動名詞の意味上の主語とは?
すべての動名詞(~ing)には、実際にその動作をする「意味上の主語」があります。
不定詞と同じく、文脈で明らかなときは省略され、誤解の余地があるときは所有格(my など)や目的格(me など)で明示します。
※ 基本は 所有格が推奨。会話では目的格もよく使われます(例:Do you mind my/me smoking?)。
▮ 目次
-
1. 動名詞の意味上の主語(まずは全体像)
省略できるケースと、明示すべきケースの地図を作る
-
2. 主語を明示しない(省略できる)場合
文の主語一致/目的語一致/一般人/文脈で明白
-
2-1. 文の主語と一致する場合
例:
He is fond of playing golf. -
2-2. 目的語と一致する場合
例:
They prevented me from telling her the truth. -
2-3. 一般の人を指す場合
例:
Doing nothing is doing evil. -
2-4. 文脈から明らかな場合
例:
He hates studying. -
3. 主語を明示する(必要がある)場合
基本は所有格/会話では目的格も可/無生物名詞の扱い
-
3-1. 動名詞が文の主語になるとき
形式度が高い文では所有格が自然:
Their singing is attractive. -
3-2. 動詞/前置詞の目的語になるとき
所有格優先/会話は目的格も通用:
Do you mind my/me smoking? -
3-3. 無生物名詞が主語になるとき
’sは付けない:
I heard about the house being for sale. -
3-4. 試験・ビジネス文(フォーマル)
フォーマル文では所有格を明示:
I appreciate your helping me. -
3-5. 長い主語や「先に完了」を整理
having + 過去分詞で先行動作を整理:Her having finished early helped us. -
3-6. 2人以上の行為を区別したいとき
所有格を分けて使い分け:
I like her singing, not his. -
🧾 総まとめ:意味上の主語の見抜き方
省略と明示の判断フロー/所有格と目的格の比較表
1. 動名詞の意味上の主語(まずは全体像)
英語の ~ing が名詞としてはたらく形を「動名詞(gerund)」といいます。
その動作を実際に行う人・ものを意味上の主語と呼び、文脈で明らかなら省略、
誤解の恐れがあれば 所有格(my, his など)や
目的格(me, him など)で明示します。
※ 原則は 所有格。会話やカジュアル文では 目的格 もよく使われます。
まずは用語をやさしく整理
- 動名詞(gerund):
~ingが名詞として働く形。例:Readingis fun.(読むことは楽しい) - 意味上の主語:その
~ingの動作を実際にする人・もの。例:my reading(私が読むこと) - 所有格:
my / your / his / her / our / theirなど。「〜の」を表す形。 - 目的格:
me / you / him / her / us / themなど。会話では動名詞の前に置かれることもあります。
| シチュエーション | 主語の明示 | 例 | おすすめ形 |
|---|---|---|---|
文の主語と同じ人が ~ing する |
省略OK | He is fond of playing golf. |
省略 |
目的語と同じ人が ~ing する |
省略OK | They prevented me from telling the truth. |
省略 |
| 誰でも当てはまる一般の人 | 省略OK | Doing nothing is doing evil. |
省略 |
| 誤解の恐れがある/主語を強調したい | 明示推奨 | Do you mind my smoking? |
所有格 目的格(口語) |
| 無生物名詞が主語 | 明示 | I heard about the house being for sale. |
名詞そのまま |
よくある質問・誤解
- Q. my doing と me doing はどう違う?
A. 意味はほぼ同じですが、my doing は形式的で書き言葉向き、me doing は口語的で会話向きです。 - Q. 進行形の be + ~ing と動名詞は同じ?
A. いいえ。I am reading. は動詞、Reading is fun. は名詞の働きです。 - Q. いつ明示するか迷う…
A. 「誰の〜すること?」と自問して、人が変わる/誤解の恐れがあれば明示(所有格推奨)しましょう。
💬 例文で感覚をつかもう!
He is fond of playing golf.
( 彼はゴルフをするのが大好きだ。)
構造:S + be fond of + ~ing(名詞)
ポイント:playing の意味上の主語は He(文の主語)なので明示不要。
Do you mind my smoking? (口語: me smoking も可)
( タバコを吸ってもいいですか?)
構造:Do you mind + 所有格/目的格 + ~ing
ニュアンス:書き言葉やていねいな文は 所有格、会話では 目的格 も一般的。
I can’t help loving you.
( 君を愛さずにはいられない。)
構造:can’t help + ~ing(〜せずにいられない)
ポイント:loving の意味上の主語は I(文の主語)なので明示不要。
I heard about the house being for sale.
( その家が売りに出ていると聞いた。)
構造:hear about + 名詞 + ~ing
ポイント:無生物名詞には ’s をつけないため、名詞をそのまま動名詞の前に置く。
このセクションの要点
- 動名詞は名詞の働き。意味上の主語は「だれが〜するのか」。
- 省略OK:文の主語一致/目的語一致/一般の人/文脈で明白。
- 明示が安心:誤解の恐れあり → 所有格(推奨)/会話は目的格も可。無生物名詞は名詞のまま置く。
2. 主語を明示しない(省略できる)場合
動名詞(~ing)の「意味上の主語」は、文脈で明らかなら書かなくてOK。
特に次の4パターンでは自然に省略されます。まずはカードで全体像をつかみ、興味のある項目から読み進めましょう。
このあと学ぶ 4 パターンの見取り図
主語と同じ / 目的語と同じ / 一般の人 / 文脈で明白 → 省略が自然。
「誰の〜すること?」と自問。誤解の恐れがあれば、所有格で明示(例:my doing)。
2-1. 文の主語と一致する場合
文の主語(S)と、~ing の動作をする人・もの(=意味上の主語)が
同じなら、ふつうは 主語を明示しません(省略OK)。
つまり「だれが〜するの?」と考えたときに主語その人なら、my / his などを置かなくて大丈夫です。
よくある形:like/enjoy/love + ~ing、be fond of + ~ing、keep + ~ing、be good at + ~ing など。
ここが分かればOK!
- チェックの合言葉:「だれが〜する?」→ S(文の主語)なら明示なし。
- 迷ったら:主語と違う人がしていないか確認。違えばこの先の 2-2/2-3/2-4 へ。
- 単語ミニヒント: fond of = 〜が好き be good at = 〜が得意 keep ~ing = 〜し続ける
He is fond of playing tennis.
playing の意味上の主語 = He(文の主語と同じ)→ 明示不要(his playing などにしない)
💬 例文で感覚をつかもう(主語一致)
He is fond of playing soccer.
( 彼はサッカーをするのが好きだ。)
ポイント:playing の意味上の主語は He(文の主語と同じ)→ 明示不要。
構造:S + be fond of + ~ing / 語注:fond of=〜が好き、soccer=サッカー
She enjoys reading comics after dinner.
( 彼女は夕食後に漫画を読むのを楽しむ。)
ポイント:reading するのは She。
構造:S + enjoy + ~ing / 語注:comics=漫画、after dinner=夕食後
I like studying English in the morning.
( 朝に英語を勉強するのが好きです。)
ポイント:studying の意味上の主語は I。
構造:S + like + ~ing / 語注:in the morning=朝に
We started working at eight.
( 私たちは8時に仕事を始めた。)
ポイント:working するのは We。
構造:S + start + ~ing / 語注:at eight=8時に
They kept talking during the break.
( 彼らは休み時間のあいだずっと話し続けた。)
ポイント:talking するのは They。
構造:S + keep + ~ing / 語注:during the break=休み時間のあいだ
He stopped eating snacks after school.
( 彼は放課後のおやつを食べるのをやめた。)
ポイント:eating するのは He。
構造:S + stop + ~ing / 語注:snacks=おやつ、お菓子
She finished writing her homework.
( 彼女は宿題を書くのを終えた。)
ポイント:writing するのは She。
構造:S + finish + ~ing / 語注:homework=宿題(不可算)
You are good at drawing.
( あなたは絵を描くのが得意だ。)
ポイント:drawing するのは You。
構造:S + be good at + ~ing / 語注:draw=描く
We are used to getting up early.
( 私たちは早起きに慣れている。)
ポイント:getting up するのは We。be used to は「〜に慣れている」。昔〜したの used to + 動詞原形 と混同注意。
構造:S + be used to + ~ing
He avoided making mistakes in his report.
( 彼はレポートで間違いをしないようにした。)
ポイント:making するのは He。
構造:S + avoid + ~ing / 語注:mistake=間違い、report=レポート
I don’t mind waiting here.
( ここで待っていてもかまいません。)
ポイント:waiting するのは I。
構造:S + don’t/doesn’t mind + ~ing / 語注:mind=いやだと思う
Do you enjoy playing video games?
( テレビゲームをするのは好きですか?)
ポイント:playing するのは you。
構造:Do + S + enjoy + ~ing ? / 語注:video games=テレビゲーム
I love being with you.
( 君と一緒にいるのが大好き。)
ポイント:being with you をするのは I(主語一致 → 明示不要)。
構造:S + love + ~ing / 語注:be with ~=〜と一緒にいる
2-1 FAQ:主語と同じ人が 〜ing するなら「明示しない」でOK?
基本の型
S + like/enjoy/love + V-ing、
S + be fond of/good at + V-ing など。
ねらい
「だれが〜する?」=主語と同じなら所有格(my など)は書かないのがふつう。
Q1. なぜ主語と同じなら my/his などを書かないの?
理由はシンプル。情報がかぶっていてムダだからです。文の主語が「だれか」をもう示しているので、 my や his を さらに足す必要がありません(かえってクドくなります)。
He is fond of playing tennis.
(彼はテニスをするのが好きだ。)※ playing するのは He =主語
Q2. like/enjoy/love のあと、必ず ~ing ですか?
- enjoy は ~ing だけ(✗ enjoy to play)
- like / love / hate / start / begin は to 不定詞も可(意味の差は小さめ)
- be fond of / be good at は前置詞の後なので ~ing
She enjoys reading comics.
(彼女は漫画を読むのを楽しむ。)
Q3. 「前置詞 + 動名詞」ってよく出るけど、なぜ play じゃなく playing?
英語は 前置詞の後ろは名詞というルール。動名詞(〜ing)は名詞の役わりなので前置詞の後に置けます。
だから fond of playing は正しいけれど、
fond of play は名詞としての play(試合/劇) になって意味がズレます。
He is good at singing.
(彼は歌うのが得意だ。)
Q4. stop は stop doing と stop to do の意味が違うって本当?
本当です。stop doing は「〜するのをやめる」、 stop to do は「(別の目的で)立ち止まって〜する」。ここでは主語=意味上の主語なので明示は不要です。
He stopped playing games at night.
(彼は夜にゲームをするのをやめた。)
He stopped to drink water.
(彼は水を飲むために立ち止まった。)
Q5. 時間表現はどこに置く? 「早く」「毎日」などの位置が迷います。
まずは「文末が基本」でOK。短い副詞(early, often など)は動詞の近くに置いても自然です。
We started working early.
