英語学習 | Learning English

TOP > 英文法  > 数量形容詞

数量形容詞

Lesson 074

目次

数量形容詞

    ( 代 ) 名詞 の 性質や状態 を表す形容詞に対し、数量形容詞は ( 代 ) 名詞 の 数や量 を表します。 数量形容詞には 不定の数量 を表す 不定数量形容詞確定した数量 を表す 数詞 があります。 ここでは不定数量形容詞について説明します。

不定数量形容詞の種類

不定数量形容詞の種類と不定数量形容詞が修飾できる名詞の種類を以下の表で示します。

不定数量形容詞意味可算名詞不可算名詞
単数複数
both両者の、両方の
all全体の、全部の、あらゆる
anyどんな ~ でも、すべての
someいくらかの、多少の
noひとつも ~ ない、どんな ~ もない
eitherどちらか一方の
neitherどちらの ~ も ~ でない
eachおのおのの、各自の
everyすべての、~ ごとに、~ おきに
enough十分な
few少しの
little少しの
severalいくつかの、いろいろの
many多数の、数々の
much多くの、多量の
moreもっと多い、より多くの
mostもっとも多い、最高の

allbotheacheveryanysomeeitherneither については Lesson 061:不定代名詞 で説明していますのでここでは省きます。

manyの用法

   many は 「 たくさんの 」 という意味で、数が多い ことを表す形容詞で、数えられる名詞を修飾し、主に否定文や疑問文で用いられます。 肯定文では主語の修飾語として用いられたり、「 how 」「 very 」「 too 」 「 so 」「 as 」とともに用いられますが、それ以外は通常 many の代わりに 「 a lot of 」「 a large [ great ] number of 」 「 plenty of 」などが好まれる傾向にあります。

Did he make many grammatical mistakes?

( 文法上の誤りをたくさん犯しましたか。 )

He doesn't read many books.

( 彼はあまり本を読まない。 )

Many people witnessed the accident.

( 多くの人々がその事故を目撃した。 )

How many eggs are there in the refrigerator?

( 冷蔵庫に卵がいくつありますか。 )

  形式的な文では、「 数々の 」 という意味で 「 many a + 単数可算名詞 」 の表現も用いられます。意味は複数ですが語の形式は単数扱いされます。 また 「 many and many a + 単数可算名詞 」 にすると更に意味が強まります。

Many a man comes and goes.

( 多くの人が往来する。 )

many and many a time.

( 何度も何度も。 )

muchの用法

   much は 「 たくさんの 」 という意味で 量が多い ことを表す形容詞で、数えられない名詞を修飾し、主に否定文や疑問文で用いられます。 肯定文では主語や主語の一部として用いられたり、「 how 」「 very 」「 too 」 「 so 」「 as 」などと共に用いられますが、それ以外は通常 much の代わりに 「 a lot of 」「 a great [ good ] deal of 」 「 plenty of 」などが好まれる傾向にあります。

Much effort will be required.

( たいへんな努力が必要となるだろう。 )

I don't drink much wine.

( あまりワインを飲まない。 )

How much are eggs?

( 卵はいくらですか。 )

You spend too much money.

( あなたはお金を使いすぎる。 )

I know how very much pain you have suffered.

( どんなに苦労されたか知っています。 )

fewの用法

few数が少ない ことを表し、little量が少ない ことを表します。

5 - 1.  「 few 」単独で用いる場合

   無冠詞の few は 「 ほとんど ~ ない 」「 わずかの 」という否定的な意味になります。口語では「 ほとんどない 」ことを強調するために 「 very 」を付けることがよくあります。

He has ( very ) few friends.

( 彼には友達がほとんどいない。 )

He is a man of few words.

( 彼は口数の少ない人だ。 )

She bought few books at that bookstore.

( その書店でほとんど本を買わなかった。 )

5 - 2.  「 a few 」となる場合

   「 a few 」 は 「 少しはある 」 「 ないことはない 」 という肯定的な意味になります。口語では「 少ない 」ことを強調するために 「 only 」を付けることがよくあります。

He has a few friends.

( 彼には友達が少しいる。 )

Only a few people attended the lecture.

( その講演に出席した人はごくわずかだった。 )

She will come back in a few days.

( 彼女は近日中に帰ってくるだろう。 )

littleの用法

few数が少ない ことを表し、little量が少ない ことを表します。

6 - 1.  「 little 」単独で用いる場合

   無冠詞の little は 「 ほとんどない 」「 少ししかない 」という否定的な意味になります。口語では「 ほとんどない 」ことを強調するために 「 very 」を付けることがよくあります。

We had ( very ) little snow last year.

( 去年は雪が 実に 少なかった。 )

Office jobs require little physical effort.

( オフィス勤めには肉体的な労力はほとんど必要としない。 )

There is little hope of her recovery.

( 彼女が回復する望みはまずない。 )

6 - 2.  「 a little 」となる場合

   「 a few 」 は 「 少しはある 」 「 わずかながらある 」 という肯定的な意味になります。口語では「 少ない 」ことを強調するために 「 only 」を付けることがよくあります。

There's a little hope.

( 希望が少しある。 )

I give her a little trouble.

( 彼女に少し迷惑をかけた。 )

A little care could have prevented the accident.

( 少しの注意でその事故は妨げただろうに。 )

enoughの用法

   enough は 「 必要なだけの 」「 十分な 」という意味で、「 数 」「 量 」 だけではなく 「 程度 」「 度合い 」 を表すときにも用いられます。 名詞の後ろに置くこともありますが、前に置くほうが強調的で好まれます。

7 - 1.  基本用法

Thank you, that's enough.

( ありがとう、それで十分です。 )

We have enough water.

( 水は十分にある。 )

7 - 2.  「 enough + 名詞 + for ~ 」

「 ( ~ に ) 十分な、不足のない 」 という意味を表します。

Do you have enough time for lunch?

( 昼食をとる時間がありますか。 )

Are there enough chairs for everyone?

( 全員が座れる十分な椅子がありますか。 )

7 - 3.  「 enough + 名詞 + to do

「 ( ~ するのに ) 十分な 」という意味を表します。

He doesn't have enough sense to realize his mistakes.

( 彼には自分の間違いを悟るだけの分別がない。 )

There's enough money to buy a house.

( 家を買えるだけの金はある。 )

7 - 4.  「 enough + 名詞 + forto do

「 ( 人が ) ( ~ するのに ) 十分な 」という意味を表します。

There's enough room for five people to sit at the table.

( テーブルには 5 人が座る余地がある。 )

He has enough money for Susan to buy a car.

( スーザンが車を買うだけのお金が彼にはあります。 )

severalの用法

   several は 「 いくつかの 」 という意味を表します。おおむね 3, 4, 5 程度の数を表し few より多く many よりは少ない。また some のように漠然とした感じはない。

He can speak several languages.

( 彼は数か国語を話すことができる。 )

I met her several times.

( 私は彼女に何回か会ったことがある。 )

Several people have asked me where she is.

( 数人の人が彼女の居所を私に聞いた。 )

noの用法

no は 「 少しも ~ ない 」 という意味で 「 数 」 が ゼロ であることを表し、否定語として扱います。

I have no time.

( 時間がない。 )

No man is without his faults.

( どんな人でも欠点のない人はない。 )

Bill is no ordinary scholar.

( ビルは非凡な学者だ。 )

There is no telling what may happen.

( 何が起こるか分からない。 )

No objection.

( 異議なし。 )

<< Lesson 073:形容詞の用法     |     Lesson 075:数詞 >>