.
(夕食後に宿題をすることは効果的だ。)
It is effective to do homework after dinner.
(夕食後に宿題をするのは効果的だ。)
※ このレッスンではまず「動名詞を主語」にする形に慣れるのが目標。It 構文は読みやすさのテクニックとして覚えておけばOK。
OKです。動名詞は動詞の性質も持つので、目的語や 副詞などを後ろに続けられます。
Eating too fast causes stomach aches.
(速く食べることは、腹痛の原因になる。)
too fast=速すぎるほど/cause=原因になる/stomach ache(s)=腹痛
※ 主語は単数扱いなので cause ではなく causes です。
be動詞の疑問文は語順を入れ替えるだけ:Is + 主語 + ... ?
Is studying math every day helpful?
(毎日数学を勉強することは役に立ちますか?)
答え方:Yes, it is./No, it isn’t.(it は「そのすること」を受けます)
V-ing はバッチリ。次は「2-2 補語になる」で、be動詞の後ろに置く用法を見ていきましょう。
2-2. 補語になる(be動詞の後ろで「〜することだ」を言う)
補語(complement)は、主語の中身を説明する役目のことです。
動名詞(V-ing)は名詞のはたらきがあるので、be動詞の後ろに置いて
「〜することだ」と言えます。たとえば、趣味・目標・好き嫌いなど、主語の正体をわかりやすく説明できます。
S + be + V-ing = 主語は『〜すること』だ」と言えればOK!まずは 自分の趣味や将来の目標を「V-ing」で言えるか考えてみましょう。
📘キーワード解説
- 補語(complement):主語を説明する部分。「AはBだ」の B にあたる。
- 動名詞(gerund):
動詞 + ingを名詞として使う形。意味は「〜すること」。 - be動詞:
am / is / areなど。主語に合わせて形が決まる(例:My hobby→is)。
🔎 基本の型(補語としての動名詞)
| 型 | 意味 | 使いどころ | コツ |
|---|---|---|---|
S + be + V-ing |
主語は「〜すること」だ | 趣味・目的・役割を説明 | be動詞の形は主語で決める(is/are) |
S + be + not + V-ing |
主語は「〜しないこと」だ | 禁止や注意を説明 | not は V-ing の直前 |
S(名詞句) + be + V-ing(語句つき) |
主語=まとめ、補語=具体 | 「〜とは、〜することだ」の定義に便利 | 動名詞の後ろに目的語・副詞も置ける |
※ 進行形(be + V-ing=「〜しているところ」)と形が似ています。補語は「主語は何か」を言う形、進行形は「主語が今していること」を言う形です。
🧭進行形との見分け方(カンタン判定)
- 「こと」テスト:「〜すること」と読めば補語の動名詞の可能性が高い。
- 入れ替えテスト:補語の位置を
somethingに入れ替えても意味が通る(例:主語 is something.)。 - 主語を確認:補語のときは主語が名詞(例:My hobby)。進行形は主語が人や物+「今している最中」。
💬 例文で感覚をつかもう!(補語の V-ing)
My hobby is reading comics.
(私の趣味は、マンガを読むことだ。)
🔍 主語=My hobby、補語=reading comics(動名詞句)。
hobby=趣味/comic(s)=マンガOur homework is writing a short report.
(私たちの宿題は、短いレポートを書くことだ。)
🔍 補語に「動作の中身」を置けるのが補語の動名詞。
report=レポート/short=短いMy job at home is washing the dishes.
(家での私の役目は、皿を洗うことだ。)
🔍 at home=家で。wash the dishes=皿洗い。
job=役目/dishes=皿My favorite part of P.E. is playing basketball.
(体育で一番好きな部分は、バスケットボールをすることだ。)
🔍 主語=My favorite part of P.E.、補語=playing basketball。
favorite=一番好きな/P.E.=体育My rule is not using my phone during class.
(私のルールは、授業中にスマホを使わないことだ。)
🔍 否定は not を V-ing の前に置く:not + V-ing。
rule=規則/during=〜の間The problem is finding enough time.
(問題は、十分な時間を見つけることだ。)
🔍 enough=十分な(形容詞)。補語は「何が問題か」を説明。
problem=問題/enough=十分なA good habit is going to bed early.
(よい習慣は、早く寝ることだ。)
🔍 go to bed=寝る。定義のように「〜とは…」を言える。
habit=習慣/early=早くHer job is teaching math.
(彼女の仕事は、数学を教えることだ。)
🔍 主語=Her job(単数)→ is を使う。
teach=教える/math=数学My favorite thing is being with you.
(私の一番好きなことは、あなたと一緒にいることだ。)
🔍 being with you が補語(動名詞句)。自然でよく使う表現。
favorite=一番好きな/be with ~=〜と一緒にいるIs your dream traveling around the world?
(あなたの夢は、世界中を旅することですか?)
🔍 be動詞の疑問文:Is + 主語 + 補語 ... ? の語順に。
dream=夢/around the world=世界中を2-2 FAQ:V-ing(動名詞)が補語になる
型
S +
be +
V-ing (+ 目的語/副詞句)
/
S + be +
not + V-ing
言い換え
S + be + to V(意味は近いがやや形式的)
位置be動詞の後ろ(補語)
一致be動詞は主語に合わせる(例:My hobby is ...)
補語(complement)は、主語の中身を説明する部分です。
動名詞 V-ing は「〜すること」という名詞のはたらきがあるため、補語の位置に置けます。
My hobby is collecting cards.
(私の趣味は、カードを集めることだ。)
hobby=趣味/collect=集める
判定①「〜すること」と読める → 補語の動名詞の可能性が高い。
判定②補語の場所を something に置き換えても意味が通る(My hobby is something.)。
判定③進行形は「今している最中」を表す。
Her dream is traveling abroad.
(彼女の夢は、海外を旅行することだ。)
She is traveling abroad now.
(彼女は今、海外を旅行している。)
abroad=海外へ/dream=夢
not を V-ing の前に置きます:not + V-ing
My rule is not using my phone during class.
(私のルールは、授業中にスマホを使わないことだ。)
rule=規則/during=〜の間/phone=電話・スマホ
もちろんOK。動名詞は動詞の性質も持つので、目的語や 副詞(句)を続けられます。
Our goal is finishing the project on time.
(私たちの目標は、そのプロジェクトを期限どおりに終えることだ。)
goal=目標/finish=終える/on time=時間どおりに
補語の位置は to 不定詞でも言えます。意味は近いですが、V-ing=一般的/習慣、to V=目的/これからの傾向があります(例外もあり)。
My dream is becoming a doctor.
(私の夢は、医者になることだ。)
My dream is to become a doctor.
(私の夢は、医者になることだ。)
※ 会話では V-ing のほうが自然に聞こえるケースが多いです。
be動詞の疑問文は語順を入れ替えるだけ:Is/Are + 主語 + 補語 ... ?
Is your plan starting early tomorrow?
(あなたの計画は、明日の朝早く始めることですか?)
plan=計画/early=早く/tomorrow=明日
使えます。being は「〜であること/〜にいること」を表します。
The problem is being late for school every day.
(問題は、毎日学校に遅れることだ。)
late=遅れて/every day=毎日
be動詞の形は主語で決める(
is/are)のを忘れずに!
2-3. 他動詞の目的語になる(動名詞をとる動詞)
動名詞(V-ing)は名詞として働くので、他動詞(後ろに目的語が必要な動詞)の
目的語に置けます。意味は「〜すること」です。
例:enjoy reading(読むことを楽しむ)/
finish doing(やることを終える)
🔑 ポイント:enjoy to read は❌。enjoy は V-ing とくっつく動詞です。
動詞 + V-ing」のよく出る組み合わせを3つ言えるようにする。
例:enjoy reading/finish doing/avoid making
📘キーワード解説
- 他動詞(transitive verb):後ろに目的語(object)が必要な動詞(例:
enjoy,finish)。 - 目的語(object):動詞のうしろに来る「〜を/〜をすること」(例:
enjoy reading)。 - 動名詞(gerund):
動詞 + ingを名詞として使った形。「〜すること」の意味。
🔎 基本の型と「よく動名詞をとる」動詞
| 基本の型 | 意味 | 代表動詞(例) | ひとこと |
|---|---|---|---|
V(他動詞) + V-ing |
〜することを … する |
楽しむenjoy reading終える finish doing避ける avoid making提案 suggest trying考える consider studying練習 practice speaking
|
まずはこの6つをセットで覚えると使いやすい! |
V + V-ing |
〜することをやめる/続ける など |
やめるstop smoking続ける keep (on) studying嫌がる mind waiting(英)認める admit cheating
|
stop は to V と意味が変わるので注意(下参照)。 |
※ すべての動詞が V-ing をとるわけではありません。want や hope などは to 不定詞 をとります。
🧭 似た形との使い分け:V-ing と to V の傾向
| 形 | よくある意味の傾向 | 短い例 |
|---|---|---|
V + V-ing |
一般的・習慣・すでにある行為について話すことが多い | enjoy reading/finish doing |
V + to V |
目的・これからの行為を話すことが多い | want to go/decide to try |
remember / forget / stop / regret / try |
両方OKだが意味が変わる(例:stop) |
stop smoking=喫煙をやめる stop to smoke=喫煙するために立ち止まる |
💬 例文で感覚をつかもう!(V + V-ing)
I enjoy reading comics before bed.
(私は寝る前にマンガを読むことを楽しむ。)
🔍 enjoy は to不定詞を取らない:enjoy to read(×) → enjoy reading(○)
comic(s)=マンガ/before bed=寝る前にWe finished doing our homework at nine.
(私たちは9時に宿題をやり終えた。)
🔍 finish の後ろは「〜すること」=動名詞。
homework=宿題/at nine=9時にPlease avoid making noise in the library.
(図書館では騒音を立てないようにしてください。)
🔍 「避ける対象=行為」→ V-ing で表す。
noise=音・騒音/library=図書館She is considering studying abroad next year.
