その他の前置詞の役割
このレッスンでは、from / of を使った「原料・材料」を表す言い方と、
by / in / on を使った「交通・通信の手段」の表し方を学びます。
「ワインはブドウからできている」「バスで学校に行く」など、日常会話でも頻出の表現をまとめて整理しましょう。
「なんとなく」から卒業しよう:前置詞の細かい違いが伝わる英語力に
前置詞は、意味が似ているものが多くて「どれを選べばいいの?」と迷いやすいところです。 しかし、使い方の軸(考え方)を一度つかんでしまえば、あとは例文を見ながら少しずつ定着していきます。
このレッスンでは、 from / of と by / in / on にしぼって、 「イメージ + 日本語訳」でていねいに整理していきます。 小学生〜大人まで読めるように、むずかしい専門用語はできるだけ使わずに説明します。
💡 モチベーションUPのひとこと: 前置詞のニュアンスをつかむと、目の前の英文だけでなく、 これから出会う英文も「なんとなく分かる」状態がどんどん増えていきます。 今日の5〜10分が、未来のあなたの英語力への投資だと思って、気楽に読み進めていきましょう。
▮ 目次
-
1. 原料や材料を表す前置詞
「〜から作られている」「〜でできている」を表す
from / ofの基本イメージ -
1-1. from:姿が変わる「〜から作られている」
ぶどう → ワインなど、材料の形が変わるときに使う
fromのイメージ(頭の中の絵)をつかみます。 -
1-2. of:形が残る「〜でできた」
金のメダル・木のいすなど、材料の「素材感」がそのまま残るときの
ofの使い方を整理します。 -
2. 交通や通信の手段を表す前置詞
「バスで行く」「電話で話す」など、手段を表す
by / in / onの使い分け -
2-1. by:交通・通信の「〜で/〜を使って」
by で「バスで」「メールで」など、手段そのものをまとめて表す言い方を確認します。
-
2-2. in:車など「中に乗る」イメージの in
in で「車の中にいる」ような、乗り物の「内側」にいる感覚を表す使い方を整理します。
-
2-3. on:バス・電車・自転車など「上に乗る」イメージの on
on で「バスに乗って」「自転車で」のように、「上に乗って移動する」イメージを学びます。
-
🧾 総まとめ:その他の前置詞の役割を一気に確認
from / of / by / in / on のイメージと代表的なフレーズを一括チェック
1. 原料や材料を表す前置詞(まずは全体像)
このセクションでは、
from と of という
原料・材料を表す前置詞
をまとめて見ていきます。
「ワインはぶどうからできている」「この机は木でできている」のような文で、
どちらの前置詞を選べばよいかの考え方の軸を、やさしくつかむのがゴールです。
前置詞
(名詞の前に置いて「〜の」「〜で」などをつける小さなことば)
のイメージを先に知っておくと、細かい文法の説明もスッと入りやすくなります。
ここでは、
1-1 で from、1-2 で of
をくわしく学ぶ前に、
「材料の姿が変わるか / 形が残るか」
という大きなイメージだけを先に確認します。
むずかしい文法用語が出てきたら、
(かんたんな日本語の言いかえ・語注)
をいっしょに添えていくので、気楽に読み進めてください。
💡 まずは「変身」か「素材感」かをざっくりイメージしよう
英語では、「〜から作られている」「〜でできた」と言うときに、
from と of という前置詞を使い分けます。
-
from: 材料の姿が大きく変わってしまうときの「〜から」 (ぶどう → ワイン、木 → 紙 など) -
of: 材料の形や性質がそのまま感じられる「〜でできた」 (金のメダル、木のいす など)
この違いは、いきなり「覚えよう!」とするよりも、 頭の中にカンタンな絵(イメージ)を思い浮かべるのがコツです。 1-1 と 1-2 では、そのイメージを 具体的な例文といっしょにゆっくり見ていきます。
✅ ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。
あとは 「from は変身」「of は素材感」 というキーワードだけ覚えて、
好きな方のサブセクションからのぞいてみましょう。
🚩 次はどちらから読む? 1-1 ~ 1-2 へのナビゲーション
1-1 と 1-2 は、どちらから読んでも大丈夫です。
まずは「変身イメージの from」から入ってもよいですし、
「素材感イメージの of」から読んで、
自分の得意なほうを先に固めるのもおすすめです。
人は「全部を完璧に分かってから始める」よりも、 「だいたい分かった状態でまず動いてみる」 方が、記憶に残りやすく、学習も続きやすいと言われています。
今は「from は変身」「of は素材感」というキーワードがぼんやりイメージできれば十分です。 このあと 1-1 と 1-2 を読み進める中で、自然と理解が深まっていきます。
1-1. from:姿が変わる「〜から作られている」
このセクションでは、
from を使った
「原料がすがたを変えて、別のものになる」
ときの言い方を学びます。
ぶどうがワインになったり、豆がチョコレートになったりと、
元の形がほとんど分からなくなるような「変身」にぴったりなのが
from です。
ここでのゴールは、「変身なら from」という
シンプルなイメージをしっかりつかむことです。
文の形としては
be made from 〜
(〜から作られている:受動態=主語が「〜される」文)
や
make A from B
(B から A を作る:能動態=主語が「〜する」文)
がよく使われます。
むずかしそうに見えても、
「変身のイメージ」さえ分かれば、形はあとから自然とついてきます。
「前置詞 (名詞の前に置いて『〜から』『〜で』などを表すことば) は苦手かも…」と思っていても大丈夫。ここまで読み進められたあなたは、 もう from の世界に入る準備はバッチリです。
🔄 from の変身イメージを「絵」でつかもう
原料(もとになる材料)
- 🍇 grapes (ぶどう)
- 🌳 wood (木)
- 🌾 wheat (小麦)
- 🫘 cocoa beans (カカオ豆)
「姿が変わる変身」がポイント
もとの形がほとんど分からなくなるくらい
しっかり変身しているイメージです。
だから、こういうときは from を選びます。
できあがった製品
- 🍷 wine (ワイン) made from grapes
- 📄 paper (紙) made from wood
- 🍞 bread (パン) made from wheat
- 🍫 chocolate (チョコレート) made from cocoa beans
ぶどうや木そのものは、できあがったワインや紙の中には、もう 元の形では見えません。
こうした「原料が別物に生まれ変わった」場面で、
英語は from を使います。
頭の中で、
「もとの材料 → すがたが変わった製品」
という矢印を思い浮かべると、とても覚えやすくなります。
人は、ことばだけで覚えるよりも、 イメージやストーリーといっしょに覚えた方が記憶に残りやすい と言われています。
今はまだ細かい文法をすべて理解していなくても大丈夫です。 「材料が変身するときは from」という絵が頭に浮かべば、 1-1 のスタートとしては満点です。
📐 from を使うときの文型パターンを「見える化」しよう
ここでは、from を使うときによく出てくる
文型(文の形)
をコンパクトに整理します。
文型
(文の決まった並び方・型)
をざっくり知っておくと、
例文を見たときに「どこが何を表しているか」
が一気に分かりやすくなります。
| タイプ | 形(パターン) | 意味のイメージ | ポイント |
|---|---|---|---|
|
受動文 (主語が「〜される」文) |
🧩
A is made from B.A = できあがったもの / B = 原料 |
「A は B から作られている」
完成品 A を主語にして、「A ← B からの変身」を表します。
|
|
|
受動文 バリエーション |
⏱️
A was made from B.A will be made from B.
|
過去・未来の「作られている」
時制だけを変えて「昔は〜から作られていた」「将来〜から作られる」を表現。
|
|
|
能動文 (主語が「〜する」文) |
⚙️
make A from B.
|
「B から A を作る」
作る人・会社などを主語にして、「B → A の変身」を表します。
|
|
🔎 A / B の役割をもう一度整理
A is made from B. のとき:
- A = できあがったもの(ワイン・紙・パン・チョコレート など)
- B = 原料(ぶどう・木・小麦・カカオ豆 など)
つまり、
「B(原料)がすがたを変えて A(製品)になる」
という関係を、from がつないでいるイメージです。
文法のルールを覚えるときは、 「全部を一気に完璧に」よりも、 まずは 「よく出るパターンだけを、ざっくりつかむ」 方が続けやすいと言われています。
今は 「A is made from B.(A は B から作られている)」と 「make A from B.(B から A を作る)」 の2つだけ意識できれば十分です。細かいバリエーションは、 このあと出てくる例文を読みながら、少しずつ体になじませていきましょう。
例文で from の「変身イメージ」をつかもう
The sauce is made from fresh tomatoes and herbs.
(そのソースは新鮮なトマトとハーブから作られています。)
語注: sauce = ソース。herbs = ハーブ(香りづけに使う草や葉)。fresh = 新鮮な。
型: S be made from B(S は B から作られている)。ここでは S = the sauce, B = fresh tomatoes and herbs。
ポイント: 食べ物や飲み物で、材料の形がほとんど分からないくらい混ざっているときに is made from がよく使われます。
Traditional miso has been made from soybeans and salt for centuries.
(伝統的なみそは何世紀ものあいだ、大豆と塩から作られてきました。)
語注: traditional = 伝統的な。centuries = 何世紀もの長いあいだ。soybeans = 大豆。
型: S has been made from B for ~ で「S はずっと B から作られてきている」。現在完了受動形(今まで続いてきた結果を表す形)です。
使い所: 伝統的な食品や製品など、「昔から今までずっと同じ材料で作られてきた」と言いたいときによく使われます。
This juice is not made from concentrate; it is squeezed from fresh oranges.
(このジュースは濃縮果汁から作られているのではなく、新鮮なオレンジをしぼって作られています。)
語注: concentrate = 濃縮果汁。squeeze from ~ = ~からしぼる。
型: S is not made from B で「S は B から作られていない」。否定の受動文です。
注意: 「100%ジュース」などの説明で、「濃縮ではない」「生の果物からだ」と対比させるときによく使われるパターンです。
We do not make bread from this kind of rice.
(私たちはこの種類の米からパンは作りません。)
語注: this kind of ~ = この種類の~。bread = パン。
型: We do not make A from B. で「私たちは B から A を作らない」。主語が「作る側」なので能動文です。
ポイント: 「どの材料なら使うか・使わないか」を話すときに、make A from B の形で会話しやすくなります。
Is this fabric made from cotton or from synthetic fibers?
(この布は綿からできているのですか、それとも合成繊維からですか。)
語注: fabric = 布。synthetic fibers = 合成繊維。
型: Is S made from B or C? の形で、「S は B からか、C からか」をたずねる疑問文です。
シーン: 服やカーテンなどの素材をたずねるときに、そのまま使える定番パターンです。
Will the new fuel be made from plants or from oil?
(新しい燃料は植物から作られる予定ですか、それとも石油からですか。)
語注: fuel = 燃料。plants = 植物。oil = 石油。
型: Will S be made from B or C? で「S は将来 B から作られるのか、C からなのか」を聞く未来の疑問文です。
レジスター: 環境問題やエネルギーに関するニュース・ビジネスの会話でも使いやすい表現です。
How do they make cheese from sheep's milk in this region?
(この地域では、どのようにして羊の乳からチーズを作るのですか。)
語注: region = 地域。sheep's milk = 羊の乳。
型: How do they make A from B? で「どのように B から A を作るのか」をたずねる形です。
ポイント: 作り方やレシピを聞くとき、「How do you make A from B?」に主語を変えてもよく使われます。
Make jam from these strawberries while they are fresh.
