原因や理由を表す前置詞
「〜のせいで」「〜のおかげで」「〜を見て(聞いて)びっくりした」など、
原因(原因)や理由(理由)を表すときに使う前置詞をまとめて学ぶレッスンです。
このページでは at / for / from / of / through / with の
6つの前置詞が、
「どんな種類の原因・理由」を表すかを、ひとつずつ丁寧に整理していきます。
英語で「原因」や「理由」を言うとき、いつも because を使っていませんか?
実は、前置詞でも
「〜のせいで」「〜のために」「〜を見て(聞いて)」
といったニュアンスを、とても自然に表すことができます。
このレッスンでは、次の 6 つの前置詞を扱います。
at… 何かを見たり聞いたり考えたりしたきっかけで生まれる感情for… 「〜の理由で」「〜のために」「〜のせいで」といった広い意味の原因・理由from… 「〜の結果」「〜によって」といった原因から結果へつながるイメージof… 「〜で」「〜のため」という直接的な原因(病気や性質など)through… 「〜によって」「〜のおかげで」というきっかけ・手段としての原因with… 「〜のせいで」「〜のゆえに」という一緒にくっついている状態としての原因
✨ モチベーションひと言:
1日で全部完璧にしようとしなくてOKです。
「今日は at だけ」「明日は for だけ」のように、
小さなステップに分けて進めると、脳が達成感を感じて学習が続きやすくなります。
▮ 目次
-
1. at:感情の原因を表す前置詞
「〜を見て」「〜を聞いて」「〜を考えて」驚く・喜ぶ・悲しむなどの感情の原因
-
2. for:理由・原因を広く表す前置詞
「〜の理由で」「〜のために」「〜のせいで」など、良い理由/悪い理由どちらにも使える表現
-
3. from:原因から結果が生まれるイメージ
「〜の結果」「〜によって」など、原因 → 結果の関係をはっきり言いたいとき
-
4. of:病気・性格などの直接的な原因
「〜で(死ぬ)」「〜のために(〜する)」など、そのものが原因になっているイメージ
-
5. through:きっかけ・手段としての原因
「〜によって」「〜を通して」「〜のおかげで」という、きっかけ・ルートとしての原因
-
6. with:感情や状態を引き起こす原因
「〜のせいで(震える・赤くなる)」など、感情や状態と一緒にくっついている原因
-
🧾 総まとめ:原因や理由を表す前置詞の要点チェック
6つの前置詞のイメージと使い分けを、一気に復習できるまとめセクション
1. at:感情の原因を表す前置詞
at は、何かを見て・聞いて・考えて、その出来事がきっかけで「驚いた」「うれしい」「悲しい」などの
感情が生まれる原因を表す前置詞です。
つまり、「そのニュースを聞いて驚いた」「あなたの成功がうれしい」のような、
心が動くきっかけを一言でまとめるときに
at が活躍します。
代表的な形は、S + be + 感情形容詞 + at + 名詞(動名詞) です。
1-1. 基本イメージ:一点(出来事)を見て感情がポンと生まれる at
at の元々のイメージは、
「ある一点に向かってピンポイントで矢印が向いている」
というものです。
感情を表すときは、その「一点」が
ニュース・光景・音・言葉・思い出などになります。
その出来事(=点)を見たり聞いたり思い出したりして、
そこから驚き・喜び・悲しみといった気持ちがポンと生まれる――
この「きっかけ」として at を使います。
She, I, We ...
the newsthe sightyour smile など
surprised, pleased,shocked, angry など
「人」が「出来事」という一点に at で矢印を向けることで、
その出来事が感情の原因・きっかけとして表されています。
たとえば、誰かがびっくりするニュースを聞いた場面を考えてみましょう。
She was surprised at the news.
(彼女はそのニュースを聞いて驚いた。)
🔧 パターン:S + be + 感情形容詞 + at + 名詞
at the news が「そのニュースを聞いて」という
感情が生まれた原因・きっかけ
をまとめて表しています。
このように、at のあとは
「気持ちが動くきっかけとなった出来事」が来る、とイメージしておくと、
小学生でも直感的に使いやすくなります。
💡 モチベーションのひと言(心理学的ポイント):
抽象的な文法用語だけで覚えるよりも、
こうしたイメージ(点に向かう矢印)とセットで覚えると、
脳の「視覚イメージを扱う部分」も一緒に働くので記憶に残りやすいと言われています。
まずは She was surprised at the news. の1文だけ、
声に出して何度か練習してみましょう。それだけでも立派な一歩です。
1-2. 基本パターン:S + be + 感情形容詞 + at + 名詞
感情の原因を表す at で、まず絶対におさえたい形は
S + be + 感情形容詞 + at + 名詞(動名詞)
です。
日本語でいうと
「S は(その出来事を見て/聞いて)〜だと感じる」
というイメージになります。
主語 S は人、感情形容詞 は surprised / pleased など、
at + 名詞 が「感情が生まれたきっかけ(原因)」を表します。
| 位置 | 形 | 役割 | 例 |
|---|---|---|---|
| S | She / I / You / We ... |
感情を感じている人(主語) | She was surprised at the news. |
| be 動詞 | am / is / are / was / were |
感情の「状態」をつなぐ | She was surprised at the news. |
| 感情形容詞 | surprised / pleased / shocked / angry ... |
どんな気持ちかを表す部分 | She was surprised at the news. |
| 前置詞 + 名詞 | at + 名詞(動名詞) |
感情が生まれた原因・きっかけ | She was surprised at the news. |
感情形容詞は、よく使うものから少しずつ覚えていけば大丈夫です。 まずは次のようなものを「お気に入りリスト」として意識しておきましょう。
- ポジティブ
pleased,happy,delighted,excited - ネガティブ
surprised,shocked,angry,annoyed,disappointed
I am pleased at your success.
(私はあなたの成功がうれしい。/あなたが成功してうれしく思っています。)
🔧 構造:S(I) + be(am) + 感情形容詞(pleased) + at + 名詞(your success)
at your success が「あなたの成功という出来事を見て/知って」という
うれしさの原因
を表しています。
💡 モチベーションのひと言:
「文法の公式を丸暗記」ではなく、
1つの型(パターン)に自分の言いたいことを当てはめていくと、ぐっとラクになります。
今日はこの S + be + 感情形容詞 + at + 名詞 だけを意識して、身近な出来事を3つ英語にしてみましょう。
小さな成功体験を積むほど、英語への自信が自然と育っていきます。
1-3. 定番セット表現:at the sight / sound / thought など
at のあとには、感情のきっかけになる「出来事」が来ると説明しました。
日常会話でよく使われるのが、次のような
セット表現(チャンク)です。
| 英語表現 | 意味(原因のタイプ) | イメージ・例 |
|---|---|---|
at the sight of ~
|
~を見て(その光景を見て) 視覚 |
例:She screamed at the sight of the snake.→ ヘビを見て悲鳴をあげた |
at the sound of ~
|
~を聞いて(その音を聞いて) 聴覚 |
例:The baby smiled at the sound of her mother's voice.→ 母親の声を聞いて赤ちゃんが笑った |
at the thought of ~
|
~のことを考えると(思うと) 思考 |
例:He feels sick at the thought of an exam.→ 試験のことを考えると気分が悪くなる |
at your smile / at your words
|
あなたの笑顔を見て/あなたの言葉を聞いて 相手の行動 |
例:My day gets better at your smile.→ あなたの笑顔を見ると一日が良くなる |
これらは、ひとかたまりで覚えてしまうととても便利です。 「at + the sight / the sound / the thought」 のように、 「五感や心の動きのきっかけ」を表す合図だと思ってください。
She screamed at the sight of the snake.
(彼女はヘビを見て悲鳴を上げた。)
at the sight of the snake が「ヘビという光景を見て」という
恐怖の原因
をまとめて表しています。
The baby smiled at the sound of her mother's voice.
(赤ちゃんは母親の声を聞いて笑った。)
at the sound of her mother's voice が
「母親の声を聞いて」といううれしさの原因になっています。
My heart still jumps at the thought of your smile.
(あなたの笑顔を思い出すと、今でも胸がドキドキする。)
at the thought of your smile は
「あなたの笑顔を思い浮かべるときに」という
ときめきの原因を表しています。
メッセージや手紙など、そのまま使えるロマンチックな表現として覚えておくと便利です。
💡 モチベーションのひと言:
単語を1つずつバラバラに覚えるよりも、
at the sight of ~ のような「セットのかたまり」で覚える方が記憶に残りやすい
と言われています。今日は表の中から「これ使ってみたい!」と思った表現を
1つだけ選んで、頭の中で何度か場面を想像してみてください。
想像するたびに、その英語フレーズが少しずつ「自分のことば」に近づいていきます。
1-4. for / with とのちがいをサクッと確認
感情の原因を表すときには at だけでなく、for や with もよく使われます。
ここでは、「なんとなくの位置関係」がつかめるように、ざっくりイメージだけ確認しておきましょう。
| 前置詞 | よくある形 | ニュアンス(イメージ) | 短い例 |
|---|---|---|---|
at |
be + 感情形容詞 + at + 名詞 |
「一点の出来事」を見て・聞いて・考えて → そのきっかけで感情が生まれる。 |
She was shocked at the news.(ニュースを聞いてショックを受けた) |
for |
cry / thank / be famous + for + 名詞 |
「〜という理由で」「〜のおかげで」など、 良い理由・悪い理由を広くまとめて言う。 |
She cried for joy.(彼女はうれし泣きした) |
with |
be shaking / shining + with + 名詞 |
感情が体や表情にくっついている状態を表す。 「怒りで震える」「喜びでいっぱい」など。 |
He was shaking with anger.(彼は怒りで震えていた) |
ざっくりまとめると、次のような感じです。
at… ニュース・光景・言葉など「出来事」という点に反応して感情が生まれる。for… 「理由」や「原因」を、良い・悪いを問わずまとめて説明したいとき。with… 感情が体や表情と一緒にくっついている様子を描写したいとき。
💡 このセクションでは、まず at のイメージだけしっかりつかめば十分です。
for, with はそれぞれセクション 2 と 6 でくわしく扱うので、
「なんとなく違いがありそうだな」くらいに軽く意識しておけば OK です。
1-5. 例文で at の感覚をつかもう(感情の原因)
He turned pale at the sight of blood.
(彼は血を見て顔が青ざめた。)
語注: turn pale = 顔色が青白くなる、sight = 見た光景。
型: S + V(turn) + C(pale) + at + 名詞句 で「S が~を見てこういう状態になる」を表します。
ポイント: at the sight of ~ は「~を見て」という原因を表す定番の前置詞句です。
Many people laughed at the sound of the bell.
(多くの人が鐘の音を聞いて笑った。)
語注: sound = 音、bell = 鐘。
型: S + V(laughed) + at + the sound of ~ で「~の音を聞いて笑う」という原因を表します。
コロケーション: laugh at は「〜を見て(聞いて)笑う」というよくある組み合わせです。
At the thought of the exam, she feels sick.
(試験のことを考えると、彼女は気分が悪くなる。)
語注: thought = 考え、exam = 試験。
型: 前置詞句, S + V で、原因を文頭に出して「〜のことを考えると」と先に言っています。
ポイント: at the thought of ~ は「~のことを考えると」という心の中のきっかけを表すときに使います。
My heart feels lighter at your smile after a long day.
(長い一日の後でも、あなたの笑顔を見ると心が軽くなる。)
語注: feel lighter = 気持ちが軽く感じる、after a long day = 長い一日の後で。
型: My heart + V(feels) + C(lighter) + at + your smile で「あなたの笑顔を見て心が軽くなる」を表します。
レジスター: 恋愛メッセージや手紙でそのまま使える、やや感情豊かな表現です。
I am not surprised at his decision anymore.
(私はもう彼の決断に驚かない。)
語注: decision = 決断、anymore = もはや〜ない。
型: S + be + not surprised at + 名詞 で「〜に驚かない」という感情の状態を表します。
よくある誤り: surprised of とは言わず、原因を言うときは surprised at または surprised by を使います。
She was not afraid at the sight of the big dog.
(彼女は大きな犬を見ても怖がらなかった。)
語注: afraid = 怖がって、big dog = 大きな犬。
型: S + be + not afraid + at the sight of ~ で「〜を見ても怖くならない」という意味になります。
ポイント: 怖さの原因を言いたいときも at the sight of ~ が使えます。
He has never been angry at my mistakes.
(彼は私の失敗に一度も怒ったことがない。)
語注: never = 一度も〜ない、mistake = 間違い・失敗。
型: S + has never been angry at + 名詞 で「ずっと〜に怒らない(怒ったことがない)」という現在完了の意味になります。
バリエーション: He has never been angry at anyone.(彼は誰に対しても怒ったことがない。)
Are you still angry at what he said yesterday?
(あなたはまだ、彼が昨日言ったことに怒っていますか。)
語注: still = まだ、what he said = 彼が言ったこと。
型: be + angry at + what S V で「S が〜したことに怒っている」となります。
よくある誤り: angry to とは言わず、原因を言うときは angry at や angry about を使います。
Was she disappointed at the result of the game?
(彼女はその試合の結果にがっかりしていましたか。)
語注: disappointed = がっかりした、result = 結果。
型: be disappointed at + 名詞 で「〜にがっかりする」という感情を表します。
使い分け: 人に対してなら disappointed in him(彼にがっかり)などもよく使われます。
Why are they laughing at the teacher's joke?
(なぜ彼らは先生の冗談に笑っているのですか。)
語注: joke = 冗談、laugh at = ~を見て(聞いて)笑う。
型: Why + be + S + V-ing at + 名詞 で「なぜ S は〜を見て/聞いて笑っているのか」と今の状態をたずねています。
ポイント: ここでも at が、笑いの原因となっている「冗談」を指し示しています。
Do not be upset at small mistakes in your homework.
(宿題の小さな間違いくらいで落ち込まないでください。)
語注: upset = 動揺した、落ち込んだ、homework = 宿題。
型: Do not be upset at + 名詞 で「〜に落ち込むな」というやさしいアドバイスになります。
モチベーション: 英語学習でも「小さなミスは成長の種」と考えて、この文を自分へのメッセージとして覚えておくのもおすすめです。
The audience was deeply moved at the performance given by the children.
(観客は子どもたちの発表に深く感動した。)
語注: audience = 観客、performance = 発表・演奏、deeply moved = 深く感動した。
型: S + be + deeply moved at + 名詞 は「〜に感動させられた」という受動の形です。
コロケーション: moved at the performance, moved at the speech など、発表やスピーチとよく一緒に使われます。
He was deeply offended at the joke told by his boss.
(彼は上司が言った冗談にひどく気分を害した。)
語注: offended = 気分を害した、boss = 上司、joke = 冗談。
型: S + be offended at + 名詞 で「〜に気分を害する」という意味になり、ビジネス場面でも使われる表現です。
ポイント: 冗談でも人を傷つけることがある、というニュアンスを伝えたいときに便利なフレーズです。
I was amazed at how calm she was during the storm.
(嵐の間、彼女がどれほど落ち着いていたかに私は驚いた。)
語注: amazed = とても驚いた、calm = 落ち着いた、storm = 嵐。
型: at how + 形容詞 + S + be で「S がどれほど〜だったかに」という原因を細かく説明できます。
バリエーション: I was surprised at how fast he ran.(彼がどれほど速く走ったかに驚いた。)
We were delighted at the news that our project had finally started.
(私たちは、プロジェクトがついに始まったという知らせにとてもうれしくなった。)
語注: delighted = とてもうれしい、project = プロジェクト、had started = 始まっていた(過去完了)。
型: be delighted at the news that ... で「〜という知らせにうれしくなる」と、後ろで内容を詳しく説明しています。
レジスター: ビジネスメールや報告など、少し改まった場面でよく使われる表現です。
Even now, she gets nervous at the thought of speaking in public.
(今でも、みんなの前で話すことを考えると彼女は緊張する。)
語注: even now = 今でも、get nervous = 緊張する、speaking in public = 人前で話すこと。
型: get nervous at the thought of ~ing で「〜することを考えると緊張する」という気持ちの変化を表します。
ポイント: プレゼンや発表が苦手、という気持ちを英語で説明したいときにそのまま使える表現です。
1-6. よくある間違い&チェックポイント
at で感情の原因を表すとき、文法そのものは難しくありませんが、
よくあるつまずきポイントがいくつかあります。テスト前のチェックリストのように、さっと確認しておきましょう。
チェック1:感情形容詞を忘れていないか?