(彼女は来年、留学することを考えている。)
🔍 consider も to を取らないタイプ。
abroad=海外へ/next year=来年I practice speaking English every day.
(私は毎日、英語を話すことを練習する。)
🔍 くり返しの練習=動作名詞(V-ing)と相性が良い。
every day=毎日I suggest trying this method first.
(まずはこの方法を試してみることを提案します。)
🔍 suggest to do(×) → suggest doing(○)
method=方法/first=最初にHe kept working hard until he succeeded.
(彼は成功するまで一生懸命働き続けた。)
🔍 keep (on) V-ing=「〜し続ける」。
until=〜まで/succeed=成功するHe stopped wasting time on his phone.
(彼はスマホで時間をむだにすることをやめた。)
🔍 stop V-ing=その行為をやめる/stop to V=Vするために立ち止まる
waste=むだにする/on one's phone=スマホでDon’t give up trying new things.
(新しいことに挑戦するのをあきらめないで。)
🔍 句動詞 give up も V-ing を目的語に取れる。
try=挑戦する/new things=新しいことThey admitted being late.
(彼らは遅れたことを認めた。)
🔍 being + 形容詞/名詞 で「〜であること」。
admit=認める/late=遅れてHe denied breaking the window.
(彼は窓を割ったことを否定した。)
🔍 事実関係を否定:deny + V-ing。
break=壊す/window=窓I don’t mind waiting here.
(ここで待つことは気にしないよ。)
🔍 イギリス英語でよく使う型:mind + V-ing(否定や疑問で使われやすい)。
mind=気にする/wait=待つThe coach recommends starting early.
(コーチは早く始めることを勧めている。)
🔍 recommend to do(×) → recommend doing(○)
coach=(部活などの)コーチ/early=早くDon’t risk losing your data.
(データを失うことを危険にさらさないで=データを失わないように。)
🔍 「〜というリスクをとる」= risk + V-ing。
data=データ/lose=失う2-3 FAQ:V-ing(動名詞)が他動詞の目的語になる
型
V(他動詞) + V-ing (+ 目的語/語句)
/
V + not + V-ing
代表
enjoy / finish / avoid / consider / suggest / practice / keep / stop / admit / deny / mind / recommend / risk
言い換え
V + to V(動詞により可/意味差あり)
位置
動詞の直後(目的語)
中学〜高校でまず覚えたいのは enjoy / finish / avoid / consider / suggest / practice / keep / stop / admit / deny / mind / recommend / risk です。
I enjoy reading before bed.
(私は寝る前に読むことを楽しむ。)
🔍 enjoy は to 不定詞を取らないタイプ。enjoy to read(×) → enjoy reading(○)
そのとおり。suggest to do/avoid to do は不自然。
どちらも V-ing を使います。
I suggest starting now.
(今始めることを提案します。)
Please avoid making noise.
(騒音を立てないことをお願いします。)
suggest=提案する/avoid=避ける/noise=騒音一般に、V-ing=習慣・体験・行為そのもの、 to V=目的・これからの行為の傾向があります(ただし動詞により固定)。
She enjoys reading manga.
(彼女はマンガを読むことを楽しむ。)
She wants to read that book.
(彼女はその本を読みたい。)
※ 「どの形をとるか」は動詞ごとに覚える必要あり(enjoy→V-ing、want→to V)。
はい、意味が変わります。代表例を覚えましょう。
He stopped smoking.
(彼は喫煙をやめた。)
He stopped to tie his shoes.
(彼は靴ひもを結ぶために立ち止まった。)
I remember meeting her once.
(私は彼女に一度会ったことを覚えている。)
Remember to bring your ID.
(身分証を持ってくるのを忘れないで。)
Try adding a little salt.
(少し塩を加えてみて。)
Try to add more examples.
(もっと例を加えるように努力して。)
🔍 V-ing=「試しにやってみる」/to V=「目標に向けて努力する」。
not は V-ing の前につけます:not + V-ing
He admitted not doing his homework.
(彼は宿題をしなかったことを認めた。)
admit=認める/homework=宿題
ここでの to は不定詞ではなく前置詞です。前置詞の後ろは「名詞相当」= V-ing を置きます(詳細は「2-4 前置詞の目的語」で学習)。
I look forward to seeing you.
(あなたに会うのを楽しみにしています。)
look forward to=〜を楽しみにする
長い V-ing 句でもOK。カンマで区切る・語順を整えると読みやすくなります。
She enjoys playing soccer with friends after school.
(彼女は放課後に友だちとサッカーをすることを楽しむ。)
after school=放課後/friend(s)=友だち
mind + V-ing は「〜するのを気にする」。疑問文・否定文で丁寧なお願いに使われます。
Would you mind opening the window?
(窓を開けていただいてもよろしいですか?)
※ 返答は「いいですよ」のとき No, not at all. と否定形になる点に注意!
V-ing をとるかをセットで暗記し、
似た形(to V)との違いを例で確認しておくと安心です。
2-4. 前置詞の目的語になる(前置詞 + V-ing)
前置詞(preposition)の後ろには、ふつう名詞が来ます。
動名詞(V-ing)は「〜すること」という名詞のはたらきがあるので、前置詞の直後に置けます。
例:for helping(手伝うことに対して)/
at swimming(泳ぐことが得意)/
without studying(勉強せずに)
特に
for / at / in / on / of / from / by / without / before / after / instead of / because of / to* をチェック!
* to は前置詞のときだけ V-ing(例:look forward to)。
📘キーワード解説
- 前置詞(preposition):
in / on / at / for / to / by / with / withoutなど。後ろに名詞が来る語。 - 目的語(object):前置詞や動詞の後ろで「〜を/〜にあたるもの」。
- 動名詞(gerund):
動詞 + ingを名詞として使う形。「〜すること」。
🔎 基本の型(前置詞 + V-ing パターン)
| 型 | 意味の目安 | よくある組み合わせ | コツ |
|---|---|---|---|
for + V-ing |
理由・目的(〜することに対して) | thank you for V-ing, be famous for V-ing |
定番の感謝表現をセットで! |
at + V-ing |
得意・下手 | be good/bad at V-ing |
good at を見たら V-ing! |
in / on + V-ing |
分野・活動中 | be interested in V-ing, on V-ing |
interested in の後ろは名詞=V-ing |
from + V-ing |
妨げる(〜することから) | prevent/stop A from V-ing |
from が見えたら V-ing を待つ! |
by + V-ing |
方法(〜することによって) | improve by V-ing |
「方法=by」覚えやすい! |
without + V-ing |
〜せずに | leave without V-ing |
否定のニュアンスを作れる |
look forward to + V-ing |
楽しみにする | be used to + V-ing, object to + V-ing |
to が前置詞のときは V-ing(不定詞ではない) |
※ 表の英語は「型」(パターン)です。英文の例文は下のミニ例で「英語 → 日本語訳 → 音声ボタン」の順に示します。
💬 例文で感覚をつかもう!(前置詞 + V-ing)
Thank you for helping me.
(手伝ってくれて、ありがとう。)
🔍 for の直後は名詞相当=helping(動名詞)。
help=助けるShe is good at swimming.
(彼女は泳ぐことが得意だ。)
🔍 good at の後ろ=名詞相当 → swimming。
good at ~=〜が得意I’m interested in learning English.
(私は英語を学ぶことに興味がある。)
🔍 interested in の後ろも名詞相当=動名詞OK。
interested in ~=〜に興味があるOn arriving at school, I wash my hands.
(学校に着くとすぐ、手を洗う。)
🔍 On V-ing=「〜するとすぐに」。
arrive=到着するThe rules prevent students from cheating.
(その規則は、生徒がカンニングすることを防ぐ。)
🔍 セットで覚える:prevent/stop A from V-ing=Aが〜するのを防ぐ。
rule=規則/cheat=不正をするYou can save money by cooking at home.
(家で料理することで、お金を節約できる。)
🔍 「方法=by」を合言葉に。
save=節約するHe left without saying goodbye.
(彼はさよならを言わずに、立ち去った。)
🔍 without + 名詞の名詞部分を V-ing で表現。
goodbye=さよならBefore going to bed, I brush my teeth.
(寝る前に、私は歯をみがく。)
🔍 before/after は前置詞でも接続詞でも使える。ここでは前置詞。
brush=みがくAfter finishing my homework, I played soccer.
(宿題を終えた後で、サッカーをした。)
🔍 After V-ing, ... の形は物語の時間を並べるのに便利。
finish=終えるInstead of taking the bus, we walked.
(バスに乗る代わりに、歩いた。)
🔍 「Aの代わりにB」=Instead of A, B ...。
instead of=〜の代わりにHe is used to getting up early.
(彼は早起きに慣れている。)
🔍 ここでの to は前置詞。不定詞ではないので to + V-ing。
be used to ~=〜に慣れているI look forward to seeing you this weekend.
(今週末、あなたに会うのを楽しみにしています。)
🔍 恋愛・友情の定番フレーズ。to は前置詞 → seeing。
this weekend=今週末I object to being treated unfairly.
(私は不公平に扱われることに反対する。)
🔍 object to ~ も to が前置詞 → 後ろは V-ing。
unfairly=不公平にHe is excited about going to Tokyo, and he is proud of winning the prize.
(彼は東京へ行くことにワクワクしていて、賞を取ったことを誇りに思っている。)
🔍 excited about ~/proud of ~ の後ろは名詞相当 → V-ing でOK。
prize=賞2-4 FAQ:前置詞の目的語は V-ing(動名詞)
型
preposition + V-ing
/ On / After / Before V-ing, S + V ...
/ look forward to + V-ing
言い換え
When S + V, ...(≒ On V-ing, ...)/
After S + V, ...(≒ After V-ing, ...)
位置
前置詞の直後/文頭パターンはカンマで区切る
前置詞(in / on / at / for / to / by / without / after / before / from / of ...)のあとには
名詞が来ます。V-ing は「〜すること」という名詞のはたらきがあるため置けます。
Thank you for helping me.
