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📚 英文法 全120 Lesson

冠詞の省略(ゼロ冠詞)とは?

英語では、a/anthe を付けない「ゼロ冠詞(無冠詞)」という使い方があります。 例えば go to school(学校へ行く)や by bus(バスで)など、「役割・機能・慣用表現」を表すときに登場します。
このレッスンでは、よく出る 11パターンを、初学者にもわかる言葉で整理します。

✅ 学びの合言葉:「名前よりも、役割・機能を言っているときはゼロ冠詞」。これを軸に例とコツを積み上げましょう。
Lesson 055

目次

1. 全体像:—(ゼロ冠詞)は「名前」ではなく「役割・機能・慣用」を表すとき

英語の冠詞は a / an(不特定の1つ)と the(特定の1つ)ですが、 あえて何も付けない形=—(ゼロ冠詞) があります。 これは、物や人を名前として指すよりも、役割・機能(活動)として言うとき、 あるいは昔から決まった言い方(慣用)のときに自然に選ばれます。
小学生にもやさしく言うと、 「どの1つ?」が決まっていない一般の話「活動や決まり文句」を言うときは冠詞を付けない傾向です。

Lesson 055 / Section 1

🔰 冒頭リード:このセクションでできるようになること

  • — / a / the の選び方を、まずは1枚の早見表で素早く判断できる。
  • 「ゼロ冠詞になりやすい型」(役職・活動・慣用など)を地図として把握する。
  • 迷ったら「特定? → 単数? → 活動/慣用?」の順で決める思考ルートを身につける。
学び方のコツ
  1. 早見表を30秒で眺め、キーワードだけ掴む。
  2. 共通タグ(地図)で全体像を確認。
  3. 次の「3つの土台」で判断の軸を太くする。
用語ミニ辞典
  • 不特定:どれでもよい1つ(初出)→ a / an
  • 特定:どれか決まっている1つ(共有)→ the
  • ゼロ冠詞:冠詞を付けない形 → 一般・役割・慣用でよく使う

🧱 “3つの土台”で考える前提整理(ミニ図解+短文)

土台 1

名詞のタイプを知る

  • 可算名詞(数えられる):a/an, the, 複数形が使える(例:a pen, pens
  • 不可算名詞(数えにくい):ふつう複数にしない(例:water, music
  • 固有名詞:人名・地名など(例:Japan, Emma
ミソ:不可算や複数の一般—(ゼロ) になりやすい(例:Music is powerful. / Dogs are friendly.)
土台 2

単数・複数でふるいにかける

  • 単数・一般:はじめて出す可算名詞 → a / an
  • 単数・特定:その1つが分かる → the
  • 複数・一般(名詞は複数形)
ポイント:特定かどうかを同時に見ると迷いにくい。
土台 3

特定性(それって、どれ?)

the は「聞き手と共有できる特定のもの」。
a / an は「どれでもよい1つ」。
は「一般」や「役割・機能」「慣用」。

比較の型
the door(この部屋のドア=特定)/a door(どのドアでもよい1つ)/— doors(ドア一般)

🗂️ 使い分け早見表(まずはここだけ押さえる)

状況(どんな言い方?) 代表パターン 意味のポイント
🔧 活動・役割・慣用として言う
(名前ではなく「機能」を言う)
ゼロ冠詞 go to school / in bed / by bus 一般 活動
“〜という行為・状態”を述べるときは冠詞を付けないことが多い。
🆕 可算名詞の単数を一般に初出で述べる
(どれでもよい1つ)
a / an 不特定の1つ a pen / an apple 一般
読者と共有できていない「1つ」を新しく紹介。
🎯 特定の1つを指す
(どれか決まっている)
the 特定 the door / the sun 共有情報
話し手・聞き手の間で「どれか」が分かっている。
📦 不可算名詞複数形を一般に言う ゼロ冠詞 music / dogs(一般の犬) 一般
“種類全体”や“物質そのもの”の話。

🗺️ ゼロ冠詞の「共通タグ」先出し(このあと詳しく)

ゼロ冠詞になりやすい「型」を先に地図化しておきましょう。各カードをクリックすると後続の詳説へ移動できます。 大人向けの用語も使いますが、(かっこ)でやさしい説明を添えています。

🎯 最重要の対比を先に体験(— / a / the の意味差)

ここでは 「役割・活動=—(ゼロ冠詞)」「建物・特定=the」、そして 「初めて出す1つ=a/an」意味のちがいを、短い例で先に体験します。 単語にも小さな説明を添えたので、初学者でも安心です。

A. 建物の「名前」か? それとも「活動」か?

活動(一般)= —

We go to school at eight.

(私たちは8時に授業(学校という活動)へ行きます。)

ヒント:go to school は「学校という活動」。建物名ではないので冠詞なし。

建物(特定)= the

We go to the school across the river.

(私たちは川の向こうのその学校の建物へ行きます。)

ヒント:「どの学校か」が分かる=特定なので the

B. 食事の「時間」か? それとも「1回分」か?

活動(一般)= —

We had lunch together.

(私たちは昼食(という時間の活動)を一緒にとりました。)

ヒント:lunch を「昼食という活動」として言う=冠詞なし。

1回分(可算単数)= a/an

We had a late lunch together.

(私たちは1回の遅めの昼食を一緒にとりました。)

ヒント:「1食」という数えられる出来事として言えば a がつく。

C. 交通手段:by + 名詞on foot(例外)

手段の慣用= —

I go to work by bus.

(私はバスで通勤します。)

ヒント:by + hand / bus / air / phone ...慣用の形で冠詞なし。

例外(慣用)

I go to work on foot.

(私は徒歩で通勤します。)

ヒント:on foot は決まり表現。×by foot は不可

Bonus. 恋愛の定番フレーズ(前置詞+名詞の慣用)

恋愛 / 慣用(—)

I’m in love.

恋をしています。)

ヒント:in love は「前置詞+名詞」の慣用表現で、ふつう冠詞なし(—)。
対比:Love is blind.love を「概念(一般)」として述べるときも — になりやすい)/ The love we share特定の愛)は the を使う。

2. 役職・官職・身分:(任命・役割提示) / the(特定の保持者) / a/an(職業の一員)

このセクションでは、役職名(president, captain, chair など)を言うときの冠詞の決め方を、 任命・就任 / 特定の保持者を同定 / 職業を一般に説明 の3つの場面に分けて整理します。
小学生にもやさしく言うと、 「その役を“する”(役割)」なら (ゼロ冠詞)、 「その人だと決まっている」なら the「〜という仕事の人の一人」なら a/an です。

Lesson 055 / Section 2

🧭 導入:まず「どの場面か」を見分けよう

任命・就任
役を与える/その役につくことを言う。
役名は「機能」を表すので (ゼロ冠詞)が基本。
特定の保持者
その組織のその人を指す(唯一・共有)。
「どの人か」が決まっているので the
職業の一員
仕事のグループの一人だと説明。
はじめて出す一般情報なので a/an

🧱 まずは“型”を掴む:ゼロ冠詞()のコア

ゼロ冠詞になりやすい骨格(役割=機能)
  • 任命系動詞 + 役職be/get + elected / appointed / named / made + 役職
    例の骨格:was elected presidentwas appointed captain
  • 役職を務めるserve / act as 役職
    例の骨格:served as class representative
  • 肩書を機能として述べるbe + 役職 + of + 組織
    例の骨格:is captain of the team
用語ミニ辞典(やさしい説明つき)
任命(appoint)
えらんで、その役を正式にまかせること。
就任(assume / take office)
その役につくこと。仕事を始めること。
肩書(title)
会社やチームでの役の名前。例:captain, manager。
同定(identification)
その人だと決まっていることを示す」。このときは the を使う。

🅰️ a/an を使うとき(一般の職業説明)

a/an(職業の一員)
be / become + a/an + 職業
例:is a manager
カテゴリー所属の説明。「どの人か」は未特定。
the(同定)
be + the + 役職
例:is the manager
組織内の「その人」を指す=特定。
—(任命・役割提示)
was elected / appointed + 役職
例:was elected captain
「役割」を述べる=機能としての語。冠詞なし。

🎯 the を使うとき(特定の肩書の保持者)

場面 型(パターン) 例の骨格 短評(なぜ the?)
唯一性 組織で唯一の役 be + the + 役職 (+ of + 組織) is the CEO (of ABC Corp.) その組織で一人しかいない役を指す=特定。
共有既知 皆がどの人か分かる be + the + 役職 is the captain (of our team) 文脈・状況からどの人か特定できる。
限定修飾 修飾で一意に特定 the + 形容詞 + 役職 the current / former president current / former / only / first などがその人を特定化。
of句で特定 組織名で一意 the + 役職 + of + 組織 the president of the company of + 組織唯一の保持者を明確化。
名前直前は無冠詞(表記慣習) Title + Name(無冠詞・大文字) President Lincoln / Prime Minister Kishida 人名の直前は冠詞を付けないのが普通(表記スタイル)。
the(同定)と —(役割提示)の差
He is the captain.=チーム内でその人を指す。
He is captain of the team.役割(機能)を述べる。※ ゼロ冠詞
a/an(職業)との線引き
He is a manager.=職業グループの一員
He is the manager.=その職場のその人
同じ名詞でも、一員特定の保持者かで冠詞が変わる。

動詞・前置詞とセットで覚える“勝ちパターン”(ゼロ冠詞/the/a の決め手)

まずは「用意された型」を丸ごと覚えると迷いません。用語の横に**やさしい説明**も添えています。

任命・就任(—:役割を言う)
  • be/get + elected / appointed / named / made + 役職
    選ぶ/任命する/指名する/〜にする(=役を与える)
    例の骨格:was elected president / was appointed captain
  • be + promoted to + 役職
    昇進してその役につく → 役割そのもの
    例の骨格:was promoted to manager
  • serve / act as + 役職
    〜として務める/代行する → 機能の提示
    例の骨格:served as chair, acted as interim director
  • resign / step down as + 役職
    〜の役をやめる → 役名は機能語
    例の骨格:resigned as chairman
  • run / stand for + 役職(選挙)
    〜のポストに立候補する → 役割名
    例の骨格:ran for president(英では stand for も)
  • be + 役職 + of + 組織
    機能の説明(〜という役割の人)
    例の骨格:is captain of the team
同定/職業説明(the / a)
  • be + the + 役職 (of + 組織)
    その組織の「その人」を指す(特定)
    例の骨格:is the president (of the company)
  • be / become + a/an + 職業
    グループの一員としての説明(不特定)
    例の骨格:is a teacher / became an engineer
  • Title + Name(無冠詞・大文字)
    人名の直前は冠詞なしの表記慣習
    例の骨格:President Lincoln, Prime Minister Kishida

⚠️ 修飾がつく場合のふるまい(形容詞・語句の影響)

💬 例文で感覚をつかもう!(役職・官職・身分)

任命(—:役割を言う)

She was elected president in 2024.

(彼女は2024年に大統領に選ばれた。)

構造:be + elected + 役職(役職=機能語)→ 冠詞なし(—)

語注:elect = 投票で選ぶ。president は「役割名」なので “名前” ではない。

任命(—)+修飾は保持

He was appointed acting director of the lab.

(彼はその研究室の代理ディレクターに任命された。)

構造:be + appointed + 役職acting(代理)などの修飾が付いても原則—。

語注:appoint = 任命する。acting = 代理の。

役割提示(—)

Mika is captain of the volleyball team.

(ミカはそのバレーボールチームのキャプテンだ。)

構造:be + 役職 + of + 組織 → 役職は機能なので

ニュアンス:「その人が何をする役か」を説明(“誰か”の同定ではない)。

機能提示(—)

He served as class representative last year.

(彼は去年、学級代表を務めた。)

構造:serve / act + as + 役職 → 役割そのものを言うため

語注:serve = 務める。representative = 代表者。

機能提示(—)

She resigned as chair after the audit.

(彼女は監査後に議長職を辞任した。)

構造:resign / step down + as + 役職 → 役名は機能語=

語注:resign = 辞任する。chair = 議長(役職名)。

同定(the:その人)

Ken is the captain of our team.

(ケンは私たちのチームのキャプテン=その人だ。)

構造:be + the + 役職(of + 組織)→ 特定の保持者を指す。

使い分け:is captain(役割提示)/is the captain(同定)。

同定(the:唯一の役)

Ayumi is the CEO of Orion Ltd.

(アユミはオリオン社のCEO(その人)だ。)

構造:the + 役職 + of + 組織 → 組織ごとに1人なので the。

語注:CEO = 最高経営責任者(唯一ポスト)。

同定(the:修飾で一意)

He is the former president of the club.

(彼はそのクラブの前会長だ。)

構造:the + 修飾 + 役職former / current / only / first などは特定化する語。

語注:former = 前の。current = 現在の。

職業(a/an:一員)

She is a lawyer.

(彼女は弁護士の一人だ。)

構造:be + a/an + 職業 → カテゴリーの一員を述べる。

語注:a/an は「どれでもよい1人」。可算名詞の単数に必要。

職業(a/an)

He became an engineer after college.

(彼は大学卒業後、エンジニアになった(1人のエンジニアという職業)。)

構造:become + a/an + 職業発音a / an を決める(/ɛ/ で始まる engineeran)。

よくある誤り:× He became engineer. → He became an engineer.

任命/就任(—)+対比メモ

Yuta became president at 30.

(ユウタは30歳で社長(という役)になった。)

構造:become + 役職(就任の事実)→ 。役を “付与された” ことに焦点。

対比:become a president は「どこかの会社の“ある社長の一人”」というレアな含み。 一般には就任の「役割」に焦点 → を用いるのが自然。
表記慣習(無冠詞)

Prime Minister Kishida met the press.

(岸田首相は記者団と会見した。)

ルール:Title + Name(役職名 + 人名)は冠詞を付けないのが普通(表記上の慣習)。

例:President Lincoln / Queen Elizabeth IIthe を付けない)。

選挙(—:run/stand for)

She is running for president this year.

(彼女は今年、大統領職に立候補している。)

構造:run / stand for + 役職 → 役職は機能語なので

語注:run(米)/stand(英) = 立候補する。

2-FAQ:役職・官職・身分の冠詞(— / a / the)で迷わないために

判断の軸 任命・役割提示=—特定の保持者=the職業の一員=a/an ことばのミニ解説 特定=「どの人かが決まっている」、一員=「どの人でもよい1人」、役割=「機能そのもの」。

答え:会社や団体によっては複数の “president”(地域社長など)がいることもあり、そのときは a president(一員)もあり得ます。全体のトップ唯一者を指すなら the president

He is a president of our regional branch.

(彼は私たちの地域支社の社長の一人です。)

He is the president of the company.

(彼はその会社の社長(その人)です。)

目安:人名の直前に肩書きを置くときは大文字無冠詞、一般に肩書きを述べるときは小文字がふつうです。

President Lincoln is admired worldwide.

(リンカーン大統領は世界中で敬愛されている。)

Lincoln was the president of the United States.

(リンカーンはアメリカ合衆国の大統領(その人)だった。)

任命文なら「役割」を言うので (ゼロ冠詞)になりやすいです。複数形や co-(共同)、vice-(副)でも同様です。

They were elected class representatives.

(彼らは学級代表に選ばれた。)

They served as co-captains last season.

(彼らは昨シーズン共同キャプテンとして務めた。)

同一人物が2つの役を兼ねているなら、the1回だけでもOK(the CEO and president)。別人を指すなら the をそれぞれに付ける(the CEO and the president)。

David is the CEO and president of the startup.

(デイビッドはそのスタートアップのCEO兼社長だ。)

両方ありですが、ニュアンスが少し違います。as + 役職 は「公式の役割として」の色が強く、as a + 職業 は「職業の一員として」の説明色が強いです。

She works as manager of the store.

(彼女はその店のマネージャー(役割)として働いている。)

She works as a manager at a bookstore.

(彼女は本屋でマネージャーという仕事をしている。)

head of は肩書。役割を言うなら (例:He is head of marketing.)、その人を特定なら the(例:He is the head of marketing.)。

He is head of marketing.

(彼はマーケ部門の責任者という役だ。)

He is the head of marketing.

(彼はマーケ部門の責任者(その人)だ。)

任命文なら を保ちます(例:was appointed acting director)。同定なら the(例:He is the acting director now.)。

He was named acting director after the merger.

(彼は合併後、代理ディレクターに指名された。)

He is the acting director during the transition.

(移行期間中、彼が代理ディレクター(その人)だ。)

発音で決めます。母音で始まるなら an、子音で始まるなら a

She has an MBA and works as an HR manager.

(彼女はMBAを持ち、人事マネージャーとして働いている。)

He is a university professor.

(彼は大学教授だ。)

board は「会」(集まり)。人の肩書なら a board member(一員)と言い、会の構成員であることは on the board と表します。

She is a board member at our company.

(彼女は当社の取締役の一人だ。)

She is on the board and attends monthly meetings.

(彼女は取締役会のメンバーで、毎月の会議に出席している。)

3. 建物・道具などを「機能」で言うときの冠詞:(ゼロ冠詞) / the / a

学校・病院・教会・法廷・ベッドなどは、「どれのことか(名前読み)」として言うのか、 「そこでの活動・役割(機能読み)」として言うのかで冠詞が変わります。
ざっくり言うと、 活動・機能なら 特定の建物・物なら the「1つ(どれでもよい)」なら a/an が目安です。

Lesson 055 / Section 3

🔰 冒頭リード:まずは「活動?それとも建物(モノ)?」を見分ける

機能読み(—)

「そこで何をするか」を言う。
例:授業・礼拝・裁判・就寝・勤務など。

キーワード:go to school / be in bed / go to court / be at work

特定(the)

どの建物・物か」が決まっている。
場所・修飾・文脈で一意になる。

例:the school on the hill / the bed by the window

不特定の1つ(a/an)

たくさんある中のどれでもよい1つ
「一回分・一コマ」の感じでも使う。

例:a hospital near the station / a class in AI

用語ミニ辞典(やさしい説明)
  • 機能読み(functional reading):その場所で行う活動を言う読み方。→ (ゼロ冠詞)になりやすい。
  • 名前読み(name reading)どの建物・物かを指す読み方。→ thea/an を使う。
  • 特定(specificity):「これだ」と一つに絞れる状態。→ the
  • 一員(one of many):グループのどれでもよい1つ。→ a/an

🧱 “機能読み”のコア:ゼロ冠詞()になりやすい場面

ここでは、建物・道具などの名詞を「活動(機能)」として読むときに自然に (ゼロ冠詞)になりやすい代表カテゴリを地図化します。 小学生にも伝わるよう、むずかしい言葉にはかんたんな説明を添えました。

A. 教育・学び school / class / college / university
  • 機能読みのサインgo to, be at, be in + school / class など
  • 意味:「建物」ではなく授業・在学という活動を言う
  • 地域差:英 at university(在学中)/米 in college

We are in class now.

