前置詞の位置 |
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Lesson 087 |
目次
前置詞の位置
前置詞は目的語である名詞や代名詞の前に置くのが原則ですが、次のような場合は、目的語の後ろに前置詞が置かれることがあります。
疑問詞が前置詞の目的語になる場合
口語体ではふつう前置詞の目的語となる疑問詞を文頭に置き、前置詞は後に置きますが、本来は前置詞の後ろに目的格の疑問詞を置くことが最も文法的な表現。
Who is he talking to? - [ 口語体 ]
To whom is he talking? - [ 最も文法的な表現 ]
( 彼は誰と話しているのですか。 )
I found what I was looking for.
( 捜していたものを見つけ出した。 )
Which airport do I leave from?
( どの空港から出発しますか。 )
関係代名詞が前置詞の目的語になる場合
口語体ではふつう関係代名詞の後ろに前置詞を置きます。文語体では 「 前置詞 + 関係代名詞 」 にすることもできるが、関係代名詞が 「 that 」 の場合は前置詞を前に置くことはできない。
I don't like the house which he lives in. - [ 口語体 ]
I don't like the house in which he lives. - [ 文語体 ]
( 彼のいる家は嫌いだ。 )
There are some things which people cannot do without.
( 人間にはどうしても欠くことのできないものがいくつかある。 )
He is an assistant that you can rely on.
( 彼は信頼できる助手です。 )
不定詞句の修飾する語が前置詞の目的語になる場合
They have a lot of things to talk about.
( 彼らは話すべきことが多くある。 )
I have no chair to sit on.
( 私には座る椅子がない。 )
I have nothing to open the can with.
( 私はその缶を開ける物がない。 )
群動詞の受動態の主語が前置詞の目的語になる場合
His poor song was laughed at by all the students.
( 彼の下手な歌は、生徒全員に笑われた。 )
One day she was spoken to by a stranger.
( ある日彼女は見知らぬ人に話しかけられた。 )
He is taken care of by his uncle.
( 彼はおじさんの世話になっています。 )
強調のため前置詞の目的語を文頭に置く場合
The need for secrecy he insisted on.
( 秘密厳守の必要性を彼は主張した。 )
Her I rely on.
( 彼女こそ私は当てにしているのだ。 )
Such an unreasonable demand you mustn't give way to.
( そのような理不尽な要求に屈してはいけないよ。 )