「be 動詞 + at + 名詞」だけでは、感情が伝わりません。 必ず「感情形容詞」を入れるイメージを持っておきましょう。
- ×
She was at the news. - ○
She was surprised at the news.
「be at ~」だけだと「〜にいる」という意味にも取られてしまうので、
surprised / happy / angry / disappointed など、気持ちを表す言葉を忘れないようにします。
チェック2:of や to と混同していないか?
原因を表すときに、ついクセで of や to を使ってしまうことがあります。
感情の原因を言うときは 「どの組み合わせが自然か」で覚えておくと安心です。
- ×
She was surprised of the news. - ○
She was surprised at the news.
同じ「〜に驚く」でも、surprised at・surprised by のように、
動詞(形容詞)ごとの「決まった組み合わせ(コロケーション)」があります。
まずは surprised at から慣れていきましょう。
チェック3:文(S + V)をそのまま at の後ろに置いていないか?
「〜したことに驚いた」のように、原因が「1つの文」になるときは、at の後ろに
そのまま S + V を置くことはできません。
- ×
She was surprised at he failed the exam. - ○
She was surprised that he failed the exam.(接続詞thatで文をつなぐ) - ○
She was surprised at his failing the exam.(his failingで名詞化)
小学生・中学生レベルでは、まずは
「that + 文」を後ろにつなぐ形に慣れると安心です。
チェック4:laugh at / smile at のイメージを忘れていないか?
laugh や smile のあとに来る at も、
「何を見て(聞いて)笑っているか」「何に向かって微笑んでいるか」というきっかけ・方向を示しています。
laugh at the joke(冗談を聞いて笑う)smile at the baby(赤ちゃんを見てほほ笑む)
これらは「人をばかにする」という意味になることもあるので、状況に注意して使いましょう。 「一緒になって楽しく笑う」のか、「からかって笑う」のかは、前後の文脈で決まります。
1-7. ミニまとめ&つづけるためのひと言
セクション 1 では、前置詞 at が「感情の原因」を表すときの基本を見てきました。
ここで、頭を軽く整理しておきましょう。
- ポイント1: 基本パターンは
S + be + 感情形容詞 + at + 名詞。「〜を見て/聞いて/考えて、〜だと感じる」のイメージ。 - ポイント2:
at the sight of ~,at the sound of ~,at the thought of ~など、 「五感や心の動きのきっかけ」を表すセット表現がとても便利。 - ポイント3:
forやwithも原因・理由を表すが、atは 「ある一点の出来事」に心が反応する感じをとらえると理解しやすい。 - ポイント4: よくあるミスは「感情形容詞を忘れる」「
ofと混同する」「atの後ろにそのまま文を置く」の3つ。ここだけ意識すれば、かなり安心。
どれも一気に覚える必要はありません。人間の脳は、 「少しだけ復習することを何度もくり返す」 ときにいちばん記憶が定着しやすいと言われています。
今日は、次のような小さなゴールで十分です。
She was surprised at the news.のパターンを声に出して3回練習する。at the sight of ~を使って、自分の苦手なもの・好きなものを1つ英作文してみる。- 恋愛フレーズ
at your smileを、ちょっとニヤニヤしながら頭の中で唱えてみる。
英語学習は「完璧さ」よりも継続が大事です。
今日、このセクションをここまで読めた時点で、すでに昨日の自分より一歩前進しています。
次のセクションでは、for や from など、ほかの前置詞で原因・理由を言う方法も見ていきましょう。
2. for:理由・原因を広く表す前置詞
for は「〜の理由で」「〜のために」「〜のせいで」という、
良い理由も悪い理由もまとめて表せる前置詞です。
たとえば、感情の理由を言う cry for joy(うれしくて泣く)、評価の理由を言う
be famous for its beauty(美しさで有名だ)、行動の理由を言う
punish him for his mistake(彼の間違いのせいで彼を罰する)など、
「どうしてそうなったのか」という理由ラベルをつける役割を持ちます。
このセクションでは、for の基本イメージと、
動詞 + for ~、be + 形容詞 + for ~ といった代表的な型を整理します。
2-1. 基本イメージ:理由と結果をつなぐ細い線としての for
for の大きなイメージは、
「この理由があるから、こうなった」というつながり
を示すことです。
左側に「理由(原因)」、右側に「結果(行動・評価・感情)」があり、
その間を for が細い線で結んでいる、と考えると分かりやすくなります。
joy(喜び)your help(あなたの助け)his mistake(彼のミス)
cry(泣く)thank you(感謝する)punish him(彼を罰する)
「理由(左)」と「結果(右)」を、
for が「〜の理由で」「〜のために」という意味で結んでいる、とイメージしましょう。
She cried for joy when she heard the news.
(彼女はその知らせを聞いて、うれし泣きした。)
語注: joy = 大きな喜び、hear the news = 知らせを聞く。
型: cry for joy で「喜びのせいで泣く」という良い理由を表しています。
ポイント: 日本語の「うれし泣きする」に近い定番コロケーションです。
The student was punished for cheating on the test.
(その生徒はテストでカンニングをしたせいで罰を受けた。)
語注: punish = 罰する、cheat on the test = テストでカンニングする。
型: be punished for + 動名詞 で「〜したことで罰を受ける」という悪い理由を表します。
ポイント: 良い理由も悪い理由も、どちらも for で表せることを意識しましょう。
前置詞 for は、「この理由ラベルがあるから、こういう結果になった」と考えると理解しやすくなります。
難しく考えず、「理由と結果をつなぐ細い線」としてイメージしておきましょう。
2-2. 基本パターン:動詞+for と be+形容詞+for
理由・原因の for を使うときは、ほとんどが次の
2つの型
に入ります。
| 型 | 形 | 役割 | 例 |
|---|---|---|---|
| パターンA | 動詞 (+ 人) + for + 名詞 / 動名詞 |
行動や気持ちの理由を表す。 「〜の理由で〜する/〜のせいで〜される」。 |
Thank you for your help.He blamed me for the delay.
|
| パターンB | be + 形容詞 + for + 名詞 / 動名詞 |
評価や状態の理由を表す。 「〜で有名だ」「〜のことでありがたく思う」。 |
Kyoto is famous for its temples.I am grateful for your advice.
|
| パターンC | For + 名詞 / 動名詞, S + V ... |
文の前に理由を置いて、「この理由のために、〜」と 全体の流れを説明する。 |
For this reason, we changed our plan.
|
まずはパターンAとBだけでも十分です。中学生・高校生レベルでは、
thank A for B/be famous for B のように「セット」で覚える
と混乱しにくくなります。
Thank you for your help with the report.
(レポートを手伝ってくれてありがとうございます。)
語注: help = 助けること、report = レポート・報告書。
型: thank you for your help で「あなたの助けという理由で、ありがとう」となります。
よくある誤り: × Thank you to your help. とは言わず、必ず for を使います。
Kyoto is internationally famous for its beautiful temples.
(京都は美しい寺院で国際的に有名です。)
語注: internationally = 国際的に、temple = 寺院。
型: be famous for + 名詞 で「〜で有名だ」という意味になります。
コロケーション: famous for its history, famous for its food など、for の後ろに「特徴・理由」が来ます。
For this reason, we decided to change the schedule.
(この理由から、私たちはスケジュールを変えることにした。)
語注: reason = 理由、decide to do = 〜することを決める、schedule = スケジュール。
型: For this reason, S + V ... で「この理由のために、〜」と文全体の理由を先に言う形です。
レジスター: 報告書やプレゼンなど、少しフォーマルな場面でよく使われます。
まずは、「動詞+for」と「be+形容詞+for」の2パターンだけでも十分です。
それぞれについて、自分の日常に合う例(勉強・仕事・趣味・人間関係など)を一つずつ考えてみると、
for が「理由ラベル」として自然に使えるようになっていきます。
2-3. 用法の分類:良い理由・悪い理由・中立的な理由
前置詞 for は、「良い理由」「悪い理由」「どちらでもない説明的な理由」のどれにも使えます。
日本語ではどれも「〜の理由で」「〜のために」「〜のせいで」と訳せますが、
英語ではどんな気持ちで言っているかが文脈から分かります。
| タイプ | よくある形 | イメージ | 例 |
|---|---|---|---|
| 良い理由 |
cry for joythank A for Bbe praised for B
|
うれしい・助かった・ほめられたなど、 ポジティブな理由を表す。 |
They thanked us for our support.(彼らは私たちの支援に感謝した。) |
| 悪い理由 |
blame A for Bpunish A for Bbe criticized for B
|
責める・罰する・批判されるなど、 ネガティブな理由を表す。 |
He was criticized for being late again.(彼はまた遅刻したことで批判された。) |
| 中立的な理由 |
be famous for Bbe known for Bbe responsible for B
|
良い・悪いというより、 特徴や説明としての理由を表す。 |
The town is known for its fresh seafood.(その町は新鮮な海産物で知られている。) |
同じ for でも、「うれしい理由」なのか「困った理由」なのか「ただの説明」なのかは、
一緒に使われる動詞・形容詞(thank / punish / famous など)で決まります。
まずは動詞や形容詞とセットで覚えるつもりで読むと覚えやすくなります。
We thanked our coach for his clear advice.
(私たちは、分かりやすい助言をしてくれたコーチに感謝した。)
語注: coach = コーチ、clear advice = 分かりやすい助言。
型: thank A for B で「B という理由で A に感謝する」という意味になります。
ポイント: 日本語の「ありがとう」は Thank you. だけで終わらせず、for ~ で理由を足すと、気持ちがより具体的に伝わります。
The player was suspended for breaking the rules.
(その選手はルール違反をしたせいで出場停止になった。)
語注: suspend = 出場停止にする、break the rules = ルールを破る。
型: be suspended for + 動名詞 で「〜したことで出場停止になる」という悪い理由を表します。
よくある誤り: × suspended because breaking the rules のように because だけを後ろに足すと不自然になります。
Our manager is responsible for the safety of the team.
(私たちのマネージャーはチームの安全に責任がある。)
語注: responsible = 責任がある、safety = 安全。
型: be responsible for + 名詞 は「〜の担当である/〜に責任がある」という説明的な表現です。
ポイント: 良い・悪いの評価というより、「役割・担当」を表す中立的な理由の for の使い方です。
前置詞 for は、「どんな種類の理由なのか」を決めているのではなく、
「理由」と「結果」を結ぶ橋 の役割をしています。
その橋を渡るときに、ポジティブな気持ちなのか、ネガティブなのか、中立なのかが決まる、と考えてみてください。
2-4. because / because of / due to と for のちがい
理由・原因を表す表現には、前置詞 for のほかに
because、because of、due to などがあります。
ここでは、文法的な形の違いとざっくりした使い分けだけ確認しておきましょう。
| 表現 | 形 | 意味・ニュアンス | 例 |
|---|---|---|---|
because |
because + S + V |
接続詞。 「〜だから」と文と文をつなぐ。 |
I stayed home because I was tired.(私は疲れていたので家にいた。) |
because of |
because of + 名詞 |
前置詞。 「〜のせいで」「〜のために」と名詞(句)を理由にする。 |
The game was canceled because of the heavy rain.(その試合は大雨のせいで中止になった。) |
due to |
due to + 名詞 |
前置詞。 「〜が原因で」。ややフォーマルで書き言葉寄り。 |
The flight was delayed due to fog.(その便は霧のため遅れた。) |
for |
動詞 / 形容詞 + for + 名詞(動名詞) |
前置詞。 行動・評価・感情などに「理由ラベル」を付ける。 |
She apologized for being late.(彼女は遅刻したことを謝った。) |
迷ったときのシンプルな考え方として、次のように覚えておくと安心です。
- 文をそのまま「〜だから」でつなぎたい →
because + S + V - 名詞(雨・事故・ミスなど)を理由にしたい →
because of/due to - 動詞や形容詞とセットで、コンパクトに理由を付け足したい →
for
We canceled the picnic because it started to rain.
(雨が降り始めたので、私たちはピクニックを中止した。)
We canceled the picnic because of the rain.
(雨のせいで、私たちはピクニックを中止した。)
The picnic was canceled due to the rain.
(ピクニックは雨のため中止になった。)
語注: cancel = 中止する、picnic = ピクニック、due to = 〜のために(少しかたい言い方)。
型の違い: because + 文 は理由を文で説明し、because of / due to + 名詞 は理由を名詞でまとめています。
ポイント: どれも意味はほぼ同じですが、due to は案内文やニュースなど、少しフォーマルな場面でよく使われます。
People praised her for her quick decision.
(人々は、彼女の素早い決断を理由に彼女をほめた。)
語注: praise = ほめる、quick decision = 素早い決断。
型: praised her for her quick decision で、「どんな理由でほめたのか」をコンパクトに表しています。
まとめ: 原因・理由を詳しく説明したいときは because、
コンパクトにラベルのように付けたいときは for と覚えておくと、使い分けがしやすくなります。
実際の会話では、「迷ったら because + 文 にしておく」というのも一つの安全な作戦です。
そのうえで、少しずつ for や because of を使い足していくと、表現の幅が自然に広がっていきます。
2-5. 例文で for の「理由・原因」表現に慣れよう
The child jumped up and down for joy when he saw the puppy.
(その子どもは子犬を見て、うれしくて飛び跳ねた。)
語注: jumped up and down = ぴょんぴょん跳ねた、puppy = 子犬。
型: S + V + for joy when S + V で「〜を見て、喜びのあまり〜した」の流れを表します。
コロケーション: for joy は cry / shout / dance などと一緒に「うれしくて〜する」とよく組み合わさります。
I am really grateful to you for your help today.
(今日は助けてくれて本当に感謝しています。)
語注: grateful = 感謝している、today = きょう。
型: be grateful to A for B で「B という理由で A に感謝している」となります。
ポイント: 「Thank you.」だけで終わらせず、for your help と理由をつけると、気持ちがよりはっきり伝わります。
His team forgave him for his mistake in the last game.
(彼のチームは、前の試合での彼のミスを許した。)
語注: forgive = 許す、the last game = 前の試合。
型: forgive A for B で「B ということについて A を許す」という意味になります。
ポイント: for his mistake が「何を理由に許したのか」を示す「理由ラベル」の役割をしています。
This small cafe is famous for its homemade cakes.
(この小さなカフェは手作りケーキで有名だ。)
語注: homemade = 手作りの、cafe = カフェ。
型: be famous for + 名詞 で「〜で有名だ」という特徴の理由を表します。
コロケーション: famous for its coffee, famous for its view など、何で有名かを後ろに続けます。
I am not blaming you for this accident anymore.
(もうこの事故のことで、あなたを責めてはいません。)
語注: blame = 責める、accident = 事故、anymore = もはや〜ない。
型: be not blaming A for B は進行形ですが、「今はもう〜のことで責めていない」という今の状態を表しています。
よくある誤り: × blame you of this accident とは言わず、理由を言うときは blame A for B の形を使います。
She does not respect him for his money alone.
(彼女は彼を、お金だけを理由に尊敬しているわけではない。)
語注: respect = 尊敬する、alone = 〜だけ。
型: respect A for B で「B を理由に A を尊敬する」です。ここでは not と alone がついて「お金だけが理由ではない」という意味になっています。
ポイント: 「〜だから好き/尊敬」も for で言える、という感覚を持っておきましょう。
They have never punished their children for honest mistakes.
(彼らは正直な失敗を理由に、子どもたちを罰したことが一度もない。)
語注: punish = 罰する、honest mistake = 悪気のない失敗。
型: have never punished A for B で「ずっと B を理由に A を罰したことがない」という現在完了の形です。
ポイント: 「どんなタイプの理由か」(正直な失敗か、わざとの失敗か)も for のあとに詳しく書くことができます。
Why did you thank her for the favor yesterday?
(昨日、なぜその親切な行為のことで彼女にお礼を言ったのですか。)
語注: favor = 親切な行為・頼みごと、thank her for the favor = 親切にしてくれたことにお礼を言う。
型: Why did you thank her for B? で「なぜ B という理由で彼女に感謝したのか」と理由をたずねています。
コロケーション: return the favor(その親切にお返しをする)など、favor は人間関係の表現でよく使われます。
Are you still upset with me for being late yesterday?
