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📚 英文法 全120 Lesson

複合関係副詞(wherever / whenever / however)とは?

複合関係副詞は、関係副詞 + ever の形(wherever / whenever / however)で、 no matter ~(〜であっても)のニュアンスを含みます。先行詞を含む副詞節をつくり、 「どこで〜しても」「いつ〜しても」「どんなに〜でも」などを表します。まずは全体像をつかみ、 次に譲歩用法とその他の用法に分けて整理しましょう。

Lesson 071

目次

1. 複合関係副詞とは?

wherever / whenever / however関係副詞 + ever の形。 いずれも no matter ~(「〜でも/どんな場合でも」)の含みをもつ副詞節を導き、 主節(文のメイン)を「場所・時・程度/方法」の面から補います。

Lesson 071 / Section 1

セクション導入

複合関係副詞は、wh語 + ever でできた語です。 wherever(どこでも)・whenever(いつでも/〜するたびに)・ however(どんなに〜でも)の3つで、いずれも 先行詞(the place / the time / the way など)を外に出さずに節の中に抱えたまま 意味を完結させます。

  • where + ever = whereverwhen + ever = wheneverhow + ever = however
  • 意味の核 no matter where / when / how = 「どこでも/いつでも/どんなに〜でも」
  • はたらき 文の状況(場所・時・程度/方法)を説明する副詞節を導き、主節を修飾する
  • 参考 no matter ~ 内の may は丁寧・仮定の響きを補うことがあるが、 多くは省略可(意味は大きく変わらない)
wherever

Wherever you go, I’ll support you.

(どこへ行っても、私はあなたを支えます。)

whenever

Call me whenever you need help.

(助けが必要なときはいつでも電話して。)

however + 形/副

However busy you are, take a short break.

(どんなに忙しくても、短い休憩は取ってね。)

注意:However には二つの用法があります。
However + 形/副 + S + V(どんなに〜でも) ← 本テーマの用法
② 接続副詞の However, S + V ...(しかしながら、…) ← 文頭で使い、後ろにカンマ

キーイメージ(No matter の地図)

真ん中に no matter。そこから where / when / how に枝分かれし、 それぞれ wherever / whenever / however に対応します。 先行詞(place / time / way)を外に書かずに、節の内部に含んで意味が完結します。

no matter と wherever / whenever / however の関係図(間隔調整版) no matter wherever(= no matter where) どこでも / どこへでも whenever(= no matter when) いつでも / 〜するたびに however(= no matter how) どんなに〜でも

同値 Wherever you goNo matter where you go

No matter where you go, I’ll support you.

(どこへ行っても、私はあなたを支えます。)

語順メモ:文頭に置くときは「複合関係副詞節, 主節」でカンマを入れると読みやすい。 文末に置くときは通常カンマ不要。例:I’ll support you wherever you go.

形と意味のペア表

wh語 + ever のかたまりが「no matter ~(〜でも)」の意味を運びます。 下の表で「形 ▶ 言い換え ▶ 日本語の感覚」を一気に確認しましょう。

表現(構文) no matter 言い換え 基本の意味(日本語)
🌍 wherever + S + V no matter where + S + V どこでも/どこへでも
場所を一般化(the place を外に書かない)
例:I’ll support you wherever you go.
🕒 whenever + S + V no matter when + S + V いつでも 〜するたびに
時を一般化(the time を外に書かない)
例:Call me whenever you need help.
📈 however + 形/副 + S + V no matter how + 形/副 + S + V どんなに〜でも
程度・様子を一般化(the way/degree を外に書かない)
例:However busy you are, take a short break.

補足 no matter の中で may を入れて丁寧・仮定の響きを出すことがあります(例:no matter where you may go)。 現代英語では 省略してもOK で、意味はほぼ同じです。

No matter where you go, I’ll support you.

(どこへ行っても、私はあなたを支えます。)

Text me whenever you arrive.

(いつ着いても、到着したらメッセージしてね。)

読み替えのコツ: wherever ≒ at/to any place wherewhenever ≒ at any time whenhowever ≒ to any degree / in whatever way。まずは日本語のラベル(場所・時・程度)に当てはめて考えると楽です。

文法的な正体

複合関係副詞は英語では compound relative adverbs と呼ばれ、 副詞節を導きます。ポイントは「先行詞を含んでいる」こと。 つまり the place / the time / the way のような語を外に置かず、 節の中だけで意味が完結します。

  • 機能 文全体(主節)を「場所程度/方法」の面から修飾する 副詞節をつくる(条件・譲歩・反復などの含意が生まれやすい)。
  • 構造の言い換え Wherever S Vat/to any place where S VWhenever S Vat any time when S VHowever + 形/副 + S Vto any degree / in whatever way
  • 位置とカンマ 文頭:[複合関係副詞節], [主節](カンマあり)/ 文末:[主節] + [複合関係副詞節](通常カンマなし)
  • 紛らわしさ However には「しかしながら」の接続副詞用法もあります。 この場合は However, S + V … のようにカンマを伴い、意味がまったく別物です。
  • 前置詞の扱い wherever 自体に「場所」の関係が入っているので、 × at wherever のように直前に前置詞は重ねません。 動詞や文脈で「行く/いる/到着する」などの向きや位置が表現されます。
位置:文末

I’ll find you wherever you are.

(あなたがどこにいても、私は見つけます。)

位置:文頭

Whenever you arrive, we’ll start the meeting.

(いつ到着しても、到着次第で会議を始めます。)

程度

However hard you try, remember to rest.

(どんなに頑張っても、休むことを忘れないで。)

学習TIP:まずは「場所=wherever」「時=whenever」 「程度/方法=however」の対応だけを素早く思い出せるようにしましょう。 迷ったら no matter + wh に一度言い換えて確認すると理解が安定します。

語順・位置とカンマのルール

wherever / whenever / however がつくる節(=複合関係副詞節)は、 文の「場所・時・程度/方法」をまとめて説明する副詞節です。置き場所で読みやすさが変わるので、 次のルールを押さえましょう。

位置 書き方 カンマ 効果・メモ 最小例
文頭 [複合関係副詞節], [主節] あり 前置きで強調。「どんなに〜でも/いつでも/どこでも」を先に伝える。 Whenever you call, I’ll answer.
文末 [主節] + [複合関係副詞節] 通常なし 自然な語順。必要なら意味の切れ目で読みやすさのためにカンマ可。 I’ll answer whenever you call.
however の注意 However + 形/副 + S + V, 主節 あり However(=no matter how)の形容詞/副詞用法。
「しかしながら」の接続副詞 However, とは別物。
However busy you are, take a break.
文頭:強調

Wherever you go, I’ll be with you.

(どこへ行っても、私は一緒にいます。)

文末:自然な語順

I’m ready whenever you are.

(あなたの準備ができたときはいつでも、私は準備OKです。)

however + 形/副

However hard you study, enjoy small breaks.

(どんなに一生懸命勉強しても、こまめに休憩を楽しもう。)

Do(こうすると読みやすい)
  • 文頭に置いたら必ずカンマWhenever you arrive, we’ll start.
  • 文が長い/主節が二重のときは、文末でも補助カンマで読みやすく。
  • however + 形/副 の後はS + Vの完全な節にする。
Don’t(避けたい書き方)
  • × at wherever のように前置詞を直前で重ねない。
  • × However, you are busy take a break.(用法混同)
  • × However I was tired I kept working.(文頭カンマなし&接続副詞と混同)
接続副詞の However(=「しかしながら」)文と文をつなぐ語です。 一般に 文①. However, 文②. または 文①; however, 文②. と書きます。 複合関係副詞の however + 形/副 + S + V とは役割も語順も別物です。

💬 例文で感覚をつかもう!(複合関係副詞 / wherever・whenever・however)

wherever(譲歩) 文頭+カンマ

Wherever you live, keep learning.

(どこに住んでいても、学び続けよう。)

🔧 構造:Wherever + S + V, 主節。文頭に置くときはカンマを入れて読みやすく。

🧠 ニュアンス:no matter where の含み(「どこでも」)。

語注:live=住む / keep ~ing=〜し続ける。

wherever(譲歩) 文末

I find new ideas wherever I look.

(どこを見ても、新しいアイデアが見つかる。)

🔧 文末配置:主節 + wherever節(通常カンマ不要)。

語注:find=見つける / look=見る・目を向ける。

wherever(譲歩) 命令文

Lock the car wherever you park.

(どこに駐車しても、車に鍵をかけよう。)

🧩 語順:命令文 + wherever節。

語注:lock=施錠する / park=駐車する。

whenever(反復) 文末

Put on a jacket whenever it gets cold.

(寒くなったらいつでも、上着を着てね。)

🧠 ニュアンス:毎回の条件を表す「〜するたびに」。

語注:put on=身につける / get cold=寒くなる。

whenever(反復) 文頭+カンマ

Whenever you feel nervous, breathe slowly.

(不安になったときはいつでも、ゆっくり呼吸しよう。)

🔧 構造:Whenever + S + V, 主節(カンマあり)。

語注:nervous=不安な / breathe slowly=ゆっくり息をする。

whenever(反復) 文末

The store gets crowded whenever it rains.