(これらのイチゴが新鮮なうちに、ジャムを作りなさい。)
語注: jam = ジャム。while they are fresh = 新鮮なうちに。
型: 命令文 Make A from B. で「B から A を作りなさい」。主語はふつう省略され、相手に直接指示します。
ポイント: 家庭の会話などカジュアルな場面でよく使われる言い方です。please をつけると少しやわらかい命令になります。
The soup is being made from local vegetables right now.
(そのスープは今、地元の野菜から作られているところです。)
語注: local vegetables = 地元の野菜。right now = ちょうど今。
型: S is being made from B は受動の進行形で、「今まさに B から作られているところだ」という意味になります。
ポイント: 台所や工場など「作業中」の場面をえがくときに便利な表現です。
We are making decorations from colored paper and string for the school festival.
(私たちは学校祭のために、色紙とひもから飾りを作っています。)
語注: decorations = 飾り。colored paper = 色紙。school festival = 学校祭・文化祭。
型: 進行形 be making A from B で、「今 B から A を作っている最中だ」という意味になります。
ポイント: 日常会話でもビジネスでも、「今やっている作業」を説明するときに進行形はとてもよく使われます。
The table, which is made from solid oak, will last for many years.
(そのテーブルは無垢のオーク材で作られているので、何年も長持ちするでしょう。)
語注: solid oak = 無垢のオーク材。last = 長持ちする。
型: The table, which is made from B, ... のように、関係節(which 〜)で「どんなテーブルか」を説明しています。
ポイント: 商品説明やレビューで、「素材の説明+評価」を一文で言いたいときにとても便利な形です。
This ring is made from simple silver, but the promise behind it is made from our love.
(この指輪はシンプルな銀で作られていますが、その裏にある約束は私たちの愛でできています。)
語注: promise = 約束。behind it = その裏にあるもの・背景にあるもの。
型: 前半は現実の素材(silver)、後半は比喩的な素材(love)を from でつなぎ、「物」と「気持ち」を重ねた表現になっています。
ポイント: 恋愛や家族の場面では、このように from を使って「心の材料」をあらわすと、やさしいニュアンスの英語になります。
These bags are not made from recycled paper; they are made from thin plastic.
(これらの袋は再生紙から作られているのではなく、薄いプラスチックから作られています。)
語注: recycled paper = 再生紙。thin plastic = 薄いプラスチック。
型: These bags are not made from A; they are made from B. の形で、「A からではなく B から作られている」と対比しています。
ポイント: 環境にやさしい素材かどうかを説明したり、商品をえらぶときの判断材料を示すのに使いやすい言い方です。
Remember the pattern make A from B when you talk about how materials change into new products.
(材料がどのように新しい製品に変わるかを話すときは、「make A from B」という形を覚えておきましょう。)
語注: pattern = 型・パターン。materials = 材料。change into ~ = ~に変わる。
型: make A from B は「B から A を作る」という基本パターンで、受動の A is made from B とペアになっています。
学習のコツ: A と B の位置をセットで覚えておくと、どちらの形(能動 / 受動)でも迷わずに文を作れるようになります。
⚖️ from と of の「なんとなく迷うゾーン」をやさしく整理
ほとんどの場合、
「材料の姿が変わる」→ from、
「材料の形・素材感が残る」→ of
という考え方で大きく間違いません。
ただし、次のように
どちらも文としてはありえるグレーゾーン
もあるので、「絶対こうでなければダメ」と思いすぎなくて大丈夫です。
「変身」を強く感じるときは from 寄り
-
Paper is made from wood.
(紙は木から作られている。)
→ 木の形はもう見えないので、「変身」イメージでfrom。 -
Plastic bottles are made from oil.
(プラスチックのボトルは石油から作られている。)
→ 石油のままの姿は残らないので、やはりfrom。
「元の材料が頭の中で想像できるけれど、形そのものはぜんぜん違う」 そんなときは、まず from を第一候補に考えればOKです。
「素材感」を伝えたいときは of 寄り
-
a table made of wood
(木製のテーブル)
→ 木の板・木目がはっきり見えて、「木のテーブル」という 素材の印象を伝えたい。 -
a ring made of gold
(金の指輪)
→ 「金という素材でできている」こと自体が大事なのでof。
このような「素材の手ざわり・高級感」を伝えたい表現は、
次の 1-2 でくわしく学ぶ of の得意分野です。
まとめると、 「変身なら from」「素材感なら of」 というざっくりした軸があれば十分です。
もし迷っても、
「ここは原料の変身を言いたいのか、それとも素材をほめたいのか」
と自分に質問してみましょう。
素材をほめたいときは、遠慮なく 1-2 の of にバトンを渡してあげればOKです。
📝 ミニ自己チェック:from を選べそうか、頭の中だけで考えてみよう
下の文を見て、from / of のどちらが合いそうかを、 ノートを書かずに頭の中で選んでみましょう。 ここでは「ぴったり100点の答え」よりも、 「なんとなく理由を言えるかどうか」が大事です。
-
「このチーズは羊の乳から作られている。」
→
This cheese is ___ sheep's milk.
「乳がチーズという別の形に変身している」イメージなら?
ヒント: 原料の形はもう見えないので、変身の from 寄り。 -
「そのベンチは重い木でできている。」
→
The bench is ___ heavy wood.
「木のベンチ」という素材感・どっしりした印象を伝えたいときは?
ヒント: 素材の手ざわりを強調したいので、of 寄り。 -
「この薬はさまざまな植物から作られている。」
→
This medicine is ___ various plants.
植物の葉や根そのものは見えず、成分だけが残っているイメージなら?
ヒント: 原料が別の形の薬になっているので、from 寄り。
文法の学習では、 「最初から全部正しい答えを出すこと」よりも、「そう考えた理由を自分の言葉で説明できること」 のほうが、長期的には大きな力になります。
ここまで読んで、from と of のイメージを 「変身」と「素材感」ということばで説明できるようになってきたあなたは、 もう 1-2 の
of の世界を学ぶ準備が整っています。
完璧でなくてかまいません。この調子で、
小さな一歩を積み重ねていくことが、いちばん確実な上達の近道です。
1-2. of:形が残る「〜でできた」
このセクションでは、
of を使った
「形が残っている材料でできている」
という言い方を学びます。
たとえば
「木のテーブル」「金の指輪」「石の橋」「ガラスのコップ」のように、
見た目や手ざわりから素材がはっきり分かるとき に
of が大活躍します。
1-1 で学んだ from が「原料がべつのものに変身する」イメージだったのに対して、
of は
「素材感(そざいかん:触ったときの感じ・見た目のイメージ)」
をそのまま伝えるイメージです。
具体的には
be made of
(〜でできている) や
be built of
(〜で建てられている)
といった表現がよく使われます。
むずかしく感じるかもしれませんが、
「目で見て素材が分かるなら of」
というイメージがつかめれば、細かい文法はあとから自然と理解できるようになります。
「文法用語はちょっと苦手…」という人でも、 (素材・質感のイメージ) さえつかめれば大丈夫です。ここまで読み進めているあなたは、 すでに of の世界を学ぶ準備が整っています。 あとは例を見ながら、「あ、この場合は of なんだ」と少しずつ感覚を育てていきましょう。
◇ of の素材感イメージを「目で見える形」でつかもう
of は、
できあがったものを見たときに、素材がそのまま想像できる
ときに使われることが多い前置詞です。
ここでは、左に「素材」、右に「できあがったもの」を並べて、
「この素材でできているなぁ」という感覚
をイメージでつかんでみましょう。
素材(もとになる材料)
- wood (木) 木目・板が見える
- stone (石) ゴツゴツ感
- gold (金) 高級感
- glass (ガラス) 透明で硬い
完成品を見たときに素材が「目に浮かぶ」
できあがったものを見て、
「あ、これは木だな」「これは金属だな」と
素材がハッキリ分かる
ときに of がぴったりです。
1-1 の from が「材料の姿が消える変身」だったのに対して、
of は見た目や手ざわりに素材が残っている
状態をイメージすると分かりやすくなります。
できあがったもの(完成品)
-
a table made of wood
(木製のテーブル)
→ 木の板・木目が見えて、「木のテーブル」という素材感を伝えたい。 -
a bridge made of stone
(石造りの橋)
→ 石が積まれている見た目や、重くて丈夫そうな印象を強調。 -
a ring made of gold
(金の指輪)
→ 何でできているか(素材の価値)をはっきり伝えたい。 -
windows made of glass
(ガラス製の窓)
→ 透明で、割れると危ない「ガラス」という素材をそのままイメージ。
まとめると、
「見た目や手でさわった感じから素材が分かる」
とき、英語では of をよく使います。
迷ったときは、
「完成品を見て、元の材料がそのまま思い浮かぶかな?」
と自分に質問してみましょう。
はっきり思い浮かぶなら
of の出番、
すっかり別物に変身しているなら 1-1 の
from が強い候補になります。
◆ of を使うときの文型パターンを「見える化」しよう
ここでは、
of を使った代表的な文型
be made of / be built of / make A of B
をコンパクトに整理します。
文型
(文の決まった並び方・型)
を知っておくと、
例文を見たときに「どこが素材か」をすばやく見抜く
ことができるようになります。
| タイプ | 形(パターン) | 意味のイメージ | ポイント・よく出る場面 |
|---|---|---|---|
|
受動文 (主語が「〜される」文) |
1)
S be made of B例: The desk is made of wood. |
「S は B でできている」
完成品 S を見たときに、
B という素材がそのまま分かる
イメージ。
|
|
|
受動文 建物・構造物 |
2)
S be built of B例: The wall was built of stone. |
「S は B で建てられている」
建物や橋などが、
どんな素材で組み立てられたか
を説明するときに使います。
|
|
|
能動文 (主語が「〜する」文) |
3)
make A of Bmake A out of B
|
「B で A を作る」
作る人・会社などを主語にして、
どの素材 B から A を作るか
を言いたいときの形です。
|
|
ここに出てくる A・B をまとめると、
つぎのようになります。
-
A= 完成品(机・指輪・橋・ベンチなど) -
B= 素材(wood, stone, gold, glass など)
完成品 A を見たときに、素材 B がそのままイメージできる
場合は of のパターンが基本です。
原料の姿がほとんど分からないくらい「別物に変身」しているときは、
1-1 で学んだ from のパターンが候補になります。
文法を覚えるときは、 「よく出る3パターンだけ」を先に押さえる 方が、全部をいちどに暗記しようとするよりも定着しやすいとされています。
今は
be made of /
be built of /
make A of B
の3つを、
「素材が見えるときの基本セット」として頭の中に置いておけば十分です。
これに 1-1 の from のパターンを合わせて、
少しずつ「感覚の引き出し」を増やしていきましょう。
例文で of の「素材感イメージ」をつかもう
The floor is made of bamboo, so it feels warm to walk on.
(その床は竹でできているので、歩くとあたたかく感じます。)
語注: floor = 床。bamboo = 竹。feel warm = あたたかく感じる。
型: S is made of B, so ... で「S は B でできているので、…だ」。ここでは S = the floor, B = bamboo です。
ポイント: 歩くときの「ぬくもり」など、素材の性質を伝えたいときに be made of がよく使われます。
These houses have been built of stone for generations.
