原級による比較表現(as 〜 as)
as + 形容詞 / 副詞(原級) + as で「〜と同じくらい…だ」を表します。 このレッスンでは、肯定・否定の基本形、間違えやすい類似表現、倍数の言い方まで 手順を追ってやさしく解説します。 ※ “as well as” は比較ではないので注意。目次から区別ポイントへジャンプできます。
Lesson 082▮ 目次
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1. 同等比較の基本:as + 原級 + as
意味は「〜と同じくらい…」。
as + 形容詞/副詞(原級) + as -
2. 否定:not as/so + 原級 + as
「〜ほど…でない」。
soは形式的/やや硬め -
3. 紛らわしい表現:as well as(比較ではない)
意味は「〜だけでなく」。as 〜 as と混同に注意
-
4. 倍数表現:X times as + 原級 + as
「〜のX倍…」。数量・面積・年齢などで頻出
-
🧾 総まとめ:原級による比較表現の要点チェック
型・否定・紛らわしい表現・倍数表現を一気に確認
1. 同等比較の基本(as + 原級 + as)
as + 形容詞 / 副詞(原級) + as で「〜と同じくらい…だ」を表します。
形容詞は「性質・状態」(tall, important など)、副詞は「動詞のしかた」(quickly, well など)を表す語です。
ここでは骨格(型)と意味を、最短ルートでつかみます。
概要
まずは「誰(何)が、何について、誰(何)と同じくらいなのか」の3点を決めます。次に
as のあいだに入れる語が 形容詞(性質・状態)か 副詞(動詞のしかた)かを判断します。
- 形容詞を使うとき(be動詞が多い)…例:
He is as tall as you.(背の高さ) - 副詞を使うとき(一般動詞と相性が良い)…例:
She runs as fast as Tom.(走る速さ) - 数・量を比べるとき…
as + many/much + 名詞 + as
many=数えられる名詞(books, cars)/ much=数えない名詞(water, time)
型(パターン)と意味:最重要の骨格
as + 原級 + as:原級=ふつうの形(比較級tallerやmoreは使わない)- 形容詞=性質・状態(例:
tall,easy)/ 副詞=動詞のしかた(例:fast,well) as + many/much + 名詞 + asで数・量を比べる(many=数えられる / much=数えない)- ニュアンス調整語:
just(まさに),almost / nearly(ほとんど),exactly(きっちり)を 前側のasの前に置ける - 後半は文脈によって動詞を省略可:
… as she (does).→… as she.
| 用途 | 型(コード) | 意味 | ミニ例 |
|---|---|---|---|
| 性質(形容詞) | S + be + as + adj + as + 比較対象 |
〜と同じくらい(性質) | as tall as you |
| しかた(副詞) | S + V + as + adv + as + 比較対象 |
〜と同じくらい(しかた・程度) | as quickly as Tom |
| 数(可算) | as + many + 名詞複数 + as + … |
〜と同じくらい多くの… | as many books as… |
| 量(不可算) | as + much + 名詞 + as + … |
〜と同じくらいの量の… | as much time as… |
| ニュアンス調整 | just / almost / nearly / exactly + as + 原級 + as |
ぴったり/ほぼ 等の微調整 | just as important as… |
※ as well as は「〜だけでなく」で、比較表現ではありません(詳細はセクション3)。
文の作り方(手順で迷子ゼロ)
まずは「何について同じくらいなのか(背の高さ・速さ・量など)」を決め、骨格
as + 原級 + as に当てはめます。原級=語のふつうの形で、taller や more のような比較級は使いません。
-
Step 1
比べる中身を決める(性質? しかた? 数・量?)
例:背の高さ・重さ・静かさ・走る速さ・本の数・水の量 など。 -
Step 2
語の種類を選ぶ
- 形容詞(adjective)=性質・状態を表す語。例:
tall,easy,important - 副詞(adverb)=動詞の「しかた・程度」。例:
fast,well,carefully - 数・量=
as + many/much + 名詞 + asの形を使う
many=数えられる名詞(books,cars)/ much=数えない名詞(water,time)
- 形容詞(adjective)=性質・状態を表す語。例:
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Step 3
動詞と形を決める
S + be + as + 形容詞 + as + 比較対象(性質)S + V + as + 副詞 + as + 比較対象(しかた・程度)as + many/much + 名詞 + as + 比較対象(数・量)
-
Step 4
比較対象を入れる(人・物・代名詞・節など)
口語ではas tall as meもよく使う。テスト向けにはas tall as I amも理解しておく。 -
Step 5
必要なら“調整語”を追加(前の
asの直前)
例:just(まさに),almost/nearly(ほとんど),exactly(きっちり) -
Step 6
重なる動詞は省略可
… as much as she (does)→… as much as she
more tall)。/ many・much の取り違えに注意。/
as well as は「〜だけでなく」で比較ではない(詳しくは別セクション)。
よく使う“調整語”の意味ニュアンス
“同じくらい”にもグラデーションがあります。前側の as の直前に置いて、強さを微調整します。
仕事の文章でも日常会話でも便利です。
| 語 | ニュアンス | 使い方のコツ | ミニ例(型) |
|---|---|---|---|
just |
まさに同じくらい/ぴったり | “強い等しさ”。企画・仕様の一致を強調 | just as + 原級 + as |
exactly |
きっちり・寸分違わず | 数字・規格・手順などの厳密さを強く示す | exactly as + 原級 + as |
almost |
ほとんど同じ(わずかに足りない含み) | 「あと少しで同じ」=控えめ評価に最適 | almost as + 原級 + as |
nearly |
ほぼ同じ(almostと近い) |
英語圏でよく使う。ビジネス文でも自然 | nearly as + 原級 + as |
about |
おおよそ同じ(ざっくり) | 正確さより「目安」を伝えるとき | about as + 原級 + as |
quite |
十分に同じくらい/(not quite=完全ではない) | 肯定よりも not quite as … が自然 |
(not) quite as + 原級 + as |
every bit |
一寸の違いもなく(強調的) | 書き言葉寄り。力強い対等さを表現 | every bit as + 原級 + as |
nowhere near |
まったく…には及ばない | 否定的な強い差。評価の線引きを明確化 | nowhere near as + 原級 + as |
置き場所は前の as の直前:[調整語] + as + 原級 + as …。肯定での so 〜 as は基本使わず、否定は not as/so 〜 as(次セクション)。
比較対象のバリエーション
比較対象とは、後ろの as のあとに置く「誰(何)と同じくらいか」を示す部分です。
具体物(人・物)だけでなく、代名詞や文(S + V)が来ることもあります。繰り返しになる語は
省略したり、one / ones で置き換えたりできます。
| 比較対象のタイプ | 型(コード) | ポイント | ミニ例(型) |
|---|---|---|---|
| 名詞・固有名詞 | as + 原級 + as + 名詞 |
人・物・場所など。いちばん基本 | as safe as Singapore |
| 代名詞(you / me など) | as + 原級 + as + 代名詞 |
会話では as tall as me が自然。テスト対応なら as tall as I am も知っておく。
|
as tall as you / I am |
| 節(S + V) | as + 原級 + as + S + V |
後半が文になるタイプ。重複する動詞は省略可:do / be / will / can など。
|
as quiet as we hoped (it would be) |
| 数量(数える/数えない) | as + many/much + 名詞 + as + … |
many=数えられる名詞(books)/much=数えない名詞(water) | as many books as… / as much water as… |
| one / ones に置換 | as + 原級 + as + the + 形容詞 + one(s) |
同じ名詞の繰り返しを避ける。 不可算名詞には使わない。 |
as warm as the black one |
| あいまいさ回避 | as … as + S + V を明示 |
I like her as much as you. は「あなたと同じくらい彼女が好き」か「あなたが(彼女を)好きな程度と同じ」か曖昧。 |
I like her as much as you do. |
as well as は「〜だけでなく」で比較ではない表現。似た話題でも
as soon as のような as + 副詞 + as は「時を表す決まり表現」で、比較の as … as とは別物です。
💬 例文で感覚をつかもう!(同等比較 / as 〜 as)
The coffee is as hot as tea.
