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関係代名詞

Lesson 065

目次

関係代名詞

   関係代名詞は、文と文をつなぐ 接続詞 の役割と、前に出てきた名詞を受ける 代名詞 の役割を持ちます。次の文は 関係代名詞who 」 を用いて、2 つの文を 1 つにまとめたものです。

This is Bill. + He is a singer.

( こちらはビルです。 ) + ( 彼は歌手です。 )

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This is Bill who is a singer.

( こちらは歌手であるビルです。 )

   このように「 Bill 」 を説明する「 who is a singer 」 の部分を 関係詞節 といい、関係詞節によって説明・修飾される語を 先行詞 といいます。

関係代名詞の種類

   関係代名詞 には次のような種類があります。2 つの文をどのように結びつけるかによって 関係代名詞 が変わってくるので注意が必要です。

先行詞の種類主格所有格目的格
whowhosewhom / who
事物・動物whichwhose / of whichwhich
人・事物・動物thatthat

whoの用法

「 ~ する人 」という意味で、先行詞が 「 人 」 を表す名詞の場合に用います。

3 - 1.  who が関係詞節内で 主語 の働きをする場合

We need a person who speaks English.

( 私たちは英語を話す人を必要としています。 )

Anyone who wants to come is welcome.

( 来たい人はだれでも歓迎です。 )

There's a Mr.Parrish who wants to see you.

( パリッシュさんという方があなたにお会いしたいと言っています。 )

3 - 2.  who が関係詞節内で 目的語 の働きをする場合

口語的な用法では時に whom の代用として用いられますが、ふつうは省略されます。

The woman ( who ) you were talking about is my aunt.

( あなたがうわさしていた女の人は私のおばです。 )

I wouldn't speak against anyone ( who ) you are so fond of.

( あなたが好きな人を悪く言うようなことはしない。 )

3 - 3.  「 it iswho 」 の強調構文 : 「 ~ するのは 」

it was he who broke the windowpane.

( 窓ガラスを割ったのは彼です。 )

It is I who am wrong.

( 悪いのは私だ。 )

3 - 4.  who の前に「 , 」カンマが置かれる場合

   カンマを置くことで先行詞について 補足説明する役割 を持ちます。 「 そしてその人は 」という「 and 」の意味であることが多いですが、 「 but 」 や 「 for 」というように「 しかしその人は 」などの意味を表す場合もあります。

I sent it to Audrey, who passed it on to Fletcher.

( 私がそれをオードリーに送り、オードリーはまたフレッチャーに回した。 )

Her husband , who is living in New York , often writes to her.

( 彼女の夫はニューヨークに住んでいるが、彼女にたびたび手紙を寄こす。 )

3 - 5.  先行詞を省く場合

「 ( ~ する ) その人 」「 ( ~ する ) 人はだれでも 」という意味を表します。

It was who you thought.

( あなたが思っていたとおりの人だった。 )

She can marry who she chooses.

( 彼女は自分の好きな人を選んで結婚できる。 )

whoseの用法

先行詞が 「 人・事物 」 を表す名詞で、関係詞節内で 所有格 の働きをするときに用いられます。

4 - 1.  基本用法

   whose は所有格なので必ず名詞が後ろに続き、通常は 「 先行詞 + whose + 名詞 ~ 」 という語順になります。

I know a girl whose mother is a pianist.

( 母親がピアニストをしている少女を知っている。 )

The woman whose car you hit was furious.

( あなたがぶつけた車の持ち主の女性は激怒していた。 )

I'm looking for a building whose walls are made of glass.

( 壁がガラスでできている建物を捜しています。 )

4 - 2.  whose の前に「 , 」カンマが置かれる場合

   カンマを置くことで先行詞について 補足説明する役割 を持ちます。 「 そしてその 人(事物) の ~ が 」という「 and 」の意味であることが多いですが、 「 but 」 や 「 for 」というように「 しかしその人(事物) の ~ が 」などの意味を表す場合もあります。

Mrs. Kennedy , whose house we have rented for our vacation, is a rich widow.

( ケネディ夫人は私たちが休暇中に借りた家の持ち主ですが、金持ちの未亡人です。 )

My son , whose major was mathematics, is a high-school teacher.

( 私の息子は数学を専攻し ( 今では ) 高校の教師をしている。 )

whomの用法

   先行詞が 「 人 」 を表す名詞で、関係詞節内で 目的格 の働きをするときに用いられます。ただし、現在では文章体や前に前置詞があるとき以外は whom を省くか、代わりに who を用いられることが多い。

5 - 1.  基本用法 : 「 ~ するところの ( 人 ) 」

The gentleman ( whom ) I met yesterday was a teacher.