(手伝ってくれてありがとう。)
🔍 for の直後=名詞相当 → helping(動名詞)。
for + V-ing(理由・感謝):Thank you for coming.at + V-ing(得意・下手):be good/bad at playing...in + V-ing(興味・参加):be interested in learning...on + V-ing(〜するとすぐ):On arriving, ...from + V-ing(妨げる):prevent/stop A from doingby + V-ing(方法):save money by cookingwithout + V-ing(〜せずに):leave without saying...before / after + V-ing(時):Before/After eating, ...to(前置詞)+ V-ing:look forward to seeing / be used to getting upabout / of + V-ing:excited about going / proud of winning
She is good at swimming.
(彼女は泳ぐことが得意だ。)
前置詞の to の後ろは名詞相当=V-ing。
例:look forward to/be used to/object to。
一方、不定詞の to は to + 動詞原形(目的・これからすること)。
I look forward to seeing you.
(あなたに会うのを楽しみにしています。)
I want to see you.
(私はあなたに会いたい。)
🔑 used to do(以前は〜した)と be used to V-ing(〜に慣れている)は別物。
ざっくり:for + V-ing=用途・理由・一般的な目的、to + 動詞原形=その場の具体的な目的。
This tool is for cutting paper.
(この道具は紙を切るためのものだ。)
I went to the store to buy paper.
(私は紙を買うために店へ行った。)
意味は「Aが〜するのを防ぐ」。from の後ろは名詞相当=V-ing。
The rules prevent students from cheating.
(その規則は、生徒がカンニングすることを防ぐ。)
by + V-ing は「〜することによって」(=方法)。by を「方法の by」と覚えるとラク!
You can save money by cooking at home.
(家で料理することで、お金を節約できる。)
言い換え:by + V-ing ≒ if you + 動詞 や when you + 動詞(状況により)。
without + V-ing は「〜せずに」。not + V-ing は単に「〜しないこと」を名詞化した形で、前置詞のあとに置くなら without を使うのが自然です。
He left without saying goodbye.
(彼はさよならを言わずに立ち去った。)
意味はほぼ同じで、短く言えるかどうかの違い。On/After/Before + V-ing, は文頭に置いたらカンマで区切ります。
After finishing my homework, I played soccer.
(宿題を終えたあと、サッカーをした。)
After I finished my homework, I played soccer.
(宿題を終えたあと、サッカーをした。)
気持ちや評価とセットになりやすいです:excited about ~/worried about ~/proud of ~ など。
He is proud of winning the prize.
(彼は賞を取ったことを誇りに思っている。)
be used to V-ing=「〜に慣れている」で to は前置詞。
used to do=「以前はよく〜した」。まったく別の表現です。
I am used to getting up early.
(私は早起きに慣れている。)
I used to get up early.
(私は以前は早起きしていた。)
とくに
to が「前置詞」か「不定詞」かを見分けられると、ミスがグッと減ります!
2-5. 動名詞が複数形になる場合(名詞化が進んだ -ing)
ふつう動名詞(V-ing)は「〜すること」という名詞のはたらきを持ちますが、
基本は不可算(数えない)なので複数形にはしません。
ただし、-ing が「作品・個々の行い・成果物」などの具体物や事例を表すときは、
ふつうの名詞と同じように複数形(-s)にできます。
例:「絵を描くこと(活動)」painting は不可算/「一枚の絵(作品)」a painting は可算 → two paintings
painting(s)・building(s)・finding(s) を言えるようにしよう。(小さな成功の反復が定着をつくる!)
📘キーワード解説
- 不可算名詞(uncountable):数えない名詞。much と一緒に使うことが多い(例:much swimming)。
- 可算名詞(countable):a / an / two, three ... が付けられる名詞(例:a painting / two paintings)。
- 名詞化が進んだ -ing(deverbal noun):動作から「もの・結果」を表す普通名詞になった形(例:findings=研究の成果)。
🔎 複数形にできる -ing の見分け方
- 前に a / an / 数字 を付けられる? → 付けられるなら可算=複数形 OK。
- one / two ... の個数を数えるイメージが湧く?(作品・建物・調査結果など)
- 「行為そのもの(活動)」なら基本不可算(例:Swimming is fun. は ×Swimmings)。
🗂 代表パターン早見表(左=活動 / 右=もの・事例)
| 活動(不可算) | もの・事例(可算 → 複数可) | 日本語の目安 | メモ |
|---|---|---|---|
painting(絵を描くこと) |
a painting / paintings |
作品・絵画 | a/an が付く=可算! |
building(建てること) |
a building / buildings |
建物 | 意味が「建物」になれば普通名詞 |
writing(書くこと) |
writings |
著作・文章群 | 作者の「著作集」を表すときに複数 |
finding(見つけること) |
findings |
研究の結果・知見 | 学術で頻出(研究の「結果」) |
doing(すること) |
doings |
行い・所業 | ややフォーマル・書き言葉 |
| — | belongings(常に複数) |
所持品 | 複数形だけで使う語 |
| — | earnings / savings / surroundings |
収益 / 貯蓄 / 周囲 | 語として複数形固定(意味は集合) |
※ なんでも -ings にできるわけではありません。辞書で可算用法かを確認しましょう。
⚠️ よくあるミスと注意
swimmingsのように活動を無理に複数化しない(活動=不可算)。belongings / earnings / savings / surroundingsは語として複数形のみで使う。- 意味が「作品・結果・個々の行い」なら可算になりうる(
a painting / findings / doings)。
💬 例文で感覚をつかもう!(「活動」vs「もの・事例」)
I love your paintings.
(あなたの絵(作品)が大好きです。)
🔍 painting が「作品」の意味なら可算。two paintings のように複数形OK。
Painting relaxes me.
(絵を描くことは私をリラックスさせる。)
🔍 「活動そのもの」はふつう不可算(×paintings)。
Many old buildings were repaired.
(たくさんの古い建物が修理された。)
🔍 building は「建てること」なら不可算だが、「建物」なら可算で複数OK。
His writings are easy to read.
(彼の著作は読みやすい。)
🔍 作者の文章集=writings と複数にできる。
The findings support our idea.
(その研究結果は私たちの考えを支持している。)
🔍 学術で頻出:findings=研究の結果(複数が普通)。
All his doings helped the team.
(彼の行いはすべてチームの役に立った。)
🔍 やや書き言葉。「行い」の一つ一つを数えるイメージ。
Please keep your belongings with you.
(所持品は身につけておいてください。)
🔍 belongings は常に複数形で使う慣用名詞。
Her earnings increased this year.
(彼女の収益は今年増えた。)
🔍 金額は複合体として扱うが語形は複数。
I used my savings to buy a laptop.
(私は貯蓄を使ってノートPCを買った。)
🔍 savings も語形は複数だが「貯金額」というまとまり。
The quiet surroundings help students study.
(静かな周囲の環境は生徒の勉強を助ける。)
🔍 意味は集合名詞的。「周りの環境」という1まとまり。
These recordings are from last year’s concert.
(これらの録音(録画)は昨年のコンサートのものだ。)
🔍 a recording / recordings は「記録媒体」という具体物で可算。
The drawings show the plan clearly.
(その図面は計画をはっきり示している。)
🔍 drawing も「線画・図面」なら可算で複数化。
We had three meetings today.
(私たちは今日会議を3回行った。)
🔍 meeting は完全に名詞化した形。数えてOK。
It’s okay to share your feelings.
(自分の気持ちを共有しても大丈夫だよ。)
🔍 feelings は「感情の種類」を数えるイメージで複数がよく使われる。
2-5 FAQ:-ing(動名詞/名詞化)を複数形にできるのは?
型
V-ing(活動=不可算) /
a/an + V-ing(もの/事例=可算)→ V-ings
固定複数
belongings / earnings / savings / surroundings
見極め
a/an・数字・many/few が付けば可算/much/little は不可算
活動としての V-ing はふつう不可算(数えない)ですが、作品・もの・個々の事例を表すときは
可算になり、複数形 -s を付けられます。
I bought two paintings.
(私は絵を2枚買った。)
🔍 「絵を描くこと(活動)」=painting は不可算/「一枚の絵(作品)」=a painting は可算。
基本はできません。ふつうは不可算名詞として扱います。
Swimming is fun.
(水泳(泳ぐこと)は楽しい。)
※ swimmings のようにはしません。
これらは語として複数形固定の名詞です(集合のまとまりを表すタイプ)。
Please keep your belongings with you.
(所持品は身につけておいてください。)
Her earnings increased this year.
(彼女の収益は今年増えた。)
findings は学術でよく使う「研究結果・知見」(複数が普通)。
The findings support our idea.
(その研究結果は私たちの考えを支持している。)
🔍 1つの結果を指すなら a finding と単数形にできます。
writing=「書くこと(活動)」は不可算。writings=「著作・文章群」は可算。drawing(s) も同様です。
Her writings inspire me.
(彼女の著作は私を勇気づける。)
He collected her drawings.
(彼は彼女の線画(作品)を集めた。)
文脈で意味が変わります。「建てること」=不可算/「建物」=可算(→ buildings)。
The new building is beautiful.
(その新しい建物は美しい。)
clothing は「衣類」という不可算名詞(集合名詞)。ふつう複数形にしません。
Warm clothing is important in winter.
(冬は暖かい衣類が大切だ。)
※ 個々の服は clothes(複数形)を使います。
many は可算/much は不可算に使います。
We saw many paintings at the museum.
(私たちは博物館でたくさんの絵(作品)を見た。)
I don’t do much painting these days.
(最近はあまり絵を描かない。)
いいえ。語として可算名詞になっているかどうかがカギ。辞書で「可算か不可算か」を確認しましょう。
Boxing is popular.
(ボクシングは人気がある。)
※ boxing は競技名=不可算。boxings とは言いません。
迷ったら
a/an・数字・many/much テストでチェック!
