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📚 英文法 全120 Lesson

関係代名詞の特別用法

関係代名詞を学んだからこそ押さえておきたい「特別ルール」を、目的格の省略 / 主格の省略 / 二重限定の3本立てでやさしく整理。 文がスッキリ短くなるコツや、会話でよく出る自然な言い換えまで丁寧にカバーします。

Lesson 068

目次

1. 関係代名詞:目的格の省略

関係代名詞が動詞や前置詞の「目的語」になっているとき、口語では who(m) / which / that省略できる場面があります。 ただし、主語になっているとき(主格)は基本的に省略できません。

Lesson 068 / Section 1

🧠 用語ミニ辞典

用語 意味(やさしい説明) ポイント
先行詞 antecedent 関係代名詞が受ける「もとの名詞」。例:the book 説明のターゲット
関係代名詞 who/whom/which/that 先行詞を後ろから説明する「つなぎ+代名詞」 who=人 / which=物 / that=人・物どちらも
目的格 object 動詞や前置詞のあとに来る「受け手」。例:read itit この位置なら省略OKの可能性
前置詞 preposition to / for / with / about など、後ろに名詞を取る語 前置詞がに出る形では省略不可
主格(主語)の省略は原則不可。ただし口語での例外はセクション2で扱います。/ whose は省略不可。

💬 プレビュー例文(省略の直感をつかむ)

目的格の省略 動詞の目的語

This is the book (that) I bought.

(これは私が買った本です。)

🔧 構造:the book(先行詞)を、後ろの (that) I bought が説明。 that は省略可。省略後も I bought the book の関係が明確。
目的格の省略 前置詞の目的語(後置型)

She's the person I talked to (who).

(彼女が、私が話しかけた相手です。)

🔧 ポイント:to後ろに置く(=前置詞の後置)場合は (who) を省略しやすい。 一方、前に出す the person to whom I talked では省略できない

🔗 次の小見出しへ(やさしく段階学習)

ここまでで「省略の筋道」が見えればOK!
次は 1-1 と 1-2 で、動詞の目的語前置詞の目的語の違いをゆっくり確認します。 「文の骨格目的語の位置省略できるか」の順に考えると、迷いにくくなります。

1-1. 動詞の目的語の場合

関係代名詞が動詞の目的語(object)になっているときは、口語で who(m) / which / that省略できます。
コツは「関係節の中で何が欠けているか」を見ること。欠けているのが目的語なら省略OK主語なら省略NGです。

Lesson 068 / Section 1-1

🗺️ 判断の地図(3ステップ)

  1. 骨格を確認:先行詞を名詞とし、後ろに (関係代名詞) + 主語 + 動詞 ... の関係節が続くかを確認。
  2. 欠けを探す:関係節の中で目的語(誰を/何を)が抜けているかを見る(=先行詞に対応)。
  3. 省略可否:抜けが目的語なら who/which/that は省略可。抜けが主語所有なら省略不可。

🔎 省略 OK / NG 早見表(動詞の目的語)

判断の目 最小例 メモ
N (that) S V ___ 関係節で目的語が欠ける the book (that) I bought 省略OK / 会話で自然
N (who) ___ V ... 欠けが主語 *the man (who) speaks ... 省略NG(主格)
N (whose) N ... whose は所有 the girl whose bag ... 省略NG(所有格)
that は人・物どちらにも使え、会話で最も無難。whom はフォーマルで、会話では多くが who か省略に置き換わります。

✅ 見極めチェック

  • 関係節だけを声に出して読む:I bought ___. のように目的語の穴が感じられれば省略可。
  • 主語が必要なら省略不可:___ speaks English. の穴は主語=NG。
  • 人・物の区別よりも、まずは「欠けの位置」を優先して判断(誰を/何を)。
  • フォーマル度:書き言葉・テストでは残してもOK。会話は省略が自然なことが多い。

💬 最小例で確認

省略可 動詞の目的語

This is the book (that) I bought.

(これは私が買った本です。)

関係節 (that) I bought の中で、bought の目的語が先行詞 the book に当たる → 省略OK。
省略可 恋愛

She's the person (who) I love.

(彼女が、私が愛している人です。)

love の目的語が先行詞 the person。目的語の穴だから who は省略可。

💬 例文で感覚をつかもう!(動詞の目的語/省略可)

省略可 動詞の目的語

The movie (that) we watched last night was hilarious.

昨夜見たその映画は、すごくおかしかった。)

🔧 構造:先行詞 movie を後ろの (that) we watched が説明。関係節の動詞 watched の目的語が先行詞=省略OK
🧠 語注:hilarious=とてもおかしい/爆笑もの。
省略可 動詞の目的語

The teacher (who) I met yesterday was very kind.

(昨日会った先生はとても親切だった。)

🔧 met(meetの過去)=「会った」。関係節の目的語が欠ける→省略可。
🧠 語注:kind=親切な。
省略可 動詞の目的語

The gift (that) she wanted made her smile.

(彼女が欲しかったプレゼントは、彼女を笑顔にした。)

🔧 wanted の目的語が先行詞 gift → 省略可。
🧠 語注:made her smile=彼女を笑顔にさせた。
省略可 恋愛

The song (that) I love always lifts me up.

(私が愛しているその歌は、いつも私を元気づけてくれる。)

🔧 love の目的語が先行詞 song → 省略可。
🧠 語注:lift me up=元気づける/気持ちを上げる。
省略可 動詞の目的語

The picture (which) he took won a prize.

(彼が撮ったその写真は、賞を取った。)

🔧 took の目的語が先行詞 picture → 省略可。
🧠 語注:prize=賞。
省略可 動詞の目的語

The email (that) I received had a typo.

(私が受け取ったメールには、誤字があった。)

🔧 received の目的語が先行詞 email → 省略可。
🧠 語注:typo=タイプミス/誤字。
省略可 動詞の目的語

The idea (which) you suggested worked well.

(あなたが提案したそのアイデアは、うまく機能した。)

🔧 suggested の目的語が先行詞 idea → 省略可。
🧠 語注:work well=うまくいく/効果がある。
省略可 動詞の目的語

The book (that) my sister recommended became my favorite.

(姉がすすめたその本が、私のお気に入りになった。)

🔧 導入例「bought」と重複回避。ここでは recommended の目的語が先行詞 book
🧠 語注:favorite=いちばん好きなもの。
省略可 動詞の目的語

Everything (that) you said is true.

(あなたが言ったことは、すべて本当だ。)

🔧 everything は「全部」。関係代名詞はふつう that を用い、省略もよく行われる。
🧠 語注:true=本当の/正しい。
省略可 動詞の目的語

The man (who) we saw at the station is my uncle.

(駅で私たちが見かけた男性は、私のおじです。)

🔧 saw の目的語が先行詞 man → 省略可。
🧠 語注:uncle=おじ。
省略可 動詞の目的語

The problem (that) we solved together was tricky.

(私たちが一緒に解いたその問題は、手ごわかった。)

🔧 solved の目的語が先行詞 problem → 省略可。
🧠 語注:tricky=難しい/ひねった。
省略可 動詞の目的語

The story (that) my dad told me made me cry.

(父が私に話してくれたその話は、私を泣かせた。)

🔧 told の目的語が先行詞 storytold me は「私に」、何をstoryが欠け)→ 省略可。
🧠 語注:made me cry=泣かせた。

1-1 FAQ:動詞の目的語での省略

N (that / who / which) S + V ... 判定のコツ 関係節の中で「目的語」が抜けている=省略可(主語や所有が抜けているなら省略不可)

  1. 先行詞(説明される名詞)を確認。
  2. 関係節だけを取り出し、S + V のあとに「誰/何」を入れたくなる“穴”があるかを見る。
  3. その穴が目的語なら (that / who / which)省略可
※ 主語(___ V ...)や所有(whose)の穴は省略不可。

The plan (that) we discussed yesterday was approved.

(昨日私たちが話し合った計画は、承認された。)

discussed の目的語が先行詞 plan → 省略可。

  • 主語の穴___ V ...(=誰が?)→ 省略不可
  • 目的語の穴S V ___(=誰を/何を?)→ 省略可

The man who called me is my boss.

(私に電話してきた男性は、私の上司だ。)

ここは who が主語 → 省略不可

The man (who) I called is my boss.

(私が電話した男性は、私の上司だ。)

こちらは called の目的語が先行詞 → 省略

目的語のとき、who / which / thatどれを使っても(使わなくても)OKです。会話では that か省略がよく使われます。

The device (which/that) I ordered arrived today.

(私が注文した装置が、今日届いた。)

ordered の目的語が先行詞 devicethatを残しても、省略してもよい。

長い関係節や入れ子構造では、that残すほうが読みやすく明確です。試験・論文などフォーマル文体では残すのが無難。

The report (that) I told you the manager approved is confidential.

(私があなたに、部長が承認したと伝えたその報告書は、機密扱いだ。)

関係節が長いので that を残すと誤読しにくい。

副詞の有無は省略可否に影響しません。大事なのは「目的語が抜けているか」です。

The book (that) I really enjoyed changed my view.

(私が本当に楽しんだその本は、私の見方を変えた。)

enjoyed の目的語が先行詞 book → 省略可。

できます。文の形(平叙/疑問/否定)ではなく、関係節の欠けの位置が基準です。

Is this the restaurant (that) you recommended?