(これらの家は何世代にもわたって石で建てられてきました。)
語注: for generations = 何世代にもわたって。stone = 石。house = 家。
型: 現在完了受動 S have been built of B で「S はずっと B で建てられてきている」。長く続いている事実を表します。
レジスター: 観光ガイドや歴史紹介など、少し説明文よりの文章でよく使われる型です。
This toy car is not made of metal; it is made of hard plastic.
(このおもちゃの車は金属でできているのではなく、硬いプラスチックでできています。)
語注: toy car = おもちゃの車。metal = 金属。plastic = プラスチック。
型: S is not made of A; it is made of B. で「S は A ではなく B でできている」と対比する形です。
ポイント: 商品説明などで、「見た目と素材がちがう」場合に注意をうながす表現としてよく使えます。
Is that necklace made of silver or of stainless steel?
(あのネックレスは銀でできているのですか、それともステンレス製ですか。)
語注: necklace = ネックレス。stainless steel = ステンレス鋼(さびにくい金属)。
型: Is S made of A or of B? で「S は A 製か、それとも B 製か」とたずねる疑問文です。
コロケーション: 日常会話でもショップ店員とのやり取りでも、そのまま使える自然な質問パターンです。
Was the old bridge built of wood or of stone?
(その古い橋は木で建てられていたのですか、それとも石で建てられていたのですか。)
語注: bridge = 橋。old = 古い。wood = 木。stone = 石。
型: 過去の受動文 Was S built of A or of B? で、「昔、何で作られていたか」をたずねています。
ポイント: 観光地や歴史の話で、「昔ながらの建て方」について質問したいときに便利なパターンです。
The artist made a beautiful lamp of recycled glass.
(その芸術家は、リサイクルされたガラスで美しいランプを作りました。)
語注: artist = 芸術家。recycled glass = リサイクルガラス(再利用されたガラス)。
型: 能動文 make A of B で「B で A を作る」。ここでは A = a beautiful lamp, B = recycled glass です。
レジスター: アートやデザインの説明で、「どんな素材を使って作品を作ったか」を紹介するときに自然な言い方です。
We do not make our products of cheap materials, because we want them to last.
(私たちは製品が長持ちしてほしいので、安い材料で商品を作ることはしません。)
語注: product = 製品。cheap materials = 安い材料。last = 長持ちする。
型: 否定文 We do not make our products of B, because ... で、ポリシー(方針)を説明しています。
ビジネス表現: 企業の品質ポリシーやこだわりを説明するプレゼンやウェブサイトで、そのまま使える言い回しです。
Why did they make the handle of plastic instead of metal?
(なぜ彼らは、その持ち手を金属ではなくプラスチックで作ったのですか。)
語注: handle = 持ち手。instead of A = A の代わりに。
型: Why did they make A of B instead of C? で、「なぜ B を使って A を作り、C ではないのか」と理由をたずねています。
ポイント: 「なぜこの素材なのか」という設計上の意図を確認したいときに、そのまま使える質問パターンです。
Please make the frame of light wood so that the picture looks brighter.
(写真が明るく見えるように、そのフレームは明るい色の木で作ってください。)
語注: frame = 枠・フレーム。light wood = 明るい色の木。so that S V = ~するように。
型: 命令文 Please make A of B so that ... で、相手に素材指定と目的(写真を明るく見せたい)を伝えています。
レジスター: デザインの依頼や発注メールなど、ていねいな指示を出すときに使いやすい表現です。
A new stadium is being built of steel and concrete near the river.
(新しいスタジアムが、川の近くで鉄とコンクリートを使って建てられているところです。)
語注: stadium = スタジアム。steel = 鋼鉄。concrete = コンクリート。
型: 進行形の受動 S is being built of B で、「今まさに B で建てているところだ」という意味になります。
ポイント: 工事中の建物について、「何で作っているのか」「どこに建てているのか」を一文でまとめて説明できます。
This cover has not been made of real leather, but it still feels soft.
(このカバーは本革で作られてきたわけではありませんが、それでも手ざわりは柔らかいです。)
語注: cover = カバー。real leather = 本革。soft = 柔らかい。
型: 現在完了受動の否定 S has not been made of B で、「今まで B で作られてきたわけではない」というニュアンスになります。
使い分け: 素材は本物ではないが、感触や見た目が良いことを伝えたいときに、「but ~」でプラス面も添えると丁寧です。
The chair that is made of bamboo is surprisingly strong.
(その椅子は竹でできていて、驚くほど丈夫です。)
語注: chair = 椅子。surprisingly = 驚くほど。strong = 丈夫な。
型: 関係節 The chair that is made of B ... で、「どの椅子か」を that 以降で説明しています。
ポイント: 素材の情報を入れつつ、その物の感想(丈夫さなど)も一文で言いたいときに役立つパターンです。
The photo frame on my desk is made of simple wood, but every memory inside it is made of our time together.
(私の机の上の写真立てはシンプルな木でできていますが、その中の思い出は私たちが一緒に過ごした時間でできています。)
語注: photo frame = 写真立て。memory = 思い出。our time together = 私たちが一緒に過ごした時間。
型: 前半は本物の素材(simple wood)、後半は比喩(our time together)で is made of を使い、「物」と「気持ち」を重ねた表現になっています。
ポイント: 恋愛や家族の話では、このように be made of を使って「心の材料」を表すと、やさしく温かいニュアンスになります。
Remember that be made of is used when the material can still be seen or felt.
(材料がまだ見えたり、さわって分かったりするときに「be made of」を使うのだと覚えておきましょう。)
語注: material = 材料。seen = 見られる。felt = feel の過去分詞で「さわって分かる」。
型: 命令文 Remember that ... で、「…だと覚えておきなさい」と学習のコツを伝えています。
学習のコツ: 「見た目・手ざわりで素材が分かるなら be made of」という一文ごと丸ごと覚えておくと、テストでも会話でも迷いにくくなります。
⚖️ from と of、どちらも言えそうなときの考え方(1-2 の視点から)
1-1 では、
from を
「材料の姿が変わる変身タイプ」 として見ました。
1-2 の of は
「素材感(そざいかん)がそのまま伝わるタイプ」 でしたね。
実は、英語には
from も of も文としては言えそうな「ゆらぎゾーン」
があり、そこでは
「話し手が何を強調したいか」 が選び方のカギになります。
1. 「どうやって作ったか」というプロセスに注目するなら from 寄り
- 焦点: 原料がどんなふうに変化して別の物になったか。
- イメージ: 「木 → パルプ → 紙」のように、 途中の工場の工程が頭に浮かぶ。
-
よくあるパターン:
be made from + 材料,be produced from + 材料など。
たとえば、紙やワイン、薬など、
もとの材料の形がほとんど残っていない製品
では、説明書や教科書で from が選ばれやすくなります。
2. 「どんな素材か・手ざわり」を伝えたいなら of 寄り
- 焦点: 出来上がった物を見たときの、見た目や重さ・さわり心地。
- イメージ: 「木のテーブル」「金の指輪」「石の橋」のように、 素材の名前がほめ言葉になる 場面。
-
よくあるパターン:
be made of + 素材,be built of + 素材,make A of + 素材など。
パンフレットや紹介文では、
「石造りの家」「木造の教会」のように、素材そのものを売りにしたい
ときに of が好まれます。
同じ物でも、 プロセスを語れば from、素材感を語れば of と、視点によって使い分けられる ことがあります。
-
紙について「木から作られること」を説明したいときは
made from woodがぴったり。 -
テーブルについて「木のテーブルなんだよ」と素材をほめたいときは
made of woodが自然です。
大事なのは、 「どちらが絶対の正解か」よりも、「自分は何を伝えたいのか」 を意識することです。 迷ったら、 「変身のストーリーを話したい? それとも素材のイメージを見せたい?」 と、自分に質問してみてください。
📝 ミニ自己チェック:自分なら from / of のどちらを選ぶ?
下の日本語を読んで、 英語にするときに from と of のどちらを使いそうか を、頭の中で考えてみましょう。 紙やノートに書かなくてもかまいません。 「なぜその前置詞を選んだか」を自分の言葉で説明できれば合格 です。
-
「このテーブルは分厚い木でできている。」
→ 完成したテーブルを見たとき、
木の板や木目がはっきり見えるイメージ
ですか?
それなら「素材感」を伝える
ofが候補になります。 -
「このジュースは、さまざまな果物から作られている。」
→ 中身を見ても、
元の果物の形はほとんど分からず、液体になっているイメージ
ですか?
その場合、「変身プロセス」に注目した
fromが自然になりやすいです。 -
「その橋は石で建てられていて、とても丈夫だ。」
→ 見た目として、
石が積み上げられている様子や重さを強調したい
ですか?
もしそうなら、「石造り」を伝える
be built of stoneのイメージに近づきます。 -
「この薬は、ある植物から取った成分で作られている。」
→ 植物の葉や根はもう見えず、
成分だけが取り出されているイメージ
なら、やはり
fromの方向が強くなります。
文法の研究では、 「自分の頭で少し考えてから答えを確認した人」のほうが、長く記憶に残りやすい ことが分かっています。 たとえ最初は
from と of を何度も間違えてしまっても、
「あ、ここは素材感だから of だな」「これは変身の話だから from かな」
と毎回ちょっとだけ考えることで、
あなたの中の「英語の直感」が少しずつ育っていきます。ここまで 1-1 と 1-2 を読み進めてきた時点で、 すでに多くの人より 一歩先の「材料の英語表現」を理解できている 状態です。 完璧を目指すより、 「今日の自分は昨日より一歩前に進んだ」 と感じながら、この先のセクションへ進んでいきましょう。
2. 交通や通信の手段を表す前置詞(まずは全体像)
ここでは、交通や通信の「手段」を表す前置詞
by・in・on
のイメージをざっくりつかみます。
たとえば、
by bus(バスで)や
by email(メールで)のように
「〜で/〜を使って」
という手段そのものを表すのが
by。
一方、
in a car や
on a bus のように、
乗り物の「中」や「上」にいるイメージ を表すのが
in・on
です。
「交通の手段って何?」と感じたら、
(どうやって移動するか・どうやって連絡を取るか、ということ)
と考えてみると分かりやすくなります。
これらの前置詞は、少し使い分けを間違えても意味が通じることが多いですが、
イメージでおおまかなルールをつかんでおくと、自然な英語に一気に近づきます。
むずかしい文法用語が出てきたときは、
(たとえば「手段 = どの道具や乗り物を使うか」)
のように、かんたんな日本語で言いかえて考えてみましょう。
ここまで「材料の前置詞(from / of)」を読んできたあなたなら、
前置詞ごとのイメージをつかむ準備はすでにバッチリできています。
あとは、
by / in / on
を「どんな乗り物や通信手段と相性がいいか」という視点で見ていくだけです。
◆ by / in / on のイメージを「ひと目で」つかむ
まずは、by・in・on が
それぞれ何を一番得意としているか を、
シンプルな表で確認しておきましょう。
あとの 2-1 ~ 2-3 では、この表を少しずつ具体的な例でふくらませていきます。
| 前置詞 | 基本イメージ | よく出る組み合わせ | 一言メモ |
|---|---|---|---|
by(〜で/〜を使って) |
手段・方法
「何を使って」移動するか・連絡するかという、
道具や手段そのもの
に注目。
|
by bus(バスで)by train(電車で)by email(メールで)
|
「交通手段の名前だけ」を置くときに使うのが基本。
くわしい説明(a bus, the last train など)が付くときは、
2-2・2-3 の in / on の出番になりやすいです。
|
in(〜の中に) |
内側
車のように、
箱の中に入っている感じ
の乗り物と相性が良いイメージ。
|
in a car(車で)in a taxi(タクシーで)
|
「ドアを閉めて乗る」「中に座席がある」タイプの乗り物を、 「〜に乗っている」イメージで表すときに使います。 |
on(〜の上に) |
上に乗る
バスや電車、自転車のように、
何かの上に乗って移動する
感覚。
|
on a bus(バスで)on a train(電車で)on a bike(自転車で)
|
多くの人が一緒に乗る乗り物や、上にまたがって乗る乗り物とセットで覚えておくとスッキリします。 |
ここまでのポイントは、 「手段そのものなら by」「中なら in」「上なら on」 というシンプルな分け方です。
細かい例外はあとから少しずつ見ていけば大丈夫なので、 まずはこの3つのイメージを頭の中に小さなメモとして貼っておく くらいの気持ちで読み進めてみてください。
▶ まずは一歩:by / in / on のミニ例文で感覚をつかもう
まだ 2-1 ~ 2-3 の本編には入らずに、 耳で聞いて「なんとなく分かる」レベル を目指してみましょう。 ここでは、前置詞の細かいルールよりも、 「日本語と英語の対応をざっくり体で覚える」 ことが目標です。
-
She goes to work by train.
