比較級による比較表現
比較級は「形容詞/副詞の比較形（-er / more） + than」で
「〜より…だ」を表す基本ツール。
本レッスンでは、A [比較級] than B を軸に、
less 型、more A than B の言い換え、
the ... , the ...（二重比較）など
“会話で即使える”表現をやさしく整理します。
学習のコツ：身近な2つをくらべて口に出すと、記憶が残りやすくなります。（心理学：生成効果）
▮ 目次
-
1. A [比較級] than B：BよりAだ
much / a little で程度を調整
-
2. less A than B：BほどAではない
not as A as Bとの使い分け -
3. more A than B：BというよりむしろA
同一対象の性質比較（pretty vs. beautiful など）
-
4. The比較級…, the比較級…：〜すればするほど
語順とカンマの位置に注意
-
5. A [比較級] and A [比較級]：だんだん〜
“more and more / better and better” の定番
-
6. -orで終わる語の比較：senior to / superior to
thanではなくtoを使う例外 -
7. the＋比較級 of the two：2つのうち〜な方
比較級にも
theを付ける理由 -
8. (all) the＋比較級＋理由句：〜だからなおさら
all the more / none the less をまとめて理解
-
9. 絶対比較級：比較対象なしでも使う比較級
higher educationなどの定番表現 -
🧾 総まとめ：比較級の要点チェック
型・意味・例外・頻出フレーズを一気に確認
1. A［比較級］than B：BよりAだ
比較級は、「二つをくらべて、どちらがより〜か」をはっきり言う形です。
形は大きく2つ：-er + than と more + 形容詞/副詞 + than。
例：taller than（より背が高い）、more useful than（より役に立つ）。
用語ミニ解説：形容詞＝性質・状態（例：tall, easy）／
副詞＝動作のしかた・程度・頻度（例：quickly, hard, very）。
学習のコツ：身近な2つ（今日と昨日、私と友だち、A店とB店）で 3つの比較文を声に出すと、記憶に残りやすくなります（心理学：生成効果）。
Lesson 083 / Section 1基本の型と文型
「A［比較級］than B」は、文の骨組みを押さえると一気に使いやすくなります。
主語（S）と動詞（V）を決めてから、比較級 + than + 比較相手を置くのが基本です。
すぐ使える3つの型
-
① be動詞＋形容詞
S + be + 形容詞（比較級） + than + B短い形容詞中心（tall → taller,easy → easier）。 状態の比較に向く型。 -
② 一般動詞＋副詞
S + V + 副詞（比較級） + than + B動作の「しかた/速さ」を比較（run faster,work harderなど）。 -
③ more型（長い形容詞・多くの -ly 副詞）
S + be/V + more + 形容詞/副詞 + than + Bbeautiful → more beautiful/quickly → more quickly。 一語で言いにくい長い語はmoreを使う。
押さえるポイント
-
形の選び方
短い形容詞は
-er + than（fast → faster）。 長い形容詞・多くの -ly 副詞はmore ~ than。 -
比較する相手
thanの後ろは名詞/代名詞でそろえる。 対象がズレると不自然になるので、 例：The population of Tokyo is larger than that of Osaka.（Tokyo の population ↔ Osaka の population を対応）。 -
程度の副詞
差を強める：
much / far / a lot / way（口語）。 少し：a little / a bit / slightly。 例：much better than ~/a little taller than ~。 -
スペリングの注意
-y → -ier（happy → happier）、子音＋短母音＋子音は最後を重ねる（big → bigger,hot → hotter）。 不規則：good → better/bad → worse/far → farther/further。 -
NGを避ける
×
more fast than→ 〇faster than（fastは短い語）。 ×beautifuller than→ 〇more beautiful than。
最小限の例文（使い分けの確認）
She is taller than me.
（彼女は私より背が高い。）
He runs faster than his brother.
（彼は兄より速く走る。）
This bag is more expensive than that one.
（このカバンはあのカバンより高い。）
形の作り方（語尾変化のガイド）
比較級は「短い語は -er」「長い語や多くの -ly 副詞は more」が基本です。 つづり（スペリング）には規則があるので、音ではなくルールで覚えるとミスが減ります。
| パターン | つくり方（ルール） | 例 | メモ |
|---|---|---|---|
| 多くの短い形容詞 | ~ + er |
small → smaller / fast → faster / cheap → cheaper |
基本 最頻出。まずはここから。 |
語尾が -e |
~ + r（e があるので r だけ） |
nice → nicer / large → larger / wise → wiser |
発音はそのまま。省力型 |
子音＋短母音＋子音 |
最後の子音を重ねて ~ + er |
big → bigger / hot → hotter / thin → thinner |
短母音＝短く発音（例：/ɪ/ /ɒ/）。つづり注意 |
語尾が -y |
y → i に変えて ~ + er |
happy → happier / busy → busier / early → earlier |
y の前が母音でも early → earlier など例外あり。 |
| 不規則 | 形が変わる |
good/well → better・bad/ill → worse・
many/much → more・little → less・
far → farther / further
|
丸暗記
farther（距離）/further（よりいっそう：抽象）と説明されることが多いが、実際には両用される場面も多い。
|
| 副詞 | 短い副詞は ~er、多くの -ly は more ~ |
fast → faster / hard → harder / early → earlier / quickly → more quickly |
well → better は不規則。副詞 |
This puzzle is easier than that one.
（このパズルはあのパズルよりやさしい。）
He works more carefully than before.
（彼は以前よりていねいに作業する。）
happy / big / good）を単語カード化して反復すると効果的です。
程度の強弱（much / a lot / a little など）
比較級は「どれくらい差があるか」を表す言葉を前に足せます。
大きい差なら much / far / a lot、小さい差なら a little / slightly を置きます。
注意：very は比較級を修飾できません（× very better → 〇 much better）。
-
差が大きい
much / far / a lot / way（口語） / considerably / significantly例：much better than ~/far more expensive than ~/a lot faster than ~ -
少しの差
a little / a bit / slightly例：a little taller than ~/slightly more convenient than ~ -
さらに（上乗せ）
even / still例：even better than before/still cheaper than last year（「予想外の上乗せ」や「継続的に差がある」ニュアンス） -
数量で差を言う
数詞 + 比較級/by + 数詞例：three years older than me（＝older than me by three years） /by 10%,by 2 seconds -
よくある混同
a lot（副詞）とa lot of（「たくさんの」+名詞）は別物。 比較級では副詞のa lotを使います（例：a lot better）。
This latte tastes far better than that one.
（このラテはあれよりずっとおいしい。）
She is a little taller than me.
（彼女は私より少し背が高い。）
Our team finished by two seconds faster than last time.
（私たちのチームは前回より2秒早くゴールした。）
much better」「a little cheaper」の2パターンを日常の比較文に入れて使ってみましょう。
比較対象の整合（that/those of でズレ防止）
比較では同じ種類のもの同士を比べます（名詞 ↔ 名詞、性質 ↔ 性質）。ずれを避けるために、
繰り返しを省きつつ対象をそろえる表現が that / those + of B です。
用語ミニ解説：that は「それ（単数）」、those は「それら（複数）」。
of B は「Bの〜」の意味。
| NG例（ずれ） | なぜNG？ | OK（that/those of） | 別解（書き換え） |
|---|---|---|---|
| × Tokyo is larger than Osaka’s population. | 都市と「人口」を比較していて種類が不一致。 | ✓ The population of Tokyo is larger than that of Osaka. | ✓ Tokyo’s population is larger than Osaka’s. |
| × This phone is cheaper than the price of that one. | 物（phone）と「価格」を比較していて不一致。 | ✓ The price of this phone is lower than that of that one. | ✓ This phone is cheaper than that one. |
| × The rooms in this hotel are cleaner than that hotel. | 部屋（複数）とホテル（単体）で比較対象がずれている。 | ✓ The rooms in this hotel are cleaner than those in that hotel. | ✓ This hotel is cleaner than that one. |
-
単数・複数
単数の名詞なら
that、複数の名詞ならthoseを使う。 例：that of Osaka/those of public schools -
one/ones
that/those ofは「Bの〜」を表すが、単なる繰り返し回避ならthis one / that one / these onesでもOK（価格や品質などの名詞は不要なとき）。 -
主語の省略
フォーマルには
than I am、会話ではthan meもよく使われる（学習上はthan I am推奨）。
The population of Tokyo is larger than that of Osaka.
（東京の人口は大阪の人口より多い。）
The rooms in this hotel are cleaner than those in that hotel.
（このホテルの部屋は、あのホテルの部屋よりきれいだ。）
よく使うコロケーション（まずこれ！）
コロケーションは「自然に一緒に使われる言葉の組み合わせ」。丸ごと覚えると即戦力です。 下のグループから毎日2つずつ使ってみましょう。 用語ミニ解説：effective（効果的な）／reliable（信頼できる）／ likely（〜しそうな）／efficient（効率的な）。
-
定番の形容詞
better / worse・older / younger・taller / shorter・easier / harderまずは基礎ペアで「〜より」。 -
more/less + 形容詞
more/less important・more/less expensive・more effective・more convenient・more flexible・more reliable長い語・抽象語はmore/lessと相性がよい。 -
副詞で動作比較
run faster・arrive earlier・speak more clearly・work harder・change more quickly「どうやって？」を比べる。-ly 副詞はmoreを使うことが多い。 -
ビジネス頻出
more efficient・more cost-effective・more competitive・more scalable会議や資料でそのまま使える表現群。 -
確率・傾向
more likely to … than ~・less likely than ~「〜する可能性がより高い/低い」。 -
NG回避
×
more better/more faster→ 〇better/faster。veryは比較級に不可：×very better→ 〇much better。
This plan is more effective than the previous one.
（この計画は前の計画より効果的だ。）
He explained the idea more clearly than before.
（彼はその考えを以前よりもはっきり説明した。）
Our service is more reliable than others.
（私たちのサービスは他社より信頼できる。）
💬 例文で感覚をつかもう！（A［比較級］than B）
This road is narrower than the highway.
（この道路は高速道路よりも狭い。）
🔧 構造：S be C（C＝形容詞の比較級）＋ than + 比較相手
📝 語注：road（道路）／highway（高速道路）。narrow → narrower：短い形容詞は -er。
💡 コツ：まず「A is ～ than B.」の骨格を声に出して覚えよう。
The new policy is more flexible than the old one.
（新しい方針は古いものより柔軟だ。）
🔧 構造：S be more + 形容詞 + than + B。長い形容詞（flexible）は more。
📝 語注：policy（方針）／flexible（柔軟な）／one は直前の名詞（policy）の言い換え。
She sings more beautifully than her sister.
（彼女は姉［妹］よりも美しく歌う。）
🔧 構造：S V more + 副詞 + than + B。-ly 副詞（beautifully）は more で比較。
📝 語注：sings（歌う）／beautifully（美しく）。
My laptop is much faster than before.
（私のノートPCは以前よりずっと速い。）
🔧 ポイント：much は比較級を強くする副詞（× very faster）。
📝 語注：laptop（ノートPC）／than before（以前より）。
The average price of apples is lower than that of oranges.
（りんごの平均価格はオレンジのそれより低い。）
🔧 対象整合：that of oranges ＝「オレンジの価格」。名詞をそろえて比べる。
📝 語注：average（平均）／price（価格）／lower（より低い）。
Is Mark older than Tom?
（マークはトムより年上ですか？）
🔧 語順：be 動詞は主語の前に。Is + S + 比較級 + than + B?
📝 語注：older（より年上の）。反対は younger。
This route isn't longer than that one.
（このルートはあのルートより長くはない。）
🔁 参考：同じくらい＝as long as。文脈により「長くない ⇒ ほぼ同じ長さ」の含み。
📝 語注：route（道順・ルート）／longer（より長い）。
I love you more than anyone.
（誰よりも君を愛している。）
📝 意味：anyone（誰でも）＝全員と比べて一番強い気持ち。
⚠️ メモ：I love you more than him/her. は「彼（女）より君を愛している／君を彼（女）より愛している」で解釈が分かれることがあるため注意。
She is three years older than I am.
（彼女は私より3歳年上だ。）
🔧 数量差：数詞 + 比較級 + than。three years older。
💬 口語では than me も多いが、学習上は than I am を推奨。
Today is worse than yesterday.
（今日は昨日より悪い［状況がよくない］。）
📝 語注：worse は bad の比較級（不規則）。最上級は worst。
💡 反対：better（good の比較級）。
People are more likely to work remotely than before.
（人々は以前より在宅勤務をする傾向が強い。）
🔧 型：be more/less likely to + 動詞（〜しそうだ／〜する傾向がある）。
📝 語注：remotely（遠隔で・在宅で）。
He studies harder than I do.
（彼は私より熱心に勉強する。）
🔧 ポイント：hard（熱心に）→比較級 harder。動詞部のくり返しは do で代用。
📝 語注：study（勉強する）／hard は「かたい」ではなく副詞「熱心に」。
That convenience store is farther from here than the supermarket.
（あのコンビニは、このスーパーよりもここから遠い。）
🔧 距離比較：far → farther/further。物理的な距離は farther がよく使われる。
📝 語注：convenience store（コンビニ）／from here（ここから）。
FAQ：A［比較級］than B（BよりAだ）でよくある疑問
対象比較級の基本運用／語法の迷いどころ 重複防止他セクション未掲載のトピック中心
- 基本短い形容詞は
-er + than、長い形容詞や多くの-ly副詞はmore ~ than。 - どちらも可
polite/quiet/simpleなどは 地域差や好みで両方使われます（politer / more polite）。 - NG二重比較は不可：×
more better・more faster。
This sofa is more comfortable than that one.
（このソファはあれより座り心地がよい。）
文法的にきれいなのは than I am（主格＋動詞）。会話では than me も非常に一般的です。
学習サイトとしては試験・フォーマルでは than I am を推奨します。
He is taller than I am.
（彼は私より背が高い。）
He is taller than me.
（口語）
- that/those of属性・部分を示すとき：「Bの〜」。例：
the area of Canada↔that of Australia。 - one/ones同じ名詞の言い換え。名詞そのものを繰り返さないために使う（色・型などの置き換えに便利）。
The area of Canada is larger than that of Australia.
（カナダの面積はオーストラリアの面積より大きい。）
This mug is cheaper than the red one.
（このマグは赤いのより安い。）
- 強い差
much / far / a lot / way（口語）→a lot faster,far more efficient - 小さな差
a little / a bit / slightly→slightly cheaper - 位置原則として比較級の前。後ろに置くときは
by a lot / by a littleの形に。 - NG
veryは比較級を修飾しない（×very better→ 〇much better）。
The new train is far faster than the old model.
（新型列車は旧型よりはるかに速い。）
文脈によって ①「彼女より君が好き」 と ②「彼女が君を好きなより君を好き」 の両方に読めます。動詞を補って曖昧さを解消しましょう。
I like you more than I like her.
（私は彼女より君が好きだ。）
I like you more than she likes you.