(これが、あなたがおすすめしたレストランですか?)

recommended の目的語が先行詞 restaurant → 省略可。

that が選ばれやすいですが、目的語なら省略も可能です。

The only solution (that) we found was costly.

(私たちが見つけた唯一の解決策は、費用がかかった。)

found の目的語が先行詞 solution → 省略可。only / 最上級では that を残すのも定番。

whom はフォーマル。日常会話では who または省略が一般的です。

The person (whom) I interviewed was very experienced.

(私が面接したその人は、経験豊富だった。)

目的語なので whom は省略可。フォーマル文書では whom も選択肢。

省略できるからといって、目的語を二重に置かないでください。

✓ The man (who) I saw is famous.

(私が見たその男性は有名だ。)

✗ The man I saw him is famous.

(※him を追加するのは誤り。目的語が二重になる。)

可読性と採点の明確さを重視するなら、that を残すのが安全。会話やカジュアル文では省略して自然に。

できます。形(have + Vpp / be + Vpp)に関係なく、目的語の穴で判断します。

The photo (that) we have edited looks better.

(私たちが編集したその写真は、前より良く見える。)

edited の目的語が先行詞 photo → 省略可。

本セクション(1-1)は動詞の目的語前置詞の目的語talk to など)は 1-2 で扱います。前置詞を前に出す形(to whom など)は省略できない点がキーとなります(詳しくは 1-2 で解説)。

1-2. 前置詞の目的語の場合

関係代名詞が前置詞(to / for / with / about / in ... など)の目的語になっているとき、 前置詞を後ろに置く(=前置詞の後置 / 残置talked to のように動詞の後ろへ)なら who/which/that省略しやすく、前置詞を前に出す(=前置詞前置 / pied-pipingto which のように関係代名詞の前へ)なら 省略不可が原則です。

Lesson 068 / Section 1-2

🧠 用語ミニ辞典

用語 意味(やさしい説明) ポイント
前置詞 preposition to, for, with, about, in, on など。後ろに名詞(=目的語)が来る。 〜に / 〜へ / 〜と / 〜について / 〜の中に
前置詞の後置(残置)preposition stranding 関係節の最後に前置詞を置く形:the friend I talked to 省略しやすい(会話で自然)
前置詞前置 pied-piping 前置詞を関係代名詞のへ:the friend to whom I talked 省略不可(フォーマル)
関係副詞 where/when in/on/at + which の言い換え:the town where I live 省略問題の対象外which自体を使わない)
whom は目的格のフォーマル形。会話では who か省略、または that が一般的です。

🔎 省略 OK / NG 早見表(前置詞の目的語)

判断の目 最小例 メモ
N ... V + prep (S V) 前置詞は後ろに残置 the topic I talked about
省略可(which) を省く
会話的で自然
N ... prep + which/whom + S V 前置詞をに出す the topic about which we talked
省略不可
フォーマル
N ... where/when + S V prep + which を関係副詞で言い換え the day when we met / the town where I live 省略の話ではない
the way はふつう that / (省略)the way (that) she speaksthe way how は不可。

✅ 見極めチェック

  • 関係節だけ読む:I talked about ___. → 目的語の穴なので省略
  • 前置詞を前に出したら which/whom残すabout which / with whom
  • 人か物かは二の次。まずは 前置詞の位置穴の種類(目的語か)を確認。
  • 読みやすさ優先:長い関係節や改まった文面では that/which を残すと明確。

💬 最小例で確認(重複回避)

省略可 前置詞の後置(残置)

The topic (which) we were talking about was sensitive.

(私たちが話していた話題は、デリケートな内容だった。)

about が後ろ=残置。目的語の穴なので (which) は省略可。
省略不可 前置詞前置(フォーマル)

The topic about which we were talking was sensitive.

(私たちが話題にしていた話題は、デリケートな内容だった。)

前置詞を前に出す形では which/whom を必ず残す(省略不可)。
参考:関係副詞 言い換え

The town where I grew up is peaceful.

(私が育った町は、穏やかだ。)

in which と同義。ここでは which を使っていないので「省略可否」の話とは別枠。

💬 例文で感覚をつかもう!(前置詞の目的語/省略の可否)

省略可 前置詞の後置(残置)

The woman (who) I worked with last year now runs this team.

(昨年私が一緒に働いた女性が、今このチームを率いている。)

🔧 with を後ろに残す=残置。関係節の目的語(=先行詞 woman)が欠けるため (who) は省略可。
🧠 語注:run a team=チームを率いる・運営する。
省略可 前置詞の後置(残置)

The company (which) I applied to hasn't replied yet.

(私が応募した会社からは、まだ返事がない。)

🔧 apply to 会社=応募する。目的語の穴→省略可。
🧠 語注:reply=返事をする。
省略可 前置詞の後置(残置)

The chair (which) he was sitting on broke suddenly.

(彼が座っていたイスが、突然壊れた。)

🔧 on 残置→省略可。broke=壊れた。
省略不可 前置詞前置(フォーマル)

The person to whom I spoke was very helpful.

(私が話をした相手は、とても親切だった。)

🔧 前置詞を前に出すと whom/which を残す必要あり→省略不可。helpful=親切で役立つ。
省略不可 前置詞前置(フォーマル)

The school at which she studied had a great library.

(彼女が学んだ学校には、素晴らしい図書館があった。)

🔧 前置詞前置=省略不可。library=図書館。
省略可 前置詞の後置(残置)

The city (which) we moved to last year is very diverse.

(私たちが昨年引っ越した都市は、とても多様だ。)

🧠 語注:diverse=多様な。to 残置→省略可。
省略可 前置詞の後置(残置)

The colleague (who) I had lunch with today is from Canada.

(今日一緒に昼食をとった同僚は、カナダ出身だ。)

with 残置→省略可。colleague=同僚。
省略可 前置詞の後置(残置)

The website (which) I bought it on was offering a discount.

(私がそれを購入したサイトは、割引をしていた。)

🔧 目的語「it」は前に出ているため重複ではない(I bought it on the website を関係節に再配置)。on 残置→省略可。
省略可 前置詞の後置(残置)

The project (which) we are responsible for launches next month.

(私たちが担当しているプロジェクトは、来月始動する。)

🧠 語注:be responsible for=〜の責任がある/担当している。launch=始動・ローンチ。
省略可 前置詞の後置(残置)

The bed (which) I slept in was too soft.

(私が寝たベッドは、柔らかすぎた。)

in 残置→省略可。too soft=柔らかすぎる。
恋愛 省略可 前置詞の後置(残置)

The person (who) I'm in love with lives abroad.

(私が恋をしている人は、海外に住んでいる。)

🧠 語注:be in love with A=Aに恋している。abroad=海外で/海外に。with 残置→省略可。
省略不可 前置詞前置(フォーマル)

The photo on which she wrote a message is precious to me.

(彼女がメッセージを書き込んだ写真は、私にとって大切だ。)

🔧 前置詞前置=省略不可。precious=大切な・かけがえのない。
省略不可 前置詞前置(フォーマル)

The meeting at which we decided the budget was intense.

(私たちが予算を決めた会議は、緊張感があった。)

🧠 語注:budget=予算、intense=激しい/緊張感がある。前置=省略不可。
省略不可 前置詞前置(フォーマル・上級)

The method by which the data were collected is unclear.

(そのデータが集められた方法は、はっきりしない。)

🧠 語注:method=方法、collect=集める、unclear=不明確。学術・報告書でよく使う型。省略不可。

1-2 FAQ:前置詞の目的語と省略のルール

N + (who/which/that) + S + V + prepN + prep + which/whom + S + V 原則前置詞が後ろ(残置)なら省略しやすい/に出す(前置)なら省略不可

もちろんOK。会話や自然な英文ではごく普通です(=前置詞の残置)。学校文法で「文末に置かない」と教わることもありますが、実際の英語では一般的です。

The friend (who) I study with is patient.

(私が一緒に勉強している友だちは、忍耐強い。)

with を後ろに残す=残置。先行詞 friend が前置詞の目的語なので (who) は省略可。

なら whom物・事なら which を使います(who は前置詞の直後では基本使いません)。この形はフォーマル寄りです。

The mentor from whom I learned a lot retired.

(私が多くを学んだ指導者は、退職した。)

前置詞前置=省略不可。from whom はフォーマルで明確。

不可です。前置詞を前に出す場合は which(物)か whom(人)を使います。

✓ The guideline to which we adhere is strict.

(私たちが従っているガイドラインは厳格だ。)

*the guideline to that we adhere は誤り。

基本は同じです。残置なら省略しやすく、前置はフォーマルで省略不可。ただし into/after を前に出すとやや硬く響きます。

The neighbor (who) I ran into yesterday was cheerful.

(昨日私がばったり会った近所の人は、元気だった。)

残置→省略可。(フォーマルなら into whom I ran も可だが硬い)

場所は where、時は when で言い換えられます。これは省略の問題ではなく言い換えの問題。読みやすさ重視で選びましょう。

The museum where we met was quiet.

(私たちが会った博物館は静かだった。)

= the museum at which we met(こちらは前置詞前置で省略不可)。

NG(二重前置)です。どちらか片方に統一します。

✓ The principle on which we relied was fairness.