(雨が降るといつも、その店は混み合う。)

🧠 ニュアンス:「〜のときは決まって…」という習慣的な結果。

語注:get crowded=混む。

however + 形/副(程度) 文頭+カンマ

However early you wake up, have breakfast.

(どんなに早起きしても、朝ごはんは食べよう。)

🔧 形:however + 形容詞 + S + V(= no matter how)。

語注:wake up=目を覚ます / have breakfast=朝食をとる。

however + 形/副(程度) 文頭+カンマ

However small your progress is, it matters.

(どんなに小さな前進でも、それには価値がある。)

🧠 ニュアンス:「程度が小さくても、それでも〜」。

語注:progress=進歩 / matter=重要である。

however + 形/副(程度) 文頭+カンマ

However tired you feel, be kind to yourself.

(どんなに疲れていても、自分には優しくしよう。)

🔧 形容詞補語型:however + 形 + S + V

語注:be kind to oneself=自分に優しくする。

however + 形/副(程度) 恋愛

However far apart we are, I still feel close to you.

(どんなに離れていても、私はあなたを近くに感じている。)

🧠 ニュアンス:距離の「程度」を表す far を強調。

語注:apart=離れて / feel close=近くに感じる。

whenever(丁寧) may を伴う

Whenever you may need assistance, press the help button.

(支援が必要なときはいつでも、ヘルプボタンを押してください。)

🔧 may は丁寧・仮定の響きを足す補助要素(現代英語では省略可)。

語注:assistance=援助 / press=押す。

wherever(範囲) 文末

Take photos wherever it's allowed.

(写真撮影が許可されている場所なら、どこでも撮ろう。)

🧠 ニュアンス:「許可されている範囲ならどこでも」。

語注:allowed=許可されている。

whenever(時) 文末

You can play whenever you finish your homework.

(宿題が終わったときはいつでも、遊んでいいよ。)

🧩 条件反復:「〜したらいつでも」。

語注:finish=終える / homework=宿題。

wherever(範囲) 文頭+カンマ

Wherever opportunities appear, be ready to act.

(チャンスがどこに現れても、動ける準備をしておこう。)

🧠 ニュアンス:場所の一般化(機会が生じる場所は限定しない)。

語注:opportunity=機会 / be ready to=〜する準備ができている。

whenever(時) 文末

We start whenever the team is ready.

(チームの準備ができたときはいつでも、私たちは開始する。)

🔧 平叙文パターン:主節 + whenever節

語注:be ready=準備ができている。

よくある誤り・落とし穴(Do / Don’t)

wherever / whenever / however は「no matter ~」のニュアンスを運ぶ 副詞節です。読みやすさと誤解防止のため、次のポイントを押さえましょう。

✅ Do(こうすると正確で読みやすい)
  • 文頭はカンマ Wherever / Whenever / However + 節, 主節 の形にする。
  • 文末は通常カンマなし 主節 + wherever / whenever / however 節
  • 完全な節 however + 形/副 の後ろは S + V を置き、文章として完結させる。
  • 意味の置換 迷ったら no matter + wh に言い換えて確認。
  • 語の役割を意識 wherever=場所、whenever=時、however=程度/方法。
⚠️ Don’t(避けたい書き方・勘違い)
  • × 前置詞の重ね書き at whereverto whereverwherever自体に場所の意味が入る)。
  • × However の混同:However,(しかしながら=接続副詞)と However + 形/副 + S + V(どんなに〜でも)は別物。
  • × 文頭にカンマなし:Whenever you arrive we’ll start.(読みにくい)。
  • × 不完全な節:However busy, …(SVが欠けている)。
  • × whenever = always と断定(「いつでも許可/〜するたびに」という条件・反復の含み)。
文頭+カンマ(強調)

Wherever you study, focus for ten minutes first.

(どこで勉強しても、まず10分だけ集中しよう。)

文末(自然な語順)

We’ll help whenever you need us.

(助けが必要なときはいつでも、私たちは手を貸します。)

用語の超ミニ辞書: 主節=文のメイン/ 副詞節=メインを説明(場所・時・程度)/ 先行詞=意味の中心になる名詞(place/time/way など。ここでは節の中に含まれる)

ミニまとめ(次セクションへの橋渡し)

  • コアイメージ wh語 + everno matter + wh(「〜でも」)。
  • 役割 副詞節を導き、主節を「場所(wherever)・時(whenever)・程度/方法(however)」の面から説明。
  • 語順 文頭→カンマあり/文末→通常カンマなし
  • 見分け方 However,(しかしながら)と However + 形/副 + S + V(どんなに〜でも)は別。

No matter where you are, keep going.

(どこにいても、歩みを止めないで。)

今日おさえた3語は、あなたの英語を一気に“自在”にします。次のセクションで、 実際の使い分けを場面別にスッと使えるレベルまで仕上げましょう。

2. 譲歩の意味を表す場合

wherever / whenever / howeverno matter ~(たとえ〜でも)のニュアンスで、 「条件がどうであっても結果は成り立つ」ことを表す譲歩の用法を持ちます。 場所(wherever)・時(whenever)・程度/方法(however)の 3方向から“どんな場合でも”を言い切れるのが強みです。

Lesson 071 / Section 2

まずは全体像(大人向けだが小学生にも届くやさしい説明)

譲歩とは、「~でも…だ」のように、前半で ハードルを出しても、後半の結果は変わらないという意味です。 例:Wherever you are, (どこにいても) I support you. (私は支える)

  • whereverどこでも/どこへでも〜しても」= no matter where の含意。
  • wheneverいつでも/〜するたびに」= no matter when の含意。
  • howeverどんなに〜でも」= no matter how(形容詞/副詞を伴う)。

学習ルートを選ぶ(クリックで各小セクションへ)

迷ったら no matter + where/when/how に一度置き換えて意味を確認するとスッと理解が安定します。

2-1. wherever(= no matter wheremay …)

whereverwhere + ever。「どこでも/どこへでも」という広がりを持ち、 no matter where(どこであっても)の含みで譲歩を表す副詞節を導きます。 結果(主節)は場所に左右されない、というのがコア発想です。

Lesson 071 / Section 2-1

学習の要点(wherever の使い方を一気に整理)

wherever + S + V(= no matter where + S + V
コアイメージ 場所を一般化the place を外に書かず、節の中に含める)→ 条件がどこであっても主節は成立。
語順・カンマ [Wherever S V], 主節(文頭置き=カンマ要 主節 + wherever S V(文末置き=通常カンマ不要
文頭に置くと「どこでも」を先に言えて強調に。
言い換え wherever S Vat / to any place where S V
フォーマルでは no matter where S may V とも書けます(may は丁寧・仮定の色合い。多くは省略可)。
注意 × at wherever / to wherever のように前置詞を直前で重ねない
動詞や文脈が「いる/行く/到着する」などの向き・位置を表します。
文頭+カンマ

Wherever you study, keep your phone silent.

(どこで勉強しても、スマホはマナーモードにしよう。)

語注 keep A B=AをBの状態に保つ/silent=音を出さない。
文末

You can sit wherever you like.

(好きなところに、どこでも座っていいよ。)

語注 sit=座る/like=好む。「どこでもOK」の許可をやわらかく表す。
範囲の一般化

We provide support wherever it is needed.

(必要とされる場所なら、どこででも支援します。)

語注 provide=提供する/support=支援/be needed=必要とされている。
用語メモ: 譲歩=「〜でも…だ」の考え方/ 副詞節=文全体(主節)を説明する節/ 先行詞=意味の中心となる名詞(ここでは place を節の中に含む)

💬 例文で感覚をつかもう!(wherever=どこでも/どこへでも)

wherever(譲歩・場所) 文頭+カンマ

Wherever you are from, you’re welcome here.

(どこの出身でも、ここでは歓迎します。)

🔧 構造:Wherever + S + V, 主節(文頭はカンマ)。

語注:be from=出身である/welcome=歓迎する。

wherever(場所の一般化) 文末

Put your bag wherever it is safe.

(安全な場所なら、どこにでもカバンを置いてね。)

🧩 命令文 + wherever節で「〜ならどこでも」の許可を表現。

語注:safe=安全な/put=置く。

wherever(習慣結果) 文末

He feels at home wherever he goes.

(彼はどこへ行っても居心地よく感じる。)

feel at home=くつろぐ・居心地がよい(慣用表現)。

ニュアンス:場所が変わっても気持ちは変わらない=譲歩。

wherever(情景) 文頭+カンマ

Wherever you turn, you’ll see mountains.

(どちらを向いても、山が見えるよ。)

turn=向きを変える/see=見える。

未来形willは「きっと見えるよ」の予測ニュアンス。

wherever(条件に左右されない結果) 文末

We’ll keep in touch wherever you move.

(どこへ引っ越しても、連絡を取り合おう。)

keep in touch=連絡を取り合う/move=引っ越す。

主節の約束が「場所」に左右されない=譲歩。

wherever(一般化) 文末

Food trucks show up wherever people gather.

(人が集まるところならどこでも、フードトラックが現れる。)

show up=現れる/gather=集まる。

「〜する所ならどこでも」の汎用パターン。

wherever(普遍) 文頭+カンマ

Wherever there is light, there are shadows.