(昨日遅刻したことで、あなたはまだ私に怒っていますか。)
語注: upset = 気分を悪くしている・怒っている、still = まだ。
型: be upset with A for B で「B のことで A に対して怒っている/もやもやしている」となります。
ポイント: for being late のように、for + 動名詞 で「〜したことを理由に」と言えます。
Are we really being punished for one small mistake?
(私たちは本当に、たった一つの小さなミスのせいで罰を受けているのですか。)
語注: punish = 罰する、small mistake = 小さなミス。
型: be being punished for B は「今まさに B のことで罰を受けている」という受動の進行形です。
使い分け: 能動なら They are punishing us for one small mistake.(彼らは私たちを罰している)となり、誰が罰しているかを強調します。
Please do not blame yourself for one failed test.
(テストで一度失敗したくらいで、自分を責めないでください。)
語注: blame yourself = 自分を責める、failed test = 落ちたテスト。
型: Do not blame yourself for B. で「B のことで自分を責めないで」というやさしいアドバイスになります。
モチベーション: 英語学習でも、for one failed test を for one small mistake in English に変えれば、「英語のちょっとしたミスで自分を責めすぎない」という大事なメッセージになります。
He was chosen for his leadership skills.
(彼はリーダーシップの能力を理由に選ばれた。)
語注: chosen = 選ばれた、leadership skills = リーダーとしての力・能力。
型: be chosen for + 名詞 で「〜を理由に選ばれる」という受動文の形です。
コロケーション: chosen for the job, chosen for his experience など、for の後ろに「選ばれた理由」を置きます。
Our project was delayed for lack of clear communication.
(私たちのプロジェクトは、はっきりした連絡が足りなかったために遅れた。)
語注: be delayed = 遅れる、lack of = 〜の不足、communication = コミュニケーション・連絡。
型: be delayed for lack of + 名詞 で「〜が足りないせいで遅れる」という原因をまとめて言えます。
ポイント: for lack of time, for lack of money など、「〜がないせいで」という意味でよく使われる表現です。
For that reason, I will never forget your support.
(そんな理由があるからこそ、私はあなたの支えを決して忘れない。)
語注: support = 支え・応援、never forget = 決して忘れない。
型: For that reason, S + V ... で「そんな理由があるので、〜」と文全体の理由を文頭にまとめて出しています。
レジスター: メールやスピーチの締めくくりなど、少し丁寧に理由を示したいときによく合うフレーズです。
I love you not for your looks but for your kindness.
(君を好きなのは、見た目のせいではなく、その優しさのためだ。)
語注: looks = 見た目、kindness = 優しさ、not A but B = A ではなく B。
型: love you not for A but for B で「A ではなく B を理由に好きだ」という、恋愛でよく使える形です。
ポイント: for your smile, for your honesty など、理由の部分を入れ替えれば、自分オリジナルの「好きな理由」をいくつでも作れます。
The company was praised for its quick response to customers.
(その会社は、顧客への素早い対応を理由にほめられた。)
語注: praise = ほめる、quick response = 素早い対応、customer = 顧客。
型: be praised for + 名詞 で「〜を理由にほめられる」という受動文です。
コロケーション: ビジネスでは praised for its service, praised for its innovation など、会社の強みを表すときによく使われます。
2-6. よくある間違い&チェックポイント(for の「理由」)
for で「理由・原因」を言うときは、文法自体はそれほど難しくありません。
しかし、ほぼ決まったパターンで間違いが出やすいところがあります。
テスト前に見直すチェックリストとして使ってください。
チェック1:for のあとに「文(S + V)」を置いていないか?
for の後ろには、名詞か動名詞(〜ing)を置きます。
「彼が失敗したから」というように、理由が「1つの文」になるときは、
because を使って文をつなぎましょう。
- ×
She was angry for he failed the test. - ○
She was angry because he failed the test. - ○
She was angry for his failing the test.(少し堅め/上級)
小中高レベルでは、まず because + S + V で、
「文と文をつなぐ」形を優先して使うと安全です。
チェック2:for と to / of を取り違えていないか?
日本語ではどれも「〜のため」「〜で」と訳せるので、前置詞を入れ間違えやすいところです。 特に次の組み合わせは、丸ごとセットで覚えるとミスが減ります。
- ×
Thank you to your help.→ ○Thank you for your help. - ×
She is famous of her songs.→ ○She is famous for her songs. - ×
I apologized to my being late.→ ○I apologized for being late.
「理由ラベル」をつけたいとき(〜という理由で〜した/〜と評価される)は、
まず for を疑う、という習慣をつけておくとよいでしょう。
チェック3:時間の for とごっちゃになっていないか?
for は「〜のあいだ(時間)」も表せるので、理由なのか時間なのかを
自分で意識しないと混ざりやすくなります。
I studied for three hours.(3時間のあいだ勉強した:時間)I thanked her for three hours of help.(3時間も助けてくれたことに感謝した:理由)
「どのくらいの長さ?」という質問に答えているなら「時間の for」、
「どうして?」という質問に答えているなら「理由の for」と考えると整理しやすくなります。
チェック4:動詞のあとに for を入れ忘れていないか?
日本語だと「〜のことで彼を責めた」「〜のことで彼をほめた」と、
前置詞を意識せずに言えてしまうので、英語にするときに for を落としやすいポイントです。
- ×
He blamed me my mistake. - ○
He blamed me for my mistake. - ×
They praised her her idea. - ○
They praised her for her idea.
blame A for B / praise A for B / punish A for B など、
「動詞+人+for+理由」のセットで覚えておくと安心です。
チェック5:「目的」の for と混同していないか?
「〜するために」と言いたいときに、to 不定詞 と for が頭の中でごちゃごちゃになりやすいところです。
- ×
I went to the store for buy some bread. - ○
I went to the store to buy some bread.(〜するために:目的) - ○
I went to the store for some bread.(パンを手に入れるために:名詞を目的として)
「for + 動詞の原形」は基本的に使えません。
動詞が続くなら to、名詞が続くなら for、
という区別を意識しておきましょう。
チェック6:同じ「理由」を何度もくり返していないか?
英作文で「心配だから」「うれしいから」など、つい同じ because や for を
連発して単調になることがあります。
I was happy because you came, and I cried for joy.-
→ 「because(〜なので)」と「for joy(喜びのせいで)」を組み合わせることで、
ひとつの理由をふたつの角度から表現できます。
同じ「理由」を、because と for の両方で言いかえてみる練習をすると、
理由表現のバリエーションが一気に増えていきます。
2-7. ミニまとめ&モチベーションメッセージ
セクション 2 では、前置詞 for を使った「理由・原因」の表現を一通り見てきました。
ここで、頭の中をいったん整理しておきましょう。
-
ポイント1:
for + 名詞 / 動名詞で、「〜の理由で」「〜のために」「〜のせいで」が言える。 -
ポイント2:
thank A for B/blame A for B/punish A for B/be famous for Bなど、動詞・形容詞とセットで覚えると間違えにくい。 -
ポイント3:
良い理由(
for joy)、悪い理由(for lying)、中立的な理由 (for its history)など、どんな「理由ラベル」でも受け止めてくれる前置詞。 -
ポイント4:
「文」を理由にしたいときは
because + S + V、 名詞で理由をまとめたいときはbecause of / due to / forと使い分ける。
ここまで読んで、「全部一度に覚えないと…」と感じたかもしれませんが、 実は記憶のしくみから見ると、少しずつ・何度もくり返すほうが、長く定着しやすいと言われています。
今日のゴールは、たった 2〜3 個の表現で OK にしてみましょう。 例えば次のようなミニ課題はいかがでしょうか。
Thank you for your help.を声に出して 5 回、ゆっくり言ってみる。- 自分の身近な「ほめ言葉」を 1 つ作る(例:
for your kindness/for your hard workなど)。 - 今日の失敗を 1 つ思い出して、
for one small mistakeのように英語で「理由ラベル」をつけてみる。
心理学の研究では、「できたこと」に目を向ける人ほど、学習を長く続けやすいと言われます。 たとえ 1 文しか覚えられなかったとしても、それは昨日の自分にはなかった英語の「武器」が 1 つ増えた、ということです。
次のセクションでは、from や of など、ほかの前置詞で原因・理由を表す表現も見ていきます。
そのときに今日の for と比べることで、イメージがぐっとクリアになってきます。
焦らず、「理由をラベルで貼るのが for」という感覚だけ、大事に持って先へ進みましょう。
3. from:原因の「出どころ」を表す前置詞
from は、もともと from A to B のように「A から B へ」という
出発点・スタート地点を表す前置詞です。
このセクションでは、そのイメージをそのまま広げて、
「この結果は、どこから生まれてきたのか」
という原因の出どころを表す from を学びます。
たとえば、stress from work(仕事から来るストレス)や
problems from a small mistake(小さなミスから生じた問題)のような表現です。
Section 2 の for が「結果側から見る理由ラベル」だとすれば、
from は原因側から見た「出どころ」です。
ふたつをセットで比べながら読むと、理解がぐっと深くなります。
3-1. 基本イメージ:原因の「出どころ」としての from
まずは、ふつうの from を思い出してみましょう。
from Tokyo to Osaka(東京から大阪へ)from morning till night(朝から夜まで)the smell from the kitchen(キッチンからのにおい)
どれも「どこから来るのか」「どこをスタート地点にしているのか」を示しています。
原因の from も同じで、
「この結果は、どこから出てきたの?」
という問いに答える前置詞です。
stress at worka small mistakenoise in the street
get sick(体調をくずす)problems(問題が起こる)loud sounds(大きな音がする)
原因・出どころ(左)から結果(右)へ、「〜から」のイメージでつなぐのが
from です。
A strange smell is coming from the kitchen.
(変なにおいがキッチンからしている。)
語注: strange = 変な、smell = におい、kitchen = 台所。
型: be coming from ~ で「〜からやってきている」という、出どころのイメージをそのまま表します。
ポイント: まずは、におい・音・光など「目に見える・感じられるもの」の出どころで from に慣れると、そのあと「原因の from」に移りやすくなります。
His stress comes from too much work.
(彼のストレスは、仕事のしすぎから来ている。)
語注: stress = ストレス、too much work = 仕事のしすぎ。
型: stress comes from ~ で「ストレスの出どころは〜だ」と、原因を表しています。
まとめイメージ: 物でも気持ちでも「どこから来ているの?」と考えたときに、そのスタート地点を表すのが原因の from です。
ここでは、「出発点=from」というシンプルなイメージだけつかめば十分です。 次の 3-2 で、よく使うパターンを表で整理していきます。
3-2. 基本パターン整理:よく使う from + 原因パターン
原因・出どころを表す from は、実際の英文では
動詞+from と
名詞+from
の形でよく出てきます。まずは次の代表パターンを「セット」で覚えましょう。
| タイプ | 形 | イメージ | 例 |
|---|---|---|---|
| パターンA 結果が「〜から生じる」 |
result from ~come from ~arise from ~(ややかたい)
|
ある状況・原因から、 自然な結果として生まれるイメージ。 |
This problem results from a small mistake.(この問題は小さなミスから生じている。) Many accidents come from careless driving.(多くの事故は不注意な運転から起こる。) |
| パターンB つらい状態の原因 |
suffer from ~get sick from ~recover from ~
|
病気・ストレス・けがなど、 良くない状態の出どころを言う。 |
She is suffering from back pain.(彼女は腰痛で苦しんでいる。) He is recovering from a bad cold.(彼はひどい風邪から回復しつつある。) |
| パターンC 名詞+from ~ |
noise from ~damage from ~pain from ~
|
音・被害・痛みなどが、 どこからやってきたかを示す。 |
We heard noise from the street.(通りからの騒音が聞こえた。) The damage from the storm was serious.(嵐による被害は大きかった。) |
まずは A・B・C の 3 パターンから「よく見るセット」として覚えておくと、
長い文章の中でも from の役割がすぐにつかめるようになります。
This problem results from poor communication in the team.
(この問題は、チーム内のコミュニケーション不足から生じている。)
語注: poor communication = 不十分なコミュニケーション、in the team = チームの中で。
型: result from ~ は「〜が原因で起こる」という意味で、原因の出どころを冷静に説明するときによく使われます。
ポイント: result from A と be the result of A(A の結果である)は、動詞か名詞かの違いとしてセットで覚えておくと便利です。
Many people are suffering from stress at work.
(多くの人が、仕事でのストレスに苦しんでいる。)
語注: suffer from ~ = 〜で苦しむ、at work = 仕事で。
型: be suffering from ~ で「今まさに〜で苦しんでいる」という進行形を作れます。
よくある誤り: × suffer with stress と覚えるより、まずは suffer from stress というセットで暗記しておくと安全です。
The noise from the construction kept us awake all night.
(工事からの騒音のせいで、私たちは一晩中眠れなかった。)
語注: construction = 工事、keep A awake = A を起きたままにしておく(眠らせない)。
型: noise from ~ で「〜からの騒音」、そこに kept us awake を組み合わせて「私たちを眠らせなかった」と結果をつないでいます。
まとめ: 物理的な音・光・においなどの「出どころ」も、心や体の状態の「出どころ」も、同じ from で表せると分かると、一気に応用が利くようになります。
まずは result from・suffer from・noise from ~ の 3 つを、
自分の生活に当てはめた例文で作ってみると、from の「原因の出どころ」イメージがしっかり定着していきます。
3-3. 用法の分類:自然な結果・悪い状態・中立的な「出どころ」
原因・理由を表す from は、意味のニュアンスによって
大きく次の 3 パターンに分けて考えると、とても覚えやすくなります。
| タイプ | よく出る形 | イメージ | 例 |
|---|---|---|---|
| 1. 自然な結果 |
result from ~come from ~arise from ~(ややかたい)
|
ある状況・行動から、 自然な流れとして結果が生まれるイメージ。 |
This error comes from a small misunderstanding.(このエラーは小さな勘違いから来ている。) Good results often come from steady effort.(良い結果はたいてい、こつこつ努力したところから生まれる。) |
| 2. 悪い状態 |
suffer from ~get sick from ~pain from ~
|
病気・ストレス・けがなど、 つらい状態の原因を表す。 |
She got sick from staying up too late.(寝るのが遅すぎたせいで、彼女は体調を崩した。) He suffers from severe allergies.(彼はひどいアレルギーで苦しんでいる。) |
| 3. 中立的な「出どころ」 |
noise from ~light from ~ideas from ~
|
良い・悪いは関係なく、 どこから来たか(出どころ)を説明する。 |
The noise from the street was very loud.(通りからの音がとても大きかった。) Her idea came from a TV program.(彼女のアイデアはあるテレビ番組から来た。) |
3 つとも同じ from ですが、何が出発点で、何が結果なのかをセットで意識すると、
長い英文でも意味が取りやすくなります。
Our success comes from careful planning.
(私たちの成功は、ていねいな計画から生まれている。)
語注: success = 成功、careful planning = ていねいな計画。
型: success comes from ~ で「成功の出どころは〜だ」と、結果と原因を結びつけています。
ポイント: 「努力の結果」を表すポジティブな文なので、日常会話やスピーチにもそのまま使える便利表現です。
I do not want you to suffer from stress again.
(君には二度とストレスで苦しんでほしくない。)
語注: suffer from ~ = 〜で苦しむ、again = 再び。
型: want you to suffer from ~ のように、want 人 to 動詞 の中に suffer from を入れることもできます。
ポイント: 「悪い状態の原因」をやさしく気遣う時にも from が使えると分かると、人間関係の表現がぐっと豊かになります。
The light from the window makes this room warm and comfortable.