(私たちが頼った原則は、公平性だった。)

または The principle we relied on was fairness.(残置・省略可)。

同じです。残置なら省略しやすく、前置は省略不可。

The topic (which) the report was focused on was climate change.

(その報告書が焦点を当てた話題は、気候変動だった。)

= the topic on which the report was focused(前置・省略不可)。

会話では who省略が自然。whom はフォーマル。まずは「目的語の穴か?」で省略可否を判断し、その後トーン(会話/フォーマル)で語を選びます。

The client (who) I spoke with agreed.

(私が話をした顧客は、同意した。)

残置→省略可。フォーマルにするなら with whom I spoke

可読性を上げたいなら、前置(prep + which/whom) か、関係副詞(where/when) への言い換えも検討しましょう。特に論文・報告書では効果的です。

The framework on which the policy we drafted last year strongly relies is transparent.

(私たちが昨年策定した方針が強く依拠している枠組みは、透明性がある。)

長い関係節では前置がスッキリ。残置だと relies on が文末に遠くなり読みにくいことがある。

  1. 前置詞(to/for/with/in/on/at/by/under…)を先に見つける。
  2. その前置詞が関係節の最後に残るなら省略しやすい(残置)。
  3. 前に出すなら which/whom を残す(前置)。

迷ったら「読みやすさ最優先」で which/whom を残してOK。

2. 関係代名詞:主格の省略(特別用法の全体像)

ふつう省略できるのは目的格ですが、次のような特別なパターンでは 主格(who/which/that が関係節の主語になる形)でも省略が起こります。 2-1〜2-4 では、それぞれの型・注意点・読みやすさのコツを学びます。

Lesson 068 / Section 2

🧭 ここで学ぶ4つの型(主格が省略されやすい場面)

  • 2-1:be 動詞の補語になる型the person (that) she is など、関係代名詞=主語だが省略されやすい。
  • 2-2:There / It + be + 先行詞There is someone (who) wants to see you. のような口語的省略。
  • 2-3:先行詞 + there is/are が続く型every chance (that) there is のように後ろで存在を述べる。
  • 2-4:思考・発言動詞が挿入される型the woman (who) I think will agree のように節内に think/say/believe が入る。

💬 最小例でざっくり確認(詳細は各サブセクションで)

She isn’t the person (that) she used to be.

(彼女は以前の彼女ではない。)

He’s the one (who) I believe will help us.

(彼が、私たちを助けてくれると私が思う人だ。)

※ いずれも「関係節の主語が欠けている」タイプだが、会話では省略が自然に起こることがあります。読みやすさ重視で that/who を残してもOK。

✅ 見極めチェック(主格の省略かどうか)

  • 関係節だけを読む:___ will agree のように主語の穴なら本来は省略NGが基本。ただし本セクションの4型では口語的に省略が現れる。
  • 読みにくければ残す:長い節・フォーマル文書・試験では who/that残すのが安全。
  • 2-1〜2-4 を見分けるbe 補語There/It + be… there is/arethink/say など挿入 が合図。

🧠 学習のコツ:「主格は基本落とさない」という原則を持ちつつ、 ここで学ぶ4型だけ“特例”として認識すると迷いません。
小さな例で耳慣らし → 長めの文では who/that を残して読みやすさ最優先で。

2-1. 関係代名詞が be 動詞の補語になる場合

関係節の中で beam/is/are/was/were)の後ろが「先行詞」を言い換える補語になっていると、 that/who/which省略されやすくなります。 形は N + (that/who/which) + S + be + ___。この ___ に元の先行詞 N が当てはまるのがサインです。

Lesson 068 / Section 2-1

🧭 まずは全体像

例:the person (that) she is(=「彼女という」)。関係節だけ取り出して she is ___ と読むと、___the person が入ります。 このように「be の補語が先行詞」なら that/who/which を省けるのが基本です(会話で特に自然)。

💡語注:補語(complement)は「主語や目的語の説明になる言葉」。She is kind.kind が補語。

🔎 代表パターン早見表(be の補語 = 先行詞)

最小例 ポイント
N + (that/who/which) + S + be + ___ the kind of leader (that) he is 省略しやすい___N ならOK)
N + (that) + S + was/were + ___ the person (that) I was 過去形でも同じ判定
N + (that) + it + is + ___ + (today/now …) the city (that) it is today it is が挟まっても補語なら省略可
※ 本節は be を中心に扱います。become/remain など他の「状態を表す動詞」でも意味上は近いふるまいがありますが、まずは be で確実に。

✅ 見極めチェック

  • 関係節だけ読む:S + be + ______ に先行詞が入れば省略の候補。
  • 主語の穴は不可___ + be + ...(=だれが?)は主語欠落→通常は省略しない。
  • 読みやすさ最優先:長い節/フォーマル文では that/who を残すと明確。
  • 語の選択:人は who/that、物・抽象は which/that。会話なら that or 省略が自然。

💬 最小例で確認(詳しい例文カードは別セクションで)

省略可 be の補語

That’s the kind of leader (that) he is.

(それが、彼というタイプのリーダーだ。)

🔧 関係節だけ=he is ______the kind of leader補語=先行詞なので省略OK。
省略可 過去形

I’m not the person (that) I was.

(私は、以前の私という人間ではない。)

🔧 関係節=I was ______the person が入る→補語型。
省略可 it + be(挿入)

Tokyo is the city (that) it is today.

(東京は、今日の東京という都市になっている。)

🔧 関係節=it is ___ today___the city → 補語型で省略可。

⚠️ よくある落とし穴

  • 主語の穴は省略不可the person who is kindwho は主語 → 省略しない。
(主語の穴→省略不可)

The person who is kind will understand.

親切なその人は、理解してくれるだろう。)

(補語の穴→省略可)

That’s the person (that) she is.

(それが、彼女というだ。)

🔍 見分けのコツ:___ is ...... is ___ を間違えない(前者は主語の穴、後者は補語の穴)。

💬 例文で感覚をつかもう!(be の補語になる型)

省略可 be の補語

That’s the kind of teacher (that) she is.

(それが、彼女という先生のタイプだ。)

🔧 関係節=she is ______kind of teacher(=先行詞)が入る → 補語型で (that) を省略しやすい。
🧠 語注:kind of ~=「〜というタイプ」。
省略可 過去形

He isn’t the athlete (that) he was before the injury.

(彼はケガの前の彼のような選手ではない。)

🔧 関係節=he was ___athlete が補語。
🧠 語注:injury=けが。
省略可 理由づけ

I’m the person (that) I am because of my family.

(私は、家族のおかげで今の私という人間だ。)

🔧 I am ___person が入る補語型。
🧠 語注:because of=〜のために/〜のおかげで。
省略可 都市説明

This city is the place (that) it is thanks to its rivers.

(この街が今の街という姿なのは、川のおかげだ。)

🔧 関係節=it is ___place が補語。
🧠 語注:thanks to=〜のおかげで。
省略可 性格形成

They are the people (that) they are because they never give up.

(彼らが今の彼らなのは、決してあきらめないからだ。)

🔧 they are ___people(that) は口語で省略されやすい。
表現 省略可 be の補語

That’s the writer (that) she is at heart.

(それが、彼女という作家の本質だ。)

🧠 語注:at heart=心から/本質的に。
省略可 抽象名詞

This book is the classic (that) it is because it changed the genre.

(この本が今の古典なのは、その分野を変えたからだ。)

🧠 語注:classic=古典、genre=ジャンル(分野)。
省略可 比較(昨年)

We’re not the team (that) we were last year.

(私たちは昨年の私たちではない。)

🔧 we were ___team が入る補語型。
恋愛/友情 省略可 be の補語

You’re the friend (that) you are to me, and I’m grateful.

(あなたが私にとっての友だちでいてくれることに、感謝している。)

🧠 語注:be ... to 人=人にとって〜である、grateful=感謝している。
省略可 慣用表現

This problem isn’t the monster (that) it is made out to be.

(この問題は、言われるほどの怪物ではない。)

🧠 語注:make A out to be B=AをBだと見せる/言う。関係節コアは it is ___(___=monster)。
省略可 対比

This crisis isn’t the disaster (that) it was.

(この危機は、以前のような惨事ではない。)

🔧 it was ___ の ___ に disaster → 補語。
省略可 サイズ説明

The desk is the size (that) it is because the room is small.

(部屋が狭いから、その机は今の大きさなんだ。)

🧠 語注:size=大きさ。関係節=it is ___(___=size)。

2-1 FAQ:be の補語になるとき、なぜ主格が省略されるの?

N + (that/who/which) + S + be + ___ 合図 ___N がそのまま入る=補語が先行詞 傾向会話では省略しやすい/フォーマルでは残すと明確

be の後ろが先行詞そのものを言い直す補語だからです。関係節だけを読むと S + be + ___ となり、その ___N(先行詞)と一致します。

That is the reason (that) it is.

(それが、それという理由だ。)

関係節=it is ______ = reason(先行詞)なので (that) は省略可。

  • who または that
  • 物・事which または that
  • 会話that省略が自然/フォーマルwho/which を残すと読みやすい

She isn’t the leader (that) she is by accident.

(彼女が今のリーダーであるのは、偶然ではない。)

この節のルールは補語=先行詞のときに働きます。形容詞だけでは先行詞そのものを言い換えていないので別扱いです。

The person who is kind will listen.