（私は、彼女が君を好きな度合いよりも、君のことが好きだ。）
- 伝統的説明
farther＝物理的な距離、further＝抽象的な程度・進行。 - 実際現代英語では重なりも多い。距離では
fartherを好む傾向。
Kyoto is farther from Tokyo than Nagoya is.
（京都は、名古屋より東京から遠い。）
We need to discuss this further than we planned.
（当初の計画より、さらに踏み込んで議論する必要がある。）
数詞 + 比較級 + than：20% longer than/two years older than比較級 + than + B + by + 数詞：longer than B by 20%（位置に注意）- NG×
by 20% longer thanのように副詞句を挟んで崩す書き方は避ける。
The battery lasts 20% longer than the previous model.
（この電池は前機種より20％長くもつ。）
fast は形容詞・副詞の両方で使えるため faster が自然。quickly は副詞なので比較は more quickly。
文体や響きの差で選べばOK（意味はほぼ同じ）。
He completed the task faster than I did.
（彼は私より速く作業を終えた。）
He completed the task more quickly than I did.
（同意：よりフォーマル寄りの響き。）
- 自然
not as/so ... asは日常的で自然。「〜ほど…ではない」。 - 形式的
less ... thanはやや硬い／文体的。特に短い形容詞では不自然になることも。 - 代替多くの場合、反対語の比較級に言い換えると自然：
not as big as≒smaller than。
This room is not as big as that one.
（この部屋はあの部屋ほど大きくない。）
通常、カンマは不要です。比較の意味が続いているため、そのままつなぎます。
This method is more effective than the old one.
（この方法は古いやり方より効果的だ。）
2. less ［形容詞/副詞］ than B ：BほどAではない
less は「より少ない/程度が弱い」を表す語です。less + 形容詞/副詞 + than + 比較相手 で
「BほどAではない」「Bに比べてAの度合いが低い」という意味になります。
用語ミニ解説：形容詞＝性質や状態（expensive 高価な）／
副詞＝動作のしかた（clearly はっきりと）。
ニュアンス：cheaper（より安い） のように対義の比較級がある語はそちらを使う方が自然。
ただし less expensive（高くない寄りの言い方） は中立・丁寧で、説明文やビジネスで好まれます。
最小例 This plan is less risky than that one. （この案はあの案ほど危険ではない。）
基本の型と文型
書き方はシンプルです。主語Sと動詞Vを決め、比べたい語の前に less、後ろに
than + 比較相手 を置きます。less は必ず「弱めたい語」の直前に置くのがコツです。
-
be動詞＋形容詞
S + be + less + 形容詞 + than + B状態の比較に最適。例： The city is less crowded than last year. （その街は去年ほど混雑していない。）語注：crowded 混んだ／last year 昨年。 -
一般動詞＋副詞
S + V + less + 副詞 + than + B動作の「しかた」を弱めて比較。例： He speaks less clearly than his manager. （彼は上司ほどはっきり話さない。）語注：speaks 話す／clearly はっきりと／manager 上司。 -
less likely to…（可能性）
S + be + less likely to + 動詞 + than + B「〜する可能性が低い」。事実・傾向の説明に便利。例： It is less likely to rain than yesterday. （今日は昨日ほど雨になりそうではない。）語注：likely 〜しそうな／rain 雨が降る。 -
数で差を示す
数詞 + less + 形容詞 + than／cost/pay + 数詞 + less than例：This model is 10% less expensive than the previous one. （この機種は前機種より10％高くない＝10％安い。）語注：previous 前の。※$5 less thanのように「お金＋less」も可能（これは名詞の比較で別カテゴリ）。
押さえるポイント
-
位置
lessは弱めたい語の直前（less clear/less expensive）。 -
言い換え
X is less A than Y≒X is not as/so A as Y。文体で選ぶ：丁寧・中立はless A、口語的・端的は反対語の比較級（例：less difficult≒easier）。 -
NG回避
×
very less（誤り）→ 〇much/far/a lot less。×less fast→ 〇slower/not as fast as。 -
対象の整合
名詞を比べるときに種類がズレるなら
that/those ofを使用（例：The price of A is less stable than that of B.）。
最小限の例文
This course is less demanding than the advanced one.
（この講座は上級講座ほど負担が大きくない。）
Our team meets less frequently than before.
（私たちのチームは以前ほど頻繁には会議をしない。）
The café is much less noisy than the bar next door.
（そのカフェは隣のバーよりずっと騒がしくない。）
less + 形容詞/副詞 + than」の骨格で3文作って声に出す → 翌日は
not as ... as に言い換えてみる。言い換え練習は記憶の定着を強めます（生成効果）。
意味・言い換え・トーン（easier vs. less difficult）
easier と less difficult は意味がほぼ同じ（「よりやさしい」）ですが、聞こえ方（トーン）や文体が少し違います。
迷ったら「反対語の比較級」＝ easy → easier を優先。丁寧・中立に言いたい場面では less difficult も便利です。
| 観点 | easier |
less difficult |
例（書き換えOK） |
|---|---|---|---|
| トーン | ポジティブ提示（言い切り） | 中立・控えめ（否定を弱める） |
This task is easier.This task is less difficult.
|
| 文体・用途 | 会話・広告・案内など | 説明文・報告書・学術寄り | 製品比較、授業案内、マニュアルなど |
| 読みやすさ | 処理が速い（肯定表現） | やや慎重な響き（否定由来） | 好みで選択 |
| 他の語での例 |
cheaper（安い寄り／口語）friendlier（親しみやすい）
|
less expensive（中立・丁寧）less formal（堅くない）
|
cheaper ≒ less expensivefriendlier ≒ less unfriendly（※やや不自然）
|
-
言い換えの基本式
X is less A than Y ≒ X is not as/so A as Y（例：less difficult than≒not as difficult as） -
自然な選択
反対語に普通の比較級があるならそれを使う：
big → bigger（× less big）／fast → faster（× less fast） -
ニュアンスの差
less expensiveは「高くない寄り」＝丁寧、cheaperはストレートで口語的（場面で使い分け）。
This test is easier than the midterm.
（このテストは中間試験よりやさしい。）
This test is less difficult than the midterm.
（＝中間試験ほど難しくはない。）
程度の強弱（less をどれくらいに？）
less は「どれくらい少ないか」を副詞で調整できます。
原則：副詞 + less + 形容詞/副詞 + than。
例：far less complicated than ~ ／ slightly less noisy than ~
※ very は比較級を修飾しないので × very less、〇 much/far/a lot less。
-
差が大きい
much / far / a lot / way（口語） / considerably / significantly例：far less risky than ~/a lot less expensive than ~ -
小さな差
slightly / a little / a bit例：slightly less crowded than ~/a little less formal than ~ -
数で言う
数詞 + less + 形容詞 + than／$/％ + less than例：15% less expensive than ~／$5 less than last time
※less than + 数は「未満」（例：less than 5 minutes＝5分未満）で、別の文法です。 -
位置のコツ
原則は比較級の直前に置く（
much less complicated）。by + 数詞で後ろに置く形も可（例：less expensive than A by 10%）。 -
言い換え発想
強弱語だけ差し替えて同じ骨組みを量産：
far/slightly/much + less + A + than ~
This approach is far less complex than the previous one.
（このやり方は前のやり方よりはるかに複雑さが少ない＝ずっと簡単だ。）
The café is slightly less crowded than on weekends.
（そのカフェは週末より少し混んでいない。）
This plan is 15% less expensive than the alternative.
（この計画は代替案より15％高くない＝15％安い。）
much/far（大）と slightly/a little（小）の2セットだけでOK。
同じ文型に差し替えて声出し練習をすると、使える表現が一気に増えます。
文法まわりの注意・境界（重複回避しつつ要点）
less A than B を使うときの「つまずきポイント」を、やさしく要約します。小さなコツでミスは大幅に減らせます。
| ポイント | 要点 | ミニ例 |
|---|---|---|
| very は不可 | very は比較級を修飾しない。much / far / a little を使う。 |
much less noisy than（× very less） |
| 形容詞 / 副詞の位置 | less は弱めたい語の直前に置く。 |
less formal than／speak less clearly than |
| less vs. fewer | 不可算は less（money, time, noise）。可算複数は fewer（people, items）。※ ただし “10 items or less” のような看板英語は会話でよく見かける。 |
less time／fewer people |
| less than + 数 | less than + 数＝「未満」。less A than B とは別物。 |
less than 5 minutes（5分未満） |
| 語感をやわらげる | less of a + 名詞 + than：思ったほど〜ではない（評価をマイルドに）。 |
less of a problem than |
| 婉曲表現 | less than + 形容詞：理想とは言えない（比較の than B ではない慣用）。 |
less than ideal（理想的とは言えない） |
| 反対語の比較級 | 自然さ優先。less fast より slower、less big より smaller。 |
slower than／smaller than |
| 比較対象の整合 | 種類がズレると不自然。必要なら that / those of で名詞をそろえる。 |
The price of A is less stable than that of B. |
This schedule is less flexible than we expected.
（このスケジュールは、私たちが予想したほど柔軟ではない。）
We have less time but fewer people than before.
（以前より時間は少なく、人員も少ない。）
The result was less than ideal.
（結果は理想的とは言えなかった。）
よく使うコロケーション（less 版）
「よく一緒に使われる言い方」をセットで覚えると、すぐに使えます。ジャンル別に代表表現をまとめました。 用語メモ：collocation＝自然な語の組み合わせ。
-
ライフ＆日常
less crowded（混みにくい）・less noisy（静かめ）・less stressful（ストレスが少ない）・less formal（堅くない）場所・雰囲気の比較にそのまま使える基本セット。 -
ビジネス・テック
less expensive / less costly（コスト低め）・less risky（リスク低い）・less complex（複雑度が低い）・less scalable（拡張性が低い）企画書や比較表で使いやすい。cheaperより丁寧。 -
医療・安全
less invasive（侵襲が少ない）・less harmful（害が少ない）・less addictive（依存しにくい）・less toxic（毒性が低い）説明文の口調と相性がよい（感情を煽らず客観的）。 -
傾向・確率
less likely to + 動詞（〜しにくい/可能性が低い）・less prone to（〜になりにくい）データ・傾向の説明で多用。 -
時間・労力・資源
less time・less effort・less energy・less water不可算名詞と相性が良い（節約や効率化の文脈）。 -
書き方のコツ
強弱語でさっと言い換え：
far/much/a lot/slightly + less + A + than。
例：far less complex／slightly less formal。
This neighborhood is less crowded than downtown.
（この地域は中心部ほど混んでいない。）
Our proposal is less risky than theirs.
（私たちの提案は先方の提案ほどリスクが高くない。）
This method is far less invasive than surgery.
（この方法は手術よりずっと体への負担が少ない。）
例：
Our plan is less risky than theirs. → 翌日は far/slightly などを差し替えて負荷を上げる。
💬 例文で感覚をつかもう！（less ［形容詞/副詞］ than B）
This software is less reliable than the old version.
（このソフトは旧バージョンほど信頼できない。）
🔧 型：S + be + less + 形容詞 + than + B。reliable＝「信頼できる」。
💡 「口語で直球」なら more unreliable より、この形の方が自然。
He answered less politely than she did.
（彼の答え方は、彼女ほど丁寧ではなかった。）
📝 politely＝「丁寧に」。-ly 副詞の比較は less + 副詞 + than。
🔁 動詞のくり返しは did で代用。
The park is less busy than on weekends.
（その公園は週末ほど混んでいない。）
📌 busy＝「混んでいる／にぎわっている」。比較相手は on weekends（週末）。
Online meetings are less time-consuming than traveling to the office.
（オンライン会議は出社するより時間がかからない。）
📝 time-consuming＝「時間のかかる」。効率比較で頻出の形容詞。
This report is less accurate than the survey data.
（この報告書は調査データほど正確ではない。）
accurate＝正確な／survey data＝調査データ。
Our new policy is less strict than the previous one.
（新しい方針は前の方針ほど厳しくない。）
strict＝厳しい／policy＝方針。
Is this jacket less heavy than that one?
（このジャケットはあれほど重くないですか？）
語順：Is + S + less + 形容詞 + than + B ?／heavy＝重い。
The air here is less humid than in Tokyo.
（ここの空気は東京ほど湿っていない＝湿度が低い。）
humid＝湿った・蒸し暑い。比較相手は場所句 in Tokyo。
This workflow is much less error-prone than manual input.
（この作業手順は手入力よりずっとミスが起きにくい。）
error-prone＝ミスが起きやすい（複合形容詞）。
⚠️ 比較級に very は不可。強調は much / far / a lot を。
She typed less quickly than her colleague.
（彼女のタイピングは同僚ほど速くなかった。）
quickly＝速く。-ly 副詞は less を置いて比較。
My phone is slightly less durable than yours.
（私のスマホはあなたのより少し耐久性が低い。）
durable＝丈夫な・長持ちする。小さな差は slightly / a little。
The meeting was less productive than last time.
（その会議は前回ほど生産的ではなかった。）
productive＝成果につながる・生産的な。比較相手は last time（前回）。
The battery life of this model is less stable than that of the premium model.
（この機種のバッテリー寿命は、上位機種のそれほど安定していない。）
🔧 that of ＝「Bの＜同じ名詞＞」。ここでは「上位機種のバッテリー寿命」。
stable＝安定した／premium＝上位の。
FAQ：less ［形容詞/副詞］ than B（BほどAではない）でよくある疑問
対象書き換え・ニュアンス・境界表現（本セクション未説明の深掘り） 重複回避他セクションのFAQと重ならない独自テーマ
- 結論意味はほぼ同じ。「端的・口語」なら
safer、「中立・丁寧」ならless dangerous。 - 読み手配慮危険を強調しすぎたくない報告書では
less dangerousが穏やか。
This route is safer than the old one.
（このルートは旧ルートより安全だ。）
This route is less dangerous than the old one.
（＝旧ルートほど危険ではない：やわらかい言い方。）
ざっくり確率の強さは「likely（起こりそう）」⇄「unlikely（起こりそうにない）」の軸。
less likely（可能性がより低い）は相対比較で柔らかい言い方、unlikelyは絶対評価で否定寄り。
Rain is less likely than yesterday.
（雨になる可能性は、昨日より低い。）
- no less A than＝「as A as と同じ」＝少なくとも同じくらいAだ。
- no more A than＝「Aではない」を婉曲に言う古風な表現。
She is no less capable than her peers.
（彼女は同僚に劣らず有能だ＝同じくらい有能だ。）
not less A than B は数学でいう A(主語) ≥ B の含み＝「Bに劣らずAだ」。
ふつうの会話では at least as A as が明快です。
This solution is not less effective than the current one.
（この解決策は現行案に劣らず効果的だ。）
less of a + 名詞 + than は評価をやわらげて比較するときに便利。「思ったほど〜ではない」。
It was less of a problem than we feared.
（それは心配していたほどの問題ではなかった。）
別物です。less than + 数＝数量の「未満」、less + 形容詞/副詞 + than＝性質・程度の比較。
The trip took less than 30 minutes.
（移動は30分未満だった。）
複合形容詞（time-consuming, risk-averse 等）の前にも普通に less を置けます。
This process is less time-consuming than manual work.
