📚 クイックナビ
📚 英文法 全120 Lesson

at の用法

前置詞 at は、時間や場所などの「一点」にピッとピントを合わせるイメージをもつことばです。 時刻(at 7:30)、場所の一点(at the station)、感情の原因(be surprised at)など、バラバラに見える用法を 「一点に向かうイメージ」でつなげて整理していきます。

Lesson 093

前置詞 at のコアイメージ

at をひと言でイメージすると、「一点にチョンと印をつける」感じです。

  • 🕒 時間の一点:at 7:30(7時30分に)
  • 📍 場所の一点:at the station(駅で)
  • 🎯 目標・方向:look at(〜を見る)
  • 💓 感情の原因:be surprised at(〜に驚く)

🔥 モチベーションメッセージ:
前置詞は「数が多くて苦手…」と思われがちですが、 たった1つのイメージが見えるだけで、一気にラクになります。 きょう at をマスターすれば、ニュースや会話で出てくる「小さな at」が ぐっとクリアに見えてきます。小さな一歩が、未来のあなたの英語力を大きく変えます。

目次

✅ ポイント:「一点に向かう at」 というイメージを意識すると、暗記ではなく「納得」で覚えられます。 1つずつ焦らず進めていきましょう。

1. 時の一点や時刻・時節・年齢を表す(まずは全体像)

このセクションでは、前置詞 at の中でも 「時間」に関係する使い方を、 3つの小さなグループ(1-1 ~ 1-3) に分けて見ていきます。 キーワードは 「時間の線の上に、チョンと印をつける」 というイメージです。 ここではまだ詳しい文法説明には入りません。 「これから何を学ぶのか」「どんなイメージで読むとラクか」を ざっくりつかむことを目標にしましょう。

文法書ではよく 「コアイメージ」 という言葉が出てきますが、 これは (その単語がもっている、いちばん中心のイメージ) という意味です。 このセクションでは、at のコアイメージを 「時間のピンポイント」 としてとらえ直し、 1-1 ~ 1-3 のそれぞれでどのように広がっていくかを見ていきます。

前置詞 × 時間 入口・ガイドセクション Lesson 093 / Section 1

📚 1-1 ~ 1-3 では、時間の「どんなポイント」に at を使うのかを分類します

時間の表現といっても、at はいつも同じ使い方をしているわけではありません。 しかし、バラバラに見える表現も、 「時間の線のどこに印をつけているか」 という目線で見ると、 ぐっとまとまりが良くなります。

1-1 時刻・短い時間

1-1. 時刻・短い時間の一点 では、 at 7:30at noon のように 「時計でさせる時間」に使う at の感覚を整理します。

ここは 「時計の針が止まる瞬間」 をイメージすると分かりやすく、 小学生でも「◯時△分」「夜」「昼休み」のような感覚に置きかえて理解できます。

1-2 イベント・節目

1-2. 時節・イベント・期間の「節目」の一点 では、 at Christmasat the weekend のように、 「特別な日」や「期間のスタート部分」に印をつける at を見ていきます。

ここでは 「カレンダーに丸をつける」 イメージがカギです。 思い出のクリスマスや、楽しみな週末を思い浮かべながら読むと、 ただの暗記ではなく「自分のストーリー」として記憶に残りやすくなります。

1-3 年齢・決まり文句

1-3. 年齢の一点+決まり文句の at では、 at the age of twelve のような「◯歳のとき」や、 at first, at last などのよく使うフレーズを扱います。

ここは 「人生のターニングポイント」 を英語で言ってみる練習にもなります。 自分のストーリーと結びつけることで、 一度覚えたら忘れにくい「自分だけの例文」が作れるようになります。

💡 学習のコツ:
人は「すべてを完璧に理解してから進む」よりも、 「だいたいのイメージがつかめたら、まず一歩進んでみる」 ほうが記憶に残りやすく、学習も続きやすいと言われています。 ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。 あとは 1-1 ~ 1-3 を読み進めながら、 自分の中の「時間の at マップ」を少しずつ描いていきましょう。

🧭 次はどこから読む? 1-1 ~ 1-3 へのナビゲーション

1-1 ~ 1-3 は、どこから読んでも大丈夫です。 「時計で言える時間から整理したい」「イベントの at から先に確認したい」など、 自分が気になるところから進めると、 モチベーション(やる気)も保ちやすくなります。

🧠 学習心理メモ:
人は「全部わかってから始めよう」と思うと、なかなかスタートできません。 一方で、「なんとなくイメージがつかめたから、とりあえず進んでみよう」と 一歩踏み出したときに、学びは一気に加速しやすいと言われています。 1-1 ~ 1-3 の案内をここまで読めたあなたは、もう十分スタートラインに立っています。 あとは、気になるところから楽しく読み進めていきましょう。

1-1. 時刻・短い時間の一点(まずは “時計の at” をつかむ)

この 1-1 では、前置詞 at の中でも 「時計でさせる時間」や「短い時間帯」 にしぼって見ていきます。 キーワードは 「時間の線の上に、ピッと点を打つ」 というイメージです。 まずは at 7:30, at noon, at midnight, at night など、 日常でよく目にする表現を「なぜ at なのか?」という目線でながめてみましょう。

文法書では 「時刻表現」 という言葉が出てきますが、 ここでは (時計で言える時間・短い時間帯の言い方) くらいのイメージで十分です。 むずかしい用語を完璧に覚えるよりも、 「どんなときに at が使われているか」 を、やさしい例といっしょに体で覚えてしまいましょう。

ここまで読めている時点で、 「時間の at に注目して読めている」 ということです。 もう準備はバッチリなので、あとは具体例を見ながら 「あ、ここも at なんだ!」 という気づきを増やしていくだけです。

前置詞 × 時間 時刻・短時間の at Lesson 093 / Section 1-1

🕒 1-1-A. 時計でさせる「時刻」に使う at

時計で言えるような はっきりした時刻(◯時・◯時半・正午・真夜中など) には、 ふつう前置詞 at を使います。 (「正午」はお昼の 12 時ジャスト、「真夜中」は夜の 12 時ジャストのことです) 時間を一本の線だと思うと、at はその線の上に チョンと点を打つようなイメージで働きます。

⌚ 英語表現 意味(日本語) イメージ・ひとことメモ
at 7:30 7時30分に 🕤 アラームをセットするような、ピンポイントの時間
at nine o'clock 9時ちょうどに 🕘 文字盤の「9」に針が来る瞬間に、at で点を打つイメージ。
at noon 正午に(お昼の 12 時ジャスト) 🌞 朝と午後のあいだの「切りかえポイント」。線の上の 区切りの点
at midnight 真夜中に(夜の 12 時ジャスト) 🌙 1 日が終わって新しい日が始まる「0 時」の瞬間。日付がカチッと変わるタイミング。

「◯時」「◯時半」「正午」「真夜中」のように、 “今ここ!” と指させる時間には、 at がとてもよく使われます。 あとで出てくる on(曜日・日付)や in(月・年・長い期間)と比べると、 いちばん「点」に近い担当だと考えると分かりやすくなります。

時間表現 基本

The train leaves at 7:30.

(その列車は7時30分に出発します。)

🔧 構造:leaves at 7:30 で「7時30分に出発する」という意味になります。 at が、出発のタイミングという「時間の一点」を示しています。

💡 アドバイス:自分の「起きる時間」や「仕事・学校の始まる時間」も、 at を使って英語にしてみると、スッと覚えやすくなります。

時間表現 日常会話

I usually have lunch at noon.

(私はふつう正午に昼食をとります。)

🔍 at noon は「お昼の 12 時ジャストに」というイメージです。 「昼ごろ」と大ざっぱに言いたいときは around noon のような言い方もありますが、 ここでは きっちりした時間に注目して at を使っています。

✨ ここで「自分は何時にお昼を食べているかな?」と考えて、 I have lunch at ... . に入れかえてみると、記憶に残りやすくなります。

🌙 1-1-B. 短い時間帯に使う at(at night / at lunchtime / at the moment など)

at nightat lunchtime のように、夜やお昼などの 「短い時間帯」 にも at を使います。 夜や昼は本当は何時間もありますが、英語では「夜という時間のまとまり」「お昼という時間のまとまり」を ひとつの点のように見ている と考えるとイメージしやすくなります。

少しむずかしい言葉で言うと「時間帯(ある期間の中の、決まった時間の集まり)」ですが、 ここでは (夜・お昼・その瞬間みたいな、“名前のついた時間”) くらいの感覚でかまいません。

🕰 英語表現 意味(日本語) イメージ・ひとことメモ
at night 夜に 🌙 「夜という時間帯ぜんたい」をひとまとまりの点として見る。 夜の時間のかたまり
at lunchtime 昼食の時間に 🍱 学校や職場での「お昼休みタイム」にピンを打つイメージ。 「だいたい 12〜13 時ごろ」のような感覚。
at the moment 今この瞬間に moment は「一瞬・ちょっとの間」のこと。 “今このとき”の一点 を強く指します。

ポイントは、「名前のついた時間のかたまりを、ひとつの点として見る」 ことです。 nightlunchtime は長さがありますが、 英語では「この時間帯に」という感覚で at を使うことが多いのです。

時間表現 日常

I usually read a book at night.

(私はふつう夜に本を読みます。)

🔧 構造:read a book at night で「夜に本を読む」という意味になります。 at night は「夜という時間帯ぜんたい」を指していて、 「夜ならだいたいこの時間」 というイメージです。

💡 あなたの「夜の日課(ルーティーン)」も、 I ... at night. に入れて言ってみると、ぐっと自分ごとになります。

時間表現 学校・仕事

We have a short meeting at lunchtime.

(私たちはお昼の時間に短いミーティングをします。)

🔍 at lunchtime は、「12時きっかり」ではなく お昼休みの時間帯ぜんたい を指す、少し広めの「点」です。

✨ 学校や職場の日常を英語で言えるようになると、 海外ドラマやニュースのセリフも一気に聞き取りやすくなります。

恋愛 時間表現

We keep texting each other at night until we fall asleep.

(私たちは夜に、眠りにつくまでずっとメッセージを送り合っています。)

💓 at night が「二人だけの時間」のイメージと重なって、 とてもロマンチックな表現になります。 好きな人と過ごす時間を英語でイメージすると、フレーズが心に残りやすくなります。

🧠 こうした「感情のこもった場面」で覚えた英語は、 脳が“大事な記憶”として扱ってくれるので忘れにくい、という心理学の研究もあります。

🗺️ ミニ発展:時間の atin で迷ったときの「ざっくり地図」

「夜って長い時間だから in night じゃないの?」と迷ったり、 「お昼なら in lunchtime?」と思ったりしたことはありませんか。 そんなときは、時間を「点」と「箱」に分けて考えるとスッキリします。

at:時間の「点」担当

  • 時計でさせる時刻:at 7:30, at noon, at midnight
  • 名前のついた短い時間帯:at night, at lunchtime
  • 「今この瞬間」:at the moment

📦 in:時間の「箱」担当

  • 月・年・季節などの長めの期間:in October, in 2025, in winter
  • 「〜のうちのどこかで」:in the morning, in the afternoon
  • (朝・昼・夕方など、大きな時間の箱のイメージ)
🔍 迷ったときの一言ルール:
「時計でさせる? イメージしやすい短い時間帯?」 → はい:at を優先して考える。
「月・年・季節・朝/昼/夕方みたいに、もう少し大きな“時間の箱”?」 → はい:in を優先して考える。

もちろん、細かいニュアンスの違い(たとえば at nightin the night など)は 上級レベルで少しずつ覚えていけばOKです。 今は、「点=at」「箱=in」 という ざっくり地図が頭に入っていれば十分です。

例文で確認しよう(時刻・短い時間の at)

肯定文 カジュアル at 7:30

At 7:30, the streets around the station are already crowded.

7時30分になると、駅の周りの通りはすでに人で混み合っています。)

語注: crowded = 人がたくさんいて混んでいる。around the station = 駅の周りで。

型: 前置句, S V C の形。「At 7:30」が文頭に来て、時間を強く言いたいときの並びです。

使いどころ: 通勤ラッシュなど、毎日決まった時間のようすを説明するときによく使えるパターンです。

否定文 カジュアル at 7:30

I do not eat breakfast at 7:30 because it feels too early for me.

(私は7時30分には朝ごはんを食べません。自分にはその時間は少し早すぎると感じるからです。)

語注: feel too early = 早すぎると感じる。breakfast = 朝食。

型: S do not V O ... because S V ... で「~しない、なぜなら~だから」という理由の文です。

よくある誤り: × I do not eat breakfast in 7:30.in にしないよう注意します。時刻には基本的に at を使います。

疑問文 カジュアル at 7:30

Do you usually start work at 7:30, or do you arrive later?

(あなたはふだん7時30分に仕事を始めますか、それとももっと遅く着きますか。)

語注: start work = 仕事を始める。arrive later = もっと遅く着く。

型: Do you usually V ... , or do you V ... ? の形で、二つの可能性をたずねています。

バリエーション: start work を study English に変えると Do you usually study English at 7:30? と言えます。

否定文 完了 カジュアル at 7:30

I have never been fully awake at 7:30 on Monday mornings.

(私は月曜日の朝の7時30分に、完全に目が覚めていたことが一度もありません。)

語注: fully awake = 完全に目が覚めている。Monday mornings = 月曜の朝。

型: S have never been C ... は現在完了形で、「これまで一度も~したことがない」という経験の否定を表します。

使い分け: 「今もその状態が続いている」ニュアンスなので、単純過去 I was never fully awake ... より「ずっとそうだ」という感じが強くなります。

肯定文 受動 ビジネス at noon

Lunch is served at noon in the company cafeteria.

(会社の食堂では、昼食は正午に出されます。)

語注: be served = 出される、提供される。cafeteria = 社員食堂。

型: Lunch is served at noon ... は受動態で、「誰かが出す」のではなく「出される」という状態に注目しています。

レジスター: ビジネスの案内文や社内ルールの説明でよく使われる、ていねいめの表現です。

肯定文 進行 ビジネス at noon

We are still in a meeting at noon, so we eat a quick lunch afterward.

(私たちは正午になってもまだ会議中なので、そのあとで急いで昼食をとります。)

語注: be in a meeting = 会議中である。quick lunch = 手早い昼食。afterward = そのあとで。

型: S are V-ing ... , so S V ... で「今~しているので、その結果~する」という因果関係を表します。

コロケーション: quick lunch, business lunch などは仕事中によく使われる組み合わせです。

疑問文 ビジネス at noon

Does the train from this platform arrive at noon every day?

(このホームからの電車は、毎日正午に到着しますか。)

語注: platform = ホーム。arrive = 到着する。

型: Does S V ... at noon ... ? の形で、現在の習慣や時刻をたずねています。

よくある誤り: × arrive to noon のように動詞のあとに to を置かないよう注意します。時刻には at を使います。

肯定文 カジュアル at night

My father likes to take a quiet walk at night after dinner.

(私の父は、夕食のあと夜に静かに散歩をするのが好きです。)

語注: quiet walk = 静かな散歩。after dinner = 夕食のあとで。

型: S like(s) to V ... at night で、「夜に~するのが好きだ」というよく使うパターンです。

バリエーション: quiet walk を listen to music に変えると He likes to listen to music at night. となります。

否定文 カジュアル at night

You must not play loud music at night when your family is trying to sleep.

(家族が寝ようとしているときには、夜に大きな音で音楽を流してはいけません。)

語注: must not = ~してはいけない。loud music = 大きな音の音楽。

型: You must not V ... when S be V-ing ... で、「Sが~しているとき、~してはいけない」という禁止の文です。

使い分け: should not よりも must not の方が「絶対にしてはいけない」という強い禁止になります。

疑問文 進行 カジュアル at night

What are you doing at the moment, and what do you usually do at night?

今この瞬間あなたは何をしていて、ふだんは夜に何をしていますか。)

語注: at the moment = 今この瞬間に。usually = ふだんは。

型: What are you doing ... ? は現在進行形の疑問文で「今していること」をたずね、 what do you usually do ... ? は現在形で「いつもの習慣」をたずねています。

使い分け: at the moment は「今まさに」、at night は「夜という時間帯ぜんたい」を指すので、時間の大きさが違います。

肯定文 恋愛 カジュアル at night

We used to talk on the phone at night until we fell asleep.

(私たちは、眠ってしまうまで夜に電話でよく話したものです。)

語注: used to talk = 以前はよく話していた(今はしていないことが多い)。until = ~するまで。

型: We used to V ... at night until S V-ed. は「昔の習慣」をロマンチックに振り返るときによく使われます。

学習メモ: 自分の思い出と時間表現を組み合わせると、記憶に強く残ります。大切な人とのエピソードでも練習してみましょう。

肯定文 ビジネス at lunchtime

Many employees meet at lunchtime to share news and relax.

(多くの社員が、情報を共有してくつろぐために昼休みの時間に集まります。)

語注: employee = 従業員。share news = 近況やニュースを分かち合う。relax = リラックスする。

型: Many employees meet at lunchtime to V ... で、「お昼の時間に集まって~する」と言えます。

コロケーション: meet at lunchtime, have lunch together などは職場の会話でよく出る組み合わせです。

肯定文 受動 ビジネス at lunchtime

The project briefing was scheduled at lunchtime so that everyone could join.

(全員が参加できるように、そのプロジェクトの説明会は昼休みの時間に予定されました。)

語注: project briefing = プロジェクトの説明会。be scheduled = 予定される。so that = ~できるように。

型: was scheduled at lunchtime so that S could V で、「~できるように、昼休みに予定された」と理由を説明しています。

よくある誤り: × scheduled on lunchtime と言わず、時間帯としての昼休みには at lunchtime を使います。

否定文 命令文 進行 ビジネス at lunchtime

Do not call me at lunchtime; I am meeting a client.