(私たちは早い時間に働き始めた。)
Q6. 「〜に慣れている」の be used to ~ と「昔〜した」used to + 動詞原形 の違いは?
be used to V-ing は「〜するのに慣れている」。
used to + 動詞原形 は「昔はよく〜した(今は違う)」で別物です。
We are used to getting up early.
(私たちは早起きに慣れている。)
Q7. enjoy to や good at to がダメなのはなぜ?
enjoy は目的語に 動名詞 をとる動詞。
good at は前置詞 at の後ろなので 名詞(=動名詞)が必要です。
だから enjoy to play / good at to sing は誤り。
She enjoys playing the piano.
(彼女はピアノを弾くのを楽しむ。)
Q8. ~ing のつづりはどう変わる?(スペル規則の超要点)
- 語尾が
eのとき:make → making(eを落とす) - 短い母音+子音で終わるとき:
run → running(子音を重ねる) yはそのまま:play → playing
I like running in the park.
(私は公園で走るのが好きだ。)
Q9. 動名詞のあとに目的語は置ける?(doing + 名詞)
置けます。V-ing は動詞の性質を持つので、目的語や
副詞を後ろに続けられます。
They kept talking about the plan quietly.
(彼らはその計画について静かに話し続けた。)
このFAQのまとめ
- 主語と同じ人が
~ingするなら 明示しないのがふつう。 enjoy / keep / finishは ~ing 専用、be fond of / be good atは 前置詞 + ~ing。stop doingとstop to doは意味が違う。スペル規則も一緒に覚えると時短!
2-2. 目的語と一致する場合
動名詞(~ing)の動作をする人・もの(=意味上の主語)が
文の目的語(O)と同じとき、ふつうは改めて主語を明示しません。
代表パターンは
prevent/stop/keep + 人(A) + from + V-ing
で、V-ing を「する」のは A です。
用語ミニ解説:
目的語(object)動詞のうしろに来る「〜を/〜に」に当たる語
/ from「〜することから(離して)」のイメージ
まずは「型」をつかむ
prevent / stop / keep + A + from + V-ing
=「A が V-ing するのを 防ぐ/やめさせる」
They prevented me from telling the truth.
(彼らは、私が本当のことを話すのを防いだ。)
ポイント:telling の意味上の主語は me(直前の目的語)= 主語明示は不要。
The teacher stopped us from running in the hall.
(先生は、私たちが廊下を走るのをやめさせた。)
ポイント:running をするのは us。
from の直後が V-ing なのは「前置詞の後は名詞(= 動名詞)」というルールから。
prevent/stop/keep + A + from + V-ing を思い出そう。
💬 例文で感覚をつかもう(目的語と一致)
They prevented me from calling her.
(彼らは、私が彼女に電話するのを防いだ。)
構造:prevent + A + from + V-ing/語注:prevent=防ぐ、call=電話する
ポイント:calling の意味上の主語=me(直前の目的語)。
The lifeguard stopped him from swimming in the deep area.
(監視員は、彼が深い場所で泳ぐのをやめさせた。)
語注:lifeguard=監視員、deep area=深い場所
ポイント:stop A from ~ing=Aに〜するのをやめさせる。
The noise kept me from sleeping.
(騒音のせいで、私は眠れなかった。)
語注:keep A from ~ing=Aが〜するのを妨げる、noise=騒音
ポイント:原因(noise)→ 結果(me が sleeping できない)。
Our coach discouraged us from eating junk food.
(コーチは、私たちがジャンクフードを食べないように言った。)
語注:discourage=〜をやめさせる気持ちにさせる、junk food=ジャンクフード
ポイント:強い禁止ではなく「控えよう」のニュアンス。
The school prohibits students from using phones in class.
(学校は、授業中のスマホ使用を禁止している。)
語注:prohibit=(規則で)禁止する、in class=授業中に
ポイント:prohibit/ban は「規則上ダメ」。
The city banned people from smoking in the park.
(市は、公園での喫煙を禁止した。)
語注:ban=(法・条例で)禁止する、smoking=喫煙
ポイント:smoking の主語=people。
The doctor warned him against staying up late.
(医者は、彼に夜更かしをしないよう注意した。)
語注:warn A against ~ing=Aに〜しないよう警告する、stay up late=夜更かしする
ポイント:against + V-ing も「前置詞+動名詞」の仲間。
Wearing a helmet saved me from getting injured.
(ヘルメットをかぶっていたおかげで、私はけがをせずにすんだ。)
語注:save A from ~ing=Aを〜から守る/救う、injured=けがをした
ポイント:良い習慣が「悪い結果」を防ぐ時にも from + V-ing。
Sunscreen protects your skin from getting sunburned.
(日焼け止めは、あなたの肌が日焼けするのを守ってくれる。)
語注:sunscreen=日焼け止め、sunburned=日焼けした
ポイント:getting sunburned の主語=your skin。
The traffic jam kept her from being on time.
(渋滞のせいで、彼女は時間どおりに着けなかった。)
語注:traffic jam=渋滞、on time=時間どおりに
ポイント:from + being + 形容詞/過去分詞 の形もよく使う。
Quick action prevented the house from being destroyed.
(迅速な行動で、その家は壊されずにすんだ。)
語注:destroyed=壊された
ポイント:being + 過去分詞 で「〜されること」を表す。
This rule stops students talking during tests.
(この規則は、テスト中に生徒が話すのをやめさせる。)※主に英国式では from を省略することがあります。
語注:during=〜の間
ポイント:米英ともに理解されますが、学習では from を入れる形が安心。
High fines deter people from littering.
(高い罰金は、人々がポイ捨てをするのを思いとどまらせる。)
語注:deter=思いとどまらせる、litter=ポイ捨てする、fine=罰金
ポイント:ニュース/評論で見かける語。意味は stop/prevent に近い。
from/against + V-ing を目印に!
2-2 FAQ:目的語と同じ人が 〜ing するってどう見分ける?
型
prevent/stop/keep + A + from + V-ing
言い換え・近い表現
discourage A from ~ing/prohibit/ban A from ~ing/protect/save A from ~ing/warn A against ~ing
コア
V-ing をするのは A(直前の目的語)
Q1. 「A ってだれ?」どこを見れば分かる?
from の前にある名詞・代名詞が A です。A が V-ing の実行者になります。
まずは ... + A + from + V-ing の位置関係を目で探すクセをつけましょう。
They prevented me from telling the truth.
(彼らは、私が本当のことを話すのを防いだ。)
Q2. from と against の違いは?
どちらも「〜することから離す/守る」というイメージですが、from は一般的、against は 「〜することに対して注意・防御」のニュアンス。動詞の相性も決まっています。
prevent / stop / keep / save / protect / prohibit / ban
warn / advise(注意・助言系)
The doctor warned him against staying up late.
(医者は、彼に夜更かしをしないよう注意した。)
Q3. A が代名詞のとき、me/him/us などの目的格を使う?
はい。ここでの A は動詞 prevent/stop/keep の目的語なので、me / him / her / us / them を使います。 (my/his などの所有格は 3-2 の別テーマで扱う「my doing」の世界です。)
The teacher stopped us from running in the hall.
(先生は、私たちが廊下を走るのをやめさせた。)
Q4. 受け身(パッシブ)にするとどうなる?
A を主語にして「A は〜するのを妨げられた」と言えます。A + be + prevented/stopped/kept + from + V-ing。
ニュースや説明文でよく使われます。
The house was prevented from being destroyed.
(その家は、壊されずにすんだ。)
Q5. forbid は forbid A to do と forbid A from ~ing のどっち?
どちらも見られますが、学習では型を混ぜないのがコツ。学校英語では
forbid A to do を先に覚え、ニュースや規則文では prohibit/ban A from V-ing を使うと整理しやすいです。
The school forbids students to cheat.
(学校は、生徒がカンニングするのを禁じている。)
Q6. stop A from ~ing と stop ~ing の違いは?
stop A from ~ing は「A に〜するのをやめさせる(妨げる)」。
stop ~ing は「(自分が)〜するのをやめる」。A の有無で意味が変わります。
Please stop talking.
(話すのをやめてください。)
This rule stops students from talking.
(この規則は、生徒が話すのをやめさせる。)
Q7. keep A from ~ing と prevent A from ~ing のニュアンス差は?
大きな違いはありませんが、keep は「その状態に保ち続ける感じ」、prevent は「起こる前に食い止める感じ」がやや強いです。
Wearing masks keeps us from getting sick.
(マスクを着けると、私たちが病気になるのを防いでくれる。)
Q8. from の後ろが being + 形容詞/過去分詞 になるのはなぜ?
「〜の状態であること」をさすためです。being + 形容詞/過去分詞 で「〜であること/〜されること」を表現できます。
Noise kept me from being focused.
(騒音のせいで、私は集中した状態でいられなかった。)
Q9. 「not」をどこに置く? 二重否定に見えない書き方は?
「〜しないようにする」はふつう prevent/stop/keep A from V-ing だけで否定の意味になります。
from not V-ing のように not を入れると「〜しないことを防ぐ」(=むしろさせる)に聞こえるので注意。
The rule keeps people from cheating.
(その規則は、人々がカンニングするのを防ぐ。)
このFAQのまとめ
- 位置で判断:
A + from + V-ingの A が実行者=2-2 の世界。 - 相性の良い前置詞:防止系は
from、注意系はagainst。 - 目的格を使う:me / him / us / them。受け身形も頻出(
be + prevented/stopped/kept + from + V-ing)。
2-3. 一般の人を指す場合
動名詞(~ing)が表す行為の主体が、特定のだれかではなく「一般の人みんな」のとき、
意味上の主語はふつう省略します。ことわざ・一般常識・習慣の話でよく使われます。
キーワード:
people in general(一般の人)
generic “you”(一般のあなた=だれでも)
one(フォーマルな一般人)
まずは「型」をつかもう
V-ing + be + 形容詞/名詞 で「〜することは … だ」と言うとき、だれが〜するかが
みんななら主語は書きません。
Doing nothing is doing evil.
(何もしないことは、悪いことをしているのと同じだ。)
ポイント:doing の主体は 一般の人みんな。特定の人ではないので明示しない。
Studying a little every day helps you remember more.
(毎日少しずつ勉強することは、より多くを覚える助けになる。)
ポイント:ここでの you はgeneric “you”(だれにでも当てはまる「あなた」)。主体は一般の人なので my/his などは不要。
No smoking など)・健康/学習の一般常識でよく出ます。
💬 例文で感覚をつかもう(一般の人)
Sharing is caring.
(分け合うことは、思いやりだ。)
ポイント:sharing の主体=一般の人みんな。特定のだれかではないので主語を明示しない。
Eating breakfast helps you focus in class.
(朝ごはんを食べることは、授業中の集中を助ける。)
語注:focus=集中する、in class=授業中に
ポイント:you は generic “you”(だれにでも当てはまる「あなた」)。
Getting enough sleep is important.