2-6. 所有格になる(所有格 + V-ing)
動名詞(V-ing)は名詞として使えるので、その前に
所有格(possessive)を置くと、「Aの〜すること」というまとまりになります。
学校文法ではこの形を基本に学びます(※会話では him/her + V-ing もよく使われますが、まずは所有格 + V-ingを軸に)。
型:my / your / his / her / our / their + V-ing / 名詞 + ’s + V-ing(複数名詞は students’ など)
📘キーワード解説
- 所有格(possessive):
my / your / his / her / its / our / their、または名詞 + ’s(例:Tom’s)。複数名詞はstudents’のように’を語尾に。 - 動名詞(gerund):
動詞 + ingを名詞として使う形。「〜すること」。 - 意味のイメージ:
his telling a lie=「彼の うそをつくこと」=その出来事全体を一つの名詞として捉える。
🔎 基本の型と読み方
| 型 | 読み方のコツ | 例(フレーズ) | メモ |
|---|---|---|---|
my/your/his/her/our/their + V-ing |
だれの? → 所有格 | his being late(彼の遅れていること) |
学校文法の基本形。フォーマル寄り。 |
名詞 + ’s + V-ing |
名詞に ’s |
Tom’s winning(トムの優勝) |
人名・名詞でもOK。 |
複数名詞 + ’ + V-ing |
複数は s’ |
students’ taking notes(生徒たちのメモを取ること) |
students’ のように語尾に ’。 |
※ 会話では him/her + V-ing もよく使われます(例:I don’t like him smoking here.)。試験・フォーマルでは 所有格 + V-ing を優先。
⚠️ よくあるミスとコツ
- × I don’t like him smoking here. → テストでは ○ I don’t like his smoking here.(会話では前者も自然)。
名詞 + ’sと複数名詞 + ’を混同しない:Tom’s/students’。of + V-ingはふつう使わない(例外的に the fact of his being late のような硬い表現)。
💬 例文で感覚をつかもう!(所有格 + V-ing)
His being late annoyed the teacher.
(彼が遅れたことは先生をいらだたせた。)
🔍 his + being で「彼の遅れていること」=名詞句。
Tom’s winning the prize surprised everyone.
(トムが優勝したことはみんなを驚かせた。)
🔍 名詞の所有格 Tom’s + V-ing もOK。
Students’ taking notes helped them remember more.
(生徒たちがメモを取ることは、より覚えるのに役立った。)
🔍 複数名詞は students’ のように語尾の s の後に ’。
Do you mind my opening the window?
(私が窓を開けることを気にしますか? → =窓を開けてもいいですか?)
🔍 mind + 所有格 + V-ing は丁寧な依頼の定番。
We really appreciate your helping us.
(あなたが助けてくれたことに心から感謝します。)
🔍 appreciate=「ありがたく思う」。所有格 + V-ing がきれい。
The teacher objected to our using phones in class.
(先生は授業中に携帯を使うことに反対した。)
🔍 object to の to は前置詞 → 後ろは名詞=our + V-ing。
Thanks to your staying calm, we solved the problem.
(あなたが落ち着いていてくれたことのおかげで、私たちは問題を解決できた。)
🔍 thanks to=「〜のおかげで」(前置詞)。
She apologized for her being late.
(彼女は遅れたことを謝った。)
🔍 会話では for being late でもOK。試験では所有格がより教科書的。
There is no point in his arguing anymore.
(もう彼が言い争うことには意味がない。)
🔍 no point in ~=「〜しても意味がない」。
I heard of their moving to Canada.
(彼らがカナダへ引っ越すことを聞いた。)
🔍 hear of=「〜のうわさ/話を聞く」。
We were surprised at Tom’s being absent.
(私たちはトムが欠席したことに驚いた。)
🔍 be surprised at + 名詞 の「名詞」部分を Tom’s + V-ing で作る。
I’m worried about my son’s being alone at night.
(夜に息子が一人でいることが心配だ。)
🔍 「名詞(son)+ ’s + V-ing」で「〜が…すること」。
I can’t forget your saying you love me.
(あなたが「私を愛している」と言ってくれたことを忘れられない。)
🔍 forget + 名詞 の名詞部分が your + V-ing。
I don’t like his smoking here. (会話では him smoking も可)
(ここで彼がたばこを吸うことが好きではない。)
🔍 試験・フォーマル=所有格 / 日常会話=目的格も見かける。
2-6 FAQ:所有格 + V-ing(だれの「〜すること」?)
型
my/your/his/her/our/their + V-ing /
N’s + V-ing / Ns’ + V-ing
言い換え
him/her + V-ing(口語で可/試験は所有格推奨)
位置
主語/動詞の目的語/前置詞の目的語
所有格 + V-ing は「だれの + 〜すること」という名詞のかたまりを作ります。出来事全体を1つの名詞とみなすイメージです。
His being late annoyed the teacher.
(彼が遅れたことは先生をいらだたせた。)
会話では him/her + V-ing もよく使われますが、試験・フォーマルでは
所有格 + V-ing を優先すると確実です。
I don’t like his smoking here.
(ここで彼がタバコを吸うことが好きではない。)
※ 口語では him smoking も自然ですが、答案は所有格が無難。
- 主語:His being late was a problem.
- 動詞の目的語:I remember his closing the door.
- 前置詞の目的語:I’m sorry for her being late.
We were surprised at Tom’s being absent.
(私たちはトムが欠席したことに驚いた。)
はい。to が前置詞のときは後ろが名詞になるので、所有格 + V-ing も置けます。
I look forward to your coming to our school.
(あなたが来校することを楽しみにしています。)
- 単数名詞:
Tom’s winning - 規則複数(
studentsなど):students’ taking notes(sの後に’)
Students’ taking notes helped them.
(生徒たちがメモを取ることは役に立った。)
mind / enjoy / avoid / finish / suggest / appreciate など動名詞を目的語に取る動詞は、所有格 + V-ing と相性◎。
Do you mind my opening the window?
(私が窓を開けることを気にしますか?)
ふつうは使いませんが、the fact of his being late のように「the fact of」など硬い名詞の後で例外的に現れます。
まずは 所有格 + V-ing を基本にしましょう。
The fact of his being late made us worry.
(彼が遅れたという事実は私たちを不安にさせた。)
使えます。its(それの)や会社名の ’s でもOKです。
We were surprised at the company’s canceling the event.
(私たちは、その会社がイベントを中止したことに驚いた。)
所有格 + V-ing は「出来事全体」を名詞としてまとめます。論理的・フォーマルに聞こえます。
I appreciated your helping me yesterday.
(昨日あなたが助けてくれたことに感謝しました。)
- × I don’t like him smoking here. → ○ I don’t like his smoking here.
- × students’s → ○ students’(複数名詞は
s’)。 - × the fact of he being late → ○ the fact of his being late。
She apologized for her being late.
(彼女は遅れたことを謝った。)
迷ったら「だれの?」「何をしたこと?」の2点チェックでスッキリ整理!
2-7. 動名詞に冠詞がつく場合(V-ing + a / the)
ふつう動名詞(V-ing)は「〜すること」という活動を表し、冠詞をつけません(例:Swimming is fun.)。
しかし、一回の出来事・具体的な音/動作や
特定の出来事(〜の実施・開始・終了)として一つの名詞にまとまると、
a / the のような冠詞をつけられます。
代表パターン:短い音・動作
a knocking / a shouting / a tapping
出来事(of句を取りやすい)
the opening of the store / the signing of the contract
a / the をつけられる可能性が高いよ!
📘キーワード解説
- 冠詞(article):
a / an(ある一つ)・the(その特定)。 - 活動(不可算):数えない抽象的な行為。例:Swimming is fun.(× a swimming)
- 出来事(可算):一回の行為・具体的な現象。例:a knocking(1回のノックの音)。
- of句と相性◎:
the + V-ing + of + 名詞=「〜の…すること(という出来事)」
例:the opening of the new library(新図書館の開館)
🔎 冠詞がつく?つかない?クイック判定
| 状況 | 形 | 例 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 抽象的な活動 | V-ing(冠詞なし) |
Cooking is fun. | 「料理すること」全般=数えない |
| 短い音・瞬間動作 | a + V-ing |
a knocking at the door | 「1回のノック」という出来事 |
| 特定の出来事・実施 | the + V-ing (of ...) |
the opening of the store | みんなが知っている「その開店」 |
⚠️ よくあるミスとコツ
- × a swimming is fun → ○ Swimming is fun.(活動は冠詞なし)
- meeting・painting のように名詞化が完全な語は、普通名詞として冠詞OK(例:a painting)。
the + V-ing + of ~は「特定の出来事」を丁寧に言う型。作文で使える表現!
💬 例文で感覚をつかもう!(活動⇔出来事の切り替え)
I heard a knocking at the door.
(ドアでコツコツというノックが聞こえた。)
🔍 「1回の音=出来事」を数える → a をつけられる。
There was a tapping on the window.
(窓をコツコツたたく音があった。)
I felt a buzzing in my ears.
(耳にブーンという音を感じた。)
We heard a loud banging from upstairs.
(2階からドンという大きな音が聞こえた。)
The ringing of the bell ended the class.
(ベルの鳴ることで授業が終わった。)
🔍 みんなが分かる「その鳴動」=特定 → the。
The opening of the new library is next Monday.
(新しい図書館の開館は来週の月曜日だ。)
The closing of the museum is at five.
(その博物館の閉館は5時です。)
The signing of the contract will take place tomorrow.
(契約書の署名は明日行われる。)
The building of the bridge took ten years.
(その橋の建設には10年かかった。)
The painting of the fence took all day.
(そのフェンスの塗装には一日中かかった。)
The coming of spring makes me happy.
(春の到来は私を幸せにする。)
The breaking of the glass woke us up.
(グラスの割れることで私たちは目を覚ました。)
We felt a sudden shaking of the ground.
(地面の急な揺れを感じた。)
The feeling of being loved gives me courage.
(愛されているという気持ちは私に勇気をくれる。)
🔍 the + V-ing (of ...) の応用:being loved(受動)を中に入れてもOK。
2-7 FAQ:a / the がつく V-ing(活動 → 出来事に切り替える)
型
a + V-ing(1回の出来事・音)/
the + V-ing (of + 名詞)(特定の出来事)
原則
V-ing(活動) は冠詞なし
位置
主語/目的語(hear/feel/see など)/前置詞の目的語
「活動(抽象)」を一回の出来事や特定の出来事として数えたり指すときに冠詞をつけます。
I heard a knocking at the door.