(光があるところには必ず影がある。)

there is/are=〜がある(存在文)。

普遍的事実も wherever で表せる。

wherever(丁寧・仮定) 文頭+カンマ

Wherever you may be, send a quick message.

(どこにいようとも、短いメッセージを送ってください。)

mayは丁寧・仮定の響きを足す補助要素(多くは省略可)。

quick=手短な/message=メッセージ。

wherever(ルール確認) 文末

Check the signs wherever you park your bike.

(自転車を止める場所ならどこでも、表示を確認しよう。)

sign=掲示・標識/park=駐輪する。

前置詞の重ね書き × at wherever に注意。

wherever(習慣結果) 文末

The team finds supporters wherever it plays.

(チームは試合をする所ならどこでも、応援してくれる人を見つける。)

supporter=支持者・ファン/play=(スポーツで)試合をする。

因果の「パターン」を表す一般化。

wherever(意思表明) 文頭+カンマ

Wherever the road leads, we’ll keep going.

(道がどこへ続こうとも、私たちは進み続ける。)

lead=導く・通じる/keep ~ing=〜し続ける。

「場所」がどうでも「進む」は変わらない=譲歩。

wherever(条件の一般化) 文末

You can study effectively wherever you have Wi-Fi.

(Wi-Fi がある場所ならどこでも、効率よく学習できる。)

effectively=効果的に/Wi-Fi=無線ネット。

「〜がある場所ならどこでも」の便利な言い方。

wherever(方針宣言) 文頭+カンマ

Wherever mistakes happen, we fix them quickly.

(ミスがどこで起きても、私たちはすぐ直します。)

typo注意Whenever ではなく本例は Wherever(場所)。

fix=直す/quickly=素早く。

wherever(可視性) 文末

Place this sticker wherever it’s easy to see.

(このステッカーは、見えやすい所ならどこでも貼ってください。)

place=置く・貼る/easy to see=見えやすい。

評価形容詞 + to 不定詞の自然な言い回し。

2-1 FAQ:wherever(= no matter where)

コアイメージ where + ever → 「どこでも/どこへでも」 はたらき 場所を一般化した副詞節で、主節の結果が「場所に左右されない」ことを表す。

結論 wherever節(S+V)を導く接続語、anywhere名詞/副詞として単体で使える語です。 ニュアンスはどちらも「どこでも」ですが、文の作り方が違います。

  • wherever型wherever + S + V(= no matter where
  • anywhere型anywhere (that) + S + V のように anywhere を名詞扱いして後ろに関係詞節を続けることができる

I’ll find you wherever you are.

(あなたがどこにいても、私は見つける。)

I’ll find you anywhere (that) you are.

(あなたがいるところならどこでも、私は見つける。)

使い分け:「譲歩(〜でも)」のニュアンスをハッキリ出したいなら wherever が自然。口語でサッと言うなら anywhere もよく使います。

ポイント 基本は 前置詞なしで使います(wherever自体が「場所」の働きを持つため)。 ただし動詞や全体の意味が前置詞を必要とする場合は、前置詞 + wherever節が可能です。

✅ OK の例

Call me from wherever you are.

(今どこにいても、そこから電話してね。)

動詞 call の「〜から」の意味を補う from は文全体の関係として自然。
⚠️ 不自然な例

Put it at wherever you like.

(※at は不要。下のように言う)

自然な言い方:Put it wherever you like.
まとめ:wherever の直前に前置詞を足す必要は通常ありません。 ただし from / to / into などが文全体の意味として必要なら、 from wherever ... のように置けます。

ほぼ同義 意味は基本同じですが、wherever の方が短く口語的no matter where の方がフォーマル寄りに感じられることがあります。

Wherever you go, stay safe.

(どこへ行っても、気をつけてね。)

No matter where you go, stay safe.

(どこへ行こうとも、気をつけてね。)

フォーム選択:作文や案内掲示など少し改まった文脈では no matter where もよく使われます。会話やスローガンは wherever がキビキビ。

別用法(強意) 疑問文での wherever は「いったいどこに?」という強調を表すことがあります。 これは本章の「譲歩の wherever」ではなく、感情を込めた疑問の用法です。

Wherever have you been?

(いったいどこに行ってたの?)

見分け方:主節とセットで「〜でも…だ」を作るときは譲歩用法。 単体で疑問を強めるなら強意用法。文全体の形を見て判断しましょう。

OK wherever possible は「可能な場所ならどこでも/できる限り」という定型句です。 省略された形で、完全な節(S+V)が後ろに隠れていると考えればOKです。

Please recycle wherever possible.

(可能な場所ならどこでも、リサイクルにご協力ください。)

慣用的な短縮:whenever possible / wherever possible / when possible などは、 「〜が可能なとき/場所なら」という省略節として定着しています。

原則文頭に置くならカンマ必須、 文末なら通常カンマなし(読みやすさのために長文では入れることも)。

Wherever you study, keep it quiet.

(どこで勉強しても、静かにね。)

Keep it quiet wherever you study.

(どこで勉強しても、静かにしてね。)

使い分け whichever place名詞句を作る(=「どちらの場所でも」)、 wherever副詞節を導く(=「どこでも〜しても」)。 意味は近いが、文の骨組みが違います。

You can sit in whichever place you prefer.

(どちらの席でも、好きな方に座っていいよ。)

You can sit wherever you prefer.

(好きなところならどこでも座っていいよ。)

注意 標準的にはつづけて wherever と書きます。 昔の文体や特殊な強調では分けることもありますが、学習・試験では wherever を使いましょう。

Wherever you go, take your ID.

(どこへ行っても、身分証を持っていこう。)

制限なし 節の中は通常の英文法(時制の一致・時制選択)に従います。主語も自由です。 文頭/文末いずれの位置でもOKです。

We’ll support you wherever you may go.

(あなたがどこへ行こうとも、私たちは支えます。)

補足:may は丁寧・仮定の色合いを加えるだけで、省略しても意味はほぼ同じです。

両方あり 文脈でどちらにも読めます。結果が変わらない断言(譲歩)か、 範囲を指定(条件)かを、主節の意味で判断します。

Take photos wherever it’s allowed.

(許可されている所ならどこでも写真を撮ってください。)

コツ:範囲の指定(条件)=「〜ならどこでも」、 結果の不変(譲歩)=「どこでも〜だ」。主節を見て判断。

2-2. whenever(= no matter whenmay …)

wheneverwhen + ever。「いつでも/〜するたびに」をまとめて表せる語です。 副詞節を導き、no matter when(いつであっても)の含みで譲歩(条件に左右されない)や 反復(毎回そうなる)を自然に言い切れます。

Lesson 071 / Section 2-2

学習の要点(whenever の使い方を一気に整理)

whenever + S + V(= no matter when + S + V
コアイメージ 時を一般化the time を外に書かず、節の中に含める)→ いつ起きても主節は成立。
用途 反復=「〜するたびに」 任意の時=「都合のよい時いつでも」 譲歩=「いつでも(でも)…だ」
文脈(主節の意味)でどれに読ませたいかが決まります。
語順・カンマ [Whenever S V], 主節(文頭=カンマ要 主節 + whenever S V(文末=通常カンマ不要
時制のコツ 未来のことでも、whenever節の中は現在形が基本(Whenever you arrive, we’ll start.)。
言い換え whenever S Vat any time when S Vno matter when S may V
may は丁寧・仮定の色合いを加えるだけ(現代英語では省略可)。
注意 × whenever = always と断定しない(条件つき反復の含み)/ × 文頭でカンマ忘れ× 未来でも will を従属節に入れる (例:× Whenever you will come Whenever you come
文頭+カンマ

Whenever you have a question, raise your hand.

(質問があるときはいつでも、手を挙げましょう。)

語注 raise your hand=手を挙げる(教室での基本表現)。
文末

You can join whenever you are free.

(空いているときはいつでも、参加していいよ。)

語注 be free=時間が空いている/join=参加する。
may を伴う

Whenever you may travel, carry a copy of your ID.

(いつ旅行する場合でも、身分証のコピーを持ち歩こう。)

語注 carry=携帯する/ID=身分証。
用語メモ: 譲歩=「〜でも…だ」の考え方/ 副詞節=文全体(主節)を説明する節/ 反復=「毎回そうなる」性質。wheneverはこの反復を作るのが得意です。

💬 例文で感覚をつかもう!(whenever=いつでも/〜するたびに)

whenever(反復) 文末

Notify me whenever the status changes.

(ステータスが変わるたびに、私に通知してください。)

🧠 whenever = every time(〜するたび) の用法。従属節は現在形 changes を用いるのが自然。

語注:notify=通知する / status=状態。

whenever(反復) 文頭+カンマ

Whenever you feel stuck, take a short walk.

(行き詰まったときはいつでも、短い散歩をしよう。)

🔧 文頭の whenever 節の後ろにはカンマ必須

語注:feel stuck=行き詰まる / short walk=短い散歩。

whenever(条件反復) 文末

We meet online whenever the weather is bad.

(天気が悪いときはいつでも、オンラインで集まります。)

🧩 「状況Aなら毎回B」の定常ルールを表現。

whenever(反復・合図) 文頭+カンマ

Whenever the bell rings, the exam begins.