(十分に睡眠をとることは大切だ。)
語注:enough=十分な、sleep=睡眠
Drinking enough water keeps you healthy.
(十分な水分をとることは、健康を保つ助けになる。)
語注:keep A C=AをCの状態に保つ、healthy=健康な
Walking every day is good for your health.
(毎日歩くことは健康に良い。)
語注:good for ~=〜に良い
Reading books broadens your mind.
(本を読むことは、心(視野)を広げる。)
語注:broaden=広げる、mind=心・考え方
Studying a little every day helps you remember better.
(毎日少しずつ勉強することは、よりよく覚える助けになる。)
Using a smartphone late at night makes it harder to fall asleep.
(夜遅くにスマホを使うことは、眠りにつきにくくする。)
語注:fall asleep=眠りにつく、harder=より難しく
Wearing seat belts saves lives.
(シートベルトを着用することは、命を救う。)
語注:seat belt=シートベルト、save lives=命を救う
Being on time shows respect for others.
(時間を守ることは、相手への敬意を示す。)
語注:on time=時間どおりに、respect=敬意
Being kind costs nothing.
(親切にすることは、お金がかからない。)
語注:kind=親切な、cost=費用がかかる
Saying “thank you” makes people smile.
(「ありがとう」と言うことは、人を笑顔にする。)
語注:make A B=AをBの状態にする、smile=ほほえむ
Loving yourself is important.
(自分を愛することは大切だ。)
ポイント:主体は「誰でも」。特定個人ではない一般論なので、my/his などは書かない。
No smoking.
(禁煙。)
語注:No + V-ing で「〜禁止」の掲示表現。主体はその場所にいる「誰でも」。
2-3 FAQ:一般の人を指すときの「〜ing」のコツ
型
V-ing + be + 形容詞/名詞(例:Reading is fun.)
掲示/標識
No + V-ing
不可能
There is no + V-ing
Q1. 「一般の人」ってだれ? generic you って何?
一般の人=特定のだれかではなく、みんなに当てはまる人のこと。英語では V-ing を主語にして言うか、または generic “you” (「だれでも」の意味の you)を使います。
Studying every day is helpful.
(毎日勉強することは役に立つ。)
Q2. V-ing と to 不定詞、一般論ではどっちが自然?
一般論・ことわざ・習慣の話では、V-ing の方が自然に響くことが多いです。
ただし It is 形容詞 to ~ もよく使われます(語感はやや“説明的”)。
Reading every day is important.
(毎日読むことは大切だ。)
It is important to read every day.
(毎日読むことは大切だ。)
Q3. 掲示の No + V-ing と Don’t + 動詞 の違いは?
どちらも禁止ですが、No + V-ing は
標識・ルールでよく使う名詞的表現、Don’t + 動詞 は
指示・命令として直接的です。
No running in the hall.
(廊下で走るな/廊下は走らないこと。)
Don’t run in the hall.
(廊下を走らないで。)
Q4. There is no + V-ing はどういう意味?
「〜することはできない/ムリ」という不可能の表現です。一般論として使います。
There is no denying the fact.
(その事実を否定することはできない。)
Q5. one と you の違いは? 一般論でどちらを使う?
one はフォーマルで堅い文体、you は会話的で親しみやすい文体。 V-ing を主語にすれば、どちらも使わずに一般論が書けます。
Being on time shows respect.
(時間を守ることは敬意を示す。)
Q6. 「V-ing の中身」に副詞や目的語は入れられる?
入れられます。V-ing は動詞の性質も持つので、 目的語や副詞(いつ・どこで・どのように)を続けられます。
Studying English every morning helps a lot.
(毎朝英語を勉強することは、とても役に立つ。)
Q7. V-ing は数えられる? readings はアリ?
「読書」など行為の意味ではふつう不可算(数えない)です。 ただし a reading は「朗読会/読み上げ」のようなイベントの意味で可算になることがあります。
Reading before bed is relaxing.
(寝る前に読むことは、リラックスできる。)
Q8. 2つ以上の一般行為を並べるとき、動詞は単数? 複数?
V-ing and V-ing と and で並べると複数主語なので、動詞はふつう複数(are など)になります。
Eating well and sleeping well are important.
(よく食べ、よく眠ることは大切だ。)
Q9. 掲示で No Smoking と No smoking、どっちが正しい?
どちらも見られます。掲示では頭文字を大文字にすることが多いだけで、文法的には同じです(No + V-ing)。
No Smoking.
(禁煙。)
Q10. 恋愛や人間関係の一般論にも V-ing は使える?
使えます。特定の相手を言っていない一般的なメッセージに向いています。
Being honest in love builds trust.
(恋愛で正直でいることは、信頼を築く。)
このFAQのまとめ
- 一般論=だれにでも当てはまる話 → V-ing 主語が自然。
- 掲示は
No + V-ing、不可能はThere is no + V-ingが便利。 - 二つ並べれば動詞は複数形。語感:one(堅め)/you(やわらかめ)。
2-4. 文脈から明らかな場合
動名詞(~ing)の動作をだれがするかが、状況(文脈)で自然に分かるときは、
意味上の主語をわざわざ書きません。
例:お礼・謝罪(Thanks for ~ing / Sorry for ~ing)、
提案(How about ~ing?=ふつう「私たち」)、
話題指定(For Tom, ~ing ... = 「トムが〜すること」)
「だれが〜する?」は文脈が教えてくれる
for + V-ing(相手がしたこと)
話題提示:For + 人, V-ing ...
会話の常識:提案 = ふつう「私たち」
Thank you for coming today.
(今日は来てくれてありがとう。)
ポイント:coming の主体は相手(you)。お礼の場面なので、だれの行為かは文脈で明らか → 明示不要。
How about going to the movies this weekend?
(今週末、映画に行くのはどう?)
ポイント:going の主体は話し手+聞き手(we)が自然。提案表現は「一緒に」の含みがある。
For Tom, playing the guitar is easy.
(トムにとって、ギターを弾くことは簡単だ。)
ポイント:playing の主体はTom。For + 人 が「だれについて話しているか」を示すので、所有格の明示は不要。
💬 例文で感覚をつかもう(文脈から明らか)
Thank you for helping me with my homework.
(宿題を手伝ってくれてありがとう。)
ポイント:helping の主体=相手(you)。お礼の場面なので明示不要。
Thanks for waiting.
(待ってくれてありがとう。)
語注:Thanks for ~ing = 「〜してくれてありがとう」。
Thank you for taking the time to talk to me.
(話す時間を作ってくれてありがとう。)
語注:take the time to ~=わざわざ〜する時間を作る。
I’m sorry for being late.
(遅れてすみません。)
ポイント:謝るのは話し手=I。my being などは不要。
Sorry for interrupting, but may I ask a question?
(話に割り込んですみません、質問してもいいですか?)
語注:interrupt=話をさえぎる。
Excuse me for opening the window.
(窓を開けて失礼します。)
ポイント:Excuse me for ~ing = 「〜して失礼します」。行為者は話し手。
Would you mind opening the window?
(窓を開けていただけますか?)
語注:Would you mind ~ing?=「〜していただけますか?」相手(you)が実行。
Do you mind waiting here for a minute?
(ここで1分ほど待ってもらえますか?)
ポイント:依頼は文脈上「あなたが〜する」。だから主語の明示は不要。
How about going to the library after school?
(放課後、図書館へ行くのはどう?)
語注:提案はふつう「私たちで〜しない?」の含み(主体=we)。
What about studying together this weekend?
(今週末、いっしょに勉強するのはどう?)
ポイント:together が「一緒に(we)」を後押し。主語は文脈で決まる。
For Tom, playing soccer is everything.
(トムにとって、サッカーをすることはすべてだ。)
語注:For + 人 = 「その人にとって」。行為者は Tom と分かる。
For my mom, cooking dinner is relaxing.
(母にとって、夕食を作ることはリラックスできる。)
ポイント:cooking の主体=my mom。前置詞句が文脈を与える。
I look forward to seeing you soon.
(近いうちにあなたに会うのを楽しみにしています。)
語注:メールでは Looking forward to seeing you. と主語省略の定型もよく使われる(主体=I/We)。
Congratulations on winning the prize!
(受賞おめでとう!)
ポイント:on + V-ing は「〜したことについて」。行為者は祝われる相手(you)。
2-4 FAQ:文脈で「だれが〜するか」が決まるときのコツ
よくある場面
Thanks/Sorry/Excuse me for V-ing/
Would/Do you mind V-ing?/
How/What about V-ing?/
For + 人, V-ing .../
look forward to V-ing/
congratulations on V-ing
Q1. 「Thanks for ~ing」は、だれが実行者?
お礼の対象は相手がした行為です。つまり V-ing の主語は多くの場合 you(相手)。
Thank you for coming today.
(今日は来てくれてありがとう。)
Q2. 「Sorry for ~ing」と「Sorry about ~」の違いは?
Sorry for ~ing は自分の行為をわびるとき。Sorry about ~ は 出来事・状況など名詞にもよく使います。
I’m sorry for being late.
(遅れてすみません。)
I’m sorry about the delay.
(遅れについてすみません。)
Q3. 「Would/Do you mind ~ing?」の答え方がややこしい!
実行者は相手。OKなら Not at all.(ぜんぜんかまいません)/ NGは I’m afraid I can’t. などの丁寧な断りが自然です。
Would you mind opening the window?
(窓を開けていただけますか?)
Not at all.
(もちろん、かまいませんよ。)
I’m afraid I can’t.
(申し訳ないのですが、できません。)
Q4. 「How about ~ing?」「Let’s」「Shall we ~?」の違いは?
どれも提案。How/What about ~ing? は「〜はどう?」、 Let’s はカジュアルに「〜しよう」、Shall we ~? は丁寧な「〜しませんか?」。 実行者はふつう私たち(we)です。
How about going for a walk?
(散歩に行くのはどう?)
Let’s go for a walk.
(散歩に行こう。)
Shall we go for a walk?
(散歩に行きませんか?)
Q5. 「For + 人, V-ing ...」で、だれが実行者?
先頭の For + 人 が「その人についての話」を示します。よって
V-ing の実行者はその人です。
For Tom, playing the guitar is easy.
(トムにとって、ギターを弾くことは簡単だ。)
Q6. 「look forward to ~ing」は、なぜ to の後ろが V-ing?
ここでの to は前置詞なので、後ろは名詞=動名詞(V-ing)になります。
メール定型では主語省略の Looking forward to ~ing. もよく使います(行為者=話し手)。
I look forward to seeing you.
(あなたに会うのを楽しみにしています。)
Looking forward to hearing from you.
(ご連絡をお待ちしています。)
Q7. 「Congratulations on ~ing」は、だれが実行者?
祝う対象=相手が達成した行為です。on + V-ing は「〜したことについて」。
Congratulations on passing the exam!
(合格おめでとう!)