（この工程は手作業ほど時間がかからない。）
I prefer B to A. ↔ I like A less than B. の対応が可能。ただし主語と好みの向きを取り違えないよう注意。
I prefer tea to coffee.
（私はコーヒーより紅茶が好きだ。）
I like coffee less than tea.
（＝紅茶の方が好きだ。）
OK。比較したい性質ごとに less／more を分ければ自然です。
This phone is less heavy but more durable than that one.
（このスマホはあれより軽いが、より頑丈だ。）
to a lesser extent than＝「〜ほどの程度ではないが、ある程度は…」。影響の強さを控えめに述べるときに便利。
Sales increased, to a lesser extent than last year.
（売上は伸びたが、昨年ほどの伸びではない。）
3. more ［A］ than ［B］：BというよりむしろA
more + A + than + B は、二つの性質や役割を比べて「どちら寄りか」を示す表現です。
「Bではなく、むしろAだ」というニュアンスで、AとBは同じ軸（品詞や意味領域）でそろえるのがコツです。
用語メモ：形容詞＝性質（practical 実践的）／
名詞＝役割（leader リーダー）／
副詞は本型の中心ではないが、動詞と合わせる比較は後述。
性質の対比
The tone is more formal than casual.
（その語り口はカジュアルというよりフォーマル寄りだ。）
役割の対比
He is more a mentor than a boss.
（彼は上司というよりメンターだ。）
基本の型と文型
まずは「骨格」を覚えましょう。more の前に程度副詞（much / far / a little など）を置いて差の大きさも表せます。
AとBは品詞をそろえる（形容詞 vs 形容詞、名詞 vs 名詞）。これが自然さの第一歩です。
| 型 | フォーマット | 使いどころ | 最小例（英→日→TTS） |
|---|---|---|---|
| 性質（形容詞） |
S + be + more + 形容詞A + than + 形容詞B
|
声のトーン、授業、製品評価などの性質寄りを示す。 |
This course is more practical than theoretical. （この講座は理論というより実践的だ。） |
| 役割（名詞） |
S + be + more + a(n) + 名詞A + than + a(n) + 名詞B
|
人・物の役割やカテゴリを言い分ける。a(n) を忘れない。 |
It’s more a tool than a toy. （それは玩具というより道具だ。） |
| 傾向（動詞＋目的語） |
S + V + O(A) + more than + O(B)
|
動詞の「何を重視するか」を示す。近縁型 |
We value clarity more than speed. （私たちは速さより明確さを重視する。） |
| 強弱（程度副詞） |
S + be + much/far/a little + more + A + than + B
|
差の大きさを自然に調整（very more は不可）。
|
The guide is much more helpful than the FAQ. （そのガイドはFAQよりはるかに役立つ。） |
書き方のコツ（ここを意識）
-
品詞をそろえる
形容詞 vs 形容詞、名詞 vs 名詞。例：
more patient than strict（性質同士）／more a leader than a manager（役割同士）。 -
冠詞に注意
名詞型では
more a A than a Bの a を落とさない。 -
数量の more than と区別
more than 50（50超）は数量比較で、more A than Bとは別物。 -
言い換えの視野
rather A than B（選好を強調）、not so much A as B（実質Bだ）とも相性良く使い分ける。
最小限の例文
Her approach is more strategic than tactical.
（彼女のやり方は戦術というより戦略寄りだ。）
He is more a listener than a talker.
（彼は話し手というより聞き手だ。）
We care about quality more than quantity.
（私たちは量より質を大切にする。）
「対比練習」は記憶の結びつきを強め、実戦で即口から出やすくなります。
意味・言い換え・トーン（境界の整理）
more + A + than + B は、二つの性質・役割のどちら寄りかを示す表現です。
近い表現として rather A than B（Aを選ぶ気持ちが強め）や not so much A as B（Aというより実質B）があります。
それぞれの「響き（トーン）」と使い分けを、やさしく整理します。
| 表現 | コア意味 | トーン・使いどころ | 最小例（英→日→TTS） |
|---|---|---|---|
more A than B |
BよりA寄り（中立） | 客観比較・説明口調に合う。A/Bは同じ軸（品詞・意味領域）で。 |
The design feels more modern than classic. （そのデザインはクラシックというよりモダン寄りに感じる。） |
rather A than B |
Aを選ぶ気持ちを示す | 意志・選好をはっきり。口頭での意思表示にも。 |
I’d rather walk than wait. （待つより歩きたい。） |
not so much A as B |
AというよりBだ（Bを明確化） | やや書き言葉寄り。定義づけ・説明文で便利。 |
It’s not so much a plan as a vision. （それは計画というより構想だ。） |
-
品詞の軸をそろえる
形容詞 vs 形容詞（
modern / classic）、名詞 vs 名詞（a tool / a toy）。混在させると不自然。 -
数量の more than と区別
more than 50＝「50超」は数量比較で、more A than B（性質・役割の比較）とは別物。 -
強弱を足す
much / far / a littleはmoreの前に：much more A than B（× very more）。
品詞別バリエーション＆自然な対比セット
A/B は同じジャンル・同じ品詞にそろえると、ぐっと自然に聞こえます。すぐ使える「対で覚える」リストと、最小の例を添えました。
| 対比ペア | 意味 | 最小例（英→日→TTS） |
|---|---|---|
practical / theoretical |
実践的 / 理論的 |
Her advice is more practical than theoretical. （彼女の助言は理論というより実践的だ。） |
emotional / logical |
感情的 / 論理的 |
His response was more emotional than logical. （彼の反応は論理的というより感情的だった。） |
patient / strict |
がまん強い / きびしい |
The teacher is more patient than strict. （その先生は厳しいというより辛抱強い。） |
useful / beautiful |
実用的 / 美的（見た目） |
The tool is more useful than beautiful. （そのツールは見た目というより実用性重視だ。） |
名詞型は冠詞 a(n) を忘れずに：more a leader than a manager。
-
designer / coder（デザイナー / コーダー）He is more a designer than a coder.
（彼はコーダーというよりデザイナー寄り。）
-
teacher / researcher（教師 / 研究者）She is more a teacher than a researcher.
（彼女は研究者というより教師タイプ。）
-
tool / toy（道具 / 玩具）This device is more a tool than a toy.
（この装置は玩具というより道具だ。）
動詞が二つの目的語（A, B）を比較する近縁パターン。A/B は「同じ種類の名詞」に揃えるのがコツです。
We measure impact more than output.
（私たちは成果量より影響を重視する。）
I value clarity more than speed in writing.
（文章では速さより明確さを重んじる。）
more thanと混同しない。まずはお気に入りの対比ペアを3組だけ作って、声に出して覚えましょう。
💬 例文で感覚をつかもう！（more ［A］ than ［B］）
The interface is more intuitive than complex.
（このインターフェースは複雑というより直感的だ。）
🔧 型：S + be + more + 形容詞A + than + 形容詞B
語注：interface＝操作画面／intuitive＝直感的な。
She is more of a coach than a manager.
（彼女はマネージャーというよりコーチだ。）
📝 名詞型は more (of) a を忘れない（a が大事）。
coach＝指導役／manager＝管理職。
This laptop is far more portable than powerful.
（このノートPCは高性能というより携帯性が売りだ。）
🔑 far/much/a little などで差の大きさを調整（× very more）。
portable＝持ち運びやすい／powerful＝高性能。
Her approach is more creative than cautious.
（彼女のやり方は慎重というより創造的だ。）
approach＝取り組み方／creative＝創造的な／cautious＝用心深い。
It’s more a habit than a plan.
（それは計画というより習慣だ。）
habit＝習慣／plan＝計画。名詞 vs 名詞で軸をそろえるのがコツ。
He spoke more slowly than clearly.
（彼は明瞭というよりゆっくり話した。）
slowly＝ゆっくりと／clearly＝はっきりと。副詞同士の比較も可能。
The event was more fun than educational.
（そのイベントは教育的というより楽しいものだった。）
educational＝教育的な。A/Bは「評価の軸」をそろえると自然。
The movie felt more realistic than dramatic.
（その映画は劇的というよりリアルに感じた。）
realistic＝現実的な／dramatic＝劇的な。
The policy is more flexible than strict.
（その方針は厳格というより柔軟だ。）
flexible＝柔軟な／strict＝厳格な。
Is this route more scenic than fast?
（このルートは速いというより景色重視ですか？）
語順：Is + S + more + A + than + B ?／scenic＝景色のよい。
The project was more challenging than tiring.
（そのプロジェクトは疲れるというよりやりがいがあった。）
challenging＝歯ごたえのある／tiring＝疲れる。
When I’m with you, I feel more happy than nervous.
（あなたと一緒にいると、不安というよりうれしい気持ちになる。）
💡 happier は比較対象が同じ形容詞のときに使うが、ここは nervous と対比なので more happy than nervous が自然。
nervous＝緊張した・不安な。
This color is more similar to green than to blue.
（この色は青というより緑に近い。）
🔁 similar to は前置詞 to を伴うので、than の後にも to を置くと整う。
similar＝似ている。
FAQ：more ［A］ than ［B］（BというよりむしろA）でよくある疑問
型
S + be + more + A + than + B／
S + be + more (of) a + 名詞A + than + a + 名詞B／
V + O(A) + more than + O(B)
言い換え
rather A than B／not so much A as B
注意品詞の整合／名詞型の a(n)／数量の more than と区別
- more A than B客観比較。「BではなくむしろA寄り」の説明口調。
- rather A than B選好の宣言。「Aを選ぶ」気持ちが前面に出る。
The tone is more formal than casual.
（語り口はカジュアルというよりフォーマル寄り。）
I’d rather stay than leave.
（去るより残りたい。）
more a N than a N と more of a N than a N はどちらもOK。of が入る方が口語ではやや自然で、「程度が強め」の響きになりやすいです。
She is more of a mentor than a boss.
（彼女は上司というよりメンターだ。）
原則として入れます。役割・カテゴリ（可算名詞単数）を比較するからです。
He is more a leader than a manager.
（彼はマネージャーというよりリーダーだ。）
similar to は前置詞 to と強く結びつくので、than の後にも to を付けると整います。
This shade is more similar to green than to blue.
（この色味は青というより緑に近い。）
はい。文脈が明らかなら be や名詞を省略して、形容詞だけでOKです（並列の省略）。
This method is more practical than theoretical.
（この方法は理論的というより実践的だ。）
more than + 数＝数量比較（例：more than 50＝50超）。more than happy＝「とても喜んで」（強調の慣用）。比較構文ではない。
I’m more than happy to help.
（喜んでお手伝いします。）
可能です。相手が文なら、節全体と比較していることになります。
She looked more surprised than I expected.
（彼女は私の予想より驚いた様子だった。）
OKです。but で補足を加えるとニュアンスがきれいに立ちます。
The talk was more inspiring than technical, but it was very informative.
（その講演は技術的というより刺激的だったが、とても有益だった。）
不自然になりやすいです。同じ評価軸（例：雰囲気、役割、性質）で対比を作りましょう。
This logo feels more friendly than formal.
（このロゴはフォーマルというより親しみやすい。）
better はすでに比較級なので more は重ねません（× more better than）。強調したいときは much/far/a lot を前に置きます。
This plan is much better than the last one.
（この計画は前回よりずっと良い。）
「（厳密な理屈というより）職人技に近い」という比喩。正解が一つに定まらない分野に使います。
Negotiation is more of an art than a science.
（交渉は科学というよりアートだ。）
4. the ＋ 比較級…, the ＋ 比較級…：〜すればするほど…
この構文は相関比較（前半が変わると後半も連動して変わる）を表します。
かたちは The + 比較級 + S + V, the + 比較級 + S + V。
用語メモ：比較級＝「より〜」（faster, more careful など）／相関＝Aが増えるとBも増える（または減る）という関係。
基本 The more you practice, the better you become.
（練習すればするほど、上達する。）
less型 The less you worry, the better you sleep.
（心配が少ないほど、よく眠れる。）
基本の型と文型（骨格を一望）
「前半＝条件・原因」「後半＝結果」の二部構成。the はここでは定冠詞ではなく「その分だけ」という古い副詞由来です。
語順は平叙文のまま、二つの節の間にカンマを置きます。
| 型 | フォーマット | 使いどころ | 最小例（英→日→TTS） |
|---|---|---|---|
| 標準形 |
The + 比較級 + S + V, the + 比較級 + S + V.
|
性質や状態が連動して変化する一般法則。 |
The earlier you start, the easier it gets. （始めるのが早いほど、楽になる。） |
| 名詞量 |
The more + 名詞 + S + V, the + 比較級 + S + V.
|
量が増えると結果が変わる。 |
The more books you read, the broader your perspective becomes. （本を読めば読むほど、視野が広がる。） |
| 副詞比較 |
The more + 副詞 + S + V, the + 比較級/less + S + V.
|
やり方（どれだけ丁寧に/頻繁に 等）を比べる。 |
The more carefully you check, the fewer mistakes you make. （丁寧に確認するほど、ミスが少なくなる。） |
| less型 |
The less + A, the + 比較級/less + B.
|
Aが少ないほどBがどうなるか。 |
The less you multitask, the more you focus. （同時並行を減らすほど、集中できる。） |
| 省略定型 |
The + 比較級, the + 比較級.
|
決まり文句。主語・動詞を省略しても意味が通じる。 |
The sooner, the better. （早ければ早いほど良い。） |
書き方のコツ（ここを意識）
-
the の正体
最上級の
theと違い、ここでは「その分だけ」を表す古い副詞由来。 -
語順は平叙文
倒置しない：×
The more do you study, ...→ 〇The more you study, ... -
カンマを入れる
二つの節の境目に
,を置くのが普通（読みやすくなる）。 -
時制の一致
一般法則は現在形／結果が未来なら後半で
will可：The sooner you return, the happier your father will be. -
二重比較は不可
×
more better、×more faster。 -
数量の more than と区別
more than 50（50超）は別物。ここは「性質・程度」の比較。
最小限の例文
The harder you practice, the faster you improve.
（練習がきついほど、上達が速い。）
The more feedback you get, the clearer your next step becomes.