(ベルが鳴るたび、試験は始まります。)

⏰ 合図(ベル)がトリガーになる「たびに」の定型。

whenever(任意の時) 文末

Contact the help desk whenever you encounter an error.

(エラーに遭遇したときはいつでも、ヘルプデスクに連絡してください。)

語注:encounter=直面する / error=エラー。

whenever(条件) 文頭+カンマ

Whenever you show a receipt, a refund is available.

(レシートを提示したときはいつでも、返金できます。)

is available=利用可能である。制度・ルールの一般表現に相性◎。

whenever(反射的行動) 文末

I check the screen whenever my phone vibrates.

(スマホが振動するたびに、画面を確認します。)

vibrate=振動する。現在形で「習慣」を表す。

恋愛 whenever(感情の反復)

Whenever you smile, my day brightens.

(あなたが微笑むたびに、私の一日が明るくなる。)

brighten=明るくなる・明るくする。感情の反応にも使える自然な動詞。

whenever + may(丁寧) 文頭+カンマ

Whenever you may arrive, your room will be ready.

(到着がいつになろうとも、お部屋の準備はできています。)

may は丁寧・仮定の色合いを添える装飾。意味は Whenever you arrive, ... とほぼ同じ。

whenever(因果のパターン) 文末

I can’t sleep whenever I drink coffee after 5 p.m.

(午後5時以降にコーヒーを飲むたびに、眠れなくなる。)

🧩 「AするたびにBになる」の一般的因果パターン。can't=できない。

whenever(条件) 文頭+カンマ

Whenever the shutter is open, deliveries are accepted.

(シャッターが開いているときはいつでも、搬入を受け付けます。)

deliveries=搬入品 / be accepted=受け付けられる。

whenever(反復) 文末

Save your work whenever you make a change.

(変更を加えたときはいつでも、作業を保存しよう。)

make a change=変更する。安全第一の作業ルールを表すのに便利。

whenever(自動反応) 文頭+カンマ

Whenever someone walks in, the lights turn on.

(誰かが入ってくるたびに、照明が点灯します。)

walk in=入ってくる / turn on=(電源が)つく。

2-2 FAQ:whenever(= no matter when)

コアイメージ when + ever → 「いつでも/〜するたびに」 はたらき 時間を一般化した副詞節を導き、主節の結果が「時に左右されない」ことや「毎回そうなる」ことを表す。

要点 when特定の時whenever時を一般化(「いつでも/〜するたびに」)。

Whenever you finish, send me the file.

終わったときはいつでも、私にファイルを送ってください。)

When you finish, send me the file.

終わったとき、私にファイルを送ってください。)

ニュアンス:whenever毎回のルール化幅広い許可を感じさせます。

ほぼ同義 every time (that) は「毎回必ず」の強さが出やすく、whenever は自然な口語感で少し柔らかい印象。

Whenever I see this view, I feel calm.

(この景色を見るたびに、落ち着く。)

Every time I see this view, I feel calm.

(この景色を見るたびごとに必ず、落ち着く。)

ルール 時を表す従属節では現在形が未来を表す(英語の標準ルール)。主節側で will を使う。

We’ll start whenever you arrive.

(あなたが到着したときはいつでも、私たちは開始します。)

避けたい:× Whenever you will arrive(不自然)。✔ arrive と現在形に。

使い分け whenever you like はやや丁寧で文語にも◎。 anytime口語的・一語で軽い。

You may start whenever you like.

(始めたいときはいつでも開始してよい。)

You may start anytime.

(いつでも始めてよい。)

ニュアンス may は「不確定だけどどの時でも」という丁寧・仮定の色合い。意味自体はほぼ同じで、省略可。

Whenever you may need help, press the call button.

(助けが必要になるときはいつでも、コールボタンを押してください。)

慣用省略 whenever necessary/possible は「必要/可能な時はいつでも」という省略形で定着。 when possible は中立、if possible は「できれば」の控えめ依頼の色合い。

Please update the document whenever necessary.

(必要なときはいつでも、その文書を更新してください。)

Please update the document if possible.

(可能であれば、その文書を更新してください。)

特徴 否定でも「起こるたびに(毎回)」の性質は残ります。癖・傾向を言い表すのに便利。

I don’t sleep well whenever I travel.

(旅行するといつでも、よく眠れないんだ。)

相性◎ ルール・お願い文と相性がよく、文頭に置くと読み手に条件が先に伝わります(カンマ必須)。

Whenever you make a change, save your file.

(変更したときはいつでも、ファイルを保存してね。)

違う always常にwhenever は「条件が満たされる毎回」。

I read whenever I have time.

(時間があるときはいつでも、読書する。)

I always read.

(私はいつも読書する。)

ガイド ルール・運用なら whenever が便利(繰り返しOKの含み)。 when一度の予定に向く。

Please contact us whenever you have questions.

(ご不明点があるときはいつでも、ご連絡ください。)

Please contact us when you have questions about the new policy.

(新しい方針について質問があるときは、ご連絡ください。)

2-3. however + 形容詞 / 副詞(= no matter howmay …)

howeverhow + ever「どんなに〜でも」という 程度様子の強い譲歩を作る接続語です。
形は主に However + 形容詞/副詞 + S + V, 主節。 よりフォーマルに no matter how + 形/副 + S may V とも言い換えられます(may は多くの場合省略可)。

Lesson 071 / Section 2-3

学習の要点(however + 形/副 を一気に整理)

However + 形容詞/副詞 + S + V, 主節
コアイメージ程度がどんなに大きくても(小さくても)主節の事実は変わらない」という譲歩。 例:難しさ・速さ・長さ・多さ・少なさなどの度合いを一般化。
よく使う形
  • however + 形容詞however difficult / simple / important / small など。
  • however + 副詞however quickly / carefully / quietly など。
  • however + much/many + 名詞however much money / however many books(量・数)。
  • however + 形容詞 + a/an + 名詞however difficult a task(やや書き言葉)。
言い換え: no matter how + 形/副 + S may Vno matter how + much/many + 名詞 + S V
語順・カンマ [However + 形/副 + S + V], 主節(文頭=カンマ要
文末に置くよりも文頭に置くのが基本で読みやすい(条件を先に提示できるため)。
注意
混同注意 本セクションは「however + 形/副=程度」。however + S + V(方法「どんなやり方でも」)は Section 3-3 の内容です。
形容詞

However difficult the task may be, we won’t give up.

(その作業がどんなに難しくても、私たちはあきらめない。)

語注 mayは丁寧・仮定の色合い(省略可)。give up=あきらめる。
副詞

However carefully you check, typos can happen.

どんなに注意深く確認しても、誤字は起こりうる。)

語注 typo=誤字。can happen=起こりうる(一般的可能)。
much / many

However many books you read, experience still matters.

どれだけ多くの本を読んでも、経験はやはり大切だ。)

語注 matter=重要である。抽象名詞 experience=経験。
学習のコツ: まずは no matter how に置き換えて意味を確認 → その後 however + 形/副 に戻すと暗記に頼らず感覚で使えるようになります。

💬 例文で感覚をつかもう!(however=どんなに〜でも)

形容詞 文頭+カンマ

However busy you are, take a short break.

どんなに忙しくても、短い休憩を取りましょう。)

型:However + 形容詞 + S + V, 主節(文頭はカンマ必須)。

語注:busy=忙しい/break=休憩。

副詞 文頭+カンマ

However slowly you speak, I will listen.

どんなにゆっくり話しても、私はちゃんと聞きます。)

語注:slowly=ゆっくり/listen=耳を傾ける。
数量(much) 文頭+カンマ

However much it costs, safety comes first.

(費用がどれだけかかっても、安全が最優先です。)

語注:cost=費用がかかる/come first=最優先である。
数量(many) 文頭+カンマ

However many questions you ask, I’ll answer them.

(質問がどれだけ多くても、私は答えます。)

語注:questions=質問/answer=答える。
a/an 構文 文頭+カンマ(ややフォーマル)

However small a mistake it is, please report it.

(それがどんなに小さなミスでも、必ず報告してください。)

ポイント:however + 形容詞 + a/an + 名詞 の整った書き言葉の型。
形容詞(期間) 文頭+カンマ(自然)

However long it takes, we will finish the project.

(時間がどれだけ長くかかっても、そのプロジェクトをやり遂げます。)

語注:it takes=時間がかかる/finish=終える。
副詞 文頭+カンマ

However hard you try, don’t forget to rest.

どんなに一生けん命がんばっても、休むことを忘れないで。)

語注:hard=一生けん命に(副詞)/forget to=〜するのを忘れる。
形容詞 文頭+カンマ

However old you are, you can learn new skills.

何歳であっても、新しいスキルは学べます。)

語注:skill=技能・技術/learn=学ぶ。
副詞 文頭+カンマ

However quickly we move, quality still matters.

どんなに速く進めても、品質はやはり大事です。)

語注:matter=重要である/quality=品質。
形容詞 文頭+カンマ

However tired you feel, do not drive.

どんなに疲れていても、運転はしないでください。)

語注:drive=運転する/安全配慮の注意文でよく使う形。
恋愛 形容詞 文頭+カンマ

However far apart we are, my heart stays with you.