(彼女は電車で仕事に行きます。)
-
We talked in the car on our way home.
(私たちは帰り道、車の中で話をしました。)
-
He is reading a book on the bus.
(彼はバスの中で本を読んでいます。)
ミニ解説:
by train は「電車という手段で」、
in the car は「車の中で」、
on the bus は「バスに乗って(上に乗っているイメージ)」という感覚です。
ここでは文法用語をすべて理解しなくても大丈夫です。 「なんとなくこういう場面で使うのかも」と思えたら、それだけで大きな前進 だと考えてOKです。
◎ 次はどこから読む? 2-1 ~ 2-3 へのナビゲーション
2-1 ~ 2-3 は、
by・in・on
をそれぞれじっくり扱うパートです。
どこから読んでもかまいません ので、
「自分がよく使いそうだな」と感じるところから、気楽に入り口を選んでみてください。
人は 「全部を完璧に理解してから進もう」とすると、かえって手が止まりやすい と言われています。 いまの段階では、
by / in / on
のイメージが
「だいたい分かったかも」
くらいで十分です。
ここまで読み進められたあなたは、
もう 2-1 ~ 2-3 の詳しい説明を受け取る準備はバッチリできています。あとは気になるカードから一つ選んで、 小さな一歩を積み重ねていきましょう。
2-1. by:交通・通信の「〜で/〜を使って」
このセクションでは、
by を使って
「バスで」「電車で」「メールで」
のように、移動や連絡の「手段」 を表す言い方をまとめて学びます。
ここでいう「手段」は、
(どうやって移動するか・どうやって連絡を取るか)
という意味だと思ってください。
by bus や by train のように
交通手段の名前だけ を置くときは、
by が英語の中でとてもよく使われます。
一方で、in a car や on a bus のように、
「どこに乗っているか」という 位置のイメージ を言いたいときは、
2-2・2-3 で学ぶ in と on の出番になります。
ここ 2-1 ではまず、
「by は手段ラベル」 という感覚をつかむことがゴールです。
むずかしい文法用語が出てきたら、 (たとえば「通信 = 電話やメールでやりとりすること」) のように、自分の言葉で言いかえながら読んでみてください。 ここまで Lesson 092 を読み進めてきたあなたは、もう「by の得意分野」を見分ける準備はバッチリです。 あとは、例や図を見ながら「こういうときは by なんだな」と、軽い気持ちで確認していきましょう。
◆ 「by = 手段ラベル」のイメージを図でつかもう
by は、
「どの乗り物やどのツールを使ったか」をペタッと貼るラベル
のような前置詞です。
つまり、
「何に乗って来た?」ではなく「どんな手段で来た?」
をまとめて言うイメージです。
1. 交通手段のグループにペタッと「by」
「バスで」「電車で」「飛行機で」など、
名前だけで交通手段を言うとき
に by が活躍します。
go to work by bus(仕事に行く手段 → バスという手段で)
ポイントは、
「a bus」「the last bus」のようにくわしく説明しない
ことです。
そうした「具体的な一台」を言いたいときは、
2-2 / 2-3 で登場する in / on にバトンを渡します。
2. 通信手段のグループにもペタッと「by」
by は乗り物だけでなく、
「メールで」「電話で」などの通信手段
にも同じように使えます。
contact me by email(連絡手段 → メールという手段で)
「通信(つうしん)」は、
(電話やメールなどでやりとりすること)
と考えておくとイメージしやすくなります。
ビジネスメールでも
by email
はよく使われるので、
ここで形をセットで覚えてしまうと後がとてもラク
になります。
まとめると、by は
「どのグループの手段を使ったか」を指さすラベル
だと言えます。
-
交通の手段のラベル:
by bus / by train / by planeなど -
通信の手段のラベル:
by email / by phone / by letterなど
くわしい例文や「in / on との違い」は、このあと 2-1 の例文セクションや 2-2・2-3 でゆっくり確認していきます。 いまは「by は手段ラベル」という一言だけ、頭にふわっと置いておけば十分です。
◆ 交通手段 × by のパターン整理(「何で行く?」をまとめて言う)
ここでは、by が
「バスで」「電車で」「車で」などの交通手段のラベル
として働くパターンを整理します。
ポイントは、
「どの手段で行ったか」だけをふわっと言うとき
に by がよく使われる、ということです。
「具体的にどのバス・どの車か」を言いたいときは、2-2・2-3 で学ぶ
in / on の担当になります。
| 交通手段 | by + 手段の形 | よくあるパターン | ひと言メモ(小学生向けの補足つき) |
|---|---|---|---|
バスbus
|
by bus |
go to school by bus(学校へバスで行く) |
「バスという手段で」という意味。
※「どのバスか」は言っていないので、
グループ名だけを言っているイメージです。
具体的なバスの中にいる感じを言うなら on the bus(2-3 で学習)へ。
|
電車train
|
by train |
come here by train(ここへ電車で来る) |
「電車という手段で」。 どの路線か・何時の電車かは言わないので、ふんわり「電車で」と言うイメージです。 |
飛行機plane / air
|
by plane by air |
travel by planesend it by air
|
「飛行機で移動する」「航空便で送る」。
by air は「航空便で」の意味で、荷物を送るときによく使われます。
|
車全般car
|
by car |
go to work by car(車で通勤する) |
「車という手段で」。
自分の車・友だちの車など
具体的な 1 台
を強調したいときは in my car のように in を使います(2-2 で詳しく)。
|
タクシーtaxi / cab
|
by taxi |
go home by taxi(タクシーで帰る) |
こちらも「タクシーという手段で」。
「タクシーの中にいる感じ」を出したいなら in a taxi も使えます。
ざっくり手段だけなら by taxi が基本。
|
地下鉄 / メトロsubway / metro など
|
by subway |
go downtown by subway(地下鉄で中心街へ行く) |
「地下鉄という手段で」。 日本語の「地下鉄」をざっくり「地下鉄で」と言う感覚とほぼ同じです。 |
徒歩(特別パターン)on foot
|
on foot ※ by walk は誤り
|
go there on foot(歩いてそこへ行く) |
歩くときは by walk ではなく、特別に
on foot
を使います。
ここだけは「例外ルール」としてセットで覚えておくと安心です。
|
上の表をながめると、by の後ろには
ふつう「a / the なし」の手段の名前 が来ていることが分かります。
-
「バスという手段」→
by bus(どのバスかは気にしない) -
「車という手段」→
by car(どの車かは気にしない)
細かいニュアンスは、2-2・2-3 の in / on で丁寧に見ていきます。
いまは、
「手段のグループ名だけを言うときは by」
という大きなルールだけをつかんでおけば十分です。
◆ 通信手段 × by のパターン整理(「どうやって連絡する?」をまとめて言う)
by は交通手段だけでなく、
メール・電話・手紙などの「通信手段」
にも同じように使えます。
「どのアプリ?」など細かい話をする前に、
まずは
ざっくり「メールで」「電話で」と言うとき
の形を押さえましょう。
「通信(つうしん)」は
(電話やメールなどでやりとりすること)
くらいに考えておけば OK です。
| 通信手段 | by + 手段の形 | よくある表現 | ひと言メモ(レジスター・使い分け) |
|---|---|---|---|
メールemail
|
by email |
contact me by email(メールで連絡してください) |
フォーマルでもカジュアルでも使える定番。
日常会話では I'll email you. のように動詞として使う言い方も多いですが、
文法の基本形としては by email を押さえておくと安心です。
|
電話phone / telephone
|
by phone |
talk with you by phone(電話であなたと話す) |
「電話という手段で」。
現代英語では単に call you と言うことも多く、
by phone は「手段をはっきり言いたいとき」に使われます。
|
手紙letter
|
by letter |
send the news by letter(その知らせを手紙で送る) |
少し古風でていねいな感じ。 「昔ながらの手紙で連絡する」という雰囲気を出したいときにぴったりです。 |
メッセージアプリmessage / text
|
by message by text |
send it to me by messagecontact me by text
|
カジュアル寄りの言い方。
日本語の「メッセージで送って」「LINE で送って」に近いイメージです。
友だち同士なら text me など動詞で言うことも多いです。
|
ファックスfax
|
by fax |
send the document by fax(その書類をファックスで送る) |
ビジネス文書で今も見かける表現。
電子メールが主流でも、
by fax を知っておくと、古い書類を読むときに役立ちます。
|
オンライン通話video call / online meeting
|
by video call by online meeting |
discuss it by video call(ビデオ通話でそれについて話し合う) |
最近よく使われる新しめの手段。
「どんなツールか」をざっくり言いたいときに by video call としておけば、
Zoom でも Teams でもまとめて表せます。
|
人は「すべてのパターンを完璧に理解してから使う」よりも、 「だいたい意味が分かった状態で、とりあえず使ってみる」 方が、記憶に残りやすく、学習が続きやすいと言われています。
ここまで読んで「
by は手段のラベルだな」と感じられたなら、
もう準備は十分です。あとは、例文の中で何度か目にして、少しずつ自分の表現に取り入れていきましょう。
by:交通・通信の「〜で/〜を使って」例文
She gets to school by bus every morning.
(彼女は毎朝、バスで学校に行きます。)
語注: get to ~ = ~に着く・行き着く。every morning = 毎朝。
型: S get(s) to 場所 by 手段 で「S は手段でその場所に行く」という基本パターン。
よくある誤り: × by a bus のように冠詞を付けない。「手段のグループ名」だけを置くときは無冠詞にします。
I will send you the schedule by email later today.
(今日のあとで、そのスケジュールをメールで送ります。)
語注: schedule = スケジュール・予定表。later today = 今日のあとで。
型: will send 人 物 by email で「人に物をメールで送る」というビジネスでよく使う形。
レジスター: フォーマル寄りの文脈でも自然。件名や本文でそのまま使える定番表現です。
We do not usually go downtown by car on weekends.