(そのコーヒーは紅茶と同じくらい熱い。)
🔧 hot は「熱い」。as + 形容詞 + as で性質(温度)の「同じくらい」。
💡 比較対象(tea)は名詞。as … as の間に「原級(ふつうの形)」hot を入れるのがコツ。
He speaks as clearly as our teacher.
(彼は先生と同じくらいはっきり話す。)
🔧 clearly は「はっきりと」。動作(話す)の「しかた」は副詞で表現します。
💡 型:S + V + as + 副詞 + as + 比較対象。
They have as many customers as we do.
(彼らは私たちと同じくらい多くの顧客がいる。)
🔧 many は「数えられる名詞(customers)」に使います。複数形に注意。
💡 型:as + many + 名詞複数 + as + …。最後の do は重複動詞の省略を補う助け。
We need as much water as the plants do.
(私たちは植物と同じくらいの量の水が必要だ。)
🔧 much は「数えない名詞(water)」用。many との区別が重要。
💡 動詞が同じとき、後半は do/are などで省略を支えられます。
Her idea is just as creative as yours.
(彼女のアイデアはあなたのとまさに同じくらい創造的だ。)
🔧 just は「ぴったり・まさに」の強い等しさ。置き場所は前の as の直前。
💡 creative(創造的な)は形容詞。
This table is exactly as wide as that one.
(このテーブルはあのテーブルときっちり同じ幅だ。)
🔧 wide は「幅が広い」。同じ名詞の繰り返しは one で置換可能。
💡 exactly は「厳密に」。数値や規格の一致を強く示すときに有効。
The junior team is nearly as strong as the senior team.
(ジュニアチームはシニアチームとほぼ同じくらい強い。)
🔧 nearly は「ほぼ」。almost と近い意味で、あと少しで同等という含み。
💡 strong は「強い」。スポーツ・組織の実力にも使える形容詞。
Our solution is every bit as safe as the competitor’s plan.
(私たちの解決策は競合の案と一寸の違いもなく同じくらい安全だ。)
🔧 every bit は強い強調。「完全に同等」を丁寧に言う書き言葉寄りの表現。
💡 competitor は「競合」。ビジネス文脈でよく登場。
The test was nowhere near as difficult as we feared.
(テストは私たちが恐れていたほどにはまったく難しくなかった。)
🔧 nowhere near は「はるかに及ばない」。強い差を出す否定的ニュアンスの調整語。
💡 difficult は「難しい」。比較はしているが、as … as の型はそのまま維持。
She is as patient as I am.
(彼女は私と同じくらい忍耐強い。)
🔧 口語では as … as me も可。テスト対応なら I am を明示しておくと安全。
💡 patient は「我慢強い」。性質なので形容詞を使う。
I love you just as deeply as before.
(私は今も、以前と同じくらい深くあなたを愛している。)
🔧 deeply は「深く」。副詞なので動詞 love を修飾します。
💡 比較対象は時間の基準 before(以前)。人や物に限らず「時」と比べることもできます。
These shoes are as comfortable as the blue ones.
(この靴は青い靴と同じくらい履き心地がよい。)
🔧 同じ名詞(shoes)の繰り返しを避けるために ones を使う。不可算名詞では使えない点に注意。
💡 comfortable は「快適な・履き心地がよい」。
The city is as quiet at night as it is at dawn.
(その街は夜も夜明けのときと同じくらい静かだ。)
🔧 後半を it is … と文で受けるタイプ。場面(at night / at dawn)を比べています。
💡 「同じ主体(city)の性質を時刻で比較」=応用例として頻出。
They worked as hard as the seniors.
(彼らは先輩たちと同じくらい一生懸命に働いた。)
🔧 hard は副詞で「一生懸命に」。形容詞 hard(固い) と綴りは同じでも意味が違います。
💡 型:S + V + as + 副詞 + as + 比較対象。動詞にかかる語は副詞を選ぶのが自然。
Section 1:FAQ(as + 原級 + as の実務ポイント)
現場でつまずきやすい疑問を、大人にも子どもにも伝わる言葉で整理しました。
例文は必要最小限にし、語の意味・選び方・配置位置まで丁寧に解説します。
原則はas + 原級 + as。so 〜 as は
否定文でよく使われる古めの型です(肯定ではまれ)。
- 肯定なら
as … asが自然:It’s as easy as it looks. - 試験ではどちらも読めるようにしておくと安心。
形容詞=人・物の性質(be動詞と相性)/ 副詞=動詞の「しかた」。 fast は形容詞にも副詞にもなり、 hard は副詞だと「一生懸命に」を表します。
型の目安:
S + be + as + 形容詞 + as(性質:fast, tall, important)S + V + as + 副詞 + as(しかた:fast, hard, well)
使えます。as + few + 可算名詞複数 + as/ as + little + 不可算名詞 + as で「〜と同じくらい少ない」を表現します。
※ as ... as possible は「できるだけ〜」=最上級の言い換えに近い用法(下のQ10参照)。
会話では as … as me も一般的。試験やかたい文では as … as I am のように動詞まで補うと安全です。
※ as … as me は口語的と覚えておけばOK。
2通りに読めるので、動詞を補ってあいまいさを消しましょう。
※ as much as は「量(程度)」の比較。動詞を1つ足すだけで誤解を避けられます。
前側の as の直前に置きます。 × as almost long as とはしません。
just=まさに/exactly=きっちり/almost/nearly=ほとんど。
前半と同じ動詞が続くとき、省略しても意味が同じならOK。 動詞が違う場合やあいまいなら省略しないほうが安全です。
※ 読み手が迷いそうなら does / is / will を補うのが親切。
the same + 名詞 + as は「同一の種類・規格」を、as + 形容詞 + as は「程度」を強調します。
慣用で「事実上・ほとんど」を表すことがあります。 完全一致ではないが、実質的に同等という含みです。
※ 文脈で「実質同じ」をほのめかす便利な言い方。
形は as … as ですが意味は「できるだけ〜」。最上級(the + 最上級)の言い換えに近い、限界まで引き上げる表現です。
as … as possible=限界まで。as … as (I) canに置換可。- 同等比較(=他と同じくらい)とは目的が違う点に注意。
はい。× as more tall as のように 比較級は入れません。原級=ふつうの形を置きます。
※ 比較級は「A より」のときに使います(別セクション)。
いいえ。決まり表現(接続詞句)で、時間・条件を表します。as + 原級 + as の比較とは別物です。
※ 意味が似て見えても、文法カテゴリが違います。
2. 否定:not as / so + 原級 + as
not as + 形容詞 / 副詞(原級) + as で「〜ほど…ではない」を表します。
原級=語のふつうの形(例:tall, fast, careful)。比較級(taller, more careful)は使いません。
※ not so + 原級 + as も可(やや形式的・古め)。肯定文では as … as を使うのが一般的です。
導入
「同じくらい(=セクション1)」のメーターを思い出してください。
否定の not as … as は、その針が目標より少し(または大きく)下にあることを穏やかに伝える言い方です。
角の立ちにくい表現なので、ビジネスでも日常でも使われます。
- 形容詞(adjective)で性質を否定:
S + be + not as + 形容詞 + as + 比較対象