Q8. 「after / on / when + V-ing」の違いは?(場面で判断)
after V-ing=「〜したあとで」、on V-ing=「〜するとすぐに」(やや書き言葉)、
when V-ing=「〜しているとき/〜のとき」。V-ing の実行者は主文の主語と同じが基本。
After finishing my homework, I watched TV.
(宿題を終えてから、テレビを見た。)
On arriving at school, I went straight to class.
(学校に着くとすぐ、教室へ向かった。)
When studying, I turn off my phone.
(勉強しているときは、スマホを消す。)
Q9. 「by / without + V-ing」はだれが実行者?(手段・否定の手がかり)
by V-ing(〜することによって)の実行者/without V-ing(〜せずに)の非実行者は、ふつう主文の主語です。
You can save time by using templates.
(テンプレートを使うことで、時間を節約できる。)
He left without saying goodbye.
(彼は別れのあいさつを言わずに去った。)
Q10. 「before + V-ing」は指示でよく使う?
はい。掲示・注意書き・先生の指示でよく使います。実行者はその場の読み手=you(文脈で明らか)。
Please wash your hands before eating.
(食べる前に、手を洗ってください。)
Q11. 「Thanks for inviting me」と「Thanks for your invitation」の違いは?
前者は行為に感謝(V-ing)、後者は名詞に感謝。どちらも自然ですが、
会話ではより直接的な Thanks for inviting me. がよく使われます。
Thanks for inviting me.
(招待してくれてありがとう。)
このFAQのまとめ
- 場面(文脈)がカギ:お礼=相手、謝罪=自分、依頼=相手、提案=ふつう「私たち」。
- 前置詞に注目:
for/on/to/by/without/beforeは後ろがV-ing(名詞の働き)。 - 迷ったら:誤解を避けたいときは 3-2 の所有格で明示(例:my doing)も検討。
3. 動名詞の主語が明示される場合
ここからは、だれが 〜ing をするのかを
明示するパターンを学びます。基本は
所有格 + V-ing(例:my singing)ですが、
会話では 目的格 + V-ing(例:me singing)も耳にします。
※ 無生物(もの・場所)が主語のときは 名詞 + V-ing の形を用いて「〜であること/〜されること」を表します。
「だれが〜する?」を1秒で答える練習を続けると、脳の処理が自動化して読み書きがスムーズになります。 まずはこの3つの型(3-1/3-2/3-3)を「絵」で覚え、例文に出会ったら即判断してみましょう。
3-1. 動名詞が文の主語の場合
文のいちばん大事な位置(主語)に、~ing(= 動名詞)を置くパターンです。
このとき「だれの ~ing か」をハッキリさせたいときは
所有格(my / your / his / her / our / their / 名詞’s)を
~ing の前につけて明示します。
※ 会話では me / him / her ... + V-ing の形も耳にしますが、テスト・作文では
所有格 + V-ing が安全で丁寧です。
基本の型(フォーマルに正確!)
型
所有格 + V-ing + (be/動詞) ...
例の所有格
my/your/his/her/our/their / Tom’s / the students’
いつ「所有格 + V-ing」にする?(迷わない目印)
- だれの行為か強調したい:彼の歌い方 / あなたの遅刻 など。
- 誤解を避けたい:文が長い/情報が多いときは明示した方が読みやすい。
- 作文・テストで正式に:採点基準に合いやすいのは 所有格 + V-ing。
Their singing is so attractive.
(彼らの歌い方はとても魅力的だ。)
ポイント:their が行為の持ち主。だれの singing? を明確に。
not は V-ing の前)My not coming to the meeting was a mistake.
(会議に私が行かなかったことは、間違いだった。)
語注:not は V-ing の直前に置いて「〜しないこと」。
having + 過去分詞)His having finished the task early helped the team.
(彼が早く終わらせたことが、チームの助けになった。)
語注:having + 過去分詞=「〜を終えていること」。主文より前に完了。
me/him + V-ing はここでは紹介に留め、本文で詳しく扱います。
💬 例文で感覚をつかもう(主語=所有格 + V-ing)
My studying English every morning helps me a lot.
(私が毎朝英語を勉強することは、とても役に立つ。)
語注:help A a lot=Aの大きな助けになる。
Your being on time makes a good impression.
(あなたが時間どおりに来ることは、良い印象を与える。)
語注:impression=印象。
His not doing homework caused a problem.
(彼が宿題をしなかったことが、問題を引き起こした。)
ポイント:not は V-ing の直前に置く。
Her helping the team was very important.
(彼女がチームを助けたことは、とても重要だった。)
Their having finished the project early impressed the teacher.
(彼らがその課題を早く終えたことは、先生に良い印象を与えた。)
語注:impress=感心させる。
Tom's arriving late surprised everyone.
(トムが遅れて来たことは、みんなを驚かせた。)
ポイント:人名 + ’s + V-ing(だれの行為か明確)。
Our winning the game gave us confidence.
(私たちが試合に勝ったことが、私たちに自信を与えた。)
語注:confidence=自信。
The students' talking loudly bothered others in the library.
(生徒たちが大声で話したことは、図書館の他の人の迷惑になった。)
語注:bother=困らせる。
My being sick yesterday kept me at home.
(私が昨日体調不良だったことで、家にいることになった。)
語注:keep A at home=Aを家にいさせる。
Your forgetting the key caused trouble.
(あなたが鍵を忘れたことが、トラブルの原因になった。)
ポイント:所有格 + V-ing なら、だれの行為かがひと目で分かる。
Her leaving early was unexpected.
(彼女が早く帰ったことは、予想外だった。)
語注:unexpected=予想外の。
His taking a break every hour is a good habit.
(彼が1時間ごとに休憩をとることは、良い習慣だ。)
語注:habit=習慣。
Their not following the rules is dangerous.
(彼らがルールに従わないことは、危険だ。)
ポイント:主語が1つの行為なので、動詞は is(単数)。
Her loving cats is well known.
(彼女が猫を好きなことは、よく知られている。)
語注:well known=よく知られている。
His coming and her leaving were unexpected.
(彼が来たことと彼女が去ったことは、予想外だった。)
ポイント:V-ing and V-ing で主語が2つ→動詞は were(複数)。
not の位置(V-ing の直前)と、having + 過去分詞(主文より前)もセットで覚えよう。
3-1 FAQ:所有格 + V-ing が主語のときの “つまずきポイント”
基本形
所有格 + V-ing + (be/動詞)...
例
My studying English every day helps me.
注意作文・テストは所有格が安全(会話の me + V-ing は控えめに)
Q1. me/him + V-ing はダメ?
会話では耳にしますが、正式な英作文やテストでは 所有格 + V-ing(例:my/his)が基本です。
My studying hard made a difference.
(私が一生けんめい勉強したことが、変化を生んだ。)
Q2. 否定はどこに置く?
not は V-ing の直前に置きます(my not doing)。
His not finishing the task affected the team.
(彼が終わらせなかったことは、チームに影響した。)
Q3. 動詞は単数? 複数?
1つの行為なら単数(is/was)。V-ing and V-ing で
2つなら複数(are/were)。
Her arriving was unexpected.
(彼女が到着したことは、予想外だった。)
His coming and her leaving were surprising.
(彼が来たことと彼女が去ったことは、驚きだった。)
Q4. 人名や複数のとき、所有格はどう書く?
人名は Tom’s。複数は the students’。
2人がいっしょにした行為なら Tom and Jerry’s singing、それぞれ別々になら Tom’s and Jerry’s singing。
Tom and Jerry’s performing was amazing.
(トムとジェリーが一緒に演じたことは、すばらしかった。)
Q5. 長い主語のあとにカンマは必要?
基本は主語と動詞の間にカンマを置かない。読みにくいときは、言い換えが安全です。
My finishing the report on time surprised the boss.
(私がレポートを時間どおりに仕上げたことは、上司を驚かせた。)
言い換え例:It surprised the boss that I finished the report on time./
The fact that I finished ... surprised the boss.
Q6. John’s painting は「絵」? それとも「絵を描くこと」?
文脈で2通りに読めます(あいまい)。
行為をはっきりさせたいときは、John’s painting a picture のように目的語を入れましょう。
John’s painting a picture calmed him down.
(ジョンが絵を描くことは、彼の心を落ち着かせた。)
Q7. 主語が長くなりすぎます。読みやすくできますか?
読みやすさ重視なら It + 動詞 ... that ... や To 不定詞 に置き換えましょう。
It surprised everyone that her finishing early helped us.
(彼女が早く終えたことが私たちの助けになったのは、皆を驚かせた。)
Q8. having + 過去分詞 で時間の前後関係を出せる?
はい。主文より前に終わっていることを表せます(入試で好まれます)。
Their having finished early made the event smoother.
(彼らが早く終えたことで、そのイベントはスムーズになった。)
Q9. being + 形容詞/過去分詞 も主語にできる?
できます。being + 形容詞=「〜であること」、being + 過去分詞=「〜されること」。
Your being careful prevents accidents.
(あなたが注意深いことは、事故を防ぐ。)
Q10. 「所有格 + V-ing」が主語のまま疑問文にしていい?
可能ですが不自然になりがち。書き換え(Does/Did ...?、Is it ... that ...?)が読みやすいです。
Is it true that his coming helped the team?
(彼が来たことがチームの助けになった、というのは本当ですか?)
Q11. 文頭では大文字? 句読点はどうする?
文頭の最初の語だけ大文字(例:My)。主語と動詞の間にカンマは置かないのが原則です。
My being late was a bad example.
(私が遅れたことは、悪い手本になった。)
このFAQのまとめ
- 正式:所有格 + V-ing(会話の
me + V-ingは避ける)。 - not の位置:
notは V-ing の直前。 - 数の一致:1つの行為=単数/2つの行為=複数。
- あいまいさ回避:目的語を足す or
It ... thatへ書き換え。 - 読みやすさ重視:長い主語は
It構文・The fact that ...に。
3-2. 動詞/前置詞の目的語の場合
「~ing(動名詞)」が、動詞の目的語(例:enjoy, deny, mind, suggest)や
前置詞の目的語(例:in, on, without, by, for, of, to など)になる形です。
ここで「だれが ~ing をするのか」を明確にしたいときは、
所有格(my/your/his/her/our/their/名詞’s)を
~ing の前に置いて主語を明示します。
※ 会話では me/him/her ... + V-ing(目的格)も使われますが、学校英作文や試験では
所有格 + V-ing が安全で読みやすい書き方です。
基本の型
動詞の目的語
V(enjoy/deny/mind/suggest/discuss など) + 所有格 + V-ing
前置詞の目的語
Prep(in/on/without/by/for/of/to など) + 所有格 + V-ing
いつ「所有格 + V-ing」にする?(迷わない目印)
- だれの行為かをはっきりさせたいとき(誤解を防ぐ)。
- 書き言葉・テストで丁寧に書きたいとき(採点対応)。
- 長い目的語で文が読みづらいとき(所有格で先に主を明示)。
Do you mind my opening the window?
(窓を私が開けると、気になりますか? → 開けてもいいですか?)
