関係代名詞の特別用法
関係代名詞を学んだからこそ押さえておきたい「特別ルール」を、目的格の省略 / 主格の省略 / 二重限定の3本立てでやさしく整理。 文がスッキリ短くなるコツや、会話でよく出る自然な言い換えまで丁寧にカバーします。
Lesson 068▮ 目次
-
1. 関係代名詞:目的格の省略
口語で頻出。
whom/which/thatが消える場面を安全に見極める! -
1-1. 動詞の目的語の場合
例:
The book (that) I bought -
1-2. 前置詞の目的語の場合
例:
the person (who) I talked to(前置詞は後置で自然) -
2. 関係代名詞:主格の省略
原則は不可。ただし一定条件で口語的に省略されるケースあり。
-
2-1. 関係代名詞が be 動詞の補語になる場合
例:
the person (that) she is -
2-2.
There/It + is + 先行詞 ~の構文例:There is a man (who) wants to see you. -
2-3. 先行詞の後に
there is ~が続く場合例:every chance (that) there is -
2-4. 思考・発言動詞が関係節内に挿入される場合
例:
the woman (who) I think will win -
3. 関係代名詞の二重限定
1つの名詞を2つの関係節で連続して説明。最初の関係代名詞は省略されがち。
-
🧾 総まとめ:このレッスンの要点
省略OK/NGの判断表+頻出パターンのチェックリスト
1. 関係代名詞:目的格の省略
関係代名詞が動詞や前置詞の「目的語」になっているとき、口語では
who(m) / which / that を省略できる場面があります。
ただし、主語になっているとき(主格)は基本的に省略できません。
🧠 用語ミニ辞典
| 用語 | 意味(やさしい説明) | ポイント |
|---|---|---|
先行詞 antecedent |
関係代名詞が受ける「もとの名詞」。例:the book |
説明のターゲット |
関係代名詞 who/whom/which/that |
先行詞を後ろから説明する「つなぎ+代名詞」 | who=人 / which=物 / that=人・物どちらも |
目的格 object |
動詞や前置詞のあとに来る「受け手」。例:read it の it |
この位置なら省略OKの可能性 |
前置詞 preposition |
to / for / with / about など、後ろに名詞を取る語 |
前置詞が前に出る形では省略不可 |
💬 プレビュー例文(省略の直感をつかむ)
This is the book (that) I bought.
(これは私が買った本です。)
the book(先行詞)を、後ろの (that) I bought が説明。
that は省略可。省略後も I bought the book の関係が明確。
She's the person I talked to (who).
(彼女が、私が話しかけた相手です。)
to を後ろに置く(=前置詞の後置)場合は (who) を省略しやすい。
一方、前に出す the person to whom I talked では省略できない。
- 主語(主格)の関係代名詞は基本省略不可:例
*The man (who) speaks English ...はwhoを省略しない。 - 前置詞を前に出す形(
to whom / with whichなど)では省略不可。 whoseは省略不可。
🔗 次の小見出しへ(やさしく段階学習)
1-1. 動詞の目的語の場合
関係代名詞が動詞の目的語(object)になっているときは、口語で
who(m) / which / that を省略できます。
コツは「関係節の中で何が欠けているか」を見ること。欠けているのが目的語なら省略OK、主語なら省略NGです。
🗺️ 判断の地図(3ステップ)
- 骨格を確認:先行詞を名詞とし、後ろに
(関係代名詞) + 主語 + 動詞 ...の関係節が続くかを確認。 - 欠けを探す:関係節の中で目的語(誰を/何を)が抜けているかを見る(=先行詞に対応)。
- 省略可否:抜けが目的語なら
who/which/thatは省略可。抜けが主語や所有なら省略不可。
🔎 省略 OK / NG 早見表(動詞の目的語)
| 型 | 判断の目 | 最小例 | メモ |
|---|---|---|---|
N (that) S V ___ |
関係節で目的語が欠ける | the book (that) I bought |
省略OK / 会話で自然 |
N (who) ___ V ... |
欠けが主語 | *the man (who) speaks ... |
省略NG(主格) |
N (whose) N ... |
whose は所有 |
the girl whose bag ... |
省略NG(所有格) |
that は人・物どちらにも使え、会話で最も無難。whom はフォーマルで、会話では多くが who か省略に置き換わります。
✅ 見極めチェック
- 関係節だけを声に出して読む:I bought ___. のように目的語の穴が感じられれば省略可。
- 主語が必要なら省略不可:___ speaks English. の穴は主語=NG。
- 人・物の区別よりも、まずは「欠けの位置」を優先して判断(誰を/何を)。
- フォーマル度:書き言葉・テストでは残してもOK。会話は省略が自然なことが多い。
💬 最小例で確認
This is the book (that) I bought.
(これは私が買った本です。)
(that) I bought の中で、bought の目的語が先行詞 the book に当たる → 省略OK。She's the person (who) I love.
(彼女が、私が愛している人です。)
love の目的語が先行詞 the person。目的語の穴だから who は省略可。- 主語を消してしまう:
the man (who) speaks ...はwhoを消さない(主語)。 - コンマ付きの非制限用法:
, whichは説明の追加で省略不可(本セクションの対象外)。 - 曖昧さ:文が読みにくくなる場合は
thatを残すと明確になる。
💬 例文で感覚をつかもう!(動詞の目的語/省略可)
The movie (that) we watched last night was hilarious.
(昨夜見たその映画は、すごくおかしかった。)
movie を後ろの (that) we watched が説明。関係節の動詞 watched の目的語が先行詞=省略OK。🧠 語注:
hilarious=とてもおかしい/爆笑もの。
The teacher (who) I met yesterday was very kind.
(昨日会った先生はとても親切だった。)
met(meetの過去)=「会った」。関係節の目的語が欠ける→省略可。🧠 語注:
kind=親切な。
The gift (that) she wanted made her smile.
(彼女が欲しかったプレゼントは、彼女を笑顔にした。)
wanted の目的語が先行詞 gift → 省略可。🧠 語注:
made her smile=彼女を笑顔にさせた。
The song (that) I love always lifts me up.
(私が愛しているその歌は、いつも私を元気づけてくれる。)
love の目的語が先行詞 song → 省略可。🧠 語注:
lift me up=元気づける/気持ちを上げる。
The picture (which) he took won a prize.
(彼が撮ったその写真は、賞を取った。)
took の目的語が先行詞 picture → 省略可。🧠 語注:
prize=賞。
The email (that) I received had a typo.
(私が受け取ったメールには、誤字があった。)
received の目的語が先行詞 email → 省略可。🧠 語注:
typo=タイプミス/誤字。
The idea (which) you suggested worked well.
(あなたが提案したそのアイデアは、うまく機能した。)
suggested の目的語が先行詞 idea → 省略可。🧠 語注:
work well=うまくいく/効果がある。
The book (that) my sister recommended became my favorite.
(姉がすすめたその本が、私のお気に入りになった。)
recommended の目的語が先行詞 book。🧠 語注:
favorite=いちばん好きなもの。
Everything (that) you said is true.
(あなたが言ったことは、すべて本当だ。)
everything は「全部」。関係代名詞はふつう that を用い、省略もよく行われる。🧠 語注:
true=本当の/正しい。
The man (who) we saw at the station is my uncle.
(駅で私たちが見かけた男性は、私のおじです。)
saw の目的語が先行詞 man → 省略可。🧠 語注:
uncle=おじ。
The problem (that) we solved together was tricky.
(私たちが一緒に解いたその問題は、手ごわかった。)
solved の目的語が先行詞 problem → 省略可。🧠 語注:
tricky=難しい/ひねった。
The story (that) my dad told me made me cry.
(父が私に話してくれたその話は、私を泣かせた。)
told の目的語が先行詞 story(told me は「私に」、何を=storyが欠け)→ 省略可。🧠 語注:
made me cry=泣かせた。
1-1 FAQ:動詞の目的語での省略
型
N (that / who / which) S + V ...
判定のコツ
関係節の中で「目的語」が抜けている=省略可(主語や所有が抜けているなら省略不可)
- 先行詞(説明される名詞)を確認。
- 関係節だけを取り出し、
S + Vのあとに「誰/何」を入れたくなる“穴”があるかを見る。 - その穴が目的語なら
(that / who / which)は省略可。
___ V ...)や所有(whose)の穴は省略不可。The plan (that) we discussed yesterday was approved.
(昨日私たちが話し合った計画は、承認された。)
discussed の目的語が先行詞 plan → 省略可。- 主語の穴:
___ V ...(=誰が?)→ 省略不可 - 目的語の穴:
S V ___(=誰を/何を?)→ 省略可
The man who called me is my boss.