昼休みの時間には私に電話をしないでください。私は取引先と会っているところです。)

語注: client = 取引先の相手、お客さん。Do not call me = 電話をしないでください。

型: Do not V ... ; S be V-ing ... で、「~しないでください。今~しているところです」という注意の言い方です。

レジスター: ビジネスでもカジュアルでも使える表現ですが、実際に言うときは please をつけて Please do not call me at lunchtime. のようにするとよりていねいです。

🧾 1-1 のミニまとめ:at は「時間の線の上の点」担当

1-1 では、前置詞 at が「時間」に対してどんな役割をもつかを、 時刻短い時間帯 にしぼって見てきました。 難しい公式よりも、時間の線の上に点を打つイメージを大事にしてください。

1) 時計でさせる「時刻」の at

  • at 7:30, at nine o'clock など、はっきりした時刻には at
  • at noon, at midnight は 1 日の中の「区切りの点」。
  • 「この時間!」と指させるときは、まず at を思い出す。

2) 短い時間帯に使う at

  • at night, at lunchtime は、「夜」「お昼」という時間帯をひとまとまりの点として見る。
  • at the moment は「今この瞬間」に強くピントを合わせる表現。
  • 名前のついた短い時間帯は、at で印をつける感覚をもつ。

大まかに言うと、 「時計でさせる」「短めの時間帯にピンを打つ」 これが 1-1 で押さえた at の役割です。 ここまでのイメージができていれば、細かい文法用語が分からなくてもまったく問題ありません。

学習メモ:
人の脳は、細かいルールを全部覚えるよりも、 「イメージ」や「自分の体験」と結びついた情報のほうを強く記憶すると言われています。 1-1 で出てきた例文を、自分の生活に合わせて言い換えてみたあなたは、 もう「時間の at」を自分のものにしはじめています。 ここまで読めた時点で、次のステップに進む準備は十分できています。

1-2. 時節・イベント・期間の「節目」の一点(カレンダーの at)

1-1 では、前置詞 at「時計でさせる時刻」や「短い時間帯」 に使われることを見てきました。1-2 では視点を少し広げて、 クリスマス・新年・週末・月の始まり のような 「カレンダーに丸をつけたくなるタイミング」を表す at を扱います。

ここでのキーワードは、 「特別な日」や「期間の始まり・終わり」という節目(区切りのタイミング) です。文法書では「時節」「イベント」「節目」などと呼ばれますが、 このレッスンでは (クリスマスや週末みたいな特別なとき/月や年のスタートやゴール) というイメージが持てていれば十分です。

at Christmas, at New Year, at the weekend, at the beginning of October などをひとまとめにして、 「カレンダーの上にポンとスタンプを押す at」 として整理していきましょう。 「時刻の at」と同じく、ここでも 時間の線の上に小さな点を打つイメージが生きています。

むずかしい用語をきっちり覚える必要はありません。 「イベントや節目のタイミングに at を置いているんだな」 と感じ取れれば、それで大成功です。 ここまで読み進められている時点で、 「時間の at」を自分のペースで理解できている ということなので、 自信を持ってこのまま読み進めていきましょう。

前置詞 × 時間 イベント・節目の at Lesson 093 / Section 1-2

🎄 1-2-A. 時節・イベントに使う at(at Christmas / at New Year / at the weekend)

at Christmasat New Year のように、 特別な行事や時節(ある季節・時期)に対しても at がよく使われます。 カレンダーの上で見ると、クリスマスやお正月の期間はいくつかの日にまたがっていますが、 英語ではそれを「特別なタイミング」ひとまとまりとして ひとつの「点」のように扱っているイメージです。

同じように、at the weekend(土日などの、休みが集まった時間) を ひとつの「休日タイム」として見て、 そこに at で印をつけていると考えると分かりやすくなります。

英語表現 意味(日本語) イメージ・ひとことメモ
at Christmas クリスマスに 「クリスマスの時期」ぜんたいを、特別なタイミングの ひとつの点 として見るイメージ。
at New Year 新年に 年が変わる区切りのタイミング。新しい目標を立てたり、あいさつをしたりする 「年のスタートの瞬間」にフォーカス。
at the weekend 週末に 土日などの休みをまとめて ひとつの休日タイム として見て、「その時に」という意味になります。
at Easter イースターに キリスト教文化圏の春の行事。「イースターのタイミング」に丸をつける感覚で at を使います。
at Halloween ハロウィンに 仮装やお菓子をもらう行事の日。「ハロウィンの頃」という特別なイベントをひとまとまりにして表す at の仲間です。

ここで大事なのは、これらをバラバラの熟語として覚えるのではなく、 「イベント名や行事の名前の前に来る at という一つのパターンとしてとらえることです。 つまり at + クリスマス・新年・週末・行事名「そのイベントのタイミングに」 という意味になる、と考えましょう。

学習のコツ:
たとえば「私はクリスマスにはいつも○○をする」「週末には△△をする」のように、 あなた自身のイベントの過ごし方を日本語で思い浮かべてから、 それを at Christmasat the weekend を使って英語にしてみてください。 自分のストーリーと結びつけた表現は、暗記よりもずっと強く記憶に残ります。

このあと 1-2-B では、at the beginning of ...at the end of ... のように、 「期間のスタートやゴール」という節目 に使われる at を見ていきます。 そこでも、「長い時間の箱のふたのところに at で点を打つ」というイメージがそのまま使えます。

1-2-B. 期間の「始まり」と「終わり」に使う at(at the beginning/end of ...)

月・年・学期・会議・イベントなどのように、少し長めの時間のまとまりがあります。 これをひとつの「箱」のように考えると、その スタート地点ゴール地点 に、 前置詞 at を置いてあげることができます。

そのときによく使うのが at the beginning of ...(~のはじめに)と at the end of ...(~の終わりに)です。 「beginning」は「はじまり」、「end」は「終わり」という意味で、 (長い時間の箱のフタの部分) だけにピンを打っているイメージです。

パターン 意味・イメージ
at the beginning of + 年・月 at the beginning of the year
at the beginning of October
「年のはじめに」「10月のはじめに」。 1年や1か月という長い期間の「スタート地点」に印をつけるイメージ。
at the end of + 年・月 at the end of the year
at the end of October
「年の終わりに」「10月の終わりに」。 ふり返りをしたり、締め切り(デッドライン)を置いたりするときによく使われます。
at the beginning of + 会議・授業 at the beginning of the meeting
at the beginning of the lesson
「会議のはじめに」「授業のはじめに」。 あいさつや説明、自己紹介などが行われるタイミングです。
at the end of + 会議・授業 at the end of the meeting
at the end of the lesson
「会議の終わりに」「授業の終わりに」。 まとめ・質問タイム・あいさつなど、区切りの瞬間を指します。
at the start of + イベント at the start of the game
at the start of the project
「試合の開始時に」「プロジェクトの開始時に」。 start も「はじまり」という意味で、beginning とほぼ同じ感覚で使えます。

ポイントは、 「長い時間そのもの」ではなく「スタートとゴールの瞬間」に at がくっついている ということです。時間の箱の外側の「ふち」に印をつける感じ、とイメージしてみてください。

学習メモ:
「箱」をイメージしておくと、 in October(10月のあいだずっと)と at the beginning of October(10月のスタート地点)を 頭の中でしっかり区別できるようになります。 ここまで読めていれば、もう「期間の節目の at」を理解する土台はできています。 あとは、あなた自身の一年や学校生活・仕事のスケジュールにあてはめて、 少しずつ英語で言えるようにしていくだけです。

📌 ミニ対比:at Christmas / on Christmas Day / in winter をざっくり整理

「クリスマスの英語って at なの? on なの? in なの?」と迷いやすいところです。 ここでは、むずかしいルールよりも 「点」「紙」「箱」 というイメージで整理してみましょう。

1) at Christmas:イベントという「点」

at Christmas は、 「クリスマスの時期に」「クリスマスのころ」という イベント全体をひとつのタイミングとして見た言い方です。

  • クリスマスの数日間ぜんたいの雰囲気を指すことも多い。
  • 細かい日付ではなく、「その時期」のイメージが中心。

2) on Christmas Day:カレンダーの「1日」

on Christmas Day は、 12月25日という1日をカレンダーの上でピンポイントに指す表現です。

  • 「その日」に何をするか、くわしく言うときによく使う。
  • on は「紙の上(カレンダーや予定表)の1日・曜日」にピンを打つイメージ。

3) in winter:季節という「箱」

in winter は、冬という 長い季節の箱の中で起きることをまとめて言う表現です。

  • 「冬のあいだは」「冬になるとたいてい」という広いイメージ。
  • in は「中に入る」感覚なので、季節や月・年などの長めの期間と相性が良い。
ざっくり一言ルール:
イベント全体の雰囲気や時期を言うときは at Christmas
12月25日の1日そのものを指したいときは on Christmas Day
冬という季節ぜんたいについて話すときは in winter

最初から完璧に使い分けようとしなくても大丈夫です。 まずは「イベント=at」「その日=on」「季節の箱=in」という 3つのイメージの地図を頭の中に入れておきましょう。 読んだり聞いたりする中で少しずつ「あ、ここは at を使っているんだ」と気づけるようになれば、 それだけで大きな前進です。

例文で確認しよう(時節・イベント・節目の at)

肯定文 家族 at Christmas

We always have a big family dinner at Christmas and play board games together.

(私たちはクリスマスにはいつも大きな家族の食事会を開き、一緒にボードゲームをします。)

語注: family dinner = 家族で集まる食事会。board games = ボードゲーム(すごろくやカードゲームなど、テーブルで遊ぶゲーム)。

型: S always V ... at Christmas and V ... で、「クリスマスにはいつも~して、そして~する」という日常の習慣を表します。

使い分け: at Christmas は「クリスマスの時期に」というイベント全体を指すので、細かい日付をはっきりさせたいときは on Christmas Day も使い分けられると便利です。

否定文 カジュアル at Christmas

I do not work on any big projects at Christmas, because I want to spend that time with my family.

(私はクリスマスには大きなプロジェクトには取り組みません。家族と過ごしたい時間だからです。)

語注: big projects = 大きな仕事・プロジェクト。spend time = 時間を過ごす。

型: I do not V ... at Christmas, because S V ... で、「クリスマスには~しない、なぜなら~だから」という理由つきの否定文です。

よくある誤り: × I do not work in Christmas.in にしないよう注意しましょう。イベント全体には at Christmas が基本です。

疑問文 カジュアル at Christmas

Do you usually stay in the city at Christmas, or do you visit your relatives in the countryside?

(あなたはクリスマスにはたいてい街に残りますか、それとも田舎にいる親せきを訪ねますか。)

語注: relatives = 親せき。countryside = 田舎、都市部ではない地域。

型: Do you usually V ... at Christmas, or do you V ... ? の形で、「A ですか、それとも B ですか」と2つの選択肢をたずねる疑問文です。

バリエーション: stay in the city を stay at home に変えると、Do you usually stay at home at Christmas? のように言えます。

肯定文 恋愛 カジュアル at Christmas

We first met at a charity concert at Christmas, and I fell in love with you that night.

(私たちはクリスマスに開かれたチャリティーコンサートで初めて出会い、その夜あなたに恋に落ちました。)

語注: charity concert = チャリティーコンサート(募金・寄付を集めるためのコンサート)。fell in love = 恋に落ちた。

型: We first met ... at Christmas, and S fell in love ... で、「いつどこで出会い、どう感じたか」をストーリーとして語る形です。

学習メモ: 恋愛や思い出など、感情の強い場面と結びついた英語表現は、脳が「大事な記憶」として残しやすいと言われています。自分のストーリーでも at Christmas を使ってみましょう。

肯定文 受動 ビジネス at the weekend

The main office is closed at the weekend, so all customer calls are handled by the support center.

(本社は週末には閉まっているので、お客様からの電話はすべてサポートセンターで対応されます。)

語注: be closed = 閉まっている状態だ。be handled = 対応される。support center = サポートセンター。

型: The main office is closed at the weekend, so ... are handled ... と受動態が二つ続き、「週末は閉まっている」「電話は処理される」という状態を説明しています。

使い分け: イギリス英語では at the weekend がよく使われ、アメリカ英語では on the weekend も耳にします。このレッスンではまず at the weekend を基本として覚えれば十分です。

否定文 命令文 ビジネス at the weekend

Do not send urgent emails at the weekend unless it is really necessary.

(本当に必要な場合を除いて、週末に緊急メールを送らないでください。)

語注: urgent emails = 緊急のメール。unless = ~でない限り。

型: Do not V ... at the weekend unless ... は「~でない限り、週末に~してはいけない」という否定の命令文です。

よくある誤り: × Do not send emails in the weekend. のように in を使わないように注意しましょう。

疑問文 進行 カジュアル at the weekend

What are you doing at the weekend, and would you like to join our hiking group?

週末にあなたは何をする予定ですか。私たちのハイキンググループに参加しませんか。)

語注: hiking group = ハイキングのグループ。would you like to ~? = ~しませんか(ていねいな誘い)。

型: What are you doing at the weekend? は現在進行形を使って「近い未来の予定」をたずねる形です。

バリエーション: hiking group を movie night に変えると、Would you like to join our movie night? のようにも言えます。

肯定文 受動 ビジネス at the beginning of

Company budgets are decided at the beginning of the year after several planning meetings.

(会社の予算は、いくつかの企画会議のあと年のはじめに決められます。)

語注: budget = 予算。planning meeting = 企画会議。

型: Budgets are decided at the beginning of the year ... は受動態で、「誰が決めるか」より「いつ決まるか」に注目しています。

使い分け: in the year だと「年の中でいつか」という広い感じですが、at the beginning of the year は「スタートのタイミング」をはっきり指します。

肯定文 完了 ビジネス at the end of

At the end of the year, we review our goals and celebrate what we have achieved.

年の終わりには、私たちは目標をふり返り、自分たちが達成してきたことを祝います。)

語注: review = 見直す・ふり返る。achieve = 達成する。

型: 文頭の At the end of the year, という前置句で時間を先に示し、そのあとに we review ... という文が続く形です。

構文メモ: what we have achieved は「私たちが達成してきたこと」という意味の名詞節です。現在完了形の have achieved が「今までに達成してきた積み重ね」を表します。

疑問文 ビジネス at the beginning of

What should we discuss at the beginning of the meeting to make everyone feel prepared?

(全員が準備できたと感じられるようにするために、会議のはじめに私たちは何を話し合うべきでしょうか。)

語注: discuss = 話し合う。feel prepared = 準備ができていると感じる。

型: What should we discuss at the beginning of the meeting ... ? で、「会議の最初に何を話すべきか」をていねいにたずねる疑問文です。

コロケーション: discuss the agenda / discuss the main issues など、discuss は「話題」とセットでよく使われます。

否定文 命令文 ビジネス at the end of

Please do not raise new topics at the end of the meeting; we can add them to the agenda for next time.

(会議の終わりには新しい話題を出さないでください。次回の議題に加えることができます。)

語注: raise new topics = 新しい話題を持ち出す。agenda = 議題・予定表。

型: Please do not V ... at the end of the meeting; で「会議の終わりに~しないでください」という丁寧な命令文です。

使い分け: Please do not ...Do not ... よりやわらかく聞こえるので、ビジネスの場面では Please を付けるのがおすすめです。

肯定文 学校 at the beginning of at the end of

At the beginning of the lesson we check homework, and at the end of the lesson we play a short review game.

(授業のはじめには宿題をチェックし、授業の終わりには短い復習ゲームをします。)

語注: review game = 復習ゲーム(学んだ内容をゲーム形式で確認する活動)。

型: At the beginning of ... , S V ..., and at the end of ... , S V ... で、ひとつの時間の流れの中で「始まり」と「終わり」に何をするかを対比しています。

学習メモ: at the beginning ofat the end of をセットで覚えておくと、学校や仕事のスケジュールを説明する表現力が一気に広がります。

肯定文 完了 カジュアル at the beginning of

I set my study plan at the beginning of October and have been working on it every day since then.

(私は10月のはじめに学習計画を立てて、それ以来毎日その計画に取り組んでいます。)

語注: study plan = 学習計画。have been working on it = それに取り組み続けている(現在完了進行形)。

型: I set ... at the beginning of October and have been working on it ... で、「ある時点で始めて、その後ずっと続けている」流れを表します。

学習メモ: 時間の節目の表現と現在完了進行形を組み合わせると、「今年こそ続いている自分の努力」を英語でしっかり言えるようになります。

疑問文 カジュアル at Christmas

Do you make any special memories at Christmas, or do you simply relax at home in winter?