(私たちは週末には、ふだんは車では中心街へ行きません。)
語注: downtown = 中心街・繁華街。usually = ふだんは。on weekends = 週末には。
型: do not usually go 場所 by 手段 で「ふだんはその手段では行かない」という否定パターン。
使い分け: 「中心街へ車で行くことはあるが、ふつうはそうしない」というニュアンス。完全な禁止ではないソフトな否定になります。
Did you come here by train or by bus?
(ここへは電車で来ましたか、それともバスで来ましたか。)
語注: come here = ここへ来る。or = ~それとも~。
型: Did you come here by A or by B? で「A で来たか、それとも B で来たか」を尋ねる疑問文。
会話のコツ: 交通手段を聞くときは、まず by でざっくり聞いて、そのあと必要なら「which train?」などと詳しくたずねる流れが自然です。
Please contact our office by email if you have any questions.
(ご質問があれば、メールで当社オフィスまでご連絡ください。)
語注: contact = 連絡する(少しフォーマル)。office = 会社・事務所。any questions = 何か質問。
型: Please contact 場所 by email if S V ... で、案内文・ホームページなどによくある丁寧な命令文。
よくある誤り: × by an email のように冠詞を付けない。手段名だけなら無冠詞 by email が基本です。
She is traveling by train this week because she hates traffic.
(彼女は今週は電車で移動しています。なぜなら渋滞が大嫌いだからです。)
語注: travel = 移動する・旅行する。traffic = 交通量・渋滞。hate = ひどく嫌う。
型: S be V-ing by 手段 this week because ... で「今週は~で移動している(理由は…)」という進行形パターン。
コロケーション: travel by train はセットでよく使われる組み合わせ。ニュースやガイドブックなどでも頻出です。
I have gone to work by bus for ten years.
(私は10年間ずっと、バスで仕事に通っています。)
語注: go to work = 仕事に行く。for ten years = 10年間ずっと。
型: have + Vpp ... by 手段 for 期間 で「(過去から今まで)ずっとその手段で~してきた」という現在完了。
ニュアンス: 「今も同じ習慣が続いている」という含みがあるので、生活のパターンを説明するときに便利です。
We do not travel by plane; we usually go
by car
when the distance is short.
(私たちは飛行機では旅行せず、距離が短いときはたいてい車で行きます。)
語注: distance = 距離。short = 短い。travel by plane = 飛行機で旅行する。
型: do not travel by A; ... go by B で「A では行かず、B で行く」という対比の文。
使い分け: 「短い距離なら車、長い距離なら飛行機」など、自分のルールを説明するときに when the distance is ... のような条件文が便利です。
The meeting link will be sent by email one hour before the start.
(会議のリンクは、開始の1時間前にメールで送られます。)
語注: meeting link = 会議用リンク。before the start = 開始前に。
型: will be sent by email は受動態。「誰が送るか」より「どの手段で送られるか」に重点がある言い方です。
レジスター: オンライン会議の案内メールでそのまま使える文。フォーマルな場でも違和感がありません。
The injured player was taken to the hospital by car after the game.
(そのけがをした選手は、試合のあと車で病院に運ばれました。)
語注: injured = けがをした。be taken to ~ = ~へ運ばれる。after the game = 試合のあとで。
型: S was taken to 場所 by 手段 で「S は手段で場所へ運ばれた」というニュースでよく見る受動表現。
コロケーション: take 人 to the hospital と by car の組み合わせは、日常会話でもニュースでも自然なセットです。
How long does it take to get there by bus ?
(バスでそこへ行くのに、どのくらい時間がかかりますか。)
語注: How long does it take ~? = どのくらい時間がかかりますか。get there = そこへ着く。
型: How long does it take to get there by 手段? で旅行会話の定番パターン。
バリエーション: How long does it take to get to the station by bus? のように、there を具体的な場所に入れ替えても使えます。
Can I submit the application by email instead of by post?
(その申請書は、郵送ではなくメールで提出してもよいですか。)
語注: submit = 提出する。application = 申請書。instead of ~ = ~の代わりに。
型: Can I submit ~ by email instead of by post? で、方法の変更をていねいに相談する疑問文。
使い分け: by post は「郵便で」。IT 系の職場では by email が標準になっていることも多く、確認するときに便利な表現です。
He does not commute by train anymore because the line is too crowded.
(彼はその路線が混みすぎているので、もう電車では通勤していません。)
語注: commute = 通勤する。anymore = もはや~ない。crowded = 混んでいる。line = 路線・路線電車。
型: does not commute by 手段 anymore because ... で「理由があって、その手段ではもう通勤していない」と説明する形。
接続詞: because 以下で理由を足してあげると、ただの否定文ではなく「なぜ変えたのか」が伝わる、説明力の高い文になります。
We stayed up all night talking by phone when we first started dating.
(付き合い始めたころ、私たちはよく一晩中、電話で話していました。)
語注: stay up all night = 徹夜する。dating = つき合っていること・デートしていること。
型: stay up all night V-ing by 手段 when ... で「~のころ、一晩中 手段で V していた」という思い出を語る形。
ニュアンス: 恋愛の定番シーン。「電話で長く話し込んだ」という甘い雰囲気を by phone でシンプルに表せます。
◆ by と in / on の境界メモ(2-1 のまとめ)
ここまでで見てきたように、
by は
「どんな手段で」 をまとめて言うラベル、
in / on は
「どこに乗っているか」「どこにいるか」 を表す前置詞です。
まだ 2-2・2-3 を読む前なので、
ここでは「ざっくり区別できれば OK」という気持ちで見てください。
| 聞きたいこと | よく使う形 | イメージ(小学生向けひとこと) |
|---|---|---|
|
どんな手段で行くか・連絡するか (交通手段・通信手段のラベル) |
by bus / by train / by carby email / by phone / by letter
|
手段のグループ名だけをペタッと貼る感じ。 「バスで」「メールで」とざっくり言うときの形。 |
|
どこに乗っているか・どこにいるか (位置・状態を言いたい) |
in a car / in my caron a bus / on the train
|
自分の体が
中に入っている
なら in、
上に乗っている・上にいる
イメージなら on が基本。
|
|
具体的な乗り物を強く意識したい (その電車、このバス など) |
on the last trainin this taxi
|
「どれか」ではなく「これ」と言いたい ときは、
the / this / that などを付けて
in / on を使うことが多いです。
|
迷ったときの 超ざっくりチェック は次の 2 ステップです。
-
「どんな手段で?」と聞きたいだけなら
by + 手段名にする。 -
「どこにいる?(中? 上?)」を言いたいなら
in / on + a / the + 名詞を考える。
たとえば、
go to school by bus
は「通学の手段はバス」、
sit on the bus
は「バスという場所の上にいる」という違いです。
いまは完璧に言い分けようとしなくて大丈夫です。
「手段ラベルの by」「場所イメージの in / on」
という大きな分かれ目だけつかんでおきましょう。
◆ ミニ自己チェック:by を使うか、in / on を待つか
ここでは、本格的に in / on を学ぶ前に、
「この場面は by で言う」
という感覚を軽く確認してみましょう。
正解がすぐに出なくても、
(なんとなくこっちかな)
と考えてみるだけで、理解が一段深くなります。
-
日本語を読んで、「by / in / on」のどれが合いそうか考えてみましょう。
英文ヒント:
I went there ___ train, not ___ my car.
日本語: 「私は自分の車ではなく、電車でそこへ行きました。」正解の考え方: 手段のラベルなのでby train、 具体的な自分の車なのでin my carを後で学びます。 →I went there by train, not in my car. -
英文ヒント:
Please send the file ___ email, not ___ post.
日本語: 「そのファイルは郵送ではなく、メールで送ってください。」正解の考え方: メールも郵送も、「どんな手段で送るか」を言っているので、by email/by postが基本です。 →Please send the file by email, not by post. -
英文ヒント:
He usually goes to work ___ car, but today he is ___ the bus.
日本語: 「彼はふだんは車で通勤しますが、今日はバスに乗っています。」正解の考え方: 通勤手段を言うときはby car、 「今バスという場所に乗っている」イメージを強く出すときはon the bus。 →He usually goes to work by car, but today he is on the bus.
文法の研究では、 「まず大きなイメージだけつかんで、あとから細かい違いを足していく」 学び方のほうが、細かいルールから覚えるよりも長く記憶に残りやすいと言われています。
ここまで読んで 「by は手段ラベル」「in / on は場所イメージ」 という区別がなんとなく見えてきたなら、もう準備は十分です。 このあと 2-2・2-3 で
in と on をゆっくり学びながら、
今日の感覚を少しずつ「自分の英語」にしていきましょう。
2-2. in:箱の中に「すっぽり入る」乗り物
このセクションでは、
in を使った交通手段の表現を、
「箱の中に入っているイメージ」から整理していきます。
たとえば
in a car や in a taxi のように、
人が乗り物の「中」にすっぽり入っている
場面を表すときに in が活躍します。
2-1 で学んだ by が「どんな手段か」というラベルだとしたら、
2-2 の in は「どこにいるか(場所)」を描く前置詞です。
文法用語が出てきても、 かんたんに言いかえるので安心してください。たとえば、 「前置詞(前に置いて意味を足す小さなことば)」 や 「前置句(前置詞+名詞のセット)」 のように、小学生にもイメージできる言葉をそえて説明していきます。
このあと 2-3 では
on(バスや電車など「床の上に乗っている」イメージ)の表現も学びますが、
まずはこの 2-2 で
「車やタクシーなど、箱の中にいる in」
をしっかりおさえておきましょう。
ここまで読めたあなたは、
もう in と by の違いをつかむ準備はバッチリです。
◆ in の「箱 × 乗り物」イメージ図解
in の基本は、
「箱・部屋・入れ物の中にいる」 というイメージです。
これを乗り物にそのまま当てはめると、
「車は人がすっぽり入る箱」
と考えることができます。
まずは「ふつうの箱 → 車やタクシー」という順番で、目で見えるイメージからつかんでいきましょう。
1. ふつうの「箱・部屋」での in
まずは「箱・部屋」の中にいるイメージからスタートします。
あなたが入っている」イメージ
-
in a box= 箱の中に -
in a room= 部屋の中に -
どちらも
「入れ物の内側」
を表すときに
inを使います。
2. 車やタクシーは「動く箱」
乗り物でも「箱の中に入っている」と感じるものは
in がぴったりです。
a small boat / a helicopter
in a small boat / in a helicopter
-
in a car= 車の中に(車という箱の中) -
in a taxi= タクシーの中に -
in a small boat= 小さなボートの中に -
in a helicopter= ヘリコプターの中に(キャビンの中) どれも 「外に乗っている」のではなく「箱の中にいる」 という感覚です。
まとめると、 「箱や部屋の中」→ in、「手段ラベル」→ by という分かれ目をおさえておけば、 これからの例文や会話の中で、自然と使い分けの感覚が育っていきます。
まだ 2-3 の on に進む前なので、
「in は箱の中」「車は動く箱」
という大きなイメージだけ覚えておけば十分です。
例文で in の「箱の中」イメージに慣れよう
I listen to podcasts in my car every morning.
(私は毎朝、自分の車の中でポッドキャストを聞きます。)
語注: podcast = ネットで聞くラジオ番組のような音声。every morning = 毎朝。
型: S V O in my car + 時を表す語句(場所の前置句が文のうしろに来る形)。
使い分け: 「どんな手段で通勤するか」だけ言うなら by car でもよいが、「車の中という場所」を描きたいときは in my car を使う。
We ate lunch in the car because it was raining.
