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📚 英文法 全120 Lesson

名詞の格とは?(主格・目的格・所有格)

名詞の格は、名詞が文の中で果たす役割のラベルです。ざっくり言うと 主格=だれ・なにが(主語) / 目的格=だれ・なにを(目的語) / 所有格=だれ・なにの(所有)です。代名詞は I → me のように形が変わりますが、多くの名詞は主格と目的格で形が同じです。

Lesson 051
💡コツ:「だれ・なに」→主語(主格)/「を・に」→目的語(目的格)/「の」→所有格と日本語に置き換えて考えると迷いにくいよ。
✅モチベ:毎日3分、例文を声に出すだけで「主語/目的語」の感覚が体に染み込みます。続ける人が、結局いちばん伸びます。

目次

1. 名詞の格(全体像)

名詞の格」は、名詞や代名詞が文の中で果たす役割を示す考え方です。基本はこの3つ: 主格(だれ・なにが) / 目的格(だれ・なにを・だれ・なにに) / 所有格(だれ・なにの)。 代名詞は形が変わる(I → me → my など)のに対し、名詞は主格と目的格で形が同じです。

Lesson 051 / Section 1
✅モチベ:毎日1分、声に出すだけでOK。口と耳で「主語/目的語/所有」の感覚が素早く定着します。

役割早見表

どんな役割? 日本語のヒント 英語の例 判定のコツ
主格 文の主語・主格補語 「だれ・なにが」 Tom runs. / She is a teacher. 動詞の前(主語)や be動詞 の後で主語を説明
目的格 動詞や前置詞の目的語、目的格補語 「だれ・なにを/だれ・なにに」 I saw him. / on the wall 動詞前置詞の後ろに来やすい
所有格 所有・所属・性質などを示す 「だれ・なにの」 Tom’s bike / the cover of the book 人・動物は ’s、無生物は of が基本

代名詞の形(主格/目的格/所有格)

意味 主格(主語) 目的格(目的語) 所有格(形容詞) 独立所有(名詞)
Imemymine 例:I love you. / This is my book.
あなたyouyouyouryours 例:Is this yours?
hehimhishis 例:I met him. / It is his.
彼女sheherherhers 例:She is kind. / This is her pen.
それititits(itsは名詞不可) 例:The cat licked its paw.
私たちweusourours 例:Join us. / our team
彼らtheythemtheirtheirs 例:I saw them. / Is this theirs?
語彙メモ: possessive adjective は「所有格(形容詞)」、possessive pronoun は「独立所有代名詞」。
例:my book(所有格)/This book is mine.(独立所有)

💬 例文で感覚をつかもう!(主格・目的格・所有格の全体像)

主格(主語)

The sun rises in the east.

(太陽は東からのぼる。)

語注: rise=のぼる・上がる(自然現象の動詞)/ east=東

文構造:[主格] The sun + [動詞] rises + [場所句] in the east

ポイント:主語は動詞の前。自然現象でも同じS–V語順。

主格(主語)

My friend Ken plays tennis after school.

(私の友人のケンは放課後テニスをする。)

語注: friend=友人/ after school=放課後

文構造:[主格] My friend Ken + [動詞] plays + [目的語] tennis + [時] after school

ポイント:三人称単数の主語(Ken)なので動詞は plays-s)。

目的格(動詞の目的語)

I saw her at the station.

(私は駅で彼女を見かけた。)

語注: saw=seeの過去形/ station=駅

文構造:[主格] I + [動詞] saw + [目的格] her + [場所] at the station

ポイント:代名詞は目的語で形が変化(she → her)。

目的格(動詞の目的語)

We visited the museum on Sunday.

(私たちは日曜日にその博物館を訪れた。)

語注: visit=訪れる(※前置詞不要)/ museum=博物館

文構造:[主格] We + [動詞] visited + [目的語] the museum + [時] on Sunday

ポイント:visit ~go to ~ と違い to を付けない。

目的格(間接+直接:二重目的語)

She showed him her photo.

(彼女は彼に彼女の写真を見せた。)

語注: show A B=AにBを見せる/ photo=写真

文構造:[主格] She + [動詞] showed + [間接目的格] him + [直接目的格] her photo

ポイント:show A B=AにBを。show B to A に言い換え可。

目的格(前置詞の目的語)

He put the keys on the table.

(彼はテーブルの上に鍵を置いた。)

語注: put A on B=AをBの上に置く/ key(s)=鍵

文構造:[主格] He + [動詞] put + [目的語] the keys + [前置詞句] on the table

ポイント:前置詞の直後は名詞句(=前置詞の目的語)。

所有格(’s)

Tom’s bike is new.

(トムの自転車は新しい。)

語注: Tom’s ~=トムの〜(人・動物などの所有)/ bike=自転車

文構造:[所有格] Tom’s + [名詞] bike + [述部] is new

ポイント:持ち主が人・動物なら ’s が自然。

所有格(of)

The cover of the book is torn.

(その本の表紙は破れている。)

語注: cover=表紙/ of ~=〜の(無生物の所属・部分に多い)/ torn=tearの過去分詞「破れた」

文構造:[名詞] The cover + [of句] of the book + [述部] is torn

ポイント:of は無生物の所有・部分を表すのに向く。

所有格(独立所有代名詞)

This seat is mine.

(この席は私のものです。)

語注: mine=私のもの(名詞として単独で使える所有語)/ my は名詞の前で使う形(所有格形容詞)

文構造:[主格] This seat + [述部] is + [独立所有] mine

ポイント:my pen(所有格)/The pen is mine.(独立所有)。

目的格(動詞の目的語)

Please call me later.

(後で私に電話してください。)

語注: call=電話する/ later=あとで

文構造:[命令/依頼] Please + 動詞 + [目的格] me + [時] later

ポイント:代名詞は目的語で形が変化(I → me)。

恋愛・定番(主格+目的格+所有)

I love you with all my heart.

(私は心をこめてあなたを愛しています。)

語注: with all my heart=心から/ love=愛する(you は目的格)

文構造:[主格] I + [動詞] love + [目的格] you + [方法] with all my heart

ポイント:my は名詞の前に置く所有格形容詞(心=heart)。

所有格(’s)+目的格

Our teacher’s advice helped us.

(私たちの先生の助言は、私たちを助けた。)

語注: advice=助言(不可算:普通は an advices としない)/ help=助ける

文構造:[所有格] Our teacher’s + [名詞] advice + [動詞] helped + [目的格] us

ポイント:人の所有 → ’s/目的語が代名詞 → us

主格(存在文の実質主語)

There is a cat on the roof.

(屋根の上に猫がいる。)

語注: There is ~=〜がいる/ある(形式主語)/ roof=屋根

文構造:[形式主語] There + [動詞] is + [実質主語] a cat + [場所] on the roof

ポイント:本当の主語は a cat。意味上の主語を見抜こう。

2. 主格(これから学ぶ3ポイント)

主格は「だれ・なにが」を表す形。2-1 主語2-2 主格補語2-3 呼びかけ語の3つの観点で押さえます。 小学生にも分かる目印は 主語は動詞の前補語は be などの後呼びかけはカンマで区切る

語注 subject = 主語 complement = 補語(言い換え) vocative = 呼びかけ語
✅モチベ:「誰がした?」と必ず自問。主語(主格)が一瞬で見つかり、文の骨組みがブレません。

2-1〜2-3 の道しるべ(まずは感覚をつかもう)

2-1 主語 S(主語)→ V(動詞)

主語は 動詞の前 に立つ

The Sahara Desert is huge.

(サハラ砂漠はとても広大です。)

解説:The Sahara Desert主語(主格)isに置かれます。 huge=「とても大きい」の形容詞
subject = 主語 語順:S → V
2-2 主格補語 S + be + C

主語を 言い換える 位置

She is Japanese.

(彼女は日本人です。)

解説:Japanese主格補語で主語 She を説明。 国籍名は通常無冠詞She is Japanese.)。人を数えるときは a Japanese person
complement = 補語 be動詞の後ろ
2-3 呼びかけ語 , で区切る

相手を呼ぶ ひとこと

Good morning, Mr. President.

(大統領、おはようございます。)

解説:Mr. President呼びかけ語(vocative)。 文とはカンマで区切ります。呼びかけ語は文頭・文中・文末のいずれにも置けます。
vocative = 呼びかけ カンマで分離
💡
見分けの手順: ① 動詞を探す → ② その前が主語(主格) → ③ be の後に主語の言い換え(主格補語)が来ることも → ④ 相手を呼ぶ語はカンマで区切る(呼びかけ語)。

2-1. 主語としての役割(だれ・なにが)

主語(主格 / subject)は、文の「だれ・なにが 〜する/〜である」を示す主役です。 英語の基本語順は S(主語)→ V(動詞)。まず動詞を見つけ、そのにある名詞・代名詞・名詞句などの “ものの名前”として働く塊を主語と判断します。 例外として There is/are ~ の存在文は There が形式主語で、意味の主語は後ろに置かれます。

Lesson 051 / Section 2-1
✅モチベ:毎回「誰がした?」と自問するだけで、主語が瞬時に見つかり、読解スピードが上がります。

🧭 用語ミニ辞典(やさしい語注)

subject(主語)だれ・なにが を表す中心人物(名詞・代名詞・名詞句など)。
verb(動詞):動作・状態を示す語。主語のすぐ後ろに来るのが基本。
noun phrase(名詞句)名詞+説明の塊。例:The book on the desk
gerund(動名詞)~ing で「〜すること」。主語になれる。例:Reading is fun.
コツ:まず動詞を探す → そのの「名前の塊」を主語候補に。文頭の副詞句(In the morning, ... など)は主語ではありません。

💬 例文で主語の感覚を磨こう(2-1 主語としての役割)

主語=名詞

The sun rises in the east.

(太陽は東からのぼる。)

解説:The sun主語rises動詞。主語は動詞のに置く。east=東。
主語=名詞句

My friend Ken plays tennis after school.

(私の友人のケンは放課後テニスをする。)

解説:My friend Ken 全体が主語=名詞+説明の塊。三人称単数だから動詞は plays-s)。
主語=代名詞

She works at a hospital.

(彼女は病院で働いている。)

解説:主語は She。目的語だと herhospital=病院、work=働く。
主語=抽象名詞

Happiness takes time.

(幸せには時間がかかる。)

解説:見えないもの(抽象名詞)も主語OK。take time=時間がかかる。
主語=動名詞(〜ing)

Reading English every day helps a lot.

(毎日英語を読むことはとても役立つ。)

解説:reading は「読むこと」で名詞扱い。単数扱いなので helpsa lot=とても。
主語=不定詞(to + 動詞)

To get enough sleep improves your focus.

(十分に眠ることは集中力を高める。)

解説:書き言葉でよく使う主語。不自然に感じる会話では Getting enough sleep improves your focus.It improves your focus to get enough sleep. にもできる。
主語=名詞節(what)

What you said was true.

(あなたが言ったことは本当だった。)

解説:What you said 全体が「あなたが言ったこと」=名詞の働き。true=本当の。
主語=名詞節(that)

That the plan failed surprised the team.

(計画が失敗したという事実はチームを驚かせた。)

解説:That + S + V で「〜ということ」。フォーマル寄りの書き言葉でよく見る。
主語=複合(A and B)

Tom and Mary are neighbors.

(トムとメアリーは近所の人どうしだ。)

解説:A and B はふつう複数扱いareneighbor=近所の人。
主語=名詞句(前置詞句つき)

The book on the desk belongs to me.

(机の上のその本は私のものだ。)

解説:on the deskbook を説明する前置詞句。主語は「名詞+説明」ので覚えると迷わない。
恋愛・定番(主語=所有+名詞)

Your smile makes my day.

(あなたの笑顔は私の一日を最高にしてくれる。)

解説:Your smile が主語。make one’s day=「最高の一日にする」。your は所有格。
例外観察:形式主語 There

There is a cat on the roof.

(屋根の上に猫がいる。)

解説:There は形だけの主語(形式主語)。意味の主語は後ろの a cat
例外観察:形式主語 It

It is important to be on time.

(時間を守ることは大切だ。)

解説:本当の主語は後ろの to be on time(時間を守ること)。読みやすくするために It を前に置く型。
主語と動詞の一致

Each of the students has a laptop.

(その学生たちのそれぞれがノートPCを持っている。)

解説:each単数扱いなので has。見た目が複数でも、核(head)語に合わせる。

2-1 FAQ:主語(Subject)でつまずきやすい所

基本 S(主語) → V(動詞) の語順。まず動詞を見つけ、そのの「名前の塊」を主語候補に。 ねらい 実務・試験で出る “例外&精度のポイント” を短時間で押さえる

まず動詞を探し、そこから前へ戻ると主語の塊が見えます。重い主語は It で後ろへ回す言い換えも可。

The information you sent yesterday about the new project surprised our team.

(あなたが昨日新プロジェクトについて送ってくれた情報は、私たちのチームを驚かせた。)

  • 名詞+説明(関係節・前置詞句)が重なっても、主語はひとかたまり
  • 書き言葉が長くなりすぎる場合は、It surprised our team that ... にすると読みやすい。

A and B は通常複数扱いA or B近い方に一致させます。

Tom and his sister live near here.

(トムと彼の妹はこの近くに住んでいる。)

Either Tom or his sister lives near here.

(トムか彼の妹のどちらかが、この近くに住んでいる。)

💡neither A nor BB(後ろ)に一致。

それらは付加情報。動詞は前の主語に合わせます(ふつう単数)。

The teacher, along with her students, is preparing a play.

(その先生は、生徒たちと一緒に劇の準備をしている。)

  • as well as も同様(=「追加」であり主語を複数化しない)。

はい。主語をたずねる疑問文do/does/did を使わず、動詞がそのまま来ます。

Who wants coffee?

(誰がコーヒーを欲しいですか?)

What makes you happy?

(何があなたを幸せにしますか?)

💡目的語をたずねる疑問文は do/does/did が必要(例:What do you want?)。

米語ではふつう単数、英語(英)では文脈により複数扱いもあり。

The team is winning. (AmE)

(そのチームは勝ちつつある。)

The team are celebrating their victory. (BrE)

(そのチームは優勝を祝っている。)

  • 「ひとつのまとまり」と見れば単数、「個々のメンバー」を意識すれば複数。

一般論は 複数名詞で語るのが自然(可算)。ジャンル全体なら不可算も使う。

Dogs are loyal.

(犬は忠実だ。)

Music heals people.

(音楽は人を癒やす。)

💡単数一般化(The dog is a loyal animal.)も可能だが、やや堅い・説明調。

ひとつのまとまりとして捉えるなら単数扱いになります。

Five minutes is enough.

(5分で十分だ。)

  • Ten dollars is a lot for a kid.(子どもにとって10ドルは大金)も同じ理由で is

動名詞=活動一般・習慣寄り、不定詞=目的・評価・一回性寄り、と感じられることが多いです(文脈次第)。

Reading at night helps me sleep.

(夜に読書することは、私が眠るのを助ける。)

To read at night is a good habit.

(夜に読むことは良い習慣だ。)

💡会話では重い主語を避けて It’s a good habit to read at night. と言い換えるのが自然。

「場所語+動詞+主語」の語順になることがあります。主語は後ろに回っているだけ。

Here comes the bus.

(ほら、バスが来た。)

  • Here/There は場所を示す副詞。主語は the bus

海・川・砂漠・山脈・群島・複数国名などは the を付けるのが原則。

The Pacific Ocean is vast.

(太平洋は広大だ。)

  • 例:the Sahara Desert / the Amazon(川)/ the Alps(山脈)/ the Philippines(国名)。

2-2. 主格補語としての役割(C = complement)

主格補語(しゅかくほご)は、be などのつなぐ動詞(linking verb)の後ろに置かれ、 主語を言い換えたり(=名詞)性質を述べたり(=形容詞)します。
基本形は S + be / seem / become / look / feel / smell / taste + C補語は「目的語」ではありません。受け身(be + 過去分詞)にはできないのが大きな見分けポイント。

Lesson 051 / Section 2-2
✅モチベ:S = C テスト(主語と補語を「=」でつないで自然ならOK)を毎回使うと、読解も英作も一気に安定します。

🧭 用語ミニ辞典(やさしい語注)

complement(補語):主語や目的語の意味を完成させる語。ここでは主語を説明/同定する語(=主格補語)。
linking verb(つなぐ動詞)be, seem, become, look, feel, sound, smell, taste など。主語と補語を「=」でつなぐ役割。
predicate adjective(叙述形容詞):補語に来る形容詞。例:The soup smells good.
predicate noun(主格補語の名詞):主語を同定する名詞。例:She is a doctor.
コツ:「目的語」にならない点が補語の特徴。*She is a doctor → A doctor is been by she.(受け身)は不可。
まず動詞が linking か確認 → その後ろが補語かを判断。

💬 例文で確認:主格補語=名詞(名詞句・名詞節)だけに絞って学ぶ

補語=名詞(可算・a)

She is a doctor.

(彼女は医者だ。)

解説:a doctor名詞の主格補語。S = C テスト:She = a doctor
a は可算名詞を1つとして言う印(最初の紹介)。
補語=固有名詞

The capital of Japan is Tokyo.

(日本の首都は東京だ。)

解説:Tokyo固有名詞の主格補語。the capital of ... は名詞句(主語)。
補語=名詞句(所有格)

This is my book.

(これは私の本だ。)

解説:my book名詞句(所有格 + 名詞)の主格補語。This は指示代名詞。
補語=名詞(複数)

Those are my keys.

(あれらは私の鍵だ。)

解説:主語が複数(Those)なので are。補語も複数形(keys)。
become + 名詞

He became a teacher last year.

(彼は昨年、教師になった。)

解説:become + 名詞 は「〜になる」。a teacher は主格補語(名詞)。
remain + 名詞

The cause remains a mystery.

(原因は謎のままだ。)

解説:remain + 名詞 も可(頻度は形容詞より少なめ)。a mystery=「謎という状態」。
受動+名詞補語(結果)

He was elected president.

(彼は大統領に選ばれた。)

解説:能動形 elect A president の受動。president は結果を示す名詞補語として主語を言い換える。
受動+名詞補語(任命)

She was appointed ambassador to Japan.

(彼女は日本大使に任命された。)

解説:appoint A B の受動。ambassador は肩書き=名詞の補語。
補語=名詞句(形容詞+名詞)

My father is a good cook.

(私の父は料理上手だ。)

解説:補語の中心は名詞 cook。形容詞 good は名詞を修飾しているだけ。
補語=名詞(同格)

Ms. Clark is our manager and a mentor.

(クラークさんは私たちのマネージャーでありメンターだ。)

解説:補語に名詞が並列で2つ。どちらも主語を言い換える名詞(S=C)。
補語=名詞句(to不定詞)

My dream is to be a pilot.

(私の夢はパイロットになることだ。)

解説:to + 動詞名詞的に働き補語になれる。将来の目標・目的と相性◎。
補語=名詞句(動名詞)

Her hobby is collecting stamps.

(彼女の趣味は切手集めだ。)

解説:〜ing は「〜すること」=名詞扱い。collecting stamps 全体が補語。
補語=名詞節(that)

The problem is that we are late.

(問題は、私たちが遅れているということだ。)

解説:that + S + V の塊全体が名詞節の補語。内容を言い換える。
補語=名詞節(whether)

The question is whether we can start now.

(問題は、今すぐ始められるかどうかだ。)

解説:whether は「〜かどうか」。内容そのものを補語で説明。
主語=名詞節/補語=名詞

What I need is a break.

(私に必要なのは休憩だ。)

解説:主語が名詞節(What I need)、補語が名詞(a break)。S = C の関係は同じ。
補語=代名詞(格の注意)

It is me. (会話的) / It is I. (改まった文)

(それは私です。)

解説:補語が代名詞のとき、口語では me(目的格)が普通。形式ばった文では I(主格)も可。
試験では指示に合わせて使い分ける(学校文法では It is I. を推すことも)。
応用:補語=名詞節(that節)

The problem is that we are late.