(私に電話してきた男性は、私の上司だ。)
who が主語 → 省略不可。The man (who) I called is my boss.
(私が電話した男性は、私の上司だ。)
called の目的語が先行詞 → 省略可。目的語のとき、who / which / that のどれを使っても(使わなくても)OKです。会話では that か省略がよく使われます。
The device (which/that) I ordered arrived today.
(私が注文した装置が、今日届いた。)
ordered の目的語が先行詞 device。thatを残しても、省略してもよい。長い関係節や入れ子構造では、that を残すほうが読みやすく明確です。試験・論文などフォーマル文体では残すのが無難。
The report (that) I told you the manager approved is confidential.
(私があなたに、部長が承認したと伝えたその報告書は、機密扱いだ。)
that を残すと誤読しにくい。副詞の有無は省略可否に影響しません。大事なのは「目的語が抜けているか」です。
The book (that) I really enjoyed changed my view.
(私が本当に楽しんだその本は、私の見方を変えた。)
enjoyed の目的語が先行詞 book → 省略可。できます。文の形(平叙/疑問/否定)ではなく、関係節の欠けの位置が基準です。
Is this the restaurant (that) you recommended?
(これが、あなたがおすすめしたレストランですか?)
recommended の目的語が先行詞 restaurant → 省略可。that が選ばれやすいですが、目的語なら省略も可能です。
The only solution (that) we found was costly.
(私たちが見つけた唯一の解決策は、費用がかかった。)
found の目的語が先行詞 solution → 省略可。only / 最上級では that を残すのも定番。whom はフォーマル。日常会話では who または省略が一般的です。
The person (whom) I interviewed was very experienced.
(私が面接したその人は、経験豊富だった。)
whom は省略可。フォーマル文書では whom も選択肢。省略できるからといって、目的語を二重に置かないでください。
✓ The man (who) I saw is famous.
(私が見たその男性は有名だ。)
✗ The man I saw him is famous.
(※him を追加するのは誤り。目的語が二重になる。)
可読性と採点の明確さを重視するなら、that を残すのが安全。会話やカジュアル文では省略して自然に。
できます。形(have + Vpp / be + Vpp)に関係なく、目的語の穴で判断します。
The photo (that) we have edited looks better.
(私たちが編集したその写真は、前より良く見える。)
edited の目的語が先行詞 photo → 省略可。本セクション(1-1)は動詞の目的語。前置詞の目的語(talk to など)は 1-2 で扱います。前置詞を前に出す形(to whom など)は省略できない点がキーとなります(詳しくは 1-2 で解説)。
1-2. 前置詞の目的語の場合
関係代名詞が前置詞(to / for / with / about / in ... など)の目的語になっているとき、
前置詞を後ろに置く(=前置詞の後置 / 残置:talked to のように動詞の後ろへ)なら
who/which/that を省略しやすく、前置詞を前に出す(=前置詞前置 / pied-piping:to which のように関係代名詞の前へ)なら
省略不可が原則です。
(who) をよく省略。
前に出せば(the person to whom I talked)whom/which を残す必要があります。
with a friend(友だちと)の with がそれ。💡モチベTips:判断のルールを「前置詞の位置=省略可否」だけに絞ると迷いが激減します。
🧠 用語ミニ辞典
| 用語 | 意味(やさしい説明) | ポイント |
|---|---|---|
前置詞 preposition |
to, for, with, about, in, on など。後ろに名詞(=目的語)が来る。 |
〜に / 〜へ / 〜と / 〜について / 〜の中に |
前置詞の後置(残置)preposition stranding |
関係節の最後に前置詞を置く形:the friend I talked to |
省略しやすい(会話で自然) |
前置詞前置 pied-piping |
前置詞を関係代名詞の前へ:the friend to whom I talked |
省略不可(フォーマル) |
関係副詞 where/when |
in/on/at + which の言い換え:the town where I live |
省略問題の対象外(which自体を使わない) |
whom は目的格のフォーマル形。会話では who か省略、または that が一般的です。
🔎 省略 OK / NG 早見表(前置詞の目的語)
| 型 | 判断の目 | 最小例 | メモ |
|---|---|---|---|
N ... V + prep (S V) |
前置詞は後ろに残置 |
the topic I talked about→ 省略可: (which) を省く
|
会話的で自然 |
N ... prep + which/whom + S V |
前置詞を前に出す |
the topic about which we talked→ 省略不可 |
フォーマル |
N ... where/when + S V |
prep + which を関係副詞で言い換え |
the day when we met / the town where I live |
省略の話ではない |
the way はふつう that / (省略):the way (that) she speaks。the way how は不可。✅ 見極めチェック
- 関係節だけ読む:I talked about ___. → 目的語の穴なので省略可。
- 前置詞を前に出したら
which/whomを残す:about which / with whom。 - 人か物かは二の次。まずは 前置詞の位置と穴の種類(目的語か)を確認。
- 読みやすさ優先:長い関係節や改まった文面では
that/whichを残すと明確。
💬 最小例で確認(重複回避)
The topic (which) we were talking about was sensitive.
(私たちが話していた話題は、デリケートな内容だった。)
about が後ろ=残置。目的語の穴なので (which) は省略可。The topic about which we were talking was sensitive.
(私たちが話題にしていた話題は、デリケートな内容だった。)
which/whom を必ず残す(省略不可)。The town where I grew up is peaceful.
(私が育った町は、穏やかだ。)
in which と同義。ここでは which を使っていないので「省略可否」の話とは別枠。- 二重目的語:
*the person I spoke to him(✗)— 目的語を重ねない。 - 主格との混同:
the person (who) speaks ...のwhoは主語 → 省略不可。 - フォーマル文体での省略:前置詞前置にしたのに
*about I talkedのように関係代名詞を落とさないこと。
💬 例文で感覚をつかもう!(前置詞の目的語/省略の可否)
The woman (who) I worked with last year now runs this team.
(昨年私が一緒に働いた女性が、今このチームを率いている。)
with を後ろに残す=残置。関係節の目的語(=先行詞 woman)が欠けるため (who) は省略可。🧠 語注:
run a team=チームを率いる・運営する。
The company (which) I applied to hasn't replied yet.
(私が応募した会社からは、まだ返事がない。)
apply to 会社=応募する。目的語の穴→省略可。🧠 語注:
reply=返事をする。
The chair (which) he was sitting on broke suddenly.
(彼が座っていたイスが、突然壊れた。)
on 残置→省略可。broke=壊れた。The person to whom I spoke was very helpful.
(私が話をした相手は、とても親切だった。)
whom/which を残す必要あり→省略不可。helpful=親切で役立つ。The school at which she studied had a great library.
(彼女が学んだ学校には、素晴らしい図書館があった。)
library=図書館。
The city (which) we moved to last year is very diverse.
(私たちが昨年引っ越した都市は、とても多様だ。)
diverse=多様な。to 残置→省略可。
The colleague (who) I had lunch with today is from Canada.
(今日一緒に昼食をとった同僚は、カナダ出身だ。)
with 残置→省略可。colleague=同僚。
The website (which) I bought it on was offering a discount.
(私がそれを購入したサイトは、割引をしていた。)
on 残置→省略可。
The project (which) we are responsible for launches next month.
(私たちが担当しているプロジェクトは、来月始動する。)
be responsible for=〜の責任がある/担当している。launch=始動・ローンチ。
The bed (which) I slept in was too soft.
(私が寝たベッドは、柔らかすぎた。)
in 残置→省略可。too soft=柔らかすぎる。
The person (who) I'm in love with lives abroad.
(私が恋をしている人は、海外に住んでいる。)
be in love with A=Aに恋している。abroad=海外で/海外に。with 残置→省略可。
The photo on which she wrote a message is precious to me.
(彼女がメッセージを書き込んだ写真は、私にとって大切だ。)
precious=大切な・かけがえのない。
The meeting at which we decided the budget was intense.
(私たちが予算を決めた会議は、緊張感があった。)
budget=予算、intense=激しい/緊張感がある。前置=省略不可。
The method by which the data were collected is unclear.
(そのデータが集められた方法は、はっきりしない。)
method=方法、collect=集める、unclear=不明確。学術・報告書でよく使う型。省略不可。
1-2 FAQ:前置詞の目的語と省略のルール
型
N + (who/which/that) + S + V + prep
/ N + prep + which/whom + S + V
原則前置詞が後ろ(残置)なら省略しやすい/前に出す(前置)なら省略不可
もちろんOK。会話や自然な英文ではごく普通です(=前置詞の残置)。学校文法で「文末に置かない」と教わることもありますが、実際の英語では一般的です。
The friend (who) I study with is patient.