(ドアでコツコツというノックが聞こえた。)
🔍 写真1枚に切り取れる「出来事」なら冠詞OK。
- a + V-ing:不特定の1回の出来事(初出)。
- the + V-ing:話し手・聞き手に共有された特定の出来事。
The opening of the new library is tomorrow.
(新しい図書館の開館は明日です。)
a knock は「ノック音」という普通名詞、a knocking は「ノックという動作(出来事)」を言い表す形です。会話では a knock がより自然。
We heard a knock on the door.
(ドアをノックする音が聞こえた。)
※ 試験では a/the + V-ing の狙いを示すために a knocking を見かけることがあります。
フォーマル文章で「その〜(という実施/出来事)」を丁寧に言うときに使います。
The signing of the contract will take place at noon.
(契約書の署名は正午に行われる。)
可能ですが不自然になりやすいです。ふつうは前置詞句(on / at / in / from ...)で補います。
There was a tapping on the window.
(窓をコツコツたたく音があった。)
- 「写真1枚に切り取れる?」→ はい=出来事(冠詞あり)
- 「一般的に〜すること?」→ はい=活動(冠詞なし)
Cooking is fun.
(料理することは楽しい。)
swimming は普通「活動」なので冠詞をつけません。出来事なら a swim(名詞)を使うのが自然です。
Let’s go for a swim after school.
(放課後にひと泳ぎしよう。)
あります。「空き(欠員)」や「穴・すき間」など。文脈で判断しましょう。
There is an opening for a math teacher.
(数学教師の欠員(求人)があります。)
the feeling of ~ は特定の感覚・感情(出来事としてのまとまり)。feeling は一般的な感情の話。
The feeling of being loved gives me courage.
(愛されているという気持ちは私に勇気をくれる。)
- 主語:The opening of the store attracted many people.
- 目的語(知覚動詞など):We heard a knocking.
- 前置詞の目的語:after the ringing of the bell
The opening of the store attracted many people.
(その店の開店は多くの人を引きつけた。)
迷ったら「写真にできる?」で判定しよう。Yes なら冠詞の出番!
3. 動名詞の動詞的性質
動名詞(V-ing)は名詞として使われますが、中身は動詞なので
補語をとる・
目的語をとる・
副詞で修飾できる など、動詞らしいふるまいをします。
さらに having + 過去分詞(完了)や being + 過去分詞(受動)にも展開できます。
合言葉:V-ing は「名詞として置ける」+「動詞としてふるまえる」のハイブリッド。
V-ing は「名詞として置く」+「動詞として広がる」。まずは 3-1 → 3-5 を順番にタップして、補語/目的語/副詞/完了/受動 を一気に把握しよう!
3-1. 動名詞が補語をとる場合(being + 形容詞/名詞 など)
動名詞(V-ing)は名詞として文に置けますが、中身は動詞。そのため
補語(complement, C)をとれます。とくに
being + 形容詞/being + 名詞 の形がよく使われ、状態や身分・役割を表します。
例:being happy(幸せでいること)/being a doctor(医者であること)
補語とは「主語の性質・状態を説明して、文の意味を完成させる語」。be / become / remain / stay / seem などの後ろに来ます。
📘キーワード
- 補語(C, complement):主語の性質・状態を説明する語(例:be の後ろの happy / a student)。
- 型:
being + 形容詞(状態)/being + 名詞(身分・役割) - 意味のコア:「〜している」という動作ではなく、「〜である」という状態を名詞化したもの。
🔎 代表パターン早見表
| 型 | 意味 | 例フレーズ | メモ |
|---|---|---|---|
being + 形容詞 |
〜である状態 | being busy / being free |
感情・性質・状況と相性◎ |
being + 名詞 |
〜という身分・役割 | being a student / being a leader |
a/an を忘れずに(可算名詞) |
become/remain/stay + 形/名(のV-ing) |
変化や維持の状態 | becoming a pilot / staying calm |
リンク動詞でも同様に補語をとる |
例:enjoy being quiet(静かであることを楽しむ)— 「静かにする」ではない点に注意。
💬 例文で感覚をつかもう!(「〜である状態/身分」を名詞化)
Being honest is important.
(正直であることは大切だ。)
🔍 honest=正直な(形容詞)。「〜である状態」を名詞化。
Being a student is sometimes fun.
(学生であることは、ときどき楽しい。)
🔍 可算名詞には a/an:a student, a doctor。
I enjoy being free on weekends.
(週末に自由でいることを楽しむ。)
🔍 being + 形容詞 が enjoy の目的語(名詞句)。
She dreams of being a doctor.
(彼女は医者であることを夢見ている。)
🔍 of の後ろは名詞=being + 名詞 を置ける。
Staying calm helps you think clearly.
(落ち着いていることは、はっきり考える助けになる。)
🔍 stay は「〜のままでいる」→ 補語に形容詞。
Remaining friends after the fight was hard.
(けんかの後に友だちのままでいることは難しかった。)
🔍 remain=「〜のままでいる」。friends は名詞補語。
Becoming a leader requires patience.
(リーダーになることには忍耐が必要だ。)
🔍 become は「〜になる」→ 名詞補語。
Becoming independent takes time.
(自立することには時間がかかる。)
🔍 independent=自立した(形容詞)。
Not being ready can cause mistakes.
(準備できていないことはミスの原因になりうる。)
🔍 否定は not を前に置く:not being ~。
I’m proud of being on time every day.
(毎日時間どおりであることを誇りに思う。)
🔍 on time=時間どおりに(慣用句)。
We should avoid being rude to others.
(他人に失礼であることは避けるべきだ。)
🔍 rude=失礼な(形容詞)。
They stopped being noisy when the teacher came in.
(先生が入ってきたとき、彼らはうるさくするのをやめた。)
🔍 noisy=うるさい(形容詞)。
We talked about being punctual today.
(今日は時間を守ることについて話し合った。)
🔍 punctual=時間を守る(形容詞)。
Being your friend makes me happy.
(あなたの友だちであることは私を幸せにする。)
🔍 名詞補語の代表例:your friend / a partner / a team member。
3-1 FAQ:動名詞が補語をとる(being + 形容詞 / being + 名詞)
型
being + 形容詞 /
being + 名詞
代表動詞
be / become / remain / stay / seem / feel
位置
主語/動詞の目的語(enjoy, avoid など)/前置詞の目的語(of, about など)
補語(C)は、主語の性質・状態・身分を説明して文の意味を完成させる語です。 be / become / remain / stay / seem / feel などのあとに置かれます。目的語(O)は「〜を」を受ける相手です。
I enjoy being quiet.
(私は静かであることを楽しむ。)
🔍 quiet は形容詞(補語)。「静かに」の副詞ではありません。
「〜である状態」を名詞化して、主語や目的語などに置けます。
Being careful prevents accidents.
(注意深くあることは事故を防ぐ。)
🔍 careful=注意深い(形容詞)。
可算名詞の単数なら a/an を付けます。職業・役割でよく使います。
She dreams of being a scientist.
(彼女は科学者であることを夢見ている。)
※ 複数名詞なら being scientists のように a/an は不要。
はい。これらは「〜のままでいる/〜になる」などの連結動詞なので、動名詞でも補語を続けられます。
Staying calm is the key to success.
(落ち着いていることが成功のカギだ。)
🔍 remain, seem なども同様に補語をとる。
使えます。feel は「〜だと感じる」で、後ろに形容詞の補語をとれます。
I hate feeling sleepy in class.
(授業中に眠いと感じることが嫌いだ。)
🔍 sleepy=眠い(形容詞)。
否定は not を前に置きます。
Not being ready causes stress.
(準備ができていないことはストレスの原因になる。)
※ not の位置は being の直前。
- 主語:Being patient is hard.
- 目的語:I like being helpful.
- 前置詞の目的語:She talked about being a nurse.
He is proud of being punctual.
(彼は時間を守ることを誇りに思っている。)
good は形容詞(補語OK)/well は多くの場合副詞(補語NG)。「健康だ」の well は例外の形容詞。
I like being good at math.
(私は数学が得意であることが好きだ。)
🔍 「〜が得意」は be good at ~。
- having been + 形/名:完了形の動名詞(過去に「〜であった」)。3-4 で詳しく。
- being + 過去分詞:受動の動名詞(「〜されること」)。3-5 で詳しく。
She regrets having been late.
(彼女は遅れていたことを後悔している。)
- × enjoy to be quiet → ○ enjoy being quiet
- × dream of being doctor → ○ dream of being a doctor
- × stay calmly(副詞)→ ○ stay calm(形容詞)
We discussed being safe online.
(私たちはオンラインで安全であることについて話し合った。)
まずは
being + 形/名 を丸ごと名詞として扱えることを体で覚えよう!
3-2. 動名詞が目的語をとる場合(V-ing + O)
動名詞(V-ing)は名詞として文に置けますが、中身は動詞。だから元の動詞が
他動詞(目的語が必要)なら、
V-ing + 目的語 の形にできます。
例:reading books(本を読むこと)/playing the piano(ピアノを弾くこと)/
teaching kids math(子どもに算数を教えること)
目的語(object, O)は「〜を/〜に」に当たる言葉。代名詞(it, them など)は V-ing の後ろに置くのが基本です。
Lesson 044 / Section 3-2V-ing + もの」→「V-ing + 人 + もの」の順に1文ずつ作ってみよう。小さな成功(ベビーステップ)を積むと、脳の報酬系が働いてやる気が続くよ!