（フィードバックが多いほど、次の一手が明確になる。）
The more …, the more …／The less …, the more …。1日1文でOK。習慣化するほど、英語の反射神経が伸びます。
バリエーション設計（使いどころ別ミニガイド）
the + 比較級…, the + 比較級… は、前半＝条件や増減／後半＝連動する結果のペアで考えます。
「何が増え（減り）、何がどう変わるのか」を同じ軸でそろえるのがコツです（速さ⇔上達、量⇔明確さ など）。
| 場面 | 型（ポイント） | 最小例（英→日→TTS） |
|---|---|---|
| 生活・仕事 |
The more + V, the less + V「整理が増える⇢ムダが減る」のようにmore–lessで反対方向。 |
The more you organize your files, the less time you waste. （ファイルを整理するほど、ムダ時間が減る。） |
| 学習・スキル |
The more + 副詞, the + 比較級やり方の質（regularly / carefully）→結果の向上。 |
The more regularly you review, the longer you remember. （定期的に復習するほど、長く覚えていられる。） |
| 自然・科学 |
The + 比較級 + 主語… の名詞主語型。altitude（高度）／temperature（気温）。 |
The higher the altitude is, the lower the temperature is. （高度が高いほど、気温は低い。） |
| 人間関係・感情 |
心がけ（正直さ）→距離感。The more + 副詞, the + 比較級
|
The more honestly we talk, the closer we grow. （正直に話すほど、距離が縮まる。） |
| 実務（未来の結果） |
結果が未来なら後半で will。…, the + 比較級 + S + will + V
|
The sooner you submit the form, the faster we will proceed. （提出が早いほど、処理は速くなる。） |
| 名詞量＋結果 |
The more + 名詞, the + 比較級選択肢が増える⇢判断が難しくなる。 |
The more options you have, the harder the decision becomes. （選択肢が多いほど、決断は難しくなる。） |
| less パターン |
The less + 名詞/動詞, the + 比較級砂糖（不可算）には less を使う。 |
The less sugar you eat, the healthier you feel. （砂糖を控えるほど、体調がよく感じられる。） |
| of a + 名詞 |
The more of a + 名詞, the + 比較級「〜らしさ」が増すほど… |
The more of a challenge it is, the more rewarding it becomes. （挑戦であればあるほど、やりがいが増す。） |
コロケーション&対比のコツ（まずこれ！）
「よく一緒に使われる語の組み合わせ＝コロケーション」を覚えると、自然で速い英作ができます。
下の表は「まず覚えると便利」な連動ペア。英語は名詞の可算/不可算で fewer / less を使い分ける点にも注目。
| パターン | 連動ペア（覚えやすい対） | 最小例（英→日→TTS） |
|---|---|---|
| more–more | read ↔ understand ／ ask ↔ learn ／ save ↔ invest |
The more questions you ask, the more you learn. （質問するほど、学びが増える。） |
| more–less | plan ↔ waste ／ practice ↔ fear ／ sleep late ↔ energy |
The more you plan, the less you waste. （計画するほど、ムダが減る。） |
| less–more | worry ↔ sleep ／ distractions ↔ focus ／ sugar ↔ health |
The less distractions you have, the more you focus. （雑音が少ないほど、集中できる。） |
| 副詞型 | carefully ↔ mistakes（fewer）／ often ↔ fluency ／ quickly ↔ response |
The more carefully you drive, the fewer accidents you have. （丁寧に運転するほど、事故がより少なくなる。） |
| 形容詞型 | better ↔ focus ／ worse ↔ results ／ easier ↔ process |
The better you sleep, the better you focus. （よく眠るほど、集中力が上がる。） |
| 名詞量 | feedback ↔ clarity ／ evidence ↔ case strength ／ options ↔ difficulty |
The more evidence you gather, the stronger your case becomes. （証拠を集めるほど、主張は強くなる。） |
| 関係性 | share ↔ trust ／ listen ↔ understand |
The more we share, the more we trust each other. （分かち合うほど、互いの信頼が深まる。） |
仕上げのコツ（文法・語法）
- 可算/不可算の区別 fewer＋可算名詞（mistakes, accidents）／less＋不可算名詞（time, sugar）。
- 軸合わせ 前半と後半で同じ評価軸にする：努力⇢成果／量⇢明確さ／丁寧さ⇢ミスの少なさ など。
-
語順は平叙文
倒置しない：×
The more do you...→ 〇The more you...。 -
語形選択
短い形容詞は
-er（fast→faster）／長い形容詞はmore + 形容詞（careful→more careful）。 -
よくある誤り
×
more better・more faster。比較級は重ねない。
The more A, the more B.／The more A, the less B.／The less A, the more B.毎日声に出して10秒練習でも、表現の反射がぐっと速くなります。
💬 例文で感覚をつかもう！（the ＋ 比較級…, the ＋ 比較級…）
The more you water the plants, the faster they grow.
（植物に水をやるほど、育つのが速くなる。）
語注：water（動）＝水をやる／grow＝育つ。
構造：The more + S + V, the + 比較級 + S + V。前半は動作量、後半は結果の変化。
The more precisely you measure, the more reliable the result becomes.
（測定をより正確に行うほど、結果はより信頼できる。）
語注：precisely＝正確に／reliable＝信頼できる。
コツ：副詞（precisely）は動詞（measure）の前に置くと自然。
The less caffeine you have after noon, the better you sleep.
（昼以降のカフェインを減らすほど、よく眠れる。）
注意：caffeine は不可算名詞 → less を用いる（× fewer caffeine）。
after noon＝正午以降（afternoon＝午後という名詞とは別）。
The more perspectives we hear, the clearer the decision will be.
（多くの視点を聞くほど、判断はより明確になるだろう。）
perspective＝視点・見方。複数形で多様性を表現。
未来の帰結は後半に will を置く：…, the + 比較級 + S + will + V。
The more regularly you back up your data, the less you worry about loss.
（定期的にバックアップするほど、データ損失への不安が減る。）
back up＝（データを）バックアップする。
regularly＝定期的に。頻度副詞を前半に置くと因果がはっきり。
The more time I spend with you, the happier I become.
（あなたと一緒に過ごす時間が増えるほど、私は幸せになる。）
語形：happy → happier（短い形容詞は -er）。
名詞量は The more + 名詞 で表す（ここでは time）。
The harder the question is, the more interesting the class becomes.
（問題が難しければ難しいほど、授業はおもしろくなる。）
語形：hard → harder／interesting は長い形容詞→ more interesting。
The more transparent the process is, the higher the trust will be.
（プロセスが透明であるほど、信頼は高くなる。）
transparent＝透明な／公開性が高い。抽象名詞 trust（信頼）は不可算扱いが多い。
The more carefully you read the contract, the fewer surprises you get later.
（契約書をていねいに読むほど、後の想定外が減る。）
fewer は可算名詞に（surprises）。不可算なら less。
contract＝契約書／surprise＝予想外の出来事。
The less you check your phone, the more you can focus.
（スマホを見る回数を減らすほど、集中できる。）
check＝確認する・見る／focus（動）＝集中する。
The more of an expert you become, the less guidance you need.
（専門家らしくなるほど、必要な指導は少なくなる。）
of a/an + 名詞＝「〜らしさ・〜っぽさ」を強調する型。
guidance＝指導（不可算）→ less guidance が自然。
The more data we have, the more carefully we should think.
（データが多いほど、私たちはより慎重に考えるべきだ。）
carefully＝注意深く。副詞どうしの比較（more carefully）。
助動詞 should で「〜すべき」を柔らかく提案。
The longer you wait, the higher the price will be.
（待てば待つほど、価格は高くなるだろう。）
long → longer／high → higher。未来の見込みに will を使用。
The more often you speak English, the more natural it sounds.
（英語を話す回数が増えるほど、発話は自然に聞こえる。）
often＝しばしば。頻度を比べるときは more often。
音の連結やリズムも自然さに寄与：実践回数を増やすのが近道。
FAQ：the ＋ 比較級…, the ＋ 比較級…（〜すればするほど…）
型
The + 比較級 + S + V, the + 比較級 + S + V.
別名相関比較（correlative comparison）
ポイント前半＝条件・増減／後半＝連動する結果
いいえ、最上級につく the と役割が違います。ここでは「その分だけ」「それだけいっそう」の意味を表す、古い副詞由来です。
The more you practice, the better you become.
（練習すればするほど、上達する。）
多くの文で入れるのが標準です。2つの節を視覚的に区切り、読みやすくします（省く例もありますが、学習段階では入れるのがおすすめ）。
The earlier you start, the easier it gets.
（始めるのが早いほど、楽になる。）
可能です。ただし原因→結果の順がふつうで、意味の流れが自然です。入れ替えると強調や対比の効果は出ますが、やや不自然に響くこともあります。
The higher we climb, the colder it gets.
（高く登るほど、寒くなる。）
The colder it gets, the higher we need to climb to see snow.
（寒くなるほど、雪を見るにはもっと高く登る必要がある。）
文法的には可能ですが、使いすぎると重く聞こえます。必要なときだけ片方（または両方）に軽く添えましょう。
The much earlier you start, the much easier it will be.
（ずっと早く始めるほど、ずっと簡単になるだろう。）※スタイルとしてはthe earlier…, the easier…が基本で無難。
はい、口語ではしばしば省略されます。どちらも正しいですが、学習初期は付けて書くと安心です。
The higher the mountain (is), the colder it gets.
（山が高いほど、寒くなる。）
fewer＝可算名詞（things, mistakes）／less＝不可算名詞（time, sugar）。前半・後半で対象が違ってもOKですが、軸（数⇔量）がぶれないように。
The more carefully you work, the fewer mistakes you make.
（丁寧に作業するほど、ミスが少なくなる。）
はい。The more of a + 名詞 + S + V, the + 比較級… の形でよく使われます。
The more of a team we become, the better we perform.
（チームらしくなるほど、成果が上がる。）
使えます。未来の結果は will、助言なら should、可能なら can を置きます。
The sooner you report the issue, the faster we can fix it.
（早く報告するほど、より速く直せます。）
more and more は単独で「だんだん〜」を表す定型。相関比較と同時に使うとくどくなるので、通常は避けます。
The more you practice, the better you become.（推奨）
（練習すればするほど、上達する。）
主語・動詞・名詞などを丸ごと省略した慣用表現です。文脈的には「人数が多いほど、（場は）楽しい」という意味。
The more, the merrier.
（多ければ多いほど楽しい。）
than = 比較、then = その時・それから。この構文では常に than ではなく、そもそも than が出てきません（※本セクションは「than」で比べない相関比較）。
覚え方：The ~, the ~ は than を使わない特殊比較、とセットで記憶。
OKです。天気・状況・プロセスなど、まとめて指すときに便利です。
The longer it rains, the harder it is to travel.
（雨が長引くほど、移動が難しくなる。）
5. A [比較級] and A [比較級]：だんだん〜／ますます〜
この型は同じ性質が時間とともに変化（増減）し続けることを表します。2つを比べる than ではなく、1つのものが「前よりもっと」という変化を重ねます。
形容詞なら adj-er and adj-er（例：faster and faster）、長い形容詞は more and more + adj（例：more and more important）。名詞量は more and more + 名詞／fewer and fewer + 可算／less and less + 不可算 を使います。
語注：可算名詞＝数えられる名詞（books, people）／不可算名詞＝まとまりで数えない名詞（time, sugar）。
基本 It’s getting colder and colder.
（どんどん寒くなっている。）
長い形容詞 The process is more and more complicated.
（手続きがますます複雑だ。）
基本の型と文型（骨格を一望）
中心は「比較級 and 比較級」。動詞は変化を表す動詞と相性がよいです（be / get / become / grow）。現在の変化なら現在進行形が自然。
短い形容詞は -er and -er、長い形容詞は more and more + 形容詞。副詞も同様に使えます（faster and faster / more and more carefully）。名詞量は more/fewer/less and less で表現します。
| 型 | フォーマット | 使いどころ | 最小例（英→日→TTS） |
|---|---|---|---|
| 形容詞（短い語） |
S + be/get/become/grow + adj-er and adj-er.-y → -ier／短母音＋子音は子音重ね（big→bigger） |
同じ性質が徐々に強まる/弱まる。 |
The traffic is getting worse and worse. （交通状況がどんどん悪化している。） |
| 形容詞（長い語） |
S + be/get/become + more and more + adj.
|
音節が多い形容詞（important, complicated など）。 |
Our plan is becoming more and more realistic. （計画がますます現実的になっている。） |
| 副詞 |
V + adv-er and adv-er / more and more + adv
|
動作のしかた（速さ・丁寧さ・頻度）。 |
She speaks faster and faster. （彼女はだんだん速く話す。） |
| 名詞量 |
more and more + 名詞（可算/不可算）fewer and fewer + 可算複数／less and less + 不可算
|
人・物・時間・お金などの量の変化。 |
More and more people use the app. （アプリを使う人がどんどん増えている。） |
| 書き言葉 |
increasingly + adj/advan increasing number/amount of + 名詞
|
レポートや説明文で落ち着いたトーンに。 |
The issue is increasingly serious. （その問題は次第に深刻になっている。） |
書き方のコツ（ここを意識）
- than は使わない 2者比較ではなく、同じ対象の連続変化を表す表現です。
-
動詞選択
be/get/become/growは「状態の変化」に最適。進行中ならis getting / are becomingなど現在進行形が自然。 -
語形ルール
happy → happier and happier／big → bigger and bigger／nice → nicer and nicer。長い形容詞は
more and more + adj。 - 名詞量の増減 fewer＋可算（fewer and fewer mistakes）／less＋不可算（less and less time）。more and more は両方OK。
-
二重比較は不可
×
more and more better→ 〇better and better。
最小限の例文
Our teamwork is getting better and better.
（私たちのチームワークはどんどん良くなっている。）
We have less and less time before the deadline.
（締め切りまでの時間がだんだん少なくなっている。）
is getting + 比較級 and 比較級」または「more/fewer/less and less + 名詞」。毎日10秒の音読で、“変化を語る英語”が確実に身につきます。
形の作り方（語尾変化のガイド：本型に最適化）
A [比較級] and A [比較級] は、同じ語を比較級にして and でつなぐのが基本です。
短い形容詞は -er and -er、長い形容詞は more and more + 形容詞。副詞は adv-er and adv-er（例：faster and faster）か more and more + 副詞（例：more and more carefully）。
名詞の量は more and more + 名詞（増加）／fewer and fewer + 可算複数／less and less + 不可算。
| パターン | 語形ルール | この型での例 | 解説（小学生にも伝わる言葉で） |
|---|---|---|---|
| -y 語尾 | y → ier |
happy → happier and happier |
子音＋yは y を i に変えて -er。しあわせ度が「前よりもっと」増えるイメージ。 |
| 短母音＋子音 | 子音重ね + er |
big → bigger and bigger／hot → hotter and hotter |
短い母音のあとに子音なら、その子音を重ねて -er。 |
| -e 語尾 | -r だけ足す |
nice → nicer and nicer／safe → safer and safer |
すでに e で終わる語は -r を足すだけでOK。 |
| 長い形容詞 | more and more + 形容詞 |
complicated → more and more complicated |
音節が多い語（important / efficient / difficult など）は more and more を前に。 |
| 不規則 | 特別な比較級 | good → better and better／bad → worse and worse |
good/bad は特別形を使用。× more and more better（二重比較） |
| 副詞 | adv-er and adv-er／more and more + 副詞 |
fast → faster and faster／quickly → more and more quickly |
-ly 副詞は more and more が基本。fast は例外で比較級が faster。 |
| 名詞の量 | more / fewer / less and less |
more and more people／fewer and fewer mistakes／less and less time |
fewer＝数えられる名詞、less＝数えない名詞。more and more は両方OK。 |
It’s getting happier and happier here.
（ここはどんどん楽しい雰囲気になってきている。）
She speaks faster and faster when excited.
（彼女は興奮するとどんどん速く話す。）
We have less and less time before the meeting.