例:性質=大きさ・高さ・重要度など。 - 副詞(adverb)で「しかた」を否定:
S + V + not as + 副詞 + as + 比較対象
例:速く・上手に・丁寧に など動作の程度。 - 数・量:
not as + many/much + 名詞 + as …
many=数えられる名詞(tickets,books)/ much=数えない名詞(time,money)。 - so の扱い:
not so … asもOKだが、現代の肯定では使わないのが普通。
not as + 原級 + as。× not as more ~ as(比較級を入れない)。
型(パターン)と意味:中核
S + be + not as + adj + as + 比較対象:性質が届かない。S + V + not as + adv + as + 比較対象:動作の「しかた」が届かない。not as + many/much + 名詞 + as + …:数・量が届かない。not so + 原級 + as:否定では可(形式的・やや古め)。- 省略: 後半の動詞が同じなら省ける(
do / be / will等)。読み手が迷う場合は補うのが親切。
| 用途 | 型(コード) | 意味 | ミニ例(型) |
|---|---|---|---|
| 性質(形容詞) | S + be + not as + adj + as + … |
〜ほど(の性質)ではない | not as tall as … |
| しかた(副詞) | S + V + not as + adv + as + … |
〜ほど(のしかた)ではない | not as carefully as … |
| 数(可算) | not as + many + 名詞複数 + as + … |
〜ほど多くの…ではない | not as many tickets as … |
| 量(不可算) | not as + much + 名詞 + as + … |
〜ほど多くの量ではない | not as much time as … |
| 形式的 | not so + 原級 + as |
否定で用いられる古めの型 | not so easy as … |
not as tall as ≒ shorter than/not as convenient as ≒ less convenient than。ただし、語感(ていねいさ・角の立ちにくさ)で使い分けましょう。
文の作り方(迷子にならない6ステップ)
「同じくらい」ではなく「〜ほど…ではない」を丁寧に言うのが
not as + 原級 + as。原級=語のふつうの形(tall, quickly など)で、
taller / more quickly のような比較級は入れません。
-
Step 1
何を比べる? … 性質(高さ・重さ・静かさ)/しかた(速さ・上手さ)/数・量 などを決める。
例:高さ=tall、話す速さ=quickly、お金の量=money。
-
Step 2
語の種類を選ぶ … 形容詞(性質)/ 副詞(動詞のしかた)/ many / much + 名詞(数・量)。
- 形容詞:
tall, quiet, expensive, important… 人・物の性質 - 副詞:
quickly, well, carefully, clearly… 動詞の「しかた」 - many / much:many=数えられる名詞(
books)/ much=数えない名詞(water, time, money)
- 形容詞:
-
Step 3
骨格に当てはめる
S + be + not as + 形容詞 + as + …
S + V + not as + 副詞 + as + …
not as + many/much + 名詞 + as + … - Step 4 比較対象を入れる … 名詞・代名詞・節(S + V)。口語:as … as me/形式寄り:as … as I am
-
Step 5
ニュアンス調整 …
not quite(あと少し足りない)/not nearly(かなり足りない)などを 前の as の直前に置く。例:not quite as easy as …/not nearly as cheap as … - Step 6 重なる動詞は必要に応じて補う/省く … 前半と同じ動詞なら省略可(do / is / will など)。読み手が迷いそうなら補うのが親切。
not as + 原級 + as。× not as more ~ as(比較級は使わない)。
「not as … as」と他の言い方の使い分け
同じ意味でも、言い方で印象が少し変わります。ていねいに弱めたいなら not as … as、
ストレートに差を言いたいなら 比較級(-er / more)+ than、評価を下げるニュアンスを出すなら
less + 形容詞 + than が向きます。
| 表現 | 響き・使いどころ | 相性の良い形容詞 | ミニ例 |
|---|---|---|---|
not as + 原級 + as |
柔らかく、角が立ちにくい。長い形容詞とも相性◎ | convenient, comfortable, reliable, important | not as convenient as … |
-er / more + than |
短くキビキビ。差をハッキリ言う | short, long, old, young, fast, big/more + expensive / efficient | cheaper than … / more efficient than … |
less + 形容詞 + than |
「より劣る」寄りの語感。書き言葉・評価で使用 | reliable, effective, harmful, suitable | less reliable than … |
- 短い基本形容詞(
short, old, long, bigなど)は-er + thanが自然になりやすい。 - 長い形容詞(
convenient, reliable, importantなど)はnot as … as/less … thanと相性◎。 - 印象をやわらげたい場面(レビュー・顧客対応など)は
not as … asが無難。 - 差を強調したい、数値で明快に示したい場面は
-er / more + thanが伝わりやすい。
not as … as はやさしい響き、-er / more + than は明快、less … than は評価を下げる語感。文脈に合わせて選ぼう。
よく使う“否定ニュアンスの調整語”
同じ「not as … as(〜ほど…ではない)」でも、どれくらい届かないかを伝える言葉でニュアンスを細かく調整できます。
置き場所は前側の as の直前です(例:not quite as ~ as)。語順を崩さないのがコツ。
| 語 | 意味(やさしい日本語) | 使いどころ・注意 | 型 |
|---|---|---|---|
not quite as … as |
「完全には同じほどではない」=あと少し足りない | 控えめに差を伝える。丁寧な響き | not quite as + 原級 + as |
not nearly as … as |
「かなり同じほどではない」=差が大きい | 強めの否定。事実をはっきり述べたい時 | not nearly as + 原級 + as |
nowhere near as … as |
「まったく…には及ばない」=非常に強い | インパクトが強い。使い過ぎに注意 | nowhere near as + 原級 + as |
far from + 形容詞 |
「…からはほど遠い」=比較構文ではないが近い意味 | as … as を使わない番外表現 |
far from + adj |
not nearly as ~ as。× not as nearly ~ as としない。
曖昧さの回避(as much as / as many as)
as much as(量・程度)や as many as(数)は便利ですが、誰と何を比べているかが不明確になりやすい表現です。
読み手が迷う場合は、動詞を補うか、目的語を繰り返すことで曖昧さを消します。
| あいまいな文 | どんな解釈? | 安全な書き換え(意味を固定) |
|---|---|---|
I don’t like coffee as much as you. |
①「あなたほどコーヒーが好きではない」 ②「あなたを好きな程度ほどコーヒーは好きではない」 |
① I don’t like coffee as much as you do.② I don’t like coffee as much as I like you.