(私たちは雨が降っていたので、車の中で昼ごはんを食べました。)
語注: lunch = 昼ごはん。because = ~なので。
型: S V O in the car because S V ...(理由を表す because を後ろに足す形)。
使い分け: 「車で通勤する」なら go to work by car のように言うが、「どこで食べたか」を言うので場所の in the car を使っている。
The kids are not allowed to eat snacks in the car.
(子どもたちは車の中でおやつを食べることを許されていません。)
語注: be allowed to ~ = ~することを許されている。snack = おやつ。
型: S be not allowed to V in the car(許可の有無を表す表現)。
よくある誤り: 「車でおやつを食べることは禁止」と言いたいときに by car を使うのは不自然。場所なので in the car とする。
Do you feel relaxed in my car when we drive at night?
(夜に私たちが運転するとき、あなたは私の車の中でリラックスできますか。)
語注: relaxed = リラックスした。drive at night = 夜に運転する。
型: Do you feel ~ in my car when S V ... ?(気持ち+場所+とき の疑問文)。
使い分け: 「車で行くのが好き?」と手段を聞くなら Do you like going by car? などになるが、ここでは「車の中という空間」での気持ちをたずねているので in my car。
We held hands in the car on our first date.
(私たちは初めてのデートのとき、車の中で手をつなぎました。)
語注: hold hands = 手をつなぐ。first date = 初めてのデート。
型: S V in the car on ~(場所+とき)で思い出の場面を描写。
使い分け: 「車でデートに行った」は We went on our first date by car. と言えるが、「どこで手をつないだか」は場所なので in the car を使う。
Please stay in the car until I come back.
(私が戻ってくるまで、車の中にいてください。)
語注: stay = とどまる。until ~ = ~まで。
型: Please V in the car until S V ...(丁寧な命令文+条件)。
よくある誤り: 「車で待っていて」は場所なので by car ではなく in the car を使う。
She is working on her slides in a taxi on the way to the meeting.
(彼女は会議へ向かうタクシーの中で、スライドの作業をしています。)
語注: slide = プレゼンテーション用のスライド。on the way to ~ = ~へ向かう途中で。
型: S be V-ing in a taxi on the way to 場所(現在進行形+場所+「~へ向かう途中」)。
レジスター: ビジネスメールでも会話でも使える自然な表現。タクシーという「動く部屋」の中で仕事をしているイメージ。
Are you still stuck in a taxi because of the traffic jam?
(渋滞のせいで、あなたはまだタクシーの中で動けないままですか。)
語注: be stuck = 動けない状態になる。traffic jam = 渋滞。
型: Are you still stuck in a taxi because of ~ ?(状態+理由をたずねる疑問文)。
使い分け: 「タクシーという手段で来ている?」なら Are you coming by taxi? だが、ここでは「タクシーの中で足止めを食っている」状態なので in a taxi。
He did not talk much in a taxi on the way home.
(彼は家へ帰るタクシーの中で、あまり話しませんでした。)
語注: talk much = たくさん話す。on the way home = 家へ帰る途中で。
型: S did not V much in a taxi on the way home(過去の否定文+場所+「帰り道で」)。
使い分け: 「タクシーで帰った」こと自体を言うなら He went home by taxi.、その途中の様子を描くなら in a taxi を使う。
My laptop was left in the car overnight.
(私のノートパソコンは一晩中、車の中に置きっぱなしでした。)
語注: laptop = ノートパソコン。overnight = 一晩中。
型: S was left in the car(受動態で「置きっぱなしにされた」状態を表す)。
よくある誤り: 「車で一晩中だった」と言いたくても手段ではないので by car は使わない。あくまで「どこにあったか」なので in the car。
The samples are kept in the car during the event.
(そのサンプルはイベントの間、車の中に保管されています。)
語注: sample = 見本・サンプル。during ~ = ~のあいだ。
型: S are kept in the car during ~(受動態で「~に保管されている」)。
使い分け: 「車でサンプルを運ぶ」は We carry the samples by car.、どこに置いてあるかを言うときは in the car を使う。
In a small boat, we felt very close to nature.
(小さなボートの中で、私たちは自然をとても身近に感じました。)
語注: nature = 自然。feel close to ~ = ~を身近に感じる。
型: In a small boat, S V ...(前置句を文頭に出して「どんな場面か」を先に言う形)。
イメージ: 小さなボートも人がすっぽり入る「箱」なので、場所として in a small boat を使う。
Isn't it dangerous to stand up in a small boat?
(小さなボートの中で立ち上がるのは、危なくありませんか。)
語注: dangerous = 危険な。stand up = 立ち上がる。
型: Isn't it dangerous to V in a small boat?(危険かどうかをたずねる否定疑問文)。
使い分け: 「ボートで行く」の手段なら go by boat だが、「ボートの中での動き」は場所なので in a small boat を使う。
I have left my umbrella in the car again.
(私はまた、傘を車の中に置き忘れてしまいました。)
語注: umbrella = 傘。have left = 置き忘れてしまった(現在完了)。again = また。
型: I have left O in the car again.(現在完了形で「今までの結果として~してしまった」)。
よくある誤り: 「車で傘を忘れた」と言いたくても、やはり場所なので by car ではなく in the car とする。
◆ by / in / on の境界メモ(「in 側」からチェックしよう)
このセクションでは in を
「箱の中にいる」 イメージで学びました。
ここでは、
「本当に in を使っていいか?」
をチェックしながら、by・on との境界を軽く整理しておきましょう。
| 状況 | ふさわしい前置詞 | 表現の例 | 「in 側」からのチェックポイント |
|---|---|---|---|
| 車・タクシー・小さなボートなど 「人が入れ物の中にすっぽり入る」 | in |
in a car / in my carin a taxi / in a small boat
|
「外に乗っている」ではなく、
入れ物の内側にいるか を考える。
「箱・部屋」と同じ感覚なら in が自然。
|
| バス・電車・船など 立ったり歩いたりできる大きな乗り物 | on |
on the bus / on the trainon the plane / on the ship
|
「床の上に乗っている」「中を歩き回れる」イメージなら
on を優先。
「バスという大きな床の上にいる」と考えると覚えやすい。
|
| 「どんな手段で行くか」だけを ラベルのように言いたいとき | by |
by car / by taxiby bus / by train
|
「どこにいるか」は関係なく、
移動の手段だけ をサラッと言いたいときは by。
「車の中で待つ」など場所を言うなら in へ戻る。
|
| ありがちなまちがい (in を使いたくなるけど…) | 要注意 |
|
手段だけを言いたいときは
by bus / by train。
「バスの中でゲームをする」のように
「どこにいるか」 を言うときだけ、
in the bus や on the bus を検討する。
|
| 前置詞で迷ったときの 「in チェック」一問一答 |
|
||
すべてを一気に暗記しなくても大丈夫です。 「箱の中なら in」「手段ラベルなら by」「床の上なら on」 というざっくりしたイメージを持っておけば、あとは例文を読むたびに少しずつ感覚が育っていきます。
ここまで読み進められているあなたは、 もう in の世界で迷子になりにくい土台ができています。 あとは練習の中で「ん? 今は by かな? on かな?」と立ち止まるクセをつければ、自然と使い分けが上達します。
◆ ミニ自己チェック:in / by / on をえらんでみよう
最後に、in の感覚を中心に、
by や on との違いをサッと確認してみましょう。
下の文の () の中 に入る前置詞を考えてから、解答とポイントを見てください。
Q. どれが in / by / on になる?
-
I go to school () bus.
(私はバスで学校に行きます。) -
Please wait () the car.
(車の中で待っていてください。) -
She is reading a book () the train.
(彼女は電車の中で本を読んでいます。) -
We had a long talk () my car last night.
(きのうの夜、私たちは私の車の中で長く話しました。)
A. 解答とワンポイント
-
1) by bus
→ 手段だけをラベルのように言うので
by。 -
2) in the car
→ 車という「箱」の中にいるので
in。 -
3) on the train
→ 電車の「床の上」にいて歩き回れるイメージなので
onが基本。 -
4) in my car
→ 「どこで話したか」を言うので場所の
in。 手段ではなく「車の中という空間」に注目している。
前置詞の使い分けは、 はじめは100%正解しなくてOK です。 人の脳は、 「ちょっと迷う → 自分でえらぶ → 解答を見て修正する」 という小さなサイクルをくり返すほど、長く記憶に残りやすくなります。 ここまで 2-2 を読み切って、このミニチェックまでたどり着いたあなたなら、 すでに前置詞を「なんとなく」ではなく、イメージでつかむステージに入っています。 この調子で次のセクション 2-3 の
on に進めば、
by / in / on のトリオがぐっと使いやすくなります。
2-3. on のイメージ:床や回線の「上」に乗る
このセクションでは、前置詞 on を
「何かの上に乗っている・くっついているイメージ」 としてとらえます。
乗り物なら on the bus / on the train のように
「大きな床の上に立つ」 感覚、
通信・メディアなら on the phone / on TV のように
「回線・画面の上に情報が乗る」 感覚で考えていきます。
すでに学んだ by(手段ラベル) や in(箱の中) とセットで、
「前置詞の三角形」を完成させるのがこの 2-3 のゴールです。
文法用語が出てきたら、 (かんたんな日本語の言いかえ) をいっしょに添えていきます。 すべて細かく暗記しようとしなくて大丈夫です。 「床なら on、箱の中なら in、ただの手段なら by」 という大きなイメージが持てれば合格ラインです。
ここまで 2-1・2-2 を読み進めてきたあなたは、 もう on の世界に入る準備はバッチリ です。 あとは「どんな乗り物なら on になるのか」「どんな通信なら on を使うのか」を、 これからの図解と例でゆっくり確認していきましょう。
前置詞 × 乗り物 前置詞 × 通信・メディア イメージ優先セクション Lesson 092 / Section 2-3◆ 乗り物 × on のイメージ図解:「床の上に乗る」感じをつかもう
乗り物で on を使うときのコア(中心)イメージは、
「大きな床の上に立ったり、歩いたりしている感じ」 です。
バスや電車、飛行機、船などは中を歩き回れるので、
「箱の中(in)」というより
「床の上(on)」 をイメージすると覚えやすくなります。
1. 大きな乗り物は「床の上」→ on
このイメージから、 on the bus, on the train, on the plane のような表現が生まれます。
バスや電車の中では実際には「箱の中」にいても、
英語では「大きな床(デッキ)の上に乗っている」と考えて
on を使う、というイメージを持っておきましょう。
2. car / taxi とのちがい:「箱の中」なら in
in the car, in a taxi
on the bus, on the train
車・タクシー・小さなボート は、
人が「箱の中にすっぽり入って座る」イメージなので in が基本です。
いっぽうで バス・電車・飛行機 は、
「中を歩き回れる大きな床」のイメージが強いので on を使います。
まずは、 「箱の中に座るなら in」「大きな床の上に立つなら on」 という分け方だけ覚えておけば十分です。 細かい例外は 2-2・2-3 の例文を読みながら、あとから少しずつ上書きしていきましょう。
乗り物で迷ったら、まず 「これは箱? それとも大きな床?」 と自分に質問してみてください。 すぐに答えが出なくても、こうしてイメージから考えようとした回数だけ、 前置詞の感覚は少しずつ育っていきます。 ここまで読み切れたあなたなら、 on の乗り物用法はもう半分以上マスターできている と言ってよいレベルです。
◆ 通信・メディア × on のイメージ:「回線・画面の上」に情報が乗る
乗り物での on は「床の上」のイメージでしたが、
電話・テレビ・インターネットでは、
「見えない線(回線)や画面の上に情報が乗っている」 というイメージで考えます。
たとえば on the phone は
「あなたの声が電話回線の上を流れている」、
on TV は
「映像がテレビ画面の上に映っている」
というイメージです。
1. 回線・画面の「上」に情報が流れるイメージ
on the phone(電話で・電話中)
on TV(テレビで)