(窓からの光が、この部屋をあたたかくて心地よくしてくれる。)
語注: light = 光、comfortable = 心地よい。
型: The light from ~ makes A B. で「〜からの光が A を B の状態にする」という意味になります。
モチベーション: 英語では、このように「何が何をどんな状態にしているか」をはっきり言葉にすることで、状況説明がとても上手になります。1 文ずつでよいので、自分の部屋や好きな場所に当てはめて練習してみましょう。
3 つのタイプを「色分け」して頭の中に並べておくと、 長い文章に出てきても「これは自然な結果の from」「これはつらい状態の from」などと すぐに仕分けできて、読むスピードがどんどん上がっていきます。
3-4. 他の前置詞との比較:because of / due to / of とのサラッと比較
原因・理由を表す表現には、from のほかにも
because of・due to・of などがあります。
ここでは、テストや実務で迷いやすいポイントだけ、ざっくりイメージで整理しておきましょう。
| 表現 | 形 | 注目しているところ | 例 |
|---|---|---|---|
from |
結果 + from + 原因noise from ~stress from ~
|
結果がどこから出てきたか(出どころ・起点)に注目。 |
His stress comes from work.(彼のストレスは仕事から来ている。) Damage from the storm was serious.(嵐による被害は大きかった。) |
because of |
be / 動詞 + ... + because of + 名詞 |
「〜のせいで」「〜のために」と、 結果側から原因をまとめて説明する。 |
He is tired because of work.(彼は仕事のせいで疲れている。) The game was canceled because of heavy rain.(その試合は大雨のせいで中止になった。) |
due to |
be / 名詞 + due to + 名詞 |
意味は because of に近いが、ややフォーマル(公式文・案内文など)。 |
The flight was delayed due to fog.(その便は霧のため遅れた。) Her success was partly due to luck.(彼女の成功は、ある程度は運のおかげだった。) |
of(die of / die from) |
die of + 病気・内側の原因die from + 外からの原因
|
体の内側の原因か、 事故・行動など外側の原因かをざっくり区別。 |
Many people die of cancer.(多くの人ががんで亡くなる。) Some people die from traffic accidents.(交通事故で亡くなる人もいる。) |
ざっくりまとめると、
from = 出どころ、
because of / due to = 結果側から見る原因、
die of / die from = 内側か外側かの原因
くらいのイメージを持っておけば、実用上はまず困りません。
His stress comes from work, and he is tired today because of a long meeting.
(彼のストレスは仕事から来ていて、今日は長い会議のせいで疲れている。)
語注: long meeting = 長時間の会議、tired = 疲れている。
型: stress comes from ~ で「慢性的なストレスの出どころ」、is tired because of ~ で「きょう疲れている直接の理由」を表しています。
ポイント: 同じ「仕事が原因」でも、from は長い流れの出発点、because of は今の状態の理由を説明することが多い、という感覚で読むとスッと入ります。
Many people die of heart disease, but some die from accidents at work.
(多くの人は心臓の病気で亡くなるが、仕事中の事故で命を落とす人もいる。)
語注: heart disease = 心臓病、accident = 事故、at work = 仕事中に。
型: die of + 病気 は体の内側の原因(病気など)、die from + 事故・外的要因 は外側の出来事が原因というニュアンスで使われます。
注意: 実際の英語では die from を病気に使う例も見られますが、学習段階ではここまでの「ざっくり区別」ができれば十分です。
一度ですべて完璧に区別できなくても大丈夫です。 心理学の研究でも、あいまいさを許しながら少しずつパターンを増やしていく人ほど、学習を長く続けやすいと言われています。 まずは「from は出どころ」「because of は理由を後ろからくっつける」とだけ覚えて、読み書きの中で少しずつ感覚を育てていきましょう。
3-5. from:原因・出どころを表す例文
Many traffic jams result from small mistakes by drivers.
(多くの交通渋滞は、運転手の小さなミスから起こります。)
語注: traffic jam = 交通渋滞、driver = 運転手、mistake = ミス・間違い。
型: A result from B で「A は B から生じる」という意味になります。
ポイント: 原因(small mistakes)と結果(traffic jams)をはっきり分けて考えると、from の「出どころ」イメージがつかみやすくなります。
Serious health problems can result from not sleeping enough.
(深く眠らないと、深刻な健康問題が起こることがあります。)
語注: serious = 深刻な、health problems = 健康上の問題、not sleeping enough = 十分に眠らないこと。
型: can result from ~ で「〜から起こりうる」という可能性を表します。
使い分け: 「〜の結果だ」と名詞で言いたいときは be the result of ~、「〜から起こる」と動詞で言いたいときは result from ~ を使います。
This delay does not result from your mistake alone.
(この遅れは、あなたのミスだけが原因ではありません。)
語注: delay = 遅れ、alone = 〜だけ。
型: does not result from ~ で「〜から生じたものではない」と原因を否定します。
ポイント: 「誰か 1 人のせいではない」とやさしく伝えるときに使える便利な表現です。責めるのではなく、原因が他にもあることを示せます。
She began to suffer from back pain after long hours at her desk.
(彼女は長時間机に向かっていたあと、腰痛に悩まされるようになりました。)
語注: begin to ~ = 〜し始める、back pain = 腰痛、desk = 机。
型: begin to suffer from ~ で「〜で苦しみ始める」と、状態のスタートを表します。
ポイント: suffer from は病気・ストレス・貧困など、つらい状態の原因を言うときによく使われます。
He has been suffering from severe allergies since spring.
(彼は春からずっと、ひどいアレルギーに苦しみ続けています。)
語注: severe = ひどい、allergies = アレルギー、since spring = 春からずっと。
型: has been suffering from ~ は現在完了進行形で、「ずっと〜で苦しんでいる」という長い期間を表します。
ポイント: 時間の長さを強調したいときは、for two years や since last year などをセットで使うと分かりやすくなります。
Don't you suffer from stress when you work all night?
(一晩中働くとき、あなたはストレスでつらくなったりしませんか。)
語注: all night = 一晩中、stress = ストレス。
型: Don't you suffer from ~? は「〜でつらくならないの?」と相手を気づかう聞き方です。
ポイント: 心配してたずねる疑問文では、声のトーンをやわらかくすると、やさしい響きになります。
The baby was woken up by constant noise from the construction site.
(赤ちゃんは、工事現場からの絶え間ない騒音で起こされてしまいました。)
語注: be woken up = 起こされる、constant = 絶え間ない、construction site = 工事現場。
型: noise from ~ は「〜からの騒音」、was woken up by ~ は「〜によって起こされた」という受動態です。
ポイント: 「どこからの音か」を from で、「その音のせいでどうなったか」を動詞や受動態で表す、と役割を分けて考えるとスッキリします。
Where is that strange noise from the basement coming from?
(あの地下室からの変な音は、どこから聞こえてきているのですか。)
語注: strange = 変な、basement = 地下室。
型: Where is ~ coming from? で「〜はどこから来ているの?」と出どころをたずねる表現です。
ポイント: 「音・におい・光などの出どころを聞く」パターンは、原因の from を練習する入口としてとても良い題材です。
There was almost no noise from the usually busy street last night.
(昨夜は、ふだんはにぎやかな通りからほとんど音が聞こえませんでした。)
語注: almost no = ほとんど〜ない、usually = ふだんは、busy street = にぎやかな通り。
型: There was almost no ~ は「ほとんど〜がなかった」という否定のニュアンスです。
ポイント: 「いつもと違って静かだった」という対比を入れると、状況説明がぐっと自然になります。
Her headaches are often caused by stress from school and club activities.
(彼女の頭痛は、学校や部活動からのストレスが原因で起こることがよくあります。)
語注: headache = 頭痛、club activities = 部活動、be caused by ~ = 〜が原因で起こる。
型: headaches are caused by stress from ~ で、「〜から来るストレスによって頭痛が起こる」と原因を2段階で説明しています。
ポイント: stress from ~ のあとには、school, work, family, exams など、ストレスの出どころとなる名詞がよく続きます。
Does your tiredness mainly come from stress from work or from lack of sleep?
(あなたの疲れは主に、仕事からのストレスですか、それとも睡眠不足からですか。)
語注: tiredness = 疲れ、mainly = 主に、lack of sleep = 睡眠不足。
型: come from A or from B で、「A から来ているのか、それとも B から来ているのか」と原因を比べています。
ポイント: 自分の体調管理をするときにも、「このつらさはどこから来ているのか?」と英語で考えてみると、原因を整理する練習になります。
My bad mood today does not only come from stress from work.
(今日のこの不機嫌さは、仕事からのストレスだけが原因ではありません。)
語注: bad mood = 不機嫌な気分、not only ~ = 〜だけではない。
型: does not only come from A で、「A だけが原因ではない」とやわらかく否定する言い方です。
ポイント: 感情の原因がいくつか混ざっているとき、「〜だけじゃない」と言えると、自分の気持ちを客観的に見やすくなります。
My sleepless nights come from thinking about you.
(眠れない夜は、あなたのことを考えているところから生まれています。)
語注: sleepless nights = 眠れない夜、thinking about you = あなたのことを考えること。
型: come from ~ は「〜から来る/〜が原因で生まれる」という意味です。
ポイント: 恋愛表現でも、「この気持ちはどこから?」と考えるときに from が使えます。うれしい気持ちでも、切ない気持ちでも、その出どころを英語で言えたら素敵ですね。
Learn from your mistakes instead of being afraid of them.
(自分の失敗をこわがるのではなく、そこから学びなさい。)
語注: learn from ~ = 〜から学ぶ、mistake = 間違い、instead of ~ = 〜の代わりに。
型: 命令文 Learn from ~ で「〜から学びなさい」と、学びの出どころを from で示しています。
モチベーション: 失敗を「終わり」ではなく、「学びが生まれる出発点」として見る人ほど、英語学習も長く続けやすいと言われます。あなたの経験も、きっと何かを学ぶために from できるはずです。
3-6. よくある間違い&チェックポイント(from 編)
from 自体はシンプルな前置詞ですが、
「原因・出どころ」を表すときに決まって間違えやすいポイントがあります。
下のチェックリストで、自分がつまずきそうなところを先に知っておきましょう。
チェック 1 result from と result of のゴッチャ問題
result from(動詞)と the result of(名詞)は、どちらも「〜の結果」ですが、
片方は動詞、片方は名詞です。
- ○
This trouble results from a small mistake. - (このトラブルは小さなミスから生じている。)
- ○
This trouble is the result of a small mistake. - (このトラブルは小さなミスの結果だ。)
- ×
This trouble is resulted from a small mistake. - →
resultを受動態にしないのがふつうです。
「動詞なら result from、
名詞なら the result of」とペアで暗記すると安心です。
チェック 2 die of / die from のざっくり区別
死因を表すとき、of と from のどちらも使われますが、
学習レベルでは次のざっくりルールで十分です。
die of cancer(がんで死ぬ)die of hunger(飢えで死ぬ)
病気・飢え・老衰など、体の内側から来る原因。
die from overwork(過労で死ぬ)die from injuries in an accident(事故で負ったけがで死ぬ)
事故・けが・外からのダメージなど。
実際の英語ではゆるく使われることもありますが、 テスト対策ではこのイメージだけ押さえておけば十分です。
チェック 3 時間の from と for / since の取り違え
原因の from に慣れてくると、時間の「〜から」とごちゃごちゃになりやすいところです。
- ×
I have lived here from ten years. - ○
I have lived here for ten years.(10年間ここに住んでいる。) - ○
I have lived here since 2015.(2015年からここに住んでいる。)
長さを言うときは for + 時間、
スタートの時点を言うときは since + 時、
原因・出どころを言うときに from を使う、と役割を分けて覚えましょう。
チェック 4 suffer with? suffer from? どっち?
会話では suffer with も耳にしますが、学習の基本形としては
suffer from をしっかり入れておきましょう。
- ×
He suffers with stress at work. - ○
He suffers from stress at work.(彼は仕事のストレスでつらい思いをしている。)
同じように、recover from(〜から回復する)も
セットで覚えておくと、「悪い状態 → よくなる」まで一気に表現できます。
チェック 5 from のあとに「文」をそのまま置いていないか?
from の後ろには、基本的に名詞・名詞句(もしくは動名詞)が来ます。
日本語の感覚で「〜したから」と言いたくて、そのままS + V を置いてしまうミスに注意しましょう。
- ×
This trouble comes from we forgot the deadline. - ○
This trouble comes from our forgetting the deadline. - ○
This trouble comes from the fact that we forgot the deadline.
中高レベルでは、まず
from + 名詞(a mistake, stress, noise, etc.)
のパターンをしっかり固めておけば大丈夫です。
チェック 6 名詞+from と名詞+of の迷いやすいところ
日本語だとどちらも「〜の」と訳せるので、damage from と
damage of などを迷いやすいポイントです。
- ○
damage from the storm(嵐による被害) - ○
the result of the storm(嵐の結果) - ×
the damage of the storm(不自然になりやすい)
「被害・痛み・騒音など結果側のもの」には
from を、
「性質や属性」を表すときには of を使うことが多い、と意識しておくと
読解も英作文もぐっと楽になります。
3-7. ミニまとめ&モチベーションメッセージ
要点チェック from の「原因・出どころ」を一気に整理
noise from the street(通りからの騒音)stress from work(仕事から来るストレス)problems from a small mistake(小さなミスから生じた問題)
result from ~:〜から生じる(自然な結果)suffer from ~:〜で苦しむ(悪い状態)recover from ~:〜から回復するnoise / damage / pain from ~:〜からの騒音・被害・痛み
-
from: 出どころ・スタート地点に注目(どこから来た?) -
because of / due to: 結果側からまとめて「〜のせいで」「〜のために」 -
die of / die from: 内側の原因か外側の原因かをざっくり区別
今日のミッション 「from で原因をラベル付けする」ミニタスク
一度に全部覚えようとすると、脳が「負荷が高い…」と感じてしまい、やる気が下がりやすくなります。 心理学では、「小さな成功体験」を積み重ねると、学習を続けやすくなることが分かっています。
そこで、今日のゴールは たった 3 文 でOK にしてみましょう。 下のどれか 1 つでも、実際にノートやスマホに書いてみてください。
-
自分の一日の中から「原因と結果」を 1 つ思い出して、
result fromを使って書いてみる。
例:My success on the test resulted from your advice. -
今、がんばっていること・しんどいことを 1 つ思い出して、
suffer fromまたはstress fromで文を作る。 -
家や学校・職場の「音・光・におい」を 1 つ選んで、
noise from ~やlight from ~を使って説明してみる。
モチベーションメッセージ 「間違い」も from すれば、立派な学びの源になる
英語学習では、「あ、また間違えた…」と感じる回数が多いほど、 実は 「学びの材料」がたくさん集まっている状態 でもあります。
今日からは、間違えたときにこう考えてみてください。
My progress comes from every mistake I notice.
(自分の成長は、「気づいたすべての間違い」から生まれている。)
この 1 文を、自分へのメッセージとしてそっと心の中に貼っておくイメージです。 「失敗の数」ではなく、「そこから何を学んだか」が、あなたの英語力を決めていきます。
Section 3 では、from が「原因・出どころ」を表すときのイメージと代表パターンを整理しました。
次のレッスンでも、「この結果はどこから来ているんだろう?」という視点を忘れずに、
少しずつ「原因を英語で説明できる自分」を育てていきましょう。
4. of:内側からじわっと生まれる原因を表す of
of と聞くと、まずは a cup of tea や the color of the sky のような
「〜の」「〜の一部」という意味を思い浮かべる人が多いと思います。
ですが、英語には
「原因・理由」を表す特別な of
もあります。たとえば、
die of cancer(がんで亡くなる)や
of necessity(やむを得ず)、
of his own free will(彼自身の自由意志で)などです。
このセクションでは、from や because of と比べながら、
「体や心の中からじわっと生まれる原因」 を表すときの
of のイメージと代表パターンを、やさしく整理していきます。
たくさん覚える必要はありません。よく出る表現は数が少ないので、 ここをおさえるだけでも長文読解やリスニングがぐっとラクになります。
Lesson 091 / Section 44-1. 基本イメージ:内側からじわっと生まれる原因
すでに学んだように、from は
外からの原因・出どころ
を表すことが多い前置詞でした。
これに対して、原因を表す of は、
「体の内側」や「心の内側」から生まれてくる原因
を説明するときに使われることが多いのが特徴です。
イメージとしては、次のように考えてみてください。
cancer(がん)・
heart disease(心臓の病気)・
fear(恐れ)・
joy(よろこび)・
necessity(必要にせまられて)・
free will(自由な意志)
生まれた原因を
つないで説明する
die(死ぬ)・
go there(そこへ行く)・
do it(それをする)・
cry(泣く)・
smile(ほほえむ)
「体や心の中にある何か」から行動や結果が生まれるとき、of を使って
「〜のために」「〜で」という原因を静かに説明するイメージです。
もちろん、現代英語では because of や from で言い換えられることも多いですが、
die of や of necessity などは決まったパターン
としてよく出てきます。まずは、代表的なフレーズからイメージをつかみましょう。
Many people still die of heart disease.