（会議までの時間がだんだん少なくなっている。）
コロケーション＆自然な対（まず覚えると速い）
「よく一緒に使われる語の組み合わせ＝コロケーション」をセットで覚えると、“だんだん〜”を即座に言い換えできます。
下表は分野別の使いやすい連語と、実務・日常で自然に聞こえる定番ペア。太字は文中で強調しやすい語です。
| テーマ | まず覚えるペア（自然な対） | 最小例（英→日→TTS） |
|---|---|---|
| 生活・価格 | higher and higher prices／cheaper and cheaper goods |
Things are getting more and more expensive. （物がますます高くなっている。） |
| 学習・仕事 | clearer and clearer goals／more and more efficient processes／fewer and fewer mistakes |
Our goals are becoming clearer and clearer. （目標がだんだん明確になっている。） |
| 健康・習慣 | healthier and healthier meals／less and less sugar／more and more exercise |
I’m eating healthier and healthier meals. （食事がどんどん健康的になっている。） |
| 感情・人間関係 | closer and closer (relationship)／more and more confident |
We’re getting closer and closer. （私たちの距離はどんどん近くなっている。） |
| 科学・自然 | higher and higher altitudes／faster and faster speeds／lower and lower temperatures |
The temperature gets lower and lower at night. （夜になると気温がどんどん下がる。） |
| プロジェクト | more and more stakeholders／fewer and fewer risks／more and more transparent |
Our process is getting more and more transparent. （プロセスがますます透明になっている。） |
- 語形の決め方短い形容詞＝
-er and -er／長い形容詞＝more and more + adj。迷ったらmore and more + adjでも通じます。 - 名詞量の定番
more and more people / fewer and fewer mistakes / less and less timeをまず暗記。 - NG×
more and more better・more and more worse（二重比較）。
is getting + adj-er and adj-er／is becoming + more and more + adj／more/fewer/less and less + 名詞 に、自分の今日の出来事を入れて1文作って音読しよう！
💬 例文で感覚をつかもう！（A [比較級] and A [比較級]）
My commute is getting shorter and shorter.
（通勤時間がどんどん短くなっている。）
語注：commute＝通勤（名詞）。
構造：S + be/get + adj-er and adj-er。短い形容詞 short → shorter。
He is becoming more and more confident in meetings.
（彼は会議でますます自信がついてきている。）
長い形容詞（音節が多い）→ more and more + adj を用いる。
confident＝自信がある。
The pain is getting milder and milder.
（痛みがだんだん弱くなっている。）
mild（軽い）→ milder。体調の変化は be/get + 形容詞 が自然。
pain は不可算扱いが多いが文脈により可算も可。
The days are getting longer and longer in spring.
（春になると昼の時間がどんどん長くなる。）
long → longer。季節表現は前置詞 in を使う：in spring。
主語 the days は「日照時間」のイメージ。
I can read English more and more quickly.
（英語がますます速く読めるようになっている。）
-ly 副詞はふつう more and more + adv。
助動詞 can で「〜できる」能力の上昇を表す。
The server is responding faster and faster after the update.
（アップデート後、サーバの応答がどんどん速くなっている。）
respond＝応答する。副詞 fast の比較級は faster。
after the update＝更新後。
More and more students are using online dictionaries.
（オンライン辞書を使う学生がどんどん増えている。）
可算名詞の複数（students）に more and more を前置。
進行中の傾向 → 現在進行形 are using が自然。
Fewer and fewer errors appear in his reports.
（彼のレポートに出る誤りがだんだん減ってきた。）
fewer は数えられる名詞用（errors）。
主語が複数形でも動詞は三人称複数（appear）。
We have less and less noise in the office now.
（今、オフィスの騒音がだんだん少なくなっている。）
less は不可算名詞用（noise・time・sugar など）。
less and less + 不可算名詞＝量の減少。
I love you more and more every day.
（毎日、あなたをますます愛している。）
動詞 love の「気持ちの強さ」を more and more で段階的に表現。
every day で継続性を強調。
Their costs are getting higher and higher, but profits are getting lower and lower.
（彼らのコストはどんどん上がり、しかし利益はどんどん下がっている。）
同一文内で対比を出すと、報告書でも分かりやすい。
profits は複数形で総額のニュアンスも可。
The river is flowing more and more slowly near the dam.
（ダムの近くで川の流れがますますゆっくりになっている。）
動作の様子（副詞）にも more and more を使える。
flow＝流れる、dam＝ダム。
She grew calmer and calmer after she heard the news.
（その知らせを聞いて、彼女はだんだん落ち着いていった。）
grow + 形容詞 も「変化」を表す便利な動詞。過去なら grew。
calm → calmer（落ち着いた → より落ち着いた）。
Our app is becoming more and more user-friendly.
（私たちのアプリはますます使いやすくなっている。）
複合形容詞（user-friendly）にも more and more を付ける。
becoming は「（状態に）なっていく」。
FAQ：A [比較級] and A [比較級]（だんだん〜／ますます〜）
型
adj-er and adj-er ／
more and more + adj/adv ／
more/fewer/less and less + 名詞
相性の良い動詞
be / get / become / grow
意味同じ性質の連続的な変化
- 短い形容詞（1音節中心）：adj-er and adj-er（
cold → colder and colder） - 長い形容詞（2音節以上が多い）：more and more + adj（
important → more and more important） - 不規則：
good → better and better／bad → worse and worse
例It’s getting easier and easier.
（どんどん簡単になっている。）
× more and more better は二重比較で誤り。○ better and better を使いましょう。very は比較級を修飾できないので、much / far / a lot を使います（ただしこの型では多用しない）。
例Her English is better and better now.
（彼女の英語はどんどん上達している。）
- 口語more and more people：会話・ラフな文で自然。
- 書き言葉an increasing number of people：レポート・説明文で落ち着いた印象。
More and more people choose remote work.
（ますます多くの人がリモート勤務を選ぶ。）
- fewer and fewer + 可算複数：mistakes, cars, people
- less and less + 不可算：time, money, noise, data
例We’re making fewer and fewer mistakes now.
（今はミスがだんだん減っている。）
- get：口語的。日常で最頻。
It’s getting colder and colder. - become：やや硬い。書き言葉でもOK。
is becoming more and more … - grow：ゆっくり進む変化に。
grew calmer and calmer - turn：急な変化・色/状態の変わり目。
turned redder and redder
She grew calmer and calmer during the talk.
（話しているうちに彼女はだんだん落ち着いた。）
OKですが、重ねすぎるとくどいことがあります。getting colder and colder だけでも「徐々に」を含むので、gradually は控えめに。
It’s gradually getting quieter and quieter here.
（ここはだんだんとますます静かになっている。）
会話の強い感情表現としてはありますが、文章では冗長。通常は2回で十分です。代案：much/far などで強める、または significantly を使う。
The problem is getting bigger and bigger now.
（問題はどんどん大きくなっている。）
基本は不可（非段階的＝絶対形容詞）。言いたいときは回避表現にします。
more and more nearly perfect（より完璧に近く）ever closer to perfect（完璧にますます近づく）
The design is getting closer and closer to perfect.
（デザインはどんどん完璧に近づいている。）
more and more often が現代英語では自然。oftener は古風です。
We meet more and more often these days.
（最近、私たちは会う頻度がどんどん増えている。）
この型はふつうの andでつなぎ、ハイフンは不要です（名詞前で連結形にするわけではない）。句読点も不要。
Traffic is getting heavier and heavier here.
（ここの交通はますます混雑している。）
はい、よく使います。likely to V を名詞・節にかけてもOK。
It’s more and more likely to rain tonight.
（今夜は雨が降る可能性がどんどん高くなっている。）
使えます。進行中の変化なら進行形が自然。過去の推移は was/were getting …、未来の予測は will get …。
Sales were getting higher and higher last quarter.
（前四半期、売上は右肩上がりだった。）
If we improve support, satisfaction will get better and better.
（サポートを改善すれば、満足度はますます高くなるだろう。）
6. -or語の比較表現：senior / junior / superior / inferior / prior
見た目は「比較級」に近いけれど、than ではなく to をとる特別グループです。
用途はだいたい次の5つ：年齢・上下関係 senior / junior、
優劣（性能・能力） superior / inferior、
時間の前後 prior to。
それぞれの型（フォーマット）と、一緒に使う前置詞（to / in / at / by）をセットで覚えるのがコツです。
年齢・地位 She is senior to me by two years.
（彼女は私より2歳年上です。）
優劣（性能） This model is superior to the old one in speed.
（この機種は旧型より速度において優れています。）
時間の前後 Please arrive prior to check-in time.
（チェックイン時刻より前に到着してください。）
基本の型と文型（骨格）
まずは「to をとる」を最優先で定着させましょう。次に、in / at / byなどの補助前置詞で「どの分野で」「どれだけ」優れているか／年上かを足します。
下の表は用途・フォーマット・よく一緒に使う語をまとめたものです。英語が初学でも、囲み部分（to / in / at / by）さえ掴めばすぐ使えます。
| 用途 | フォーマット（型） | ポイント | ミニ例（英→日→TTS） |
|---|---|---|---|
年齢・地位senior / junior
|
S + be + senior/junior + to + 人 (+ by + 数量)
|
年齢・役職の上下に使う。 カジュアルには older/younger than が自然。数の差は by two years / by one grade。
|
He is junior to me by one grade. （彼は私より学年が1つ下です。） |
優劣（性能・能力）superior / inferior
|
S + be + superior/inferior + to + 対象 (+ in/at + 分野)
|
「どの面で」を in（性能・領域）や at（技能・教科）で補足。人に対して inferior は失礼になりがち → 物・数値で使うのが安全。
|
This tool is superior to others in accuracy. （このツールは精度の点で他より優れています。） |
時間の前後prior to
|
prior to + 名詞/動名詞（= before）
|
prior to は前置詞で比較ではない。フォーマル度： prior to ＞ before。
|
Submit the form prior to boarding. （搭乗前に用紙を提出してください。） |
等級・比重major / minor
|
a major change / a minor issue（限定用法中心）
|
比較の to/than は取らない。比べたいときは more serious than / less important than など通常比較で。
|
This is a minor issue. （これは軽微な問題です。） |
家族専用の語elder / eldest
|
my elder brother（than不可）／比較は older than
|
elder は家族名詞の前限定。「〜より年上」は older than を使う。
|
My elder sister lives abroad. （私の姉は海外に住んでいます。） |
書き方のコツ（ここを意識）
-
to を必ず
senior/junior/superior/inferior + to。× superior than / senior than。 -
分野・差を足す
in性能領域、at技能・科目、by数の差（years/points/ranks）。 -
トーン配慮
人に
inferiorはきつく響くことあり。not as good as/needs improvement in ...などへ言い換え可。 -
prior to = before
prior toは前置詞。比較の強弱は付けない（× more prior）。 - 冗語を避ける × more/most superior → 〇 far/clearly superior。
最小限の例文
Our results are superior to last year’s in quality.
（今年の結果は昨年より品質の点で優れています。）
He is senior to me by three years.
（彼は私より3歳年上です。）
Read the manual prior to use.
（使用前に取扱説明書を読んでください。）
be + superior/junior + to と prior to + 名詞 を使って、仕事や学校の出来事を1文ずつ。「毎日10秒の音読」を積み重ねると、to のコロケーションが自動化されます。
言い換え・トーン・境界
senior / junior / superior / inferior / prior は「見た目は比較級だけど than ではなく to をとる」のがコア。
ただし、場面の丁寧さ・失礼に聞こえない言い方を選ぶのも大切です。下のガイドで「言い換え」「使いどころ」「避けたい形」を整理しましょう。
-
年齢・上下
senior / junior + to はフォーマル／制度的（役職・学年・勤続年数）。
日常会話ならolder/younger thanが自然。 -
性能・能力の優劣
superior / inferior + to は客観比較（製品・数値・機能）。
人に対してinferiorは失礼に響きやすいので、better at / not as good asに言い換えると丁寧。 -
時間表現
prior to + 名詞（= before）。フォーマル文書でよく使う。×
more prior（比較強弱は付けない）。 -
家族語
elder / eldest は家族名詞の前限定（
my elder sister）。比較はolder thanを用いる。 -
強調のしかた
×
more/most superiorは冗語。〇far / way / much / clearly+superiorで強める。 -
前置詞の境界
比較の相手は
to、分野はin、技能はat、差の量はby。
上下・年齢 My manager is senior to me by two ranks.
（上司は私より職位が2段階上です。）
丁寧な言い換え He is better at math than I am.
（彼は私より数学が得意です。）※ 人に inferior を使わず柔らかい言い方に。
フォーマルな案内 Payment is required prior to shipment.
（出荷前にお支払いが必要です。）
be + superior/inferior + to + 対象／be + senior/junior + to + 人 + by 数／prior to + 名詞。強調は
far/way/much/clearly、比較そのものは better/worse でやわらかく言える。
コロケーション（まず覚えるセット）
「よく一緒に出てくる語の並び＝コロケーション」を丸ごと覚えると、作文も読解も一気に楽になります。
下の表は to / in / at / by の使い分けを実例パターンで固めるための最短ルートです。
| 定番セット | パターン | 最小例（英→日→TTS） | 覚えどころ |
|---|---|---|---|
| senior / junior | be + senior/junior + to 人 + by 数 |
She is senior to me by two years. （彼女は私より2歳年上です。） |
比較相手＝to、差の量＝by。 |
| superior / inferior | be + superior/inferior + to 対象 + in/at 分野 |
This model is superior to others in durability. （この機種は他より耐久性で優れています。） |
in＝特性領域／at＝技能（better at math）。 |
| 強調の型 | far/way/much/clearly + superior/inferior + to |
The new plan is far superior to the old one. （新計画は旧計画よりはるかに優れている。） |
× more superior はNG。副詞で強める。 |
| prior to | prior to + 名詞/動名詞（= before） |
Please arrive prior to check-in. （チェックイン前に到着してください。） |
フォーマルで簡潔。比較の強弱は付けない。 |
| major / minor | a major upgrade / a minor issue（限定用法） |
This is a minor issue for now. （今のところ軽微な問題です。） |
to/than は取らない。比較は通常型（more serious than 等）。 |
| 名詞：superiority | have superiority over/to A in B |
We have superiority over rivals in quality. （当社は品質で競合に優位性があります。） |
over もよく使う（名詞構文）。 |
| elder（家族） | my elder + family noun（than不可） |
My elder brother started college. （私の兄は大学を始めた。） |
比較は older than で言う。 |
senior/junior + to + 人 + by 数／superior/inferior + to + 物 + in/at 分野／prior to + 名詞。強調は
far/way/much/clearly、名詞構文なら superiority over も押さえると実務に強い。
💬 例文で感覚をつかもう！（-or語の比較表現 & 周辺語）
The vice president is senior to the department heads by two ranks.
（副社長は部長たちより職位が2段階上です。）
senior to＝「〜より上位／年上」。差は by + 数量 で表す（by two ranks）。
vice president＝副社長、department head＝部長。
I’m junior to her by one year in service.
（私は彼女より勤続が1年短い（後輩）です。）
in service＝勤続年数という文脈を出す言い方。
カジュアルなら younger/older than だが、職場の序列は senior/junior to が自然。
This battery is superior to conventional ones in lifespan.