(私が一緒に勉強している友だちは、忍耐強い。)
with を後ろに残す=残置。先行詞 friend が前置詞の目的語なので (who) は省略可。
人なら whom、物・事なら which を使います(who は前置詞の直後では基本使いません)。この形はフォーマル寄りです。
The mentor from whom I learned a lot retired.
(私が多くを学んだ指導者は、退職した。)
from whom はフォーマルで明確。不可です。前置詞を前に出す場合は which(物)か whom(人)を使います。
✓ The guideline to which we adhere is strict.
(私たちが従っているガイドラインは厳格だ。)
*the guideline to that we adhere は誤り。
基本は同じです。残置なら省略しやすく、前置はフォーマルで省略不可。ただし into/after を前に出すとやや硬く響きます。
The neighbor (who) I ran into yesterday was cheerful.
(昨日私がばったり会った近所の人は、元気だった。)
into whom I ran も可だが硬い)
場所は where、時は when で言い換えられます。これは省略の問題ではなく言い換えの問題。読みやすさ重視で選びましょう。
The museum where we met was quiet.
(私たちが会った博物館は静かだった。)
the museum at which we met(こちらは前置詞前置で省略不可)。NG(二重前置)です。どちらか片方に統一します。
✓ The principle on which we relied was fairness.
(私たちが頼った原則は、公平性だった。)
The principle we relied on was fairness.(残置・省略可)。同じです。残置なら省略しやすく、前置は省略不可。
The topic (which) the report was focused on was climate change.
(その報告書が焦点を当てた話題は、気候変動だった。)
the topic on which the report was focused(前置・省略不可)。
会話では who か省略が自然。whom はフォーマル。まずは「目的語の穴か?」で省略可否を判断し、その後トーン(会話/フォーマル)で語を選びます。
The client (who) I spoke with agreed.
(私が話をした顧客は、同意した。)
with whom I spoke。可読性を上げたいなら、前置(prep + which/whom) か、関係副詞(where/when) への言い換えも検討しましょう。特に論文・報告書では効果的です。
The framework on which the policy we drafted last year strongly relies is transparent.
(私たちが昨年策定した方針が強く依拠している枠組みは、透明性がある。)
relies on が文末に遠くなり読みにくいことがある。- 前置詞(to/for/with/in/on/at/by/under…)を先に見つける。
- その前置詞が関係節の最後に残るなら省略しやすい(残置)。
- 前に出すなら
which/whomを残す(前置)。
迷ったら「読みやすさ最優先」で which/whom を残してOK。
2. 関係代名詞:主格の省略(特別用法の全体像)
ふつう省略できるのは目的格ですが、次のような特別なパターンでは 主格(who/which/that が関係節の主語になる形)でも省略が起こります。 2-1〜2-4 では、それぞれの型・注意点・読みやすさのコツを学びます。
Lesson 068 / Section 2🧭 ここで学ぶ4つの型(主格が省略されやすい場面)
- 2-1:be 動詞の補語になる型 —
the person (that) she isなど、関係代名詞=主語だが省略されやすい。 - 2-2:
There / It + be + 先行詞型 —There is someone (who) wants to see you.のような口語的省略。 - 2-3:先行詞 +
there is/areが続く型 —every chance (that) there isのように後ろで存在を述べる。 - 2-4:思考・発言動詞が挿入される型 —
the woman (who) I think will agreeのように節内にthink/say/believeが入る。
💬 最小例でざっくり確認(詳細は各サブセクションで)
She isn’t the person (that) she used to be.
(彼女は以前の彼女ではない。)
He’s the one (who) I believe will help us.
(彼が、私たちを助けてくれると私が思う人だ。)
that/who を残してもOK。
✅ 見極めチェック(主格の省略かどうか)
- 関係節だけを読む:
___ will agreeのように主語の穴なら本来は省略NGが基本。ただし本セクションの4型では口語的に省略が現れる。 - 読みにくければ残す:長い節・フォーマル文書・試験では
who/thatを残すのが安全。 - 2-1〜2-4 を見分ける:
be 補語/There/It + be/… there is/are/think/say など挿入が合図。
🧠 学習のコツ:「主格は基本落とさない」という原則を持ちつつ、
ここで学ぶ4型だけ“特例”として認識すると迷いません。
小さな例で耳慣らし → 長めの文では who/that を残して読みやすさ最優先で。
2-1. 関係代名詞が be 動詞の補語になる場合
関係節の中で be(am/is/are/was/were)の後ろが「先行詞」を言い換える補語になっていると、
that/who/which が省略されやすくなります。
形は N + (that/who/which) + S + be + ___。この ___ に元の先行詞 N が当てはまるのがサインです。
🧭 まずは全体像
例:the person (that) she is(=「彼女という人」)。関係節だけ取り出して
she is ___ と読むと、___ に the person が入ります。
このように「be の補語が先行詞」なら that/who/which を省けるのが基本です(会話で特に自然)。
She is kind. の kind が補語。
🔎 代表パターン早見表(be の補語 = 先行詞)
| 型 | 最小例 | ポイント |
|---|---|---|
N + (that/who/which) + S + be + ___ |
the kind of leader (that) he is |
省略しやすい(___=N ならOK) |
N + (that) + S + was/were + ___ |
the person (that) I was |
過去形でも同じ判定 |
N + (that) + it + is + ___ + (today/now …) |
the city (that) it is today |
it is が挟まっても補語なら省略可 |
be を中心に扱います。become/remain など他の「状態を表す動詞」でも意味上は近いふるまいがありますが、まずは be で確実に。
✅ 見極めチェック
- 関係節だけ読む:
S + be + ___の___に先行詞が入れば省略の候補。 - 主語の穴は不可:
___ + be + ...(=だれが?)は主語欠落→通常は省略しない。 - 読みやすさ最優先:長い節/フォーマル文では
that/whoを残すと明確。 - 語の選択:人は
who/that、物・抽象はwhich/that。会話ならthator 省略が自然。
💬 最小例で確認(詳しい例文カードは別セクションで)
That’s the kind of leader (that) he is.
(それが、彼というタイプのリーダーだ。)
he is ___。___ は the kind of leader → 補語=先行詞なので省略OK。
I’m not the person (that) I was.
(私は、以前の私という人間ではない。)
I was ___。___ に the person が入る→補語型。
Tokyo is the city (that) it is today.
(東京は、今日の東京という都市になっている。)
it is ___ today。___ は the city → 補語型で省略可。
⚠️ よくある落とし穴
-
主語の穴は省略不可:
the person who is kindのwhoは主語 → 省略しない。
The person who is kind will understand.
(親切なその人は、理解してくれるだろう。)
That’s the person (that) she is.
(それが、彼女という人だ。)
___ is ... と ... is ___ を間違えない(前者は主語の穴、後者は補語の穴)。
that/who を残しても減点されません。慣れてきたら会話では自然に省略してみましょう。
💬 例文で感覚をつかもう!(be の補語になる型)
That’s the kind of teacher (that) she is.
(それが、彼女という先生のタイプだ。)
she is ___。___ に kind of teacher(=先行詞)が入る → 補語型で (that) を省略しやすい。🧠 語注:
kind of ~=「〜というタイプ」。
He isn’t the athlete (that) he was before the injury.
(彼はケガの前の彼のような選手ではない。)
he was ___。athlete が補語。🧠 語注:
injury=けが。
I’m the person (that) I am because of my family.
(私は、家族のおかげで今の私という人間だ。)
I am ___ に person が入る補語型。🧠 語注:
because of=〜のために/〜のおかげで。
This city is the place (that) it is thanks to its rivers.
(この街が今の街という姿なのは、川のおかげだ。)
it is ___。place が補語。🧠 語注:
thanks to=〜のおかげで。
They are the people (that) they are because they never give up.
(彼らが今の彼らなのは、決してあきらめないからだ。)
they are ___ に people。(that) は口語で省略されやすい。
That’s the writer (that) she is at heart.
(それが、彼女という作家の本質だ。)
at heart=心から/本質的に。
This book is the classic (that) it is because it changed the genre.
(この本が今の古典なのは、その分野を変えたからだ。)
classic=古典、genre=ジャンル(分野)。
We’re not the team (that) we were last year.
(私たちは昨年の私たちではない。)
we were ___ に team が入る補語型。
You’re the friend (that) you are to me, and I’m grateful.
(あなたが私にとっての友だちでいてくれることに、感謝している。)
be ... to 人=人にとって〜である、grateful=感謝している。
This problem isn’t the monster (that) it is made out to be.