親切な人は、話を聞いてくれる。)

ここでは who主語なので省略不可。be の補語が名詞句で先行詞を言い直す時に省略が起きやすい、がポイント。

原理は同じ。S + be + ______ に先行詞が入るなら、時制に関係なく省略しやすいです。

He isn’t the mentor (that) he has been lately.

(彼は最近の指導者としての彼ではない。)

関係節を it is ___ に還元して、___ が先行詞と一致するかを確認します。一致するなら省略しやすい型です。

It became the institution (that) it is today.

(それは、今日の組織という姿になった。)

はい。可読性>省略です。試験・報告書・メールなどで長くなりそうなら that/who を残しましょう。

It’s not the plan that it is because we adjusted the timeline and scope.

(スケジュールと範囲を調整したので、それは当初の計画そのものではない。)

参考としては近いですが、まずは be に集中しましょう。連結動詞は文型の難度が上がるため、学習初期は be で確実にするのが安全です。

The brand became the icon that it is after the campaign.

(そのブランドは、キャンペーン後に今の象徴となった。)

what は「先行詞を含む関係詞」で、前に名詞 N を置きません。 本節の型は必ず 外側に先行詞 N があり、関係節内の補語がその N を言い換えます。

He became what he is through discipline.

(彼は鍛錬を通じて今のになった。)

これは what 型(先行詞なし)。the person (that) he is は本節の型(先行詞あり)。

(1)関係節が長い/情報が多いときは that/who を残す。(2)the one / the reason / the place など 先行詞を明確に。(3)読者のレベルを考えて、迷いそうなら省略しない。

This festival is the tradition that it is because locals keep supporting it.

(地域の人々が支えているから、この祭りは今の伝統であり続けている。)

  1. 関係節だけ読む(S + be + ___)。
  2. ___先行詞 N が入るなら候補。
  3. 長い/フォーマル/誤読の恐れ→残すthat/who)。

It isn’t the problem (that) it was last winter.

(それは昨冬のような問題ではない。)

関係節=it was ___(___=problem)→補語型で省略しやすい。

2-2. There / It + be + 先行詞 の構文(主格が省略されやすい特例)

「だれか/なにかが いる・ある」と導入する There + be、または評価・一般性を示す It + be のあとに 先行詞 N を置き、その N を説明する関係節が続くと、主格の関係代名詞(who/that)が 口語で省略されることがあります。 例)There is someone (who) cares.

Lesson 068 / Section 2-2

🧭 まずは全体像

型はおもに 3 つ:
① There + be + N + (who/that) + V ...
② It + be + N(everybody / no one / the person など) + (who) + V ...
③ Here/That/This + be + N + (who) + V ...
いずれも 会話寄りの文章では who/that を落とす例が見られます。試験・フォーマル文では残すのが安全。

💡語注:There is/are ... は「存在の導入」。It is ... は「評価・一般化」(It isn't everyone (who) can ... など)。

🔎 代表パターン早見表(省略しやすいのはどれ?)

最小例 ポイント
There + be + N + (who/that) + V There are people (who) care. 口語で省略あり/一致:people + care(三単現 s 注意)
It + be + N + (who) + V It isn’t everyone (who) understands. 一般性の表現。「みんなが〜するわけではない」など
Here/That/This + be + N + (who) + V Here is a person (who) knows. 口頭提示のときに口語で見られる。フォーマルは省略しない
※ 学校文法では「主格の省略は不可」が原則ですが、この 2-2 の3型に限り、口語でゼロ関係詞(省略)が現れる用法として紹介されます。実務文書では原則として who/that を残しましょう。

✅ 見極めチェック

  • 導入語を探す:文頭が There/It/Here/That + be なら候補。
  • 主語の一致N が複数なら動詞も複数形(例:people (who) care)。
  • 読みやすさ優先:テスト・フォーマル文・長い関係節では who/that残す
  • 前置詞は別ルールto/with/on + which/whom のような前置詞前置は省略不可(2-2 の対象外)。

💬 最小例で確認(詳しい例文カードは別セクションで)

省略可(口語) There is/are 型

There are people (who) care deeply about local history.

地域の歴史を大切に思っている人たちがいる。)

🔧 people が主語 → 動詞は care(複数)。フォーマルなら who を残す。
省略可(口語) It is 型

It isn’t everyone (who) understands the risks.

誰もがそのリスクを理解しているわけではない。)

🧠 語注:It isn’t everyone who ...=「誰もが〜するわけではない」。口語では who 省略が見られる。
省略可(口語) Here/That/This is 型

Here is a researcher (who) studies coral reefs.

(こちらが、サンゴ礁を研究している研究者です。)

🔧 口頭で人や物を提示する場面。フォーマルな紹介文なら who を残す。
会話 省略可 There is 型

There’s a restaurant (that) serves vegan ramen nearby.

(近くに、ヴィーガン・ラーメンを出すレストランがあるよ。)

🔧 restaurant は単数 → 動詞は serves。省略しても通じるが、文章では that を残すのが無難。

⚠️ よくある落とし穴

  • 主格省略はあくまで口語的特例:採点・フォーマル文・長文では who/that残すのが基本。
  • 動詞の形N の数と人称に合わせる。There are people (who) careThere is someone (who) cares
  • 前置詞と混同しないto/with/on + which/whom の前置は省略不可(2-1/1-2 参照)。

💬 例文で感覚をつかもう!(There / It + be の導入型)

省略可(口語) There is 型

There is someone (who) knows your name.

(あなたの名前を知っている人がいる。)

🔧 someone は単数扱い → 動詞は knowswho は関係節の主語で、口語では省略が見られるが、文章では残すと明確。
省略可(口語) There are 型/複数一致

There are children (who) speak two languages at home.

(家で2つの言語を話す子どもたちがいる。)

🧠 children=複数 → are / speaktwo languages=2言語。主格省略は口語寄り。
会話 省略可 There is 型/単数一致

There’s a doctor (who) works nights nearby.

(この近くに、夜間に勤務する医師がいる。)

🔤 There’s=There is の短縮。works nights=夜勤をする(慣用)。
省略可(口語) 否定文

There isn’t anyone (who) knows the access code.

アクセスコード知っている人は誰もいない。)

🧠 anyone=単数扱い → knowsaccess code=暗証コード。フォーマルでは who を残す。
省略可(口語) It is 型/一般性

It isn’t everybody (who) can afford this course.

(この講座を支払えるのは、誰もがというわけではない。)

🔧 「みんなが〜するわけではない」= It isn’t everyone/everybody who ...afford=(金銭的に)〜する余裕がある。
言い回し 省略可(口語) It is 型

It’s not everyone (who) gets a second chance.

誰もが二度目のチャンスを得るわけではない。)

🧩 everyone=単数扱い → gets
省略可(口語) Here is 型/提示

Here’s a number (that) starts with zero.

(ここに、ゼロで始まる番号がある。)

📌 口頭で物を提示する場面。文章では that を残すのが無難。
案内 省略可(口語) That is 型

That is the path (that) leads to the station.

(あれが駅へ通じる道だ。)

🧠 lead to=〜へ通じる。
説明 省略可(口語) This is 型

This is a device (that) measures air quality.

(これは、空気の質測定する装置です。)

🔤 device=装置、air quality=空気の質(PM2.5 等)。
IT 省略可(口語) There are 型

There are companies (that) require two-factor authentication.

二要素認証必須にしている会社がある。)

🧠 two-factor authentication=2段階認証。companies 複数 → require
省略可(口語) There is 型/単数一致

There is a student (who) sits by the window.

(窓際に座っている生徒がいる。)

📏 student 単数 → sits
恋愛 省略可(口語) There is 型

There is someone (who) loves you just the way you are.

ありのままのあなた愛している人がいる。)

💡 表現:just the way you are=「今のままのあなた」。

2-2 FAQ:There / It + be のあとで主格が省略されるのはなぜ?

There/It + be + N + (who/that) + V ... 注意口語では省略あり/フォーマルでは残すと明確 合図文頭に There / It / Here / That + be

必須ではありません。会話では省略がよく見られますが、テスト・ビジネス・長文では who/that残すのが安全です。

There is a student who needs help.

(助けを必要としている生徒がいる。)

✎ 文章では who を残す → 誤読防止。

関係節の動詞は直前の先行詞 Nに一致します。

There are people (who) care.

気にかける人たちがいる。)

There is someone (who) cares.

気にかけている人がいる。)

peoplecare(複数)/someonecares(単数)。

  • who が自然。口語なら that も可。
  • 物・事that がよく使われる(which を使う場合は主格省略はしない)。

There is a person who understands you.

(あなたを理解してくれる人がいる。)

There is a solution that works.

うまくいく解決策がある。)

There is/are存在の導入(話題の出し方)。聞き手に「そういう人/物がいるよ」と新情報を出す効果があります。

There is someone who can help.

(手伝ってくれる人がいる。)

Someone can help.

(誰かが手伝える。)

前者は「存在の提示」、後者は「可能」を直接述べる。文の焦点が少し異なる。

自然な言い換えは Not everyone ...。堅めに言いたいときは It isn’t everyone who ... も可。

Not everyone agrees with the plan.

全員がその計画に賛成するわけではない。)

語感:Not everyone ... の方が口当たりがよく、簡潔。

口頭の提示で見られますが、文章では残しましょう。

Here is a speaker who knows the topic well.