(私たちがどれだけ離れていても、心はいつも君のそばにある。)

語注:far apart=離れて/stay with=寄り添う・共にある。
may(丁寧) 文頭+カンマ

However uncertain the schedule may be, keep me posted.

(予定がどんなに不確かでも、進捗を知らせてください。)

語注:uncertain=不確かな/keep someone posted=逐次報告する。
形容詞 文頭+カンマ

However simple it looks, read the instructions first.

(見た目がどんなに簡単でも、まず説明書を読みましょう。)

語注:instructions=取扱説明書/look=〜に見える。
数量(little) 文頭+カンマ

However little money you earn, save some each month.

(収入がどんなに少なくても、毎月少しは貯金しよう。)

語注:earn=稼ぐ/save=貯金する。

2-3 FAQ:however + 形容詞 / 副詞(= no matter how)

However + 形容詞 / 副詞 + S + V, 主節 言い換え no matter how + 形/副 + S may Vno matter how + much/many + 名詞 + S V 位置文頭+カンマ(基本)

役割が違う However,逆接の副詞(文と文をつなぐ「しかしながら」)。
However + 形/副接続語として譲歩(どんなに〜でも)を作ります。

We planned well. However, the result was poor.

(計画はうまく立てた。しかしながら、結果はよくなかった。)

However difficult it is, we’ll try again.

(それがどんなに難しくても、私たちはもう一度挑戦する。)

句読点:逆接の However, は文頭でカンマ必須。譲歩の However + 形/副 は節の後にカンマ

区別 however + 形/副程度「どんなに〜でも」。
however + S + V方法「どんなやり方でも」(= in whatever way)。

However late you come, I’ll wait.

(あなたがどんなに遅く来ても、私は待つよ。)

You may solve it however you like.

どんなやり方でも、解いてよい。)

見分け方:形/副however の直後に来たら程度主語が来たら方法

ルール much + 不可算名詞many + 可算複数

However much money you save, don’t skip meals.

(お金をどれだけ節約しても、食事は抜かないで。)

However many tasks you have, prioritize health.

(仕事がどれだけ多くても、健康を優先して。)

やや書き言葉で整った響き。「no matter how + 形 + the 名詞 + be」に言い換え可。

However small a mistake it may be, learn from it.

(それがどんなに小さなミスでも、学びに変えよう。)

Learn from it, no matter how small the mistake is.

(ミスがどんなに小さくても、学びに変えよう。)

推奨may/might丁寧・仮定を添える目的でよく使う。
注意will は原則不要(硬く不自然になりやすい)。

However uncertain the plan may be, proceed carefully.

(計画がどんなに不確かでも、慎重に進めよう。)

感覚:may は柔らかく条件の幅を示す。will は譲歩節では避けるのが無難。

基本は原級early のように元の形)。× however earlier は不自然。
比較の度合いを言いたいなら、別構文 The 比較級 ..., the 比較級 ... を使います。

However early you start, double-check your plan.

どんなに早く始めても、計画は二重に確認しよう。)

The earlier you start, the better it is.

早く始めれば始めるほど、よりよい。)

自然なのは文頭。文末配置は稀で、読みづらくなります。基本は [However + 形/副 + S + V], 主節

However carefully you write, proofread once more.

どんなに丁寧に書いても、もう一度校正しよう。)

どんなに少なくても」の強い譲歩。little=量(不可算)few=数(可算)

However little time we have, we’ll prepare.

(時間がどんなにわずかでも、準備はしよう。)

However few people join, we’ll hold the event.

(参加者がどれだけ少なくても、イベントは開催する。)

指示文で見かける省略形(= in whatever way it is possible)。やや書き言葉寄り。口語は as much as possible が無難。

Reduce waste however possible.

できる限り、ムダを減らそう。)

言い換え:as much as possiblein any way possible

  • however + 形/副=程度を一般化。「どんなに〜でも」
  • although/though=事実の対比。「〜だけれど」
  • even if=仮定の強い譲歩。「たとえ〜でも」

However hard it is, keep trying.

どんなに大変でも、努力を続けよう。)

Even if it is hard, keep trying.

たとえ大変でも、努力を続けよう。)

3. 譲歩以外の意味を表す場合

本章では wherever / whenever / however + S + V基本(場所・時間・方法)を扱います。 Section 2 では「〜でも(譲歩)」の使い方を学びましたが、ここでは 「〜するところならどこでも」「〜するときはいつでも」「どんなやり方でも」 といった条件の一般化に注目します。

Lesson 071 / Section 3

場所・時間・方法を「一般化」して言うコツ

英語では、起きる場所・時・やり方ひとまとめに一般化できます。言い換えると、 「条件が満たされるあらゆる場面で」 主節の内容が成り立つ、という宣言です。

  • wherever + S + V場所の一般化(〜するところはどこでも)
  • whenever + S + V時間の一般化(〜する時はいつでも)
  • however + S + V方法の一般化(どんなやり方でも)
文型の共通点: [従属節], 主節(文頭ならカンマ)/文末なら通常カンマ不要。 未来のことでも従属節は現在形が基本(例:Whenever you arrive, we'll start.)。

3-1 〜 3-3 へ進む(プレビューつき)

3-1

wherever(= at/to any place where)

場所を一般化。「〜する所ならどこでも」。席、作業場所、保存先など、範囲を広く許可できます。

You can sit wherever you like.

(好きなところならどこでも座っていいよ。)

3-1 へ進む
3-2

whenever(= at any time when)

時間を一般化。「〜する時はいつでも」。ルール・運用・お願いと相性◎。

Log in whenever you need.

(必要なときはいつでもログインしてね。)

3-2 へ進む
3-3

however + S + V(= in whatever way)

方法を一般化。「どんなやり方でも」。手段や順序を縛らず、自由な進め方を許可。

You can submit the file however you prefer.

(ファイルは好きな方法で提出してよい。)

3-3 へ進む
学習のコツ: まずは「any place / any time / any way(どこでも/いつでも/どんなやり方でも)」に置き換えて意味を確認 → それから wherever / whenever / however に戻すと、迷わず使えます。

3-1. wherever(= at/to any place where

whereverwhere + ever場所を一般化して「〜する所ならどこでも」という意味を作る語です。 「先行詞(place など)」を外に書かず、wherever 節の中に含めるイメージ(=自由に広がる“場所条件”)。

Lesson 071 / Section 3-1

学習の要点(wherever の基本運用)

wherever + S + V(= at/to any place where + S + V
コアイメージ 場所条件を丸ごと一般化:「その行為が起きる場所は“どこでも”OK」。
よくある用途 包括的な許可(座席・保管場所など) 運用ルール(「〜のある所では…」) 設置・配置(センサーや掲示物を置く場所)
語順・カンマ [Wherever S V], 主節(文頭=カンマ要 主節 + wherever S V(文末=通常カンマ不要
未来のことでも wherever 節は現在形がふつう(例:Wherever you go, we’ll support you.)。
言い換え anywhere (that) S Vat any place where S V
置換テスト:anywhere that … に置き換えて意味が通れば wherever の一般化用法。
混同注意 本セクションは一般化(「〜する所ならどこでも」)。 2-1譲歩(「どこで〜しても」=条件に左右されない)とは読みが異なります。
迷ったら at any place where を心の中で当ててみると判定しやすい。
前置詞のコツ 方向や移動なら to/from wherever …、位置なら at/in wherever … とできる(過剰に前置詞を重ねない)。
例:Deliver to wherever the client specifies.
文頭+カンマ

Wherever a fire extinguisher is missing, install one.

(消火器がない場所ならどこでも、設置してください。)

語注 fire extinguisher=消火器/install=設置する。
文末

Place sensors wherever people pass.

(人が通る所ならどこでも、センサーを設置せよ。)

語注 place=置く/sensor=センサー/pass=通る。
文頭+カンマ

Wherever there is shade, you can sit.

(日陰がある所ならどこでも、座っていいよ。)

語注 shade=日陰/sit=座る。
学習のコツ: 文を作る前に「anywhere that …」で下書き → それを wherever に置き換えると、迷わずスラスラ書けます。 「場所」を広く開いて考えるだけで、言えることが一気に増えます。

💬 例文で感覚をつかもう!(wherever=〜する所ならどこでも)

許可 文末

You may sit wherever seats are available.

(座席が空いているところならどこでも座ってよいです。)

型:主節 + wherever S V(文末=カンマ不要)。

語注:available=利用できる・空いている。

配置ルール 文頭+カンマ

Wherever foot traffic is heavy, place recycling bins.

(人の流れが多いところならどこでも、リサイクル箱を置きましょう。)

語注:foot traffic=人の往来/heavy=多い。

ポイント:Wherever S V, 主節(文頭はカンマが必要)。

前置詞+wherever 文末

Deliver the package to wherever the client specifies.

(その荷物は、顧客が指定する場所ならどこへでも配送してください。)

語注:deliver=配送する/specify=指定する。
前置詞+wherever 文末

You can access your files from wherever you are logged in.

ログインしている場所ならどこからでも、自分のファイルにアクセスできます。)

語注:access=アクセスする(他動詞)/be logged in=ログインしている。
前置詞+wherever 文頭+カンマ

Wherever there is an outlet, you can charge your laptop.