(この問題は、言われるほどの怪物ではない。)
make A out to be B=AをBだと見せる/言う。関係節コアは it is ___(___=monster)。
This crisis isn’t the disaster (that) it was.
(この危機は、以前のような惨事ではない。)
it was ___ の ___ に disaster → 補語。
The desk is the size (that) it is because the room is small.
(部屋が狭いから、その机は今の大きさなんだ。)
size=大きさ。関係節=it is ___(___=size)。2-1 FAQ:be の補語になるとき、なぜ主格が省略されるの?
型
N + (that/who/which) + S + be + ___
合図
___ に N がそのまま入る=補語が先行詞
傾向会話では省略しやすい/フォーマルでは残すと明確
be の後ろが先行詞そのものを言い直す補語だからです。関係節だけを読むと
S + be + ___ となり、その ___ が N(先行詞)と一致します。
That is the reason (that) it is.
(それが、それという理由だ。)
it is ___。___ = reason(先行詞)なので (that) は省略可。- 人:
whoまたはthat - 物・事:
whichまたはthat - 会話:
thatか省略が自然/フォーマル:who/whichを残すと読みやすい
She isn’t the leader (that) she is by accident.
(彼女が今のリーダーであるのは、偶然ではない。)
この節のルールは補語=先行詞のときに働きます。形容詞だけでは先行詞そのものを言い換えていないので別扱いです。
The person who is kind will listen.
(親切な人は、話を聞いてくれる。)
who が主語なので省略不可。be の補語が名詞句で先行詞を言い直す時に省略が起きやすい、がポイント。
原理は同じ。S + be + ___ の ___ に先行詞が入るなら、時制に関係なく省略しやすいです。
He isn’t the mentor (that) he has been lately.
(彼は最近の指導者としての彼ではない。)
関係節を it is ___ に還元して、___ が先行詞と一致するかを確認します。一致するなら省略しやすい型です。
It became the institution (that) it is today.
(それは、今日の組織という姿になった。)
はい。可読性>省略です。試験・報告書・メールなどで長くなりそうなら that/who を残しましょう。
It’s not the plan that it is because we adjusted the timeline and scope.
(スケジュールと範囲を調整したので、それは当初の計画そのものではない。)
参考としては近いですが、まずは be に集中しましょう。連結動詞は文型の難度が上がるため、学習初期は be で確実にするのが安全です。
The brand became the icon that it is after the campaign.
(そのブランドは、キャンペーン後に今の象徴となった。)
what は「先行詞を含む関係詞」で、前に名詞 N を置きません。
本節の型は必ず 外側に先行詞 N があり、関係節内の補語がその N を言い換えます。
He became what he is through discipline.
(彼は鍛錬を通じて今の彼になった。)
what 型(先行詞なし)。the person (that) he is は本節の型(先行詞あり)。
(1)関係節が長い/情報が多いときは that/who を残す。(2)the one / the reason / the place など
先行詞を明確に。(3)読者のレベルを考えて、迷いそうなら省略しない。
This festival is the tradition that it is because locals keep supporting it.
(地域の人々が支えているから、この祭りは今の伝統であり続けている。)
- 関係節だけ読む(
S + be + ___)。 ___に先行詞 N が入るなら候補。- 長い/フォーマル/誤読の恐れ→残す(
that/who)。
It isn’t the problem (that) it was last winter.
(それは昨冬のような問題ではない。)
it was ___(___=problem)→補語型で省略しやすい。2-2. There / It + be + 先行詞 の構文(主格が省略されやすい特例)
「だれか/なにかが いる・ある」と導入する There + be、または評価・一般性を示す It + be のあとに
先行詞 N を置き、その N を説明する関係節が続くと、主格の関係代名詞(who/that)が
口語で省略されることがあります。
例)There is someone (who) cares.
🧭 まずは全体像
型はおもに 3 つ:
① There + be + N + (who/that) + V ...
② It + be + N(everybody / no one / the person など) + (who) + V ...
③ Here/That/This + be + N + (who) + V ...
いずれも 会話寄りの文章では who/that を落とす例が見られます。試験・フォーマル文では残すのが安全。
There is/are ... は「存在の導入」。It is ... は「評価・一般化」(It isn't everyone (who) can ... など)。
🔎 代表パターン早見表(省略しやすいのはどれ?)
| 型 | 最小例 | ポイント |
|---|---|---|
There + be + N + (who/that) + V |
There are people (who) care. |
口語で省略あり/一致:people + care(三単現 s 注意) |
It + be + N + (who) + V |
It isn’t everyone (who) understands. |
一般性の表現。「みんなが〜するわけではない」など |
Here/That/This + be + N + (who) + V |
Here is a person (who) knows. |
口頭提示のときに口語で見られる。フォーマルは省略しない |
who/that を残しましょう。
✅ 見極めチェック
- 導入語を探す:文頭が
There/It/Here/That + beなら候補。 - 主語の一致:
Nが複数なら動詞も複数形(例:people (who) care)。 - 読みやすさ優先:テスト・フォーマル文・長い関係節では
who/thatを残す。 - 前置詞は別ルール:
to/with/on + which/whomのような前置詞前置は省略不可(2-2 の対象外)。
💬 最小例で確認(詳しい例文カードは別セクションで)
There are people (who) care deeply about local history.
(地域の歴史を大切に思っている人たちがいる。)
people が主語 → 動詞は care(複数)。フォーマルなら who を残す。
It isn’t everyone (who) understands the risks.
(誰もがそのリスクを理解しているわけではない。)
It isn’t everyone who ...=「誰もが〜するわけではない」。口語では who 省略が見られる。
Here is a researcher (who) studies coral reefs.
(こちらが、サンゴ礁を研究している研究者です。)
who を残す。
There’s a restaurant (that) serves vegan ramen nearby.
(近くに、ヴィーガン・ラーメンを出すレストランがあるよ。)
restaurant は単数 → 動詞は serves。省略しても通じるが、文章では that を残すのが無難。
⚠️ よくある落とし穴
- 主格省略はあくまで口語的特例:採点・フォーマル文・長文では
who/thatを残すのが基本。 - 動詞の形:
Nの数と人称に合わせる。There are people (who) care/There is someone (who) cares。 - 前置詞と混同しない:
to/with/on + which/whomの前置は省略不可(2-1/1-2 参照)。
💬 例文で感覚をつかもう!(There / It + be の導入型)
There is someone (who) knows your name.
(あなたの名前を知っている人がいる。)
someone は単数扱い → 動詞は knows。who は関係節の主語で、口語では省略が見られるが、文章では残すと明確。
There are children (who) speak two languages at home.
(家で2つの言語を話す子どもたちがいる。)
children=複数 → are / speak。two languages=2言語。主格省略は口語寄り。
There’s a doctor (who) works nights nearby.
(この近くに、夜間に勤務する医師がいる。)
There’s=There is の短縮。works nights=夜勤をする(慣用)。
There isn’t anyone (who) knows the access code.
(アクセスコードを知っている人は誰もいない。)
anyone=単数扱い → knows。access code=暗証コード。フォーマルでは who を残す。
It isn’t everybody (who) can afford this course.
(この講座を支払えるのは、誰もがというわけではない。)
It isn’t everyone/everybody who ...。afford=(金銭的に)〜する余裕がある。
It’s not everyone (who) gets a second chance.
(誰もが二度目のチャンスを得るわけではない。)
everyone=単数扱い → gets。Here’s a number (that) starts with zero.
(ここに、ゼロで始まる番号がある。)
that を残すのが無難。That is the path (that) leads to the station.
(あれが駅へ通じる道だ。)
lead to=〜へ通じる。This is a device (that) measures air quality.
(これは、空気の質を測定する装置です。)
device=装置、air quality=空気の質(PM2.5 等)。
There are companies (that) require two-factor authentication.
(二要素認証を必須にしている会社がある。)
two-factor authentication=2段階認証。companies 複数 → require。
There is a student (who) sits by the window.
(窓際に座っている生徒がいる。)
student 単数 → sits。There is someone (who) loves you just the way you are.
(ありのままのあなたを愛している人がいる。)
just the way you are=「今のままのあなた」。
2-2 FAQ:There / It + be のあとで主格が省略されるのはなぜ?
型
There/It + be + N + (who/that) + V ...
注意口語では省略あり/フォーマルでは残すと明確
合図文頭に There / It / Here / That + be
必須ではありません。会話では省略がよく見られますが、テスト・ビジネス・長文では who/that を残すのが安全です。
There is a student who needs help.
(助けを必要としている生徒がいる。)
who を残す → 誤読防止。関係節の動詞は直前の先行詞 Nに一致します。
There are people (who) care.