(あなたはクリスマスには何か特別な思い出を作りますか。それとも冬は家でゆっくり過ごすだけですか。)

語注: make memories = 思い出を作る。relax = リラックスする。

型: Do you make ... at Christmas, or do you ... ? で、「A ですか、それとも B ですか」と生活スタイルをたずねる疑問文です。

使い分け: at Christmas はイベントの時期、in winter は季節全体を指します。時間の大きさが違うことを意識しておくと、at / in の混乱が減ります。

🧾 1-2 のミニまとめ:イベントと節目の at は「特別なタイミングの点」

1-2 では、前置詞 at時節・イベント・期間の「節目」 にくっつく形を学んできました。 ポイントは、どれも 「時間の流れの中で、ここが大事!」というタイミングにピンを打つ というイメージです。

1) 時節・イベントの at

  • at Christmas, at New Year のように、行事やイベント全体をひとつの「特別なタイミング」としてとらえる。
  • at the weekend は、土日などの休みをひとまとまりの「休日タイム」として見るイメージ。
  • カレンダーに丸をつける感覚で、「イベント名の前 + at」というパターンで覚えるとラクです。

2) 期間の「始まり/終わり」の at

  • at the beginning of the year, at the end of October のように、長い期間を「箱」と見て、そのフタの部分に at を置く。
  • at the beginning of the lesson / at the end of the lesson など、学校や会議でもよく使うセット表現。
  • in October(10月のあいだ) と at the beginning of October(10月の最初のタイミング)の違いを意識できれば、かなり上級レベルの感覚です。

まとめると、1-2 の at「イベントのタイミング」「長い時間のスタート・ゴール」 を表す担当でした。 難しいルールを全部覚えようとするより、 「特別なタイミングにピンを打つマーク」 として at をイメージできれば十分です。

学習メモ(ここまで来たあなたへ):
学習心理学では、「ルールを細かく完璧に覚える」よりも、「ざっくりしたイメージをつかんで、少しずつ自分の言葉で使ってみる」ほうが、 言語が長く記憶に残りやすいと言われています。 1-2 の表現を、自分の家族のイベントや仕事のスケジュールにあてはめて想像できたなら、 もう次のステップに進む準備はバッチリです。

1-3. 年齢の一点+ストーリーを動かす決まり文句の at

1-1 では「時計にさせる時刻や短い時間の一点」、1-2 では「クリスマスや週末、月のはじめ」など イベントや期間の節目にくっつく at を見てきました。 1-3 では視点をもう一歩広げて、 人生の年齢の一点物語の「最初・最後・今・同時」を示す決まり文句 に使われる at をまとめて学びます。

ここで登場するのは at the age of twelve(12歳のときに)や at first(最初は)、 at last(ついに)、 at present(今は)、 at the same time(同時に/でも同時に…)といった表現です。 文法書では「副詞句」や「談話マーカー (話の流れの目印になることば)」と呼ばれることもありますが、 このレッスンでは 「人生の年表やストーリーの流れにピンを打つ at というイメージでつかんでいきましょう。

むずかしい用語を完璧に覚える必要はありません。 大事なのは、 「◯歳のとき」「最初は」「最後には」「今は」「同時に」 という、自分のストーリーを話すときに役立つ表現を ひとまとまりで思い出せるようにすることです。 ここまで 1-2 まで読み進められたあなたなら、 1-3 の表現もきっと「自分のことを話すための英語」として吸収できます。

このセクションのゴールは、次のような文を自然にイメージできることです: 「12歳のときに英語が好きになった。最初は不安だったけれど、今は仕事でも使っている。 でも同時に、趣味としても楽しんでいる。最後にはこの努力が実を結ぶと信じている。」 こうした自分のストーリーを、at を使ったフレーズで少しずつ英語にしていきましょう。

前置詞 × 時間 年齢・決まり文句の at Lesson 093 / Section 1-3

1-3-A. 年齢の「◯歳のとき」に使う atat the age of twelve / at twelve など)

これまで at は、時刻イベントのタイミング といった 「時間の線の上の点」にピンを打つイメージで見てきました。 この 1-3-A では、その「点」を 人生の年表(ライフライン)の目盛りに移して、 「◯歳のとき」に使う at を整理します。

年齢は、人生という長い時間の中の「特定の位置」です。 そのため英語では、at を使って 「この年齢のときに」 という 一点 を表すのが基本です。 代表的な形が at the age of ...at ...(数字だけ)の 2 パターンです。

パターン 意味・イメージ
at the age of + 数字 at the age of twelve
at the age of eighteen
「12歳のときに」「18歳のときに」。 age は「年齢」、of twelve は「12という」の意味で、 「12という年齢の点で」 というイメージです。
at + 数字 at twelve
at sixteen
at the age of ... の短い形で、会話でよく使われます。 前後の文脈から「年齢」の話をしていることが分かっていれば、 age を省いても自然です。
V at (the age of) + 数字 start a job at the age of twenty
retire at sixty-five
動詞と一緒に使って、 「20歳のときに仕事を始める」「65歳で退職する」など 人生の出来事のタイミング を表します。
leave / finish + school at + 数字 leave school at sixteen
finish school at fifteen
「16歳で学校を出る」「15歳で学校を終える」など、 学校生活の区切りを表すときにもよく使います。 「学校を出る」= 人生の年表の大きな節目、と考えるとイメージしやすくなります。
at an early age / at a young age at an early age
at a young age
はっきりした数字ではなく、 「幼いころに」「若いうちに」という ざっくりした年齢の点 を表します。

もうひとつ、よく一緒に出てくるのが when I was twelve(12歳のとき)との比較です。 意味はほとんど同じですが、 when I was twelve は「そのころの自分」というイメージat the age of twelve は「12という年齢の点」 に少しフォーカスがあります。 とはいえ、会話ではどちらを使っても大きな間違いではないので、 初めのうちは 「年齢の話をするときには at が使える」 という感覚を身につけることを一番の目標にしましょう。

学習メモ:
「年齢の at」は、あなた自身の人生と強く結びつく表現です。 「◯歳のときに始めたこと」「◯歳のときに好きになったこと」 を日本語でいくつか書き出してみて、それを at the age of ~at ~ で言い換えてみてください。 学習心理の研究でも、自分のストーリーと結びついた単語や表現は、ただ暗記するよりずっと長く記憶に残りやすい とされています。ここまで読めたあなたは、すでに「人生の at」を自分のものにする準備ができています。

1-3-B. ストーリーを動かす決まり文句の at (at first / at last / at present / at the same time)

ここでは、時間そのものというより、 「話の流れ」や「気持ちの変化」 をわかりやすくするための 決まり文句の at をまとめて見ていきます。 文法的には「副詞句」や「談話マーカー (話の流れの目印になることば)」と呼ばれますが、 イメージとしては ストーリーの「スタート」「ゴール」「今」「同時に」を指さす小さな旗 だと思っておくと分かりやすくなります。

ここで扱うのは次の 4 つです: at first(最初は), at last(ついに/やっと), at present(今は/現在は), at the same time(同時に/でも同時にね…)。 どれも文頭にも文中にも置けて、文全体の雰囲気をそっと変えてくれる便利な表現です。

1) at first:物語の「スタート地点」の気持ち

at first は「最初は」「はじめは」という意味で、 あとで変化が来ることを予告 してくれる合図です。

  • 例:At first, I was very nervous.(最初はとても緊張していた。)
  • 「でも今は違うよ」「しかししだいに慣れた」など、後半の展開を期待させる役割があります。
  • in the beginning は「期間の最初」に目線が行きがちですが、 at first は「気持ち・印象のスタート」にフォーカスしやすい、と覚えておくと便利です。

2) at last:長い道のりの「ゴール」にたどり着いた安心感

at last は「ついに」「やっと」で、 長い時間待っていたこと・頑張ってきたことがついに実現した ときのホッとした気持ちを含みます。

  • 例:At last, we finished the project.(ついにそのプロジェクトを終えた。)
  • finally も「ついに」ですが、at last の方が「安心」「ほっとした感じ」が少し強めだとイメージしておくとよいです。
  • 物語の「ゴール」を表すときにピッタリの表現です。

3) at present:「今のところ」の状況を落ち着いて説明

at present は「現在は」「今のところは」という意味で、 少しフォーマル(かため) な響きがあります。

  • 例:At present, we have no plan to move the office.(現在、オフィスを移転する予定はありません。)
  • now よりもビジネスメールや説明文などでよく使われる、落ち着いた言い方です。
  • 「今はこうだけれど、将来変わるかもしれない」というニュアンスをふくむこともあります。

4) at the same time:「同時に」もう一つの大事なことを足す

at the same time には 2 つのよく使う顔があります。 ひとつは文字通りの「同時に」、もうひとつは 「でも同時にね…」と別の大切な視点を足す ときの合図です。

  • 例:We must be strict, but at the same time kind. (私たちは厳しくあるべきだが、同時に優しくもあるべきだ。)
  • 例:At the same time, we have to think about costs.同時に、コストについても考えなくてはならない。)
  • 「A だけでなく B も大事」というバランス感覚を示したいときに、とても便利な表現です。
学習メモ:
これらのフレーズは、どれも「文の最初につけてから、本題の文を続ける」形で使えます。 最初から文法用語を意識しすぎるよりも、 「最初」「ついに」「今」「同時に」という日本語のカードに、それぞれ英語のラベルを貼る つもりで覚えるとスッと頭に入ります。 ここまで読めたあなたは、もう物語の流れを英語で語るための「道具」セットをほとんど手に入れています。

人生年表 & ストーリーラインで見る at の働き

1-3-A では「年齢の一点」、1-3-B では「ストーリーを動かす決まり文句」を見ました。 ここではそれらを 「人生年表(ライフライン)」「ストーリーライン(話の流れ)」 の 2 本の線として、まとめて視覚的に整理します。

1) 人生年表ライン:年齢の「点」にピンを打つ at

人生を 0 歳からずっと続く「長い線」と考えると、 at はその上の 大事な年齢の目盛り にピンを打つ役目をします。

  • at the age of seven(7歳のときに)
  • at the age of twelve(12歳のときに)
  • at the age of twenty(20歳のときに)

たとえば、次のような「人生年表」が描けます。

年齢の点 at the age of seven → 初めてピアノを習い始める。
at the age of twelve → 英語の本を読むのが楽しくなる。
at the age of twenty → 海外に行く夢を持ち始める。
英語の型 S V at the age of ~
(例:I started playing the piano at the age of seven.)
イメージ 1 本の人生の線の上に、at で「ここが大事」というポイントを打っていく感じです。

2) ストーリーライン:話の「最初・今・最後・同時」を示す at

物語や説明文には、「最初」「途中(今)」「ゴール」「同時に大事なこと」のような 流れの区切りがあります。 at first / at present / at last / at the same time は、 その流れを分かりやすくする目印です。

位置 フレーズ ざっくりイメージ
スタート at first 「最初はね…」と、これから起こる変化を予告するカード。
今・途中 at present 「今のところはこうです」と、現在の状況を落ち着いて説明するカード。
ゴール at last 「ついにこうなった」と、長い道のりのゴールを示すカード。
別の視点 at the same time 「でも同時にね…」と、もう一つ大事なことを足すカード。

たとえば、こんなストーリーラインが作れます:
At first I was afraid of speaking English.
At present I am still learning, but I enjoy it.
At the same time, I use English at work.
At last I want to feel proud of my progress.

日本語では「最初は…」「今は…」「でも同時に…」「最後には…」と並べる感覚とよく似ています。

ミニまとめ:
人生年表ラインでは、at the age of ~ などで「何歳のときか」という点にピンを打ち、 ストーリーラインでは、 at first / at present / at the same time / at last で「話の流れのポイント」にピンを打ちます。 どちらも at「長い時間の中の、特別な位置」 を教えてくれている、という共通イメージを覚えておくと、 新しい表現に出会ったときもグッと理解しやすくなります。

1-3. 年齢の一点+決まり文句の at:例文でストーリーを語ろう

肯定文 カジュアル at the age of

I started learning English at the age of ten.

(私は10歳のときに英語を学び始めました。)

語注: at the age of ~ = 「~歳のときに」。start learning = 「学び始める」。

型: S V O at the age of 数字 で「S は数字歳のときに O を始めた」という形になります。

使い分け: when I was ten でもほぼ同じ意味ですが、at the age of ten は「10歳という年齢」に少しフォーカスがある言い方です。

否定文 ビジネス at first

At first, our team did not understand the new system.

(最初は、私たちのチームは新しいシステムを理解していませんでした。)

語注: at first = 「最初は」。system = ここでは「仕組み」「システム」のこと。

型: At first, S did not V ... の形で、「最初は S は ~しなかった」と気持ちや状況のスタートを表します。

使い分け: at first は「そのあと変化があった」ことを予告することが多く、あとに「but later ...」のような展開が続きやすい表現です。

肯定文 完了 at last

At last, I have passed the driving test.

(ついに、私は運転免許の試験に合格しました。)

語注: at last = 「ついに」「やっと」。driving test = 「運転免許の試験」。

型: At last, S have/has + Vpp ... で、「長く続いていたことが今やっと達成された」ことを現在完了形で表しています。

使い分け: finally も「ついに」ですが、at last の方が「ほっとした安心感」が少し強いイメージです。

肯定文 進行 ビジネス at present

At present, our company is hiring new staff.

(現在、私たちの会社は新しいスタッフを募集しています。)

語注: at present = 「現在は」「今のところは」。hire = 「雇う」。staff = 「スタッフ、従業員」。

型: At present, S be V-ing ... で、「今まさに進行している状態」を現在進行形で表しています。

レジスター: at presentnow より少しかしこまった響きがあり、ビジネスの説明文やお知らせでよく使われます。

肯定文 カジュアル at the same time

I am busy with work, but at the same time I want to spend time with my family.

(仕事で忙しいですが、同時に家族と過ごす時間も大切にしたいです。)

語注: busy = 「忙しい」。spend time = 「時間を過ごす」。family = 「家族」。

型: S be busy with ..., but at the same time S want to ... のように、but と一緒に使って「A だけど、B も大事」というバランスを表します。

使い分け: at the same time は、時間的な「同時に」だけでなく、「別の面でも」という追加の視点を出すときにもよく使われます。

肯定文 受動 at the age of

She was discovered as a singer at the age of fifteen.

(彼女は15歳のときに歌手として見いだされました。)

語注: be discovered = 「発見される」「見いだされる」(受動態)。singer = 「歌手」。

型: S be discovered as ... at the age of 数字 で、「S は数字歳のときに~として見いだされた」という受動文になります。

ポイント: 有名人の紹介文などでは、「At the age of fifteen, she was discovered ...」のように文頭に年齢の at を出すことも多いです。

否定文 対比 at first at last

At first I could not speak at all, but at last I gave a short speech in English.

(最初はまったく話せませんでしたが、ついには英語で短いスピーチをすることができました。)

語注: could not speak at all = 「全く話せなかった」。speech = 「スピーチ、演説」。

型: At first S could not V ..., but at last S V-ed ... で、「最初はできなかったが、ついにはできるようになった」という成長のパターンを表します。

学習のコツ: 自分の経験(部活、勉強、仕事など)に当てはめて文を作ると、「がんばったストーリー」として記憶に残りやすくなります。

否定文 ビジネス at present

At present, I do not have enough money to travel abroad.

(現在、私は海外旅行に行くための十分なお金がありません。)

語注: enough = 「十分な」。travel abroad = 「海外旅行をする」。

型: At present, S do/does not have ... で、「今のところ S は~を持っていない」という否定文になります。

ニュアンス: at present は「今はそうだけれど、将来は変わるかもしれない」という含みを持つことがあり、希望を残した言い方にもなります。

命令文 アドバイス at the same time

Please study hard, but at the same time be kind to yourself.

(一生懸命勉強しなさい。でも同時に、自分に優しくしてあげなさい。)

語注: be kind to yourself = 「自分に優しくする」「自分を大切にする」。

型: Please V, but at the same time V ... で、「A しなさい。でも同時に B もしなさい」という二つの大事な行動を並べてアドバイスできます。

学習メモ: 勉強も大事ですが、休むことや自分を責めすぎないことも同じくらい大事だ、というメッセージを伝えるときにぴったりの表現です。

肯定文 ライフイベント at the age of

He retired at the age of sixty-five and started a small bakery.

(彼は65歳で退職し、小さなパン屋を始めました。)

語注: retire = 「退職する」。bakery = 「パン屋」。small bakery = 「小さなパン屋」。

型: S retired at the age of 数字 and started ... で、「数字歳で退職して、その後~を始めた」という人生の流れを一文で表せます。

ポイント: 年齢の at は、仕事を始めたときだけでなく、「退職」「結婚」「引っ越し」など人生の大きな区切りに広く使えます。

疑問文 カジュアル at first

At first, did you feel nervous about living alone?

(最初は、一人暮らしをすることが不安でしたか。)

語注: feel nervous = 「不安に感じる」。live alone = 「一人暮らしをする」。

型: At first, did you feel ...? のように、at first を文頭に置いてから疑問文にすると、「最初はどうだった?」と自然に聞けます。

会話のコツ: 相手の経験をやさしく聞き出す入り口として、「At first, did you ...?」はとても使いやすい質問パターンです。

疑問文 進行 at present

At present, are you studying English at school or online?

(現在、あなたは学校で英語を勉強していますか、それともオンラインで勉強していますか。)

語注: study English = 「英語を勉強する」。online = 「オンラインで」。

型: At present, are you V-ing ...? で、「今現在進行中のこと」をたずねる疑問文になります。

レジスター: at present はていねいな響きがあるので、インタビューやアンケート風の質問にも向いています。

疑問文 アドバイス at the same time

How can we be strict and at the same time fair to our students?

(私たちはどのようにすれば、厳しくありつつ同時に生徒たちに公平でいられるでしょうか。)

語注: strict = 「厳しい」。fair = 「公平な」。students = 「生徒たち」。

型: How can we be A and at the same time B? で、「どうすれば A でありながら同時に B でいられるか」をたずねる形になります。

ポイント: 指導や評価の場面で、「厳しさ」と「優しさ」「公平さ」を両立させたいときの議論にとてもよく使われる表現です。

肯定文 恋愛 at the age of at last

At the age of seventeen, I fell in love for the first time, and at last I could tell her how I felt.

(17歳のとき、私は初めて恋に落ち、ついには自分の気持ちを彼女に伝えることができました。)

語注: fall in love = 「恋に落ちる」。for the first time = 「初めて」。tell her how I felt = 「自分の気持ちを彼女に伝える」。

型: At the age of 数字, S fell in love ..., and at last S could ... のように、年齢の at と at last を組み合わせると、恋のストーリーをドラマチックに語れます。

学習メモ: 恋愛の話は感情が強く結びつくので、英語表現も記憶に残りやすい分野です。あなた自身の思い出と入れ替えて、自分バージョンの文を作ってみましょう。

肯定文 受動 ビジネス at present

At present, the shop is run by his daughter.

(現在、その店は彼の娘によって経営されています。)

語注: be run by ~ = 「~によって経営されている」(受動)。shop = 「店」。daughter = 「娘」。

型: At present, S be run by O. のように、be run を使うと「今は O が経営している」という状態を受動態で表せます。

ポイント: 家族経営の店や会社の紹介で、「今はだれが引き継いでいるか」を説明するときによく使える表現です。

肯定文 説明文 at the same time

This building is at the same time a museum and a library.