(今でも多くの人が、心臓の病気で亡くなります。)
語注: still = 今でも、heart disease = 心臓病。
型: die of +病気 で「〜(体の内側の原因)で死ぬ」という意味になります。
ポイント: die from もありますが、学習の最初は「病気なら die of」と覚えておくと整理しやすくなります。
She went abroad of necessity, not of her own free will.
(彼女は自分の自由な意志でではなく、やむを得ず海外に行きました。)
語注: go abroad = 海外に行く、necessity = 必要にせまられていること、free will = 自由意志。
型: of necessity は「やむを得ず」、of one's own free will は「自分の意志で」という決まり文句です。
イメージ: 行動の「外側の理由」(because of money など)ではなく、 「心の中でどう感じていたか」「どんな事情があったか」といった内側の事情を静かに説明している感じだと考えると、of の役割が見えやすくなります。
一度に全部を覚える必要はありません。
心理学の研究でも、「少しだけ確実に覚える」ほうが自信がつきやすく、学習が続きやすいといわれます。
まずは die of ~ と of necessity / of one's own free will の 3 つだけ、
自分の中にしっかり「種」をまいておきましょう。次の小セクションで、よく出るパターンをもう少し整理していきます。
4-2. 基本パターン整理:丸暗記すべき of の原因フレーズ
原因を表す of は、from や because of のように
なんでも自由につけ替えるタイプではありません。
その代わり、「これだけはセットで覚えておきたい」決まり表現がはっきりしているのが特徴です。
ここでは、テストや長文でよく出てくる 丸暗記おすすめパターン を 3 グループに分けて整理します。
| パターン | 形 | よく出るフレーズ | ニュアンス / コメント |
|---|---|---|---|
A
死因を表す die of
|
die of +病気・内側の原因
|
die of cancer(がんで死ぬ)die of a heart attack(心臓発作で死ぬ)die of old age(老衰で死ぬ)die of hunger(飢えで死ぬ)
|
体の「中」で起こっていること(病気・老衰・飢えなど)が原因のときに使われることが多い表現です。 テスト対策では、 die of +病気
をまずしっかり押さえておくと安心です。
|
| B 感情や内面から出る反応 |
名詞 + of + 感情・内面
|
tears of joy(喜びの涙)a cry of pain(苦痛の叫び)a look of fear(恐れの表情)a smile of relief(ほっとした笑み)
|
「涙」「叫び」「表情」などの目に見える反応が、
「喜び」「恐れ」「苦痛」といった
心の内側から生まれていることを示すときの of です。「感情の種類」を説明しているだけでなく、 その感情が原因になっているイメージも重なっています。 |
| C 状況や意志を表すかたい表現 |
of +抽象名詞(ややフォーマル) |
of necessity(やむを得ず)of his own free will(彼自身の自由意志で)of her own free will(彼女自身の自由意志で)of one's own accord(自分から進んで)
|
行動の背後にある「内側の理由」を静かに説明するかたい表現です。 会話では because he had to(彼はそうせざるを得なかったから)
や
because she wanted to(彼女がそうしたかったから)
などと、よりやさしい言い換えもよく使われます。
|
3本柱 ここだけ押さえれば「原因の of」はかなり戦える
- die of +病気 …… 体の内側の原因(病気・老衰・飢えなど)
- 名詞 + of + 感情 …… tears of joy / a cry of pain など、内側の感情から生まれる反応
- of necessity / of one's own free will …… 行動の「内側の事情」を説明する、かたい原因表現
まずはこの 3 本柱だけ、日本語ごとフレーズで丸暗記しておくのがおすすめです。 単語をバラバラに覚えるより、長く記憶に残りやすくなります。
すべてを網羅しようとするより、「ここだけは言える」定番フレーズを持っている人ほど、 実際の読解や会話で「分かった」「言えた」の感覚を得やすくなります。 こうした小さな成功体験が、英語学習を続けるエネルギーになっていきます。
4-3. 他の前置詞とのサラッと比較(from / because of など)
原因を表すとき、英語には
of のほかにも from や because of・due to があります。
ここでは、「どこに注目して原因を説明しているか」にしぼって、
ざっくり比較してみましょう。
| 表現 | 基本パターン | 注目ポイント | ミニ例(イメージ用) |
|---|---|---|---|
| of 内側からの原因 |
die of +病気of necessityof one's own free willtears of joy など
|
体や心の内側からじわっと生まれてくる原因・事情に注目。 日常会話というより、少し書き言葉寄り・かたい言い方になることも多い。 |
He died of lung disease.(彼は肺の病気で亡くなった。) She went there of necessity.(彼女はやむを得ずそこへ行った。) |
| from 出どころ・スタート地点 |
result from ~stress from worknoise from the streetdie from injuries など
|
結果がどこから来たか(出どころ・スタート地点)に注目。 「外からの原因」(事故・けが・過労・騒音など)を説明するときに多い。 |
His back pain comes from overwork.(彼の腰痛は、働きすぎから来ている。) She died from injuries in the accident.(彼女は事故で負ったけがが原因で亡くなった。) |
| because of 結果側から見る理由 |
S V ... because of +名詞
|
「〜のせいで」「〜のために」と、結果側からまとめて理由をくっつけるイメージ。 会話でも文書でもよく使う、オールラウンダー。 |
The game was canceled because of heavy rain.(その試合は大雨のせいで中止になった。) She is tired because of work.(彼女は仕事のせいで疲れている。) |
| due to フォーマル寄りの理由 |
be / 名詞 + due to +名詞
|
意味は because of に近いが、少しかしこまった場面でよく使われる。公共の案内やニュースなどで目にすることが多い。 |
The delay was due to a system error.(その遅れはシステムエラーが原因だった。) The flight was delayed due to fog.(その便は霧のため遅れた。) |
ざっくりまとめ 4 つの表現を「視点」で整理してみよう
-
of…… 体や心の内側の事情(病気・意志・必要性など) -
from…… 結果の出どころ・スタート地点(事故・過労・騒音など) -
because of…… 結果側から見るわかりやすい理由(会話でもよく使う) -
due to…… 文章・お知らせなどで多いフォーマルな理由
すべてを完璧に区別できなくても、ざっくりした「地図」を持っているだけで、 長文の中で意味をつかみやすくなります。迷ったときは、まず 「これは内側の理由? 出どころ? それとも、ただの『〜のせいで』?」と、 自分に問いかけてみるクセをつけてみてください。
学習心理学では、「ちょっとだけ整理できた」という感覚が、 次の勉強へ進むやる気を強くしてくれると言われています。 まずはこの 4 つの役割を頭の中で仕分けられたら十分です。 例文を読むたびに、「これは of のパターンだな」「ここは because of に言い換えられそうだな」と 軽く意識してみるだけでも、理解のスピードが少しずつ上がっていきます。
4-4. 原因を表す of の例文
Some people die of heartbreak after losing a loved one.
(大切な人を失って、その悲しみが原因で亡くなる人もいます。)
語注: heartbreak = 深い悲しみ・失恋のつらさ、loved one = 大切な人(家族・恋人など)。
型: Some people die of +名詞 で「〜が原因で死ぬ」を表します。
ポイント: die of は病気や心のダメージなど「内側の原因」によく使われます。外からの事故などは die from になることが多いです。
The meeting was held of necessity on a Sunday because the deadline was so close.
(締め切りがとても近かったので、その会議はやむを得ず日曜日に開かれました。)
語注: deadline = 締め切り、be held = 開かれる(受動態)。
型: be held of necessity で「必要に迫られて開かれる」という、少しかたい表現になります。
ポイント: 会話では because we had to などと言い換え可能ですが、of necessity を知っているとビジネス文書やニュースの理解に役立ちます。
She chose to stay with him of her own free will, not out of pity.
(彼女は同情ではなく、自分の自由な意志で彼と一緒にいることを選びました。)
語注: choose to ~ = 〜することを選ぶ、pity = 同情。
型: of her own free will は「彼女自身の自由意志で」という決まり表現です。
ポイント: 恋愛表現では、「誰かに言われたから」ではなく「自分で決めた」というニュアンスを丁寧に伝えるときに使えます。
People do not usually die of embarrassment, even if it feels that way in the moment.
(たいていの場合、人は恥ずかしさが原因で本当に死ぬわけではありません。そう感じることはあってもです。)
語注: embarrassment = 恥ずかしさ、feel that way = そのように感じる。
型: do not usually die of +名詞 で「ふつう〜で死んだりはしない」という否定文になります。
ポイント: シリアスな話題ですが、「本当に命までは取られないよ」というときに、比喩的に使われることもあります。
Did he die of a heart attack or from an accident at work?
(彼は心臓発作で亡くなったのですか、それとも仕事中の事故が原因ですか。)
語注: heart attack = 心臓発作、accident at work = 仕事中の事故。
型: Did he die of A or from B? の形で、A と B のどちらが原因かを尋ねています。
ポイント: die of(内側の原因)と die from(外側の原因)を一文の中で対比している例です。
We are meeting online more and more of necessity while the office is under repair.
(オフィスが修理中のあいだ、やむを得ずオンラインで会議をすることがどんどん増えています。)
語注: be under repair = 修理中である、more and more = ますます。
型: 進行形 are meeting に of necessity を足して、「必要に迫られて今まさにそうしている」というニュアンスになります。
ポイント: 「しかたなくやっているけれど、今はこうするしかない」という状況をていねいに説明するときに便利です。
The company has grown of necessity into a 24-hour service to support customers worldwide.
(世界中の顧客を支えるために、その会社は必要に迫られて24時間のサービスへと成長してきました。)
語注: grow into ~ = 〜へと成長する、worldwide = 世界中の。
型: 現在完了 has grown + of necessity で、「これまでに必要に迫られて成長してきた」という長い時間の流れを表します。
ポイント: 「仕方なくそうなったけれど、その結果として今の形がある」というビジネスの説明によく合う表現です。
Don't joke about people who may die of illness; their families could be listening.
(病気で亡くなるかもしれない人のことを冗談にしないでください。家族が聞いているかもしれません。)
語注: joke about ~ = 〜を冗談にする、illness = 病気。
型: 否定命令文 Don't +動詞の原形 に、関係節 people who may die of illness が続いています。
ポイント: 「死」や「病気」の話題は英語でもデリケートです。相手の立場を考えたことば選びが大切だ、というマナーも一緒に意識しておきましょう。
His decision was not made of necessity but from simple curiosity.
(彼の決断は必要に迫られてではなく、単なる好奇心から下されたものでした。)
語注: decision = 決断、curiosity = 好奇心。
型: 受動態 was (not) made に、of necessity と from curiosity を対比させています。
ポイント: 「やむを得ず」ではなく「あえてそうした」というニュアンスの違いを、前置詞で上手に言い分けている例です。
When she finally said yes, he burst into tears of joy in front of everyone.
(彼女がついにイエスと言ったとき、彼はみんなの前で喜びの涙をあふれさせました。)
語注: burst into ~ = 急に〜し始める、in front of everyone = みんなの前で。
型: burst into tears of joy で「喜びの涙をわっと流す」という定番表現です。
ポイント: tears of joy は「うれしさが原因の涙」。感情(joy)が涙の原因になっている、まさに原因の of のイメージです。
Are you volunteering of necessity, or are you here of your own free will?
(あなたはやむを得ずボランティアをしているのですか? それとも自分の意思でここにいるのですか?)
語注: volunteer = ボランティアをする、be here = ここにいる。
型: Are you ~ of necessity, or are you ~ of your own free will? の形で、二つの理由をたずねています。
ポイント: of necessity(必要に迫られて)と of your own free will(あなた自身の自由意志で)の対比で、「しぶしぶか、すすんでか」をていねいに聞いています。
Why did the hero cry tears of joy at the end of the movie?
(その映画の最後で、なぜ主人公は喜びの涙を流したのですか。)
語注: hero = 主人公、at the end of ~ = 〜の終わりに。
型: 過去の疑問文 Why did +主語 +動詞の原形 ... ? で理由をたずねています。
ポイント: ストーリーを説明するとき、「どんな感情が原因で泣いたのか」を tears of joy / fear / sadness などで言い分けられると、描写力が一気に上がります。
The donation was given of her own free will, without any promise of reward.
(その寄付は、見返りを約束されることもなく、彼女自身の自由な意志でなされたものでした。)
語注: donation = 寄付、promise of reward = 見返りの約束。
型: 受動態 was given + of her own free will で、「彼女の自由意志によって与えられた」と原因を説明しています。
ポイント: 「自分から進んで」「頼まれたからではなく」というニュアンスを英語でやさしく伝えられる便利なフレーズです。
He has never cried tears of joy before, so the experience felt strange to him.
(彼はこれまで喜びの涙を流したことがなかったので、その体験は彼にとって不思議な感覚でした。)
語注: has never ~ = これまで一度も〜したことがない、strange = 不思議な・いつもと違う。
型: 現在完了の否定 has never cried で「今まで一度も泣いたことがない」と経験を表しています。
ポイント: 「うれしさが原因の涙」という tears of joy のイメージと、「初めての経験」という現在完了のイメージがきれいにつながっています。
4-5. よくある間違い&チェックポイント
原因を表す of は、かっこいい表現が多い一方で、
ほかの前置詞と入れ替えてしまいがち
なワナもあります。ここでは、特によくある 3 つの間違いを
「NG → OK」 の形で整理しておきましょう。
チェック 1 × die of a car accident と言ってしまう
⚠ NG になりやすい言い方
He died of a car accident.
(直訳すると「彼は車の事故で死んだ」ですが、英語としては不自然です。)
事故そのものは「外からの出来事」です。of より、別の言い方を選ぶほうが自然です。
✅ 自然な言い方の例
-
He died in a car accident.
→ 事故という「出来事の中で」亡くなった -
He died from injuries in a car accident.
→ 事故で負ったけがが原因で亡くなった -
Many people die of heart disease.
→ 病気(内側の原因)なのでofが自然
「病気・老衰・飢え」など体の内側の原因 → die of ~、
事故・けが・外からのダメージ → die in / die from ~ とイメージすると整理しやすくなります。
チェック 2 感情の of と「原因の of」をゴチャまぜにしない
⚠ よくある取り違え
-
He is tired of work.
(仕事に「うんざりしている」=感情) -
He is sick of school.
(学校に「もううんざり」=感情)
ここでの of は「原因」よりも「〜にうんざり」という感情を作る表現です。
✅ 「体が疲れている・気分が悪い」の原因を言いたいとき
-
He is tired from work.
→ 仕事で疲れている(肉体的・精神的な疲れの原因) -
She is sick from the bad food.
→ 悪い食べ物が原因で気分が悪い -
He is sick of school.とHe is sick from school.は意味が違う、ということも意識しておきましょう。
of = うんざり、from = 原因(〜のせいで) と 覚えておくと、感情と原因をきれいに分けて考えられます。
チェック 3 決まり文句「of one's own free will」のカタマリを崩さない
⚠ ありがちなミス
*of own free will*of her free will own*of the own free will
所有の one's を抜かしたり、語順を入れ替えたりすると不自然になります。
✅ 正しいカタマリで覚える
-
of my own free will(私自身の自由意志で) -
of her own free will(彼女自身の自由意志で) -
of their own free will(彼ら自身の自由意志で)
of + one's own free will を
ひとかたまりの定型表現として丸暗記してしまうのがおすすめです。
「one's(所有)」と「own(自分自身の)」は、セットで出てくることがとても多い語です。
3つのチェック 例文を読むとき・自分で書くときの最終チェック
-
① 「内側の原因」か「外側の原因」か?
病気・感情・意志など「内側」ならofの可能性が高い。事故・けが・音・ストレスなど「外側」ならfrom / because ofも検討。 -
② 感情の of(be sick of)と原因の from(be sick from)を区別できているか?
