注意すべき副詞の用法 |
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Lesson 080 |
目次
veryとmuchの使い分け
どちらも 「 とても 」「 非常に 」 という意味を表します。
very は ( a ) 原級の形容詞、 ( b ) 原級の副詞、 ( c ) 形容詞化した現在分詞、 ( d ) 形容詞化した過去分詞 を修飾します。
much は ( e ) 動詞、 ( f ) 形容詞の比較級、 ( g ) 形容詞の最上級、 ( h ) 副詞の比較級、 ( i ) 過去分詞 を修飾します。
基本的に 現在分詞 は very で修飾し、 過去分詞 は much で修飾されます。
動詞としての性質を失い、形容詞化している過去分詞には much よりも very が好まれます。
( a ) That's a very easy matter for me.
( そんなことは私には朝飯前の仕事だ。 )
( b ) He walked very carefully.
( 彼はとても気をつけて歩いた。 )
( c ) The game was very exciting.
( その試合にはすごくわくわくした。 )
( d ) I am very interested in the game.
( 私はその試合にすごく興味がある。 )
( e ) I don't like that idea much.
( その考え方はあまり好きでない。 )
( f ) It was much larger than I had expected.
( それは私が思っていたよりははるかに大きかった。 )
( g ) This is much the best.
( これはずば抜けてよい。 )
the の前に much を置く必要があります。
( h ) Light travels much faster than sound.
( 光は音よりもずっと早く進む。 )
( i ) She was much shocked by his death.
( 彼女は彼の死によって非常にショックを受けました。 )
基本的に much で動詞を修飾するのは否定文や疑問文の場合のみ、肯定文では very much を用います。
ただし、admire、appreciate、enjoy、prefer、regret などは例外で、動詞の直前に much を置くことで肯定文でも単独で動詞を修飾できます。
( j ) I like a dog very much.
( 私は犬が大好きです。 )
( k ) I much prefer football to rugby.
( 私はラクビーよりフットボールの方がずっと好きです。 )
agoとbeforeの使い分け
どちらも 「 以前に 」 という意味を表します。
ago は 「 現在を基準にした過去 」 という 過去の一時点 を表すため、必ず過去の期間を示す語句と共に用いられ、原則として動詞は ( a ) 過去形 になります。
before は 「 ある時点を基準にして、以前に 」 という 経験 を表します。 ago と違って単独でも使用可能で、( b ) 現在完了形、( c ) 過去完了形 の動詞と共に用いられます。「 once 」 などの語句を伴い ( d ) 過去形 になることもあります。
「 期間を表す語句 + ago / before 」 という語順になります。
( a ) I saw him three years ago.
( 3 年前に彼に会った。 )
( b ) I have met him before.
( 彼には前に会ったことがある。 )
( c ) He told me that he had met her two days before.
( 彼は 2 日前に彼女に会ったと私に言った。 )
( d ) I met my father once before.
( 私は父に一度会ったことがある。 )
already、yet、stillの使い分け
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already の意味
肯定文:すでに ~ ( した )
疑問文:( 驚きなどを表して ) 早くも ~ ( したのか )
否定文:( 驚きなどを表して ) まさか ~ ( しているのではないだろうね )
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yet の意味
肯定文:今なお、依然として
疑問文:すでに ~ ( したか )
否定文:まだ ~ ( していない )
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still の意味
肯定文:今なお、依然として
疑問文:まだ ~ ( しているのか )
否定文:まだ ~ ( していない )
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already の疑問文や否定文は、驚きや不審の気持ちを表すときに用います。
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yet の肯定文は、進行形または継続を表す動詞とともに用いますが、この用法では通常 still が使われます。yet を用いると感情的な表現になります。
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still は前の動作や状態が、現在も継続している場合に用います。
( a ) I have already seen him.
( もう彼に会ってきました。 )
( b ) Has the bell already rung?
( ベルはもう鳴ったのかい。 )
( c ) She isn't up already, is she?
( 彼女はまさかもう起きているのではないだろうね。 )
( d ) She is waiting there yet.
( 彼女はまだそこで待っている。 )
( e ) Have you finished your breakfast yet?
( もう朝食はお済みになりましたか。 )
( f ) I have never yet lied.
( いまだかつて嘘をついたことがない。 )
( g ) She loves him still.
( 彼女は彼のことをいまだに愛している。 )
( h ) Is he still here?
( 彼はまだここにいるのですか。 )
( i ) They still do not know the truth.
( 彼らは依然として真相を知らない。 )
everとonceの使い分け
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ever の意味
疑問文:かつて、いつか、これまでに
否定文:かつて ( ~ することがない )、決して ( ~ しない )
条件文:いつか、いずれ
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once の意味
肯定文:かつて、昔
肯定文:一度、一回
否定文:( ただの ) 一度も ( ~ しない )
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基本的に once を 動詞より前 に置くときは 「 かつて 」「 いつか 」 という意味になり、 動詞の後ろ に置くときは 「 一度 」「 一回 」 という意味になります。
( a ) Did you ever see him while you were in New York?
( ニューヨークにいる間に彼に会いましたか。 )
( b ) I won't ever forget you.
( 決して君のことは忘れない。 )
( c ) Come and see us if you are ever in Tokyo.
( 東京に来ることがあったら遊びにいらっしゃい。 )
( d ) She was once very beautiful.
( 彼女はかつて大変な美人だった。 )
( e ) I have been to China once.
( 中国に一度行ったことがある。 )
( f ) I haven't met him even once.
( 一度も彼に会ったことがない。 )