(この建物は博物館であると同時に図書館でもあります。)

語注: museum = 「博物館」。library = 「図書館」。at the same time = 「同時に」。

型: S be at the same time A and B で、「S は A であると同時に B でもある」という説明ができます。

使い分け: 人や建物などが「二つの顔」を持っていることを説明するときに便利で、both A and B と組み合わせて考えると覚えやすくなります。

📌 ミニまとめ:時間の at は「時間の上のピン」イメージ

ここまでで、前置詞 at時間の中のピンポイント(一点) を指すときに活躍する、というイメージをつかみましたね ⏰

  • 1-1 時刻・短い時間の一点:時計で言える時間(at 7:30 など)や、 「正午(いちばんお昼の時間)」at noon、「夜」at night など、 短く区切られた時間のスタート地点にピンをさすイメージ。
  • 1-2 時節・イベント・期間の節目at Christmasat the weekend のように、 「イベントや期間の入口・出口(節目)」にピンをさして、 「そのタイミングで」のニュアンスを出す表現。
  • 1-3 年齢の一点&ストーリーの決まり文句at the age of twelve(12さいのとき)で 人生年表の1コマを示したり、 at first / at last / at present などで 物語の「はじまり・クライマックス・いま」を切り取る表現。
🌱 学習モチベーションメモ:
時間の at のイメージが「なんとなく」でも見えてきていれば大成功です。 文法は、最初から全部スラスラ言えなくても大丈夫。 今のあなたは、次のステップに進む準備はもうバッチリ整っています 💪

🧭 次のステップ:時間の「線」から地図の「点」へ(場所の at)

時間の at は、時間の線の上にピンをさすイメージでした。 次のセクションでは、このイメージをそのまま 地図の上の一点(場所)にうつして、 at the stationat the door のような 「場所の at」を学んでいきます 🚉🚪

「時間」と「場所」でイメージをつなげておくと、あとで in / on との違いもスッと入ってきます。 気楽な気持ちで、次のセクションへ進んでみましょう。

次へ:場所の at(セクション2)に進む →

2. 場所の at:地図の上の「一点」を指さす

セクション2では、前置詞 at「場所のどのあたり?」という一点 を指さすときの使い方を見ていきます。at / in / on はどれも「場所」を表しますが、 それぞれの得意な役割(イメージ)が少しずつ違います。 ここではまず、at が得意な「駅・ドア・学校」などの場所を 「地図アプリのピン」のようにとらえることを目標にしましょう。

たとえば、 at the station は「駅のあたりで」、 in the station は「駅の建物の中で」というニュアンスの違いがあります。 こうした説明の中で出てくる ニュアンス(言葉にしにくい細かな感じの違い) は、できるだけ (かんたんな日本語の言いかえ) をそえて説明していきます。

ここまでで、時間の at(時刻や年齢など)を読んできたあなたなら、 場所の at も同じイメージの延長としてとらえられます。 ここまで読めたあなたは、もう次のステップに進む準備はバッチリです 🎉

前置詞 × 場所 概観セクション Lesson 093 / Section 2

🗺️ 場所の at を 3 つの「見え方」で整理しよう

場所の at は、一見バラバラな例に見えても、 「どこにピンを刺しているのか」 という視点で見るときれいにまとまります。 このセクションでは、2-1 ~ 2-3 に分けて、次の 3 つのグループとして学びます。

2-1. 地図の上の「場所の一点」

駅・建物・バス停など、 at Tokyo Stationat the bus stop のように、 地図アプリのピンが刺さっていそうな「スポット(場所の点)」を表す at を扱います。

「どの街のどの辺?」という感覚で、in よりも少し外側から 場所を見ているイメージをつかみます。

2-2. 出入り口・境界・位置の一点

at the door(ドアのところで)や at the corner(角で)のように、 「線や面のどこか1点(境目)」を指す at をまとめます。

ページの上下や真ん中など、 at the top of the page のような「位置」を表す at もここで整理します。

2-3. 活動の場所・所属を表す at

at schoolat work のように、 「どこにいるか」よりも 「どんな活動モードか」 を表す at を学びます。

at homein my house の違いなど、 よく迷うポイントも、やさしい例で整理していきます。

🌱 学習心理メモ:
人は「完璧に分かってから始める」よりも、 「だいたい分かった状態でまず動いてみる」 方が、記憶に残りやすく学習が続きやすいことが分かっています。 いまは「場所の at は 3 パターンに分けられそうだな」くらいの感覚で十分です。 詳しいルールは、これからの 2-1 ~ 2-3 を読みながら、少しずつ体で覚えていきましょう。

🧭 次はどこから読む? 2-1 ~ 2-3 へのナビゲーション

2-1 ~ 2-3 は、どこから読んでも大丈夫です。 「地図のピンのイメージから入りたい」「学校や仕事の場面が気になる」など、 今の自分が気になるところから、気楽にスタートしてみましょう。

📘 学習心理メモ(ちょっとした安心ポイント):
「場所の at / in / on の違いを全部きっちり説明できるようになってから…」と思うと、 どうしてもスタートが遅くなってしまいます。 実は、英語学習では 「まずはざっくりイメージで使い始めてみる」 方が、経験とセットで記憶に残りやすいと言われています。
ピンの at(2-1)、境目の at(2-2)、活動の at(2-3)の どれか一つからでも大丈夫。気になるカードをクリックして、 あなたのペースで次のステップに進んでみてくださいね。

2-1. 地図の上の「場所の一点」に使う at

この 2-1 では、前置詞 at地図の上の「場所の一点」 を指すときの使い方を見ていきます。たとえば at Tokyo Stationat the bus stopat the front door のように、駅・バス停・ドアなどを 「このへん!」というスポット(小さな場所) として表すイメージです。

むずかしく言うと「地点」(ちてん=地図上の1ポイント)を表す at ですが、ここでは (スマホの地図アプリに立つピン) を思い浮かべながら、感覚でつかんでいきます。inon との細かい違いは、あとでゆっくり整理するので、 今は「まずは at で場所を言えるようにする」ことが目標です。

ここまで「時間の at」を読んできたあなたなら、場所の at も 同じ「一点」を表す仲間だと気づけるはずです。 ここまで読めたあなたは、2-1 を読み進める準備はもうバッチリです 💪

前置詞 × 場所 地図のピンのイメージ Lesson 093 / Section 2-1

📍 地図アプリを思い浮かべて:at は「ここだよ!」のピン

場所の at をイメージするときは、スマホの 地図アプリ を思い浮かべてみましょう。 駅やバス停、お店の名前のところに、ピンが立っている様子です。

🗺️ ピンが立つ場所 + at

地図アプリでは、行きたい場所にピンが立ちますよね。 英語でも同じように、at を使って 「この地点で」「この場所のあたりで」と言うことができます。

  • at Tokyo Station = 東京駅のあたりで(駅というスポット)
  • at the bus stop = バス停のところで(人が集まる場所)
  • at the front door = 玄関のドアのところで(入口の地点)

🔍 「中身」ではなく「地点」に注目

in は「中身(inside)」に目を向けるイメージ、 at は「どの地点か(どのあたりか)」に目を向けるイメージです。 むずかしい言い方をすると、視点(どこを見るか) がちがうだけ、と考えてOKです。

  • at the station = 駅という地点で(外か中かはハッキリしない)
  • in the station = 駅の建物の中で(inside のイメージ)
  • 「とりあえず場所を言いたいとき」は まず at で十分、 と気楽に考えて大丈夫です。
🌱 ミニアドバイス:
最初から「atin を完璧に使い分けないと…」と思うと なかなか口に出せなくなってしまいます。 地図のピンをイメージして、 「駅やバス停のあたり=とりあえず at くらいからスタートしてOKです。使いながら、すこしずつ細かい違いを足していきましょう。

🚉 2-1-A. 駅・建物・施設名に使う at

まずは、at がいちばんイメージしやすい 「駅・建物・施設」の名前 から見ていきましょう。スマホの地図アプリで「駅」「図書館」「スーパー」などに ピンが立っているところを想像してみてください。その「ピンが刺さっている地点(地図上の1点)」を、 英語では at + 場所の名前 で表すことが多いです。

むずかしい言い方をすると「ランドマーク(目印になる場所)」にピンを刺しているイメージですが、 ここでは (駅やお店の"ところ"をまとめて指す言い方) と 思っておけば十分です。

場所の種類 英語の形 ざっくりイメージ
駅・大きな乗り場 at Tokyo Station
at Shinjuku Station
「東京駅のあたりで」「新宿駅のところで」。
外か中かまでは決めず、駅というスポット全体を指す感じ。
公共施設・建物 at the library
at the museum
at the airport
図書館・博物館・空港など、人が集まる「場所の名前」にピンを立てるイメージ。
「図書館で」「空港で」と言いたいときの基本形。
お店・サービスの場所 at the supermarket
at the bank
at the hospital
「スーパーで」「銀行で」「病院で」のように、生活の中でよく行く場所にも at をそのまま使えることが多いです。
住所・番地 at 555 Maple Street 「メイプルストリート555番地で」。
くわしい住所という「点」にピンを刺しているイメージです。

● ポイント:at + 場所の名前 は、 「その場所のあたりで」という 少し広めのイメージで使われることが多いです。

in との違い(ざっくり): in the station は「駅の建物の中にいる」ことがはっきりするとき、 at the station は「駅という場所で(外か中かは気にしない)」という言い方です。

● まずの目標: 「駅・学校・病院」など、地図に名前が出てきそうな場所は、 とりあえず at+名前 で言えるようになれば 日常会話では十分通じます。

🤝 2-1-B. 集合場所・待ち合わせの at

次に、at がよく使われるシーンとして、 集合場所・待ち合わせ を見てみましょう。 友だちと「どこで会う?」と話すとき、英語では meet(会う)や wait(待つ)と組み合わせて at + 場所 をよく使います。

ここでも at は「地点」のイメージです。 つまり、「駅という地点で」「バス停という地点で」「改札という地点で」会う、という感覚です。

📌 集合の定番パターン

集合や待ち合わせでよく使われるのは、 meet / wait / see などの動詞と at の組み合わせです。 日本語の「~で会おう」「~で待っているね」にあたります。

  • Let's meet at the station.
    … 駅で会おう。
  • I will wait for you at the bus stop.
    … バス停で待っているね。
  • See you at the ticket gate.
    … 改札で会おうね。

🧑‍🤝‍🧑 「地点」としての待ち合わせ

待ち合わせのときの at は、 「人が集まるポイント」のイメージです。 くわしく言うなら「ランドマーク(目印になる地点)」ですが、 ここでは (みんなが分かる合図の場所) くらいに考えてOKです。

  • at the bus stop:バス停という「合図の地点」で。
  • at the station:駅周辺の「集合ポイント」で。
  • at the ticket gate:改札という「はっきりしたポイント」で。
💡 コツ:
「どこで会う?」「どこで待つ?」と聞かれたら、 動詞(meet / wait など)+ at + 場所 をセットで思い出してみましょう。駅・バス停・改札など、「目印になる場所」を まず at で言えるようになると、会話の幅が一気に広がります。

● 文法用語メモ:at the station のようなかたまりは、 「前置詞句(ぜんちし句=前置詞+名詞のセット)」と呼ばれます。

● やさしい言いかえ: 「前置詞句」は、(場所や時間などをまとめて表す小さなグループ) くらいのイメージでOKです。

● ここまで読めたあなたは: もう「at+場所の名前」で、待ち合わせの英文を作る土台ができています。 このあと出てくる例文セクションで、実際の会話フレーズにたくさん触れていきましょう。

2-1. 地図の上の「場所の一点」に使う at:例文

肯定文 日常会話 at the station

I got off the train at the station and walked home.

(私はその駅で電車を降りて、歩いて家に帰りました。)

語注: get off = 乗り物から「降りる」。walk home = 「歩いて家に帰る」。

型: S V ... at the station and V ... の形で、「駅で~して、そのあと~した」を続けて表しています。

使い分け: at the station は「駅のあたりで」という地点のイメージ、建物の中か外かは特に区別していません。

肯定文 進行形 at the station

We are meeting at the station this afternoon.

(私たちは今日の午後、その駅で会うことになっています。)

語注: be meeting = 「会う予定だ」という進行形で、決まっている予定を表すことがあります。

型: S be V-ing at the station ... で、「どこで会う予定か」を at の前置詞句で説明しています。

コロケーション: meet at the station は待ち合わせでとてもよく使う組み合わせです。

肯定文 恋愛 at the station

We first met at the station, and I fell in love with you at once.

(私たちが最初に出会ったのはその駅で、私はすぐにあなたに恋をしました。)

語注: at once = すぐに。fall in love = 「恋に落ちる」。romantic な表現です。

型: S met at the station, and S fell in love ... と、接続詞 and で2つの出来事をつないでいます。

レジスター: 日常会話でもよく使うやわらかい表現で、手紙やメッセージにもそのまま使えます。

疑問文 日常会話 at the station

Do you often buy your ticket at the station?

(あなたは切符をよく駅で買いますか。)

語注: ticket = 切符。often = 「よく」。

型: Do you V ... at the station? の形で、現在形の疑問文になっています。

使い分け: buy your ticket at the station は券売機や窓口を含めて、「駅で買う」という全体の行動をまとめて表します。

否定文 日常会話 at the station

There was no space at the station during the rush hour.

(ラッシュの時間帯には、駅には全く空いた場所がありませんでした。)

語注: rush hour = 通勤・通学の「ラッシュの時間」。space = 空間、スペース。

型: There was no ... at the station ... で、「~が全くなかった」という否定文になっています。

使い分け: no space は very little よりも強く、「ほとんどゼロに近い」というニュアンスです。

肯定文 日常会話 at the bus stop

There is a long line at the bus stop in the morning.

(朝はバス停には長い列ができます。)

語注: line = 並んでいる「列」。in the morning = 「朝には」。

型: There is a long line at the bus stop ... で、「~に列がある」と場所を at で示しています。

コロケーション: line at the bus stop は通勤・通学の話題でよく出てくる組み合わせです。

疑問文 日常会話 at the bus stop

Was anyone waiting at the bus stop when you arrived?

(あなたが着いたとき、バス停で誰か待っていましたか。)

語注: anyone = 「誰か」。arrive = 到着する。

型: Was anyone waiting at the bus stop when S arrived? と、when 節で時間の条件をつけた疑問文です。

使い分け: waiting at the bus stop で、「場所」と「していること」をまとめて表現できます。

否定文 進行形 at the bus stop

Because of the heavy rain, nobody was standing at the bus stop.

(強い雨のせいで、バス停には誰も立っていませんでした。)

語注: because of = 「~のせいで」。nobody = 誰も~ない。heavy rain = 強い雨。

型: Because of ... , nobody was V-ing at the bus stop. の形で、理由を前に出した文になっています。

使い分け: was standing は進行形で、その時点での「一時的な状態」を表しています。

肯定文 学習・勉強 at the library

I like to study at the library after school.

(私は放課後に図書館で勉強するのが好きです。)

語注: after school = 放課後。study = 勉強する。

型: I like to V at the library ... で、「どこでその行動をするか」を at 以下で示しています。

コロケーション: study at the library は、静かな場所で勉強する場面をよく表すセット表現です。

命令文 マナー・ルール at the library

Do not use your phone at the library.

(図書館では携帯電話を使わないでください。)

語注: Do not = 「~しないでください」という命令文。use your phone = 携帯電話を使う。

型: Do not V ... at the library. で、禁止の指示と場所をセットで言っています。

レジスター: 図書館のルールや掲示などにも使える、ていねいめの表現です。

肯定文 受動態 at the library

Many foreign magazines are kept at the library.

(多くの外国の雑誌が図書館に保管されています。)

語注: foreign = 外国の。magazine = 雑誌。keep = 保管する。

型: Many ... are kept at the library. の受動態で、「図書館に置かれている」という状態を表しています。

使い分け: この文では「誰が置いているか」よりも、「どこにあるか」が大事なので受動態が自然になります。

肯定文 受動態 at the airport

All bags are checked at the airport before the flight.

(すべての荷物は、フライトの前に空港で検査されます。)

語注: bag = 荷物。check = 検査する。flight = 飛行機の便。

型: All bags are checked at the airport before ... と、受動態+前置詞句で場所とタイミングを説明しています。

コロケーション: checked at the airport は空港のセキュリティチェックを表すよくある言い方です。

疑問文 旅行 at the airport

Did you arrive at the airport on time?

(あなたは時間どおりに空港に到着しましたか。)

語注: arrive = 到着する。on time = 時間どおりに。

型: Did you arrive at the airport ...? の過去形疑問文です。

使い分け: arrive at the airportarrive in Japan のように、地点なら at、国・町のような広い場所なら in を使うことが多いです。

否定文 完了形 at the airport

Our flight has not arrived at the airport yet.