（この電池は従来品より寿命の点で優れています。）
in lifespan＝「寿命という観点で」。
conventional＝従来の。
The copy is inferior to the original in resolution.
（そのコピーは原本より解像度で劣ります。）
inferior to は「〜より劣る」。人に対しては強く響くため、物・数値に用いるのが安全。
resolution＝解像度。
She is superior to her peers at negotiation.
（彼女は同僚より交渉が得意です。）
技能・教科には at がよく使われる（at negotiation / at math）。
peer＝同僚・同級生など同じ立場の人。
Please review the documents prior to the meeting.
（会議前に資料をご確認ください。）
prior to は前置詞で「〜の前に」。before よりフォーマル。
Prior to leaving, please save your work.
（退出前に作業を保存してください。）
動名詞（leaving）も取れる。文頭に置くときはカンマで主文と区切るのが自然。
The project faces two major risks.
（そのプロジェクトには重大なリスクが2つあります。）
major/minor は「等級」を表す形容詞。to/than は取らない。比較したいときは more serious than など通常比較を使う。
We made a minor adjustment to the schedule.
（スケジュールに軽微な調整を加えました。）
adjustment＝調整。to the schedule＝「予定に対して」。
Our team has clear superiority over competitors in data security.
（当チームはデータセキュリティで競合に対し明確な優位性があります。）
名詞構文では対象に over もよく用いる。分野は in。
Their eldest daughter works overseas.
（彼らのいちばん年上の娘さんは海外で働いています。）
elder/eldest は家族名詞の前に置く限定用法。比較は older than を使う（× elder than）。
No one is superior to you in kindness.
（優しさにおいてあなたに勝る人はいません。）
No one＝誰も〜ない。in kindness＝「優しさという点で」。ポジティブに褒める定番表現。
He feels inferior to his brother at sports.
（彼はスポーツでは兄にかなわない／劣っていると感じています。）
inferior to 人 は強く響くことがあるので、対人では not as good as など柔らかい言い換えも可。
Yuki is junior to Mika by one school year.
（ゆきは みか より1学年下です。）
学校の上下関係を丁寧に言うときに便利。日常会話なら one year younger than でもOK。
6-FAQ：-or語の比較表現（to をとる特殊グループ）
型
be + senior/junior/superior/inferior + to + 対象／
prior to + 名詞/-ing／
a major/minor + 名詞／
have superiority over/to A in B
注意 than は使わない（older/bigger など通常比較のみ）
これらは歴史的に Latin 由来の語で、比較の相手を導く前置詞が to に固定されています。だから × superior than／○ superior to。
This approach is superior to the previous one.
（このやり方は前のやり方より優れている。）
× more/most superior は冗語。○ far / way / much / clearly などの副詞で強めます。
The new model is far superior to the old one.
（新型は旧型よりはるかに優れている。）
- 制度・上下senior/junior + to（役職・学年・勤続年数など）
- 実年齢older/younger than が自然
He is junior to me by one grade.
（彼は私より学年が1つ下です。）
場面によっては強く・失礼に響きます。人物には not as good as や needs improvement in ... のような柔らかい表現が無難。
I’m not as good as him at presentations.
（私はプレゼンでは彼ほど得意ではありません。）
- prior＝形容詞「事前の」（
prior approval= 事前承認） - prior to＝前置詞「〜の前に」（
prior to departure= 出発前に）
We need prior approval.
（事前承認が必要です。）
Please check the system prior to launch.
（ローンチ前にシステムを確認してください。）
はい。my superior で「上司」。形容詞と混同しないよう、to を伴うときは形容詞（比較）の用法です。
Please consult your superior first.
（まず上司に相談してください。）
superiority は名詞なので、対象に over をよく使います（to も可）。分野には in。
We have superiority over rivals in speed.
（当社は速度で競合に対して優位性があります。）
不要です。junior が名詞を修飾する形容詞用法（固定語）で、比較構文ではありません。
She teaches at a junior high school.
（彼女は中学校で教えています。）
- prefer A to B：好み・主観（私は A が好き）
- A is superior to B：性能・品質など客観評価
I prefer coffee to tea.
（私は紅茶よりコーヒーの方が好きです。）
Coffee is superior to tea in aroma.
（香りに関してはコーヒーの方が優れている。）
- elder/eldest：家族名詞の前限定（
my elder sister）。×elder than - older/oldest：通常比較で
thanをとる
My elder sister lives in Fukuoka.
（私の姉は福岡に住んでいます。）
major/minor は等級を表す形容詞で、比較相手をとる構文ではありません。比較は通常の more/less + 形容詞 + than で言い換えます。
This bug is more serious than that one.
（この不具合の方があれより深刻です。）
- in：性能・領域・分野（
in accuracy / in quality） - at：技能・教科・活動（
at math / at negotiation）
Our tool is superior to others in reliability and easy to use at scale.
（当ツールは信頼性の点で他より優れ、大規模運用でも使いやすい。）
7. the + 比較級 + of the two：2つのうち「より〜な方」
たった2つを比べて「どちらが〜な方か」を言い切る型です。
コアは the + 比較級 + of the two。
「AとBのうちどっち？」を素早く言えるようになります。
ポイントは次の3つ：
二者限定＝比較級
of the two で二者を明示
最上級は原則使わない
Which is the better of the two?
（2つのうち良い方はどれ？）
Choose the cheaper of the two plans.
（2つのプランのうち安い方を選んでください。）
基本の型と文型（骨格）
使いどころは「二者比較で片方を指名したいとき」。
語順は常に the + 比較級（-er / more + 形容詞） + of the two。
名詞の前に置いて修飾しても、文の述語（補語）としても使えます。
| 用途 | フォーマット（型） | ポイント | ミニ例（英→日→TTS） |
|---|---|---|---|
| 名詞を修飾 |
the + 比較級 (+ one) + of the two + 名詞
|
「2つの中で〜な方の○○」。one は名詞の繰り返し回避に便利。
|
Take the faster train of the two. （2本の列車のうち速い方に乗ってください。） |
| 述語（補語） |
S + be + the + 比較級 + of the two
|
AとBのうちどちらが〜かを言い切る型。 二者限定なので最上級は原則不可。 |
Plan A is the better of the two. （プランAは2つのうち良い方です。） |
| 疑問文 | Which is the + 比較級 + of the two? |
「どちらが〜な方？」と二択をはっきり聞く。between A and B を添えてもOK。
|
Which is the more convenient of the two routes? （2つのルートのうち便利な方はどちらですか？） |
| 副詞 | S + V + the + 比較級（副詞） + of the two |
到着・提出など「早い／遅い」などでよく使う（earlier/later）。 |
She arrived the earlier of the two. （彼女は2人のうち早く到着した方です。） |
| more/less 版 |
the + more / less + 形容詞 + of the two
|
長い形容詞（convenient / expensive / difficult など）に便利。the less … は柔らかい言い方。
|
This is the less expensive of the two options. （これは2つの選択肢のうち値段が高くない方です。） |
| between / among |
between A and B（2つ）／among（3つ以上）二者指名は of the two を添えると明確。
|
2つなら比較級、3つ以上は最上級が基本。 |
Which is better between A and B? （AとBのどちらが良いですか？／2つのうち良い方はどちら？） |
| 最上級との境界 |
× the best of the two（規範的に避ける）○ the better of the two
|
試験・文書では比較級を使用。広告等の口語例外は学習上は推奨しない。 |
This room is the larger of the two. （この部屋は2つのうち広い方です。） |
運用のコツ（ズレ防止・語選び）
- ズレ防止名詞が入れ替わる比較では
that/those (of …)を活用（例：larger than that of B）。 - 語尾変化
-er型（older/taller/cheaper/faster）とmore + 形容詞（more useful/expensive）を整理。 - ていねい表現
the less + 形容詞 + of the twoは柔らかい物言いに。
the + 比較級 + of the two を使って、身近な二択（ルート・プラン・サイズ）を毎日1文。反復で最上級との取り違えが自然と減ります。
境界・言い換え・誤りやすい点
二者比較を「指名して言い切る」ときの必須ルールを、やさしい言葉で整理します。
コアは the + 比較級 + of the two。
ここをはずすと、不自然・減点の原因になりがちです。
-
① 二者限定なら比較級
×
the best of the two（規範的に避ける） ／ ○the better of the two。 -
② between / among
2つ＝
between、3つ以上＝among。二者を明示したいならof the twoを添えると確実。 -
③ -er と more の使い分け
短い形容詞は
-er（cheaper）、長い形容詞はmore + 形容詞（more convenient）。 どちらでも比較級であればOK。 -
④ 不規則比較級
good → better／bad → worse／far → farther/further。 二者比較の「指名」でも同じく使える：the better of the two。 -
⑤ 丁寧トーンの less 版
値段・表現をやわらげたい時は
the less + 形容詞 of the two（例：the less expensive of the two）。 -
⑥ one/ones で重複回避
名詞を繰り返さず言える：
the cheaper one of the two／the better one of the two。 -
⑦ 家族語の境界
家族語の前は
elder/eldest（例：my elder sister）。二者の指名はthe older of the two brothersを使う（×elder than）。 -
⑧ 副詞の比較
到着など動作の早遅は副詞で：
earlier/later→She arrived the earlier of the two. -
⑨ 置き場所
of the twoは、ふつう比較級の直後に置くのが読みやすい：the cheaper of the two plans。
This is the better of the two options.
（これは2つの選択肢のうち良い方です。）
Please choose the less expensive of the two models.
（2つの機種のうち価格の低い方を選んでください。）
Which is the better of the two, A or B?
（AとBのうち良い方はどちらですか？）
the + better/worse/cheaper/earlier/more + 形容詞 + of the two。「二者を指名して言い切る」—この感覚をまず定着させよう。
コロケーション＆定番パターン（まずこれ！）
「よく一緒に出る並び」を丸ごと覚えると、会話・メール・試験で一気に楽になります。
左端の定番セットから、自分の生活・仕事に近いものを優先して覚えましょう。
| 定番セット | 型（フォーマット） | ミニ例（英→日→TTS） | コツ |
|---|---|---|---|
| options / plans | the better / cheaper of the two + 名詞 |
Choose the cheaper of the two plans. （2つのプランのうち安い方を選んでください。） |
金額・利便性を述べるのが定番。メール・提案書で多用。 |
| models / products | the more reliable of the two + 名詞 |
This is the more reliable of the two models. （これは2つの機種のうち信頼性が高い方です。） |
reliable / durable / efficient / powerful など長い形容詞は more 型。 |
| rooms / size | the larger / smaller of the two + 名詞 |
This is the larger of the two rooms. （これは2つの部屋のうち広い方です。） |
面積・容量など数量比較に強いペア。 |
| flights / trains（時刻） | the earlier / later of the two |
We’ll take the earlier of the two flights. （2つの便のうち早い方に乗ります。） |
副詞比較の代表例。旅行・出張の定番表現。 |
| numbers / scores | the higher / lower of the two + 名詞 |
Use the higher of the two numbers. （2つの数のうち大きい方を使いなさい。） |
テスト・統計・プログラミングで頻出。 |
| routes（利便性） | the more / less convenient of the two |
Which is the more convenient of the two routes? （2つのルートのうち便利な方はどちら？） |
less convenient は柔らかい否定で丁寧。 |
| candidates（適性） | the more suitable / better qualified of the two |
She is the more suitable of the two candidates. （彼女は2人の候補のうちより適任です。） |
面接・選考で非常に使いやすい型。 |
| outcomes（見込み） | the more / less likely of the two |
Scenario A is the more likely of the two. （シナリオAは2つのうち起こりやすい方です。） |
likely は形容詞。確率の話で便利。 |
| idiom | the lesser of two evils |
We chose the lesser of two evils. （私たちは二つの悪のうち、よりマシな方を選んだ。） |
固定表現。フォーマル文で見かける慣用句。 |
plans / routes / models / numbers / candidates の5セットを自分の分野の語で言い換えて、1日3文のルーティンに。反復で「二者を指名」する英語がすぐ口から出るようになります。
💬 例文で定着！（the + 比較級 + of the two）
Our client chose the more cost-effective of the two solutions.
（顧客は2つの解決策のうちコスト効率の高い方を選びました。）
語彙：cost-effective＝「費用対効果の高い」。長い形容詞なので more + 形容詞 を使います。
型：the + 比較級 + of the two + 名詞。「二者を指名」する言い切り。
This app is the faster of the two on older phones.
（このアプリは古いスマホでは2つのうち速い方です。）
faster は -er 型の比較級。後ろの「条件」を on ... で補足。
構造：S be the 比較級 of the two（場所・条件）。
At night, take the safer of the two routes.
（夜は2つのルートのうち安全な方を通りましょう。）
命令文：take + the 比較級 of the two + 名詞。
safer は形容詞 safe の比較級。
This keyboard is the quieter of the two models.
（このキーボードは2つのモデルのうち静かな方です。）
quiet → quieter は綴り注意（quiet + er）。
比較対象を of the two models で明示。
This fridge is the more energy-efficient of the two.
（この冷蔵庫は2台のうち省エネな方です。）
ハイフン語は1語扱いでも more + 形容詞 が自然（more energy-efficient）。
名詞が明らかな時は省略（fridge ＝ 冷蔵庫）。
Her estimate was the more accurate of the two.
（彼女の見積もりは2つのうち正確な方でした。）
estimate＝見積もり。評価・採点とも相性の良い語。
過去の事実は was を使う。
Which is the less crowded of the two cafés?
（2つのカフェのうち空いている方はどちらですか？）
less + 形容詞 は丁寧で柔らかい表現（直訳「より混んでいない方」）。
crowded＝混んでいる。
You are the kinder of the two.
（あなたは2人のうちやさしい方です。）
kind → kinder の比較級。愛情表現としてシンプルで使いやすい。
主語を指名して褒めている点が「二者の指名」型。
Let’s catch the later of the two trains.
（2本の列車のうち遅い方に乗りましょう。）
later は副詞・形容詞の比較級。「到着が遅い方／出発が遅い方」どちらにも使える文脈語。
catch a train＝列車に乗る。
This camera is the more capable of the two for low light.
（このカメラは暗所では2台のうち高性能な方です。）
capable＝能力が高い。用途の限定は for + 名詞。
長い形容詞 → more + 形容詞 が自然。
This contract is the more favorable of the two.
（この契約は2つのうち有利な方です。）
favorable＝有利な・好条件の。
書類・規約でも使えるフォーマルな比較表現。
Subtract the smaller of the two numbers from the larger.
（2つの数のうち小さい方を大きい方から引きなさい。）
手順語：subtract A from B＝BからAを引く。
二者比較は the smaller / the larger のセットが便利。
This snack is the less salty of the two.
（このおやつは2つのうち塩分が低い方です。）
salty＝しょっぱい。健康トーンでは less + 形容詞 が柔らかい表現。
名詞省略（snack が主語で明確）。
Mika was the better of the two speakers.