「〜にうんざり」の意味ならof、「〜のせいで具合が悪い」ならfromを優先。 -
③ 決まり文句をバラバラにしていないか?
of necessity、of one's own free willなどは、語順も含めて丸ごと覚えるのがいちばん安全です。
4-6. ミニまとめ&モチベーションメッセージ
要点整理 原因を表す of は「少数精鋭フレーズ」がカギ
-
of は「内側からの原因」を説明することが多い。
病気・感情・意志・必要性など、体や心の内側で起きているものが原因のときに登場しやすい。 -
広く使うのではなく、「決まり表現」を丸ごと覚える。
die of +病気/of necessity/of one's own free will/tears of joyなど、出番の多いフレーズに集中するのが効率的です。 -
日常会話では because of / from もフル活用。
自分で話すときは、意味が近いbecause ofやfromで十分通じます。ofの表現は主に「読み・聞き取り」で理解できれば合格ラインと考えてOKです。
すべてを完璧にしようとするより、 「ここだけは得意」と言える小さな島 を少しずつ増やすほうが、脳にとって覚えやすく、モチベーションも続きやすいと言われています。
モチベーション 小さな「原因の of」が、大きな自信の原因に
学習心理学では、「できた!」という小さな成功体験が、
勉強を続けるいちばん強いエネルギーになると言われます。
die of や of necessity のような短いフレーズでも、
「あ、読めた」「意味が分かった」と感じられた瞬間、
あなたの中にはすでに大きな前進が起きています。
Great progress often comes of small efforts repeated every day.
(大きな前進は、毎日の小さな努力から生まれることが多いのです。)
語注: progress = 進歩、effort = 努力、repeat = 繰り返す。
型: come of ~ は「〜から生じる」という意味の表現で、
ここでも 原因の of が使われています。
メッセージ: このレッスンで覚えたフレーズは、小さなものに見えるかもしれません。 ですが、その一つひとつが、将来のあなたの英語力の「原因」になっていきます。 今日の小さな一歩を、自分でしっかりほめてあげてください。
5. through:〜によって / 〜を通じて起きた原因
through はもともと「〜の中を通り抜けて」という意味をもつ前置詞です。
そこから転じて、「ある出来事・行動・人などを通じて、その結果が生まれる」という原因のニュアンスを表します。
例:He got injured through his own carelessness.
「彼は自分の不注意のせいでけがをした」=不注意という「通り道」を通って、けがという結果にたどり着いたイメージです。
5-1. 基本イメージ:道・トンネルを通って結果が生まれる
through を原因の意味で使うときは、「〜を通じて」「〜という道すじを通って」というイメージを持つと分かりやすくなります。
ただの「理由」ではなく、
原因(スタート)から結果(ゴール)までをつなぐ道・トンネル
を表している、と考えてみましょう。
▮ through のイメージ図:原因 → トンネル → 結果
原因・スタート(START)
- his carelessness
(彼の不注意) - hard work
(一生懸命な努力) - a friend
(友だちの紹介)
「原因」という点と、「結果」という点を、
through が1本の道としてつないでいるイメージです。
結果・ゴール(GOAL)
- injury
(けがをする) - success
(成功する) - meeting her
(彼女と出会う)
ミニ例文で「トンネル」のイメージを確認しよう
He got injured through his own carelessness.
(彼は自分の不注意のせいでけがをしました。)
We met through a mutual friend.
(私たちは共通の友人を通じて出会いました。)
学習のコツ イメージで覚えると「through」を見た瞬間に意味が浮かぶ
学習心理学では、ことばと一緒に「絵」や「ストーリー」を思い浮かべると記憶が残りやすいと言われています。
through を見かけたら、頭の中でこの
原因 → トンネル → 結果
の図をサッと思い出してみてください。
それだけでも、長文の中で through の意味をつかむスピードがぐっと上がっていきます。
5-2. 基本パターン整理:through + 名詞で押さえる型
原因を表す through は、なんでも自由につけるというより、
「よく出る型(パターン)」をまとめて覚えるほうが効率的です。
ここでは、特に読み書きでよく出てくる
3つの基本パターン
を整理しておきましょう。
| パターン | 形 | よくある例 | ニュアンス / 説明 |
|---|---|---|---|
| A 悪い結果につながる原因 |
through + 抽象名詞(悪い原因寄り) |
through his own carelessness(彼自身の不注意で) through lack of sleep(寝不足のせいで) through no fault of his own(彼のせいではないのに) |
よくない結果が起きたとき、その内側にある原因・事情を説明するイメージです。 「carelessness(不注意)」「lack of ~(〜不足)」など、 抽象名詞とセットで出てくることが多いパターンです。 |
| B 努力・経験を通じて |
through + 行為・活動
|
through practice(練習を通じて) through hard work(一生懸命な努力を通じて) through studying abroad(留学を通じて) |
「どんな経験・努力という道すじを通ったのか」に注目するパターンです。 結果が良いときに使われることが多く、 努力 → 成長 の流れを説明するのにぴったりです。 |
| C 人・ツールを通じた「きっかけ」 |
through + 人 / 媒介
|
through a mutual friend(共通の友人を通じて) through social media(SNSを通じて) through this program(このプログラムを通じて) |
「誰の紹介で?」「どのツールを通じて?」といった
きっかけ・仲介役にピントを合わせるパターンです。 出会い・仕事探し・情報を得たきっかけなどでよく使われます。 |
ミニ例文 3つの型を文でイメージしよう
He failed the exam through lack of sleep.
(彼は寝不足が原因で試験に落ちました。)
She improved her pronunciation through daily practice.
(彼女は毎日の練習を通じて発音を上達させました。)
We got to know each other through a language app.
(私たちは語学アプリを通じて知り合うようになりました。)
学習のコツ through は「全部」ではなく「型」で覚える
単語帳のように through = 〜によって とだけ覚えるよりも、
A/B/C の3パターンごとに、1〜2個ずつお気に入り例文を決めてしまうほうが記憶に残りやすくなります。
「型」で覚えると、長文で初めて見る表現に出会っても、
どのグループに近い意味かを推理しやすくなります。
5-3. 用法の分類:原因・手段・きっかけ
through は、文脈によって
「原因」「手段・プロセス」「きっかけ・媒介」の3つの顔を持ちます。
どれも「〜を通じて」というイメージは同じですが、どこに注目しているかが少しずつ違います。
① 原因寄りの through
悪い結果に対して、何が原因だったかを説明するときの through です。
-
He got injured through his own carelessness.
(彼は自分の不注意でけがをした。) -
She failed through lack of preparation.
(彼女は準備不足が原因で失敗した。)
「〜のせいで」の意味が強く、原因ラベルの役割に近づきます。
② 手段・プロセスとしての through
良い結果に対して、どんな道のり・努力を通ったかを説明するときの through です。
-
She built her career through hard work.
(彼女は努力を通じてキャリアを築いた。) -
He grew in confidence through many small successes.
(彼はたくさんの小さな成功を通じて自信がついていった。)
「〜というプロセスを通ってゴールに着いた」という 成長ストーリーを語るときにぴったりです。
③ きっかけ・媒介としての through
人やツールなど、「間に入ったもの」を通して、出会いや出来事が起きたことを表します。
-
We met through a mutual friend.
(私たちは共通の友人を通じて出会った。) -
I found this job through an online ad.
(私はこの仕事をネット広告を通じて見つけた。)
恋愛や仕事など、「出会いのストーリー」を語るときに through + 媒介 がよく使われます。
ざっくり整理 3つの顔を「どこに注目しているか」で見分けよう
-
原因寄り: 悪い結果に対して「〜のせいで」を言いたい →
through carelessness / through lack of ~ -
プロセス寄り: 成長や成功の「道のり」に注目 →
through practice / through hard work -
きっかけ寄り: 出会い・仕事・情報の「つなぎ役」 →
through a friend / through social media
完璧に分類できなくても大丈夫です。 「今、この through は何に注目しているのかな?」と一瞬だけ考えるクセをつけると、 長文を読むときに意味のブレが少なくなっていきます。
5-4. 他の前置詞とのサラッと比較(by / because of / through)
原因やきっかけを表すとき、through だけでなく
by や because of もよく使われます。
ここでは、「どこにピントを合わせているか」という視点で整理してみましょう。
| 表現 | ピントが合っている場所 | 基本イメージ | ミニ例文 |
|---|---|---|---|
| through (〜を通じて) |
道のり・プロセス・媒介 「どんな道を通ってそこに着いたか」 |
原因・努力・紹介・ツールなど、 スタートからゴールまでのルートを描く。 |
She succeeded through hard work.(彼女は努力を通じて成功した。) We met through a friend.(私たちは友人の紹介を通じて出会った。) |
| by (〜という方法で) |
方法・やり方 「どうやって」の部分 |
手段・方法にピントが合う。 「〜することで」「〜というやり方で」というニュアンス。 |
She succeeded by working hard.(彼女は一生懸命働くことで成功した。) He solved the problem by using a calculator.(彼は電卓を使うことでその問題を解いた。) |
| because of (〜のせいで) |
結果側からまとめた理由 「〜のせいで」「〜のおかげで」 |
結果にラベルを貼るイメージ。 「何が理由か」をシンプルに示すオールラウンダー。 |
The game was canceled because of heavy rain.(試合は大雨のせいで中止になった。) She was late because of the traffic.(彼女は渋滞のせいで遅れた。) |
言い換えで違いを感じる 同じ場面を through / by / because of で言うと?
次の3文は、ベースとなる状況はほぼ同じですが、 どこに注目して話しているかが少しずつ違います。
-
through:
She learned Japanese through anime.
(彼女はアニメを通じて日本語を学んだ。) -
by:
She learned Japanese by watching anime every day.
(彼女は毎日アニメを見ることで日本語を学んだ。) -
because of:
She learned Japanese because of her love for anime.
(彼女はアニメが大好きだったので日本語を学んだ。)
3つとも「アニメがきっかけ」であることには変わりませんが、 through → アニメというルート、 by → アニメを見るという方法、 because of → アニメ好きという理由 にそれぞれピントが合っている、というイメージです。
モチベーション 3つの前置詞の違いが分かると、英語の「景色」がクリアになる
学習心理学では、「似ているものの違いが分かるようになった瞬間」に、
理解が一気に深まり、学ぶこと自体が楽しくなりやすいと言われています。
through / by / because of の違いが少しでも見えてきたなら、
それはあなたの英語の「解像度」が上がったサインです。
Understanding comes through noticing small differences.
(理解は、小さな違いに気づくことを通じて深まっていきます。)
語注: understanding = 理解、notice = 気づく、difference = 違い。
今日、「あ、こういう違いなんだ」と少しでも感じられたなら、 その気づきこそが次の学習への一番強いエンジンになります。 焦らず、ひとつずつ「違いが分かることば」を増やしていきましょう。
5-5. 例文で through の感覚をつかもう
I learned a lot through mistakes in my first job.
(私は最初の仕事での失敗を通じて、たくさんのことを学びました。)
語注: mistake = まちがい・失敗、a lot = たくさん。
型: S V O + through + 名詞 の形で、「どんな経験を通じて学んだか」を表しています。
使い分け: learn from mistakes もよく使われますが、through を使うと「失敗という道のりを通じて」というプロセス感が少し強まります。
She has grown more confident through practice.
(彼女は練習を重ねることを通じて、もっと自信が持てるようになりました。)
語注: grow confident = 自信がつく、practice = 練習。
型: have/has + Vpp + through + 名詞 で「今に続く変化の原因の道のり」を表しています。
コロケーション: grow more confident は「だんだん自信がつく」としてよく出る組み合わせです。
He did not improve much through that method.
(彼はその方法を通じては、あまり上達しませんでした。)
語注: improve = 上達する、method = 方法。
型: did not + 動詞原形 + through + 名詞 の否定文で、「その方法というルートでは効果が出なかった」という意味になります。
よくある誤り: *improve many とは言わず、程度を表すときは improve much / a lot などを使います。
Did you meet him through a friend or at work?
(彼には友だちを通じて会ったのですか、それとも職場で会ったのですか。)
語注: meet = 会う、through a friend = 友人の紹介で、at work = 職場で。
型: Did + S + V ... ? の疑問文に、through a friend / at work という2つのルートを並べています。
使い分け: 恋愛の出会いの話では through a friend(友だちの紹介で)という表現がとてもよく使われます。
How did you get this job through the internship program?
(この仕事は、どのようにインターンシップ制度を通じて手に入れたのですか。)
語注: internship program = インターンシップ制度、get this job = この仕事を得る。
型: How did you get ~ through + 名詞? の形で、「どんな仕組みを通じてチャンスを得たか」をたずねています。
コロケーション: 就職の文脈では through an internship, through a recruitment agency などもよく使われます。
Can we stay in touch through this app while you are abroad?
(あなたが海外にいる間、このアプリを通じて連絡を取り続けてもいいですか。)
語注: stay in touch = 連絡を取り続ける、abroad = 海外で・海外に。
型: Can we ~ through + ツール ... ? の形で、「どのツールを通じて関係をつなぐか」を表しています。
使い分け: SNS やアプリなら through this app、電話なら through phone calls などと応用できます。
Stay in contact through email so we do not lose track of the project.
(プロジェクトの状況を見失わないように、メールを通じて連絡を取り続けてください。)
語注: stay in contact = 連絡を保つ、lose track of ~ = ~の状況が分からなくなる。
型: 命令形 Stay ... から始まり、through email で「連絡のルート」を示しています。
よくある誤り: *by email contact などとは言わず、by email か through email の形にします。
The news was spread quickly through social media.
(そのニュースは、SNS を通じてすぐに広まりました。)
語注: spread = 広まる、social media = SNS 全般。
型: 受動態 was spread に、through social media を付けて「どんなルートで広がったか」を表しています。
使い分け: 手段そのものに注目したいときは by social media も可能ですが、「SNS という通り道を通して広がった」というストーリーを出したいときは through がぴったりです。
Her work is recognized worldwide through online reviews.
(彼女の仕事は、オンラインのレビューを通じて世界中で知られるようになっています。)
語注: be recognized = 認められる、review = レビュー・評価。
型: 受動態 is recognized に、through online reviews を付けて「どんな経路で有名になったか」を示します。
コロケーション: ビジネス文脈では recognized worldwide, through customer feedback などの組み合わせがよく登場します。
Our sales are increasing through better customer support.
(私たちの売上は、より良い顧客対応を通じて伸びてきています。)
語注: sales = 売上、customer support = 顧客対応。
型: 進行形 are increasing が「今まさに伸びている最中」を表し、through better customer support でその道のりを説明しています。
使い分け: 「何が原因か」をシンプルに言うだけなら because of better customer support でもよいですが、through だと「努力のプロセス感」がより強く出ます。
I have made many friends through volunteering.
(私はボランティア活動を通じて、たくさんの友だちができました。)
語注: volunteer = ボランティア活動をする、make friends = 友だちを作る。
型: have made many friends で今までの経験を表し、through volunteering でそのきっかけ・場を示しています。
コロケーション: through club activities, through classes などでも同じ型で応用できます。
The plan did not succeed through luck alone.
(その計画は、運だけで成功したわけではありません。)
語注: succeed = 成功する、luck alone = ただの運だけ。
型: did not succeed through ~ alone で「~だけが原因ではない」と否定する形です。
使い分け: この文の裏には「努力や準備など、他の原因もある」という含みがあり、ポジティブなメッセージとしても使えます。
We can not solve this problem through blaming each other.
(お互いを責めることを通じては、この問題は解決できません。)
語注: solve = 解決する、blame = 責める。
型: can not solve ~ through V-ing で、「そのやり方という道を通っても解決にはたどり着かない」という意味になります。
使い分け: 行動を原因として言いたいときは through V-ing の形で表現できます(例: through talking openly)。
Our relationship has deepened through honest conversations.
(私たちの関係は、正直な話し合いを通じて深まってきました。)
語注: relationship = 関係、deepen = 深くなる、honest = 正直な。
型: has deepened through + 名詞 で、「どんな時間・経験を通じて関係が変化したか」を表します。
コロケーション: 恋愛や人間関係では through honest conversations, through hard times together のような表現がよく使われます。
The company that survived through the crisis learned important lessons.
(その危機を通じて生き残った会社は、大切な教訓を学びました。)
語注: survive = 生き残る、crisis = 危機、lesson = 教訓。
型: the company that survived through the crisis は関係節を含む名詞句で、「どんな危機を通じて生き残った会社か」を説明しています。
使い分け: 危機をただの理由として言うなら because of the crisis でもよいですが、through the crisis だと「その期間を通り抜けた道のり」が強く意識されます。
He passed the exam through hard work and good planning.