会話では me opening も耳にするが、作文では my opening が無難。
He insists on his son’s paying the bill.
(彼は、息子が支払うべきだと主張している。)
語注:insist on ~=〜を強く主張する。on + 所有格 + V-ing で「〜すること」。
The teacher objected to their using phones in class.
(先生は、授業中に彼らが携帯を使うことに反対した。)
to が不定詞ではなく前置詞なので、後ろは名詞=動名詞になる点に注意。
💬 例文で感覚をつかもう(目的語=所有格 + V-ing)
Do you mind my opening the window?
(窓を私が開けると、気になりますか?→ 開けてもいいですか?)
型mind + 所有格 + V-ing
語注:mind=気にする。会話では me opening も耳にするが、作文は my opening が安全。
I enjoyed his singing at the festival.
(お祭りでの彼の歌を楽しみました。)
型enjoy + 所有格 + V-ing
語注:enjoy=楽しむ。his singing は「彼が歌うこと/歌いぶり」という名詞表現。
She suggested our leaving early.
(彼女は私たちが早めに出発することを提案した。)
型suggest + 所有格 + V-ing
語注:suggest=提案する。だれが行動するか(our)を先に示すと親切。
I recommend your reading this book.
(この本をあなたが読むことをおすすめします。)
型recommend + 所有格 + V-ing
コツ:your で行為者を明示すると、「だれが読むの?」が一発で伝わる。
He admitted his forgetting the key.
(彼は鍵を自分が忘れたことを認めた。)
He denied his breaking the rule.
(彼は規則を自分が破ったことを否定した。)
型admit/deny + 所有格 + V-ing
語注:admit=認める、deny=否定する。行為者(his)を明示して誤解なし。
I look forward to your joining the club.
(あなたがそのクラブに入るのを楽しみにしています。)
型look forward to + 所有格 + V-ing
ポイント:ここでの to は「前置詞」。後ろは名詞=動名詞になる。
We object to their using phones in class.
(私たちは授業中に彼らが携帯を使うことに反対だ。)
型object to + 所有格 + V-ing
語注:object to=〜に反対する。to は前置詞!
Dad insists on our finishing homework before dinner.
(父は夕食前に私たちが宿題を終えるべきだと主張する。)
型insist on + 所有格 + V-ing
語注:insist on=〜を強く主張する。
I apologize for my being late.
(遅れて私が来たことをおわびします。)
型apologize for + 所有格 + V-ing
コツ:my で「遅れたのが<私>」と明確に。
Instead of my calling you, I will text you.
(あなたに私が電話する代わりに、メッセージを送ります。)
型instead of + 所有格 + V-ing
語注:Instead of=〜の代わりに。言い換え:rather than。
He left without his saying goodbye.
(彼はさよならを彼が言うことなく、去った。)
型without + 所有格 + V-ing
コツ:without=〜なしで。行為者(his)を示すと「だれが言わなかったか」が明快。
After her finishing homework, she watched TV.
(宿題を彼女が終えたあと、テレビを見た。)
型after/before + 所有格 + V-ing
注意:会話では After finishing ... も多い。作文で行為者をはっきりさせたい時は 所有格 を付ける。
We stayed home because of my being sick.
(私が病気だったため、家にいました。)
型because of + 所有格 + being + 形容詞
語注:because of=〜のために。being sick=病気であること。
I am proud of your being honest with me.
(私に対してあなたが正直でいることを誇りに思うよ。)
型be proud of + 所有格 + being + 形容詞
語注:proud of=〜を誇りに思う、honest=正直な。信頼関係の定番フレーズ。
動詞の代表
mind / enjoy / suggest / recommend / admit / deny
前置詞の代表to / on / for / of / without / instead of / after / before / because of※ 会話では目的格(me/him/her + V-ing)もあるが、学校英作文・テストは 所有格 + V-ing を基本に。
3-2 FAQ:動名詞が「動詞/前置詞の目的語」になるときの疑問
基本形
V(enjoy/avoid/suggest など) + 所有格 + V-ing /
Prep(in/on/without/by/for/of/to など) + 所有格 + V-ing
Q1. 前置詞の後ろは、ぜったい V-ing?
はい。前置詞(in, on, without, by, for, of, to など)の後ろは名詞が来ます。動詞なら動名詞(V-ing)に。
She is interested in his learning Japanese.
(彼女は、彼が日本語を学ぶことに興味がある。)
コツ:「前置詞 + もの」→ 動詞なら V-ing!
Q2. to は不定詞? それとも前置詞? 見分け方は?
be/get used to / be opposed to / be committed to の to は前置詞。だから後ろは V-ing。
I’m used to getting up early.
(私は早起きに慣れている。)
テスト:be used to 名詞 に言いかえ可能なら、to=前置詞。
Q3. どの動詞が to 不定詞ではなく V-ing をとるの?
代表:enjoy / avoid / finish / give up / consider / suggest / recommend / admit / deny / mind / practice / postpone など。
例:enjoy to read ❌ → enjoy reading ✅
We enjoyed their playing the piano.
(私たちは彼らがピアノを弾くのを楽しんだ。)
Q4. stop doing と stop to do の違いは?
stop doing=「〜するのをやめる」。stop to do=「〜するために立ち止まる」。
He stopped playing games.
(彼はゲームをするのをやめた。)
He stopped to drink water.
(彼は水を飲むために立ち止まった。)
Q5. remember/forget doing と remember/forget to do の違いは?
doing=したこと(過去の経験)を覚えている/忘れた。to do=これからすることを覚える/忘れる。
I remember his calling me last night.
(昨夜彼が電話してきたのを覚えている。)
Remember to call me.
(これから私に電話するのを忘れないでね。)
Q6. try doing と try to do の違いは?
try doing=「試しにやってみる」。try to do=「努力して〜しようとする」。
Try studying in the morning.
(朝に勉強してみて。)
I’ll try to study every day.
(毎日勉強するようにがんばるよ。)
Q7. regret doing と regret to do の違いは?
regret doing=「〜してしまったことを後悔する」。regret to say/tell/inform=「残念ですが今から〜とお伝えします」。
He regrets not studying harder.
(彼はもっと勉強しなかったことを後悔している。)
We regret to inform you that the event is canceled.
(イベント中止をお知らせすることを遺憾に思います。)
Q8. discuss と talk about の使い分けは?
discuss は前置詞なしで目的語をとる。discuss about は誤り。言い換えは talk about(前置詞 about 必要)。
We discussed their moving to Tokyo.
(私たちは彼らが東京へ引っ越すことを話し合った。)
We talked about their moving to Tokyo.
(私たちは彼らが東京へ引っ越すことについて話した。)
Q9. suggest/recommend のあとに「人 + to 不定詞」はダメ?
はい。suggest/recommend はふつう V-ing を目的語にするか、
that + S + (should) + 原形 を使います(suggest me to do は×)。
The teacher suggested our taking a break.
(先生は私たちが休憩をとることを提案した。)
The teacher suggested that we take a break.
(先生は私たちが休憩をとるよう提案した。)
Q10. advise は V-ing と 人 + to 不定詞 の両方OK?
はい。advise + V-ing(一般的助言)/
advise + 人 + to 動詞(対象をハッキリ)どちらもOK。
I advise taking a taxi.
(タクシーに乗ることをおすすめします。)
I advise you to take a taxi.
(あなたがタクシーに乗ることをおすすめします。)
Q11. V-ing をとる決まり表現を知りたい!
be worth V-ing(〜する価値がある)/have difficulty (in) V-ing(〜するのに苦労する)/
be busy V-ing(〜で忙しい)など。
This book is worth reading.
(この本は読む価値がある。)
She has difficulty (in) understanding math.
(彼女は数学を理解するのに苦労している。)
Q12. without/by の後ろは him doing と his doing、どっち?
どちらも見られます。書き言葉・テストは 所有格 + V-ing(his doing)が安全。 会話では him doing も一般的です。
He left without his saying anything.
(彼は何も言わずに立ち去った。)
このFAQのまとめ
- 前置詞+V-ing は鉄則。
toが前置詞のとき(be used to など)も V-ing。 - 動詞の好み:enjoy/avoid/suggest…は V-ing(to 不定詞は不可)。
- 意味の差:stop/remember/try/regret は
V-ingとtoで意味が変わる。 - 文体の差:テストは 所有格 + V-ing が無難。会話は目的格もあり。
3-3. 無生物(もの・場所)が動名詞の主語の場合
人ではない名詞(家・天気・都市・計画など)を、~ing の「行為の主(だれ/なにが 〜する)」として
表したいときの形です。
無生物にはふつう ’s(所有格) を付けないので、
名詞 + V-ing の形で並べます。
受け身なら being + 過去分詞、状態なら being + 形容詞 が定番です。
基本の型(無生物主語の見た目)
型A:状態
名詞 + being + 形容詞
/
型B:受け身の動作
名詞 + being + 過去分詞
/
型C:能動の動作
名詞 + V-ing
いつこの形を使う?(迷わない目印)
- 主語が人ではないとき(家・雨・交通・計画・ルール など)。
- 状態/受け身を名詞化して言いたいとき(例:
the door being closed)。 - だれの ’s を付けられないとき(無生物はふつう
’s不可 → 名詞 + V-ing)。
being + 形容詞)I was surprised at the door being open.
(ドアが開いていることに、私は驚いた。)
語注:open=開いている(形容詞)。名詞 + being + 形容詞で「〜が…であること」。
being + 過去分詞)We talked about the bridge being repaired.
(その橋が修理されていることについて、私たちは話した。)
語注:repair=修理する。being + 過去分詞で「〜が…されていること」。
名詞 + V-ing)The teacher noticed the alarm ringing.
(先生は、アラームが鳴っていることに気づいた。)
語注:notice=気づく、ring=鳴る。
The fact that + 文 に言い換えるとより読みやすくなります。
💬 例文で感覚をつかもう(主語=名詞 + being/V-ing)
I was surprised at the door being open.
(ドアが開いていることに、私は驚いた。)
型名詞 + being + 形容詞
語注:open は「開いている」の形容詞。前置詞 at のうしろに「名詞(=動名詞)」が来る。
We talked about the bridge being repaired.
(橋が修理されていることについて話した。)
型名詞 + being + 過去分詞
語注:repair=修理する。about の後ろも名詞(動名詞)になる。
The teacher noticed the alarm ringing.
(先生はアラームが鳴っていることに気づいた。)
型名詞 + V-ing
語注:notice=気づく、ring=鳴る。名詞が「動作の主」。
I heard about the concert tickets being sold out.
(コンサートのチケットが売り切れだと聞いた。)
語注:sold out=売り切れ(状態)。
The weather getting warmer makes me happy.
(天気が暖かくなっていくことは、私をうれしくする。)
コツ:weather は人じゃないので ’s は付けず、weather + V-ing に。
Traffic being heavy caused the delay.
(交通が混んでいることが、遅れの原因になった。)
語注:heavy traffic=交通が混んでいる。
The plan being approved was great news.