( きのう会った紳士は先生でした。 )

This is the person about whom I talked to you yesterday.

( この人がきのう私があなたに話した人です。 )

5 - 2.  whom の前に「 , 」カンマが置かれる場合

   カンマを置くことで先行詞について 補足説明する役割 を持ちます。 「 そしてその人を 」という「 and 」の意味であることが多いですが、 「 but 」 や 「 for 」というように「 しかしその人を 」などの意味を表す場合もあります。

He had a beautiful wife , whom he loved greatly.

( 彼は美人の奥さんを持っていて、彼女をたいへん愛していた。 )

I met Mr . Smith, with whom I dined at a restaurant.

( スミスさんと会って一緒にレストランで食事をした。 )

5 - 3.  先行詞を省く場合 : 「 ( だれでも ) ~ する人に 」

Ask whom you like.

( だれでも好きな人に尋ねなさい。 )

whichの用法

   先行詞が 「 人 」 以外の 「 事・物・動物 」 の場合に用いられます。

6 - 1.  which が関係詞節内で 主語 の働きをする場合

The river which flows through London is called the Thames.

( ロンドンを貫流するその川はテムズ川という。 )

Books which sell well are not necessarily good ones.

( よく売れる本がいい本とはかぎらない。 )

  先行詞が 「 人 」 を表す名詞であっても、その名詞が「 性格 」「 職業 」「 地位 」 などを表し、関係代名詞が補語となる場合は、which が用いられることがあります。

She had a chance to be an excellent lawyer , which she did become.

( 彼女は素晴らしい弁護士になるチャンスがあり、そうなった。 )

6 - 2.  which が関係詞節内で 目的語 の働きをする場合

目的格の関係代名詞は省略されることが多い。

This is the book ( which ) I have chosen.

( これが私の選んだ本です。 )

The car ( which ) he bought recently was stolen.

( 彼が最近買った車が盗まれた。 )

6 - 3.  which の前に「 , 」カンマが置かれる場合

   カンマを置くことで先行詞について 補足説明する役割 を持ちます。 「 そしてそれは 」という「 and 」の意味であることが多いですが、 「 but 」 や 「 for 」というように「 しかしそれは 」などの意味を表す場合もあります。

I began to read the book , which was very difficult for me.

( その本を読み始めたが、私にはとても難しかった。 )

The concert , which I heard last week, was excellent.

( そのコンサートは先週聞いたが、すばらしかった。 )

6 - 4.  前の節の一部、または全体を先行詞とする場合

His wife was very intelligent , which was a source of great pride to him.

( 彼の奥さんは非常に聰明(そうめい)で、それが彼の非常な自慢の種だった。 )

He said he saw me there , which was a lie.

( 彼はそこで私を見たと言うが、それはうそだった。 )

thatの用法

関係代名詞 that は「 人 」「 事物 」「 動物 」 のすべてに用いることができます。

< 関係代名詞 that の主な特徴 >

  1. 主格と目的格があり所有格はない。語形変化もない。

  2. who , whom , which の代わりに用いられることが多い。

  3. 目的格の that は省略可能。

  4. 先行詞が次のような場合は who , whom , which よりも that が用いられます。

    1. 最上級の形容詞や the only, the first, the same, the very などによって修飾され 「 唯一 」 の意味が含まれる場合

    2. anything, everything, none などの不定代名詞の場合

    3. all, any, every, no などの不定数量形容詞によって修飾されている場合

    4. 「 人 + 人以外のもの 」の場合

    5. 疑問詞の場合

    6. 人の職業・性質を表し、かつ、補語である場合

7 - 1.  that が関係詞節内で 主語 の働きをする場合

The old man that lived in our neighborhood died yesterday.

( 近くに住んでいた老いた男が昨日死んだ。 )

He's the greatest actor that has ever lived.

( 彼は今までになかったような名優だ。 )

That's all that matters.

( それが一番大事なんじゃない。 )

7 - 2.  that が関係詞節内で 目的語 の働きをする場合

目的格の that は省略が可能。

The man that I spoke of yesterday is standing over there.

( 私が昨日話していた男があそこに立っている。 )

I turned in the wallet that I'd found to the police.

( 私は拾った財布を警察に届けました。 )

7 - 3.  that が関係詞節内で 補語 の働きをする場合

He is not the genius that I thought he was.

( 彼は私が以前思ったほどの非凡な才能の持ち主ではない。 )

Fool that I am

( 自分は何てばかなのだ。 )

7 - 4.  「 it is + 名詞語句 + that ~ 」 で名詞語句の強調構文

It is those days that we remember best.

( いちばんよく覚えているのは当時のことです。 )

It was a book that I bought yesterday.

( 私がきのう買ったのは本でした。 )