(気にかける人たちがいる。)
There is someone (who) cares.
(気にかけている人がいる。)
people→care(複数)/someone→cares(単数)。- 人:
whoが自然。口語ならthatも可。 - 物・事:
thatがよく使われる(whichを使う場合は主格省略はしない)。
There is a person who understands you.
(あなたを理解してくれる人がいる。)
There is a solution that works.
(うまくいく解決策がある。)
There is/are は存在の導入(話題の出し方)。聞き手に「そういう人/物がいるよ」と新情報を出す効果があります。
There is someone who can help.
(手伝ってくれる人がいる。)
Someone can help.
(誰かが手伝える。)
自然な言い換えは Not everyone ...。堅めに言いたいときは It isn’t everyone who ... も可。
Not everyone agrees with the plan.
(全員がその計画に賛成するわけではない。)
Not everyone ... の方が口当たりがよく、簡潔。口頭の提示で見られますが、文章では残しましょう。
Here is a speaker who knows the topic well.
(この分野に詳しい登壇者がこちらです。)
who を残して明確に。- フォーマル文書・試験:省略せず
who/thatを残す。 - 長い関係節:読みにくい→残す。
- 前置詞+関係詞:
to/with/on + which/whomは本節の省略対象外。
There are documents that require signatures from multiple departments.
(複数部門の署名を必要とする文書がある。)
that を残すと親切。限定用法(必要情報)ならカンマなし。非限定用法(追加説明)はカンマ+通常は who/which を残します。
There is a teacher who specializes in phonetics.
(音声学を専門にする先生がいる。)
There is Dr. Lee, who specializes in phonetics.
(音声学を専門にするリー先生がいる。)
who を使う。There is no one who ... は「存在しない」と丁寧に導入。No one ... は直接的で簡潔です。
There is no one who knows for sure.
(確実に知っている人はいない。)
No one knows for sure.
(確実に知っている人はいない。)
- 文頭を確認:
There/It/Here/That + beなら候補。 - 一致を確認:
Nに合わせてVを単数/複数で変える。 - 可読性:長い・フォーマル→
who/thatを残す。
There are reasons that make this decision sensible.
(この決定を妥当にする理由がいくつかある。)
that を残して読みやすく。2-3. 先行詞の後に「there is/are …」が続く場合
先行詞 N を説明する関係節が there + be(存在の there)で始まると、
that/which が省略されることがよくあります。
形は N + (that/which) + there + be + …。
例)every chance (that) there is(=「存在するあらゆるチャンス」)
🧭 まずは全体像
関係節だけを読むと there is/are + ___ の形になります。この ___ に
先行詞 N が当てはまると考えられるとき、that/which を省けます。
会話では省略が自然、フォーマル文では残すと明確です。
there は場所を表す副詞ではなく「〜がいる/ある」を導入する語。
動詞 be は後ろに来る名詞(=実質主語)に数を合わせます。
🔎 代表パターン早見表(よく出る 4 タイプ)
| 型 | 最小例 | ポイント |
|---|---|---|
N + (that/which) + there is |
the chance (that) there is |
先行詞が単数 → is |
N(pl) + (that/which) + there are |
the options (that) there are |
先行詞が複数 → are |
N + (that/which) + there be + 前置詞句 |
the difference (that) there is between A and B |
頻出:difference / gap / distance |
N + (that/which) + there is + to V |
the only thing (that) there is to do |
不定詞つきでも原理は同じ |
that は口語でよく省略。which はややフォーマル寄り(省略せずに残すことが多い)。
✅ 見極めチェック
- 関係節だけを読むと
there is/are + ___になっているか? - 数の一致:先行詞が単数→
is/複数→are(there自体は数に無関係)。 - 長い節・フォーマル:
that/whichを残して明確化。 - 前置詞句つき(
between / among / inなど)でも、原理は同じ。落ち着いてthere + beを確認。
💬 最小例で確認(詳しい例文カードは別セクションで)
Take every opportunity (that) there is.
(あるチャンスはすべてつかみなさい。)
there is ___。___ は opportunity(単数)→ is を用いる。
He explained the difference (that) there is between the two plans.
(彼は2つの計画の違いを説明してくれた。)
difference=違い。between A and B=AとBの間に。
関係節のコアは there is ___(___=difference)。
This is the only option (that) there is to avoid delays.
(遅延を避けるために残されている唯一の選択肢はこれだ。)
there is の後ろに不定詞句 to avoid … が続いても原理は同じ。
⚠️ よくある落とし穴
- 「There is + 名詞 + (who/that) …」(=2-2の型)と混同しない。本節は先行詞のあとに
there is/areが来る型。 - 数の一致ミス:
the options there are/the option there is。 - 長い節は省略しない:読みやすさ最優先。
thatを残すと誤読を防げる。
that を残してOK。
💬 例文で感覚をつかもう!(N + (that/which) + there is/are ...)
Use all the help (that) there is.
(ある支援はすべて活用しなさい。)
there is ___(___ = help)。help は不可算名詞でもこの型で自然に使える。
We’ll work with the time (that) there is before the deadline.
(締切の前にある時間で進めます。)
deadline=締切。関係節だけ読むと there is time の形になる。She listed the reasons (that) there are for applying early.
(彼女は、早めに出願する理由を挙げた。)
reasons → there are。apply=出願する。Measure the space (that) there is in the trunk.
(車のトランクにあるスペースを測ってください。)
trunk=車のトランク。関係節=there is space。Consider the risks (that) there are in trading at night.
(夜間取引にあるリスクを考えよう。)
risk=危険、複数形→there are。trading=取引。This guide collects the resources (that) there are for beginners.
(このガイドは、初心者向けにある資料をまとめている。)
resources=資料・教材、beginners=初心者。They fixed the problems (that) there were in the draft.
(彼らは原稿にあった問題を修正した。)
there were)。draft=草稿・下書き。We must face the facts (that) there are.
(存在する事実と向き合わなければならない。)
face=直面する、facts 複数 → there are。I’ll cherish every reason (that) there is to love you.
(あなたを愛するあらゆる理由を大切にするよ。)
cherish=大切にする。型は reason (that) there is + to V。He explained the distance (that) there is between the two towns.
(彼は2つの町の距離を説明した。)
between A and B=AとBの間に。関係節の核は there is distance。They used the opportunities (that) there are to learn new skills.
(彼らは新しいスキルを学ぶためにある機会を活用した。)
opportunities 複数 → there are。不定詞 to learn は目的を表す。This chart shows the progress (that) there has been so far.
(この図は、これまでにあった進捗を示している。)
there has been(今までにずっと存在してきた)。We estimated the cost (that) there would be if we waited a month.
(もし1か月待った場合に発生する費用を見積もった。)
would be でも同じ型が使える。主節の時制と条件節に注意。2-3 FAQ:先行詞のあとに there is/are が来るときの疑問まとめ
型
N + (that/which) + there + be + …
要点
関係節だけ読むと there + be + N の骨格
注意長い節・フォーマルでは関係詞を残す
2-2は文頭が There/It + be。2-3は先行詞のあとに there + be が来ます。
先に名詞 N を言ってから、「そこに存在する N」を関係節で補うイメージです。
Use all the time that there is.
(ある時間はすべて使いなさい。)
there is (time)。2-2の「There is time ...」とは語順が逆。関係節内の be は、実質主語(= there の後ろにある名詞)に一致します。多くの場合、先行詞と同じ数です。
the option that there is
(存在する選択肢)
the options that there are
(存在する選択肢(複数))
- 会話・一般:
thatがよく使われ、省略も起こりやすい。 - ややフォーマル:
whichを残して書くと読みやすい(whichは省略しないことが多い)。
the difference that there is between the two
(2つの間にある違い)
the difference which there is between the two
(同上。フォーマル寄り)
できます。left(残っている)や available(利用できる)などの形容詞・分詞で言い換え可能。
ただしニュアンスは少し変化します(存在を丁寧に述べるか、属性としてバシッと述べるか)。
We’ll use the time that there is left.
(残っている時間を使おう。)
We’ll use the time left.
(残り時間を使おう。)
コアは常に there + be。その後ろに前置詞句が続いても、骨格は変わりません。落ち着いて
「there + be +(名詞)」 を見抜きましょう。
the rooms that there are in this building
(この建物にある部屋(たち))
はい。関係節内の be は文脈に合わせて自由に変えられます。
the progress that there has been so far
(これまでにあった進捗)
the issues that there used to be
(以前あった問題)
the opportunities that there will be next year
(来年ある機会)
非限定(追加説明)では thatは使いません。which を用いてカンマで挟みます。
These are the options, which there are in the current plan.