(今は授業中です。)

B. 宗教・儀礼 church / temple / mosque / mass
  • 機能読みのサインgo to + church / mass
  • 意味:建物そのものではなく礼拝・儀式という行為
  • 対比go to the churchその教会の建物)=the

They go to church on Sundays.

(彼らは日曜日に礼拝に行く。)

C. 医療・司法・拘束 hospital / court / prison / jail
  • 機能読みのサインbe in + hospital / prisongo to + court
  • 意味入院・服役・裁判手続といった制度・活動を述べる
  • 地域差:英 in hospital(入院中)/米 in the hospital(施設内・入院含意)

She is in hospital after surgery.

(手術のあと、彼女は入院中だ。)

D. 生活・家庭・仕事 bed / table / work / sea など
  • 機能読みのサインgo to + bed(就寝へ),be at + work(勤務中)
  • 意味:家具や場所の名前ではなく、就寝・勤務などの状態
  • 注意a class のように「1回分」を数えると a になる場合も(授業1コマなど)

I am at work until 6.

(6時まで勤務中です。)

用語ミニ辞典(やさしい説明)
機能読み(functional reading)
その場所での活動・状態として名詞を読むこと。冠詞はふつう
名前読み(name reading)
どの建物・物か」を指す読み方。特定できれば the、どれでもよい1つなら a/an
特定(specificity)
話し手・聞き手の間で「これだ」と一つに絞れること。→ the
一回分(event unit)
活動を1コマ・1回として数える言い方。→ a class など a/an が使える。

🧭 「名前読み」へ切り替わる条件:the / a/an をいつ使う?

機能読み(活動・状態)では (ゼロ冠詞)が立ちやすいですが、名前読み(どの建物・物か)に切り替わると thea/an を使います。下の2つの箱で「特定できる?」「一つとして数える?」 の観点から整理します。

the(特定) 「どの〜か」が決まる
  • 唯一・共有既知:その場で一人/一つに決まる
    例骨格:the school (全員がどれか分かる)
  • 修飾で一意on the hill / by the window / next door
    例骨格:the school on the hill
  • of 句で一意the + 名詞 + of + 組織
    例骨格:the head of sales, the court of appeals
  • 指示語・所有で一意this/thatour/your など
    例骨格:our school(※冠詞と並べないが意味は「特定」)
a/an(不特定の1つ) たくさんの中の「どれでも1つ」
  • 初出の一つ:その話で初めて出す「一つ」
    例骨格:a hospital, an old church
  • イベント単位:活動でも「1回分」として数える
    例骨格:a class in AI(授業1コマ
  • 発音で an:母音で始まる語(an MBA / an early class)
the:修飾で「どれか」を特定

We went to the school on the hill.

(私たちは丘の上のその学校へ行った。)

on the hill の修飾が「どの学校か」を一つに絞る → the

a/an:一つとして数える

He found a hospital near the station.

(彼は駅の近くの病院を一つ見つけた。)

病院はたくさんある中のどれでもよい1つa

🧪 冠詞の決め方:文章フローチャート(まずはここから)

決定のシグナル(合図)
  • 修飾・of句が付けば the に寄る(on the hill / of sales)。
  • 初出の1つa/an(のちに the に切替えやすい)。
  • 前置詞+名詞の決まりは機能読み(in bed / at work / in class)。
よくある落とし穴
  • go to school(活動)と go to the school(建物)の区別。
  • in class(授業中)と a class(授業1コマ)の区別。
  • court は法廷=—、スポーツ施設なら thethe tennis court)。

🔎 よく見る“機能読み”の信号:前置詞・動詞のセット(チェックリスト)

機能読み(—)は、建物や道具の「名前」ではなく、そこで行う「活動・状態」を言うときに現れます。 次のような 動詞/前置詞 + 名詞 のセットは、見えた瞬間にゼロ冠詞(—)候補だと気づける合図(シグナル)です。

教育・学び(— の合図) school / class / college / university
  • go to / be at / be in + school / class
  • 建物ではなく「授業・在学という活動」。→

They are in class now.

(彼らは今、授業中です。)

宗教・儀礼(— の合図) church / mass / temple / mosque
  • go to + church / mass
  • 礼拝や儀式という行為を述べる。→

We go to church on Sundays.

(私たちは日曜日に礼拝に行きます。)

医療・司法・拘束(— の合図) hospital / court / prison / jail
  • be in + hospital(英)/be in + the hospital(米)
  • go to + court(裁判手続へ)
  • be in + prison / jail(服役・拘留中)

She went to court this morning.

(彼女は今朝、裁判に行った。)

生活・仕事・就寝(— の合図) bed / work / table / sea など
  • go to + bed(就寝へ)/be in + bed(就寝中)
  • be at + work(勤務中)
  • go to + sea(船乗りの仕事へ・航海に出る:慣用)

I am at work until six.

(私は6時まで勤務中です。)

用語ミニ辞典(やさしい説明)
機能読み(functional reading)
名詞を活動・状態として読む(授業中・入院中・就寝中など)。→ 冠詞はふつう
名前読み(name reading)
名詞を個体(どれ?)として指す。→ the(特定)や a/an(1つ)。
前置詞(preposition)
in / at / to など。場所や状態を名詞の前に置いてつなぐ言葉。in bed(ベッドの中=就寝中)、at work(勤務中)。

💬 例文で感覚をつかもう!(機能読み vs 名前読み)

機能読み(—)

We go to school every weekday.

(私たちは平日毎日、授業という活動へ行きます。)

構造:go to + school は「学校という活動」= ゼロ冠詞(—)

語注:school を「建物の名前」ではなく「学ぶ行為」と読むのがポイント。

名前読み(the:特定)

We went to the school on the hill.

(私たちは丘の上のその学校へ行きました。)

修飾 on the hill が「どの学校か」を一つに特定 → the

対比:go to school(活動) vs go to the school(建物)。

機能読み(—)

They are in class now.

(彼らは今、授業中です。)

in class は「授業という状態」= 活動。冠詞は不要。

関連:at school(在校中)も同様に活動を表現。

1回分・1コマ(a/an)

I will take a class in data science.

(私はデータサイエンスの授業を1コマ履修します。)

活動でも、「1回分として数える」と a

対比:in class(授業中=—)と区別。

機能読み(—:英) 名前読み(the:米寄り)

She is in hospital after surgery.

(手術のあと、彼女は入院中です。)

She is in the hospital now.

(彼女は今、病院(という施設)にいます。)

地域差:英語(英)では入院の状態in hospital(—)で表現。米語では in the hospital も一般的。

読み分け:状態(入院)=活動/施設(建物内)=名前。

機能読み(—)

He has to go to court tomorrow.

(彼は明日、裁判(手続き)に行かなくてはならない。)

court を制度・手続きとして読む → —。

施設なら thethe court(建物・コート)。

名前読み(the:特定の施設)

We went to the tennis court after work.

(私たちは仕事のあと、そのテニスコートへ行った。)

スポーツ施設の特定の場所を指すので the

対比:go to court(裁判へ=—)。

機能読み(—)

The kids are in bed by nine.

(子どもたちは9時までに就寝中の状態になる。)

in bed = 「寝ている状態」→ 活動の表現で —。

家具の個体なら the bed / a bed

名前読み(the:特定の家具)

The cat is sleeping on the bed.

(猫はそのベッドの上で寝ている。)

「どのベッドか」が分かる(共有既知)→ the

対比:in bed(就寝中=—)。

機能読み(—) 名前読み(the)

I am at work until six.

(私は6時まで勤務中です。)

I am at the office until six.

(私は6時まで会社の建物にいます。)

work は「仕事という状態」= 活動(—)。office は建物名(the)。

言い分けでニュアンスが変わるので注意。

機能読み(—)慣用

The crew went to sea at dawn.

(乗組員は夜明けに航海に出た。)

go to sea は「船乗りの仕事に従事する/航海に出る」の慣用表現。

海辺へ行く(場所)を言うなら go to the sea

名前読み(the:場所)

We went to the sea to relax.

(私たちは海辺(という場所)へくつろぎに行った。)

「海という場所」を特定(行楽地ニュアンス)→ the

対比:go to sea(航海=—)。

機能読み(—)慣用 名前読み(the)

The family was at table when I called.

(私が電話したとき、家族は食事中だった。)

The bag is on the table.

(バッグはそのテーブルの上にある。)

at table は「食事中」の慣用(活動=—)。the table は具体物(名前)。

「前置詞+名詞」の慣用は Section 10 で詳説予定。

機能読み(—) 地域差メモ

My sister is at university.

(私の姉は今、大学在学中です。)

My brother is in college.

(私の弟は今、大学生です。)

英:at university/米:in college はどちらも「在学という活動」→ —。

建物を言うなら at the university のように the

3-FAQ:建物名詞の「機能読み」⇄「名前読み」まわりのギモン解消

合言葉 活動・状態=—特定の個体=theどれでも1つ=a/an 対象 school / church / court / hospital / bed / work / sea / table など

機能読みat school は「在校中=活動」。
名前読みthe school gate は「学校という建物の特定部位」=個体を指すので the

He is at school now.

(彼は今、在校中です。)

He is waiting at the school gate.

(彼はその学校の門で待っている。)

機能読みhome は「家庭という暮らしの基点」→普通は無冠詞(go home, at home)。
名前読みhouse は「建物の個体」→ the/a を使う。

I want to go home early.

(早く家に帰りたい。)

The cat is under the house.

(猫はその家の下にいる。)

地域差英:in hospital(入院=活動)。米:in the hospital(施設内)。
部門名で特定in the ICU / ER / ward は「病院内の特定部門」なので the

She is in hospital after the accident.

(事故のあと、彼女は入院中だ。)

She is in the ICU now.

(彼女は今、集中治療室にいる。)

機能読みin court は「法廷手続の場にいる=審理中」。
名前読みon the court は「そのテニスコート上」。

The judge is in court this afternoon.

(その裁判官は今日の午後、開廷中だ。)

They are practicing on the basketball court.

(彼らはそのバスケットコートで練習している。)

  • in class=授業という状態
  • a a class=授業1コマ(イベント単位)
  • the the class=文脈で決まるその授業

He is in class right now.

(彼は今、授業中だ。)

I took a class in linguistics.

(私は言語学の授業を1コマ受けた。)

The class starts at nine.

その授業は9時開始だ。)

機能読みgo to church=礼拝という行為。
特定固有名詞・所有が付くと個体に寄る:St. Mary's Church(固有名)/our church(所有)。

They go to church every week.

(彼らは毎週礼拝に行く。)

They got married at St. Mary’s Church.

(彼らは聖メアリー教会で結婚した。)

  • in bed=就寝という状態
  • the on the bed=特定の家具の上
  • a a bed=ベッド1台

She is in bed already.

(彼女はもう寝ている。)

The book is on the bed.

(その本はベッドの上にある。)

at work=勤務という状態theat the office=会社という建物

I’m at work until six.

(私は6時まで勤務中だ。)

I’m at the office until six.

(私は6時まで会社にいる。)

go to sea=航海に出る/船乗りの仕事へ(活動)。
thego to the sea=海辺という場所へ。

The crew went to sea at dawn.

(乗組員は夜明けに航海に出た。)

We went to the sea to relax.

(私たちは海辺へくつろぎに行った。)

at table=食事という活動(やや文語・慣用)。
theon the table=特定のテーブル上

The family was at table when I arrived.

(私が着いたとき、家族は食事中だった。)

Your keys are on the table.

(鍵はそのテーブルの上にあるよ。)

一般論Schools=学校全般(無冠詞複数)。
特定集合the schools=文脈で決まる特定グループの学校群。

Schools are closed today.

(今日は学校全般が休校だ。)

The schools in our district are closed.

(私たちの学区のその学校群は休校だ。)

使えます。物理の建物にいなくても、「授業という活動」「在学という状態」を言う語として機能します。

We are in class on Zoom.

(私たちはZoomで授業中です。)

4. 呼びかけ(vocatives)の冠詞:(ゼロ冠詞)が基本/the・a は「呼びかけではない語り」

相手に直接声をかける語(例:Doctor, Officer, Mom, sir など)は、人名のように扱うので 冠詞(a/the)を付けません。 いっぽう、「その医師」「ウェイターを一人」のように説明として述べるなら thea を使います(これは呼びかけではありません)。

Lesson 055 / Section 4

🔰 冒頭リード:まずは「呼びかけ=名前扱い」をつかもう

呼びかけは、相手の注意をひくよび名です。文の骨組み(主語・述語など)から独立した差し込みになるため、 数えたり(a)・特定したり(the)しません。 そのため、基本はゼロ冠詞(になります。 反対に、職業・役割を説明したいときは呼びかけではないので a/the を使います。

呼びかけ=—(ゼロ冠詞)
  • 人名のように使う(相手を指名)。
  • 語はカンマで区切る(文頭・文中・文末)。
  • 例:職業名・肩書家族呼称sir/ma’am など。
説明としての the(特定)
  • その医者」「その店員」=どの人か決まる
  • 文の骨組みに入る(主語・目的語など)。
  • 呼びかけではない → the + 名詞
説明としての a/an(1人・1つ)
  • 「ウェイターを一人」「教授を一人」など。
  • 初めて出す情報・数えられる名詞。
  • 呼びかけではない → a/an + 名詞

🧠 コア解説①:なぜ呼びかけには冠詞(a/the)が要らないの?

理由を3行で
  1. 呼びかけ=「よび名」:人名のように相手を指名する使い方。
  2. 文の骨組みの外:主語・目的語などに組み込まれない独立要素
  3. 数えない/特定しない:だから a(数える)the(特定) を付けない → —(ゼロ冠詞)
記号・位置のルール
  • カンマで区切る(文頭・文中・文末)。
  • 大文字Doctor / Professor Tanaka / Mom などの呼称は先頭大文字。
  • 機能の違いthe doctor は「その医者」(説明)であって呼びかけではない

🧩 コア解説②:「型」で掴む — ゼロ冠詞の呼びかけファミリー(後続で例文化)

下の「型」に当てはまる語は、人名のように相手を指名して使えるため、—(ゼロ冠詞)が基本です。 ここでは型の地図だけを提示し、具体例文・音声は後続セクションで展開します。

① 職業・役職 Doctor / Officer / Professor / Coach / Waiter / Driver …
  • 呼びかけDoctor, … / Officer, …(—)
  • Title + NameProfessor Tanaka, …(—/大文字)
  • 説明になる形the doctor(その医者)/a waiter(ウェイターを一人)
② 家族呼称 Mom / Dad / Grandma / Grandpa / Uncle / Aunt …
  • 呼びかけMom, … / Dad, …(—/先頭大文字)
  • 説明my mom(私の母)=所有が付くので呼びかけではない
  • 文化メモ:英語圏では大人同士でも Mom/Dad を家族内で普通に使用。
③ 敬称・フォーマル sir / ma’am / Your Honor / Your Majesty / Your Excellency …
  • 呼びかけsir / ma’am(—/ていねい)
  • 定型Your Honor(裁判官へ)などは決まり表現として—。
  • 丁寧依頼の勝ちパターンExcuse me, … + could you …, please?
④ 複数・集団 everyone / folks / team / ladies and gentlemen …
  • 呼びかけEveryone, … / Team, …(—)
  • 語感folks はくだけた雰囲気、ladies and gentlemen はフォーマル。
  • 説明との区別the team は「そのチーム」(説明)で呼びかけとは別。
⑤ 名前・ニックネーム・敬称ミックス Chris / Mr. Sato / Ms. Brown / Coach Ken …
  • 下の名前Chris, …(—/親しみ)
  • Mr./Ms. + 姓Mr. Sato, …(—/フォーマル)
  • 役職+名前Coach Ken, …(—/学校・スポーツで自然)
  • 書き言葉のあいさつDear Sir/Madam は手紙の定型で、会話の呼びかけとは別物。

🎚️ レジスター(丁寧さ)の地図:場面で言い方を切り替える

丁寧〜フォーマル
  • 呼びかけsir / ma’am / Professor / Officer
  • 安全パックExcuse me, + could you …, please?
  • 避けたい語感:大声の Hey! は場面によりぶっきらぼう

Excuse me, Professor, could you review my draft, please?

(すみません、先生、私の下書きを見ていただけますか?)

カジュアル〜中立
  • 呼びかけMom / Dad / Coach / guys / team
  • 柔らかくCould you / Would you を添える
  • 注意Waiter! 単独は傲慢に響くことあり → Excuse me を前置

Excuse me, Coach, can we start warm-up?

(コーチ、すみません、ウォームアップを始めていいですか?)

🧱 ここが境目! 「呼びかけ」ではない → 説明だから the / a

呼びかけ(—:ゼロ冠詞)
  • Doctor, …(相手を指名
  • Waiter, …(相手を呼ぶ
  • Professor Tanaka, …(肩書+名前)

Doctor, could you take a look?

先生、見ていただけますか?)

説明(the / a)=呼びかけではない
  • the doctorその医者:文の骨組みの一部)
  • a waiter(ウェイターを一人:数える)
  • the professorその教授:特定)

The doctor can see you now.

その医者が今診られます。)

✍️ 句読点・位置・アクセント:呼びかけは「カンマ」で独立させる

位置とカンマ
  • 文頭Vocative, S + V …
  • 文中:S, vocative, V …
  • 文末:S + V, vocative.

Officer, could you help us?

警官さん、手伝っていただけますか?)

アクセント・大文字・複数呼びかけ
  • 発話のコツ:呼びかけの前後で小さなポーズを置くと丁寧に聞こえる。
  • 大文字Doctor / Mom / Professor は先頭大文字。
  • 複数に呼びかけEveryone, Team, なども—(ゼロ冠詞)。

Could you wait a minute, sir?

(1分お待ちいただけますか、旦那様?)

🏆 “勝ちパターン”テンプレ:迷ったらコレで通じる(入れ替え式)

① 万能の丁寧依頼 フォーマル〜日常 OK

Excuse me, [呼びかけ], could you [依頼内容], please?

  • 丁寧さ2段重ねExcuse me + could you ... , please?
  • “お願い”で迷ったらまずコレ。語気がやわらかく、誰にでも無難。
  • 言い換えwould youcould you possibly(さらにやさしい)

Excuse me, Professor, could you check my outline, please?

(すみません、先生、私のアウトラインを見ていただけますか?)