(この分野に詳しい登壇者がこちらです。)

✎ 紹介文・案内板などでは who を残して明確に。

  • フォーマル文書・試験:省略せず who/that を残す。
  • 長い関係節:読みにくい→残す。
  • 前置詞+関係詞to/with/on + which/whom は本節の省略対象外。

There are documents that require signatures from multiple departments.

(複数部門の署名を必要とする文書がある。)

このように長めの説明は that を残すと親切。

限定用法(必要情報)ならカンマなし。非限定用法(追加説明)はカンマ+通常は who/which を残します。

There is a teacher who specializes in phonetics.

(音声学を専門にする先生がいる。)

There is Dr. Lee, who specializes in phonetics.

(音声学を専門にするリー先生がいる。)

後者は固有名詞+追加説明=非限定。カンマと who を使う。

There is no one who ... は「存在しない」と丁寧に導入。No one ... は直接的で簡潔です。

There is no one who knows for sure.

(確実に知っている人はいない。)

No one knows for sure.

(確実に知っている人はいない。)

  1. 文頭を確認There/It/Here/That + be なら候補。
  2. 一致を確認N に合わせて V を単数/複数で変える。
  3. 可読性:長い・フォーマル→who/that を残す。

There are reasons that make this decision sensible.

(この決定を妥当にする理由がいくつかある。)

🧠 長めの関係節 → that を残して読みやすく。

2-3. 先行詞の後に「there is/are …」が続く場合

先行詞 N を説明する関係節が there + be(存在の there)で始まると、 that/which省略されることがよくあります。 形は N + (that/which) + there + be + …
例)every chance (that) there is(=「存在するあらゆるチャンス」)

Lesson 068 / Section 2-3

🧭 まずは全体像

関係節だけを読むと there is/are + ___ の形になります。この ___ に 先行詞 N が当てはまると考えられるとき、that/which を省けます。 会話では省略が自然、フォーマル文では残すと明確です。

💡語注:存在の there は場所を表す副詞ではなく「〜がいる/ある」を導入する語。 動詞 be は後ろに来る名詞(=実質主語)に数を合わせます。

🔎 代表パターン早見表(よく出る 4 タイプ)

最小例 ポイント
N + (that/which) + there is the chance (that) there is 先行詞が単数 → is
N(pl) + (that/which) + there are the options (that) there are 先行詞が複数 → are
N + (that/which) + there be + 前置詞句 the difference (that) there is between A and B 頻出difference / gap / distance
N + (that/which) + there is + to V the only thing (that) there is to do 不定詞つきでも原理は同じ
that は口語でよく省略。which はややフォーマル寄り(省略せずに残すことが多い)。

✅ 見極めチェック

  • 関係節だけを読むと there is/are + ___ になっているか?
  • 数の一致:先行詞が単数→is/複数→arethere 自体は数に無関係)。
  • 長い節・フォーマルthat/which を残して明確化。
  • 前置詞句つきbetween / among / in など)でも、原理は同じ。落ち着いて there + be を確認。

💬 最小例で確認(詳しい例文カードは別セクションで)

省略可 数一致:単数

Take every opportunity (that) there is.

あるチャンスはすべてつかみなさい。)

🔧 関係節=there is ______opportunity(単数)→ is を用いる。
省略可 前置詞句つき

He explained the difference (that) there is between the two plans.

(彼は2つの計画の違いを説明してくれた。)

🧠 語注:difference=違い。between A and B=AとBの間に。 関係節のコアは there is ___(___=difference)。
実務 省略可 不定詞つき

This is the only option (that) there is to avoid delays.

(遅延を避けるために残されている唯一の選択肢はこれだ。)

🔧 there is の後ろに不定詞句 to avoid … が続いても原理は同じ。

⚠️ よくある落とし穴

  • 「There is + 名詞 + (who/that) …」(=2-2の型)と混同しない。本節は先行詞のあとthere is/are が来る型。
  • 数の一致ミスthe options there arethe option there is
  • 長い節は省略しない:読みやすさ最優先。that を残すと誤読を防げる。

💬 例文で感覚をつかもう!(N + (that/which) + there is/are ...)

省略可 単数一致

Use all the help (that) there is.

ある支援はすべて活用しなさい。)

🔧 関係節=there is ___(___ = help)。help は不可算名詞でもこの型で自然に使える。
実務 省略可 前置詞句つき

We’ll work with the time (that) there is before the deadline.

(締切の前にある時間で進めます。)

🧠 deadline=締切。関係節だけ読むと there is time の形になる。
省略可 複数一致

She listed the reasons (that) there are for applying early.

(彼女は、早めに出願する理由を挙げた。)

✔ 複数の reasonsthere areapply=出願する。
説明 省略可 前置詞句つき

Measure the space (that) there is in the trunk.

(車のトランクあるスペースを測ってください。)

🔤 trunk=車のトランク。関係節=there is space
注意 省略可 複数一致

Consider the risks (that) there are in trading at night.

(夜間取引にあるリスクを考えよう。)

🧠 risk=危険、複数形→there aretrading=取引。
学習 省略可 複数一致

This guide collects the resources (that) there are for beginners.

(このガイドは、初心者向けにある資料をまとめている。)

🔤 resources=資料・教材、beginners=初心者。
過去形 省略可

They fixed the problems (that) there were in the draft.

(彼らは原稿にあった問題を修正した。)

✔ 時制は文脈に合わせて変えられる(there were)。draft=草稿・下書き。
心構え 省略可

We must face the facts (that) there are.

存在する事実と向き合わなければならない。)

🧠 face=直面する、facts 複数 → there are
恋愛 省略可 不定詞つき

I’ll cherish every reason (that) there is to love you.

(あなたを愛するあらゆる理由を大切にするよ。)

🔤 cherish=大切にする。型は reason (that) there is + to V
省略可 between 句

He explained the distance (that) there is between the two towns.

(彼は2つの町の距離を説明した。)

📌 between A and B=AとBの間に。関係節の核は there is distance
成長 省略可 複数一致/不定詞

They used the opportunities (that) there are to learn new skills.

(彼らは新しいスキルを学ぶためにある機会を活用した。)

opportunities 複数 → there are。不定詞 to learn は目的を表す。
現在完了 省略可

This chart shows the progress (that) there has been so far.

(この図は、これまでにあった進捗を示している。)

🧠 時制のバリエーション:there has been(今までにずっと存在してきた)。
仮定 省略可

We estimated the cost (that) there would be if we waited a month.

(もし1か月待った場合に発生する費用を見積もった。)

🔧 仮定の would be でも同じ型が使える。主節の時制と条件節に注意。

2-3 FAQ:先行詞のあとに there is/are が来るときの疑問まとめ

N + (that/which) + there + be + … 要点 関係節だけ読むと there + be + N の骨格 注意長い節・フォーマルでは関係詞を残す

2-2は文頭There/It + be。2-3は先行詞のあとthere + be が来ます。 先に名詞 N を言ってから、「そこに存在する N」を関係節で補うイメージです。

Use all the time that there is.

ある時間はすべて使いなさい。)

関係節=there is (time)。2-2の「There is time ...」とは語順が逆。

関係節内の be は、実質主語(= there の後ろにある名詞)に一致します。多くの場合、先行詞と同じ数です。

the option that there is

存在する選択肢

the options that there are

存在する選択肢(複数))

  • 会話・一般that がよく使われ、省略も起こりやすい。
  • ややフォーマルwhich を残して書くと読みやすい(which は省略しないことが多い)。

the difference that there is between the two

(2つの間にある違い

the difference which there is between the two

(同上。フォーマル寄り)

できます。left(残っている)や available(利用できる)などの形容詞・分詞で言い換え可能。 ただしニュアンスは少し変化します(存在を丁寧に述べるか、属性としてバシッと述べるか)。

We’ll use the time that there is left.

残っている時間を使おう。)

We’ll use the time left.

残り時間を使おう。)

後者は簡潔で堅め。前者は「存在」の導入を保つため、柔らかい言い回し。

コアは常に there + be。その後ろに前置詞句が続いても、骨格は変わりません。落ち着いて 「there + be +(名詞)」 を見抜きましょう。

the rooms that there are in this building

(この建物にある部屋(たち))

はい。関係節内の be は文脈に合わせて自由に変えられます。

the progress that there has been so far

(これまでにあった進捗

the issues that there used to be

(以前あった問題

the opportunities that there will be next year

(来年ある機会

非限定(追加説明)では thatは使いませんwhich を用いてカンマで挟みます。

These are the options, which there are in the current plan.

(これらが現行プランにある選択肢です。)

※ 厳密には書き手のスタイルにより語感が重くなることも。明確さ重視なら限定用法で書き換える手もあります。

文法的にはOKです(1つ目は関係節内、2つ目は主文の述語)。ただし重く感じるので、書き換えると読みやすくなります。

The only thing there is is patience.

唯一あるものは忍耐だ。)

✎ 書き換え例:All we have left is patience.The only thing left is patience.

what は「先行詞を含む」関係詞=前に名詞を置きません。意味は「あるもの(こと)すべて」。

We’ll use what there is.

あるものを使おう。)

We’ll use the resources that there are.