(これらが現行プランにある選択肢です。)
文法的にはOKです(1つ目は関係節内、2つ目は主文の述語)。ただし重く感じるので、書き換えると読みやすくなります。
The only thing there is is patience.
(唯一あるものは忍耐だ。)
All we have left is patience./The only thing left is patience.
what は「先行詞を含む」関係詞=前に名詞を置きません。意味は「あるもの(こと)すべて」。
We’ll use what there is.
(あるものを使おう。)
We’ll use the resources that there are.
(ある資料を使おう。)
all (that) there is/are:あるものは全部the best (that) there is:これ以上ない最高のものthe little/few (that) there is/are:わずかにある〜
We’ll make the most of the little time that there is.
(わずかな時間を最大限に活用しよう。)
This is the best chance there is right now.
(今はこれが最高のチャンスだ。)
2-4. 関係代名詞節内に思考・発言動詞が挿入されるとき
関係節の途中に I/you/they + think / say / believe / suppose / hope / imagine など
「挿入(親括弧)的な一言」が入ると、主格の who/that が
口語で省略されることがあります。
形:N + (who/that) + S1 + think/say… + S2(… V …)
※ who/that は S2 の主語。S1 + think/say は気持ちや伝聞を添えるだけ(文法骨格の外側)。
🧭 まずは全体像
「挿入」の正体は話し手のコメントです。関係節の中に短く差し込まれます(カッコでくくれるイメージ)。
そのため主語関係詞 who/that が会話では省略されがちですが、文書・試験では残すのが安全です。
suppose=(たぶん〜だと)思う、imagine=想像する、believe=信じる、say=〜と言う(伝聞)。
🔎 代表パターン早見表
| 型 | 最小例 | ポイント |
|---|---|---|
N + (who/that) + I think + V ... |
the person (who) I think is right |
主格でも口語で省略あり。フォーマルは残す。 |
N + (that) + they say + V ... |
the land (that) they say is ours |
that も口語で省略可。whichは通常省略しない。 |
N + (who/that) + everyone believes + V ... |
the leader (who) everyone believes will win |
長い節・主語が遠いときは関係詞を残すと親切。 |
N + (who/that) + I suppose + V ... |
the answer (that) I suppose is correct |
文全体の主語・数の一致を崩さない。 |
who/that を残す方が減点リスクが低いです。
✅ 見極めチェック
- カッコで外せる一言(
I think / they say / people believeなど)が関係節内に入っている? - 関係詞(
who/that)は挿入より後ろの節の主語になっている?(例:(who) I think is ...) - 省略は口語的。公式文書・答案では残す。
whichを使うときは基本省略しない(whichは書き言葉寄り)。
💬 最小例で確認(詳しい例文カードは別セクションで)
She is the scientist (who) we think will solve the problem.
(彼女は、その問題を解決するだろうと私たちが思う科学者だ。)
(who) we think [will solve ...]。who は下の節の主語。フォーマルでは who を残す。
This is the policy (that) they say is effective.
(これが、効果があると言われている方針だ。)
they say は「世間では〜と言う」の慣用。that は省略可だが、明確さ重視なら残す。
He isn’t the kind of leader (that) I believe can be trusted.
(彼は、信頼できると私が信じるタイプのリーダーではない。)
can be trusted=受動態「信頼されうる」。長めの節→that を残すと読みやすい。
⚠️ よくある落とし穴
- which は省略しないのが基本(書き言葉寄り)。迷ったら
thatかwhoを残す。 - 関係詞が目的格なら省略は普通(例:
the book (that) I think you bought)。本節は主格の特例なので誤解しない。 - 挿入句が長い/情報が多いときは省略しない。読み手の負担が増えます。
who/that + V の関係だけを確認しましょう。
それが見えれば、書くときも関係詞を残すか省くかを自信を持って選べるようになります。
💬 例文で感覚をつかもう!(主格 + 挿入句 + 動詞)
He is the engineer (who) I think is on call tonight.
(彼は、今夜待機当番だと私が思う技術者だ。)
(who) I think is ...。on call=待機当番。who は is の主語。
This is the book (that) people say changes lives.
(これは、人の人生を変えると言われている本だ。)
people say=一般に言われている。主格 that は口語で省略可。We chose the solution (that) experts believe will scale.
(私たちは、専門家が拡張できるだろうと信じる解決策を選んだ。)
scale=規模拡大に耐える。that は省略可。This is the approach which researchers say is promising.
(これが、研究者が有望だと言う手法だ。)
which を残すと明確(which は通常省略しない)。Ask the friend (who) I suppose knows the rules.
(たぶん規則を知っていると私が思う友人に尋ねて。)
suppose=仮に〜と思う(やわらかい推測)。She’s the manager (that) we hope will approve the budget.
(彼女は、私たちが予算を承認してくれるだろうと期待するマネージャーだ。)
approve=承認する、budget=予算。That’s the app (that) many report is buggy.
(それは、多くの人がバグが多いと報告するアプリだ。)
buggy=不具合が多い。This is the café (that) everyone says is open late.
(ここが、みんなが夜遅くまで開いていると言うカフェだ。)
that 省略可。He is the singer (who) they insist is innocent.
(彼は、彼らが無実だと強く主張する歌手だ。)
insist=(強く)主張する。innocent=無実の。Ms. Ito is the teacher (who) I feel understands shy students.
(伊藤先生は、内気な生徒を理解してくれると私が感じる先生だ。)
feel=感じる(主観)。動詞は understands(who=三単現)。Friday is the date (that) they predict will work for everyone.
(金曜日が、みんなにとって都合がつくだろうと予測される日だ。)
predict=予測する。will work=うまくいく/都合がつく。You’re the one (who) I think understands me best.
(あなたは、私をいちばん分かってくれると私が思う人だ。)
the one=その人。understands は who の主語に一致。This is the house (that) she imagined was haunted.
(これが、彼女が幽霊が出ると想像していた家だ。)
haunted=幽霊が出るとされる。主格 that は省略可。2-4 FAQ:関係節の途中に「I think / they say …」が入る形
型
N + (who/that) + S1 + think/say/believe … + S2(… V …)
コア
関係代名詞は S2 の主語
注意口語では省略しがち/which は通常省略しない
「I think / they say」などを指で隠し、who/that + 動詞 が正しくつながるか確認します。
the designer (who) we think can fix it
(私たちが修理できると思うデザイナー)
the designer who can fix it。関係代名詞は後半節の主語。動詞の形は関係代名詞の先(S2)の主語に一致します。I think には左右されません。
the mentor (who) I feel understands startups
(私が理解していると感じるメンター(=彼/彼女)がスタートアップを理解している)
who の指す名詞(mentor)が三人称単数→understands。
挿入句の直後に主語が欠ける(=関係代名詞が主語)場合、that を置くと不自然になりがちです。ふつうは that を省くか、言い換えます。
the person (who) I think that is right(非自然)○
the person (who) I think is right / 言い換え:the person who, I think, is right
the person I think is right
(私が正しいと思う人)
可能です。非限定では which を使うのが普通で、文全体の補足情報になります。
Our plan, which we believe is feasible, needs approval.