(私たちの便は、まだ空港に到着していません。)

語注: flight = 飛行機の便。yet = 「まだ(~していない)」という否定文でよく使う副詞。

型: Our flight has not arrived at the airport yet. は現在完了の否定文で、「今のところまだ到着していない」というニュアンスです。

使い分け: 「もう着いた」なら has arrived、「まだ着いていない」ならこの文のように has not arrived yet と表現します。

🚉 ミニ対比:at the station / in the station / on the platform

どれも「駅まわり」でよく出てくる表現ですが、イメージが少しずつちがいます。
地図アプリや駅のイラストを思い浮かべながら、 ざっくりとした役割のちがいをつかんでおきましょう。

表現 イメージ(ざっくり) どんな場面? ひとことメモ
スポット at the station 駅という 「スポット全体」 を指すイメージ。外か中かはあいまい。 「駅で待ち合わせしよう」「駅で電車を降りた」など、
場所をざっくり言いたいとき。
「駅のところで」と思えばOK。
迷ったらまずはこれを使うと便利です。
内部 in the station 駅の建物の 「中の空間」 にいるイメージ。 「駅構内を歩き回った」「駅の中で迷った」など、
中にいることをはっきり言いたいとき。
「駅の中にいる」と強調したいときに使う。
建物の外ならふつうは使いません。
線の上 on the platform ホームという 「長い床(線)の上」 に立っているイメージ。 「ホームで電車を待つ」「ホームの上は混んでいる」など、
立っている場所をくわしく言いたいとき。
on は「~の上」のイメージ。
「ホームの上に立っている」と考えると分かりやすいです。

● 文法用語メモ:これらはどれも 前置詞句 (前置詞+名詞のセット)です。 (場所をまとめて表す小さなグループ)くらいのイメージで大丈夫です。

● ざっくりルール:まずは at the station で「駅のあたり」を言えるようにしておき、 「中」にこだわりたいときだけ in the station、 「ホームの上」を言いたいときだけ on the platform に切りかえると迷いにくくなります。

2-2. 出入り口・境界・位置の at(線の上の一点)

このセクションでは、at「出入り口」「角」「上下・前後の位置」 といった、線や境目のどこか1か所 を指すときの使い方をまとめて見ていきます。
たとえば、 at the door(ドアのところで)や at the corner(角で)、 at the top of the page(ページのいちばん上で) など、日常会話でよく使うフレーズがたくさん登場します。 ポイントは、in のように「中」にいることをはっきり言うのではなく、 「この線のところ」「この端っこのポジション」 をピンポイントで指すイメージです。

「境界(きょうかい)」は (2つの場所を分ける線)、 「位置」は (どのあたりにあるかという場所の番号) くらいのイメージで OK です。むずかしい用語よりも、 ドア・角・ページの端っこ を頭に思い浮かべながら読んでいきましょう。

ここまで「時刻の at」「場所の一点としての at」を読んできたあなたは、 すでに at のコアイメージをしっかりつかみ始めています ✨ (ここまで読めた時点で、もう準備はバッチリです)。 あとは「線の上の at」「境目の at」という新しい場面を追加して、 表現の引き出しを増やしていくだけです。

前置詞 × 場所 出入り口・境界・位置 Lesson 093 / Section 2-2

🚪 2-2-A. 出入り口の at:ドアや入口という「境目の一点」

まずは、ドア・入口・門 などの 「出入り口」に使う at から見ていきましょう。ここでは、 部屋の中か外かよりも、「出入りする境目の線」 に意識が向いているのがポイントです。

1) ドアの「しきい線」にピンを立てるイメージ 🔔

家や部屋のドアを思い浮かべてみてください。ドアのところには、
「中」と「外」を分ける 見えない線(しきい線) がありますよね。

  • at the door は、その しきい線のあたりに誰かがいる イメージです。 中か外かはハッキリさせなくてもOK。
  • at the entrance も同じで、建物や会場の 入口のところ にピンを立てる感じです。
  • at the gate は、学校や空港などの 門・ゲートの境目 にいるイメージです。

「部屋の中か外か」よりも、「ドアのところ」「入口のところ」と言いたいときに、 いちばん使いやすいのが at です。

イメージ図 🧠

壁に四角いドアの枠があって、そのまん中に縦の線(しきい線)が引かれているイメージを想像してみてください。

  • ドアの線の上に、小さな人のアイコンが立っている → これが at the door
  • 建物の入口のアーチの下に、人のアイコンが立っている → これが at the entrance

地図アプリのピンが「ドアの線」や「入口の線」にカチッと刺さっている感じを、頭の中で描いてみましょう。

2) よく使う出入り口フレーズ 📝

  • at the door:ドアのところで/玄関で (家の中か外かは特に言っていない)
  • at the front door:玄関で (家の表の入口)
  • at the entrance:入口で (建物や会場の入り口)
  • at the gate:門のところで/ゲートで (学校の門・空港のゲートなど)

どれも「ドアや入口という境目のライン」にいるイメージです。 「そのあたりで」とざっくり言いたいときに at がぴったりです。

3) ミニ例文でイメージを固定しよう 💬

Someone is at the door.

(誰かが玄関にいます。)

語注: someone = 誰か。door = ドア、玄関。

型: S be at the door. (S がドアのところにいる)

ポイント: 「玄関のところにいるよ」とざっくり場所を言いたいときは、 in front of the door よりも先に、この at the door を使えると会話が自然になります。

We will meet at the entrance.

(入口のところで会いましょう。)

語注: entrance = 入口、入り口。 meet = 会う。

型: We will meet at the entrance. (未来の予定を表すシンプルな文)

ポイント: 待ち合わせ場所 を決めるときによく使う形です。 at を使うことで、「入口という境目のポイント」を自然に表せます。

学習心理メモ 📚
人は「ルールを完璧に理解してから使う」よりも、 よく出てくるフレーズをそのまま覚えて使ってみる 方が、記憶に残りやすく、会話にも出しやすいと言われています。
まずは at the door / at the entrance / at the gate をセットで言えるようにしておけば、実戦で大いに役立ちます。ここまで理解できていれば、次の「角や端っこの at」もきっとスムーズに入ってきますよ。

2-2-B: 境界・角の at 🧱

at は、場所の中でも「境界・角の一点」を指さすのが得意です。 ちょうど、二つの道がぶつかる角や、テーブルの端っこにピンを立てるイメージです。 「角そのもの」「端っこのポイント」を言いたいときに使います。

corner の at 道の角 / 部屋のすみ

🚦 at the corner は、「角のポイントにいる・ある」というイメージです。 道と道が交わる場所や、部屋の四つ角の一点をピタッと指します。

  • at the corner of the street … 通りの角で
  • at the corner of the room … 部屋のすみに
  • at the street corner … 街角で(同じイメージ)

「角の上に乗っている」というより、角という地点に立っているイメージなので inon ではなく at を使います。

edge の at 端っこ / へり

🌊 at the edge は、「何かの端っこ・へりの一点」にいるイメージです。 崖のふち、机の端、プールのへりなど、「落ちそう」「こぼれそう」な場所によく合います。

  • at the edge of the table … テーブルの端で
  • at the edge of the cliff … 崖っぷちで
  • at the water's edge … 水ぎわで

edge は「へり・ふち」という意味です(ものの終わりのライン)。 そのラインの「どこか一点」にフォーカスするときに at を使います。

💡 学習メモ:
広い場所の中のどこか」ではなく、 外側との境目・角・ふちの一点を言いたいときに at がよく使われます。 ここまで読めていれば、境界の at の感覚はかなりつかめていますよ。

2-2-C: 上下・前後など位置の at 📄

ページや階段、列(ならび)などでは、「上・下・前・後ろ」の 位置のポイントを表すときに at を使います。
「この長いものの、どの位置の人?どの位置のもの?」と聞かれたときに、 ピンで位置を指すイメージです。

上下の at top / bottom

⬆️ at the top は「一番上の位置で」、 ⬇️ at the bottom は「一番下の位置で」という意味になります。

  • at the top of the page … ページのいちばん上に
  • at the bottom of the stairs … 階段のいちばん下で
  • at the top of the hill … 丘の頂上で

「ページという長いもの」「階段という長いもの」の 上下の端のポイントを指しているので at を使います。 紙の「表面にくっついている」イメージが強いときは on も出てきますが、 ここでは「位置のポイント」重視と考えれば十分です。

前後の at front / back

🚍 at the front は「先頭・前の位置で」、 🎒 at the back は「後ろの位置で」という意味です。 バスや列(ライン)の「どのあたりにいるか」を言うときにぴったりです。

  • at the front of the line … 列のいちばん前で
  • at the back of the bus … バスのいちばん後ろで
  • at the front of the classroom … 教室の前の方で

「前にいる人」「後ろにいる人」という 位置(ポジション)をピンで指すイメージなので、 ここでも at を使います。

🔍 ざっくりまとめ:
at the top / bottom / front / back は、 「長さのあるもの(ページ・階段・列・バスなど)の中で、どの位置のポイントか」を言う表現です。
「長いものの中の位置を指すときは、at + 位置語 がよく出てくる、 と覚えておくと一気に楽になりますよ。

例文で練習しよう(出入り口・境界・位置の at)

肯定文 カジュアル at the door

My brother is waiting at the door with our dog.

(兄がうちの玄関で、うちの犬といっしょに待っています。)

語注: brother = 兄、弟。wait = 待つ。door = ドア、玄関。

型: S be waiting at the door で「S がドアのところで待っている」。現在進行形は「今ちょうど〜している」の意味です。

ポイント: at the door は「家の中」か「外」かをハッキリ言わず、「玄関あたりにいるよ」と場所をざっくり伝える表現です。

否定文 カジュアル at the door

No one was standing at the door when I got home.

(家に帰ったとき、玄関にはだれも立っていませんでした。)

語注: no one = だれも〜ない。stand = 立つ。when I got home = 家に着いたとき。

型: No one was standing at the door when S V で「S が〜したとき、玄関にはだれも立っていなかった」。

ポイント: 否定は not だけでなく no one でも表せます。「だれ一人いない」という強い否定のニュアンスになります。

疑問文 カジュアル at the door

Who is knocking at the door right now?

(今、玄関をノックしているのはだれですか。)

語注: knock = ノックする。right now = まさに今。

型: Who is V-ing at the door? で「だれがドアのところで〜しているのですか」。

よくある誤り: Who knocks at the door now? だと「いつもノックする人はだれ?」のように習慣っぽく聞こえるので、「今この瞬間」を言いたい時は進行形が自然です。

命令文 カジュアル at the corner

Please wait at the corner of the street until I call you.

(私が電話するまで、その通りの角で待っていてください。)

語注: corner = 角。until = 〜まで。call you = あなたに電話する。

型: Please + 動詞原形 でていねいな命令文。「通りの角で」は at the corner of the street で表します。

ポイント: 「どの角か」をはっきりさせるために of the street を続けています。地図アプリでピンを立てるイメージを思い出しましょう。

肯定文 完了 受動 at the corner

A new sign has been put up at the corner of the park.

(公園の角に新しい看板が立てられました。)

語注: sign = 看板。put up = 立てる、掲示する。park = 公園。

型: has been put up は現在完了形の受動で「立てられてしまった状態になっている」。

使い分け: 「看板がどこにあるか」を言うだけなら in the park でもよいですが、「角のポイント」にあることを強調したいので at the corner of the park を使っています。

否定文 注意 at the edge

You must not sit at the edge of the roof.

(屋根のふちに座ってはいけません。)

語注: roof = 屋根。edge = 端、ふち。must not = 絶対〜してはいけない。

型: You must not sit at the edge of ... で「〜のふちに座ってはいけない」と強い禁止を表します。

よくある誤り: in the edgeon the edge と言いたくなりますが、「ふちのポイント」を言うので at the edge が自然です。

肯定文 進行形 at the edge

The kids are playing at the edge of the pool, so be careful.

(子どもたちがプールのへりで遊んでいるので、気をつけてください。)

語注: pool = プール。be careful = 気をつけて。

型: The kids are playing at the edge of ... で「〜の場所のへりで遊んでいる」。

バリエーション: The kids are sitting at the edge of the pool, just talking.

肯定文 恋愛 at the corner

We first held hands at the corner of the station, and I will never forget that moment.

(私たちが最初に手をつないだのは駅の角で、その瞬間を私は決して忘れません。)

語注: hold hands = 手をつなぐ。never forget = 決して忘れない。moment = 瞬間。

型: We first held hands at the corner of ... で「〜の角で初めて手をつないだ」というロマンチックな場面を表現できます。

ポイント: 恋愛の思い出でも「どこで?」をくわしく言うと、場面がはっきりして英語がぐっと印象的になります。

疑問文 学校 at the top

Is your name written at the top of the page?

(あなたの名前はページのいちばん上に書いてありますか。)

語注: written = write の過去分詞。「書かれている」という受動の形です。

型: Is A written at the top of B? で「A は B のいちばん上に書いてありますか」とたずねる形になります。

ポイント: テストやプリントで「上のほうに書いてね」と言うときに at the top of the page を覚えておくと便利です。

肯定文 ビジネス at the bottom

Her email address is printed at the bottom of the flyer.

(彼女のメールアドレスはビラのいちばん下に印刷されています。)

語注: printed = 印刷されている。flyer = ビラ、チラシ。

型: A is printed at the bottom of B. で「A は B のいちばん下に印刷されている」。

使い分け: 「ページの上」は at the top、「下」は at the bottom とセットで覚えると、案内文やビジネス文書でも使いやすくなります。

命令文 否定文 at the top at the bottom

Do not write your answer at the top; write it at the bottom of the sheet.

(解答は用紙のいちばん上ではなく、いちばん下に書きなさい。)

語注: sheet = 用紙。answer = 答え、解答。do not write = 書いてはいけない。

型: Do not + 動詞原形 で「〜してはいけない」という禁止の命令。セミコロン ; のあとに肯定の指示を続けています。

ポイント: at the topat the bottom を対で使うと、「上ではなく下に」といった指示がとても言いやすくなります。

疑問文 カジュアル at the front

Can I sit at the front of the bus with you?

(バスのいちばん前に、あなたと一緒に座ってもいいですか。)

語注: sit = 座る。front = 前。with you = あなたと一緒に。

型: Can I sit at the front of ...? で「〜の前のほうに座ってもいいですか」とていねいにたずねる形です。

ポイント: 位置をたずねる疑問文は会話でよく使います。at the front of the bus とセットで覚えると、すぐに使えるフレーズになります。

肯定文 カジュアル at the back

He always sits at the back of the classroom and chats with his friends.

(彼はいつも教室のいちばん後ろに座って、友だちとおしゃべりしています。)

語注: always = いつも。chat = おしゃべりする。classroom = 教室。

型: He always sits at the back of ... で「いつも〜のいちばん後ろに座っている」という習慣を表します。

バリエーション: She rarely sits at the back of the classroom.

肯定文 完了 ビジネス at the door

I have always felt nervous at the door of the interview room.

(私はいつも面接室のドアの前に立つと緊張してしまいます。)

語注: interview room = 面接室。nervous = 緊張している、ドキドキしている。

型: have always felt は現在完了で「ずっと〜感じてきた」という意味。くり返しの経験を表します。

ポイント: ビジネス場面でも、「どこで緊張するのか」を at the door of ... のように具体的に言えると、気持ちを正確に伝えやすくなります。

🔎 ミニまとめ:出入り口・境界・位置をピン留めする at

このセクション 2-2 では、at「出入り口」「境界」「ページや場所の上下・前後」 といった「線や面の上の一点」を指すのが得意だ、というイメージを見てきました。

🚪 出入り口・境界の at

  • at the door / at the entrance:玄関や入口の「出入り口ポイント」にピン📍
  • at the corner / at the edge:曲がり角やふちの「危なそうなポイント」にピン📍
  • 「どこか当たり」でなく、ここ!という1点を指したいときに便利

📄 上下・前後の at

  • at the top / at the bottom of the page:ページの一番上・一番下にピン
  • at the front / at the back of the bus:バスの前のほう・後ろのほうにピン
  • グループの中の位置をざっくり指すときにも at が活躍します
✅ 学習応援メッセージ:
「出入り口や角・上下前後は at でピンを立てる」というイメージが なんとなくでもつかめていれば大成功です。
ここまで読み切れたあなたなら、場所の at ももう怖くありません。 あとは実際の会話や問題で、少しずつ使いながら慣れていきましょう。

2-3. 活動の場所・所属を表す at(school / work / home など)

ここでは at schoolat work のように、 「建物そのもの」ではなく、そこでの活動や所属 を表す at をまとめて学びます。
たとえば at school は「学校という建物の中」よりも、 授業を受けている・通っているという状態(活動の場) にフォーカスした表現です。 むずかしそうに聞こえますが、イメージはとてもシンプルです。 「どこで何をしているのか」「どこの人なのか」をピン留めする at と考えていきましょう。

解説の中で出てくる 「所属」=どのグループや会社・学校に入っているか「拠点」=活動のスタート地点・基地のような場所 といったことばも、カッコ書きでやさしく補足していきます。

前置詞 × 活動の場所 概観セクション Lesson 093 / Section 2-3
📚 学習メモ:
ここまで「時間の at」「場所の at(地図・出入り口・境界)」を読んできたあなたなら、 活動や所属の at を理解する準備はもうバッチリ です。
あとは、「自分の毎日の生活」に当てはめながら読んでいきましょう。

🎯 活動シーンにピンを立てる at:場所より「何をしているか」

2-3 では、次の 3 タイプの「活動・所属」を表す at を扱います。 どれも、 「どこで何をしているか」「どこの人か」 をサッと伝えるのが目的です。

🏫 日常の活動拠点

  • at school:学校で授業を受けている状態
  • at work:仕事中・勤務中
  • at home:家で過ごしている状態

🎉 イベント・集まり

  • at a party:パーティーという場に参加
  • at a concert:ライブ会場で音楽を楽しんでいる
  • at a meeting:会議の場にいる・出席している

🏢 所属・勤め先

  • work at a bank:銀行に勤めている
  • at a hospital:病院で働いている・所属している
  • at a company:その会社に属している人、というイメージ

ポイントは、 「建物の中にいる」だけなら in で言えることも多い のに対して、 at を使うと 「活動の場」「所属先」というニュアンス が少しだけプラスされる、ということです。

🏠 2-3-A 日常の活動拠点の at(school / work / home 系)

まずは一番よく使う「日常の拠点(生活・勉強・仕事の場)」の at です。 ここでのキーワードは、 「建物そのもの」よりも「そこでの活動」
たとえば、 at school=学校というフィールドでプレイ中at work=仕事モードに入っている と考えるとイメージしやすくなります。

🧑‍🎓 学校・勉強の at

  • at school:学校に通っている・授業中である状態
  • at university:大学に所属して学んでいる
  • at language school:語学学校で勉強している

「中にいる=in」ではなく「そこで学んでいる人」 という 立場(ロール)を表すのが at の役割です。

💼 仕事・生活の at

  • at work:仕事中・勤務中
  • at the office:会社で仕事をしている状態
  • at home:家でくつろいでいる・生活している状態

「建物(office / house)」そのものだけでなく、 そこで過ごしている時間・生活シーン にピンを立てるイメージです。

💡 ミニポイント:
in the office と言うと「事務所という空間の中にいる」イメージが強く、 at the office だと「会社で仕事中」という 活動モード のニュアンスが加わります。
まずはざっくりと、 活動モードなら at、場所の箱そのものなら in くらいの区別で OK です。