（ミカは2人の話し手のうち上手な方でした。）
the better of the two は人物評価でもよく使う。
過去の出来事 → was を用いる。
7 FAQ：the + 比較級 + of the two（2つのうち“より〜な方”）
型
the + 比較級 + of the two
言い換え
Which is better between A and B?／Which is the better of the two?
注意 二者限定＝比較級／the best of the two は試験・文書で避ける
結論：必須ではありませんが、二者をはっきり明示したいときは付けると誤解が減ります。
Which is better, A or B?
（AとBのどちらが良いですか？）
Which is the better of the two?
（2つのうち良い方はどちら？）
- 会話簡潔なら
Which is better, A or B? - 文書
of the twoを添えると二者限定が明確。
規範文法や試験では避けるのが安全。口語・広告で見かけることはありますが、学習の基本は比較級です。
This is the better of the two solutions.
（これは2つの解決策のうち良い方です。）
This is the best of the three options.
（これは3つの選択肢のうち最も良いです。）
- 短い形容詞
cheaper / faster / saferなどは-er。 - 長い形容詞
more convenient / more reliable。 - やわらげる
the less + 形容詞 + of the twoが丁寧。
Please choose the less intrusive of the two methods.
（2つの方法のうちより干渉が少ない方を選んでください。）
one（単数）／ones（複数）で名詞の繰り返しを回避できます。
I’ll take the cheaper one of the two.
（私は2つのうち安い方にします。）
These are similar; this is the better one of the two.
（似ていますが、これは2つのうち良い方です。）
the higher/lower of the two numbers/scores が定番。指示文・手順書で多用されます。
Use the higher of the two scores.
（2つの得点のうち高い方を使いなさい。）
elder/eldestは名詞の直前で家族に使う（my elder brother）。- 二者の指名では
the older of the twoを使う。
Ken is the older of the two brothers.
（ケンは兄弟2人のうち年上の方です。）
はい。副詞比較級（earlier/later）で自然に言えます。予約・案内メールで便利。
We’ll take the earlier of the two flights tomorrow.
（明日は2便のうち早い方に乗ります。）
not the better of the two も文法的には可能ですが、ふつうは肯定型の語で言い換えます：the worse / the less suitable など。
This is the worse of the two options.
（これは2つの選択肢のうち悪い方です。）
Plan B is the less suitable of the two.
（プランBは2つのうちあまり適さない方です。）
丁寧度を上げるなら would＋the less 形容詞 を活用します（柔らかい依頼・相談のトーン）。
Would you tell me which is the less expensive of the two plans?
（2つのプランのうち価格の低い方を教えていただけますか？）
8. (all) the + 比較級 + 理由：Bだから「なおさら〜だ」
このセクションは、理由があるからこそ “程度が上がる／下がる” を一撃で言える型を学びます。コアは
the + 比較級
に、for（名詞/動名詞）や
because（節）で理由を添える形。
さらに逆風でも評価を保つ none the + 比較級（＝「それでもなお〜」）も押さえます。
意味「Bだから、なおさらAだ」／「〜にもかかわらずそれでもAだ」
使いどころ提案書・レビュー・日記・会話で温度感を上げたい時に最適。
all the better (for ...) と
all the more ... because ... の2本を即戦力に！
基本の型と文型（骨格）
比較の相手ではなく、比較の程度を「理由」で増減させるのが特徴です。
ここでの the は「その〜」ではなく程度マーカーとして働きます。
A-1 名詞句理由（簡潔）
S + V + (all) the + 比較級 + for + 名詞/動名詞
例：... all the better for being simple（単純であるおかげでなおさら良い）
A-2 節理由（ていねい）
S + V + (all) the + 比較級 + because + S + V
例：... all the more useful because it is free（無料だからなおさら役立つ）
B 逆接肯定（評価維持）
S + V + none the + 比較級 (+ for/because ...)
例：none the less / none the worse（それでもなお劣らない／悪くない）
C 対応する副詞比較
all the + 副詞の比較級 例：all the sooner/faster
到着・反応など「早さ」を上げ下げ。
- for と because
for + 名詞/動名詞は簡潔、because + S + Vは内容を丁寧に説明。 - 語順理由句（for/because ...）は文末が自然。前置は避ける。
- 相性の良い語
better / worse / more/less + 形容詞（useful, likely, convenient, importantなど）／副詞sooner, faster。 - 他セクションとの境界
セクション4の
the 比較級, the 比較級は「相関」（AすればB）。本セクションは「理由で程度UP/DOWN」。
This plan is all the better for being simple.
（この計画は単純だからこそ、なおさら良い。）
The tool is all the more useful because it is free.
（そのツールは無料だから、なおさら役立つ。）
We’ll finish all the sooner because you helped.
（あなたが手伝ってくれたおかげで、なおさら早く終わるよ。）
He is none the less reliable for his youth.
（彼は若いが、それでも信頼できる。）
all the + 比較級 + because/for ... を追加する習慣をつけましょう。
意味・言い換え・トーン／境界
(all) the + 比較級 は、比較の相手を言うのではなく、程度を理由で上げ下げします。 つまり「Bだから、なおさらAだ」という温度を乗せる道具です。
基本解釈
the + 比較級 + 理由＝「そのぶんだけより〜だ」
- 言い換え①
even more/less + 形容詞 + because ...（口語寄り） - 言い換え②
all the more so (because ...)（直前内容を受けて「なおさらそのとおり」） - 逆風でも
none the + 比較級＝「それでもなお〜だ」 （nonethelessは副詞「それでも」の別語）
for と becauseの使い分け
for + 名詞/動名詞… 簡潔：for its clarity/for being simplebecause + S + V… 内容を丁寧に説明：because it is free- 語順は文末が自然。前置は不自然になりやすい。
境界（他セクションと混同注意）
A 比較級 than B… 相手と比べる（セクション1）。The 比較級, the 比較級… 相関「〜すれば〜ほど」（セクション4）。the 比較級 of the two… 二者のうち指名（セクション7）。- 本セクション … 理由で程度を増幅/維持。
- トーン
allは強調（なくても文法OK）。ビジネス文はbecauseで丁寧に。 - 相性の良い語
better / worse / more/less + useful / important / likely / convenient、 副詞sooner / fasterなど。 - 誤り回避二重比較
×
more better／ ×all the more better。
This UI is all the easier to use for its simplicity.
（このUIは単純さのおかげで、いっそう使いやすい。）
I trust her all the more because she admits mistakes.
（彼女がミスを認めるからこそ、なおさら信頼している。）
He is none the worse for the delay.
（遅れたが、それでも彼の評価は下がらない。）
all the + 比較級 + because/for ... を1日1文。説得力が自然に上がります。
コロケーション＆定番パターン（まず覚えるセット）
よく一緒に出る並びを型ごとに覚えれば、そのまま会話・メール・提案に流用できます。
| まず覚えるセット | 型 | ミニ例（英→日→TTS） | 使いどころ・コツ |
|---|---|---|---|
| all the better |
... all the better for 名/動名詞
|
The design is all the better for being simple. （単純なおかげで、なおさら良い。） |
「単純・軽量・低価格」の利点を後押しする定番。 |
| all the more ... because |
... all the more/less + 形/副 because S V
|
It’s all the more useful because it’s free. （無料だから、なおさら役立つ。） |
レビュー・紹介文で「高評価の根拠」を明示。 |
| all the easier/harder |
... all the easier/harder for 名/動名詞
|
The task is all the easier for your help. （あなたの助けで、さらに簡単に。） |
依頼・感謝メールの締めに自然。 |
| all the sooner/faster |
... all the sooner/faster because S V
|
We’ll finish all the sooner because you joined. （参加してくれたので、より早く終わる。） |
「進捗が加速」をシンプルに表現。 |
| all the (more/less) likely |
... all the more/less likely because S V
|
The launch is all the more likely because demand is high. （需要が高いので、いっそう実施の見込みが高い。） |
見通し・リスク評価の決まり文句。 |
| none the + 比較級 |
... none the less/better/worse (+ for/because ...)
|
She is none the less for her scars. （傷があっても、なお美しい。） |
逆境を認めつつ評価を保つ上品な言い回し。 |
| the better/worse for it |
... be the better / the worse for it
|
We’re the better for it. （その件で私たちは前より良くなった。） |
「結果として良くなった/悪くなった」を簡潔に。 |
| all the more so |
... , all the more so because ...
|
The offer is attractive, all the more so because support is included. （支援込みなので、なおさら魅力的だ。） |
直前の評価をさらに強調する後置句。 |
all the better (for ...)／all the more ... because ...／none the less の3トップを固めて、
その後「likely」「sooner」へ拡張するのが最短ルートです。
💬 例文で定着！（(all) the + 比較級 + 理由 / none the + 比較級）
Your proposal is all the better for the clear timeline.
（あなたの提案は明確なスケジュールのおかげで、なおさら良い。）
timeline＝工程の予定表。all the better for + 名詞で「〜のおかげでさらに良い」。
骨格：S be all the + 比較級 + for + 名詞。
I feel all the better for going to bed early.
（早寝したおかげで、気分が前より良い。）
for + 動名詞＝理由。「〜したことで」。
比較級は「過去の自分」との比較ニュアンスでもOK。
You’ll learn all the faster because you practice every day.
（毎日練習するから、上達がさらに速くなるよ。）
faster は副詞比較級。「より速く」。
骨格：all the + 副詞の比較級 + because + S + V。
The release is all the more likely because testing went smoothly.
（テストが順調だったので、リリースの可能性がより高い。）
likely＝起こりそうな。went smoothly＝順調に進んだ。
all the more + 形容詞：程度アップの強調。
I love you all the more because you are honest with me.
（あなたが私に正直だからこそ、なおさら愛している。）
honest with A＝Aに対して正直。
愛情表現での強調に最適：all the more。
The city is none the less beautiful for the rain.
（雨でも、街はそれでも美しい。）
none the + 比較級＝「それでもなお〜だ」。
for + 名詞で逆境の理由を添える。
The suitcase was none the worse for wear after the trip.
（旅行のあとでも、そのスーツケースは傷みがほとんどなかった。）
none the worse for wear＝「使ったのに傷んでいない」（定番の言い回し）。
after the trip で状況を補足。
The product is the better for your feedback.
（あなたのフィードバックで、その製品は前より良くなった。）
結果状態を述べる定型：be the better/worse for ...。
feedback＝意見・改善提案。
The offer is attractive, all the more so because shipping is free.
（そのオファーは魅力的で、特に送料無料だからなおさらだ。）
all the more so＝「なおさらそのとおり」。直前の評価を受ける後置句。
shipping＝配送。
Failure is all the less likely because we double-checked.
（二重チェックしたので、失敗の見込みはいっそう低い。）
less likely＝起こりにくい。double-check＝再確認。
肯定トーンで丁寧に「リスク低下」を表せる。
This puzzle is all the harder for the lack of clues.
（手がかりがないせいで、このパズルは一段と難しい。）
lack of＝〜の不足。clue＝手がかり。
all the + 比較級 + for + 名詞の負の理由版。
The app is all the easier to navigate for its simple menu.
（このアプリはシンプルなメニューのおかげで、操作がさらに簡単。）
navigate＝（アプリを）操作して移動する。
easier to + 動詞で「〜しやすい」。
The victory is all the more meaningful because the team never gave up.
（チームが決して諦めなかったからこそ、その勝利はなおさら意義深い。）
meaningful＝意義深い。never gave up＝決して諦めなかった。
称賛文で理由を添えて温度を上げる型。
We’ll get answers all the sooner because we asked the right question.
（正しい質問をしたから、回答をより早く得られる。）
sooner＝より早く。the right question＝的を射た問い。
進行管理の文脈でよく使える副詞比較。
8 FAQ：(all) the + 比較級 + 理由／none the + 比較級
型
S + V + (all) the 比較級 + for 名/動名詞 ／
S + V + (all) the 比較級 + because S V ／
S + V + none the 比較級 (+ 理由)
言い換え
even more/less ... because ...／all the more so (because ...)
位置理由部は文末が自然（カンマ不要）
必須ではありません。all は「程度アップの強調」。なくても文法的に正しいですが、付けると「なおさら／いっそう」という温度が乗ります。
The idea is the better for its clarity.
（そのアイデアは明快さのおかげで、より良い。）
The idea is all the better for its clarity.
（そのアイデアは明快さのおかげで、なおさら良い。）
for + 名詞/動名詞：簡潔。「〜のおかげで／〜のせいで」。because + S + V：理由を丁寧に説明。「〜だから」。because of + 名詞：名詞句理由。意味はforと近いが中立寄り。
It’s all the more useful because of the clear manual.
（明快なマニュアルのために、なおさら役立つ。）
基本は文末。文頭に出すと硬くなり不自然になりやすいので、学習段階では文末固定が安全。カンマは通常不要です。
The app is all the easier to use because the layout is simple.
（レイアウトがシンプルだから、いっそう使いやすい。）
どちらもOK。形容詞の比較級は名詞・状態に、副詞の比較級は動作のしかた・スピードに効きます。
We’ll finish all the faster because you helped.
（手伝ってくれたおかげで、より早く終わる。）
none the less：比較構文。形容詞/副詞の比較級が後ろに来る（＝それでもなお〜だ）。nonetheless：副詞「それでも」。文全体を修飾（比較構文ではない）。
She is none the less for her age.
（年齢が高くても、それでもなお遜色ない。）
OK。for の後ろは中身がプラスでもマイナスでも構いません。「〜がないので、なおさら難しい」のように言えます。
The task is all the harder for the lack of data.
（データがないせいで、いっそう難しい。）
ダメです。better 自体が比較級なので more を重ねません。all the better の all the は「比較級の程度マーカー」で、more とは役割が別。
This guideline is all the better because it’s short.
（短いからこそ、ガイドはより良い。）
be the better/worse for it は「その件で前より良い/悪い」という定番表現。it は直前の出来事や手段を指します。
The team is the better for it.
（その件のおかげで、チームは前より良くなった。）
so ... that ...：原因→結果。「とても…なので（その結果）〜だ」。all the + 比較級 + because/for ...：理由による程度アップ。「…だから、なおさら〜だ」。
The offer is all the more attractive because support is included.
（支援が含まれているので、なおさら魅力的だ。）
- ビジネス
all the more/less + 形容詞 + because ...（丁寧・明確） - カジュアル
even more/less + 形容詞 + because ...（くだけた口語）
It’s even more convenient because everything is online.