② 情報をたずねる(場所・時刻・方法) 駅・教室・病院などで

Excuse me, [呼びかけ], could you tell me [情報]?
間接疑問... tell me where the station is?(語順は S + V)

  • 情報の箱where/when/how + S + V(疑問語+平叙語順)
  • 言い換えMay I ask ... ?Would you mind telling me ... ?

Excuse me, Officer, could you tell me where the station is?

(すみません、警官さん、駅がどこか教えていただけますか?)

③ 注文・依頼(店員・スタッフへ) ぶっきらぼう回避

Excuse me, [呼びかけ], I'd like [もの], please. (=「〜をお願いします」)

  • 直訳しない:“I want ...” は強め。注文は I’d like ... , please. が上品。
  • 代替Could I have [もの], please?(丁寧)

Excuse me, waiter, I'd like a glass of water, please.

(すみません、ウェイターさん、お水を一杯お願いします。)

④ 許可取り(してもよいですか?) 教室・職場・病院など

Pardon me, [呼びかけ], may I [行為]? (最も丁寧)
近い型 Do you mind if I [現在形]?(返答は No, not at all. が「OK」)

  • mind の落とし穴:「気にしますか?」に対して“No”が許可(ややこしい)。
  • 安全策悩んだら May I ... ? / Could I ... ?

Pardon me, Doctor, may I ask a quick question?

(失礼します、先生、少し質問してもよいですか?)

⑤ グループ宛て(やわらかい指示) 会議・授業・部活

[呼びかけ], let’s [行動] [時間/条件]. (=「〜しましょう」)
さらに丁寧 [呼びかけ], please [行動].

  • 命令形をやさしくlet’splease で角が立たない。
  • 呼びかけ例Everyone / Team / Folks

Team, let’s start the meeting in five minutes.

チームのみなさん、5分後に会議を始めましょう。)

⑥ 配慮付き依頼(相手の負担を下げる) 気を遣いたい時に

Sorry to bother you, [呼びかけ], but could you [依頼内容]?
柔らかく If it’s not too much trouble, [呼びかけ], could you [依頼]?

  • クッション語Sorry to bother you / If it’s not too much trouble で依頼の圧を下げる。
  • 後置感謝 最後に I appreciate it. を添えると好印象。

Sorry to bother you, sir, but could you sign here?

(お手数ですが、旦那様、こちらに署名いただけますか?)

⑦ 時間・条件を明示(短時間で) 相手の負担を見える化

[呼びかけ], could you [依頼内容] for just [時間]? (“たった〜分だけ”で心理的ハードル↓)

  • 行動を小さくjust five minutes / for a moment で受け入れやすく。

Coach, could you watch our drill for just five minutes?

コーチ、5分だけ練習を見てもらえますか?)

⑧ しめの感謝(礼を述べる) 依頼後・対応後

Thank you, [呼びかけ]. I really appreciate your help.

  • 二段構えThank you(即時の礼)+ I appreciate ...(評価)

Thank you, Professor. I really appreciate your help.

(ありがとうございます、先生。ご助力に心から感謝します。)

💬 例文で感覚をつかもう!(呼びかけ=—/説明=the・a)

文頭の呼びかけ(—)

Doctor, could you take a look?

先生、見ていただけますか?)

構造:呼びかけ, + 依頼。Doctor人名扱い=冠詞なし。

語注:take a look(ちょっと見る)。丁寧にするなら could you を使用。

文末の呼びかけ(—) 丁寧寄り

Could you wait here, sir?

(こちらでお待ちいただけますか、旦那様?)

構造:依頼 + , 呼びかけ。文末の呼びかけは圧を下げる効果。

語注:sir(男性への敬称)/女性は ma’am

文中の呼びかけ(—:挿入)

Could you, Professor, explain this part?

先生、ここの部分を説明していただけますか?)

構造:S + , 呼びかけ, + V …。カンマで前後を区切るのがルール。

語注:explain(説明する)。this part(この部分)。

家族呼称(—) 対比メモ付き

Mom, I’m home.

お母さん、ただいま。)

呼びかけは名前扱い。所有が付く my mom は「説明」であり呼びかけではない。

語注:I’m home.(帰宅したことを知らせる決まり文句)。

店での呼びかけ+注文(—)

Excuse me, waiter, I’d like a glass of water, please.

(すみません、ウェイターさん、お水を一杯お願いします。)

Excuse meplease を併用して、丁寧さを確保

語注:I’d like は上品な依頼。「欲しい」直訳の I want は強め。

場所・情報をたずねる(—)

Excuse me, Officer, could you tell me where the station is?

(すみません、警官さん、駅がどこか教えていただけますか?)

where + S + V(間接疑問)の語順に注意。

語注:tell me のあとでは平叙語順the station is)。

グループ呼びかけ(—) やわらかい指示

Team, let’s start the meeting in five minutes.

チームのみなさん、5分後に会議を始めましょう。)

let’s命令形をやさしく。全体に向けた呼びかけも —。

語注:in five minutes(5分後)。

フォーマル固定表現(—)

Your Honor, may I approach the bench?

閣下、法壇に近づいてもよろしいでしょうか。)

Your + 敬称決まり文句で—。法廷の非常に丁寧な呼びかけ。

語注:approach the bench(裁判官席に近づく許可を求める定型)。

肩書+名前(—)

Professor Tanaka, thank you for your feedback.

田中先生、ご意見ありがとうございます。)

肩書+名前は人名扱い→ —。the professor にすると説明になる。

語注:feedback(助言・評価)。

複数・集団(—) 教室で

Everyone, please turn to page ten.

みなさん、10ページを開いてください。)

please + 動詞やわらかい指示

語注:turn to(ページを開く)。

許可取り(—)

Pardon me, ma’am, may I sit here?

(失礼します、奥様、ここに座ってもよろしいですか?)

Pardon me はさらに丁寧。may I は許可の最丁寧表現。

発音メモ:ma’am は /mæm/(マァム)。

家族呼称(—)

Grandma, can you tell me that story again?

おばあちゃん、あの話をもう一度聞かせてくれる?)

家族呼称は固有名詞のように使う→ —。親しみのこもった呼びかけ。

語注:tell me(話して)。

敬称+姓(—) ビジネス

Good morning, Mr. Sato. Could you sign here?

佐藤さん、おはようございます。こちらに署名いただけますか?)

Mr./Ms. + 姓直接の呼びかけでも—。

語注:sign(署名する)。

依頼を小さく(—) 心理ハードル↓

Coach, could you watch our drill for just five minutes?

コーチ、5分だけ練習を見てもらえますか?)

just five minutes のように短時間を明示すると頼みやすい。

語注:drill(反復練習)。

4-FAQ:呼びかけ(vocatives)のギモン解消

大原則 呼びかけ=名前扱い—(ゼロ冠詞)書き言葉 Dear / Hi / Hello + 呼びかけ は挨拶の定型

付けられます。my / dear / young冠詞(a/the)ではないので、呼びかけの—(ゼロ冠詞)は保たれます。

My dear friends, thank you for your support.

親愛なる友人のみなさん、ご支援に感謝します。)

  • フォーマルDear Professor Tanaka,Dear Mr. Sato,
  • 中立〜カジュアルHi John,Hello everyone,
  • 複数宛Dear all,Hi team,

Dear Professor Tanaka, thank you for your time.

田中先生、お時間をいただきありがとうございます。)

一般に、フォーマルMr./Ms./Professor + 姓カジュアル下の名前。 職場・国・関係性で慣習が違うため、初対面や年上には肩書+姓が安全です。

Hi John, could we reschedule our call?

ジョン、通話の予定を変更できますか?)

接客・警察・空港などでの丁寧な呼びかけ。場面や地域(特に米国南部)で使用度が変わります。迷ったら Excuse me, + sir/ma’am の形が無難です。

Excuse me, ma’am, your receipt.

失礼します、奥様、レシートです。)

可能です。フォーマルな場では、広い観客へ→内部の人へ、の順に並べると自然です(カンマで区切り、語順でトーンを調整)。

Ladies and gentlemen, colleagues, welcome.

ご来賓のみなさま同僚のみなさん、ようこそ。)

親しい間柄ならOK。ただし職場・公共の場ではぶっきらぼうに聞こえることがあります。 安全策は Excuse me

Hey, Chris, wait a second!

ねえ、クリス、ちょっと待って!)

不要です。呼びかけは名前扱いなので 。 例:Young man, …Team, …

Young man, could you help me carry this?

お若い方、これを運ぶのを手伝っていただけますか?)

無理に呼びかけを作らず、Excuse me から始めて依頼文に入るのが自然です。

Excuse me, could someone help me with this form?

すみません、この用紙についてどなたか手伝っていただけますか?)

はい。相手を名前として呼ぶので 。起動語 Hey / OK を前に置くのも普通です。

Computer, start the simulation.

コンピューター、シミュレーションを開始して。)

挨拶ではどちらも見られますが、現在は Hi John,(カンマを後ろに1つ)が一般的。 会話文では呼びかけの前後をカンマで独立させます(文頭・文中・文末)。

Hi John, did you get my email?

やあジョン、メール届いた?)

それは紹介・記載用の肩書(例:招待状、名簿)。直接の呼びかけは Your Honor または Judge + 姓 が自然です。

Judge Smith, may I approach?

スミス判事、近づいてもよろしいでしょうか?)

直接の肩書より、Excuse me を使って近い人に視線+手の合図が丁寧です。 呼びかけを複数形にするより、Could we have the check, please? などの依頼文が自然。

Excuse me, could we have the check, please?

すみません、お会計をお願いします。)

5. 手段を表すときの冠詞:by + 交通・通信手段(ゼロ冠詞)/ on・in +(the / a + 乗り物) は「場所」

「どうやって?」=by(方法のスイッチ)。 方法は数えないので、ふつうは冠詞なし(—)になります。
「どこにいる?」=on / in(場所のスイッチ)。 乗り物という個体・空間を指すので the / a を使います。

Lesson 055 / Section 5

🔰 冒頭リード:まずは「方法=by」「場所=on / in」を二分でつかむ

① 方法=by(—)
  • 交通:by bus / by train / by car / by taxi / by plane
  • 通信:by phone / by email / by fax / by post
  • 理由:方法は「ラベル」→ 数えない → 冠詞なし
② 場所=on / in(the / a)
  • on the bus / on the train / on the plane
  • in a car / in a taxi / in the truck / in the elevator
  • 冠詞:the=文脈で特定 / a=どれでも1台
③ 例外・関連
  • 固定表現:on foot(× by foot
  • 二刀流:by bike(方法)/on my bike(場所)
  • 通信の場所:on the phone / on Zoom(通話・会議という“場”)
  • 文中の意味:in the email(メールの中

🧠 コア解説①:基本型 — by +(交通・通信の手段)—(ゼロ冠詞)

方法(手段)=by
  • 交通:by bus / by train / by car / by taxi / by plane / by ship
  • 通信:by phone / by email / by fax / by post
  • 理由「方法」はやり方のラベルで、数えたり特定しない → 冠詞は付けない。
例外・周辺
  • 固定表現on foot(徒歩)by foot は不可
  • 二刀流by bike(方法)/on my bike(場所・乗り物の上)
  • 航空会社名方法ではなく「利用便」を言うので fly with ANA / fly on ANA 23 が自然
  • 言い換え:通信のフォーマル表現に via email も可(= by email)

🧭 コア解説②:on / in は「場所」を言うスイッチ(冠詞が復活)

on / in は「どこにいる?」を答える前置詞。
乗り物という個体・空間を指すので、文脈に応じて the(その〜)/a(どれか1台)/my / this(所有・指示)が現れます。

on(乗り物という「場」)
  • 公共交通・大型:on the bus / on the train / on the plane / on the subway
  • 通信の「場」:on the phone / on a call / on Zoom
  • 冠詞の例 on the 8:15 train(特定の便)/on a bus(どれかのバス)/on my train(自分の乗る列車)
in(箱の中・小型の内部)
  • 小型・内部空間:in a car / in a taxi / in the truck / in the elevator
  • メッセージの内部:in the email / in the message(文中・本文の中)
  • 冠詞の例 in a taxi(1台のタクシー)/in the car(その車の中)/in my car(自分の車の中)

🔎 「手段 vs 場所」決定フローチャート(文章版)

♻️ よく出る置き換え・言い換え(チェックリスト)

  • 移動 by traintake the train
    「方法ラベル」なら by train(—)/「乗る行為」を言うなら take the train
  • 移動 by cardrivego by carin a car
    drive は「運転する」。in a car は「車の中(場所)」。
  • 移動 by taxitake a taxiin a taxi
    take a taxi は「タクシーを利用する」。in a taxi は「タクシーの中」。
  • 移動 by planeflyon the plane
    by plane=方法、on the plane=場所、fly=行為。
  • 移動 by bikeride a bikeon my bike
    ride は「乗って進む」。on my bike は「自転車の上(場所)」。
  • 通信 by emailvia email(ややフォーマル) / send an email
    via は書き言葉で「〜経由」。in the email は「メール本文の中」。
  • 通信 by phoneon the phoneover the phone
    by=手段、on/over the phone=「通話という場」。
  • ニュース・物流 by air / by sea / by land
    輸送手段を端的に示す表現(見出し・ニュースで多用)。
  • 経路 via(〜経由で) ⇄ through(〜を通して) ⇄ using(〜を使って)
    via は経路名と相性◎、through はプロセスや人を介して、using は道具に焦点。
  • 航空会社 fly with ANAfly on ANA 23
    with は「〜社の便で」、on は「特定便」。× by ANA は不自然になりやすい。

📗 ミニ辞典:キーワードを一行で

  • 手段(means):やり方のラベル。by + 名詞で言う。—(冠詞なし)
  • 場所(location):乗り物の上・中などの「いる場所」。on / in +(the / a / my + 名詞)
  • 便・号(a specific service):特定の列車・便・台数。the / a を使う(例:on the 8:15 train)。
  • 固定表現(set phrase):慣用で形が決まり。on foot=徒歩。
  • 通信(communication):方法は by phone/email、通話の場は on the phone、本文の中は in the email
  • via:〜経由で(書き言葉)。via email / via Singapore
  • over:〜越しに(媒体をまたいで)。over the phone
  • take:乗る(バス・電車・タクシー)。take the bus / a taxi
  • ride:またがって進む(自転車・バイク)。ride a bike
  • drive:運転する(車)。drive to school
  • board / get on:乗り込む(バス・電車・飛行機)。/get in:車・タクシーに乗る。
  • with(航空会社):〜社の便で。fly with ANA。/on:特定便に。fly on ANA 23

💬 例文で感覚をつかもう!(方法=by/場所=on・in

手段(—) 移動

I came by bus.

(私はバスで来ました。)

構造:S + V + by + 手段名(無冠詞)方法=ラベルなので —(冠詞なし)

落とし穴:× by the bus(特定不要)→ by bus

場所(冠詞あり) 移動

I’m on the bus now.

(私は今、バスの中にいます。)

構造:be + on + (the/a + 乗り物)。「人がいる」=on

対比:方法は by bus/場所は on the bus

場所(冠詞あり) 移動

We’re in a taxi to the hotel.

(私たちはホテルへ行くために、タクシーの中にいます。)

感覚:in は「箱の中」。車・タクシーは内部空間。

語注:to the hotel(ホテルへ向かって)。

手段(—) 移動

She travels by train on weekdays.

(彼女は平日に電車で通勤します。)

構造:travel + by + 手段on weekdays=平日に。

言い換え:take the train =「電車に乗る(行為)」。

手段(—) 移動

They arrived by plane last night.

(彼らは昨夜、飛行機で到着しました。)

言い換え:fly(飛行機で移動する)。

注意:航空会社は fly with ANA/便名は fly on ANA 23 が自然。

場所(冠詞あり) 通信

I’m on the phone right now.

(私は今、電話中です。)

感覚:on は「通話という」。

対比:送信手段は by phone

手段(—) 通信

I’ll send the files by email.

(ファイルをメールで送ります。)

言い換え:ややフォーマルに via email

区別:in the email は「メールの中」。

場所(冠詞あり) 通信

You’ll find the schedule in the email.

(そのスケジュールはメールの中にあります。)

感覚:in は「容器(本文)の内部」。

落とし穴:× on the email(不可)。

固定表現 移動

We went on foot from the station.

(私たちは駅から徒歩で行きました。)

これは慣用句。× by foot とは言わない。

語注:from the station(駅から)。

手段(—) 移動

I commute by bike in spring.

(私は春は自転車で通勤します。)

by + 手段 はラベル=無冠詞。

対比:場所は on my bike(自転車の上)。

場所(所有+名詞) 移動

She’s on her bike outside the gate.

(彼女は門の外で、自転車に乗っています。)

感覚:on + 所有 + 乗り物 =「その上(上で/に)」。

言い換え:She is riding her bike.

手段(—) ニュース/物流

The goods were shipped by sea.

(その品物は船便で出荷されました。)

by air/sea/land はニュース表現で頻出。

語注:shipped(出荷された)。

場所(固有名) 通信

Let’s meet on Zoom at six.

(6時にZoomで会いましょう。)

感覚:プラットフォームという「場」= on

対比:送信手段は by email など。

場所(冠詞あり) 恋愛

Let’s talk on the phone tonight, my love.

(今夜、電話で話そうね、愛しい人。)

語感:温かい呼びかけ my love は親しい間柄で。

対比:連絡手段を言うなら by phone

5-FAQ:by / on / in(手段と場所)のギモン解消

合言葉 方法=by + 名詞(—)場所=on / in +(the / a / 所有 + 名詞)
下のQ&Aでは、ニュース・メール・会話で迷いがちな細部を一気にクリアにします。

理由:by は「方法ラベル」=数えない → 冠詞なし。on は「いる場所」=個体を指す → the / a が要ります。

I came by bus, but I’m on the bus now.

(私はバスで来ましたが、今はバスの中にいます。)

  • by car:移動手段(方法)。
  • in a car:車という箱の(場所)。

We traveled by car, and we are in a car right now.

(私たちは車で移動し、今は車の中にいます。)

× by foot。固定表現は on foot(徒歩)。動詞なら walk を使います。

We went on foot from the station.

(私たちは駅から徒歩で行きました。)

by subway=方法、on the subway=場所(車内)。状況でスイッチします。

I go to work by subway, and I’m on the subway now.

(私は地下鉄で通勤し、今は地下鉄の中にいます。)

  • by email:方法(メールで)。書き言葉は via email も可。
  • in the email:本文の中。
  • on email:一般には不可(×)。

I’ll send it by email; the details are in the email.