|
We don’t read as many as they do. |
何を「どのくらい」読むのか不明(本?記事?) | We don’t read as many books as they do. |
as many as 50 people は比較ではなく「50人もの」という多さの強調。文脈で見分けましょう。
高頻度の名詞パターン(数・量)
数える名詞は many、数えない名詞は
much を使います。否定の骨格は
not as + many/much + 名詞 + as …。名詞の性質(可算/不可算)を先に確認しましょう。
| 区分 | 型 | 名詞の例 | よくある動詞 | ミニ例 |
|---|---|---|---|---|
| 可算(数えられる) | not as many + 複数名詞 + as … |
books, seats, tickets, ideas | have / read / sell / offer | not as many books as … |
| 不可算(数えない) | not as much + 名詞 + as … |
water, time, money, information | need / spend / save / use | not as much time as … |
| 少なさを表す | as few + 複数名詞 + as …/as little + 名詞 + as … |
few:books / little:time | use / have / need | as little time as … |
※ as many as 100/as little as $5 は「〜も/〜しか」の強調で、比較ではありません(数量の驚きを伝える定型)。
💬 例文で感覚をつかもう!(否定 as 〜 as)
This model is not as expensive as that one.
(この機種はあの機種ほど高くない。)
🔧 expensive=「高価な」。性質なので be + 形容詞 で述べます。
💡 型:S + be + not as + 形容詞 + as + 比較対象。not as … as で「〜ほど…ではない」。
We didn’t work as efficiently as last quarter.
(私たちは前四半期ほど効率的には働けなかった。)
🔧 efficiently=「効率的に」。動作のしかたは副詞で表します。
💡 期間との比較もOK:as + 副詞 + as + 時の基準(例:last quarter=前四半期)。
The museum didn’t attract as many visitors as last year.
(その博物館は昨年ほど多くの来館者を集めなかった。)
🔧 many + 複数名詞(visitors)。attract=「引きつける/集める」。
💡 型:not as + many + 複数名詞 + as + …。
I don’t have as much time as I used to.
(以前ほど時間がない。)
🔧 much + 不可算名詞(time)。used to=「昔は〜だった(今は違う)」。
💡 過去の自分と比較:as … as + I used to。
The solution is not quite as simple as the diagram suggests.
(その解法は図が示すほど単純というわけではない=あと少し複雑。)
🔧 not quite=「完全には…でない」。suggest=「示唆する」。
💡 置き場所:not quite as + 原級 + as(前の as の直前)。
The backup isn’t nearly as reliable as the main system.
(バックアップは本番システムほど信頼できるわけでは全然ない。)
🔧 reliable=「信頼できる」。backup / main system=ITでよく使う語。
💡 強い差:not nearly as … as=「全然〜ほどではない」。
This prototype is nowhere near as stable as the final product.
(この試作品は製品版ほど安定しているにはほど遠い。)
🔧 prototype=試作品、stable=安定した。非常に強い否定の度合い。
💡 インパクトが強いので、ビジネスでは使い所を選ぶと丁寧。
The weather was not so as warm as we expected.
(天気は私たちが期待したほど暖かくはなかった。)
🔧 not so … as は否定で見かける古めの型。意味は not as … as と同じ。
💡 肯定で so … as は通常使わず、as … as を用いる。
I don’t study as much as my brother does.
(私は兄ほど勉強しない。)
🔧 as much as は「量・程度」の比較。動詞が同じなら does を省略可。
💡 家族比較:学習時間・頻度の表現に便利。
She isn’t as optimistic as I am.
(彼女は私ほど楽観的ではない。)
🔧 代名詞比較は as … as me も口語で可。試験向けには I am を明示すると安全。
💡 optimistic=「楽観的な」。心の性質は形容詞で表す。
We don’t meet as often as we used to, but we stay close.
(私たちは以前ほど頻繁には会わないけれど、今も仲は良いままです。)
🔧 often=「よく/頻繁に」。used to=「昔は〜していた」。
💡 否定でも感情をやわらげる後半の一言(but we stay close)が英語でも効果的。
The report doesn’t contain as many details as the original.
(そのレポートには元の資料ほど多くの詳細が含まれていない。)
🔧 contain=「含む」。details は可算名詞で複数形が基本。
💡 型:not as + many + 複数名詞 + as …。編集・レビューで頻出。
Section 2:FAQ(not as/so + 原級 + as)
型
S + be/V + not as + 原級 + as + …
/ not so + 原級 + as(否定で可)
言い換え
-er / more + than/less + 形容詞 + than
置き場所調整語は前の as の直前
過去と比較するときは before を、今はやめたニュアンスなら anymore / any longer を使います。
いずれも not as … as と相性が良いです。
※「もうしない」強調は anymore / any longer:She doesn’t practice as often anymore.
ほぼ同義ですが語感が異なります。not as many as 500 はやわらかい言い方、
fewer than 500 は数字でハッキリ伝える言い方です。
丁寧なら not as … as expected/planned/predicted。数字と併用なら
lower than / less than が明快です(%や差を言いやすい)。
※ 数値化:Sales were 10% lower than last year.