(問題は、私たちが遅れているということだ。)

解説:that + S + V 全体が名詞節で補語。主語を「何であるか」で説明するパターン。
注意:look / feel / taste / smell / sound形容詞を後ろに置くときだけ「つなぐ動詞」。
例:The cake tastes sweet.(OK) / *The cake tastes sweetness.(✕ 名詞は不可)
前置詞を伴うときは別物:She looks at the sky.look at は他動詞句で補語ではない)

2-2 FAQ:主格補語で迷いやすいポイント

基本 S + (linking verb) + C。C は主語を言い換える(名詞)か、性質を述べる(形容詞)見分け方 S = C テスト受け身にできない

補語は主語を言い換える/説明する語で、目的語は動詞の受け皿です。補語は受け身にできません。

She is a doctor.

(彼女は医者だ。)

She has a doctor.

(彼女には主治医がいる。)

  • She = a doctor は自然 → 前者は補語
  • *A doctor is had by her.(受け身)は不可ではないが不自然 → 所有の have はふつう受け身にしない。

これらはlinking verbs(つなぐ動詞)として使うとき、後ろは形容詞で主語の性質を述べます。

The soup smells good.

(そのスープは良い匂いがする。)

I feel good today.

(今日は気分が良い。)

💡 well は副詞「上手に」だが、feel well は「体調が良い」の意味になることも(語感の違いに注意)。

-ing は「感じさせる側」、-ed は「感じる側」。どちらも補語に来られます。

The movie was interesting.

(その映画は面白かった。)

I was interested in the movie.

(私はその映画に興味を持った。)

  • -ing=性質(もの/出来事側)、-ed=感情(人側)。

as=「役割として」、like=「〜のように(似ている)」。

He works as a teacher.

(彼は教師として働いている。)

He is like a teacher to me.

(彼は私にとって先生みたいな存在だ。)

💡be + a teacher は同定(S=C)。work as は「役割」としての機能。

remain=状態が続く(客観)/stay=とどまる(やや口語)/keep=保つ(意図/努力がにじむ)。

The room remained warm all night.

(その部屋は一晩中あたたかいままだった。)

Please keep quiet.

(静かにしていてください。)

  • keep + C は命令・助言で頻出(努力して状態を保つ)。

become(改まった・段階的)/get(口語)/turn(色/性質)/go(望ましくない変化)。

She got angry.

(彼女は怒った。)

The sky turned red.

(空が赤くなった。)

The milk went bad.

(牛乳が腐った。)

あります。主語を「何であるか」「どんな内容か」で説明します(フォーマル寄り)。

The issue is whether we can trust the data.

(問題は、私たちがそのデータを信頼できるかどうかだ。)

The problem is that we are late.

(問題は、私たちが遅れているということだ。)

これらは主に補語(述語位置)専用の形容詞。ふつう名詞の前(限定用法)には置きません。

The baby is asleep.

(赤ちゃんは眠っている。)

The driver was to blame.

(運転手に責任があった。)

  • 名詞の前に置く場合は別語形を使う:a sleeping baby(現在分詞で限定)。

はい。to + 動詞 の塊が名詞化して補語になります。目的・役割を言い換える便利な型。

My job is to help customers.

(私の仕事はお客様を助けることだ。)

Our goal is to reduce costs.

(私たちの目標はコストを下げることだ。)

look=見た目、sound=聞こえ、seem/appear=総合的な印象(確証弱め)。

She looks tired.

(彼女は疲れているように見える。)

She seems tired after the trip.

(旅行の後で、彼女は疲れているようだ。)

  • seem/appear は主観評価、look は視覚に基づく印象。

2-3. 呼びかけ語(vocative)

呼びかけ語(vocative)とは、話し手が相手(読者・聞き手)の注意を引くために名前や肩書を呼ぶ語のことです。
文の中では主語とは別扱いで、通常カンマで文の核から切り離します(文頭・文中・文末のいずれにも置けます)。

Lesson 051 / Section 2-3
✅モチベUP:相手の名前を自然に添えるだけで、会話もメールもグッと丁寧に!
まずは「置き場所」と「カンマ」のルールを押さえれば、怖くありません。

🧭 呼びかけ語とは(かんたん定義)

  • 役割:「ねえ」「○○さん」「みなさん」のように、相手に向けて呼ぶ語。
  • 文法上の位置づけ:文の核(S + V …)とは別の付加要素。主語ではないため、動詞の形(単数・複数)に影響しません
  • 見た目:通常はカンマ , で挟んで示す(文頭/文中/文末)。
  • よく使う形:人名(Alex)、敬称・役職(Mr./Ms./Dr./Professor など)、集団名(everyoneteam など)。

📌 置き場所とカンマ(パターン)

文頭
Vocative, S + V ...
例:呼びかけ→文の核。あいさつの後などに自然。
文中
S, vocative, V ...
例:発話の途中で相手の注意を引く。前後を2つのカンマで挟む。
文末
S + V ..., vocative.
例:言い終わりに相手を添えて丁寧さや親密さを出す。
注意:呼びかけ語は主語ではありませんAlex, が付いていても、動詞の形は文の主語に合わせます。

🧩 呼びかけ語になれる語のタイプ

  • 人名:AlexSakura など(名詞)。
  • 敬称+姓:Mr./Ms./Mrs. + SurnameDr., Professor, Captain など役職名も)。
  • 親称:sir / ma’am(丁寧)。guys はカジュアルで相手により不適切な場合あり。
  • 集団名:everyone / team / folks など。
  • 呼格ではふつう冠詞なし:Professor はOK、*the Professor はふつう不可。
  • 大文字:人名・敬称は基本大文字で書く(Dr., Professor)。
  • 感嘆詞:heyoh は呼びかけの前に置かれて強い注意喚起を作れる(例文は後セクションで)。
言葉づかいの配慮:呼びかけは距離感が表れます。フォーマルな場は Mr./Ms. + 姓、親しい間柄なら 。集団には everyone が無難です。

✉️ 書き言葉での扱い(メール・手紙)

  • 件名・あいさつ行:Dear + 名前宛名/呼びかけで、本文の文法とは別枠。本文内の呼びかけは原則カンマで区切ります。
  • あいさつのカンマ:Hi, Alex,Hi Alex, はスタイル差。社内基準に合わせましょう。
  • 敬称の選択:肩書・敬称は相手の希望や組織文化に合わせると安心です。

⚠️ よくあるミスと回避法

  • ミス:呼びかけ語を主語と勘違いして動詞の形を誤る。
    → 対策:S + V の核を先に見つけ、呼びかけ語はカンマで外側に置く。
  • ミス:文中の呼びかけを片側だけカンマで区切る。
    → 対策:文中は前後2つのカンマで挟む。
  • ミス:the を付けてしまう。
    → 対策:呼びかけは原則裸の名詞(冠詞なし)

📚 ミニ辞典(ことばの意味)

vocative(呼びかけ語):相手や読者に向けて呼ぶ語。文の核からカンマで区切る
honorific(敬称)Mr./Ms./Mrs./Dr./Professor など、敬意を表す語。

💬 例文で感覚をつかもう!(呼びかけ語:相手の注意を引く語/文の核からカンマで切る)

文頭 / 基本

Alex, could you open the window?

(アレックス、窓を開けてくれる?)

解説:Alex呼びかけ語カンマで文の核(you + open)から切り離す。呼びかけ語は主語ではないので、動詞の形は主語 you に従います。
文中 / 集団

Please, everyone, take your seats.

(皆さん、席に着いてください。)

解説:文中の呼びかけは前後2つのカンマで挟みます。Please は丁寧さを上げる語。everyone は「みなさん」。
文末 / ビジネス

Great work today, team.

(今日はよくがんばったね、チームのみんな。)

解説:文末に添えると、親近感や称賛をやわらかく伝えられます。呼びかけ語はカンマの後に置くのが基本。
文中 / フォーマル

Excuse me, sir, is this seat taken?

(すみません、サー、この席は空いていますか?)

解説:sir丁寧な呼びかけ。文中は必ず両側をカンマで区切ります。女性には ma’am
文末 / 敬称

Thank you for your feedback, Professor.

(ご意見をありがとうございます、先生。)

解説:本文中の呼びかけ。Dear Professor宛名で別扱い、本文内ではこのようにカンマ区切りの呼びかけになります。
文頭 / アナウンス

Ladies and gentlemen, welcome aboard.

(ご搭乗の皆さま、ようこそお越しくださいました。)

解説:複合の呼びかけ語もOK。役割は同じでカンマで核文から分離します。ややフォーマルなトーン。
文中 / カジュアル

Hey, Mom, I’ll be home by six.

(ねえ、お母さん、6時までに帰るよ。)

解説:hey は強めの注意喚起。Mom は家族呼称で大文字表記が自然。両側カンマを忘れずに。
文頭 / 恋愛

My love, you mean the world to me.

(愛する人よ、あなたは私にとってすべてです。)

解説:My love親密な呼びかけ主語は you。呼びかけは文の核(you + mean)に影響しません。
文頭 / 役職+姓

Dr. Tanaka, your 10 a.m. patient is here.

(田中先生、午前10時の患者さんが到着しました。)

解説:敬称・役職+姓の呼びかけ。the は付けません(*the Dr. Tanaka は不可)。固有名+敬称は大文字。
文末 / 疑問

Are you ready, kids?

(準備はいいかい、子どもたち?)

解説:語尾の呼びかけでも主語は youkids はカジュアル。相手との関係に注意。
文末 / 勧誘

Let’s begin, friends.

(始めましょう、みなさん。)

解説:Let’s は「〜しましょう」。最後に呼びかけを添えると、柔らかい丁寧さが出ます。
文頭 / 冠詞なし

Captain, the ship is ready.

(船長、船は出航準備ができています。)

解説:呼びかけ語ではふつう冠詞を付けません*the Captain は不可)。役職名をそのまま呼ぶ形。
文中 / タグ疑問

You can join us, Tom, right?

(トム、君も参加できるよね?)

解説:文中の呼びかけは両側カンマright? は「だよね?」のタグ疑問で確認のニュアンス。
文頭 / 命令文

Everyone, please keep your voices down.

(皆さん、声のボリュームを下げてください。)

解説:命令文(please + 動詞原形)に呼びかけを添えると、丁寧でわかりやすい依頼になります。

2-3 FAQ:呼びかけ語のルール & 使い分け

要点 呼びかけ語は 相手の注意を引く名詞(人名・敬称・集団名)。文の核(S + V)からカンマで切り離します。
見分け方 動詞の形は主語に合わせ、呼びかけ語には左右されません(呼びかけ語は主語ではない)。

なりません。呼びかけ語は文の外側にある付加要素で、動詞の人称・数は主語だけに従います。

Alex, you are late.

(アレックス、君は遅刻だよ。)

  • 主語は youAlex呼びかけであり、主語ではありません。

  • 文頭:呼びかけ語の直後に1つカンマ。
  • 文中:呼びかけ語を前後2つのカンマで挟む。
  • 文末:文の最後に呼びかけ語を置き、直前にカンマ
💡 文中は左右2つのカンマが「はさみ忘れ」対策のコツです。

違います。Dear + 名前宛名(導入句)で、本文の文法とは別枠。本文中の呼びかけはカンマで区切る必要があります。

Hi Alex,

(やあ、アレックス、)※メール冒頭の宛名・あいさつ

Thank you for your reply, Alex.

(ご返信ありがとうございます、アレックス。)※本文中の呼びかけ

ふつう付けません。呼びかけは裸の名詞が基本:Professor / Captain / Doctor

Professor, may I ask a question?

(先生、質問してもよろしいですか?)

  • the professor は「その教授」という説明で、呼びかけではなく主語・目的語などとして使う表現です。

呼びかけ語として名前のように使うときは大文字(Mom / Dad)。my mom のように所有格が付くと普通名詞扱いで小文字が基本です。

Mom, I finished my homework.

(お母さん、宿題終わったよ。)

I told my mom about it.

(私はそれについてお母さんに話した。)

  • everyone:丁寧で無難、包摂的
  • folks:くだけた温かさ。場によってはカジュアル過ぎる。
  • guys:地域差あり。フォーマルや多様性配慮の場では避けることも。

Everyone, please come this way.

(皆さん、こちらへお越しください。)

可能です。, で並べ、最後は and を使うのが自然。

Ladies and gentlemen, colleagues, and friends, welcome.

(ご来賓の皆様、ご同僚の皆様、そしてご友人の皆様、ようこそ。)

使えます。文頭・文中・文末のいずれも可能で、聞き手の注意を引く位置に置きます。

Could you help me, Tom?

(手伝ってくれる、トム?)

Team, let's focus!

(チームのみんな、集中しよう!)

  • 同格:名詞が名詞を説明(主語の一部)。
  • 呼びかけ:相手に注意を向ける(文の外側)。

My friend Alex lives in Osaka.

(私の友人アレックスは大阪に住んでいる。)※Alex は同格、主語に含まれる

Alex, my friend lives in Osaka.

(アレックス、私の友人は大阪に住んでいるよ。)※Alex は呼びかけで文外

使えます。多くの場合、hey / oh の後に呼びかけ語を置き、その後をカンマで区切ると読みやすいです。

Hey, guys, listen up.

(ねえ、みんな、よく聞いて。)

連発すると上から目線押しつけがましさに響くことがあります。please ややわらかい言い回しと組み合わせ、頻度を調整しましょう。

Everyone, could you please lower your voices?

(皆さん、声のボリュームを下げていただけますか?)

  • カンマの位置で短いポーズを入れると自然。
  • 呼びかけ語は軽く上げ調子(質問調)やフラット気味に置き、文の核で主要な強勢を置くと伝わりやすい。

Alex, could you close the door?

(アレックス、ドアを閉めてくれる?)

3. 目的格(Objective Case)とは?

目的格は「動詞や前置詞のあと」に来て、動作の受け手場所・時間・数量などを表す形です。英語の 名詞は形が変わりませんが、 代名詞I → meshe → her のように形が変わります。

Lesson 051 / Section 3
✅モチベUP:「動詞や前置詞のあと=目的格」を合言葉にすると、読むスピードが一気に上がります!
3-1 動詞の目的語 S + V + O

動詞のあとに置いて「何を?誰を?」に答える

I found a wallet.

(私は財布を見つけた。)

解説:found(見つけた)の「何を?」にあたるのが a wallet目的語(目的格)。名詞は形が変わらない点も確認。
3-2 目的格補語 S + V + O + OC

目的語を「何であるか」に言い換える名詞

We elected him captain.

(私たちはキャプテンに選んだ。)

解説:him が目的語(代名詞は目的格になり形が変化)。captain目的格補語(O を言い換える名詞)。O = captain の関係を作ります。
3-3 前置詞の目的語 Prep + O

前置詞の直後に来る名詞・代名詞

She looked at me.

(彼女はを見た。)

解説:at の後ろは必ず名詞(目的格)。代名詞は I → mehe → him のように目的格に変化します。
3-4 副詞的に用いられる目的格 数量・時間・距離 など

名詞なのに「どれくらい」「いつ」を表す使い方

Wait a minute, please.

1分待ってください。)

解説:a minute は名詞ですが、文全体では副詞的(時間を表す)に働いています。 「時間・距離・数量」名詞のよくある用法です。
3-5 形容詞的に用いられる目的格 名詞が名詞を修飾

名詞が別の名詞を説明(年齢・色・形など)

She is five years old.

(彼女は5歳です。)

解説:five years は見た目は名詞ですが、 old説明(形容詞的)に支える形。数量名詞の特徴的な使い方です。

3-1. 動詞の目的語(Objective Case after Verbs)

目的語(object)は、動詞のあとに来て何を?(もの)/ 誰を?(人)」に答える語です。
英語では名詞は形が変わりませんが、代名詞I → mehe → himshe → her のように 目的格へ形が変わります。

Lesson 051 / Section 3-1
✅モチベUP:「動詞のあと=O(目的語)」という合言葉で、英文の骨格(S + V + O)がすぐ見抜けるようになります!

🧭 基本の型(まずは骨組み)

S(主語) + V(動詞) + O(目的語)

  • 主語(S)=だれ/なにが行う? 動詞(V)=何をする?  目的語(O)その動作の受け手(「何を?/誰を?」)。
  • 目的語になれるのは:名詞代名詞(目的格)名詞句名詞節 など。

🧩 目的格:代名詞の形(最重要一覧)

主格(主語) 目的格(目的語) メモ
Ime「私を/に」
youyou同形(「あなたを/に」)
hehim「彼を/に」
sheher「彼女を/に」
itit同形(「それを/に」)
weus「私たちを/に」
theythem「彼ら(彼女ら/それら)を/に」
whowhomかたい文で使用(会話では who を目的語に使うことも多い)
💡 名詞(a book, the movie など)は形が変わりません。代名詞だけ目的格に注意!

📌 よく出る「O(目的語)」をとる動詞

意味を知っておくと「何を?誰を?」が見つけやすくなります。

日常頻出
have(持つ) / make(作る) / need(必要とする)
want(欲しい) / like(好き) / know(知っている)
see(見る) / hear(聞く) / find(見つける)
やや発展
tell(伝える) / ask(頼む/質問する) / help(助ける)
※「人+もの」の二重目的語は 3-2 で扱います。

🔍 見分け方チェック(超シンプル)

  1. 動詞(V)を先に探す:文の中の「動作の中心」を見つける。
  2. 「何を?誰を?」と質問:答えになる語=O(目的語)
  3. 代名詞の形を確認:me / him / her / us / them などが来ているか。
⚠️ よくある誤り:I(主格)を動詞の後に置く → 正しくは me(目的格)。

📚 ミニ辞典(ことばの意味)

  • verb(動詞)run(走る)、eat(食べる)など、動作や状態を表す語。
  • object(目的語):動詞のあとに来て、行為の相手や対象を表す語(「何を?誰を?」)。
  • objective case(目的格):目的語に使われる代名詞の形(me / him / her / us / them など)。

💡 学習のコツ(長文で迷わないために)

  • 先に V を見つける→ O を探すfind → what? のように自問)。
  • 代名詞が出たら格の形を即チェック(me / him / her / us / them)。
  • 「人+もの」の並びは 3-2 のテーマ。ここでは「V + O(1つ)」を確実に。
✅小さな成功体験を:1文につき「V と O を言えるか」をゲーム化。脳は即時フィードバックでやる気が続きます!

💬 例文で確認:動詞のあとに来る「目的語(O)」を見抜こう

肯定文 / 名詞句

I bought a new laptop.

(私は新しいノートPCを買った。)

解説:S + V + O = I + bought + a new laptop
語注:buy(買う)/laptop(ノートPC)。
肯定文 / 不可算名詞

She likes music.

(彼女は音楽が好きだ。)

解説:music は数えない名詞(不可算)。冠詞 a/the は不要。
語注:like(好きである)。
肯定文 / 名詞句

We watched the movie last night.

(私たちは昨夜、その映画を見た。)

解説:目的語は the movie。時間表現 last night は副詞句で、目的語ではない。
語注:watch(注意して見る)。
肯定文 / 代名詞(目的格)

He knows her.

(彼は彼女を知っている。)

解説:代名詞は目的語位置で目的格she → her)。
語注:know(知っている)。
肯定文 / 代名詞(目的格)

They invited us.

(彼らは私たちを招待した。)

解説:we → us。動詞 invite の「誰を?」=us
語注:invite(招待する)。
命令文

Please call me later.

(あとで私に電話してください。)

解説:命令文でも目的語は同じ位置(V のあと)。me は目的格。
語注:call(電話する)/later(後で)。
肯定文 / 行為の対象

The kids broke the window.

(子どもたちがを割った。)

解説:broke(壊した)の「何を?」=the window
語注:break(壊す)→過去 broke
恋愛 / 定番

I love you.

(私はあなたを愛しています。)

解説:you は主格・目的格で同形。SVO の最頻パターン。
語注:love(愛する/大好き)。
ビジネス

My boss approved the plan.

(上司はその計画を承認した。)

解説:動詞 approve は「〜を承認する」で直接目的語をとる(approve of とは別用法)。
語注:plan(計画)。
肯定文 / 抽象名詞

Everyone understood the idea.