(彼は一生懸命な努力としっかりした計画を通じて、その試験に合格しました。)
語注: pass the exam = 試験に合格する、hard work = 一生懸命な努力、planning = 計画立て。
型: pass the exam through hard work で、「どんな努力のルートを通って合格にたどり着いたか」を表します。
使い分け: 「努力のおかげで」と言いたいときは because of his hard work でも通じますが、through hard work は「長い道のりをコツコツ進んだ」感じがよく出る表現です。
5-6. よくある間違い&チェックポイント
through は便利な表現ですが、「なんでも through にしてしまう」と不自然になることがあります。
ここでは、特に間違えやすいパターンを、NG → OK で整理しておきましょう。
| パターン | NG 例(避けたい言い方) | OK 例(自然な言い方) | ポイント |
|---|---|---|---|
| ① 単なる「理由」に through を使いすぎ |
✗
|
✓
✓
|
天気・事故などのシンプルな理由ラベルには、
because of / due to を使う方が自然です。through は「道のり・プロセス」に注目したいときに使う、と覚えておきましょう。
|
| ② by と through の取り違え |
✗
|
✓
✓
|
「どんな方法で?」にフォーカスするときは by が基本。through careful thinking のように、
長い時間をかけた過程 を道のりとして言いたいときに through がフィットします。
|
| ③ through の後ろがスカスカ |
✗
|
✓
✓
|
through の後ろには、必ず「通り道になるもの」を置きます。アプリ・電話・SNS・人など、何を通じてつながっているのかを具体的に言ってあげましょう。 |
| ④ すべて「〜によって」を through にしてしまう |
✗
|
✓
✓
|
「誰・何がコントロールしているか」という
行為者・手段には by が基本です。一方、 through the network のように、「どのルートを通って届くか」に注目するときは
through を使うと自然です。
|
チェックリスト through を使う前に確認したい 4 項目
-
1. ただの「理由ラベル」ではないか?
→ 天気・事故なら
because of / due toも検討する。 -
2. 「方法」を言いたいだけではないか?
→ やり方なら
by ~ingが自然なことが多い。 -
3.
throughの後ろに「通り道になる名詞」が入っているか? - 4. 「スタート」から「結果」までの 道のり・プロセス を描きたい場面かどうかを考える。
OK パターン確認 「道を通る」イメージがあるかをチェック
She found her dream job through a career coach.
(彼女はキャリアコーチを通じて、理想の仕事を見つけました。)
The team grew stronger through many failures and successes.
(そのチームは、多くの失敗と成功を通じて強くなりました。)
どちらの文も、「誰・何を通じて?」「どんな経験を通じて?」という ルートのイメージが自然に思い浮かべば OK です。
5-7. ミニまとめ&モチベーションメッセージ
要点サマリー through(原因・プロセス)の 3 つのカギ
① 道・トンネルのイメージ
through は「スタート(原因)」から「ゴール(結果)」までを結ぶ
道・トンネル を表す前置詞。
原因そのものではなく、「どんなルートでそこにたどり着いたか」を描きたいときに使う。
② 3 つの用法を意識する
- 原因:悪い結果の内側の事情(
through carelessnessなど) - 手段・プロセス:努力・経験の道のり(
through practiceなど) - きっかけ:人・ツール・仕組み(
through a friend,through this app)
③ by / because of との違い
by:方法・やり方にピント(どうやって?)because of:結果にラベルを貼る(何のせい?)through:ルート・プロセスに注目(どんな道のり?)
学習モチベーション 英語も「through small steps」で上達していく
学習心理学では、小さなステップをくり返して達成感を積み重ねることが、
長く続けるための一番強いエネルギーになると言われています。
through のような一つの前置詞でも、
「イメージ → 例文 → 自分の文で使ってみる」の
3 ステップ を通じて、確実に自分のものになっていきます。
Your English will grow stronger through every small sentence you try.
(あなたの英語は、あなたが試してみる一つ一つの小さな英文を通じて、どんどん強くなっていきます。)
語注: grow stronger = 強くなる、sentence = 文、try = 試す。
今日このページで出会った through の例文から、
まずは 1 文だけでも「自分のこと」を表す文に言い換えてみてください。
その小さな一歩が、次の理解へとつながる
あなた自身の「through(通り道)」 になります。
6. with:感情や状態が「そばにくっついている」原因
前置詞 with には「〜と一緒に」という基本イメージがありますが、
感情・体調・周りの状況 と組み合わせると、
「怒りで震える」「不安で顔が青い」「部屋が人でいっぱいだ」のように
原因っぽく 聞こえる表現になります。
このセクションでは、with が原因を表すときの 「体のまわりにまとわりつく」イメージ をつかみながら、 よく出るパターンをやさしく整理していきます。 小学生でもイメージできるように図で説明するので、 大人の方も「なんとなく」から一歩先へ進めるはずです。
Lesson 091 / Section 66-1. with が原因を表すときの全体像
with はもともと「〜と一緒に」という意味ですが、
次のような名詞といっしょに使うと、
日本語では「〜のせいで」「〜で」「〜を抱えて」という
原因っぽい訳 になることが多いです。
- 感情 fear(恐れ), anger(怒り), joy(喜び), shame(恥ずかしさ) など
- 体調・状態 cold(寒さ), fever(熱), fatigue(疲れ), stress(ストレス) など
- 周囲の様子 smoke(煙), people(人), music(音楽), light(光) など
これらはどれも、人や場所のまわりに「まとわりついている」もの と考えると分かりやすいです。 そのまとわりついているものが、結果として 「震える」「赤くなる」「にぎやかになる」などの状態を生み出します。
イメージの流れ
- 人・物のまわりに「感情・状態・状況」がくっつく(with + 名詞)
- そのせいで体・表情・雰囲気が変わる
- 日本語にすると「〜で」「〜のせいで」と訳すとピッタリ
She was shaking with fear.
(彼女は恐怖で震えていました。)
「恐怖(fear)」が彼女の体のまわりにまとわりついていて、その結果「震える」という状態になっているイメージです。
学習のコツは、 with の後ろに来ている名詞が「その人のそばにずっとくっついているもの」かどうか を意識することです。そう考えると、「これは原因っぽい with だな」と直感で分かるようになっていきます。
6-2. 基本イメージ:体のまわりにまとわりつく「原因」
with の原因用法は、 主語の体や心のまわりに「感情・状態・状況」がベッタリまとわりついている イメージをもつと分かりやすくなります。 下の図で、真ん中の「主語」のまわりに、いろいろなモヤモヤがくっついている様子をイメージしてください。
with のイメージを言葉でまとめると…
- 真ん中に「人」や「物」がいる(主語)
- そのまわりに、感情・体調・周りの様子 がモヤモヤとくっついている
- そのモヤモヤのせいで、見た目・動き・雰囲気が変わる
His eyes were shining with excitement.
(彼の目は興奮でキラキラ輝いていました。)
「興奮(excitement)」が体の中にたまってあふれ出し、目の輝きとして見えている感じです。 with は、そのまとわりついた感情を名詞で表しています。
「何がこの状態を生み出しているのか?」を、主語のすぐそばにくっついている名詞で表す。 それが「原因を表す with」の基本イメージです。
with の「まとわりつく原因」イメージ図
結果として見えるもの
- 震える(tremble / shake)
- 顔が赤くなる(turn red)
- 目が輝く(shine)
- 部屋が人でいっぱい(be filled)
with の形
be shaking with fearbe red with angereyes shine with joyroom is filled with people
「主語 + with + 感情・状態・周りの様子」で、
主語のまわりをおおっている“原因のモヤモヤ” を表すイメージです。
ここまでのイメージがつかめていれば、あとは trembling with fear / shining with joy / filled with people のようなパターンを、少しずつ自分の言葉に当てはめていくだけです。 次の小セクションで、よく出る「型」を整理していきましょう。
6-3. 基本パターン整理:よく出る形
ここでは、with が原因を表すときに特によく使われる形を、
パターンとして整理します。形ごとに丸ごと覚えてしまうと、英文の読み書きがぐっと楽になります。
| パターン | 型(フォーマット) | 代表例 | 日本語イメージ | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| ① 感情があふれ出る |
S be V-ing / be + 形容詞 + with + 感情名詞例: trembling / shaking / shining
|
She was trembling with fear.His eyes shone with joy.
|
恐怖・喜びなどの感情に包まれている感じ。 「恐怖で震える」「喜びで目が輝く」など。 |
感情セット fear, joy, anger, excitement などの「感情名詞」と相性が良いパターン。 |
| ② 顔・体の状態 |
S be + 形容詞 + with + 名詞例: red / pale / wet
|
He was red with anger.She was pale with shock.
|
顔色や体の様子が、内側の感情や出来事のせいで変わったイメージ。 「怒りで真っ赤」「ショックで青ざめる」など。 |
見た目の変化 「何でそんな見た目になったの?」と考えると、with の後ろに来る名詞が見つけやすい。 |
| ③ 〜でいっぱい / 満たされている |
S be + 過去分詞 + with + 名詞例: filled / crowded / covered
|
The room was filled with smoke.The street was crowded with people.
|
部屋・場所などが、何かでギュッと満たされている状態。 「煙でいっぱい」「人でいっぱい」など。 |
状態セット be filled / be crowded / be covered + with ~ は、丸ごとチャンクで覚えるのがおすすめ。 |
| ④ 体の一部・表情+with |
体(の一部) + V / be + with + 名詞例:eyes / hands / voice |
Her voice was shaking with sadness.His hands were cold with fear.
|
声・目・手など、体の一部に感情や状態がにじみ出ているイメージ。 |
部分に出る感情 「どこに感情があらわれているか?」を考えると作りやすい。 |
| ⑤ 文頭 with 〜(応用) |
With + 名詞, S V ...例: With so much noise, I couldn't sleep.
|
With so much noise, I could not sleep.
|
「こんな状態だから〜」という、条件+結果の形。 「こんなにうるさくては、眠れなかった」のようなイメージ。 |
少し上のレベル 文頭の with 構文は応用編ですが、「状態がそばにある → 結果が起こる」という意味は同じです。 |
上の表のうち、まずは ① 感情があふれ出る と ③ 〜でいっぱい をしっかり押さえると、with の原因用法がグッと読みやすくなります。
6-4. 用法の分類:感情・状態・外側の条件
with が原因を表すときは、大きく分けて
「感情」・「身体や体調の状態」・「外側の条件(環境)」
の 3 つに分けて考えるとスッキリします。
A 感情の原因
恐れ・喜び・怒り・恥ずかしさなど、心の中の気持ちが 体の動きや表情にあふれ出ているイメージです。
She was shaking with fear.
(彼女は恐怖で震えていました。)
語注: fear = 恐れ。shake = 震える。
「恐怖が体のまわりをおおっているから、震える」という因果関係を with がつないでいます。
B 身体・体調の原因
寒さ・疲れ・ストレスなど、体に直接影響する状態が原因となって、 見た目や動きが変わるパターンです。
His hands were cold with cold weather.
(彼の手は寒い天気のせいで冷たくなっていました。)
語注: weather = 天気。
「寒い天気」がいつもそばにある状態なので、手が冷たくなっている、と考えると理解しやすいです。
C 外側の条件・環境
部屋や街などの空間が、何かで満たされている状態を表します。
「〜でいっぱい」「〜で満ちている」という訳になりやすいです。
The park was alive with music and laughter.
(その公園は音楽と笑い声でにぎやかでした。)
語注: alive = 生き生きした、にぎやかな。laughter = 笑い声。
公園のまわりを「音楽」と「笑い声」が包みこんでいるイメージです。
with の原因用法を見つけたら、 A: 感情 / B: 身体・体調 / C: 外側の条件 のどれに当てはまるかを考えてみると、ニュアンスがつかみやすくなります。
6-5. 他の前置詞とのサラッと比較(of / from / because of など)
原因を表す前置詞は、with 以外にも of・from・because of などがあります。
ここでは、細かいルールよりも「ざっくりしたイメージの違い」を確認しておきましょう。
| 前置詞 | ざっくりイメージ | 例文 | 日本語訳 | コメント |
|---|---|---|---|---|
with
|
そばにくっついている原因 主語の体・心・周りにベッタリまとわりつくイメージ。 |
She was shaking with fear.The room was filled with smoke.
|
彼女は恐怖で震えていた。 部屋は煙でいっぱいだった。 |
「何がその状態を作っているのか?」が、主語のすぐそばにある感じ。 |
of
|
原因そのもののラベル 「〜という病気・理由そのもの」という“名前タグ”のイメージ。 |
Many people die of cancer.
|
多くの人ががんで亡くなる。 |
病名・状態名と一緒に使われることが多い。 「何が死因か?」という、結果に貼るラベルのような役割。 |
from
|
出どころ・原因地 「どこから来たのか」という出発点のイメージ。 |
He got sick from eating too much.
|
彼は食べ過ぎが原因で体調を崩した。 |
原因がスタート地点として意識される感じ。 「〜してしまったせいで」「〜から」というニュアンス。 |
because of
|
シンプルな理由ラベル 「〜のせいで」「〜という理由で」=いちばん中立。 |
The game was canceled because of the rain.
|
試合は雨のせいで中止になった。 |
「何のせいで?」と聞かれたときに、そのまま答える中立的な理由表現。 イメージよりも「説明のしやすさ」が優先される。 |
どれを選ぶか迷ったときのミニ指針
-
主語のそばにベッタリくっついている感じがある →
with(例:震え・顔色・雰囲気など) -
死因・病気の名前を言いたい →
of -
「〜したせいで」「〜から」という行動の出どころ →
from -
とにかく「〜のせいで」と中立に言いたいだけ →
because of
まずは because of を基本にして、
「もっとイメージをはっきりさせたい」「感情や雰囲気を英語で描きたい」と感じたときに
with・of・from を少しずつ使い分けていくと、
無理なく表現の幅を広げていけます。
6-6. 例文で身につける with の原因表現
The child was shaking with fear during the storm.
(その子どもは嵐のあいだ、恐怖で震えていました。)
語注: child = 子ども, storm = 嵐, shake = 震える。
型: S was V-ing with 名詞 で「S は〜で(原因で)…しているところだった」を表します。
イメージ: 恐怖が子どもの体のまわりにまとわりついているので、体が自然に震えている感じです。
Her eyes sparkled with joy when she opened the letter.
(その手紙を開けたとき、彼女の目は喜びでキラキラ輝きました。)
語注: sparkle = キラキラ光る, joy = 喜び, letter = 手紙。
型: 主語(目など) + V with joy で「〜は喜びで…する」の定番パターンです。
コロケーション: eyes sparkle with joy は「うれしさが目にあふれる」ときによく使われる自然な組み合わせです。
His face grew red with anger during the meeting.
(会議のあいだ、彼の顔は怒りで赤くなっていきました。)
語注: grow red = 赤くなっていく, anger = 怒り, meeting = 会議。
型: S grow 形容詞 with 感情 で「〜でだんだん…という表情になっていく」を表します。
注意: 「怒っている」は be angry でも言えますが、with anger を使うと顔色の変化がよりハッキリ伝わります。
The stadium was roaring with excitement before the final match.
(決勝戦の前、スタジアムは興奮でどよめいていました。)
語注: stadium = スタジアム, roar = どよめく, excitement = 興奮。
型: S be V-ing with excitement で「場所が興奮でざわついている」イメージになります。
コロケーション: roaring with excitement はスポーツの場面でとてもよく使われる言い方です。
Her cheeks were glowing with love whenever she looked at him.
(彼女が彼を見つめるたびに、ほおは愛情でほんのり赤く輝いていました。)
語注: cheeks = ほお, glow = ほのかに光る・赤くなる, love = 愛情。
型: S be V-ing with love で「愛情で〜している」「愛情で満ちている」ニュアンスを出せます。
ポイント: 恋愛フレーズでは、eyes shining with love, heart full of love などもよく使われます。
I am not shaking with fear anymore; I am ready to speak.
(もう恐怖で震えてなんかいません。話す準備はできています。)
語注: anymore = もはや〜ない, ready = 準備ができている, speak = 話す。
型: be not V-ing with fear で「もう恐怖に支配されていない」という否定の表現になります。
モチベ: 恐怖に「支配されているか / されていないか」を英語で言えると、自己肯定のフレーズを作りやすくなります。
He was not frozen with fear; he just needed more time to decide.
(彼は恐怖で固まっていたわけではなく、ただ決める時間がもっと必要だっただけです。)
語注: frozen = 固まった, decide = 決める, needed = 必要としていた。
型: be not frozen with fear で「恐怖のせいで固まっていたわけではない」と原因を否定する形になります。
使い分け: frozen with fear は「恐怖で体が動かない」イメージで、少しドラマチックな表現です。
The office was not filled with joy after the decision; everyone stayed quiet.