全否定ではなく部分否定にするには not always / not necessarily を加えます。
not as … as は差の度合いを数字で言いにくいので、
10% lower than / 10% less than を使うのが自然です。
※ × not as high as last year by 10% は不自然。
not as … as I thought / expected / imagined を使います。
比較ではなく「AというよりむしろB」という対比の定型です。名詞・動詞・形容詞に使えます。
そのまま否定にすると硬いので、as … as we hoped / planned などに言い換えるのが自然です。
not as … as は角が立ちにくい表現です。クッション語(currently / at the moment)を添えるとより丁寧。
no longer は完全にやめた、not as … as before は頻度や程度が下がっただけ。
否定では使えますが、現代英語では not as many/much as … のほうが一般的・自然です。
as … as any は「誰にも劣らず=最上級相当」。否定の not as … as は「届かない」意味で真逆です。
※ 否定にしたいなら not as capable as …(特定相手と比較)を使用。
3. 同一対象の二つの側面:as A as B / as much A as B
比較相手が「他の人・物」ではなく、同じ人・同じ物の中の二つの側面を並べて「どちらも同じくらいだ」と伝える表現です。
例:as + 形容詞 + as を二つつなげる/as much a/an + 名詞 + as で「〜でもあり〜でもある」を自然に言えます。
※ as well as(〜だけでなく)は追加の表現で、等しい強さを示すわけではありません。
導入
セクション1・2は「相手と比べて同じ/届かない」でした。ここでは、一人(ひとつ)の中にある二つの性質・役割を、 横に並べて同じ強さで見せます。日本語の「〜でもあり〜でもある」「〜であると同時に〜だ」にあたります。
- 性質 × 性質(形容詞):落ち着いているし、同じくらい自信もある …のような人物描写に最適。
- 役割 × 役割(名詞):先生でもあり友人でもある/リスクでもあり機会でもある のような二面性の提示。
- しかた × しかた(副詞):安全性と効率性など、運用ポリシーのバランスを述べるときに便利。
as well as は「追加」。等しい強さを暗示しません。例:
She is diligent as well as creative.(勤勉なうえに創造的)≠ 等価提示。
型(パターン)と意味:中核
-
形容詞 × 形容詞:
S + be + as + Adj₁ + as + S + be + Adj₂
省略形(文語):… as Adj₁ as Adj₂(S + beを省く)。学習段階では省略しない形が確実。 -
名詞 × 名詞(役割):
S + be + as much a/an + N₁ + as + a/an + N₂
ofを入れてas much of a/an N asとする地域差もあり。冠詞a/anの位置に注意。 -
副詞 × 副詞(しかた):
S + V + as + Adv₁ + as + S + V + Adv₂
ポリシー・運用の「両立」を言うのに向く(例:安全に=効率的に)。
| 用途 | 型(コード) | 意味 | ミニ例(型) |
|---|---|---|---|
| 性質の等価 | S be as Adj₁ as S be Adj₂ |
二つの性質が同じ強さで成り立つ | as calm as (she is) confident |
| 役割の等価 | S be as much a/an N₁ as a/an N₂ |
二つの役割・立場が同じ比重 | as much a teacher as a mentor |
| しかたの等価 | S V as Adv₁ as S V Adv₂ |
二つのやり方が同じ程度 | as safely as (it runs) efficiently |
as much a teacher as(× as a much teacher as)。💡
both A and B は単なる並列で程度の等価までは含意しません。
似た表現との境界線(混同しやすい点)
本セクションの狙いは、同じ主体の二つの側面を「等しい強さ」で並べることです。 下の表で、よく似た表現との違いを一気に確認しましょう。日本語ではどれも「〜でもあり〜でもある/〜だけでなく」と書けますが、 英語では役割が違うため、置き換えると意味や語感が変わります。
| 表現 | 核となる意味 | 使いどころ | 落とし穴 | ミニ例 |
|---|---|---|---|---|
as Adj₁ as S be Adj₂as much a/an N₁ as a/an N₂
|
同一主体の等価提示(A=Bの強さ) | 人物像・製品評価で「バランス」を言いたいとき | 省略しすぎると硬くなる。冠詞 a/an の位置に注意 |
as calm as (she is) confident |
A as well as B |
追加(AにBを加える)※等価の含意はない | 「〜だけでなく…も」:情報を足す | 動詞の単複はAに一致(Tom as well as his friends is ...) | diligent as well as creative |
both A and B |
単なる並列(程度比較はしない) | 「両方ある」を手短に言う | 等価のニュアンスまでは自動的に出ない | both kind and honest |
not so much A as B |
比較ではなく対比・言い換え(AというよりB) | 定義づけ直し・印象の修正に | 「等価」ではない。Aを弱め、Bを立てる | not so much a rule as a guideline |
as good as + 形/過去分詞 |
「ほとんど〜同然」=実質同等の慣用 | 結果が確定的な場面(契約成立同然 など) | as A as B とは別物(等価提示ではない) |
as good as done |
equally A and B |
副詞で同程度を示す簡潔形 | 口語・見出しで手早くバランスを示す | 精密な対比は苦手(詳述は as ... as が有利) |
equally safe and efficient |
as well as の主語一致:Tom as well as his friends is coming.(動詞は Tom に一致)。
文の作り方(迷子にならない5ステップ)
「等価提示」は、同じ主体の二つの側面を対称に並べることが命。手順に沿えば迷いません。
-
Step 1
主体(S)を決める … 人・製品・計画など、一つに固定。
例:She / This project / The system
-
Step 2
二つの側面を選ぶ … 性質(形容詞)/役割(名詞)/しかた(副詞)。
- 形容詞:
calm, confident, reliable, creative - 名詞:
a leader, a mentor, a risk, an opportunity - 副詞:
efficiently, safely, clearly, fairly
- 形容詞:
-
Step 3
型を選んで骨格を置く
S + be + as + Adj₁ + as + S + be + Adj₂
S + be + as much a/an + N₁ + as + a/an + N₂
S + V + as + Adv₁ + as + S + V + Adv₂ -
Step 4
対称性をそろえる … Adj↔Adj / N↔N(
a/anの位置も対称)/ Adv↔Adv。例:as much a risk as an opportunity(冠詞の位置は much の後)。 -
Step 5
省略は「最後に」判断 … 文語では
as Adj₁ as Adj₂のように動詞を省くこともあるが、学習・実務では 動詞を残すと読みやすい。
as a much risk as → ○ as much a risk as。
よく使う語と相性
「等価提示(as A as B / as much A as B)」は、語の種類(形容詞・名詞・副詞)をそろえると読みやすく、説得力が出ます。 下の早見表は、評価文やレビューでよく映える“相性の良いペア”です。単語はやさしい英語でも内容は大人向けに、バランスよく褒めるイメージで使えます。
| 型 | おすすめペア | 場面 | ミニ例(型) |
|---|---|---|---|
| 形容詞型 |
humble(謙虚) × ambitious(野心的)simple(シンプル) × elegant(上品)practical(実用的) × innovative(革新的)
|
人物像・デザイン・方針の評価 | as humble as (he is) ambitious |
| 名詞型 |
a scientist × an artista mentor × a leadera compromise × a solution
|
役割・立場・性格づけ | as much a mentor as a leader |
| 副詞型 |
clearly × politelyquickly × accuratelyfairly × openly
|
コミュニケーション・運用方針の両立 | as quickly as (it responds) accurately |
as much a/an N as の冠詞位置を固定。
ありがちな落とし穴
-
冠詞の位置ミス(名詞型):×
as a much leader as→ ○as much a leader as。「much」がaの前に来るのが決まり。 -
主語のブレ:同一人物の二側面を言いたいのに、後半で別の人に変えると意味が変わる。
意図が「同一主体」なら、後半も同じ主語にする。
- 語種の不一致:Adj(性質)と N(名詞)を左右で混ぜない。対称を保つ。
-
省略しすぎ:
as Adj as Adjのように動詞を全て省くと文語調で硬くなる。学習・ビジネスでは 動詞を残すと親切。 -
as well asとの混同:これは「追加」。等価を示したいならas … asを使う。 -
不可算名詞を名詞型に入れる:
as much a water as …は不可。役割を言うならas much a beverage as …のように可算名詞にする。量の比較は別構文(as much water as …)で扱う。 -
副詞の形を忘れる:動作の“しかた”は副詞(
clearではなくclearly)。
💬 例文で感覚をつかもう!(同一主体の二側面を等価に示す)
The proposal is as realistic as it is ambitious.
