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疑似関係代名詞

Lesson 067

目次

疑似関係代名詞

   ふつうは接続詞であるものが、関係代名詞と同じ働きをする場合があります。これを 疑似関係代名詞 といい、 asbutthan があります。

asの用法

2 - 1.  「 the same A as B

the same を含む語句を先行詞とし、「 B と同じ A 」という意味を表します。

This is the same kind of watch as the one I lost.

( これは私のなくしたのと同じような時計だ。 )

He went to the same university as his wife ( did ).

( 彼は奥さんと同じ大学に行きました。 )

I want the same thing as you ( want ).

( 私はあなたの欲しいものと同じものが欲しい。 )

2 - 2.  「 such A as B

such を含む語句を先行詞とし、「 B のような A 」という意味を表します。

Choose such friends as will benefit you.

( あなたのためになるような友人を選びなさい。 )

Such men as heard him praised him.

( 彼の話を聞いた人々は彼をほめた。 )

He is such a man as is honest.

( 彼は正直な男だ。 )

2 - 3.  「 as ( so ) A as B

   as ( so ) を含む語句を先行詞とし、「 B と同じほど A 」という意味を表します。通常、 A には「 形容詞 + 名詞 」が入ります。

He is as brave a man as ever breathed.

( 彼はまたとない勇敢な男です。 )

He is given just so much food as will keep the breath.

( 彼は息ができるだけの量の食べ物しか与えられていない。 )

Bill is as honest a man as ever lived.

( ビルはこの上なく誠実な男です。 )

2 - 4.  節の一部、または全体を先行詞とし、単独で用いられる場合

「 それは ~ だが 」という意味を表します。関係代名詞節が先行詞よりも前に置かれることも多い。

He is late, as is often the case with him.

( よくあることだが彼は遅刻した。 )

As is often the case with such events, it started late.

( そういったことはよくあることだが、それは遅く始まった。 )

butの用法

   関係代名詞の but は主節に否定の意味を含む語がある場合に用いられます。また but 自体も 「 ~ でない物 ( 人 ) 」 「 butthat ( which, who ) ~ not 」という否定的な意味になるため二重否定の文になります。

There is no one but knows it.

There is no one who does not know it.

( それを知らない人はいない。 )

There is scarcely a man but has his weak side.

( 弱点を持たない人はほとんどいない。 )

There are none of us but respect his honesty.

( 我々の中で彼の誠実さに敬服しない者はいない。 )

  この用法では none, neither などの 否定の不定代名詞、または 「 no + 名詞 」 を 先行詞 とし、主に文章体で用いられます。

thanの用法

   「 比較級 ~ than … 」 の構文で than 以下に主語や目的語が無い場合、than関係代名詞に相当する働き をしていると見なされます。

There is more money than is needed.

( 必要以上の金がある。 )

  thanmoney先行詞 とし、 is needed主語 としての働きをします。

The Milky Way is made of more stars than anybody can count.

( 銀河は数えきれないほど多くの星からできている。 )

  thanstars先行詞 とし、 can count目的語 としての働きをします。