(それはメールで送ります。詳細はメールの中にあります。)

  • by phone:手段(電話で)。
  • on the phone / over the phone:通話という「場」。

Let’s talk on the phone tonight, not by phone.

(今夜は電話で(通話の場で)話そう、「電話という手段で」ではなくね。)

一般に不自然です。方法ラベルは冠詞を付けません。特定の便を言うなら on the 8:15 bus を使います。

I came by bus, not by the bus.

(私はバスで来ました。「そのバスで」ではありません。)

推奨は fly with ANA(〜社の便で)/fly on ANA 23(特定便)。by + 航空会社 は不自然になりがちです。

We flew with ANA and arrived on time.

(私たちはANAの便で飛び、時間どおり到着しました。)

  • by ship / by sea:輸送・移動の方法
  • at sea:海の上にいる(場所)/比喩で「途方に暮れて」。

The goods were shipped by sea, and the crew stayed at sea for a week.

(その品物は船便で出荷され、乗組員は1週間海上にいました。)

両方正しいが意味が違います:by bike=方法、on my bike=場所(自転車の上)。

I commute by bike, and I’m on my bike right now.

(私は自転車で通勤し、今は自転車に乗っています。)

with は「道具・同伴」に合う前置詞。with a train は不自然。航空会社なら fly with ANA(〜社の便で)が自然。

He opened the box with a key and traveled by train.

(彼は鍵箱を開け、電車で移動しました。)

  • BrEby post(郵便で)
  • AmEby mail(郵便で)

Please send the documents by post / by mail.

(書類は郵便で送ってください。)

6. 食事・スポーツのゼロ冠詞:have lunchplay tennisa / the が戻る条件

ポイントはたった2つ。活動として言うときは —(ゼロ冠詞)出来事として特定・回数化すると a / the が現れます。難しい理屈の前に、このスイッチを体で覚えましょう。

Lesson 055 / Section 6

🔰 冒頭リード:活動モードか、イベントかで決める

① 活動モード=—
  • 食事:have lunch / have dinner
  • スポーツ:play tennis / play soccer
  • 運動・娯楽:go swimming / go jogging
  • 「している最中」の状態名は数えない → 冠詞なし
② 回数・タイプ=a
  • 食事の1回:a quick lunch / a business lunch
  • 試合の1回:a game of tennis
  • 量で数える:a coffee / a piece of cake
  • 「1回」「1つの種類」に切るとaが必要
③ 文脈で特定=the
  • 既出:the lunch we had yesterday
  • 特定の試合:the game last night
  • 固有イベント:the World Cup / the Olympics
  • 「あのそれ」の指名があるとthe
用語ミニ辞典
  • 活動(activity):今その行為をしている「モード」。—(ゼロ冠詞)
  • イベント(event):1回・種類・特定された出来事。a / the
  • 量詞(measure word):不可算名詞を数える道具。a cup of coffee / a piece of cake

🍽️ コア解説①:食事は「活動」なら —(ゼロ冠詞)/「出来事・回数・特定」なら a / the

基本型(活動=数えない)
  • have lunch / have dinner / eat breakfast
  • be at lunch(昼食の時間・場)
  • go to lunch(昼食に出る)
  • for lunch(昼食に/として)
a が付く:回数・タイプ・量
  • a quick lunch / a late lunch(1回の昼食)
  • a business lunch(タイプとしての昼食)
  • a lunch break(複合名詞=1単位)
  • a coffee / a tea(一杯=量詞的 a)
  • a piece of cake(一切れ)
the が付く:文脈で特定
  • the lunch we had yesterday(昨日のあの昼食)
  • the breakfast at this hotel(このホテルのあの朝食)
  • over the dinner(※通常は over dinner。特定なら the
前置詞の相性(使い分けの芯)
for 目的・メニュー
for lunch / for dinner
What's for dinner?(※文例は後で)
at 時間帯・場
at lunch / at breakfast
over 〜しながら
over lunch / over dinner

🎾 コア解説②:スポーツは「活動名」なら —、試合・特定・道具に触れると a / the

活動モード(—)
  • play tennis / play soccer / play baseball
  • go swimming / go jogging / go skiing
  • be at practice(練習の場にいる)
a が付く:回数・一試合・ひと区切り
  • a game of tennis / a soccer match(1試合)
  • a round of golf(1ラウンド)
  • a swim(ひと泳ぎ)/a run(ひと走り)
the が付く:文脈で特定・固有大会
  • the game last night(昨日のあの試合)
  • the World Cup / the Olympics(固有名)
  • the ball / the racket(道具=物体を特定)
注意:楽器は the

スポーツ名は—ですが、楽器は慣用で play the piano / the guitar のように the を付けます(「ピアノという種類の楽器」全体を指す定型)。

前置詞の相性
  • at practice / at training(練習の「場」)
  • in practice(実戦で/実践的には)
  • after practice / before practice(前後関係)
よく出る言い換え
  • play tennishave a tennis match(試合化=a)
  • go swimmingswim(動詞で言い切り)
  • go runninggo for a run(ひと走り=a)

🧩 使い分け早見表(ミニマトリクス):活動か?出来事か?特定か?

ねらい 例(フレーズ) 冠詞 理由(やさしい説明)
活動(食事) have lunch / have dinner / eat breakfast 「いま〜中」という活動モード=数えない。
活動(スポーツ) play tennis / play soccer / go swimming スポーツ名=活動の名前。モード名は数えない。
回数・タイプ a quick lunch / a business lunch / a game of tennis a 1回」「1種類」に切って数える。
文脈で特定 the lunch we had yesterday / the game last night the 「あの〜」と指名している。
固有イベント the World Cup / the Olympics the 世界で一つの固有名として扱う。
量で数える a coffee(一杯) / a piece of cake(一切れ) a 不可算名詞を量詞で数える。
修飾あり a delicious dinner / the hearty breakfast athe 形容詞でひとまとまりの1回特定を表すと冠詞が必要。
楽器(注意) play the piano / play the guitar the スポーツと違い、楽器は慣用で the を付ける。

♻️ よく出る置き換え・言い換え(チェックリスト)

  • 食事 have lunchgrab lunch(手短に) ⇄ do lunch(ビジネス口語)
    活動は—。出来事化するなら a quick lunch のように a を。
  • 食事 have dinnergo out for dinner(外食へ) ⇄ have a dinner meeting
    a dinner meeting は「1回の会食ミーティング」=回数化で a
  • 飲み物・量 have coffee(習慣・不可算) ⇄ have a coffee(一杯) ⇄ a cup of coffee
    不可算でも量詞で数えると a が出現。
  • スポーツ play tennis(活動) ⇄ have a tennis match(1試合=a) ⇄ watch the match(その試合=the)
    活動(—)→ 回数(a)→ 特定(the)へと粒度が上がる。
  • 運動 go swimmingswimgo for a swim(ひと泳ぎ=a)
    go for a 〜 は「ひと〜」の定型。
  • 練習・場 at practice(練習の場) ⇄ in practice(実戦で) ⇄ after practice
    at=場所の点、in=中身・状態、after=時点。
  • 会食の言い回し over lunch(昼食しながら) ⇄ at lunch(昼食の時間) ⇄ for lunch(昼食に/として)
    over=「〜をはさんで」、at=場・時、for=目的・メニュー。
  • 楽器(混同注意) play the piano(the 必須) ⇄ play tennis(—)
    スポーツは—だが、楽器は慣用で the

📗 ミニ辞典:キーワードを一行で理解

  • 活動(activity):いま行っているモード—(ゼロ冠詞)を使う。
  • イベント(event)1回種類特定の出来事。a / the
  • 量詞(measure word):不可算名詞を数える道具。a cup of coffee / a piece of cake
  • match / game:試合。回数や特定を表すので a / the が必要。
  • practice / training:「練習・訓練」。at practice は練習の
  • over lunch:「昼食しながら」。over は「〜をはさんで」。
  • for lunch:「昼食に/として」。for は目的・メニュー。
  • at lunch:「昼食の時間・場で」。at は時点・点の場所。
  • 楽器(instruments)play the piano のように the が慣用的に必要。

💬 例文で感覚をつかもう!(食事・スポーツの「— / a / the」)

食事|活動(—)

I usually have lunch at noon.

(私はたいてい正午に昼食をとります。)

構造:have + lunch)。活動名は数えない=冠詞なし。

語注:at noon=正午に。

食事|活動(—)

She is at lunch right now.

(彼女は今、昼食中です。)

at は「時間帯/場」。lunch は活動=

対比:特定するなら the lunch(下記例)。

食事|回数・タイプ(a) 修飾あり

Let’s grab a quick lunch together.

(一緒に軽く昼食をとろうよ。)

構造:a + 形容詞 + lunch=「1回分の昼食」。grab=手短に取る。

落とし穴:× have the lunch(一般論では不可)。

食事|文脈で特定(the)

The lunch we had yesterday was fantastic.

(昨日のあの昼食は最高でした。)

構造:the + 名詞 +(関係節)=既出・共有情報を指名

食事|活動(—) 前置詞:for

What’s for dinner?

夕食には何?)

for は目的・メニュー。「夕食として何?」→

食事|活動(—) 前置詞:over

We discussed the plan over dinner.

(私たちは夕食をとりながらその計画を話し合いました。)

over=「〜をはさんで/〜しながら」。活動名=

飲み物|不可算(—)

I usually have coffee in the morning.

(私はふつう朝にコーヒーを飲みます。)

習慣・種類を問わないときは不可算=

飲み物|量(a)

I had a coffee after the meeting.

(会議の後にコーヒーを一杯飲みました。)

不可算でも「一杯」というで数えると a が出る。

スポーツ|活動(—)

She plays tennis after school.

(彼女は放課後にテニスをします。)

スポーツ名は活動名=。楽器は the(別ルール)。

スポーツ|回数(a)

They had a tennis match last weekend.

(彼らは先週末、テニスの試合をしました。)

「1試合」というひと区切りa

スポーツ|特定(the)

We watched the game last night.

(私たちは昨夜、その試合を観戦しました。)

話し手・聞き手の双方で共有=指名the

運動|活動(—)

We go swimming every Sunday.

(私たちは毎週日曜に泳ぎに行きます。)

go + V-ing は活動モード=

運動|回数(a)

I went for a run before dinner.

(私は夕食の前にひと走りしてきました。)

go for a 〜=「ひと〜」の定型 → a

スポーツ|固有イベント(the)

The World Cup starts next month.

ワールドカップは来月開幕します。)

世界で一つの固有名=the

食事|活動(—) 恋愛

Let’s talk over dinner tonight, my love.

(今夜、夕食をとりながら話そうね、愛しい人。)

ニュアンス:my love は親しい間柄の呼びかけ。

対比:特定の会食なら the dinner(例:the dinner we planned)。

6-FAQ:食事・スポーツの「— / a / the」まるわかり

合言葉 活動=—(ゼロ冠詞)回数・タイプ=a特定=the
迷いやすい「lunch / dinner / breakfast」「play / go + V-ing」の実務差を、Q&Aで素早く整理します。

「活動(やっている最中のモード)」は数えないので —(ゼロ冠詞)。一方、「1回の食事」や「種類(ビジネスランチ等)」として数えると a が現れます。

Let’s have a quick lunch today.

(今日は軽く昼食を一回とろう。)

一般論:have lunch(—)/回数・タイプ化:a quick lunch / a business lunch

一般の「夕食をとる」は have dinner(—)。a dinner は「1回の会食」や「特別な夕食会」のニュアンスで可。

We had a formal dinner with our clients.

(私たちは取引先と正式な夕食会を行いました。)

「日常の食事」=—/「イベント」=a / the

「回数」や「複数の場」を数えるときに使えます。通常の習慣表現では単数・冠詞なしです。

We had two lunches today—a quick one and a meeting one.

(今日は昼食を2回とりました――軽いのと、会食のと。)

「活動」→ — /「回数」→ 可算で複数も可。

my / your などが付くと、多くの場合「弁当・持参した食事(物)」のようにモノとしての昼食を指します。

I forgot my lunch at home.

(家にお弁当を忘れました。)

活動として言うなら have lunch(—)。

  • at lunch:昼食の時間・場で
  • for lunch:昼食に(として)/メニュー
  • over lunch:昼食しながら
  • during lunch:昼食の間(時間の長さ)

I read the report during lunch.

(私は昼食の時間のあいだにそのレポートを読みました。)

AmE では一般に play sportsBrE では do sport も自然。特定の競技なら play tennis など。

He does sport on weekends.

(彼は週末にスポーツをします。)

地域差の把握:AmE「sports」(複数)/BrE「sport」(集合名詞)。

go swimming は活動(—)、go for a swim は「ひと泳ぎ」(1回)で a が出ます。

I went for a swim after work.

(仕事の後にひと泳ぎしてきました。)

a match=「1試合」/the match=文脈で特定された「その試合」。

The match starts at seven.

その試合は7時開始です。)

  • at practice:練習の場にいる
  • practice tennis:テニスを練習する(動詞)
  • in practice:実戦では/実際には

She is at practice until six.

(彼女は6時まで練習(の場)にいます。)

supper は地域・家庭で「軽い夕食」「遅い夕食」を指すことがあり、dinner は最も重い主要な食事。どちらも活動としては が基本。

We had supper at six.

(私たちは6時に軽い夕食をとりました。)

活動としては have brunch(—)。イベント化・種類化すると a Sunday brunch のように a を用います。

Let’s have brunch on Sunday.

(日曜日はブランチにしよう。)

固有のイベント名は the + 固有名 として頭字を大文字にします。通常の食事名(lunch / dinner)は小文字です。

The Annual Charity Dinner starts at seven.

年次チャリティー夕食会は7時開始です。)

7. 季節・暦・祝祭日のゼロ冠詞:in springat Christmason Mondaythe が戻る条件

基本は「一般論=—(ゼロ冠詞)」。ただし特定できる時や修飾でしぼり込まれる時は the が現れます。 小学生にも伝わるカンタンな言い方で言えば、ふつうの春・月・曜日・祝日はそのまま呼び、“その春”“その月曜”と 指名したら the をつける——それだけです。

Lesson 055 / Section 7

🔰 まずは全体像:一般=—特定=the

  • 要点1 季節・月・曜日・祝祭日などの「時の名前」は、一般なら冠詞なし(—)。 例:in springin Mayon Mondayat Christmas
  • 要点2 “その1回”と特定できる時や、後ろに説明が付いてしぼり込まれる時は the(→ 下段の「the を付けるケース」)。
  • 要点3 地域差メモ:in spring(英寄り)/in the spring(米寄り)。意味差は小さいのでどちらも可。
カテゴリ 基本の形 ひとこと解説
季節(spring/summer/autumn/fall/winter) in spring /(米では)in the spring も可 一般論は—。the を付けても意味差はほぼなし
月(January, May など) in May 月名は固有名詞扱いで—
曜日(Monday など) on Mondayon Mondays(毎週) 曜日名も—。複数形で習慣
祝祭日(Christmas, Halloween など) at Christmason Christmas Day 祝日名は—。Day が付くと日付扱いで on
決まり表現 at nightat noon 慣用で—。ただし the night of ... は特定で the
用語ミニ辞典(やさしい言いかえ)
  • 一般(general):ふつうの話。どれか一つに決めていない。
  • 特定(specific):「その一つ」と指名している状態。→ the
  • 修飾(modify):あとから説明を足して、どれか一つにしぼること。
続けるコツ: まずは「一般=—」だけで使ってみる。“その〜”と指名したくなったら the に切り替える——これで迷いが激減します!

the を付けるケース(特定化・修飾あり)

① 特定の一回

年・場所・出来事などで“その回”が決まると the
例:the spring of 2020(2020年の春)/the Christmas we spent in Kyoto(京都で過ごしたあのクリスマス)

見分け方:「どの春?どのクリスマス?」に答えがある。
② 修飾で限定

後ろに説明が付いてしぼり込まれるthe
例:the Monday after the exam(テストのあとの月曜)/the night of the party(そのパーティーの夜)

語注:修飾=関係節や前置詞句で名詞をしぼること。
③ 慣用・定番

表現として the が定着。
例:the weekendthe holidaysthe New Year

セットで覚える:over the weekendduring the holidays など。
英語の形 伝える内容 見分けポイント
in spring 一般の「春」 —(ふつうの話)
in the spring of 2020 2020年という特定の春 年の情報で一つに限定 → the
at Christmas 一般の「クリスマス時期」 祝日名は—
at the Christmas party そのクリスマスパーティー 名詞+名詞で特定化 → the
at night 一般の「夜」全般(慣用) —(決まり表現)
the night of the concert そのコンサートの夜 後ろの説明で限定 → the
地域差:in spring(英寄り)/in the spring(米寄り)。意味差はほぼなし、響きの好みでOK。

“a / an” を付けるケース(可算化して「ひと夏」など)

① 期間を1つとして数える

季節・週末などを「ひと区切り(1シーズン・1回)」として捉えると a / an
例:a long summer(長い夏)/a busy weekend(忙しい週末)

② 形容詞で“ひとまとまり”にする

評価・感情の形容詞が付くと「1つの出来事」として数えやすい。
例:a cold winteran unforgettable summer

③ 名詞化された出来事・単位

休暇・連休などは数えられる名詞になることが多い。
例:a holiday(1日の祝日)/a spring break(春休み期間の1回)

パターン 英語の形 意味・使いどころ
評価・感情をのせる a long summera cold winteran unforgettable summer 季節を「1つの経験」として捉える(可算)
週末を1回として数える a busy weekenda long weekend 週末=可算名詞。Have a nice weekend!a も同じ理屈
休暇・行事の1回 a holidaya spring breaka summer vacation 事柄(イベント)として数える
曜日を「ある〜」とぼかす on a Monday morning 「ある月曜の朝に」。特定しない1回=a(※月名は通常 a を付けない)
やさしい見分け方
  • ひと区切り(1回・1シーズン)として言いたい → a / an
  • 一般(季節・曜日・祝日そのもの) →
  • “その1回”と指名できる → the
語注(小学生にも)
  • 可算(countable):1つ2つと数えられる。
  • 期間(period / time span):ある長さの時間をひとまとめにしたもの。
  • 評価形容詞long / cold / unforgettable など、感じ方を表す形容詞。

🧭 前置詞との相性まとめ(季節・月・曜日・祝祭日)

季節・月・曜日・祝祭日の前によく来る前置詞は in / on / at が中心。ほかに during / over / by / until / from ... to / around / before / after もよく使います。
一般=—(ゼロ冠詞)“その1回”=the“ひと区切り・1回”=a / an の三択をベースに見分けましょう。

前置詞 基本パターン(— / the / a) 意味(やさしい説明) よく見るセット例
in 季節=in spring(—)/米寄り:in the spring
月=in May(—)/in early May(—)
広い期間・中にいる感じ。「〜の間に/〜の時期に」 in springin the spring of 2020(特定→ the)/ in Mayin late May
on 曜日=on Monday(—)/on Mondays(毎週)
日付=on May 10(—)/「ある〜」=on a Monday morning(a)
カレンダーの「点」や具体の“その日”にピタッと乗るイメージ on Mondayon Christmas Day(Dayが付く日はon)/ on the weekend(AmE)
at 祝祭日名=at Christmas(—)
時刻・点=at noon(—)、at night(—)
「点」や行事の“とき”を指す。短くピンポイント at Christmasat New Yearat the weekend(BrE)at night(慣用—)
during during the holidays(the)/during the night(the) 「〜のあいだ(ずっと)」時間の長さを意識 during the holidaysduring the summer
over over the weekend(the)/over the holidays(the) 期間をまたいで「〜の間ずっと/〜中に」 over the weekendover the New Year
by by Monday(—)/by the weekend(the) 「〜までに(締め切り)」その時点より前に完了 submit by Mondayfinish by the weekend
until until Monday(—)/until the end of May(the) 「〜までずっと(継続)」その時点まで続く stay until Mondayopen until the holidays
from ... to ... from spring to summer(—)/from Monday to Friday(—) 「〜から〜まで」範囲をはっきり示す from May to Junefrom the 1st to the 3rd
around around Christmas(—)/around noon(—) 「〜ごろ/〜の前後」ざっくり近く around New Yeararound the weekend
before / after before Monday(—)/after the holidays(the) 基準となる時点の「前/後」 before Christmas(—)/after the concert(the)
(指示語) this/next/last + 季節・曜日=this spring(—)/next Monday(—) 指示語が「特定」の役割を果たすので冠詞はいらない this springnext weekendlast Christmas
地域差(BrE / AmE)
  • in spring(英寄り)/in the spring(米寄り)
  • at the weekend(BrE)/on the weekend(AmE)
語注(小学生にも)
  • 前置詞(preposition):名詞の前に置いて「時・場所・方向」の関係を示す言葉。
  • —(ゼロ冠詞):冠詞を付けない形。ふつうの一般の話。
  • 特定(specific):「その1回」と指名できる。→ the
  • ひと区切り:1回分として数える感覚。→ a / an
落とし穴(よくある×)
  • × in Mondayon Monday
  • × on Mayin May / on May 10
  • × at night of the partyon the night of the party
一般(—)

We often go hiking in spring.