(みんながその考えを理解した。)

解説:抽象名詞 idea も目的語になれる。
語注:understand(理解する)→過去 understood
肯定文 / 名詞(単数扱い)

I miss home.

(私は故郷・家が恋しい。)

解説:miss は「〜がいなくて寂しい/恋しい」。home は目的語の名詞。
語注:辞書の miss + 名詞 の項目を確認しておくと迷わない。
定番表現

She practices the piano every day.

(彼女は毎日ピアノを練習する。)

解説:楽器は「the + 名詞」が定番(play the piano)。ここでは practice(練習する)+ 目的語。
語注:every day(毎日)。
ビジネス / フォーマル寄り

He refused the offer.

(彼は申し出を断った。)

解説:refuse は「はっきり断る」。目的語は the offer
類語:decline(丁寧に断る)も SVO。
疑問文

Do you remember my name?

(あなたは私の名前を覚えていますか?)

解説:目的語の核は namemy は所有の意味を足す語(形容詞)で、目的語そのものは名詞。
語注:remember(覚えている)。
肯定文 / 代名詞

I fixed it.

(私はそれを修理した。)

解説:it は主格・目的格が同形。文脈で「それ」を指すものが決まる。
語注:fix(直す)。
肯定文 / 代名詞(複数)

We met them at the station.

(私たちは駅で彼らに会った。)

解説:they → them。句 at the station は場所の副詞句で目的語ではない。
語注:meet(会う)→過去 met

3-1 FAQ:動詞の目的語(Object)で迷いやすい所

要点 目的語は動詞のあとに来て「何を?/誰を?」に答える語(名詞・代名詞・名詞句・名詞節)。
チェック法 まずV(動詞)を見つけ、V + what?/whom? と自問して答えが出る語を探す。

目的語は動詞のあとに来る「対象」。
主格補語S + be/感覚動詞 + C主語を説明する語(2-2の範囲)。

I like coffee.

(私はコーヒーが好きだ。)※coffee=目的語

Coffee is my favorite drink.

(コーヒーは私の大好きな飲み物です。)※補語=主語を説明(目的語ではない)

  • 他動詞V + O を求める(例:need, like, make, know)。
  • 自動詞O を取らない(例:arrive, happen, sleep)。

We reached the station at noon.

(私たちは正午にに到着した。)※reach は他動詞(前置詞不要)

We arrived at the station at noon.

(私たちは正午に駅に到着した。)※arrive は自動詞で at が必要

なれます。that節wh節動名詞(-ing)も名詞として振る舞えます。

I believe that she is honest.

(私は彼女が正直だと信じている。)

She enjoys swimming.

(彼女は泳ぐことを楽しむ。)

多くは副詞句で、目的語ではありません。「何を?誰を?」に答えるかで判定します。

We played soccer yesterday.

(私たちは昨日サッカーをした。)※soccer=目的語、yesterday=時間の副詞

同じです。助動詞や do/does/did の後ろに動詞原形、そのあとに目的語が来ます。

Do you know the answer?

(あなたは答えを知っていますか?)

I don’t know it.

(私はそれを知らない。)

動詞のあと=目的語の位置ではme(目的格)です。

Please help me.

(どうかを手伝ってください。)

能動文の目的語は、受動文では主語になります。

They built a bridge in 2020.

(彼らは2020年にを建設した。)

A bridge was built in 2020.

は2020年に建設された。)

英語は「短→長」が読みやすい傾向。先に短い目的語、後ろに説明を置くとスムーズです。

I found the book you recommended very helpful.

(あなたがすすめてくれたその本はとても役立つと分かった。)

短い代名詞(it / him / her / them など)は、ふつう動詞と小詞の間に置きます。

Turn it off, please. (✅正)

(それの電源を切ってください。)

Turn off it. (❌ふつう不可)

(代名詞は間に入れるのが自然。)

  • a/an:不特定の1つ。
  • the:話し手・聞き手にとって特定のもの。
  • 不可算名詞(coffee, music など)はふつう冠詞なし。

I need a charger.

(私は充電器が一つ必要だ。)

I found the charger.

(私はその充電器を見つけた。)

文脈で明らかなとき、eat / read / write / study などは目的語を省略しても通じます。

We already ate.

(私たちはもう食べました。)※「何を」は文脈に依存

そのテーマは3-2 目的格補語(二重目的語・O + OC も含む)で詳しく扱います。ここ(3-1)はまず V + O(1つ) を確実にできるようにする章です。

3-2. 目的格補語(Object Complement)

目的格補語(OC)とは、目的語(O)が 「何であるか/どんな状態か」を説明する語です。基本の骨組みは S + V + O + OC
例:We elected him captain. (私たちは彼をキャプテンに選んだ)

Lesson 051 / Section 3-2
✅モチベUP:「O を OC に=同一人物・同一物の言い換え」と意識すると、文の意味が一瞬でつかめます。

🧭 基本の型

S(主語) + V(動詞) + O(目的語) + OC(目的格補語)

  • OCの役目O が「何であるか/どういう状態か」を言い換え・命名・評価する。
  • このレッスンの焦点:名詞(captain, a hero, president, Lily など)をOCにする用法を中心に扱います。 ※形容詞OC(make him happy など)や不定詞OCは触れるだけ。
  • OとOCの関係O ≒ OC(同一人物・同一物)。語感としては「O を OC にする/と呼ぶ」。

🔍 見分け方のコツ(2秒チェック)

  1. beテストO + be + OC が自然なら OC の可能性大。
    例:We elected him captain.He is captain. ✅自然
  2. 言い換えテスト:「O を OC に(と)する/呼ぶ」と日本語でしっくりくれば OC。
  3. 代名詞の形O は必ず目的格him / her / them / me / us)。

📌 名詞をOCにとりやすい動詞(意味別)

任命・選出・役割
elect(選出する) elect him president
appoint(任命する) appoint her manager
name(命名する/任命する) name the baby Lily
make(〜にする) make him captain
choose(選ぶ) choose her leader
call(〜と呼ぶ) call him a hero
評価・発見(名詞OC/形容詞OC両方あり)
consider(〜とみなす) consider it a problem / important
find(〜だとわかる) find him a genius / helpful
leave(〜のままにしておく) leave it a secret / open
※この章では特に 名詞OC(a hero / president など)に注目します。

📝 冠詞と as のコツ(役職名・肩書き)

  • 役割・肩書きは無冠詞が自然:elect him president / appoint her manager(「その役職に」というニュアンス)。
  • 分類・評価を意識するときは a/an を使う:call him a hero(彼を「ある種類の人=英雄」と呼ぶ)。
  • as を入れてもOKの動詞あり:appoint her as managername him as captain(入れない方が簡潔な場面も多い)。
💡 迷ったら「役職=無冠詞 / 評価・分類=a/an」でまずは十分。

🔁 受動態にするとどうなる?

能動文の O が受動文の 主語(S) になり、OCbe動詞の後でその主語を説明します。

能動 They elected him president.
受動 He was elected president.
⚠️ 受動でも OC は消えません。主語を説明する語として残ります。

❌ よくあるミス(先に知って回避!)

  • Oの格ミスhe を使ってしまう → 正しくは him(目的格)。
  • OCの種類取り違え:この章は名詞OC中心。形容詞OC(make him happy)は別物として整理。
  • 冠詞の過不足:役職名は無冠詞が基本(elect him president)。評価語は a/an を忘れずに。
  • 二重目的語と混同give him a bookO1(人)+ O2(物)OCなしelect/name/make などと区別。

🚀 学習の進め方(短時間で効果UP)

  1. 動詞を見つけたら、V + O + OC になっていないかチェック。
  2. beテストO + be + OC が自然か確かめる。
  3. 冠詞と as の使い分けだけ意識して、まずは頻出動詞(elect / appoint / make / call / name / consider)を固める。
✅「O と OC は同一」と意識できれば、長文の把握が一気にラクになります。

💬 例文で確認:S + V + O + OC(OC=目的語を言い換える名詞)

任命・選出

We elected him president.

(私たちは大統領に選出した。)

解説:S + V + O + OChim=目的語(目的格)、presidentOC
💡 O + be + OC テスト:He is president. ✅自然(役職名は通常無冠詞)。
任命・選出

The board appointed her manager.

(取締役会は彼女マネージャーに任命した。)

解説:役職名はふつう無冠詞appointed her manager)。appointed her as manager も可だが簡潔さでは無冠詞型がよく使われます。
命名

They named their daughter Lily.

(彼らはリリーという名前を付けた。)

解説:their daughter=O、Lily=OC(固有名詞)。
💡 beテスト:Their daughter is Lily.(「娘=リリー」)✅
〜にする

The coach made her captain.

(コーチは彼女キャプテンにした。)

解説:make は OC を取りやすい代表動詞。役割名は無冠詞が自然。
評価・愛情

He called her his soulmate.

(彼は彼女自分のソウルメイトと呼んだ。)

解説:call の「〜と呼ぶ」は OC(名詞)をとる。his soulmate は「評価・立場」を表す名詞句。
⚠️ call him a taxi は「彼にタクシーを呼ぶ」で二重目的語(OCではない)なので注意。
任命・選出

The team chose Alice leader.

(チームはアリスリーダーに選んだ。)

解説:choose も OC を取りうる動詞。leader=役割名で無冠詞が自然。
宣言・公表

The committee declared him the winner.

(委員会は優勝者だと宣言した。)

解説:the winner は「その試合の勝者」という特定なので the を付ける。
評価・発見

The judge found him a nuisance.

(裁判官は迷惑な存在だと認定した。)

解説:find は OC に名詞も取れる(評価)。a nuisance=「ある種類の存在」と見るので a
指定・指名

The government designated Tokyo the capital.

(政府は東京首都に指定した。)

解説:the capital は国家に一つの特定の地位なので the を用いる。
称号・王位

They crowned her queen.

(彼らは彼女女王の冠を授けた。)

解説:queen は地位・役職の名詞OC。beテスト:She is queen.
選出・投票

We voted him chairman.

(私たちは投票で議長に選んだ。)

解説:vote も OC を取りうる(地域差あり)。役職名は無冠詞が基本。
命名(作品)

The editor titled the article "A New Start".

(編集者はその記事「A New Start」というタイトルを付けた。)

解説:title は「題をつける」という他動詞。"..." が名詞OC(作品名)。
通称・ニックネーム

The reporters dubbed the city "the Big Smoke".

(記者たちはその都市“ビッグ・スモーク”と呼んだ。)

解説:dub(通称で呼ぶ)+ 名詞OC(通称)。文化記事でよく見る表現。
評価・みなし

I consider her a friend.

(私は彼女友人だと考えている。)

解説:consider は評価を表し OCに名詞をとる。分類の a を忘れずに。
保持・状態維持

Please keep it a secret.

(それは内緒にしておいてください。)

解説:keep + O + OC(名詞)=O を「〜の状態」に保つ。a secret=「ある秘密」。
結果・変化

The news made him a star overnight.

(そのニュースは一晩でスターにした。)

解説:a star=「ある種類の人」という分類なので a。意味は「彼=スターになった」という言い換えに等しい。

3-2 FAQ:目的格補語(Object Complement)で迷いやすい所

S + V + O + OC 役割OC は O を「何であるか/どんな状態か」に言い換える語(名詞中心)。 判断O + be + OC が自然なら OC。

**OC** は O ≒ OC の関係(同一人物・同一物)。二重目的語は 人 + 物 で、OC はありません。

We elected him captain.

(私たちはキャプテンに選んだ。)※OC(彼=キャプテン)

I gave him a book.

(私はをあげた。)※二重目的語(人+物)で OC なし

**名詞OC** は O を肩書き・役割・名前などで言い換え(例:captain / president)。 **形容詞OC** は O の状態・評価を表現(例:happy / open)。このレッスンは **名詞OC中心**です。

The coach made her captain.

(コーチは彼女キャプテンにした。)※名詞OC

The coach made her happy.

(コーチは彼女幸せにした。)※形容詞OC(参考)

  • 役職・肩書き:無冠詞が自然(elect him president)。
  • 評価・分類a/an(call her a genius)。
  • 唯一・特定the(declare him the winner)。

They declared him the winner.

(彼らは優勝者と宣言した。)

I consider her a friend.

(私は彼女友人だと思っている。)

appoint / name などは with/without as が可能。簡潔さを優先して **無冠詞で as なし** が多用されます。

They appointed her manager.

(彼らは彼女マネージャーに任命した。)

They appointed her as manager.

(彼らは彼女マネージャーとして任命した。)※意味同じ、やや説明的

能動の O が受動では 主語に、OCbe動詞の後で主語を説明する語のまま残ります。

They elected him president.

(彼らは大統領に選出した。)

He was elected president.

大統領に選出された。)

call は「電話する」もあるため、OC を付けないと別の意味に誤解されます。name も OC で「〜に名付ける」。

He called her his mentor.

(彼は彼女自分のメンターと呼んだ。)※OC あり=「〜と呼ぶ」

He called her (no OC).

(彼は彼女電話した。)※OC なし=電話の意味

同じ位置です。OC が長くても O + OC の順。読みにくければカンマや前置詞句を工夫します。

They elected her president of the student council.

(彼らは彼女生徒会の会長に選んだ。)

同格は「名詞+名詞」で前の名詞を後ろの名詞が説明。OC は動詞のあとで O を言い換える点が違います。

My friend, Mike, lives in Osaka.

私の友人マイクは大阪に住んでいる。)※同格(動詞前)

We call Mike our friend.

(私たちはマイク友人と呼ぶ。)※OC(動詞のあと)

consider は通常 as なしO + OCas を入れても意味は通りますが教科書・新聞では省くのが一般的。

Many consider him a pioneer.

(多くの人が先駆者と見なす。)

Many consider him as a pioneer. (OKだが冗長)

(多くの人が先駆者として見なす。)

英語では **引用符** を使うことが多いです(記事・台詞など)。

The editor titled the article "A New Start".

(編集者はその記事「A New Start」と題した。)

They dubbed the city "the Big Smoke".

(彼らはその都市「ビッグ・スモーク」と呼んだ。)

3-3. 前置詞の目的語(Object of a Preposition)

前置詞(preposition)の直後に来て、その意味を受け止める語が前置詞の目的語です。かたちは 前置詞 + 名詞 が基本。
目的語には 名詞代名詞(目的格)動名詞(〜ing)名詞節(the fact that ... など) が来られます。

Lesson 051 / Section 3-3
✅モチベUP:「前置詞のあと=箱の中」と思えば迷いません。箱の中に入れられるのは名詞として働くものだけ!

🧭 基本の型と例

前置詞 + 目的語(名詞句)for mewith my friendsabout the plan など。

I waited for the bus.

(私はバスを待った。)

This gift is for her.

(この贈り物は彼女のためです。)

📝 代名詞は目的格になる(me / him / her / us / them)

前置詞の直後に来る代名詞は必ず目的格です。 for Ibetween you and I は❌。正しくは for mebetween you and me

It’s a secret between you and me.

(それはあなたと私の間の秘密だよ。)

🎯 動名詞(〜ing)が来るタイプ/toは前置詞のことも!

  • 前置詞の後ろに動詞原形は置けません。動詞を置きたいときは 動名詞(〜ing)にします。
  • look forward toto不定詞ではなく前置詞。だから後ろは doing

I’m looking forward to meeting you.

(あなたに会うことを楽しみにしています。)

look forward to meet you ではなく、✅ look forward to meeting you

📌 位置のコツ:前置詞は「文末に残す」か「前に出す」

会話では 前置詞残し(stranding) が普通: the person I talked to。フォーマルなら 先置(pied-piping)the person to whom I talked

会話的(自然)

This is the friend I talked to.

(こちらが私が話しかけた友人です。)

フォーマル(書き言葉)

This is the friend to whom I talked.

(こちらが私が話しかけた友人です。)

🧩 よくある混同:落とせる?要る?いらない?

必ず要る
listen to music
depend on him
look at me
talk about it
不要(他動詞)
discuss the plan (❌ about)
approach the station (❌ to)
reach the hotel (❌ to)
mention the issue (❌ about)
語により省略可
home へは go home(❌ to home)
here/therego there(❌ to there)
inside/outside は副詞用法あり(go inside
⚠️ 同じ「〜について」でも talk about はOK、discuss は前置詞なしで直接目的語を取ります。

🔎 前置詞 of の使い分け(所属・部分・性質)

  • 所属the cover of the book(本の表紙)
  • 部分a piece of cake(ケーキの一切れ)
  • 性質a man of courage(勇気のある人)

I love the smell of rain.

(私は雨の匂いが好きだ。)

💬 例文で感覚をつかもう!—「前置詞+名詞(名詞句)」=前置詞の目的語

基礎

I waited for the bus.

(私はバスを待った。)

解説:for(〜のために/〜を)+ the bus前置詞の目的語for + 名詞 の形を守る。
代名詞の形

This gift is for her.

(この贈り物は彼女のためです。)

解説:前置詞の後ろは目的格(me / him / her / us / them)。for she は❌、for her が✅。
形容詞+前置詞

I’m interested in science.

(私は科学に興味がある。)

解説:be interested inin の後ろは名詞。形容詞とセットの前置詞も多い(afraid of、good at など)。
動名詞

She apologized for being late.

(彼女は遅刻したことを謝罪した。)

解説:前置詞の後ろに動詞原形は置けない。動詞なら -ing(動名詞)にする:for + being late
to が前置詞の型

I’m used to getting up early.

(私は早起きすることに慣れている。)

解説:be used toto前置詞。よって後ろは -ingused to get ❌ / used to getting ✅。
場所

The book on the table is mine.

(そのテーブルの上の本は私のです。)

解説:on the table は名詞 book を修飾する前置詞句。目的語は the table
複合前置詞

Because of the heavy rain, the game was canceled.

大雨のため、試合は中止になった。)

解説:because of の後ろは名詞(名詞句)。節にしたいなら because it rained と別構文にする。
形容詞+前置詞

She is afraid of spiders.

(彼女はクモが怖い。)

解説:be afraid of+名詞。of は「対象・所属」など広くつながる前置詞。
要・前置詞型

We talked about the plan for hours.

(私たちは何時間もその計画について話した。)

解説:talkabout が必要。一方 discuss は前置詞なしで直接目的語を取る(discuss the plan)。
場所・時間

We arrived at the station at noon.

(私たちは正午に到着した。)

解説:arrive at/in の後ろは名詞句。時間も at noon のように前置詞+名詞で表すのが基本。
複合前置詞

There is a river in front of the house.

(その家の前に川がある。)

解説:in front of は三語で1セットの前置詞。後ろの the house が目的語。
動詞+前置詞

He depends on her a lot.

(彼は彼女にとても頼っている。)

解説:depend on(〜に頼る)+目的語。代名詞は必ず目的格(her)。
名詞節(名詞化)

I’m aware of the fact that she moved.

(私は彼女が引っ越したという事実を知っている。)

解説:前置詞の後ろに直接 that節 は置けないのが原則。the fact that ~ のように名詞化して目的語にする。
要・前置詞型(視線/音)

Please listen to the announcement and look at the screen.

場内アナウンスを聞いて、スクリーンを見てください。)

解説:listento が必要、lookat が必要。どちらも後ろは名詞(名詞句)

3-3 FAQ:前置詞の目的語でつまずきやすい所

前置詞 + 名詞(名詞句) 鉄則前置詞の直後は名詞としてはたらくものだけ(名詞・代名詞目的格・動名詞・名詞化表現)。 発見法前置詞 + 何? と問いかけて、箱に入る語を選ぶ。

  • about=「〜について(話題)」
  • of=「〜の(所有・所属・一部・性質)」

We talked about the plan.

(私たちはその計画について話した。)

the cover of the book

本の表紙)

  • for=目的・受益者(〜のために)
  • to=方向・到達点(〜へ/〜に)

This gift is for you.

(この贈り物はあなたのためです。)

I gave the book to her.

(私はその本を彼女に渡した。)

  • on time=時刻通り
  • in time=(締め切り・機会に)間に合って

The train is on time.