🎊 2-3-B イベント・集まりの at(party / concert / meeting 系)

次は、特定の時間と場所に人が集まる 「イベント」や「集まり」 を表す at です。
at a partyat a concert は、 会場という建物というよりも 「そのイベント全体というシーン」 を指しているイメージです。

🎉 楽しいイベントの at

  • at a party:パーティーの場に参加している
  • at a concert:コンサートで音楽を聴いている
  • at a festival:お祭りの会場で楽しんでいる

恋愛ストーリーなどでよく出てくる 「We met at a party.」 のような文も、「パーティーというイベントの場面で」という at のイメージから来ています。

📊 仕事・学びの集まりの at

  • at a meeting:会議に出席している
  • at a workshop:ワークショップに参加している
  • at a conference:学会や大きな会議に参加している

ここでもやはり、 部屋や建物よりも「イベントそのもの」にいる感覚 が大事です。 「イベント=ひとつのポイント」として at で表すイメージをつかみましょう。

🚀 学習応援メッセージ:
at schoolat workat a party などを 自分の生活に当てはめて 2~3 文作ってみると、 「活動やイベントの at」 が一気に自分のものになります。
ここまで読めたあなたなら、 もう英語で「どこで何をしているか」「どんな場で出会ったか」を 自信を持って話せる一歩手前まで来ています。

🏢 2-3-C 所属・肩書きを表す at(会社・組織・勤務先など)

ここでは、work at a banka manager at ABC Company のように、 「どこの会社・組織に属しているか」「どこでその肩書きの仕事をしているか」 を表す at を見ていきます。
「所属」は (どのグループ・組織の一員か)、 「肩書き」は (仕事での役目・ポジション) ぐらいのイメージで OK です。

👥 組織・会社に「属している」at

  • work at a bank:銀行に勤めている(銀行で働いている)
  • work at a hospital:病院に勤めている
  • work at a software company:ソフトウェア会社で働いている

ポイントは、 「どこで働いている人か」というラベル を貼る感じで at を使うことです。建物の中身というより、 「その会社・組織に属している人」 というイメージが強くなります。

🎫 肩書き+at で「どこでその役目か」を言う

  • She is a nurse at City Hospital.(彼女はシティ病院の看護師です。)
  • He is a manager at ABC Company.(彼は ABC 社のマネージャーです。)
  • I am a teacher at Green Hill High School.(私はグリーンヒル高校の教師です。)

a teachera manager などの肩書きのあとに at を続けると、 「どこの学校/会社でその役目をしているか」 をセットで伝えられます。自己紹介や名刺の説明にもよく使われる、実用度の高いパターンです。

🌱 学習ヒント:
「私は〇〇社で働いています」「私は△△高校の教師です」のように、 自分の状況に合わせて 2~3 文を作ってみる と、 「所属・肩書きの at」が一気に自分の表現になっていきます。
ここまで読めたあなたは、英文の名刺やプロフィールも、かなりスラスラ書けるレベルに近づいています。

🔍 ミニ対比:at school / in the school / at the school gate のざっくり整理

ここでは、よく迷いやすい at schoolin the schoolat the school gate の違いを、イメージで一気に整理します。
「活動の場」「建物の中」「出入り口の一点」という 3 つの視点 を意識するとスッキリします。

表現 ざっくり意味 イメージ・使う場面
🎓 at school 学校で(授業を受けたり、学校生活をしている) 「学校という活動の場」にフォーカス。
たとえば My son is at school.「息子は学校に行っている(授業中)」 という状態をざっくり言っています。
🏫 in the school 学校の建物の中に(物理的に)いる 「建物の中」という物理的な空間にフォーカスした言い方。
たとえば、警備員が There is a stranger in the school. と言うと、 「学校の建物の中に」 見知らぬ人がいる、というニュアンスになります。
🚪 at the school gate 学校の門のところで(出入り口の一点に) 「門」という 出入り口の一点(境界) にピンを立てた言い方。
I'll meet you at the school gate.「学校の門のところで会おう」 という待ち合わせ表現として定番です。

まとめると、 「活動の場」=at school「建物の中」=in the school「出入り口の一点」=at the school gate という 3 つの視点の違いだと考えると、迷いにくくなります。

✨ ミニ練習アイデア:
自分の生活に当てはめて、 「at + 活動の場」「in + 建物」「at + 出入り口」 を 1 セットにして文を作ってみましょう。
例:at the office / in the office / at the office door など、 場所を入れ替えながら遊ぶと、記憶にスッと定着していきます。

日常の活動・所属を表す at の例文

肯定文 at school 日常会話

Our son is always happy when he is at school.

(私たちの息子は、学校にいるときはいつも楽しそうです。)

語注: always = いつも。at school = 学校で(授業や学校生活をしている状態)。

型: S be C when S be C(when 以下は「〜のとき」という時間を表す節)。

使い分け: at school は「学校生活」にフォーカス、建物そのものを言いたいときは in the school も使われます。

否定文 at school 過去の出来事

I was not at school yesterday because I had a fever.

(私は昨日は熱があったので、学校にいませんでした。)

語注: fever = 熱。because = 〜なので(理由を説明する言葉)。

型: S was not at 場所 because S had O の形で、「〜にいなかった、なぜなら…だから」と説明。

よくある誤り: × I did not at school. のように do を使わないように注意。場所を言うときは be 動詞を使います。

疑問文 at school 出来事のとき

Were you at school when the fire alarm rang?

(火災報知器が鳴ったとき、あなたは学校にいましたか。)

語注: fire alarm = 火災報知器。rang = ring(鳴る)の過去形。

型: Were you at 場所 when S V? で「〜のとき、〜にいましたか」と尋ねる形。

レジスター: 日常会話でよく使う自然な聞き方です。学校・会社・家など、他の場所にも簡単に応用できます。

肯定文 at work ビジネス

I have a lot of meetings at work on Mondays.

(私は月曜日は、職場で会議がたくさんあります。)

語注: meeting = 会議。a lot of = たくさんの。

型: S have a lot of 名詞 at 場所 on 曜日 で「〜のとき、〜でたくさん〜がある」。

使い分け: at work は「勤務中のときの自分」を指し、単に建物の中にいるだけなら in the office なども使われます。

否定文 at work 性格の違い

She is not very talkative at work, but she jokes a lot with friends online.

(彼女は職場ではあまりおしゃべりではありませんが、オンラインでは友だちとよく冗談を言います。)

語注: talkative = おしゃべりな。joke = 冗談を言う。

型: S be not Adj at 場所, but S V ... で「〜では〜ではないが、…では〜だ」と対比。

使い分け: at work を使うと「仕事モードの自分」の性格を表現できます。プライベートとのギャップを説明するのに便利です。

疑問文 at work 感情

Do you feel stressed at work these days?

(あなたは最近、職場でストレスを感じていますか。)

語注: stressed = ストレスを感じている。these days = 最近。

型: Do you feel Adj at 場所 ... ? で「〜で〜と感じますか」と気持ちをたずねる形。

レジスター: ビジネスでも日常でも使える丁寧な聞き方です。カウンセリングや面談の場面でもよく出てきます。

命令文 at work マナー

Please stay polite at work, even when you are tired.

(たとえ疲れていても、職場では礼儀正しくいてください。)

語注: polite = 礼儀正しい。even when = たとえ〜のときでも。

型: Please + 動詞原形 ... で丁寧な命令文(依頼)。stay polite = 礼儀正しいままでいる。

コロケーション: polite at work, professional at work など、「仕事中は〜にふるまう」と言うときによく組み合わせます。

肯定文 at home 学習習慣

We try to speak English at home with our children.

(私たちは家では、子どもたちと英語で話すようにしています。)

語注: try to do = 〜しようと努める。children = 子どもたち。

型: We try to V at 場所 with 人 で「〜で人と〜しようとしている」。

使い分け: at home は「家庭」という生活の場をイメージします。単に建物の中は in the house でも表現可能ですが、ニュアンスが少し固くなります。

否定文 at home ルール

We do not use our phones at home during dinner.

(私たちは家では、夕食の間はスマホを使いません。)

語注: during = 〜の間。dinner = 夕食。

型: We do not V O at 場所 during 時間 で「〜の間、〜で〜しない」というルールを表現。

よくある誤り: × We are not use our phones ... と進行形にしないよう注意。習慣・ルールは現在形を使うのが基本です。

疑問文 at home 家事分担

Who usually cooks dinner at home in your family?

(あなたの家では、ふだん誰が家で夕食を作りますか。)

語注: usually = ふだんは。cook dinner = 夕食を作る。

型: Who V ... at 場所 in your family? で「家族の中で誰が〜をするか」をたずねる疑問文。

レジスター: 家庭の話題をする、親しい間柄での会話にぴったりの聞き方です。

肯定文 at the party 恋愛・進行形

We were standing close together at the party when our favorite song started.

(私たちは好きな曲が流れ始めたとき、そのパーティーで寄りそって立っていました。)

語注: standing = 立っているところ。close together = ぴったり寄りそって。favorite song = お気に入りの曲。

型: We were V-ing ... at 場所 when S V で「〜しているとき、…が起きた」というロマンチックな場面描写に使いやすい形。

恋愛フレーズ: パーティーなどでの「特別な瞬間」を描写するときに、そのまま映画のワンシーンのように使える表現です。

肯定文 受動 at school

New safety rules are explained at school at the beginning of each term.

(新しい安全ルールは、各学期の初めに学校で説明されます。)

語注: safety rules = 安全ルール。term = 学期。explained = explain(説明する)の受動形。

型: Things are explained at 場所 のように受動態を使うと、「誰が」というより「何がどうされるか」に焦点が当たります。

コロケーション: explained at school, taught at school, learned at school など「学校で〜される」表現をセットで覚えると便利です。

否定文 受動 at work

Personal phone calls are not allowed at work in this office.

(この職場では、私用の電話は仕事中には許可されていません。)

語注: personal phone calls = 私用の電話。be not allowed = 許可されていない。

型: O are not allowed at 場所 で「〜では〜は許されていない」というルールを丁寧に示す受動文。

レジスター: 就業規則や案内文など、フォーマルなビジネス文書でよく使われる表現です。

肯定文 at home 完了進行形

I have been spending more time at home since I started working remotely.

(リモートワークを始めてから、家で過ごす時間が増えています。)

語注: have been spending = ずっと〜してきている(現在完了進行形)。remotely = 離れた場所から、リモートで。

型: have been V-ing ... since S V で「〜してから、ずっと〜してきている」という長い期間の変化を表します。

使い分け: at home を使うことで、「家という生活の場」での時間が増えた、というライフスタイルの変化をやわらかく伝えられます。

📌 セクション2 ミニまとめ(場所の at)

セクション2では、前置詞 at が「場所の一点」にピンを立てるイメージで使われる場面を見てきました。 ざっくり振り返ると、次の3つのグループに分けられます。

  • 2-1: 地図の上の「スポット」の at駅・建物・停留所など)
    例:at Tokyo Station, at the bus stop, at the front door など。 「ここ!」と地図アプリのピン📍を刺すイメージでした。
  • 2-2: 出入り口・境界・角の at入口・角・上下・前後など)
    例:at the entrance, at the corner, at the top/bottom of the page。 まさに「線や面のどこか1点(境目)」に立っている感覚でした。
  • 2-3: 活動・所属の atschool / work / home / company 系)
    例:at school, at work, at home, at a party。 「どこで何をしているか」「どこに所属しているか」という 活動の拠点を表す at でした。
💡 ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。
「時間の at(セクション1)」と「場所の at(セクション2)」という 二大イメージがつかめていれば、 あとは応用編として、意味の広がりを少しずつ足していくだけです。

➡️ 次は「感情・原因」を表す at へ

次のセクションでは、場所だけでなく、 気持ちや原因にピンを刺すような at を見ていきます。

  • surprised at his answer(彼の答えに驚いた)
    → 「驚き」という感情が、his answer という「原因の一点」に向かっているイメージ。
  • angry at the delay(その遅れに怒っている)
    → 怒りの気持ちが、「遅れ」という出来事に当たっているイメージ。
  • pleased at your success(あなたの成功をうれしく思う)
    → うれしさの矢印が、your success に向かっているイメージです。

ここからは、「どこにいるか」だけでなく「何に反応しているか」という 心の動きにも at を使えるようにしていきましょう。 さきほど学んだ「一点に向かう」イメージをそのまま気持ちにも当てはめると、 ぐっと理解しやすくなります。

次へ:感情・原因の at(仮)を見てみる

3. 順位・頻度を表す at(まずは全体像)

ここでは、前のセクションまでに学んだ at の「時間」や「場所」というイメージを一歩進めて、 出来事の順番・ランキング・頻度といった 「目には見えないものさし(抽象的なスケール)」の上にピンを刺す at をまとめて見ていきます。 抽象的(目に見えない考えかた)な話も出てきますが、 ここではまず「ざっくりイメージをつかむ」ことだけをゴールにしましょう。

文法用語が出てきたときは、 たとえば「頻度(どのくらいの回数で起こるか)」のように、 (かんたんな日本語の言いかえ) をいっしょに添えていきます。 「むずかしい」と感じたら、 例文のイメージだけ押さえるつもりで読んで大丈夫です。

前置詞 × 順位・頻度 概観セクション Lesson 093 / Section 3

🏁 次はどこから読む? 3-1 ~ 3-3 へのナビゲーション

セクション3では、 ストーリーの順番・ランキングの位置・くり返しの様子 を表す at を、3つの小さなテーマに分けて見ていきます。 3-1 から順番に読んでもいいですし、 「いま自分がよく使いそう」と感じるところから読んでも大丈夫です。

💡 学習心理メモ:
「順位や頻度の at」は、一度で完璧に覚える必要はありません。 よく見る表現から、だいたいのイメージで使ってみることの方が、 記憶に残りやすく、学習も続きやすいとされています。 ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。 このあと気になる 3-1 ~ 3-3 のどこから入っても大丈夫ですよ。

3-1. 出来事の順番にピンを刺す atat first / at last など)

このセクションでは、at時間そのものではなく、 物語の「第1章」や「最終章」などの順番 にピンを刺す使い方を見ていきます。たとえば at first は「最初は〜」、at last は「ついに〜」と、 ストーリーのスタートやゴールを示す便利なフレーズです。 「順番(1番目・2番目…を表す数字のこと)」や 「段階(ステージ、進み具合)」というイメージをいっしょに持っておくと整理しやすくなります。

むずかしく感じるところがあっても、 (たとえば「at first = 最初のようすにピン」と考える) といった形で、かんたんな日本語の言いかえをそえてイメージでつかんでいきましょう。

✅ 学習メッセージ:
ここまで読めたあなたは、もう 「時間の at」の土台づくりはバッチリです。 このセクションでは、その土台の上に 「ストーリーの順番にピンを刺す at」 をのせていくだけ。気楽に読み進めてみましょう。
前置詞 × 順番 概観サブセクション Lesson XXX / Section 3-1

📖 3-1-A. 物語のスタートとゴールを指す at first / at last

at firstat last は、 ストーリーの流れの中で 「最初」「最後」にピンを刺す表現です。 「時計の時刻」ではなく、 (物語の流れのどこか)に印をつけるイメージで考えましょう。

スタート🚩 最初のようすにピン

at first = 「最初は〜だったけれど…」という 変化の予感をふくむ表現です。

  • 「第1印象」「出だし」の場面を指す。
  • このあと「でも今は違う」と続くことが多い。
ゴール🏁 長い道のりの終点

at last = 「やっと〜した」「ついに〜した」という、 ほっとした気持ちがこもりやすい表現です。

  • がんばりが実って「ようやく着いたゴール」を指す。
  • finally と近い意味だが、感情が少し強めなことが多い。

🧩 使い方のイメージをざっくり整理

  • 流れの中の位置に注目
    at は、ストーリーの中の ある一点の場面にピンを刺す前置詞です。
  • at first:第1章(スタート地点)にピン。
    (「最初は〜」と言ってから「でも今は…」と続きやすい)
  • at last:最終章(ゴール地点)にピン。
    (長い道のりをへて「やっと〜できた」と言うときによく使う)

「順番(1番目・最後など)」をあらわすことばといっしょに at を使うときは、
その物語のどの場面にピンを刺したいのかを意識すると、 表現の選び方がぐっと楽になります。

🌱 ワンポイント:
「時間の前置詞はむずかしい…」と思っていても、 スタート(at first)とゴール(at last) という2つのイメージだけならシンプルです。
ここで「物語にピンを刺す at」の感覚をつかんでおくと、 このあと出てくる「ランキングの at」「頻度の at」も、同じ仲間としてスムーズに理解できるようになります。

🎯 3-1-B. チャレンジの回数や試行の順番を指す at

テストやチャレンジの 「1回目・2回目・3回目…」 のように、何回目の試みかを指したいときにも at がよく使われます。ここでも (時間ではなく「順番」にピンを刺している) というイメージが大事です。

🧱 よく使うパターン

  • at + the first / second / third + attempt / try
    例:at the second attempt(2回目の挑戦で)
  • at + one's first / second try
    例:at my first try(私の1回目のトライで)
  • at + the first / second time
    例:at the first time よりも、普通は at the first attempt のほうが自然です。
1回目 まだ様子見のショット

at the first attempt」は、 「最初の一撃」にピンを刺しているイメージです。

  • うまくいっても、いかなくても「第1回」を指す。
  • このあと「but at the second attempt, ...」と続けて対比しやすい。
2回目・3回目 だんだん上達していく

at the third attempt」なら、 3回目のチャレンジの瞬間にピンを刺します。

  • 回数(何回目か)に注目しているときに使う。
  • in the third attempt はふつう言わず、at が自然。

📝 コツと注意ポイント

  • 回数」や「順番」にピンを刺すときは at を使うのが基本。
  • 逆に、長い期間全体(たとえば「3年間のあいだ」など)を言うときは infor を使うことが多いです。 (広がりのある時間=in / for、一点の回数=at
  • 覚え方: ダーツの「1投ずつ」にピンを刺すイメージで、 「チャレンジ1回1回=at」と覚えるとスッキリします。
💡 ミニ励まし:
英語学習そのものも、まさに 何回目かのチャレンジです。 「at the second attempt, I finally understood it.」のように、 自分の学習を英語で言ってみると、覚えやすさがぐっと上がります。

🔍 3-1-C. 「一時の印象・瞬間のピン」としての at

さらに、at「そのときパッと感じた印象」「ある一瞬の場面」 にもピンを刺すことができます。たとえば at first glance(ひと目見たときは)や at that moment(その瞬間)などが代表的です。 ここでも、「長い時間」ではなく (カメラでカシャッと切り取った1コマ) をイメージすると分かりやすくなります。

📸 スナップショットとしての at

たとえば、こんな表現があります:
  • at first glance = 「ひと目見たときは」
    「glance」は「ちらっと見ること」なので、 一瞬の見た目の印象にピンを刺しています。
  • at that moment = 「その瞬間に」
    「moment(瞬間、ほんの短い時間)」という ごく短いタイミングにピンを刺しています。
  • at the time = 「その当時は/そのときは」
    ここでは、ある出来事の頃の 「その時点」に注目しています。

🔁 印象が変わる場面で大活躍

「一瞬の印象」と「後からの印象」がちがうとき、 at を使った表現はとても便利です。

  • 最初の印象: At first glance, the task looked easy.
    (ひと目見たときは、その課題は簡単そうに見えた。)
  • その瞬間の感情: At that moment, I knew I had to try again.
    (その瞬間、もう一度挑戦しなければと思った。)

どちらの例も、「ある一瞬の心の動き」にピンを刺して、 そこからストーリーを語り出すときに使われます。

🌟 ミニまとめ:
at first / at lastスタートとゴールにピンを刺す表現なら、
at first glance / at that moment / at the time は、 途中の「一瞬のコマ」にピンを刺す表現です。
ここまでイメージできていれば、 「順位・回数・一瞬の印象」という3つの視点から at の世界を語れるようになっています。 もう準備は十分すぎるくらいバッチリです。

3-1. 出来事の順番にピンを刺す at:例文集

肯定文 カジュアル At first

At first, I was nervous about the new project, but later I felt relaxed.

