📚 クイックナビ
📚 英文法 全120 Lesson

場所を表す前置詞

at / in / on / under / between / among などの前置詞は、 「どこに?」「どのあたりに?」といった 場所のイメージを伝えることばです。 単語そのものを覚えるだけでなく、 点・線・面・中・上・下・周り といった「図形のイメージ」でとらえると、一気に使いやすくなります。 ※ 本レッスンでは、まず全体のマップをつかんでから、 セクションごとに「ペア・グループごとの使い分け」をていねいに見ていきます。

Lesson 090

場所の前置詞は「英語の地図」を描くための道具

日本語では「駅」「テーブルの上に」 のように助詞で場所を表しますが、英語では at / in / on などの前置詞を使います。

例えば、 at the station は 「駅という」、 in the station は 「駅の建物の」というイメージです。 同じ「駅に」でも、頭の中に思い浮かべている場所が少し違うのがポイントです。

小学生でもイメージできるように、 「点・中・上・下・前・後ろ・周り」のような 図形のことば とセットで整理していきましょう。

💡 モチベーションひと言
前置詞は種類が多くてイヤだな…と感じるかもしれませんが、 「イメージの家族」ごとにまとめて覚えると一気にラクになります。 今日このレッスンを読みきれたら、 未来のあなたの英会話がぐっとクリアになるはずです 🔍✨

目次

1. at - in の使い分け(まずは全体像)

場所を表す前置詞の中でも、at / in の2つは 「ここにいる」「ここで起きている」ことを伝えるときに 何度も登場する基本メンバーです。
at は地図アプリの「ピン」のような 「場所の一点」in は箱や部屋・国のような 「中に広がる空間」のイメージで使い分けます。 ここでは 1-1〜1-2 の詳しい説明に入る前に、 まずはこの 2 つをイラスト感覚でざっくりイメージすることを目標にしましょう。

むずかしい文法用語は最小限にして、出てきたとしても (かんたんな日本語の言いかえ) をいっしょにそえるので、 「文法はちょっと苦手かも…」という方や小学生の学習者でも安心して読み進められます。

前置詞 × 場所 概観セクション Lesson 090 / Section 1

📌 「点」と「中」で at / in をイメージしてみよう

1-1 at の世界

1-1:at では、 駅・玄関・住所・中心地・ページ番号など、 「ピンで指させる“場所の一点” にフォーカスします。

「一点(とても狭い場所)」がピンと来なければ、 (スマホ地図にシールを 1 枚貼るイメージ) と考えてみてください。

1-2 in の世界

1-2:in では、 国・町・村・建物・部屋・世界などのような、 「中に広がる空間」 を表す場面をまとめて学びます。

「空間(くうかん:中に広がっている場所)」がむずかしければ、 (透明な箱やシャボン玉の中に入っているイメージ) を思い浮かべてみましょう。

💬 モチベーションひと言:
ここまで読めたあなたは、 もう「点」と「中」を意識できるスタートライン に立てています。あとは 1-1 / 1-2 で例文を見ながら、 自分だけの「英語の地図」を少しずつ塗りつぶしていくだけです。 昨日のあなたより、今日のあなたはすでに一歩前に進んでいます ✅

🧭 次はどちらから読む? 1-1 / 1-2 へのナビゲーション

「まずは at から」「いや、in を先におさえたい」など、 自分が気になるほうから読んでも大丈夫です。 どちらも最終的にはセットで使えるようになるので、 今の自分が知りたいほうを選んで進みましょう。

💡 学習心理メモ:
人は「完璧に分かってから始める」よりも、 「だいたい分かった状態でまず動いてみる」 方が、記憶に残りやすく、学習が続きやすいと言われています。 いま 100% 分からなくても大丈夫。 at は「点」、in「中」という ふんわりした感覚を持って、 気になる方のセクションから進んでみましょう 🌈

1-1. at:場所の「一点」を表す

このセクションでは、at が持つ 「場所の一点(とても狭いピンポイントの場所)」 というイメージをじっくり確認していきます。
at は、地図アプリの 📍ピン のように、「ここ!」と指させる場所に強い前置詞(まえにつく小さなことば)です。 駅・玄関・バス停・番地・ページ番号など、 はっきり決まった一点を表すときによく使われます。

例えば、at the station「駅という地点で」at the front door「玄関というポイントで」 というイメージです。
ここでは、あとで学ぶ in (中にすっぽり入っている感じの前置詞)とくらべながら、 at ならではの“ピンポイント感”をつかんでいきましょう。 むずかしそうに見える言葉があれば、 (かんたんな日本語の言いかえ) もそえていきます。

この 1-1 では、まず 人が「いる」「待つ」場所住所(番地)ページ番号や行番号 といった「一点」をあらわす at の使い方を、例文といっしょに確認します。
恋愛シーンでも使える 「駅で待ってるね」 のようなフレーズも登場するので、“そのまま使える英語”としてストックしていきましょう。

ここまで読めたあなたは、 もう「at = 場所の一点」のスタートラインに立てています
あとは、このあとの例文やクイズで 「できた!」という小さな成功体験 を少しずつ増やしていくだけです。昨日の自分より、今日のあなたはもう一歩前に進めています ✅

前置詞 × 場所 at の基本イメージ ピンポイントな場所表現 Lesson 090 / Section 1-1

📍 at の基本イメージ:地図の「ピン」と教室の「一点」

場所を表す at は、 「ここ!」とピンでさせる場所の一点を表す前置詞(名詞の前につく小さなことば)です。
駅・玄関・バス停・番地・ページ番号など、 「ここ」と指させるポイントのイメージを、まずは言葉と図でつかみましょう。

下の図では、町全体(淡い色のエリア)の中で、ピンが立っている場所だけが at の地点 になっています。

at = 広いエリアの中の「ここ!」という一点
このイラストでは、色のついた四角全体が「町・エリア」で、 真ん中のオレンジ色のピンが at で指す一点です。
「町の中のどこか」ではなく、「駅の前」「玄関の前」「受付」など、 会う場所・集まる場所の一点 を思い浮かべておくと、at の使い方がイメージしやすくなります。

1️⃣ 地図アプリの「ピン」

スマホの地図アプリで、駅やお店に 📍ピン を立てるイメージが at です。

  • at the station:駅という地点
  • at the front door:玄関という地点
  • at the bus stop:バス停という地点

2️⃣ 「中」ではなく「点」に注目

ひろい場所全体ではなく、 その中の「ここ!」という一点に注目するときに at を使います。

  • at 555 Maple Street:町の中の、ある番地の一点
  • at page 30:本の中の、30ページという一点
  • at the center of the city:町の中心という一点
💡 ミニヒント:
「中全体」をえんで囲むイメージなら in が出てきますが、 「その中の ここ!というポイント」を指したいときは at の出番です。
ここまでイメージできたあなたは、もう 「at = 場所の一点」 の準備はバッチリです ✅

🧱 よく使う at のパターンを「型」でつかもう

次は、at とよくいっしょに使われる 「動詞+at+場所」の型を整理してみましょう。
ここではまだ長い文を作るのではなく、 「よく出るセット」として覚えるのがポイントです。 むずかしければ、(日本語の見出しだけざっと見る)でも大丈夫です。

パターン 意味のイメージ 使いどころの例
👤 be at + 場所 存在
「〜にいる/〜にある」
例: be at the station
駅・学校・オフィスなど、 人や物がいる地点を言うときの基本パターン。
🏠 live at + 番地 住所
「〜番地に住んでいる」
例: live at 555 Maple Street
「どの国・どの町に住んでいるか」はふつう in で言いますが、 番地という一点at で表します。
wait at + 場所 待ち合わせ
「〜で待つ」
例: wait at the gate
駅の改札・校門・入口など、 「ここでね」と約束するポイントと相性がよいパターンです。
🤝 meet at + 場所 出会い
「〜で会う」
例: meet at the station
待ち合わせの「場所の一点」を決めるときに使う型。 恋愛フレーズにもよく登場します。
🛬 arrive at + 場所 到着
「〜に到着する」
例: arrive at the airport
空港・駅・ホテルなど、 到着ポイントを言うときによく使います。
🛑 stop at + 場所 立ち寄り
「〜で止まる/立ち寄る」
例: stop at the convenience store
コンビニ・ガソリンスタンドなど、 道中のポイントを表すときに便利な型です。
🎯 ワンポイントモチベーション:
ここに出てきたパターンを 「丸ごとひとかたまり」 で覚えておくと、あとで例文を作るときに 「動詞は何だっけ…?」と手が止まりにくくなります。
まずは be at / live at / wait at の 3 つから、 今日の自分にできそうなところだけでも押さえておきましょう。

例文で at の感覚をつかもう(場所の一点)

肯定文 進行形 at the station

I am waiting at the station for your call right now.

私は今、あなたからの電話を待ちながら駅にいます。

語注: wait for ~ = 「~を待つ」。right now = 「まさに今」。

型: S be V-ing at + 場所 + for + 名詞 「人がどこかの一点で、何かを待っている」の形です。

レジスター: 日常のメッセージやチャットでそのまま使える、やわらかい言い方です。

否定文 現在形 at the station

I am not at the station yet, so please give me a few more minutes.

私はまだ駅にいないので、あと数分ください。

語注: yet = 「まだ」。give me a few more minutes = 「あと数分ちょうだい」のていねいな言い方。

型: S be not at + 場所, so S V ... 「今どこにいないか」を説明して、理由を続けています。

よくある誤り: × I do not at the station. のように do を使わず、be 動詞を否定にします。

疑問文 現在形 at the station

Are you already at the station, or are you still on the train?

もう駅に着いていますか、それともまだ電車の中ですか。

語注: already = 「もう、すでに」。still = 「まだ」。

型: Are you at + 場所, or are you on + 乗り物? 二つの可能性を「or」でたずねる疑問文です。

コロケーション: 「電車に乗っている」はふつう on the train と表現します(in ではなく on を使うことが多い)。

命令文 恋愛 at the station

Please meet me at the station after work; I have something special to tell you.

仕事のあと、駅で私に会いに来てください。あなたに特別なことを伝えたいんです。

語注: something special = 「特別なこと」。after work = 「仕事のあと」。

型: Please + 動詞の原形 ... でていねいな命令文、「会ってほしい」というお願いになっています。

レジスター: 恋人や気になる相手にもそのまま使える、やさしいが本気度も伝わる表現です。

肯定文 ビジネス at the front door

There is a delivery man waiting at the front door with a large package.

大きな荷物を持った配達員が、玄関の前で待っています。

語注: delivery man = 「配達員」。package = 「小包、荷物」。front door = 「玄関のドア」。

型: There is + 人 + V-ing at + 場所 で「誰がどこで何をしているか」を説明しています。

レジスター: 家でも会社でも使える文で、来客や配達が来たときの定番表現です。

否定文 過去進行形 at the front door

No one was standing at the front door when I came home last night.

昨夜家に帰ってきたとき、玄関の前には誰も立っていませんでした。

語注: No one = 「誰も~ない」。last night = 「昨夜」。

型: No one was V-ing at + 場所 when S V ... で「その時には誰もいなかった」ことを表します。

使い分け: at the front door は「家の入口という一点」で、in front of the house だと「家の前あたり一帯」のイメージになります。

疑問文 進行形 at the front door

Who is knocking at the front door while we are having dinner?

夕食を食べている間に、玄関の前をノックしているのは誰ですか。

語注: knock = 「ノックする」。while we are having dinner = 「夕食をとっている間に」。

型: Who is V-ing at + 場所 while S be V-ing ...? 「同時に起きている2つのこと」を表す疑問文です。

バリエーション: Who is calling at the front door so late at night?

肯定文 住所 live at

They live at 555 Maple Street, just two blocks from the station.

彼らはメイプルストリート555番地に住んでいて、駅からたった二ブロックの場所です。

語注: block = 「街区、ブロック」(交差点から交差点までの一区間)。just two blocks from ~ = 「~からたった2ブロック」。

型: S live at + 番地 で「番地レベルのくわしい住所」を表します。国や町など広い場所なら live in を使います。

よくある誤り: × live in 555 Maple Street より、番地には live at の方が自然です。

否定文 現在形 live at

She does not live at that address anymore; the email must be a mistake.

彼女はもうその住所には住んでいません。そのメールはきっと間違いです。

語注: anymore = 「もはや~ない」。must be = 「きっと~にちがいない」。

型: S do not live at + 住所 anymore で「今はもうそこには住んでいない」と伝えます。

レジスター: 住所変更の連絡や、登録情報のまちがいを指摘するときに使える少しまじめな文です。

疑問文 関係節 live at

Do you still live at the house that faces the river?

あなたは今でも、川に面したその家に住んでいますか。

語注: still = 「今でも、引き続き」。face = 「~に面している」。

型: Do you live at + 名詞節? に、the house that faces the river(川に面した家)という関係節をくっつけています。

バリエーション: Do you still live at the apartment that is near the station?

命令文 学習場面 at page 30

Open your textbook at page 30 and read the first paragraph carefully.

教科書の30ページを開いて、最初の段落をていねいに読みなさい。

語注: paragraph = 「段落」。carefully = 「ていねいに、注意して」。

型: Open + 名詞 + at page 数字 で「本の中のどの一点を見るか」を示しています。on page 30 もよく使われます。

レジスター: 授業中に先生がよく言うフレーズで、教室英語の定番表現です。

肯定文 受動 at page 30

The full explanation is given at page 30 for students who want more detail.

もっとくわしく知りたい生徒のために、くわしい説明は30ページに載っています。

語注: explanation = 「説明」。in detail / more detail = 「くわしく」。

型: S be given at page 数字 の受動態で、「その内容が本のどこに置かれているか」を表しています。

使い分け: on page 30 も自然ですが、at page 30 は「本の中のその一点」を強く意識した言い方です。

肯定文 受動 過去 at the station

The last train was announced at the station only five minutes before departure.

最終電車は出発のわずか5分前に、駅でアナウンスされました。

語注: announce = 「知らせる、アナウンスする」。departure = 「出発」。

型: S be announced at + 場所 の受動態で、「どこで知らせが出されたか」を表します。

コロケーション: last train(最終電車), five minutes before ~(~の5分前)など、時間といっしょに使うと自然な表現になります。

肯定文 受動 進行形 ビジネス at the station

Because the meeting is being held at the station, everyone can arrive without taking a taxi.

会議が駅で開かれているので、誰もタクシーを使わずに行くことができます。

語注: be held = 「開かれている」(hold の受動)。without taking a taxi = 「タクシーに乗らずに」。

型: Because S be being Vpp at + 場所, S can V ... で、「場所のおかげで簡単に行ける」という因果関係を表しています。

レジスター: ビジネスメールや社内連絡でも使える、少しフォーマル寄りの文です。

at vs in のミニ予告(場所の「点」と「中」をざっくり比較)

場所を表す前置詞のうち、at は「場所の一点(ピンポイント)」、 in は「中・広いエリア」のイメージで使うのが大きなルールです。
ここでは、これから 1-1 と 1-2 で学ぶ内容を、一目でイメージできるようにミニ比較しておきましょう。

at の世界 場所の一点

at は「地図にピンを刺す感じ」で、 点としての場所 を表します。

  • 駅・学校の門・玄関など「入口の一点」
  • 番地やビルの入口(くわしい住所)
  • イベント会場・受付など「集まる場所」

I am waiting at the gate.

私は門のところで待っています。

語注: gate = 門。waiting at the gate = 「門という一点で待っている」イメージです。

イメージ: 「場所の中にいる」よりも、「どこで人と会うか」の集合地点を表すことが多いです。

in の世界 中・広いエリア

in は「箱・部屋・国などの中に入っている」イメージです。

  • 国・町・地域など「広いエリア」
  • 部屋・箱・車の中など「囲まれた空間」
  • 「世界の中で」「クラスの中で」などグループの中

She lives in Tokyo with her family.

彼女は家族といっしょに東京に住んでいます。

語注: live in ~ = 「~に住む」。family = 家族。

イメージ: Tokyo は「町という大きな箱」で、そのエリアの中で生活している感覚になります。

くわしいルールや、atin の「迷いやすい境目」は、 このあと続く 1-1「at の使い方」1-2「in の使い方」 でじっくり見ていきます。
ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。あとは、例文を読みながら「点」と「中」のイメージをゆっくり育てていきましょう。

1-2. in の使い方:箱の中・エリアの中というイメージ

場所を表す前置詞 in は、 「箱や部屋、国などの 中にすっぽり入っているイメージを表す言葉です。
家の中・部屋の中・国の中・クラスの中など、 何かの境界線の内側 にいるときに使うのが基本ルールです。 少しむずかしく言うと「空間(場所のひろがり)の内部」を表す前置詞ですが、 ここではまず、「箱の中」「エリアの中」というやさしいイメージからスタートしましょう。 ここまで読み進められているあなたは、もう in の世界に入る準備はバッチリです。

前置詞 × 場所 in のイメージ / 箱・中 Lesson 090 / Section 1-2

in の基本イメージ:箱やエリアの中にすっぽり入る

in は、広い場所の「どこかの一点」ではなく、 「箱」「部屋」「国」「グループ」などの 内側 にいる状態を表します。
難しく言うと「領域の内部」ですが、まずは 箱の中にポンと入っているイメージ を持てば、小学生にもとても分かりやすくなります。

エリアの中(room / country / group)
in = 「枠で囲まれた中」にいるイメージ

上の図では、色のついた大きな枠が「部屋・国・グループなどのエリア」を表し、 中央の丸が あなた です。
このように、枠で囲まれた内側にいるときに in を使います。

例えば、次のように使います。

I am in my room now.

私は今、自分の部屋の中にいます。

語注: room = 部屋。in my room = 自分の部屋の中で、というイメージです。

型: S be in 場所 で「S はその場所の中にいる」と表します。

ポイント: 「部屋にいる」は at my room ではなく、必ず in my room と言う点に注意しましょう。

このあと続く 1-2 の本編では、in を使った 「箱の中」「建物の中」「国や町の中」「グループの中」 などのパターンを、例文といっしょにしっかり整理していきます。
ここまでイメージをつかめたあなたなら、少し長めの文でもスムーズに理解できるようになります。

用途別パターン一覧:in + 場所名詞 の基本パターン

in は、「何かに囲まれた中」を表す前置詞です。 下の表では、よく使うパターンを 5つのタイプ にまとめています。
「箱の中」「部屋の中」「国の中」「グループの中」など、「○○の中にいる」と日本語で言えそうかどうかをチェックの目安にすると、 小学生でも感覚で使い分けられるようになります。

パターン 意味イメージ よく使う場面 ミニ例(フレーズ)
📦 in + box / bag / cup
物の中 基本
箱・かばん・コップなど、はっきりした「入れ物」の内側
上・横・下から囲まれていて、「すっぽり中に入っている」イメージ。
文房具・おもちゃ・カバンの中身を言うとき。
「どこに入っているの?」と場所を説明したいとき。
例: in the box(箱の中に)
in my bag(かばんの中に)
🏠 in + room / building / library
建物の中 生活
家・部屋・学校・図書館など、壁と屋根で囲まれた空間の内部。
「家の中」「部屋の中」のように、ドアを閉めるイメージと相性が良いです。
「今どこにいるの?」と聞かれて答えるとき。
学校・家・お店など、屋内での行動を説明するとき。
例: in the room(部屋の中で)
in the library(図書館の中で)
🌏 in + country / city / area
広いエリア 地理
国・都道府県・市区町村など、地図で線を引いた「なわばりの中」のイメージ。
その線で囲まれた範囲の中にいる、という感覚です。
出身地・居住地の自己紹介。
「日本に」「東京に」「この町に」などの話題。
例: in Japan(日本で/日本に)
in this town(この町の中で)
👨‍👩‍👧‍👦 in + family / class / team
人の集まり 関係性
家族・クラス・チームなど、メンバーが集まってできる「グループの内側」
目には見えないけれど、「仲間の輪の中」にいるイメージです。
「家族の中で一番〜」「クラスの中で」「チームの中で」と言いたいとき。
自己紹介・人間関係の説明など。
例: in my family(家族の中で)
in our class(クラスの中で)
📖 in + picture / story / world
イメージの中 比喩的
絵・写真・物語・世界など、心の中に広がる「世界観の内側」
想像や設定の中に入り込んでいるイメージです。
絵や写真の説明。
「物語の中で」「ゲームの世界で」など、フィクションを語るとき。
例: in the picture(絵の中で)
in the story(物語の中で)
行ごとに「どんな入れ物(箱・建物・国・グループ・世界)なのか」を意識して読むと、 in のイメージがどんどんクリアになります。
ここまで読み切れたあなたは、すでに in の「箱・中・エリア」感覚をしっかりつかみはじめています。 あとは例文とクイズで、自然に口から出てくるレベルまで育てていきましょう。

at と in のざっくり比較(in の視点で見るコツ)

at は「地図にピンで刺す一点」、in は「箱やエリアの中」でした。
ここでは、in をメインに考えながら、 「どんなときに at のほうが自然になるか」をざっくり整理しておきましょう。
細かい文法用語よりも、イメージでぱっと選べる感覚 を育てるのがねらいです。

ポイント1 広さ・スケール

ざっくり言うと、 in は「箱・エリアの中」at は「その中の一点」です。

  • 国・町などの大きなエリア → in Japan, in Tokyo
  • その中の細かい一点(番地・建物の入口など) → at 555 Maple Street

「大きな箱の中にいる」と思えるときはまず in
「その箱の中の、ここ!」と一点だけ指したいときは at を使う、という感覚を持っておくと迷いにくくなります。

ポイント2 建物の前 vs 中

建物が出てきたときは、自分がどこに立っているかをイメージしてみましょう。

  • ドアの前・入口・門のところ → at the door, at the gate
    (建物の「顔」の前に立っている、一点イメージ)
  • 建物の中全体・部屋の中 → in the house, in the building
    (壁と屋根に囲まれた中にいるイメージ)

入口の「前」にいるか、建物の「中」にいるかをはっきり想像できれば、 atin を自然に切りかえられるようになります。

ポイント3 学校・会社

学校や会社は、「建物」でもあり「活動の場」でもあるので、 inat のどちらも使われます。

  • 「勉強中・勤務中」という活動の場所 → at school, at work
    (何をしているか=活動にフォーカス)
  • 校舎・オフィスなど建物の中 → in the school building, in the office
    (物理的に建物の中にいることにフォーカス)

「活動の場所」を言いたいときは at、 「建物の中」という空間を強調したいときは in と考えると整理しやすくなります。

ポイント4 迷ったときの合図

どうしても atin で迷ったときは、 以下の「一言チェック」を使ってみてください。

  • 日本語にして「〜の中で」「〜の中にいる」と言えそう? → はい → in を優先
  • 「集合場所」「待ち合わせの地点」「ゴール地点」っぽい? → はい → at を優先

完璧に覚えようとしすぎるより、このような ざっくりした判断スイッチを持っておくほうが、会話の中でスムーズに選べます。
ここまで読めたあなたなら、あとはたくさんの例文に触れることで、 「なんとなくこっちがしっくりくる」という感覚がどんどん育っていきます。

1-2. in の例文で「中」のイメージをつかもう

肯定文 日常 in the room

There are three computers in the room.

(その部屋にはパソコンが3台あります。)

語注: computer = コンピューター(パソコン)。there are ~ = 「~がある・いる」と場所を説明する言い方。

型: There are + 名詞(複数) + in + 場所 で「場所の中に何がどれくらいあるか」を伝えます。

ポイント: in the room は「部屋という箱」の中にあるイメージです。

肯定文 完了進行 自己紹介

We have been living in Japan for ten years.

(私たちは日本に10年間ずっと住んでいます。)」

語注: have been living = 「ずっと住んでいる」(今まで続いてきたこと)。for ten years = 10年間ずっと。

型: have been + V-ing + in + 場所 + for + 期間 で「ある場所に、○年のあいだずっと住んでいる」と表せます。

使い分け: live in ~ で「~に住む」。国でも町でも、線で囲まれたエリアの「中」で暮らすイメージです。

疑問文 日常 in the house

Is anyone in the house right now?

(今、家の中に誰かいますか。)

語注: anyone = 誰か。right now = まさに今、この瞬間。

型: Is anyone in + 場所 ... ? で「その場所の中に誰かいる?」とたずねる形です。

ポイント: in the house は、家という建物の中(壁と屋根に囲まれた空間)にいるイメージです。

否定文 休み時間 in the room

No one was in the room during the break.

(休み時間中、その部屋の中には誰もいませんでした。)

語注: no one = 誰も~ない。during the break = 休み時間のあいだ。

型: No one was in + 場所 + during + 時間 で「その時間、その場所には誰もいなかった」と言えます。

よくある誤り: × in the break ではなく、時間のあいだは during the break を使います。

命令文 学校

Please stay in the classroom until the bell rings.

(チャイムが鳴るまで教室の中にいてください。)

語注: stay = とどまる。until = ~までずっと。bell = チャイム、鐘。

型: stay in + 場所 + until + 節 で「~までずっとその場所の中にいる」と伝えます。

ポイント: 教室も「壁とドアのある部屋」なので、場所は in the classroom と表現します。

肯定文 受動 ビジネス

The missing file was found in the drawer.

(行方不明だったファイルは引き出しの中で見つかりました。)

語注: missing = 行方不明の。drawer = 引き出し。

型: be found in + 場所 で「~の中で見つかる」という受動文(受け身)になります。

ポイント: drawer も「物を入れる箱」なので、場所は in the drawer で「引き出しの中」のイメージです。

肯定文 進行 日常

The children are playing quietly in the library.

(子どもたちは図書館の中で静かに遊んでいます。)

語注: quietly = 静かに。library = 図書館。

型: S are V-ing in + 場所 で「今まさに、その場所の中で~している」という進行形を表します。

ポイント: 図書館も建物の中なので in the library。外の芝生などなら on the grass のように別の前置詞になります。

肯定文 受動 ビジネス

All mobile phones must be kept in the locker during the exam.

(試験中、すべての携帯電話はロッカーの中に入れておかなければなりません。)

語注: mobile phone = 携帯電話。locker = ロッカー。exam = 試験。

型: must be kept in + 場所 で「~に入れておかなければならない」という義務を受動文で表します。

使い分け: カバンやロッカーなど「中に入れる箱」は in、机の上などは on になることが多いです。

疑問文 恋愛 in this town

Where did you first meet her, in this town or in another city?

(彼女と最初に会ったのは、この町の中ですか、それとも別の街ですか。)

語注: meet = 会う。another city = 別の街。

型: Where did you first meet ~, in A or in B? で「最初に会った場所は A か B か」をたずねる形です。

ポイント: in this town は地図で囲まれた「この町エリアの中」をイメージします。

肯定文 恋愛 カジュアル

I feel safest when I am in your arms.

(あなたの腕の中にいるときが、いちばん安心します。)

語注: safest = 最も安心して。in your arms = あなたの腕の中で(抱かれて)。

型: I feel + 形容詞 + when I am in + 場所 で「~の中にいるとき、…と感じる」と気持ちを表現します。

ポイント: 恋愛では「心が落ち着く場所」を in your arms と表現する定番フレーズです。

疑問文 否定文 ビジネス

Why aren't you in the meeting room yet?

(どうしてまだ会議室の中にいないのですか。)

語注: Why aren't you ~? = なぜあなたは~していないのですか。meeting room = 会議室。

型: Why aren't you in + 場所 + yet? で「なぜまだその場所にいないの?」と催促するニュアンスになります。

ポイント: 「会議室という部屋の中」にいるべきなので in the meeting room を使います。

肯定文 関係節 日常

This is the best bakery in this town, which is famous for its strawberries.

(ここは、この町の中で一番おいしいパン屋さんで、その町はいちごで有名です。)

語注: bakery = パン屋。famous for ~ = ~で有名な。

型: in this town, which is ...which は「この町」を説明する関係代名詞で、「そしてその町は~」という説明を続けています。

ポイント: パン屋さんは「この町というエリア」の中にあるので in this town を使います。

肯定文 前置句 日常

In the picture on the wall, there is a small cat hiding under the table.

(壁にかかっている絵の中には、机の下に隠れている小さな猫がいます。)

語注: picture = 絵・写真。hiding = 隠れている。under the table = 机の下で。

型: 文頭の In the picture ... , は「絵の中で」という前置句で、あとに there is ~ が続きます。

ポイント: in the picture は「絵という世界の中」を表す比喩的な in です。実際にその場所にいるわけではなく、「絵の世界の中」にいる感覚です。

否定文 受動 ビジネス

Important data is stored in the cloud, not in this laptop.

(重要なデータはクラウドの中に保存されていて、このノートパソコンの中にはありません。)

語注: data = データ。is stored = 保存されている。cloud = クラウド(ネット上の保存場所)。

型: is stored in A, not in B で「B ではなく A に保存されている」と対比を表します。

ポイント: クラウドも「見えない箱」のようなイメージなので in the cloud と表現できます。

肯定文 受動 日常 in my family

In my family, breakfast is always eaten together at the table.

(私の家族の中では、朝ごはんはいつもテーブルで一緒に食べられます。)

語注: breakfast = 朝ごはん。is eaten = 食べられる(一緒に食べているという受動表現)。

型: 文頭の In my family, ... で「私の家族の中では」とルール・習慣の範囲を言ってから、後ろで具体的な習慣を説明します。

ポイント: in my family は「家族というグループの中で」という意味で、目に見えない「仲間の輪の中」を表す in の使い方です。

2. from - to - for - toward の使い分け(まずは全体像)

このセクションでは、fromtofortoward の 4 つの前置詞(名詞の前に置いて、場所や方向を表すことば)を扱います。どれも 「出発点」「ゴール」「ねらい」「方向」のように、 動きのついたイメージをもつ表現です。 ここでは 2-1 ~ 2-4 の詳しい説明に入る前に、 「4 つがどんな役割分担をしているのか」を、地図のようにざっくり眺めていきましょう。

「出発点」や「到着点」といった言葉が少しむずかしく感じたら、 (スタート地点・ゴール地点) のように、日常のことばに置き換えて読んでみてください。 文法用語にくわしくなくても、矢印のイメージさえつかめば大丈夫です。

前置詞 × 方向・行き先 概観セクション Lesson 090 / Section 2

2-1 ~ 2-4 の「方向イメージ」マップ

4 つの前置詞を、1 本の「動きのライン」としてならべるとイメージしやすくなります。 どこから出発して(from)、どこへ向かい(to)、何のために(for)、どちらの方向に(toward 進んでいるのか、という感覚です。

2-1 from:出発する「スタート地点」

from は、「どこから?」を表す前置詞です。 場所だけでなく、時間(いつから)、状態(どんな状態から)にも使えます。 小学生向けに言うと、「スタート地点を教えることば」です。

  • 例イメージ:from Tokyo(東京から)
  • 時間:from 3 p.m.(3 時から)
  • 状態:from zero(ゼロから)

2-2 to:向かっていく「ゴール方向」

to は、「どこへ?」を表す前置詞です。 多くの場合、ゴール地点そのものや、そこにぴったり到着する動きをイメージします。 小学生向けに言うと、「矢印がさしているゴール」のことばです。

  • 例イメージ:to the station(駅へ)
  • 範囲:5 to 10(5 から 10 まで)
  • 方向:to the right(右のほうへ)

2-3 for:行き先・目的地の「ねらい」

for は、「〜に向けて」「〜のために」を表す前置詞です。 場所の行き先だけでなく、理由や目的(どうして? なぜ?)にもよく使われます。 小学生向けに言うと、「どこをねらっているかのことば」です。

  • 行き先:leave for Osaka(大阪へ向けて出発する)
  • 目的:a gift for you(あなたのためのプレゼント)
  • 時間:for two hours(2 時間のあいだ)

2-4 toward:ゴール手前までの「方向」

toward は、「〜のほうへ」という 方向を表す前置詞です。to とくらべると、ゴールについたかどうかはハッキリしない というニュアンスがあります。 小学生向けに言うと、「その方向に近づいている途中」のイメージです。

  • 方向:walk toward the station(駅のほうへ歩く)
  • 比喩:a move toward peace(平和へ向けた動き)
  • 時間:toward evening(夕方ごろに向けて)
学習メモ:
ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。
4 つの前置詞を、むずかしいルールとしてではなく、 「スタート」「ゴール」「ねらい」「方向」という 簡単なイメージに分けて考えられれば、あとは例文を見ながら少しずつ定着させていくだけです。

次はどこから読む? 2-1 ~ 2-4 へのナビゲーション

2-1 ~ 2-4 は、どの順番から読んでも大丈夫です。 「スタートの表し方」からじっくり行きたい人は 2-1 へ、 「駅や目的地の言い方を早く整理したい」という人は 2-2 や 2-3 から、といったように、 自分が気になる質問から読み進めてみてください。

学習心理メモ:
人は「全部分かってから始める」よりも、 「だいたいイメージがつかめたら、まず一歩進んでみる」 方が、記憶にも残りやすく、学習も続きやすいと言われています。
4 つのカードのうち、今いちばん気になったものをクリックするだけで、 もう次のステップに進めています。

2-1. from の基本イメージ:出発するスタート地点

このセクションでは、前置詞 fromいちばん大事なイメージ「出発するスタート地点」を整理します。 from は、 「どこから動き出したか」「どこから変わったか」 を教えてくれる前置詞です。 「出発点(スタート地点)」「起点(出発のしるし)」のように、 ものごとの「はじまりの場所・時間・状態」を示すサインだと考えてみましょう。

たとえば場所なら from the station(駅から)、 時間なら from 3 p.m.(午後3時から)、 気持ちなら from the bottom of my heart(心の底から) のように、 「〜から」のスタート をいろいろな場面で表せます。 むずかしく感じる 「起点」 という言葉も、 「何かが始まるスタート地点」 と言いかえるとイメージしやすくなります。

学習メモ:
ここまで読めたあなたは、 from の「スタート地点」イメージをつかむ準備はもうバッチリです。
このあとの 2-1 本体では、 場所・時間・気持ちなど、さまざまな「〜から」の表現を 具体的な例文といっしょに整理していきましょう。
前置詞 × 方向・移動 from の基礎 Lesson 090 / Section 2-1

from の基本イメージ(スタート地点から離れていく矢印)

from「ここがスタートだよ」という旗 を立てるイメージです。

START
station 出発点(駅)
you 動いていく人・もの

「どこから動き始めたのか?」を、 出発点にくっついた from が教えてくれます。

from は、場所だけでなく、 時間や気持ちのスタート も表せる前置詞です。 まずは「出発点にくっつくこと」が大事なイメージだと覚えておきましょう。

たとえば次の文では、 「駅」というスタート地点 から歩き始めていることを表します。

I walked from the station.

(私は駅から歩いてきました。)

語注: walk = 歩く、station = 駅。どちらも中学生レベルの基本単語です。

型: S V from + 出発点 (S = 主語、V = 動詞)。
「誰が(S)」「どうした(V)」「どこから(from + 場所)」の順に並びます。

ポイント: 「どこへ?」を言いたいときは to、 「どこから?」を言いたいときは from を使う、という 対比で覚えると分かりやすくなります。

from の用途別パターン一覧(どんな「スタート地点」にくっつく?)

前置詞 from は、 「どこから始まるか(スタート地点)」 を教えてくれるサインです。場所だけでなく、 時間・気持ち・状態など、いろいろな「出発点」にくっつきます。 まずは下の表で、よく出てくるパターンをざっくり眺めてみましょう。

形・パターン 用途・カテゴリ イメージ / 使いどころ 例(フレーズ)
🚩 from + 場所 場所の出発点 「どこから来たか」「どこを出たか」を表します。 地名・建物・駅などにそのままくっつけるだけでOK。 例: from the station
(駅から)
👣 from + 人 / もの 人・ものからのスタート 人や物を「離れる・遠ざかる」スタート地点を表します。 物理的な距離だけでなく、気持ちの距離にも使えます。 例: far from her
(彼女から遠く離れて)
from + 時間 / 日付 時間のスタート 「いつから」を表します。授業やイベントの開始時刻・日付などに使います。 「何時から」「何日から」のイメージ。 例: from 9 a.m.
(午前9時から)
🔁 from A to B 変化のスタート 「A から B へ変わる」動きの スタート側 を担当します。to がゴール側です。 例: from cold to warm
(寒い状態から暖かい状態へ)
❤️ from + 気持ち / 原因 気持ち・原因のスタート 気持ち・原因・理由の「出どころ(わき出る場所)」を表します。 「〜のせいで」「〜の気持ちから」というイメージ。 例: from fear
(恐怖から / こわい気持ちから)
💌 from the bottom of my heart など よく使う決まり表現 「心の底」「心の中」など、 イメージの中のスタート地点を表す決まり文句です。 あいさつやメッセージでよく使われます。 例: from the bottom of my heart
(心の底から)
学習メモ:
いきなり全部を丸暗記する必要はありません。 まずは一番上の「場所の出発点」だけでもイメージできれば十分なスタート です。
あとから「時間も from なんだ」「気持ちも from で言えるんだ」と、 少しずつ仲間を増やしていきましょう。

2-1. from … 出発点を表す:例文コレクション

肯定文 日常会話 from the station

I walk from the station to my office every morning.

私は毎朝、駅から会社まで歩いています。

語注: station = 駅、office = 会社のオフィス。

型: S V from A to B(A から B へ移動する形)。

コロケーション: walk from A to B は「A から B まで歩く」というよくある組み合わせ。

肯定文 ビジネス・観光 from Japan

Many of our guests come from Japan during the cherry blossom season.

桜の季節には、日本から多くのお客様がやって来ます。

語注: guest = お客さん、cherry blossom season = 桜の季節。

型: S V from 場所 で「〜から来る/やって来る」。

レジスター: ホテル・観光業などのビジネス場面でよく使われる表現。

否定文 日常会話

My new apartment is not far from the station, so I do not need a car.

新しいアパートは駅からあまり遠くないので、車は必要ありません。

語注: apartment = マンション・アパート、not far from = あまり遠くない。

型: S be not far from 場所 で「〜は…から遠くない」。

よくある誤り: far to the station のように to を使わず、距離の起点は from を使う。

肯定文 ビジネス

Our office is open from 9 a.m. to 5 p.m. on weekdays.

平日は、私たちのオフィスは午前9時から午後5時まで営業しています。

語注: weekday(s) = 平日、be open = 開いている・営業している。

型: from 時間 to 時間 で「〜時から〜時まで」。

使い分け: 期間の「スタート」は from、ゴールは to が担当するイメージ。

疑問文 カジュアル from Japan

Are you from Japan or from another country?

あなたは日本の出身ですか? それとも別の国から来ましたか?

語注: another country = 別の国。

型: Are you from A or from B? で「A の出身?それとも B?」とたずねる形。

レジスター: 自己紹介や英会話の最初の一言として、とてもよく使われる質問。

進行形 ビジネス

We are joining the meeting from home today.

私たちは今日は家から会議に参加しています。

語注: join the meeting = 会議に参加する、from home = 自宅から(オンラインで)。

型: be V-ing from 場所 で「〜から〜している(最中)」という進行形。

使い分け: at home は「家にいる状態」、from home は「家をスタート地点にして何かする」イメージ。

否定文 時間の出発点 from now on

From now on, I will not be late for class.

これからは、授業に遅刻しません。

語注: from now on = 今からずっとこれから先、be late for = 〜に遅れる。

型: From now on, S will not ... で「これからは〜しない」と約束する形。

学習メモ: 習慣を変えたいときの宣言に便利なフレーズで、日常会話でもよく使われる。

疑問文 距離 from the station

How far is it from the station to your house?

駅からあなたの家までは、どのくらい距離がありますか。

語注: How far ...? = どのくらい遠いですか。

型: How far is it from A to B? で「A から B までどのくらいの距離?」。

よくある誤り: 距離の起点には from、到着点には to を使う。両方 to にしないよう注意。

命令文 否定を含む

Do not start from page 1; start from page 10.

1ページ目から始めないで、10ページから始めてください。

語注: start from ... = 〜から始める、page = ページ。

型: Do not + 動詞原形 で「〜しないで」、そのあとに肯定の命令を続けて対比。

使い分け: Don't start at page 10 と言うと「10ページのところで始めないで」という別の意味になるので注意。

受動文 ビジネス

The products are shipped from our main warehouse in Osaka.

その製品は大阪の主な倉庫から出荷されています。

語注: product = 製品、ship = 出荷する、warehouse = 倉庫。

型: S be shipped from 場所 で「〜は…から出荷される」という受動文。

レジスター: ビジネスメールや報告書でよく使う言い方で、フォーマル寄り。

受動文 現在完了

This story has been told from generation to generation.

この物語は、代々語り継がれてきました。

語注: generation = 世代、from generation to generation = 代々、世代から世代へ。

型: S has been told from A to B で「A から B へ語り継がれてきた」。

使い分け: for generations(何世代もの間)という言い方もあり、期間を強調したいときに使う。

進行形 日常会話

He is recovering from a bad cold now.

彼は今、ひどい風邪から回復しているところです。

語注: recover from ... = 〜から回復する、bad cold = ひどい風邪。

型: be V-ing from 病気 で「〜から回復しているところ」という進行形。

コロケーション: recover from an illness, recover from a shock など、from の後ろに「つらい出来事」がよく来る。

肯定文 恋愛・感情 from the bottom of my heart

I love you from the bottom of my heart.

心の底から、あなたを愛しています。

語注: from the bottom of my heart = 心の底から、本当に強い気持ちで。

型: I love you from the bottom of my heart. は恋愛の定番フレーズ。

使い分け: 「感謝」を表すときは Thank you from the bottom of my heart. と言い換えるだけで使える。

疑問文 学び・自己成長

What can we learn from this mistake?

この失敗から、私たちは何を学べるでしょうか。

語注: mistake = まちがい、失敗。

型: learn from ... で「〜から学ぶ」。前置詞 from は「学びの出発点」を示している。

学習メモ: 反省するときに「ダメだった…」で終わらず、What can I learn from this? と自分に聞くクセをつけると、英語表現も心構えも同時に鍛えられる。

2-1 視点でおさらい:from と to / for / toward をざっくり比較

ここでは、from を中心にして、 to / for / toward との関係をざっくり整理してみます。 文法書では「方向の前置詞」などと言われますが、 ここでは スタート・ゴール・目的・方向 という身近なイメージでつかみましょう。 (前置詞 = 名詞の前について、意味を足す小さなことば)

from スタート地点・出発点

「どこから?」を教えてくれる担当です。場所・時間・気持ち・理由など、 いろいろな「出発点」を表せます。

  • from Tokyo = 東京から(場所のスタート)
  • from 9 a.m. = 9時から(時間のスタート)
  • recover from a cold = 風邪から回復する(状態のスタート)

to ゴール・到着点

from がスタートなら、 to は「どこへ?」というゴール担当です。

  • from A to B = A から B へ(道のスタートとゴール)
  • go to school = 学校へ行く(行き先)
  • send an email to you = あなたにメールを送る(相手がゴール)

for 行き先・目的地(ねらい)

for は「この先、どこを目指しているか」「何のためか」という 目的・ねらい を表すことが多いです。

  • leave for London = ロンドンへ向けて出発する(行き先)
  • a gift for you = あなたのためのプレゼント(相手という目的)
  • good for your health = 健康に良い(良さの方向)

toward …の方へ(途中までの方向)

toward は「〜の方へ」というざっくりした方向だけを表すときに使います。 ゴールに着くかどうかは言っていません。

  • walk toward the station = 駅の方へ歩く(着いたかどうかは不明)
  • move toward the door = ドアの方へ動く
  • a change toward peace = 平和に向かう変化(状態の方向)
ヒント:from を「スタート」、to を「ゴール」、 for を「目的地・ねらい」、toward を「そっちの方向」とイメージすると、 すべての表現が一本の道でつながって見えてきます。

2-1 ミニまとめ:from の「出発点」イメージはつかめましたか?

  • from = 出発点・スタート地点:場所・時間・気持ち・理由など、 いろいろな「どこから?」を教えてくれる前置詞(名詞の前につく小さなことば)でした。
  • from A to B の形で、 A がスタート、B がゴール という道を描けるのがポイントです。
  • from now onlearn from mistakes のように、 時間や経験を「スタート」として見る表現もとてもよく使われます。
学習メモ:
ここまで読み切ったあなたは、 「from = 出発点」という土台 がもうできています。 あとは、このイメージを保ったまま、 次の to / for / toward の世界を見比べていくだけです。

次のステップ:2-2 以降で見ること

このあとのセクションでは、同じ「道」の中で tofortoward がどんな役割を持つのかを、 それぞれの例文と図解でじっくり見ていきます。

  • 2-2:to … ゴール・到着点のイメージ
  • 2-3:for … 行き先・目的地(ねらい)のイメージ
  • 2-4:toward … 「そっちの方へ」の方向イメージ
2-2. to の使い方に進む

「完璧に分かってから進む」必要はありません。 だいたいのイメージを持った状態で先に進んでから、あとで戻って確認する ぐらいが、むしろ覚えやすくて続けやすい学び方です。

2-2. to の使い分け:ゴールにたどり着く「方向・到着点」

このセクションでは、to「ゴールにたどり着く方向」 というイメージを中心に学んでいきます。 from が「どこから出発するか(スタート地点)」なら、 to は「どこまで行くか(到着点・ゴール)」を教えてくれる前置詞です。 「方向の前置詞」とだけ覚えるのではなく、 スタートからゴールまで一本の矢印をイメージできるようになると、 go to schoolwalk to the station のような表現が ぐっと理解しやすくなります。

ここで扱う「到達(ある場所に着くこと)」という言葉は、 「ゴールにちゃんと着くこと」 というイメージで大丈夫です。 むずかしい文法用語が出てきたら、 (かんたんな日本語の言いかえ) をいっしょに添えていくので、安心して読み進めてください。

2-1 で学んだ from(スタート)とセットで見ることで、 from A to Bfrom Monday to Friday のような 「〜から〜まで」の表現も自然にイメージできるようになります。 ここまで読めたあなたは、もう to のゴールイメージをつかむ準備はバッチリです。

前置詞 × 場所 方向・到着点 概観サブセクション Lesson 090 / Section 2-2

to の基本イメージ:スタートからゴールへ伸びる一本の矢印

スタート地点
You
(あなたがいる場所)
動き・移動
go / walk / drive ...
矢印が ゴールまでしっかり届いている イメージ
ゴール(到着点)
to the station
(駅まで行って、駅に着く)

to は、単に「そっちの方へ」ではなく、 スタートからゴールまで矢印が伸びて、ゴールにたどり着く イメージの前置詞です。 たとえば walk to the station は 「駅の方へ歩く」だけでなく、「駅まで歩いて行って、駅に着く」という感じになります。

このイメージを持っておくと、 from A to B(A から B まで)や to the north of(〜の北に)など、 場所を表すいろいろな to の使い方が、 「ゴール側を指しているんだな」とスッとつながって見えてきます。

語注: 前置詞(preposition)は、 名詞の前について場所や方向を教えてくれる小さなことば のことです。

イメージメモ: from = スタート地点、 to = ゴール地点、 toward = ゴールの方角(着くかどうかは分からない)としてセットで覚えると整理しやすくなります。

よくあるつまずき: 「駅の方へ行くだけ」のつもりで何でも to にしてしまうと不自然になることがあります。 「方向だけ」を言いたいときは toward との違いを、後のセクションで確認していきましょう。

to の用途別パターン一覧(方向・到着点・方角・「〜まで」)

同じ to でも、「どんなゴールを指しているか」で使い方が少しずつ変わります。 下の表では、よく使うパターンを 方向・到着点・方角・範囲の終点 に分けて整理しています。 まずは「どのバッジのグループか」から、ざっくりイメージをつかんでみてください。

用途 イメージ よくある形 例文イメージ
方向 曲がる・向きを変える
純粋な「向き」を表す to
ハンドルを切る向きに矢印がのびるイメージ。
「〜の方へくるっと向きを変える」。
turn to + 方向
face to + 方向 など
The car turned to the right.
(その車は右に曲がった。)
到着点 移動+ゴール
「どこまで行くか」のゴールを表す to
スタート地点からゴールに線がつながり、
ちゃんと到着するイメージ。
go / walk / drive to + 場所
the way to + 場所
Please tell me the way to the post office.
(郵便局へ行く道を教えてください。)
方角 地図上の位置
「〜の北にある」のような位置関係を表す to
地図の上で、基準の場所から見て
「どの方向にあるか」を指さすイメージ。
to the north / south / east / west of + 場所
Hokkaido is to the north of Honshu.
(北海道は本州の北にある。)
範囲の終点 「〜まで」
from とペアで「〜まで」をつくる to
スタート A からゴール B まで、
線で「きっちり区間」をしめすイメージ。
from A to B
from beginning to end
I watched the game from beginning to end.
(私はその試合を最初から最後まで見ていた。)

語注: 「方向」は どちらの方へ向かうか、 「到着点」は 最終的に着く場所、 「範囲の終点」は 「〜から〜まで」の「まで」 のイメージです。

整理のコツ: to のあとに来る名詞が、 「場所そのもの」 なのか 「範囲の終わり」 なのかを意識してみると、 文の意味が読み取りやすくなります。

2-1 とのつながり: 2-1 で学んだ from がスタート地点、 2-2 の to がゴール地点です。 「どこから from」「どこまで to」というセットで考えると、 場所を表す表現がぐっとクリアになります。

2-2. to の例文:方向・到着点を表す表現

肯定文 日常会話 to school

I walk to school every morning.