ある資料を使おう。)

前者=漠然と「存在するもの」。後者=先行詞が明示され、限定される。

  • all (that) there is/are:あるものは全部
  • the best (that) there is:これ以上ない最高のもの
  • the little/few (that) there is/are:わずかにある〜

We’ll make the most of the little time that there is.

わずかな時間を最大限に活用しよう。)

This is the best chance there is right now.

(今はこれが最高のチャンスだ。)

2-4. 関係代名詞節内に思考・発言動詞が挿入されるとき

関係節の途中に I/you/they + think / say / believe / suppose / hope / imagine など 「挿入(親括弧)的な一言」が入ると、主格who/that口語で省略されることがあります。
形:N + (who/that) + S1 + think/say… + S2(… V …)
who/thatS2 の主語S1 + think/say は気持ちや伝聞を添えるだけ(文法骨格の外側)。

Lesson 068 / Section 2-4

🧭 まずは全体像

「挿入」の正体は話し手のコメントです。関係節の中に短く差し込まれます(カッコでくくれるイメージ)。 そのため主語関係詞 who/that が会話では省略されがちですが、文書・試験では残すのが安全です。

💡語注:suppose=(たぶん〜だと)思う、imagine=想像する、believe=信じる、say=〜と言う(伝聞)。

🔎 代表パターン早見表

最小例 ポイント
N + (who/that) + I think + V ... the person (who) I think is right 主格でも口語で省略あり。フォーマルは残す。
N + (that) + they say + V ... the land (that) they say is ours that も口語で省略可。whichは通常省略しない。
N + (who/that) + everyone believes + V ... the leader (who) everyone believes will win 長い節・主語が遠いときは関係詞を残すと親切。
N + (who/that) + I suppose + V ... the answer (that) I suppose is correct 文全体の主語・数の一致を崩さない。
客観説明試験では who/that を残す方が減点リスクが低いです。

✅ 見極めチェック

  • カッコで外せる一言I think / they say / people believe など)が関係節内に入っている?
  • 関係詞(who/that)は挿入より後ろの節の主語になっている?(例:(who) I think is ...
  • 省略は口語的公式文書・答案では残す。
  • which を使うときは基本省略しないwhich は書き言葉寄り)。

💬 最小例で確認(詳しい例文カードは別セクションで)

主格・口語省略可 I/We think 型

She is the scientist (who) we think will solve the problem.

(彼女は、その問題を解決するだろうと私たちが思う科学者だ。)

🔧 構造:(who) we think [will solve ...]who は下の節の主語。フォーマルでは who を残す。
伝聞 主格・口語省略可 they say 型

This is the policy (that) they say is effective.

(これが、効果があると言われている方針だ。)

🧠 they say は「世間では〜と言う」の慣用。that は省略可だが、明確さ重視なら残す。
評価 主格・口語省略可 I believe 型

He isn’t the kind of leader (that) I believe can be trusted.

(彼は、信頼できると私が信じるタイプのリーダーではない。)

can be trusted=受動態「信頼されうる」。長めの節→that を残すと読みやすい。

⚠️ よくある落とし穴

  • which は省略しないのが基本(書き言葉寄り)。迷ったら thatwho を残す。
  • 関係詞が目的格なら省略は普通(例:the book (that) I think you bought)。本節は主格の特例なので誤解しない。
  • 挿入句が長い/情報が多いときは省略しない。読み手の負担が増えます。

💬 例文で感覚をつかもう!(主格 + 挿入句 + 動詞)

主格・省略可 I think 型

He is the engineer (who) I think is on call tonight.

(彼は、今夜待機当番だと私が思う技術者だ。)

🔧 構造:(who) I think is ...on call=待機当番。whois の主語。
伝聞 主格・省略可 people say 型

This is the book (that) people say changes lives.

(これは、人の人生を変える言われているだ。)

📌 people say=一般に言われている。主格 that は口語で省略可。
ビジネス 主格・省略可 believe 型(未来)

We chose the solution (that) experts believe will scale.

(私たちは、専門家が拡張できるだろう信じる解決策を選んだ。)

🔤 scale=規模拡大に耐える。that は省略可。
フォーマル寄り which を残す

This is the approach which researchers say is promising.

(これが、研究者が有望だ言う手法だ。)

✅ 書き言葉では which を残すと明確(which は通常省略しない)。
推量 主格・省略可 I suppose 型

Ask the friend (who) I suppose knows the rules.

たぶん規則を知っている私が思う友人に尋ねて。)

suppose=仮に〜と思う(やわらかい推測)。
希望 主格・省略可 we hope 型

She’s the manager (that) we hope will approve the budget.

(彼女は、私たちが予算を承認してくれるだろう期待するマネージャーだ。)

🔤 approve=承認する、budget=予算。
注意(品質) 主格・省略可 report 型

That’s the app (that) many report is buggy.

(それは、多くの人がバグが多い報告するアプリだ。)

buggy=不具合が多い。
日常 主格・省略可 everyone says 型

This is the café (that) everyone says is open late.

(ここが、みんなが夜遅くまで開いている言うカフェだ。)

✔ 「みんなが言う」=主観の集まり。that 省略可。
主張 主格・省略可 insist 型

He is the singer (who) they insist is innocent.

(彼は、彼らが無実だ強く主張する歌手だ。)

insist=(強く)主張する。innocent=無実の。
感覚 主格・省略可 I feel 型

Ms. Ito is the teacher (who) I feel understands shy students.

(伊藤先生は、内気な生徒理解してくれる私が感じる先生だ。)

feel=感じる(主観)。動詞は understandswho=三単現)。
予定 主格・省略可 predict 型

Friday is the date (that) they predict will work for everyone.

(金曜日が、みんなにとって都合がつくだろう予測されるだ。)

predict=予測する。will work=うまくいく/都合がつく。
恋愛 主格・省略可 I think 型

You’re the one (who) I think understands me best.

(あなたは、私をいちばん分かってくれる私が思うだ。)

🧡 the one=その人。understandswho の主語に一致。
想像 主格・省略可 imagine 型(過去)

This is the house (that) she imagined was haunted.

(これが、彼女が幽霊が出る想像していただ。)

haunted=幽霊が出るとされる。主格 that は省略可。

2-4 FAQ:関係節の途中に「I think / they say …」が入る形

N + (who/that) + S1 + think/say/believe … + S2(… V …) コア 関係代名詞は S2 の主語 注意口語では省略しがち/which は通常省略しない

I think / they say」などを指で隠し、who/that + 動詞 が正しくつながるか確認します。

the designer (who) we think can fix it

(私たちが修理できる思うデザイナー

隠すと the designer who can fix it。関係代名詞は後半節の主語。

動詞の形は関係代名詞の先(S2の主語に一致します。I think には左右されません。

the mentor (who) I feel understands startups

(私が理解していると感じるメンター(=彼/彼女)がスタートアップを理解している

who の指す名詞(mentor)が三人称単数→understands

挿入句の直後に主語が欠ける(=関係代名詞が主語)場合、that を置くと不自然になりがちです。ふつうは that を省くか、言い換えます。

× the person (who) I think that is right(非自然)
the person (who) I think is right / 言い換え:the person who, I think, is right

the person I think is right

(私が正しいと思う

可能です。非限定では which を使うのが普通で、文全体の補足情報になります。

Our plan, which we believe is feasible, needs approval.

(私たちの計画は――実現可能だと信じているのだが――承認が必要だ。)

非限定はカンマで挟む/thatは非限定では使わない。

標準的な書き言葉では不可(冗長)。関係代名詞が主語の役目を果たすので、主語代名詞は入れません。

× the singer who I think he is talented → ○ the singer who I think is talented

the singer who I think is talented

(私が才能があると思う歌手

外側から順に「はがす」イメージで読みます。骨格は常に who/that + 動詞

the device (that) I think many people say is unreliable

(私が、多くの人が信頼できないと言うと思う装置

順に外す:[I think [many people say [is …]]] → 中心は that … is unreliable

really/honestlyI think の前に置くと「思う」の強調、動詞の前に置くと述語の強調になります。

the option I honestly believe is best

(私が正直に最善だと信じる選択肢

= the option I believe is really the best(焦点位置でニュアンスが変化)。

  • 限定用法(カンマなし)that/who が自然(that は口語で省略可)。
  • 非限定用法(カンマあり)which を用い、基本省略しない。

the policy that analysts say is effective

(アナリストが効果的だと言う方針

受動・不定詞・名詞化を使うとスッキリします。

元:the conclusion (that) we believe is supported by the data
書換:the conclusion we believe to be supported by the datathe data-supported conclusion, we believe

the conclusion we believe to be supported by the data

(私たちがデータに裏づけられていると信じる結論

whether/if主語の抜き出しと相性が悪いケースがあります(英語の制約)。
相性が悪い例:*the question (that) we wonder whether is solvable(非文)
素直な言い換えを使いましょう。

the question of whether it is solvable

(それが解けるかどうかという問題

他:whether it is solvable is the question(主語文)など。

3. 関係代名詞の二重限定

ひとつの名詞(= 先行詞)を2つの関係節で段階的にしぼり込む形です。
例:the first film (that) I saw that changed my life
左から読むと「私が見た」で候補をしぼり、さらに「人生を変えた」でピンポイントにします。どちらも 限定用法(カンマなし)です。