(電車は定刻どおりだ。)

I arrived in time for the meeting.

(私は会議に間に合って到着した。)

  • during + 名詞=「期間の中で(の出来事)」
  • for + 期間=「〜のあいだずっと(継続時間)」
  • in + 時期/部分=「〜の中で(年・月・午前など)」

It rained during the game.

試合の間に雨が降った。)

We waited for two hours in the morning.

(私たちは午前中2時間待った。)

  • until=その時刻まで続く
  • by=その時刻までに完了(締切)

Please stay here until five.

5時までここにいてください。)

Submit the report by five, please.

(レポートは5時までに提出してください。)

  • with + 名詞=道具・手段
  • by + 名詞=(受動態の)行為者

He cut the bread with a knife.

(彼はナイフでパンを切った。)

The window was broken by a boy.

(その窓は少年に割られた。)

  • despite / in spite of=前置詞(後ろは名詞
  • although=接続詞(後ろは

Despite the rain, we played.

雨にもかかわらず、私たちは試合をした。)

Although it rained, we played.

雨が降ったが、私たちは試合をした。)

  • except (for)=除外(〜を除いて)
  • besides=追加(〜に加えて)

Everyone came except for Tom.

トムを除いて全員来た。)

Besides Tom, Ken came.

トムに加えてケンも来た。)

to + 名詞なら前置詞to + 動詞原形なら不定詞

I’m looking forward to meeting you.

(あなたに会うことを楽しみにしています。)※to は前置詞→動名詞

I want to meet you.

(私はあなたに会いたい。)※to は不定詞→動詞原形

会話では自然。フォーマル文書では前に出す(先置)こともあります。

This is the person I talked to.

(こちらが私が話しかけた人です。)※会話的(前置詞残し)

This is the person to whom I talked.

(こちらが私が話しかけた人です。)※フォーマル(先置)

3-4. 副詞的に用いられる目的格(Adverbial Objective)

本来は名詞なのに、文の中で「いつ・どれくらい・どこへ・どんなふうに」など 副詞のはたらきをする形を指します。英語ではとても自然な使い方で、
S + V + 名詞(時間/距離/数量/程度/方法/方向) のように、前置詞なしでサッと置かれることが多いのが特徴です。

例:Wait a minute.(時間)/walk five miles(距離)/sleep all night(期間)
Lesson 051 / Section 3-4
✅モチベUP:「質問ことば」で見分けると迷いません。When?(いつ)How long?(どれくらい)How far?(どれだけの距離)Which way?(どっちの方向)に 名詞だけで答えられるなら、この用法の出番です。

🧭 コアイメージ:名詞が「回数・量・長さ・方向」を“さらり”と補う

  • 時間 a minute / two hours / last night など。
  • 距離 five miles / ten kilometers など。
  • 数量・回数 once / twice / three times など(数詞+times)。
  • 程度・量 a lot / a little など(名詞句が副詞的)。
  • 方法・方向 this way / that way / home無前置詞で置かれる語に注意)。
🔎 ヒントfor two hourstwo hours はどちらもOK。ただし for + 期間 は「〜のあいだ」を明示、 期間名詞だけはより口語的でスピーディーな言い方です。

🧩 ミニ例で直感づけ(前置詞なしで“副詞っぽく”置く)

時間

Wait a minute, please.

1分お待ちください。)

距離

I walk five miles every day.

(私は毎日5マイル歩きます。)

期間

We worked all night.

(私たちは一晩中働きました。)

💡 語注minute(分)/mile(約1.6km)/ all night(一晩中=夜のあいだずっと)。

⚠️ 混同注意:補語や前置詞句との違い

  • 補語との違い He is ten years old.主格補語の内部で数量を言っているだけ。副詞的目的格ではありません。
  • 前置詞句との違い for two hours は「for + 名詞」。two hours単独もOKだが、意味はほぼ同じ。文体・強調の好みで選択。
  • 方向語 go home / this way は無前置詞で副詞的に使われます(to home は不可)。

💬 例文で体感しよう:名詞が「時間・距離・回数・程度・方向」などをサッと補う!

時間

Please wait a minute.

1分お待ちください。)

解説:a minute は本来名詞ですが、ここでは「どれくらい待つか」を示す副詞的なはたらき(= 副詞的目的格)。 for a minute でもOKだが、a minuteだけでスピーディー。
期間

She slept eight hours last night.

(彼女は昨夜8時間眠りました。)

解説:eight hoursどれくらいの長さかを伝える副詞的目的格。 for eight hours と同じ意味。hour(時間)複数形に注意。
期間

We worked all day.

(私たちは一日中働きました。)

解説:all day は「いつからいつまで」の期間全体を表す名詞句で、副詞的に機能。 for the whole day でもOK。
距離

I jog five kilometers every morning.

(私は毎朝5キロ走ります(ジョギングします)。)

解説:five kilometers距離を副詞的に補足。 単位は国や場面で km / miles を使い分け。kilometer の複数形 kilometers に注意。
頻度(リズム)

The bus comes every ten minutes.

(バスは10分おきに来ます。)

解説:every + 期間名詞 で「〜ごと」。名詞句が副詞的に働いて「頻度の間隔」を示す。
回数

She called me two times yesterday.

(彼女は昨日、私に2回電話しました。)

解説:two times(= twice)で回数を名詞句で表現。副詞的に文全体を修飾。 3回以上は three times, four times, ...
程度・量

He laughs a lot.

(彼はたくさん笑います。)

解説:a lot は名詞句だが、話し言葉では程度副詞のように使われることが多い。 より書き言葉なら greatly など。
程度・量

She smiled a little.

(彼女は少し微笑みました。)

解説:a little も名詞句だが、ここでは程度を表す副詞的目的格。 量や度合いを名詞で表しているイメージ。
方向・方法

Please come this way.

(こちらへどうぞ。)

解説:this way は名詞句(way)だが、前置詞なしで「どちらへ?」に答える副詞的用法。 that way / any way なども同様。
方向

We arrived home late.

(私たちは家に遅く到着しました。)

解説:home は副詞的に使うのが自然で、to home は通常❌。 「どこへ?」という方向を名詞だけで表している。
距離+動き

Please move two steps forward.

2歩前へ進んでください。)

解説:two steps移動量(距離)を名詞で表す副詞的目的格。 one step / three steps などで応用できます。
時点・期間

Prices rose this year.

(物価は今年上がった。)

解説:this year / last week / yesterday などの時間名詞は、前置詞なしで副詞的に置かれる代表。
期間

The meeting lasted three hours.

(会議は3時間続いた。)

解説:last(続く)に対し、three hoursどのくらい続いたかを副詞的に補う。
程度・割合

I agree one hundred percent.

(私は100%賛成です。)

解説:one hundred percent は名詞句だが、ここでは程度を副詞的に言い切る表現。 口語で非常に一般的。
方向+距離

We drove north two miles.

(私たちは北へ2マイル走った。)

解説:two miles距離を名詞で、副詞的に補う。 north / south / east / west などの方角語と相性が良い。
期間

I studied the whole morning.

(私は午前中ずっと勉強しました。)

解説:the whole morning は名詞句で、どれくらい続いたかを副詞的に説明。 the whole day / the whole week にも応用可能。

3-4 FAQ:名詞が「時間・距離・回数・程度・方向」を副詞っぽく言うときの疑問

鉄則 S + V + 名詞(時間・距離・回数・程度・方向)前置詞なしでも自然に副詞的に働きます。
見分け方 When? / How long? / How far? / How many times? / Which way? / How much?名詞だけで答えられるなら、この用法の出番です。

  • for two hours … 期間を明示(やや丁寧・明確)
  • two hours … 会話で多用(テンポよく言える)

We talked for two hours.

(私たちは2時間話しました。)

We talked two hours.

(私たちは2時間話しました。)※口語的・スピーディー

home / here / there は副詞的に使うのが普通。to home / to here / to there は通常❌。

We went home early.

(私たちは早く家に帰りました。)

Please come here/there.

(こちらへ/あちらへ来てください。)

1回=once/2回=twice/3回以上=X times。副詞的に回数を表します。

I watched the movie three times.

(私はその映画を3回見ました。)

I tried once, and succeeded.

(私は1回試して、成功しました。)

原則として不要last weeknext Mondaythis yearevery morning

See you next Monday.

次の月曜日に会いましょう。)

I jog every morning.

(私は毎朝ジョギングします。)

  • long … 副詞(長く)
  • a long time … 名詞句(長い時間)=副詞的目的格
  • for long … 否定や疑問で「長く(は)」

I didn’t wait long.

(私は長くは待たなかった。)

I waited a long time.

(私は長い時間待った。)

  • ago … 「今からみて」〜前(現在基準)
  • before … ある過去時点からみて〜前(別基準)

I met her two years ago.

(私は2年前に彼女に会った。)

He said he had met her two years before.

(彼はそれより2年前に彼女に会っていたと言った。)

「価格・時間・期間・重さ」などの数量名詞が、結果的に「どれくらい?」を説明して副詞的に働きます。

It cost ten dollars.

(それは10ドルかかった。)

The meeting lasted three hours.

(会議は3時間続いた。)

  • everyday … 形容詞「日常の」
  • every day … 名詞句「毎日」=副詞的目的格

I study English every day.

(私は毎日英語を勉強します。)

These are my everyday shoes.

(これは私の普段の靴です。)

副詞的に距離を言うときは複数walked five miles。ただし名詞を修飾するときは単数+ハイフン:a five-mile walk

I walked five miles.

(私は5マイル歩いた。)

It was a five-mile walk.

(それは5マイルの散歩でした。)

基本は動詞のすぐ後ろ(流れが自然)。強調したいときは文頭/文末に移動も可。

She studied three hours last night.

(彼女は昨夜3時間勉強した。)

Three hours, she studied last night.

3時間も、彼女は昨夜勉強した。)※強調配置

all day long のほうがねっとり強い強調。話し言葉で感情を込めたいときに。

It rained all day.

(一日中、雨が降った。)

It rained all day long.

(一日中ずーっと、雨が降った。)

hard は「一生懸命に」の副詞。hardly は否定語「ほとんど〜ない」。副詞的目的格(名詞)とは品詞が違います。

She worked hard (副詞).

(彼女は一生懸命働いた。)

She hardly slept.

(彼女はほとんど眠らなかった。)

3-5. 形容詞的に用いられる目的格(Adjectival Objective)

本来は名詞である語や名詞句が、文の中で形容詞のはたらき(=名詞を説明する役割)をする用法です。
代表的なのは 大きさ材質年齢用途 などを表す名詞で、
名詞 + 名詞(形容詞的)(後置)や be動詞 + 名詞(形容詞的)(補語)として現れます。

例:The bird is deep blue.(色)/ She has a daughter your age.(年齢)/ The door is glass.(材質)
Lesson 051 / Section 3-5
✅モチベUP:「どんな?」に名詞で答えられるならチャンスです。What color/size/material/age? と自問して、名詞でサッと足せると自然な英語になります。

🧭 コアイメージ:名詞で「性質」をひと言でタグ付け

  • deep blue / jet black / snow white など。blue は名詞ですが、色名は形容詞的に使われます。
  • 材質glass / leather / cottonThe table is glass.「ガラス製」)。
  • 年齢・世代your age / school age / teenagea boy your age)。
  • 用途・対象office use / children only / adults only など。
  • 数値+単位名詞をハイフンで連結:a five-minute walk(名詞の前で形容詞化)。数詞の後は単数形:five-minute ✅ / five-minutes
🔎 見分け方:「それは何でできている?何色?何歳向け?どんな用途?」と問うて、名詞で答えられれば形容詞的に使えることが多いです。

⚠️ 混同注意:名詞修飾のバリエーションと注意点

  • 名詞+名詞(前置)glass door(ガラスのドア):名詞が名詞を前から修飾=一般的。
  • 名詞(形容詞的)補語The door is glass.be動詞の後ろで性質を言い切る型。
  • 後置の名詞句a boy your age年齢・サイズなどは後ろに置いて自然に説明。
  • ハイフン連結名詞の前で数値+単位は単数形+ハイフン:a five-minute walk(×five-minutes)。

💬 例文で体感:名詞で「色・材質・年齢・用途・数値」をサッと“タグ付け”!

色(主語補語)

Her eyes are sky blue.

(彼女の目は空色です。)

解説:sky blue は本来 blue(青:名詞/形容詞) を中心とする色名。 ここでは名詞句が補語として「どんな色か」を形容詞のように言い切ります。
色(主語補語)

The flag is red and white.

(その旗は赤と白です。)

解説:色名はしばしば名詞ですが、補語で「色という性質」を表すときは形容詞的にはたらきます。
材質(主語補語)

The door is glass.

(そのドアはガラス製です。)

解説:glass(ガラス)は名詞ですが、be動詞の補語で「材質」を表し、形容詞的に機能。 同様に cotton / leather / wood / brick も使えます。
材質(主語補語)

The walls are brick.

(その壁はれんがです/れんが造りです。)

解説:brick は名詞(れんが)。材質の名詞で「〜製」を言い切ると、形容詞の役割を果たします。
年齢(後置修飾)

She has a daughter your age.

(彼女にはあなたと同じ年の娘がいます。)

解説:your age名詞句で、「娘」という名詞を後ろから説明(形容詞的)します。 同型で a T-shirt your size(あなたのサイズのTシャツ)も可能。
年齢(後置修飾)

We hired a tutor my age.

(私と同い年の家庭教師を雇いました。)

解説:my age が名詞句として前の名詞 a tutor を説明。 「何歳向け/何歳と同じ」はこの後置の名詞句が自然です。
用途(名詞+名詞)

I bought an office chair.

オフィス用のイスを買いました。)

解説:office(名詞)が chair を前から修飾して「用途」を表します。 同様に travel mug / coffee cup / tennis shoes など、名詞+名詞で属性を“タグ化”できます。
材質(名詞+名詞)

She wore a silk dress and a leather jacket.

(彼女はシルクのドレス革のジャケットを着ていた。)

解説:silkleather は名詞ですが、前から名詞を修飾して材質を示します。
時期(名詞+名詞)

We joined a summer festival downtown.

(私たちは中心街の夏祭りに参加した。)

解説:summer(夏:名詞)が festival を修飾して「いつの行事か」を表します。
数値+単位(名詞の形容詞化)

I bought a two-liter bottle of water.

2リットルのボトル入り水を買った。)

解説:liter は名詞ですが、数詞とハイフンで結び前の名詞を修飾。 ルール:名詞の前で数値+単位は単数形(two-liter ✅)。
数値+単位(名詞の形容詞化)

It’s a five-minute walk from here.

(ここから徒歩5分です。)

解説:minute は名詞。 名詞の前で単位名詞は単数+ハイフン(five-minute ✅ / five-minutes ❌)。
形(主語補語)

The table is oval.

(そのテーブルはだ円形です。)

解説:oval は形を表す語。形名詞・色名詞・材質名詞などが補語で「性質」を述べるとき、形容詞的にはたらきます。
比喩(主語補語)★恋愛

To me, your smile is sunshine.

(私にとって、あなたの笑顔は太陽の光だよ。)

解説:sunshine は名詞ですが、比喩として「どんな性質か」を言い切る補語になり、形容詞的に働きます。
分野・種類(名詞+名詞)

He bought a history book at the science museum.

(彼は歴史の本科学博物館で買った。)

解説:history / science は名詞ですが、book / museum を前から説明して種類・分野を表す形容詞的用法です。

3-5 FAQ:名詞が“形容詞のように”性質・用途・材質を表すときの疑問

コア 名詞・名詞句が 前から名詞を修飾noun + noun)したり、補語で性質を言い切ると形容詞的に働きます。
見分け方 What color/material/size/age/purpose?(どんな色/材質/サイズ/年齢/用途?)と問い、名詞で答えられるならこの用法の出番です。

ふつうは noun + nounglass door)が自然。
材質を言い切るなら補語 be + material、作り方を述べるなら be made of/from を使います。

This is a glass door.

(これはガラスのドアです。)

The door is glass.

(そのドアはガラス製です。)

The door is made of glass.

(そのドアはガラスで作られています。)

  • wood(木)/ gold(黄金) … 名詞で材質そのもの。
  • wooden / golden … 形容詞。見た目・性質を表しやすい(例:golden opportunity=絶好の機会)。

We bought a wooden table.

(私たちは木製のテーブルを買った。)

It was a golden chance.

(それは絶好のチャンスだった。)

原則は単数shoe store ✅ / shoes store ❌)。ただし慣用的な複数もあります(例:sports car)。

I work at a shoe store.

(私は靴屋で働いています。)

He bought a new sports car.

(彼は新しいスポーツカーを買った。)

名詞の前で連語化するときは、単数形+ハイフンが鉄則:five-minute ✅ / five-minutes ❌。

It’s a five-minute walk from here.

(ここから徒歩5分です。)

They are 10-year-old twins.

(彼らは10歳の双子です。)

  • your age / your size名詞句の後置で自然な口語。
  • aged + 数字 … やや書き言葉。ニュース・案内表示でよく使う。

She met a girl your age.

(彼女はあなたと同い年の少女に会った。)

The class is for children aged 10.

(そのクラスは10歳の子ども向けです。)

  • 形容詞a blue shirt(青いシャツ)。
  • 名詞(補語)The sea is blue.(海は青)。
  • 名詞(種別)a deep blue のように色そのものを名詞扱い。

The shirt is blue.

(そのシャツはです。)

I like deep blue.

(私は濃い青が好きです。)

  • children's book … 所有格で対象を示す慣用。
  • adults only … 表示・注意書きで「大人のみ」。
  • for adults … 前置詞句で用途・対象。

This is a children's book.

(これは子ども向けの本です。)

The event is for adults / adults only.

(そのイベントは大人向け大人限定です。)

用途noun + noun が自然:sleeping bag / coffee cup / tennis shoes など。

I borrowed a sleeping bag.

(私は寝袋を借りました。)

He bought a coffee cup.

(彼はコーヒーカップを買った。)

国籍形容詞を使う:Japanese food。ただし Japan's population のように所有格はOK。

I love Japanese food.

(私は日本食が大好きです。)

Japan's population is about 120 million.

日本の人口は約1億2千万人です。)

目安:意見大きさ年齢出身材質用途

a beautiful small round wooden coffee table

美しい・小さな・丸い・木製の・コーヒー用テーブル)

💡 多すぎると読みづらいので、長くなったら of句 や that節 に分けるのも手:
a small table made of wood for coffee など。

  • -ly 副詞 + 形容詞 は原則ハイフン不要highly skilled
  • 形容詞 + 名詞 等はハイフン必要high-quality product

We need highly skilled engineers.

(当社には高度なスキルを持つエンジニアが必要です。)

We sell high-quality products.

(当社は高品質な製品を販売しています。)

一般に色 → 材質 → 用途の順が自然:a blue glass bottle。長すぎるときは of句に逃がせます。

I recycled a blue glass bottle.

(私は青いガラスのボトルをリサイクルした。)

I recycled a bottle made of blue glass.

(私は青いガラスで作られたボトルをリサイクルした。)

4. 所有格(Possessive)とは?

所有格は、「〜の」関係を表す形です。人や動物などの所有は ’s をつけて言い、無生物の所有は of + 名詞 を使うのが基本。
このセクションでは、(つけ方)→ 意味(所有/著者/主語関係/目的語関係…)→ 独立所有格(名詞省略)→ 二重所有格a friend of Tom’s)の順に、実例でやさしく解説します。

✅学びのコツ:「誰の?何の?」と問い、人・動物=’sもの=of をまず意識。迷ったら言い換えで確認しましょう。
Lesson 051 / Section 4
4-1 所有格の形 ’s / ’ / of-phrase

’s のつけ方・複数形・固有名詞・複合名詞まで

Tom’s book(トムの本)/ the girls’ school(女子の学校:sで終わる複数は のみ)/ my father-in-law’s car(義父の車)など。 無生物には the cover of the book のように of を使うのが自然です。

This is Lisa’s notebook.