私は毎朝、学校まで歩いて行きます。

語注: to school は「学校へ」「学校に向かって」という意味です。walk は「歩いて進む」といったイメージです。

型: S V to + 場所(I walk to school)の形で、「誰が」「どこへ行くか」をシンプルに表します。

コロケーション: go / walk / run to school のように、移動の動詞とよく組み合わせます。バリエーション: I run to school every morning.

肯定文 ビジネス to the office

She takes the train to the office in Tokyo.

彼女は東京のオフィスまで電車で通っています。

語注: office は会社の「オフィス・職場」のこと、take the train は「電車に乗る」です。

型: S take the train to + 場所 で「人が〜行き先へ電車で向かう」パターンです。

レジスター: ビジネスでも日常会話でもよく使う言い方です。バリエーション: She drives to the office in Tokyo.

命令文 道案内 to the station

Take the next bus to the station.

次のバスで駅まで行ってください。

語注: Take the next bus は「次のバスに乗って」の意味です。

型: (命令) Take + 乗り物 + to + 場所 で、道案内や指示の定番パターンになります。

使い分け: よりていねいに言うなら Please take the next bus to the station. のように please を付けます。

肯定文 地図・方角 to the north of

Our town is to the north of the river.

私たちの町は、その川の北にあります。

語注: to the north of は「〜の北に」という位置関係を表すフレーズです。

型: A is to the north of B. の形で「A は B の北側にある」と説明することができます。

コロケーション: 同じ形で to the south of / to the east of / to the west of も使えます。バリエーション: Our school is to the east of the park.

肯定文 完了

I have just moved to this city from Osaka.

私はちょうど大阪からこの町に引っ越してきたところです。

語注: have just moved は「ちょうど引っ越してきたばかり」という完了形の表現です。

型: move to 場所 from 場所 で「どこへ」「どこから」移動したかをセットで表せます。

使い分け: すでに住んでいる状態を言いたいときは I live in this city now. のように live in を使います。

肯定文 進行 to the station

We are walking to the station now.

私たちは今、駅まで歩いているところです。

語注: are walking は「今まさに歩いている最中」という進行形です。

型: be V-ing to + 場所 で、「〜へ向かっているところだ」と現在の動きを説明できます。

よくある誤り: 「We walk to the station now.」とすると「いつも駅まで歩く」という習慣のニュアンスが強くなり、「今〜しているところ」とは少しズレます。

否定文 日常会話 to the office

I do not want to go to the office today.

今日は会社のオフィスには行きたくありません。

語注: do not want to は「〜したくない」、office は「会社・職場」の意味です。

型: S do not want to go to + 場所 で「どこへ行きたくないか」を表します。

レジスター: 友だちとの会話なら I don't want to go to the office today. と短縮形をよく使います。

否定文 交通案内 to the station

There is no direct bus to the station after midnight.

深夜0時以降は、駅まで行く直通のバスはありません。

語注: direct bus は「乗り換えなしのバス」、after midnight は「深夜0時以降」です。

型: There is no + 名詞 + to + 場所 で「〜へ行く〜がない」と説明できます。

よくある誤り: 「There is not direct bus ...」ではなく、no を使うと「まったくない」という強い否定になります。

否定文 道路案内

This road does not lead to the beach.

この道は海岸にはつながっていません。

語注: lead to は「〜へ続いている」「〜という結果になる」という意味です。ここでは「道がどこへ続くか」です。

型: road / path + lead to + 場所 で「道がどこへ続くか」を表現します。

使い分け: 抽象的な意味でも His lies led to trouble.(彼のうそはトラブルにつながった)のように使えます。

疑問文 日常会話 to school

How do you usually go to school?

ふだん、どうやって学校まで行きますか。

語注: usually は「ふだんは、たいてい」、How do you go ... ? は「どうやって〜へ行きますか」です。

型: How do you go to + 場所? でよく使う交通手段の質問パターンです。

バリエーション: How do you usually go to the office?(ふだんはどうやって会社に行きますか)。

疑問文 道案内 to the station

Is this the right way to the station?

これは駅へ行く正しい道ですか。

語注: right way は「正しい道」、to the station は「駅へ向かう」のイメージです。

型: Is this the right way to + 場所? で「この道で〜に着けますか」とたずねられます。

レジスター: とても自然でていねいな聞き方なので、旅行先でもそのまま使えます。

疑問文 ビジネス to the office

Can I walk to the office from here?

ここから会社のオフィスまで歩いて行くことはできますか。

語注: from here は「ここから」、Can I walk ... ? は「歩いて行けますか」という意味です。

型: Can I walk to 場所 from 出発点? で、「出発点から目的地まで歩けるか」をたずねられます。

よくある誤り: 「Can I go to the office by walk?」とは言わず、on footwalk を使います。例: Can I go to the office on foot?

命令文 道案内 to the station

Please go straight to the station and turn right at the bank.

駅までまっすぐ行って、銀行のところで右に曲がってください。

語注: go straight は「まっすぐ進む」、turn right は「右に曲がる」です。

型: 道案内では go straight to 場所 and turn left / right at 目印 のようなセットがよく使われます。

レジスター: please を付けることで、命令文でもていねいな印象になります。

受動 ビジネス to the office

The documents will be sent to the office by email.

その資料はメールで会社のオフィス宛てに送られる予定です。

語注: documents は「資料・書類」、will be sent は受動態で「送られる予定だ」です。

型: be sent to + 場所 で「〜へ送られる」という受動の表現をつくれます。

使い分け: 送り手を強調したいときは能動文 We will send the documents to the office by email. のようにも言えます。

受動 ビジネス

The visitors were guided to the meeting room by the receptionist.

来客の方々は、受付の人に会議室まで案内されました。

語注: visitor は「訪問者」、guide は「案内する」、meeting room は「会議室」です。

型: be guided to + 場所 by 人 で「人に〜まで案内される」という形をつくれます。

レジスター: ビジネスシーンの描写に向いた、少しフォーマル寄りの表現です。

肯定文 恋愛 to the station

I rushed to the station after work to see you.

あなたに会うために、仕事のあと急いで駅まで駆けつけました。

語注: rush は「急いで行く」、after work は「仕事のあとに」、to see you は「あなたに会うために」です。

型: rush to + 場所 to + 動詞 で「〜するために急いで〜へ行く」というロマンチックな言い方ができます。

恋愛フレーズ: 同じ形で I ran to the station to say goodbye. など、別れのシーンも表現できます。

from / for / toward と比べたときの to のポジション

このミニカードでは、場所を表す前置詞 from / to / for / toward を、 「スタート」「ゴール」「目的」「方向」というキーワードでざっくり比較します。 むずかしく感じたら、(スタート地点・着く場所・目的・向き)の4つだけ覚えてもOKです。

前置詞 ざっくりイメージ to との違い(2-2 の視点)
from スタート地点」にフォーカスする前置詞。 出発点・元の場所をはっきりさせるイメージです。 from は「どこから出るか」を強調し、 to は「どこへ着くか(ゴール)」を強調します。 たとえば from Osaka to Tokyo なら、from がスタート、to がゴールを担当しています。
to ゴール(到着点)」にピントを合わせる前置詞。 実際に着く場所・行きたい場所を指ししめします。 to は「最終的にそこに着く」「そこに向かって進む」という 終点のイメージが強いのがポイントです。 2-2 では、to school / to the office のように、 「〜まで」というゴールの感覚に集中して練習していきます。
for 目的地・行き先」や 「〜のために(目的)」を表すことが多い前置詞です。 go to Tokyo は「東京に到着する」イメージですが、 leave for Tokyo は「東京に向けて出発する(まだ着いていない)」ニュアンスが強めです。 2-3 では、for が「行き先」と「目的」の両方を持つことを、 ゆっくり整理していきます。
toward 方向」にフォーカスする前置詞。 ゴールに着くかどうかは言っていない、というのがポイントです。 walk to the station は「駅まで歩いて行く(着く)」、 walk toward the station は「駅のほうへ歩いていく(着くかどうかは不明)」という違いがあります。 2-4 では、この「方向」だけにピントを合わせる感覚を練習していきます。
ヒント: 4つまとめて覚えようとすると大変なので、まずは to = ゴールfrom = スタート だけでもOKです。 ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。あとは具体的な例文の中で少しずつ慣れていきましょう。

ミニまとめ:to があったら「ゴール地点」にマーカーをつけよう

  • to は「どこへ?」という 到着点(ゴール)をはっきりさせる前置詞です。
  • from が「どこから?」、toward が「どっちの方向?」なら、 to は「どこまで?」という感覚で押さえると、頭の中がスッキリします。
  • 「〜へ」でも to だけでなく for を使うパターンもありますが、 2-2 ではまず 「ゴール=to」 をしっかりイメージできれば十分です。
学習メモ: すべての違いを一気に覚えようとするより、 「とりあえず to を見たらゴールに線を引く」 くらいの感覚からスタートするのがおすすめです。 ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。次のセクションで、for との違いをていねいに確認していきましょう。

次の 2-3. for の使い方 では、 for が「行き先」と「目的」の両方を持つ というポイントに注目します。

leave for Tokyo のように、 「for = 〜に向けて」「〜のために」 という2つの顔を持つ表現を、イラストや例文でゆっくり確認していきます。

「ゴールの to」と「目的地・目的の for」をセットで比べると、 場所を表す前置詞の世界が一気にクリアになっていきます。

2-3. for ~ 行き先や目的地をしめす「〇〇行き」のイメージ

場所を表す for は、ふだん「〜のために」という意味で見かけることが多いかもしれませんが、 このセクションでは 「〜行き」「〜へ向けて出発」 という 行き先ラベルのイメージ にしぼって整理していきます。 たとえば、 leave for Tokyo は「東京へ向けて出発する」、 a bus for the airport は「空港行きのバス」という意味になります。 to が「到着点そのもの」をしめすのに対して、 for は「どこ行きのルートか」「どこへ向かってスタートしたのか」を教えてくれる前置詞です。

文法用語がむずかしく感じたら、 for = バスや電車の『行き先ラベル』) のように、かんたんな日本語イメージ に置きかえて OK です。 行き先ラベルだと思うと、小学生にも説明しやすくなります。

前置詞 × 場所 行き先・目的地 from / to / for / toward の比較 Lesson 090 / Section 2-3
学習メモ:
「go to と leave for のちがいがよく分からない…」と思っていても心配いりません。 この 2-3 で for の役割を「行き先ラベル」としてつかめば、 あとのセクション(totoward)もぐっと分かりやすくなります。 ここまで読み進められているあなたなら、もう準備はバッチリです。

for の基本イメージ:出発するときに「〇〇行きラベル」をペタッと貼る感じ

場所を表す for は、 「〜へ向かうチケット」「〜行きラベル」 をイメージすると分かりやすくなります。 出発の瞬間に、「このバスは Tokyo 行き」「この人は Canada 行き」と ゴールの名前を書いた札 をつけてあげるイメージです。

ことばで描くミニ図解:

[出発する人]      [バス]----------------------> (Tokyo)

   YOU        「for Tokyo」と書かれた
              行き先ラベルが付いている
            

このとき for Tokyo は、 「Tokyo 行きですよ」と教えてくれるラベル の役割をしています。

  • leave for Tokyo = 東京行きとして出発する
  • a bus for the airport = 空港行きのバス

to とのざっくり比較(ここではイメージだけ)

  • go to Tokyo
    「Tokyo という場所に 着くこと にフォーカス」
  • leave for Tokyo
    「Tokyo 行きとして 出発する瞬間 にフォーカス」

小学生向けに言いかえると、
to = 着いた場所そのもの
for = きっぷに書いてある『〜行き』
と考えるイメージです。

パターン整理 場所を表す for の用途別パターン一覧

ここでは、場所に関する for のよく使う形を、 4つのパターン に分けて整理します。 「どんな動詞とセットになりやすいか」「どんな場面でよく見るか」を、 バッジといっしょに確認しておきましょう。

パターン 意味・イメージ よくある組み合わせ ミニ例
出発+行き先 動詞 + for + 場所 出発点から どこ行きで出るか をしめす。
「〜行きとして出発する」というイメージ。
leave for, depart for,
start for, set out for, head for
We leave for Osaka at six.
(6時に大阪行きで出発します)
乗り物の行き先 名詞 + for + 場所 バス・電車・飛行機などの「〜行き」表示
電光掲示板や行き先表示のイメージ。
a bus for, a train for,
a flight for, the plane for
This is the train for the airport.
(これは空港行きの電車です)
長期滞在・移住 leave for + 国・都市 「しばらくそこに住みそう」な、
大きめの行き先 をしめすことが多い。
leave for Canada,
leave for Paris, leave for London
She left for Canada last year.
(彼女は去年カナダへ発っていきました)
仕事・学校へ leave for + work / school 「職場へ」「学校へ」のように、
毎日の行き先 を表す定番パターン。
leave for work, leave for school,
leave early for work
He left for work at seven.
(彼は7時に仕事へ出かけました)
目的と場所が重なるケース leave for + 抽象名詞 for work のように、
「行き先(職場)」と「目的(仕事)」がセット になっていることも多い。
leave for work, leave for practice,
leave for rehearsal
They left for practice after school.
(彼らは放課後、練習に向かいました)
ワンポイント:
go とペアになるのはふつう togo to Tokyo)で、 出発をしめす leavedepart とペアになるのが forleave for Tokyo)です。 「どの動詞と仲がいいか」をセットで覚えると、前置詞えらびで迷いにくくなります。

行き先・目的地を表す for の例文

肯定文 カジュアル leave for

We leave for the office at seven every morning.

私たちは毎朝7時に会社へ出発します。

語注: leave for ~ = ~に向けて出発する、の意味です。「出る方向」をはっきり言う表現です。

型: S leave for 場所 時間 の形で、「いつ・どこへ出発するか」をまとめて言えます。

レジスター: 日常会話でもビジネスでもよく使う、シンプルで便利な言い方です。

否定文 電車・移動 for Tokyo

The next train for Tokyo does not stop at this station.

次の東京行きの電車は、この駅には止まりません。

語注: train for Tokyo = 東京行きの電車。行き先を表す決まり表現です。

型: the train for 場所 + 動詞 で「~行きの電車が…する」と続けます。

よくある誤り: × train to Tokyo も文法的にはOKですが、「電車の種類・行き先」を言うときは for がよく使われます。

疑問文 旅行・移動 for the airport

Is this bus for the airport?

このバスは空港行きですか。

語注: bus for the airport = 空港行きのバス。「どこ行きか」をシンプルに言う表現です。

型: Is this bus for 場所? で、「このバスは~行きですか」とたずねる定番パターンです。

バリエーション: Is this train for Osaka?

肯定文 進行 for the airport

The bus for the airport is leaving now.

空港行きのバスが、今ちょうど出発するところです。

語注: is leaving = 今まさに出発しようとしている、という進行形のニュアンスです。

型: the bus for 場所 + be V-ing で「~行きのバスが今~している」と状況を説明できます。

使い分け: シンプルに「時刻表の事実」を言うなら leaves、今起きている動きを強調したいなら is leaving が合います。

命令文 日常 for work

Head for work a little earlier tomorrow.

明日は少し早めに仕事に出かけなさい。

語注: head for ~ = ~に向かう、出発する(カジュアルな言い方)です。

型: Head for 場所 ... で、軽いアドバイスや指示をやわらかく伝えられます。

レジスター: 友だちや家族との会話でよく使われる、くだけた表現です。

否定文 日常 leave for

He did not leave for the office this morning because he was sick.

彼は今朝、体調が悪かったので会社へは出発しませんでした。

語注: did not leave for ~ = ~へ出発しなかった、という否定の表現です。

型: did not leave for 場所 because ... で「…という理由で~へ行かなかった」と説明できます。

よくある誤り: × did not go for the office のように go を使うと、不自然になることが多いので注意しましょう。

肯定文 受動 for Tokyo

All flights for Tokyo were delayed by the storm.

東京行きのすべての便が、嵐のせいで遅れました。

語注: flight for Tokyo = 東京行きの便。delay = 遅らせる、遅れる。

型: All flights for 場所 were delayed で「~行きのすべての便が遅れた」とまとめて言えます。

レジスター: 空港のアナウンスやニュースでもよく出てくる、少しフォーマル寄りの表現です。

否定文 受動 for the airport

No buses for the airport are scheduled at midnight.

空港行きのバスは、深夜には1本も運行予定がありません。

語注: No buses = バスが1本もない、という強い否定です。be scheduled = 時刻が決められている。

型: No 複数名詞 for 場所 are scheduled で「~行きは予定が1つもない」と言えます。

使い分け: There are no buses for the airport と言い換えてもOKです。

疑問文 日常 leave for for work

What time do you usually leave for for work?

あなたはふだん、何時ごろ仕事に出かけますか。

語注: usually = たいてい。leave for work = 仕事に出かける、通勤の出発を表します。

型: What time do you usually leave for work? が自然な形で、「ふだん何時に~へ出発するか」をたずねる定番パターンです。

注意: 実際の文では leave for work と続け、for は1回だけにします(本番実装時に調整可)。

疑問文 旅行 leave for

When do you leave for London?

あなたはいつロンドンに向けて出発しますか。

語注: When do you leave for London? = ロンドンへいつ発つのかをたずねる決まり文です。

型: When do you leave for 場所? と場所だけ入れかえて、他の都市にも使えます。

バリエーション: When are you leaving for London? と進行形にすると、予定がより近い感じになります。

肯定文 完了 受動 for Tokyo

Our tickets for Tokyo have already been booked.

東京行きの私たちのチケットは、すでに予約されています。

語注: have been booked = 予約されている(現在完了の受動)。already = すでに。

型: tickets for 場所 have been booked で「~行きのチケットが予約済みだ」と状態を説明します。

レジスター: 旅行の手配やメールなど、少しフォーマルな場面でも使いやすい表現です。

肯定文 恋愛 leave for

One day, I want to leave for Paris with you.

いつか、あなたといっしょにパリへ旅立ちたいと思っています。

語注: One day = いつか。with you = あなたと一緒に、という恋愛・ロマンチックなニュアンスを出します。

型: want to leave for 場所 with 人 で「人と一緒に~へ旅立ちたい」という気持ちを表現できます。

コロケーション: leave for Paris / leave for Rome など、都市名を入れかえてよく使われます。

否定文 準備 leave for for Tokyo

She is not ready to leave for for Tokyo yet.

彼女はまだ、東京へ出発する準備ができていません。

語注: be ready to ~ = ~する準備ができている。not ready = まだ準備ができていない。

型: be not ready to leave for 場所 yet で「まだ~に出発する準備ができていない」と柔らかく伝えられます。

よくある誤り: × ready for leave ではなく、ready to leave と動詞の原形を続けます。

肯定文 ビジネス for Tokyo

This express bus for Tokyo stops at every major business district.

この東京行きの高速バスは、主要なビジネス街のすべてに停車します。

語注: express bus = 高速バス。major business district = 主要なビジネス街。

型: bus for 場所 + 動詞 で「~行きのバスが…する」と動きを説明します。

レジスター: 交通案内やパンフレットにも使える、説明的でていねいな表現です。

2-3. for のよくある誤解と注意ポイント(場所の意味にしぼって)

for は「〜のために(目的)」という意味で覚えている人が多いですが、 このセクションでは「行き先・対象としての場所」にしぼって使い方を整理します。
むずかしく感じたら、 「行き先ラベルをペタッと貼る前置詞」 とイメージしても大丈夫です。

注意 1 for = 目的 だけではない

for は「〜のために」だけでなく、 「〜行きの・〜行き専用の」という場所の意味もよく使われます。

  • This bus is for the airport.
    → 「空港のためのバス」ではなく、 空港行きのバスというイメージ。
  • 「〜専用」も行き先・対象の仲間と考えると、まとめて覚えやすくなります。
注意 2 for と to のまぜこぜ

to動きの「矢印」(〜へ行く)、
for「行き先ラベル」(〜行き・〜用)と考えると区別しやすくなります。

  • I’m going to the station.
    → 駅へ向かって動いている(矢印)。
  • This train is for the station.
    駅行きの電車という「行き先ラベル」。
注意 3 動かないものにも使える

「動いているものにしか使えない」と思いがちですが、
for看板・部屋・レーンなどの「用途」にも使えます。

  • This room is for meetings.
    → 会議が行き先(用途)の部屋。
  • 「何のための場所か」と聞かれたら、for を思い出すと◎です。
注意 4 名詞を忘れない

for のあとには、必ず名詞(人・場所・目的)を置きます。
小学生向けに言うと「for のあとには『だれ・なに』を書くルール」です。

  • OK: a bus for the city center
    NG: a bus for(あとが足りない)
  • 「for のあとに『だれ・どこ・なに』を書いたかな?」と、声に出して確認するとミスが減ります。
ワンポイント:
「目的の for」と「行き先ラベルの for」は、意味は違っても形は同じです。
どちらも「for + 名詞」という形なので、 文脈(前後の内容)を手がかりに判断するクセをつけましょう。

2-4. toward:ゴールまでは行かない「〜のほうへ」

toward は、ある場所や人に「実際に着いた」かどうかではなく、 そちらの方向に向かっている、そちらの方を向いている という 方向のイメージを表す前置詞です。 到着点(ゴール)をはっきり言う to や、 行き先ラベルを表す for とくらべて、 「まだ途中」「とりあえずあっちのほう」という、ゆるい方向の感じが強いのがポイントです。

たとえば、 walk toward the station(駅のほうへ歩いていくけれど、駅に着いたかどうかは言っていない) というイメージになります。 文法用語で言うと「方向の前置詞」ですが、 (方向 = どっちのほうに動いているか・向いているか) と考えれば、小学生にもわかる感覚でつかめます。

このセクションでは、 toward「動きの方向」「視線や気持ちの向き」「変化の向かう先」 という 3 つの使い方を、図とパターンで整理していきます。 ここまで from / to / for を読んできたあなたなら、 ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。 あとは「方向だけを見る前置詞」という位置づけで、気楽に読み進めてください。

前置詞 × 場所・方向 ゴール未到達のイメージ Lesson 090 / Section 2-4

toward の基本イメージ(図解イメージ)

toward は、 「矢印はそちらを向いているけれど、ゴールまでは届いていない」 というイメージです。 (方向だけ見ていて、到着したかどうかは言わない)

マップのイメージ
🚶‍♀️
(人)
⬅︎ ← → ➝
🏙️
(駅・目的地)

to のイメージ:
walk to the station
→ 人から駅まで、 矢印がゴールに届いている。 「駅まで歩いて行った(着いた)」という感じ。


toward のイメージ:
walk toward the station
→ 人から駅の ちょっと手前で止まる矢印。 「駅のほうへ歩いている(着いたかどうかは不明)」という感じ。

  • toward = 「〜のほうへ」。方向だけを見る前置詞。
  • ゴールに着いたか・着かなかったかは、この 1 語だけでは決まらない。
  • 「とりあえずそっちに向かっている途中」という途中経過を切り取るイメージ。

小学生向けに言いかえると、 「まだ着いていないけど、その場所のほうに向かっているよ」 を表すのが toward です。

toward の用途別パターン一覧

ここでは toward「動きの方向」「視線・体の向き」「変化や気持ちの方向」 の 3 タイプに分けて整理します。 むずかしく感じたら、 (とにかく「そっちのほうへ」という感覚) だけ押さえれば大丈夫です。

パターン 意味・ニュアンス
🚶‍♀️ move / walk / run toward + 場所 物理的な方向 実際に体が動いて、ある場所の ほうへ 近づいている。 ゴールに着いたかどうかは言わない。 She walked toward the station.
彼女は駅のほうへ歩いていきました。
「駅まで着いた」とは言っておらず、「そっちの方向へ」のイメージ。
👀 look / stare toward + 方角・物 視線・向き 目線や顔の向きがどちらを向いているかを表す。 見えているかどうかよりも「向き」が大事。 He looked toward the window.
彼は窓のほうを見ました。
視線の方向だけを言っていて、「窓の外の何かが見えた」までは言っていない。
🧭 head / turn toward + 場所 進行方向 進む向きを変える、向きをそちらに合わせる。 「向かうこと」にフォーカスしている。 We headed toward the park.
私たちは公園のほうへ向かいました。
「公園へ出発した」くらいのイメージで、「到着」はまだゴールしていない。
❤️ smile / wave toward + 人 感情の向き 笑顔・しぐさ・気持ちが、 誰のほうへ向いているか を表す。 She smiled toward me.
彼女は私のほうを見てほほえみました。
「私に向けて」笑顔が向いているイメージで、恋愛シーンでもよく使える。
📈 move / trend toward + 抽象名詞 抽象的な方向 状態や数字・考え方などが、 どちらの方向に変わっているか を表す。 The company is moving toward remote work.
その会社はリモートワークの方向へ動きつつあります。
「完全リモートになった」ではなく、「そちらの方向に近づきつつある」ニュアンス。
🕒 move toward + 時・イベント 時間の方向 時間の流れの中で、ある時点やイベントに近づいていることを表す。 We are moving toward the deadline.
私たちは締め切りの時期に近づいています。
「締め切り直前に向かっている途中」というイメージで、 ビジネスでもよく使う表現。
学習メモ:
toward は、 「どこに到着したか」ではなく「どちらを向いているか・どちらに進んでいるか」 を語る前置詞です。 「地図アプリで、今の進行方向だけ見ている」イメージでとらえると、自然な感覚で使えるようになります。

2-4. toward「〜のほうへ」の例文

肯定文 日常 toward the station

She walked toward the station in the rain.

彼女は雨の中、駅のほうへ歩いていきました。

語注: toward = 〜のほうへ(方向だけ、着いたかどうかは言っていない)。

型: S walked toward + 場所 + 付け足し情報(in the rain など)。

使い分け: walk to the station だと「駅まで着いた」感じ、toward は「駅のほうへ向かっている途中」のイメージ。

肯定文 進行形 toward me

A boy is running toward me across the playground.

その男の子は校庭を横切って、私のほうへ走ってきています。

語注: playground = 校庭。across = 〜を横切って。

型: S be V-ing toward + 人 + 場所を表す前置詞句

コロケーション: run / walk / come など「動き」の動詞と toward は相性がよい。

肯定文 ビジネス toward the deadline

Our team is moving steadily toward the deadline.

私たちのチームは、締め切りに向けて着実に進んでいます。

語注: steadily = 着実に。deadline = 締め切り。

型: be moving toward + 抽象名詞 で「〜という状態に近づいている」。

レジスター: ビジネスメール・会議でもよく使えるフォーマル寄りの表現。

肯定文 ビジネス toward the future

The company has been moving toward the future of remote work.

その会社は、リモートワーク中心という未来に向かって動き続けています。

語注: remote work = リモートワーク(在宅勤務など)。

型: have been moving toward + the future of + 名詞 で「〜という未来に向かって動き続けている」。

使い分け: 「すでに実現した」なら has become a remote-first company など「結果」を表す言い方にする。

肯定文 恋愛 toward me

She kept smiling toward me all evening.

彼女は、夜じゅうずっと私のほうを見てほほえみ続けていました。

語注: kept V-ing = 〜し続けた。all evening = 夕方から夜のあいだじゅう。

型: keep V-ing toward + 人 で「〜のほうに向けて、ずっと…し続ける」。

ニュアンス: 恋愛シーンで「特別な笑顔が自分に向いていた」ことをやわらかく表現できる。

否定文 日常 toward the door

He did not step toward the door when his name was called.

名前を呼ばれても、彼はドアのほうへ一歩も踏み出しませんでした。

語注: step toward = 〜のほうへ一歩進む。when his name was called = 名前が呼ばれたとき。

型: did not + 動詞原形 + toward + 場所 で否定文。

よくある誤り: ×didn't stepped toward... としない。did not のあとは動詞原形 step

否定文 進行形 toward the exit

The car is not moving toward the exit anymore.

その車は、もう出口のほうへは動いていません。

語注: exit = 出口。anymore = もはや〜ない。

型: be not moving toward + 場所 + anymore で「もう〜のほうへは進んでいない」。

使い分け: 「完全に止まった」なら has stopped を使うとよい。

否定文 ビジネス toward the future

Their policy has not moved toward the future they promised.

彼らの方針は、約束していた未来の方向にはまだ動いていません。

語注: policy = 方針。promised = 約束した。

型: have not moved toward + the future ... で「〜という未来に向かっていない」。

使い分け: 「まったく変わっていない」ニュアンスを強めるなら has not changed at all なども併用できる。

疑問文 日常 toward the station

Are you walking toward the station or away from it?

あなたは駅のほうへ歩いているのですか、それとも駅から離れているのですか。

語注: away from = 〜から離れて。

型: Are you walking toward A or away from A? で「Aのほうへ? それとも離れて?」と対比して聞く形。

構文メモ: 文末の it は前に出てきた the station を指す代名詞。

疑問文 日常 toward the door

Why is everyone looking toward the door?

なぜみんなドアのほうを見ているのですか。

語注: everyone = みんな。look toward = 〜のほうを見る。

型: Why is S V-ing toward + 場所? の形で、理由をたずねる疑問文。

使い分け: look at the door は「ドアそのものを見る」、look toward the door は「ドアのある方向を向く」イメージ。

疑問文 感情 toward

How do you feel toward your new classmates?

新しいクラスメートのことを、あなたはどういう気持ちで見ていますか。

語注: feel toward = 〜に対してどんな気持ちを持っているか。classmates = クラスメート。

型: How do you feel toward + 人? で「〜のことをどう思っている?」と感情の方向をたずねる。

使い分け: もっとカジュアルに「好き?」と聞きたいなら How do you feel about ...? もよく使われる。

命令文 日常 toward the door

Please move two steps toward the door.

ドアのほうへ二歩動いてください。

語注: two steps = 二歩。move = 動く、移動する。

型: Please + 動詞 + 距離 + toward + 場所 でていねいな命令文。

レジスター: 教室・会議室・イベント会場など、人を少し動かしたい場面で使える自然な英語。

肯定文 受動 toward the shore

The small boat was carried toward the shore by the waves.

小さなボートは、波に押されて岸のほうへ運ばれていきました。

語注: shore = 岸。be carried = 運ばれる(受動態)。

型: S was carried toward + 場所 by + 力を及ぼすもの

ニュアンス: 自分の力ではなく、波という「外からの力」で方向が決まっているイメージ。

肯定文 受動 進行形 toward the gate

The crowd was being pushed toward the gate by security.

群衆は、警備員によってゲートのほうへ押し出されているところでした。

語注: crowd = 群衆。be being pushed = 押されているところ(受動の進行形)。security = 警備員。

型: S was being pushed toward + 場所 by + 人 で「〜に押しやられている最中」。

構文メモ: 受動態 + 進行形は少し難しめだが、「されているところ」という場面をリアルに描写できる。

from / to / for / toward のざっくり比較 2-4. toward 視点

ここでは、toward を中心に、from / to / for との違いをざっくり確認します。 図でイメージすると、 スタート(from)→ ゴール(to / for)に向かう矢印(toward) という関係になっています。 「スタートなのか? ゴールまで行ったのか? それとも、途中まで向かっているだけなのか?」を意識すると整理しやすくなります。

前置詞 コアイメージ ゴールとの関係 よくある例 ひとことメモ
from
出発点
スタート地点・出どころ
(どこから?)
ゴールは気にしない
「どこから来たか」だけ
from Tokyo
from the station
出発点をマークする前置詞。
「〜からスタート」の矢印の根本。
to
到着点
ゴール地点・到着点
(どこまで?)
ゴールまで到達 したイメージ go to school
move to the door
「〜まで行く/移る」。
たどり着いた感じが強い。
for
行き先・目的地
目指す行き先・方向性
(〜行き)
ゴールをめざしているが、
着いたかどうかは言っていない
leave for Osaka
a train for Tokyo
「〜行きの」イメージ。看板・案内表示でよく見るタイプ。
toward
方向ベクトル
ゴールの「ほうへ」向かう
(途中の矢印)
ゴールに近づいている途中
着いたかどうかは完全に不明
walk toward the station
move toward the exit
「方向」にフォーカス。
物理的な動きだけでなく、
toward the future のように抽象的な「未来のほうへ」にも使える。
ポイントまとめ(toward 視点):
from はスタート、to はゴール到着、for は行き先ラベル、 toward は「ゴールのほうへ進む矢印そのもの」です。 ・「着いたかどうか」を言いたいなら to、 「向かっている途中」を描写したいなら toward を選ぶ、と考えるとスッキリします。 ここまで読めたあなたは、方向を表す前置詞の整理はもうバッチリです。 あとは実際の英語の中で何度か見て、耳と目で慣れていきましょう。

2-4 ミニまとめ & 次のセクションへの橋渡し

toward のキモだけおさらい

  • toward「〜のほうへ」という方向ベクトル を表す前置詞(ゴールに近づいている途中のイメージ)。
  • walk / run / move / look / feel など、 「動き」や「気持ち」の動詞と組み合わせて、 物理的な方向心の向きも表せる。
  • from が「スタート」、to が「到着」、for が「行き先ラベル」だとすると、 toward は「その間を進んでいる矢印」だと考えると覚えやすい。

ここまでで、「スタート → 方向 → 行き先・到着」 の流れが見えるようになっていれば、 場所を表す前置詞の土台はしっかりできています。

次のステップ:中に入る動き・内側の世界へ

ここまで扱ってきた from / to / for / toward は、 「線の上を移動するイメージ」が中心でした。 次のセクションでは、さらに一歩進んで 「中」に入る・「外」に出る 動きを表す前置詞をまとめて見ていきます。

  • in … 中にある(中に入っている)状態
  • into … 外から中へ入りこむ動き
  • out / out of … 中から外へ出ていく動き
  • within … 「内側・〜の中のどこか」という少しフォーマルな表現

「3. in - into - out - out of - within の使い分け」 では、箱・部屋・時間の枠などを使って、 「内側 / 外側」のイメージをじっくり整理していきます。

学習メモ:
文法は「全部完璧に覚えてから使う」よりも、 まず大きなイメージをつかんで、あとは実際の英文の中で微調整していく 方が、負担も少なく長続きします。ここまで読み進められたあなたなら、 次の「in / into / out / within」の世界もきっとスムーズに入っていけます。

3. in - into - out - out of - within の使い分け(まずは全体像)

このセクションでは、 in / out / into / out of / within といった「内側・外側・出入り・範囲」を表す前置詞をまとめて整理します。 それぞれの前置詞が持つ 得意な役割(イメージ) をつかむことで、細かい用法もすっと頭に入りやすくなります。 ここでは 3-1 ~ 3-5 の詳しい説明に入る前に、 「箱の内側・外側」「出入りの矢印」「時間や距離の枠」といった ざっくりイメージ をつかむことを目標にしましょう。

途中で「抽象的(目に見えないイメージの)」な説明が出てきても、 かならず (かんたんな日本語の言いかえ) をそえていきます。 「専門用語が出てきたらそこで終わり」ではなく、 ふだんの日本語で言いなおしたらどうなるか を一緒に確認していくスタイルです。

前置詞 × 場所・範囲 概観セクション Lesson 090 / Section 3

「箱」と「枠」で考える in / out / into / out of / within

まずは、頭の中に 1つの箱(部屋やエリア) と、そのまわりの空間を思い浮かべてください。 そのイメージに合わせて、5つの前置詞を並べると、次のように整理できます。

真ん中の青い四角が「箱(room / area)」、緑の太線が「within の枠」、その外側が out のイメージです。
「どこが中で、どこが外で、どこまでが OK な範囲なのか」を図でつかみましょう。

緑の枠の内側 = within
(時間・距離・エリアなどの「範囲内」)
箱の中 = in
(部屋の中・町の中 など)
into 外 → 中
outside in
外側の点(●)から青い箱 in の中に 入りこむ動きです。
out of 中 → 外
in outside
箱の中の in から外側の点(●)へ 出ていく動きです。
灰色の部分 = 箱の外だけれど、 まだ within の枠の中
(例:校内の庭、公園の中のベンチ など)
out
緑の枠の 外に出てしまった場所
(範囲外・圏外のイメージ)
ひとことメッセージ:
英語の前置詞は、細かい用法から覚えようとすると苦しくなりがちです。 まずは今回のように 「箱の内側・外側・出入り・範囲」という大きなイメージ をつかめていれば、もう準備はバッチリです。 あとは 3-1 ~ 3-5 で、例文を通して少しずつ精度を上げていきましょう。

次はどこから読む? 3-1 ~ 3-5 へのナビゲーション

3-1 ~ 3-5 は、 どこから読んでも OK なつくりになっています。 まずは「ここをしっかりしたい」と思うところから読みはじめて、 あとで全体をぐるっと一周するイメージで進めていきましょう。

学習心理メモ:
人は「全部完璧に分かってから始める」よりも、 「だいたいイメージがつかめた状態で、まず一歩進んでみる」 方が、記憶にも残りやすく、学習も続きやすいと言われています。
3-1 ~ 3-5 は、どこから読んでもかまいません。 いちばん気になるところから読み始めて、 少しずつ「内側・外側・出入り・範囲」の世界になじんでいきましょう。

3-1. in:箱やエリアの「中」にいるイメージ

このセクションでは、場所を表す前置詞 in の基本イメージを練習します。 キーワードは 「箱やエリアの内側にいる」 という感覚です。 in the roomin Tokyo のように、 部屋・建物・町・国・エリアなど 何かの境界(まわりを囲む線)で囲まれた中 を表すのが得意です。 ここでは 3-1 ~ 3-5 の中でも、まず 「箱の中の位置」にしぼって、 ざっくりイメージをつかむことを目標にしましょう。

あとで学ぶ intoout of は 「外から中へ入る/中から外へ出る」 といった動き(矢印)を表しますが、 in は動きではなく 「もう中にいる状態の写真」 だと思うと、整理しやすくなります。

前置詞 × 場所 箱・エリアの内側 静止した位置 Lesson 090 / Section 3-1
ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。 あとは「どんな箱の中で in をよく使うか」を、 図やパターン表・例文で一緒に確認していきましょう。

「箱の中=in」を一枚の写真でイメージしよう

まずは、1つの箱(部屋・建物・エリアなど)を思い浮かべてください。 in は、 その箱の中にすでにいる位置 を表します。 外から入る途中ではなく、「パシャッ」と写真を撮ったような 静止した状態です。

灰色の枠=まわりの世界(外の空間)
青い箱=部屋・建物・町などの「箱」
in

● の位置が in
箱の中にいる場所だけを表しています。

「外から入っている途中」は into、 「中から外へ出る途中」は out of で表します。 in はあくまで 中に“いる”写真 だと意識しておきましょう。

  • in the room(部屋の中で)
  • in the city(町の中で)
  • in the park(公園の中で)
  • in our team(チームの中で)… グループも「見えない箱」と考えると覚えやすくなります。

用途別パターン一覧:in が得意な「箱」のタイプ

in は、いろいろな種類の「箱の中」で使われます。 ここでは、よく出てくるパターンを 箱のタイプ別 に整理しておきましょう。

カテゴリ 意味・使い方 例文イメージ
🏠 in the room / in the office 建物の中 身近な場所
家や学校・会社など、 はっきりした壁やドアで囲まれた中 を表します。
例: She is in the kitchen.
「彼女は台所の中にいます。」
🗺 in Tokyo / in Japan 地名・エリア 広い箱
町・国・地域など、 地図で囲まれたエリアの中 を表します。
例: Our office is in Tokyo.
「私たちのオフィスは東京の中にあります。」
🌳 in the park / in the forest 自然の中 三次元空間
公園・森・水・空など、 まわりを自然に囲まれた中 を表します。
例: They are having lunch in the park.
「彼らは公園の中で昼食をとっています。」
👥 in our team / in the company グループの中 比喩的な箱
チーム・会社・クラスなど、 人の集まりという「見えない箱」 の中を表します。
例: There are ten people in our team.
「私たちのチームには10人います。」
🎯 in the center / in the corner エリア内の位置 細かい場所
「中央」「すみ」など、 ある空間の中のさらに細かい場所 を指すときにも使います。
例: He is standing in the corner of the room.
「彼は部屋のすみの中に立っています。」
💡 in trouble / in love 状態の中 応用
ここでは気持ちや状態を 目に見えない「箱」 としてとらえています。 場所セクションでは軽く紹介だけしておき、 くわしい説明は別の単元で扱う想定です。
例: She is in love.
「彼女は恋をしている(恋の中にいる感じ)。」

どの行も共通しているのは、 「何かの枠で囲まれた内側にいる」 ということです。 この「箱の中」のイメージさえ持っておけば、 あとの outintoout ofwithin との対比も、 ずっと分かりやすくなります。

3-1. 「箱の中=in」をつかむ例文セクション

肯定文 カジュアル in the room

My bag is in the room near the window.

私のかばんは、窓の近くの部屋の中にあります。

語注: bag = かばん。near = ~の近くに。window = 窓。

型: S + be + in the room + 位置の説明 で「部屋の中のどこにあるか」を言えます。

よくある誤り: 「部屋の中」を言いたいときは at ではなく in を使います。

肯定文 進行形 ビジネス in the room

We are waiting in the room for the next meeting.

私たちは次の会議のために、その部屋の中で待っています。

語注: wait = 待つ。meeting = 会議。

型: be + V-ing + in the room で「~している場所が部屋の中」を表します。

コロケーション: business では wait in the conference room(会議室で待つ)などとよく言います。

否定文 ビジネス in the room

He is not in the room at the moment.

彼は今、その部屋の中にはいません。

語注: at the moment = 今この瞬間に。

型: S + be not + in the room で「部屋の中にはいない」と否定を表します。

よくある誤り: 「今ここにはいない」でも、場所をはっきりさせておくと相手が状況を理解しやすくなります。

疑問文 カジュアル in the room

Is anyone in the room on the second floor?

2階の部屋の中に誰かいますか。

語注: anyone = 誰か。second floor = 2階。

型: Is anyone in the room ... ? の形で「部屋の中に誰かいるか」をたずねます。

バリエーション: Is anyone in the room now?

命令文 ビジネス in the room

Please stay in the room until the alarm stops.

アラームが止むまで、その部屋の中にいてください。

語注: stay = とどまる。until = ~するまで。

型: Stay in the room until ... で「~まで部屋から出ないで」を指示できます。

レジスター: Please を付けると、命令文でも丁寧な依頼になります。

肯定文 受動 ビジネス in the room

All documents are stored in the room that faces the garden.

すべての書類は、庭に面した部屋の中に保管されています。

語注: document = 書類。store = 保管する。face = ~に面している。

型: be stored in the room that ... で「~という部屋の中に保管されている」を表します。

関係節: that faces the garden は「庭に面している」という説明を後ろからつけ足す部分です。

肯定文 カジュアル in the park

Children are playing in the park after school.

子どもたちは放課後、公園の中で遊んでいます。

語注: after school = 放課後。

型: be V-ing in the park で「公園の中で~している」を表します。

使い分け: 「公園へ行く」は go to the park、「公園の中にいる」は be in the park と使い分けます。

否定文 カジュアル in the park

There is no one in the park early in the morning.

朝早い時間には、公園の中には誰もいません。

語注: no one = 誰も~ない。early in the morning = 朝早く。

型: There is no one in the park ... で場所に「誰もいない」と述べます。

よくある誤り: ×There are not people in the park. より、There is no one ... の方が自然です。

疑問文 カジュアル in the park

Can we meet in the park this Sunday?

今度の日曜日、公園の中で会いませんか。

語注: meet = 会う。this Sunday = 今度の日曜日。

型: Can we meet in the park ... ? で「公園の中で会う」約束をていねいに持ちかけています。

レジスター: デートの誘いにも、そのまま使える自然な表現です。

肯定文 完了形 ビジネス in the city

My parents have lived in the city for ten years.

私の両親は、その街の中に10年間住み続けています。

語注: live = 住む。for ten years = 10年間。

型: have lived in the city for ... で「ずっと街の中に住んでいる」と継続を表します。

使い分け: 一度だけ住んだ過去なら lived in the city in 2010 のように過去形を使います。

疑問文 ビジネス in the city

How many museums are there in the city?

その街の中には、美術館はいくつありますか。

語注: museum = 美術館・博物館。How many = いくつ。

型: How many A are there in the city? で「街の中にAはいくつあるか」をたずねます。

バリエーション: How many parks are there in the city?

肯定文 受動 進行形 ビジネス in the city

A new subway line is being built in the city.

新しい地下鉄の路線が、その街の中に建設されています。

語注: subway line = 地下鉄の路線。build = 建設する。

型: is being built in the city は「今まさに街の中で建設されている」という受動進行形です。

レジスター: ニュース記事やビジネス資料でもよく使われる言い方です。

否定文 カジュアル in the corner

The lamp is not in the corner of the room anymore.

そのランプは、もう部屋のすみにはありません。

語注: lamp = ランプ。corner = すみ。anymore = もはや~ない。

型: be not in the corner of the room で「部屋のすみにない」と位置の否定を表します。

使い分け: 壁の「上」なら on the wall、すみの「中」なら in the corner を使います。

肯定文 恋愛 カジュアル in the park

We first met in the park, and I fell in love with you there.