(私たちは春によくハイキングに行きます。)

構造:in + 季節名。一般的な季節は冠詞なし(—)が基本。

語注:in=広い期間の「〜に」。spring は通常小文字(文頭は大文字)。

特定(the)

We stayed home a lot in the spring of 2020.

(私たちは2020年の春には在宅が多かった。)

特定情報(of 2020)で“その春”が一つに決まる → the

語注:specific(特定)=“どの〜か”が文中で決まっていること。

一般(—)

Spring is my favorite season.

は私の一番好きな季節です。)

「一般としての春」はが自然。文頭なので Spring が大文字。

対比:the spring we spent abroad のように特定化すると the

祝祭日(—)

She usually visits her family at Christmas.

(彼女はクリスマスにたいてい実家に帰ります。)

at + 祝祭日名 は普通。行事の時点を指す「点」の at

語注:usually=普段は。visit=訪ねる。

特定(the) 恋愛

We first met at the Christmas party.

(私たちが初めて会ったのはそのクリスマスパーティーでした。)

party という具体物で“あの”イベントが特定 → the

語注:first met=初めて出会った。

曜日(—)

Let’s meet on Monday.

月曜日に会いましょう。)

on + 曜日。曜日はカレンダーの「日」の上に乗る感覚。

発展:毎週なら on Mondays(複数形)。

可算(a)

We met on a Monday morning.

(私たちはある月曜日の朝に会いました。)

特定しない「ある〜」は a。曜日+morning を1回分として数えている。

語注:morning=朝。a は「ひとつの/ある〜」。

日付(—) 月(—)

The event is on May 10, not in May.

(そのイベントは5月10日で、単に5月ではありません。)

on + 月日(点)/in + 月(期間)。どちらも

語注:event=行事。not A, but B=AではなくB。

慣用(—)

I can’t sleep at night these days.

(最近、夜は眠れません。)

at night は慣用で。一般の夜全体を指す決まり表現。

対比:the night of the party は特定で the

特定(the)

It rained hard on the night of the concert.

そのコンサートの夜に、ひどい雨が降りました。)

of the concert という説明で「どの夜か」特定 → the

語注:rain hard=激しく雨が降る。

可算(a) 挨拶

Have a nice weekend!

(よい週末を!)

weekend は「その1回の週末」を1単位として数える → a

地域差:BrE「at the weekend」/AmE「on the weekend」も覚えておくと便利。

可算(a)

It was a long summer for the team.

(そのチームにとって長い夏でした。)

季節を「ひとつの経験・期間」として可算化すると a

語注:long=長い(時間の長さの評価)。

可算(an) 恋愛

We had an unforgettable summer together.

(私たちは一緒に忘れられない夏を過ごしました。)

unforgettable のような感情・評価の形容詞が付くと、「1つの期間」として数えやすい → a/an

発音メモ:an は母音音 /ʌ/ で始まる語の前。

可算(a)

We took a spring break in March.

(私たちは3月に春休み(の1回)を取りました。)

spring break は「休暇イベント」を1単位として数えられる → a

語注:take a break=休憩・休暇を取る。

慣用(the)

Many shops close during the holidays.

(多くの店は休暇シーズンの間は閉店します。)

the holidays は「休暇シーズン」という定番表現the が定着。

語注:during=〜の間ずっと(長さ)。

周辺(—)

We first met around New Year.

(私たちはお正月ごろに初めて会いました。)

around=「〜ごろ/前後」。祝日名は一般なら

対比:具体の会(例:the New Year’s party)なら the

7-FAQ:季節・暦・祝祭日の “— / the / a” と前置詞まわりの疑問

大原則 一般=—“その1回”=the“ひと区切り”=a/an ねらい 細かな運用(大文字、小辞、地域差、期間表現など)を具体例で整理

季節名(spring/summer/autumn/fall/winter)は通常小文字。文頭なら大文字。月・曜日・祝日名は固有名詞扱いで大文字です。

Spring starts in March, and Monday is a holiday this year.

3月に始まり、今年の月曜日は祝日です。)

語注:固有名詞=特定の名前(March, Monday, Christmas 等)。

spring は季節そのもの。springtime は文学的・情緒を帯びた言い方で、季節感・雰囲気を強調します(どちらもふつう)。

I love springtime flowers.

(私は春のころの花が好きです。)

語注:情緒語は「雰囲気」を足す語。文章のトーンがやわらかくなる。

spring semester は一般名称なら。学校や文脈で特定のその学期を指すときは the spring semester

Registration for the spring semester starts next week.

春学期の履修登録は来週開始です。)

語注:特定=この学校の、その年度の等、1つに決まる。

  • on Monday morning=特定の月曜の朝(1回)。
  • on Monday mornings=毎週月曜の朝(習慣)。
  • every Monday morning=毎週月曜の朝(習慣、強調)。

We have meetings on Monday mornings.

(私たちは毎週月曜の朝に会議があります。)

複数形=習慣のサイン。

  • by Monday月曜までに(その時点より前に完了)。
  • until Monday月曜まで(ずっと)(その時点まで継続)。

Please finish the report by Monday.

(レポートは月曜までに終わらせてください。)

語感:by=締切until=継続

through Monday は主に米式で「月曜日まで(含む)」。営業やイベント期間の案内でよく使います。

The store is open through Monday.

(その店は月曜まで(=月曜を含めて)営業しています。)

比較:until Monday は多くの場合「月曜の始まり/到達まで」の含意。

  • at the weekend(BrE):週末の時点で。
  • on the weekend(AmE):週末に。
  • over the weekend(共通):週末をまたいで/週末のあいだ中。

We traveled over the weekend.

(私たちは週末のあいだ旅をしました。)

語注:地域差はありますが、over は広く安全に使えます。

祝日名(Christmas, New Year 等)は一般なら行事(party, parade 等)を特定するなら the

We cleaned the house before Christmas.

(私たちはクリスマスの前に家の掃除をしました。)

対比:before the Christmas party(そのパーティーの前)。

どちらも可around はやや口語・幅広く、about は数値にも使いやすい。祝日・時刻・月などにも使えます(一般は)。

The flowers bloom around April.

(その花は4月ごろに咲きます。)

語感:around=前後about=およそ

Come spring, ... は「春になれば…」という文語的な言い方。季節名はここでも

Come spring, we’ll start planting.

春になれば、私たちは植え付けを始めます。)

語注:文頭+カンマが自然。

  • in early/late/mid- May=簡潔で口語的。
  • in the middle of May=「真ん中」をはっきり言う丁寧表現。

We will move in mid-May.

(私たちは5月中旬に引っ越します。)

どちらも(月名は固有名詞)。

the next Monday は話し手の「今」基準で次に来る月曜the following Monday別の基準点(その日)から見て次の月曜を指すのに便利です。

He arrived on Friday and left on the following Monday.

(彼は金曜に到着して、その次の月曜に出発しました。)

語感:following=直後の次(基準点が文中にある)。

  • a holiday=祝日の1日/休暇の1回。
  • the holidays=(年末などの)休暇シーズン。
  • on holiday(BrE)=休暇中。AmEは on vacation

She is on holiday this week.

(彼女は今週、休暇中です。)

地域差:BrE=holiday/AmE=vacation。

Eve/Day が付いて具体の日になると on。行事名そのもの(Christmas, New Year)は一般的には at

We stayed home on New Year’s Day, but went out at New Year.

(私たちは元日には家にいて、年始には出かけました。)

区別:具体の日=on行事の時期=at

自然なのは on Monday morning。所有格(’s)で曜日を修飾するのは通常不自然です。

Let’s talk on Monday morning.

月曜の朝に話しましょう。)

型:on + 曜日 + 朝/午後/夜

8. 同格(apposition)での冠詞の考え方:Ken, a doctorTolstoy, author of War and PeaceLondon, the capital of the UK

同格(apposition)とは、名詞Aのあとに名詞Bを置き、A=B(同一人物・同一物)を示す書き方です。 名前に説明ラベルを貼るイメージ。“一般の肩書ラベル”なら —(ゼロ冠詞)が自然、“分類・一員”として紹介すると a / an“唯一・その1つ”を言い切るなら the が現れます。

Lesson 055 / Section 8

🔰 まずは全体像:ラベルか、分類か、唯一

① ラベル=—(ゼロ冠詞)

人名・地名のあとに役割を示す固定ラベルを置くとき。
例:Tolstoy, author of War and Peace
例:Einstein, father of modern physics

② 分類・一員=a / an

職業やタイプのグループの一員として紹介。
例:Ken, a doctor(医者の一員)
例:Kyoto, a historic city in Japan

③ 唯一・“その〜”=the

世界にひとつ/文脈で“その1つ”が決まるとき。
例:London, the capital of the UK
例:Ken, the doctor we met yesterday

判断フロー(1分)
  1. 人名・地名のあとに置く語は説明ラベル? それとも分類
  2. ラベルなら (例:author of 〜)。
  3. 分類(職業・タイプの一員)なら a / an
  4. 文脈で“その1つ”が決まるなら the
英語の形 冠詞 意味・判断の軸(やさしい説明)
N, author of 〜 固有ラベル(of〜で個人に結びつく)=数えない説明
N, a/an + 職業/タイプ a / an 分類の一員として紹介(「いくつもある中の1人/1つ」)
N, the + 唯一を表す名詞 the 唯一・“その〜”を指名(the capital / the leader など)
N, the + 名詞 + 限定句 the 後ろの説明で一つに特定(the doctor we met …
用語ミニ辞典(小学生にも)
  • 同格(apposition)A, B の形で A=B を表す。名前に説明ラベルをつけるイメージ。
  • ラベル(label):その人・物に固有に結びつく肩書(例:author of …)。
  • 分類(classification):グループの一員として紹介(例:a doctor)。
  • 唯一(uniqueness):世界や文脈でひとつだけに決まる(例:the capital)。
つまずきポイント
  • × Ken, engineer(裸の一般職は不自然)→ Ken, a engineer か、ラベル化(engineer of … など)
  • どの〜?」に答えられる=the/答えない一般ラベル=
  • of 〜 があると個人に結びつくラベルになりやすい →

🏷️ コア解説①:ゼロ冠詞になる「ラベル」型(—)

人名・地名のあとに置く説明が、その人(物)に固有に結びつく肩書・役割として働くとき、—(ゼロ冠詞)が自然になります。 イメージは「名札(ネームラベル)」:数で数えず、固有の説明として貼り付ける感じ。

よくある型
  • 人名, author of …(〜の著者)
  • 人名, professor of …(〜学の教授)
  • 人名, founder of …(〜の創業者)
  • 人名, father/mother of …(〜の父/母:比喩の肩書)
  • 地名, capital of …(〜の首都)※唯一を言い切る場合は the を使うことも多い
語感と判断
  • of 〜特定対象と密着 → 「名札」=
  • 固有性・一位性が強いと になりやすい
  • ただし the capital of … のように唯一性を強打する言い方は the も多用
フレーズ 冠詞 理由(やさしい説明)
人名, author of “War and Peace” 「〜の著者」という固有ラベル(数えない説明)。
人名, professor of physics of physics がついて役割ラベルとして読める。
地名, capital of the UK the / 「唯一の首都」を言い切るなら the。文体によってはラベル的に — も見られる。
用語ミニ辞典
  • ラベル(label):名前に貼る説明札。数えない。
  • 固有性:その人・物に一意に対応する性質。
  • ゼロ冠詞(—):冠詞なし。一般・説明・ラベルで使われやすい。

🧩 コア解説②:a / an が付くケース(分類・一員として紹介)

a / an は、相手をグループの一員として紹介するときの印。 「医者という職業グループの1人」「歴史ある都市というタイプの1つ」のように、数えられる枠へ入れる発想です。

よくある型
  • 人名, a/an + 職業a doctor / an engineer など)
  • 人名, a/an + 評価語 + 職業an experienced designer
  • 地名, a/an + 形容詞 + 名詞a historic city
  • 組織名, a leader in …(〜分野のリーダーの一つ)
判断の軸(3チェック)
  1. その説明はグループ化できる?(職業・タイプ・カテゴリー)
  2. 「いくつもある中の1つ」と言える?
  3. 初出で具体の特定がない? → なら a / an
フレーズ 冠詞 意味(やさしい説明)
人名, a doctor a 医者という集団の一員として紹介。
人名, an influential figure an 「影響力のある人物」というタイプの1人
地名, a historic city in Japan a 日本にある数多い歴史都市のうちの1つ
用語ミニ辞典
  • 分類(classification):性質や職業でグループ化すること。
  • a / anひとつを示すしるし。an は母音音で始まる語の前。
  • 初出(first mention):その情報が会話に初めて登場するとき。

🎯 コア解説③:the が付くケース(特定の唯一を言い切る)

the は「どの〜か」が決まっているときの印。 同格では、唯一の役割や、文脈で“そのひとつ”に特定された情報をラベル化するときに現れます。

よくある型
  • 地名, the capital of …(〜の首都:世界にひとつ
  • 人名, the CEO of …(その会社のただ一人のCEO)
  • 人名, the winner we expected(私たちが予想していたその勝者
  • 作品名, the masterpiece of his career(彼の経歴の代表作
判断の軸(3チェック)
  1. 唯一」を言い切っている?(capital / CEO / only child など)
  2. 後ろの説明(関係節や of〜)で候補が1つに限定される?
  3. 既出・共有の出来事/物を指名している? → はいなら the
フレーズ 冠詞 理由(やさしい説明)
Paris, the capital of France the 唯一の役割を言い切っている(首都は1つ)。
Emma, the manager of our team the of our team1人に限定される。
Tolstoy, author of … / the ラベル的に言えば 唯一を強打したい文脈なら the author も可。
ミニ例(使い分けの芯)

Paris, the capital of France, attracts millions every year.

フランスの首都パリは、毎年何百万人もを引きつけます。)

Emma, the manager of our team, will join the call.

私たちのチームのマネージャーであるエマが、その通話に参加します。)

✒️ コア解説④:カンマ(,)のルール & 「制限/非制限」ニュアンス

同格には、非制限(カンマあり)制限(カンマなし)があります。 ざっくり言うと、非制限=付け足し情報制限=しぼり込み。意味の違いが大きいので注意。

非制限(カンマあり)=付け足し

すでにだれ・どれかが分かっている前提で、追加説明をそっと添える。
例:Ken, a software engineer, lives in Osaka.

Ken, my brother, just moved to Kyoto.

私の兄のケンは、ちょうど京都に引っ越したところです。)

制限(カンマなし)=しぼり込み

前にある名詞を限定して、「どの〜か」を特定。
例:the poet Robert Frost(「詩人の中の」ロバート・フロスト)

I spoke with the designer Emma about the logo.

(ロゴについて、デザイナーのエマと話しました。)

意味(やさしい説明)
非制限 N, appositive, … すでに特定されている名詞に、情報を付け足し
制限 the/this + 名詞 + 固有名 名詞を限定して「どの〜か」を指定(しぼり込み)。

🧭 早見表:ラベル=—分類=a/an唯一=the

英語の形(Apposition) 冠詞 何を伝える?(目的) 判断ポイント(小学生にも)
N, author of … / N, professor of … 固有ラベル(名札)。「その人に特有の説明」 of 〜個人と密着。数で数えない=名札→
N, founder of … / N, father/mother of … 役割ラベル・比喩ラベル 「〇〇の創業者」「〜の父」= その人ならではの説明 →
N, a/an + 職業(例:a doctor a / an 分類・一員として紹介 グループ(医者・教師…)のひとり? → a/an
N, a/an + 形容詞 + 職業/名詞(例:an experienced engineer a / an タイプの1つ(性質で分類) いくつもあるタイプの1つ」と言える? → a/an
地名, a historic city (in …) a 同類の中の1つ 歴史都市はたくさんある→ その1つ = a
地名, the capital of … the 唯一の役割(首都は1つ) どの首都?1つだけ答えられる → the
N, the + 名詞 + 関係節(例:the winner we expected the 文脈で特定(“その〜”) 後ろの説明で候補が1つに限定される → the
the + 名詞 + 固有名(例:the poet Robert Frost the 制限同格(しぼり込み) 「詩人の中のロバート・フロスト」= 前の名詞を限定the
N, role/title(短い肩書だけ) / a/an ラベル or 分類 裸の職名はラベル弱め。ラベル化したいなら of 〜、分類なら a/an
用語ミニ辞典
  • 同格(apposition)A, B で A=B を伝える形。BはAの説明ラベル
  • ラベル(label):その人・物に固有に結びつく説明(例:author of …)。数で数えない。
  • 分類(classification):グループの一員として紹介(例:a doctor)。
  • 唯一(uniqueness):世界や文脈でひとつに決まる(例:the capital)。
ミニ例で確認(— / a / the)

Tolstoy, author of War and Peace, is widely read.