(その提案は野心的であるのと同じくらい現実的だ。)
🔧 realistic=現実的な/ambitious=野心的な。
💡 骨格:S + be + as + Adj₁ + as + S + be + Adj₂。同じ主体(proposal)の二側面を等価に提示。
She is as gentle as she is strong.
(彼女は優しさと強さを同じくらい持っている。)
🔎 gentle=やさしい/strong=強い。
🧩 「同じ人の二性質」を並べるのがこの型のポイント。
The room is as bright as it is quiet.
(その部屋は静かさと同じくらい明るい。)
🔎 bright=明るい/quiet=静かな。
💡 空間の二条件をバランスよく褒める定番の言い方。
He is as curious as he is disciplined.
(彼は探究心と自己規律を同じくらい備えている。)
🔎 curious=好奇心が強い/disciplined=規律正しい。
💡 「速い×丁寧」など相反しがちな性質を両立している時に映える。
The film is as funny as it is thoughtful.
(その映画は考えさせられるのと同じくらい笑える。)
🔎 funny=おもしろい/thoughtful=思慮深い。
📝 正反対の印象を並べると説得力が出ます。
This plan is as much a challenge as an opportunity.
(この計画は機会であるのと同じくらい挑戦でもある。)
🔧 冠詞の位置:as much a N as a/an N(× as a much N as)。
🔎 challenge=挑戦/opportunity=機会。
He is as much a coach as a friend.
(彼は友人であるのと同じくらいコーチでもある。)
🧩 人の「役割」を並べる時に最適。
🔎 coach=指導者/friend=友人。
The meeting was as much a negotiation as a presentation.
(その会議はプレゼンであるのと同じくらい交渉でもあった。)
🔎 negotiation=交渉/presentation=発表・説明。
💡 会議の「性格」を二面で描写。
English is as much a skill as a subject.
(英語は教科であるのと同じくらい「技能」でもある。)
🧩 練習が必要=skill。学校で学ぶ対象=subject。
💡 学習者の意識づけに効果的な一言。
He is as much of a perfectionist as a pragmatist.
(彼は実務家であるのと同じくらい完璧主義者でもある。)
🔧 of を入れる言い方も自然(地域差)。意味は同じ。
🔎 perfectionist=完璧主義者/pragmatist=現実主義者・実務家。
The service operates as reliably as it operates quickly.
(そのサービスは速さと同じくらい信頼性も高く動作する。)
🔎 reliably=信頼できる形で/quickly=素早く。
💡 「as Adv as it V Adv」型。運用ポリシーの両立を示すのに最適。
We strive to communicate as honestly as we communicate clearly.
(私たちは明瞭さと同じくらい正直さを大切にして伝えるよう努めている。)
🔎 honestly=正直に/clearly=明確に/strive to=〜しようと努める。
🧩 原則やポリシーの語りに向く言い回し。
The engine runs as quietly as it runs smoothly.
(そのエンジンは滑らかに動くのと同じくらい静かに動く。)
🔎 quietly=静かに/smoothly=滑らかに。
💡 動作の「しかた」を二つの副詞で等価に表す典型例。
Section 3:FAQ(as A as B / as much a/an N as)
型
S + be + as + Adj₁ + as + S + be + Adj₂ /
S + be + as much a/an + N₁ + as + a/an + N₂ /
S + V + as + Adv₁ + as + S + V + Adv₂
狙い同一主体の二側面を等しい強さで提示
文語では省略されることがあります(硬め)。学習・実務では残すほうが読みやすく安全です。
※ 省略形:She is as patient as brave.(硬い)
決まりはmuch の後です。× as a much N as にはしません。
どちらも正しいです。of を入れると少し口語的で、その人・物の性質を強調する響きが出ます。長い名詞句の前で収まりが良いことも。
あります:just/every bit/equally など。as … as の直前か文頭に置きます。
※ equally A and B も便利(簡潔だが細かい対比は弱い)。
ほぼ同じ方向(「劣らず」)ですが、こちらは than を用いたやや改まった言い方です。強調の度合いが少し上がります。
はい。前に置いた語に焦点が当たりやすくなります。伝えたい軸を先にするのがコツ。
※ 逆にすると「機会」に焦点:as much an opportunity as a risk。
問題ありません。両立しうる二面性なら説得力が出ます。論理的に同時に成り立たない対(big × small など)は避けます。
本セクションは性質・役割・しかたの等価が中心です。動作量の比較は as much as(量)で扱い、文型が異なります(セクション1参照)。
別物です。Much as S V, ... は譲歩(「〜ではあるが」)。as much a/an N as は等価提示です。
as good as は「ほとんど〜同然」の慣用で、結果がほぼ確定の含意。二側面の等価提示ではありません。
一般に名詞型はカテゴリー名(可算名詞)を使います。固有名詞はカテゴリー化して言い換えましょう。
左右で語の種類(品詞)を合わせるのが鉄則です。性質なら形容詞、役割なら名詞、しかたなら副詞でそろえます。
※ 動作のしかたは副詞:runs as quietly as (it runs) smoothly。
4. 倍率・割合で比べる:twice / X times as … as / half as … as
原級の「同じくらい」を一歩進めて、2倍・3倍・半分のようにスケール(倍率)で比べます。形容詞・副詞の「程度」だけでなく、many / much を使って
数や量を比較することもできます。レポートやプレゼンで数字を説明する時に必須の表現です。
※ 誤解を生みやすい times larger than は避け、X times as … as / X times the N of を使うのが安全です。
導入
「A と B は同じくらい」(as … as) を、今度は 倍率で表します。たとえば
twice(2倍)、three times(3倍)、half(半分)、one and a half times(1.5倍)など。
「どれだけ大きい/速い/多いか」を数値でくっきり言えるのが強みです。
- 形容詞・副詞の倍率:
twice as fast as/three times as heavy as - 数・量の倍率:
twice as many books as(可算/個数)/twice as much water as(不可算/量) - サイズ名詞で明確化:
twice the size/length/price of(数値レポートで明瞭)
型(パターン)と意味:中核
-
形容詞・副詞の倍率:
S + be/V + X times as + Adj/Adv + as + 基準
X=2 はtwice、X=3 はthree times。例:twice as fast as -
数・量(many / much):
X times as many + 可算名詞 + as …
X times as much + 不可算名詞 + as …
個数はmany、量はmuch。 -
サイズ名詞(size/length など):
S + be + X times the N of + 基準
例:twice the size of/three times the length of。 -
半分・1.5倍・%表現:
half as + Adj/Adv + as …(半分)/one and a half times as … as …(1.5倍)/150% as … as …(=1.5倍) -
動詞で増減を言う:
double / triple(2倍/3倍になる・にする)/increase/decrease by 50%(50%増/減)/increase to 150%(150%という最終値)
| 用途 | 型(コード) | 意味 | ミニ例(型) |
|---|---|---|---|
| 程度(形容詞/副詞) | X times as Adj/Adv as … |
基準のX倍の程度 | twice as fast as … |
| 個数(可算) | X times as many N as … |
基準のX倍の個数 | twice as many users as … |
| 量(不可算) | X times as much N as … |
基準のX倍の量 | three times as much water as … |
| サイズ名詞で明確化 | X times the N of … |