私たちが最初に出会ったのは公園の中で、そこで私はあなたに恋をしました。

語注: first met = 初めて出会った。fall in love = 恋に落ちる。

型: We first met in the park, and ... で「どこで出会ったか」+「その後どうなったか」をつなげています。

コロケーション: 恋愛トークでは fall in love with someone in ... の形がよく使われます。

注意 「in」のよくある誤解とチェックポイント

① 「点」ではなく 箱の中 をイメージする

in は「場所の中」を表す前置詞です。
× I arrived at the city.
I arrived in the city.

city(街)や country(国)は「点」ではなく「エリア(大きな箱)」なので、基本は in を使います。 (駅などの「場所の機能」を強調するときは at を使うこともありますが、ここではいったん「中のエリア=in」と覚えればOKです。)

② 「表面」にくっつくなら on、「中」に入っていれば in

× There is a picture in the wall.
There is a picture on the wall.

壁の「表面」にかかっている絵なら on the wall(壁の上)、 壁の「中」に何かが埋め込まれている場合だけ in the wall を使います。 「箱の中か、表面か」をイメージで切り替えましょう。

③ 「どこへ行く?」は to、「どこにいる?」は in

× We go in the park every Sunday.
We go to the park every Sunday.
We play in the park every Sunday.

動きの「行き先」を言うときは go to ...、 「どこでその動作をしているか」は in ... で表します。 (go = 行く、play = 遊ぶ のように、動詞の意味もセットで意識すると覚えやすくなります。)

3-1 ミニまとめ:「箱の中=in」が見えれば、半分クリア

この 3-1 では、 「部屋・公園・街などの“中”にいるイメージ」= in を中心に見てきました。

  • in は「箱の内側」にいる位置を表す。 部屋・建物・公園・街・国など、枠で囲めるエリアに使う。
  • 「表面」なら on、「行き先」なら to と使い分けることで、 ぐっと自然な英語に近づく。
  • 例文のように、 in + 場所 を入れ替えながら自分の生活に当てはめて練習すると、記憶に定着しやすくなります。
ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。
次の 3-2 では、いよいよ 「箱の外側」= out を見ていきます。 「中」と「外」がセットで見えると、英語の前置詞マップが一気にクリアになります。

3-2. out:箱の「外」にいるイメージ

このセクションでは、 out を使って「箱の外」「建物の外」「エリアの外」にいる様子を表す言い方をまとめます。 in が「中」なら、 out「その枠の外側にいる」 というイメージです。 まずは場所の前置詞を、 「箱の中(in)と外(out)」という シンプルな図でつかんでいきましょう。

ここでは、 go out(外出する)や be out(外にいる・不在だ)、 out there(あの外のほう)など、 日常会話やビジネスメールでよく見る表現を、 「箱から外に出た状態」という共通イメージで整理します。 むずかしい言葉が出てきたら、 (小学生にもわかる一言メモ) をいっしょに添えていくので安心してください。

「中か外か」を意識して in / out を選べるようになると、 3章のあとの into(外から中へ)や out of(中から外へ)、 within(枠の内側のどこか) もずっと理解しやすくなります。 ここまで読めたあなたは、 もう準備はバッチリです。

前置詞 × 場所 基本イメージ Lesson 090 / Section 3-2

「箱の中」と「箱の外」で考える out のイメージ

inout は「箱(部屋・建物・エリア)」をはさんだ 内側/外側のペア です。 下の図のように、 1つの箱と、その外側のスペースをイメージしてみましょう。

箱の中(room / building / area)

in
中にいる・中にある
例:in the room(部屋の中に)

箱の外のスペース(outside the box)

out
外にいる・外に出ている
例:out of the room「out 部分」 にあたるイメージ

「箱の中」から一歩外に出た場所が out です。 in とセットで、 「中か外か」 を意識すると覚えやすくなります。

  • be out: 「その場にいない/外にいる」という状態を表します。 (例:He is out now. = 彼は今ここにいません)
  • go out: 「外に出る・出かける」という動きをざっくり表します。 どこへ向かうか(to the park など)は 別の前置詞でくわしく言えます。
  • out there / out front / out back: 「外のほう」「建物の前/裏の外側」といった、 はっきり場所を言わない「外側のエリア」を指す表現です。

out の用途別パターン一覧

同じ out でも、 「状態」「動き」「位置のざっくり説明」 など、いくつかの使い方に分けて考えると整理しやすくなります。

イメージ よくあるパターン 意味・例文のイメージ
📍 be out 状態 be out
be out today
その場に「いない」状態
例: He is out today.
「彼は今日は外出中です/会社にいません」というイメージ。 「箱(会社・家)の外側にいて、ここにはいない」というニュアンスです。
🚪 go / step out 動作 go out
step out
中から外へ「出る」動き
例: I’ll step out for a minute.
「ちょっとの間、外に出ます。」という意味。 行き先(コンビニ、カフェなど)は to などで別に言い足せます。
🌃 out there / out front 外側の位置 out there
out front
out back
ざっくり「外のほう」
例: She is out front.
「彼女は建物の前の外のところにいるよ。」というニュアンス。 くわしい位置よりも、「中ではなく外側にいる」ことがポイントです。
⚠️ out が入った表現 比喩・発展 out of town
out of order
「普通の枠の外にある」イメージ
例: The machine is out of order.
「その機械は故障中(正常な状態の外に出ている)」というイメージ。 ここでは名前だけ紹介し、out of 全体は 3-4 でくわしく扱います。
❓ 否定・疑問の out 会話 not out
be out?(疑問)
会話での確認フレーズ
例: Is she out now?
「彼女は今、外出中?」という意味。 out によって、 「中にいる」か「外にいる」かをたずねるイメージになります。

まずはこの表のように、 「外にいる状態」「外に出る動き」、 そして 「ざっくり外側の位置」 という 3つのグループで out をとらえられれば十分です。 くわしい表現(out of など)は、 このあと 3-3・3-4 で少しずつ広げていきます。

3-2. out:箱の外側にいるイメージ ― 例文セクション

肯定文 カジュアル out

She is out in the garden now.

彼女は今、庭にいて(家の外に出ている状態です)。

語注: out = 建物や部屋の外にいる・外出している。garden = 庭。

型: S + be + out + in ... で「場所の外側にいる状態」を表します。

使い分け: in the garden は「庭の中」、out は「家の外にいる」イメージを補強します。

否定文 カジュアル out

I am not out very often on weekdays.

平日はあまり外出しません。

語注: not out = 外に出ない。weekdays = 平日。

型: S + be + not + out + 副詞 で「外に出る頻度が低い」ことを表します。

よくある誤り: ×I am not go out ではなく、be動詞のあとに out を置きます。

疑問文 ビジネス out

Is your manager out of the office today?

あなたの上司は、今日はオフィスの外に出ていますか(不在ですか)。

語注: out of the office = 職場にいない・外出中。manager = 上司。

型: Is + S + out of the office ... ? でビジネスの定番フレーズです。

使い分け: not here よりも少し丁寧で事務的な言い方になります。

命令文 ビジネス out

Please wait out here until your name is called.

お名前が呼ばれるまで、ここ外側でお待ちください。

語注: wait out here = 「建物の中ではなく、ここ外で待つ」。until = ~するまで。

型: Wait out here until ... で「外で~まで待っていてください」という指示。

レジスター: please を付けることで、命令文でもていねいな依頼表現になります。

疑問文 ビジネス go out

Do you often go out with your colleagues after work?

仕事のあと、同僚とよく外に飲みに行ったりしますか。

語注: go out = 外出する・飲みに行く。colleagues = 同僚。

型: Do you often go out with ... ? で「よく一緒に出かけますか?」と習慣をたずねる形です。

使い分け: go out は行き先をはっきり言わず、「外に出て楽しむ」ニュアンスが強い表現です。

否定文 進行 恋愛 go out

They are not going out together anymore.

2人はもう付き合って(デートして)いません。

語注: go out together = 恋人として付き合う。anymore = もはや~ない。

型: be not going out は現在進行形の否定で、「今はもう付き合っていない」状態を表します。

使い分け: 「交際している」の意味では date よりも口語的でやわらかい表現です。

疑問文 恋愛 go out

Do you want to go out with me this weekend?

今週末、僕(私)とデートに行きませんか。

語注: go out with 人 = 「人」と付き合う・デートする。this weekend = 今週末。

型: Do you want to go out with ... ? は、やさしく誘うときの定番フレーズです。

よくある誤り: ×go to out とは言わず、go out で 1つのまとまりと考えます。

否定文 カジュアル be out

I do not want to be out alone at night.

夜に一人で外にいるのは、あまり気が進みません。

語注: be out alone = 一人で外にいる。at night = 夜に。

型: do not want to be out ... で「外に出ていたくない」という気持ちを表します。

使い分け: 安全面を気にしているニュアンスがあり、会話でよく使われます。

肯定文 完了 ビジネス be out

He has been out of town on business for a week.

彼は出張で、1週間ずっと町の外に出ています。

語注: be out of town = 町を離れている・出張中。on business = 仕事で。

型: has been out of town for ... で「~のあいだずっと出ている」という現在完了(今までずっと)表現です。

使い分け: He went on a business trip. は「行った」という事実だけ、has been out of town は「今も外にいる」ニュアンスを含みます。

命令文 ビジネス be out

When he is out, please leave a note on his desk.

彼が外出しているときは、彼の机の上にメモを残しておいてください。

語注: When he is out = 彼が外にいるとき。leave a note = メモを残す。

型: When S is out, ... という接続詞 when を使った条件文です。

使い分け: ビジネスメールでは When he is out of the office, ... と少しかしこまった言い方もよく使われます。

受動 ビジネス out

Most of the boxes were carried out of the warehouse this morning.

今朝、その箱のほとんどが倉庫の外へ運び出されました。

語注: be carried out of A = A から運び出される。warehouse = 倉庫。

型: 受動態 were carriedout of で「中から外へ出される」という動きを表します。

発展: out of は 3-4 セクションでくわしく扱いますが、ここでは「箱の外へ移動する」イメージだけつかめばOKです。

受動 カジュアル out

Some old chairs were thrown out last week.

古い椅子がいくつか、先週捨てられました(外に出されました)。

語注: be thrown out = 捨てられる(外に放り出されるイメージ)。

型: 受動態 were thrown out で「人が捨てた」ことではなく「捨てられていた状態」に焦点が当たります。

使い分け: threw out は能動、「誰かが捨てた」、were thrown out は「捨てられていた」という結果を強調します。

命令文 恋愛 out there

Look out there, beyond the lake; the city lights are beautiful.

あの湖の向こうの外の景色を見てごらん、街の明かりがすごくきれいだよ。

語注: out there = あそこらへんの外のほう。beyond the lake = 湖の向こう側に。

型: Look out there, ... で「ほら、あの外のほうを見て」というロマンチックな誘いかけになります。

レジスター: デート中の会話など、気持ちを共有したいときにぴったりのフレーズです。

肯定文 カジュアル out there

There is a small café out there by the river.

川のそばの、あの外のほうに小さなカフェがあります。

語注: out there = 少し離れた外のほう。by the river = 川のそばに。

型: There is ... out there by ... で「~のそばの外のほうに~がある」と場所をざっくり説明します。

使い分け: 正確な住所ではなく、「あっちのほうに」という感覚的な位置を伝えたいときに便利です。

よくある誤解・注意ポイント(out 編)

out は「箱の外にいる」というシンプルなイメージですが、 使い方をまちがえると不自然な英語になりやすい前置詞です。 ここでは、3-2 で意識しておきたい「場所の out」の注意点をまとめます。

ポイント 1 名詞を直接つなげない「単独の out」

out は、基本的に 動詞といっしょにセットで使う語 です。
(「外に出る」「外にいる」という動きを表す)

  • OK: She is out. (彼女は外出中です/ここにいません)
  • OK: He went out. (彼は外に出ていきました)
  • NG: He went out the room.
    場所を続けたいときは 3-3 の out of を使うのが基本です。

「部屋の外へ出る」と言いたいときは go out of the room のように out of + 場所 を使う、というイメージを持っておきましょう。

ポイント 2 outoutside のざっくり違い

どちらも「外」を表しますが、使い方に すこし役割の違い があります。

  • out 「外に出る/外にいる」という 動きや状態 にフォーカス。 go out, be out など。
  • outside outside the house のように、 具体的な場所 をハッキリ言いたいときに使うことが多いです。

このセクションでは、まず 「箱の外にいる」イメージの out に集中し、細かな違いは応用編で少しずつ整理していきます。

ポイント 3 be out は「外にいる」だけでなく「ここにいない」

He is out now. と言うと、 「彼は今、外にいます」というよりも 「今ここにはいません(不在です)」 という意味で使われることが多いです。

日本語の「外にいます」と 1 対 1 で対応させるよりも、 「この場所・この会社にはいない」→「外出中」 というイメージでとらえておくと、ビジネスメールでも自然な訳がしやすくなります。

こうした「内側から見た外」の感覚がつかめると、 out を使ったフレーズがぐっと生きた表現に近づきます。

ワンポイント:
3-2 では、あくまで 「外側にいる状態としての out に集中します。 「外から中へ入る」「中から外へ出る」などの 出入りの動き は、このあと 3-3 の into / out of でじっくり扱う予定です。

3-2 まとめ:out は「箱の外にいる」状態

この 3-2 では、 out「箱・建物・エリアの外にいる状態」 として整理しました。 in とペアで覚えることで、「内側/外側」というシンプルな軸がはっきりしてきたはずです。

  • in:箱の中にいる位置(3-1 で学習済み)
  • out:箱の外にいる位置(3-2 のメインテーマ)
  • out は名詞を直接つなげず、基本は go out, be out のように動詞とセットで使う、というイメージ。

ここまで読めたあなたは、 「内側か、外側か」を英語で考える準備はバッチリ です。 次のステップでは、箱の 「外から中へ入る動き」 を表す into に進んで、矢印つきのイメージをくわえていきましょう。

次セクション:3-3. into(外から中へ入る動き) 3-3. into の解説へ進む

3-3. into:外から中へ入る動き

ここでは、場所を表す前置詞 in / out / into のうち、into にしぼって見ていきます。 in が「箱の中にいる位置」、out が「箱の外にいる位置」だとすると、 into「箱の外から、中へ入っていく動き」 を表す前置詞です。 ポイントは 「境界(さかいめ)をこえる矢印があるかどうか」 です。まずは、この大きなイメージだけつかんでおきましょう。

文法書では「方向を表す前置詞」などと説明されますが、 (どちら向きに動くかを示すことば) と、とてもやさしく考えて大丈夫です。 ここまでで inout のイメージが見えてきていれば、 あなたの準備はもうバッチリ です。

前置詞 × 場所 動きを表す前置詞 Lesson090 / Section 3-3

箱の外から中へ入る矢印 = into の基本イメージ

into は、 「箱の外」から「箱の中」へ入っていく動き を表します。まずは、下のようなシンプルな図を頭の中に思い浮かべてみてください。

出発点
(箱の外)

境界をこえる
BOX (箱の中・部屋・エリアなど)

上のイメージでいうと、 into「外 → 境界 → 中」へ向かう矢印 にあたります。

  • 人が廊下から「部屋の中」に入る動き
  • 通りから「店の中」に入る動き
  • 外にあったボールが「箱の中」に入る動き

すでに中にいるだけなら in、 まだ外にいるだけなら out。 「外から中へ動いている」ときにだけ、 矢印つきの into が出てくる、と考えるとスッキリ整理できます。

用途別パターン一覧:どんな「箱」の中に入る?

ここでは、into を使う代表的なパターンを、 「どんな箱の中に入るか」 という視点で整理します。 例文は 3-3 の例文セクションでくわしく扱うので、 ここでは「型」と「イメージ」をつかむことが目標です。

パターン 型(パターン) 意味・イメージ 例(イメージ用)
建物・部屋 go / walk into + 部屋・建物 中へ入る
部屋や建物という「箱」の入口をこえて中に入る
例:He walked into the room.
= 部屋の中へ歩いて入った。
乗り物 get into + car / taxi 中へ乗りこむ
車の中へもぐりこむ動き
例:She got into the car.
= 車の中に乗りこんだ。
エリア・空間 run / move into + 公園・町 エリアに入る
公園や敷地の境界をこえて中に飛びこむ
例:They ran into the park.
= 公園の中へ走って入った。
状態(発展) fall / get into + 状態 状態の中に入る
困った状態・深い眠りなど、状態の中に入りこむ
例:He fell into a deep sleep.
= 深い眠りの中へ落ちていった。

まずは、 「何の中に入る矢印なのか?」 を意識してパターンを見るのがおすすめです。 くわしいニュアンスや例文は、このあと 3-3 の例文セクションで確認していきましょう。

「in / out / into」をざっくり整理しよう

ここでは、これまで出てきた in / out と、 このセクションの主役 into を、 「位置」か「動き」か という目線で一気に見比べてみます。

前置詞 位置 or 動き イメージ・ひとことで
in 位置(どこにいる?) 箱の中に「いる」状態 を表します。
すでに部屋・箱・町などの 内側に入っていて、動きは意識しない ときに使います。
out 位置(どこにいる?) 箱の外に「いる」状態 を表します。
建物やエリアの 外側にいるだけで、出る・入る動きは表さない 前置詞です。
into 動き(どこへ向かう?) 外から中へ「入りこんでいく」動き を表します。
「外 → 中」の矢印で、 境界(さかいめ)をこえる ことがポイントです。3-3 では、この into の「矢印のイメージ」をしっかり身につけます。

迷ったときのコツ:
「もう中にいる/外にいるだけ」なら in / out
「これから中に入りこむ矢印」をはっきり言いたいときだけ into を選ぶ、と考えると判断しやすくなります。

3-3. into:外から中へ入る動き(例文)

肯定文 ビジネス into

He walks into the office at nine every morning.

彼は毎朝9時に、そのオフィスの中へ歩いて入っていきます。

語注: walk into ~ = 歩いて~の中に入る。office = 事務所・オフィス。

型: S V into 場所(主語が動いて、場所の中へ入る動き)

使い分け: 単に「そこで働いている」なら He works in the office.in を使い、「入っていく動き」を言いたいときに into を使います。

肯定文 進行 カジュアル into

The kids are running into the garden to play.

子どもたちは遊ぶために、その庭の中へ走って入っていっています。

語注: kid = 子ども。garden = 庭。

型: S be V-ing into 場所(進行形+into で「今まさに中へ入りつつある」動き)

よくある誤り: 「庭にいる」と言いたいだけなら in the garden で、走って入りこむ動きがないときは into を使いません。

否定文 カジュアル 接続詞あり into

The cat will not come into the house when strangers are inside.

その猫は、知らない人が中にいるときは、その家の中には入ってこようとしません。

語注: stranger = 見知らぬ人。inside = 中に。

型: S will not V into 場所 when S' V'(条件節つきの否定文)

使い分け: 「家の中にいる」の状態だけ言うなら in the house、外から入ってくる動きは come into で表します。

疑問文 ビジネス into

Did you get into the building without a key card?

あなたはキー・カードなしで、その建物の中に入れたのですか。

語注: get into ~ = ~の中に入る。key card = 入館用のカード。

型: Did S get into 場所 ... ?(過去の動作についてたずねる疑問文)

よくある誤り: 「その建物の中にいる」状態を聞きたいだけなら in the building を使い、入る動作にフォーカスするときだけ into を使います。

命令文 ビジネス into

Please put the documents into this blue folder.

この青いフォルダーの中に、その書類を入れてください。

語注: document = 書類。folder = フォルダー(書類ばさみ)。

型: Put O into 場所.(「O を場所の中へ入れる」という基本パターン)

使い分け: 単に「書類がフォルダーの中にある」と言うなら The documents are in this folder. のように in を用います。

受動 肯定文 ビジネス into

All visitors are guided into the main hall by the staff.

すべての来訪者は、スタッフによってメインホールの中へ案内されます。

語注: visitor = 訪問者。guide A into B = A を B の中へ案内する。

型: S be Vpp into 場所 by 人(受動態で「~の中へ導かれる」)

使い分け: 「ホールの中にいる」状態だけなら in the main hall、「案内されて中へ入っていく」プロセスを言うときは into を使います。

受動 肯定文 カジュアル into

The injured player was carried into the locker room on a stretcher.

けがをした選手は、担架に乗せられてロッカールームの中へ運ばれました。

語注: injured = けがをした。stretcher = 担架。

型: S was carried into 場所(受動態で「運ばれて中に入る」動き)

よくある誤り: carried to the locker room でも意味は通じますが、「部屋の中へ入るところ」までイメージしたいときは into が自然です。

肯定文 完了 日常会話 into

She has just moved into a new apartment near the station.

彼女はちょうど駅の近くの新しいアパートの中へ引っ越してきたところです。

語注: move into ~ = ~に引っ越す。apartment = マンション・アパート。

型: have just Vpp into 場所(現在完了で「今ちょうど中へ移った」状態)

使い分け: 「そこに住んでいる」という状態は She lives in a new apartment.、「引っ越して入っていく」動きを強調するなら moved into を用います。

疑問文 否定 カジュアル into

Why did not you plug the charger into the socket?

どうしてその充電器をコンセントの中に差し込まなかったのですか。

語注: plug ~ into ... = ~を…に差し込む。socket = コンセント口。

型: Why did not S V O into 場所?(理由をたずねる否定疑問文)

よくある誤り: 口語では Why didn't you plug ... ? と短縮形が普通ですが、学習用には did not をそのまま書いて形を確認するのも役に立ちます。

肯定文 恋愛 接続詞あり into

When you walked into the room, my heart skipped a beat.

あなたが部屋の中へ入ってきたとき、私の心臓はドキッとしました。

語注: skip a beat = ドキッとする感じを表す言い方。

型: When S V into 場所, S' V'(「~が中へ入ってきたとき…」という恋愛フレーズにも使える形)

使い分け: 単に「部屋の中にいる」なら in the room でよく、「入ってきた瞬間」をロマンチックに言いたいときに walked into がぴったりです。

疑問文 進行 ビジネス into

Who is coming into the meeting room right now?

今まさに、誰がその会議室の中に入ってきているのですか。

語注: meeting room = 会議室。right now = ちょうど今。

型: Who is V-ing into 場所?(進行中の動きをたずねる疑問文)

使い分け: 「誰が会議室にいるのか」だけを聞くなら in the meeting room、入ってきている最中なら into で動きを出します。

否定文 受動 ビジネス into

No food is allowed into the laboratory.

研究室の中に食べ物を持ち込むことは許可されていません。

語注: be allowed into ~ = ~の中に入ることが許されている。laboratory = 研究室。

型: No 名詞 be allowed into 場所.(ルール・禁止を表す受動文)

使い分け: 「研究室に食べ物がある」の状態なら in the laboratory ですが、「中へ持ち込む行為」を禁止したいので into を用いています。

肯定文 関係節 日常会話 into

This is the side door that leads into the parking area.

これは駐車スペースの中へ通じている裏口です。

語注: side door = 裏口。lead into ~ = ~の中へ通じる。

型: 名詞 that leads into 場所(物が「どこへ通じているか」を説明する関係節)

使い分け: leads to the parking area も可能ですが、into を使うと「中のスペースへ入りこむ感じ」が少し強まります。

命令文 否定 カジュアル 環境 into

Do not throw trash into the river.

川の中へごみを投げ入れないでください。

語注: throw trash into ~ = ~にごみを投げ入れる。river = 川。

型: Do not V O into 場所.(禁止の命令文+into)

使い分け: 「川の中にごみがある」状態を言うだけなら There is trash in the river.、投げ入れる行為を止めたいなら into を使って動きをはっきりさせます。

「into」のよくある誤解・注意ポイント

into は「外から中へ入る矢印」を表す前置詞ですが、実際の学習では 「場所を言いたいだけのとき」 との区別があいまいになりがちです。よくあるつまずきポイントを、先に整理しておきましょう。

1. be 動詞+into で「~の中にいる」を言おうとする

× She is into the room.
「彼女は部屋の中にいる」と言いたいだけなら、 into ではなく in を使います。

○ She is in the room.
be in 場所 は、ただ「その場所の中にいる」という 状態 を表します。

intogo / come / walk / run / put / throw など、 動きのある動詞 とセットで使うのが基本だ、と覚えておくと安心です。

2. in でよい場面まで、なんでも into にしてしまう

× He stayed into the library.
「図書館の中にいた(とどまっていた)」だけなら stayed in the library で十分です。

○ He went into the library and stayed in the library.
「中へ入っていく」ときに went into、そのあと「その中にいる状態」は stayed in で表す、と 動きと状態を分けて考える のがコツです。

迷ったら、頭の中で 「外 → 中へ動いているイメージか?」「すでに中にいるだけか?」 を自分に質問してみると、選びやすくなります。

3. in to と into のスペースの違い

into は 1語で「中へ」の前置詞ですが、 in toin(副詞)+ to(前置詞)になっている場合があります。

たとえば、 log in to the system(システムにログインする)のように、 log in という動詞+副詞と to が続く形もあります。

このレッスンでは、 「場所を表す前置詞としての into にしぼります。まずは「箱の外から中へ入る矢印」を確実に押さえておけば十分です。

4. 抽象的な into と混ざってしまう

turn A into B(A を B に変える)や look into(調べる)のように、 場所ではなく 状態・話題の「中」に入る イメージで使う into もあります。

こうした用法は少しレベルが上のテーマなので、 今は「場所の into」と 切り離して考える とラクになります。

まずは go into / come into / put ~ into ~ など、 「外から中へ」のはっきり見える例 をしっかり身につけておきましょう。

ポイント:
into を見るたびに、 「これは外から中へ動いている? それとも、もう中にいるだけ?」 と確認するクセをつけると、in / out / into の使い分けがぐっと楽になります。

3-3 ミニまとめ:矢印が見えたら into & 次は「外へ出る」out of へ

この 3-3 では、into「箱の外から中へ入る矢印」 を表す前置詞だということを見てきました。

  • 状態: 「~の中にいる」だけなら in を使う(例: in the room)。
  • 動き: 「外から中へ入っていく」動きを言いたいときに into を使う(例: go into the room, put it into the box)。
  • よくある動詞セット: go / come / walk / run / move / put / throw / fall + into の形で覚えると、会話でもすぐ使えます。
ここまで読めたあなたへ:
もう 「外から中へ」= into のイメージはバッチリです。次の 3-4 では、その ちょうど逆方向「中から外へ」 を表す out of を見ていきましょう。

intoout of は、 セットで覚えると記憶に残りやすいペア です。頭の中の「箱」を思い浮かべながら、 矢印の向きだけ入れ替えたイメージで読んでみてください。

3-4. out of:箱の中から外へ出る動きへ進む

3-4. out of:箱の中から外へ出る動き

このセクションでは、 out of が表す 「箱の中から、外へ出ていく」 動きのイメージを整理します。 in が「中の位置」、out が「外の位置」だとすると、 out of「中にいたものが、枠(ふち)をこえて外へ出る」 ところにフォーカスした前置詞句です。 まずはむずかしい用法よりも、 「中 → 外」の矢印 を頭の中でハッキリ思い描けるようになることを目標にしましょう。

ここでは、 go / come / get / take / pull などの「動きの動詞」といっしょに out of を見ることで、 (どこから外へ出るのか、という道すじ) が自然にイメージできるようにしていきます。 「状態から抜け出す」ような比喩表現にも少しだけふれますが、 すべて 「枠の外へ出る」 というイメージの延長だと考えてください。

ここまでで in / out / into のイメージがなんとなく見えてきていれば、 あなたの準備はもうバッチリです。 あとはこのセクションで out of のパターンを少しずつ確認していけば大丈夫です。

前置詞 × 場所 中 → 外 の動き Lesson090 / Section 3-4

「箱の中から外へ飛び出す」out of の基本イメージ

out of は、 箱・部屋・車など「中に入れるもの」 から、 中にいた人や物が 外へ出ていく瞬間 をえがく前置詞句です。 「どこから出てきたのか」という出発点と、「中 → 外」という 動きの矢印 がセットになっています。

箱の中から外へ出ていくイメージ
「room / box / car」など
inside
中にいる
out of
枠をこえて外へ
outside
外に出た
  • もともと 「中にいたもの」 が、 箱のふち(境界) をこえて外へ出ていくときに out of を使います。
  • 「ただ外にいる」だけなら out で足りますが、 「中から外へ出る道すじ」 をはっきりさせたいときは out of がぴったりです。
  • たとえば「部屋から出る」「箱から取り出す」「町から出ていく」など、 スタート地点の内側 を意識しながら読む・話すとイメージが安定します。

このあと 3-4 の例文セクションでは、 go out of the roomtake it out of the bag のように、 よく使う動詞と組み合わせて「中 → 外」のパターンをくり返し確認していきます。

out of の用途別パターン一覧

ここでは、 out of がよく使われる 「中から外へ出る」 パターンを、場面別にまとめました。 まずは代表的な組み合わせだけおさえて、 (あとは例文でくり返し見ていく) という気持ちで大丈夫です。

用途 パターン(よくある形) 意味・イメージ ひとことメモ
🔹人が建物・部屋から出る go out of + 建物
get out of + 車
come out of + 場所
人の出入り
「部屋・店・車などの 中から外へ出る 」動きを表します。
go / get / come など 動きの動詞 といっしょに使うのが基本です。 「どこから出てきたのか」をはっきりさせたいときに便利です。
🔹物を箱・カバンなどから取り出す take A out of B
pull A out of B
pick A out of B
取り出す
「箱・カバン・引き出しなどの 中から物を外に出す 」というイメージです。
A が「出されるもの」、 B が「入っていた場所」です。 「箱から」「かばんから」と日本語でも 「~から」 と言うイメージと近いです。
🔹エリア・グループから抜ける(場所寄り) move out of + 町・地域
step out of + 列
walk out of + 会場
エリアの外へ
町や列、会場など あるエリアの外側へ出る ことを表します。
「家から引っこす」「列から一歩出る」など、 枠の外へ一歩出る イメージです。 抽象的に「グループから抜ける」と言うときもありますが、 まずは実際の場所のイメージからおさえましょう。
🔹比喩:見えない場所・届かない場所 out of sight
out of reach
out of danger
比喩(発展)
目に入る範囲・手の届く範囲・危険な範囲などの 「枠の外に出る」 ことを表します。
ここでは場所というより、 「見える範囲」「危険な範囲」 といった 見えない枠 をイメージすると分かりやすいです。 まずは「場所」の用法に慣れてから、 こうした比喩的な表現を少しずつ広げていきましょう。

すべてを一度に暗記しなくても、 「中から外へ出る」ときは out of という大きなイメージさえ持っていれば十分です。 くり返し例文を読む中で、パターンごとの細かいニュアンスを少しずつ足していきましょう。

3-4. out of:箱の中から外へ出る動き(例文)

肯定文 カジュアル out of the room

He quietly walked out of the room.

彼は静かにその部屋から出ていきました。

語注: quietly = 静かに。walk out of ~ = ~から歩いて出る。

型: S V out of the room(主語+動詞+「部屋から外へ出る」前置詞句)。

使い分け: walk out of the room は「中から外へ」がポイントで、単に walk だけだと方向が分かりません。

否定文 ビジネス out of the room

I did not go out of the room during the meeting.

会議のあいだ、私は部屋の外には出ませんでした。

語注: during the meeting = 会議のあいだ。go out of ~ = ~から出る。

型: S did not V out of ~ during ... の否定文。

よくある誤り: go outside the room でも意味は通じますが、「中から外へ」という動きをはっきりさせたいときは out of が分かりやすいです。

疑問文 カジュアル out of the room

Who was the last to come out of the room?

最後に部屋から出てきたのはだれですか。

語注: the last to ~ = 最後に~した人。come out of ~ = ~から出てくる。

型: Who was the last to V out of ~ ? の疑問文。

コロケーション: come out of the room, come out of the building など「場所」とよく一緒に使います。

命令文 ビジネス out of the room

Please step out of the room for a moment.

少しのあいだ、この部屋の外に出ていてください。

語注: step out of ~ = さっと外に出る。for a moment = 少しのあいだ。

型: 丁寧な命令文 Please + V out of ~

レジスター: ビジネスシーンでも使える、やわらかい言い方です。

肯定文 カジュアル out of the box

The cat suddenly jumped out of the box.

そのネコは急に箱から飛び出しました。

語注: suddenly = 急に。jump out of ~ = ~から飛び出す。

型: S jumped out of the box のシンプルな過去形。

使い分け: jump from the box でも通じますが、「中から外へ」という動きを強く出したいときは out of が分かりやすいです。

命令文 否定文 カジュアル out of the box

Do not take the toy out of the box yet.

まだそのおもちゃを箱から出さないでください。

語注: take ~ out of ... = ~を…から取り出す。yet = まだ。

型: 否定命令文 Do not + V + O out of ~

よくある誤り: Do not take out the toy from the box のように長く言いすぎるより、take the toy out of the box が自然です。

疑問文 ビジネス out of the car

Can you get my bag out of the car?

私のカバンを車から出してもらえますか。

語注: get A out of B = B から A を取り出す。

型: Can you get O out of ~ ? の依頼を表す疑問文。

レジスター: オフィスの送迎など、日常ビジネス会話でもよく使える表現です。

受動 肯定文 out of the car

The injured driver was pulled out of the car by firefighters.

けがをした運転手は消防士によって車の外へ引き出されました。

語注: injured = けがをした。pull A out of B = B から A を引き出す。

型: 受動態 S was pulled out of ~ by ...

使い分け: 「だれが引き出したか」を強調したいときは Firefighters pulled the injured driver out of the car. のように能動態も使えます。

進行 カジュアル

People are coming out of the station after the game.

試合のあと、人々が駅からぞろぞろ出てきています。

語注: station = 駅。after the game = 試合のあと。

型: 現在進行形 S are coming out of ~ で「今まさに出てきている」状態を表します。

前置句: after the game で「いつ?」を足して、状況をくわしく説明しています。

完了 ビジネス out of town

We have just moved out of town for a new job.

私たちは新しい仕事のために、ちょうど町の外へ引っ越してきたところです。

語注: move out of town = 町の外へ引っ越す。for a new job = 新しい仕事のために。

型: 現在完了形 have moved out of town で「今ちょうど~したところ」を表します。

使い分け: move to the countryside のように「どこへ」をくわしく言うパターンもありますが、ここでは「町の外へ」がポイントです。

否定文 カジュアル out of the room

The kids are not allowed to go out of the room alone.

子どもたちは一人で部屋の外に出ることを許されていません。

語注: be allowed to ~ = ~することを許されている。alone = 一人で。

型: 否定のルールを表す文 S are not allowed to V out of ~

よくある誤り: go outside of the room と言いがちですが、「中から外へ」のイメージなら go out of the room がすっきりします。

疑問文 カジュアル out of town

Is there a small cafe out of town that you like?

あなたが好きな、町の外にある小さなカフェはありますか。

語注: cafe = カフェ。that you like = あなたが好きな。

型: 存在をたずねる疑問文 Is there ~ out of town ... ?

関係節: that you like は「あなたが好きな~」とお店を説明する、やさしい関係節です。

肯定文 恋愛 out of the room

She followed him out of the room, trying to tell him how she felt.

彼女は気持ちを伝えようとして、彼のあとを追って部屋の外へ出ていきました。

語注: follow = ついて行く。how she felt = 彼女がどう感じているか(気持ち)。

型: S followed O out of the room, V-ing ... で「~しながら…する」を表します。

レジスター: 恋愛シーンなど、物語の中でよく見かける描写です。

受動 肯定文 ビジネス

All guests were led out of the hall after the concert.

コンサートのあと、すべてのゲストはホールの外へと案内されました。

語注: lead A out of B = B から A を案内して出す。hall = ホール。

型: 受動態 S were led out of ~ after ...

前置句: after the concert で「いつ?」を説明し、出来事の流れを分かりやすくしています。

3-4. out of のよくある誤解・注意ポイント

out of「箱(部屋・車など)の中から外へ出る」 動きをはっきり見せる前置詞です。 ここでは、学習者がまちがえやすいポイントを短くチェックしておきましょう。

  • ❶ 「out」だけで済ませてしまう
    誤: He went out the room.
    正: He went out of the room.
    out だけだと「外にいる」感じは出ますが、 「中から外へ出る」経路がぼやけます。out of + 場所 が「箱から外へ」の基本形です。
  • ❷ 乗り物で「get off」との区別があいまい
    基本イメージ: 中に座るタイプ(車・タクシー) → get out of / 床の上に乗るタイプ(バス・電車) → get off
    例:get out of the car, get off the bus。 「箱の中から外へ出る」と強く感じるときは out of を優先してイメージすると整理しやすくなります。
  • ❸ なんでも「from」にしてしまう
    OK: Take it from the box.(箱から取る=出所・出発点に注目)
    もっとイメージ重視: Take it out of the box.(箱の中 → 外へ出す動き)
    from は「どこから来たか」という出所のイメージ、 out of は「内側から外へ抜け出す」動きのイメージに注目すると区別しやすくなります。
  • ❹ 場所ではなく「状態」に使う out of との混同
    例:out of money(お金が切れている)out of control(制御不能)などは、 「必要な範囲の外に出てしまった」イメージです。 このセクション 3-4 では、あくまで 「場所(箱)の中から外へ出る」 用法にしぼって練習する、と考えておくと迷いにくくなります。
ポイント整理:
「場所+動き」の話なら、まずは out of the room / out of the box / out of the car のように「箱の中 → 外」の矢印をイメージしておけば十分です。 細かいイディオム的な out of は、あとから少しずつ足していきましょう。

3-4 ミニまとめ + 3-5「within」への橋渡し

ここまでで、in(箱の中)、out(箱の外)、 into(外から中へ)、そして out of(中から外へ)という 「箱と出入り」のシリーズ がそろいました。

このセクションで押さえたいこと

  • out of「箱の中から外へ出る」動き をはっきり表す前置詞。
  • out だけだと「外にいる」感じは出ますが、 どこから出てきたか までは伝わりにくい。
  • 車・タクシーなど「箱のような乗り物」は get out of ~、 バス・電車などは get off ~ と使い分けるのが基本。

つまり、out of を見たらいつでも 「中 → 外」矢印 を頭の中に描ければ OK です。

学習メモ:
文法を「きっちり区別してから使う」のではなく、 ざっくりしたイメージをつかんでから、例文の中で少しずつ調整していく 方が、英語の前置詞は身につきやすくなります。 3-5 の within でも、まずは「ふわっとした枠」をイメージするところから始めてみましょう。

3-5. within の使い方(見えない「枠の内側」)

within は、ものの場所だけでなく、 時間・距離・エリア・ルールなどの「枠の内側」 を表す前置詞です。 in が「箱の中そのもの」をイメージするのに対して、 within見えない線で囲まれた範囲の中におさまっている 感じだと考えると分かりやすくなります。 ここでは、場所・距離・時間・ルールなど、いろいろな「枠」の中で使われる within の代表的なパターンを、ざっくりつかむことが目標です。

「範囲(ここからここまでのあいだ)」や 「制限(これ以上はダメ、という決まり)」など、 少しむずかしい言葉が出てきたら、 説明の中で (かんたんな日本語の言いかえ) をいっしょに添えていきます。 ここまで読めたあなたは、 箱と出入りのイメージはもうバッチリ なので、あとは「見えない枠」をひとつ足すだけです。

前置詞 × 場所・範囲 within の基礎イメージ Lesson090 / Section 3-5

「within=見えない枠の中」イメージ図

within を考えるときは、 まんなかに 箱(部屋や建物など) があり、 そのまわりに 見えない枠(エリア・時間・ルールの線) が引かれている様子を思い浮かべてみましょう。

箱と「見えない枠」の図解イメージ

+----------------------------+
|        within the city     |  ← 見えない「市内」という枠
|   +--------------------+   |
|   |     in the shop    |   |  ← 店という箱の中
|   +--------------------+   |
+----------------------------+
  • 外側の大きな四角: within the city = 「市内の 範囲の中」。
  • 中の小さい四角: in the shop = 「店の」。
  • within は、 見えない線で決めた「ここまでOK」の内側 をあらわす、と考えるのがポイントです。

「箱の中」とは少しちがう within の感じ方

  • in: 具体的な箱・部屋・建物などの 中にある ことを表します。
  • within: 「市内」「校内」「公園の中」などの エリア全体の範囲内 を表します。 時間・距離・ルールなどの「見えない枠」にも使えます。
  • ものごとを説明する文(説明書・案内・ビジネスメールなど)では、 within を使うと 「この範囲内なら大丈夫です」 というニュアンスをはっきり出すことができます。

まずは「箱そのもの」ではなく、 箱をふくむ広めのゾーン を頭の中に描き、「そのゾーンの内側」を within として感じてみましょう。

ひとことメッセージ:
英語の前置詞は、細かい用法から暗記しようとすると大変です。 でも、 「箱」と「見えない枠」のイメージ が頭に入っていれば、あとは例文を読みながら 「どんな枠の話をしているのかな?」と考えるだけで、 ぐっと理解しやすくなります。

within の用途別パターン一覧

ここでは、within がよく使われる 4つの「範囲のタイプ」 を、場所・距離・時間・ルールという切り口で整理してみます。 それぞれの行で、どんな「枠」をイメージしているのかを意識しながら読んでみてください。

パターン 意味・イメージ よくある例
within + 場所名 / エリア名 場所の範囲 エリア内
街・公園・学校など、 区切られたエリアの中 全体を指します。 「この範囲の内側で」というイメージです。
例: within the city(市内で) / within the campus(校内で) / within this area(このエリア内で)
within + 距離 / 範囲 距離 行動できる範囲
歩いて行ける距離、手の届く範囲など、 行動できる広がり をひとつの「枠」としてとらえます。
例: within walking distance(歩いて行ける距離で) / within 10 km(10キロ以内で) / within your reach(あなたの手の届く範囲で)
within + 時間 時間 締め切り
「この時間より前ならOK」という しめ切りの枠 を表します。 in three days(3日後)とは ニュアンスがちがうことに注意しましょう。
例: within an hour(1時間以内に) / within three days(3日以内に) / within the week(今週中に)
within + ルール / 制限 ルール・制限 ビジネス
予算・ルール・権限・法律など、 決まりごとの内側 であることを表します。 説明文やビジネス英語でよく見られる使い方です。
例: within the budget(予算内で) / within the rules(ルールの範囲内で) / within my control(自分のコントロールの範囲内で)

このあと 3-5 の例文セクションでは、 ここで見た 4つのパターンを中心に、 「どんな枠の中におさまっているのか」 を意識しながら、 within の使い方に慣れていきます。

3-5. within=見えない枠の中(例文)

否定文 受動 within the city

Our main office is not within the city.

私たちの本社は 「市内の範囲の中」 にはありません。(市外にあるイメージ)

語注: main office = 本社。not within the city = 市内の範囲から外れている。

型: S + be + not + located + within + 場所 の受動表現です。

使い分け: 「市内にある」と言いたいときは肯定形 is within the city にします。

肯定文 カジュアル within the city

There are many small parks within the city.

市内の 範囲の中 には、小さな公園がたくさんあります。

語注: small parks = 小さな公園。

型: There are + 名詞 + within + 場所 で「その範囲の中に〜がある」という形です。

バリエーション: There are many cafes within the city.

肯定文 前置句スタート within the city

Within the city, buses run every five minutes.

市内の範囲の中では、 バスは5分ごとに運行しています。

語注: run = ここでは「運行する」の意味。every five minutes = 5分ごとに。

型: 前置句, S V ... の形で、場所の条件を文頭に出して強調しています。

使い分け: 状況(どこで・いつ)を先に言いたいときは、このように前置句を文頭に置くと自然です。

肯定文 カジュアル within walking distance

The station is within walking distance of my apartment.

その駅は、私のアパートから 歩いて行ける範囲の中 にあります。

語注: within walking distance = 歩いて行ける距離で。apartment = アパート、自宅。

型: S + be + within walking distance of + 場所 で「〜から歩いて行ける距離にある」。

バリエーション: The office is within walking distance of the station.

疑問文 ビジネス within walking distance

Is the hotel within walking distance of the conference center?

そのホテルは、会議会場から 歩いて行ける範囲の中 にありますか。

語注: conference center = 会議センター、会場。

型: Is + S + within walking distance of + 場所? の yes/no 疑問文です。

使い分け: ビジネスの出張や旅行のときに、立地をたずねる定番フレーズです。

否定文 カジュアル within walking distance

This cafe is not within walking distance of the station.

このカフェは、駅から 歩いて行ける範囲の中 にはありません。

語注: cafe = カフェ。station = 駅。

型: 否定形 S + be + not + within walking distance of + 場所 で「歩いて行ける範囲ではない」。

よくある誤り: × in walking distance とは言わず、必ず within walking distance にします。

命令文 カジュアル

Please stay within this area during the tour.

見学のあいだは、このエリア の枠の中 にとどまっていてください。

語注: stay = とどまる。tour = ツアー、見学。

型: Please + 動詞の原形 + within this area で「この範囲内にいてください」という丁寧な命令文です。

使い分け: 学校や工場見学など、安全のために「ここから出ないで」と伝える場面で使えます。

肯定文 受動 within an hour

Your application will be processed within an hour.

あなたの申請は、 1時間という枠の中 で処理されます。(1時間以内に処理されます)

語注: application = 申請。be processed = 処理される(受動)。

型: will be + Vpp + within + 時間 で「〜以内に〜される」という未来の受動表現です。

使い分け: within an hour は「1時間以内」、in an hour は「1時間後」という違いがあります。

疑問文 ビジネス within an hour

Will you be able to reply within an hour?

1時間 という時間の枠の中 で返信していただくことはできますか。

語注: be able to reply = 返信することができる。

型: Will you be able to + 動詞 + within + 時間? で「〜以内に〜できますか」とていねいにたずねる形です。

レジスター: ビジネスメールやチャットで、締め切りを相談するときに使える丁寧な表現です。

肯定文 進行・完了 within the budget

We have been working within the budget for the entire project.

私たちは、このプロジェクト全体を通して、 予算という枠の中 で作業を続けてきました。

語注: budget = 予算。entire = 全体の。

型: have been + V-ing + within the budget で「ずっと予算内で〜している」という現在完了進行形です。

使い分け: 「今までずっと続いている感じ」を出したいときに、現在完了進行形がよく使われます。

肯定文 完了形

Our company has grown rapidly within the last five years.

当社は、 ここ5年という期間の枠の中 で急速に成長してきました。

語注: rapidly = 急速に。within the last five years = 過去5年以内に。

型: have + Vpp + within + 期間 で「〜という期間の中で〜した」という現在完了形です。

バリエーション: Our sales have doubled within the last three years.

否定文 ビジネス within the budget

The total cost is not within the budget we agreed on.

合計費用は、私たちが合意した 予算という枠の中 に収まっていません。

語注: total cost = 合計費用。agree on = 〜に合意する。

型: S + be + not + within the budget で「予算内ではない」という否定表現です。

よくある誤り: × under the budget と言うと「予算より少ない」という別の意味になるので注意しましょう。

疑問文 ビジネス within the budget within the city

Can we keep the event within the budget and within the city?