📘クイック早見表:どんな目的語が来る?
| 型 | 意味 | 例(V-ing を太字) | ポイント |
|---|---|---|---|
V-ing + 名詞 |
「〜を」 | reading books |
冠詞・複数形は文脈で:a / the / ~s |
V-ing + 代名詞 |
「それを/彼らを」 | playing it |
代名詞は必ず V-ing の後ろ |
V-ing + 人 + 物 |
二重目的語 | teaching kids math |
teach / give / send などで可能 |
前置詞 + V-ing + 目的語 |
「〜について/〜で」 | about solving the problem |
前置詞の後ろ=名詞位置 → 置ける |
not + V-ing + 目的語 |
否定 | not doing homework |
not は V-ing の前 |
例:arriving school(×)→ arriving at school(○:前置詞が必要)。
💬 例文で感覚をつかもう!(「V-ing + もの/人」をしっかり見る)
He enjoys reading comics after dinner.
(彼は夕食後に漫画を読むことを楽しむ。)
🔍 reading(動名詞)が目的語 comics をとる=V-ing + O。
Not doing homework causes trouble.
(宿題をしないことは問題のもとになる。)
🔍 否定は not を V-ing の前に置く:not doing + O。
She practices playing the piano every day.
(彼女は毎日ピアノを弾くことを練習する。)
🎹 楽器名は慣用的に the をつける:play the piano。
He avoids using his phone in class.
(彼は授業中にスマホを使うことを避けている。)
avoid は動名詞専用(× avoid to use)。
We finished doing the dishes.
(私たちは皿洗いをすることを終えた=皿洗いを終えた。)
finish も動名詞と相性◎。
I suggest joining the soccer club.
(私はサッカークラブに入ることを提案する。)
suggest も動名詞専用(× suggest to join)。
Teaching kids math is fun.
(子どもに算数を教えることは楽しい。)
teach + 人 + 物 の並びをそのまま V-ing に。
Giving my friend advice makes me happy.
(友だちにアドバイスを与えることは私を幸せにする。)
語順は「人 → 物」。give 人 物。
She enjoys playing it every day.
(彼女は毎日それを演奏することを楽しむ。)
代名詞は必ず V-ing の後ろ(× enjoys it playing)。
He finished fixing it last night.
(彼は昨夜それを直すことを終えた=直し終えた。)
fix=直す。語順は fixing → it。
We discussed solving the problem together.
(私たちは一緒にその問題を解決することについて話し合った。)
discuss は後ろに名詞をとる動詞 → 動名詞句もOK。
They stopped watching TV late at night.
(彼らは夜遅くにテレビを見ることをやめた。)
stop + V-ing = その行為をやめる。
He admitted breaking the window.
(彼はその窓を割ったことを認めた。)
admit=認める。breaking は他動詞 break の動名詞。
I love giving you small gifts.
(私はあなたに小さなプレゼントをあげることが大好き。)
二重目的語:give + 人 + 物(you → small gifts)。
3-2 FAQ:動名詞が目的語をとる(V-ing + O)
型
V-ing + 目的語 (O)
代表例
reading books/playing the piano/doing homework/teaching him math
ポイント
元の動詞が他動詞(目的語が要る)なら、V-ing も目的語をとれる
元の動詞が他動詞(transitive verb)のときです。たとえば read / play / make / watch / teach などは後ろに目的語をとれます。
I finished reading the book.
(その本を読み終えることを終えた=読み終えた。)
🔍 reading は read の動名詞。もともと他動詞なので、the book を目的語にとれる。
基本は「V-ing → 目的語」。目的語が代名詞でも位置は同じです(※V-ing の前には置きません)。
She enjoys playing it every day.
(彼女はそれを演奏することを毎日楽しんでいる。)
※ × enjoys it playing とは言いません。
動名詞でも2つの目的語をとれます(人 + 物)。
He enjoys teaching kids math.
(彼は子どもたちに数学を教えることを楽しんでいる。)
🔍 teach + 人 + 物 の並びはそのまま V-ing に引き継げる。
普通名詞なら、文脈に合わせて a / the / 複数 を使います。楽器は慣用的に the をとることが多いです(play the piano)。
I practiced playing the piano for an hour.
(私は1時間、ピアノを弾くことを練習した。)
否定は not をV-ing の前に、様子は副詞で説明します(詳しくは 3-3)。
Not doing homework causes problems.
(宿題をしないことは問題を引き起こす。)
※ 副詞の例:doing homework carefully / finishing it quickly など。
言えません。enjoy / finish / avoid / practice / admit / suggest / consider などは、目的語に動名詞しか取りません。
She enjoys reading comics before bed.
(彼女は寝る前に漫画を読むことを楽しむ。)
あります(例:like / love / start など)。ただし動詞によっては意味が変わるものも(remember V-ing=「〜したことを覚えている」/remember to V=「これから〜するのを忘れない」)。
I like playing soccer.
(私はサッカーをすることが好きだ。)
※ 深掘りは「不定詞 vs 動名詞」の回で扱います。
使えます。of / for / about / without / by などの後ろは名詞の位置なので、V-ing + O をそのまま置けます。
We talked about solving the problem together.
(私たちは一緒にその問題を解決することについて話し合った。)
所有格 + V-ing + 目的語 を使います(詳しくは 2-6)。
「whose doing?(誰の〜すること?)」を意識!
I don’t mind your using my bike.
(あなたが私の自転車を使うことを気にしないよ。)
受動は being + 過去分詞 を使います(詳しくは 3-5)。目的語が主語に回るイメージ。
She is afraid of being scolded by her coach.
(彼女はコーチに叱られることを怖がっている。)
※ ここでは V-ing + O ではなく being + 過去分詞(受動)を使っています。
代名詞の位置は V-ing の後、否定は not + V-ing、二重目的語もそのままOK!
3-3. 動名詞が副詞に修飾される場合(Adv + V-ing / V-ing + Adv)
副詞(adverb)は「どのように」「どれくらい」「いつ」「どこで」「どの頻度で」を説明する語。
動名詞(V-ing)は中身が動詞なので、行為の様子・回数・程度などを副詞でくわしく表せます。
位置は主に次の2パターン:
① Adv + V-ing(例:carefully checking)/
② V-ing + Adv(例:checking carefully)
代表的な副詞:carefully(ていねいに)、quickly(すばやく)、well(上手に)、often(しばしば)、never(決して〜ない)、really(とても) など。
📘副詞タイプと置き方の早見表
| タイプ | 意味 | よくある位置 | 例(太字=副詞) | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 様子(manner) | どのように | 前/後 | carefully checking / checking carefully |
どちらも自然。語の長さ・リズムで選ぶ。 |
| 頻度(frequency) | どのくらいの頻度 | 前が多い | often being late / being late often |
短い副詞(often/always/never)は前に置きやすい。 |
| 程度(degree) | どの程度 | 前が多い | really trying / trying hard |
hardは副詞(形容詞はhardも同形)。 |
| 時間(time) | いつ | 後が自然 | studying at night |
語句が長いと後ろが読みやすい。 |
| 否定 | 〜しない | 前 | not eating properly |
notは必ずV-ingの前。 |
good(形容詞:上手な)/well(副詞:上手に)。例:playing the guitar well(ギターを上手に弾くこと) ※ good はここでは使えないよ。
💬 例文で感覚をつかもう!(副詞が「どんなふうに・どれくらい」を教えてくれる)
Always being polite makes conversations smoother.
(いつも礼儀正しくあることは、会話をスムーズにする。)
always=いつも。being + 形容詞 を副詞が前から修飾。
Quickly finishing homework gives you more free time.
(宿題をすばやく終わらせることは、自由時間を増やす。)
quickly=すばやく。finish の中身(行為の様子)を説明。
Listening carefully to the teacher helps you understand.
(先生の話をていねいに聞くことは、理解の助けになる。)
carefully=注意深く。副詞を後ろに置いてもOK。
Reading aloud every day improves pronunciation.
(毎日声に出して読むことは、発音をよくする。)
aloud=声に出して。
Practicing slowly at first builds good habits.
(最初はゆっくり練習することが、よい習慣を作る。)
slowly=ゆっくり。
Studying English diligently every day leads to progress.
(毎日英語をこつこつ勉強することは、上達につながる。)
diligently=こつこつと、勤勉に。
Often arriving late causes problems.
(しばしば遅れて来ることは、問題を引き起こす。)
often=しばしば。late=遅く(副詞)。
Not eating properly can harm your health.
(きちんと食べないことは、健康に害を与えることがある。)
properly=適切に。not は V-ing の直前に。
Waking up early gives you a fresh start.
(早起きすることは、さわやかなスタートをくれる。)
early=早く(副詞)。
Writing neatly makes your notes easy to read.
(ていねいに書くことは、ノートを読みやすくする。)
neatly=きれいに、ていねいに。
Hardly studying for the test leads to poor results.
(テスト前にほとんど勉強しないことは、悪い結果につながる。)
hardly=ほとんど〜ない(否定的な程度副詞)。
Correctly pronouncing new words helps you be understood.
(新しい単語を正しく発音することは、相手に伝わる助けになる。)
correctly=正しく、pronounce=発音する。
Working hard consistently brings results.
(一生懸命働くことを続けると、結果が出る。)
hard は副詞でも形が同じ(hardlyと意味は別)。
Really listening to you shows love.
(あなたの話を本当にじっくり聞くことは、愛情を示す。)
really=本当に。listen to ~=〜に耳を傾ける。
3-3 FAQ:副詞でくわしくする(Adv + V-ing / V-ing + Adv)
型
carefully checking /
checking carefully /
often + V-ing / V-ing + at night
並べ方
(頻度)→(程度)→ V-ing →(場所)→(時間)
位置
前/後(長い語句は後ろが読みやすい)
大きくは変わりません。違いはリズムと焦点。短い副詞は前に、長い語句は後ろが読みやすい傾向です。
Carefully checking your answers prevents mistakes.
(ていねいに答えを見直すことはミスを防ぐ。)
= Checking your answers carefully とほぼ同じ意味。短い副詞(carefully)は前に置きやすい。
おすすめは:(頻度)→(程度)→ V-ing →(場所)→(時間)。
Often studying at home at night improves focus.