(これはリサのノートです。)

4-2 所有格の意味 所有・著者・主語/目的語関係・性質・度量…

「〜の」は所有だけじゃない:関係や性質も表す

Hemingway’s novels(作者)/ the children’s demands(主語関係=子どもが要求)/ a week’s absence(度量:期間)など、 意味の広がりをケース別に理解します。

We are expecting the President’s arrival.

(私たちは大統領の到着を待っています。)

4-3 独立所有格 名詞の省略

後ろの名詞が見えなくても意味が通じる形

前に出た名詞を繰り返さずに、Tom’s だけで通じる言い方。 建物名などは慣用的に省略されることが多い(例:my uncle’s(家))。

Her bicycle is newer than Bill’s.

(彼女の自転車はビルのより新しい。)

4-4 二重所有格 a + 名詞 + of + 所有格

冠詞・指示語などがあるときの所有の言い方

a friend of Tom’s / a picture of my father’s のように、 冠詞・指示代名詞・不定代名詞があるときは of + 所有格 を用いる形が自然です。

She is a friend of my mother’s.

(彼女は私の母の友人の一人です。)

4-1. 所有格の形(’s / ’ / of の基本)

所有格は、「〜の」という関係を表す形です。
人・動物の所有はふつう ’s をつけ、sで終わる複数名詞は だけをつけます。
もの(無生物)の所有は of + 名詞 を使うのが自然です。

✅コツ:まず「誰(何)の?」を考える → 人/動物=’sもの=of を基本に。迷ったら言い換えて耳で自然さをチェック!
Lesson 051 / Section 4-1

🗺️ 速習マップ:まずは “型” を掴もう

ポイント
’s をつける Tom’s book(トムの本)/the cat’s tail 人・動物・時間/距離/価格などにも使える(today’s news など)。
だけ the girls’ school(女子の学校) sで終わる複数名詞 のみ(students’ lounge)。
語尾が -s の固有名 Keats’s poems / Keats poems どちらも見られる。学校のスタイルに合わせて統一。
複合名詞の最後に ’s my father-in-law’s car 最後の語に付ける(the editor-in-chief’s office)。
共有 vs 個別 Alison and Susan’s father(共有)/Alison’s and Susan’s fathers(個別) 一人の父なら共有、一人ずつ別なら個別に ’s。
of + 名詞 the cover of the book(本の表紙) 無生物の所有は of が自然。長い語でも読みやすい。
🔎 不規則複数children, men, women など)は ’s をつけます: children’s room(子ども部屋), men’s shoes(紳士靴)

⚠️ よくあるミス → こう直す

  • a girls’s schoola girls’ school(複数語尾 s の後は だけ)
  • a book of TomTom’s book(人の所有は ’s が自然)
  • 注意所有格と複数形は見た目が似る!student’s1人の学生の)/students’複数の学生の)
🌱 学習心理のコツ:「誰の?何の?」と必ず声に出して自問 → 3秒で ’s / ’ / of のどれかを選ぶ練習を繰り返すと、脳が自動化して迷わなくなります。

💬 例文で体感:’s / ’ / of の「形」を押さえる

’s(人)

This is Tom’s bike.

(これはトムの自転車です。)

解説:人が所有者なので ’s を付けます(Tom’s + 名詞)。bike=自転車。
’s(動物)

The cat’s tail is long.

(そのネコのしっぽは長いです。)

解説:動物も ’stail=しっぽ。
複数 -s → のみ

The students’ lounge is on the second floor.

学生たちのラウンジは2階にあります。)

解説:sで終わる複数名詞 だけ(students’)。lounge=休憩室。
不規則複数 → ’s

This is the children’s room.

(ここは子どもたちの部屋です。)

解説:children / men / women などは複数でも ’schildren’s, men’s
固有名 -s 終わり

Keats’s poems are beautiful.

キーツの詩は美しい。)

解説:Keats’sKeats’ の両表記が見られます。校内ルールに合わせて統一。
複合名詞の ’s

This is my sister-in-law’s car.

(これは私の義理の姉(義姉)の車です。)

解説:複合名詞の所有は最後の語’ssister-in-law=義理の姉/妹。
共有の所有

Alison and Susan’s father is a doctor.

アリソンとスーザンの父は医者です。)

解説:共有(同じ父)なら最後の語だけに ’s を付けます。
個別の所有

Alison’s and Susan’s fathers are teachers.

アリソンの父スーザンの父は教師です。)

解説:個別(別々の父)なら、両方の名詞’s
of + 名詞(無生物)

Please clean the cover of the book.

(その本の表紙をきれいにしてください。)

解説:無生物of + 名詞 が自然(読みやすい語順)。cover=表紙。
例外的に ’s 可

Japan’s population is aging.

日本の人口は高齢化が進んでいます。)

解説:国名・地名・組織名などは ’s をよく使います(the company’s policy など)。
時間の ’s

I have today’s meeting at 3.

今日の会議は3時にあります。)

解説:日付・時間にも ’s が使えます(yesterday’s news, a day’s work)。
複数時間の ’

It’s a two hours’ drive.

(車で2時間の距離です。)

解説:hours の後ろに 。複数語尾 -s のときは のみ(hours’)。
連続所有

This is my brother’s friend’s bike.

(これは私の兄の友だちの自転車です。)

解説:所有が連続する場合、それぞれに ’s を付けられます。長い時は of で分けても可。
★恋愛(詩的)

I kept my love’s letter for years.

(私は恋人の手紙を何年も大切に保管した。)

解説:my love は「私の恋人」という詩的・親称的な言い方。人の所有なので ’s を用います。

4-1 FAQ:’s / ’ / of の「形」で迷いやすいポイント

基本 人・動物=’ssで終わる複数=のみ、無生物=of + 名詞 が自然。
覚え方 まず「誰(何)の?」を考え、長い主語や固有名詞は最後の語に ’s を付けます。

一般に人・動物=’s無生物=of。読みやすさ・自然さを優先します。

This is Emma’s desk.

(これはエマの机です。)

Please close the door of the car.

(その車のドアを閉めてください。)

はい。複数語尾 -s の場合、students’ のように アポストロフィだけを付けます。

The teachers’ room is upstairs.

先生たちの部屋は上の階にあります。)

不規則複数は ’s。例:children’s / men’s / women’s

This is the women’s locker room.

(ここは女性たちのロッカー室です。)

どちらも用いられます。学校・媒体のスタイルに合わせて統一しましょう。

Keats’s poems are widely read.

キーツの詩は広く読まれている。)

最後の語に ’s を付けます。

That is my father-in-law’s car.

(あれは私の義父の車です。)

  • 共有A and B’s N(同じ1つの物)。
  • 個別A’s and B’s N(別々の物)。

Alison and Bob’s apartment is near here.

アリソンとボブのアパートはこの近くです。)

Alison’s and Bob’s cars are new.

アリソンの車とボブの車は新しいです。)

可能です。ただし長ければ of を使って読みやすくしましょう。

This is my brother’s friend’s notebook.

(これは兄の友だちのノートです。)

This is the notebook of my brother’s friend.

(これは兄の友だちのノートです。※of で言い換え)

単数(day など)は ’s、複数語尾 -shours など)は のみを付けます。

It was a day’s work.

(それは1日分の仕事でした。)

It’s a two hours’ drive.

(車で2時間の距離です。)

国・都市・会社・学校名などは ’s をよく使います(擬人化・慣用)。

The company’s policy changed.

(その会社の方針が変わりました。)

最後の語に付けます(複合名詞と同様)。

The editor-in-chief’s decision was final.

(その編集長の決定は最終的なものだった。)

長く・重く感じるときは of + 名詞言い換えます。

the roof of the building

(その建物の屋根

the building’s roof

建物の屋根)※場面によっては不自然に感じることも。

はい。建物名・所有者が明らかな語は後ろの名詞を省略できます(詳細は 4-3 で扱います)。

I stayed at my uncle’s during summer.

(夏のあいだ、私は叔父の家に滞在した。)

4-2. 所有格の意味(「〜の」は所有だけじゃない)

所有格はふつう 「〜の(所有)」を表しますが、実はそれだけではありません。
作者・出所主語関係(〜が…する側)、 目的語関係(〜が…される側)、性質・用途時間・距離・重さなどの度量関係・関与同格 など、多くの意味を担います。
まずは「何と何の関係を言っているのか」を読み取り、’sof + 名詞 のどちらが自然かを選べるようになりましょう。

✅コツ:「誰(何)が?」「誰(何)を?」と問いかけると、主語関係/目的語関係が見抜きやすくなります。
Lesson 051 / Section 4-2

🎯 このセクションで分かること

  • 所有所属を表す基本の見抜き方(人・動物=’s、無生物=of が自然)。
  • 作者・出所(例:作家の小説・研究者の理論)を所有格で表す決まり。
  • 主語関係(Aの〜=Aが〜する)と 目的語関係(Aの〜=Aが〜される)を区別する目の付け所。
  • 性質・特徴・用途・対象(例:夏の一日/女性の声/子ども向けの本)。
  • 時間・距離・重さなどの度量(例:一週間の不在/10マイルの距離)。
  • 関係・関与(例:〜の弁護士/〜のクラブ)。
  • 同格(=名詞を説明する名詞:人生という旅 など)。
  • 読みやすさ・自然さに応じて ’sof を切り替える発想。

🗺️ 意味カテゴリの地図(まずは全体像)

カテゴリ 何を表す?(やさしい説明) よく使う形(型)
所有・所属 誰の物?どこに属している?を示す。 N’s N(人・動物・時間など)/the N of N(無生物)
作者・出所 誰が作った?誰の作品? Author’s work/研究・理論名にも所有格を使うことが多い
主語関係 「Aの〜」=Aが〜する(主体)。 A’s V-ing / arrival / plan など(arrival は「到着」)
目的語関係 「Aの〜」=Aが〜される(対象)。 A’s rescue / arrest など(rescue=救助)
性質・用途・対象 どんな性質?誰向け?何に使う? summer’s day(季節)/women’s voice(性質)/children’s book(対象)
度量(時間・距離・重さ) どれくらいの長さ/量? a day’s worktwo miles walk(複数語尾-s
関係・関与 誰の関係者?誰の〜に関わる? Fletcher’s lawyerAudrey’s club
同格 比喩的に説明(A=B の関係)。 life’s journey など(= 人生という旅)
💡 使い分けの目安:無生物は of が読みやすい/ 国・組織・地名は ’s もよく使う/ 長くなったら of で分けて可読性アップ。

🔧 学習ガイド(例文はこのあと詳しく)

  1. 関係の種類をまず判断(所有/作者/主語関係/目的語関係/性質・用途/度量/関係/同格)。
  2. 自然さ・読みやすさで ’sof を選択(人・動物・時間=’s が基本)。
  3. 発音・リズムを声に出して確認(長い主語は of がスムーズ)。
🚀 学習心理のコツ:各カテゴリの「問い」をカードにして暗唱しましょう。
例)Whose?(誰の?)/Who does?(誰がする?)/Who is done?(誰がされる?)/What kind/purpose?(どんな性質・用途?)——問いが浮かべば答え(形)が速く選べます

💬 例文でつかむ:所有だけじゃない「’s / ’ / of」の意味

所有・所属(人)

Mia’s umbrella got wet.

ミアの傘が濡れました。)

解説:人が所有者なので ’sumbrella=傘、got wet=濡れた。
所有・所属(動物)

The dog’s paws are muddy.

(その犬の足(足先)は泥だらけです。)

解説:動物も ’spaw=(犬や猫の)足、muddy=泥でよごれた。
作者・出所

Aesop’s fables are timeless.

イソップの寓話は時代を超えて読まれます。)

解説:作品の「作者/出所」を表す所有格。fable=教訓的な物語、timeless=不朽の。
主語関係(Aが〜する)

The student’s arrival surprised everyone.

(その学生が到着したことはみんなを驚かせた。)

解説:student’s は「学生到着する」=行為の主体を表す所有格。arrival=到着。
目的語関係(Aが〜される)

The suspect’s arrest made headlines.

(その容疑者が逮捕されたことは大ニュースになった。)

解説:suspect’s は「容疑者逮捕される」=行為の対象arrest=逮捕、make headlines=大きく報じられる。
性質・用途・対象

This is a children’s science book.

(これは子ども向けの科学の本です。)

解説:children’s は「対象(だれ向け)」を表す。science=理科・科学。
度量:時間・期間

We gave two weeks’ notice.

(私たちは2週間の退職予告(通知)を出しました。)

解説:複数語尾 -s のときは のみ(weeks’)。notice=(会社などへの)通知。
度量:距離

It’s about ten miles’ walk from here.

(ここから約10マイルの徒歩です。)

解説:複数形 miles のあとは about=約、walk=徒歩の道のり。
時間・日付

Sunday’s match was postponed.

日曜日の試合は延期されました。)

解説:日付や曜日にも ’s をよく使う。match=試合、postponed=延期された。
慣用:組織名の ’s

The museum’s opening hours have changed.

(その博物館の開館時間が変わりました。)

解説:会社・学校・博物館などの組織名・施設名は無生物でも ’s が自然なことが多い。
同格・比喩

Time’s arrow moves forward.

時の矢は前へ進む=時間は一方向に進むという比喩。)

解説:「A の B」が「A = B」を説明する同格的・比喩的表現。文学的な言い回し。
関係・関与

Nora’s dentist is kind.

ノラの歯医者はやさしい人です。)

解説:Nora’s dentist は「ノラのかかりつけ(関係のある)歯医者」。kind=親切な。
of + 無生物

Please repair the roof of the temple.

(その寺の屋根を修理してください。)

解説:無生物は of + 名詞 が読みやすい(the temple’s roof より自然)。roof=屋根、temple=寺。
★恋愛(愛情表現)

I remember my love’s smile.

(私は恋人の笑顔を覚えています。)

解説:my love=「私の恋人」という親称。人の関係(所有・関与)なので ’s

4-2 FAQ:所有格の「意味」で迷いやすいところ

視点 ’s / / of の選択は、関係の種類(所有・作者・主語関係・目的語関係・性質/用途/対象・度量・関与・同格)と 読みやすさで決めます。

名詞の意味を動詞に戻して考えると判定しやすいです(arrival=到着する/arrest=逮捕される)。

The student’s arrival surprised everyone.

(その学生が到着したことは皆を驚かせた。)

The suspect’s arrest made headlines.

(その容疑者が逮捕されたことは大きく報じられた。)

人が作った成果物は「人⇔作品」の結びつきが強く、’s が自然に感じられます。

Shakespeare’s plays are still staged.

シェイクスピアの戯曲は今も上演される。)

children’s book は「子ども向け(用途・対象)」のジャンル名として定着。 a book for children は説明的でニュアンスがやわらかいです。

I bought a children’s science book.

(私は子ども向けの科学の本を買った。)

a two-hour drive は「二時間の」という形容詞用法、 two hours’ drive所有格で「二時間分の」のイメージ。

It’s a two-hour drive.

車で2時間の道のりです。)

It’s two hours’ drive.

2時間の道のりです。)

国・都市・会社・学校など、組織名・地名’s がよく使われます。

The company’s policy changed last year.

(その会社の方針は昨年変わった。)

両方の可能性があります。意味をはっきりさせるには言い換えます。

This is a picture of the girl.

(これはその少女の写真です=少女が写っている。)

This is the picture that the girl took.

(これはその少女が撮った写真です。)

文学的・修辞的に印象を強めたいときに用いられます。日常説明では of でも十分です。

Time’s arrow moves forward.

時の矢は前へ進む=時間は一方向に進む。)

’s は口語的でまとまりよく言える傾向。of はややかたく説明的で、語が長いときに読みやすいです。

The museum’s opening hours changed.

博物館の開館時間が変わった。)

John’s being late はやや形式ばった書き言葉。John being late は口語でよく使います。いずれも主語関係(ジョンが遅れる)を表します。

John’s being late annoyed me.

ジョンが遅れたことは私をいらだたせた。)

長くなったら of を使って分解しましょう。

The city’s growth in population is rapid.

その都市の人口の増加は急速だ。)

The growth of the city’s population is rapid.

その都市の人口の増加は急速だ。※of で整理)

Sunday’s game が自然。of Sunday は堅く、通常は新聞など特別な文脈以外では避けます。

Sunday’s game was postponed.

日曜の試合は延期された。)

the poor(貧しい人々)のような集合名詞は、一般に of を使うと自然です。

the problems of the poor

貧しい人々の問題)

🧭 判断の手順:① 関係の種類を見抜く(所有/作者/主語関係/目的語関係/性質・用途/度量/関与/同格) → ② 可読性’sof を選ぶ → ③ 曖昧なら言い換えて明確化。

4-3. 独立所有格(名詞を省いて「〜の」を表す)

独立所有格は、うしろの名詞を書かずに省略して「〜の(もの/家/店など)」という意味を表す形です。
例としては、Bill’s(=Billのもの/家)、at my uncle’s(=叔父の家で)、 the baker’s(=パン屋)などが代表的です。
また、mine / yours / his / hers / ours / theirs のように、 それだけで名詞の役目をする所有代名詞も「独立所有格」と呼ばれます(※its には独立形はありません)。

✅コツ:文脈で何を省いているか(=家?店?カバン?)が自然にわかるときだけ、省略が可能です。
Lesson 051 / Section 4-3

🎯 このセクションでわかること

  • 省略型 ’sTom’s=Tomの家/もの、the dentist’s=歯医者(のところ))の使い方と許容範囲。
  • 独立所有代名詞mine / yours / his / hers / ours / theirs)の役割と、形容詞型(my / your / her ...)との違い。
  • 店・家・職業の場所」を表す慣用(at the baker’s など)の読み取り方(英:英語圏の生活語彙)。
  • 複数所有者の表記:家族名など複数形のあとは のみ(例:the Bakers’)。
  • 曖昧さ回避の考え方:文脈が弱いときは、うしろの名詞を明示して誤解を避ける。
  • 4-4(二重所有格)と混同しない見分け方(a friend of Bill’s は別テーマ)。

🗺️ タイプ別・使い分けの地図(型だけ先に把握)

タイプ 何を省く?(やさしい説明) 型(パターン)
省略型 ’s うしろの名詞(家・店・持ち物など)を文脈で省く。 人名/職業名/店名’sat + 名詞’s(例:〜の家で/〜の店で)
独立所有代名詞 「〜のもの」を1語で言う(名詞の代わり)。 mine / yours / his / hers / ours / theirs(※its の独立形はなし)
店・職業の場所 「〜の店(のところ)」「〜の家」を示す生活語。 the baker’sthe doctor’sat the barber’s など
複数所有者 家族名など複数形+省略(家・家族のところ)。 the Bakers(ベイカー家(のところ))※複数語尾 -s の後は のみ
曖昧さ回避 文脈が弱いときは名詞を出す。 Tom’s car / Tom’s house のように名詞を明示して誤解を防ぐ
💡 発音のヒント:’s は語尾が有声音なら /z/、無声音なら /s/、s音で終わると /ɪz/ になることが多い(例:James’s ≈ /ˈdʒeɪmzɪz/)。
💡 ブランド・店名は表記ゆれあり(例:Harrods は慣用的にアポストロフィなし)。本レッスンでは「文法の型」を優先して理解しましょう。

🔧 学習ガイド(このあと例文で詳しく)

  1. 何を省いているかを常に意識(家/店/持ち物/人の関係)。
  2. 文脈が弱いときは省略しない(名詞を明示)→ 誤解を避けられる。
  3. 所有代名詞の形(mine 等)と、形容詞型(my 等)の役割の違いを整理。
  4. 複数所有者(家族名など)は語尾 -s の後に ’だけ(例:Bakers’)。
  5. 4-4(二重所有格:a friend of Bill’s)とは別物。ここでは名詞の省略に注目。
🚀 学習心理のコツ:何を省いた?」を自分に問いかける習慣をつけると、独立所有格の判断が一気に速くなります。
小さな「気づき」を積み上げるほど、読むスピードと正確さがグングン伸びます。

💬 例文でつかむ:名詞を省いて「〜の(もの/家/店)」を言う

省略型 ’s(家・もの)

Let’s meet at Tom’s after school.