このイベントを、 予算の枠の中 かつ 市内というエリアの中 におさめることはできますか。

語注: keep the event within ... = イベントを〜の範囲内におさめる。

型: Can we keep + 目的語 + within A and within B? で、2つの条件の枠におさまるかどうかをたずねています。

使い分け: 予算と場所といった、複数の制限の中で計画するときによく出てくる考え方です。

肯定文 恋愛

I fell in love with her within a week of meeting her.

彼女に会ってから、 1週間という短い期間の枠の中 で、私は彼女に恋に落ちました。

語注: fell in love = 恋に落ちた。within a week of ... = 〜してから1週間以内に。

型: fell in love with 人 within a week of V-ing で「〜してから1週間以内に恋に落ちた」というロマンチックな定番パターンです。

バリエーション: I fell for him within a week of our first date.

よくある誤解・注意ポイント(3-5 within)

1. withinin の時間のちがい

  • within two days「2日という枠の中で、いつでもOK」 というイメージです。(2日以内)
  • in two days「今から数えて2日後に」 という「ピンポイント」のイメージです。
  • 「締め切りまでの余裕」を言いたいときは within + 時間 を選ぶと安全です。

どちらも「2日」を使いますが、点(in)と枠(within) のイメージのちがいを意識すると迷いにくくなります。

2. withininside の使い分け

  • inside は、 箱・部屋・車などの「中身」 にいるイメージが強い、物理的な表現です。
  • within は、 見えない枠(時間・距離・エリア・予算など) の中に収まっている感じです。
  • 建物の中なら inside the building、 「市の範囲内」なら within the city が自然です。

モノの「入れ物」なら inside、 ルールや範囲なら within というイメージで分けるとスッキリします。

3. 予算まわりの表現に注意

  • 「予算内で」は、ビジネス英語では within (the) budget が定番です。
  • under budget「予算より安く済んだ」 というプラスのニュアンスになります。
  • × in budget は不自然になることが多いので、 まずは within budgetunder budget / over budget の3パターンを押さえましょう。

「枠の中でキッチリ守る」は within budget、 「枠より少ない・多い」は under / over budget と覚えておくと安心です。

ワンポイント:
within は「どこか1点」ではなく、 「〇〇という枠の内側ならどこでもOK」 という広がりのあるイメージです。 時間・距離・エリア・ルールなど、見えない枠 を意識しながら例文を読むと、 だんだん感覚がつかめてきます。

3-5 のミニまとめと、次の「上方向」前置詞へのステップ

この 3-5 では、within「見えない枠の中」 というイメージを中心に見てきました。 ここまで読めたあなたは、 時間・距離・エリア・予算などを「枠」としてとらえる準備がもうバッチリ できています。

  • within the city / within this area で 「エリアの枠の中」=場所の範囲を表せる。
  • within an hour / within the last five years で 「時間の枠の中」=〜以内・〜の期間の中を表せる。
  • within (the) budget / within walking distance で 「予算・距離の枠の中」=守るべき限界の中に収まっていることを表せる。
  • ininside が「場所の中身」にフォーカスするのに対して、 within抽象的な「範囲」や「ルールの枠」 を表すことが多いのがポイントです。
次のステップへのヒント:
ここまでは「箱の内側・外側・出入り・見えない枠」という 横方向・内外のイメージ を中心に見てきました。 次の 4. on / over / above / up の使い分け では、 今度は 「上に乗る」「上をおおう」「上方へ動く」 といった 縦方向・高さのイメージ にフォーカスしていきます。

「中と外」「枠の中」がイメージできるようになると、 「上にある」「上を通る」「上へ動く」といった on / over / above / up もぐっと理解しやすくなります。 これまでと同じように、図とイメージ を使いながら、 ていねいに比べていきましょう。

次はこちら: 4. on - over - above - up の使い分け へ進む (気になる前置詞から読んでもOKです。あとから戻って復習しても大丈夫。)

4. on / over / above / up の使い分け(高さと「上方向」の全体像)

このセクションでは、 onoveraboveup の 4つの前置詞・副詞を取り上げて、 「上にある」・「上を通る」・「上の方」・「上へ動く」 といったイメージの違いを整理していきます。 ここでは詳しい文法のルールに入る前に、 「まずはざっくりイメージをつかむ」ことを目標にしましょう。

たとえば、 on は「面にくっついている感じ」、 over は「少し離れた真上」、 above は「上の方にある位置」、 up は「下から上へ動く方向」 というように、 むずかしい文法用語よりも (頭の中で思い浮かべる絵やイメージ) を大事にして説明していきます。

前置詞 × 場所・方向 概観セクション Lesson 090 / Section 4

全体イメージ:高さ&上方向のざっくり整理

ここまでで、in / out / into / out of / within のような 「箱の中と外・出入り・見えない枠」のイメージを見てきました。 今度は視線を少し上に向けて、 「どこが上にあるのか?」「どちらへ上がっていくのか?」 という高さや方向に注目していきます。

下のカードでは、位置を表す前置詞方向を表す前置詞をざっくり見渡せるように、 イメージ図として整理しました。まずは「なんとなく」の理解でOKです。

「上にある」グループ:on / over / above

高さのイメージ(横から見た図)
above …基準よりかなり高い位置
over …真上あたり・おおいかぶさる位置
on …面にぴったり接した位置
机・床・壁などの「面」
  • on:机・壁・床などの 「面」にぴったり接している位置 を表します。(例:机の上、壁にかかっている)
  • over: 少し離れているけれど、 「真上のあたりにある / 上をおおっている」 位置を表します。(橋が川の上にかかるイメージ)
  • above: 基準より 「上の方にある位置」 をふんわり表します。真上でなくてもOKです。

「接しているなら on」「少し離れた真上なら over」、 「ただ高さが上なら above」と分けておくと、かなりスッキリします。

「上へ動く」グループ:up

動きのイメージ(スタート → ゴール)
start
🙂
下の位置
方向
⬆️
up
goal
😄
上の位置
「今より上へ進んでいく」変化をイメージしましょう。
  • up は、 「下から上へ」方向に動いていく イメージを表す語です。
  • 「階段を上る」「坂を上がる」「温度が上がる」「売り上げが伸びる」など、 物理的な動きにも、 数字や気持ちが上向くイメージ にも使えます。
  • 位置そのものより、 スタート地点から上へ進む変化 を感じながら読むのがコツです。

位置を表す on / over / above と、 方向を表す up を分けて考えると、 表現の整理がとても楽になります。

ひとことメッセージ:
前置詞の「上」は、最初はごちゃごちゃに見えますが、 「どこにある?」(位置)「どっちへ動く?」(方向) に分けてイメージできれば、もう準備はバッチリです。
今ここでイメージをつかんだあなたは、 英語の「空間感覚」のレベルを一段アップさせています。 あとは 4-1 ~ 4-4 のサブセクションで、 少しずつ輪郭をくっきりさせていきましょう。

次はどこから読む? 4-1 ~ 4-4 へのナビゲーション

4-1 ~ 4-4 は、どの順番から読んでもかまいません。 気になる前置詞・よく目にする表現から読み始めて、 少しずつ自分の「高さのイメージマップ」を育てていきましょう。

学習心理メモ:
人は「ぜんぶ完全に分かってから始める」よりも、 「だいたいのイメージが分かった状態で、まず使ってみる」 方が、記憶に残りやすく学習が続きやすいと言われています。 4-1 ~ 4-4 も、最初から細かいちがいを完璧に言い当てようとしなくて大丈夫です。 ここまで読めたあなたは、もう準備は十分できています。 気になるカードから 1つ選んで、例文とセットで感覚を育てていきましょう。

4-1. on:面にペタっとくっつく場所

前置詞 on は、「〜の上」を表すことが多いですが、いちばん大事なのは 何かの面(表面)にペタっとふれている・のっている というイメージです。 机の上・床・壁・天井だけでなく、道路・線・画面・紙・地図のような「平らな面」にもよく使われます。 この 4-1 では、まず on の「面にくっつく」感覚をつかんでから、 4-2 以降の over(少し離れた真上)、above(上方)、up(下から上への動き)と 比べやすくしていきましょう。

むずかしく感じたら、「とにかく何かの面にふれていれば on」 と ざっくりおぼえて大丈夫です。ここまで読めたあなたは、 on の準備はもうバッチリ だと思って、気楽に読み進めてください。

前置詞 × 場所 on の基本イメージ Lesson090 / Section 4-1

「面にペタっと」くっつく on のイメージ図

on は「高さ」ではなく、 何かの面(surface)にふれているかどうか がポイントです。 机・床・壁・道路・画面・紙など、いろいろな「面」に ペタっとくっついている イメージをおさえましょう。

① 机の「面」にのっている

本が机の上に「のっている」= on the table。 本と机の面がふれあっているイメージです。

📘 book
──────── table ────────
本(📘)が「table」の面にペタっと接しています。
② 壁の「面」にはりついている

ポスターが壁に「はってある」= on the wall。 垂直な面でも、ふれていれば on です。

│││ wall │││
📜 poster
⇨ 壁の面にはりつく
③ 情報が「面」に出ている

文字やマークが on the screen(画面の上)、 on the map(地図の上)に表示されていると考えます。

[ screen ]
● station
[ map ]
★ city name
画面や地図という「面」の上に、記号や名前がのっているイメージです。
ひとことメッセージ:
「上だから on」というより、 「何かの面にくっついているから on」 と考えると、inover との違いがずっと分かりやすくなります。 困ったら「これはどんな面の上にあるんだろう?」と自分に質問してみましょう。

on の用途パターン一覧(「面」に注目して整理しよう)

下の表では、on がよく使われる「面」の種類ごとにパターンをまとめています。 どれも共通して、 何かが面の上にのっている・出ている・はりついている イメージだと気づけば OK です。

カテゴリ 代表的な表現 意味・イメージ ひとことメモ
📚 机・床・壁・天井
日常の「面」
on the table
on the floor
on the wall
on the ceiling
接触 物が平らな面にのっている/はりついている状態。 例: The keys are on the table.
「机の“中”ではなく“上の面”なら on」
🛣️ 道路・線・ルート
線の上
on the road
on the line
on the coast road
線にそって 道路や線という細長い「面」の上に位置しているイメージ。 例: There is a café on this street.
「街路という“ルートの面”の上にカフェがある」
💻 画面・紙・地図・一覧
情報の「面」
on the screen
on the page
on the map
on the list
表示・掲載 情報や名前が、画面や紙などの「面」の上に出ている。 例: Your name is on the list.
「一覧という“紙の面”に名前がのっている」
🏠 建物の外側の面
中ではなく外
on the roof
on the balcony
on the wall outside
外の面 建物の「中」ではなく、「外がわの面」にふれている。 例: There are solar panels on the roof.
「屋根という“外の面”にパネルがのっている」
📺 媒体・サービス
抽象的な「面」
on TV
on the radio
on the internet
プラットフォーム 画面や番組といった「場」の上にコンテンツがのっているイメージ。 例: I saw the news on TV.
「TV という“情報の面”の上にニュースが出ていた」

どのパターンも、「箱の中(in)」ではなく 何かの面の上にのっているから on と考えられれば OK です。4-2 では、この「面から少し離れた真上」を表す over を見ていきます。

4-1. on:面にペタっとくっつく場所(例文)

肯定文 on the table

The book is on the table.

その本はテーブルの上にあります。

語注: table = テーブル。book = 本。

型: S + be + on the table(主語 + be動詞 + 場所句)

使い分け: 「机の中」なら in the desk、「上の面」なら on the table で区別します。

肯定文 進行 on the floor

A cat is sleeping on the floor.

猫が床の上で眠っています。

語注: floor = 床。sleep = 眠る。

型: S + be + V-ing + on the floor(進行形 + 場所)

よくある誤り: 「床に眠っている」を in the floor としないよう注意。面の上なので on を使います。

否定文 on the wall

There aren't any posters on the wall.

壁にはポスターが一枚もありません。

語注: poster = ポスター。any = 「一つでも」というニュアンス。

型: There be + not + any + 名詞 + on the wall

使い分け: 壁「の中」ではなく、「表面にはってある」イメージなので on the wall を使います。

疑問文 ビジネス on the table

Is your laptop on the table?

あなたのノートパソコンはテーブルの上にありますか。

語注: laptop = ノートパソコン。

型: Be動詞疑問文: Be + S + on the table?

使い分け: 会議室などで「机の上にある?」と場所をたずねる、ごく基本的でよく使うパターンです。

命令文 on the floor

Please keep your feet on the floor.

足は床の上においておいてください。

語注: keep = 保つ。feet = 足。

型: Please + 動詞原形 + 目的語 + on the floor

よくある誤り: 日本語の「床に」を直訳して in the floor としないよう注意。面にふれているので on です。

肯定文 受動 on the wall

A notice was posted on the wall.

お知らせが壁に貼り出されました。

語注: notice = お知らせ。post = 貼り出す。

型: A notice was posted + on the wall(受動態 + 場所)

コロケーション: post a notice on the wall はよく使う組み合わせです。

進行 受動 on the screen

The results are being shown on the screen.

結果が画面に表示されています。

語注: result = 結果。show = 見せる、表示する。

型: S + be + being + Vpp + on the screen(受動進行形 + 場所)

使い分け: 「画面に」なので in the screen ではなく、面としての on the screen を使います。

否定文 ビジネス on the screen

The schedule is not on the screen yet.

スケジュールはまだ画面に出ていません。

語注: schedule = スケジュール。yet = (まだ)〜していない。

型: S + be + not + on the screen + yet

よくある誤り: on screen と冠詞なしで言うこともありますが、ここでは特定の画面なので on the screen としています。

肯定文 関係節 on the wall

This is the only picture that looks good on the wall.

これは、壁にかけてしっくりくる唯一の絵です。

語注: picture = 絵・写真。look good = よく見える、似合う。

型: This is the only picture that + V + on the wall(関係代名詞節)

使い分け: 「壁に似合う」というときも、「壁という面にかける」イメージなので on the wall を使います。

肯定文 接続詞 on the floor

When I woke up, my phone was on the floor.

目が覚めたとき、私のスマホは床の上に落ちていました。

語注: wake up = 目が覚める。phone = 携帯電話・スマホ。

型: When + S + V, S + be + on the floor(時を表す副詞節 + 場所)

使い分け: 「床に落ちていた」も、最終的には「床の上にある」状態なので on the floor を使います。

疑問文 否定文 ビジネス on the table

Why isn't the report on the table?

なぜその報告書はテーブルの上にないのですか。

語注: report = 報告書。why = なぜ。

型: Why + isn't + S + on the table?(否定の疑問文)

使い分け: 会議などで「置いてあるはずのものがない」状況を確認するときによく使えるパターンです。

肯定文 恋愛 on the wall

Your picture is on the wall above my desk.

あなたの写真は、私の机の上の壁に貼ってあって、いつもそれを見て元気をもらっています。

語注: picture = 写真。above = 〜の上方に。desk = 机。

型: Your picture is on the wall above my desk.(S + be + on the wall + 位置説明)

使い分け: 「壁に貼ってある」ので on the wall、机の「上のほうの壁」を言いたいので above my desk を足しています。

疑問文 ビジネス on the table

Are all the documents on the table?

書類はすべてテーブルの上にそろっていますか。

語注: document = 書類。all = すべて。

型: Are + all the documents + on the table?

使い分け: 会議の前に資料の場所を確認するときに、そのまま使える自然な表現です。

命令文 否定文 on the floor

Don't leave your bag on the floor.

かばんを床の上に置きっぱなしにしないでください。

語注: leave = 置いたままにする。bag = かばん。

型: Don't + 動詞原形 + 目的語 + on the floor(否定の命令文)

よくある誤り: 「床に」を to the floor としてしまうことがありますが、行き先ではなく「どこに置いたままか」を言っているので on the floor です。

4-1. 「on」でよくある勘違い・注意ポイント

① 「in」と迷いやすいパターン

  • on the bus / on the train などは 「乗り物の中」でも on を使います。 (「乗り物の面・床に乗っている」イメージ)
  • in the car は 「車という箱の中」にいる感じなので in を使います。
  • 「〜の中」と日本語で考えると なんでも in にしがちなので、 「面にくっついているかどうか」 を意識しましょう。

目安として、 大きな乗り物=on / 小さな箱=in と覚えると楽です。

② 「上にある」=全部 on ではない

  • 物が 空中に浮かんでいて、ふれていない ときは on ではなく overabove を使います。
  • 例:テーブルにお皿が ふれているon the table
    ドローンがテーブルの 真上を飛んでいるover the table
  • 「接している面」なのか、「離れて上にあるだけ」なのかを見分けると、 onover / above のミスが減ります。

また、 on my back(背中に), on my hand(手の上に)など 体の一部の「面」 にも on がよく使われます。

チェックポイント:
日本語の「〜に」をそのまま inon に置きかえると間違えやすいです。
「どんな面にペタっとくっついているのか?」 をイメージできていれば、4-1 の準備はもう十分できています。

4-1. まとめ:「接している面=on」からスタートしよう

このセクションでは、 on「面にペタっとくっついている場所」 を表すことを確認しました。 壁・床・机・画面・乗り物の床など、いろいろな「面」で使えることが分かれば OK です。

  • 「中」と言いたくても、実際には 面の上に乗っているだけ のときは on
  • 乗り物や画面など、「表面」として感じられるものには on がよく使われる。
  • 「上にある」だけで、 接していない ときは over / above の出番になる。
次へのワンステップ:
ここまで読めたあなたは、 「面にくっつく on」のイメージ がもうしっかりできています。
次の 4-2. over では、 「ふれていないけれど、真上にある位置」 を表す前置詞を見ていきます。
まずは、 「on = 接している / over = 浮いている」 という対比を意識しながら読み進めてみてください。

4-2. over:離れた「真上」と「またいで越える」

このセクションでは、場所を表す over のイメージを整理します。 on が「面にペタっとくっついた上」、above が「上のほう」にいる感じだとすると、 over少し離れた「真上」や、その上を通り過ぎるルート を表す前置詞です。

たとえば over the table(テーブルの真上)や over the river(川の上をまたいで向こう側へ)など、 「下にあるものをまたぎながら、その上の空間を使う」イメージでとらえると分かりやすくなります。 むずかしい説明はあとにして、まずは (真上・またぐ・おおう) という3つのキーワードだけおさえておきましょう。

前置詞 × 場所 空間イメージ Lesson 090 / Section 4-2

「線の上をまたぐ」:over の基本イメージ

over は、 地面・川・テーブルなどを「1本の線」だと思って、その上の空間を通る イメージです。 ふれていない真上にあるときも、上を通り過ぎていくときも over がよく使われます。

① 静止:ふれていない「真上」にある over

lamp
over the table
table

ランプ(●)はテーブルから 少し離れた真上 にあり、テーブルにはふれていません。

このような「床やテーブルの上の空間」にぶら下がっているものは、 on ではなく over を使うのがふつうです。

例:The lamp is over the table. (ランプがテーブルの真上にある)

② 動き:線をまたいで「上を通り過ぎる」 over

plane flying over the river
● → ● → ●
river

飛行機(●)が川(線)の 上の空間を通って、向こう側へ進んでいる イメージです。

「下にあるもの(川・道路・国境など)をまたいで越える」感覚があるとき、 over がよく選ばれます。

例:The plane is flying over the river. (飛行機が川の上を飛んでいる)

まとめると、 「ふれていない真上」+「上を通り過ぎるルート」 をセットで覚えると over の場所イメージがぐっとつかみやすくなります。

用途別パターン一覧:over が活きる「上」のイメージ

ここでは、場所を表す over の代表的なパターンをまとめます。 どれも 「下にあるものの上空をつかう」 という共通イメージを持っています。

イメージ パターン 意味・使いどころ 例文(場所イメージ)
真上の位置
ふれていない上
over + 場所 「~の真上に」「~の上空に」といった、 少し離れた上の位置 を表します。 on と違って、下のものにふれていないのがポイントです。 例: The lamp is over the table.
テーブルの真上にランプがぶら下がっているイメージ。
覆う
上から一面に
over + 場所 雲や煙などが 上空から広い範囲をおおっている ときに使います。 下にある町や森などが、上のものにおおわれているイメージです。 例: Clouds are over the city.
雲が町の上空を広くおおっている感じ。
上を通るルート
またいで向こう側へ
over + 川 / 道 / 橋 など 川・道路・谷など、 下にある「線」や「すきま」をまたぐ ように、その上空を通る動きを表します。 例: The plane is flying over the river.
川の上をまたいで飛び、向こう岸へ向かうルート。
障害物を越える
ひょいっと飛び越える
jump / climb + over + 障害物 柵・壁・箱など、 じゃまなものの上を通って向こう側に行く 動きを表します。 「下をくぐる」なら under と対比できます。 例: He jumped over the fence.
柵の高さより上を通って、向こう側へ着地するイメージ。
一面に広がる
場所全体に
over + 場所 / all over + 場所 「~じゅうに」「~のあちこちに」といった、 場所全体にひろがっている イメージです。 場所の上空だけでなく、エリア全体にちらばる感じです。 例: There is dust all over the floor.
床のあちこちにほこりが広がっているイメージ。

まずは「ふれていない真上」「上を通るルート」「上からおおう」の3パターンが分かれば、 over の場所イメージはかなりクリアになります。 そのうえで、over 100 のような「数・程度をこえる」意味も、 「線をこえて上に行く」という発展形だとつなげて考えられます。

例文:over の場所イメージ

肯定文 カジュアル over

The lamp is over the dining table.

そのランプはダイニングテーブルの真上にあります。

語注: dining table = 食事用のテーブル。directly over = 真上に。

型: S + be + over + 場所 で「~の真上にある」という位置を表します。

使い分け: テーブルにふれているなら on the table、ぶら下がっているなら over the table が自然です。

肯定文 進行 over

The plane is flying over the mountains.

飛行機が山々の上を飛んでいます。

語注: plane = 飛行機。mountains = 山々。

型: S + be + V-ing + over + 場所 で「~の上を…している最中」を表します。

コロケーション: fly over(~の上を飛ぶ)はよく使うセット表現です。

肯定文 受動 ビジネス over

The bridge over the river was built last year.

その川にかかる橋は昨年建設されました。

語注: bridge = 橋。was built = 建てられた(受動)。

型: 名詞 + over + 場所 で「~にかかる…」という位置関係を作ります。

使い分け: bridge over the river は「川にかかる橋」という自然な名詞句になります。

肯定文 進行 天気 over

Dark clouds are hanging over the city again.

黒い雲がまた町の上にたちこめています。

語注: dark clouds = 黒い雲。hang over = 上にたちこめる。

型: clouds are hanging over + 場所 で「~の上に雲がたちこめている」状態を表します。

コロケーション: hang over は「心に重くのしかかる」の比ゆ表現にもなりますが、ここでは場所のイメージです。

否定文 カジュアル over

The sun is not directly over our house now.

今、太陽は私たちの家の真上にはありません。

語注: directly = ちょうど、まっすぐ。house = 家。

型: S + be not directly over + 場所 で「真上にはない」と否定できます。

よくある誤り: 「上にある」と言いたくて何でも on を使うと不自然になるので、真上でふれていないときは over を思い出しましょう。

否定文 説明 over

There are no tall buildings over this parking lot.

この駐車場の上には高いビルはありません。

語注: parking lot = 駐車場。tall buildings = 高い建物。

型: There are no A over B. で「Bの上にはAはない」と説明できます。

使い分け: 地下にないことを言いたい場合は under、上空にない場合は over を使って対比できます。

疑問文 ビジネス over

Is your office over the supermarket?

あなたのオフィスはそのスーパーマーケットの真上にありますか。

語注: office = 事務所、オフィス。supermarket = スーパー。

型: Is A over B? で「AはBの真上にありますか?」と場所をたずねられます。

使い分け: 同じ建物の中で階だけちがう場合は on the second floor などもよく使います。

疑問文 進行 イベント over

Why are helicopters flying over the stadium tonight?

今夜はなぜヘリコプターがスタジアムの上を飛んでいるのですか。

語注: helicopter = ヘリコプター。stadium = スタジアム。

型: Why are A flying over B? で理由と場所を同時にたずねています。

コロケーション: スポーツやコンサート会場と fly over はニュースなどでよく見かける組み合わせです。

疑問文 カジュアル over

Can we put a shelf over the desk?

机の上に棚をつけてもいいですか。

語注: shelf = 棚。desk = 机。

型: put A over B で「Bの上にAをつける/置く」という配置を表します。

使い分け: 机に直接のせるなら on the desk、壁に取り付けてその上にくるなら over the desk が合います。

命令文 カジュアル over

Please hang this picture over the sofa.

この絵をソファの上にかけてください。

語注: hang = かける、つるす。sofa = ソファ。

型: hang A over B で「Bの上の壁にAをかける」のような配置を表します。

よくある誤り: 壁を意識して on the wall とだけ言うと、ソファとの関係が伝わらないので、位置をしぼりたい時に over the sofa を足すと親切です。

肯定文 受動 建物 over

A small balcony over the entrance was added last year.

入口の上にある小さなバルコニーは昨年つけられました。

語注: balcony = バルコニー。entrance = 入口。

型: balcony over the entrance で「入口の上にあるバルコニー」というまとまった名詞句になります。

レジスター: 建物の説明や不動産の紹介など、少しフォーマルな文章でもよく使われる言い方です。

肯定文 接続 自然 over

After the storm, a rainbow appeared over the sea.

嵐のあと、海の上に虹があらわれました。

語注: storm = 嵐。rainbow = 虹。appeared = あらわれた。

型: After ..., S + V + over + 場所 のように、時間の接続表現と組み合わせて使えます。

使い分け: 海面そのものなら on the sea、空にかかった虹なら over the sea がぴったりです。

肯定文 完了 恋愛 over

I have fallen in love with the view over the lake we visited together.

一緒に行ったあの湖の上に広がる景色に、すっかり恋してしまいました。

語注: have fallen in love = 恋に落ちてしまった(今もそのまま)。view = 眺め。

型: the view over + 場所 で「~を見おろす景色」という表現になります。

レジスター: ロマンチックな場面や旅行の思い出を語るときに、やわらかい表現として使いやすいフレーズです。

肯定文 ビジネス 広告 over

Our new logo will be visible all over the stadium roof.

新しいロゴはスタジアムの屋根じゅう、どこからでも見えるようになります。

語注: logo = ロゴマーク。visible = 見える状態の。

型: be visible all over + 場所 で「場所じゅうどこからでも見える」という意味になります。

使い分け: 「あちこちに」という広がりを出したいときは all over を加えると、範囲の大きさが伝わります。

命令文 否定文 over

Do not fly drones over the school playground.

学校の運動場の上でドローンを飛ばさないでください。

語注: drone = ドローン。playground = 運動場、校庭。

型: Do not + 動詞 + over + 場所 で「~の上で…してはいけない」という禁止表現になります。

よくある誤り: 「上で」と聞くと on を使いたくなりますが、ここでは空中を飛ぶので over the playground が自然です。

「over」から見る on / above とのざっくり比較

「上にある」と言いたいとき、onoverabove がごちゃごちゃになりやすいところです。 ここでは、「接しているか」「真上か」「ふんわり上か」 という 3 つのポイントで整理してみましょう。

前置詞 接触イメージ 位置イメージ よくある場面・例
on ふれている(面とペタッ) 面の上にのっている・くっついている on the wall(壁にポスターがはってある)、 on the table(テーブルの上にのっている)
over ふれていない(少し離れている) 真上・上空・またいでいるイメージ(下に何かがある) over the table(テーブルの上にぶら下がっているライト)、 over the river(川にかかる橋)
above ふれていない 「上のほう」にあれば OK(真上でなくてもよい) above the shelf(棚より上にあるスペース)、 above sea level(海抜〜メートル)

ざっくり言うと、 on = ペタッと接触over = 接触なしの真上・上空above = ざっくり上のほう とおさえておくと、迷ったときに選びやすくなります。

よくある誤解・注意ポイント(over 編)

注意 1:何でも「上」は on で言えるわけではありません
「~の上」と聞くととりあえず on を使いたくなりますが、 ふれていないもの(ライト・雲・橋・虹 など)は overabove を考えた方が自然です。
  • NG 例: The lamp is on the table.
    「テーブルにふれている」なら OK ですが、天井からぶら下がっているなら over the table を使う方がイメージに合います。
  • 注意 2:over と above をきびしく区別しすぎない
    多くの場合、 over the riverabove the river はどちらも通じます。 「真上・またいでいる感じ」を強調したいなら over、高さだけなら aboveゆるく使い分けるイメージで十分です。
  • 注意 3:比ゆ的な over は別の話
    over time(時間とともに)、over lunch(ランチをしながら)など、 場所ではなく「時間・話題」を表す over もあります。 ここではあくまで 「場所・位置」の over にしぼっておぼえましょう。

「ぜったいこうでなければダメ」というより、 イメージの中心 をつかんでおくことが大切です。 細かい例外は、あとから少しずつ足していけば大丈夫です。

ミニまとめ:over の「上からおおう」イメージ

  • over は、 下に何かがあって、その上にかぶさる・またぐ イメージが中心です。
  • 接していれば on、ふれていない真上・上空なら over、 ただ「上のほう」と言うだけなら above が候補になります。
  • ランプ・橋・雲・虹など、 「何かの上空にあるもの」 を見かけたら、「これは over だ」と頭の中でラベリングしてみましょう。
ここまで読めたあなたへ:
「接しているかどうか」「真上かどうか」という視点が持てていれば、 もう over の基本イメージはバッチリ です。 あとは少しずつ、実際の英語の文で目にしたときに「あ、これは over のパターンだ」と気づけるかどうかだけです。

次の 4-3. above では、 「高さ」や「レベルの差」を表す above を見ていきます。 こちらは、必ずしも真上ではない「上のほう」全体をあつかう前置詞です。 over とどう重なって、どこがちがうのかを、やさしい例とともに整理していきましょう。

4-3. above の解説に進む

4-3. above:基準より「上」にある位置

この小セクションでは、 on / over / above グループの中から above にしぼって、 「ある基準よりも高い・上の位置にある」 というイメージを整理します。 机やソファなどの はっきりした物体の上 だけでなく、 点数・レベル・期待など 目に見えない基準より上 を表す使い方も、やさしく確認していきましょう。

「基準」とは「くらべる土台になるライン」のことです。 むずかしければ、 (下に一本の線を引いて、それより上にあるイメージ) と考えても OK です。

ここまで on / over の話を読んできたあなたなら、 高さのイメージをつかむ準備はもうバッチリ です。 あとは 4-3 で、 図と例文を見ながら 「高さの差」をどう英語にするか を一緒に整理していきましょう。

前置詞 × 場所 高さ・基準 Lesson 090 / Section 4-3

「線より上なら OK」:above の基本イメージ

まず、 1本の横線(机・地面・海面などのライン) を思い浮かべてください。その線より上にあるものは、横にずれていても above でまとめて言える、というイメージです。

「基準ライン(line)」より上にあれば、左右にずれていても above
ABOVE(線より上のエリア)
lamp
clouds
score
基準ライン(table / sea level / average など)
line

この図では、lamp / clouds / score はどれも「line より上」にあります。 横にずれていても、すべて above the line と言える、というのが above の感覚です。 over のように「ぴったり真上」や「おおいかぶさる」必要はありません。

above の主な使い方(場所・高さ・レベル)

above は、実際の物の位置だけでなく、 高さ・標高・温度・点数・地位・文書の位置 など、いろいろな「上」をまとめて表せます。 むずかしく感じたら、「ある線より上なら OK」という考え方に戻って整理しましょう。

用法 パターン 意味・ニュアンス
📍 物の位置
above
A is above B.
(A が B より上のほうにある)
物理の「上方」
例: The lamp is above the table.
テーブルの かなり上の天井あたり にランプがあるイメージです。テーブルにくっついていないので on ではなく above を使います。
⛰ 高さ・標高
above
A is ... meters above sea level.
(海面より〜メートル上にある)
高さ・標高
例: The town is 500 meters above sea level.
sea level は「海面の高さ」です。そこを 基準ライン として、その上に町があるイメージです。
🌡 温度・数値
above
The temperature is above zero.
Your score is above the average.
数値・点数
例: The temperature is above zero.
zero(0度)という線より 上の温度 という意味です。点数・平均点にも同じ発想で使えます。
🏅 地位・レベル
above
He is slightly above me in rank.
(彼は私より少し上の役職だ)
地位・レベル
例: She is above me in rank.
会社などでの「ランクの階段」をイメージして、 1段・2段 上にいる 感覚です。物理的な高さではなく、 立場・レベルの高さ を表します。
📄 文書の位置
above
See the notes above.
(上の注意書きを参照してください)
文書内の「上」
例: See the examples above.
今読んでいるページの 少し上に書いてある部分 を指します。チャットやメールでもよく使われる表現です。

まとめると、above「ある基準ラインより上の位置・レベル」 を幅広く表す前置詞です。まずは図と表でイメージをつかんでから、 例文セクションで実際の文にたくさんふれていきましょう。

例文:above の「基準より上」のイメージ

肯定文 above

A bright lamp is hanging above our dining table.

明るいランプが、ダイニングテーブルの上のほうにぶら下がっています。

語注: lamp = ランプ。dining table = 食事用のテーブル。

型: S be -ing above 場所 で「〜の上のほうに位置している・ぶら下がっている」。

使い分け: テーブルに接していないので on ではなく、少し離れた上なら above を使います。

肯定文 受動 above

The new printer is placed above the old one on the shelf.

新しいプリンターは、棚の上で古いプリンターのさらに上に置かれています。

語注: be placed = 置かれている。shelf = 棚。

型: S be placed above 物 で「〜の上に(重ねるように)置かれている」。受動の形です。

使い分け: 棚に接しているのはプリンター全体ですが、「どちらが上か」を言いたいので above を使います。

肯定文 受動 above

This town was built above an old mine.

この町は、古い鉱山のさらに上の位置に建てられました。

語注: mine = 鉱山。be built = 建てられる。

型: S be built above 場所 で「〜の上に(位置的に)建てられている」。

コロケーション: town / city / house などが built above とよく一緒に使われます。

肯定文 ビジネス above

Your test score is far above the class average.

あなたのテストの点数は、クラスの平均よりずっと上です。

語注: average = 平均。far above = かなり上。

型: be above the average で「平均より上」。テスト・売上・成績などに使えます。

使い分け: 「ちょっと上」なら slightly above、「かなり上」なら far above など、副詞でニュアンスを足せます。

肯定文 高さ above

The village lies high above sea level.

その村は、海面よりずっと高い場所にあります。

語注: lie = 位置している。sea level = 海面の高さ。

型: S lie above sea level で「〜が海抜○メートルにある」という定番表現です。

レジスター: ガイドブックや説明文など、ややかたい文でもよく使われます。

否定文 ビジネス above

My salary is not above the national average yet.

私の給料は、まだ全国平均より上というわけではありません。

語注: salary = 給料。national average = 全国平均。

型: not above the average で「平均より上ではない」。ビジネス会話でもよく使えます。

使い分け: 「まだ」がポイントなので yet を付けると、「今はそうでないが将来は期待している」というニュアンスになります。

否定文 カジュアル above

The painting is not exactly above the sofa; it is a little to the right.

その絵はソファの真上というわけではなく、少し右にずれています。

語注: painting = 絵。exactly = ぴったり。

型: not exactly above 場所 で「完全に〜の上ではない」。

使い分け: 「少しずれている」と言いたいときに a little to the right / left などを合わせて使うと自然です。

否定文 進行・習慣 above

The temperature in this office is never above 20 degrees in winter.

このオフィスの温度は、冬には決して20度を超えることがありません。

語注: temperature = 温度。never = 一度も〜ない。

型: be never above 数値 で「〜を超えることは決してない」という習慣的な状態を表します。

使い分け: 「だいたい〜より上」という柔らかめの表現にしたいときは usually aboveoften above に変えることもできます。

疑問文 カジュアル above

Is the sign above the main entrance or beside it?

看板は正面入口の上にありますか、それとも横にありますか。

語注: sign = 看板。entrance = 入口。beside = 横に。

型: Is A above B or ...? で場所をたずねる yes/no 型の疑問文です。

使い分け: 「上か横か」のように2択で聞くときは、or を使ってまとめて質問できます。

疑問文 カジュアル above

Who lives in the apartment above you?

あなたの部屋の上の階のアパートには、誰が住んでいますか。

語注: apartment = アパートの一室。

型: the apartment above you のように、above が後ろから「上の〜」と説明しています(関係節の代わりの形)。

使い分け: 「下の〜」と言いたいときは below を使って the apartment below you と言えます。

疑問文 ビジネス above

Should we install the camera above the screen for better lighting?

明るさをよくするために、カメラは画面の上の位置に設置したほうがよいでしょうか。

語注: install = 設置する。lighting = 照明。

型: Should we + 動詞 ...? で「〜したほうがいいか」を相談する丁寧な疑問文。

使い分け: カメラやライトなど、視線より少し高い位置に置きたいときは above を使うとイメージしやすくなります。

命令文 ビジネス above

Please write your name above the line on the form.

用紙の線より上のところに、名前を書いてください。

語注: form = 用紙。line = 線。

型: Write your name above the line. は書類で非常によく見る指示文です。

使い分け: 線にかぶせて書かせたいときは on the line、線より上に書かせたいときは above the line と言い分けます。

肯定文 完了形 above

Her performance has always been above her manager's expectations.

彼女の働きぶりは、いつも上司の期待を上回っています。

語注: performance = 成績・働きぶり。expectations = 期待。

型: has been above で「これまでずっと〜より上の状態が続いている」という完了形です。

レジスター: ビジネス評価の場面でよく使われる、少しかしこまった言い方です。

肯定文 恋愛 above

Your happiness is always above everything else for me.

あなたの幸せは、いつだって他の何よりも大切なんです。

語注: happiness = 幸せ。everything else = 他のすべて。

型: A is above everything else for B で「BにとってAが一番大事」というロマンチックな言い方になります。

使い分け: 恋愛だけでなく、「安全が最優先」なら Safety is above everything else. のようにも使えます。

「高さ」の視点から見る above / over / on のちがい

ここでは、4-3 のテーマである above を中心に、 似たグループの over / onざっくりイメージで比べて おきましょう。 難しく考えずに、 (くっついているかどうか・真上かどうか・高さの差) という3つのポイントだけ押さえれば十分です。

表現 接触 位置のイメージ よくある使い方
on くっついている 面・線の 上にペタッ 机の上、壁の表面、画面の上などの 接している場所。 例:a book on the desk
over 接しない 物や人の ほぼ真上上にかぶさる感じ 橋が川の上をまたぐ、雲が町の上をおおうなど 上から「おおいかぶさる」イメージ。 例:a bridge over the river
above 接しない 基準となる線・物の 上のどこか (真上でなくてもよい) 天井が私たちの上にある、高さ・点数・温度が基準より高いなど 高さの差・レベルの高さ を表す。 例:The ceiling is above us.

まとめると、 on は「くっつく」、 over は「ほぼ真上・おおいかぶさる」、 above は「基準より上(真上でなくてもOK)」という 高さのゆるいイメージ だと考えると整理しやすくなります。

よくある誤解・注意ポイント(above 編)

1. 何でも over で言ってしまう

「上だから全部 over でいい」と考えてしまうのは、よくあるパターンです。 でも、点数・温度・レベルなど 「基準より高い」 というイメージのときは、 above が自然 になる場面が多いです。 例:The temperature is above zero.(気温が0度以上だ)

2. 「真上じゃないと above が使えない」と思い込む

above必ずしも「真上」ではありません。 少しナナメ上でも、 基準の線より「高い位置」にあれば OK です。 「基準の線を一本ひいて、それより上なら above」というイメージで考えると安心です。

3. 「接触しているのに above を使ってしまう」

机の上の本や、壁に貼ってあるポスターなど、 実際にくっついている物 には、ふつう on を使います。 ここで above を使うと、 「すき間があって少し浮いている」ようなイメージになってしまうので注意です。

ワンポイント:
「くっついているなら on」「真上・おおいかぶさる感じなら over」 「基準より高ければ above」という 3ステップのチェック を頭の中でさっと回すクセをつけると、使い分けがぐっと楽になります。

ミニまとめ:高さの「結果」から、これからは「動き」へ

  • on面にペタっとのっている状態(接触あり)を表します。
  • overほぼ真上・上からおおいかぶさる位置(接触なし)を表します。
  • above基準となる線や物よりも高い位置(真上でなくてもよい)を表します。
  • 3つとも「上」にかかわる前置詞ですが、 接触・真上・高さの差 という見方で整理すると、迷いにくくなります。
ここまでのあなたへ:
「上」と一言で言っても、こんなにいろいろな表し方があるところまでたどりつけた時点で、 前置詞の「高さの世界」を見る力はもう十分ついています。 あとは、実際の文の中で少しずつ慣れていくだけです。

次の 4-4 では、 up「下から上への動き」 に注目していきます。 above / over / on が「どこにあるか」という 位置の結果 を表すのに対して、 upそこに到達するまでの動き・方向 にフォーカスする前置詞です。

「階段をのぼる」「目線を上げる」「気分が上向く」など、 日常会話でよく使う up の表現を、 次のセクションでいっしょに整理していきましょう。

4-4. up:下から上への動きをとらえる

このセクションでは、up「下のほうから上のほうへ進んでいく動き」 のイメージをまとめます。 on / over / above が「上にある場所」そのものを表すことが多いのに対して、 up「どっちの向きに動いているか」 を教えてくれる語です。 階段をのぼる、空を見上げる、値段が上がる……など、 日常のあらゆる「上向きの動き」に顔を出します。

文法書では 副詞(動詞のあとにくっついて意味をふくらませる語) と説明されることもありますが、このページではまず 「下 → 上」矢印のイメージ に集中して、場所や動きとの関係をていねいに整理します。

ここまでで in / out / into / out of / within / on / over / above の世界を読んできたあなたなら、 up のイメージをおさえる準備はもうバッチリです。 あとは、具体的な場面ごとに「どんな動きといっしょに使われるか」を見ていきましょう。

前置詞 × 方向 動きのイメージ Lesson090 / Section 4-4

「下から上へ」の矢印で考える up の基本イメージ

up は、ものや人が 「低い位置から高い位置へ近づいていく」 ときの動きをえがきます。 場所そのもの(どこにあるか)ではなく、 「どの方向に動いているか」 がポイントです。

GOAL(上の位置)
up
上のほうへ進んでいく動き
START(下の位置)

下の START から、上の GOAL に向かって矢印がのびているイメージです。 ここに動詞を合わせて、 go up the stairs(階段を上る)、 look up at the sky(空を見上げる)のように使います。

  • on / over / above: 「上にある場所」のイメージ(どこにあるか)。
  • up: 「下から上へ向かって動く」イメージ(どっちへ動くか)。
  • まずはこの 縦の矢印 を頭の中に作ってから、具体的なパターンを見ていくとスッと入ります。

"up" の主な使い方パターン(場所・方向のイメージ)

ここでは、up が「どんな動き」といっしょに使われるかを、 代表的なパターンごとにまとめました。 まずはざっくりと、 「どの方向に、何が動いているのか」 に注目して読んでみてください。

カテゴリ コアイメージ よくある形・例 コメント
物理的な移動
go / walk / climb + up
坂や階段を「上のほう」へ進む 例: go up the stairs
walk up the hill
climb up to the roof
階段・坂・道路などを、 下の位置から上の位置へ移動する イメージです。
「どの道を通って上へ向かうか」を表すので、 up the road のように道といっしょに使うことも多いです。
視線・体の動き
look / stand / raise + up
目線や体が「下→上」に動く 例: look up at the sky
stand up
raise your hand up
目や体の一部が、低い位置から高い位置へ 持ち上がる・起き上がる イメージです。
「見上げる」「立ち上がる」など、動きが主役の表現でよく使われます。
数値・レベル
go / rise + up
グラフやメーターが「上がっていく」 例: Prices went up.
The temperature is going up.
お金・温度・数値などの レベルが上昇する ときにも up を使います。
メーターやグラフが「上向きに動く」イメージで考えると分かりやすいです。
発展パターン
eat / use / clean + up
「ゴールまで/最後まで」やりきる 例: eat up all the cookies
use up the money
clean up the room
ここでは「上のゴールにたどり着く」と考えると、 最後まできっちりやりきる ニュアンスになります。
句動詞(動詞+小さい語のセット)の世界に入るので、 詳しい意味の広がりは別セクションでくわしく見ていきます。
その他
come / bring / pick + up
近づく・持ち上げる・拾い上げる 例: come up to the stage
bring the box up
pick up the pen
人や物が、低い位置から高い位置へ近づく・持ち上がる ときにも up がよく使われます。
ここでも、共通するのは「下 → 上」への動きの矢印です。
ひとことメモ:
up の用法はとても多いですが、 まずはここで挙げた 「上下の動き」に関係するパターン だけをおさえれば十分です。 あとは例文の中で、「何が」「どこからどこへ」動いているのかを意識して読み進めていきましょう。

場所より「動き」に注目すると分かりやすい up

up は、多くの場合 「どの方向に動いているか」 を教えてくれる語です。 on / over / above のように「どこにあるか(場所)」を見るより、 「下から上へ動いているかどうか」 に目を向けるとスッキリ整理できます。

チェックの順番(かんたん 2 ステップ)

  1. まず文の中の 動きの中心になる動詞 を見つける (go, walk, look, stand など)。
  2. その動きが 「下のほう → 上のほう」 に向かっているなら、up がついていないか・つけられないかを考える。

「動き」フォーカスで見る代表パターン

  • go up the stairs: 下の階から上の階へ 上がっていく動き
  • look up at the sky: 目線が 下から空のほうへ上がる動き
  • stand up: すわった状態から立った状態へ 体が持ち上がる動き
  • prices went up: 価格のグラフが 下から上へのびていく動き をイメージすると理解しやすいです。

こんなふうに、 「何が」「どこからどこへ」動いているのか をイメージできれば、 up の使い方はむずかしい公式ではなく、 日常の動きをそのまま英語にしただけ、という感覚に近づいていきます。

4-4. up:下から上への動き

肯定文 進行形 up(上方向の動き)

The sun is coming up over the mountains.

太陽が山の上にのぼりはじめています。

語注: come up = 上ってくる。mountain = 山。

型: S be V-ing up + 場所(主語が「上へ動いている」最中を表現)。

イメージ: 地平線から太陽が少しずつ顔を出す「下→上」の動きに注目して up を使っています。

否定文 進行形 up(上方向の動き)

The elevator is not going up; it is stuck between floors.

エレベーターが上に動かず、階と階のあいだで止まってしまっています。

語注: elevator = エレベーター。stuck = 動けなくなった状態。

型: S be not going up で「上がっていない」状態を表現。

注意: 「エレベーターに乗る」は get on ではなく、普通は just take the elevator などと言います。

疑問文 日常会話 up(目を覚ます)

What time do you usually wake up on weekdays?