(コンセントがある場所ならどこでも、ノートPCを充電できます。)

語注:outlet=電源コンセント/charge=充電する。
運用 文末

Store backups wherever you have write permission.

(書き込み権限がある場所ならどこでも、バックアップを保存してください。)

語注:backup=予備保存/permission=権限。
旅行 文末

You can travel wherever the rail pass covers.

(その鉄道パスが対象にしている区間ならどこでも移動できます。)

語注:cover=(切符・保険などが)適用する。
恋愛 感情 文末

I feel at home wherever you are.

(あなたがいる場所ならどこでも、私は安心できる。)

語注:feel at home=くつろぐ・安心する。
買い物 文末

Use your membership card wherever Visa is accepted.

(Visaが使える場所ならどこでも、会員カードが使えます。)

語注:accept=受け付ける(支払いを受理する)。
運用 文頭+カンマ

Wherever clarity is needed, add labels.

(分かりやすさが必要な場所ならどこでも、ラベルを追加しましょう。)

語注:clarity=明確さ。※誤用注意:ここは Wherever(場所の一般化)です。

安全管理 文末

Place cones wherever the ground is uneven.

(地面がデコボコしているところならどこでも、コーンを設置してください。)

語注:uneven=平らでない/cone=三角コーン。
学習習慣 文末

Read wherever it’s quiet.

静かな場所ならどこでも読書しよう。)

ポイント:it’s quietit は状況を指す形式主語。
UI/UX 文末

Show a tooltip wherever users hover over the icon.

(ユーザーがアイコンにカーソルを重ねる場所ならどこでも、ツールチップを表示しよう。)

語注:hover=カーソルを合わせる/tooltip=補足表示。

3-1 FAQ:wherever(= at/to any place where)

Wherever + S + V, 主節主節 + wherever + S + V 言い換え anywhere (that) + S + Vat/to any place where + S + V 位置文頭(カンマ要)/文末(通常カンマ不要)

どちらも場所の一般化ですが、anywhere (that) は名詞句寄り、 wherever + S + Vで条件を作る感覚です。

You can study anywhere (that) you like.

好きな場所ならどこでも勉強できる。)

You can study wherever you like.

好きなところならどこでも勉強できる。)

置けます。動詞や語法が前置詞を必要とするときだけ付けます。 不要な前置詞は付けない(× at wherever we meet wherever we meet)。

We’ll deliver to wherever you specify.

(あなたが指定する場所ならどこへでもお届けします。)

Access your drive from wherever you are.

いる場所ならどこからでもドライブにアクセスできます。)

はい、存在を一般化できます(〜があるところならどこでも)。

Wherever there is Wi-Fi, we can work.

(Wi-Fiがある所ならどこでも、仕事ができる。)

文頭はカンマ必須、文末は通常カンマ不要です。

Wherever noise is low, record there, please.

(騒音が低い場所ならどこでも、そこで録音してください。)

Record there wherever noise is low.

(騒音が低いところならどこでも、そこで録音してください。)

whicheverものの選択wherever場所の一般化

Choose whichever seat you prefer.

どれでも好きな席を選んでください。)

Sit wherever you prefer.

(好きなところならどこでも座ってください。)

where特定の場所wherever場所の一般化(どこでも)。

This is the cafe where we met.

(ここが、私たちが会った場所です。)

I’ll support you wherever you work.

(あなたが働く場所ならどこでも、私は支える。)

必要/利用可能/該当する場所ならどこでも」という省略定型です。

Install signs wherever necessary.

必要な場所ならどこでも標識を設置してください。)

not ... wherever は「どこでも〜できるわけではない」(無制限ではない)の意味になります。

You can’t park wherever you want.

好きな所ならどこでも駐車できるわけではありません。)

言い換え:only where it’s allowed(許可された場所でだけ)。

できません。whereverを導きます。名詞にかけるなら any place where ... を使います。

Use any place where you can study.

(勉強できる場所ならどこでも使ってください。)

法律・規程文では at any place where のように書くと堅い響きになります。

Assistance shall be provided at any place where it is required.

(必要とされる場所ならどこでも支援を提供するものとする。)

3-2. whenever(= at any time when

wheneverwhen + ever時間を一般化して「〜する時はいつでも/〜するたびに」という意味を作ります。
「特定の一回の時」を言う when と違い、繰り返し起きる条件をまとめて表せるのがコアです。

Lesson 071 / Section 3-2

学習の要点(whenever の基本運用)

whenever + S + V(= at any time when + S + Vevery time (that) + S + V
コアイメージ 「トリガー(合図)の時間」を一般化:「その時が来るたびに/いつでも」主節が発動する。
よくある用途 運用ルール(連絡・開始合図) 習慣・癖(~するたびに) 包括的許可(好きな時にしてOK)
時制/語順/カンマ
  • 未来のことでも、whenever節は現在形が基本:Whenever S finish, we’ll start.
  • 文頭:[Whenever S V], 主節カンマ要)/文末:主節 + whenever S V(通常カンマ不要)。
  • every time (that) に置換して自然なら、wheneverの「たびに」用法と判断可。
混同注意 when=特定の時/文脈で一回を想定。 wheneverいつでも/毎回 を含む一般化。
言い換え every time (that) S Vany time (that) S V(口語:anytime=副詞「いつでも」)
anytime は単独副詞(Call me anytime.)。whenever は節を導く接続語。
文頭+カンマ

Whenever you have a question, send me a message.

(質問があるときはいつでも、メッセージを送ってください。)

語注 have a question=質問がある/send=送る。
文末

We’ll begin whenever everyone is ready.

(みんなの準備ができたときはいつでも、始めます。)

語注 be ready=準備ができている/未来でも従属節は現在形。
文頭+カンマ

Whenever it rains, the streets get slippery.

(雨が降るたびに、道路はすべりやすくなる。)

語注 slippery=すべりやすい(形容詞)。
学習のコツ: まずは every time に言い換えて意味を確認 → 次に whenever に戻して声に出す。
「合図(トリガー)→ 主節が動く」という因果の形が体に入ると、会話でも即使えるようになります。

💬 例文で感覚をつかもう!(whenever=〜する時はいつでも/〜するたびに)

ルール 文頭+カンマ

Whenever you need help, just ask.

(助けが必要なときはいつでも、遠慮なく聞いてください。)

型:[Whenever S V], 主節(文頭=カンマ要)/語注:need help=助けが必要、just ask=ひと言声をかけて。
連絡 文末

Call me whenever you arrive at the station.

(駅に着いたときはいつでも、電話してください。)

語注:arrive at=(小さい場所に)到着する/call=電話する。文末配置は通常カンマ不要。
習慣 文頭+カンマ

Whenever I drink coffee late, I can't sleep.

(夜遅くコーヒーを飲むたびに、眠れなくなる。)

ポイント:未来の話でも従属節は現在形(drink)。結果は主節で述べる。
IT運用 文末

Save your work whenever you make a change.

(変更を加えたときはいつでも、作業内容を保存しましょう。)

語注:save=保存する/make a change=変更を加える。
自動化 文末

The lights turn on whenever someone walks in.

(誰かが入ってくるたびに、照明が点きます。)

語注:turn on=点灯する/walk in=入室する。
許可 文末

You can join whenever it suits you.

(あなたの都合が良いときはいつでも、参加して構いません。)

語注:suit=都合が合う・適する。
習慣 文頭+カンマ

Whenever she hears this song, she smiles.

(彼女はこの曲を聞くたびに、微笑む。)

語注:smile=ほほえむ/因果が繰り返し成立するニュアンス。
推奨 文頭+カンマ

Whenever possible, use public transportation.

可能なときはいつでも、公共交通を利用しましょう。)

省略形:whenever it is possible の省略。口語では自然な指示表現。
安全 文末

Check the map whenever you feel lost.

道に迷ったときはいつでも、地図を確認しよう。)

語注:feel lost=迷っていると感じる。
学校 文頭+カンマ

Whenever the bell rings, class begins.

(チャイムが鳴るたびに、授業が始まる。)

語注:bell rings=ベルが鳴る/class begins=授業が始まる。
アプリ 文末

The app sends an alert whenever your battery is low.

(バッテリー残量が少ないときはいつでも、アプリが通知する。)

語注:alert=通知/battery is low=電池残量が少ない。
恋愛・家族 文末

Text me whenever you get home.

(家に着いたときはいつでも、メッセージしてね。)

語注:text=(スマホで)メッセージを送る/get home=帰宅する。
習慣 文頭+カンマ

Whenever we have free time, we read together.

自由な時間があるときはいつでも、一緒に読書する。)

語注:free time=空き時間/read together=一緒に読む。
防災 文頭+カンマ

Whenever there is a fire drill, follow the staff.

避難訓練があるときはいつでも、スタッフに従いましょう。)

語注:fire drill=避難訓練/follow=従う。
恋愛・支え 文末

I'll be there whenever you need me.

(あなたが私を必要とするときはいつでも、そばにいるよ。)

表現:支え・約束の定番フレーズ(丁寧で温かいニュアンス)。

3-2 FAQ:whenever(= at any time when)

Whenever + S + V, 主節主節 + whenever + S + V 言い換え every time (that) S Vat any time when S V 位置文頭(カンマ要)/文末(通常カンマ不要)

ニュアンスwhenever は「いつでもOK」という柔らかさも含みます。every time は「毎回必ず」の色がやや強め。

Whenever you visit, you’re welcome.