最初は新しいプロジェクトが不安でしたが、あとでだんだん落ち着いてきました。

語注: nervous = 不安な・緊張した、relaxed = リラックスした。

型: At first, S V ..., but S V ... で「最初は〜だが、あとで〜」という流れを表します。

使い分け: At first は「最初の段階では」という印象で、その後の変化を言うときに相性がよい表現です。

肯定文 ビジネス 完了 At last

At last, we have finished the report.

ついに、その報告書を完成させました。

語注: at last = ついに・やっと、report = 報告書。

型: At last, S have/has Vpp ... で「ようやく〜し終えた」という完了形(今やってきた結果を強調する形)を表します。

使い分け: finally も「ついに」ですが、At last のほうが「長い時間待っていた感じ」がやや強めです。

否定文 カジュアル At first

At first, I did not understand the rules.

最初は、そのルールが理解できませんでした。

語注: understand = 理解する、rules = ルール・規則。

型: At first, S did not V ... で「最初は〜できなかった」と、できない状態のスタート地点を表します。

よくある誤り: In firstOn first とは言わず、時間の「一点」なので At first を使います。

肯定文 カジュアル At first glance

At first glance, the problem looked easy.

ひと目見たときは、その問題は簡単そうに見えました。

語注: glance = ちらっと見ること、問題を一瞬だけ見るイメージです。

型: At first glance, S V ... で「ぱっと見たときは〜」という第一印象を表します。

使い分け: 「よく考えた結果」ではなく、「最初のパッとした印象」だけを言いたいときに使う表現です。

肯定文 受動 ビジネス At first

At first, the plan was considered impossible.

最初は、その計画は不可能だと考えられていました。

語注: consider = 考える・みなす、impossible = 不可能な。

型: 受動態で the plan was considered impossible として「その計画は〜とみなされた」と表現します。

使い分け: At first を付けることで、「今はそうではないかもしれない」という変化の余地をほのめかせます。

否定文 受動 At last

At last, the mystery was not completely solved.

最後になっても、その謎は完全には解けませんでした。

語注: mystery = 謎、solve = 解く・解決する。

型: was not completely solved で「完全には解決されなかった」という受動+否定の形になります。

使い分け: At last は「長い時間がたったあと」の場面なので、「それでもまだ〜でなかった」とセットでよく使われます。

疑問文 カジュアル At first

At first, did you think the game was boring?

最初は、そのゲームはつまらないと思いましたか。

語注: boring = 退屈な・つまらない。

型: At first, did you think ... ? のように、At first を文頭に出してから疑問文の形にします。

使い分け: 「最初の印象」をたずねてから、「今はどう感じている?」と続ける会話によく使う聞き方です。

疑問文 カジュアル At last

At last, did you feel proud of yourself?

最後には、自分のことを誇らしいと感じましたか。

語注: proud of yourself = 自分を誇りに思う、達成感がある。

型: At last, did you feel ... ? で「すべてが終わったそのとき、〜と感じましたか」と心の変化をたずねます。

コロケーション: feel proud of + 人/行動 の形で「〜を誇りに思う」という言い方がよく使われます。

命令文 カジュアル

At the first sign of trouble, call me at once.

少しでもトラブルの気配を感じたら、すぐに私に電話してください。

語注: sign of trouble = 問題の兆し・トラブルの気配、at once = すぐに。

型: At the first sign of trouble, V ... で「最初にちょっとでも〜の兆しが見えたら、〜しなさい」という注意の言い方になります。

使い分け: 「最初から慎重に動こう」というニュアンスで、仕事でも日常会話でもよく使えるフレーズです。

肯定文 進行 カジュアル At that moment

At that moment, we were standing quietly in the dark room.

その瞬間、私たちは暗い部屋の中で静かに立っていました。

語注: at that moment = ちょうどその瞬間に、quietly = 静かに。

型: 過去進行形 were standing で「そのとき〜しているところだった」という動作の途中の場面を切り取ります。

使い分け: At that moment はストーリーの中で「場面転換のカメラワーク」のように、印象的な一瞬を指すときにぴったりです。

肯定文 自己成長 At that moment

At that moment, I realized I was ready to move on.

その瞬間、前に進む準備が自分の中でできていると気づきました。

語注: realize = 気づく、move on = 次の段階に進む・前に進む。

型: At that moment, I realized ... で「そのときふと〜と気づいた」という心の変化の瞬間を表します。

コロケーション: be ready to + 動詞 で「〜する準備ができている」というまとまった表現として覚えると便利です。

肯定文 恋愛 カジュアル At first At last

At first, I thought you were too quiet, but at last I fell in love with your smile.

最初はあなたは静かすぎると思っていましたが、最後にはあなたの笑顔に恋をしてしまいました。

語注: fall in love with = 〜に恋をする、too quiet = 静かすぎる。

型: At first ..., but at last ... で「最初の印象」と「最後の結果」のコントラストをはっきり描けます。

使い分け: 恋愛のストーリーでは、「最初はそう思っていなかったけれど、今はこうだ」という変化を語るときにとても使いやすいパターンです。

疑問文 試験 カジュアル

At the first attempt, did you pass your driving test?

最初の受験で、運転免許のテストに合格しましたか。

語注: attempt = 試み・受験、driving test = 運転免許の試験。

型: At the first attempt, did you ... ? で「1回目の挑戦で〜できましたか」と回数にピンを刺します。

使い分け: on your first try という言い方もよく使われますが、ここでは At the first attempt で「最初のタイミング」に注目しています。

否定文 カジュアル 完了 At first

At first, I had not planned to join the club, but later I changed my mind.

最初は、そのクラブに入るつもりはありませんでしたが、あとで気が変わりました。

語注: had not planned = 計画していなかった、change one's mind = 気が変わる。

型: 過去完了形 had not planned は「その時点より前から、そうするつもりがなかった」というニュアンスを出します。

使い分け: At firstlater をセットで使うと、「最初の考え」と「あとからの考え」の差をきれいに表現できます。

3-1-D ミニまとめ:物語の「順番」にピンを刺す at

3-1 では、出来事の「時間の順番」や「一瞬の場面」に at でピンを刺すイメージを見てきました。 「いつから」「いつの時点で」というスタート・ゴール・瞬間を、地図のようにマークする感じでしたね。

✔ よく出てきた表現

  • at first:ストーリーの「はじまり」にピン(最初は〜だった)
  • at last:長い道のりの「ゴール」にピン(ついに〜した)
  • at first glance:ひと目見た「第一印象」にピン
  • at that moment:ドラマチックな「その瞬間」にピン

🧠 イメージで整理しよう

  • 時間の線の上に、スタート地点ゴール途中のワンシーンを立てる感じ。
  • 「最初はこう感じたけど、最後にはこうなった」と、 気持ちや状況の変化を語るときに特に便利。
  • ストーリーや日記、恋愛トークでも使いやすい「物語のカメラワーク」だと思っておくと覚えやすいです。
🌟 ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。
「時間の順番にピンを刺す at」の感覚がつかめていれば、 次の「順位やランキングの at」もスムーズに理解できます。

次のステップ:3-2「ランキング・順位を表す at」へ

これまでは「時間の流れ」の中で at first / at last などを使ってきました。 次の 3-2 では、テストの順位・大会の結果・売上ランキング など、 「並んだものの中で何位か」にピンを刺す at を見ていきます。
たとえば「クラスで1番」「トップ3に入った」と言いたいときの 英語表現が、すっと出てくるようになります。

3-2. ランキング・順位を表す at へ進む

3-2. ランキング・順位を表す at(上から何番目?にピンを刺す)

このセクションでは、テストの成績や大会の結果、売上ランキングなど、 たくさん並んだ中で「何番目か」を指すときの at をまとめて見ていきます。場所を表すときの at と同じように、 「縦に並んだ列の中の一点にピンを刺す」イメージでとらえるとスッキリします。 ここでは詳しい文法用語よりも、 「成績表やランキングの中で、自分の位置を指さす at」というイメージをつかむのが目標です。

例えば、 at the top of the class(クラスのいちばん上=トップ)や at the bottom of the class(クラスのいちばん下=ビリ)、 at No. 1 on the chart(チャートで1位)などが代表的な表現です。 ranking(ランキング、順位表)や position(位置、何番目か)といったことばも、 (「順位の場所」を表すことば)としていっしょに押さえていきましょう。

3-1 では「時間の流れにピンを刺す at」を見てきましたが、 3-2 では「順位の列にピンを刺す at」が主役です。 ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。 あとは、よく使うパターンに一つずつピンを刺していくだけですよ。

順位 × at 成績・ランキング表現 Lesson XXX / Section 3-2

3-2-A. テスト・成績・クラス内順位の at

学校のテストや模試の結果で、 「クラスでトップだった」「学年でビリだった」と言いたいとき、 英語では at を使って 「成績表の列の中の位置」を指します。 日本語の「〜位」「トップ」「ビリ」にあたる部分が、 at のうしろに来るイメージです。

よく使うパターン

  • be at the top of the class
    » クラスのトップにいる(成績がいちばん上)
  • be at the bottom of the class
    » クラスのいちばん下にいる(ビリ)
  • be at the top of the ranking
    » ランキングのトップにいる
  • be at second place / be at third place
    » 2位・3位にいる(place = 順位)

どれも「クラス全員」や「ランキングのリスト」が縦に並んでいて、 その中の一点に at でピンを刺しているイメージです。

語注とコツ

  • ranking = ランキング、順位表
    「成績が上から順に並んだ表」のこと。
  • top = いちばん上、トップ
    bottom = いちばん下、ビリ。
  • place(ここでは「場所」ではなく)= 「順位」という意味。

よくある間違い:
× in the top of the class と言ってしまうパターン。 「top(頂点)」という「一点」にピンを刺すので、 グループの「中」を表す in ではなく at を使うのがポイントです。

チェックポイント:
成績や順位の話で「〜位にいる」と言いたくなったら、 「列の中の位置にピンを刺す」イメージで at を思い出しましょう。

学習メモ:
成績やランキングの表現は、一度まとまったイメージで覚えてしまうと会話や自己紹介でスラスラ使えるようになります。 ここまでのイメージがつかめていれば、あなたはもう「順位の at」を使いこなす準備ができています。

3-2-B. 大会・コンテスト・レース結果の at

スポーツの大会やマラソン、スピーチコンテストなどで 「〜位でゴールした」「〜位に入賞した」と結果を言うときも、 at で「結果表の中の位置」にピンを刺すことができます。 「コースのどこにいたか」ではなく、 ゴールしたときの順位そのものに注目しているイメージです。

よく使うパターン

  • He finished at second place in the race.
    » そのレースで 2 位でゴールした。
    finish = ゴールする)
  • She came in at third place.
    » 彼女は 3 位に入った。
    come in = レースなどで〜位になる)
  • Our team placed at fourth in the finals.
    » 決勝でチームは 4 位になった。
    place = 順位に「入る」)
  • The swimmer finished at the top in his heat.
    » その選手は予選でトップでゴールした。
    heat = 予選レース)

どれも「結果一覧の列」の中で、2 位・3 位・4 位などの 地点at でピンを刺している、と考えると覚えやすくなります。

語注とコツ

  • contest = コンテスト、競技会
    発表会・スピーチ大会もふくむ広い言い方です。
  • race = レース、競走。
    run a race = レースに出る(レースを走る)。
  • finals = 決勝(戦)、決勝ラウンド。

使い分けメモ:
実際の英語では finish in second place のように in もよく使われますが、 ここでは「順位の列の位置」に注目する イメージを強くするために at のパターンをまとめています。

よくあるNG:
× finish at the second のように the だけで終わらせると不自然です。 at second placeat second(口語)など、 形をワンセットで覚えましょう。

学習メモ:
「大会結果の英語」をまとめてイメージで押さえておくと、 スポーツニュースや好きな選手の話がグッと聞き取りやすくなります。 今のうちに「ゴールした瞬間の順位にピンを刺す at」を 自分のものにしておきましょう。

3-2-C. ランキング表・数字順位に使う at(チャート・売上など)

音楽チャート、売上ランキング、視聴回数ランキングなど、 「数字で順位がつく」場面でも at がよく使われます。 ここでもイメージは同じで、 ランキング表の中の数字の位置に ピンを刺している、と考えると分かりやすくなります。

場面ごとの代表フレーズ

場面 英語フレーズ ざっくり意味
音楽チャート The song is at No. 1 on the chart. その曲はチャートで 1 位だ。
売上ランキング Our product is at the top of the sales ranking. うちの商品は売上ランキングのトップだ。
世界ランキング She is at number three in the world. 彼女は世界で 3 位だ。
アクセス数 The site stayed at fifth place in page views. そのサイトはページビューで 5 位をキープした。

No. 1number three の部分が、 「数字で書かれた順位の地点」。そこに at でピンを刺しているイメージです。

語注とよくある誤り

  • chart = チャート(順位表)、ランキング表。
    音楽番組の「ヒットチャート」をイメージすると分かりやすいです。
  • sales ranking = 売上ランキング。
    page views = ページビュー(ページの表示回数)。
  • stay at ... = 「〜位のままでいる」「〜の水準を保つ」。

NG 例:
× The song is in No. 1 on the chart.
「1 位」という一点を指しているので、 グループの「中」を表す in ではなく at No. 1 とするのが自然です。

ミニコツ:
「数字や順位のラベル」に注目しているときは、 「ラベルの地点」にピンを刺す at を思い出してみてください。

学習メモ:
ランキング系の at は、ニュース記事やビジネス資料でもとてもよく出てきます。 ここまでの「テストの順位」「大会の結果」「チャートの数字」のイメージがつながれば、 あとは場面を変えても応用しやすくなります。

3-2. ランキング・順位を表す at:例文

肯定文 学校 at the top

Our class stayed at the top of the grade ranking this year.

私たちのクラスは、今年の学年順位でトップにとどまりました。

語注: grade ranking = 学年の順位。stay = とどまる、同じ状態でいる。

型: S stayed at the top of + 名詞 で「〜のトップにとどまった」と表せます。

コロケーション: 「クラス」「リーグ」「ランキング」といっしょに at the top がよく使われます。

肯定文 テスト at first place

She was at first place in her class on the math test.

彼女は数学のテストで、クラスで1位でした。

語注: math test = 数学のテスト。in her class = クラスの中で。

型: S be at first place in ... で「〜で1位だ」を表します。

使い分け: 試験結果なら in her class、 大会なら in the race など、後ろのフレーズを入れ替えます。

肯定文 コンテスト at second place

He is now at second place in the national math contest.

彼は今、全国数学コンテストで2位につけています。

語注: national math contest = 全国の数学コンテスト。now = 今の時点で。

型: S be at second place in ... で「〜で2位の位置にいる」と表現します。

レジスター: コンテスト結果を話す、ややフォーマル寄りの日常表現として自然です。

肯定文 ビジネス at No. 1

Their new game is at No. 1 on the download chart today.

彼らの新しいゲームは、今日のダウンロードチャートで1位です。

語注: download chart = ダウンロード数のランキング表。today = 今日。

型: S be at No. 1 on the chart で「チャートで1位だ」と言えます。

使い分け: 音楽以外のアプリやゲームでも on the chart / in the ranking どちらもよく使われます。

肯定文 完了 at the top

Our band has been at the top of the local music ranking for three weeks.

私たちのバンドは、地域の音楽ランキングで3週間トップにいます。

語注: local music ranking = 地元の音楽ランキング。for three weeks = 3週間ずっと。

型: have been at the top ... for 時間 で 「〜の間ずっとトップだ」という完了形になります。

コロケーション: バンド・歌・アプリなどの人気の長さを言うときに、このパターンがよく使われます。

否定文 完了 at No. 1

Our company has never been at No. 1 in the market, but we are getting closer.