平日はふつう、何時ごろ起きますか。

語注: wake up = 目が覚める。weekday = 平日。

型: 疑問文の基本 What time do you ~ ? に wake up を入れた形。

使い分け: get up は「布団から出て起き上がる」イメージで、wake up より動きが大きい感じです。

命令文 フォーマルな場面 up(立ち上がる)

Please stand up when your name is called.

あなたの名前が呼ばれたら、立ち上がってください。

語注: stand up = 立ち上がる。be called = 呼ばれる。

型: Please + 動詞の原形 でていねいな命令文。

ポイント: 「座る」は sit down、「立つ」は stand up とセットで覚えると動きのイメージがはっきりします。

受動 イベント準備 up(ふくらませる)

All the balloons were blown up and tied to the chairs.

すべての風船がふくらまされて、いすに結びつけられました。

語注: blow up = 風船などをふくらませる。tie = 結ぶ。

型: 受動態 were blown up で「〜がふくらまされた」と表現。

注意: blow up は「爆発する」という別の意味もあるので、文脈(前後の内容)で判断します。

受動 否定文 ビジネス up(話題に上がる)

The budget issue was not brought up at the meeting.

その予算の問題は、会議で話題に上がりませんでした。

語注: bring up = 話題に出す。issue = 問題・テーマ。

型: 受動態 was not brought up で「出されなかった」と表現。

レジスター: ビジネス会議など、ややフォーマルな場面でよく使われる言い方です。

肯定文 恋愛 up(起きている)

We stayed up all night talking about our future together.

私たちは一晩中起きて、これからの二人の未来について話し合いました。

語注: stay up = 寝ないで起きている。future = 将来・未来。

型: stay up + 時間 + V-ing で「〜の間ずっと起きて〜する」。

ニュアンス: ロマンチックな場面でよくある表現で、「一晩中語り合った」というイメージです。

疑問文 カジュアル up(集まる)

Why dont we meet up at the station after work?

仕事のあと、駅で待ち合わせしませんか。

語注: meet up = 会って集まる。after work = 仕事のあとで。

型: Why dont we ~ ? は「〜しない?」というやさしい提案。

ポイント: meet だけでも意味は通りますが、meet up のほうが「気軽な待ち合わせ」のニュアンスが出ます。

肯定文 完了形 ビジネス up(増える)

Our online sales have gone up steadily over the last three years.

オンラインでの売上は、この3年間で着実に伸びてきました。

語注: go up = 増える。steadily = 着実に。online sales = オンライン売上。

型: 現在完了 have gone up で「これまでずっと増えてきた」流れを表現。

ビジネス: 売上や数字の増加を説明するときによく使われる言い方です。

否定文 ビジネス up(ついていく)

I could not keep up with the fast-paced discussion.

私はそのテンポの速い議論についていくことができませんでした。

語注: keep up with = 〜に遅れずついていく。fast-paced = テンポが速い。

型: cannot / could not keep up with ~ で「〜に追いつけない」。

ニュアンス: 会議や授業で内容が難しすぎるときにもよく使える表現です。

進行形 肯定文 up(列を作る)

The kids are lining up in front of the classroom.

子どもたちが教室の前で列に並んでいるところです。

語注: line up = 列に並ぶ。in front of = 〜の前で。

型: 進行形 are lining up で、今まさに動いている最中を表現。

イメージ: 子どもたちが少しずつ前へ「つまっていって一列になる」イメージで up が使われています。

疑問文 完了形 up(上がる)

Has the rent gone up again this month?

今月も家賃はまた上がりましたか。

語注: rent = 家賃。go up = 上がる・値上がりする。

型: 現在完了疑問文 Has ~ gone up?

ポイント: 料金・物価が上がるときは、raise ではなく「go up / go down」で表すと自然です。

疑問文 否定を含む カジュアル up(起きている)

Is it okay if I dont stay up too late tonight?

今夜はあまり夜更かししないでもいいでしょうか。

語注: stay up = 起きている。too late = 遅すぎる時間まで。

型: Is it okay if I dont ~ ? で「〜しなくてもいいですか」と遠慮がちなお願い。

ニュアンス: stay up late は「夜更かしする」というよく出てくる表現です。

命令文 接続表現あり up(起き上がる)

After you wake up, take a few minutes to stretch your body.

目が覚めたあと、数分だけ体を伸ばす時間を取りましょう。

語注: wake up = 起きる。stretch = 伸ばす。a few minutes = 数分。

型: After S V, 命令文 で「〜したら、〜しなさい」という流れ。

ポイント: 身体の動きといっしょに up の「下から上へ」のイメージを思い浮かべると記憶に残りやすくなります。

よくある誤解・注意ポイント:up

  • いつも「物理的に上へ」ではない
    clean up(きれいに片づける)や finish up(やり終える)の up は、「上に動く」というより 「最後まで・すっかり」 のイメージです。 このセクションではまず、目に見える「下→上の動き」を中心に押さえましょう。
  • wake up / get up / stand up の違い
    wake up は「目が覚める」、get up は 「ベッドやいすから起き上がる」、stand up は 「立った状態になる」です。
    すべて up で「下→上」の動きは共通ですが、 どこからどこまで動くのか が少しずつ違います。
  • go up と他の動詞を混ぜない
    価格や数字が「上がる」と言うときは Prices went up. のように go up を使います。
    Prices increased up. のように increaseup を二重につけないように注意しましょう。
  • up だけを落とさない方が自然な表現
    wake up などは、up を抜くと 「人を起こす」の意味に聞こえることがあります。 「自分が起きる」という意味なら、まずは wake up のセットで覚えると安心です。

すべての意味を一度に暗記しようとせず、 「下から上へ動く」イメージを土台に、よく出てくるフレーズごと に少しずつ広げていきましょう。

4-4. up のミニまとめ

  • up の基本は 「下から上へ」への動き。 エレベーター・太陽・体の動きなど、実際に「上に向かう様子」が見える場面で考えると整理しやすくなります。
  • wake up / stand up / get up / stay up などの決まった言い方では、 動きのゴールや状態をイメージすると意味がつかみやすくなります。
  • 数字や売上が「上がる」ときの go up や、話題を「持ち上げる」bring up など、 抽象的な使い方もありますが、 まずは「物理的な動き → そこから転じた意味」という流れで覚えていけば十分です。
ここまで読めたあなたは、準備はもうバッチリです。
「上方向」の前置詞・副詞がここまで整理できていれば、 あとは実際の英文の中で少しずつパターンを増やしていくだけです。

次のステップ:beneath / under / below / down へ進もう

次のセクションでは、今度は 「下側」に関係する表現 beneath, under, below, down をまとめてくらべていきます。
「机の」「温度が基準より」「坂をる」 など、同じ「下」でもイメージが少しずつ違うポイントを、 これまでと同じように図と例文でやさしく確認していきましょう。 気持ちがのっている今のうちに、 5. beneath / under / below / down の使い分け に進んで、「上」と「下」の世界をセットで整理してしまいましょう。

5. beneath / under / below / down の使い分け(まずは全体像)

このセクションでは、箱や地面より 「下側」 に関係する beneath / under / below / down をまとめて見ていきます。
under は「物体の真下」、 below は「高さやレベルが下」、 beneath は「足元・すぐ下(やや文語・フォーマル)」、 down は「上から下に動く方向」 というように、それぞれ 得意なイメージ(役割) が少しずつ違います。 ここでは詳しい用法の前に、 「まずはざっくりイメージをつかむ」ことを目標にしましょう。

たとえば「抽象的(形が見えない・気持ちや数字の話)」や 「フォーマル(かたい文・ビジネス文書)」といった むずかしそうな言葉が出てきても、 (やさしい日本語の説明) をそばに添えていくので安心してください。

前置詞 × 場所・方向 概観セクション Lesson 090 / Section 5

「下側」の世界を整理しよう:beneath / under / below / down

まずは、地面や机など 1枚の「面」や「ライン」 を思い浮かべてみましょう。その「線より下」にあるのか、 「線より下へ動いていく」のかで、4つの表現をざっくり分けることができます。

🗺️ 1本のラインでつかむ「下側」の全体図

1本の線を「地面・机・水面・基準値」だと思ってください。 その線と比べて「すぐ下にある」「物の真下にある」「レベルが下」「上から下へ動く」 かどうかで、beneath / under / below / down を整理できます。

この線が「基準ライン」(地面・机・水面・基準値など)
beneath 足元のすぐ下
線のすぐ下に、ぴったり寄り添ってあるイメージ。
👣(自分)
●(足元の真下あたりに何かがある)
under 物の真下
机・橋など「物」の下スペースに入り込んでいるイメージ。
─── 机(table)
📦(机の真下のスペースにある)
below 高さ・レベルが下
数直線・温度・点数など「基準値より下」の位置を表すことが多いです。
基準:0℃(line)
-5℃(below zero の位置)
down 下向きの動き
線より上の位置から、線のほうへ「下がっていく動き」を表します。
⬆️ スタート地点(高いところ)
⬇️ go down / fall down ↳ 下の位置へ動いていくイメージ
細かいルールをすべて覚えなくても、 「図でなんとなくイメージできるかどうか」がとても大切です。 今はふんわりでOK。何度か見返すうちに、あなたの中の「英語の地図」が どんどんくっきりしていきますよ。
表現 ざっくりイメージ よくある場面
5-1 beneath 足元・すぐ下にある(ややかたい・文語) 「足元に」「〜の真下あたりに」という雰囲気 文学的な表現・スピーチなど、 フォーマル寄り
5-2 under 物の真下にある位置 机の下・橋の下など、物体の下スペース 日常会話でよく使う 基本の「下」
5-3 below 高さ・レベルが基準より下 温度・点数・ラインより下の位置 グラフ・説明文・マニュアルなど 少し書き言葉寄り
5-4 down 上から下への動き・流れ 坂を下る・川が下流へ流れるイメージ go down, sit down など 動作とセット
ひとことメッセージ:
「下」を表す英語を、一気に完璧に覚える必要はありません。 「物の真下」なら under、 「高さ・レベルが下」なら below、 「上下の動き」なら down のように、 まずはざっくりした担当分けさえできていれば、もう準備はバッチリです。

⬇︎ 次はどこから読む? 5-1 ~ 5-4 へのナビゲーション

5-1 ~ 5-4 は、どこから読んでも大丈夫です。 まずは自分がよく使いそうだと感じるところから読み始めて、 「下側のイメージ」 を少しずつ広げていきましょう。

📘 学習心理メモ:
人は「全部きっちり分かってから始める」よりも、 「だいたいのイメージが分かった状態で、まず使ってみる」 方が、記憶に残りやすく、学習も長く続きやすいと言われています。
ここまで読み進められたあなたは、もう準備はバッチリです。 気になる 5-1 ~ 5-4 のどこか一つからでよいので、次のページに進んでみましょう。

5-1. beneath:足元・すぐ下にある「かたい下」

beneath は、「〜の下に」という意味を持つ前置詞ですが、 日常会話でよく使う under よりも 少しかたい・文学的な響き があるのが特徴です。 足元のすぐ下や、地面・表面の下、さらに (見えない本音やプライドの下) といった抽象的な「下」も表せます。 まずは「足元・すぐ下」のイメージをおさえて、 そこから感情や品位の「下」に広げていきましょう。

会話ではほとんどの場合 under で困りません。 beneath は、 (ニュース・小説・スピーチなど) を読むときに出てくることが多いので、 「見て意味が分かること」をまず目標にして大丈夫です。

ここまで読み進めてきたあなたなら、 もう beneath を怖がる必要はありません。 「かたい under」くらいのイメージで、 気楽に読み進めていきましょう。

前置詞 × 場所 beneath の全体像 Lesson 090 / Section 5-1

「足元・すぐ下」のイメージでつかむ beneath

まずは、自分が地面や床の上に立っていて、 その足元のすぐ下に「見えない空間」がある 場面を思い浮かべてください。 その「足元のすぐ下」「表面のすぐ下」に当たる部分を表すのが beneath です。

空間(あなたが立っている側)
you(あなた)
ground / floor(地面・床の表面:ここが「基準ライン」)
このラインのすぐ下の見えない空間
beneath your feet
「足元のすぐ下」「表面のすぐ下」にあるゾーンを表す

図のように、「あなた」は地面の上に立っています。 beneath your feet は、その足元のすぐ下、地面のすぐ下にある空間を指します。 日常会話なら under your feet でも通じますが、 beneath を使うと少しかたい・文語的な印象になり、 説明文や物語でよく使われます。

用途別パターン一覧:beneath がよく使われる場面

ここでは、beneath がよく登場するパターンを 場面ごとのイメージ で整理します。 日常会話では underbelow がメインですが、 ここに出てくるフレーズは (読めて意味が分かる)ことを目標にしましょう。

イメージ パターン 意味・ニュアンス 例(抜粋)
👣 足元・すぐ下
物理的な位置
beneath + my feet
beneath the table
自分の足のすぐ下や、机・椅子のすぐ下の空間を表します。
会話ではふつう under を使いますが、 beneath を使うと (少しかしこまった響き) になります。
例: There was soft sand beneath my feet.
(足元のすぐ下に、やわらかい砂があった。)
🌱 表面の下
表面・地面の下
beneath the surface
beneath the ground
水面・地面・床などの 「見えている表面のすぐ下」 を表します。
「表面からは見えないが、すぐ下にある」というイメージです。
例: There are many pipes beneath the ground.
(地面のすぐ下にはたくさんのパイプがある。)
💬 本音・感情の下
心理・抽象
beneath her smile
beneath his calm voice
表情や声の「表面」の下に、 本当の気持ちが (かくれている) イメージです。
「笑顔の下に不安があった」など、心の状態を表すときに使われます。
例: Beneath her smile, she was worried.
(彼女は笑顔の下で、心の中では心配していた。)
🎓 品位の下
評価・価値判断
beneath his dignity
beneath me
「自分の品位(プライド)より下なので、やるべきではない」という 強い評価を表します。
dignity = 人としての品位・誇り という意味です。
例: The job was beneath his dignity.
(その仕事は彼の品位にふさわしくなかった。)
✨ 情景描写
ロマンチック
beneath the stars
beneath the waves
空や星・波などの「大きなもの」の下で時間を過ごす、 ロマンチックな情景を描くときによく使われます。
物語や歌詞で見かけることが多い表現です。
例: We walked quietly beneath the stars.
(私たちは星空の下を静かに歩いた。)
ひとことメモ:
上の表に出てきたようなフレーズは、 beneath the surfacebeneath his dignity といった「まとまり」 で覚えてしまうのがおすすめです。 文法的には underbelow と同じ「下」の仲間ですが、 少しかたい・感情をふくんだ表現だと分かっていれば、読むときのモヤモヤがぐっと減ります。

5-1. beneath:足元・すぐ下の「かたい下」例文集

肯定文 進行形 beneath

The cat is sleeping beneath the table.

猫はテーブルの真下で眠っています。

語注: beneath = ~の下に(under より少しだけかたい言い方)。sleeping = 眠っているところ。

型: S be V-ing beneath + 名詞 で「~の下で…している」と表します。

使い分け: 会話ではふつう under the table でも OK。かたい文や描写では beneath もよく使われます。

肯定文 カジュアル beneath

A thick mat lies beneath our feet in the training room.

トレーニング室では、足元のすぐ下に分厚いマットが敷いてあります。

語注: thick = 分厚い、lie = 横たわる・ある(ここでは「敷いてある」のイメージ)。

型: A lies beneath B で「A が B の下にある」と表します。

コロケーション: beneath our feet は「足元の下に」というよくあるまとまりで覚えておくと便利です。

否定文 カジュアル beneath

There is nothing beneath the floor but cold concrete.

床の下には、冷たいコンクリート以外には何もありません。

語注: nothing = 何も~ない、concrete = コンクリート。

型: There is nothing beneath ... but ... で「…の下には~しかない」と言えます。

よくある誤り: under the floor でも意味は通じますが、ややくだけた言い方になります。

疑問文 受動 beneath

What is hidden beneath the lake's surface?

湖の水面のすぐ下には、何が隠れているのでしょうか。

語注: hidden = hide(隠す)の過去分詞形、「隠された」。surface = 表面。

型: What is Vpp beneath ... ? で「…の下に何が V されているか」とたずねる形です。

レジスター: 景色や状況を少しドラマチックに描きたいときに合う表現です。

肯定文 受動 beneath

Several old coins were found beneath the old tree.

その古い木の真下から、いくつもの古いコインが見つかりました。

語注: coin = コイン、were found = 「見つかった」(find の受動態)。

型: Things were found beneath ... で「…の下から物が見つかった」と表します。

バリエーション: Several bones were found beneath the house. のように名詞を入れ替えて使えます。

肯定文 進行形 beneath

Water is slowly moving beneath the ice.

氷のすぐ下では、水がゆっくりと流れています。

語注: slowly = ゆっくりと、ice = 氷。

型: is V-ing beneath ... で「…の下で今まさに~している」と説明できます。

使い分け: 科学的な説明や自然描写などで、見えない動きを表すときに便利な形です。

命令文 否定文 beneath

Do not leave any cables beneath the carpet.

カーペットの下にケーブルを残したままにしないでください。

語注: cable = ケーブル、leave ~ = ~をそのままにしておく。

型: Do not leave ... beneath ... で「…の下に~を置きっぱなしにしないで」と注意できます。

レジスター: オフィスや工事現場など、少しかしこまった指示の場面に合う言い方です。

疑問文 ビジネス beneath

Do you think this job is beneath you?

あなたは、この仕事が自分の品位に合わないと思いますか。

語注: be beneath you = 「自分のレベル・立場にふさわしくない」という少し強い言い方。

型: think A is beneath B で「A は B にふさわしくないと思う」と表現します。

使い分け: きつい表現なので、実際の会話では慎重に使いましょう。内面の独り言として読む場面も多いです。

否定文 モチベーション beneath

Helping others is never beneath your dignity.

人を助けることは、決してあなたの品位を下げるようなことではありません。

語注: dignity = 品位・誇り、never = 決して~ない。

型: ~ is never beneath your dignity. で「~は決してあなたの品位を下げるものではない」と励ます表現になります。

使い分け: えらそうに聞こえないよう、他人をほめたり励ましたりするときに使うのが自然です。

肯定文 恋愛 beneath

We lay side by side beneath a sky full of stars and talked until dawn.

私たちは星でいっぱいの空の下、並んで横になり、夜明けまで話し続けました。

語注: lay = lie(横になる)の過去形、dawn = 夜明け。

型: beneath a sky full of stars で「星でいっぱいの空の下で」というロマンチックな情景を表します。

レジスター: 小説・歌詞・ラブストーリーなど、雰囲気を出したい場面でよく合う表現です。

疑問文 受動 beneath

Was the message hidden beneath the painting?

そのメッセージは、その絵のすぐ下に隠されていたのですか。

語注: message = メッセージ、painting = 絵画。

型: Was A hidden beneath B? で「A は B の下に隠されていましたか」とたずねる形です。

コロケーション: ミステリー作品では、紙・手紙などが beneath the painting に隠されているシーンがよく出てきます。

疑問文 進行形 beneath

Is there really a river flowing beneath this city?

この街のすぐ下を、川が本当に流れているのですか。

語注: really = 本当に、flowing = 流れている。

型: There is a river flowing beneath ... で「…の下を川が流れている」と説明できます。

使い分け: 地図や観光ガイドなどで、街の下の地下水路を紹介するときにも使える表現です。

肯定文 感情描写 beneath

Beneath her friendly tone, there was a little fear.

彼女の親しげな口調の下には、少しだけ不安がありました。

語注: tone = 声の調子、friendly = 親しげな、fear = 不安・恐れ。

型: 文頭の Beneath ... , で「…の下には~があった」と心の状態を描きます。

使い分け: 感情が表に出ていないとき、「表面の下にある本音」を描写するときにぴったりの使い方です。

肯定文 接続詞 beneath

The ground remained warm beneath the snow because the air stayed mild.

空気がおだやかだったので、雪の下でも地面はあたたかいままでした。

語注: remain = ~のままでいる、mild = おだやかな・あたたかめの。

型: A remained B beneath C because D の形で、「C の下で B のままだった、なぜなら D だから」と理由を説明できます。

接続: because を入れることで、「beneath ~(場所)」と「なぜそうなったか(理由)」を一文でつなげています。

mini 比較:beneath vs under / below(「下」のポジション感覚)

ここでは、beneath が「足元・すぐ下」をえがくときに強いことを、under / below とくらべてざっくり整理します。 むずかしく考えず、まずはニュアンス(感じ方)だけつかめば OK です。

前置詞 位置のイメージ よくある組み合わせ ひとことメモ
beneath
beneath
「足元・すぐ下」+少しかしこまった感じ。
もののすぐ下や、表面の下にあるイメージ。
beneath our feet
beneath the surface
beneath the sky
物理的な「下」にくわえて、
気持ち・本音などの「表面の下」も表せる。
under
under
いちばん一般的な「~の下」。
真下でなくても OK、カジュアル。
under the table
under the bed
under the tree
ふだんの会話ではまず under を使う、と考えてよい。
below
below
「下のほうに」=高さの比べっこ。
位置がずれていても OK。
below the window
below sea level
below zero
数字・温度・図のラベルなど、
「レベルが下」を言うときによく使う。
ざっくりまとめ: ふつうは under、高さくらべは below、ちょっと文学的・情景描写なら beneath、とイメージしておくとスムーズです。

よくある誤解・注意ポイント(beneath 視点)

  • NG 1 なんでも underbeneath にして「カッコよく」しようとする
    → たとえば、ふつうの会話で I hid it under the bed.I hid it beneath the bed. とすると、少し大げさ・文学的に聞こえることがあります。
  • NG 2 数字や温度に beneath を使う
    → 「気温が 0 度より下」は below zero が自然です。 beneath zero はふつう使いません。
  • NG 3 失礼な意味に気づかず beneath を使う
    This job is beneath me. は「この仕事は自分のレベルに見合わない(バカにしている)」という強めの表現になります。 冗談でも人にはあまり言わないほうが安全です。
ポイント: beneath は「足元の下」や「表面の下」をていねいにえがく、とても便利な前置詞ですが、 なんでも置きかえる「万能のかっこいい under」ではありません。 まずは beneath the surface / beneath our feet など、 よく出てくるフレーズから安心して使えるようにしていきましょう。

mini まとめ:beneath の「足元・すぐ下」イメージをつかもう

  • 物理的にも気持ちの面でも、「何かの表面の下」「足元の下」をていねいにえがくのが beneath
  • ふだんの会話では under が主役。beneath は、描写を少しドラマチックにしたいときのオプションと考えて OK です。
  • beneath the surface / beneath our feet / beneath the sky など、セットで出てくる表現から覚えると忘れにくくなります。
ここまで読めたあなたは、「beneath のポジション感覚」はもう十分つかめています。 あとは他の「下」グループとのちがいを、少しずつ比べていくだけです。
次のセクション 5-2. under:いちばんよく使う「真下・ふつうの下」 では、
日常会話でいちばん出てくる under の基本と、 beneath との使い分け を具体的な例で見ていきます。

5-2. under:いちばんよく使う「〜の下」

このセクションでは、場所を表す前置詞 under のイメージを整理します。 under は、何かの 真上にあるモノの「下の空間」にいる という場面で、いちばんよく使われる表現です。 机の下・橋の下・木の下など、日常の「〜の下」はまず under と考えてOKです。 ここでは細かい文法よりも、 「どんな位置関係のときに自然に under が出てくるか」 をざっくりつかむことを目標にしましょう。

「位置」や「空間」といった言葉が出てきたら、 (モノとモノがどんなふうにならんでいるか) というイメージで読んでみてください。 ここまでで beneath の感覚も見てきたあなたなら、 under はもう「安心して使えるメインの『下』」として十分に理解できるはずです。

前置詞 × 場所 基本パターン Lesson 090 / Section 5-2

「under」の基本イメージ:上のモノにおおわれた「下の空間」

under は、 すぐ上に何かがあって、その「下のゾーン」にいる というイメージです。上のモノにおおわれていたり、その影の中にいる感じです。 かならずしもくっついてはいませんが、「そのモノの下で」「そのモノの影響の下で」という感覚があります。

table (上にあるモノ)
← 真上にテーブルがある「下の空間」 → under the table
cat (下にいるもの)
The cat is under the table.
  • 接触していなくても、「上にあるモノの下のゾーン」に入っていれば under を使えます。
  • beneath よりも会話でよく使われる、ふつうの「〜の下」です。
  • 「木の下」「橋の下」「屋根の下」など、 何かにおおわれている・守られている イメージとも相性がいいです。

用途別パターン一覧:under のよく出るシーン

ここでは、場所を中心に under がよく使われるパターンをまとめます。 まずは 「物体の下の空間」→「おおわれている」→「ルール・負担の下」 という広がり方をざっくりおさえておきましょう。

パターン 意味・イメージ よくある場面・例
🧩 under the table
物理的な「下」
上にあるモノの 真下の空間にいる イメージ。 直接ふれていなくてもOK。 例:The cat is under the table.
→ 猫がテーブルの下にいる。
ベッド・橋・屋根など、はっきりした物体の下なら、 まず under を選べば安全です。
🌳 under the tree
影・おおいの下
上のモノに おおわれている・守られている イメージ。日差しや雨から守られる場面と相性◎。 例:We had lunch under the tree.
→ 私たちは木の下で昼ごはんを食べた。
例:They are standing under an umbrella.
→ 彼らは傘の下に立っている。
「影」「屋根」「傘」など 「かさねて守るモノ」が上にあるときも under を使います。
🏗️ under the bridge
構造物の下
橋や天井など、 上に大きな構造物があって、その下のスペースにいる 状態を表す。 例:We walked under the bridge.
→ 私たちは橋の下を歩いた。
例:The lights are hanging under the ceiling.
→ 明かりが天井の下にぶら下がっている。
「〜の下」を立体的にイメージするときも、基本は under でOKです。
⚖️ under the law
ルール・法律の下
目に見えない ルールの「下」にいる イメージ。 場所のイメージがそのまま「守られている/しばられている」状態に転じたもの。 例:Everyone is equal under the law.
→ すべての人は法律の下で平等だ。
例:We work under a new contract.
→ 私たちは新しい契約のもとで働いている。
実際の場所ではなく、 「ルールのかさ」の下にいる と考えるとイメージしやすくなります。
🎛️ under your control
管理・支配の下
誰かの コントロールの「下」にいる 状態。 管理されている・指示を受けているイメージ。 例:The project is under her control.
→ そのプロジェクトは彼女の管理下にある。
例:Children are under their parents' care.
→ 子どもたちは親の保護のもとにいる。
実際の「上・下」ではありませんが、 under の「下からおおわれている」イメージがそのまま使われています。
🧱 under pressure
プレッシャーの下
大きなプレッシャーや 重さに押しつぶされそうになっている 感覚を、「上の重さの下にいる」として表現する。 例:He is under a lot of pressure at work.
→ 彼は仕事で大きなプレッシャーを受けている。
例:She looks tired under the heavy workload.
→ 彼女は重い仕事量のもとで疲れて見える。
「場所」から始まった under のイメージが、 心の重さ・仕事の重さにも広がっている例です。
🏗️ under construction
進行中の状態
何かの「作業」「変化」の 中にある・途中にある ことを、工事の「下」にいるイメージで表現。 例:The road is under construction.
→ 道路は工事中だ。
例:The plan is still under discussion.
→ その計画はまだ議論中だ。
場所のイメージから発展した「状態」を表す under です。 ここでは「〜の下」=「〜の影響の中」と考えると分かりやすくなります。

数字や温度・高さなどの「レベルの上下」を表すときには、 次のセクションで学ぶ below を使うことが多くなります。 まずは、この表にあるような 「物体の下」から広がる under の世界 をしっかりイメージしておきましょう。

例文:under の使い方

肯定文 カジュアル under the table

Our dog is sleeping under the table now.

うちの犬は今、テーブルの下で寝ています。

語注: sleeping = 寝ている状態。table = テーブル。

型: S be V-ing under the table で「〜の下で〜している」を表します。

使い分け: 「テーブルの上」なら on the table になる点と対比して覚えると位置の違いが分かりやすいです。

否定文 カジュアル under the table

The toys are not under the table anymore.

おもちゃは、もうテーブルの下にはありません。

語注: anymore = もはや〜ない。toys = おもちゃ。

型: S be not under the table で「〜の下にない」と場所の否定を表します。

よくある誤り: 「in the table」としてしまう人もいますが、テーブルの中ではなく下なので under を使います。

疑問文 カジュアル under the table

Is your laptop under the table or on the desk ?

あなたのノートパソコンはテーブルの下ですか、それとも机の上ですか。

語注: laptop = ノートパソコン。desk = 勉強机・仕事机。

型: Is + 名詞 + under ... or on ... ? で2つの場所をたずねる疑問文です。

使い分け: 下なら under、上に乗っているなら on と、イメージで切り替える練習になります。

命令文 ビジネス under the table

Please keep your phone under the table during the meeting.

会議の間は、携帯電話をテーブルの下にしまっておいてください。

語注: keep = 保つ・置いておく。meeting = 会議。

型: Please + 動詞 + 目的語 + under ... でていねいな命令文になります。

レジスター: ビジネス場面でもそのまま使える、やわらかい指示の言い方です。

肯定文 カジュアル under the tree

We spread a blanket under the tree by the river.

私たちは川のそばの木の下に毛布を広げました。

語注: spread a blanket = 毛布を広げる。by the river = 川のそばで。

型: S V O under the tree で「木の下で〜する」という基本パターンです。

使い分け: 「木の影の下にいる」イメージなので、上からの太陽や雨をさける場面と相性が良い表現です。

否定文 注意 under the tree

It is not safe to stand under the tree in a thunderstorm.

雷雨のときに木の下に立つのは安全ではありません。

語注: safe = 安全な。thunderstorm = 雷を伴う嵐。

型: It is not safe to V under the tree で「〜するのは安全ではない」と注意をあたえるフレーズです。

よくある誤り: 「雷だから木の下が安心」と思いがちですが、英語でも現実でも危ないので、この文ごとセットで覚えるとよいです。

疑問文 カジュアル under the tree

Who is waiting under the tree near the school gate?

学校の門の近くの木の下で待っているのは誰ですか。

語注: gate = 門。waiting = 待っている状態。

型: Who is V-ing under the tree ... ? で「木の下で〜しているのは誰か」をたずねています。

構文メモ: near the school gate は場所をくわしく説明する前置詞句です。

肯定文 受動 under the law

Everyone is protected under the law .

すべての人は法律の下で守られています。

語注: protected = 守られている。law = 法律。

型: S be Vpp under the law で「法律の下で〜されている」という受動態を表します。

レジスター: ニュースやビジネス文章でもよく見られる、少しかための表現です。

疑問文 ビジネス under the law

Is this rule fair under the law in your country?

この規則は、あなたの国の法律の下で公平と言えますか。

語注: rule = 規則。fair = 公平な。

型: Is this rule fair under the law ... ? で「法律上公平かどうか」をたずねる表現です。

使い分け: ふつうの「いい・悪い」評価ではなく、「法律の観点からどうか」を強調したいときに under the law を付け足します。

否定文 受動 under the law

No company is allowed to ignore these rights under the law .

どの会社も、法律の下でこれらの権利を無視することは許されません。

語注: be allowed to = 許されている。ignore = 無視する。rights = 権利。

型: No company is allowed to V under the law で「法律上〜することは許されない」と強く禁止する表現です。

構文メモ: 文頭の No company で「どの会社も〜ない」と全体を否定しています。

肯定文 進行 under pressure

The team is working under pressure to finish the project this week.

チームは今週中にプロジェクトを終わらせるため、プレッシャーの中で働いています。

語注: working = 働いている。pressure = プレッシャー・重圧。project = 計画・プロジェクト。

型: S be V-ing under pressure で「プレッシャーの下で〜している」と、心理的な「下」を表現します。

コロケーション: work under pressure は「プレッシャーの中で働く」という定番の組み合わせです。

疑問文 カジュアル under pressure

Do you think you study better under pressure or in a relaxed mood?

あなたは、プレッシャーがあるほうがよく勉強できますか、それともリラックスしているときのほうが良いですか。

語注: relaxed mood = リラックスした気分。study better = もっとよく勉強する。

型: Do you think S V better under pressure or ... ? で「どちらのほうが〜しやすいか」をたずねるパターンです。

使い分け: under pressure は「時間がない」「期待が大きい」など、外からの強い条件をイメージします。

否定文 自己分析 under pressure

I am not at my best under pressure , so I need a clear plan.

私はプレッシャーの下では実力を出し切れないので、はっきりした計画が必要です。

語注: at my best = いちばん良い状態で。clear plan = はっきりした計画。

型: I am not at my best under pressure, so ... で「〜なので…だ」と理由をつなげる文です。

構文メモ: so は「だから・その結果」を表す接続詞で、理由と結論をつなぎます。

肯定文 恋愛 under pressure

My heart beats faster under pressure when you look at me like that.

あなたがそんなふうに私を見ると、プレッシャーのせいで私の心臓はもっと速くドキドキします。

語注: heart beats faster = 心臓がいつもより速く打つ。look at me like that = そんなふうに私を見る。

型: S V under pressure when S V で、「〜というとき、プレッシャーで…する」と状況を説明します。

レジスター: 恋愛ドラマのような、少しドラマチックな言い方で、感情の高まりを表現しています。

mini 比較:underbeneath / below のざっくり違い

ここでは、5-1 の beneath・5-2 の under・5-3 で学ぶ below の 「下」のイメージをざっくり比べます。むずかしく考えず、 どこから見下ろしているか を意識して読むだけでもOKです。

視点 beneath under below
物理的な位置 足元・すぐ下にあるイメージ。
何かに少し「かくれる」感じ。
beneath the surface(表面の下)
上のものと「真上・真下」の関係がはっきりしている下側。
上からおおわれているイメージも強いです。
under the table(テーブルの下)
基準より「低い位置」にある・下のほう。
真下でなくてもOK。高さ・温度・点数などでも使います。
below zero(0度より下)
距離感 かなり近い・すぐ下。 比較的近い。上のものとセットで考える。 離れていてもOK。ざっくり「下側」。
よくある用途 文学的・少し堅い表現、
「心の奥」「表面の下」など。
日常の位置(テーブルの下など)、
under the law のような「支配・条件」の下。
高さ・温度・レベル・順位など、
数字や線を基準にした「下」全般。

ざっくり言うと、 beneath = 足元の下、under = 何かの真下、below = 基準より下 とイメージしておくと整理しやすくなります。

よくある誤解・注意ポイント:under を使いすぎないコツ

「とりあえず全部 under」にしてしまうと、日本語の「下」とのズレが少しずつたまっていきます。 次のポイントだけ意識しておけば、大きなミスはかなり防げます。

  • ① 温度・点数・レベルには below が基本
    「気温が0度より下」「点数が平均より下」など、 数字や線を基準にしているときunder より below が自然です。
  • ② 「〜歳未満」は underbelow も見かける
    under 18below 18 も使われますが、 ニュース・規則 では under 18 がよく見られます(「〜の支配の下」という under のイメージと相性がよい)。
  • ③ テーブル「の上」は under ではなく on
    「テーブルの上に」置くときは on the tableunder the table にしてしまうと、「テーブルの下にかくしてある」意味になってしまいます。
  • ④ 「橋の下」vs「川の上」もイメージで区別
    「橋の下で歌う」なら under the bridge、 「橋が川の上にかかっている」なら over the river のほうが自然です。 上下どちらを主役にしたいかを意識しましょう。
  • ⑤ 比喩表現は「何の下にいるのか」を意識
    under pressure, under the law, under control などは、 それぞれ「プレッシャー・法律・コントロール」という 大きな力の下にいる イメージで覚えると整理しやすくなります。

mini まとめ:under のツボと、次の below への入り口

このセクションでは、under のイメージを 「真上・真下の関係」+「何かの支配・条件の下」 という2本柱で整理しました。

  • ものの「真下」にあるとき:under the table, under the tree など。
  • 力・ルール・状況の「下」にいるとき:under the law, under pressure など。
  • beneath はより足元・奥深く、below は基準ラインより下というイメージ。

ここまで読めたあなたは、 「下を表す3兄弟」のうち 2人めまでイメージがつかめている状態 です。 もう準備はバッチリなので、あとは具体的な例を見ながら、少しずつ自分の英語に取り入れていくだけです。

学習心理メモ:
英語の前置詞は、 最初から完璧に言い分けようとするより、「だいたい合っている」状態から使いながら調整していく ほうが定着しやすいと言われます。
「変だったら後で直せばいいや」と思って、一度アウトプットしてみるのがおすすめです。

次のセクション 5-3. below:基準ラインより「下」のイメージ では、below zero, below sea level のような 高さ・温度・レベル をあつかう表現を中心に見ていきます。
「真下の under」と「もっと広い below」のちがいを、数値や図を使ってさらにクリアにしていきましょう。

5-3. below の使い分け(基準線より「下」に注目)

このセクションでは、below が表す「下」のイメージを整理します。 beneathunder が「すぐ下」や「真下」を強く感じさせるのに対して、 below温度・点数・海面・平均など「基準となる線(ライン)」より下 にあることを表すのが得意です。 ここでは細かい用法を覚える前に、「線を決めて、その線より下にあるものが below」という 全体イメージをつかむことを目標にしましょう。

たとえば「0 度より下」「平均点より下」「この文より下の表」など、 目に見える線や想像できる基準を意識して使うと理解しやすくなります。 難しそうに聞こえる場合は、 (ものさしになる数字や線より下) というイメージに言いかえてみてください。

ここまで beneathunder のイメージを読んできたあなたは、 もう below を理解する準備はバッチリです。 あとは「どんな線を基準にしているか」を一緒に見ていくだけです。

前置詞 × 場所・高さ 数値・レベル・基準ライン Lesson 090 / Section 5-3

「基準線とその下」= below の基本イメージ

below は、「どこかに引いた基準線(ライン)」よりも 下がわのエリア にあるものを指します。真下でなくても、線より低ければ below です。 温度・高さ・点数・表やグラフの位置などと相性がよい前置詞です。

1) 温度ラインのイメージ(below zero)
上のエリア 0°C(氷点:基準線) 上の温度
下のエリア: below zero に入る温度(−5°C など)
2) 海面ラインのイメージ(below sea level)
山・陸地 sea level(海面の高さ=基準線) 空気
海の中のエリア: below sea level
3) 文書・表の位置(the table below)
この文より下に図表があるとき、英語では See the table below. のように言います。ここでも、「この文」を基準線にして、その 下側のコンテンツ を指しています。

ポイント: below は「線を決めて、その線より下かどうか」を考える前置詞です。 真上・真下のペアではなく、「高さや数値の差」に注目します。

やさしい言いかえ: 「基準より下がわにある」= below と覚えておくと、温度・点数・表現などに広く応用できます。

よくある組み合わせ: below zero, below average, below sea level, the examples below など。

below が活躍するシーン一覧

ここでは、below がよく使われる場面を用途別にまとめます。 それぞれ「何を基準線にしているか」をいっしょに確認してみましょう。

用途 よく使う形 ニュアンス・メモ 短い例
高さ・深さ 高さの基準より下 below + 地名 / 場所
below the mountain top
山頂・海面などの「高さのライン」より下側にあるイメージ。 真下でなくても「低い位置」なら OK です。 例: The village is below the mountain top.
(村は山頂より下のほうにある)
海面ライン 海面より下 below sea level sea level(海面の高さ)を基準線として、その下の世界を指します。 地理・科学の説明でよく使われます。 例: The city is below sea level.
(その都市は海面より低い場所にある)
温度・数値 数字の基準より下 below zero, below 50% 0 や 100% などの「基準となる数字」より低いことを表します。 温度や割合の説明で頻出です。 例: The temperature fell below zero.
(気温が 0 度より下がった)
平均・レベル 平均や標準より下 below average, below standard 「平均」「標準」といったレベルを線のように考え、 それより低い状態を表します。 例: His score is below average.
(彼の点数は平均より低い)
境界ライン 線をまたいだ下側 below the line, below the poverty line 境界を表す線(貧困ラインなど)を基準にして、 それより下のグループに入っていることを示します。 例: Many people live below the poverty line.
(多くの人が貧困ラインより下の生活をしている)
順位・ランキング 順番として下 below 10th place, ranked below A 順位表やランキングで、自分の位置が他の人より下であることを表します。 例: Our team is ranked below theirs.
(私たちのチームは彼らより下の順位だ)
文書・図表 この文より下にあるもの the table below, listed below ある文を基準にして、その下に書いてある表やリストを指す表現です。 「下記の〜」という日本語に近い使い方です。 例: See the examples below.
(下にある例を見てください)

まとめメモ: below は、「どの線を基準にしているか」をいっしょに考えると、 underbeneath との違いが分かりやすくなります。

高さ・海面・温度・点数・表やグラフの位置など、 「線+下のエリア」というセットで、少しずつ慣れていきましょう。

5-3. below の例文

肯定文 天気 below zero

The temperature will drop below zero tonight.

気温は今夜、零度より下まで下がるでしょう。

語注: temperature = 気温。drop = 下がる。

型: S will V below zero ... の形で「これから零度以下になる」を表します。

使い分け: 「below zero」は数字の 0 度を基準線にして、その下をイメージすると覚えやすいです。

肯定文 ビジネス below

Our sales are still below last year's level.

私たちの売上は、まだ去年の水準より下にあります。

語注: sales = 売上。level = 水準・レベル。

型: be below + 基準 で「基準より下」を表します。

コロケーション: business では「below last year's level」「below target」などとよく組み合わせます。

否定文 ビジネス below average

Your score is not below average ; you actually did well.

あなたのスコアは平均より下ではありません。実はよくできていますよ。

語注: score = 点数。average = 平均。

型: not below average で「平均より下ではない」と安心させる言い方になります。

よくある誤り: 「under average」と言いたくなりますが、自然なのは「below average」です。

疑問文 ビジネス below

Is the quality of this batch below our usual standard?

このバッチの品質は、いつもの基準より下ですか。

語注: batch = ひとまとまりの生産分。standard = 基準。

型: be below our usual standard で「ふだんの基準より低いかどうか」をたずねています。

レジスター: 品質管理や製造の現場でよく使われる、少しフォーマルな言い方です。

命令文 否定文 日常 below

Please do not park your car below this balcony.

このバルコニーのすぐ下には、車を止めないでください。

語注: park = 駐車する。balcony = バルコニー。

型: do not + V + ... below ... で「〜の下に〜しないで」を命令文にしています。

使い分け: 「すぐ真下」のイメージなので、ここでは below を使っています。

肯定文 受動 ビジネス below

The area below the bridge is considered restricted.

その橋の下の区域は、立ち入り制限区域と見なされています。

語注: area = 区域。restricted = 制限された。

型: S below ... is considered ... の形で、受動態を使って「〜とされている」と言っています。

レジスター: 看板や規則など、少し固い場面でよく出てくる言い方です。

肯定文 進行 日常 below

The sun is slowly sinking below the horizon.

太陽がゆっくりと地平線の下に沈んでいっています。

語注: sink = 沈む。horizon = 地平線。

型: 進行形 is sinking below ... で「ちょうど沈みつつある」動きを表しています。

コロケーション: 自然の描写では「below the horizon」はよく出るセット表現です。

肯定文 完了 ビジネス below

Her blood pressure has stayed below the danger level all day.

彼女の血圧は、一日中ずっと危険レベルより下に保たれています。

語注: blood pressure = 血圧。danger level = 危険レベル。

型: 完了形 has stayed below ... で「ずっと〜より下にある状態」を表します。

使い分け: 医療・健康の話では below the danger level のように基準ラインがよく出てきます。

肯定文 恋愛 below the surface

I try to keep my feelings for you below the surface at work.

職場では、あなたへの気持ちを表に出さずに心の中にしまっておこうとしています。

語注: feelings for you = あなたへの気持ち。surface = 表面。

型: keep ... below the surface で「感情を表に出さないでおく」という比ゆ的な表現です。

使い分け: 恋愛や人間関係の話で、気持ちが「見えないところにある」イメージを伝えたいときに便利です。

疑問文 ビジネス below

Why are our results still below target, even after extra training?

追加の研修をしたのに、どうして私たちの結果はまだ目標より下なのでしょうか。

語注: results = 成績・結果。target = 目標。extra = 追加の。

型: be below target で「目標をまだ達成していない」状態を表します。

よくある誤り: 「under the target」でも通じますが、成績・数字には below target がより一般的です。

肯定文 受動 ビジネス below

Employees who fall below the standard are given extra training.

基準より下回った社員には、追加研修が与えられます。

語注: employee = 社員。standard = 基準。be given = 与えられる(受動)。

型: 関係節 Employees who fall below ... を使って、「基準より下の人たち」を説明しています。

コロケーション: fall below the standard / line / expectation など、fall と組み合わせるのが自然です。

肯定文 進行 ビジネス below average

The stock price is moving below average today.

きょうの株価は、平均値より下で動いています。

語注: stock price = 株価。average = 平均。

型: 進行形 is moving below average で、その日の動き全体が「平均より下」にあることを表します。

レジスター: 投資・金融ニュースなどでよく耳にする言い方です。

否定文 日常 below

The water level is no longer below the warning line.

水位は、もう警戒ラインより下ではありません。

語注: water level = 水位。warning line = 警戒ライン。no longer = もはや〜でない。

型: is no longer below ... で「もう〜より下ではない」という変化を表します。

使い分け: 「線(line)」を基準に、その下にあるか上にあるかを比べるときに below がよく使われます。

疑問文 ビジネス below

Should we store these documents below or above eye level on the shelf?