(計画が承認されたことは、すばらしい知らせだった。)
語注:approve=承認する、news=知らせ。
No one expected the power going out.
(だれも停電(電気が消えること)を予想していなかった。)
語注:go out=(電気が)消える。
I’m worried about the internet connection being unstable.
(ネット回線が不安定であることが心配だ。)
語注:unstable=不安定な、worried about=〜を心配している。
We need to prepare for the road being icy tomorrow.
(明日、道路がこおっていることにそなえる必要がある。)
語注:icy=氷の、こおっている、prepare for=〜にそなえる。
There is a risk of the battery overheating.
(電池が熱くなりすぎるおそれがある。)
語注:risk of=〜の危険、overheat=加熱しすぎる。
I saw the sign being painted.
(看板がペンキで塗られているのを見た。)
コツ:the sign は人ではないので ’s を付けない → 名詞 + being + 過去分詞。
The bus being late made us miss the train.
(バスが遅れたことで、電車に乗りそびれた。)
make A B=AをBの状態にする(ここでは「乗りそびれさせた」)。
The door not being locked worried me.
(ドアがかかっていなかったことが、心配のタネになった。)
ポイント:not は being/ V-ing の直前に置く(名詞 + not being ...)。
※ 読み手にとって長いと感じる文は
The fact that + 文 / that節 に書き換えると、さらに読みやすくなります。
3-4. 試験・ビジネス文(フォーマル)
結論
フォーマル(テスト・レポート・社外文書)では、
所有格 + V-ing を基本形にします。
※ 所有格=my / your / his / her / our / their / 名詞’s(「だれの〜」)、
目的格=me / him / her / us / them(「〜を」)。会話では me/him + V-ing も耳にしますが、
文章では評価者が迷わない 所有格 + V-ing が安全です。
📌 推奨フォーム(フォーマルの基本)
型
所有格 + V-ing
例
your helping/his coming/the company’s expanding
- 読み手優先:「だれの行為か」を文字だけで1秒で判別できる形。
- 減点回避:採点者・取引先が誤読しづらい表記を選ぶ(目的格は避ける)。
- 無生物の場合:
’sを付けず名詞 + being / V-ingを使う(例:the door being open)。
I appreciate your helping me.
(あなたが手伝ってくれたことに感謝します。)
所有格 + V-ing で行為者が明確。
I appreciate you helping me.
(会話では耳にするが、フォーマル文では避ける。)
目的格 + V-ing は口語的。採点者により減点の恐れ。
所有格 + V-ing。Do you mind / suggest / recommend / object to などでも同様です。
無生物は 名詞 + being / V-ing(’s なし)。このあと具体例を見て練習しましょう。
💬 例文でフォーマル表現をマスターしよう
I appreciate your taking the time to review the proposal.
(提案書を確認するために時間を割いていただいたことに感謝します。)
構造 appreciate + 所有格 + V-ing
語注
appreciate=高く評価する/感謝する、proposal=提案書、review=精査する。
※ フォーマルでは your taking が安全。you taking は口語的。
We recommend your submitting the application by Friday.
(申請書は金曜日までに提出されることをおすすめします。)
構造recommend + 所有格 + V-ing
語注submit=提出する、application=申請書、by=〜までに。
Do you mind my opening the window during the meeting?
(会議中に窓を私が開けると失礼になりませんか?)
構造Do you mind + 所有格 + V-ing
語注mind=気にする、during=〜の間、meeting=会議。
The manager insisted on his paying the full amount.
(部長は、彼が全額を支払うべきだと主張した。)
構造insist on + 所有格 + V-ing
語注insist on=〜を強く求める、full amount=全額。
The committee objected to our using personal devices during exams.
(委員会は、試験中に私たちが私物端末を使うことに反対した。)
構造object to + 所有格 + V-ing(to は前置詞)
語注object to=〜に反対する、personal devices=私物端末、exams=試験。
Thank you for your being available on short notice.
(急な依頼にもご対応いただけたことに感謝します。)
構造thanks for + 所有格 + being + 形容詞
語注available=対応可能な、on short notice=急な連絡で。
We appreciate its being delivered ahead of schedule.
(予定より早く納品していただけたことに感謝します。)
構造appreciate + 所有格(its) + being + 過去分詞
語注ahead of schedule=予定より早く、deliver=納品する。
※ 無生物に ’s は付けないが、代名詞の所有格(its)はOK。
Your not disclosing confidential information is essential to our policy.
(機密情報を開示しないことは、当社ポリシーに不可欠です。)
構造所有格 + not + V-ing
語注disclose=開示する、confidential=機密の、essential=不可欠。
Her having completed the report early helped the team.
(彼女が報告書を早く完成させていたことが、チームの助けになった。)
構造所有格 + having + 過去分詞(主文より前に完了)
語注complete=終える、report=報告書、help=助けになる。 ※ 詳細は 3-5 セクションで解説。
I look forward to your joining us at the conference.
(会議であなたが参加されることを楽しみにしています。)
構造look forward to + 所有格 + V-ing(to は前置詞)
語注conference=会議、join=参加する。
We appreciate your not disclosing any proprietary information.
(当社の独自情報を開示なさらないことに感謝します。)
構造appreciate + 所有格 + not + V-ing
語注proprietary=独占的な、自社所有の、information=情報。
I’m grateful for your being in my life.
(あなたが私の人生にいてくれることに感謝しています。)
構造be grateful for + 所有格 + being + 前置詞句
語注grateful=ありがたく思う、be in one’s life=(人の)人生に存在する。
3-4 FAQ:フォーマル文での「所有格 + V-ing」活用
前提
テスト・レポート・社外文書などのフォーマルでは、所有格 + V-ingが基本。
迷ったら常にこの形にすると、誰が〜するかが1秒で伝わります。
答え:「だれの行為か」を誤解なく示せるからです。採点者や取引先は、me/him + V-ing(口語)よりも、my/his + V-ing を好みます。
I appreciate your informing us of the change.
(変更について知らせてくださったことに感謝します。)
語注inform=知らせる、of=〜について。
会話では自然な場面もありますが、フォーマルでは避けるのが無難です。
I appreciate you helping me.
(口語的。フォーマルでは避けたい。)
I appreciate your helping me.
(あなたが手伝ってくれたことに感謝します。推奨)
※ 所有格(your/his/her/our/their/名詞’s)で行為者を明示。
使えます。無生物名詞(例:the door)に ’s は付けませんが、代名詞の所有格 its はOKです。
We appreciate its being delivered ahead of schedule.
(予定より早く納品されたことに感謝します。)
語注ahead of schedule=予定より早く、deliver=納品する。
not は V-ing の直前に置きます(= 所有格 + not + V-ing)。
Your not sharing the file caused delays.
(ファイルを共有しなかったことが遅れの原因になりました。)
※ 名詞化でより硬くするなら your failure to share も可。
前置詞です。だから後ろは名詞=V-ing を置きます(フォーマルでも同じ)。
We look forward to your attending the seminar.
(セミナーにあなたが参加されることを楽しみにしています。)
※ 硬めにするなら your attendance(名詞)もアリ。
主語(句)と動詞の間にカンマは置かないのが原則。長いなら It ... that ... に書き換えます。
Your submitting the report on time is appreciated.
(レポートを時間通りに提出してくださったことに感謝します。)
It is appreciated that you submitted the report on time.
(時間通りに提出していただいたことは評価されています。)
どちらもOK。名詞形(patience)はより簡潔・硬めです。
Thank you for your being patient with the delay.
(遅れに対して辛抱してくださったことに感謝します。)
Thank you for your patience with the delay.
(遅れに対するご辛抱に感謝します。)
1つの出来事=単数(is/was)、2つ以上並べる=複数(are/were)。
Your arriving early is appreciated.
(早く到着してくださったことに感謝します。)
※ 2つ並べると:Your arriving early and staying late are appreciated.
固有名詞には ’s を付けられますが、フォーマルでは名詞化(expansion, introduction など)も好まれます。
The company’s expanding into Asia surprised analysts.
(その会社がアジアへ進出していることは、アナリストを驚かせた。)
The company’s expansion into Asia surprised analysts.
(その会社の進出は、アナリストを驚かせた。)
※ 文の硬さ・簡潔さを優先するなら名詞化も検討。
曖昧なので、目的語を足すか、by + 名詞で作品にします。
John’s painting a picture calmed him down.
(ジョンが絵を描くことは、彼を落ち着かせた。)
We admired a painting by John.
(ジョンの絵を鑑賞した。)
※ フォーマル文は誤解ゼロが最優先。意味が二通りに読める形は避けましょう。
It ... that ... に書き換えて、読みやすさを最優先にしましょう。
3-5. 長い主語や「先に完了」を整理
結論
主文より前に終わった出来事を名詞化して示したいときは
所有格 + having + 過去分詞 を使います(= perfect gerund)。
さらに、主語が長すぎて読みにくいときは、It ... that S + V ... に書き換えて読みやすさを上げます。
※ やさしいことば:having + 過去分詞 は「もう終わってから」「先に終えて」のイメージ。
例:Her having finished = 「彼女が(先に)終えていたこと」。
🧭 使い分けの地図
所有格 + having + 過去分詞
(能動) /
having been + 過去分詞(受け身)
- 時間線イメージ:
[ 先に完了 ] → [ 主文の出来事 ] - フォーマル・報告文で読み手に配慮(原因・背景を一語でまとめる)。
- 否定は
所有格 + not having + 過去分詞。
It + 動詞 ... that S + V ... / 原因なら Because S + V ...
- 主語(句)と述語の間にカンマは置かないのが原則。
- 読み手が「主語どこ?」と迷う前に、It 構文でスッキリ提示。
- 試験・レポートでは減点回避にも有効。
Her having finished the report early helped the team.
(彼女が報告書を早く終えていたことが、チームの助けになった。)
語注 finish=終える、help=助けになる。having + 過去分詞 は「先に完了」。
It surprised us that she had finished the report early.
(彼女が報告書を早く終えていたことには驚かされた。)
置き換え
主語が長いときは It ... that ... にして読みやすく。完了は過去完了 had + p.p. で対応。
- 「not」の位置…
所有格 + not having + 過去分詞(not はhavingの直前)。 - 受け身の完了…
having been + 過去分詞(例:having been delayed)。 - 主語が長すぎる… 読みにくいと減点リスク。
It ... that ...へ書き換えを検討。
💬 例文で「先に完了」と長い主語の処理をつかもう
Her having finished the report early allowed us to meet the deadline.
(彼女が報告書を早く終えていたおかげで、締切に間に合った。)
構造所有格 + having + 過去分詞(主文より前に完了)
語注allow=許す・可能にする、meet the deadline=締切に間に合う。
Their having been delayed by traffic caused the meeting to start late.
(渋滞で彼らが遅れていたことが、会議の開始遅れを引き起こした。)
構造所有格 + having been + 過去分詞(受け身)
語注delay=遅らせる・遅れる、cause=原因となる。
Our not having received the contract created confusion.