on the internet, on social media など
どの場合も、「情報(声・映像・文字)が、
何かの面や線の上に乗っている とイメージできれば
on を使う場面だ、と考えると分かりやすくなります。
2. 通信・メディア × on の代表パターン
| カテゴリ | 型(パターン) | 意味(やさしい日本語) |
|---|---|---|
| 電話 | be on the phone |
電話中である(まさに話している状態) |
| 電話 | talk on the phone |
電話で話す(道具として電話を使う) |
| オンライン会議 | meet on Zoom, meet on Teams |
Zoom や Teams 上で会う(オンラインで会議する) |
| テレビ | be on TV |
テレビに出ている、テレビに映っている |
| テレビ | see it on TV |
それをテレビで見る |
| インターネット | read it on the internet |
それをインターネットで読む(ネット上で見る) |
| SNS | post it on social media |
SNS に投稿する(SNS 上にのせるイメージ) |
by phone(電話という手段で)と
on the phone(電話中で・電話している最中)
のように、「手段ラベル」なら by、「線や面の上に情報が乗る」なら on
とイメージで分けると、むずかしい文法用語なしでもスッと整理できます。
完璧に言い分けられなくても、 よく出てくるセット(on + phone / TV / internet など) を丸ごと覚えてしまえば、実際の会話では十分に通じます。
「on the phone」「on TV」「on the internet」などは、 ネイティブも決まったフレーズとしてそのまま使っていることが多い表現です。 まずは「意味+イメージ」をセットで覚え、 会話やリスニングで見かけたら「また on が出てきた!」と軽く反応するだけでも、 少しずつ脳の中に
on のネットワークが出来上がっていきます。
◆ 文型・パターン整理:乗り物+通信の on を一気に見える化
最後に、乗り物と通信・メディアで使う on のパターンを、
「どんな場面で」「どんな型で」出てくるか に注目して整理しておきましょう。
細かい文法用語よりも、
「この状況ではこの形」
というセットで覚える方が、実際の会話でパッと口に出しやすくなります。
| シーン | 前置句(on + 名詞) | よく出る文型(code) | イメージ・ポイント |
|---|---|---|---|
| 通学・通勤 乗り物 |
on the bus, on the train
|
S go to 場所 on the bus / train(学校・会社へバス/電車で行く) |
バスや電車の「床の上」に立っているイメージ。
手段ラベルとして言いたいだけなら by bus / by train も使えるが、
「その乗り物の中にいる」場面描写では on が自然。
|
| 旅行・長距離移動 乗り物 |
on the plane, on the ship
|
S be on the plane / ship(飛行機・船に乗っている) |
飛行機や船も、中を歩ける 大きな床 を持つ乗り物。
「どこにいるか」を言うときは on、
「どうやって行くか」だけなら by plane / by ship という手段ラベルに切り替え。
|
| 電話・音声通話 通信 |
on the phone
|
S be on the phone(電話中だ) S talk on the phone(電話で話す) |
声が電話回線の「上」を流れているイメージ。
「電話という手段で」だけを言うなら by phone。
状態(電話中)を言うときは on が基本。
|
| オンライン会議・通話アプリ 通信 |
on Zoom, on Teams, on LINE
|
S meet on Zoom(Zoom で会う/ミーティングをする) S call 人 on LINE(LINE で電話する) |
アプリやサービスという「場・プラットフォーム」の上に、
映像や音声が乗っているイメージ。
「どのアプリの上で会話しているか」を示すときに on を使う。
|
| テレビ メディア |
on TV
|
S be on TV(テレビに出ている) S see O on TV(O をテレビで見る) |
画面という「面」の上に映像が乗っているイメージ。 「テレビの番組という場所の上で」 起きている出来事だと考える。 |
| インターネット・SNS メディア |
on the internet, on social media
|
S read O on the internet(O をインターネットで読む) S post O on social media(O を SNS に投稿する) |
ネット上や SNS 上という「広い面」の上に、
文字・画像・動画などの情報が置かれているイメージ。
物理的な場所ではないけれど、「その面の上で起きている」感覚で on を使う。
|
乗り物と通信・メディアの両方で
on のパターンを整理できた人は、
日常会話で出てくる on のかなり大きな部分をカバーできている
と言ってよいレベルです。
すべてを一度で完璧に覚える必要はありません。
この表をざっと眺めて、
「そういえば on the phone って聞いたことあるな」
「on the bus と by bus の違い、なんとなく分かったかも」
と思えたなら、それだけで大きな前進です。
あとは、例文セクションで実際の文を読みながら、
自分の中のイメージを少しずつくっきりさせていきましょう。
2-3. on の例文で感覚を定着させよう(乗り物+通信・メディア)
I often read comics on the bus after school.
(放課後、私はよくバスの中でマンガを読みます。)
語注: often = しばしば、よく。comics = マンガ。
型: S often V O on the bus + 時間(「いつ・どこで・何をするか」を並べた基本文型)。
ポイント: 「バスという乗り物の床の上に立っている」イメージなので on the bus を使う。in the bus とは言わないのが自然。
I do not like studying on the bus because it is too noisy.
(私はバスの中で勉強するのは好きではありません。うるさすぎるからです。)
語注: noisy = うるさい。too noisy = うるさすぎる。
型: S do not like V-ing on the bus because S V ...(理由を because でつなぐ形)。
誤り注意: 手段ではなく「どこで勉強するか」なので by bus ではなく on the bus を使う点に注意。
Do you usually listen to music on the bus in the morning?
(あなたはふだん、朝にバスの中で音楽を聞きますか。)
語注: usually = ふつうは、たいてい。listen to music = 音楽を聞く。
型: Do you usually V on the bus ... ? の形で、習慣をたずねる現在形の疑問文。
コロケーション: listen to music on the bus はよく使うセットで、丸ごとフレーズで覚えておくと会話でスムーズに出てくる。
Please stay quiet on the bus when other people are sleeping.
(ほかの人が寝ているときは、バスの中では静かにしていてください。)
語注: stay quiet = 静かにしている。other people = ほかの人たち。
型: Please + 動詞の原形 ... when S be V-ing で丁寧な命令文+条件文。
マナー表現: 公共の場所のマナーを言うときも、「どこで」を表す on the bus がよく使われる。
I write business emails on the train on my way to the office.
(私は会社へ向かう電車の中で、仕事のメールを書きます。)
語注: business emails = 仕事のメール。on my way to ... = 〜へ行く途中で。
型: S V O on the train on my way to 場所 で、「どこへ行く途中の電車で何をするか」を表す。
使い分け: 通勤手段を言うだけなら I go to the office by train.、場所として言うなら この例のように on the train を使う。
She is sleeping on the train with her headphones on.
(彼女はヘッドホンをつけて電車の中で眠っています。)
語注: headphones = ヘッドホン。sleeping = 眠っているところ(進行形)。
型: S be V-ing on the train with ... で「電車の中で今まさに〜している」進行形を表す。
イメージ: 電車の「床の上」で眠っている場面を思い浮かべると on the train が自然に選べるようになる。
Are you already on the train to Tokyo?
(あなたはもう東京行きの電車に乗っていますか。)
語注: already = すでに。to Tokyo = 東京行きの。
型: Are you already on the train to 場所? で「もう乗り物に乗っているか」をたずねる疑問文。
誤り注意: 「東京へ電車で行くつもり?」と手段だけを聞くなら by train になるので、意味のちがいに注意。
He was not on the train, so I called him.
(彼は電車に乗っていなかったので、私は彼に電話をしました。)
語注: was not = 〜ではなかった。so = だから、それで。
型: S be not on the train, so S V ... で「乗っていなかった → だから〜した」という因果のつながりを表す。
接続表現: so は理由と結果をつなぐ基本の接続詞で、小学生レベルでもよく使われる。
She is talking on the phone with a client right now.
(彼女は今、クライアントと電話で話しています。)
語注: client = 取引先のお客さん。right now = ちょうど今。
型: S be talking on the phone with 人 で「〜と電話で話している最中」を表す現在進行形。
使い分け: 手段を言うだけなら by phone もあるが、「電話中」という状態を強く言いたいときは on the phone が自然。
Are you free to talk on the phone after work?
(仕事のあとに、電話で話す時間はありますか。)
語注: be free = 暇である。after work = 仕事のあとで。
型: Are you free to V on the phone ... ? で、丁寧に予定をたずねるビジネスでも使える表現。
レジスター: かしこまりすぎず、カジュアルすぎない「ちょうどよい丁寧さ」の言い方として便利。
We are not allowed to talk on the phone on the train.
(私たちは電車の中で電話で話すことを許可されていません〔してはいけません〕。)
語注: be not allowed to ... = 〜することは許されていない。rule = ルール、きまり。
型: We are not allowed to V on the phone on the train. で「乗り物の中での禁止ルール」を表現。
使い分け: on the phone は「電話で話す状態」、on the train は「電車の中」という場所をそれぞれ示している。
I first saw you on the train, and later we talked on the phone for hours.
(最初にあなたを見かけたのは電車の中で、そのあと私たちは何時間も電話で話しました。)
語注: later = あとで。for hours = 何時間も。
型: I first saw you on the train, and later S V ... で恋愛ドラマのような出会いから会話への流れを表す。
イメージ: 「電車で出会って、電話で距離が縮まる」というストーリーで、on the train と on the phone の両方のイメージをリンクさせて覚えられる。
The accident was reported on TV last night.
(その事故は昨夜テレビで報道されました。)
語注: accident = 事故。was reported = 報道された(受動態)。
型: The accident was reported on TV. のように S be Vpp on TV で「テレビで〜された」と言う。
ポイント: ここでは on TV が「ニュース映像がテレビ画面の上に乗っている」イメージになっている。
Did you see our company on TV yesterday?
(きのう、うちの会社がテレビに出ていたのを見ましたか。)
語注: company = 会社。yesterday = きのう。
型: Did you see O on TV? で「〜をテレビで見たか」をたずねる形。
コロケーション: see ... on TV もよく出る組み合わせなので、ひとかたまりで覚えておくと聞き取りも楽になる。
Our new product will be introduced on TV next month.
(私たちの新製品は来月、テレビで紹介される予定です。)
語注: product = 製品。will be introduced = 紹介される予定だ(受動+未来)。
型: Our new product will be introduced on TV. のように、will be + 過去分詞 + on TV で「テレビで〜される予定」を表す。
レジスター: ビジネス資料やプレゼンでもそのまま使える、フォーマル寄りの表現。
This show is not on TV anymore; you can only watch it online.
(この番組はもうテレビでは放送されていません。オンラインでしか見られません。)
語注: show = 番組。anymore = もはや〜ない。online = オンラインで、インターネットで。
型: This show is not on TV anymore; S can only V it online. のように、;(セミコロン) で文をつなぐこともできる。
使い分け: 「オンラインだけ」という対比で、on TV と online のちがいがはっきり分かる例になっている。
I found this story on the internet, not on TV.