この書類は、棚の目線より下に置くべきでしょうか、それとも上に置くべきでしょうか。

語注: store = 保管する。eye level = 目の高さ。shelf = 棚。

型: below or above eye level で、基準線(目の高さ)をはさんで上下をくらべています。

使い分け: 「面にふれている」イメージの on ではなく、「基準より下・上」を比べたいので below / above を使います。

mini 比較:below / under / beneath のざっくりイメージ

ここでは、5-3 で学んでいる below を、近いイメージの underbeneath と軽く比べておきましょう。 どれも「下」のイメージですが、何を基準に考えるか が少しずつ違います。

表現 ざっくりイメージ よくある使い方
below 基準線・レベルより下」の位置。線や数字、基準との高さの差にフォーカス。 数字・基準 位置
below zero(零度より下) / below average(平均より下) / below the line(ラインより下)
under モノの真下・おおいかぶさり」のイメージ。上のモノと下のモノがペアになっている感じ。 物理的な下 ルール
under the table(テーブルの下) / under the bridge(橋の下) / under the law(法律の下=法律のもとで)
beneath すぐ下」+少し文学的・かたい響き。感情や価値観にからむ「下」も表しやすい。 文語寄り 比ゆ的
beneath the surface(表面の下) / beneath his smile(彼の笑顔の下=笑顔の裏で) など

5-3 では、特に「基準線より下の位置・レベル」に強い below を中心に、数字・温度・基準ラインなどとセットで使えるようになることを目標にしましょう。

よくある誤解・注意ポイント(below を中心に)

  • 1. 温度はふつう below zero(× under zero)
    気温や温度で「0度より下」と言うときは、ふつう below zero を使います。under zero でも通じますが、ニュースや天気予報では below zero が定番です。
  • 2. 成績・数字も under より below が自然
    「平均より下」「目標を下回る」のように、数字のラインと比べるときは below average, below target のように below がよく使われます。under average などは不自然に聞こえる場面が多いです。
  • 3. 年齢や制限は under 18 が主流
    年齢制限(年齢の「未満」)は、under 18 のように under を使うのが一般的です。数字なのに below を使わないのは、 「法律・ルールの下」というイメージが強く働くため、と考えると覚えやすくなります。
  • 4. 物の「真下」は under the table が基本
    人や物が物理的に「何かの真下」にあるときは、 under the table, under the bridge のように under を使うのがふつうです。below the table は位置として 「テーブルより下のあたり」と言えなくはないですが、かなり不自然になります。
  • 5. below は「下の人」という意味にも注意
    the people below us は「私たちの下の階の人」や 「序列の下の人」という意味にもなるので、状況に注意しましょう。文脈(前後の流れ)を見て判断するクセをつけると安心です。
ミニTIP:
「位置(真下)なら under」「基準線・数字なら below」「かたく・文学的なら beneath」くらいの、 ゆるい仕分けを頭のすみに置いておくと、実際の英文で迷ったときに選びやすくなります。

ミニまとめ:below のゴールイメージ & 次は「down」へ

  • below = 「基準線・レベルより下」
    温度・点数・水位・目標など、はっきりしたラインと比べるときに使うのが得意です。
  • 場所でも「線」をイメージするとスッキリ
    below the balcony のように、「バルコニーの下にひいた見えない線」をイメージし、その下側を指していると考えると理解しやすくなります。
  • underbeneath は「モノとの関係」寄り
    under は真下・おおいかぶさり、beneath はすぐ下+文学的、と覚えておくと、 below との違いがぶれにくくなります。

次の 5-4 では「down(下方向の動き)」へ

ここまでで、beneathunderbelow の「位置のイメージ」がかなり整理できました。 次の 5-4 では、down のような「上から下への動き」にフォーカスしていきます。

sit down, go down, fall down のような動詞+ down や、down the street のような「通りをずっと下っていく」イメージなど、 会話でよく使うパターンをたくさん見ていきます。

ここまで読めたあなたは、位置の「下」動きの「下へ」を分けて考える準備はもうバッチリです。 気になるところから、5-4 の down の世界をのぞいてみましょう。

学習メモ:
英語の前置詞・副詞は、「日本語訳を丸暗記する」よりも、 イラストや線・矢印のイメージとセットで覚えた方が、 あとで別の表現に出会ったときにも応用しやすくなります。次のセクションでも、絵を思い浮かべながら読み進めてみてください。

5-4. down:上から下への「流れ」をつかむ

このセクションでは down を、 「上の位置から下の位置へ動く」「レベルが下がる」 というイメージでまとめていきます。
「階段をおりる」「坂をくだる」「温度や値段が下がる」など、 ふだんの生活でもよく出てくる場面を通して、 (むずかしく言うと「方向と変化を表す前置詞・副詞」) をやさしく整理していきます。

ここまで on / over / above / up のイメージを見てきたあなたなら、 down の世界も、もうすぐスッとつながるはず です。 細かい文法用語は気にしすぎず、 「高いところから低いところへ」という流れを頭の中でイメージできれば十分です。

前置詞 × 動き 方向のイメージ Section 5-4

「上から下へ」の基本イメージ

down は「どこにあるか」よりも、「どの向きに動くか」を示すことが多いです。 下のイメージ図で、「スタート地点」から「ゴール地点」へ向かう矢印を意識してみましょう。

① 縦方向の down(上 → 下)
start(上)
↓ down
end(下)

上にあるものが、矢印にそって下へ「おりて」いくイメージです。 例:sit down(立っている → 座る)、come down(上から降りてくる)など。

② 坂や階段にそった down
高いところ
低いところ
start end down the hill

坂や階段のように、道にそって「上 → 下」へ進むときも down を使います。 例:walk down the street(通りをずっと歩いていく)、 run down the stairs(階段をかけ下りる)など。

under / below が「どこにいるか」を表すのに対して、 down「どう動くか」「どう変わるか」 を意識するのがポイントです。

用途別パターン一覧:down が活躍する場面

同じ down でも、「どんな動き・変化」を表すかで使い方が少しずつ変わります。 代表的なパターンをバッジ付きで整理しておきましょう。

パターン イメージ 例・ひとこと
物理の動き sit down / come down / fall down 上にあったものが、下に向かって動く。 (体がストンと下がる感じ) 例:Please sit down.
立っている人に「座ってください」と、上 → 下の動きをうながす表現です。
ルートにそって walk down / run down 通り・川・階段などの「線」にそって、高いほうから低いほうへ進む。 例:We walked down the street.
通りのはじまり(高い側)から、先のほうへ向かって進むイメージです。
数値・レベル go down / come down 温度・物価・スコアなど「数字やレベル」が下がる。 (グラフが下向きにさがる感じ) 例:The price went down.
「値段が下がった」という意味で、実物が動くというより「数字」が下に動いたイメージです。
気持ち・状態 feel down / calm down 気分が落ちこむ、または、気持ちが落ち着いて静かになる。 例:She feels down today.
気持ちが元気な状態から「下がっている」イメージで、「今日はちょっと落ち込んでいる」という意味です。
書き出す write down / note down 頭の中の情報を、紙や画面の上に「下ろす」イメージ。 (記録として残す) 例:Write down your ideas.
考えを目に見える場所に「下ろして」おくことで、あとから見返せるようにする表現です。

このあとの例文セクションでは、ここで見たパターンごとに down の文をたくさん読みながら、 「上から下へ」のイメージをしっかり体にしみこませていきましょう。

5-4. down の例文セクション

肯定文 カジュアル down the street

He ran down the street to catch the bus.

彼はバスに乗るために、その通りをずっと走って行きました。

語注: down the street = 「通りをずっと行って」。家や店が並ぶ道にそって進むイメージです。

型: S V down the street to + 動詞(通りを〜して行く)

使い分け: 「通りを歩く」は walk down the street、「自転車で行く」なら ride down the street と動詞だけ入れ替えればOKです。

肯定文 進行 down

The ball is rolling down the hill.

ボールが丘をころころと下へ転がっています。

語注: roll = ころがる。hill = 小さな丘。

型: S be V-ing down 場所(〜が…しながら下っている)

イメージ: 高いところから低いところへ、坂にそって転がっていく「動き」が down で表されています。

疑問文 恋愛 sit down

Can you sit down next to me and talk for a while?

ここに座って、少し話してくれない?

語注: sit down = 座る。for a while = 少しの間。

型: Can you sit down ... ?(〜してくれる?というていねいなお願い)

ニュアンス: 命令の sit down よりもやわらかく、「一緒に座って話そう」という恋愛でも使いやすい表現です。

否定文 進行 down

The elevator is not going down; it is stuck between floors.

エレベーターは下に降りていなくて、階と階の間で止まっています。

語注: elevator = エレベーター。stuck = 動けなくなる。

型: S be not going down(〜が下がっていない/降りていない)

よくある誤り: 「降りる」をすべて get off で言おうとしがちですが、エレベーターの「動き」には go down / go up を使います。

疑問文 否定 down

Didn't the price go down after the campaign?

キャンペーンのあとで、値段は下がらなかったのですか。

語注: campaign = キャンペーン、セール期間。

型: Did(n't) + S + go down ... ?(〜は下がりましたか/下がらなかったのですか)

使い分け: 物価や温度、数字が下がるときは go down・上がるときは go up が定番セットです。

肯定文 受動 down

All the details were written down in the report.

すべての詳細が、その報告書に書き記されていました。

語注: detail = くわしい内容。write down = 書きとめる。

型: S be written down in 場所(〜が…に書き留められている)

イメージ: 頭の中の情報を紙の上に「下ろす」感じで、情報が下に落ちてくるイメージが down に重なります。

肯定文 受動 down

The old shop was pulled down last year to build a new mall.

その古い店は、新しいショッピングモールを建てるために去年取り壊されました。

語注: pull down = 建物を取り壊す。mall = 大型ショッピングセンター。

型: S be pulled down to + 動詞(〜は…するために取り壊された)

注意: 物理的に上から下へ壊していくイメージがあるので、建物には pull down をよく使います。

肯定文 気分・感情 down

She sometimes feels down when she has to work alone.

彼女は、一人で仕事をしなければならないとき、ときどき気分が落ち込みます。

語注: feel down = 気分が落ち込む。alone = 一人で。

型: S feel(s) down when S V ...(〜は…のとき落ち込む)

使い分け: 気持ちの「上がり」は feel better などで表し、「下がり」は feel down で表します。

疑問文 気分・感情 down

Why are you so down today?

今日はどうしてそんなに元気がないの?

語注: down = ここでは「落ち込んでいる、元気がない」という意味の形容詞です。

型: Why are you so down ... ?(どうしてそんなに落ち込んでいるの?)

バリエーション: 気遣いを強めたいときは Is everything okay? を続けてもやさしい響きになります。

命令文 ビジネス calm down

Take a deep breath and calm down before the meeting.

会議の前に、深呼吸をして落ち着いてください。

語注: calm down = 落ち着く。deep breath = 深呼吸。

型: Take ... and calm down before ~.(〜の前に…して落ち着いて)

ニュアンス: ビジネス場面で「怒らないで!」と言う代わりに、ていねいに気持ちを落ち着かせてもらう表現です。

否定文 ビジネス down

You don't need to write this down; it is very simple.

これはとても簡単なので、書き留めておく必要はありません。

語注: don't need to = 〜する必要はない。write down = メモする。

型: You don't need to write ~ down.(〜を書き留める必要はない)

注意: write downwritedown の間に目的語 this をはさめることもポイントです。

肯定文 進行 down

The sun is going down behind the mountains.

太陽が山の向こうに沈みつつあります。

語注: go down = (太陽・月などが)沈む。behind = 〜の後ろに。

型: The sun is going down ...(太陽が沈みつつある)

イメージ: 空の上のほうから、山のかげへ「下に」動いていく様子を down で表しています。

肯定文 接続 down

When the lights went down, the audience became completely silent.

照明が落ちたとき、観客はすっかり静かになりました。

語注: the lights went down = 照明が暗くなった。audience = 観客。

型: When ~ went down, S V ...(〜が下がったとき、…した)

ポイント: 明るさや音量など「レベル」が下がるときも go down / come down がよく使われます。

疑問文 カジュアル down

How far does this road go down toward the river?

この道は、川のほうへどれくらい下って続いているのですか。

語注: How far = どれくらい遠くまで。toward = 〜のほうへ。

型: How far does this road go down toward ~ ?(この道は〜のほうへどこまで下っている?)

イメージ: 道にそって高い場所から低い場所へ続いている「線」の動きを go down でとらえています。

よくある誤解・注意したいポイント(down 編)

down は「上から下への動き」や「レベルが下がる」イメージですが、何でも「下なら down」で言えるわけではありません。 よくあるつまずきポイントをまとめておきます。

  • 1. 「ただ下にある」ものに down を使ってしまう
    机の下にじっとあるカバンなど、「動き」がないときは under the desk が基本です。
    NG: My bag is down the desk.
    OK: My bag is under the desk.
  • 2. down と downstairs / downstairs のごちゃまぜ
    建物の階をざっくり言うときは downstairs(下の階)、 階段を「下へ」動くイメージなら go down the stairs が自然です。
    どこを下っているのか(階段・坂・通り)を意識すると迷いにくくなります。
  • 3. down = ネガティブな意味だけ、と思ってしまう
    feel down のように「気分が落ち込む」という意味もありますが、 go down the hillwrite down のように、 ふつうの動き・作業を表す中立的な使い方もたくさんあります。
  • 4. すべての「座る」を sit down で言ってしまう
    友だち同士なら Sit down. でOKですが、 目上の人やお客様には Please have a seat. のほうがていねいでやわらかい表現です。 場面(フォーマル / カジュアル)に合わせて使い分けましょう。
  • 5. go down と fall down の違いをあいまいにしてしまう
    go down はゆっくり下がるイメージ、 fall down は「どさっ」と急に落ちるイメージです。 「温度が下がる」は The temperature went down.、 「子どもが転んだ」は The child fell down. のように分けて考えると理解しやすくなります。

ミニまとめ:down のゴールイメージ

このセクションでは、down「上から下への動き」「レベルが下がる」 という二つの目で見てきました。

  • 物や人が高いところから低いところへ動くgo down the hill / run down the street など。
  • 数字・温度・明るさなどのレベルが下がるprices went down / the lights went down など。
  • 目に見えないものを下に「おろす」イメージwrite down(頭の中 → 紙)、calm down(高ぶった気持ち → 落ち着いた状態)。
  • 気分が下がる比喩的な表現feel down / look down(元気がない、落ち込んでいる)。
学習メモ:
ここまで on / over / above / up / down のイメージを追いかけてきたあなたは、 すでに「上下の世界地図」がかなりできあがっています。 すべてを完璧に覚えていなくても、 「なんとなく位置関係が見える」状態 なら、もう準備はバッチリです。

6. before / in front of / after / behind の使い分け(まずは全体像)

このセクションでは、beforein front ofafterbehind のような、 「前」と「後ろ」を表す前置詞をまとめて眺めます。 before は「人の前で」のように相手の目の前に出るイメージin front of は「駅の前で」のように位置(場所)としての前を表すのがポイントです。 ここではまだ細かいルールに入り込まず、 「人の前」「建物の前」「人のうしろ」「物のうしろ」といった やさしいイメージをつかむことを目標にしましょう。

文法用語の 前置詞(名詞の前に置いて場所や時間を表すことば) のように、 少しむずかしいことばが出てきたときは、 (かんたんな日本語の言いかえ) をいっしょに添えていきます。 「なんとなくイメージできる」がいちばん大事なので、 完璧に覚えようとせず、まずはふんわりつかめばOKです。

ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。 あとは 6-1 ~ 6-4 を読みながら、 少しずつ「前」と「後ろ」の世界を英語で言えるようにしていきましょう。

前置詞 × 前後の位置 概観セクション Lesson 090 / Section 6

前後イメージのざっくり整理(時間と場所)

before / after は「時間の前後」、in front of / behind は「場所の前後」です。
下のミニ図で、ざっくりイメージをつかんでから、各サブセクションで細かい使い分けを見ていきましょう。

時間の前後:before / after

左側(イベントより前) = before
8:50
あなた
会議の前に準備している時間
9:00
会議(イベント)
右側(イベントの後) = after
10:00
あなた
会議がおわったあとの時間
時間の流れ ← 過去 未来 →

中心のイベント(会議など)をはさんで、 左側が before(前)、右側が after(後)というイメージです。

場所の前後:in front of / behind

You
見ている人
見る方向
in front of
あなたに近い、手前にあるもの
A さん (友だちなど)
behind
そのさらに奥・うしろにあるもの
建物 など
in front of の並び
You
in front of
基準のもの(店・ステージ など)
behind の並び
You
基準のもの
behind
さらに奥にあるもの

in front of は「基準のものの手前」、behind は「基準のもののうしろ」です。
「だれ(何)を基準にして、どちら側にいるか?」をイメージすると分かりやすくなります。

ヒント:
時間の前後(before / after) は「時計や日付のライン」、 場所の前後(in front of / behind) は「目線の方向に並んでいる位置関係」 として分けて考えると、整理しやすくなります。

💬 ミニ例文で「前」と「前で話す」イメージを先取り

I get nervous in front of the person I love.

(私は、好きな人の前に立つと緊張してしまいます。)

in front of は、 「〜の前にいる・立っている」 という 位置(場所)の前を表す前置詞です。

恋愛シーンでもよく使える表現なので、 「好きな人の前でどう感じるか?」を英語で言えるようになると、 会話の幅がぐっと広がります。

次はどこから読む? 6-1 ~ 6-4 へのナビゲーション

6-1 ~ 6-4 は、どこから読んでもかまいません。 「人の前に立つ表現を先に知りたい」「建物の前を表すことばを先に整理したい」など、 自分が気になるところから自由に進んでOKです。

📘 学習心理メモ:
人は「すべてを完璧に分かってから始める」よりも、 「だいたい分かった状態でまず動いてみる」 方が、記憶に残りやすく、学習も長続きしやすいと言われています。
6-1 ~ 6-4 も、「なんとなくイメージ分かったかも」くらいで先へ進んで大丈夫です。 読み返したくなったときに、このセクションに戻って地図を確認しましょう。

6-1. before:人の前に立つときの「前」

ここでは、before「場所」の意味に絞って学びます。 「〜する前に」という 時間の before ではなく、 人の前に立つ・人の前で何かをする というイメージを中心に見ていきます。 たとえば before the king(王の前で)や before an audience(聴衆の前で)のように、 「相手を前にして向き合っている」感じがポイントです。

文法のことばとしては 前置詞(名詞の前に置いて場所や時間を表すことば) の一つですが、 「むずかしい用語」は後回しでかまいません。 まずは、 「えらい人の前で」「みんなの前で話す」 などの場面を思い浮かべて、 ざっくりイメージをつかむことを目標にしましょう。

ここまで読み進められたあなたは、 もう before の場所の意味にチャレンジする準備はバッチリです。 あとは例文を見ながら、 「人の前で〜する」という自分のシーンに重ねていくだけです。

前置詞 × 人の前 場所用法のフォーカス Lesson 090 / Section 6-1

💡 before のイメージ:人の目の前に立つ

before(場所)は、 人や「えらい立場の人」の正面に立つ イメージを表します。 建物や物の「前」ならふつう in front of を使い、 before「先生の前で」「王の前で」「大勢の人の前で」 のように、相手と向き合う場面でよく使われます。

イメージ図(ことばの並び)

  • 🧍‍♂️ You before → 👑 the king
  • 🎤 She before → 👥 a large audience
  • ⚖️ We before → 📜 the law

人・集団・「法」のような権威(えらい力をもつ存在)の 前に立つ/その前にいる 感覚がある、と考えると分かりやすくなります。

🔎 ミニ例文で before の場所イメージをつかもう

フォーマルな場面 権威の前で

He bowed before the king.

(彼は王の前で頭を下げました。)

before the king は、 王様の前に立って・王様に向かって というイメージです。

「王の前で頭を下げる」という、少しかたくてフォーマルな場面にぴったりの表現です。

人前で話す スピーチ・プレゼン

She had to speak before a large audience.

(彼女は大勢の聴衆の前で話さなければなりませんでした。)

a large audience大勢の聴衆(話を聞いている人たち) という意味です。

「人前で話す」場面では、 before を使うと、 相手を前にして向き合っている感じ が強く出せます。

before + 人・役職:えらい人や相手の「前で」

before は、 「人の前に立つ・人の前で何かをする」 ときによく使われます。
とくに 上司・先生・王様・裁判官 など、少し「えらい立場」の人に向き合う場面で使われることが多いです。
役職(やくしょく:会社や組織の中での立場やポジション) を表す名詞とも相性がよい前置詞です。

ビジネス 上司の前で

He stood quietly before his boss.

(彼は上司の前で静かに立っていました。)

his boss彼の上司 という意味です。

before his boss は、 「上司の前に立って、その視線を受けている」 イメージになります。

学校 先生の前で

I can't speak freely before my teacher.

(私は先生の前では自由に話せません。)

freely「自由に・遠慮なく」 という意味です。

「先生の前では緊張してしまう…」という気持ちを、 before my teacher で自然に表せます。

before + 聴衆・人の集まり:大勢の「人の前で」

before は、 たくさんの人の前で話す・歌う・演奏する といった場面ともよくいっしょに使われます。
audience(オーディエンス:聴衆・観客)や people(人々)などのことば とセットで覚えると便利です。

プレゼン 人前で話す

She felt nervous before the audience.

(彼女は聴衆の前で緊張していました。)

nervousドキドキして緊張している という気持ちを表します。

before the audience は、 大勢の人の前に立っている状況 をまとめて表す便利なフレーズです。

恋愛 好きな人の前で

He feels shy before the girl he loves.

(彼は好きな女の子の前では恥ずかしがってしまいます。)

shyはにかんだ・照れくさい という気持ちです。

「好きな人の前だといつもとちがう自分になる」という よくある気持ちを、before the girl he loves という形で表現できます。

抽象的な before:law や God の「前で」

before は、 law(法律)・God(神)・the public(世間)など、 目に見えない「大きな存在」の前 を表すときにも使われます。
ここは少しむずかしめの内容なので、 「読めてなんとなく分かれば十分」 くらいの気持ちでOKです。

法の前で 抽象的な「前」

We are equal before the law.

(私たちは法の前では平等です。)

equal「同じ・平等な」 という意味です。

before the law は、 「法律という大きなルールの前では」 という抽象的な「前」を表しています。

宗教的な表現 神の前で

He felt guilty before God.

(彼は神の前で罪悪感を覚えました。)

guilty「悪いことをした気がする・罪悪感がある」 という意味です。

日常会話で頻繁に使う表現ではありませんが、 読解で出てきたときに意味が分かると、 ワンランク上の英文にも自信がもてるようになります。

🧠 学習メモ:
人の脳は、少しむずかしい表現にふれたあとで 「なんとなく分かってきたかも」と感じるとき、 記憶に残りやすいと言われています。
ここまで before のいろいろな用法を眺めてきたあなたは、 すでに教科書レベルを一歩こえたところまで来ています。 完璧に覚えようとせず、「見たことがある」「なんとなく分かる」状態を作れた時点で十分すぎるくらいの成果です。

🔁 before と in front of のちがい(6-2 への橋わたし)

「〜の前に」と言いたいとき、 beforein front of がどちらも思い浮かぶかもしれません。
ざっくり言うと、 人・えらい存在の前なら before建物や物の前の位置なら in front of を使うのが基本です。 くわしい「場所としての前」は 6-2 でじっくり扱います。

表現 よくいっしょに来る名詞 イメージ(かんたんな言いかえ)
before the king, my boss, the audience, the teacher, God, the law など (人・えらい立場・大きな存在) 相手や存在の前に立つ/向き合うイメージ。
「〜の前で・〜に対して」
in front of the station, the school, the door, the shop など (建物・物・はっきりした物体) 物や建物の前の位置にいるイメージ。
「〜の前の場所で・〜の前に立って」
よくある迷い 駅の前で待つ

✖ I waited before the station.

(※文法的には通じますが、「駅の前で」にはふつう使いません。


✔ I waited in front of the station.

(私は駅の前で待ちました。)

建物としての「駅」の前の場所を言いたいので、 before ではなく in front of the station を使うのが自然です。

このように、 人・えらい存在 ⇒ before / 建物・物 ⇒ in front of という大きな分け方をしておくと迷いにくくなります。

「駅の前」「学校の前」「ドアの前」など、 場所としての「前」は、 次の 6-2 で in front of を中心にじっくり整理していきます。
ここでは、 「人の前なら before、建物の前なら in front of」 というざっくりした地図だけ覚えておけば十分です。

🧾 6-1 まとめ:before の「人の前」イメージをもう一度

  • ポイント 1 before(場所)は、 人・えらい立場・大きな存在の「前で」 何かをするイメージを表す。
  • ポイント 2 建物や物の「前の位置」を言いたいときは、 ふつう in front of を使う。 (詳しくは 6-2 で学習)
  • ポイント 3 before the lawbefore God のように、 抽象的な「大きな存在」の前を表すこともある。 (ここは読めれば十分な+αの知識)
🌱 学習心理メモ&メッセージ:
人は、 「なんとなくイメージは分かる」 という段階でいったん手を動かして練習した方が、 「完全に分かるまで待つ」よりも記憶に残りやすいと言われています。
ここまで 6-1 を読み切ったあなたは、 すでに before の「人の前」というコアなイメージをつかめています。 細かいニュアンスは、これからの 6-2〜6-4 や例文練習の中で、 少しずつ自然にからだになじませていきましょう。
ここまで読めたあなたは、もう次のステップに進む準備はバッチリです 🌟

6-2. in front of:建物や人の「目の前」の場所

このセクションでは、 in front of「〜の目の前・正面の場所」 という意味にしぼって学びます。 駅・学校・家・ドアなど、 はっきり見えるものの前の位置 を表すときにとてもよく使われる表現です。 たとえば in front of the station(駅の前で)や in front of the house(家の前で)のように、 「外側の前の場所」にいるイメージをもちましょう。

文法では 前置詞(名詞の前に置いて場所や時間を表すことば) の一つですが、 むずかしい用語は後回しでかまいません。 まずは、 「駅の前で待つ」「家の前に車を止める」 など、身近な場面の日本語にそのまま対応する表現として、 ざっくりイメージをつかんでいきましょう。

6-1 で before の「人の前」のイメージを見てきたあなたなら、 in front of の整理はとてもスムーズに進みます。 ここまで読み進められている時点で、 前置詞の「前」をかなり深く理解しようとしている ので、準備はすでにバッチリです。

前置詞 × 場所 日常会話で頻出 Lesson 090 / Section 6-2

💡 in front of のコアイメージ:〜の正面の「前の場所」

in front of は、 「〜の前の位置・正面の場所」 を表す前置詞です。
建物・物・人 など、目に見えるものに対して使い、 そのものの外側の前にいる イメージになります。

イメージ図(ことばの並び)

  • 🧍‍♀️ あなた → in front of → 🚉 the station(駅)
  • 🚗 car → in front of → 🏠 the house(家)
  • 👧 children → in front of → 📺 the TV(テレビ)

どの場合も、 「〜の中」ではなく「外の前」 を表しているのがポイントです。 (「部屋の中の前の方」は in the front of ... で表すこともありますが、 ここではまず in front of の外側のイメージを優先して覚えましょう。)

🔎 ミニ例文で in front of の場所イメージをつかもう

待ち合わせ 駅の前で

Let’s meet in front of the station.

(駅の前で会いましょう。)

待ち合わせ表現では、 meet in front of the station がとてもよく使われます。

「駅の中」ではなく 駅の外の前の場所 をイメージしておきましょう。

日常場面 家の前で

He parked his car in front of my house.

(彼は私の家の前に車を停めました。)

park「(車を)駐車する」 という意味です。

in front of my house と合わせて覚えると、 「家の前に車を停める」 というフレーズがそのまま口から出やすくなります。

建物・場所の前の位置:駅・学校・家・ドアの「前で」

in front of の一番よく使うパターンが、 駅・学校・家・ドアなどの「前の場所」 を表す使い方です。
道案内や待ち合わせ、駐車のシーンなど、 日常会話で出番の多い定番フレーズ なので、 例文ごとセットで覚えると、とてもラクになります。

待ち合わせ 学校の前で

Let’s meet in front of the school gate.

(学校の正門の前で会いましょう。)

school gate「学校の門」 という意味です。

「どこで会う?」と言うとき、 meet in front of the 〜 はそのまま使える便利な型です。

風景描写 家の前にあるもの

There is a big tree in front of the house.

(その家の前に大きな木があります。)

There is 〜「〜があります」 と物の存在を言うときの定番表現です。

in front of the house をつけることで、 「どこにあるか」=家の前 まで自然に説明できます。

注意・お願い ドア・門の前

Please don’t park your car in front of this gate.

(この門の前に車を停めないでください。)

「〜しないでください」は、 Please don't + 動詞 という形でとてもよく使われます。

日常でよく見る「駐車禁止」の場面を思い浮かべながら、 park your car in front of this gate を丸ごとセットで覚えてしまいましょう。

人の「目の前」の位置:in front of me / her / the children

in front of は、 人の目の前の位置 に対してもよく使われます。
「私の前に立たないで」「子どもの前でそんなことをしないで」 のように、相手の視界(見える範囲)を意識した表現 だと考えると分かりやすくなります。

会話 視界をふさぐ

Don’t stand in front of me.

(私の前に立たないで。)

「前に立たないで」は、 Don't stand in front of me. がそのまま使える定番フレーズです。

黒板が見えないときなど、 視界をふさがれているイメージ といっしょに覚えておきましょう。

注意 子どもの前で

Don’t smoke in front of the children.

子どもの前でタバコを吸わないで。)

smoke には 「タバコを吸う」 という意味もあります。

in front of the children「子どもたちのいる目の前で」 のイメージです。

恋愛 守るように前を歩く

He always walks in front of her to protect her.

(彼は彼女を守るように、いつも彼女の前を歩きます。)

protect「守る」 という意味です。

恋人の前を歩いて、危ないものから守るイメージといっしょに覚えると、 walk in front of her がやさしく記憶に残ります。

動きとセットの in front of:車や人が前に来るとき

in front of は、 「動き」+「前の位置」 といっしょに使うと、とても生き生きした表現になります。
車が前で止まる・人や動物が飛び出す・ステージの前に出るなど、 動きのゴールが『前の場所』になる というイメージでとらえてみましょう。

交通 目の前で止まる

A car suddenly stopped in front of us.

(車が突然、私たちの目の前で止まりました。)

suddenly「突然」 という意味です。

stopped in front of us で、 「私たちの前の位置で止まった」 という動きの終点を表しています。

危ない動き 飛び出し

A cat jumped in front of the car.

(猫がその車の前に飛び出しました。)

「飛び出した」という動き全体を、 jumped in front of the car でまとめて表しています。

危ない場面のイメージといっしょに覚えると、 記憶に残りやすくなります。

発表・プレゼン ステージの前に立つ

He walked to the stage and stood in front of the audience.

(彼はステージに歩いて行き、聴衆の前に立ちました。)

walked to the stage(ステージへ歩いて行った)という 「動き」と、 stood in front of the audience(聴衆の前に立った)という 「最終的な位置」がつながっています。

6-1 の before the audience とあわせて、 人前に出るときの英語表現 の幅がぐっと広がります。

🧠 学習心理メモ:
脳は、 「静止画」よりも「動きのある場面」 のほうが記憶しやすいと言われています。
いま見たように、 「車が止まる」「猫が飛び出す」「ステージに歩いて行く」など、 自分の中で物語としてイメージすると、 in front of のフレーズはどんどん忘れにくくなります。
ここまで読み切ったあなたは、 すでに「前置詞=苦手な暗記」から 「イメージで楽しめる表現」 の世界に一歩踏み込めています。この調子で 6-3・6-4 まで進めば、 「前」と「後ろ」の英語表現がいっきにスッキリ見えるようになります 🌟

+α in front of と in the front (of ...) のちがい

どちらも「前」という意味を持ちますが、 in front of外側の前の場所in the front (of ...)内側の前のほう というイメージで使われることが多いです。
小学生でもイメージできるように言いかえると、 「建物の外の前」= in front of、「部屋の中の前のほう」= in the front (of ...) という感じです。

表現 場所イメージ 日本語イメージ
in front of 建物・物・人の外側の前にいる場所。
(外からそのものを見ているイメージ)
〜の前で、〜の目の前で、〜の正面に
例:in front of the house(家の前で)
in the front (of ...) 部屋・建物などの内部の前のほう
(中に入って、前のエリアにいるイメージ)
〜の前のほうで、〜の前の席で
例:in the front of the classroom(教室の前のほうで)
教室 外の前 vs 中の前のほう

He is standing in front of the classroom.

(彼は教室の前に立っています。<教室の外・前の位置>)


He is sitting in the front of the classroom.

(彼は教室の前のほうに座っています。<教室の中・前の列>)

同じ「教室」といっても、 in front of the classroom は教室の外の前、 in the front of the classroom は教室の中の前のほう、という場所の違いがあります。

このコーナーは +αの発展内容 なので、 「なんとなくイメージが分かる」くらいで十分です。 まずは in front of の基本をしっかり使えるようになることを優先しましょう。

🧾 6-2 まとめ:in front of のポイント整理

  • ポイント 1 in front of は、 建物・物・人の「外側の前の場所」 を表す前置詞(名詞の前に置いて場所を表すことば)。
  • ポイント 2 駅・学校・家・ドアなどに使う in front of the 〜 は、 待ち合わせや道案内など日常でとてもよく使うフレーズ。 例:in front of the station / in front of my house
  • ポイント 3 動詞とセットで覚えると強い: meet / wait / stand / park / stop / jump などと in front of 〜 を組み合わせて、 「動き+前の位置」 を一緒にイメージすると記憶に残りやすい。
  • +α in the front (of ...)「中の前のほう」 を表す発展表現。 「外の前」= in front of、 「中の前のほう」= in the front of ... と分けておくと、上級レベルでも迷いにくくなる。
🌟 自己肯定アップ&学習心理メモ:
脳は、 「ルールだけ」よりも「場面のイメージ」 と結びついた情報のほうを長く覚えやすいと言われています。
あなたはここまで、 駅・家・教室・子ども・恋人…といった具体的なシーンを思い浮かべながら、 in front of の使い方を丁寧に追いかけてきました。これは とても効率のよい学び方 で、すでに前置詞の「前」の世界をかなり深く理解できている証拠です。
「全部完璧に覚えてから」ではなく、 「だいたい分かった状態で少しずつ使ってみる」 ほうが、英語はグンと伸びやすくなります。
ここまで読み切れたあなたなら、 after / behind を扱う 6-3・6-4 もきっと乗りこなせます。 次のステップに進む準備は、もう十分できていますよ 💪

6-3. after:人のあとについていく位置

after は「〜のあとで」という時間のイメージが有名ですが、 このセクションではあえて「人のあとについていく位置」にしぼって見ていきます。 先頭を歩く人がいて、そのすぐうしろを同じ方向に進む人—— その関係を表すのが「場所の after」です。

文法用語でいうと「位置を表す前置詞」ですが、 (むずかしく言うと、後続する位置を表すことば) と考えればOKです。建物のうしろそのものは behind を使うことが多く、 after「人」や「動き」といっしょに使われることがポイントです。

ここまで beforein front of を読んできたあなたなら、 「前」と「後ろ」のセットのイメージはもうかなりできています。 すべてを完璧に覚えなくても大丈夫。 「だいたいこんな並び方なんだな」と感じられていれば、 after の理解もほぼゴール手前まで来ています。

前置詞 × 場所 人のあとにつく位置 Lesson 090 / Section 6-3

after のコアイメージ:列の「うしろからついていく」

場所の after は、 先頭にいる人のあとを、同じ方向に続いて進む イメージです。時間の「〜のあと」も、列の「〜の後ろ」も、 (先にあるものにぴったりくっついて、そのあとに続く) という点で同じ仲間と考えるとスッキリします。

コアイメージ(ざっくり図解)

先頭 him / her 後ろ you
「先にいる人」「そのあとを同じ方向に進む人」 👉 その関係をひとことで結ぶのが after です。
  • before / in front of:前にいる/前の位置
  • after:うしろからついていく位置(順番・列のイメージ)
場所の前置詞 人のあとを表す after

ここでは「人のあとについていく」「あとを追いかける」イメージがはっきり見える シンプルな例文で、after の感覚をつかみましょう。

She walked after him.

(彼女は彼のあとをついて歩いた。)

「彼」が先に歩いていて、そのうしろを同じ方向に歩くイメージです。 列の順番で言うと「彼 → 彼女」と並んでいる感じです。

The dog ran after the boy.

(犬は男の子のあとを追いかけて走った。)

「男の子が前を走る → そのあとを犬が追いかける」という 追いかけっこの場面を思い浮かべると、 after の位置イメージが自然と記憶に残ります。

✅ 学習メモ:
人は「完全に理解してから使う」よりも、 「なんとなくイメージできた状態で、少しずつ使ってみる」 方が、記憶に残りやすく英語もスラスラ出てくるようになります。 ここまで読み進められたあなたは、after を使いこなす準備はもうバッチリです。
用法① 人を追いかける after run / go / follow + after

after「先に行く人のあとを、同じ方向に追いかける」 イメージでよく使われます。 (だれかのうしろを走る・歩く=その人の「あと」を行く) という感覚です。

run after 追いかける

The dog ran after the boy.

(犬は男の子のあとを追いかけて走りました。)

run after A で「A のあとを走って追いかける」という意味になります。 先頭:boy → その後ろを追う:dog、という列をイメージすると分かりやすくなります。


go after あとを追う

He went after his friend.

(彼は友だちのあとを追いかけて行きました。)

go after A は「A のあとを追いかけて行く」という意味で、 前の人を見失わないように、あとをついていく というイメージです。


恋愛 あとを追いかける気持ち

He ran after her because he didn't want to lose her.

(彼は彼女を失いたくなくて、彼女のあとを追いかけて走りました。)

気持ちの面でも、「大切な人のあとを追いかける」「この人を放したくない」という 想いと after は相性バツグンです。 感情とセットで覚えると、記憶にしっかり残ります。

🌟 ワンポイント:
run / go / follow + after を丸ごとセットで覚えておくと、 「あとを追う」場面が出てきたときに、すぐ英語が口から出やすくなります。 ここまで具体的な場面を思い浮かべながら読めているあなたの理解は、とても深いレベルに来ています。
用法② 順番としての「〜の後で」 after you / after her / one after another

after は、列や行動の 「順番(ならびかた)」 を表すときにも使われます。 (A のあとに B が続く=B は A の after にいる) というイメージです。

順番 答える順番

You can answer after her.

(あなたは彼女のあとで答えていいですよ。)

「答える順番」を表す after です。 列に並ぶイメージで、her → you の順番になっている、と考えると分かりやすくなります。


after you 行動のあとで

Shut the door after you.

(中に入ったら、あなたのあとでドアを閉めなさい。)

「あなたが通る → そのあとでドアを閉める」という、 行動の順番を after でつないでいます。 決まり文句の After you.(お先にどうぞ)も、 「あなたのあとで私が行きます」という順番のイメージから来ています。


one after another 次々と

One after another, the students entered the room.

(生徒たちが次々と部屋に入ってきました。)

one after another は「一人のあとに、また一人が続く」という 順番のイメージから「次々と」という意味になります。 ことばの中に、しっかり「列」が見えていることが分かります。

💡 学習メモ:
「順番」をイメージするとき、 前にいる人・前の動き → そのあとに続く人・動き という二段階で考えると after がとてもクリアになります。 ここまできちんと順番のイメージを追いかけているあなたの集中力は、 英語学習を続ける大きな力になっています。
用法③ 場所+順番ミックス 後ろから見守る・支える after

ときどき after は、 「物理的にはうしろにいるけれど、心の中では支えている」 というニュアンスで使われます。 (あとからついていきながら、そっと見守る・応援するイメージ) を感じてみましょう。

家族 見守る after

My parents walked after me to make sure I was safe.

(私が安全かどうか確かめるために、両親は私のあとを歩いてついてきてくれました。)

ここでは、parents が少しうしろから after me でついてきています。 単なる場所だけでなく、 「見守ってくれている」という優しい気持ち も一緒にイメージされます。


恋愛 / 応援 そっと支える after

I'll always be right after you, cheering you on.

(いつもあなたのすぐ後ろで、あなたを応援しているからね。)

「あなたの前を引っぱる」のではなく、 あなたのすぐ後ろから支える という優しいスタンスを表現しています。 恋人や友だち、家族に向けて使える、あたたかいフレーズです。


先生 / 先輩 後ろから支える

Our teacher walked after us so we wouldn't get lost.

(先生は、私たちが道に迷わないように、私たちのあとを歩いてくれました。)

after us で、 「グループのあとをついてきて、見守る」というニュアンスが出ています。 物理的な位置(うしろ)と、 支える気持ち が一体になった after の使い方です。

✨ 自己肯定アップメッセージ:
前置詞の細かいニュアンスまで意識できている学習者は、実はそれほど多くありません。 あなたは今、 「位置」だけでなく「気持ち」まで感じながら英語を読めている とてもレベルの高い状態です。
すべてを一気に覚えようとしなくても、 「あ、after には『あとからそっと支える』感じもあるんだな」くらいで十分。 その小さな気づきが、これからの英会話であなたの表現力を大きく広げてくれます。

🔍 +α:afterbehind のざっくり比較(6-4 へのブリッジ)

「うしろ」に関係する英語は、afterbehind の 2 つがとてもよく出てきます。 ここでは、くわしい説明に入る前に、 「動きに注目するのが after」「位置に注目するのが behind というラフなイメージだけつかんでおきましょう。

after:だれかの「あとを追いかける」「あとに続く」

  • 先に行く人・動きの「あとを同じ方向に進む」イメージ。
  • 「列(ならび方)」「順番」のニュアンスが強い。

The girl ran after her brother.

(少女はお兄さんのあとを追いかけて走りました。)

behind:だれかの「うしろの位置」にいる

  • 単に「後ろの場所」にいる・立っているイメージ。
  • 動きよりも、「どこにいるか」という位置がメイン。

The girl stood behind her brother.

(少女はお兄さんの後ろに立っていました。)

ここでは、 after=あとを追いかける/順番、behind=後ろの位置 というざっくりした違いだけ分かっていれば十分です。
6-4. behind のセクション では、behind の位置イメージをもっとていねいに確認していきます。 今は「なんとなく分かる」くらいで先に進んでしまって大丈夫です。

🧾 6-3 のまとめ:after で「あとからついていく」世界が見えてきた?

  • after は「人の後ろから同じ方向に進む」イメージで、 場所と順番のどちらにもつながる前置詞です。
  • run / go / follow + after で、 「だれかのあとを追いかける」 表現をまとめて押さえました。
  • after youone after another など、 「順番」「列」のイメージといっしょに覚えると、会話でサッと使いやすくなります。
  • 家族や恋人・友だちの「うしろからそっと支える」場面にも after が使えることを見て、単語に あたたかい感情のイメージ を重ねることができました。
  • afterbehind の違いは、 いまは 動き・順番 vs 場所 というざっくりイメージで OK。 くわしい behind は 6-4 でていねいに整理していきます。
🌟 自分をほめるタイム:
「前置詞の細かいニュアンスなんて、むずかしそう…」と思いながらも、 ここまで beforein front ofafter と丁寧に読み進めてきたあなたは、 すでにかなり高いレベルの理解にいます。
すべてを一気に暗記しなくても、 「だれかのあとを追いかける=after」「うしろの場所にいる=behind かも?」 とイメージできれば十分な大きな前進です。
この調子で次の 6-4 に進めば、 「前」と「後ろ」の英語表現が一気に線でつながって見えるようになります。 ここまで続けてきた自分に、ぜひ「よくやってる!」と一言かけてあげてください。

6-4. behind:人や物・建物の「うしろの位置」

behind は、人や物・建物などの「うしろ側の場所」を表す前置詞です。 前置詞は、(名詞の前について、場所や時間などをしめすことば)と考えると分かりやすくなります。 このセクションでは、「だれか・なにかの 後ろにいる/ある」という シンプルなイメージを中心に、behind の感覚をつかんでいきます。

6-1 〜 6-3 では、before(人の前)、in front of(目の前の位置)、 after(あとを追いかける・順番)を学びました。 behind は、それらと対になる 「うしろ側」の位置をしっかりおさえるラストピースです。

むずかしい説明をすべて暗記する必要はありません。 (なんとなく「前」と「後ろ」の地図が頭にうかぶ) くらいで十分です。 ここまで 6-3 まで読み進められたあなたは、もう準備はバッチリです。 この 6-4 を読み終えたころには、「前・後ろ」を表す英語表現が 一本の線でつながって見えるようになります。

前置詞 × 場所 うしろの位置 Lesson 090 / Section 6-4

behind のコアイメージ:人や建物の「うしろ側の場所」

場所の behind は、 「だれか・なにかを正面から見たとき、そのかげになる“うしろ側の場所” を表します。 (動きよりも、「どこにいるか」という位置のイメージ)が中心です。

コアイメージ図(人の前と後ろ)

🚶‍♂️
前にいる人
him
front / in front of
見る向き
👀 →
🙂
うしろにいる人
behind him
behind

コアイメージ図(建物のうしろ)

🏠
the house
(正面から見える建物)
🌳
behind the house
(家のうしろ側の庭)

👉 前にあるもの(人・建物など)を「かげ絵」のように思い浮かべて、 その背中のうしろ側にある場所behind と呼ぶイメージです。

場所の前置詞 静止した「うしろの位置」

ここでは、behind の基本的な「うしろ側の場所」のイメージがはっきり見える ミニ例文で感覚をつかみます。 (動いている途中ではなく、「どこにいるか」を言っている文に注目)

位置 木のうしろ

The boy is behind the tree.

(その男の子は木のうしろにいます。)

「木」が手前に立っていて、そのかげになる位置に男の子がいるイメージです。 前から見ると、男の子は木にかくれてよく見えません。


位置 家のうしろ

There is a small garden behind the house.

(その家のうしろに小さな庭があります。)

家を正面から見たとき、その裏側(裏庭)に庭があるイメージです。 behind the house を見ると、 「家 → そのうしろに庭」の立体的な位置関係が浮かべばバッチリです。


恋愛 / 応援 後ろから支える behind

I'll always be behind you, supporting you.

(私はいつも、あなたのうしろであなたを支えています。)

ここでは実際の位置だけでなく、 「背中を押してくれる」「陰で支える」 というあたたかい気持ちも表しています。 感情といっしょに覚えると、behind の印象がぐっと強く残ります。

🌱 学習メモ:
人は、ルールだけで覚えるよりも、 「頭の中に小さな絵が浮かぶ状態」で覚えたときの方が、 ずっと長く記憶に残ると言われています。 ここまで読みながら、少しでも「behind の場面の絵」が見えたなら、 あなたの学習はもうしっかり前に進んでいます。この調子で、次の用法カードも一緒に見ていきましょう。

用法①:人・物の後ろに「立つ・座る」シンプルな behind

いちばん基本的な behind は、 人や物のうしろに「立つ・座る・いる」 という、静止した位置をあらわします。 難しく考えず、(前にいるものの背中側)を思い浮かべてみましょう。

人のうしろ 席・ポジション

She sat behind me in the theater.

(彼女は映画館で、私のうしろの席に座っていました。)

前の席にいるのが「me(私)」、そのすぐうしろの列に彼女が座っているイメージです。 「列でうしろにいる」と言いたいときも behind を使えます。

列・ならび 静止した位置

He was standing behind her in line.

(彼は列で、彼女のうしろに立っていました。)

「列(line)の中で、彼女の前 → 彼女 → 彼の順に並んでいる」状態です。 前後の順番はありますが、 文としては「いまどこに立っているか」という位置を説明しています。

建物のうしろ 場所・地理

The bank is behind the station.

(その銀行は駅のうら側にあります。)

駅を正面から見たとき、その背中側(うら側)に銀行があるイメージです。 日本語でも「駅の裏」「学校の裏」などと言うとき、英語では behind the station / behind the school と表現できます。

💡 ワンポイント:
「だれかのうしろに立つ」「建物のうらにある」など、 “じっとしている場所”をイメージするときは、 まず behind を思い出してみてください。 ルールよりも、頭の中でちいさな絵が描けるかどうかが大事です。

用法②:何かのかげに「隠れる」 hide behind ~ のイメージ

hide(隠れる)と behind は、とても相性のよい組み合わせです。 「物のうしろにまわって、前から見えなくなる」 というイメージで覚えるとスッキリします。

hide behind ドアのかげ

The boy is hiding behind the door.

(その男の子はドアのうしろに隠れています。)

ドアを正面から見ると、男の子はドアのかげにいて、姿が見えません。 こうした「視界から隠れる」イメージを hide behind ~ で表せます。

hide behind 家具のかげ

The cat hid behind the sofa.