(契約書を受け取っていなかったことが、混乱を生んだ。)
構造所有格 + not + having + 過去分詞
語注confusion=混乱、receive=受け取る、contract=契約書。
His having informed the team in advance prevented mistakes.
(事前にチームへ知らせていたことが、ミスを防いだ。)
構造所有格 + having + 過去分詞(原因の名詞化)
語注inform=知らせる、in advance=前もって、prevent=防ぐ。
The company’s having invested in R&D led to faster growth.
(その会社が研究開発に投資していたことが、より速い成長につながった。)
構造固有名詞’s + having + 過去分詞(名詞主語)
語注invest=投資する、growth=成長、R&D=研究開発。
The system’s having been tested thoroughly reduced risk.
(そのシステムが徹底的にテストされていたことで、リスクが減った。)
構造名詞’s + having been + 過去分詞(受け身完了)
語注thoroughly=徹底的に、risk=危険・リスク。
My having forgotten to attach the file was embarrassing.
(ファイルを添付し忘れていたことは、恥ずかしかった。)
構造所有格 + having + 過去分詞(失敗の名詞化)
語注attach=添付する、embarrassing=気まずい。
Your having completed the training qualifies you for the role.
(研修を修了していたことが、その職務の資格になります。)
構造所有格 + having + 過去分詞(結果の条件づけ)
語注qualify=資格を与える、role=役割・職務。
It surprised us that she had finished the report two hours earlier.
(彼女が報告書を2時間も早く終えていたことには驚いた。)
置き換え主語が長いなら It + 動詞 ... that S + V でスッキリ。
It is essential that all participants have read the guidelines before the workshop.
(ワークショップの前に全参加者がガイドラインを読んでいることが不可欠です。)
ポイントthat節で条件を明確化(長い主語を避ける)。
Because he had submitted the form beforehand, check-in was smooth.
(事前に用紙を提出していたので、受付はスムーズだった。)
置き換え
= His having submitted the form beforehand made check-in smooth.
Their having signed the agreement ahead of time accelerated the launch.
(事前に契約書へ署名していたことが、ローンチを加速させた。)
構造所有格 + having + 過去分詞(結果:加速)
語注accelerate=加速させる、ahead of time=予定より前に。
3-5 FAQ:所有格 + having + 過去分詞(「先に完了」)の使いこなし
前提
所有格 + having + 過去分詞 は、
「主文より前にもう終わっていた出来事」を一語で名詞化する道具です(受け身は having been + 過去分詞)。
「先に完了」= 主文の出来事より前に、もう終わっていたことを表します。
Her having finished the draft helped the team.
(彼女が下書きを終えていたことが、チームの助けになった。)
語注:draft=下書き/help=助けになる。時間線:[終わっていた] → [助けになった]
- her finishing = 同時・一般(時間関係に触れない)
- her having finished = 主文より前に完了を強調
Her finishing the draft impressed the client.
(彼女が下書きを終えることは、顧客を感心させた。)
Her having finished the draft impressed the client.
(彼女が下書きを終えていたことは、顧客を感心させた。)
having been + 過去分詞 を使います。
The system’s having been updated prevented failures.
(システムが更新されていたことが、不具合を防いだ。)
語注:update=更新する/prevent=防ぐ/failure=故障・不具合。
having の直前に not を置きます:所有格 + not having + 過去分詞
Their not having backed up the data caused the loss.
(データをバックアップしていなかったことが、喪失の原因になった。)
語注:back up=(データを)保存・複製する/cause=〜を引き起こす。
having の後ろに置くのが自然:having already/just/recently + 過去分詞
Her having already booked the venue saved time.
(会場をすでに予約していたことが、時間の節約になった。)
語注:venue=会場/save time=時間を節約する。
OKですが、状況によっては少し重ね表現になります(どちらも「前後」を示すため)。迷ったら簡潔な形を選びましょう。
After having finished the task, ...(やや重い)After finishing the task, ...(自然)Having finishedthe task, ...(最も簡潔)
Having finished the task, we took a break.
(その作業を終えて、私たちは休憩した。)
完了関係を保ちつつ、It 構文やBecauseに書き換えると読みやすくなります。
Her having completed the audit earlier improved planning.
(監査を先に終えていたことが、計画立案を改善した。)
It helped that she had completed the audit earlier.
(監査を先に終えていたことは助けになった。)
語注:audit=監査/planning=計画立案。
2つ以上なら複数(are/were)です。
His having prepared notes and her having checked data were crucial.
(彼がメモを用意していたことと、彼女がデータを確認していたことは重要だった。)
作れます:having been + 動詞の -ing(完了進行)。長くなるので必要な時だけ使いましょう。
Her having been working remotely helped the transition.
(彼女が在宅で働き続けていたことが、移行を助けた。)
語注:remotely=在宅で/transition=移行。
- Her having finished ... = 名詞(主語)として働く。
- Having finished, ... = 副詞(理由・時)として働く。
Her having finished early improved morale.
(彼女が早く終えていたことが、やる気を高めた。)
Having finished, she took a rest.
(終えて、彼女は休憩した。)
It ... that ... や Because に書き換えて、読みやすさ最優先!
3-6. 2人以上の行為を区別したいとき
結論
2人以上の行為をはっきり区別したいなら、
所有格 + V-ing
をそれぞれに付けます。
※ やさしいことば:所有格=「だれの〜」(my / your / his / her / our / their / 名詞’s)。
V-ing=「〜すること」。
例:his singing(彼が歌うこと)/her singing(彼女が歌うこと)
🧭 ねらいと型
目的 読み手が1秒で「誰の V-ingか」分かるようにする。
基本型
A’s + V-ing vs B’s + V-ing
not A’s V-ing but B’s (V-ing)(AではなくB)/
prefer A’s V-ing to B’s (V-ing)(BよりAが好み)/
either A’s V-ing or B’s (V-ing)(AかBのどちらか)/
both A’s V-ing and B’s (V-ing)(両方)※ 後ろの
(V-ing) は、同じ語が続くときは省略できます(Mary’s=Mary’s singing の省略)。
I don’t like his singing, but I like her singing.
(私は彼が歌うことは好きではないが、彼女が歌うことは好きだ。)
ポイント
行為者ごとに 所有格 + V-ing を付けると、誰がするかが明確。
I prefer Tom’s leading the meeting to Mary’s.
(会議はトムが進行するほうが、メアリーが進行するより好ましい。)
ポイント
2つ目は Mary’s とだけ書いても、前の leading the meeting が省略されていると分かる(= 省略 ellipsis)。
- 対比なのに所有格が片方だけ… 両方に
所有格 + V-ingを付けると誤解ゼロ。 - 作品と行為のあいまいさ…
John’s paintingは「絵」か「描くこと」か不明。行為ならJohn’s painting a pictureのように目的語で明確化。 - 数の一致… 主語が2つ並べば述語は複数(
are/were)。例:His singing and her dancing are amazing.
💬 例文で「誰の V-ing か」をハッキリ区別しよう
I prefer Tom's leading the meeting to Mary's.
(会議はトムが進行するほうが、メアリーが進行するより好ましい。)
型prefer A's V-ing to B's (V-ing)
語注lead=進行する、prefer A to B=BよりAを好む。後半の V-ing は Mary's と省略可。
We accepted her proposing the plan, not his.
(私たちは、彼女が提案する案を採用し、彼が提案する案は採用しなかった。)
型not A's V-ing but B's (V-ing)
語注accept=受け入れる、propose=提案する。
His preparing data and her checking figures were crucial.
(彼がデータを用意することと、彼女が数値を確認することの両方が重要だった。)
型Both A's V-ing and B's V-ing are/were ...(複数)
語注crucial=極めて重要、figure=数値。
Either Ken's leading the project or Mina's leading it is fine.
(プロジェクトはケンが率いるかミナが率いるか、どちらでもよい。)
一致Either A or B は単数扱い → is
語注lead=率いる、fine=問題ない。
I remember his calling me, not her calling me.
(電話をくれたのは彼がかけたのであって、彼女がかけたのではないと覚えている。)
型remember A's V-ing, not B's V-ing
語注remember=覚えている、call=電話する。
We were annoyed by his interrupting, not by her asking questions.
(私たちが不快だったのは彼が話をさえぎることで、彼女が質問することではない。)
型be annoyed by A's V-ing, not by B's V-ing
語注annoy=いら立たせる、interrupt=さえぎる。
Our success depends on their collaborating, not on the manager's controlling.
(私たちの成功は、彼らが協力することにかかっており、部長が支配することにかかっているのではない。)
型depend on A's V-ing, not on B's V-ing
語注depend on=〜に依存する、collaborate=協力する、control=管理・支配する。
I love your being yourself, not your pretending to be perfect.
(私は、あなたが自分らしくいることが好きで、完璧なふりをすることが好きなわけではない。)
型love A's V-ing, not A's V-ing
語注pretend=ふりをする、perfect=完璧な。
The delay was caused by the server's being down, not by the network's being down.
(遅れの原因は、サーバーが落ちていたことであって、ネットワークが落ちていたことではない。)
注意無生物名詞でも 名詞's + being で明確化可(よりフォーマル)。
語注be down=停止している。
Our policy allows employees' working remotely but not contractors' working remotely.
(当社の方針では、社員が在宅勤務することは許可されるが、契約スタッフが在宅勤務することは許可されない。)
型複数名詞' + V-ing(employees' / contractors')
語注policy=方針、remotely=在宅で。
They objected to his touching the equipment, not to her checking it.
(彼らが反対したのは、彼が機器に触ることで、彼女が点検することではない。)
注意object to の to は前置詞 → 後ろは 名詞=V-ing
語注object to=〜に反対する、equipment=機器、check=点検する。
We celebrated her winning the prize more than his being nominated.
(私たちは、彼女が受賞したことのほうを、彼がノミネートされたことよりも祝った。)
型celebrate A's V-ing more than B's V-ing
語注celebrate=祝う、nominate=推薦・ノミネートする、prize=賞。
3-6 FAQ:所有格 + V-ing を両側に置いて「誰の行為か」を明確にする
前提
2人(以上)の行為をはっきり区別したいときは、
A’s + V-ing と
B’s + V-ing の並列を守ると誤解ゼロ。
2つ目の V-ing は、同じ語なら B’s とだけ書いて省略できます(ellipsis)。
誰がするのかをハッキリさせ、読み手の誤読を防ぐためです。
I prefer her leading the project to his.
(プロジェクトは、彼女が率いるほうが、彼が率いるより好ましい。)
※ 後半の his は his leading (the project) の省略(= 形のそろえ)。
前に出た V-ing がそのまま繰り返される場合に、省略できます。
I prefer Tom’s leading the meeting to Mary’s.
(会議はトムが進行するほうが、メアリーが進行するより好ましい。)
= Mary’s leading (the meeting)。形の並列(parallelism)が大切。
John and Mary’s = ふつう「2人で一緒に歌うこと」
John’s and Mary’s = 「それぞれの歌うこと」(別々)
I enjoyed John and Mary’s singing at the party.