(トルストイ――『戦争と平和』の著者――は広く読まれています。)

Ken, a doctor, works in Sapporo.

医者の一人であるケンは、札幌で働いています。)

London, the capital of the UK, has many museums.

イギリスの首都ロンドンには、多くの博物館があります。)

🧪 最小対例(ミニマルペア)ギャラリー:— / a / the の一目比較

ほぼ同じ文で冠詞だけを切り替え、意味の差を体でつかみます。 合言葉:名札=分類=a/an唯一・特定=the

a(分類) the(特定)

Ken, a doctor, works in Sapporo.

(ケンは医者の一人で、札幌で働いています。)

Ken, the doctor we met yesterday, works in Sapporo.

(ケン――昨日会ったあの医者――は札幌で働いています。)

違いa doctor=集団の一員/the doctor we met …=文脈で一人に特定。
—(ラベル) the(唯一を強打)

Tolstoy, author of War and Peace, is widely read.

(トルストイ――『戦争と平和』の著者――は広く読まれています。)

Tolstoy, the author of War and Peace, is widely read.

(トルストイ――『戦争と平和』のその著者――は広く読まれています。)

違い—=名札的ラベル/the=唯一を明示。
a(分類) the(唯一・称号)

Kyoto, a historic city in Japan, attracts many visitors.

(京都は、日本の歴史ある都市の一つで、多くの観光客を引きつけます。)

Kyoto, the ancient capital of Japan, attracts many visitors.

(京都――日本の古都――は多くの観光客を引きつけます。)

違いa=同類の中の一つ/the=歴史的称号で一意。
非制限(, あり) 制限(, なし)

Ken, my sister’s husband, is visiting.

(ケン――私の姉の夫――が訪ねて来ています。)

I talked with my sister’s husband Ken.

姉の夫のケンと話しました。)

違い非制限=付け足し/制限=しぼり込み。
—(ラベル調) the(唯一を明示)

Paris, capital of France, is beautiful at night.

(パリ――フランスの首都――は夜が美しい。)

Paris, the capital of France, is beautiful at night.

(パリ――フランスのその首都――は夜が美しい。)

a(分類) the(唯一・組織内)

Maria, a CEO, spoke at the conference.

(マリア――CEOという立場の一人――が会議で講演しました。)

Maria, the CEO of our company, spoke at the conference.

(マリア――わが社のCEO(唯一)――が会議で講演しました。)

a(分類的説明) the(唯一の性質)

Mount Fuji, a sacred mountain, is admired by many.

(富士山――聖なる山の一つ――は多くの人に称えられます。)

Mount Fuji, the highest mountain in Japan, is admired by many.

(富士山――日本で最も高い山――は多くの人に称えられます。)

—(ラベル) the(唯一を強打)

Einstein, father of modern physics, changed science.

(アインシュタイン――現代物理学の――は科学を変えました。)

Einstein, the father of modern physics, changed science.

(アインシュタイン――現代物理学のその父――は科学を変えました。)

a(分類的説明) the(最大・唯一性)

The Amazon, a vast rainforest, faces many challenges.

(アマゾン――広大な熱帯雨林の一つ――は多くの課題に直面しています。)

The Amazon, the largest rainforest in the world, faces many challenges.

(アマゾン――世界で最大の熱帯雨林――は多くの課題に直面しています。)

a(分類) the(文脈で特定)

London, a major financial center, is very international.

(ロンドン――主要な金融センターの一つ――は、とても国際的です。)

London, the financial center we discussed, is very international.

(ロンドン――私たちが話題にしたあの金融センター――は、とても国際的です。)

a(名作の一つ) the(代表作=唯一)

Spirited Away, a masterpiece by Miyazaki, won an Oscar.

(『千と千尋の神隠し』――宮崎監督の名作の一つ――は、オスカーを受賞しました。)

Spirited Away, the masterpiece of his career, won an Oscar.

(『千と千尋の神隠し』――彼の代表作――は、オスカーを受賞しました。)

—(ラベル調) the(所有句で一意)

Emma, manager of the team, will present.

(エマ――チームのマネージャー――が発表します。)

Emma, the manager of the team, will present.

(エマ――チームのそのマネージャー――が発表します。)

合言葉: 名札=グループの一員=a/an“どの?”が一つに決まる=the。 見出しは控えめに、内容で勝負!

8-FAQ:同格(apposition)の「— / a / the」まるわかり

合言葉 名札=分類=a / an唯一・特定=the N, label(—)N, a/an + typeN, the + unique/限定

人名・地名など固有名に、of 〜 がついた密着ラベルを付けるときに自然です。数えない「名札」の感覚。

Tolstoy, author of War and Peace, is widely read.

(トルストイ――『戦争と平和』の著者――は広く読まれています。)

語注:author=著者、widely=広く。label=「名札」。

職業・タイプなど、グループの一員として紹介するときに使います(分類)。

Ken, a doctor, works in Sapporo.

(ケンは医者の一人で、札幌で働いています。)

語注:works=働く、doctor=医者。分類=数えられる1つ

of 〜 や関係節などで候補が1つに絞られるとき、または世界/組織でひとつの役職名を言い切るときに使います。

Maria, the CEO of our company, spoke at the conference.

(マリア――わが社のCEO(唯一)――が会議で講演しました。)

語注:spoke=講演した、conference=会議。唯一=ひとつ

置けます非制限(, あり)なら「付け足し」、制限(, なし)なら「しぼり込み」。

We, the students, support the plan.

(私たち――学生――はその計画を支持します。)

We students support the plan.

学生である私たちはその計画を支持します。)

ポイント:カンマあり=既知の付け足し/カンマなし=「どの we か」を限定。

the + 名詞 + 固有名制限同格(しぼり込み)。一方 N, the + 名詞非制限(付け足し)。

I love the poet Robert Frost.

(私は詩人のロバート・フロストが大好きです。)

Robert Frost, the poet, is famous for his imagery.

(ロバート・フロスト――その詩人――はイメージ表現で有名です。)

  • に挟む:2つ(前後で挟む)
  • に置く:1つ(前だけ)

Emma, the manager, is speaking now.

(エマ――マネージャー――が今話しています。)

I met Emma, the manager.

(私はマネージャーのエマに会いました。)

主語は前の名詞。同格はおまけ情報なので、動詞は主語に一致。

Emma, the manager, is on leave today.

(エマ――マネージャー――は、今日は休暇です。)

語注:on leave=休暇中。複数主語なら are

同格=名詞句で言い切る関係節who/which文の形に。

Ken, a doctor, will help.

(ケン――医者――が助けてくれます。)

Ken, who is a doctor, will help.

(ケン――医者である――が助けてくれます。)

President + 名前呼称(敬称)で、ふつう冠詞なし。名前, the + 肩書説明として付け足し。

President Biden addressed the nation.

バイデン大統領は国民に演説しました。)

Biden, the president, addressed the nation.

(バイデン――大統領――は国民に演説しました。)

語注:address=演説する、nation=国民。

WHO は正式名で the World Health OrganizationNASA は固有名としてそのまま。どちらも同格で説明できます。

WHO, the World Health Organization, issued new guidelines.

WHO――世界保健機関――は新しい指針を発表しました。)

NASA, a U.S. space agency, launched a mission.

NASA――米国の宇宙機関の一つ――はミッションを打ち上げました。)

「〜の一つの都市」「〜人の都市」のように、a + 名詞 + of + 数分類扱いにするのが自然。

Tokyo, a city of about 14 million people, is vibrant.

(東京――人口約1400万人の都市――は活気があります。)

語注:vibrant=活気のある。a city of 数=「〜人の都市」。

文末同格は1つのカンマだけでOK。長くなるなら、a/an ですっきり分類したり、必要なら文を分けると読みやすいです。

I met Ken, a brilliant young engineer from Osaka.

(私は大阪出身の優秀な若手エンジニアのケンに会いました。)

語注:brilliant=優秀な、engineer=技術者。長い同格は情報を先に短く提示してから詳述するのもコツ。

9. 慣用的な対句のゼロ冠詞:arm in armday and nightstep by step

固定表現(セットの言い方)は、ものを数えるのではなく 状態・様子全体をまとめて言うため、ふつう —(ゼロ冠詞)になります。
ただし、ひと区切り(1回・1組)に数えるa文脈で「どの〜?」が1つに決まるthe が復活します。

Lesson 055 / Section 9

🔰 まずは全体像:固定表現=—(ゼロ冠詞)が原則

① 対句(A and B)=—
  • husband and wife(夫婦)
  • day and night(昼夜)
  • pros and cons(賛否)
  • back and forth(行ったり来たり)

2語で1セットの「関係」を言うため、数えない=—
man and wife は古風表現。今は husband and wife が一般的。

② 連鎖(X by X / X after X)=—
  • step by step(一歩一歩)
  • hour after hour(何時間も)
  • side by side(並んで)
  • hand in hand(手を取り合って)

文の中で副詞の働き(様子・回数)をするまとまり。
形容詞に変えると a step-by-step plan のように a が出現(可算化)。

③ from A to B(範囲)=—
  • from hand to mouth(その日暮らしで)
  • from cover to cover(初めから終わりまで)
  • from head to toe(頭のてっぺんからつま先まで)

構文そのものが決まり文句なので
ただし具体物を指名するときは from the basement to the roof のように the が必要。

用語ミニ辞典
  • ゼロ冠詞(—):冠詞を付けない形。固定表現・活動名・不可算の感じ。
  • 対句(binomial)A and B の決まり語順(例:pros and cons)。
  • 可算化:ひとまとまりを「1つ」と数えられる形にすること(例:a step-by-step guide)。
  • 特定(definiteness):「どれ?」が1つに決まっている状態。the を使う。

🧱 コア解説(3本柱):対句は「セット=—」、数えたり指名すると a / the

対句(A and B)

A and B2語で1セット。ものを数えるというより、 関係そのもの(夫婦・賛否・昼夜など)をまとめて言うため —(ゼロ冠詞)

  • husband and wife(夫婦)/pros and cons(賛否)/day and night(昼夜)
  • 語順は原則固定pros and conscons and pros にしない。
a / the が戻る aa happy husband and wife(1組として数える)/ thethe husband and wife next door(隣の“その”夫婦)
連鎖(X by X / X after X)

step by step(一歩一歩)や hour after hour(何時間も)は様子・回数を表す 副詞的まとまり。数えないので

  • side by side(並んで)/hand in hand(手を取り合って)
  • 語感:文中で副詞の位置に置ける(動詞のそば)=—の固定表現である合図。
the が戻る 繰り返しの特定回を指すときは文脈で the が出ることも。
from A to B(範囲・徹底)

from A to B端から端までを示す定型。 構文自体がセットなので が基本。

  • from cover to cover(初めから終わりまで)
  • from head to toe(頭のてっぺんからつま先まで)
  • from hand to mouth(その日暮らしで)
注意 A / B の語は固定しやすい(言い換えると意味が崩れることがある)。

🔁 冠詞が“戻る”スイッチ:— → a / the に切り替わる条件

こうなると a(可算化)
  • 1組として数える: a husband-and-wife team(夫婦チーム 1組
  • 1回として数える: a step-by-step review(段階的な1回の見直し)
  • タイプ名にする: a day-and-night schedule(昼夜体制というタイプ
  • 量詞的に捉える: ※本章では稀だが a series of day-and-night shifts(昼夜交代のひと続き
こうなると the(特定・唯一)
  • 指名・共有情報: the husband and wife next door(隣のその夫婦)
  • 所有・限定の句: the day and night in the Arctic(北極圏のその昼夜)
  • 関係節で一意化: the step-by-step process we discussed(私たちが話したあの手順)
  • 具体物への置換: from the basement to the roof(その建物の地下→屋根)
NG / OK チェック
  • × many husband and wife many husband-and-wife teams
  • × a step by step plan(ハイフンなし) → a step-by-step plan
  • × from roof to basement(順が不自然) → from the basement to the roof
判断フロー(超シンプル)
  1. これは関係や様子の名前(セット)? → はい ⇒
  2. それを1組/1回/タイプとして数える? → はい ⇒ a
  3. どのセットかが一つに決まる?(既出・所有・修飾で限定) → はい ⇒ the
対句|—(ゼロ冠詞)

They walked arm in arm through the park.

(彼らは公園を腕を組んで歩いた。)

構造arm in arm=「腕と腕を組んで」→ 関係・様子のセット名なので

語注arm=腕、walk=歩く、through=〜を通って。

対句|—(ゼロ冠詞)

She studied day and night for the exam.

(彼女は試験のために昼夜勉強した。)

ポイント時間の幅をまとめて表す決まり表現

study=勉強する、exam=試験。

連鎖|—(ゼロ冠詞)

Let’s solve the problem step by step.

(この問題は一歩一歩解いていこう。)

構造様子(副詞)のまとまり → 。動詞のそばに置けるのが合図。

solve=解く、problem=問題。

連鎖|—(ゼロ冠詞)

They stood side by side on the stage.

(彼らはステージで並んで立った。)

並び方という様子を表す定型 →

stand=立つ、stage=舞台。

対句|—(ゼロ冠詞)

We emailed back and forth for hours.

(私たちは何時間も行ったり来たりメールをやり取りした。)

行き来という状態全体を言う →

email=メールする、for hours=何時間も。

範囲|—(ゼロ冠詞)

I read the book from cover to cover.

(私はその本を最初から最後まで読んだ。)

構文自体が定型。本体は the bookthe に注意。

cover=表紙、read=読む。

連鎖|—(ゼロ冠詞)

It rained hour after hour.

何時間も雨が降り続いた。)

X after X=「次から次へ」→ (副詞的)。

rain=雨が降る。

連鎖|—(ゼロ冠詞) 恋愛

We walked hand in hand along the river.

(私たちは川沿いを手を取り合って歩いた。)

様子を示す決まり文句 → 。ロマンチックな場面でよく使う。

along=〜に沿って、river=川。

a 復活 ハイフン形容詞

We need a step-by-step plan.

(私たちには段階的な計画を1つ用意する必要がある。)

ポイントstep by step形容詞化step-by-step)して名詞 plan を修飾 → 「1つの計画」= a

× a step by step plan(ハイフンなし) → a step-by-step plan

a 復活 1組として数える

They formed a husband-and-wife team.

(彼らは夫婦チームを1組結成した。)

husband and wife 自体はセット名(—)。
しかし team という名詞を修飾して「1組」と可算化すると a

form=結成する。

the 復活|特定・指名

The husband and wife next door are very kind.

隣の夫婦はとても親切だ。)

文脈で「どの夫婦か」が一つに決まっている → the

next door=隣の、kind=親切な。

the 復活|具体物の指名

We cleaned from the basement to the roof.

(私たちは地下から屋根まで掃除した。)

from A to B は基本 — だが、basement/roof のように特定の建物の部分を指すと the

clean=掃除する、basement=地下、roof=屋根。

the 復活 既出・共有情報

We will follow the step-by-step process we discussed.

(私たちは話し合った段階的な手順に従う。)

関係節 we discussed指名the。すでに共有済みの“あの手順”。

follow=従う、process=手順。

範囲|—(ゼロ冠詞)

They lived from hand to mouth in those days.

(彼らは当時、その日暮らしで生活していた。)

慣用句として意味が一体化。直訳は「手から口へ」=入った分だけすぐ消える生活。

live=生活する、in those days=当時は。

対句|—(ゼロ冠詞) the も可(特定集合)

Let’s discuss pros and cons first.

(まず賛否を話し合おう。)

一般論のセット名→ 。具体案に対して「その賛否」を言うなら the pros and cons

discuss=議論する、first=まずは。

9-FAQ:慣用的な対句(binomials)と冠詞の使い分け

合言葉 セット=—(ゼロ冠詞)1組・1回・タイプ=a指名・唯一=the

どちらも「モノ」を数えていないで、様子・状態を丸ごと表す名札(ラベル)だからです。英語の定型は —(ゼロ冠詞)が基本。

She worked day and night to meet the deadline.

(彼女は締め切りに間に合わせるため昼夜働いた。)

deadline=締め切り。セット名=数えない → —。

意味が変わります。定型の day and night は「昼夜(ずっと)」という慣用表現。days and nights は文字どおり「何日も何晩も」という複数の時間のまとまり。

We camped there for days and nights.

(私たちはそこに何日も何晩もキャンプした。)

慣用の「セット」を崩すと、字義どおりの複数の意味になる。

文脈で「どの賛否か」が一つに決まるときに the を使います(既出・共有・修飾で限定)。

Let’s list the pros and cons of this proposal.

(この提案の賛否を挙げよう。)

proposal=提案。特定の提案に紐づく賛否なので the

step by step のような対句を形容詞化するときは、ハイフンで一語にして a を付けるのが基本(可算名詞を修飾)。

This is a step-by-step guide for beginners.

(これは初心者向けの段階的なガイドです。)

× a step by step guide(ハイフンなし)→ a step-by-step guide

多くの対句は語順が決まりです(音のリズム・慣用)。逆にすると不自然に聞こえます。

Let’s weigh pros and cons carefully.

賛否を慎重に比較しよう。)

weigh=比べる・検討する。語順固定が基本。

back and forth は現代的で幅広く使われ、to and fro はやや文語・古風。意味はどちらも「行ったり来たり」。

The boat rocked back and forth in the waves.

(そのボートは波で前後に揺れた。)

rock=揺れる、waves=波。

hand in hand は様子(副詞的)、「手を取り合って」。hold hands は動作(動詞+名詞)、「手をつなぐ」。

They walked hand in hand.

(彼らは手を取り合って歩いた。)

They held hands while walking.

(彼らは歩きながら手をつないだ。)

具体物を指名するときは the や所有格を使います(その建物・私の体など)。

We searched from the basement to the roof.

(私たちは地下から屋根まで探した。)

She was wet from head to toe.

