関係代名詞 |
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Lesson 065 |
目次
1. 関係代名詞
2. 関係代名詞の種類
3. whoの用法
3 - 1.who が関係詞節内で 主語 の働きをする場合
3 - 2.who が関係詞節内で 目的語 の働きをする場合
3 - 3.「 it is ~ who 」 の強調構文 : 「 ~ するのは 」
3 - 4.who の前に「 , 」カンマが置かれる場合
3 - 5.先行詞を省く場合
4. whoseの用法
4 - 1.基本用法
4 - 2.whose の前に「 , 」カンマが置かれる場合
5. whomの用法
6. whichの用法
6 - 1.which が関係詞節内で 主語 の働きをする場合
6 - 2.which が関係詞節内で 目的語 の働きをする場合
6 - 3.which の前に「 , 」カンマが置かれる場合
6 - 4.前の節の一部、または全体を先行詞とする場合
7. thatの用法
関係代名詞
関係代名詞は、文と文をつなぐ 接続詞 の役割と、前に出てきた名詞を受ける 代名詞 の役割を持ちます。次の文は 関係代名詞 「 who 」 を用いて、2 つの文を 1 つにまとめたものです。
This is Bill. + He is a singer.
( こちらはビルです。 ) + ( 彼は歌手です。 )
↓↓↓
This is Bill who is a singer.
( こちらは歌手であるビルです。 )
このように「 Bill 」 を説明する「 who is a singer 」 の部分を 関係詞節 といい、関係詞節によって説明・修飾される語を 先行詞 といいます。
関係代名詞の種類
関係代名詞 には次のような種類があります。2 つの文をどのように結びつけるかによって 関係代名詞 が変わってくるので注意が必要です。
先行詞の種類 | 主格 | 所有格 | 目的格 |
---|---|---|---|
人 | who | whose | whom / who |
事物・動物 | which | whose / of which | which |
人・事物・動物 | that | - | that |
whoの用法
「 ~ する人 」という意味で、先行詞が 「 人 」 を表す名詞の場合に用います。
3 - 1. who が関係詞節内で 主語 の働きをする場合
We need a person who speaks English.
( 私たちは英語を話す人を必要としています。 )
Anyone who wants to come is welcome.
( 来たい人はだれでも歓迎です。 )
There's a Mr.Parrish who wants to see you.
( パリッシュさんという方があなたにお会いしたいと言っています。 )
3 - 2. who が関係詞節内で 目的語 の働きをする場合
口語的な用法では時に whom の代用として用いられますが、ふつうは省略されます。
The woman ( who ) you were talking about is my aunt.
( あなたがうわさしていた女の人は私のおばです。 )
I wouldn't speak against anyone ( who ) you are so fond of.
( あなたが好きな人を悪く言うようなことはしない。 )
3 - 3. 「 it is ~ who 」 の強調構文 : 「 ~ するのは 」
it was he who broke the windowpane.
( 窓ガラスを割ったのは彼です。 )
It is I who am wrong.
( 悪いのは私だ。 )
3 - 4. who の前に「 , 」カンマが置かれる場合
カンマを置くことで先行詞について 補足説明する役割 を持ちます。 「 そしてその人は 」という「 and 」の意味であることが多いですが、 「 but 」 や 「 for 」というように「 しかしその人は 」などの意味を表す場合もあります。
I sent it to Audrey, who passed it on to Fletcher.
( 私がそれをオードリーに送り、オードリーはまたフレッチャーに回した。 )
Her husband , who is living in New York , often writes to her.
( 彼女の夫はニューヨークに住んでいるが、彼女にたびたび手紙を寄こす。 )
3 - 5. 先行詞を省く場合
「 ( ~ する ) その人 」「 ( ~ する ) 人はだれでも 」という意味を表します。
It was who you thought.
( あなたが思っていたとおりの人だった。 )
She can marry who she chooses.
( 彼女は自分の好きな人を選んで結婚できる。 )
whoseの用法
先行詞が 「 人・事物 」 を表す名詞で、関係詞節内で 所有格 の働きをするときに用いられます。
4 - 1. 基本用法
whose は所有格なので必ず名詞が後ろに続き、通常は 「 先行詞 + whose + 名詞 ~ 」 という語順になります。
I know a girl whose mother is a pianist.
( 母親がピアニストをしている少女を知っている。 )
The woman whose car you hit was furious.
( あなたがぶつけた車の持ち主の女性は激怒していた。 )
I'm looking for a building whose walls are made of glass.
( 壁がガラスでできている建物を捜しています。 )
4 - 2. whose の前に「 , 」カンマが置かれる場合
カンマを置くことで先行詞について 補足説明する役割 を持ちます。 「 そしてその 人(事物) の ~ が 」という「 and 」の意味であることが多いですが、 「 but 」 や 「 for 」というように「 しかしその人(事物) の ~ が 」などの意味を表す場合もあります。
Mrs. Kennedy , whose house we have rented for our vacation, is a rich widow.
( ケネディ夫人は私たちが休暇中に借りた家の持ち主ですが、金持ちの未亡人です。 )
My son , whose major was mathematics, is a high-school teacher.