サイズ/長さ/価格などを数値的に明瞭に | twice the size of … |
| 半分・1.5倍・% | half / one and a half times / 150% as … as … |
柔らかい言い換えや比率表示 | half as heavy as … |
| 増減を動詞で | double / increase by / increase to |
by=増減量、to=最終値 |
Sales increased by 50%. |
three times as large as A / three times the size of A は明確。
three times larger than A は解釈が揺れるため、学習・実務では避けましょう。💡 by vs to:
increased by 50%=「50%増」、increased to 150%=「150%という最終値」。
バリエーションと“安全な”言い換え
倍率表現は場面や相手に合わせて言い換えられると誤解が減ります。下表は伝わりやすさ(安全度)とともに、代表的な言い方を整理したものです。 数学的に誤解されやすい言い回しは避け、as … as を核にした表現か、 the size/length of 型を使うのが安全です。
| 用途 | 推奨の言い方(安全) | 代替(目的により) | 説明 | ミニ例 |
|---|---|---|---|---|
| 2倍 | twice as Adj/Adv as … |
double the N of …(名詞型) |
明快で会話・文書どちらでも自然。 | twice as fast as … |
| 3倍以上 | X times as Adj/Adv as … |
X times the N of … |
測定名詞(size/length/price 等)で数値説明に強い。 | three times the length of … |
| 半分 | half as Adj/Adv as … |
50% as … as … |
「半分」は half が最も直感的。 |
half as heavy as … |
| 1.5倍 | one and a half times as … as … |
150% as … as … |
ビジネス文書では % も可。口頭は one and a half が自然。 |
one and a half times as fast as … |
| 可算名詞の個数 | X times as many N as … |
double/triple the number of … |
「個数」は many、数えられる名詞に使用。 |
twice as many users as … |
| 不可算名詞の量 | X times as much N as … |
X times the amount of … |
「量」は much。water, money, time など。 |
three times as much water as … |
| 工学・学術 | by a factor of X |
X-fold(形容) |
厳密な説明に有効。会話ではやや硬め。 | faster by a factor of 3 |
almost(ほぼ)/nearly(ほとんど)/
just(ちょうど)/more than(〜超)/
well over(ゆうに超える)
位置はふつう twice / X times の直前:almost twice as … as / well over three times the size of …。
ありがちな誤解
-
times larger thanの曖昧さ: three times larger than A が 「Aの3倍」か「Aに3倍を足した4倍」か、解釈がぶれます。 three times as large as A / three times the size of A に置き換えましょう。 -
times faster thanも危険: 「3 times faster than A」は「Aの3倍の速さ」か「Aより3倍速い(= 4倍)」か曖昧。 three times as fast as A が安全。 -
byとtoの取り違え: increase by 50%(50%増)/ increase to 150%(最終値が150%)。 目的に応じて使い分けます。 -
many/muchの取り違え: 個数=many、 量=much。 ×twice as many water→ ○twice as much water。 -
単位の迷子:
単位(cm, kg, GBなど)は、the N of 構文の N に合わせると明確。
例:
three times the weight of(kgで説明可能)。 - 「倍」の日本語直訳: 「〜倍<大きい>」は英語だと曖昧。twice as big as / twice the size of のいずれかに統一。
💬 例文で感覚をつかもう!(twice / X times as … as / half / % / the N of / double)
The plan is three times as detailed as the draft.
(その計画は下書きの3倍細かい。)
🔧 骨格:X times as + 形容詞 + as + 基準。detailed=「細部まで詰めた」。
💡 more detailed than でも比較はできますが、three timesで倍率が明確になります。
The pipeline runs three times as efficiently as the previous version.
(その処理ラインは前の版の3倍効率的に動く。)
🔎 efficiently=効率よく。動作の「しかた」は副詞で表す。
🧩 「処理が速いだけでなく、無駄が少ない」ニュアンスを一言で伝えられます。
Our team closed twice as many tickets as last week.
(チームは先週の2倍のチケットを処理した。)
✅ 可算名詞(数えられる名詞)は many を使う:twice as many + 複数名詞 + as。
🧠 tickets=サポート案件の「件数」。
This jar holds two and a half times as much honey as that one.
(このビンはあのビンの2.5倍のはちみつが入る。)
muchは「量」。water / money / time / honey など数えない名詞に使います。
📝 two and a half=「2と1/2」。発音は「トゥー・アン・ダ・ハーフ」。
This screen has three times the pixel count of the old monitor.
(この画面は旧モニタの3倍の画素数を持つ。)
🧩 the N of は「サイズ/長さ/重さ/価格」などを数値で説明するのに最適。
🔎 pixel count=画素数。resolution(解像度)より「個数」が明確。
This laptop is half as heavy as my old one.
(このノートPCは前のものの半分の重さだ。)
half as + 形容詞 + as=「〜の半分」。heavy=重い。
💡 反対表現は twice as light as でも可だが、重量は half as heavy のほうが直感的。
The new train is one and a half times as fast as the previous model.
(新型列車は旧型の1.5倍の速さだ。)
口頭では one and a half times が自然。文書では 150% as fast as もよく使う。
🔎 previous=前の、以前の。
The new plan costs 130% as much as the original.
(新プランの価格は元のプランの130%=1.3倍。)
% as much as=金額・コストの比率を明確に示す。
🧮 130%=1.3倍。150%=1.5倍。50%=半分。
The population doubled in ten years.
(その人口は10年で2倍になった。)
double は「2倍になる/にする」。主語が勝手に変化するのは自動詞用法。
🧩 「にする」(他動詞)は下の例10を参照。
They doubled the budget for research.
(彼らは研究予算を2倍にした。)
目的語(the budget)があるので他動詞用法。「何を2倍にしたか」を明確に。
💡 3倍に「する」は triple。
Through optimization, performance improved by a factor of 2.5.
(最適化により性能が2.5倍向上した。)
by a factor of X は数学的に明確な言い方(会話ではやや硬め)。
🧠 「X倍になった」と読み替えやすい表現です。
The premium plan is twice the price of the basic plan.
(プレミアムプランはベーシックの2倍の価格。)
価格・重さ・長さなどは the N of で単位つきの説明に強い。
⚠️ twice as expensive as でもOK。twice more expensive は曖昧なので避ける。
This river is nearly three times as wide as that one.