(あなたが来るときはいつでも歓迎です。)

Every time you visit, we take a photo.

(あなたが来るたびに、私たちは写真を撮ります。)

  • whenever + S + Vを導く接続詞。
  • anytime:副詞「いつでも」(Call me anytime.)。
  • any time:名詞句(at any time で「いつでも」)。

Whenever you’re free, call me.

(あなたが自由なときはいつでも、電話して。)

Call me anytime.

いつでも電話して。)

はい。時間・条件の従属節では現在形が原則です(主節側で will / can などを使う)。

Whenever you finish, we’ll start.

(あなたが終えるときはいつでも、私たちは始めます。)

問題ありません。合図(トリガー)が来たら「〜してね」と言うときに自然です。

Whenever you have time, let me know.

(時間があるときはいつでも知らせてください。)

whenever it is possibleit is が省略された形。丁寧な指示や方針でよく使います。

Whenever possible, use plain language.

可能なときはいつでも、平易な言葉を使いましょう。)

使えます。過去時制と合わせて「昔は〜するたびに…した」を表せます。

Whenever I visited my grandparents, they cooked for me.

(祖父母を訪ねるたびに、料理を作ってくれた。)

not ... whenever は「いつでも〜というわけではない」=毎回ではない という意味になることがあります。

I don’t answer whenever I get messages.

(メッセージが来るたびに必ず返信するわけではない。)

曖昧さ回避:「毎回ではない」を明確にするなら not every time を使う:I don’t answer every time I get messages.

カジュアル会話では相手の提案に「いつでもOK」の返事として単独で使われます(省略形)。

— When can I call? — Whenever.

(— いつ電話していい? — いつでも。)

言えます。行為の最中という条件を一般化できます。

Whenever I’m studying, please keep it quiet.

(私が勉強しているときはいつでも、静かにしてください。)

可。then は「その時に(その結果)」を明示するディスコース標識で、説明的にしたいとき有効。

Whenever you finish, then submit your report.

(終わったときはいつでも、そのときにレポートを提出してください。)

whenever(本セクション)は「条件の一般化」。no matter when は「〜でもかまわない(譲歩)」の含みが強く、Section 2 の話題です。

Whenever you call, I answer.

(あなたが電話するときはいつでも、私は出る。)

No matter when you call, I will answer.

いつ電話しても、私は出ます。)

3-3. however + S + V(= in whatever way

howeverhow + ever。「やり方(方法)を一般化」して、どんなやり方でも/どのように〜しても という条件をつくる接続語です。
つまり however + S + V は「S が V するどんな方法でも」という条件の節になり、主節の動作に広く許可や方針を与えます。

Lesson 071 / Section 3-3

学習の要点(however + S + V の基本運用)

however + S + V(= in whatever way + S + V / 言い換え any way (that) + S + V
コアイメージ 方法の一般化:「どんなやり方で 〜 しても主節は有効」。
よくある用途 方針(提出様式は自由 など) 自由度の許可(「好きな方法で」) 設計・実装(アルゴリズムや手順は任意)
語順・カンマ [However S V], 主節(文頭=カンマ要 主節 + however S V(文末=通常カンマ不要
注意:However, のようにカンマ付きで文をつなぐ用法は「しかし」の接続副詞(=逆接)で別物です。
混同注意
  • however + 形容詞/副詞(=「どんなに〜でも」)は Section 2-3(譲歩)の内容。
  • however much + S + V は「どれほど〜しても」(量)。本セクションは方法の一般化。
  • × however to V(不定詞に直結)は不可。 how to V を用いる。
方針 文末

Submit your solution however you prefer.

好きな方法で解答を提出して構いません。)

語注 submit=提出する/prefer=好む。
自由度 文頭+カンマ

However you solve it, explain your steps.

どんな解き方でも、手順を説明してください。)

語注 solve=解く/steps=手順。
恋愛 文末

I’ll stand by you however you change.

(あなたがどんなふうに変わっても、私は味方でいる。)

語注 stand by=支える・味方でいる/change=変わる。
学習のコツ: まずは in whatever way に置き換えて意味チェック → それを however + S + V に戻す練習を声出しで。
「方法の自由度」を英語で表せると、依頼・説明・設計レビューが一段クリアになります。

💬 例文で感覚をつかもう!(however + S + V=どのように〜しても)

業務 文末

Format the report however you like, but keep the summary on one page.

(レポートの体裁は好きなやり方で構いません。ただし要約は1ページに収めてください。)

型:主節 + however + S + V(文末、通常カンマ不要だが、後続に独立節が続くときはカンマで区切る)
語注:format=体裁を整える/summary=要約。
手段自由 文頭+カンマ

However you get to the venue, arrive by 7 p.m.

(会場にはどんな手段で来てもかまいません。午後7時までに到着してください。)

語注:venue=会場/arrive by ~=〜までに到着する。
料理 文末+具体例

Cook the vegetables however you prefer—steamed, grilled, or raw.

(野菜は好きな調理法でどうぞ——蒸しても、焼いても、生でもOK。)

語注:steamed=蒸した/grilled=焼いた/raw=生の。
決済 文末+具体例

Pay however you like—cash, card, or app.

(支払いは好きな方法でどうぞ——現金・カード・アプリのいずれも可。)

ポイント:however + S + V は「方法の自由」を与える定型。
整理 文末

Organize the files however it makes sense to you.

(自分にとってわかりやすい方法でファイルを整理してください。)

語注:make sense=意味をなす/理解しやすい。
服装 文末+条件

Dress however you feel comfortable, as long as it’s neat.

楽な服装でどうぞ。ただし清潔感は保ってください。)

語注:comfortable=快適な/as long as ~=〜である限り。
開発 文頭+カンマ

However you fix the bug, add tests.

(そのバグはどんな方法で直してもよいですが、テストを追加してください。)

語注:bug=不具合/tests=テスト(検証コード)。
講座 文末

Sit however you like during the workshop.

(ワークショップ中は好きな姿勢で座ってください。)

語注:workshop=講座・研修。
連絡 文末+具体例

Contact us however you choose—email, chat, or phone.

(お問い合わせは好きな方法でどうぞ——メール・チャット・電話のいずれでもOK。)

語注:choose=選ぶ。
学習 文末+強調

Study however you learn best—by reading, watching, or teaching someone else.

(自分がいちばん身につく方法で学ぼう——読書・動画・人に教えるなど。)

ポイント:however + S + V + best=「最も合うやり方で」。
旅行 文末

Plan the trip however suits your budget.

予算に合うやり方で旅行計画を立てよう。)

語注:suit=合う/budget=予算。
レイアウト 文末

Arrange the desks however they fit in the room.

(机は教室にうまく収まるように配置してください。)

語注:arrange=配置する/fit=(空間に)収まる。
自己表現 文末

Express yourself however you feel today.

(今日は感じるままの方法で自分を表現してみよう。)

語注:express yourself=自己表現する。
セキュリティ 文末+具体例

Sign in however your company requires—password, token, or SSO.

(会社が求めるどの方法でもサインインしてください——パスワード・トークン・SSOなど。)

語注:require=要求する/SSO=シングルサインオン。
データ可視化 文末+強調

Visualize the data however best highlights the trend.

(傾向がいちばん伝わるやり方でデータを可視化しよう。)

ポイント:however best V で「最もうまく〜する方法で」。highlight=目立たせる。

3-3 FAQ:however + S + V(= in whatever way)

However + S + V, 主節主節 + however + S + V 言い換え in whatever way + S + Vany way (that) + S + V 位置文頭(カンマ要)/文末(通常カンマ不要)

however + S + V方法の一般化を表す接続詞。 However,逆接の接続副詞(=「しかし」)で別物です。

However you solve the task, document the steps.

(その課題をどんな方法で解いても、手順を記録してください。)

However, we need more data.

しかし、もっとデータが必要です。)

本セクションは方法の一般化(=どのように〜しても)。一方、 however + 形/副程度(=どんなに〜でも)。

Proceed however you prefer.

好きなやり方で進めてください。)

However difficult it is, don’t give up.

(それがどんなに難しくても、あきらめないで。)

見分け方:直後に S + V が来れば「方法」。形容詞や副詞が来れば「程度」。

× 使えません。 how to V を使います。

I don’t know how to start.

どうやって始めればよいか分かりません。)

  • however you like(好きなように)
  • however you prefer(好みのやり方で)
  • however you see fit(適切と思う方法で)

Configure it however you see fit.

適切と思う方法で設定してください。)

文頭はカンマ必須、文末は通常カンマ不要。

However you arrange the slides, keep them simple.

(スライドをどんな並べ方にしても、簡潔に保ってください。)

Keep the slides simple however you arrange them.

(スライドはどんな並べ方でも、簡潔に保ちましょう。)

可。口語・実務でよく使われ、「最もうまく〜できる方法で」の意。

Explain the issue however best helps the team.

(チームの助けに最もなる方法で問題を説明してください。)

使えます。時制・態に制限はありません。

However it is measured, the trend is clear.