(パーティーでのジョンとメアリーの(共同の)歌を楽しんだ。)
I enjoyed John’s and Mary’s singing at the party.
(パーティーでのジョンの歌もメアリーの歌も楽しんだ(別々)。)
her’s は誤り。正しくは hers(所有代名詞)。
I preferred her singing to his.
(私は彼女が歌うほうを、彼が歌うより好んだ。)
※ his/hers は his singing/her singing の代わりに使える。
あいまいです。行為なら目的語で、作品なら a painting by John で明確に。
We enjoyed John’s painting a portrait.
(私たちはジョンが肖像画を描くのを楽しんだ。)
We admired a painting by John.
(私たちはジョンの絵を鑑賞した。)
前も後ろも同じ形にする(= 並列)。
We value her leading the team rather than his following others.
(私たちは、彼女がチームを率いることを、彼が他人に従うことより評価する。)
※ as opposed to でも同様:形をそろえる。
- A’s V-ing and B’s V-ing → 複数(are/were)
- Either A’s V-ing or B’s V-ing → 単数(is/was)
- Neither A’s V-ing nor B’s V-ing → 近いほうに一致(実務では単数にそろえるのが安全)
His singing and her dancing are amazing.
(彼が歌うことと彼女が踊ることは素晴らしい。)
基本はカンマなし。文の流れが長いときのみ、読みやすさのために軽く入れることはあります。
We admired her leading the discussion, not his.
(私たちが称賛したのは、彼女が討論をリードすることで、彼がリードすることではない。)
名詞 + s + ’(複数)の形でグループを区別できます。
Our policy allows employees’ working remotely but not contractors’ working remotely.
(当社の方針では、社員が在宅勤務することは許可されるが、契約スタッフが在宅勤務することは許可されない。)
できますが、やや硬くなります。長い名詞句や人以外の主語では便利。
The singing of the guest choir, not the playing of the band, moved the audience.
(観客を感動させたのは、ゲスト合唱団の歌であって、バンドの演奏ではなかった。)
※ 人には A’s V-ing、長い名詞や無生物には the V-ing of A も選択肢。
B’s と省略OK。and / either-or / neither-nor の動詞の一致にも注意!
🧾 総まとめ:動名詞の「意味上の主語」を一気に整理
キモ
だれ/なにが + V-ing をハッキリ示す。
書きことば・テストは 所有格(my/your/his/her/our/their/名詞’s)が基本。
無生物(もの・場所)はふつう ’s を付けず、名詞 + V-ing / 名詞 + being + 形・過去分詞 を用いる。
✅ 要点チェック(ここだけは覚えておく)
- 書きことばは 所有格 + V-ing が安全:
my/your/his ... + V-ing - not の位置:
not + V-ing(例:his not finishing) - 時間関係:主文より前は
having + 過去分詞 - 数の一致:1つの出来事=単数(
is/was)、2つ以上=複数(are/were) - 無生物主語:
名詞 + being + 形容詞/過去分詞または名詞 + V-ing - 読みやすさ優先:長い主語は
It ... that .../The fact that ...に書き換えOK
🧭 早見表:主語を明示しないほうが自然な4パターン
文章の流れで「だれが~するか」が自動的に決まるときは、所有格+V-ingを付けずにOK。 ただし、読み手が迷いそうなら 所有格 + V-ing を付けて明確にするのが安全です。
① 文の主語と一致(S = 行為者)
主語 S の習慣・好みなどを言うとき、Prep + V-ing の V-ing はふつう S の行為として解釈されます。
例:be fond of / be used to / good at など。
He is fond of playing golf.
(彼はゴルフをするのが好きだ。)
迷うときは his playing と所有格を足せばさらに明確。
② 目的語と一致(構文が行為者を指示)
stop/keep/prevent + O + from + V-ing のように、O が行為者と分かる構文は、ふつう所有格不要。
They prevented me from telling the truth.
(彼らは私が本当のことを言うのを止めた。)
me が直前にあるので、telling の行為者は明白。
③ 一般の人(だれでも当てはまる)
ことわざ・ルール・一般論などでは、行為者は「人々」。所有格なしで自然です。
Being on time is important.
(時間を守ることは大切だ。)
「だれでもそうだよね」と読める内容は、主語省略が普通。
④ 文脈から明らか(直前の名詞と一致)
直前・直後にある名詞から誰の行為かが自動で決まるときは、所有格なしで通じます。
He hates studying.
(彼は勉強するのが大嫌いだ。)
直前の He から、行為者は「彼」と分かるため明示不要。
I heard about the house being for sale.(無生物)/
Do you mind my opening the window?(丁寧に明示)
🧭 早見表:主語を明示したほうが良い6パターン
読み手が「誰の V-ing?」で迷いそうな場面、フォーマル文、時間関係や対比を出したい場面では 所有格 + V-ing(無生物は 名詞 + being / V-ing)で明確に。
① 文の主語にする(だれの行為を最初に提示)
所有格 + V-ing を主語にすると、行為者が即わかる。
His coming was unexpected.
(彼が来たことは予想外だった。)
3-1 詳しく② 動詞/前置詞の目的語で「あいまい回避」
読者が迷いそうなら、所有格 + V-ing を添えて明確化。
Do you mind my opening the window?
(窓を私が開けると気になりますか?)
3-2 詳しく③ 無生物なら 名詞 + being / V-ing で明示
もの・場所はふつう ’s を付けず、名詞そのまま+being/V-ing。
We discussed the house being for sale.
(家が売りに出ていることを話し合った。)
3-3 詳しく④ 試験・ビジネス文(フォーマル)
採点・社外文書は誤解ゼロが大事。所有格 + V-ing を基本形に。
I appreciate your helping me.
(あなたが手伝ってくれたことに感謝します。)
3-4 詳しく⑤ 長い主語や「先に完了」を整理
having + 過去分詞 を所有格のあとへ。時間関係をスマートに表現。
Her having finished early helped the team.
(彼女が早く終えたことがチームの助けになった。)
3-5 詳しく⑥ 誰の行為かを区別したいとき
行為者が複数なら、所有格で1人ずつ明示して誤解ゼロ。
I don’t like his singing but I like her singing.
(彼の歌うことは好きじゃないが、彼女の歌うことは好きだ。)
3-6 詳しく🧩 場面別ベストフォーム早見表(フォームづくり専用)
ここは「主語を明示する/しないと決めた後」に、どんな形にすれば読みやすく正確になるかのガイドです。 声・時制・否定・修飾・前置詞・冠詞・数一致・書き換えなど、仕上げのルールだけをまとめました。
A. 声と時制の形(アスペクト/ボイス)
能動
(主語) + V-ing /
受け身
(主語) + being + 過去分詞 /
完了
(主語) + having + 過去分詞
I noticed the alarm ringing.
(アラームが鳴っているのに気づいた。)
We talked about the wall being painted.
(壁が塗られていることについて話した。)
Having finished early made the team relax.
(先に終えたことが、チームを安心させた。)
※ ここでは「明示/省略の判断」は扱わず、形(V-ing / being + pp / having + pp)の選び方だけに集中。
B. 否定の作り方(位置と語)
基本
(主語) + not + V-ing / being + pp
/ 一般禁止No V-ing
/ 経験否定never + V-ing(文脈次第)
Not finishing the task caused trouble.
(終わらせないことが問題を生んだ。)
No smoking in this area.
(この区域では禁煙。)
※ not は V-ing / being の直前。No V-ing は標識・一般ルールに使う定番表現。
C. 前置詞+V-ing(to が前置詞のとき)
代表
in/on/at/for/of/by/without/about/against/after + V-ing /
be used to / look forward to / object to / be opposed to も to=前置詞 → V-ing
I’m used to getting up early.
(早起きに慣れている。)
※ to の後ろに「名詞」が入れられるかで判定(入る→前置詞→V-ing)。
D. 修飾の位置(副詞・目的語・形容詞)
基本は V-ing + 目的語 + 副詞。副詞は後ろに置くと読みやすい(語順の自然さ)。
Her finishing the report quickly impressed the boss.
(彼女がレポートを素早く終えたことが上司を感心させた。)
※ 「quickly finishing」も可だが、目的語があるときは後ろに副詞を置く方が明快。
E. 冠詞・指示語の選び方(中の名詞)
a/an=「どれでも1つ」/the=「相手も分かるその1つ」/this/that=直近・対比を示す。
I was shocked at the window being broken.
(その窓が割れていることにショックを受けた。)
※ 「どの窓か特定できない」なら a window でもOK(ニュアンスが変わる)。
F. 数の一致とカンマ(文法マナー)
出来事1つ=単数(is/was)/2つ以上=複数(are/were)。主語(句)と述語の間にカンマは置かない。
His coming and her leaving were surprising.
(彼が来たことと彼女が去ったことは驚きだった。)
※ 長すぎる主語は It ... that ... / The fact that ... に書き換えて読みやすく。
G. あいまいさ回避(作品? 行為?)
John’s painting は「ジョンの絵(作品)」にも「ジョンが描くこと(行為)」にも読める → 目的語や前置詞で明確化。
John’s painting a picture calmed him down.
(ジョンが絵を描くことは、彼を落ち着かせた。)
We admired a painting by John.
(ジョンの(描いた)絵を鑑賞した。)
H. 書き換えツール(意味は同じ、形だけ調整)
読みやすさ重視なら:The fact that S + V / It + 動詞 ... that S + V / 原因なら Because S + V
The bus being late made us miss the train.
(バスが遅れたことで、電車に乗りそびれた。)
Because the bus was late, we missed the train.
(バスが遅れたので、電車に乗りそびれた。)
not + V-ing/being?
③ 前置詞の後ろは V-ing? ④ 冠詞・数の一致・カンマ位置は自然? ⑤ あいまいさは解消できた?
⚠️ よくある誤り(落とし穴)
- *me/him + V-ing* を作文で多用(会話では耳にするが、テストは 所有格 + V-ing 推奨)
- 無生物に
’sを付ける(例:the door’s being open→the door being open) notの位置ミス(his doing not→his not doing)- 長すぎる主語にカンマを挿む(主語と動詞の間にカンマは置かない → 言い換えで解決)
✍️ 書き換えトレーニング(読みやすさUP)
My finishing the report on time surprised the boss.
(私が時間どおりにレポートを終えたことは、上司を驚かせた。)
It surprised the boss that I finished the report on time.
We talked about the bridge being repaired.
(橋が修理されていることについて話した。)
We talked about the fact that the bridge was being repaired.
The bus being late made us miss the train.
(バスが遅れたことで、電車に乗りそびれた。)
Because the bus was late, we missed the train.
📝 ミニクイズ(3問)— 空所に最適な形を入れよう
- Do you mind ( ) the door?
開けてもいいですか? →my opening - ( ) made everyone happy.
彼が来たこと →His coming - I was shocked at ( ).
窓が割れていること →the window being broken