(この川はあの川のほぼ3倍の幅だ。)
nearly / almost / just over / well over などでだいたいの倍率を表せる。
🔎 wide=幅が広い。
I like you twice as much as before.
(あなたのこと、前より2倍好きになった。)
📝 感情は数えにくいけれど、英語では誇張表現としてよく使われます(やわらかい比喩)。
💡 even more(もっと)だけでも自然。倍率で強調したい時にこの形を。
Section 4:FAQ(twice / X times / half / % / the N of / double)
型
X times as Adj/Adv as … /
X times as many/much N as … /
X times the N of … /
half as … as … /
double / triple /
% as … as …
狙い 数・量・程度を安全に数値化して比較
意味は同じ(2倍)。日常では twice が短く自然、技術資料では two times で数値統一をする場合もあります。
※ 3以上は three/four/five times を使います(thrice は古風)。
すすめません。曖昧に受け取られることがあります。安全な言い換えは次のどちらか。
twice as big as A(A の2倍の大きさ)twice the size of A(A の2倍のサイズ)
the N of 構文の N(weight/length/price など)に単位を紐づけると読みやすいです。
※ 具体的な数値も添えるとさらに明確:… three times the weight of A (9 kg vs. 3 kg)。
どちらも自然。所有構文は簡潔、as … as は文型が安定。
He is twice as old as I am. (彼は私の2倍の年上。)
できません。0 を基準に times 比較は定義できません。差分で言いましょう。
書き方はそのまま、小数は two point three / one point two five と読みます。
目安:X times = (X × 100)% as … as。1.8倍=180%、0.5倍=50%。
- 動詞:増やす/増える …
We doubled the budget. - 形容詞:倍の …
a double portion(倍量の一人前) - 名詞:倍のもの …
Make it a double.(2杯分にして)
money は不可算=much、dollars は可算=many。
She saved twice as many dollars as last year. (彼女は昨年の2倍のドル枚数を貯金した=枚数を数える言い方。)
※ 実務では amount of money(金額)を推奨。
通常は倍率の直前:about/nearly/over + twice/three times。
※ well over(ゆうに〜超)も便利:well over three times the size of …。
避けましょう。twice as … as または two times … に言い換えると誤解がありません。
使えます。factor of 0.5 は半分、factor of 0.8 は20% 減のイメージです。
※ 会話なら half as noisy が平易で◎。
🧾 総まとめ:原級による比較表現の要点チェック
本レッスンは「as … as」を土台に、同等(同じくらい)、否定の同等(〜ほどではない)、
二側面の等価(AでもありBでもある)、そして倍率(2倍・半分・X倍)までを横断的に学びました。
大切なのは、比較する品詞と対象を正しく合わせること(形容詞/副詞・数/量・サイズ名詞など)。
数字が絡む場面では X times as … as と X times the N of を使うと誤解が出にくく、安全です。
many/much・by/to・曖昧表現の回避を徹底
要点クイック表(用途 → 型[コード]→ 意味 → 注意/コツ)
| 用途 | 型(コード) | 意味(短文) | 注意/コツ |
|---|---|---|---|
| 同等(形容詞/副詞) | S + be/V + as + Adj/Adv + as + 基準 |
「基準と同じくらい〜だ」 |
形容詞/副詞は程度を比べる。 例: as tall as / as quickly as
|
| 否定の同等 | not as(= not so 形式的) + Adj/Adv + as … |
「〜ほど…ではない」 |
口語は not as … as が自然。強さの調整: quite / nearly など前に置く。
|
| 二側面の等価 |
as Adj as Adj(並置)/
as much a/an N as
|
「AでもありBでもある」「〜であるのと同じくらい〜でもある」 |
役割・正体は as much a/an N as が明快。例: as much a teacher as a researcher
|
| 倍率(程度) | X times / twice + as + Adj/Adv + as … |
「基準のX倍の程度」 |
X=2は twice。曖昧な times faster/larger than は避ける。
|
| 倍率(数・量) |
X times as many + 可算N + as …X times as much + 不可算N + as …
|
「個数/量がX倍」 |
個数=many、量=much。例: twice as many users / three times as much water
|
| サイズ名詞 | X times the N of …(size/length/price/weight 等) |
「N(サイズ等)がX倍」 |
数値をはっきり示せる。 単位は N に合わせて記述(例:weight → kg)。 |
| 半分・1.5倍・% |
half as … as …(半分)/
one and a half times as … as …(1.5倍)/
150% as … as …
|
「縮小/拡大」を柔らかく数値化 | 口頭は one and a half が自然。文書は % も有効。 |
| 動詞で増減 |
double / triple(2倍/3倍に〈なる/する〉)increase/decrease by %(増減量)/
… to %(最終値)
|
「倍になる/にする」「%増減/到達値」 | by=差分、to=着地値。報告文で混同に注意。 |
times faster/larger than は使わず、X times as … as / X times the N of を基本に。
可算/不可算の区別(many/much)と by/to の使い分けも徹底しましょう。
迷ったときの選び方(すぐ決められるガイド)
何を比べたいのか(性質の程度/数/量/倍率/役割・正体)を先に決めれば、型は自動的に決まります。
-
程度(形容詞・副詞)
速さ・大きさ・静かさなどの「どれくらい?」を比べる →
as + Adj/Adv + as例)as fast as/as quiet as -
否定の程度
「〜ほどではない」を言う →
not as … as例)not as easy as(= それほど簡単ではない) -
数(可算)
個数を比べる →
X times as many + 複数名詞 + as …例)twice as many users as … -
量(不可算)
水・お金・時間など量を比べる →
X times as much + 不可算名詞 + as …例)three times as much water as … -
倍率(2倍・半分)
2倍/3倍/半分を明確に →
twice / X times as … as、 またはX times the N of …例)twice as fast as …/twice the size of … -
役割・正体
「AでもありBでもある」を言う →
as much a/an N as …例)as much a teacher as a researcher -
数値で明確に
長さ・重さ・価格などは測定名詞を使う →
X times the length/weight/price of …
ありがちミスの最終チェック
times faster/larger than の曖昧さを避け、X times as … as/X times the N of に統一。
可算/不可算(many/much)と by/to の区別も必ず確認。
-
曖昧:
times faster/larger than→ three times as fast as / three times the size of に置換。 -
many / much の取り違え:個数=many、量=much。
例)×
as many water→ ○as much water -
by % と to %:by は増減量、to は最終値。
例)
increased by 50%/increased to 150% -
a/an の位置(名詞型):
as much a/an N as(×as much N a)。 - 左右で品詞をそろえる:Adj↔Adj/Adv↔Adv/N↔N。混在は不自然。
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0 を基準に「X倍」は不可:差分で表す(
increased by 200など)。
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原級(as … as)の理解を土台に、比較級・最上級・品詞の基礎を連結して学ぶと、実戦での表現力が一気に伸びます。
下のカードから気になるトピックへどうぞ。