(彼女は頭のてっぺんからつま先まで濡れていた。)

定型の慣用(from head to toe)は —。具体の部位を特定するなら the や所有格。

OKです。step by step副詞のカタマリなので、文中の副詞位置に自然に置けます。

Let’s proceed slowly, step by step.

ゆっくり、一歩一歩進めよう。)

proceed=進める。副詞同士の並びは意味が近ければ問題なし。

できます。対句を一つの出来事ややり取りとして名詞化すると a が登場します。

We had a back-and-forth about the budget.

(私たちは予算についてやり取りを1回交わした。)

budget=予算。ハイフンで一語化して1回の出来事として数える。

本文では小文字(pros and cons)。タイトルでは英語の見出し流儀で語頭を大文字にすることがあります(Pros and Cons)。冠詞ルール自体は変わりません。

Today’s topic: Pros and Cons of Remote Work

(今日のテーマ:リモートワークの賛否

topic=テーマ、remote work=在宅勤務。

意味が自然なら可能ですが、一般的な順(下→上/前→後/始→終)が読みやすいです。語感に違和感があれば並びを見直しましょう。

We checked the building from the basement to the roof.

(私たちは建物を地下から屋根まで確認した。)

不自然な順序は避ける(例:× from roof to basement)。

10. 前置詞+名詞の慣用表現:in bedat workon foot はなぜ —(ゼロ冠詞)

ポイントは「モノ」ではなく 状態・場・様子(ラベル)をまとめて言う決まり表現だということ。 そのためふつう —(ゼロ冠詞)になります。
ただし、数える(1回・1種類)a/anどれか特定できると the が“戻る”のが合図です。

Lesson 055 / Section 10

🔰 まずは全体像:固定句=—回数・種類=a指名・唯一=the

① 状態・活動の場(—)
  • in bed(就寝中)/at work(勤務中)
  • at school(学校モード)/in class(授業中)
  • at sea(航海中)

戻る例 in the bed=「そのベッド(家具)」を指名 → the

② 手段・様態(—)
  • on foot(徒歩で)/by hand(手作業で)
  • on purpose(わざと)/by accident(うっかり)

戻る例 場所を特定:on the platform(そのホームの上)→ the

③ 時間・タイミング(—/the)
  • on time(時間通り)/in time(間に合って)
  • at first(はじめは)/at last(ついに)

戻る例 at the time=「その当時」→ the

④ 進行・状況(—)
  • in progress(進行中)/under way(進行中)
  • on fire(燃えて)/in trouble(困って)
  • in charge (of)(担当して)

戻る例 in a hurry(ひとつの急ぎ状態=回数・種類化)→ a

⑤ 話の流れ・評価(—)
  • in fact(実は)/in general(一般的に)
  • in particular(特に)/in short(要するに)
  • at least / at most(少なくとも/多くとも)

戻る例 in the particular case(その特定ケース)→ the

用語ミニ辞典
  • ゼロ冠詞(—):冠詞を付けない形。固定句・状態名・活動名に多い。
  • 可算化:ひとまとまりを「1つ」と数えられるようにすること(例:in a hurry)。
  • 特定(definiteness):「どれ?」が1つに決まる状態(例:at the time)。
  • BrE/AmE:英英では in hospital(入院中)、米英では in the hospital も一般的。

🧱 コア解説(4ユニット):前置詞+名詞は「状態・場・様子」のラベル=—(ゼロ冠詞)が基本

状態・活動の場(—)

「どこにいるモード?」を表すラベル。in bed(就寝中)/at work(勤務中)/at school(学校モード)/in class(授業中)など。

  • ラベル=数えない
  • 語注:bed は「ベッドという家具」ではなく「寝ている状態」を指すと—。

BrE/AmE:英英は in hospital(入院中=—)、米英は in the hospital も一般的。

手段・様態(—)

「どうやって」「どんな様子で」を表す決まり句。on foot(徒歩で)/by hand(手作業で)/on purpose(わざと)/by accident(うっかり)。

  • 方法・様態は固定表現
  • 語注:on purpose=故意に、by accident=偶然に。
時間・タイミング(—/the)

予定ぴったりか、間に合ったか、最初・最後などのタイミング。

—(慣用副詞句)
  • on time(時間通り)
  • in time(間に合って)
  • at first(はじめは)/at last(ついに)
the(特定)
  • at the timeその当時)
  • at the moment(今この瞬間)
  • in the past(過去に)
進行・状況(—)

物事の進行・状態をまとめて言うラベル。in progress(進行中)/under way(進行中)/on fire(燃えて)/in trouble(困って)/in charge (of)(担当して)。

  • 状態名はそのまま言う
  • 語注:in charge of A=A を担当して/責任者として。

🔁 「冠詞が戻る」早見カード:— → athe に切り替わる条件

こうなると a(可算化)
  • ひと区切り(1回)in a hurry(ひとつの急ぎ)/in a minute(1分後に)
  • 種類・観点in a sense(ある意味で)/in a way(ある意味・やり方)
  • 気分・状態のひとまとまりin a good mood(良い気分)
こうなると the(特定・唯一)
  • 既出・共有の指名at the time(その当時)/at the moment(今この瞬間)
  • 場所・物体を特定on the platform(そのホームの上)/in the bed(そのベッドの中)
  • 語の性質で唯一化in the past / in the future(過去/未来)
NG / OK チェック
  • × on the purpose on purpose(わざと)
  • × in the bed(就寝一般) → in bed(就寝中)
  • × at moment at the moment
  • × on foots on foot(複数にしない)
判断フロー(超シンプル)
  1. これは状態・場・様子のラベル? → はい:
  2. 1回・1種類として言いたい? → はい:a
  3. どの〜かが一つに決まる? → はい:the

🧭 前置詞×意味機能 マトリクス(設計):—(ゼロ冠詞)が基本/atheが“戻る”条件

前置詞 コアイメージ 主な意味機能 —(固定句の代表) a が戻る the が戻る
in 中・内部/状態の“中にいる 状態・容器・期間 in bed(就寝中)/in class(授業中)/ in trouble(困って)/in progress(進行中) in a hurry(ひと区切り)/in a good mood in the past(過去)/in the room(その部屋)
at (時間・場所の一点) 時点・拠点 at work(勤務中)/at school(学校モード)/ at sea(航海中)/at last(ついに) at a glance(ひと目で) at the time(その当時)/at the moment
on 接触・上/作動・話題の上に“乗る” 表面・作動・方法 on foot(徒歩で)/on purpose(わざと)/ on fire(燃えて) on a diet(ある食事法)/on a break on the table(そのテーブル上)/on the bus
by そば・経由→手段・原因 手段・原因・締切 by hand(手作業で)/by accident(うっかり)/ by air(航空便で) by a factor of 3(3倍の係数で) by the time(〜する時までに)/by the way
under 下・支配下 影響下・圧力・規定 under way(進行中)/under control(制御下)/ under pressure(圧力下) under a cloud(不信の影)/under a lot of pressure under the law(法律の下で)/under the table(内密に)
with 一緒・道具 同行・手段・様態 with care(注意して)/with ease(容易に) with a smile(微笑みを添えて) with the help of ...(…の助けで)
for 向き・目的 目的・期間・受け手 for lunch(昼食に)/for free(無料で) for a while(しばらく) for the first time(初めて)
over 上から覆う・期間中 越える・〜しながら・期間 over lunch(昼食しながら)/over time(時間とともに) over a year(1年以上) over the weekend(週末のあいだ)
語注・注意
  • —(ゼロ冠詞)は「状態・場・様子のラベル」をまるごと指すときに多い(例:in bed=“寝ている状態”)。
  • a が戻るのは「ひと区切り/ある一種」に切って数えたとき(例:in a hurry)。
  • the が戻るのは「どれ?」と聞いて答えが一つに決まるとき(例:at the time)。
  • BrE/AmE の差:英英 in hospital(入院中=—)、米英 in the hospital も一般的。

💬 例文で定着:固定句は —(ゼロ冠詞)、数えると a、指名すると the

状態・場(—)

She is in bed now.

(彼女は今、就寝中です。=寝ている状態)

構造:in + bed は「寝ている状態」というラベル →

対比:× 一般論で in the bed は不可。in the bed は「そのベッドの中に(家具)」を指名。

状態・場(—) 指名(the)対比

He is at work until six, not at the office.

(彼は6時まで勤務中で、そのオフィスにいるとは限りません。)

at work=勤務という状態at the office特定の場所を指名。

until=〜まで。

状態・場(—) 指名(the)対比

We are in class, so please be quiet.

(今は授業中なので、静かにしてください。)

in class は「授業中という状態」→

対比:in the class は「そのクラス(授業/学級)の中で」=特定。

手段・様態(—)

I came here on foot.

(私はここへ徒歩で来ました。)

「方法」の固定句は on foot=歩きの手段。

対比:on the footpath は「その小道の上で」=場所特定。

手段・様態(—)

He did it on purpose.

(彼はそれをわざとやりました。)

on purpose=故意に。決まり文句なので

× on the purpose としない。

手段・様態(—)

I broke the vase by accident.

(私はその花びんをうっかり割ってしまいました。)

by accident=偶然に/誤って。手段・様態の固定句 →

vase=花びん。

時間・タイミング(—)

The train arrived on time.

(その電車は時間どおり着きました。)

on time=予定時刻にぴったり(—)。

時間・タイミング(—)

I got to the station in time for the 7 o’clock train.

(私は7時の電車に間に合うように駅に着きました。)

in time=「間に合って」。on time(時間どおり)との区別に注意。

特定(the)

At the time, I lived in Tokyo.

その当時、私は東京に住んでいました。)

the は「どの当時?」が文脈で一つに決まっている合図。

回数・種類(a) 状態の可算化

Sorry, I’m in a hurry now.

(ごめん、今急いでいるんだ。)

a=「ひとつの急ぎ状態」。— から「可算化」して切り出すときに使う。

特定(the)

In the past, people wrote letters by hand.

昔は、人々は手書きで手紙を書きました。)

the past は世界共通の「過去」という唯一概念 → theby hand は手段=—。

進行・状況(—)

She is in charge of the project.

(彼女はそのプロジェクトの担当です。)

in charge (of A)=A を任されている状態 → —。

進行・状況(—)

The renovation is under way and in progress.

(改装は進行中です。)

under way / in progress はどちらも「進行中」のラベル → —。

様態(—) 様態(a)

Please handle the glass with care and greet the client with a smile.

(コップは注意して扱い、取引先には笑顔であいさつしてください。)

with care=抽象的な様態(—)。with a smile=「ひとつの笑顔」(可算化)で a

期間・同時進行(—)

Let’s discuss the plan over lunch.

昼食をとりながら計画を話し合いましょう。)

over lunch=「昼食という活動の最中に」→ 活動ラベルで

BrE(—) AmE(the 許容)

(BrE) He is in hospital.

(〈英〉彼は今、入院中です。)

(AmE) He is in the hospital.

(〈米〉彼は今、入院中です。)

英英では「入院という状態」→ —。米英では the を用いる言い方も一般的。

状態(—) 恋愛

They are in love.

(彼らは恋をしています。)

in love は「恋愛中という状態」のラベル → 。対比:with a smile のように「ひとつの…」は a

特定(the)

I’m busy at the moment, but I can call you later.

今この瞬間は忙しいですが、後で電話できます。)

at the moment は「この瞬間」を指名 → the 必須。

10-FAQ:前置詞+名詞の慣用表現(— / a / the の“戻り方”)

前置詞 + 名詞状態・場・様子のラベルとして —(ゼロ冠詞) が基本。 戻る条件 a=ひと区切り/種類化、the=特定・唯一。 ねらい 固定句のまま覚えつつ、「数える? 指名する?」で切替。

「就寝中」という状態ラベルとして言うときは in bed(—)。家具としてのベッドを説明したいなら、対象がモノになるので冠詞が戻ります。

She is in bed alone.

(彼女はひとりで就寝中です。)

対比
in a soft bed=やわらかいベッドというモノの中 → a が必要。

  • at school:登校・授業など「学校モード」という場のラベル(—)。
  • in school:就学中(学生である状態)を強調(—)。

My son is in school, but he isn’t at school today.

(息子は就学中だが、今日は登校していません。)

  • by bus:手段(方法)=固定句 →
  • on a bus:どれでもよい「あるバスの中」 → a
  • on the bus:話題の「そのバスの中」 → the

I go to work by bus, and I often read on the bus.

(私はバスで通勤し、よくそのバスの中で本を読みます。)

違います。in public は「人前で」(—)。in the public eye は「世間の注目の的で」→ 固定表現として the が含まれます。

They rarely appear in public, but the actor is always in the public eye.

(彼らはめったに人前に出ないが、その俳優はいつも世間の注目の的だ。)

  • at home:自宅にいる(居場所のラベル)→
  • in the houseその家の中(建物としてのモノ)→ the

She is at home, but not in the house—she’s in the garden.

(彼女は在宅だけど、家の中ではなく庭にいます。)

  • under way:物事が進行中(—)。
  • on the way道中で(場所のイメージ)→ the
  • on one’s way〜のところへ向かう途中(所有格)→ one’s が付く固定句。

The meeting is under way; I’m on my way to the office.

(会議は進行中。私は今、会社へ向かっているところです。)

on fire は「燃えている状態」のラベル(—)。on the fire は「その火にかけて」(物理的に火の上)で、the が必要。

The pan is on fire, not just on the fire!

(そのフライパンは燃えているんだ、単に火にかけてあるだけじゃない!)

  • in charge of A:Aを担当している状態(—)。
  • in control of A:Aを支配・制御している側(—)。
  • under control制御下にある状態(—)。

She is in charge of the event, and the budget is under control.

(彼女がそのイベントの担当で、予算は管理下にあります。)

  • at last:ついに(長く待った末に)。
  • at least:少なくとも(最小量の提示)。

At last, we finished. We need at least two days to rest.

ついに終わった。休むのに少なくとも2日は必要だ。)

いずれも慣用句として —(冠詞なし)。

at table(食事中に)は英英の古風・文語的。現代ではふつう at the tableそのテーブルで)や at dinner を使う場面が多いです。

We talked at dinner, not at table.

(私たちは夕食の席で話し合い、at table とは言いませんでした。)

用法の現在性を意識して選びましょう。

  • in a way:ある意味では/あるやり方では → a(「ある一つの」観点)。
  • in the way (of A):A の邪魔になって → the(「その道筋」=特定)。

In a way, the box was in the way of the door.

ある意味その箱はドアの邪魔でした。)

  • by the time S+V:その時点までに(締切)。
  • until 時点:その時点までずっと(継続)。

By the time we arrived, the shop was closed; we waited until it opened.

(私たちが到着した時までに店は閉まっていて、開くまでずっと待ちました。)

11. 動詞+名詞の慣用表現:ゼロ冠詞(—)が基本/athe が“戻る”条件

do / make / take / give / pay / have などの light verbs(軽い動詞)と、抽象的な名詞の組み合わせは、 「活動・状態のラベル」として言うとき —(ゼロ冠詞) が基本です。 ただし、ひと区切りに数えると aどれ?が特定できると the が戻ります。

Lesson 055 / Section 11

🧭 まずは全体像: を土台に、athe の“戻り所”を見極める

① —(ゼロ冠詞)=活動・状態ラベル
  • 型:light verb + 抽象名詞
  • 例(フレーズ):make progresspay attentiontake caredo homework
  • 名詞は“数えない(不可算)”ことが多い → 複数形や a 不要
a が戻る=ひと区切り・種類
  • 型:light verb + a + 名詞
  • 例(フレーズ):take a break(ひと休み)/have a look(ひと目)/make a decision(一つの決定)
  • 1回分」「ある種類」に切ると a
the が戻る=指名・一意
  • 型:light verb + the + 名詞
  • 例(フレーズ):do the dishes(食器一式)/make the bed(そのベッドを整える)
  • 文脈で「どれ?」が一つに決まる=the
用語ミニ辞典(やさしい説明)
  • light verb(軽い動詞)do / make / take / give / pay / have など。名詞に意味の重心が乗るタイプ。
  • 不可算名詞:数えずに量として扱う名詞。progress / advice / information / homework / attention など。
  • 可算化:不可算を「ひと区切り」に切って数えること(例:a break / a decision)。
  • 量詞:不可算を数える助けの語(例:a piece of advice, a bit of information)。

A. light verb + 抽象名詞 は「活動・状態ラベル」= —(ゼロ冠詞)

代表フレーズ(—)
  • make progress(進歩する)
  • pay attention(注意を払う)
  • take care(気をつける/面倒を見る)
  • do homework(宿題をする)
  • make sense(筋が通る)
  • give permission(許可を与える)
不可算のサイン
  • ふつう a を付けない(数えない)
  • 複数形にしない(× attentions, × progresses
  • 形容詞は前に置ける:pay close attention
ミニ例

We must make progress every day.

(私たちは毎日、進歩しなければならない。)


Please pay attention to the details.

(細部に注意してください。)

B. 前置詞つき定型は「かたまり」= —(ゼロ冠詞) が基本

代表フレーズ(—)
  • lose sight of(見失う)
  • set foot in/on(足を踏み入れる)
  • take advantage of(活用する/利用する)
  • make use of(活用する)
  • give birth to(〜を産む/生む)
  • take charge of(〜を担当する)
ポイント
  • 中の名詞は「数えるモノ」ではなく、作用の一部
  • 置き換えの定番:make use ofuse
ミニ例

We should make use of the data.

(私たちはそのデータを活用すべきだ。)


She gave birth to a healthy baby.

(彼女は元気な赤ちゃんを出産した。)

C. a が“戻る”とき:ひと区切りある種類として数える

代表フレーズ(a)
  • take a break(ひと休みする)
  • have a look(ひと目見る)
  • make a decision(決定を下す)
  • give a speech(スピーチをする)
  • do a favor(頼みを聞く)
  • pay a visit(訪問する)
動詞置換のコツ
  • decidemake a decision(名詞化で1件と数えられる)
  • lookhave a look(「ひと目」)
ミニ例

Let’s take a break after this task.

(この作業の後にひと休みしましょう。)


We need to make a decision today.

(今日は決定を一つ出す必要があります。)

D. the が“戻る”とき:文脈で どれ? が一つに決まる

代表フレーズ(the)
  • do the dishes(食器洗いをする=食後の一式)
  • make the bed(ベッドを整える=そのベッド)
  • fill the blanks(空所を埋める=その問題の空所)
  • take the lead(先頭に立つ=試合・場面で特定)
  • take the place of ...(〜に取って代わる)
「共有・唯一」チェック
  • 前に出た?(既出)
  • 同じ場に一つしかない?(唯一)
  • 説明が続いて特定できる?(修飾語や文脈)
ミニ例

I’ll do the dishes after dinner.