（すべてオンラインだから、さらに便利。）
9. 絶対比較級：than なしで“相対的に〜”を言う
絶対比較級（absolute comparative）は、-er や more ~ の比較級を
than を使わずに名詞の前などで使い、基準（ふつう／一般水準／従来）より「相対的に上・下」を表す方法です。
例：higher education（高等教育）,
in greater detail（より詳しく）,
lesser-known artists（あまり知られていない芸術家）
ポイント 比べる相手を言わずに「相対的に上/下」を示す＝レッテル付け・分類のニュアンス。 使用域 説明文・ニュース・学術・ビジネス資料で頻出。
higher / lower / greater / older / younger / lesser などの
よく出る語＋名詞のセットを“丸ごと”覚えると速い！
基本の型と文型（骨格）
比較級は「形容詞/副詞の -er」や「more/less + 形容詞・名詞」などで作ります。 絶対比較級では、これらを than なしで使い、文脈上の“ふつう”とのズレを表現します。
A：形容詞の比較級 + 名詞
higher education（高等教育）／
lower cost（より低コスト）／
older adults（年上の成人）／
younger children（より年少の子ども）
- 相手（than 〜）は言わない＝「一般水準より相対的に」。
- 複合修飾は前置で使うのが基本（名詞の直前）。
B：more/less + 抽象名詞
more time（より多くの時間）／
less noise（より少ない騒音）／
more freedom（より大きな自由）
- 可算/不可算の名詞にそのまま“量の増減”をのせる言い方。
C：副詞比較 ＋ 句（頻出の副詞句）
in greater detail（より詳しく）／
at higher speed（より高速で）
- 説明の正確さ・速度など「程度」を副詞句で上げる。
D：ハイフン語（名詞前で読みやすく）
higher-quality products／
lower-risk investment／
lesser-known facts
- 名詞の前ではハイフン付けが読みやすい（後置は通常ハイフン不要：
products are higher quality）。
境界と注意
A 比較級 than B（セクション1）＝相手を明示。本セクションは相手を言わない。the 比較級, the 比較級（セクション4）＝相関「〜すれば〜ほど」。別物。senior/junior/superior/inferior + to（セクション6）＝to を取る語群。higher/lower/greaterなどは to なしで名詞修飾。- older / elder：一般比較は
older。家族関係の名詞前はelder brotherのようにelderを使う（elder thanは不可）。
old people は避け、older adults / older people など中立的表現が無難。
We need the report in greater detail.
（報告書はより詳しくしてください。）
She works in higher education.
（彼女は高等教育の分野で働いている。）
He interviewed lesser-known artists.
（彼はあまり知られていない芸術家にインタビューした。）
よく使うコロケーション＆定番表現（まずはここから）
絶対比較級は「than を伴わず、“ふつう”より上・下を名詞の前などで示す」ラベル表現。まずは頻出のペアをセットで覚えましょう。
higher education＝高等教育 ／
higher income (bracket)＝より高所得層 ／
older adults＝年上の成人
younger children＝年少の子ども ／
upper class＝上流階級 ／
lower class＝下層階級
lower cost＝より低コスト ／
lower risk＝より低リスク ／
higher resolution＝より高解像度
higher-quality products＝より品質の高い製品（名詞前はハイフン） ／
in greater detail＝より詳しく
lesser-known artists＝無名寄りの芸術家 ／
greater impact＝より大きな影響
the greater part of A＝A の大半（定番）
lower temperature＝より低温 ／
higher dose＝より高用量
lower back＝腰部（身体部位の慣用）
Please explain it in greater detail.
（もっと詳しく説明してください。）
文法まわりの注意・境界整理（重複回避しつつ要点）
「比較する相手を言わない比較級」という特徴上、他の比較構文や似た語と混同しやすいポイントを整理します。
-
than なし
higher educationのような絶対比較級にthanは続けない（×higher education than ...）。 -
-or 語との違い
senior / junior / superior / inferior / priorは to を取る語群（例：superior to）。本セクションのhigher / lower / greaterは to なしで名詞を修飾。 -
older と elder
一般比較は
older（older than可）。家族関係の名詞前での「年上の」はelder brotherのようにelderを使う（×elder than）。 -
hyphen（ハイフン）
名詞前で複語修飾する場合は
higher-quality productsのようにハイフン付けが読みやすい。述語位置では通常不要：The products are higher quality. -
greater detail / more details
detailを不可算で扱うと「in greater detail＝より詳しく」（ややフォーマル）。可算ならmore details（個々の詳細）。文体・言い分けに注意。 -
lesser-known と less known
どちらも意味は「知名度が低い」。ただし
lesser-knownは固定表現として名詞前によく置かれ、ややフォーマル寄り。 -
upper / lower と higher / lower
upper/lowerは空間・階層・部位（upper floor,lower back) に強い。抽象的な“程度”はhigher/lower（higher cost,lower risk）。 -
固有名
Greater + 地名は「広域の〜」（例：Greater Tokyo）。比較構文ではなく固定の固有表現。 -
ダブル比較の禁止
moreを重ねない（×more higher quality）。強調はfar / muchなど別語を使う：far higher quality。 -
ポライトネス
old peopleは避け、older adults/older peopleのような中立表現を。
We updated the spec in greater detail.
（仕様書をより詳しく更新しました。）
The team chose lower-risk options.
（チームはよりリスクの低い選択肢を選んだ。）
💬 例文で定着！（絶対比較級：名詞前などで「相対的に上・下」）
The policy targets higher-income households.
（その政策はより所得の高い世帯を対象にしている。）
target＝対象にする。household＝世帯。higher-income は名詞前なのでハイフンでまとめると読みやすい。
「相手を明示しない比較」＝一般水準より高い所得帯というレッテル付け。
We aim for lower-cost solutions without sacrificing quality.
（私たちは品質を犠牲にせず、より低コストの解決策を目指す。）
aim for＝目指す。solution＝解決策。sacrifice＝犠牲にする。
lower-cost は名詞前での複語修飾。述語位置なら Solutions are lower cost.
The update offers greater stability on older devices.
（そのアップデートは、古い端末でより高い安定性を提供する。）
stability＝安定性。device＝端末。greater / older はどちらも絶対比較級。
「一般的な安定性・端末世代」との相対評価で、than を書かないのがポイント。
This route has lower traffic in the evening.
（このルートは夕方、交通量が少なめだ。）
route＝（移動）ルート。traffic＝交通量・通行。
lower traffic は数量が相対的に少ないことを示す自然な言い方。
Older adults benefit from regular exercise.
（年上の成人は、定期的な運動で利益を得る。）
benefit from＝〜から恩恵を受ける。ポライトに older adults を用いると丁寧。
old people は避けるのが安全。
Younger children need gentler instructions.
（年少の子どもには、よりやさしい指示が必要だ。）
gentle → gentler（語尾の e は残して -r）。instruction＝指示・説明（可算/不可算）。
相手を出さずに「一般より若い層」「一般よりやさしい」を示す絶対比較。
This lens records video at higher resolution.
（このレンズはより高い解像度で動画を記録する。）
resolution＝解像度（画面の細かさ）。record at ~＝〜で記録する。
higher は“通常の解像度より高め”という相対評価。
We switched to lower-carbon materials for packaging.
（梱包により低炭素な素材へ切り替えた。）
switch to＝〜に切り替える。packaging＝梱包。carbon＝炭素。
lower-carbon は「炭素排出が相対的に少ない」を端的に示す複合修飾。
The exhibit showcases lesser-known inventions from the 19th century.
（その展示は、19世紀のあまり知られていない発明を取り上げている。）
exhibit＝展示。showcase＝見せる・紹介する。invention＝発明。
lesser-known は名詞前でよく使う定番の絶対比較級（文語寄り）。
The premium plan includes higher-level support with faster response.
（プレミアムプランには、より上位のサポートとより速い応答が含まれる。）
higher-level support＝サポートの層が上（上位プラン向け）。response＝応答。
両方とも「相対的に上」を示す絶対比較級。than を書かないのが自然。
The new coat provides greater protection against wind and rain.
（その新しいコートは、風雨に対してより高い保護を与える。）
provide＝提供する。protection＝保護。
「基準より上の性能」をさらっと表せる便利な型：greater + 抽象名詞。
You deserve more love and more respect, always.
（あなたは、いつだってもっと多くの愛ともっと大きな敬意に値する。）
deserve＝〜に値する。more + 抽象名詞は数量・程度を“相対的に上げる”。
相手（than 〜）を言わずに、今よりもっと・一般よりもっと、の温かい評価を示せる。
9-FAQ：絶対比較級（than を使わない比較級）
型
比較級 + 名詞（例：higher education / lower cost / greater detail）／
more / less + 名詞（例：more time / less noise）／
前置ハイフン（例：higher-quality products）
コアイメージ 相手を明示せず「一般より上・下」のラベル付け
higher education は「高等教育」という定着表現。high education は不自然です。
She works in higher education.
（彼女は高等教育分野で働いている。）
コツ 「制度・分野名」は決まった言い方が多い：higher education / upper secondary school など。
- 名詞の前でまとめて修飾するならハイフン：
higher-quality products - 述語位置（名詞の後）なら通常ハイフンなし：
The products are higher quality.
We design higher-quality products.
（私たちはより高品質な製品を設計している。）
in greater detail はややフォーマル／書き言葉寄り、in more detail は中立。どちらも「より詳しく」。
Please explain it in greater detail.
（もっと詳しく説明してください。）
Could you show me the process in more detail?
（手順をもう少し詳しく見せてもらえますか？）
lesser-known：やや文語・名詞前の定番（展示紹介や記事タイトルに多い）。less known：会話・説明で中立。「あまり知られていない」の意味。little-known：かなり「知られていない」寄り（強め）。
The exhibit features lesser-known inventors.
（その展示はあまり知られていない発明家を特集する。）
older：一般比較（年上）。older thanとも言える。elder：家族関係の名詞前のみ（elder brother）。elder thanは不可。
My elder sister lives abroad.
（私の姉は海外に住んでいる。）
Greater + 地名 は「広域の〜」という固有表現で、比較構文ではありません（Upper House / Lower House も同様）。
She moved to Greater Tokyo last year.
（彼女は昨年、首都圏に引っ越した。）
lower back は「腰部」という慣用ペア。語順固定のコロケーションです。
I have pain in my lower back.
（腰に痛みがある。）
はい。名詞前：higher-quality products／述語：products are higher quality のように使えます。
The meals here are higher quality.
（ここの食事は品質が高めだ。）
much / far / way / considerably / slightly などで比較級の度合いを操作。× more higher のようなダブル比較は禁止。
We need much more time and far less noise.
（かなり多くの時間と、ずっと少ない騒音が必要だ。）
- 不可算名詞：
more information/less time - 可算名詞（複数）：
more details/fewer errors（lessではなくfewer）
We need more information and fewer errors.
（より多くの情報と、より少ない誤りが必要だ。）
🧾 総まとめ：比較級による比較表現
比較級は「差」を伝える道具です。-er や more/less を使って
どちらがより〜か、または一般水準より相対的に〜かを表します。全体像は下の3視点で捉えると迷いません。
- 相手を示す
… 比較級 than …／less … than …／more A than B - 関係で高まる
the 比較級, the 比較級／比較級 and 比較級 - 相手を言わない絶対比較級（
higher education/in greater detailなど）
型早見表（Cheat Sheet）
代表的な型と使いどころを一望できます。英語を載せたセルは「英文 → 日本語訳 → 音声」の並びで最小限の例を示しています。
| 型 | 意味のコア | 使用条件・位置 | ミニ例（英→日→TTS） |
|---|---|---|---|
A + 比較級 + than + B |
「B より A」：相手を明示して差を伝える。 |
形容詞/副詞の比較級。程度強調は much / far / a little など。
|
My bike is faster than yours. （私の自転車はあなたのより速い。） |
less + 原級 + than |
「B ほど A ではない」：A の程度が低い。 | ややフォーマル。口語では not as A as B もよく使う。 |
This task is less difficult than that one. （この作業はあれほど難しくない。） |
more A than B |
「B というよりむしろ A」：同一対象の性質を対比。 | A/B は同じ品詞（形容詞/名詞など）で対応。 |
It’s more hobby than work. （それは仕事というより趣味だ。） |
the 比較級, the 比較級 |
「〜すればするほど、〜」：相関関係で同時に強まる。 | 語順固定。前半・後半で the + 比較級 を繰り返す。 |
The more you practice, the better you get. （練習すればするほど、上達する。） |
比較級 and 比較級 |
「だんだん〜」：程度が徐々に増減。 | 同じ比較級を反復（faster and faster など）。 |
The city is getting busier and busier. （その街はますますにぎやかになっている。） |
senior / junior / superior / inferior + to |
to を取る特殊グループ：than は使わない。 | 年齢・地位・優劣などを述べるとき。 |
She is senior to me. （彼女は私より年上だ。） |
the 比較級 of the two |
「二つのうちより〜な方」。 | the を付ける（最上級と同じイメージ）。 |
Lucy is the taller of the two. （ルーシーは二人のうち背が高い方だ。） |
(all) the 比較級 + [理由句] |
「〜だからなおさら」の強調。 | 理由句は because/for など。 |
I like her all the more because she is honest. （彼女が正直だから、なおさら好きだ。） |
比較級 + 名詞 / in greater detail |
相手を言わず「相対的に高/低め」。ラベル化の用法。 | 名詞前／副詞句（in greater detail 等）。 |
Please report it in greater detail. （それをより詳しく報告してください。） |
強弱スケール（比較級をどれくらい強める？）
比較級は far / much / slightly のような程度副詞で強さを調整できます。左ほど弱く、右ほど強いイメージです。
- 位置
副詞 + 比較級：slightly faster／much less／far better。 - 文体
way・a lotは口語寄り、considerably・significantlyは書き言葉・ビジネス向き。 - 比較の重複は不可×
more better／more higher。一つの比較マーカーだけを使う。 - 数値で具体化
two years older (than ...)／10% lower (than ...)のように数字＋比較級も自然。 - 文脈強調
even／stillは「予想外の上乗せ」を表す：even cheaper／still better。
This laptop is slightly lighter than mine.
（このノートPCは私のものよりほんの少し軽い。）
Her new talk was far more engaging than the one last week.
（彼女の新しい発表は先週のものよりずっと惹きつけられた。）
コロケーション Top Picks（実用セット）
「よく一緒に使う語」の型で覚えると、迷わず速く話せる・書けるようになります。名詞前でまとめるときはハイフン化（例：higher-quality products）。
higher education（高等教育）older adults／younger childrenthe greater part (of ...)（大半）lower birthrate（低い出生率）
lower-cost plan（より低コストのプラン）higher revenue（より高い収益）lower risk（低リスク）greater efficiency（高い効率）
higher-quality materials（高品質な素材）higher resolution（高解像度）longer battery life（長いバッテリー持ち）faster processing（高速処理）
earlier deadline（早い締切） ／later start（遅い開始）shorter wait time（短い待ち時間）longer warranty（長い保証）fewer errors（より少ない誤り：可算名詞はfewer）
lower-carbon materials（低炭素素材）cleaner energy（よりクリーンなエネルギー）greater protection（高い保護）lower temperature（低温）
stronger signal（強い電波） ／weaker signal（弱い電波）lighter workload（軽い仕事量）heavier/lighter traffic（交通量が多い／少ない）safer route（安全なルート）
higher-quality products／lower-cost plan のようにハイフンで結ぶと読みやすく誤解も防げます。
Our new model offers longer battery life and faster charging.
（新モデルはより長いバッテリー持ちとより速い充電を実現する。）
This plan is lower cost for students.
（このプランは学生にとってより低コストだ。）
The clinic aims for shorter wait times.
（そのクリニックは待ち時間の短縮を目指している。）
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