(放課後、トムの家で会おう。)

解説:Tom’s の後ろの house を文脈で省略。meet at ...=「…で会う」。
店・職業の場所

I have an appointment at the dentist’s.

歯医者(のところ)に予約があります。)

解説:the dentist’s=「歯医者(のところ)」で、clinic / office を省略。appointment=予約。
店・職業の場所

Could you stop by the baker’s on your way home?

(帰りにパン屋へ寄ってくれる?)

解説:the baker’s =「パン屋」。店名(shop)の省略。stop by=立ち寄る。
家(所有者の場所)

We stayed at my uncle’s during the vacation.

(休暇中、私たちは叔父の家に滞在しました。)

解説:my uncle’s=「叔父の家」。house を省くのが自然。during=〜の間。
複数所有者(家族名)

The party will be at the Bakers’ tonight.

(今夜はベイカー家でパーティーです。)

解説:複数語尾 -s の後はアポストロフィ のみ(Bakers’)。省略されているのは house
独立所有代名詞

This umbrella is mine.

(この傘は私のものです。)

解説:mine はそれだけで名詞の役割(=「私のもの」)。my は名詞の前で使う形(my umbrella)。
独立所有代名詞

Is this pencil yours?

(この鉛筆はあなたのものですか?)

解説:yours=「あなたのもの」。独立所有代名詞は後ろに名詞を続けない点に注意。
独立所有代名詞

The blue notebook is his, and the red one is hers.

(青いノートは彼のもの、赤い方は彼女のものです。)

解説:hishers は名詞なしで使える独立形。one は前の名詞の言い換え(=ノート)。
独立所有代名詞

This classroom is ours, not theirs.

(この教室は私たちのもので、彼らのものではありません。)

解説:対比で独立所有代名詞を並べると意味が明確。not A but B の形にも応用可。
省略型 ’s(持ち物)

“Whose bag is this?” — “It’s Anna’s.”

(「これは誰のかばん?」「アンナの(かばん)だよ。」)

解説:返事の Anna’sbag の省略。所有者が明らかなので名詞を繰り返さない。
店名(慣用の表記)

We had lunch at McDonald’s.

(私たちはマクドナルドで昼食をとりました。)

解説:ブランド・店名は慣用的に ’s が付くものがある(語として定着)。文法学習では「店の場所」の省略型と同じ発想で理解。
職業の場所

I left my notebook at the teacher’s.

先生のところにノートを置き忘れました。)

解説:the teacher’s=先生の職場・部屋など。room / office を省略。
店・職業の場所

She is at the hairdresser’s right now.

(彼女は今、美容室にいます。)

解説:the hairdresser’s=美容師の店。salon 等を省略する生活語表現。
★恋愛(愛情表現+省略)

I waited at my love’s for hours.

(私は恋人の家で何時間も待ちました。)

解説:my love’s は文脈上「恋人の家」。place / house を省略。語感はやや叙情的。

4-3 FAQ:独立所有格(名詞を省いて「〜の(もの/家/店)」)

要点 N’s(家・店・持ち物を省略)と、 mine / yours / his / hers / ours / theirs(名詞を置き換える)の2タイプ。 文脈で何を省くかが分かるときだけ使いましょう。

Let’s meet at Tom’s after school.

(放課後、トムの家で会おう。)

This umbrella is mine.

(この傘は私のものです。)

解説:Tom’shouse を省略するタイプ。 mine はそれ自体が名詞(=私のもの)として働く所有代名詞です。

We stayed at my uncle’s during the vacation.

(休暇中、叔父の家に滞在しました。)

解説:文脈から house / home / place などが自然に補えるときだけ省略可。 不明確なら 名詞を明示(例:at my uncle’s house)。

I’m going to the dentist’s this afternoon.

(今日の午後、歯医者(のところ)へ行きます。)

解説:clinic / office / shop の省略。生活語として定着した言い方です。

We’ll have dinner at the Browns’ tonight.

(今夜はブラウン家で夕食です。)

解説:複数語尾 -s のあとに だけを付ける(Browns’)。省いているのは house

That toy isn’t ours. It’s the cat’s.

(そのおもちゃは私たちのじゃない。猫のだよ。)

解説:its には独立形がありません(✗ its’)。無生物・動物は the cat’s のように N’s で言います。

Whose spoon is this? — It’s mine.

(これは誰のスプーン?— 私のです。)

解説:mine が標準。my one は口語的・地域差ありで試験英語では避けるのが無難。

I forgot my book at Tom’s.

トムの家に本を忘れました。)

解説:at / to / from などと自然に組み合わせ可能。省いている名詞は場所語(house / place / shop)。

I left my keys at John’s office.

(鍵をジョンのオフィスに置き忘れました。)

解説:John’s だけだと「家?職場?」が不明確。名詞を出して誤解を防ぎます。

This is my book. / This book is mine.

(これは私の本です。/この本は私のものです。)

解説:名詞の前は my / your / her ... の「形容詞型」、 文末など名詞の代わりは mine / yours / ... の「独立形」を使います。

The blue notebook is his, and the red one is hers.

(青いノートは彼のもので、赤いは彼女のものです。)

解説:one / ones は直前の名詞の繰り返しを避ける語。独立所有代名詞と相性が良い言い換えです。

We had lunch at McDonald’s.

(私たちはマクドナルドで昼食をとりました。)

解説:歴史的には「〜さんの店」という所有格由来の固有名。現代では店名として定着しており、意味上は「店」の省略と同様に理解できます。

These pens are ours, not theirs.

(このペンは私たちのもので、彼らのものではありません。)

解説:所有代名詞自体は単複に形変化しませんが、指す名詞の数は文脈で決まります(this pen is mine / these pens are ours)。
🧭 判断のコツ:① 何を省いている?(house / shop / thing)→ ② 文脈で分かる? → ③ 分かりにくければ名詞を出す。
「省略」はスピーディーですが、明確さが最優先です。

4-4. 二重所有格(double genitive)

二重所有格は、of + 所有格(’s) を組み合わせた形。
代表例:a friend of Tom’s =「トムの友人のひとり」(=複数ある中の一人という部分集合(one of)のニュアンス)。

用法のコア 「所属・関与」を示しつつ、不特定の一員部分集合を持ち込めるのが特長です。
Lesson 051 / Section 4-4

🎯 このセクションでわかること

  • 基本型a/some/any/no/this/that/these/those/what/which + 名詞 + of + 人名/代名詞の所有格(’s)
  • 意味の違いTom’s friend(特定の「トムの友人」) vs a friend of Tom’s(トムの友人のひとり
  • 典型の語friend / colleague / classmate / idea / habit / picture / story など
  • 写真の2義性a picture of Mary(メアリーが写った写真)/a picture of Mary’s(メアリーの写真=メアリーが撮った/持っている等)
  • 使用条件:所有者はふつう人・生物(組織名や地名も文脈次第で可)。純粋な無生物の部分には使わない(✗ a leg of the table’s

🗺️ 型と使い分け(まずは形を把握)

パターン 型(コード) 意味のポイント
基本 不特定の一員 a/some/any/no + 名詞 + of + 人名(’s)
this/that/these/those/what/which + 名詞 + of + 所有格
部分集合(one of)。「〜の◯◯のひとつ/ひとり」。
比較 単純所有 人名(’s) + 名詞(例:Tom’s friend 「トムに属するその友人(特定)」。集合の中の誰かであることは前から分かっている想定。
写真 2つの読み a picture of A / a picture of A’s of A=Aが写っているof A’s=Aのもの(所持・作者)
不可 無生物の部分 ✗ a leg of the table’s(誤り) 「机の脚」は the leg of the table のように of + 無生物 が普通。
💡 ナチュラル度:the friend of Tom’s のような the + 名詞 + of + ’s は堅く不自然になりやすい。普通は that friend of Tom’s のように指示語を使うか、単純所有 Tom’s friend を選びます。

⚠️ よくある誤りと避け方

  • a friend of him a friend of his代名詞は所有代名詞:mine/his/hers/ours/theirs)
  • a leg of the table’s the leg of the table(無生物の部分は of が基本)
  • 注意 a picture of Mary は「メアリーが写っている」、a picture of Mary’s は「メアリーのもの」。文脈で使い分け。
  • 注意 固有名詞で長くなる場合は、可読性優先で語順を調整(例:one of the best ideas of Dr. Smith’s)。

🔧 学習ガイド(読む・書くときのチェック)

  1. 名詞の意味を確認:friend / idea / story / picture など「一つが集合から出てくる」語とかみ合いやすい。
  2. 「誰の集合?」= of + 所有格(’s) を作る:a colleague of mine / that habit of his
  3. 無生物の部分(屋根・脚など)は of + 無生物 で表現(ダブルにしない)。
  4. 迷ったら意味で比較:Tom’s friend(特定)/a friend of Tom’s(不特定の一人)。
🚀 学習心理のコツ:「集合 → その中のひとつ」を意識するだけで二重所有格の読解がスムーズに。
まずは「部分集合(one of)」のイメージを毎回心の中でとなえてみましょう。理解スピードがぐっと上がります。

💬 例文でつかむ:二重所有格(of + 所有格 ’s / 所有代名詞)

部分集合(one of)

I met a friend of Tom’s at the station.

(駅でトムの友人のひとりに会いました。)

解説:a friend of Tom’s =「トムの友人のひとり」。a + 名詞 + of + 人名’s の型で、集合の中の一員を表します。
所有代名詞型

She is a colleague of mine from the Paris office.

(彼女はパリ支社の私の同僚のひとりです。)

解説:代名詞は 所有代名詞にする(✗ a colleague of me → ○ a colleague of mine)。部分集合のニュアンスが加わります。
指示語+強調

I like that idea of yours.

君のそのアイデアが気に入ったよ。)

解説:that idea of yours は「あなたのアイデア」の中の「あのアイデア」を指し示します。可読性も◎。
意味の対比

This is a picture of Mary’s.

(これはメアリーの(所有する/撮った)写真です。)

解説:a picture of Mary’s=メアリーの「もの」。a picture of Mary だと「メアリーが写っている写真」。
家族・知人

He is an old friend of my father’s.

(彼は父の古い友人の一人です。)

解説:a/an + 名詞 + of + 所有格my father’s は所有。集合(父の友人たち)の中から一人を切り出しています。
★恋愛・感情

I’ll never forget that smile of hers.

彼女のあの笑顔を決して忘れない。)

解説:that … of hers は親しみ・感慨を帯びる言い方。集合(彼女の笑顔)の中の「あの笑顔」を指します。
数量詞+所有代名詞

She uploaded some photos of ours to the shared folder.

(彼女は共有フォルダに私たちの写真をいくつかアップしました。)

解説:some + 名詞 + of ours。複数ある「私たちの写真」の中から複数枚を選んだイメージ。
慣用(否定)

That’s no business of mine.

(それは私の知ったことではない。)

解説:no business of mine=「私に関係ない」。none of my business と同意。of + 所有代名詞 の定型句。
作者・出所

The museum acquired a painting of Van Gogh’s.

(その美術館はゴッホの絵の一枚を収蔵しました。)

解説:「作者の作品群」のうちの一つ。a Van Gogh painting とも言えますが、二重所有格は「集合から一つ」を明確にします。
性質・癖

I’m worried about that habit of his of staying up late.

(彼が遅くまで起きているあの癖が心配だ。)

解説:that habit of his=彼の多くの癖の中の「あの癖」。後ろの of ~ で具体化するのも自然。
指導関係

She was a student of my father’s years ago.

(彼女は何年も前に父の教え子の一人でした。)

解説:指導者(父)に属する多数の学生の中から一人を取り出しています。部分集合の典型パターンです。
丁寧な問いかけ

Do you have any suggestions of yours on this plan?

(この計画についてあなたの提案は何かありますか?)

解説:any + 名詞 + of yours は「あなたの(いくつかある)提案の中から何か」を丁寧に尋ねる響き。
長い固有名詞の可読性

The media quoted those words of the CEO’s repeatedly.

(メディアはCEOのあの発言を何度も引用した。)

解説:固有名詞や肩書きが長いとき、二重所有格は語順のまとまりが良く読みやすいことがあります(※文体により調整)。
不特定複数

We talked with neighbors of theirs at the community event.

(地域のイベントで彼らの近所の人たち(の何人か)と話しました。)

解説:「彼らの近所の人」という集合から複数人を取り出す言い方。of theirs は所有代名詞の二重所有格。

4-4 FAQ:二重所有格(of + 所有格 ’s / 所有代名詞

a / some / any / no / this / that / these / those / which / what + 名詞 + of + 所有格 ニュアンス 「集合の中のひとつ/ひとり」=部分集合(one of)の感じを出せます。

I met a student of Ms. Lee’s yesterday.

(きのう、リー先生の教え子のひとりに会いました。)

解説:a student of Ms. Lee’s は「リー先生の多くの学生の集合」の中から ひとりを取り出す言い方です。student=学生。

I talked to a cousin of Ken’s at the party.

(パーティーでケンのいとこのひとりと話したよ。)

解説:Ken’s cousin は「(文脈で)特定のいとこ」になりやすく、 a cousin of Ken’s は「ケンのいとこのひとり」という部分集合のニュアンスが強まります。 cousin=いとこ。

She’s a friend of his.

(彼女は彼の友人のひとりです。)

解説:二重所有格では代名詞は所有代名詞mine / yours / his / hers / ours / theirs)を使います。 ✗ a friend of him は誤り。friend=友人。

We should improve this plan of yours a little.

きみのこの計画は少し改善したほうがいいね。)

解説:this / that は「評価・指示」の色を足します。 plan=計画、improve=良くする。

The only friend of Maria’s who knows the secret is Ken.

(その秘密を知っているのは、マリアのたった一人の友人であるケンです。)

解説:the only / the very / the first などで限定される場合は自然。 ただし一般に the friend of A’s 単独は堅くなりがちです。

I’m reading a novel of Murakami’s.

村上氏の小説の一冊を読んでいます。)

I’m reading a novel by Murakami.

村上氏が書いた小説を読んでいます。)

解説:of A’s は「Aの作品群の中の一つ」を強調、 by A は作者をストレートに示します。novel=小説。

It’s a policy of the government’s.

(それは政府の方針のひとつです。)

解説:人以外でも「意志・所有主体」と見なせる組織名は可(policy=方針)。 ただし純粋な無生物の部分(机の脚など)には使いません。

The legs of the table are wobbly.

(そのテーブルの脚がぐらぐらします。)

解説:✗ a leg of the table’s は不自然。 無生物の部分は the leg(s) of the table のように of + 無生物 を使います。 wobbly=ぐらぐらする。

I had lunch with a friend of mine.

私の友人のひとりと昼食をとりました。)

解説:意味は one of my friends とほぼ同じ。ただし形が違う(a friend of mine は二重所有格/ one of my friends は数量表現)。had lunch with=〜と昼食をとった。

I spoke to a friend of John’s brother’s about the event.

(そのイベントについて、ジョンの弟(兄)の友人のひとりに話しました。)

解説:文法的には可能ですが読みづらいので、John’s brother’s friend などに言い換えるのが無難。 spoke to=〜に話した。

I borrowed a book of James’s.

ジェームズの本の一冊を借りました。)

解説:表記は James’sJames’ もスタイル差。読みは多くの場合 /dʒeɪmzɪz/。 borrowed=借りた。

A student of mine who loves math won a prize.

(数学が大好きな私の教え子のひとりが賞を取りました。)

解説:二重所有格の名詞句の後ろを who/that で説明して限定できます。 won a prize=賞を取った。
🧭 判断のコツ:①「だれ(何)の集合」か先に意識 → ② その集合からひとつ/ひとりを選ぶ気持ちで表現 → ③ 曖昧なら単純所有(Tom’s friend)や one of my friends に言い換え。
シンプルで明確な表現が一番伝わります。

5. 同格(Apposition)

同格は、名詞(句・節)で前の名詞を言い換え・説明する形。
たとえば Mt. Fuji, the highest mountain in Japan の太字部分が同格で、直前の名詞を「=(同じもの)」として説明します。

Lesson 051 / Section 5 Overview
5-1 名詞 + 名詞 A, B(ともに名詞)

名詞で名詞を「言い換え」る基本型

Mt. Fuji, the highest mountain in Japan, attracts many hikers.

(富士山――日本で最も高い山――は多くの登山客を惹きつけます。)

解説:カンマで挟む the highest mountain in Japan同格名詞句。 前の Mt. Fuji と「=」の関係で説明しています。
5-2 代名詞 + 名詞 We/You/He... + 名詞

代名詞+名詞で「自分たち」を説明

We students need more practice.

(私たち学生は、もっと練習が必要です。)

解説:Westudents同格で説明。 「We = students」の関係を作り、話し手のグループを明確にします。
5-3 名詞 + 名詞節 the idea / the question + that/wh-節

名詞節(that/wh-)で内容を具体化

The idea that robots can feel emotions is fascinating.

ロボットが感情を感じられるという考えは、魅力的です。)

解説:that robots can feel emotions同格の名詞節で、前の idea を具体的な「内容=何という考えか」で説明します。
5-4 名詞A + of + 名詞B the city of N / a jewel of ...

of で「〜という◯◯」や比喩を作る

Kyoto is the city of temples.

(京都は寺院の都です。)

解説:the city of temples は「寺で有名な都」という説明の同格。 比喩なら a jewel of an island(宝石のような島)のような型も学びます。
🧭 学びのコツ:同格は「=(同じもの)」の意識がカギ。前の名詞を、後ろの名詞(句・節)で 短く言い換える/中身を具体化するだけで、文章がぐっと正確&上品になります。

5-1. 名詞 + 名詞の同格(Apposition with Noun + Noun)

同格とは、後ろの名詞(句)が前の名詞を「=(同じもの)」として説明・言い換えする形です。
例:Mt. Fuji, the highest mountain in Japan … 下線部は前の Mt. Fuji と同一対象を示す説明(同格)です。

Lesson 051 / Section 5-1

🗺️ 型の地図:2種類の同格(カンマあり / なし)

タイプ 形(コード) 使う場面・意味のコア
非制限的
(カンマあり)
A, B, V ...
例:Ken, my brother, lives in Osaka.
BはAに追加情報を添える「おまけ」部分。なくても主文は成立。読みでは一拍おく(カンマ)。
制限的
(カンマなし)
A B V ...
例:my friend Ken plays soccer.
BがAを特定・限定する働き。「友人の中のケン」という狭い指し示しになる。本文の一部なのでカンマは不要。
💡 見分け方: Bを取り除いても意味が通るなら非制限(カンマ)。Bがないと「どのAか分からない」なら制限(カンマなし)。

✍️ カンマの判断ガイド(小学生にもわかる!)

  • すでに誰か分かっているAに「説明を足す」→ カンマありKen, my brother, ...
  • たくさんいるAの中から特定したい → カンマなしmy friend Ken ...
  • 固有名詞 + 説明名詞は多くがカンマあり:Tokyo, the capital of Japan, ...
  • 代名詞 + 名詞はこの小節では扱いません(5-2へ)。ここはあくまで 名詞 + 名詞 が主役です。

🔤 語の種類と冠詞(a / the / 無冠詞)のコツ

  • 一般名詞の説明the を使って「唯一性」を示しやすい(例:Mt. Fuji, the highest mountain in Japan)。
  • 肩書き・身分・役割:文脈で唯一のときは the、一般的属性なら無冠詞も(例:Einstein, a physicist, ... vs Einstein, the physicist, ...)。
  • 固有名詞 + 説明名詞は語調優先で可読性を重視(長い説明は文を分けるのも可)。
⚠️ 注意: 同格は常に「=」。Mt. Fuji, a beautiful mountain はOK(= 富士山)。
でも Mt. Fuji, a city はNG(山と市は同一でない)…意味の一致が大前提です。

🚫 よくあるNG → ✅ 正しい書き換え

  • My friend, Ken plays... My friend Ken plays...限定ならカンマなし
  • Tokyo the capital of Japan Tokyo, the capital of Japan, ...追加情報はカンマで挟む
  • 同一でない語を同格にする → 意味が「=」になる語を選ぶ(山=山、人物=役割など)。

🧭 読む・書くときのチェック(クイックリスト)

  1. 前の名詞Aと後ろの名詞Bは同じものを指すか?(「=」テスト)
  2. 情報は追加限定か?(追加=カンマ、限定=カンマなし)
  3. 冠詞(a/the/無冠詞)は意味と唯一性に合っているか?
  4. 長すぎたら文を分けて可読性を上げる(学術文書でも有効)。
🔎 モチベUPのヒント:同格は「情報を一枚カードで足す」イメージ。
文の骨格はそのまま、必要な情報だけ追加できるので、書くのが一気にラクになります。毎回「=テスト」を習慣にすると失敗が減ります。

💬 例文でつかむ:名詞 + 名詞の同格(Apposition with Noun + Noun)

非制限(カンマあり)

Tokyo, the capital of Japan, is incredibly diverse.