(その決定のあと、オフィスは喜びで満たされることはなく、みんな静かなままでした。)
語注: office = 会社・職場, decision = 決定, quiet = 静かな。
型: be not filled with joy で「喜びで満たされなかった」と、期待外れの結果を表します。
コロケーション: be filled with joy は「喜びでいっぱいだ」というポジティブな表現。ここでは否定にして雰囲気の重さを出しています。
Are you shaking with fear, or are you just cold?
(あなたは恐怖で震えているのですか、それともただ寒いだけですか。)
語注: cold = 寒い, just = ただの, or = それとも。
型: Are you V-ing with fear, or ... ? の形で、原因が恐怖かどうかをたずねています。
ポイント: 「恐怖か寒さか」というように、原因を 2 つ並べてたずねるときに便利な聞き方です。
Why are her hands shaking with excitement before every game?
(なぜ試合のたびに、彼女の手は興奮で震えているのですか。)
語注: every = 毎〜, game = 試合, excitement = 興奮。
型: Why are S V-ing with excitement ... ? で「なぜ〜は興奮で…しているのか」を問う形です。
コロケーション: 手・声・目などと一緒に with excitement を使うと、「ワクワクが体に出ている」感じを表現できます。
Was the hall filled with joy and music last night?
(昨夜、そのホールは喜びと音楽で満ちていましたか。)
語注: hall = ホール, filled = 満たされた, last night = 昨夜。
型: Was 場所 filled with joy ... ? で「その場所は喜びで満たされていましたか」と雰囲気をたずねる疑問文です。
使い分け: 雰囲気や空気について話すときは、with joy のように with を使うと「その場全体に広がっている感じ」が出ます。
Do not tremble with fear; breathe slowly with confidence.
(恐怖で震えないで、ゆっくりと自信をもって呼吸しなさい。)
語注: tremble = 震える, breathe = 呼吸する, confidence = 自信。
型: Do not V with fear で「恐怖で〜するな」、breathe slowly with confidence で「自信をまとってゆっくり息をする」という対比になっています。
モチベ: 「恐怖ではなく自信をまとう」というメッセージは、プレゼンや試験前のセルフトークにも使えます。
The room was thick with anger after the argument.
(口げんかのあと、その部屋は怒りで重苦しい空気に包まれていました。)
語注: thick = 濃い・重い, anger = 怒り, argument = 口論・言い争い。
型: S be thick with 感情 で「その場所がその感情でいっぱいだ」という少し文学的な表現になります。
コロケーション: thick with smoke / tension / anger のように、煙・緊張・怒りなどとよく組み合わさります。
The air was buzzing with excitement as the concert was about to begin.
(コンサートが始まろうとしているとき、空気は興奮でざわざわしていました。)
語注: air = 空気, buzz = ざわざわする, be about to = まさに〜しようとしている。
型: The air was buzzing with excitement は「場の空気が興奮で満ちている」ことを生き生きと描く表現です。
ポイント: 人ではなく「空気」「部屋」「街」などを主語にして with を使うと、雰囲気全体を英語で描きやすくなります。
He has been shaking with fear since the accident.
(その事故以来、彼はずっと恐怖で震え続けています。)
語注: accident = 事故, since = 〜以来ずっと, has been V-ing = ずっと〜し続けている。
型: have been V-ing with fear で「恐怖でずっと〜し続けている」という長い期間の状態を表現できます。
注意: 単に一瞬の恐怖なら過去形 He shook with fear. でもよいですが、「今も続いている」と言いたいときは現在完了進行形がぴったりです。
6-7. with の原因表現でよくある間違い&チェックポイント
「〜で」「〜のせいで」をすべて with で言おうとしてしまうと、不自然な英文になりがちです。
ここでは よくあるNGパターン と テスト前に見直したいチェックポイント をコンパクトにまとめます。
⚠️よくあるNG → OK パターン
-
NG
She was surprised with the news.OKShe was surprised at the news./... by the news.ポイント:
surprisedはふつうat / byと組みます。 「びっくりした」を見たら、何でもwithをつけないように注意しましょう。 -
NG
Many people die with cancer.OKMany people die of cancer.ポイント: 「〜で死ぬ」は
die of ...が基本です。withにすると「ガンを持った状態で死ぬ」という、原因がぼやけた言い方になります。 -
NG
The room was filled of joy.OKThe room was filled with joy.ポイント:
filledと相性がよいのはwithです。 「〜で満たされている」は、セットで覚えてしまうと安心です。 -
NG
He stayed home with the rain.OKHe stayed home because of the rain.ポイント: 「雨のせいで家にいた」は原因をストレートに言うので
because ofが自然です。with the rainだと「雨といっしょに」くらいのヘンなイメージになります。 -
NG
I was with fear.OKI was filled with fear./I was shaking with fear.ポイント:
with fearは「何かの動きや状態」にくっつきます。be with fearではなく、filled / shaking / tremblingなど「動き・状態の動詞」とセットにしましょう。
✅チェックリスト(テスト前の最終確認)
-
「体や場所」が主語になっているか?
例:eyes shine with joy,room is filled with angerのように、体の一部や場所が with と結びついているかを確認。 -
「死ぬ」「病気」には of を使うべき場面ではないか?
die of cancer,die of a heart attackなど、病気が原因ならofにするルールを思い出しましょう。 -
ストレートな「理由」なら because of の方が自然では?
「〜だから〜した」をはっきり言いたいときは、withよりbecause ofの方がシンプルで伝わりやすいです。 -
動詞とのセットで覚えているか?
shake with fear,shine with joy,fill with angerなど、 「動詞+with+感情」をひとかたまりで暗記すると、迷いにくくなります。 -
日本語をそのまま直訳していないか?
「〜で」の日本語を見たら、まず「体にまとわりつく感情か?」「ただの理由か?」とイメージで仕分けてから、with / because of / ofなどを選びましょう。
「イメージで仕分け → 英語表現を選ぶ」というステップを習慣にすると、 単語テストだけでなく英会話でも迷いにくい脳の回路が育ちます。
6-8. ミニまとめ:with の「原因」表現を3行で整理
-
①
with は「まわりにまとわりつく原因」
恐怖・喜び・怒り・興奮など、目や顔・体・空気にまとうイメージがあるときにwith fear / with joy / with anger / with excitementを使うのが基本です。 -
②
動詞とのセットで覚えると一気にラク
shake with fear,shine with joy,be filled with angerのように 「動詞+with+感情」をひとかたまりで暗記すると、作文でも口頭でもサッと出てきます。 -
③
理由そのものは because of / of / from と分担
病気の原因はdie of ...、単なる理由はbecause of ...など、 「どんな原因なのか」で前置詞を上手に使い分けると、英語がぐっと自然になります。
🧠ミニチェック(自分で確認してみよう)
次の日本語を見て、「with / because of / of」のどれを使うかイメージで決めてみましょう。
- 1. 彼は恐怖で震えていた。
- 2. 彼女はガンで亡くなった。
- 3. 雨のため、試合は中止になった。
1 →
with fear(体にまとわりつく感情)2 →
of cancer(病気が原因)3 →
because of the rain(理由をストレートに)
🚀モチベーションメッセージ:with confidence で学び続けよう
心理学では、「自分をどう表現するか」が行動に大きく影響すると言われます。
たとえば、勉強するときに
with fear(不安をまとって)ではなく、
with confidence(自信をまとって)や
with curiosity(好奇心をまとって)
と自分にラベルをつけるだけで、集中力ややる気が変わってきます。
今日から使えるセルフトークの例
- 「私は
with curiosityで英語を読んでいる。」 - 「このレッスンに
with confidenceで向き合っている。」 - 「ミスはあるけれど、心は
with joyのまま続けていく。」
小さな一歩が大きな変化になる
たとえ文法の説明を全部覚えていなくても、 「この前よりも少しだけ with をうまく使えた」という小さな成功体験が、 次の学習のエネルギーになります。
今日このページをここまで読んだ時点で、すでに
あなたの英語脳は前よりも一段レベルアップ しています。
次の前置詞のレッスンも、ぜひ with curiosity な気持ちで一緒に進んでいきましょう。
🧾 総まとめ:原因や理由を表す前置詞マップ
このレッスンでは、原因や理由を表す前置詞として
at / for / from / of / through / with を学んできました。
最後に、「どの前置詞が、どんなイメージで、どんなときに使われるのか」を
一覧で整理しておきましょう。
一度で全部覚えようとしなくて大丈夫です。今日は2つだけチェックなど
小さなゴールを決めると、脳が達成感を感じやすくなり、学習が続きやすくなります。
▮ 原因を表す前置詞マップ(イメージと代表パターンの整理)
| 前置詞 | コアイメージ | 主な意味・ニュアンス | よく出るパターン | ミニ例(英語+訳) |
|---|---|---|---|---|
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at
「一点」を見て感情が生まれる
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感情のスイッチ
何かを見て・聞いて・考えて「パッ」と感情が動くイメージ。
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be surprised at ~(〜に驚く)be pleased at ~(〜をうれしく思う)be shocked at ~(〜にショックを受ける) |
She was surprised at the news.
(彼女はその知らせに驚いた。)
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for
理由の「ラベル」を貼る
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理由・評価の理由
ある結果や評価に対して、「何の点で」そうなのかを説明するイメージ。
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famous for ~(〜で有名だ)be blamed for ~(〜のことで責められる)thank you for ~(〜をありがとう) |
He is famous for his kindness.
(彼は親切なことで有名だ。)
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from
原因の「出どころ」
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結果の源
ある状態・結果がどこから生まれたかという「出発点」に注目。
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result from ~(〜に起因する)suffer from ~(〜で苦しむ)die from ~(〜が原因で死ぬ) |
This problem results from a simple mistake.
(この問題は単純なミスに起因している。)
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of
内側の「性質・状態」が原因
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内側からの原因
体の状態・心の状態・性質そのものが原因になっているイメージ。
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die of ~(〜で死ぬ)be proud of ~(〜を誇りに思う)of necessity(やむを得ず/必然的に) |
Many people die of cancer.
(がんで亡くなる人が多い。)
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through
トンネルを「通って」結果が出る
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経路・プロセス
何かの過程・手段を通して結果が生まれるイメージ。
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through hard work(懸命な努力によって)injured through ~(〜によってけがをした)learned through experience(経験を通して学んだ) |
She got the job through her efforts.
(彼女は努力のおかげでその仕事を得た。)
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with
周りにまとわりつく状態
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まとっている感情・状態
体や表情の周りに感情や状態がくっついているイメージ。
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shake with fear(恐怖で震える)be red with shame(恥ずかしさで赤くなる)eyes shining with joy(喜びで目が輝く) |
Her hands were shaking with excitement.
(彼女の手は興奮で震えていた。)
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⚠️ チェックポイント:つまずきポイント&うまくいくコツ
原因を表す前置詞は、意味の違いだけでなく、よく一緒に使われる単語(コロケーション)も大事です。 下のチェックリストで、自分の苦手パターンをサッと確認しておきましょう。
✅ こうすると上手くいく(Do)
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まず「原因の種類」を考える。
感情・見たもの →at、体の状態・病気 →of、道・プロセス →throughなど、 イメージでグループ分けしてから選ぶ。 -
動詞+前置詞のセットで覚える。
be surprised at/famous for/shake withのように、 ひとかたまりのフレーズとして覚えると迷いにくい。 -
「中の原因」か「外からの原因」かを意識する。
体の中の状態 →of、外からの条件・状況 →because of/throughなど、 原因がどこにあるかをイメージする。 -
自分のよく使う文をテンプレ化する。
例:He was late because of traffic.など、日常で使いそうな1文を 前置詞ごとに1つ決めておく。
🚫 こうすると失敗しやすい(Don't)
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なんでもかんでも同じ前置詞で言おうとする。
例:*die with cancerや*surprised for the newsなどは不自然。 「いつも一緒に使う組み合わせ」をチェックしよう。 -
日本語だけを見て機械的に置きかえる。
「〜のために」と日本語に出たからといって、いつもforにするのは危険。 状態なのか、理由ラベルなのかを確認する。 -
前置詞を抜かしてしまう。
例:*He is proud his son.のように、 本来必要なofやwithを忘れがち。 「形容詞+前置詞」のセットで覚えるクセをつけよう。 -
テストだけで終わらせてしまう。
問題を解くだけでなく、自分の言いたいことに当てはめて1文作ると、 前置詞のイメージが一気に定着します。
📝 ミニテスト:どの前置詞がしっくりくる?
下の日本語を読んで、at / for / from / of / through / with のどれが一番自然か考えてみましょう。 まずは自分で考えてから、「答えを見る」をクリックして答え合わせをしてみてください。
at / for / from / of / through / with
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「そのニュースにとても驚いた。」
答えを見る
He was very surprised at the news.
→ 「ニュース」という外からの刺激に反応しているのでat。 -
「彼女はその功績のために表彰された。」
答えを見る
She was honored for her achievement.
→「どんな点で?」という評価の理由ラベルなのでfor。 -
「このトラブルは、単純なミスから生じた。」
答えを見る
This trouble came from a simple mistake.
→ トラブルの出どころ・起点を言っているのでfrom。 -
「多くの人が心臓病で亡くなる。」
答えを見る
Many people die of heart disease.
→ 病気という体の内側の状態が原因なのでof。 -
「彼は、たゆまぬ努力によって成功した。」
答えを見る
He succeeded through constant effort.
→ 「努力」というプロセス・道のりを通って結果が出ているのでthrough。 -
「彼女は怒りで震えていた。」
答えを見る
She was shaking with anger.
→ 体の周りに怒りの感情をまとっているイメージなのでwith。 -
「私はあなたと一緒にいられることがうれしくてたまらない。」(恋愛)
答えを見る
I am filled with joy to be with you.
→ 心の中が喜びでいっぱいに満たされているのでwith。
3問以上スムーズに選べたら、前置詞のイメージはかなりつかめています。 もし迷う問題があっても、「なぜその前置詞なのか」をここで確認できたなら、それも立派な前進です。
🔄 学習手順フローチャート:原因を表す前置詞を選ぶ 3 ステップ
「どの前置詞にしよう…」と迷ったときは、その場でサッと使える思考の型を持っていると、とても楽になります。 下の 3 ステップは、テストでも会話でもそのまま使えるミニ・フローチャートです。
まずは、日本語の意味を見る前に、どんなタイプの原因かをざっくりイメージしましょう。
- 見たもの・聞いたこと →
at(感情のスイッチ) - 評価の理由・よい点 →
for - 病気・体の中の状態 →
of - 出どころ・起点・トラブル →
from - プロセス・努力・経験 →
through - 感情・状態をまとっている →
with
ここで一度立ち止まって、「これはどのグループ?」と考えるクセをつけると、前置詞の迷子になりにくくなります。
タイプが決まったら、そのグループの前置詞に候補をしぼります。 「全部の前置詞」から選ぶのではなく、2〜3個だけから選ぶイメージです。
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感情のきっかけ:
at,with
例:surprised at the news,shaking with fear -
理由・評価:
for,because of(比較用)
例:famous for his work -
出どころ・内側:
from,of
例:die of cancer,result from a mistake -
プロセス・道のり:
through
例:through hard work
「タイプ → グループ」の順で考えることで、 一気に選択肢がしぼれて、脳の負担がグッと減るのがポイントです。
最後に、動詞・形容詞との相性(コロケーション)をチェックして、 いちばんよく使われる形を選びます。
be surprised at(〜に驚く)be famous for(〜で有名だ)die of(〜で死ぬ)suffer from(〜で苦しむ)shake with(〜で震える)succeed through(〜によって成功する)
「単語+前置詞」のセットを少しずつ増やしていくと、 前置詞は覚えるものというより、慣れるものになっていきます。 小さなフレーズをノートにメモして、自分専用の「前置詞帳」を作るのもおすすめです。
🔁 次におすすめのレッスン
Lesson 091 では、原因や理由を表す前置詞をまとめて整理しました。 ここからもう一歩進んで、前置詞の使い方を立体的に理解するためのおすすめレッスンをピックアップしています。 「どこを復習しよう?」「次は何をやろう?」と迷ったときの道しるべにしてください。