どの測り方をしても、傾向は明らかだ。)

however を否定文で用いて、方法の制限を伝えられます。

You can’t modify the rules however you want.

(規則を好きなやり方で勝手に変えてはいけません。)

言い換え:in any way you want/より堅くは by whatever means you wish

書き言葉では in whatever mannerby whatever means などが丁寧です。

The work may be performed by whatever means are appropriate.

(その作業は適切とされるいかなる手段でも実施してよい。)

どう見ても/どの見方をしても…だ」の意。結論の強さを出します。

However you look at it, fairness matters.

どう考えても、公正さは大切だ。)

🧾 総まとめ:複合関係副詞 wherever / whenever / however

複合関係副詞は、関係副詞に -ever が付いた語(wherever / whenever / however)。
役割は大きく2つ:譲歩(〜でも)と、一般化(〜する時はいつでも/どの方法でも)。
文では 「[従属節] + 主節」または「主節 + [従属節]」を作り、合図(トリガー)・条件・方針をスマートに表します。

Lesson 071 / Summary

要点チェック(まずここを押さえる)

  • wherever 場所の一般化:「どこで/どこへ〜しても」。譲歩なら no matter where に置換して確認。

    I’ll follow you wherever you go.

    (あなたがどこへ行っても、ついていきます。)

    重要
  • whenever 時間の一般化:「〜する時はいつでも/〜するたびに」。言い換えは every time (that) / at any time when

    Whenever you finish, send it to me.

    終わった時はいつでも、私に送ってください。)

    重要
  • however + S + V 方法の一般化:「どのように〜しても」。言い換えは in whatever way / any way (that)

    Submit your work however you prefer.

    好きな方法で提出してください。)

    重要
  • however + 形/副 程度の譲歩:「どんなに〜でも」=no matter how「方法の一般化」とは別物。
  • 語順・カンマ 文頭:[wherever/whenever/however + S + V], 主節カンマ必須)/ 文末:主節 + ...通常カンマ不要)。
  • 時制 未来内容でも従属節は現在形When / Whenever / If と同じルール)。主節側で will / can / may を使う。
  • 否定の読み方 not ... whenever は「毎回というわけではない」の意味になりやすい(=not every time)。
  • 注意 However,(しかし)は逆接の接続副詞で別語法。however + S + V と混同しない。

形と意味の早見表(wherever / whenever / however)

項目 型(フォーム) コアイメージ 言い換え 位置・カンマ ミニ例(英→日→TTS)
場所wherever wherever + S + V 場所の一般化/譲歩 at/to any place whereno matter where 文頭=カンマ要/文末=通常不要

We can study wherever we are.

(私たちはどこにいても勉強できる。)

時間whenever whenever + S + V 時間の一般化/反復 every time (that)at any time whenno matter when 文頭=カンマ要/文末=通常不要

Whenever you need me, I’m here.

(あなたが必要な時はいつでも、ここにいるよ。)

方法however + S + V however + S + V 方法の一般化 in whatever wayany way (that) 文頭=カンマ要/文末=通常不要

Do it however you like.

好きな方法でやってください。)

程度however + 形/副 however + adjective/adverb 程度の譲歩 no matter how 文頭=カンマ要/文中も可

However hard it is, keep going.

(それがどんなに大変でも、続けよう。)

ミニメモ: 従属節(wherever / whenever / however の節)がに来たらカンマで区切る。未来の内容でも従属節は現在形が基本。 スペルは where ever ではなく wherever1語)。

語順・位置とカンマ(wherever / whenever / however の並び方)

  • 文頭 [wherever / whenever / however + S + V], 主節 … 従属節が先に来たらカンマ必要
  • 文末 主節 + wherever / whenever / however + S + V … 通常カンマ不要(読みやすさのために入れる場合あり)。
  • 「However,」に注意 However, は「しかし」の接続副詞。意味も句読点のルールも別物。
  • 未来表現 時間・条件の従属節は現在形が原則(主節側で will / can)。
文頭+カンマ

Whenever you arrive, please text me.

いつ到着しても、メッセージをください。)

文末(カンマ不要)

Call me whenever you have time.

(時間があるときはいつでも、電話して。)

方法の一般化

However you solve the problem, show your steps.

(問題はどんな解き方でもよいので、手順を見せてください。)

「しかし」の however

We planned well; however, the weather changed.

(計画は十分だった。しかし、天気が変わった。)

語句メモ: 主節=文の中心になる文/ 従属節=主節を補足する部分。「When/If/Whenever 〜」などで始まります。

よくある誤り・落とし穴(読み替え&言い換えで回避)

混同 however + S + V(方法の一般化)と However,(しかし)は別物。

× *However, you like, submit the file.

Submit the file however you like.

時制 未来の内容でも、時間・条件の従属節は現在形。

× *Whenever you will finish, we’ll leave.

Whenever you finish, we’ll leave.

Whenever you finish, we’ll leave.

(あなたが終わったらいつでも、私たちは出発する。)

文型 方法however + S + V)と 程度however + 形/副)を区別。

× *However difficult you study, you succeed.

However difficult it is, keep studying.

However difficult it is, keep studying.

(それがどんなに難しくても、勉強を続けよう。)

語い whenever + S + V は節を導く。anytime は副詞、any time は名詞句。

× *Call me whenever.(文脈がないと不自然)

Call me anytime.Call me whenever you like.

Call me anytime.

いつでも電話して。)

スペル wherever / whenever / however1語*where ever は不可。

We’ll help you wherever we can.

× *We’ll help you where ever we can.

カンマ 文末の従属節の前に不要なカンマを置かない。

× *We’ll start, whenever you’re ready.

We’ll start whenever you’re ready.

We’ll start whenever you’re ready.

(あなたの準備ができたときはいつでも、始めます。)

不定詞 *however to V は不可。how to V を使う。

× *I learned however to code.

I learned how to code.

I learned how to code.

(私はどうやってコーディングするかを学んだ。)

コツ: 迷ったら no matter where/when(譲歩)や in whatever way(方法)に一度言い換えて意味が通るか確認 → その後、元の形に戻すとミスが減ります。

ミニ演習(wherever / whenever / however:クイックチェック)

下の問題で「場所wherever時間whenever方法however + S + V」の区別と、 カンマ・時制の感覚を素早く確認しましょう。
ヒント:no matter where/whenin whatever way に置き換えて意味が通れば正解に近いです。

  1. 選択
    Call me ________ you arrive. (到着したときはいつでも電話して。)
    候補:whereverwheneverhowever

    Call me whenever you arrive.

    (到着したときはいつでも、電話して。)

    ポイント 合図が「時間」なので wheneverwherever は場所、however は方法。
  2. 選択
    Sit ________ you like. (好きな席に座ってください。)
    候補:whereverwheneverhowever

    Sit wherever you like.

    どこでも好きな席に座ってください。)

    ポイント 場所の自由」。姿勢や方法なら however you like になる。
  3. 選択
    Explain it ________ it makes sense to everyone. (全員に伝わるやり方で説明して。)
    候補:whereverwheneverhowever

    Explain it however it makes sense to everyone.

    (みんなに分かるどんな方法でもいいので説明して。)

    ポイント however + S + V は「方法の一般化」。in whatever way に置換して意味が通る。
  4. 見分け
    次のうち「どんなに〜でも」を表す正しい文はどれ?
    • A. However you try, keep going.
    • B. However hard it is, keep going.

    However hard it is, keep going.

    どんなに大変でも、続けよう。)

    ポイント 程度の譲歩は however + 形容詞/副詞。A は「方法の一般化」になって意味が弱い。
  5. カンマ
    文頭に従属節が来るとき、正しい句読点はどれ?
    • A. Whenever you’re ready we’ll start.
    • B. Whenever you’re ready, we’ll start.

    Whenever you’re ready, we’ll start.

    (準備ができたときはいつでも、始めます。)

    ポイント 文頭の従属節の後はカンマ必須。文末に置くなら通常カンマ不要。
  6. 時制
    自然なのはどちら?
    • A. We’ll start whenever you will be ready.
    • B. We’ll start whenever you are ready.

    We’ll start whenever you are ready.

    (あなたの準備ができたときはいつでも、始めます。)

    ポイント 時間・条件の従属節は現在形。未来は主節側(will)で表す。
  7. 用法
    意味が正しいのはどれ?
    • A. *However, you like, submit the file.
    • B. Submit the file however you like.

    Submit the file however you like.

    好きな方法でファイルを提出してください。)

    ポイント However, は「しかし」の接続副詞。however + S + V(方法)と混同しない。
  8. 意味
    次の文は「毎回必ずではない」という含みがあります。日本語として自然なのは?
    I don’t go jogging whenever it rains.

    I don’t go jogging whenever it rains.

    (雨のときいつでも必ず走らないわけではない=雨でも走ることもある。)

    ポイント not ... whenever は「every time ではない」の含み(部分否定)。完全否定なら I never jog when it rains.
  9. 表現
    自然な文はどれ?
    • A. Explain it however best helps them.
    • B. *Explain it however to help them.

    Explain it however best helps them.

    (彼らの助けに最もなる方法で説明して。)

    ポイント however best + V は自然。*however to V は不可で、how to V が正しい。

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