(東京――日本の首都――は非常に多様です。)

解説:the capital of Japan同格名詞句で、前の Tokyo を「=首都」と言い換え。the は「唯一」を示すので自然。
構造:A, B, V ...(Bは追加情報なのでカンマで挟む)
制限(カンマなし)

My friend Ken plays soccer every weekend.

(私の友人のケンは、毎週末サッカーをします。)

解説:Ken が前の my friend限定(どの友人かを特定)。文のコアに必要なのでカンマなし。
構造:A B V ...(BがAを特定)
非制限(一般属性)

Einstein, a physicist, changed the way we see the universe.

(アインシュタイン――物理学者――は宇宙の見方を変えました。)

解説:a は「多数ある職業のうちの一つ」という一般属性の説明。前の固有名詞と「=」の関係を作る同格。
語彙:physicist=物理学者
制限(肩書き+名前)

The novelist Haruki Murakami has readers worldwide.

小説家の村上春樹は世界中に読者がいます。)

解説:Haruki Murakamithe novelist を特定する制限同格the は具体的に「その小説家」を意識。
語彙:worldwide=世界中に
非制限(役職の説明)

Ms. Brown, the principal, gave an opening speech.

(ブラウンさん――校長先生――が開会のあいさつをしました。)

解説:the principal はその場で一人と分かる「唯一性」を示す説明。カンマで挟む非制限。
語彙:opening speech=開会あいさつ
制限(職業+固有名)

The chef Gordon Ramsay runs many restaurants.

シェフのゴードン・ラムジーは多くのレストランを経営しています。)

解説:Gordon Ramsay が特定情報で、前の the chef を限定。
語彙:runs=経営する
非制限(所有+一般名詞)

Kyoto, my hometown, has many beautiful temples.

(京都――私のふるさと――には美しい寺院がたくさんあります。)

解説:my hometown は説明(追加情報)。A=B の関係(京都=私のふるさと)なので同格が成立。
語彙:hometown=ふるさと
非制限(簡易同格)

Amazon, the company, started as an online bookstore.

(アマゾン――その会社――はオンライン書店として始まりました。)

解説:明らかな説明でも、同格で短く足すと読み手にやさしい。A=B(Amazon=company)。
語彙:started as=〜として始まった
制限(分類+固有名)

The planet Mars is often called the Red Planet.

惑星の火星は、しばしば「赤い惑星」と呼ばれます。)

解説:分類名詞 the planet を固有名 Mars が限定。
語彙:is called=〜と呼ばれる
制限(所有+名前)

My cat Momo loves boxes.

(私の猫のモモは箱が大好きです。)

解説:Momomy cat を限定。カンマなしの制限同格。
語彙:loves=大好き
★恋愛・感情(非制限)

Emma, my love, inspires me every day.

私の愛する人のエマは、毎日私に勇気をくれます。)

解説:呼称 my love はエマを感情込めて言い換える同格(追加情報)。カンマで挟む非制限。
語彙:inspires=励ます/刺激する
非制限(説明の追加)

Barcelona, a city in Spain, hosted the Olympics in 1992.

(バルセロナ――スペインの都市――は1992年にオリンピックを開催しました。)

解説:一般情報を添える同格。A=Bの言い換えなので名詞で説明。
語彙:hosted=開催した
非制限(抽象名詞の説明)

Gravity, a fundamental force, affects everything with mass.

(重力――基本的な力――は、質量のあるすべてのものに影響します。)

解説:抽象名詞 Gravity を名詞 a fundamental force で言い換える代表例。
語彙:affects=影響する/mass=質量
非制限(著名人の別称)

Shakespeare, the playwright, wrote many timeless works.

(シェイクスピア――劇作家――は、時代を超える作品を多く書きました。)

解説:the playwright はその人物を示す別称。読者が誰か分かっている想定なので非制限(カンマあり)。
語彙:timeless=時代を超えて色あせない

5-1 FAQ:名詞+名詞の同格(Apposition with Noun + Noun)

コア A, B, ... または A B ... で、B が A を「=(同じもの)」として説明します。
分類 追加情報 → カンマあり(非制限) / 特定・限定 → カンマなし(制限)

Ken, my brother, lives in Osaka.

(ケン――私の兄――は大阪に住んでいます。)

解説:Kenmy brother同一人物(A=B)。 この「A=Bテスト」を通らないと同格にできません。

My friend Ken plays soccer.

(私の友人のケンはサッカーをします。)

解説:これは特定(どの友人か示す)なので カンマなし。 一方、Ken, my friend, ... のように「補足説明」なら カンマありです。

My coach—Mr. Tanaka—encouraged me.

私のコーチ、田中先生が励ましてくれました。)

解説:ダッシュ(—)やカッコ(())も非制限同格の書き分けとして用いられます。 ただしフォーマル文書はカンマが無難。

Einstein, a physicist, changed science.

(アインシュタイン――物理学者――は科学を変えました。)

解説:一般属性なら a、 その場で唯一を言うなら the(例:the principal)。 固有名詞+説明名詞は可読性優先で選びます。

Paris, the City of Light, attracts millions.

(パリ――光の都――は何百万人もの人々を惹きつけます。)

解説:別称・異名も「A=B」が成り立つなら同格でOK。誇張や比喩が強い場合は文脈に注意。

Sota, a fifth grader, loves science.

(ソウタ――小学5年生――は理科が大好きです。)

解説:短い属性情報(年齢・学年・国籍など)を同格で加えるのは自然で読みやすい表現です。

Mt. Fuji, the highest mountain in Japan and a UNESCO World Heritage site, attracts many.

(富士山――日本一高い山でユネスコ世界遺産――は多くの人を惹きつけます。)

解説:長い同格は読みにくいので、要素を並列して簡潔にするか、文を分ける・ダッシュを使うなどして可読性を上げます。

Ken, my brother and my coach, supports me.

(ケン――私の兄であり、コーチ――は私を支えてくれます。)

解説:同格の並列も可能。ただしカンマや and の配置で意味の曖昧さが出ないよう注意します。

A programming language, Python, is popular.

あるプログラミング言語、Python は人気があります。)

解説:文頭・文中・文末いずれも可。ここでは文頭側を同格に置いてから固有名を出しています(逆転型)。

Tokyo, a city, is vibrant.

(東京――都市――は活気にあふれています。)

解説:Tokyoa city は意味的に一致(都市=東京)。
一方 Mt. Fuji, a city のように A≠B は不可です。

Barcelona, a city in Spain famous for architecture, hosted the Olympics.

(バルセロナ――建築で有名なスペインの都市――はオリンピックを開催しました。)

解説:必要なら「文を二つ」に分ける選択も有効。読みやすさを最優先にしましょう。

We students need practice. (参考:5-2の範囲)

(私たち学生は練習が必要です。)

解説:これは代名詞+名詞の同格(5-2)。また the city of N のような型は 5-4(of を使う同格)。
本セクション 5-1 はあくまで名詞+名詞に限定しています。
🧭 判断のコツ:① A=B かをまず確認 → ② 「追加」ならカンマ、「特定」ならカンマなし → ③ 長いときは分割。
この3ステップで同格はグッと怖くなくなります。

5-2. 代名詞 + 名詞の同格(We / You / They + 名詞)

同格は「=(同じもの)」の関係で、後ろの名詞が直前の語を言い換えます。ここでは 代名詞(We / You / They)名詞を直接つけてグループや立場をはっきりさせる形を学びます。
例:We students need more practice.(=「私たち=学生」)

Lesson 051 / Section 5-2

🗺️ 型の地図:よく使うパターンと意味

主語 基本型(カンマなし=制限) 追加情報(カンマあり=非制限) コア意味
We We students ... We, the students, ... 「私たち=学生(という集団)」を示す。前者は特定(文の一部)、後者は補足説明。
You You parents ... You, dear parents, ... 話しかける相手の立場を明確化。学校便り・スピーチで頻出。
They (※通常は不自然) They, the winners, ... They + 名詞はふつう使わない。使うなら カンマありで説明的に。
💡 見分け方:文の骨組みに必要なら カンマなし(We students)/ 追加の説明なら カンマあり(We, the students,)。

✍️ 使い方のコツ(冠詞・複数・一致)

  • 冠詞(a / the / 無冠詞)We students のように無冠詞が基本。集合を指すと自然。 ただし We, the students, ... のように the + 名詞 で“その集団”を言い切る用法もあります。
  • 複数形:グループを言うので students / parents / teachers のように複数がふつう。
  • 動詞の一致:主語は代名詞側。We students are ...(be 動詞は are)。
  • He / She は不可?He teacher のような直結は不可He is a teacher. と動詞を入れます。

🔎 最小限の例(形のイメージだけ)

We students need more practice.

(私たち学生は、もっと練習が必要です。)

You parents are always supportive.

保護者の皆さんは、いつも支えてくださいます。)

We, the students, appreciate your guidance.

(私たち――学生一同――は、皆さまのご指導に感謝します。)

🚫 よくあるNG → ✅ こう直す

  • He teacher. He is a teacher.(単数三人称では be 動詞が必要)
  • You parent is ... You parents are ...(集団は複数・動詞一致に注意)
  • They students ... They are students.They, the students, ...(They直結は不自然)
🧭 学びのコツ:「主語=グループ名」を一言で足すのがこの型。まずは We students ... / You parents ... を 口ならしして、カンマありの We, the students, ... に広げていきましょう。短いのに情報が増える“お得な”表現です。

💬 例文でつかむ:代名詞 + 名詞 の同格(We / You / They + Noun)

制限(カンマなし)

We students need more practice.

(私たち学生は、もっと練習が必要です。)

解説:studentsWe特定する同格(制限)。文の骨格に必要なのでカンマなし。
構造:We + 名詞(複数) + V .../ポイント:集団なので複数形が自然。
非制限(カンマあり)

We, the students, appreciate your guidance.

(私たち――学生一同――は、ご指導に感謝します。)

解説:the students追加情報(We=学生)。本文は We appreciate ... だけでも成り立つのでカンマで挟む非制限。
制限(カンマなし)

You parents are always supportive.

保護者の皆さんは、いつも支えてくださいます。)

解説:呼びかけの相手を parents特定。集団を指すので複数、動詞は are
注意:礼状や学校便りなどのフォーマルでもよく使われます。
非制限(カンマあり・呼びかけ)

You, dear parents, are always supportive.

保護者の皆さま、いつもありがとうございます。)

解説:dear parents は親愛のこもった追加の言い換え。本文は You are ... でも成立するため非制限。
制限(カンマなし・職業)

We engineers solve problems systematically.

(私たちエンジニアは、体系的に問題を解決します。)

解説:engineers が We を特定。一般的な属性を示すときは無冠詞の複数が自然。語彙:systematically=体系的に。
非制限(カンマあり・その場の集団)

We, the engineers, propose a new design.

(私たち――エンジニア一同――は新しい設計を提案します。)

解説:the + 複数名詞で「その場で共有された特定集団」。本文は We propose ... だけでも成立=非制限。
非制限(カンマあり)

They, the winners, will speak later.

(彼ら――優勝者たち――は後ほどスピーチします。)

解説:They + 名詞の直結は不自然になりがち。非制限(カンマあり)なら「説明の挿入」として自然に使える。
制限(カンマなし・一般化)

We human beings share the same planet.

(私たち人間は、同じ地球を共有しています。)

解説:一般的カテゴリーで We を特定(We=人間)。human beings は「人類」の丁寧な言い方。
制限(カンマなし・新メンバー)

You newcomers can ask questions anytime.

新しく来た皆さんは、いつでも質問してかまいません。)

解説:newcomers で相手を特定。呼びかけ+集団の案内に最適。語彙:anytime=いつでも。
制限(カンマなし) 恋愛テーマ

We lovers of jazz treasure late-night sessions.

(私たちジャズを愛する者は、夜更けのセッションを大切にします。)

解説:lovers of ... で「〜を愛する人たち」。ofフレーズを内包した名詞でも同格として機能します。
語彙:treasure=大切にする。
制限(カンマなし・職業)

We teachers sometimes learn from our students.

(私たち教師も、ときに生徒から学びます。)

解説:teachers が We を特定sometimes=ときどき、learn from=〜から学ぶ。
非制限(カンマあり)

We, the audience, applauded wildly.

(私たち――観客――は、割れるような拍手を送りました。)

解説:the audience は「その場での全観客」。本文自体は We applauded ... で成立=非制限。
非制限(カンマあり)

You, the finalists, will receive instructions shortly.

ファイナリストの皆さんは、まもなく説明を受けます。)

解説:アナウンスで頻出。You に「誰に向けて話しているか」を同格で追加。語彙:shortly=まもなく。
非制限(カンマあり)

They, the organizers, are preparing the venue.

(彼ら――主催者たち――は会場を準備しています。)

解説:They + 名詞は直結だと硬い/不自然になりやすいので、非制限で情報を挿入するのが◎。語彙:venue=会場。

5-2 FAQ:代名詞+名詞の同格(We / You / They + Noun)

We N(pl.) + V ...You N(pl.) + V ...We, the N(pl.), + V ...They, the N(pl.), + V ... コア 代名詞=名詞 の「言い換え」。カンマなし=特定/カンマあり=追加説明。

He is a teacher.

(彼は教師です。)

解説:単数代名詞He teacher のように直接はつなげません。be動詞を入れて述語にするのが正解です。 「代名詞+名詞」の同格直結は We / You が基本です。

We students need a break.

(私たち学生は休憩が必要です。)

解説:グループを言い表すので複数形が自然です(students/parents/engineersなど)。 例外的に集合名詞(staff など)なら単数形でも意味が通ることがあります。

We, the students, support the plan.

(私たち――学生一同――は、その計画を支持します。)

解説:We students特定(制限)=文の一部。We, the students,追加説明(非制限)で、 本文は We support ... だけでも成立します。

We proud parents thank you all.

(私たち誇りに思う保護者は、皆さんに感謝します。)

解説:OKです。形容詞+名詞の塊で We を特定。修辞的に強い語(proud/hardworking など)もよく使われます。

You parents are invited to the ceremony.

保護者の皆さまは式典にご招待します。)

解説:学校・自治体・企業の通知文でも使われます。より丁寧にするなら You, dear parents, ... のように非制限で添える言い方もあります。

They, the organizers, will contact you.

(彼ら――主催者――が、皆さんに連絡します。)

解説:直結(They students)は不自然。非制限(カンマあり)で説明として挟むと自然です。

All we students agree.

私たち学生全員が賛成です。)

解説:All we students ... が自然。We students all ... も可。 2人なら Both we students ... より Both of us students ... の方がこなれています。

We lovers of jazz value live sessions.

(私たちジャズ愛好家は、ライブを大切にします。)

解説:OK。ここでの of は名詞句内部の修飾で、5-4の「of を用いた同格構文」とは別物です。

We students support the change.

(私たち学生は、その変更を支持します。)

解説:We students同格。一方 We as students は「立場・観点」を示す前置詞構文で、同格とは役割が異なります。 どちらも正しいが、ニュアンスが違います。

We, the students, will present today.

(私たち――学生一同――が本日発表します。)

解説:通常は主語直後に挿入。長くなるなら文を分割して可読性を優先しましょう。

We teachers are ready.

(私たち教師は、準備ができています。)

解説:動詞は代名詞に一致します(We → are / You → are)。同格側(teachers)の数に合わせるわけではありません。

We the students request a meeting.

我ら学生は、面会を求めます。)

解説:フォーマル/宣言調のレトリックで使われる固定的な語順。ふだんは We students ... の方が自然ですが、 スピーチ等で強いメッセージ性を出す目的で用いられます。
🧭 判断のカギ:① 代名詞=名詞の関係が成り立つか(同格)→ ② 文の骨格に必要か(カンマなし)/説明追加か(カンマあり)→ ③ 複数形・動詞一致をチェック。
この3点を意識すれば、通知文・スピーチ・エッセイで「読みやすく品のある」主語が作れます。

5-3. 名詞+名詞節(同格節):that / whether / wh- で名詞の「中身」を言い換える

同格節(appositive clause)は、直前の名詞が指す 「内容」や「中身」を、後ろの that節/whether節/wh-節 で具体的に言い換える用法です。
例)the fact that S + V(…という事実)/the question whether S + V(…かどうかという問題)/ the reason why S + V(…という理由)など。

Lesson 051 / Section 5-3

🗺️ 型の地図:よく使う 名詞+名詞節 の組み合わせ

先行名詞(抽象名詞) 基本型 ニュアンス・解説
fact / truth the fact that S + V 「…という事実」。that は省略しないのが原則。
news / report / rumor the news that S + V 「…という知らせ/報告/噂」。内容そのものを言い換え。
idea / belief / hope / plan the idea that S + V 「…という考え/信念/希望/計画」。that節で中身を提示。
possibility / chance the possibility that S + V 「…という可能性」。推量・仮説の内容。
decision / suggestion the decision that S + V 「…という決定/提案」。フォーマル文で頻出。
question / doubt / issue the question whether S + V 「…かどうかという問題」。whetherが基本(特に前置詞後では whether のみ)。
reason / explanation the reason why S + V 「…という理由」。that を使う地域差もあるが、学習では why を押さえると安全。
question(wh-) the question how/when/where ... 「…という方法/時/場所の問題」。内容が疑問詞で表されるタイプ。
💡 見分けのコツ:名詞のあとに来る節が「その名詞の中身(=『何という事実?どんな計画?』)」を示していれば同格節です。

🔎 関係節と同格節のちがい(迷ったらここ)

  • 同格節:名詞の「内容」を言い換える。
    例:the news that he won=「彼が勝ったというニュース」(=ニュースの中身)。
  • 関係節:名詞を「どんなものか」修飾する。
    例:the news that surprised us=「私たちを驚かせたニュース」(=ニュースの性質)。
テスト:節の前に「…という(こと/内容)」を補って自然なら同格節。
注意:同格の thatwhich に置き換え不可/原則省略不可

✍️ 句読点・文体の注意(ここで差がつく!)

NG OK(理由)
I’ve got a hunch, that ... I’ve got a hunch that ...同格節の前にカンマは置かないのが原則)
the question if S + V(前置詞後やフォーマル) the question whether S + Vwhetherが無難。特に前置詞後は whether のみ)
the fact S + V(that 省略) the fact that S + Vthat 省略不可と考える)
  • 可読性:同格節が長いと読みにくい。必要なら文を分ける/語順を調整。
  • 名詞選び:内容を入れられる抽象名詞と相性がよい(fact, idea, plan, news, question など)。

🎯 使いどころ:レポート・スピーチで威力を発揮

  • レポート・論文the result that ... / the evidence that ... で結論・根拠を明確化。
  • 議事録・ビジネス文書the decision that ... / the proposal that ... で決定事項や提案内容を簡潔に。
  • インフォーマルthe idea that ... は会話でも自然。重要度・客観度が上がる効果。
🌱 学びのコツ:同格節は「名詞の箱に“中身”を入れる」イメージ。まずは the fact that ... / the question whether ... / the reason why ... の3本柱から慣れていけば、読む力も書く力もぐっと上がります。

💬 例文でつかむ:名詞+名詞節(that / whether / wh-)の同格

that節(事実)

I accept the fact that mistakes help us learn.