( 私の息子は数学を専攻し ( 今では ) 高校の教師をしている。 )
whomの用法
先行詞が 「 人 」 を表す名詞で、関係詞節内で 目的格 の働きをするときに用いられます。ただし、現在では文章体や前に前置詞があるとき以外は whom を省くか、代わりに who を用いられることが多い。
5 - 1. 基本用法 : 「 ~ するところの ( 人 ) 」
The gentleman ( whom ) I met yesterday was a teacher.
( きのう会った紳士は先生でした。 )
This is the person about whom I talked to you yesterday.
( この人がきのう私があなたに話した人です。 )
5 - 2. whom の前に「 , 」カンマが置かれる場合
カンマを置くことで先行詞について 補足説明する役割 を持ちます。 「 そしてその人を 」という「 and 」の意味であることが多いですが、 「 but 」 や 「 for 」というように「 しかしその人を 」などの意味を表す場合もあります。
He had a beautiful wife , whom he loved greatly.
( 彼は美人の奥さんを持っていて、彼女をたいへん愛していた。 )
I met Mr . Smith, with whom I dined at a restaurant.
( スミスさんと会って一緒にレストランで食事をした。 )
5 - 3. 先行詞を省く場合 : 「 ( だれでも ) ~ する人に 」
Ask whom you like.
( だれでも好きな人に尋ねなさい。 )
whichの用法
先行詞が 「 人 」 以外の 「 事・物・動物 」 の場合に用いられます。
6 - 1. which が関係詞節内で 主語 の働きをする場合
The river which flows through London is called the Thames.
( ロンドンを貫流するその川はテムズ川という。 )
Books which sell well are not necessarily good ones.
( よく売れる本がいい本とはかぎらない。 )
先行詞が 「 人 」 を表す名詞であっても、その名詞が「 性格 」「 職業 」「 地位 」 などを表し、関係代名詞が補語となる場合は、which が用いられることがあります。
She had a chance to be an excellent lawyer , which she did become.
( 彼女は素晴らしい弁護士になるチャンスがあり、そうなった。 )
6 - 2. which が関係詞節内で 目的語 の働きをする場合
目的格の関係代名詞は省略されることが多い。
This is the book ( which ) I have chosen.
( これが私の選んだ本です。 )
The car ( which ) he bought recently was stolen.
( 彼が最近買った車が盗まれた。 )
6 - 3. which の前に「 , 」カンマが置かれる場合
カンマを置くことで先行詞について 補足説明する役割 を持ちます。 「 そしてそれは 」という「 and 」の意味であることが多いですが、 「 but 」 や 「 for 」というように「 しかしそれは 」などの意味を表す場合もあります。
I began to read the book , which was very difficult for me.
( その本を読み始めたが、私にはとても難しかった。 )
The concert , which I heard last week, was excellent.
( そのコンサートは先週聞いたが、すばらしかった。 )
6 - 4. 前の節の一部、または全体を先行詞とする場合
His wife was very intelligent , which was a source of great pride to him.
( 彼の奥さんは非常に聰明(そうめい)で、それが彼の非常な自慢の種だった。 )
He said he saw me there , which was a lie.
( 彼はそこで私を見たと言うが、それはうそだった。 )
thatの用法
関係代名詞 that は「 人 」「 事物 」「 動物 」 のすべてに用いることができます。
< 関係代名詞 that の主な特徴 >
主格と目的格があり所有格はない。語形変化もない。
who , whom , which の代わりに用いられることが多い。
目的格の that は省略可能。
先行詞が次のような場合は who , whom , which よりも that が用いられます。
最上級の形容詞や the only, the first, the same, the very などによって修飾され 「 唯一 」 の意味が含まれる場合
anything, everything, none などの不定代名詞の場合
all, any, every, no などの不定数量形容詞によって修飾されている場合
「 人 + 人以外のもの 」の場合
疑問詞の場合
人の職業・性質を表し、かつ、補語である場合
7 - 1. that が関係詞節内で 主語 の働きをする場合
The old man that lived in our neighborhood died yesterday.
( 近くに住んでいた老いた男が昨日死んだ。 )
He's the greatest actor that has ever lived.
( 彼は今までになかったような名優だ。 )
That's all that matters.
( それが一番大事なんじゃない。 )
7 - 2. that が関係詞節内で 目的語 の働きをする場合
目的格の that は省略が可能。
The man that I spoke of yesterday is standing over there.
( 私が昨日話していた男があそこに立っている。 )
I turned in the wallet that I'd found to the police.
( 私は拾った財布を警察に届けました。 )
7 - 3. that が関係詞節内で 補語 の働きをする場合
He is not the genius that I thought he was.
( 彼は私が以前思ったほどの非凡な才能の持ち主ではない。 )
Fool that I am!
( 自分は何てばかなのだ。 )
7 - 4. 「 it is + 名詞語句 + that ~ 」 で名詞語句の強調構文
It is those days that we remember best.
( いちばんよく覚えているのは当時のことです。 )
It was a book that I bought yesterday.
( 私がきのう買ったのは本でした。 )