(夕食の後に食器洗いをします。)


He took the lead in the second half.

(彼は後半でリードを奪いました。)

🧩 使い分けミニマトリクス(— / a / the × 意味・可算性・置換動詞)

コロケーション 意味ニュアンス 可算性 置換できる動詞 注意・メモ
make progress 進歩する(状態ラベル) 不可算 improve / advance × progresses
make a decision a 決定を1件出す(ひと区切り) 可算 decide 種類づけも可:a tough decision
do homework 宿題全般をする(活動) 不可算 study × a homework
do the homework the あの宿題をする(指名) 文脈で特定(課題番号など)
take care 気をつける/世話をする(状態) 不可算 be careful / look after take care of A で「Aの世話」
take a break a ひと休み(1回) 可算 rest 時間で数えがち:a short break
give a speech a スピーチ1本(ひと区切り) 可算 speak 特定化で the speech
take place 起こる・開催される(出来事の発生) happen / be held 冠詞は付かない定型
take the place of A the Aに取って代わる(位置・役割を指名) replace × take place of
pay attention 注意を払う(状態) 不可算 pay close attention は形容詞で強化
make use of A Aを活用する(定型) use × make an use of
do the dishes the 食器一式を洗う(集合を指名) wash 家事の定型(その場の一式)
have lunch 昼食という活動(一般) eat Section 6 参照(活動=—)
have a lunch meeting a 会食ミーティング1回 可算 meet 出来事化=a が必要
have the lunch we planned the 計画していたあの昼食(指名) 関係節で特定
make the bed the そのベッドを整える(特定のモノ) make a bed は「寝床を用意/作る」で別意味
take responsibility 責任を負う(一般概念) 不可算 特定の責任なら take the responsibility

🎯 最小対例(ミニマルペア)設計:冠詞だけで意味がどう変わる?

— vs the 一般(活動)⇄ 特定(指名)
do homeworkdo the homework
  • —:宿題全般の活動/習慣。
  • the:話題のその宿題(課題が特定)。
a vs the ひと区切り ⇄ 指名
give a speechgive the speech
  • a:どんなスピーチでも1本。
  • the:予定していた/有名なそのスピーチ
— vs a 活動 ⇄ ひと区切り
pay attentionpay a visit
  • 別物だが比較でコツが掴める:attention は不可算(—)。
  • a visit は「訪問1回」。語により可算/不可算が変わる。
— vs the 定型 ⇄ 指名
make progressmake the progress (we expected)
  • —:進歩する(一般)。
  • the:期待されているその進歩という量・内容を指名
— vs the 慣用 ⇄ 置換構文
take placetake the place of A
  • take place:起こる/開催される(—)。
  • take the place of:Aに取って代わる(the 必須)。
a vs the 準備/作成 ⇄ 整える
make a bedmake the bed
  • a:寝床を1つ作る/用意する(種類/個数)。
  • the:そのベッドを整える(日常の家事)。
— vs the 一般 ⇄ 割り当て
take responsibilitytake the responsibility
  • —:責任を負う(一般概念)。
  • the:その責任(役職・契約などで特定)。
— vs a 活動 ⇄ ひと区切り
have lunchhave a lunch meeting
  • —:食事という活動(数えない)。
  • a:会食1回という出来事に切る。

💬 例文で定着しよう(light verb 構文の — / a / the

—(ゼロ冠詞)|活動・状態ラベル

We must make progress every day.

(私たちは毎日進歩しなければならない。)

構造:S + make + progress(不可算)

progress=「進歩」(数えない)。× make progresses は不可。

—(ゼロ冠詞)|活動・状態ラベル

Please pay close attention to the instructions.

(説明によく注意してください。)

形容詞で質を上げる:close(注意深い)。

× pay an attention pay attention(attention は不可算)。

—(ゼロ冠詞)|活動・状態ラベル

I do homework after dinner.

(私は夕食のあとに宿題をします。)

homework=宿題(不可算)。

特定の宿題なら do the homework(下の例参照)。

the|文脈で特定

Did you do the homework for math?

(数学のその宿題はやった?)

構造:do + the + 名詞=「どれ?」が決まっている。

教科・課題番号などで指名されている宿題。

a|ひと区切り・1回

Let’s take a break in five minutes.

(5分後にひと休みしましょう。)

a は「1回分」の合図。

長さを足す:a short/quick break(短い休憩)。

a|ひと区切り・1回

Could you have a look at this file?

(このファイルをちょっと見てくれますか?)

a look=「ひと目」。

動詞だけでも可:look athave a look は丁寧・口語的。

a|ひと区切り・1件

We need to make a decision today.

(今日は決定を1件出す必要があります。)

置換可:decide(動詞)=make a decision(名詞化)。

種類化:a tough / quick decision

a|ひと区切り・1本

She will give a speech at the conference.

(彼女はその会議でスピーチを1本します。)

speech は可算(数えられる)。

特定なら give the speech(予定の「あのスピーチ」)。

the|集合を指名

I’ll do the dishes after dinner.

(夕食のあとに食器洗いをします。)

the dishes=その場にある食器一式

× do dishes は一般習慣では可だが、今ある一式なら the を付ける。

the|モノを指名

He always makes the bed in the morning.

(彼は朝にいつもベッドを整えます。)

make the bed=そのベッドを整える(家事)。

make a bed は「寝床を1つ作る/用意する」で別の意味

—(ゼロ冠詞)|定型

The ceremony will take place tomorrow.

(その式は明日行われます。)

take place=「起こる/開催される」(冠詞なしの定型)。

happen と近いが、ceremony / event などによく使う。

the|固定句内で必須

Smartphones have taken the place of cameras for many people.

(多くの人にとって、スマホがカメラの代わりになりました。)

take the place of A=Aに取って代わる

× take place ofthe を落とさない)。

—(ゼロ冠詞)|前置詞つき定型

We should make use of these tools.

(これらの道具を活用すべきです。)

置換:use でも可。

× make an use of make use of(a/the 不要)。

—(ゼロ冠詞)|前置詞つき定型

She gave birth to a healthy baby last week.

(彼女は先週、元気な赤ちゃんを出産しました。)

give birth to=「〜を産む」(定型、冠詞なし)。

赤ちゃんは数えられるので a baby

a|ひと区切り・1回 恋愛

He gave her a hug before leaving.

(彼は出発前に彼女をぎゅっと一度抱きしめました。)

a hug=「ハグ1回」。

丁寧に言うなら give someone a hug(〜を抱きしめる)。

—(一般) the(特定)

I will take responsibility for the mistake, and she will take the responsibility for the budget.

(私はそのミスの責任を負い、彼女は予算の責任を負います。)

responsibility=責任(一般は—)。

具体的に割り当てられた責任なら the responsibility と指名。

11-FAQ:light verb 構文の冠詞(— / a / the

合言葉 活動・状態ラベル=ひと区切り・種類=a指名・一意=the

attention は「注意」という不可算名詞(数えない概念)。一方 visit は「訪問1回」のように可算で数えられます。

Please pay attention to the safety rules.

(安全ルールに注意してください。)


We’ll pay a visit to our old teacher.

(昔の先生を訪ねに行きます。)

× pay an attention は不可。質を足すなら pay close attention

「筋が通る」という状態ラベルなので冠詞なし。主語には it / that / this / the idea など、 内容そのものが来ます。

It makes sense to start early.

(早く始めるのは理にかなっています。)

疑問形は Does it make sense?「分かりますか?/筋が通っていますか?」。

research は基本不可算(活動)なので do research。 1件として言うなら a study / a piece of research を使います。

They did research on climate change.

(彼らは気候変動について研究を行った。)

× do a research do a study / do a piece of research

money不可算なので冠詞なし。一方 fortune は「財産・大金」という可算名詞で a が要ります。

He made money by selling apps.

(彼はアプリ販売でお金を稼ぎました。)

She made a fortune in stocks.

(彼女は株で一財産築いた。)

do business (with ...) は「取引・商売という活動をする」。 run a business は「会社・店舗を経営する」=具体物として可算

We do business with local suppliers.

(私たちは地元の仕入先と取引しています。)

She runs a business from home.

(彼女は自宅で事業を1つ運営しています。)

× do a business(活動に a は付けない)。

  • take care:気をつける/お元気で(別れの挨拶)。
  • take care of A:Aの世話をする・管理する。
  • care は不可算 → × take a care

She takes care of her grandparents.

(彼女は祖父母の世話をしています。)

「シャワー1回」は可算 → a が必要。AmEtake a showerBrEhave a shower が自然。 × take shower

I’ll take a shower after jogging.

(ジョギングの後でシャワーを浴びます。)

  • take place:起こる/開催される(冠詞なしの定型)。
  • take the place of A:Aに取って代わる(the 必須)。

The meeting will take place next Monday.

(会議は来週月曜に行われます。)

advice不可算。数えるときは a piece of advice / two pieces of advice を使います(× an advice / advices)。

He gave me a piece of advice about studying.

(彼は勉強について1つ助言をくれた。)

どちらも意味は「約束する」。make a promise は「約束1件」と数えるニュアンスで、 keep/break a promise と相性が良いです。

She made a promise to help.

(彼女は手伝うと約束をした。)

動詞なら:She promised to help.(同義)

どちらも「手を貸す」(助ける)の慣用句。hand は「助け1回」の可算なので a が必要です。

Could you give me a hand with these boxes?

(この箱を運ぶのを手伝ってもらえますか?)

  • make time (for A):Aのために時間を作る(—)。
  • find time (to ...):…する時間を見つける(—)。
  • take your timeゆっくりでいいよ(—)。

I’ll make time for you this afternoon.

(今日の午後、あなたのために時間を作ります。)

time はここでは不可算の抽象概念。

🧾 総まとめ:冠詞の省略(Lesson 055)

英語の冠詞は —(ゼロ冠詞)a / anthe3スイッチ
活動そのもの」なら —、1回・種類なら a/an、 “あのそれ”と指名できるなら the。

Lesson 055 / Summary

🔍 まずは全体像(3本の柱)

—(ゼロ冠詞)=活動・一般
  • 活動ラベルhave lunch / play tennis / do homework
  • 施設の本来機能go to school(学ぶ目的)/ in bed
  • 呼びかけExcuse me, officer. / Thanks, doctor.
  • 手段 byby bus / by air(手段を名指し)
  • 慣用句arm in arm / step by step
a / an=回数・種類・ひとまとまり
  • 回数化a quick lunch(昼食1回
  • 種類化a business lunch(タイプ名)
  • 量詞a coffee(一杯)/ a piece of cake(一切れ)
  • 試合・区切りa game of tennis / a round of golf
  • 同格の「一員」Emma, a designer(職業紹介)
the=指名・唯一・共有情報
  • 既出・共有the lunch we had yesterday
  • 固有イベントthe Olympics / the World Cup
  • 道具・物体の特定pass the salt / make the bed
  • 同格の唯一Marie Curie, the scientist(特定のあの人物)
  • 季節・祝日を特定the spring of 2020(特定の春)
用語ミニ辞典
  • 活動(activity):行為そのものの「状態名」。数えない →
  • 回数・種類:ひと区切り・タイプとして数える → a / an
  • 特定(definiteness):「どれか決まっている/世界で一つ」 → the

🛣️ 迷った時の決定フロー(— / a / the)

  1. Q1 活動そのものを言っている?(「〜中」「〜という行為」)
    YES 例:have lunch / play tennis / go to school
    NO → Q2 へ
  2. Q2 1回・種類として切り出す?(「ひと〜」「タイプ名」)
    YESa / an 例:a quick lunch / a coffee / a game of tennis
    NO → Q3 へ
  3. Q3 聞き手と共有の「あの・その」がある? それは唯一
    YESthe 例:the lunch we had yesterday / the World Cup / make the bed
    NO → 多くは (一般)に戻る
補助スイッチ
  • 前置詞 by + 手段by bus / by air → ふつう
  • 施設の本来機能at school / in prison
  • 呼びかけThanks, doctor.
  • 楽器play the piano(慣用で the
落とし穴メモ
  • × have the lunch(一般) → have lunch
  • × play the tennis play tennis
  • × do a research do research / a study
  • × an advice a piece of advice

🧩 早見表(— / a / the × 代表カテゴリ)

活動・一般  a/an 回数・種類  the 指名・唯一
カテゴリ —(ゼロ冠詞) a / an the
食事・スポーツ have lunch / play tennis
活動そのもの=数えない
a quick lunch / a game of tennis
1回・ひと区切り
the lunch we had / the game
文脈で「あの」
施設の本来機能 at school / in bed / in prison
本来の目的で利用
a school(学校1つ
建物=物体として数える
the school near here
場所や説明で特定
呼びかけ Excuse me, officer.
役割名=ラベル
通常なし the officer in charge
特定の「その係官」
季節・祝祭日 in spring / before Halloween
一般的な季節・日
a spring(ひと春)
可算化=「ある春」
the spring of 2020
特定の春を指名
手段(by) by bus / by air
手段名は慣用で —
通常なし by the bus we rented
具体物なら the
同格(人名+役職) Emma, a designer
「一員として紹介」
Emma, the designer
「あの特定の人」
固有イベント the Olympics / the World Cup
世界で一つの固有名
楽器(注意) play the piano / the guitar
慣用で the を用いる
慣用句 arm in arm / step by step
固定表現は —
読み方 まずは「活動=」。そこから 「1回・種類」なら a、 「あの・唯一」なら the に切替。 固有イベントと楽器は 定型the

🧭 前置詞 × 意味機能 ミニマトリクス(リンクアウト)

前置詞は「コアのイメージ」をつかむと迷いにくいです。
右端のリンクで各セクションの詳解へジャンプできます(ページ内アンカー)。

前置詞 コア・イメージ 冠詞の傾向 よくある使い方 詳細
for 目的・メニュー(〜に/として) が基本
例:for lunch
for lunch / for dinner(昼食・夕食に)
活動名=—
食事の章へ
at 点(時間・場所の「点」) が基本
例:at lunch
at lunch / at breakfast(昼食中/朝食中)
時間帯・場を指示
食事の章へ
over 〜をはさんで/〜しながら が基本
例:over dinner
talk over lunch(昼食しながら話す)
動作の同時進行
食事の章へ
during 期間のあいだ(時間の幅) が多い
例:during lunch
during lunch(昼食の間に)
幅=「いつからいつまで」
FAQ(食事)へ
by 手段・経由(〜で) ほぼ
例:by bus/air
by taxi / by email
具体物に触れると the 可
旧ソース:by手段
in 中(容れ物・期間の中) 季節は が基本
例:in spring
in spring(春に)/in bed(就寝中)
本来機能なら —
旧ソース:本来機能
on 接触・特定の日(〜の上/〜の日に) 祝祭日はふつう
例:on Halloween
on Monday(月曜に)/on Halloween
特定化で the 可:on the Monday after ...
旧ソース:季節・祝祭
with 道具・同伴(〜で/〜と) 道具を一般に言うなら —
例:with salt
with the salt(その塩で)
特定物なら the
食事の章へ

⚠️ よくある落とし穴(チェックリスト)

  • × have the lunch(一般) → have lunch
    活動そのものは数えない=ゼロ冠詞。
    the lunch は「あの昼食」と特定したときだけ。
  • × play the tennis play tennis /ただし 楽器 play the piano
    スポーツ名=活動ラベル(—)。楽器は慣用で the
  • by train(手段) / on the train(その乗り物の中)
    by は手段=—。on the train は具体物「その電車」で the
  • in bed(就寝状態) / make the bed(そのベッド)
    in bed は「寝ている状態」。ベッドという物体を言えば the
  • at school(学ぶ場) / at the school(その学校の建物)
    本来機能(学ぶ)なら —。建物や場所を特定すると the
  • BrE go to hospital(入院・治療の目的) / AmE では通常 go to the hospital
    英米差に注意。目的(治療)ならラベル扱い。
  • have coffee(習慣・飲み物一般) / have a coffee(一杯)
    不可算でも「量で数える」と a が出る。
  • × an advice advice a piece of advice
    advice は不可算。数えるときは a piece of
  • in spring(一般) / in the spring of 2020(その春)
    季節は一般なら —。年や説明で特定すると the
  • 呼びかけ:Thanks, doctor. 特定:the doctor I saw
    呼びかけ=役割ラベル(—)。「あの医師」なら the
  • in prison(受刑という状態) / in the prison(その刑務所の建物)
    状態=—/物体・場所=the の切り替え。
  • in summer(季節一般) / a summer to remember(ひと夏)
    ひと夏」のように可算化すると a
  • at sea(航海中) / by the sea(その海のそば)
    at sea は状態ラベル。具体的な海なら the
  • go home(家へ) / at the home(施設=老人ホーム等)
    home は副詞的に扱いゼロ冠詞。施設名の homethe になりうる。
  • 余地: room for improvement 部屋:the room upstairs
    room(余地)は不可算=—。部屋は可算で特定なら the

📗 用語ミニ辞典(1行でサクッと理解)

  • ゼロ冠詞(—):冠詞をつけない形。活動・状態・役割を言うときによく使う。例:have lunchin bed
  • 可算名詞 / 不可算名詞:数えられる / 数えられない名詞。不可算でも量で数えると a が出現。例:a coffee(一杯)
  • 特定(definiteness):聞き手と共有の「どれか決まっている」感じ。the を用いる。例:the lunch we had
  • 本来機能(institutional use):施設を目的どおりに使う言い方。— が基本。例:at school / in prison
  • 同格(apposition):名詞を並べて説明する形。a は「一員として紹介」、the は「その特定の人」。例:Emma, a designer / the designer
  • 既出情報 / 共有地平(common ground):すでに話に出た・両者が知っている情報。the を使う合図。
  • 固有名:世界に一つと扱う名前。例:the Olympics。多くは the を伴う(例外もあり)。
  • 量詞(measure word):不可算を数える道具。例:a cup of teaa piece of advice
  • 回数化・種類化:出来事を「1回」、名詞を「タイプ名」で切り出す。a/an を使う。例:a quick luncha business lunch
  • 修飾(modification):形容詞や説明(前置詞句・関係節)で名詞をしばる。a(ひとまとまり)や the(特定)をトリガー。例:a late dinnerthe dinner we planned
  • 手段の by:交通・通信の「方法」を言う前置詞。ふつう —。例:by busby email
  • 状態 vs 物体in bed(就寝という状態)=— / the bed(家具)=the。言いたいものが「状態」か「もの」かを見極める。

🔁 次におすすめのレッスン

冠詞の「— / a / the」がわかったら、語順・位置関連トピックで理解を固めましょう。最優先は Lesson 056