(私たちの計画は――実現可能だと信じているのだが――承認が必要だ。)
thatは非限定では使わない。標準的な書き言葉では不可(冗長)。関係代名詞が主語の役目を果たすので、主語代名詞は入れません。
the singer who I think he is talented → ○ the singer who I think is talentedthe singer who I think is talented
(私が才能があると思う歌手)
外側から順に「はがす」イメージで読みます。骨格は常に who/that + 動詞。
the device (that) I think many people say is unreliable
(私が、多くの人が信頼できないと言うと思う装置)
[I think [many people say [is …]]] → 中心は that … is unreliable。really/honestly を I think の前に置くと「思う」の強調、動詞の前に置くと述語の強調になります。
the option I honestly believe is best
(私が正直に最善だと信じる選択肢)
the option I believe is really the best(焦点位置でニュアンスが変化)。- 限定用法(カンマなし):
that/whoが自然(thatは口語で省略可)。 - 非限定用法(カンマあり):
whichを用い、基本省略しない。
the policy that analysts say is effective
(アナリストが効果的だと言う方針)
受動・不定詞・名詞化を使うとスッキリします。
the conclusion (that) we believe is supported by the data書換:
the conclusion we believe to be supported by the data / the data-supported conclusion, we believe
the conclusion we believe to be supported by the data
(私たちがデータに裏づけられていると信じる結論)
whether/if は 主語の抜き出しと相性が悪いケースがあります(英語の制約)。
相性が悪い例:*the question (that) we wonder whether is solvable(非文)
素直な言い換えを使いましょう。
the question of whether it is solvable
(それが解けるかどうかという問題)
whether it is solvable is the question(主語文)など。3. 関係代名詞の二重限定
ひとつの名詞(= 先行詞)を2つの関係節で段階的にしぼり込む形です。
例:the first film (that) I saw that changed my life
左から読むと「私が見た」で候補をしぼり、さらに「人生を変えた」でピンポイントにします。どちらも
限定用法(カンマなし)です。
🧭 まずは用語をそろえる
- 先行詞:説明される名詞(film, book, person など)。
- 関係節:
who/that/whichで始まり、先行詞を説明する文のかたまり。 - 限定用法:カンマなし。先行詞の範囲をしぼる核心情報(=本文に必要)。
基本型と役割分担
| 型(スケルトン) | 役割分担 | 省略の可否 | 試験TIP |
|---|---|---|---|
N + (that/which) + S V
+ that/who + V …
|
1本目(RC1):大づかみ 2本目(RC2):さらに特定 |
RC1=目的格にすると
(that) を省略可にしやすい。RC2=主格は原則残すと明確。 |
迷ったら「RC1=目的格(省略可)/RC2=主格(残す)」が安全。 |
N + which + S V + which + V …
|
どちらも書き言葉寄りで明示。 | which は省略しないのが普通。 |
論文・報告書などフォーマルに向く。 |
N + (that) + S V + that + 受動/助動 …
|
RC2に時制・受動・助動を置くと情報の核が際立つ。 | RC2は原則明示。 | 読み手に「何が重要か」を伝えやすい。 |
最小例 1(基本形)
the first film (that) I saw that truly moved me
(私が見た中で、本当に私を感動させた最初の映画)
最小例 2(前置詞目的語をRC1に)
the topic (which) we talked about that matters now
(私たちが話し合ったうちで、今重要な話題)
about を残す口語形(which は通常省略しない)。フォーマルなら about which とも書けます。
省略の可否と安全策
二重限定では、RC1(1本目)と RC2(2本目)の「格」に注目します。一般に、 RC1=目的格なら会話で省略されがち、 RC2=主格は明示するのが安全です。
| 場面 | 推奨形 | 省略可否 | 安全策(試験・フォーマル) |
|---|---|---|---|
| RC1=動詞の目的語 | N + (that) + S + V |
省略可(口語) | that を残すと減点リスク低 |
| RC1=前置詞の目的語(語尾に前置詞) | N + (that/which) + S + V + Prep |
教科書的には that 推奨。which は通常省略しない方が明確 |
about which / to which の前置詞前置も可(よりフォーマル) |
| RC2=主格(中心情報) | ... + that/who + V |
原則不可 | that / who を必ず残す |
| 非限定(カンマ) | , which + V, |
不可(=二重限定ではない) | thatは非限定で使わない |
最小例 A(RC1=目的格は省略可)
the book (that) I bought that changed my view
(私が買った中で、私の考えを変えた本)
最小例 B(前置詞目的語/フォーマル寄り)
the rule about which we talked that applies today
(私たちが話し合ったうちで、今日当てはまる規則)
RC2 の that/who を必ず残す、RC1 は長いとき that/which を残して読みやすく。
似て非なる表現との区別
「二重限定(RCが2本連続)」と似て見えて、実は別物のパターンを整理します。
-
等位接続(and で並列):限定が2本ではなく、同じ先行詞に対する並列の性質。
the film that I saw and (that) shocked me
(私が見た、そして私を驚かせた映画)
二重限定は「段階的に絞る」。これは「見た」と「驚かせた」を同列で述べるだけ。 -
非限定用法(カンマ , which …):先行詞をしぼらず、追加説明を付けるだけ。二重限定ではない。
the policy, which we believe is fair, needs review
(その方針は——私たちは公正だと信じているが——見直しが必要だ。)
カンマがある→限定ではなく補足。二重限定の話題からは外れる。 -
同格の that(名詞節):
the fact that ...のthatは関係代名詞ではない(先行詞=fact を説明する名詞節)。the fact that budgets are limited
(予算が限られているという事実)
ここでのthatは接続詞的機能。関係代名詞の省略ルールは適用しない。 -
分詞・不定詞の短縮(reduced relative):関係節を分詞/不定詞で圧縮。二重限定と同居することはあるが、RCの数え方が変わる。
the book published in 1999 that won an award
(1999年に出版された、そのうえ受賞した本)
前半は分詞句、後半は主格that。見た目は似ても、文法処理は別。 -
疑問詞節との混同:
what/where/howは「先行詞を含む関係詞」。前に名詞を置かないので、二重限定にはならない。We improved what was possible.
(可能だったことを改善した。)
先行詞なし=「二重に限定する」構造とは別物。
💬 例文で感覚をつかもう!(二重限定)
She is the student (that) I mentored that won the prize.
(彼女は、私が指導した中で賞を取った生徒だ。)
student [(that) I mentored] [that won …]。mentored=指導した、prize=賞。
This is the article (that) she wrote that went viral.
(これが、彼女が書いて大拡散した記事だ。)
go viral=(ネットで)爆発的に広まる。That’s the decision (that) the board made that affects everyone.
(それが、取締役会が下した、みんなに影響する決定だ。)
board=取締役会、affect=影響を与える(動詞)。He’s the teacher (who) we talked to who specializes in phonics.
(彼は、私たちが話をした、フォニックスを専門にしている先生だ。)
to は後置(口語)。フォーマルなら to whom we talked。phonics=つづりと発音の関係を教える指導法。
This is the city (that) I grew up in that has world-class museums.
(ここが、私が育った、世界トップ級の博物館がある都市だ。)
grow up=成長する、world-class=世界的水準の。This is the laptop (that) I bought that keeps crashing.
(これが、私が買った、しょっちゅうフリーズするノートPCだ。)
keep -ing=〜し続ける、crash=(PCが)落ちる/フリーズする。That’s the plan (that) we agreed on that failed in practice.
(それが、私たちが合意したのに実際には失敗した計画だ。)
agree on=〜に合意する、in practice=実際には。She’s the friend (who) I met at college who lives in Osaka.
(彼女は、私が大学で出会って、大阪に住んでいる友人だ。)
who が自然。at college=大学で。Friday is the time (that) you suggested that works for everyone.
(金曜日が、あなたが提案してみんなに都合が良い時間だ。)
work for 人=(人)に都合が良い/合う。This is the project (that) we launched that saved costs.
(これが、私たちが開始してコスト削減につながったプロジェクトだ。)
launch=開始する、立ち上げる。That’s the picture (that) he took that won first prize.
(それが、彼が撮って最優秀賞を取った写真だ。)
first prize=最優秀賞。You’re the person (that) I fell in love with who makes me feel at home.
(あなたは、私が恋に落ちた、そして私をほっとさせてくれる人だ。)
fall in love with=〜に恋をする、feel at home=くつろぐ/安心する。人には who が自然。
Here is the email (that) you forwarded that contains the schedule.