(失敗が私たちの学びを助けるという事実を、私は受け止めています。)

解説:the fact の「中身」を that 節で言い換え。同格の that は原則省略不可which に置換不可。
that節(ニュース)

We were surprised by the news that the event was canceled.

(イベントが中止になったという知らせに、私たちは驚きました。)

解説:the news(知らせ)の「内容」=that the event was canceled前にカンマは置かないのが同格節の原則。
that節(考え)

She challenged the idea that success comes overnight.

(成功は一夜にして来るという考えに、彼女は異議を唱えました。)

解説:idea の内容を that 節で提示。overnight=「一夜にして」。
that節(信念)

He holds the belief that small habits change a life.

(小さな習慣が人生を変えるという信念を、彼は持っています。)

解説:belief(信念)の内容を that 節で言い換え。hold a belief=信念を持つ。
that節(希望) 恋愛

We share the hope that our love will last.

(私たちは、二人の愛が続くという希望を分かち合っています。)

解説:the hope の「中身」を that 節が説明。last=「続く」。
that節(可能性)

Scientists consider the possibility that life exists elsewhere.

(他の場所にも生命が存在するという可能性を、科学者たちは検討しています。)

解説:possibility の内容を that 節で言い換え。elsewhere=どこか別の場所で。
that節(決定)

The board announced the decision that fees would be reduced.

(理事会は、料金を値下げするという決定を発表しました。)

解説:フォーマル文でよく見る型。the decision の内容=that fees would be reduced
that節(発表)

Everyone welcomed the announcement that classes would be online.

(授業がオンラインになるという発表を、皆が歓迎しました。)

解説:announcement の中身を that 節で具体化。welcome=歓迎する。
that節(合意)

They reached the agreement that meetings should start earlier.

(会議をもっと早く始めるという合意に、彼らは達しました。)

解説:reach an agreement=合意に達する。that 節が合意の内容を示す。
that節(証拠)

We found the evidence that the data had been altered.

(そのデータが改ざんされていたという証拠を、私たちは見つけました。)

解説:evidence の「中身」を that 節で提示。alter=変更する・改ざんする。
that節(噂)

There is the rumor that the shop will move.

(その店が移転するというがあります。)

解説:rumor=うわさ話。that 節が内容を受け持つ。
whether節(問題)

We discussed the question whether AI can grade essays fairly.

(AIが小論文を公平に採点できるかどうかという問題を、私たちは議論しました。)

解説:question の内容を whether 節で提示。前置詞の後では whether が必須
whether節(争点)

The committee examined the issue whether the policy is effective.

(その方針が有効かどうかという争点を、委員会は検討しました。)

解説:issue(争点)+ whether。フォーマルでは if より whether が無難。
wh-節(理由)

She explained the reason why the plan failed.

(その計画が失敗した理由を、彼女は説明しました。)

解説:reasonwhy は学習で扱いやすい定番。地域差で that を使う記述もあるが、why を押さえればOK。
wh-節(方法)

We face the question how we can reduce waste.

(ごみを減らす方法を、私たちは課題として抱えています。)

解説:questionhowhow/when/where などの wh-節も同格節として機能。
🧭 見極めのコツ:名詞の前に「…という(こと/内容)」を補って自然なら同格節。
✍️ 文法メモ:同格の that は省略しない/which に置換しない/原則、直前にカンマは置かない

5-3 FAQ:名詞+名詞節(同格節)で「中身」を言い換える

the fact that S + V / the question whether/wh- ... / the reason why ... など 役割 直前の名詞の「中身・内容」を後ろの節で言い換える(=同格)。

I know that he is honest.

(私は、彼が正直だと知っています。)

解説:これは know の目的語になる that節。
一方、the fact that he is honest のように 名詞(fact)の「中身」を言い換えるのが同格節です。

I accept the fact that we made mistakes.

(私たちが間違えたという事実を受け止めます。)

解説:同格の that は原則省略不可です(特に fact/truth/news などでは不可と覚えましょう)。

the news that the show was postponed

(その番組が延期になったという知らせ

解説:不可です。ここでの that は「接続詞」で、関係代名詞 which ではありません。

the question whether we should proceed

(先へ進むべきかどうかという問題

解説:名詞(question/issue/doubt など)の後ろはwhether が基本。 特に前置詞の後では if は不可(on the question of whether ...)。

the question how we can improve safety

(安全をどう高めるかという問題

解説:平叙文語順です(how we can)。how can we ... の語順にはしません。

I’ve got a hunch, that it will work.

直前にカンマ は原則×)

解説:置きませんthe fact that ... など、名詞と節は密結合が基本です。

She explained the reason why the plan failed.

(その計画が失敗した理由を彼女は説明した。)

解説:学習では reason why が扱いやすい。
文型 The reason is that ...(理由は…ということだ)で because を使うのは避けましょう(*The reason is because ... は冗長)。

the idea of going earlier / the idea that we should go earlier

(「もっと早く行くという考え」/「私たちはもっと早く行くべきだという考え」)

解説:of + 動名詞 は行為そのものを名詞化、that節 は「命題(文)」として中身を提示します。主語や義務感を明示したいなら that が便利。

the news that prices would rise

(物価が上がるだろうというニュース

解説:過去時点の内容を表すなら、節内の助動詞を would/ could/ should などにバックシフトするのが自然。

There is rumor that the shop will move. → ×

(「噂」は可算なので a rumor が必要)

解説:news=不可算(good news)、report/rumor=可算(a report / a rumor)。冠詞・複数形に注意。

the possibility that life exists / the possibility of finding life

(生命が存在する可能性/生命を見つける可能性

解説:that節=命題、of + 動名詞=行為。言いたい「中身」に合わせて選びます。

We found evidence that the data had been altered.

(そのデータが改ざんされたという証拠を見つけた。)

解説:evidence は基本不可算。個数を意識するなら a piece of evidence(1点の証拠)と言います。

It is a fact that exercise improves mood.

(運動が気分を良くするというのは事実です。)

解説:これは外置(形式主語)構文that節が内容を述べ、a fact が評価語。
同格の発想(名詞の中身=that節)と近いですが、構文上は「It ... that ...」の型です。
🧭 判断の3ステップ:① 名詞の「中身」を言っているか? → ② that は省略しないか? → ③ whether/wh- の語順は平叙文か? この順でチェックすれば、同格節は怖くありません。

5-4. 名詞A + of + 名詞B:A=B を示す「同格」の of

名詞A + of + 名詞B は、所有ではなく「A と B が同じもの」であることを示すときに使われます。 日本語にすると「B という A」「A のような B」のどちらかの訳になりやすい型です。
例)the city of Kyoto(京都という都市), a jewel of an island(宝石のような島)

Lesson 051 / Section 5-4

🗺️ 型の地図:同格の of は 2 タイプ

タイプ 基本型 意味・訳し方・よくある先行名詞
① B という A the city of Kyoto
the month of May
the island of Hokkaido
B が固有名詞などで、A を「名称で言い換える」型。
よく使う A:city / town / villageplanet / continent / islandmonth / year / seasonthe state / the province など。
② A のような B a jewel of an island
an angel of a girl
a monster of a task
A は比喩(たとえ)のラベルで、B を強く褒める/強調する型。
ポイント:of の後ろに必ず冠詞(a/an/the)+名詞(例:of a girl)。
💡 見分けのコツ:
は「名札」をつける感じ(the city of Tokyo=東京という都市)。
は「ラベル」で褒めたり強調(an angel of a child=天使のような子)。

🔎 所有の of と同格の of の違い

NG / 紛らわしい例 OK / 正しい同格
所有:the cover of the book(本の表紙)
※「持ち物・部分」の関係
同格:the city of New York(ニューヨークという都市)
※「呼び名・中身」の関係(A=B)
所有:the legs of the table(テーブルの脚) 同格比喩:a jewel of a performance(宝石のような演奏)
※「脚」≠「テーブル」なので同格ではない
  • 同格は A と B が同一対象(別の言い方/ラベル)。
  • 所有は A と B が持つ・持たれる関係(全体と部分・所有者と所有物)。

✍️ 文体・冠詞・語順の注意(ここで差がつく)

  • ① B という Aはフォーマル寄り(地理/公的名称に多い)。
    例:the state of California / the continent of Africa
  • ② A のような Bは修辞的で、of + 冠詞 + 名詞 が必須。
    例:an angel of a girl× an angel of girl
  • 冠詞:固有名詞 B を指名するときは A 側が the になりやすい(the city of Kyoto)。
  • 多くの場合、of は省略できません(*the city Kyoto は不自然。the planet Mars のような固定表現は別扱い)。
✅ 紛らわしさ回避:a friend of Bill’s(二重所有格=4-4の範囲)とは目的が違います。
本セクションは「同格(A=B)」に限る点に注意。
🌱 学びのコツ:「A=B の別名言い換え」か「A というラベルで B を褒める」か――この2軸で判断すれば迷いません。
地名・月名などの固有名詞でまず慣れ、次に比喩型(an angel of a ...)に広げると読み書きの表現力が一段上がります。

💬 例文でつかむ:同格の of(「B という A」/「A のような B」)

B という A(名称) 地名

The city of Kyoto is famous for temples.

京都という都市は、お寺で有名です。)

解説:「the city of Kyoto」は 都市=京都 と言い換える同格。temple=寺。
B という A(名称) 時・月

The month of May is my favorite.

5月という月が、私は一番好きです。)

解説:「the month of May」で 月=5月 の同格。favorite=一番好きなもの。
B という A(名称) 地理

The island of Hokkaido is known for snow festivals.

北海道という島は、雪まつりで知られています。)

解説:the island of Hokkaido島=北海道be known for=〜で知られる。
B という A(名称) 地理

The continent of Africa is vast.

アフリカという大陸は、とても広大です。)

解説:continent=大陸、vast=広大な。名称を言い換える型の代表例。
B という A(名称) 行政区分

The state of California is diverse.

カリフォルニア州は、多様性があります。)

解説:state=州、diverse=多様な。A=Bの同格(州=カリフォルニア)。
B という A(内容) 社会

The problem of plastic waste is serious.

プラスチックごみという問題は深刻です。)

解説:problem=問題、plastic waste=プラごみ。of問題の中身を言い換え。
B という A(内容) ビジネス

The question of price remains.

価格という問題は、まだ残っています。)

解説:question=問題、remain=残る。of が「どんな問題か」を示す。
B という A(内容) 恋愛

The story of our love warmed many hearts.

私たちの愛の物語は、多くの人の心を温めました。)

解説:story=物語、warm one’s heart=心を温める。「A の内容=B」の言い換え。
A のような B(比喩) 人物称賛

She was an angel of a teacher.

(彼女は、天使のような先生でした。)

解説:比喩型は「A(褒め言葉) + of + a/an + 名詞」。angel=天使(とても親切・優しい)。
A のような B(比喩) アイデア称賛

That was a jewel of an idea.

(それは、宝石のようなアイデアでした。)

解説:jewel=宝石(=とても価値がある)。「a jewel of an idea」は高く評価する決まり表現。
A のような B(比喩) 強調

It was a monster of a task to finish in one day.

(それを1日で終えるのは、化け物みたいな大仕事でした。)

解説:monster=怪物(=途方もなく大きい)。task=仕事・課題。強い誇張の比喩。
A のような B(比喩) 作品称賛

It’s a gem of a book for beginners.

(それは、初心者向けの宝石のような一冊です。)

解説:gem=貴重品(=とても価値がある)。for beginners=初心者向け。
A のような B(比喩) 外見強調

He is a giant of a man but very gentle.

(彼は巨人みたいな男だが、とても優しい。)

解説:giant=巨人。サイズや存在感を強く表す比喩。gentle=穏やかな。
A のような B(比喩) 願望

It was a dream of a vacation: a week in Okinawa.

(それは、夢のような休暇でした――沖縄での1週間。)

解説:a dream of a vacation=とても素晴らしい休暇、という称賛の比喩。コロン(:)で具体例を後置。
🧭 判断のコツ:B という A」=名称・内容の言い換え(the city of Tokyo)。
A のような B」=称賛・強調の比喩(a jewel of an idea)。of の後ろに冠詞(a/an/the)が必要な点に注意!

5-4 FAQ:名詞A + of + 名詞B(同格の of)

the city of Tokyo(BというA)/ a jewel of a book(AのようなB)
ポイントA=B(言い換え・ラベル)」を表すのが同格の of所有の of と区別しよう。

The city of Tokyo is safe and clean.

東京という都市は、安全で清潔です。)

The cover of the book is torn.

(その本表紙が破れています。)

解説:前者は city=Tokyo言い換え(同格)。後者は coverbook所有・部分関係。

The city of Kyoto is beautiful in autumn.

京都という都市は、秋に美しいです。)

The cities of Tokyo and Osaka are major hubs.

東京と大阪という都市は、主要な拠点です。)

解説:動詞の数は名詞A(city / cities)に一致。of + 名詞Bは修飾句です。

The planet Mars is often called the Red Planet.

火星という惑星は、しばしば「赤い惑星」と呼ばれます。)

解説:天体・称号などは「the planet Mars / the writer Shakespeare」のように of を使わない固定型が多い(*the planet of Mars* は通常不可)。

The city of Tokyo has efficient transport.

東京という都市は、交通が効率的です。)

解説:the city of Tokyo は説明的表現。Tokyo City は固有名扱い(City を大文字)で、 行政名称など固有名として使う場合。Tokyo city(小文字)は不自然になりやすい。

I studied at the University of Oxford.

(私はオックスフォード大学で学びました。)

解説:これは命名(固有名)の慣習。どちらが正しいかは学校ごとに異なります。 文法というより固有名詞の型として覚えます。

It was a jewel of a book.

(それは宝石のような一冊でした。)

解説:必須です(*a jewel of book* は不可)。「A + of + a/an + 名詞」の形を守る。

They are two gems of books.

(それらは宝石のような本が2冊です。)

解説:可能だが文語的・上級。学習初期は単数の「a gem of a book」に慣れるのが安心。

It’s a real gem of a book.

(それは本当に宝石のような本です。)

He’s a little monster of a dog.

(彼はちょっとした怪物みたいな犬です。)

解説:形容詞は「A」側に置けます(a real gem / a little monster)。
of + a/an + 名詞B」側に形容詞を付けるのは通常不可(*of a beautiful book* は NG)。

That idiot of a doctor misread the chart.

(あの間抜けな医者が、カルテを読み違えた。)

解説:同じ型で否定的ラベルも可能。感情の強い表現なので使用場面には注意。

解説:一般にこの型の B は「普通名詞」(a man / a teacher / a child など)。 固有名詞(Tom 等)を直接置くのは不自然。言うなら an angel of a man / an angel of a teacher のように表現します。

The story of our team inspired many students.

私たちのチームの物語は、多くの学生を励ました。)

解説:story の「中身」を of + 名詞 で示す内容の of。 広い意味では「言い換え」に近く、学習上は同格グループとして扱ってOKです。

解説:可能だが読みにくい。長くなる場合は、文を分ける/別表現に言い換える(Tokyo, the capital of Japan, ... など)と読み手に親切です。

The city of Sapporo is famous for its snow festival.

札幌という都市は、雪まつりで有名です。)

解説:「A=B」の言い換えなら同格(the city of Sapporo)。
「部分・所有」なら所有の of(the cover of the book)。まず関係を見極めれば迷いません。
🧭 判断の3ステップ:① A=B の言い換えか?(同格)/② 所有・部分の関係か?(所有)/③ 固有名の命名か?(慣用)— この順でチェック!

Lesson 051 総まとめ:名詞の格 — 主格・目的格・所有格・同格を一気に整理

英語の「」は、名詞(または代名詞)が文の中でどんな役割をしているかを表す考え方です。
このレッスンでは、主格(主語・主格補語・呼びかけ)、 目的格(動詞/前置詞の目的語・補語・副詞的/形容詞的用法)、 所有格(’s/’/of、独立所有・二重所有格)、 同格(名詞+名詞/名詞節/名詞A+of+名詞B)を、型と注意点で整理しました。

Lesson 051

① 4大区分 一覧(定義/型/注意ポイント)

主格Subject case
役割:文の主役(主語)/主語を説明する主格補語/呼びかけ。
型:S + VS + be + C、呼びかけはカンマで区切る。
注意:主語は動詞の前。国籍名などの補語は無冠詞が基本(She is Japanese.)。
目的格Objective case
役割:動詞・前置詞のうけ手(目的語)/目的格補語。
型:V + OPrep + OV + O + Cmake, elect 等)。
注意:代名詞は形が変わる(me, him, her, them)。時間・距離は副詞的に使われることも。
所有格Possessive
役割:「〜の」(所有・所属・性質・度量)。
型:N + ’s + N / N(pl. -s) + ’ + N / N + of + N(無生物中心)。
注意:固有名詞語尾 s’s のゆれあり。a friend of Tom’s の語順に注意。
同格Apposition
役割:名詞の「中身・別名」を示す(A=B)。
型:N + NN + that/wh-節N(A) + of + N(B)BというA / AのようなB)。
注意:thatは原則省略不可。比喩のofA + of + a/an + Nを厳守。

of の見分けフローチャート(所有? 同格? 比喩?)

  1. A と B は同じ実体?(別名・言い換え関係)→ 同格(名称・内容)
    例:the city of Tokyo(東京という都市)/the story of our team(私たちのチームの物語)
  2. A が B の一部・所有物?(全体↔部分/所有者↔所有物)→ 所有
    例:the cover of the book(本の表紙)
  3. A は評価ラベル?(褒め・誇張・皮肉のラベル)→ 同格(比喩)
    例:a jewel of a book(宝石のような本) ※of + a/an + 名詞を必ず守る
  4. 固定名・称号で of を省く慣用?慣用
    例:the planet Mars(× the planet of Mars

③ 代名詞の格クイック表

主格(S)目的格(O)所有形容詞(名詞の前)所有代名詞(単独)
Imemymine
youyouyouryours
hehimhishis
sheherherhers
ititits
weusourours
theythemtheirtheirs
💡 前置詞の後ろは目的格(例:for me / with her)。its にアポストロフィは不要(*it’sit is)。

④ 誤りやすい ×→✓ 一覧(理由つき)

× 誤り✓ 正しい理由
*the city Tokyo* the city of Tokyo 名称の言い換えは of でつなぐのが自然(例外:the planet Mars など)。
*a jewel of book* a jewel of a book 比喩の of は of + a/an + 名詞 を厳守。
*The cover of the book are ...* The cover of the book is ... 動詞は主語(cover)に一致。of 以下は主語ではない。
*She is a Japanese.*(国籍名を単独名詞扱い) She is Japanese.She is a Japanese person. 国籍名は形容詞用法が基本。人を数えるなら a ... person 等に。
*for I**to she* for meto her 前置詞の後ろは目的格

⑤ 編集チェックリスト(書く前/書いた後)

Before(書く前)

  • 主語は動詞の前に置けている? 主語の単複は?
  • of所有同格?(フローチャートで判定)
  • 比喩の of なら of + a/an + 名詞 になっている?

After(書いた後)

  • 代名詞の格(for me / with them)は正しい?
  • 所有格の記号(’s)の付け方は正確?
  • 固有名・地名の慣用(the planet Mars 等)を崩していない?
🌱 コツ:毎回このチェックを30秒で回すと、文法ミスの8割は未然に防げます(テスト効果+習慣化)。

🔁 次におすすめのレッスン

名詞の格を学んだら、となりの単元で知識をつなぎましょう。 とくに Lesson 052(名詞の性) は代名詞・所有格の使い分けと相性がよく、理解が一気に深まります。

Lesson 050 名詞の数

単数・複数と数えられる/数えられない

a/an複数 -s/-es数えられない名詞の扱いを整理。 動詞の一致冠詞 と密接に関係します。

Lesson 049 名詞の種類

可算/不可算・固有名詞・集合名詞の見分け

proper/common/collective の区別を押さえると、 所有格同格の ofの判断が速くなります。

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