(私はこの話をテレビではなくインターネットで見つけました。)
語注: found = 見つけた(find の過去形)。story = 話、記事。
型: I found this story on the internet, not on TV. で、「A で見つけた、B ではない」という対比を表す。
イメージ: on the internet も「ネットという広い面の上に情報が置かれている」イメージで、on TV と同じ仲間として覚えられる。
◆
境界メモ:in / by から見た on の注意点
ここでは、すでに学んだ in(中にいるイメージ)・by(手段・方法のイメージ)と、
on(上にのっている/表面にくっついているイメージ)の境界を、
「どれを選べばいいか」という視点から整理します。
in 側から見る
「中」よりも「床の上」に注目すると on
-
箱のように中にすっぽり入るイメージ
のときは
inが基本です。 例:in a car,in a taxi(小さな車の「箱の中」にいる感じ) -
一方、中が広くて、床の上に立ったり歩いたりするイメージ
のときは
onが自然になります。 例:on the bus,on the train -
「ドアを入って席に座る」よりも、
「乗り物の床の上に立っている自分」を思い浮かべると
onを選びやすくなります。
in = 箱の中にすっぽり。
on = 広い床・表面の上にのっている(バス・電車・飛行機・船など)。
by 側から見る 「手段」と「場所」を混同しない
-
移動の「手段」だけを言うときは
byを使います。 例:go by bus,go by train,go by car -
byの後ろはふつう 冠詞(a, the)や所有格(my, his)をつけないというルールもいっしょに覚えましょう。 例:×by the bus(ふつうは言わない) -
「どこで何をしているか」=場所・状態
を言いたいときは
onにスイッチします。 例:study on the bus(バスの中で勉強する)
「〜で通学します」のように、 行き方だけを言うなら
by。
「〜の中でゲームをします」のように、 どこで何をするかを言うなら
on(バス・電車など)を優先!
むずかしく感じたら、まずは 「手段なら by」「広い乗り物の中の場所なら on」 という二つだけを意識してみましょう。少しずつ「感覚のズレ」がなくなっていきます。
◆ ミニ自己チェック:on / in / by の選び分けテスト
以下の日本語を読んで、
「乗り物」や「通信・メディア」の部分に
on / in / by のどれを入れるか、頭の中で選んでみましょう。
すぐ下に「おすすめの答え」も書いてあるので、考えてから見てください。
Q1. 「私は電車で会社へ行きます。」
手段だけを言いたい文です。
▶ おすすめの答え:
I go to work by train.
(「どうやって行くか」=手段なので by)
Q2. 「私はバスの中では宿題をしません。」
「どこで宿題をするか」=場所のイメージです。
▶ おすすめの答え:
I do not do my homework on the bus.
(広い床の上に立つ乗り物なので on the bus)
Q3. 「そのニュースをテレビで見ました。」
「どのメディア上で流れたか」を言っています。
▶ おすすめの答え:
I saw the news on TV.
(画面という「面(surface)」の上で流れるので on TV)
学習心理の研究では、 「100% 分かるまで待つ」よりも「だいたい分かったらまず使ってみる」 方が、記憶に残りやすく、長く続けやすいと言われています。
ここまで in / by / on の違い を読み切ったあなたは、もう 「だいたい分かった」ゾーン に入っています。 今日から少しずつ、実際の英作文や会話で
on the bus, by train, on TV
などを「試しに使ってみる」ことから始めましょう。
小さな一歩を積み重ねるあなたのペースで大丈夫です。
まとめ. その他の前置詞の役割ゴール確認
このレッスンでは、材料を表す from / of と、交通・通信の手段を表す
by / in / on を学びました。
それぞれの前置詞は、「どんなイメージで使うか」がはっきり決まっています。
たとえば from は「原形が変身してしまう材料」、
of は「元の形や素材感(もとの見た目)が残っている材料」、
by は「方法・手段」、
in は「箱の中」、
on は「床・表面の上」というイメージです。
説明の中で使った言葉が少しむずかしく感じたら、 「抽象的=目に見えない考えのレベル」「素材感=さわったり見たりできる感じ」 のように、かんたんな日本語の言いかえとセットで覚えていきましょう。
ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。 あとはこのあとに出てくる例文やクイズの中で、 「イメージに合う前置詞を選べているか」 を意識していくだけで、実戦で困らない前置詞力がしっかり育っていきます。
前置詞 × 材料 / 手段 総まとめセクション Lesson 092 / Summary▮ 前置詞マップ:材料 × 交通・通信の役割早見表
下の表は、Lesson 092 で扱った前置詞
from / of / by / in / on
の得意分野(どんなときに出番が来るか)を一目で確認できるマップです。
「イメージ」と「よく使うパターン」をセットで見ることで、
小学生でも直感的に「あ、ここはこの前置詞だな」と選べるようになることを目指します。
| カテゴリ | 前置詞 | イメージ(やさしい日本語) | よく使うパターン(型) |
|---|---|---|---|
| 材料 |
from
|
原料の形がすっかり変身してしまうイメージ。 ぶどうがワインに変わるように、もとの姿がほとんど分からなくなるとき。 |
be made from + 原料
例:ワインはぶどうから作られている、バターは牛乳から作られている など。
|
| 材料 |
of
|
原料の形や素材感(もとの見た目・手ざわり)が まだ分かるイメージ。木で作った机や、金で作ったメダルなど。 |
be made of + 材料, + of + 材料
例:木のいす、金の指輪、レンガ造りの家 など。
|
| 交通・通信 |
by
|
「どうやって?」=手段・方法だけに注目するイメージ。 「バスで」「メールで」「手紙で」と、行き方・伝え方だけを言うとき。 |
go by + 乗り物名contact ~ by + 手段
冠詞(
a / the)や所有格(my など)をつけないのがポイント。
|
| 交通 |
in
|
箱の中にすっぽり入るイメージの乗り物。 車やタクシーなど、小さめで「中に入る」感覚が強いときに使う。 |
in a car / in a taxi
「どこにいるか」を言うときの場所情報として使うことが多い。
|
| 交通・通信 |
on
|
広い床や表面の上にのっているイメージ。 バス・電車・飛行機・船などの「中の床の上」、または 画面やメディアの上(テレビ・電話・インターネット)で何かが行われるとき。 |
on the bus / on the train / on a planeon TV / on the phone / on the internet
「どこで見たか・聞いたか」というメディアを表すときも
on を使う。
|
まずはこの表をパッと見て、 「材料なら from / of」「手段なら by」「箱なら in」「床や画面なら on」 というざっくりした区別がつけば十分です。 細かい例文は、このあとに続く例文セクションやクイズで少しずつ体になじませていきましょう。
▮ よくあるミス&境界整理(from / of / by / in / on)
ここでは、Lesson 092 で扱った前置詞
from / of / by / in / on
について、学習者がよく間違えやすいポイントを
NG → OK のセット
でまとめます。文法書的な説明というよりも、
「この組み合わせは違和感がある/この組み合わせは気持ちいい」
という感覚をつかむことをねらいにしています。
材料
from と of の境界
「変身する材料」か「素材感が見える材料」か、というイメージで選びます。 難しく感じたら、 変身=from / 素材=of とだけ覚えてもOKです。
-
×
made of wine○
made from grapesワインはぶどうが変身したものなので
from。 原料のぶどうは、形が残っていません。 -
×
a ring from gold○
a ring of gold指輪を見れば「金だな」と素材が分かるので
of。 机・家・ピアノの材質も同じ考え方でOKです。 -
ヒント 迷ったら
"変身"なら from / "素材"なら ofどちらを使っても通じるグレーゾーンもありますが、 テストでは教科書通りのイメージ で選ぶと安全です。
交通・通信
by / in / on の境界
こちらは、 「手段」なのか「どこにいるか」なのか を分けるのがポイントです。
-
×
go by the bus○
go by busby + 交通手段は 冠詞(a / the)や my などを付けないのが基本。 「どうやって行くか」=手段だけを表します。 -
×
on a car○
in a car車は小さな箱の中に入るイメージなので
in。 一方、バスや電車など「中を歩き回れる乗り物」はonを使うのがふつうです。 -
×
in the TV○
on TVニュースや番組は画面という「面」の上で流れるイメージなので
on TV。 電話・インターネットも同じで、on the phone,on the internetなどと言います。 -
まずは 手段なら
by/ 箱タイプの乗り物はin/ 広い乗り物やメディアはonと覚えておけば、細かい特殊パターンに出会っても迷いにくくなります。
▮ ミニ自己チェック&要点確認(できることリスト)
次の「できることリスト」を見ながら、 心の中で 「だいたいできる」「まだあやしい」 をチェックしてみましょう。 すべてに丸が付かなくても大丈夫です。 「どこがあやしいか分かった」時点で、学習は大きく前進しています。
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材料:
fromとofの違いを、 「変身する材料」と「素材感が見える材料」という言葉で説明できる。 -
交通手段:
go by bus,go by trainのように、 by + 乗り物名(冠詞なし) の形を意識して使える。 -
箱の乗り物:
車やタクシーには
in a car,in a taxiのようにinを選べる。 -
広い乗り物:
バス・電車・飛行機などには
on the bus,on the train,on a planeのようにonを選べる。 -
メディア:
ニュースや番組を「テレビで見た」は
on TV、 「電話で話した」はon the phoneだと言える。
ミニ自己チェック:前置詞はどれ?
それぞれの日本語を読んで、 from / of / by / in / on のどれが入るか考えてみましょう。 実際の英文は、あとで自分で作ってみてもOKです。
- ワインはぶどう「__」作られる。 → 原料が変身してしまうイメージなら? (ヒント: 変身する材料)
- その机は木「__」できている。 → 見れば「木だ」と分かる、 素材感が残っているときは?
- 「私はバスで通学しています。」の「バスで」の部分。 → 手段だけを言うときは?
- 「彼は車の中で音楽を聴くのが好きです。」の「車の中で」の部分。 → 小さな箱の中のイメージなら?
- 「そのニュースをテレビで見ました。」の「テレビで」の部分。 → 映像が画面の上で流れているイメージなら?
学習心理の研究では、 「完璧に分かったら始める」よりも「だいたい分かったらとりあえず使ってみる」 方が、記憶に残りやすく、続けやすいと言われています。
ここまで from / of / by / in / on のイメージ を読み切ったあなたは、もう前置詞を使いこなす準備はバッチリです。 あとは、例文セクションやクイズで 「あ、この場面はこの前置詞だな」 と自分の感覚を試してみるだけ。 小さな「分かった」「使えた」を重ねていけば、 前置詞は必ずあなたの味方になってくれます。
▮ 次におすすめのレッスン
Lesson 092 では、from / of の材料イメージと、
by / in / on の交通・通信の手段をざっくりつかみました。
この流れのまま、さらに前置詞の世界を深掘りできるレッスンをまとめています。
気になるものから進んでOKです。
人は、「関連した内容を続けて学ぶ」ときに、記憶がネットワーク状につながりやすい と言われています。 Lesson 092 のあとに、ここで紹介したレッスンを「前置詞シリーズ」としてまとめて回ることで、 単なる暗記ではなく、イメージで前置詞を選べる感覚が育ちます。 ここまで読み切ったあなたは、もう十分に土台ができているので、 気になったレッスンから自信をもって進んでみてください。