(しばしば家で夜に勉強することは、集中力を高める。)
🔍 読みにくければ「時間」を一番後ろへ。長い語句は後置がコツ。
位置で限定の範囲が変わります。only の直後にある語句が「だけ」。
I enjoy only practicing pronunciation.
(私は発音の練習だけを楽しむ。)
🔍 only practicing は「行為そのものを限定」。practicing only pronunciation は「発音という対象を限定」。
too=「〜しすぎ」/enough=「十分に」/so/really=「とても」。
Studying too much can make you tired.
(勉強しすぎることは疲れのもとになる。)
※ too much studying(名詞の前)も可。studying too much は「動作」に、too much studying は「量」に焦点。
-ly 副詞は more/most を、hard/fast/early などは -er/-est を使うのが基本。
Working harder this week will help.
(今週もっと一生懸命働くことは助けになる。)
🔍 more carefully / most carefully、harder / hardest のように形が分かれる。
基本は後ろ。長い語句は後置すると読みやすいです。
Practicing speaking English with friends after school is fun.
(放課後に友だちと英会話を練習することは楽しい。)
並べるなら「場所 → 時間」の順が自然:... with friends after school。
still=「まだ」、yet=「まだ(否定)」、already=「すでに」。already は完了形の動名詞(having + p.p.)と相性が良いので詳細は 3-4 で。
Still learning is perfectly fine.
(まだ学んでいることはまったく問題ない。)
🔍 not ... yet で「まだ〜していない」の意味:not finishing yet など。
never=「一度もない」、not often=「あまりしない」。強さが違います。
Never giving up leads to success.
(決してあきらめないことは成功につながる。)
= Not often giving up だと「めったにあきらめない」。意味の強さに注意。
多くは後置して自然。together=一緒に/alone=一人で/on one’s own=自力で。
Practicing together makes it fun.
(一緒に練習することは楽しい。)
on your own を使うと「自分の力で」のニュアンスが強まる:studying on your own。
almost/nearly は「ほとんど〜」。V-ing の前で自然です。
Almost finishing your homework doesn’t mean finishing it.
(宿題をほとんど終わらせることは、終わったことにはならない。)
※ 実際には「finish していない」ので注意。
感情や気持ちを強めるときに便利。前に置いて焦点化するのが自然です。
Really listening to you shows love.
(あなたの話を本当にじっくり聞くことは、愛情を示す。)
truly, deeply, sincerely などもOK。
範囲をしぼる only/just/even は「直後」を限定、程度は too/enough/really、比較は more/most / -er/-est を活用しよう!
3-4. 動名詞の完了形(having + 過去分詞)
完了形の動名詞は、主節の動詞が表す時点よりも前に起きた出来事を
「〜してしまった/〜したこと」のように表します。
よく使う場面:後悔(regret)/認める・否定(admit/deny)/
感謝(thank ... for)/理由・原因(前置詞 for/after/because of などのあと)
[ having + p.p. ](先に完了) → [ 主節:regret/thank/… ](その後に気持ちや評価)
having + 過去分詞(能動)
having been + 過去分詞(受動)
having been + 形/名(その状態「であった」)
📘「同時」か「前」か?:形の違いで時間が変わる
| 形 | 時間関係 | 例(太字=コア) | ニュアンス |
|---|---|---|---|
V-ing |
主節と同時/後 | regret saying it |
「言っている(いた)こと」一般 |
having + p.p. |
主節の前 | regret having said it |
「言ってしまったこと(先に完了)」を強調 |
having been + p.p. |
主節の前(受動) | thank you for having been helped |
「助けられていたこと」 |
having been + 形/名 |
主節の前(状態) | regret having been late |
「遅れていた(状態だった)」 |
💡 会話では thank you for helping のように「V-ing」を使うことも多いですが、having + p.p. は
「その前に完了している」ことを丁寧・明確に示せます。
「今の気持ち(regret/thank/…)」より前に起きた出来事を言いたいときに使う!
💬 例文で完了形の感覚をつかもう!(「主節の前に完了」を表す)
He regrets having said that.
(彼はそれを言ってしまったことを後悔している。)
regret + having + p.p.=主節より前に完了した行為を強調。
She admitted having broken the rule.
(彼女はその規則を破っていたことを認めた。)
動名詞の完了形は「過去の事実」をはっきり示せる。
He denied having taken the money.
(彼はそのお金を取ったことがないと否定した。)
deny=否定する。「〜したことはない」と主張。
Thank you for having helped me.
(私を助けてくれていたことに感謝します。)
会話では for helping me も自然(完了の強調なし)。
He apologized for having kept us waiting.
(彼は私たちを待たせてしまっていたことを謝った。)
keep + 人 + waiting=人を待たせる。
She is proud of having won the prize.
(彼女は賞を受賞していたことを誇りに思っている。)
be proud of ~=〜を誇りに思う。
I remember having seen her before.
(私は以前彼女に会っていたことを覚えている。)
remember having done=「〜したことを覚えている」(過去)。
After having finished my homework, I took a break.
(宿題を終えてから、休憩した。)
会話では after finishing もよく使う(完了を特に強調しない)。
He left without having eaten breakfast.
(彼は朝食を食べないで出かけた。)
without ~=〜なしで。
He was sleepy because of having stayed up late.
(彼は夜更かししていたため眠かった。)
会話では because he had stayed up late も自然。
We appreciated having been invited to the party.
(私たちはパーティーに招待されていたことに感謝した。)
having been + p.p.=受け身の完了形。
She complained about having been treated unfairly.
(彼女は不公平に扱われていたことについて不満を言った。)
treat=扱う、unfairly=不公平に。
He regrets having been late for the meeting.
(彼は会議に遅れていたことを後悔している。)
late=遅れて(形容詞)。
I will never forget having met you.
(あなたに出会っていたことを決して忘れない。)
forget having done=過去の出来事を忘れる/forget to do=これからする予定を忘れる。
3-4 FAQ:完了形の動名詞(having + p.p.)をもっと使いこなす
型
having + p.p. /
not having + p.p. /
having been + p.p.(受動) /
having been + V-ing(進行)
役割 主語/目的語/前置詞の目的語
主節の時点より前に終わっている(完了している)出来事を名詞化した形です。
She regrets having lied.
(彼女は嘘をついてしまったことを後悔している。)
普通の V-ing だと「同時」の感じになることがあります。having + p.p. を使うと「前に終わった」ことがハッキリします。
I remember having met her in 2020.
(私は2020年に彼女に会っていたことを覚えている。)
being + p.p.:主節と同時に「〜されること」having been + p.p.:主節より前に「〜されていたこと」
We appreciated having been invited.
(私たちは招待されていたことに感謝した。)
使えます。その時点より前に、しばらく続いていたことを表します。
He is tired from having been studying all day.
(彼は一日中勉強し続けていたことで疲れている。)
前置詞の後ろ=名詞の位置なのでOK。よく使うのは despite/in spite of/after/without/because of など。
Despite having lost, we kept smiling.
(負けていたにもかかわらず、私たちは笑顔を保った。)
※ 接続詞の although は後ろに文(S+V)が来る:Although we had lost, ...
時間関係が明らかなときは、ふつうの V-ing がよく使われます(カジュアル)。ただし曖昧なら省略しないのが安全。
Thank you for having helped me.(丁寧) / Thank you for helping me.(会話的)
(私を助けてくれていたことに感謝します/助けてくれてありがとう。)
not having + p.p.:単に「〜していなかった」never having + p.p.:一度も「〜したことがない」強い否定
He apologized for not having replied sooner.
(彼はもっと早く返信していなかったことを謝った。)
意味をハッキリさせるため、having の直後に置くのが自然です。
Having already finished the task, she took a rest.
(その作業をすでに終えていたので、彼女は休憩した。)
動名詞は名詞として使う形、不定詞は「〜するため/〜して」のような目的・判断に使うことが多いです。どちらも「主節より前」を表せますが、使いどころが違います。
I’m happy to have met you.
(あなたに会えていたことがうれしい。)
※ 本レッスンは動名詞が主題。詳しい不定詞は別レッスンで扱います。
the fact that S had p.p. や、接続詞を使った文にすると自然になることがあります。
I regret the fact that I had forgotten your birthday.
(あなたの誕生日を忘れていたという事実を後悔している。)
🔁 言い換え:regret having forgotten your birthday
受動は
having been + p.p.、進行は having been + V-ing。前置詞の後ろでも大活躍!
3-5. 動名詞の受動(being + 過去分詞)
動名詞(V-ing)は名詞として使いますが、中身は動詞。そのため、受け身にもできます。
受動の形は being + 過去分詞(p.p.)。
意味は「〜されること/〜されていること」。
例:being helped(助けられること)/being chosen(選ばれること)
⏱️ 時間感覚:ふつうは主節と同じ時点を表します(=3-4 の having been + p.p. は「主節より前」)。
be afraid of / avoid / thank ... for」の後ろに
being + p.p. を入れる1文を作ってみよう。すぐ作れる小さな目標がやる気を守ります💪
📘どんなときに「being + p.p.」?
| よくある場面 | 型 | 例(太字=コア) | ポイント |
|---|---|---|---|
| 前置詞のあと | be afraid of being + p.p. |
afraid of being scolded |
前置詞の後ろ=名詞位置 → 動名詞OK |
| 動名詞を目的語に取る動詞 | avoid / admit / mind + being + p.p. |
avoid being late |
「〜されるのを避ける/気にする」 |
| 原因・理由 | for / because of + being + p.p. |
for being chosen |
名詞化して理由を一語で言える |
| 行為者を言いたい | being + p.p. + by + 人 |
being taught by Ms. Lee |
by + 行為者で「誰に」を追加 |
| 先に起きていた受動 | having been + p.p. |
having been invited |
「主節より前」※詳細は 3-4 |
being + p.p. は「(まさに)〜されること/されていること」。having been + p.p. は「(それより前に)〜されていたこと」。用途が違うよ!
💬 例文で「受け身の動名詞」をつかもう!(being + p.p.)
He avoids being seen by his classmates.
(彼はクラスメートに見られることを避けている。)
avoid=避ける、by + 人=「〜によって」。
She dislikes being compared with others.