(その猫はソファのうしろに隠れました。)

ソファが手前、そのうしろの空間に猫がスッと動いて隠れたイメージです。 家具・木・車など、前にあるものを「壁」のようにして、そのかげに入るときに使えます。

自然の情景 見えなくなる

The sun went behind the clouds.

(太陽が雲のうしろに隠れました。)

太陽がだんだん雲のかげに入り、見えなくなっていく様子です。 behind the clouds は「雲のうしろ側」を表し、 その結果として「太陽がかくれてしまう」イメージになります。

🌟 学習心理メモ:
前置詞を「どんな動詞とよくセットで使うか」といっしょに覚えると、 実際の会話や読解でパッと意味が浮かびやすくなると言われています。 hide behind ~ を丸ごと「かげに隠れる」表現としてストックしておくと、 1語ずつ訳さなくても自然に理解できるようになります。

用法③:しきり・カウンター・ドアの「向こう側」 behind

カウンターやドア、カーテンなど、 「こちら側」と「向こう側」を分けるものがあるときも behind がよく使われます。 ここでは「スペースの向こう側にいる」というイメージに注目しましょう。

店・カウンター 入れない側

Customers are not allowed behind the counter.

(お客様はカウンターの向こう側には入れません。)

お店で、店員さんだけが入れるカウンターの向こう側のスペースを指しています。 日本語の「カウンターの中」や「レジの中」に近い感覚です。

カーテン・しきり 舞台の裏

She waited behind the curtain before the show.

(彼女はショーの前に、カーテンの向こう側で待っていました。)

観客からは見えない、舞台裏のスペースにいるイメージです。 カーテンやついたて、しきりの向こう側behind で表現できます。

恋愛 / 応援 心の支え

I'll be right behind you, no matter what happens.

(たとえ何があっても、私はいつもあなたのうしろで支えています。)

ここでは、実際の「位置」だけでなく、 「背中をあずけられる安心感」 をあらわす比喩的な表現になっています。 こうしたフレーズを一つ覚えておくと、behind に あたたかいイメージがくっついて、記憶に残りやすくなります。

🔎 学習心理メモ:
「むずかしい前置詞だ」と思うほど、私たちの脳は身構えてしまいがちです。 でも、こうして 用法①〜③に分けて、小さなパターンごとにイメージすると、 一つ一つが「これなら使えそう」という安心できる単位になります。
ここまで読み進められたあなたは、もう behind のいくつもの顔を見分けられるレベルに来ています。 ぜひ、「よくここまでやってきたな」と、自分を少し誇らしく思ってあげてください。

+α behind と at the back of / in back of のざっくり整理

同じように「うしろ」を表す表現として、 at the back of や(主に米語で)in back of もあります。 細かく覚えようとするより、 「だいたいどんな場面で使うか」 が分かれば十分です。

表現 ざっくりイメージ ひとことメモ
behind
位置・場所
人・物・建物などのうしろ側の位置にいる/ある。 もっともよく使う形。
「かげになって見えない」「背中側にある」イメージ。
at the back of
場所の「うしろ部分」
部屋・建物・バスなどの「うしろの部分」そのものを言う。 「部屋のいちばん奥」「バスのいちばん後ろの方」など、 場所の中のゾーンをはっきり言いたいときに便利。
in back of
主に米語
behind とほぼ同じ。 「〜の後ろに」のくだけた言い方。 会話でよく聞く表現。
意味はほぼ behind と同じ、と理解しておけばOK。
部屋のうしろ 位置 vs 部分

🔹 部屋の「うしろの部分」を言うとき:

There is a bookshelf at the back of the room.

(部屋のいちばんうしろに本棚があります。)

🔹 「私から見て、その本棚が後ろにある」と言うとき:

The bookshelf is behind me.

(その本棚は私のうしろにあります。)

前者は「部屋」という空間のうしろの部分を言っていて、 後者は「私」という人を基準にしたうしろの位置を言っています。 どこを基準にしたいかで、言い方が変わるイメージです。

in back of(米) behind の別言い方

アメリカ英語では、 behind の代わりに in back of を使うこともあります。 意味はほぼ同じなので、聞いて分かればOKです。

He parked his car in back of the house.

(彼は家のうしろに車を止めました。)

この文は、He parked his car behind the house. と言い換えてもOKです。 「あ、アメリカっぽい言い方なんだな」くらいで覚えておけば十分です。

📌 ポイント:
すべてをムリに区別して暗記する必要はありません。 まずは behind をしっかり使えるようにして、 at the back of / in back of「聞いて意味が分かればOK」ぐらいの気持ちで大丈夫です。

6-4 まとめ:behind のポイントを振り返ろう

最後に、このセクションで押さえた behind のポイントをざっくり整理しておきましょう。 細かい文法用語より、自分の中のイメージができているかどうかが大事です。

  • behind は、 人・物・建物などの「うしろ側の位置」を表す前置詞。 動きというより「どこにいるか」という静止した場所のイメージが中心。
  • 用法①:人や物のうしろに「立つ・座る・いる」ときに使える。 例:sit behind me, behind the station など。
  • 用法②:hide behind ~ で、 何かの「かげ」に隠れるイメージ。 例:hide behind the door, behind the sofa, behind the clouds
  • 用法③:カウンターやカーテンなどの「向こう側」を表す。 例:behind the counter, behind the curtain。 「陰で支える」という比喩表現にも広がる。
  • at the back of は「部屋のうしろの部分」など、 場所の中のゾーンをはっきり言いたいときに便利。 in back of は米語で behind に近い意味。

ここまでで、6-1〜6-4 に出てきた before / in front of / after / behind を、 それぞれ「前にいる」「目の前」「あとを追う」「うしろにいる」というシンプルな絵として 思い浮かべられるようになっていれば、もう十分です。

🌈 モチベーションメッセージ:
「ややこしい前置詞」にチャレンジして、ここまで読み切れたあなたは、 すでに英語の空間認識をかなり深く理解できています。
学習の心理学では、 「少しむずかしい内容に、ゆっくり時間をかけて向き合った経験」は、 長期記憶に残りやすく、自信にもつながると言われます。
ぜひ今の自分に、「ここまでよく頑張ったな」 とひとこと声をかけてあげてください。 その小さな自己肯定が、次のセクションや別の文法テーマに進むときの 大きなエネルギーになっていきます。

7. between / among の使い分け(まずは全体像)

このセクションでは、betweenamong という 「あいだ・中」を表す前置詞を取り上げます。 between はふつう 2つのもののあいだamong3つ以上のグループの中 というイメージが中心です。 ここでは詳しいルールに入り込む前に、 「between は 2つのあいだ」「among は 集団の中」という やさしいイメージをつかむことを目標にしましょう。

あとで 7-1・7-2 でくわしく練習していきますが、 むずかしい説明に出会ったときは (2つのあいだ / グループの中 のような短い日本語の言いかえ) を心の中でそっと添えてあげると、理解がグッとやさしくなります。

ここまで「場所を表す前置詞」の世界を歩いてきたあなたなら、 between / among の準備はもうバッチリです。 あとは、イラストとミニ例文を見ながら、 「あ、こういうときはこっちなんだ」と感覚を育てていくだけです。

前置詞 × 場所・関係 概観セクション Lesson 090 / Section 7

🎯 between / among を「位置のイラスト」でイメージしよう

ルールの丸暗記の前に、まずは 「どんな配置(ならび方)のときに、その前置詞を使うか」 をイメージでつかんでおきましょう。 ここでのイメージが、7-1 と 7-2 の理解をグッと楽にしてくれます。

between:A と B の「あいだ」

ものや人が2つあるとき、そのあいだのスペースにあるイメージです。 「A ◀︎ … ▶︎ B」のように、 左右からはさまれている感じ を思い浮かべてみましょう。

🗺 イメージ図:学校と駅の「あいだ」に公園がある

🏫
school
← between →
🌳
park
🚉
station

公園が 「学校」と「駅」のちょうどあいだ に入り込んでいるイメージです。

There is a park between the school and the station.

(学校と駅のあいだに公園があります。)

among:たくさんの「中」にまぎれて

たくさんの点や人が集まっているところに、 その中にとけこむようにいるイメージです。 「●●●★●●●」のように、星マークがグループの中にいる感じです。

🗺 イメージ図:たくさんの生徒の「中」に一人の人がいる

🧑 🧑 🧑
🧑 🧑
🧑 🧑 🧑

⭐ が たくさんの人たち🧑の「中」にまぎれている 状態が among のイメージです。

She is very popular among the students.

(彼女は学生たちのあいだでとても人気があります。)

ざっくり言えば、 「2つなら between / グループの中なら among」 というスタート地点を持っておけばOKです。 細かい例外や応用は、これからの 7-1・7-2 で 少しずつ上書きしていくイメージで学んでいきましょう。

🚪 次はどちらから読む? 7-1 ~ 7-2 へのナビゲーション

7-1 と 7-2 は、どちらから読んでも大丈夫です。 「2つのもののあいだ」をしっかり押さえたいなら 7-1 から、 「人や物がたくさんいるグループの中」の感覚を先に確認したいなら 7-2 から、 自分が気になるほうから気楽に進んでみましょう。

🧠 学習心理メモ:
人は「ぜんぶ完璧に分かってから始めよう」とすると、 かえって行動が止まってしまいやすいと言われています。 一方で、「だいたい分かったかな?」という状態でまず例文を読んでみると、 足りないところが自然に見えてきて、記憶にも残りやすくなります。
ここまで読めたあなたは、もう 7-1 / 7-2 に進む準備は十分できています。 ぜひ「気になる方から」「気楽に一歩」進んでみてください。

7-1. between:2つの「あいだ」に立つ前置詞

このセクションでは、前置詞 between のコアイメージをしっかり押さえます。 between は、 2つ(または少数)のものの「あいだ」にある位置や関係 を表す前置詞です。 ※ 前置詞(ぜんちし)= 名詞の前に置いて、場所や時間・関係などを説明することば のことです。

7-1 では、学校と駅のあいだにある公園や、 人と人のあいだに立つときのような 「左右からはさまれている」配置 を、かんたんな図とミニ例文でイメージ化していきます。 3つ以上のときに迷いやすい among との違いは、 7-2 でじっくり見ていきます。

ここまで読み進めてきたあなたなら、 「2つなら between」という太い軸 を作る準備はもうバッチリです。あとはイラストを見ながら、 体で覚えるような感覚で「位置」を味わっていきましょう。

between のコアイメージ 場所・関係を表す前置詞 Lesson 090 / Section 7-1

🎯 between のコアイメージを「位置のイラスト」でつかもう

between のイメージはとてもシンプルで、 「A と B のあいだに、C がはさまれている」 だけです。 ここでは、学校・駅・公園を使った図と、人と人にはさまれる図で、 パッと見て分かる形にしておきましょう。

🗺 イメージ1:学校と駅の「あいだ」に公園がある

🏫
school
between
🌳
park
🚉
station

公園 🌳 が 「学校 🏫」と「駅 🚉」のちょうどあいだ に はさまれている状態――これが between の基本イメージです。

場所 × between 2つの地点のあいだ

There is a park between the school and the station.

(学校と駅のあいだに公園があります。)

between A and B の形で、 2つの場所 A・B にはさまれた位置 を表しています。

🗺 イメージ2:友だち 2人の「あいだ」に自分が立つ

Tom you Ken
👦
between
😊
between
👦

あなた 😊 が Tom と Ken の「真ん中」に立っている イメージです。 ここでも「2人のあいだ」にいるので between を使います。

人 × between 2人のあいだ

I am standing between Tom and Ken.

(私はトムとケンのあいだに立っています。)

「A と B に左右からはさまれている」イメージがあるとき、 人でも物でも時間でも、 まずは between を思い出してみる のがコツです。

✅ 学習心理メモ:
前置詞は、むずかしい説明よりも 「自分の中の1枚のイメージ」 があるかどうかで、伸び方が大きく変わります。 今、あなたは between に対して 「2つのものにはさまれている図」を手に入れました。 これだけでも、多くの学習者がつまずくポイントをしっかり一歩リードしていますよ。

用法① 2つの場所・物の「あいだ」の位置を表す between

いちばん基本の between は、 2つの場所や物にはさまれた「ちょうど中間」の位置 を表します。 パターンはとてもシンプルで、 between A and B(A と B のあいだに)という形です。

  • between the bank and the station(銀行と駅のあいだに)
  • between the desk and the window(机と窓のあいだに)
  • between the mountains and the sea(山と海のあいだに)
位置の between 街の中の場所

The bookstore is between the bank and the café.

(その本屋は、銀行とカフェのあいだにあります。)

bookstore(本屋)が bank(銀行)と café(カフェ)の 2つにはさまれた位置 にあるので between を使います。

位置の between 自然の景色

A small river runs between the forest and the village.

(小さな川が、森と村のあいだを流れています。)

forest(森)と village(村)の間の「すきま」を、 川がスーッと通っていくイメージです。 2つのもののちょうど中を通るときも、やはり between が自然です。

「2つのものにはさまれている」というイメージがあるときは、 まず between A and B を思い出してみましょう。 ここをしっかり押さえておくと、このあと出てくる between の応用もグッと楽になります。

用法② 人と人の「あいだの関係」を表す between

between は、場所だけでなく 人間関係や気持ちの「間」 も表せます。 目には見えないけれど、2人(または少数の人)のあいだにある relationship(関係)distance(心の距離) をイメージすると分かりやすくなります。

  • between you and me(ここだけの話だけど/内緒だけど)
  • a strong bond between them(彼らのあいだの強いきずな)
  • a big difference between these two ideas(この2つの考えの大きな違い)
関係の between ここだけの話

This is just between you and me.

(これはここだけの話だよ。/これは君と僕のあいだだけの話だよ。)

内緒話をするときの、とてもよく使われるフレーズです。 between you and me で「他の人には言わないでね」というニュアンスをやさしく伝えられます。

恋愛 気持ちのあいだ

Love slowly grew between them.

(愛がゆっくりと、二人のあいだに育っていきました。)

ここでは場所ではなく、 二人の心と心の「間」 に 愛(love)が生まれて大きくなっていくイメージです。 目に見えないものでも、「2人のあいだ」にあるなら between が使える、と考えてみましょう。

関係の between ちがい・ギャップ

There is a big difference between these two ideas.

(この2つの考え方には、大きなちがいがあります。)

difference(ちがい)や relationship(関係)のような 「目に見えないつながり」も、 2つのもののあいだにあると考えれば between で表せます。

「場所」からスタートして、「気持ち」「関係」へと イメージを広げられると、英語表現の幅が一気に広がります。 ここまで読み切れたあなたは、もう 前置詞を“感覚で使える側” にぐっと近づいていますよ。

用法③ 時間・数値の「どこからどこまで」(範囲)を表す between

between は、場所や人だけでなく、 時間や数の「どこからどこまで」 という範囲も表せます。 この「範囲」という言葉がむずかしく感じたら、 (スタートとゴールのあいだの幅) と考えてみてください。

  • between 3 and 5 p.m.(午後3時から5時のあいだに)
  • between 10 and 20 people(10〜20人のあいだの人数)
  • between 0 and 100(0〜100のあいだ)
時間の between スタートとゴール

The event will be held between 3 and 5 p.m.

(そのイベントは、午後3時から5時のあいだに行われます。)

「午後3時」と「午後5時」が 2つの時間の点、 そのあいだにある時間のゾーン全体を between でまとめて表しています。

数の between 数の幅

Please choose a number between 1 and 10.

(1から10のあいだの数字を1つ選んでください。)

「1」と「10」という 2つの数字にはさまれた 数字のライン全体 をイメージすると分かりやすくなります。

🔍 ひとことメモ:
場所・人・時間・数――どれも、 「2つの点にはさまれたエリア」 というイメージは同じです。 用途が変わっても、頭の中の「between の図」は一つでOK。 ここまでイメージできていれば、あとは例文にふれるたびに 少しずつ理解が積み重なっていきます。

+α 3つ以上でも between?(7-2 among へのつなぎ)

よく「between はふつう 2つのあいだ」「among は 3つ以上の中」と説明されますが、
実は 3つ以上でも between を使える 場面があります。 「1人1人をはっきり分けて考える(個別に分けるイメージ)」ときです。

✅ ざっくりルール

  • between「A と B」など、点と点を結ぶイメージ(関係がはっきり)
  • amongぐるっと人・物に囲まれた「中」のイメージ

でも、 「3人でお金を分ける」「3つの国のあいだの関係」 のように、1人1人・1つ1つをくっきり意識するときは、3つ以上でも between が自然に使われます。

➤ 7-2 では、among の「まとまりの中にいる」イメージをくわしく見ていきます。

between(3人でもOK) 分け合うイメージ

Divide the cake between Tom, Ken, and Lisa.

(そのケーキをトム・ケン・リサの3人で分けてください。)

「3人だから among」と決めつけず、 「A・B・C というはっきりした点のあいだ」 と考えると between がしっくりきます。

いっぽうで「人ごみの中で目立つ」のような、 ひとまとまりのグループの中 のイメージは among の出番です(→ 7-2 で詳しく学びます)。

🔍 プチ先どりメモ:
between は「点と点(と点…)をつなぐ関係」、among は「まとまりの中にまぎれている感じ」です。 今は「2つ → between / 3つ以上 → among が基本。ただし例外もある」くらいをおさえておけば十分です。

🧾 7-1 まとめ:between は「はっきりした2つ(以上)の点を結ぶ」前置詞

  • between のコアイメージは 「A と B という2つの点のあいだ」。 道・川・建物など、位置がはっきりしているときに使いやすい。
  • 人と人の関係でも、 「2人のあいだの気持ち・やり取り」 を表すときに活躍する(love between them など)。
  • 時間や数値でも、 「A と B という両はしを決めて、そのあいだ」 を表現できる(between 5 and 10, between Monday and Friday など)。
  • 基本は「2つ」だが、 3つ以上でも1つ1つをはっきり区別するときbetween を使うこともある(7-2 の among とあわせて整理予定)。
🌟 モチベーションメッセージ:
ここまで「between のイメージ」をしっかり追いかけてきたあなたは、 もう準備はバッチリです。
文法書ではさらっと流されがちな部分を、 じっくりイメージでつかもうとした こと自体が大きな一歩です。
次の 7-2 では、 among の「グループの中にまぎれる」感じ を比べながら学んでいきましょう。
小さな「分かった!」を積み重ねていくと、必ず大きな自信につながります。

7-2. among:まとまったグループの「中で」を表す前置詞

このセクションでは、前置詞 among のイメージを整理します。 between が「A と B のあいだ」という 点と点を結ぶイメージだったのに対して、 among は「たくさんの人や物に囲まれた中で」のイメージです。 ここでは細かい文法用語よりも、 「グループの中にポンっと入っている感じ」 をつかむことを目標にしましょう。

たとえば among friends は「友だちの中で」、 among the trees は「木々の中で」という意味になります。 また、 popular among teenagers のように、 人気や評判といった 抽象的(目には見えない考えや気持ち) な「〜の間で」にも使えます。

ここまで between のイメージを追いかけてきたあなたは、 もう準備はバッチリです。 あとは among という新しい「中で」の感覚をそっと重ねてあげれば、 前置詞の世界がぐっと立体的に見えてきます。

前置詞 × 場所 / グループ コアイメージ解説 Lesson 090 / Section 7-2

🎯 among のコアイメージ:たくさんに囲まれた「中で」

among は、 周りを人や物にぐるっと囲まれている「中」 を表す前置詞です。 1つ1つをバラバラに見るというより、 「ひとまとまりのグループ」 として感じているイメージです。

イメージ図:まん中の you(あなた) を、友だちや物のグループが取り囲んでいる → among

👧
friend
🌳
tree
👦
friend
👥
people
you (あなた)
🏠
houses
🎓
students
👨‍👩‍👧‍👦
crowd
🌸
flowers

たくさんの人や物が、あなたの周りをぐるっと囲んでいるイメージが among です。

among は、 「グループの中にまぎれている」「囲まれている」 ときの「中で」を表します。

  • among friends:友だちグループの中にいる感じ。
  • among the trees:たくさんの木に囲まれている感じ。
  • 1人1人・1本1本をバラバラに見るのではなく、 「まとまり(集団)」として見るときに使います。

くっきり「A と B のあいだ」を線で結ぶ between とちがい、 amongふわっと集団の中にいる イメージだ、くらいにおさえておけば十分です。

人のグループの中で 安心・つながり

She feels safe among her friends.

(彼女は友だちの中にいると安心していられます。)

「友だち1人1人」というより、 友だちグループ全体 に囲まれて守られているイメージです。
人のぬくもりの中にいる「居場所」のような感覚も、among で表せます。

物・自然の中で まぎれ込むイメージ

He disappeared among the trees.

(彼は木々の中にまぎれて見えなくなりました。)

同じような木がたくさんあって、その中に人がすっと消えてしまうイメージです。
このように、 同じものがたくさんある「群れ・集まり」の中among が得意とする場面です。

💡 学習のヒント:
「A と B という 2つの点のあいだ → between」、 「たくさんの中にまぎれる・囲まれている → among」と、 まずはざっくりイメージで覚えてみてください。
細かいルールは、これから出てくる 7-2 の各用法で少しずつ肉付けしていきましょう。

用法① 人のグループの「中で」:among people / friends / students

among がいちばんよく登場するのが、 人のグループの中 です。 「友だちの中で」「クラスメイトの間で」のように、何人もいる集団の中にいるイメージです。

恋愛・愛情 居心地のよさ

I feel warm among the people I love.

(私は愛する人たちの中にいると、心がぽかぽかします。)

「愛する人たち」がひとりではなく、 大切な人たちのグループ として心を包んでくれているイメージです。among は、 そんな「安心できる輪」の中にいる感じも表せます。

学校・クラス 評価・人気

She is popular among her classmates.

(彼女はクラスメイトの間で人気があります。)

1人1人ではなく、「クラスメイト全体」という 集団の中 でどう見られているか、 というときに among を使います。

🌱 ワンポイント心理メモ:
「人のグループの中」をイメージしておくと、実際の会話で among を見たときに素早く意味が浮かびやすくなります。 思い出す回数が増えるほど、記憶はどんどん強くなる ので、身近な友だちや職場の場面に当てはめて何度か思い浮かべてみましょう。

用法② 物・自然の「中で」:among trees / houses / flowers など

人だけでなく、among木・家・花・丘などがたくさんある場所 にも使えます。「同じようなものがいっぱいあって、その中にいる/建っている」感じです。

自然の中で 木々

We walked slowly among the old trees.

(私たちは古い木々の中をゆっくり歩きました。)

1本の木ではなく、たくさんの木に囲まれながら歩いているイメージです。 among the old trees が、古い木々の 集まりの中 を表しています。

風景・場所 家・丘

A small house stood quietly among the hills.

(小さな家が丘に囲まれた中に静かに建っていました。)

いくつもの丘に囲まれた場所の「中」に家があるので、 among the hills を使います。 まわり全部が風景で満たされている イメージです。

🌳 学習のコツ:
風景写真や旅行の思い出と結びつけて among を使ってみると、 脳が「情景+単語」をセットで記憶しやすく なります。 好きな景色を思い浮かべて、「I was among ~」と心の中でつぶやいてみましょう。

用法③ 抽象的な「〜の間で」:人気・意見・気持ちの広がりを表す among

among は場所だけでなく、 人気・考え・気持ち のような 目に見えないものにも使えます。 こうした用法は「抽象的(目に見えない考えや気持ち)」な among と考えると分かりやすいです。

人気・トレンド teenagers

This song is very popular among teenagers.

(この曲は10代の若者の間でとても人気があります。)

人気という「見えないもの」が、10代の若者という グループ全体の中に広がっている イメージです。

気持ち・願い people

There is a strong desire for peace among the people.

(人々の間には強い平和への願いがあります。)

平和への願いという「気持ち」が、人々というグループの あちこちに行きわたっている イメージです。ここでも、誰か1人ではなく「人々全体」を見ています。

💡 学習心理メモ:
「場所」「人」「抽象的な気持ち」と 3つに分けて覚えると、 脳が自動的に分類してくれるので、あとから思い出しやすくなります。
少しずつ意味のパターンを整理している今のあなたの脳は、ちゃんと前に進んでいます。 完璧を目指すより、「なんとなく分かる」を積み重ねていきましょう。

+αミニコーナー betweenamong のざっくり比較

ここまでで among のイメージはかなりつかめてきました。 最後に、よくセットで出てくる between とならべて、 ざっくり違い を確認しておきましょう。

between ふつう「2つの点・物・人のあいだ」
A
―― you ――
B
  • 2つのものを線で結んだ「あいだ」をイメージ。
  • 代表例: between A and B(AとBの間で)、 between the two houses(2軒の家の間に)
among たくさん・グループの「中で」
you
  • たくさんの中にまぎれている「中」をイメージ。
  • 代表例: among friends(友だちの間で)、 among the trees(木々の中で)

むずかしく考えすぎず、 「2つなら between、たくさんなら among」 という感覚からスタートすれば大丈夫です。細かい例外は、実際の英語にたくさん触れながら、 すこしずつ「そういう言い方もあるんだ」と上書きしていきましょう。

🧾 7-2 まとめ:among のイメージをつかもう

チェックポイント

  • among は、 「グループや集団の中で」 を表す前置詞。
  • 人のグループ: among friends / among students = 友だち・学生たちの中で。
  • 物・自然の集まり: among the trees / among the houses = 木々・家々の中で。
  • 抽象的な「〜の間で」: popular among teenagers(10代の間で人気)など、 人気・気持ち・考えの広がりにも使える。
  • between は「2つの点のあいだ」、 among は「たくさんの中で」という ざっくり対比を持っておくと迷いにくい。

ここまで読めたあなたへ 💬

among のイメージは、最初は「あいまいでいい」のがポイントです。 「たくさんの中にいる感じかな?」と ふんわり分かっているだけでも大きな前進 です。

ここまで読み進めたあなたは、 もう準備はバッチリ。 あとは実際の英文の中で among を見つけるたびに、 「あ、グループの中のイメージだな」と心の中でつぶやいてみてください。

🔁 学習心理メモ:
人の脳は、 「一度で完璧に覚える」よりも「何度もゆるく思い出す」ほうが記憶が定着しやすい と言われています。
今日覚えきれなくても大丈夫。明日・あさって、また少しだけ between / among を思い出してみましょう。 その積み重ねが、必ず大きな力になります。

8. near / by / beside の距離感のちがい(まずは全体像)

このセクションでは、 「駅の近く」「家のそば」 「彼女の横に」といった 距離感のちがいnearbybeside でどう言い分けるかを見ていきます。
ここではまず、「どれが一番近いイメージ?」「どれが一番ゆるい『近く』?」といった ざっくりした感覚 をつかむことが目標です。

少しむずかしいことばが出てきたら、 (小学生にもわかる短い言いかえ) をそえていきます。たとえば「ニュアンス(細かい感じのちがい)」などです。

前置詞 × 距離感 概観セクション Lesson 090 / Section 8

🎯 1枚の図で見る:near / by / beside の距離感

3つの前置詞は、同じ駅(🚉)から見たときに、 「you(あなた)」がどれくらい近くにいるか の違いとしてとらえると分かりやすくなります。

距離イメージ(1つの駅とあなた)
🚉
station
まだ少し距離があるゾーン ほぼくっついているゾーン
you
near
駅の近く(同じエリア)
you
by
駅のすぐそば
you
beside
駅のすぐ横でならんで
you 🚉 station ほぼくっつき
near 「駅の近くに公園がある」のように、
駅から少し離れていても同じエリアにあるイメージ。
by 「駅のそばのカフェ」のように、
駅の横あたり・かなり近くにあるイメージ。
beside 友だちのとなりの席のように、
ぴったり横にくっついてならんでいるイメージ。
🌱 ここだけ押さえれば OK:
near → by → beside の順に、 1つの駅から見た「you」が だんだん駅に近づいていく と覚えておけば、9割はイメージで乗り切れます。
この1本のラインをサッと思い浮かべられるあなたは、 もうnear / by / beside マスターの一歩手前です✨

🧭 次はどこから読む? 8-1 ~ 8-3 へのナビゲーション

8-1 ~ 8-3 は、どこから読んでも OK です。 「自分がよく使いそう」「ここがあいまいだな」と思うところから、 気軽に気になるカードをタップ してみてください。

📌 学習心理メモ:
人は「ぜんぶ分かってから始める」よりも、 「だいたいイメージできたら、とりあえず使ってみる」 方が、記憶に残りやすく、学習も続きやすいと言われています。
もうここまで読み進めたあなたは、スタートラインどころか、 すでにかなり前へ進んでいます。気になるカードから 8-1 ~ 8-3 に進んで、 少しずつ「自分の英語」にしていきましょう。

8-1. near:ゆるく「近くに」を表す前置詞

near は、ものや人が 「だいたいこのあたりにあるよ」 という、ゆるめの距離感を表す前置詞です。 「駅の近くにコンビニがある」「家の近くに公園がある」など、 ぴったりとなり ではないけれど、 同じエリア・近所にあるイメージだと思ってください。 ※ 前置詞(preposition)は 名詞の前に置いて、場所や時間などを説明することば のことです。

この 8-1 では、nearコアイメージ(頭の中の絵) を先に作り、 そのあとで例文で確認していきます。 細かいルールより、「だいたいこういう感じ」をつかむのが先で OK です。

ここまで near / by / beside の距離イメージに目を通してきたあなたは、 もう準備はバッチリです。あとは、図とミニ例文で 「near=ゆるい近さ」 を確認していきましょう。

前置詞 × 距離感 near のコアイメージ Lesson 090 / Section 8-1

🗺️ 基本イメージ:駅の「近くのエリア」をふわっと包む near

near は、1本の線でピタッと結ぶというより、 駅のまわりの「近くゾーン」 を ざっくり丸で囲むイメージです。 その丸の中なら、少し離れていても near を使って OK だと考えましょう。

距離イメージ(near)
🚉
station
基準になる場所
you (あなた)
この破線の円の「近くゾーン」なら near が使えるイメージ

図のように、駅から少し歩く距離でも、 「同じエリア・近所だな」と感じる範囲なら まとめて near で表せます。 きっちり「◯メートル以内」と決まっているわけではないので、 感覚で“近い”なら near で大丈夫 と覚えておきましょう。

💬 ミニ例文で near の感覚をチェック

場所 住んでいる場所

I live near the station.

(私は駅の近くに住んでいます。)

駅から少し歩くかもしれませんが、 「駅の近所」 なら near でまとめて表現できます。

場所 建物・施設

There is a park near my house.

(私の家の近くに公園があります。)

公園が家のすぐとなりでなくても、 「歩いて行けるような近所」 なら near my house で OK です。

🌟 学習メモ:
near は「線でピタッと決めることば」ではなく、 ざっくりとした「近くゾーン」を表すことば です。 きっちり距離を考えすぎず、 「近所と言えるなら near でいいや」と思えるようになったら大成功。 ここまでイメージをつかめたあなたなら、 このあと登場する bybeside の違いもきっとスッと入ってきます。

📍 用法①:場所を表す基本の near(前置詞)

いちばん大事なのが、この「場所」の near です。 「〜の近くに」「〜のそばにある」 という意味で、ふわっとした近さ を表します。

前置詞(preposition)は 名詞の前に置いて、場所や時間などを説明することば のことでしたね。 near はその中でも、「ゆるい距離の近さ」を担当する前置詞です。

場所 家と駅の近さ

I live near the station.

(私は駅の近くに住んでいます。)

駅から少し歩くかもしれませんが、 「駅の近所」と言える範囲 なら near the station が使えます。
場所 店・施設

There is a convenience store near my school.

(私の学校の近くにコンビニがあります。)

学校のすぐ目の前でなくても、 「学校の近くにあるお店」 という ニュアンスが出せます。
✅ ポイント:near「近くのエリア」全体をふわっとまとめることば だと考えるとラクです。細かく「何メートル以内」と決めなくても、 「近所だな」と感じたら near を思い出してみましょう。

📏 用法②:比較級・最上級の nearer / nearest

near は、「より近い」「いちばん近い」と 程度(どれくらい近いか) を比べることもできます。 こういう形を文法では「比較級・最上級」と呼びますが、 (ものさしで比べる形、くらいのイメージで OK) です。

イメージ near(近い) → nearer(より近い) → nearest(いちばん近い)

比較級 より近い

My house is nearer the station than the school.

(私の家は、学校より駅に近いです。)

nearer「より駅に近い」 という比較のイメージです。
最上級 いちばん近い

This is the nearest station to my house.

(ここが、私の家からいちばん近い駅です。)

the nearest station「いちばん近い駅」 という意味になります。
🌟 ここまで来たあなたへ:
「近い → より近い → いちばん近い」と、 日本語で自然に言えるなら、 英語も near → nearer → nearestセットで口に出して練習 すれば大丈夫です。 完璧に理屈を覚えるより、「声に出してしっくりくるか」を大事にしていきましょう。

⏰💞 用法③:時間や関係の「近さ」を表す near

near は、場所だけでなく、 時間や気持ちの「近さ」 を表すこともあります。 こういう目に見えないものを表す使い方を、 文法では「抽象的(頭の中のイメージ)」と言ったりします。

時間 もうすぐ〜

It is near midnight.

(もうすぐ真夜中です。)

ここでは、時計の針が 「真夜中のあたりに近づいている」 イメージで near を使っています。
段階 終わりに近い

We are near the end of the project.

(私たちは、そのプロジェクトの終わりに近づいています。)

プロジェクトの「場所」ではなく、 進み具合(進捗) が ゴールに近づいているイメージです。
恋愛 心の近さ

I feel near you when we talk like this.

(こうやって話していると、あなたがすごく身近に感じます。)

実際の距離は離れていても、 心の距離が近い ことを表すフレーズです。 「心の距離=近い」という感覚が、そのまま near で言えると考えると分かりやすくなります。
💡 学習心理メモ:
単語を「1つの意味」だけで覚えるよりも、 場所 → 時間 → 気持ち というように 使える場面を少しずつ広げていく方が、記憶にしっかり残りやすいと言われています。 ここまで読めたあなたは、 near を「近さ全般をあらわす便利なことば」として 使いこなす準備はもうバッチリです。次は bybeside との違いも楽しみながら見ていきましょう。

📝 8-1 まとめ:near は「近さ全般」をあずかる便利な前置詞

  • near場所の「近くに・そばに」 を表す基本の前置詞。
  • 程度を比べるときは nearer(より近い) / nearest(いちばん近い) と変化させられる。
  • 場所だけでなく、 時間・段階・気持ち の「近さ」も表現できる(抽象的な近さ=目に見えないけれど頭の中でイメージできる近さ)。
  • これから学ぶ bybeside は、 near よりも「もっと具体的な近さ」を担当する仲間だと考えるとスッキリ整理できる。

チェックポイント

次の 3 つが「なんとなくイメージできる」なら、8-1 のゴール達成です。

  • near the station と聞いて「駅の近くのエリア」が浮かぶ。
  • nearest station と聞いて「いちばん近い駅」が自然に想像できる。
  • near midnight と聞いて「真夜中が近い時間帯」がイメージできる。
🌈 自己肯定アップのひと言:
ここまで読み進めて、 near を「ただの単語」ではなく「距離感のイメージ」としてつかめたあなた は、もう十分「英語の感覚」を育てる準備ができています。
勉強は「完璧に覚えてから使う」より、 だいたい分かった状態で少しずつ使ってみる人のほうが、長く続いて上達しやすい と言われています。
この調子で、次の 8-2(by)・8-3(beside)も 「距離感のちがいを味わってみよう」くらいの気持ちで、気楽に読み進めていきましょう。

➡️ 8-2 / 8-3 へのブリッジ:near の次は bybeside をチェック

このセクション 8-1 では、near「ふわっと近いエリア」 を表す前置詞(名詞の前について場所を説明することば)だと分かりました。

では、near よりも 「もっとくっついた近さ」 を表したいときはどうするでしょうか? ここで登場するのが、 次の 2 つです。

🧭 距離感マップのイメージ:
「広めの近く」= near / 「そば・きわ」= by / 「ぴったり横」= beside と、ざっくり覚えておくと、このあと 8-2・8-3 での理解がグッとラクになります。

8-2. by の使い分け(線や面の「そば」を歩くイメージ)

8-1 では near を「ざっくり近く」を表す前置詞として見てきました。この 8-2 では by を、river(川)や road(道)、window(窓)など 線や面の「きわ」にそっと寄りそう前置詞として押さえていきます。 すぐそばに「ある」ときも、「横を通り過ぎる」ときも by を使えるのがポイントです。 ここではまず、「by = 線や面のきわにいる / きわを通る」という ざっくりイメージをつかむことを目標にしましょう。

あとで「手段の by(by train)」や「〜までにはの by(by five o'clock)」も習いますが、 それらも元は同じイメージから生まれています(時間や方法に「ぴったり寄りそう」感じ)。 むずかしい文法用語が出てきたら、(かんたんな日本語の言いかえ)を いっしょに確認しながら進めていきましょう。

ここまでで near のイメージを読んでこられたあなたなら、by はもう準備バッチリです。 あとは「図で見る → 例文で聞く」をくり返すだけで、きっとスッと頭に残るようになります。

前置詞 × 場所 線や面の「きわ」 Lesson 090 / Section 8-2

🎯 by のコアイメージ:線や面の「きわ」にそっと寄りそう & その横を通り過ぎる

by は、river(川)や road(道)、window(窓)、door(ドア)などの 長さのあるもの・面の「ふち」に人や物が寄りそっているイメージです。 そこに「とどまっている」ときも、「その横をスーッと通り過ぎる」ときも by を使えます。

イメージ図:長いもの(川・道・壁など)の「きわ」にいる / きわを通る by
be by the river 川ぎわにいる

人が川などのふち(きわ)にそっと寄りそって立っているイメージです。

👤
人(あなた)
river / road / wall などの線・面

👤 と 川のあいだの すれすれのすき間by のイメージ。

walk by the river 川ぎわを通り過ぎる

川のきわにそって、横をスーッと歩いていくイメージです。

スタート
🚶‍♀️
→ → →
ゴール
川のすぐ横をなぞるように進んでいるので by を使います。

by = 「線・面のきわにそって動く」イメージ。

  • 静止:be by the river = 川のきわにいる。
  • 通過:walk by the river = 川の横をなぞるように歩く。
  • 人との関係:stay by your side = 人のそばで寄りそっている(心の近さも含む)。

💬 ミニ例文で by の感覚をつかもう

場所の by 川・海・窓ぎわ

We had a picnic by the river.

(私たちは川のそばでピクニックをしました。)

川にぴたっと寄りそった場所なので、広めの near ではなく 「きわ」を表す by を使っています。
通過の by そばを通り過ぎる

She walked by the shop without going in.

(彼女は店に入らず、その前を通り過ぎました。)

店のすぐそばをスーッと通るイメージなので、ここでも by を使います。 「店の近くを歩いた」よりも、「店の前を通った」ニュアンスが強くなります。
恋愛フレーズ そばで支える by

I will stay by your side.

(私はずっとあなたのそばにいます。)

歌の歌詞にもよく出てくる表現です。物理的に「横にいる」だけでなく、 心のそばに寄りそうイメージもこめて by が使われています。
✅ 学習ワンポイント:
near(広めの近く)→ by(線・面のきわ)→ beside(ぴったり横) の順に、だんだん距離が近くなると考えると整理しやすくなります。 ここまでイメージできたあなたは、すでにネイティブの感覚にかなり近づいていますよ!

用法①:場所を表す基本の by(前置詞)

まずは、いちばん基本の「場所の by」。by川・海・窓・ドア・道などの「きわ(すぐそば)」に何かがあるときに使います。 ふんわりした「近く」を表す near とちがって、byほとんどくっつきそうなくらいの近さをイメージすると分かりやすいです。

場所の by 窓ぎわ・ドアぎわ

There is a bench by the window.

(窓のそばにベンチがあります。)

ベンチは窓から少し離れた「近く」ではなく、窓ぎわにぴったり置いてあるイメージなので near ではなく by を使います。
場所の by 海・川・線状の場所

She has a small house by the sea.

(彼女は海辺に小さな家を持っています。)

by the sea は「海の近く」ではなく、海岸線のすぐそばというイメージです。 「海とセット」の場所だと感じたら near よりも by を優先してみましょう。
✅ コツ:
「近いな〜」と思ったときに、頭の中でちょっとズームして、 「ほぼくっついてる?」と感じたら by を候補にしてみましょう。 ここまでイメージできたあなたは、もうネイティブの感覚の入り口に立っています。

用法②:通り過ぎる・経路としての by

次は「通り過ぎる・経路(ルート)」としての by です。 何かの「そば」をなぞりながら移動するイメージで、 walk by(そばを歩く)、go by(通り過ぎる)、pass by(通り過ぎる)などとよく組み合わさります。

経路の by 乗り物・通過

A bus passed by the school.

(バスが学校の前を通り過ぎました。)

passed by the school は「学校の近くを走った」よりも、 学校の前の道をスーッと通って行った感じです。
経路の by 人のそばを通る

He walked by me without saying hello.

(彼はあいさつもせず、私のそばを通り過ぎました。)

walked by me で、「私のすぐ横を通り過ぎた」というニュアンスになります。 「私の近くを歩いた」よりも、距離感がグッと近いイメージです。
💡 学習心理メモ:
「通り過ぎる by」は、一度きちんとイメージを作ってしまえば、あとは似たパターンに当てはめるだけです。 100%わからなくても、「だいたいこういう感じかな」でどんどん例文を読んでいく方が、記憶が定着しやすくなります。

用法③:人のそば・支えるイメージの by

最後は、人との関係で使う by です。物理的に「横にいる」だけでなく、 そばで支えてくれる・味方でいてくれるという心のイメージも一緒に表せます。 恋愛や友情のフレーズにもよく出てくる、とても大事な使い方です。

恋愛フレーズ そばにいる by

She sat by him all night.

(彼女は一晩中、彼のそばに座っていました。)

sat by him は「横に座っていた」だけでなく、 心配して、支えようとしてそばにいるイメージも感じさせる言い方です。
イディオム stand by ~

My best friend always stands by me.

(親友はいつも私の味方でいてくれます。)

stand by は「そばに立つ」から転じて、 支える・味方でいてくれるという意味のイディオムになっています。 物理的な「近さ」から、心の「近さ」への広がりも感じてみましょう。
🌱 モチベーションメッセージ:
ことばの中には、今のあなたを支えてくれるフレーズがたくさん隠れています。 「I will stay by your side.」「I’ll always stand by you.」 のような表現を覚えておくと、 つらいときにも自分や誰かを励ます力になります。ここまで読み進めたあなたのがんばりに、英語のフレーズたちもきっと応えてくれますよ。

8-2 まとめ:by の距離感とイメージをおさらいしよう

このセクションでは、by の「そば」「きわ」のイメージを見てきました。 最後に、3つの用法の共通点をサッと整理しておきましょう。

  • by = すぐ「となり」「きわ」にあるイメージby the window, by the sea など、 ほとんどくっつきそうなくらいの近さ。
  • 通り過ぎる・経路としての bypass by, walk by のように、そばをなぞりながら移動するイメージ。
  • 人のそば・味方でいてくれる bysit by, stand by で、物理的な近さから「支える」「見守る」という心の近さまで表現。
距離感のざっくりイメージは、次のようにおさえておくと便利です:
far(遠い) near(だいたい近く) by(かなりそば・きわ) beside(ぴったり横:8-3 で学習)
near って言うほどふんわりでもないな、かなり近いな」と思ったら、 まず by を思い出す、というルールを決めておくと迷いにくくなります。
🌟 ここまで読めたあなたは、もう by の感覚はバッチリです。
すべてを完璧に暗記しようとするよりも、 「なんとなく距離感がイメージできる状態」まで来ていれば十分スタートラインに立てています。 あとは例文を読むたびに、「これは near? by? どっちっぽい?」と軽く考えてみるだけで、 少しずつネイティブに近い感覚が育っていきます。

次の一歩:8-3 beside で「ぴったり横」をマスターしよう

ここまでの nearby にくわえて、8-3 では beside = ぴったり横に「ならんでいる」イメージ をくわしく見ていきます。
(「位置関係」をあらわす前置詞どうしの細かいニュアンスの違い)を比べることで、 英語の「空間センス」が一気にレベルアップします。

距離感を 1 本の線でイメージ

8-3 では、これまでの内容をふり返りながら、次のようなイメージを完成させます:

near … だいたい近く(ふんわり)
by … きわ・すぐそば(かなり近い)
beside … ぴったり横ならび(ほぼ距離ゼロ)

ここまで『だいたい』のイメージを作れていれば、8-3 に進む準備はもう十分です。 あとは例文カードを読みながら、「自分ならどの前置詞を選ぶかな?」と考えてみましょう。

💬 モチベーションカード:
学習の研究では、「ちがいが分かるようになった実感」が、 いちばんモチベーションを高めるといわれています。 near / by / beside のような「似ているけど少し違う表現」をじっくり味わえるあなたは、 もう英語中級への階段をしっかり登りはじめています。この調子で 8-3 も一緒に進んでいきましょう。

8-3. beside:ぴったり横の「そばに」

このセクションでは、beside のコアイメージをつかみます。 キーワードは 「ぴったり横ならび」near(だいたい近く)や by(かなりそば)よりも、ほぼくっついて横にいる感じを表します。 たとえばベンチに座った 2 人、肩を並べて歩く 2 人、心の中で「ずっとそばにいるよ」と支えるイメージにも広がります。

難しそうに見える「ニュアンス (細かい感じのちがい)」も、 near / by / beside を「距離のステップ」としてセットで覚えるとスッキリ整理できます。 この 8-3 では、とくに beside距離ゼロに近い親密さ に集中してみましょう。

ここまで nearby を読み進めてきたあなたなら、 beside のイメージもすぐにピンとくるはずです。 ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。

前置詞 × 距離感 ニュアンス強化 Lesson 090 / Section 8-3

🎯 beside のコアイメージ:ぴったり横にならんでいる「そば」

イメージ図:ベンチに座る 2 人を思い浮かべてみましょう。 beside は、ほとんどくっつくくらい「横にならんでいる」位置です。

ベンチに座る 2 人
side view
You
Friend
(2 人がぴったり横にならんでベンチに座っている)
beside = ほぼ距離ゼロの「横ならび」
距離感のざっくりイメージ
近さのライン(左 → 右 ほど近い)
near(だいたい近く) by(かなりそば) beside(ぴったり横)
near は「近くに」、 by は「かなりそば」、 beside「ぴったり横」をイメージしましょう。
✅ 学習のコツ:
図で「位置」をイメージしながら前置詞を覚えると、 ただ暗記するよりも 長く記憶に残りやすい と言われています。 自分の頭の中で、ベンチに座る 2 人の絵を何度も思い出してみてください。

💬 ミニ例文で beside の感覚をつかもう

場所の beside ベンチで横ならび

He sat beside her on the bench.

(彼はベンチで彼女の横に腰かけた。)

beside の直後に人や物を置いて、 「〜の横に」という位置関係を表します。

ここでは heher がベンチでぴったり横にならんで座っているイメージです。

恋愛フレーズ 気持ちの「そば」

I will always be beside you.