(これが、あなたが転送してくれて予定表が入っているメールだ。)
forward=転送する、contain=含む。3 FAQ:関係代名詞の二重限定(2本の関係節で段階的にしぼる)
型
N + (that/which) + S V + that/who + V …
要点
2本とも限定用法(カンマなし)/RC1は目的格にすると省略しやすい/RC2は主格で明示が安全
次の3ステップで確認します。(1)先行詞を見つける →(2)RC1で候補をしぼる →(3)RC2でさらに特定。
the article (that) she wrote that went viral
(彼女が書いてそのうえ大拡散した記事)
(that) she wrote/RC2=that went viral。どちらもカンマなし=限定。可能です。一般に客観・恒常→主観・結果の順のほうが読みやすいだけです。
the decision (that) the board made that affects everyone
(取締役会が下した、みんなに影響する決定)
口語ではRC1の (that) を省略し、RC2の that を残すのが自然。長いときは等位接続や分詞で軽くできます。
the film that I saw and that shocked me(等位)/the film I saw that shocked me(RC1省略)
the film I saw that shocked me
(私が見て私を驚かせた映画)
口語なら語尾に置く(we talked to)。フォーマルなら前置詞前置(to which we talked)。
the teacher (who) we talked to who specializes in phonics
(私たちが話した、フォニックスを専門にする先生)
the teacher to whom we talked who specializes …(より丁寧)。可能です。米語では限定に that を好む傾向、英語圏全体では which も通用。試験・実務ではRC2は明示が安全。
the policy which analysts recommend which reduces costs
(アナリストが推奨し、コストを削減する方針)
which は通常省略しない。冗長ならRC1を that にしたり省略して軽くできます。どちらの関係節も同じ先行詞を直接修飾します。見た目は「重ねがけ」ですが、接続はそれぞれ先行詞に対して独立です。
the project (that) we launched that saved costs
(私たちが開始してコストを削減したプロジェクト)
[project [RC1] [RC2]](RC2がRC1を修飾しているわけではない)。可能です。whose + 名詞 は「〜の …」の意味で所有を表す関係詞。省略はできません。
the scientist (who) we interviewed whose ideas inspired us
(私たちが取材した、その考えが私たちを刺激した科学者)
なります。RC1がreduced relative(短縮関係節)でも、RC2が続けば二重限定です。
the book published in 1999 that won an award
(1999年に出版された、そのうえ受賞した本)
that を明示。only/first/same は限定を強めるので二重限定と好相性。誤解を避けるためRC2は明示が無難です。
the only option (that) we discussed that works offline
(私たちが議論した中で、オフラインで動く唯一の選択肢)
二重限定は「段階的に絞る」構造、and that は同じ先行詞の性質を並列するだけ。情報の焦点が変わります。
the film that I saw and that shocked me
(私が見て、私を驚かせた映画)
🧾 まとめ:関係代名詞の特別用法(Lesson 068)
本レッスンは3本立てです。1) 目的格の省略/
2) 主格の省略(特例)/
3) 二重限定。
「誰を説明しているのか(= 先行詞)」と「どこからどこまでが説明文か(= 関係節)」を
左から順に見ていけば、長い文でも迷いません。
目的格の省略
関係代名詞が動詞や前置詞の目的語になるとき、口語では
that を省くことがあります(書き言葉では残すのが無難)。
-
動詞の目的語:
N + (that) + S V -
前置詞の目的語:
N + (that/which) + S V + Prep/フォーマル:Prep + which
the idea (that) I mentioned yesterday
(私がきのう話題に出したアイデア)
the chair (that) I was sitting on
(私が座っていたいす)
the chair on which I was sitting と前置詞を前に出す。
主格の省略(特例)
主格は基本省略しません。ただし会話では次のような慣用的な省略が見られます。 試験・ビジネス文書では残すのが安全です。
- 補語型:
the person (that) S be There/It is + 先行詞 + (who/that) + V- 挿入:
the N (who/that) I think/say …
She isn’t the leader (that) she used to be.
(彼女は以前のようなリーダーではない。)
There is a visitor (who) is asking for you.
(あなたに面会を求めている来訪者がいます。)
二重限定(RC×2で段階的に特定)
ひとつの名詞を2本の関係節で順番にしぼり込みます。 基本は RC1=目的格(省略可) → RC2=主格(明示)。 どちらもカンマなし(限定)。
型:N + (that/which) + S V + that/who + V …
the course (that) I took that improved my writing
(私が受講して文章力を伸ばした講座)
the method (which) we tested that works best
(私たちが検証して最もうまく機能する方法)
ミスしやすいポイント(意味の取り違え・形の誤用を回避)
「誰(何)を説明しているか=先行詞」「どこからが説明か=関係節」を常に確認。下のNG/OKで感覚を固めましょう。
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1
限定と非限定(カンマ)の取り違え:
限定ならカンマなし、非限定はカンマ+whichが基本。
NG
*The report, that contains errors, must be revised.OKThe report that contains errors must be revised.(限定)OKThe report, which contains errors, must be revised.(非限定)The report that contains errors must be revised.
(誤りを含む報告書は修正しなければならない。=限定)
-
2
thatの重ねすぎ(挿入の I think / I believe などの直後): 1本で十分なところにthatを2つ置かない。NG*the person that I think that is honestOKthe person that I think is honestthe person that I think is honest
(私が正直だと思う人)
-
3
代名詞の二重出現(resumptive pronoun):
関係代名詞があるのに、節の中で同じ役割の代名詞(he/she/itなど)を重ねない。
NG
*the man who I think he is kindOKthe man who I think is kindthe man who I think is kind
(私が親切だと思う男性)
-
4
一致の誤り(sの付け忘れ/付けすぎ):
動詞の形は関係節の主語に合わせる(先行詞が複数なら動詞も複数形)。
NG
*the people that lives hereOKthe people that live herethe people that live here
(ここに住んでいる人々)
-
5
カンマの後に
thatを置く(非限定ではwhichを使う):NG*The device, that we tested, failed.OKThe device, which we tested, failed.The device, which we tested, failed.
(その装置は、私たちが試験したのだが、失敗した。)
言い換えテンプレ(長い関係節を軽く・読みやすく)
情報を削らずに「読みやすさ」を上げる定番パターンです。まず型を掴み、下の最小例で耳慣らしをしましょう。
| 目的(何を軽くする?) | 元の型(長い) | 言い換えテンプレ(短く) | ヒント |
|---|---|---|---|
| 並列で軽く | N + that S V + that S' V' |
N + that S V and (that) S' V' |
性質が同格ならandで横並びに。 |
| 分詞で圧縮 | N + that/which be V-ed ... |
N + V-ed ... |
受動の be V-ed を省く(文脈で主語明確)。 |
| 目的・予定を明確化 | N + that S will V ... |
N + to V ... |
「〜するためのN」なら to V が簡潔。 |
| 名詞化で主文を立てる | N + that S V ... |
the fact that S V ... |
that は同格(関係代名詞ではない)。 |
| 二文分割 | N + (RC1) + (RC2) |
N. S V (about N) ... |
読みやすさ最優先。公式文書でも有効。 |
並列で軽く
the campaign that we launched and (that) increased awareness
(私たちが開始し、認知度を高めたキャンペーン)
分詞で圧縮
the document approved yesterday that clarifies the policy
(きのう承認された、方針を明確にする文書)
目的を to 不定詞で
the next step to reduce errors
(ミスを減らす次の一手)
the next step that we will take to reduce errors → 目的が明らかなら to で簡潔に。名詞化(同格の that)
the fact that the server was down
(サーバーが落ちていたという事実)
that は接続詞的で、関係代名詞の省略ルールは適用されません。二文に分けて可読性UP
元:the workflow (that) we designed that reduced delays
The workflow was designed last year. It reduced delays.
(その作業手順は去年設計され、遅れを減らした。)
🎧 音声で要点復習(英→日→ワンクリック)
1行ずつ耳で確認して要点を短時間で定着させます。むずかしい語は直後の注釈でやさしく解説します。
A relative clause explains a noun called the antecedent.
(関係節は、先行詞とよばれる名詞を説明する小さな文です。)
relative clause=関係節/antecedent=先行詞(説明される名詞)。An object relative pronoun can be omitted in speech.
(目的格の関係代名詞は、会話では省略できることがあります。)
object=目的語/omit=省く。With a preposition, everyday English puts it at the end, but formal English puts it before which.
(前置詞は会話では文末に置きますが、フォーマル文では which の前に置きます。)
the chair (that) I sat on / the chair on which I sat。A subject relative pronoun is not usually omitted.
(主格の関係代名詞は、ふつう省略しません。)
who/that を残すのが安全。
Patterns like There is / It is + noun + who/that + V are common in speech.
(There is / It is + 名詞 + who/that + 動詞 は会話でよく使われます。)
There is a visitor who is asking for you.In double restriction, read RC1 to narrow down, then RC2 to pinpoint.
(二重限定では、まずRC1で候補をしぼり、つぎにRC2でピンポイントにします。)
先行詞 → RC1 → RC2。Do not use a comma with that; use which for nonrestrictive clauses.
(that の前にカンマは置きません。非限定には which を使います。)
The device, which we tested, failed.(補足)
When a clause is long, you can coordinate with and, use a participle, or use to-infinitive.
(関係節が長いときは、andで並列にしたり、分詞や不定詞を使って短くできます。)
the document approved yesterday(分詞で圧縮)。Avoid a resumptive pronoun like “who I think he is…”.
(「who I think he is …」のように、同じ役割の代名詞を重ねるのは避けます。)
the man who I think is kind。Keep that in RC2; it makes the main information clear.
(RC2では that を残すと、いちばん大事な情報がはっきりします。)
N + (that/which) S V + that V …(RC2=主格)。that/which/who・カンマ)を確認。
複数の感覚を使うと記憶が強くなります。
🔁 次におすすめのレッスン
本レッスン(Lesson 068:関係代名詞の特別用法)の次は、関係語の地図を広げるのが近道です。
とくに Lesson 069(関係形容詞) は、名詞に直接かかる whose/which/what 型を扱い、理解を一段深められます。