(彼女は他の人と比べられることが嫌いだ。)
compare A with B=AをBと比べる。
We enjoyed being taught by Ms. Lee.
(私たちはリー先生に教えられることを楽しんだ。)
teach=教える。受け身で「教えられる」。
He complained about being kept waiting.
(彼は待たされることについて文句を言った。)
keep + 人 + waiting=人を待たせる。
I don’t mind being called “Ken” by my friends.
(私は友だちに「ケン」と呼ばれることを気にしない。)
呼び名=nickname(ニックネーム)。
They are proud of being chosen for the team.
(彼らはチームに選ばれることを誇りに思っている。)
choose=選ぶ → chosen=過去分詞。
She hates being interrupted while studying.
(彼女は勉強中にさえぎられることが大嫌いだ。)
interrupt=さえぎる、じゃまする。
After being invited to the party, we bought a gift.
(パーティーに招待されてから、私たちはプレゼントを買った。)
after + 名詞 の形なので動名詞が置ける。
Without being told, he started cleaning the room.
(言われることなしに、彼は部屋の片付けを始めた。)
without=〜なしで。
By being prepared, you can reduce stress.
(準備ができている状態にすることで、ストレスを減らせる。)
by + V-ing=〜することで(手段)。prepared=準備された。
She is tired of being ignored on social media.
(彼女はSNSで無視されることにうんざりしている。)
ignore=無視する、social media=SNS。
He got used to being spoken to in English.
(彼は英語で話しかけられることに慣れた。)
speak to 人=人に話しかける(受動で be spoken to)。
I love being loved by you.
(私はあなたに愛されることが大好き。)
二重の受け身ではなく、love + 動名詞 の目的語が受け身の形。
I appreciated being given a second chance.
(私は第二のチャンスを与えられることに感謝した。)
二重目的語 give 人 物 → 受動で be given 物。
3-5 FAQ:being + p.p.(受け身の動名詞)を使いこなす
型
being + p.p. /
not being + p.p. /
being + p.p. + by + 人
言い換え
to be + p.p.(目的)/getting + p.p.(口語)/having been + p.p.(主節より前)
位置
主語/目的語/前置詞の目的語(of/without/after/by など)
「〜されること/されていること」を名詞化した形です(主節と同じ時点が基本)。
She is afraid of being scolded.
(彼女は叱られることをこわがっている。)
by + 人 を後ろに付けます。重要なときだけ言うのが自然です。
We enjoyed being taught by Mr. Smith.
(私たちはスミス先生に教えられることを楽しんだ。)
はい。だれが重要でない/分かりきっているときは省略が自然です。
He dislikes being compared with others.
(彼は他人と比べられることが嫌いだ。)
前置詞の後ろは名詞の位置なのでOK。よく使うのは of/without/after/by など。
After being invited, we bought a gift.
(招待されてから、私たちはプレゼントを買った。)
being + p.p.=主節と同時の「〜されること」to be + p.p.=目的・予定(これから)having been + p.p.=主節より前(3-4参照)
I don’t like being called “Ken”.
(私は「ケン」と呼ばれることが好きではない。)
used to + 動詞原形=昔は〜した(今は違う)。be/get used to + 名詞/動名詞=〜に慣れている/慣れる。
He got used to being spoken to in English.
(彼は英語で話しかけられることに慣れた。)
be worth + V-ing/need + V-ing は、意味は受け身でも普通は「V-ing」を使います(to be p.p. より自然)。
This room needs cleaning.(= needs to be cleaned)
(この部屋は掃除される必要がある。)
※ worth being cleaned のような形も文法上は可能だが、自然さは文脈次第。一般には worth cleaning がよく使われます。
「Oが〜されるのを防ぐ」という型。テスト頻出です。
The new law prevents citizens from being cheated.
(新しい法律は市民がだまされることを防ぐ。)
多くは形容詞として使われます(由来は過去分詞)。being + p.p. を使うと「その状態であること」を名詞化できます。
Being bored in class is a problem.
(授業で退屈であることは問題だ。)
like の目的語には名詞が必要。受動の意味にしたいなら、名詞化できる being + p.p. を使います。
I don’t like being called Ken.
(私は「ケン」と呼ばれることが好きではない。)
✅ 「呼ばれること」を名詞化=being called。
getting + p.p. は口語で「思わず〜される/なってしまう」ニュアンスが出やすいです。
He fears getting hurt.
(彼はけがをさせられる/してしまうことをこわがっている。)
文法的には「受け身の意味」でも、形は get を使う点が being + p.p. と違います。
by + 人。目的・予定は
to be + p.p.、主節より前なら having been + p.p.、口語なら getting + p.p. もチェック!
🧾 総まとめ:動名詞(V-ing)の要点チェック
動名詞(gerund)は 動詞 + ing を名詞として使う形。「〜すること/〜されること」。
形は現在分詞と同じでも、文の中の役割が違います(名詞扱い)。
V-ing/being + p.p.(受動)/having + p.p.(主節より前)
📘 目的別 かんたん早見表 名詞位置=動名詞の出番
| 目的(何を言いたい?) | 型(フォーム) | よく合う相手(動詞/前置詞) | 例(太字=コア) | 関連 |
|---|---|---|---|---|
| 一般的な「〜すること」 | V-ing | enjoy / avoid / finish / mind / suggest | I enjoy reading. |
2-3 |
| 「〜されること」(受け身) | being + p.p. | be afraid of / dislike / prevent ... from | be afraid of being scolded |
3-5 |
| 主節より前に終わった「〜したこと」 | having + p.p. | regret / admit / thank ... for | regret having said that |
3-4 |
| 補語をとって状態を説明 | being + 形/名 | like / hate / imagine / consider | like being beautiful |
3-1 |
| 目的語をとって「何を〜するか」 | V-ing + 目的語 | remember / stop / practice / avoid | remember meeting her |
3-2 |
| 副詞でやり方・頻度を説明 | 副詞 + V-ing / V-ing + 副詞 | carefully / quickly / well / always | carefully reading the rules |
3-3 |
| 出来事として数える(複数形) | V-ing → V-ings | 行為名・出来事名として使うとき | his doings |
2-5 |
| 前置詞のあと(名詞位置) | V-ing / being + p.p. | after / without / by / of / for | after finishing homework |
2-4 |
| 誰の行為かを明確に | 所有格 + V-ing | my / his / her / John’s | I disliked his being late. |
2-6 |
| 名詞っぽく限定・種類化 | 冠詞+V-ing | 音・行為名・種類 | a knocking on the door |
2-7 |
💡 ヒント:V-ing は「名詞化のスイッチ」。being + p.p. は受け身、having + p.p. は主節より前の完了。
🌱 もっとやさしい解説:動名詞ってなに?
動名詞(gerund)は、動詞 + ing を「ものの名前(名詞)」のように使った形。日本語だと「〜すること」。
例:play(遊ぶ)→ playing(遊ぶこと)
① 形
動詞に -ing をつける:read → reading、swim → swimming。
② 役わり
文の中で名詞としてはたらく(主語・目的語・補語・前置詞のあと)。
③ よみかた
動名詞=「〜すること」。※現在分詞(形容詞用法)は「〜している」。役割で見分けよう!
📌 動名詞はここに置けるよ
Playing soccer is fun.
(サッカーをすることは楽しい。)
文の始まり=主語の場所。〜することが主語。
I like reading comics.
(ぼくはマンガを読むことが好きだ。)
like / love / enjoy / finish / avoid などの後ろに置きやすい。
My hobby is collecting cards.
(ぼくの趣味はカードを集めることだ。)
S + be + C の C(=説明する部分)に入ることがある。
Thank you for helping me.
(手伝ってくれてありがとう。)
for / after / without / by などのあと=名詞の場所 → 動名詞がピッタリ。
🔄 受け身の動名詞(「〜されること」)
形:being + 過去分詞(p.p.)
He dislikes being compared with others.
(彼は他の人と比べられることがきらい。)
「だれに?」を言いたいときは by + 人:being taught by Ms. Lee
⏱️ 前に終わったこと(完了・過去のこと)
形:having + 過去分詞(p.p.)
She regrets having said that.
(彼女はそれを言ってしまったことを後悔している。)
「主(メインの文)」の時点より前に終わっているイメージ。
👀 まぎらわしい!「現在分詞」とのちがい
Running is fun.
(走ることは楽しい。)
a running dog
(走っている犬)
見分け方:名詞の場所(主語・目的語など)にあれば動名詞/名詞を説明していれば現在分詞。
🧩 よくいっしょに使う動詞・前置詞
前置詞(at / in / for / after / without など)のあとは動名詞が基本だよ。
for to help(×)→for helping(○)I like to playing(×)→I like playing(○)- 「だれに〜される?」は
by + 人:being helped by my friends
- 自分の好きなことを
〜ingにして主語に:( ) is fun. Thank you for ( )ing.に自分の行動を入れてみよう。- 受け身も作ってみる:I don’t like
being ( ).
💬 例文で総復習(英 → 日 → 音声)
She enjoys being alone after school.
(彼女は放課後にひとりでいることを楽しむ。)
being + 形容詞/名詞=「〜であること」:状態を説明。
I remember meeting her once.
(私は一度、彼女に会ったことを覚えている。)
V-ing + 目的語:動名詞も「動詞の中身」を持つので目的語を取れる。
Not eating properly can cause problems.
(きちんと食べないことは問題の原因になりうる。)
properly=適切に。副詞はやり方・程度・頻度などを説明。
All his doings were kind.
(彼の行いの数々は親切なものだった。)
一般の活動=不可算(Doing good is important.)だが、具体的な「行為」を数えるときは -s を付けられる語もある。
He dislikes being compared with others.
(彼は他の人と比べられることが嫌いだ。)
She regrets having said that.
(彼女はそれを言ってしまったことを後悔している。)
1日1文「自分の生活」を題材に作る(例:
After carefully reading the rules, ...)。
できたらチェック表に✓→「進んでいる実感」がモチベを守ります💪