Lesson 068 / Section 3

🧭 まずは用語をそろえる

  • 先行詞:説明される名詞(film, book, person など)。
  • 関係節who/that/which で始まり、先行詞を説明する文のかたまり。
  • 限定用法:カンマなし。先行詞の範囲をしぼる核心情報(=本文に必要)。

基本型と役割分担

型(スケルトン) 役割分担 省略の可否 試験TIP
N + (that/which) + S V + that/who + V … 1本目(RC1):大づかみ
2本目(RC2):さらに特定
RC1=目的格にすると (that)省略可にしやすい。
RC2=主格原則残すと明確。
迷ったら「RC1=目的格(省略可)/RC2=主格(残す)」が安全。
N + which + S V + which + V … どちらも書き言葉寄りで明示。 which省略しないのが普通。 論文・報告書などフォーマルに向く。
N + (that) + S V + that + 受動/助動 RC2に時制・受動・助動を置くと情報の核が際立つ。 RC2は原則明示。 読み手に「何が重要か」を伝えやすい。

最小例 1(基本形)

the first film (that) I saw that truly moved me

(私が見た中で、本当に私を感動させた最初の映画


最小例 2(前置詞目的語をRC1に)

the topic (which) we talked about that matters now

(私たちが話し合ったうちで、今重要な話題

🔎 about を残す口語形(which は通常省略しない)。フォーマルなら about which とも書けます。

省略の可否と安全策

二重限定では、RC1(1本目)RC2(2本目)の「」に注目します。一般に、 RC1=目的格なら会話で省略されがち、 RC2=主格は明示するのが安全です。

場面 推奨形 省略可否 安全策(試験・フォーマル)
RC1=動詞の目的語 N + (that) + S + V 省略可(口語) that を残すと減点リスク低
RC1=前置詞の目的語(語尾に前置詞) N + (that/which) + S + V + Prep 教科書的には that 推奨。which は通常省略しない方が明確 about which / to which の前置詞前置も可(よりフォーマル)
RC2=主格(中心情報) ... + that/who + V 原則不可 that / who を必ず残す
非限定(カンマ) , which + V, 不可(=二重限定ではない) thatは非限定で使わない

最小例 A(RC1=目的格は省略可)

the book (that) I bought that changed my view

(私が買った中で、私の考えを変えた


最小例 B(前置詞目的語/フォーマル寄り)

the rule about which we talked that applies today

(私たちが話し合ったうちで、今日当てはまる規則

✅ 試験では RC2that/who必ず残すRC1 は長いとき that/which を残して読みやすく。

似て非なる表現との区別

「二重限定(RCが2本連続)」と似て見えて、実は別物のパターンを整理します。

  • 等位接続(and で並列):限定が2本ではなく、同じ先行詞に対する並列の性質

    the film that I saw and (that) shocked me

    (私が見た、そして私を驚かせた映画

    二重限定は「段階的に絞る」。これは「見た」と「驚かせた」を同列で述べるだけ。
  • 非限定用法(カンマ , which …):先行詞をしぼらず、追加説明を付けるだけ。二重限定ではない。

    the policy, which we believe is fair, needs review

    (その方針は——私たちは公正だと信じているが——見直しが必要だ。)

    カンマがある→限定ではなく補足。二重限定の話題からは外れる。
  • 同格の that(名詞節)the fact that ...that関係代名詞ではない(先行詞=fact を説明する名詞節)。

    the fact that budgets are limited

    (予算が限られているという事実

    ここでの that は接続詞的機能。関係代名詞の省略ルールは適用しない。
  • 分詞・不定詞の短縮(reduced relative):関係節を分詞/不定詞で圧縮。二重限定と同居することはあるが、RCの数え方が変わる

    the book published in 1999 that won an award

    (1999年に出版された、そのうえ受賞した

    前半は分詞句、後半は主格 that。見た目は似ても、文法処理は別。
  • 疑問詞節との混同what/where/how は「先行詞を含む関係詞」。前に名詞を置かないので、二重限定にはならない。

    We improved what was possible.

    可能だったことを改善した。)

    先行詞なし=「二重に限定する」構造とは別物。

💬 例文で感覚をつかもう!(二重限定)

二重限定 RC1=目的格(省略可) RC2=主格(原則残す)

She is the student (that) I mentored that won the prize.

(彼女は、私が指導した中で賞を取った生徒だ。)

🔧 構造:student [(that) I mentored] [that won …]mentored=指導した、prize=賞。
メディア RC1 省略可 RC2 主格

This is the article (that) she wrote that went viral.

(これが、彼女が書いて大拡散した記事だ。)

go viral=(ネットで)爆発的に広まる。
ビジネス RC1 省略可 RC2 主格

That’s the decision (that) the board made that affects everyone.

(それが、取締役会が下した、みんなに影響する決定だ。)

board=取締役会、affect=影響を与える(動詞)。
教育 RC1=目的格 RC2=主格(who)

He’s the teacher (who) we talked to who specializes in phonics.

(彼は、私たちが話をしたフォニックス専門にしている先生だ。)

前置詞 to は後置(口語)。フォーマルなら to whom we talkedphonics=つづりと発音の関係を教える指導法。
地理 RC1 省略可 RC2 主格

This is the city (that) I grew up in that has world-class museums.

(ここが、私が育った世界トップ級の博物館がある都市だ。)

grow up=成長する、world-class=世界的水準の。
注意(品質) RC1 省略可 RC2 主格

This is the laptop (that) I bought that keeps crashing.

(これが、私が買った、しょっちゅうフリーズするノートPCだ。)

keep -ing=〜し続ける、crash=(PCが)落ちる/フリーズする。
ビジネス RC1 前置詞つき RC2 主格

That’s the plan (that) we agreed on that failed in practice.

(それが、私たちが合意したのに実際には失敗した計画だ。)

agree on=〜に合意する、in practice=実際には。
人物 RC1=目的格(省略可) RC2=主格(who)

She’s the friend (who) I met at college who lives in Osaka.

(彼女は、私が大学で出会って、大阪に住んでいる友人だ。)

人には who が自然。at college=大学で。
予定調整 RC1 省略可 RC2 主格

Friday is the time (that) you suggested that works for everyone.

(金曜日が、あなたが提案してみんなに都合が良い時間だ。)

work for 人=(人)に都合が良い/合う。
業務改善 RC1 省略可 RC2 主格

This is the project (that) we launched that saved costs.

(これが、私たちが開始してコスト削減につながったプロジェクトだ。)

launch=開始する、立ち上げる。
コンテスト RC1 省略可 RC2 主格

That’s the picture (that) he took that won first prize.

(それが、彼が撮って最優秀賞を取った写真だ。)

first prize=最優秀賞。
恋愛 RC1=前置詞目的語 RC2=主格(who)

You’re the person (that) I fell in love with who makes me feel at home.

(あなたは、私が恋に落ちた、そして私をほっとさせてくれるだ。)

fall in love with=〜に恋をする、feel at home=くつろぐ/安心する。人には who が自然。
職場 RC1 省略可 RC2 主格

Here is the email (that) you forwarded that contains the schedule.

(これが、あなたが転送してくれて予定表入っているメールだ。)

forward=転送する、contain=含む。

3 FAQ:関係代名詞の二重限定(2本の関係節で段階的にしぼる)

N + (that/which) + S V + that/who + V … 要点 2本とも限定用法(カンマなし)/RC1は目的格にすると省略しやすい/RC2は主格で明示が安全

次の3ステップで確認します。(1)先行詞を見つける →(2)RC1で候補をしぼる →(3)RC2でさらに特定。

the article (that) she wrote that went viral

(彼女が書いてそのうえ大拡散した記事

RC1=(that) she wrote/RC2=that went viral。どちらもカンマなし=限定。

可能です。一般に客観・恒常主観・結果の順のほうが読みやすいだけです。

the decision (that) the board made that affects everyone

(取締役会が下した、みんなに影響する決定

逆順にすると焦点が変わることがありますが、文法的にはOK。

口語ではRC1の (that) を省略し、RC2の that を残すのが自然。長いときは等位接続分詞で軽くできます。

書換例:the film that I saw and that shocked me(等位)/the film I saw that shocked me(RC1省略)

the film I saw that shocked me

(私が見て私を驚かせた映画

口語なら語尾に置くwe talked to)。フォーマルなら前置詞前置to which we talked)。

the teacher (who) we talked to who specializes in phonics

(私たちが話した、フォニックスを専門にする先生

前置詞前置:the teacher to whom we talked who specializes …(より丁寧)。

可能です。米語では限定に that を好む傾向、英語圏全体では which も通用。試験・実務ではRC2は明示が安全。

the policy which analysts recommend which reduces costs

(アナリストが推奨し、コストを削減する方針

which は通常省略しない。冗長ならRC1を that にしたり省略して軽くできます。

どちらの関係節も同じ先行詞を直接修飾します。見た目は「重ねがけ」ですが、接続はそれぞれ先行詞に対して独立です。

the project (that) we launched that saved costs

(私たちが開始してコストを削減したプロジェクト

図解イメージ:[project [RC1] [RC2]](RC2がRC1を修飾しているわけではない)。

可能です。whose + 名詞 は「〜の …」の意味で所有を表す関係詞。省略はできません。

the scientist (who) we interviewed whose ideas inspired us

(私たちが取材した、その考えが私たちを刺激した科学者

なります。RC1がreduced relative(短縮関係節)でも、RC2が続けば二重限定です。

the book published in 1999 that won an award

(1999年に出版された、そのうえ受賞した

前半は分詞句(主格省略)。後半は主格 that を明示。

only/first/same は限定を強めるので二重限定と好相性。誤解を避けるためRC2は明示が無難です。

the only option (that) we discussed that works offline

(私たちが議論した中で、オフラインで動く唯一の選択肢

二重限定は「段階的に絞る」構造、and that は同じ先行詞の性質を並列するだけ。情報の焦点が変わります。

the film that I saw and that shocked me

(私が見て、私を驚かせた映画

読みやすさ重視では有効。厳密な「段階的しぼり込み」ではない点に注意。

🧾 まとめ:関係代名詞の特別用法(Lesson 068)