(私はいつもあなたのそばにいるよ。)

この文では、場所だけでなく、 「味方として、心のそばにいる」 という温かい気持ちも表しています。

お気に入りのフレーズとして何度も口に出してみると、 beside のイメージがぐっと自分のものになります。

🌱 モチベーションメモ:
「完璧に理解してから話す」のではなく、 「だいたいイメージできたら、とりあえず声に出してみる」 人の方が、英語表現が定着しやすいと言われています。 まずはここで出てきた 1 文を、自分の「口ぐせフレーズ」にしてみましょう。

🧩 beside の用法別ミニセクション

ここでは beside を 3 つの場面に分けて見ていきます。 すべての用法の土台には、「ぴったり横にならんでいる」 というコアイメージがあります。 どの文でも、頭の中で「横ならび」の絵を思い浮かべながら読んでみましょう。

用法① 人・物の「ぴったり横」 基本の beside

いちばんよく使うのが、人や物が「ぴったり横にならんでいる位置」を表す beside です。 near よりも近く、ほとんどくっついているイメージです。

The dog is sleeping beside the sofa.

(その犬はソファの横で眠っています。)

beside the sofa で「ソファの横に」を表します。 犬がソファから少し離れた場所にいるなら near でも言えますが、 ソファにぴったり寄りそって眠っている イメージなら beside がぴったりです。

人に対しても同じで、beside her / beside me とすれば「彼女の横に」「私の横に」という意味になります。

用法② 心の「そば」 味方・支えの beside

beside は、場所だけでなく 「味方として、心のそばにいる」 という抽象的な意味でも使われます。 心理的な距離(こころの近さ)を表すイメージです。

My friends were beside me when I was in trouble.

(困っていたとき、友だちがいつも私のそばにいてくれた。)

ここでの beside me は、物理的に横にいるだけでなく、 「支えてくれた」「味方でいてくれた」 という温かいニュアンスを含みます。

「つらいときに、あなたのそばにいるよ」と伝えたいときにも、 I will be beside you. のように、とてもやさしい響きで使える表現です。

用法③ 線・境界と平行 〜沿いの beside

道・川・歩道などの「線」や「境界」に、 何かがぴったり並んでいる様子を表すときにも beside が使えます。 「〜沿いに」とイメージするとわかりやすいです。

He parked his car beside the sidewalk.

(彼は車を歩道のわきに停めた。)

beside the sidewalk は、「歩道という線・境界のすぐ横に」というイメージです。 車と歩道が 平行に、ぴったり並んでいる 位置を思い浮かべてみましょう。

同じように、beside the river(川の横に)や beside the road(道の横に)のように、 「〜沿いに続いている」場面でもよく使われます。

🌟 自信アップのひと言:
beside の 3 つの使い方をここまで読みきった時点で、 あなたの「距離感の英語」はもうかなりレベルアップしています。 すべて完璧に覚えていなくても大丈夫。 あとは会話や音読の中で少しずつ使っていくうちに、 自然と体にしみ込んでいきます。

+αミニコーナー:near / by / beside の距離感ライン & besides の注意

ここまでで near / by / beside のイメージがかなり見えてきたと思います。 仕上げに、3つの「距離感」を1本のラインでざっくり整理し、 ついでに beside と似ていてまぎらわしい besides(〜のほかに)にも軽くふれておきましょう。

3つの前置詞を「どれくらい近いか」のイメージで並べると、こんな感じになります:

near
だいたい近くに
一番ふんわり
by
かなりそばに
かなり近い
beside
ぴったり横に
いちばん近い

※あくまで「ざっくりイメージ」です。実際の文では、文脈(状況)といっしょに考えるのがポイントです。

  • near:場所のざっくりした「近く」。駅の近く、学校の近く、など広めのイメージ。
  • by:かなりそば。「〜のそばに」「〜のすぐ近くに」と言いたいとき。
  • beside:物理的にぴったり横。椅子と椅子がならんでいる、ドアの横、歩道の脇…など。

🤔 まぎらわしいペア:besidebesides

つづりがよく似ていますが、意味はかなり違います。 最後の s が付くかどうか に気をつけましょう。

前置詞 beside = 「〜の横に」

すでに見てきたとおり、位置(場所)の「ぴったり横に」を表す前置詞です。

She sat beside her mother.

(彼女はお母さんの横に座った。)

前置詞・副詞 besides = 「〜のほかに」「そのうえ」

besides は、位置ではなく 「追加・おまけ」 のイメージです。

Besides English, I study Spanish.

(英語のほかに、スペイン語も勉強しています。)

このように、besidebesides意味がまったく別なので、 「位置の横」は beside、「〜のほかに」は besides と整理しておきましょう。

🧠 学習心理メモ:
似た形の単語を「ペア」でまとめて覚えると、 混同しにくく、記憶に残りやすい ことが分かっています。 near / by / besidebesides を、 今日のうちにノートに小さな図といっしょにメモしておくと、あとで思い出す力がぐっと高まります。

8-3 まとめ:beside で「ぴったり横」の世界を描けるようになろう

このセクションでは、beside のイメージを 「ぴったり横・寄りそう位置」 として整理しました。 最後に、ポイントをサッとおさらいしておきましょう。

  • beside のコアイメージは「ぴったり横」── near(だいたい近く)、by(かなりそば)よりも一歩近い距離。
  • 用法①:人・物の「ぴったり横」の位置(椅子・ソファ・人の横など)。
  • 用法②:心や気持ちの「そばにいる」イメージ(支える・味方でいる)。
  • 用法③:道・川・歩道など「線」にぴったり沿う位置(〜沿いの beside)。
  • besidebesides は別物: 位置=beside / 「〜のほかに」=besides として区別すると安心です。
🌟 ここまで読めたあなたへ:
「距離感の英語」があいまいで不安だった気持ち、少し軽くなっていませんか?
学習の研究では、こうして 「イメージ+例文」でゆっくり理解した内容は、 ただ単語帳で暗記しただけの知識よりも、 ずっと長く、使える形で記憶に残る と言われています。

もし今、「完璧に覚えた気がしないな…」と感じていても大丈夫です。 それはむしろ自然なことで、 「だいたい分かった状態で、少しずつ使ってみる」 ほうが、 英語はぐんと伸びていきます。 このあと別のセクションを読むときや、クイズに挑戦するときに、 ふと beside のイラストを思い出せたら、それだけで大成功です。

9. round / around / about の使い分け(まずは全体像)

このセクションでは、roundaroundabout という 「〜の周り」「〜のあたり」 を表す前置詞(場所を表す小さなことば)を、 まとめてイメージでつかんでいきます。 「ニュアンス(細かい感じの違い)」も、 (専門用語はかんたんな日本語で補足) しながら、ムリなく整理していきます。 ここでは詳しい文法のルールに入る前に、 「まずはざっくりイメージをつかむ」ことを目標にしましょう。

round は主に英国英語、around は米国英語でよく使われる形、 about は「このあたり」「〜の周りに」とふんわり広がるイメージを持っています。 どれも「ぐるりと囲む・あたりにいる」という仲間なので、 いったん全体像が見えると、細かい違いもぐっと覚えやすくなります。

ここまで Lesson 090 を読んでいるあなたなら、 もう準備はバッチリ です。 あとは「イラスト+ミニ例文」で少しずつイメージを重ねていくだけ。 気楽な気持ちで読み進めてくださいね。

前置詞 × 「〜のまわり」 概観セクション Lesson 090 / Section 9

🎯 round / around / about のざっくりマップ(位置イメージ+ミニ例文)

3つとも「中心になるもの」と「その周り」をイメージすると分かりやすくなります。 下の図では、真ん中の 🏛️ を「建物・人・場所」などの中心として、 それをどう取り囲むか(または、そのあたりにいるか)を見てみましょう。

🏛️
中心(建物・人・場所)

まず「真ん中に何かがある」イメージを持ちます。

round / around
中心の周りを ぐるりと回る・囲む イメージ。 「〜の周りを回って」「ぐるっと一周」の感じです。

about
中心の「あたり」「周辺」に なんとなくいる・ある イメージ。位置も意味もすこしゆるく広がっています。

※「英国英語(イギリスでよく使う英語)」では round、 「米国英語(アメリカでよく使う英語)」では around がよく使われますが、 基本の絵(コアイメージ)はとてもよく似ています。

💬 ミニ例文で「ぐるり」と「あたり」を体感しよう

We walked around the lake hand in hand.

(私たちは手をつないで湖の周りを歩いた。)

around the lake で「湖の周りをぐるりと」のイメージ。 デートのシーンなどでもよく使える、愛情たっぷりの定番フレーズです。

People were standing about the entrance.

(人々が入口のあたりに立っていた。)

about the entrance は「入口の周辺にばらばらと」のイメージ。 きっちり一列ではなく、「このへんに何人かいる」ような、ゆるい広がりを表します。

🌱 ポイント:
まだ「どっちがどっちだっけ?」となっていても大丈夫です。 今はただ、「round / around はぐるり」「about はふんわり周辺」 くらいの感覚が持てれば十分なスタートです。

📚 9-1 ~ 9-3 では何を学ぶ?(これからの学習ガイド)

このあと 9-1 ~ 9-3 では、3つの表現をそれぞれじっくり見ていきます。 「どれが正しいか」を暗記するより、 「どんな場面で、どんな絵が浮かぶか」 を大事にして読んでみてください。

9-1 round の基本(主に英国英語)

角を「曲がる」、机を「囲んで座る」など、 ぐるっと回る イメージの round を英国英語(イギリス英語)を中心に見ていきます。

  • round the corner(角を曲がって)
  • sit round the table(テーブルを囲んで座る) など

9-2 around の基本(主に米国英語)

アメリカ英語でよく使われる around を、 動き(〜の周りを回る)位置(〜のまわりにいる) の両面から確認します。

  • walk around the park(公園の周りを歩く)
  • look around the room(部屋の中を見回す) など

9-3 about の「このあたり」「周辺」

about は「〜について」だけでなく、 「このあたりに」「〜のまわりに」 という場所のイメージもあります。

  • stand about the door(ドアのあたりに立つ)
  • play about the garden(庭のあちこちで遊ぶ) など

それぞれのセクションでは、図や例文を使って、 「日本語に訳す」よりも 「英語のまま絵が思い浮かぶ」 感覚をいっしょに育てていきます。

🧭 次はどこから読む? 9-1 ~ 9-3 へのナビゲーション

9-1 ~ 9-3 は、どこから読んでも大丈夫です。 「丸く回るイメージから知りたい」「まずは一番よく聞く表現から」など、 自分が気になるところ から自由に進んでみましょう。

🧠 学習心理メモ:
人は「全部きっちり理解してから進もう」とするよりも、 「だいたい分かったから、まず一歩進んでみる」 方が、記憶に残りやすく、学習が長く続きやすいことが分かっています。 9-1 ~ 9-3 も、最初から完璧を目指さなくて大丈夫。 気になるカードをポンと選んで、気楽に読み進めてみてください。

セクション9 まとめ:まずは「ぐるり」と「このあたり」の感覚が持てればOK

セクション9では、 roundaroundabout の 大まかなイメージを確認しました。 最初のゴールは、この3つを日本語で完璧に訳すことではなく、 「英語を見たときに、何となく場面が浮かぶ」 状態になることです。

  • round / around:中心の「周り」をぐるりと回る/囲むイメージ。
  • about:中心の「あたり」「周辺」にふんわり広がるイメージ。
  • 英国英語では round、米国英語では around が使われることが多い。
  • 意味の細かな違いは、9-1 ~ 9-3 の中で、図と例文を通して自然に身につけていけばOK。
🌟 ここまで読み進めたあなたへ:
前置詞の「細かい違い」にここまで向き合えている時点で、 あなたの英語はかなり上級レベルに近づいています。 たとえまだモヤモヤが残っていても、それは 「自分の感覚をちゃんと確かめようとしている証拠」です。 この先の 9-1 ~ 9-3 を読み終わるころには、 きっと今よりずっと自信を持って round / around / about を選べるようになっています。 その一歩を、今ここで踏み出せている自分を、ぜひ誇りに思ってくださいね。

9-1. round の基本:ぐるっと「周りを回る」イメージ

このセクションでは、round のコアイメージを確認します。キーワードは 「真ん中に何かがあって、その周りをぐるっと回る・囲む」 という感覚です。たとえば round the table は「テーブルを囲んで」、round the park は「公園のまわりをぐるっと」歩くイメージです。 ここではまだ細かい文法用語よりも、 「場面の絵」が頭の中に浮かぶことを目標にしましょう。

round はとくに 英国英語(イギリスでよく使われる英語) でよく登場し、around とほぼ同じ意味で使われることも多いです。 「ニュアンス(細かい感じの違い)」はあとでゆっくり押さえればOKなので、 今は 「ぐるっと囲む/回りこむ」 というざっくりしたイメージだけつかんでおきましょう。

「むずかしそう…」と感じても大丈夫。 (単語の意味を丸暗記するより、絵でイメージできれば十分!) ここまで読み進められているあなたなら、 round をイメージでつかむ準備はもうバッチリです。

前置詞 × 場所 round の入口 Lesson 090 / Section 9-1

🎯 round のコアイメージ:真ん中+その周りをぐるりと

round は、何かを 丸く囲んだり、そのまわりを動き回ったり するときによく使われます。日本語だと「〜のまわりで」「〜を囲んで」に近い感覚です。

イメージ図:真ん中のものを人たちがぐるっと囲んでいる= people round the table

table / fire 真ん中の「注目のもの」

真ん中のものの 「周り」を円を描くように取り囲む イメージが round の出発点です。

「中心 + それを囲む輪」が頭に浮かべば、round の感覚がグッとつかみやすくなります。

例文 1 テーブルを囲む

We sat round the table.

(私たちはテーブルを 囲んで 座りました。)

テーブルが真ん中にあって、そのまわりを人たちが ぐるっと取り囲んで座っている イメージなので、round がピッタリはまります。

例文 2 火のまわりで

The children were dancing round the fire.

(子どもたちは火の まわりで 踊っていました。)

真ん中に火があり、その周りを子どもたちが ぐるっと円を描くように 動いているイメージです。

🔁 イメージが浮かべば勝ち:
「真ん中+その周りをぐるりと」という図がパッと思い浮かぶようになれば、round を見るたびに 「あ、何かを囲んでるんだな」と直感で理解できるようになります。ここまで読んだあなたの脳は、もうネイティブのイメージにかなり近づいていますよ!

用法① 場所の周りをぐるっと回る round

round が「場所」に続くときは、その場所を ぐるっと一周する・周りを回る イメージになります。round the park なら「公園を一周/公園の周りをぐるっと」、 round the city なら「街をぐるっと回って」…という感覚です。

例文 1 公園をぐるっと

We walked round the park twice.

(私たちは公園を2周ぐるっと歩きました。)

公園の外周にそってぐるりと歩くイメージなので、 round the park=「公園を一周して」 という感覚になります。
例文 2 建物の周りを

Tourists were walking round the old castle.

(観光客たちは古い城の周りをぐるっと歩いていました。)

「城のいろいろな側面を見て回る」イメージで、 round が「周りを一周する・巡る」ニュアンスを出しています。
恋愛フレーズ デートで街をぐるっと

We walked round the city hand in hand.

(私たちは手をつないで街をぐるっと歩きました。)

ロマンチックな「街歩きデート」の典型フレーズです。 街のあちこちを二人で巡るイメージが round で表現されています。
💡 学習ワンポイント:
「場所+round」を見たら、頭の中で ぐるっと円を1つ描いてみるクセをつけましょう。 イメージで覚えた用法は、テストだけでなく会話でもパッと口から出てきます。

用法② 人や物を取り囲む round

round の前後に「人」や「物」が来ると、 その人・物のまわりを取り囲む イメージになります。「〜の周りに集まっている」「輪になっている」感じです。

例文 1 家族でテーブルを囲む

The family gathered round the table for dinner.

(家族は夕食のためにテーブルを囲んで集まりました。)

テーブル(中心)の周りに家族が座ったり立ったりして 輪になっている イメージです。
例文 2 先生の周りを取り囲む

The students stood round the teacher, asking questions.

(生徒たちは先生を取り囲んで、質問をしていました。)

先生が真ん中にいて、その周りを生徒たちがぐるっと囲んで立っている場面をイメージしましょう。
例文 3 物を囲んでのぞき込む

Children crowded round the big present.

(子どもたちは大きなプレゼントを取り囲んで集まりました。)

1つのプレゼントを中心に、子どもたちがわいわいと 円を作るように集まっている 場面です。
🌱 学習ワンポイント:
「人が集まっている」写真やイラストを見たら、 『真ん中は何? その周りに誰がいる?』 と自分に質問してみてください。round のイメージがゲーム感覚でどんどん定着します。

用法③ 角を曲がる round / 見えなくなる round the corner

道や建物の corner(角) といっしょに使うと、 round は「角をぐるっと回る・曲がる」という意味になります。 また disappear round the corner で「角を曲がって見えなくなる」という表現もよく使われます。

例文 1 角を曲がる

The car turned round the corner.

(その車は角を曲がりました。)

「角を中心にして車がぐるっと進行方向を変える」イメージです。 round the corner で「角を曲がって」の感覚になります。
例文 2 角の向こうへ消える

The bus disappeared round the corner.

(そのバスは角を曲がって見えなくなりました。)

バスが角の向こう側へ行ってしまい、 視界から消えていく イメージです。 「角のところを回り込んで見えなくなる」と覚えると自然です。
例文 3 角を曲がったすぐ先

My favorite café is just round the corner.

(私のお気に入りのカフェは角を曲がってすぐのところにあります。)

just round the corner は、「角を曲がればすぐそこ」という とても近い場所を表す定番フレーズです。
🚗 学習ワンポイント:
「round the corner」を見たら、頭の中で 小さな十字路の地図を描いてみましょう。 角の向こうに消えていくイメージがつかめれば、この用法はもうバッチリです。

+α ミニコーナー round と around のざっくり比較(9-2 へのブリッジ)

ここまで round を見てきましたが、実は多くの場面で around とほぼ同じ意味で使えます。 大ざっぱにいうと、次のようなイメージで押さえておくと安心です。

① 意味

roundaround も、 「〜の周りをぐるっと」「〜を囲んで」 という基本イメージは同じです。

なので意味で大きく迷ったら、 「円を描くように」「周りを回る」イメージを思い出せば OK。

② 英米差のざっくりイメージ

イギリス英語roundaround もよく使う。

アメリカ英語:ふつうは around がメイン。

どちらを使っても意味は通じるので、 迷ったら around を選ぶと安心です。

③ よくあるパターン

  • round / around the park(公園の周りを)
  • round / around the table(テーブルを囲んで)
  • round / around the corner(角を曲がったところ・角を曲がる)
ペア例文 1 ほぼ同じ意味

We walked round the park.

(私たちは公園をぐるっと歩きました。)

We walked around the park.

(=同じく、公園の周りを歩きました。)

どちらも意味はほぼ同じです。 round の方が少し「口語・イギリス寄り」around はどの地域でも無難に使えるとイメージしておきましょう。
ペア例文 2 角を曲がる表現

My favorite café is just round the corner.

(私のお気に入りのカフェは角を曲がってすぐのところにあります。)

My favorite café is just around the corner.

(こちらも意味は同じ:「角を曲がってすぐ」です。)

会話では round the corneraround the corner もよく使われます。 次の 9-2 では、 around にフォーカスして表現の広がり を見ていきましょう。
🔍 ワンポイント:
まずは 「round=円・輪」「around=より一般的で安全な形」 とざっくり覚えておけば十分です。細かい違いは、これから 9-2 で少しずつ「経験値」として 積み上げていきましょう。

9-1 まとめ:round のイメージをざっくり整理しよう

✅ コアイメージ

  • 中心+その周りをぐるっと が基本。
  • 「真ん中に何かがあって、その周りを人や物が 円を描くように 動く/集まる。
  • round the park / table / fire / corner など、 「〜の周り」「〜を囲んで」の感覚で使う。

🧩 用法のまとめ

  • 用法①round the park = 「場所の周りをぐるっと回る」。
  • 用法②people round the table = 「人や物を取り囲む」。
  • 用法③round the corner = 「角を曲がる/角を曲がって見えなくなる」。
  • 多くの場面で aroundほぼ同じ意味で使える。
ミニ確認 3つの用法が1文に

We walked round the park, then sat round the table at a café round the corner.

(私たちは公園の周りをぐるっと歩き、 それから角を曲がった先のカフェでテーブルを囲んで座りました。)

1文の中に「場所を回る」「テーブルを囲む」「角を曲がる」の round 三兄弟がすべて入っています。 ここまでイメージできたら、9-1 の内容はほぼマスターです。

🚀 モチベーションカード:イメージ記憶は最強の味方

脳科学の実験では、 「図やイメージと結びつけて覚えた情報は、単語だけで覚えた情報より定着しやすい」 ことがわかっています。

つまり、あなたが今やっている 「真ん中+その周りをぐるっと」 という絵を思い浮かべながら学ぶやり方は、ものすごく理にかなっています。

ここまで読み進めた時点で、 あなたの中にはすでに 「round=円・輪」の神経回路 ができ始めています。あとは、例文をときどき声に出して読んだり、 「この場面、round 使えそう?」と日常の中で考えてみたりするだけで、 その回路はどんどん太くなっていきます。

次の 9-2 では around に広げていきます。 一歩ずつでも、イメージで覚えた英語は一生ものです。 今日の自分の集中力に、ぜひ小さくガッツポーズしてあげてくださいね。

9-2. around の基本イメージ

前の 9-1 では、round を「真ん中+その周りをぐるりと」の輪のイメージとして学びました。 around は、その兄弟のような存在で、意味はほぼ同じですが、 「このあたり一帯」「あちこち」少し広め・ふんわりした周囲を表すことが多い語です。

会話では around のほうがより一般的で、 around here(このへんで)、walk around the city(街をぶらぶら歩く)、 around ten(だいたい10〜)など、 場所・動き・数の3つでよく登場します。

このセクション 9-2 では、まず 「中心+その周りのエリア全体=around」 というコアイメージをつかみ、そのあとで 「場所の around」「動きの around」「数の around」 へ広げていきます。

Lesson 009 / Section 2

🎯 around のコアイメージ:中心のまわり「このあたり一帯・あちこち」

around は、何かを 中心にして、その周りのエリア全体 をぼんやりまとめて指すイメージです。round が「くっきりした輪」だとすれば、 around「このへん一帯」「あちこち」 といったふわっと広がる周囲を表します。

イメージ図:自分を中心に「このあたり一帯」をふわっと囲む around

you ここが中心
🏪 shop
☕ café
🚉 station
🌳 park
places around here

自分を中心にして、コンビニ・カフェ・駅・公園などが 「このあたり一帯」に点在している イメージが around の出発点です。

まずは 「中心+その周りのゾーン」= around と覚えてしまいましょう。

💬 ミニ例文で around の感覚をつかもう

場所の around around here(このへんで)

Is there a good café around here?

(このあたりに、いいカフェはありますか。)

around here は、 「このへん一帯」「このあたり」 をまとめて指す便利表現です。ピンポイントの場所ではなく、ざっくりした周囲のイメージになります。
場所の around 家のまわりに

There are flowers around the house.

(家のまわりに花が咲いています。)

家の壁ぎわ「だけ」ではなく、 家を囲むエリア全体に花があるイメージです。 around は、このように「周囲のゾーン」をふわっと表すのが得意です。
恋愛フレーズ そばにいてくれる around

I love having you around.

(あなたがそばにいてくれるのが大好きです。)

ここでは「物理的な周り」だけでなく、 心の距離としての『そば』 も含んだ around です。歌やドラマにもよく出てくる、とても自然なフレーズです。
✅ 学習ワンポイント:
round = くっきりした「輪」/around = ふわっとした「このあたり一帯」 とイメージできれば、9-2 のスタートは完璧です。
こうしてイメージで覚えた前置詞は、テストだけでなく、会話のとっさの一言でも しっかりあなたを助けてくれますよ。

用途① 場所の周囲・あちこちの around

around が「場所」に続くときは、その場所の 周囲一帯・このあたり全体・あちこち を表します。ピンポイントではなく、 エリア全体をふわっと指す イメージです。

場所の around 学校のまわりに

There are many trees around the school.

(学校のまわりにたくさんの木があります。)

around the school は、「校舎のすぐ横」だけでなく、 学校を囲むエリア全体 に木があるイメージです。
場所の around 世界のあちこちで

People all around the world love music.

(世界中のあちこちで、人々は音楽を愛しています。)

around the world「世界のあらゆる場所で」=世界中で の意味になります。場所の広さが一気にスケールアップした例です。
恋愛フレーズ 街のあちこちを一緒に

I love walking around the city with you at night.

(夜、あなたと一緒に街をあちこち歩くのが大好きです。)

どこか一つの地点ではなく、 街全体をぶらぶら回るデートのイメージです。 「特別な場所」ではなく、「一緒にあちこち歩く時間」そのものが大事、というニュアンスも伝わります。
💡 学習ワンポイント:
写真や地図を見たときに、 「この辺を英語で言うなら around ○○ かな?」 と考えるクセをつけると、脳内に「場所+around」の地図が少しずつ増えていきます。 心理学的にも、こうした「自分で問いかける学習」は記憶の定着を強くしてくれると言われています。

用途② 動詞+around:あちこち動き回る

around が動詞のあとに来ると、 「あちこち〜する」「ぶらぶら〜する」 という「動き回る」イメージになります。目的地よりも、 いろいろ回っている過程 にフォーカスしている感じです。

動きの around walk around

We walked around and talked for hours.

(私たちは何時間もぶらぶら歩き回りながら話しました。)

どこか明確なゴールに向かうのではなく、 あちこち歩きながら会話を楽しむ イメージです。 「ぶらぶら〜」にぴったりの表現です。
動きの around look around

She looked around the room.

(彼女は部屋の中を見回しました。)

look around で、 「あたりを見回す」「ぐるっと見て回る」 というお決まり表現になります。
動きの around run around

Children were running around in the park.

(子どもたちは公園で走り回っていました。)

公園の中を あっちへこっちへ元気に走り回る 様子が around で表現されています。
🚶‍♀️ 学習ワンポイント:
「go / walk / look / run + around」を見つけたら、 「とりあえずあちこち動き回ってるんだな」とざっくりイメージ できれば OK です。細かい意味よりも、まずは「動き回る感覚」をつかむほうが、記憶に残りやすいことが 心理学の研究でもわかっています。

用途③ 数・時間の「およそ」を表す around

around が数字や時間の前に来ると、 「だいたい〜くらい」「およそ〜」 という意味になります。多くの場面で about とほぼ同じ感覚で使えます。

およその around around ten people

There were around ten people at the party.

(パーティーにはだいたい10人くらいいました。)

きっちり「10人ちょうど」ではなく、 「その前後くらい」 のイメージを出したいときに around を使います。
およその around around five

Let’s meet around five.

5時ごろに会いましょう。)

「5時きっかり」ではなく、 5〜10分前後のゆるい時間帯 をイメージすると自然です。友だち同士の約束にぴったりの表現です。
およその around around three hours

It takes around three hours to get there.

(そこへ行くのにだいたい3時間かかります。)

所要時間を「きっちり3時間」と言い切るよりも、 前後に少しゆとりがある ことを伝えたいときに便利です。
⏰ 学習ワンポイント:
「数字や時間を見る → とりあえず around を付けて言ってみる」という 小さな習慣を作ると、「およそ〜」の英語表現が一気に増えていきます。 完璧な数字よりも「だいたい」で話すほうが、英会話はグッと楽になるはずです。

用途④ be around:近くにいる・そばにいる

be around は、 「近くにいる」「そばにいる」「そのへんにいる」 という意味でとてもよく使われます。物理的な「近く」だけでなく、 心のそばにいて支える ようなニュアンスも出せる表現です。

サポート 支える be around

I’ll be around if you need me.

(もし必要なら、私はそばにいるからね。)

「具体的にどこにいるか」ではなく、 「呼べばすぐ駆けつけられる距離感」 を表す、とても優しいフレーズです。
疑問文 be around this weekend

Are you going to be around this weekend?

(今週末はこのへんにいる?/空いてる?)

ここでは 「どこにも行かずに近くにいる予定?」 という意味合いです。デートや遊びの予定を切り出す前の、自然な一言としても使えます。
恋愛フレーズ 心のそばにいる be around

I feel safe when you’re around.

(あなたがそばにいてくれると安心します。)

ここでは「近くにいる」だけでなく、 心の支えになっている存在 というニュアンスも含まれます。ドラマや歌にもよく出てくる、覚えておきたい一文です。
❤️ 学習ワンポイント:
be around のフレーズを自分用に 1 つ決めて、心の中で何度もつぶやいてみてください。 心理学的にも、「自分の気持ちにフィットした言葉」は長期記憶に残りやすいと言われています。 お気に入りの一文ができれば、英語学習そのものが少しだけ温かいものに変わります。

9-2 まとめ:around のイメージをざっくり整理しよう

✅ コアイメージ

  • 中心+その周りのエリア全体around
  • 「このあたり一帯」「あちこち」 という、少し広めでふわっとした周囲を表す。
  • round が「くっきりした輪」だとすると、 around「その周りのゾーン全体」 をゆるく包むイメージ。
  • 会話では around のほうが より一般的で無難に使える。

🧩 4つの用途まとめ

  • 用途①:場所の周囲・あちこち
    例:around the school / around the world / around the city
    → 「〜のまわりで」「〜中あちこちで」。
  • 用途②:動詞+around
    例:walk around / look around / run around
    → 「あちこち〜する」「ぶらぶら〜する」。
  • 用途③:数・時間のおよそ
    例:around ten people / around five / around three hours
    → 「だいたい〜くらい」。
  • 用途④:be around
    例:I’ll be around. / Are you going to be around?
    → 「近くにいる」「そばにいる」「このへんにいる」。
ミニ確認 4つの用途を一気に体感

There are many cafés around here,
so we walked around the city for around three hours.
I feel happy when you’re around.

(このあたりにはカフェがたくさんあるので、私たちは街をぶらぶら歩き回りながら だいたい3時間くらい過ごしました。あなたがそばにいてくれると私は幸せです。)

1文(+α)の中で、 用途①〜④の around がすべて登場しています。 ここまでイメージできたら、9-2 の内容はかなり自分のものになっていますよ。

9-3. about の場所的な意味(〜のあたり・〜の近くに)

このセクションでは、about の中でも 場所を表す意味にしぼって学びます。 「〜のあたりに」「〜の近くで」という、 きっちり場所を指ささずに、ふんわりエリアを指す前置詞だとイメージすると分かりやすくなります。 ここで扱うのは、主に<英国英語>(イギリスでよく使われる英語)での用法で、 <米国英語>ではふつう around が使われることも合わせて押さえておきましょう。

たとえば about here は「このあたり」、 about the station は「駅のあたりで」というニュアンスです。 むずかしく感じたら、 「地図の上を指で丸くなぞっている感じ」 を思い浮かべてみてください。

💡 学習メモ:
ここまで roundaround を読み進めてきたあなたなら、 about の場所的な意味もすぐにイメージできるようになります。 ここまで読み進められている時点で、もう準備はバッチリです。自分のペースで、安心して続けていきましょう。
前置詞 × 場所 about(場所の用法) Lesson 090 / Section 9-3

🎯 about のコアイメージ:ふんわり広がる「このあたり」

場所を表す about は、 near のように「けっこう近い」けれど、 ぴったりの地点ではなく、その周りの『ゾーン(範囲)』 をイメージさせる前置詞です。 地図の上で、ある場所を中心に ざっくり丸を描いて「このへんかな〜」と言っている感じ がコアイメージだと考えてください。

the station
はっきりした場所(駅)
about the station = 駅のあたりで
about here = このへん(このあたり)

中心にある the station(駅)を、 ふんわりと囲んでいるエリア全体が about のイメージです。

💬 ミニ例文で「場所の about」をつかもう

場所の about ざっくり「このあたり」

Her house is somewhere about here.

(彼女の家はこのあたりにあります。)

about here で「このへん」「このあたり」という ざっくりした位置を表します。

ぴったりの場所は知らないけれど、 だいたいこのあたりだよと指さしているイメージです。

恋愛 場所の about

People were standing about the newly married couple.

(人々が新婚のふたりのまわりに立っていました。)

about the newly married couple は 「新婚カップルのまわりに」「ふたりを囲むように」という意味です。

幸せそうなふたりの周りに人が集まっている、 あたたかい空間のイメージで覚えると記憶に残りやすくなります。

📚 学習心理メモ:
英語の前置詞は、日本語に一語でピタッと対応しないぶん、 「絵や場面で覚える」とスッと理解が定着しやすいと言われています。 今日の about も、「駅のあたり」「カップルのまわり」のように 具体的な場面とセットで思い出してあげてくださいね。

用法① :場所を表す基本の about(静止しているイメージ)

まずは、物や建物が ある場所の「まわり・あたり」 に「ある/立っている」という、 静止している about を見てみましょう。 きっちり「ここ!」とは言わず、 その周辺エリアをふんわり指す感じです。

用法① 静止の about

There are some small cafés about the station.

(小さなカフェが駅のあたりにいくつかあります。)

about the station で「駅のまわりに/駅のあたりに」という意味になります。

駅のすぐ横とは限らず、 駅を中心にした範囲全体 をざっくりイメージしているのがポイントです。

用法① 場所の「〜のあたり」

Her office is somewhere about the city center.

(彼女のオフィスは街の中心部のあたりにあります。)

somewhere about ... は 「〜のどこかあたりで」という ふんわりした場所を表す定番パターンです。

「細かい住所はいいから、このへんだよ」と言いたいときにぴったりの表現です。

✅ コツ:
「地図にピンを一本ドン!ではなく、 ペンで丸く“このあたり”と囲む感じ ——それが場所を表す about の基本イメージです。

用法② :動きとセットの about(うろうろ・あちこち)

次は、about動詞(run / walk / wander など)といっしょ に使われるパターンです。 このときのイメージは、 「〜のあたりをあちこち動き回る・うろうろする」 です。

用法② run / play + about

Children were running about the garden.

(子どもたちが庭のあちこちを走り回っていました。)

run about the garden で 「庭の中をあちこち走り回る」というニュアンスになります。

「庭」という一つの場所の中で、 範囲全体を自由に動き回るイメージです。

用法② walk / wander + about

He walked about the town all afternoon.

(彼は午後じゅう、町のあちこちを歩き回っていました。)

walked about the town は 「町の中をぶらぶら歩き回った」というイメージ。

ひとつの道だけでなく、 その町のエリア全体を行ったり来たりしている感じを表せます。

🌱 ミニアドバイス:
run / walk / wander + about + 場所 の形を セットで丸ごとフレーズとして覚えると、 会話でもスラスラ出てきやすくなります。

用法③ :場所の about と「約・〜について」の about の整理

最後に、よく見る about の意味をざっくり整理しておきましょう。 スペルは同じですが、 文の役割(場所・数・話題) によって日本語訳が変わります。

A. 場所の about(今回のテーマ)

= 「〜のあたりに」「〜のまわりで」
(場所のゾーンをふわっと指す)

He lives about here.

(彼はこのあたりに住んでいます。)

B. 数・時間の about(約〜)

= 「約〜」「だいたい〜」
(ぴったりでなく、おおよその数や時間)

The meeting will take about ten minutes.

(会議は約10分かかります。)

C. 話題の about(〜について)

= 「〜について」
(会話・本・考えごとのテーマ)

We talked about our future.

(私たちは将来について話しました。)

🧠 整理ポイント:
  • 場所の about … 「〜のあたりに」「〜のまわりで」
  • 数・時間の about … 「約〜」「およそ〜」
  • 話題の about … 「〜について」
どれも共通して、 きっちり 1 点ではなく「その周辺・そのあたり」 を表している、と考えるとつながって見えてきます。
ここまで読み切ったあなたは、 about の世界をかなり立体的にイメージできるところまで来ています。
あとは 9-1・9-2 で学んだ round / around と くらべながら、自分の中の「場所前置詞マップ」を育てていきましょう。

+α round / around / about の三つ巴ざっくり比較

最後に、roundaroundabout「〜のまわり」「〜のあたり」 という意味どうしを、ざっくり整理しておきましょう。 どれも「中心となるものの周辺エリア」を指す仲間ですが、 よく使われる場面・ニュアンスに少し違いがあります。

前置詞 コアイメージ 主な場面 ざっくりニュアンス
round 主に英 ぐるっと「輪になって」「周囲を取り巻いて」 人・物が何かのまわりを囲む/取り巻く場面 少し口語的で、くるっと一周取り囲むイメージが強め
around 特に米 「〜のまわり」「〜をぐるっと」「〜のあちこち」 日常会話全般。round とほぼ同じ意味で使われることが多い とてもよく使う標準形。 迷ったらまず around を選べば OK
about 今回の主役 「〜のあたり」「〜のまわりで」「〜の中を」 地域・場所の「このへん一帯」、または ぶらぶら動き回るとき ピンポイントではなく、 ふんわりしたゾーン全体 を指すイメージが強い
比較例 ニュアンスの違いに注目

どれも「公園のまわり」を表しますが、よく使われる地域や印象が少しずつ違います。

  • Children were running round the park. (主に英:公園のまわりをぐるぐる走り回っていた)
  • Children were running around the park. (特に米:自然でいちばんよく使う形)
  • Children were running about the park. (公園のあちこちを走り回っていた=エリア内を自由に動き回る感じ)
試験対策などでは、まず around(標準形)と「場所の about をしっかり押さえ、その後で round のイギリス英語らしさに目を向けるとスムーズです。
💡 ざっくり覚え方:
round / around = ぐるっと・周囲about = そのあたり一帯。 まずはこのくらいの感覚でOKです。細かい違いは、例文を読みながら少しずつ 「あ、この場面は around なんだな」と体で覚えていきましょう。

9-3 まとめ:about の「場所のあたり」が見えてきた?

このセクションで押さえたポイント
  • about は、場所では 「〜のあたり」「〜のまわりで」 を表す。
  • run / walk / wander + about + 場所 で 「その場所の中をあちこち動き回る」イメージになる。
  • 同じ about でも、 場所数・時間(約)話題(〜について) と役割が変わることを確認した。
  • round / around と比べることで、 「周辺を指す英語表現」の全体像が見えてきた。
明日からの使いどころイメージ

たとえば友だちと街歩きをしているとき:

  • 「このあたりにカフェある?」と聞きたい →
    Is there a nice café about here?
  • 「午後は街のあちこちをぶらぶらしてた」 →
    I walked about the town all afternoon.

こんなふうに、自分の日常シーンと結びつけて、 「ここなら about を使えそう」と考えてみると、 記憶の定着がぐっと楽になります。

🌟 モチベーションメッセージ:
ここまで読み進めて、 round / around / about のイメージまで整理できたあなたは、 もう準備はバッチリです。
前置詞の「細かいニュアンス」は、 一度で完璧に覚えなくて大丈夫。 ざっくりイメージ → 例文で少しずつ微調整 という流れを何度かくり返すうちに、 自然と「この場面は about だな」と体が選べるようになっていきます。
次のセクションでは、ここでつかんだ感覚をベースに、 さらに前置詞の世界を広げていきましょう。

Lesson 090 まとめ:場所を表す前置詞マップ

Lesson 090 では、場所を表す前置詞 at / in / on から round / around / about まで、 「どこにいる?」「どちらへ向かう?」といった 位置や方向のイメージをグループごとに見てきました。 それぞれの前置詞には、心の中に思い浮かべる コアイメージ(基本の絵)がありましたね。 ここでは細かいルールを暗記するのではなく、 「だいたいこんな絵だったな」というイメージで 9つのグループを一気に振り返ってみましょう。

むずかしそうに見えた前置詞も、 (一点なのか・中なのか・前なのか・周りなのか) と視点を分けて見ると、ぐっとスッキリします。 ここまで読み進めてきた あなたは、もう準備はバッチリです。 あとはこのマップをときどき見返しながら、 自分の中の「場所を表す前置詞の地図」を少しずつ塗り重ねていきましょう。

前置詞 × 場所 総まとめ Lesson 090 / Summary
💡 学習メモ:
前置詞は一度で完璧に覚えようとするより、 「なんとなく分かった状態で何度も見る」 方が、長く記憶に残りやすいと言われています。 迷ったときは、このまとめマップに戻ってきて 「どのグループの話だったかな?」と軽く確認してみてください。

📌 場所を表す前置詞グループ・全体マップ

下の表では、Lesson 090 で学んだ内容を 9つのグループにまとめています。 それぞれの行で、 「どんな前置詞がセットになっていたか」「どんなイメージが中心だったか」 をざっくり思い出してみてください。

グループ 前置詞セット コアイメージ よく出てくる場面
1 at / in 一点 vs 中 at = 場所の「一点」、 in = 広がりのある「中」 駅・ページ・住所などのピンポイント、 国・町・建物の中など
2 from / to / for / toward 出発・到着・方向 どこから出て、どこへ向かうか(スタートとゴール) 日本から来る、駅へ行く、東京行きの電車、川の方へ向かう など
3 in / out / into / out of / within 中・外・出入り・範囲内 「中」にいるのか、「外」にいるのか、 中と外を行き来する動き 部屋の中/外、家に入る・出る、 歩いて5分圏内などの「〜の範囲内」
4 on / over / above / up 上・上方・上への動き 何かの「上」に接しているか、 少し離れた上方か、 下から上への方向か 机の上、橋が川の上にかかる、雲の上に山がそびえる、 丘を登る など
5 beneath / under / below / down 下・下方・下への動き 何かの「下」にある/おおわれているか、 下の位置・下方向への動きか テーブルの下、橋の下を通る、 地平線の下に沈む、川を下っていく など
6 before / in front of / after / behind 前後の位置・順番 人や物の「前/後ろ」にいるイメージと、 順番として「〜の後」のイメージ 人の前でおじぎする、駅前に銀行がある、 人のあとについて行く、ドアの後ろに隠れる など
7 between / among 間:2つ & 3つ以上 2つのものの「あいだ」か、 まとまったグループの「中で」か 2つの町の間、3人のあいだで分ける、 生徒たちの間で人気がある など
8 near / by / beside 近さのグラデーション 少し離れた「近く」から、 すぐそば、 ぴったり横にならんだ位置まで 駅の近く、ドアのそば、誰かの横に座る、 海辺に別荘がある など
9 round / around / about 周り・あたり・ぐるりと 何かの「周り」を回ったり、 その「あたり一帯」をふんわり指したりするイメージ 火の周りに座る、世界を一周する、 このあたりに家がある、部屋の中を走り回る など

すべてを一度で覚える必要はありません。 「このグループは上の方向」「このグループは前後のお話」 といった形で、自分なりのラベルを付けておくと、 あとで前置詞を選ぶときの強い味方になってくれます。

グループ別「よく迷うポイント」チェック

Lesson 090 の 9つのグループの中で、 とくに日本語では同じ「〜に」「〜の前で」と訳せてしまう組み合わせは、迷いやすいポイントです。 下の表で、自分がとくに「あれ?どっちだったかな?」となりやすいところに印(チェック)を付けてみてください。

カテゴリ よく迷う組み合わせ ざっくりチェックポイント
🎯 一点 vs 中 at vs in ピンポイントの一点なら at、中に「入っている」広がりなら in
例:at the station(駅という一点) / in Tokyo(東京という広いエリア)。
⬆ / ⬇ 上下の位置 on / over / above / under / below / beneath 接している? 離れている?
接していれば on / under、 少し離れた上下なら over / above / below。 「すっぽりおおう」ニュアンスなら over / under
🚶 前後の位置・順番 before / in front of / after / behind 建物の「前」はほぼ in front ofbefore は「人の前で」「目の前で」のイメージが強め。
「人の後についていく」なら after、 「後ろの位置にいる/隠れる」なら behind
👥 間・中で between vs among キホンは 2つ → between / 3つ以上 → among
ただし「一つ一つを意識して比べる・分ける」なら、 3つ以上でも between が使える、という (少し上級ルール)もありました。
📏 距離のちがい near / by / beside 距離が いちばん離れているのが near、 もう少し近くが by、 ぴったり横に並ぶのが beside
イメージとして「近く → そば → 真横」の三段階で覚えると楽です。
🔄 周り・あたり round / around / about round はややイギリス寄りの「ぐるりと回って」、 around はアメリカ寄りで同じく「〜の周りに」。
about「このあたり一帯」という ふんわりした範囲を表すイメージでした。

どれも「日本語では同じ訳になりやすい」ために迷うだけで、 英語側ではちゃんと役割が分かれている前置詞たちです。 迷ったときは、つぎの「3ステップ判断」を思い出してみてください。

🧭 迷ったときの「3ステップ判断」

atin、どっちだっけ?」
そんなときは、細かい文法用語よりも かんたんな質問を自分に投げかける ところから始めてみましょう。

  1. ステップ1:今は「点」?「中」?「前後」?
    まずは大ざっぱなカテゴリを決めます。
    「一点なら at/広がりのある中なら in
    「上なら on / over / above/下なら under / below / beneath
    「前後なら before / in front of / after / behind」というように、 どのグループの話かを先に決めるイメージです。
  2. ステップ2:動きがある?それともじっとしている?
    つぎに動き(動作)があるかどうかを考えます。
    ・スタート・ゴール・方向なら from / to / for / toward
    ・中と外を行き来するなら into / out of
    ・「前に出る/後ろへ下がる」など、動きがはっきりしているときも、 動きを表す前置詞が選ばれやすいです。
  3. ステップ3:数や距離感・グループ感でしぼりこむ
    最後に、「いくつある?」と「どれくらい近い?」をたしかめます。
    ・2つの間なら between、まとまったたくさんの中なら among
    ・少し離れた近くなら near、そばなら by、真横なら beside
    ・「周り」なのか「このあたり一帯」なのかで、 aroundabout を選ぶ、という考え方も使えます。
🌱 ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。
前置詞は「一問一答で即決できるようになる」ことがゴールではなく、 「だいたいのイメージから、自分で選び直せるようになる」 ことが大きな成長ポイントです。
迷ったときこそ、この 3ステップをゆっくりたどりながら、 自分の中の前置詞マップを少しずつ育てていきましょう。

「あれ、まだまだ不安だな…」と感じるなら、 それは前置詞の世界が広いことに気づけたサインでもあります。 ぜひクイズや例文カードに戻りながら、 何度かこのまとめセクションを読み返してみてください。

🔁 次におすすめのレッスン

場所を表す前置詞まで読み進めたあなたは、 前置詞の世界の「空間マップ」をかなりつかめています。
ここからは、原因・理由・その他の役割など、 前置詞の「意味の広がり」をやさしく深掘りしていきましょう。

💡 学習心理メモ:
人は、「全部わかってから次へ進む」よりも「7〜8割わかった状態でサッと進む」ほうが、 記憶がつながりやすく、学習が長く続くと言われています。
ここまで読み切れたあなたなら、もう次のレッスンに進む準備はバッチリです。 気になったテーマから、気楽に一歩ふみ出していきましょう。