本レッスンは3本立てです。1) 目的格の省略2) 主格の省略(特例)3) 二重限定
「誰を説明しているのか(= 先行詞)」と「どこからどこまでが説明文か(= 関係節)」を 左から順に見ていけば、長い文でも迷いません。

Lesson 068 / Summary
Sec.1

目的格の省略

関係代名詞が動詞や前置詞の目的語になるとき、口語では that を省くことがあります(書き言葉では残すのが無難)。

  • 動詞の目的語:N + (that) + S V
  • 前置詞の目的語:N + (that/which) + S V + Prep /フォーマル:Prep + which

the idea (that) I mentioned yesterday

(私がきのう話題に出したアイデア

the chair (that) I was sitting on

(私が座っていたいす

✅ フォーマルに書くなら the chair on which I was sitting と前置詞を前に出す。
Sec.2

主格の省略(特例)

主格は基本省略しません。ただし会話では次のような慣用的な省略が見られます。 試験・ビジネス文書では残すのが安全です。

  • 補語型:the person (that) S be
  • There/It is + 先行詞 + (who/that) + V
  • 挿入:the N (who/that) I think/say …

She isn’t the leader (that) she used to be.

(彼女は以前のようなリーダーではない。)

There is a visitor (who) is asking for you.

(あなたに面会を求めている来訪者がいます。)

✅ いずれも主格を残す方が明確。口語省略は可読性と正確さを見て使い分ける。
Sec.3

二重限定(RC×2で段階的に特定)

ひとつの名詞を2本の関係節で順番にしぼり込みます。 基本は RC1=目的格(省略可)RC2=主格(明示)。 どちらもカンマなし(限定)

型:N + (that/which) + S V + that/who + V …

the course (that) I took that improved my writing

(私が受講して文章力を伸ばした講座

the method (which) we tested that works best

(私たちが検証して最もうまく機能する方法

✅ 読み方は「先行詞 → RC1(候補をしぼる)→ RC2(さらに特定)」の順。

ミスしやすいポイント(意味の取り違え・形の誤用を回避)

「誰(何)を説明しているか=先行詞」「どこからが説明か=関係節」を常に確認。下のNG/OKで感覚を固めましょう。

  • 1 限定と非限定(カンマ)の取り違え: 限定ならカンマなし、非限定はカンマ+whichが基本。
    NG*The report, that contains errors, must be revised.
    OKThe report that contains errors must be revised.(限定)
    OKThe report, which contains errors, must be revised.(非限定)

    The report that contains errors must be revised.

    誤りを含む報告書修正しなければならない。=限定

  • 2 that の重ねすぎ(挿入の I think / I believe などの直後): 1本で十分なところに that を2つ置かない。
    NG*the person that I think that is honest
    OKthe person that I think is honest

    the person that I think is honest

    (私が正直だと思う

  • 3 代名詞の二重出現(resumptive pronoun): 関係代名詞があるのに、節の中で同じ役割の代名詞(he/she/itなど)を重ねない。
    NG*the man who I think he is kind
    OKthe man who I think is kind

    the man who I think is kind

    (私が親切だと思う男性

  • 4 一致の誤り(sの付け忘れ/付けすぎ): 動詞の形は関係節の主語に合わせる(先行詞が複数なら動詞も複数形)。
    NG*the people that lives here
    OKthe people that live here

    the people that live here

    (ここに住んでいる人々

  • 5 カンマの後に that を置く(非限定では which を使う):
    NG*The device, that we tested, failed.
    OKThe device, which we tested, failed.

    The device, which we tested, failed.

    (その装置は、私たちが試験したのだが、失敗した。)

言い換えテンプレ(長い関係節を軽く・読みやすく)

情報を削らずに「読みやすさ」を上げる定番パターンです。まず型を掴み、下の最小例で耳慣らしをしましょう。

目的(何を軽くする?) 元の型(長い) 言い換えテンプレ(短く) ヒント
並列で軽く N + that S V + that S' V' N + that S V and (that) S' V' 性質が同格ならandで横並びに。
分詞で圧縮 N + that/which be V-ed ... N + V-ed ... 受動の be V-ed を省く(文脈で主語明確)。
目的・予定を明確化 N + that S will V ... N + to V ... 「〜するためのN」なら to V が簡潔。
名詞化で主文を立てる N + that S V ... the fact that S V ... that同格(関係代名詞ではない)。
二文分割 N + (RC1) + (RC2) N. S V (about N) ... 読みやすさ最優先。公式文書でも有効。

並列で軽く

the campaign that we launched and (that) increased awareness

(私たちが開始し、認知度を高めたキャンペーン


分詞で圧縮

the document approved yesterday that clarifies the policy

(きのう承認された、方針を明確にする文書


目的を to 不定詞で

the next step to reduce errors

(ミスを減らす次の一手

元:the next step that we will take to reduce errors → 目的が明らかなら to で簡潔に。

名詞化(同格の that)

the fact that the server was down

(サーバーが落ちていたという事実

that は接続詞的で、関係代名詞の省略ルールは適用されません。

二文に分けて可読性UP

元:the workflow (that) we designed that reduced delays

The workflow was designed last year. It reduced delays.

(その作業手順は去年設計され、遅れを減らした。)

🎧 音声で要点復習(英→日→ワンクリック)

1行ずつ耳で確認して要点を短時間で定着させます。むずかしい語は直後の注釈でやさしく解説します。

A relative clause explains a noun called the antecedent.

関係節は、先行詞とよばれる名詞を説明する小さな文です。)

語注:relative clause=関係節/antecedent=先行詞(説明される名詞)。

An object relative pronoun can be omitted in speech.

目的格の関係代名詞は、会話では省略できることがあります。)

語注:object=目的語/omit=省く。

With a preposition, everyday English puts it at the end, but formal English puts it before which.

前置詞は会話では文末に置きますが、フォーマル文では which の前に置きます。)

例:the chair (that) I sat onthe chair on which I sat

A subject relative pronoun is not usually omitted.

主格の関係代名詞は、ふつう省略しません。)

フォーマル・試験では who/that を残すのが安全。

Patterns like There is / It is + noun + who/that + V are common in speech.

There is / It is + 名詞 + who/that + 動詞 は会話でよく使われます。)

例:There is a visitor who is asking for you.

In double restriction, read RC1 to narrow down, then RC2 to pinpoint.

二重限定では、まずRC1で候補をしぼり、つぎにRC2でピンポイントにします。)

読む順番=先行詞 → RC1 → RC2

Do not use a comma with that; use which for nonrestrictive clauses.

that の前にカンマは置きません。非限定には which を使います。)

例:The device, which we tested, failed.(補足)

When a clause is long, you can coordinate with and, use a participle, or use to-infinitive.

(関係節が長いときは、andで並列にしたり、分詞不定詞を使って短くできます。)

例:the document approved yesterday(分詞で圧縮)。

Avoid a resumptive pronoun like “who I think he is…”.

(「who I think he is …」のように、同じ役割の代名詞を重ねるのは避けます。)

正:the man who I think is kind

Keep that in RC2; it makes the main information clear.

RC2では that を残すと、いちばん大事な情報がはっきりします。)

二重限定:N + (that/which) S V + that V …(RC2=主格)。

🔁 次におすすめのレッスン

本レッスン(Lesson 068:関係代名詞の特別用法)の次は、関係語の地図を広げるのが近道です。 とくに Lesson 069(関係形容詞) は、名詞に直接かかる whose/which/what 型を扱い、理解を一段深められます。

🧩
関連 Lesson 067

疑似関係代名詞 (as / but / than など)

見た目は似ていてもはたらきが別物as が「…のような人」という名詞修飾を作るケースなど、 068の省略規則と混同しやすいポイントを整理。

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🧭
基礎の復習 Lesson 065

関係代名詞(基本)

who/which/that主格・目的格と、限定/非限定の土台を再確認。 068の「省略できる/できない」の判断が安定します。

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🧱
関連 Lesson 066

複合関係代名詞 (whoever / whatever など)

先行詞を含む一語の関係語。省略やカンマのルールが通常の関係代名詞と異なるため、068の運用と対比しやすい単元。

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🗺️
発展 Lesson 070

関係副詞 (where / when / why)

the place where のように、前置詞+which の短縮形として理解。 068で扱った「前置詞の位置」とのつながりがスムーズに。

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🧠
発展 Lesson 071

複合関係副詞 (wherever / whenever など)

「〜する所はどこでも」のように条件+範囲を一語で表現。長い関係節をシンプルに言い換える視点が身につきます。

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