うちの会社は市場で1位になったことはありませんが、だんだん近づいてきています。

語注: market = 市場。get closer = もっと近づく、いい線まで行く。

型: have never been at No. 1 は 「1位になったことが一度もない」という経験の否定を表します。

使い分け: ビジネスの話では、数字だけでなく 「これから伸びる方向」もいっしょに言うと自然な表現になります。

否定文 テスト結果 at first place

We did not stay at first place for long after the test.

私たちはテストのあと、長く1位にとどまることはできませんでした。

語注: for long = 長く。after the test = テストのあとで。

型: did not stay at first place for long で 「長く1位にいなかった」となります。

よくある誤り: × stay in firstin を使うより、 順位の「地点」を指す at first place を優先して覚えましょう。

否定文 学校 at the top

I was not at the top in English, but my teacher still praised my effort.

私は英語でトップではありませんでしたが、先生はそれでも私の努力をほめてくれました。

語注: praise = ほめる。effort = 努力。

型: be not at the top in 科目 で 「〜でトップではない」と言えます。

学習メモ: 成績がトップでなくても、「努力」を評価する表現もセットで覚えると、 話す内容がやさしくなります。

疑問文 学校 at the top

Were you at the top of your class in English last term?

あなたは前の学期、英語でクラスのトップでしたか。

語注: last term = 前の学期。of your class = クラスの中で。

型: Were you at the top of your class in 科目? と パターンで覚えると質問が作りやすくなります。

コロケーション: top of the class はとてもよく出てくる定番フレーズです。

疑問文 スポーツ at second place

Why is our team still at second place in the league table?

なぜうちのチームは、リーグ表でまだ2位のままなのでしょうか。

語注: league table = リーグ戦の順位表。still = まだ。

型: Why is S still at second place ...? で 「なぜまだ2位なのか」と理由をたずねる形になります。

使い分け: 成績の理由を聞くときは、続けて What should we improve? など前向きな質問を足すと丁寧です。

疑問文 恋愛 at the top

I am not at the top of the class, but do you still want to study with me?

私はクラスでトップではないけれど、それでもあなたは一緒に勉強したいと思ってくれますか。

語注: still = それでも。study with me = 一緒に勉強する。

型: I am not at the top ..., but do you ...? のように、 自分の順位を言ってから気持ちをたずねています。

学習メモ: 成績の話に恋愛のニュアンスを足すときも、 at the top of the class のイメージはそのまま使えます。

命令文 学校 at the top

Try to stay at the top of the class ranking this semester.

今学期は、クラスの順位でトップをキープするように頑張りなさい。

語注: try to stay = とどまるように努力する。this semester = 今学期。

型: Try to stay at the top of ... で 「〜のトップを目指して維持しなさい」という命令文になります。

レジスター: 先生やコーチが使う、少しきびしめだけれど前向きな言い方です。

受動 学校 at the top

Our school was ranked at the top in the national survey last year.

私たちの学校は、昨年の全国調査でトップにランクされました。

語注: be ranked = ランクされる。national survey = 全国調査。

型: be ranked at the top in ... で 「〜でトップにランクされた」という受動態の表現になります。

コロケーション: 学校・病院・会社などの「評価ランキング」でよく使われるパターンです。

受動 コンテスト at second place

The team was listed at second place on the final results sheet.

そのチームは、最終結果の用紙で2位として掲載されていました。

語注: be listed = 掲載される。final results sheet = 最終結果の一覧表。

型: be listed at second place on ... で 「〜の表で2位として載っている」と表せます。

使い分け: 実況では finished at second place、 公式な書類では was listed at second place など表現を変えると自然です。

🏁 3-2 ミニ対比&ミニまとめ:順位の at をざっくり整理

ここまでで at the topat second place のように、
「数字や順位の位置にピンを刺す at」 を見てきました。順位(何番目か)を「場所」として見るイメージでしたね。

グループ イメージ よく出る形 ざっくり例
3-1 出来事の順番 📖 物語のスタート・ゴールに
番号をふる感じ
at first, at last,
at that moment など
「最初」「ついに」「その瞬間」といった
ストーリーの流れ(時間の順番)にピンを刺す at。
3-2 ランキング・順位 🏆 成績表・順位表の
ある地点を指す感じ
at the top, at first place,
at No. 1, at second place など
テストや大会・売上ランキングで
「1位の場所」「2位の場所」を指す at。
3-3 頻度・くり返し ⏰ くり返しのパターンに
しるしを付ける感じ
at times, at weekends,
at least once a week など
「ときどき」「週末ごとに」「少なくとも週1回」など、
どれくらいの頻度で起こるかにピンを刺す at を見ていきます。

まとめると、at はいつも「ある一点」にピンを刺しますが、
その「一点」が 時間の順番(3-1) なのか、 順位の位置(3-2) なのか、
これから学ぶ 頻度のパターン(3-3) なのかが違うだけです。

✅ 学習メモ:
「文法用語を全部覚えたら使える」のではなく、
「こういうイメージのときは at にピンを刺す」 と考えれば十分です。
ここまで読めたあなたは、もう 3-3 に進む準備はバッチリです 👍

3-3. 頻度・くり返しにピンを刺す at

この 3-3 では、出来事が「どれくらいのペースで起きるか」にピンを刺す at をまとめて見ていきます。たとえば、 at times(ときどき)や at other times(別のときには)など、 感情や行動の「ときどき現れるポイント」を指す表現が主役です。 ここでは細かい文法の名前よりも、 「グラフの中に点がポツポツ打たれているイメージ」をつかむことを目標にしましょう。

「頻度(どれくらいよく起こるか)」のような、少しむずかしい言葉が出てきたら、 すぐ後ろに (どのくらいの回数か・どのくらいのペースか) のように、かんたんな日本語で言いかえも添えていきます。

ここまで「時間の at」「場所の at」、さらに「順番・順位の at」まで読んでこられたあなたなら、 頻度の at を理解する準備はもうバッチリです ✨

前置詞 × 頻度 導入サブセクション Lesson XXX / Section 3-3

3-3-A ときどき・まれにの at:at times / at other times

at times は「ときどき」「時には」という意味で、 ふだんはそうでもないけれど、 ところどころで顔を出す気持ちや状態にピンを刺す表現です。 グラフで言うと、横にのびる線の上に ポンポンと点が打たれているイメージです。

よく使う表現 🧩

  • at times = ときどき・時には
    → 「sometimes」とほぼ同じ意味だが、少し「しみじみ」した感じや書き言葉寄りの響き。
  • at other times = 別のときには / ほかのときには
    → 「あるときは A、別のときは B」と、対比(くらべること)をはっきりさせたいときに便利。
  • at certain times = ある決まったときには
    → 「特定のタイミング(決まったタイミング)」にだけ何かが起きる、というニュアンス。

イメージでおさらい 🔍

「ときどき」の at は、時間の線の上に打たれた小さなピンのようなものです。

たとえば、1週間の気分の変化をならべると:

MonTueWedThuFri
    ▲ (at times: ときどき不安になる)
          ▲ (at other times: 別のときはワクワクする)

「いつも」なら always だけで足りますが、「たまにそう感じる」と言いたいときに at times を使うと、控えめで大人っぽい言い方になります。

学習メモ 💡
会話では sometimes だけでも十分通じます。 そのうえで、at times を知っておくと、 気持ちのゆれや、人生の ups and downs(山あり谷あり) を少しおしゃれに表現できるようになります。 すでにここまで読み進めているあなたなら、 このニュアンスの違いも、きっとすぐに自分のものにできます。

3-3-B いつも・例外なしの at:at all times / at any time

ここでは、「いつも」「どんなときでも」といった 例外なしの頻度を表す at を見ていきます。 とくに at all times(いついかなるときも)と at any time(いつでも/好きなときに)をおさえておくと、 ルール説明や案内文がグッと読みやすくなります。

表現ごとのニュアンス 🧭

  • at all times = いついかなるときも
    → 「一度も例外なし」のニュアンス。安全規則やマナーの説明など、 ちょっとかための文章でよく使われます。
  • at any time = いつでも・どのタイミングでも
    → 「好きなときにどうぞ」という、自由さ・やさしさを感じる言い方です。 サポート案内やメッセージの締めでよく見かけます。
  • at no time = 決して~ない(とてもかたい言い方)
    → 法律文・ニュースなどで出てきます。意味は never とほぼ同じですが、 文全体がフォーマルになります。

イメージでくらべる 🔍

「いつも」のイメージを、時間の線で考えてみましょう。

time → →
at all times:線の上、どの点を取ってもルールが有効。
at any time:線の上のどの点でも、
    「あなたが選んだタイミングで OK」。

  • ルール・注意書き → You must wear your ID badge at all times. (常に社員証をつけてください)
  • やさしい案内 → You can contact us at any time. (いつでもご連絡ください)
ミニポイント 💡
会話では always だけでも十分ですが、 at all timesat any time を知っておくと、 案内文・公式なお知らせ・ビジネスメールなど、少しかしこまった場面で 「英語らしい言い方」ができるようになります。

3-3-C 決まったタイミングごとの at:at weekends / at every meeting など

ここでは、「週末ごと」「会議のたびに」といった くり返しイベントのタイミングにピンを刺す at をまとめます。 「どこで」よりも、「どのタイミングでいつもそうするか」に注目した使い方です。

代表的なパターン 📅

  • at weekends(主にイギリス英語)
    → 「週末にはいつも」のイメージ。アメリカ英語では on weekends が普通です。
  • at the weekend
    → 「その週末に」という 1 回の週末を指すことが多め。話し手の頭の中では 「1 つのかたまりの時間」として見ています。
  • at every meeting
    → 「会議のたびに」。every(毎~)が付くと、 くり返し度合いの高さがはっきり伝わります。
  • at lunch / at dinner
    → 「昼食のときに」「夕食のときに」と、食事のタイミングにピンを刺す言い方です。

タイミングラインでイメージ 🔁

「一週間」を横に並べて、どこにピンが刺さるかをイメージしてみましょう。

例 1: at weekends

Mon ─ Tue ─ Wed ─ Thu ─ Fri ─ Sat Sun ─ Mon ...

平日は特に何もなく、週末のかたまりにだけピンが刺さっているイメージです。

例 2: at every meeting

Meeting 1 ─ Meeting 2 ─ Meeting 3 ...
  ▲       ▲       ▲

開かれる会議ひとつひとつに、必ず同じ行動がくり返されるイメージです。 「会議というイベントのタイミング」に at でピンを刺しています。

ミニまとめ ✅
at weekends / at the weekend / at every meeting のように、 at は「場所」だけでなく、 くり返し起こるイベントのタイミングにもピンを刺せる前置詞です。 週末の習慣や会議のルールを話すときに、少しずつ自分の文に取り入れてみましょう。

例文:頻度・くり返しを表す at

肯定文 進行 at times

At times I am still thinking about a meeting long after it ends.

時々、会議が終わったずっとあとまで、そのことを考え続けてしまいます。

語注: at times = 時々。be thinking = 今も考え続けている感じ。

型: At times, S be V-ing ... で「時々、〜しているところだ」という現在進行形。

コロケーション: long after it ends = 「終わったずっとあと」。気持ちや考えが残る場面でよく使います。

肯定文 完了 at times

At times I have felt lost in my career.

時々、自分の仕事の道に迷っているように感じてきました。

語注: feel lost = どうしてよいか分からない気持ち。career = 仕事人生。

型: have felt は現在完了(今までに何度かそう感じたことがある)。

使い分け: 単なる事実よりも、have felt を使うと「これまでの経験」を静かにふり返るニュアンスになります。

否定文 カジュアル at times

At times things do not go as planned.

時には、物事が計画どおりにいかないこともあります。

語注: go as planned = 計画したとおりに進む。

型: do not go でシンプルな否定文。「いつもそうではない」という一般的な話に合います。

よくある誤り: go as plan は誤り。必ず planned と過去分詞にします。

肯定文 恋愛 at times at other times

At times I am shy, at other times I enjoy talking to you.

時々、私は内気ですが、別のときには、あなたと話すのがとても楽しいです。

語注: shy = 恥ずかしがりや。at other times = それ以外の時には。

型: At times ..., at other times ... で「あるときは〜、別のときは〜」と対比を出す形。

コロケーション: 恋愛の場面なら talking to you の代わりに being with you を入れても自然です。

疑問文 カジュアル at times

Do you feel lonely at times ?

あなたは時々、さびしいと感じることはありますか。

語注: lonely = 1人でさびしい気持ち。

型: Do you feel ... at times? で「時々〜と感じますか」と、やさしく気持ちをたずねる形。

レジスター: フレンドリーな会話やカウンセリング的な場面など、相手の気持ちをていねいに聞きたいときに合います。

肯定文 ビジネス at other times

At other times our team is completely relaxed.

別のときには、私たちのチームはとてもリラックスしています。

語注: completely relaxed = すっかりリラックスした状態。

型: At other times, S be ... で、「さっきとは別のタイミングでは〜」という対比。

使い分け: sometimes だけでも言えますが、at other times の方が「今話した状況と比べている」感じが強くなります。

疑問文 カジュアル at weekends

What do you usually do at weekends ?

週末にはふだん、何をして過ごしていますか。

語注: at weekends = 週末には(主にイギリス英語)。アメリカ英語では on weekends がよく使われます。

型: What do you usually do at weekends? で「週末の習慣」をたずねる定番パターン。

バリエーション: ビジネス寄りなら How do you usually spend your weekends? と少し丁寧に聞くこともできます。

肯定文 受動 at all times

The doors must be locked at all times .

ドアは常に、施錠されていなければなりません。

語注: must = 〜しなければならない。be locked = 施錠された状態にされている。

型: must be V-ed at all times で「いついかなる時も〜されていなければならない」というルール文。

レジスター: 安全ルール・マニュアル・社内規定など、かための文章でよく使われます。

否定文 ビジネス at all times

I cannot be online at all times .

私はいつでもオンラインでいるわけにはいきません。

語注: online = ネットにつながっている状態。

型: cannot be ... at all times で「いつも〜というわけにはいかない」とやんわり断る形。

使い分け: もっとくだけた会話なら I can't always be online. のように always を使っても OK です。

命令文 ビジネス at all times

Please keep your ID badge visible at all times .

社員証は、いつでも見えるように身につけておいてください。

語注: ID badge = 社員証。visible = 目に見える状態。

型: Please keep ... at all times. で、ていねいな指示・お願いの文になります。

コロケーション: オフィスや工場での掲示文にそのまま使える表現です。

肯定文 受動 at weekends

The main gate is closed at weekends .

正門は週末には閉まっています。

語注: main gate = 正門。is closed = 閉じられている(受動)。

型: S be closed at weekends で「週末は〜が閉まっている」という施設案内の定番。

レジスター: 掲示・案内文など、少しフォーマルな書き言葉に向いた表現です。

肯定文 カジュアル at weekends

At weekends she spends hours working on her art.

週末には、彼女は何時間も自分の作品づくりに取り組みます。

語注: spends hours = 何時間も費やす。working on her art = 作品づくりに取り組む。

型: At weekends, S spends hours V-ing ... で「週末ごとに長く〜している」習慣を表現。

コロケーション: working on は「〜に取り組む」という便利な表現で、仕事にも趣味にも使えます。

疑問文 カジュアル at weekends

Are you usually free at weekends ?

あなたはふだん、週末は空いていますか。

語注: free = 予定が空いている。

型: Are you free at weekends? は、デートや約束のきっかけにもよく使われる聞き方です。

バリエーション: さらに具体的にしたいときは Are you free at weekends to study together? のように目的を足せます。

否定文 ビジネス at weekends

Our support team is not available at weekends during maintenance.

メンテナンス期間中、サポートチームは週末は対応しておりません。

語注: support team = サポート担当チーム。available = 対応できる状態。

型: is not available at weekends で「週末は利用できない/対応しない」とていねいに伝える形。

使い分け: during maintenance を足すことで、「いつもではなく、この期間だけ」という限定も自然に示せます。

📊 頻度メーターで見る at 表現 + よくあるNG

「どのくらいの頻度か」をイメージするときは、メーター(ゲージ) を思い浮かべると分かりやすくなります 😊 左が「たまに」、右が「いつも・例外なし」です。

ときどき
at times / at other times
決まったタイミング
at weekends / at every meeting
いつも・例外なし
at all times / at any time

左から右へ行くほど、「たまに → ときどき → いつも・ずっと」と回数や強さが強くなっていくイメージです。

✅ よく使うOKパターン(ざっくりおさらい)
  • at times = 時々(たまに)
  • at other times = 別のときには
  • at weekends = 週末には(イギリス英語中心)
  • at all times = いついかなるときも(例外なし)
  • at every meeting = 毎回の会議で
  • at any time = いつでも(どのタイミングでもOK)

小学生向けに言うと、
at で、時間のメモリにピンを刺している」 イメージです ⏱️

⚠️ よくあるNGパターンまとめ
NG OK コメント
in times at times 頻度を言うときは atin times とは言いません。
in all times at all times 「いついかなるときも」は at all times でセット表現です。
at all time at all times time ではなく times(複数形)にするのがポイント。
in weekends at weekends / on weekends 週末は at(英)か on(米)。in は使いません。
at every times at every meeting など every の後ろは数えられる名詞:time より具体的な名詞にしましょう。

迷ったときは、「セットで覚える」のがおすすめです。
例:at timesat all timesat weekends などを丸ごとフレーズとして覚えてしまいましょう 💡

🔚 3-3 のミニまとめ & 次のステップへの橋渡し

このセクションでは、at times / at other times / at all times / at weekends など、「頻度・くり返し」にピンを刺す at をまとめて見てきました。

  • ときどき・まれに 👉 at times, at other times
  • 決まったタイミングごとに 👉 at weekends, at every meeting
  • いつも・例外なし 👉 at all times, at any time

頻度のイメージさえつかめれば、あとは 「どのメモリにピンを刺したいか」 を選ぶだけです。
「たまに?」「ときどき?」「いつも?」と、日本語で考えてから英語の at フレーズを選ぶと、ブレにくくなります ✅

🧠 学習メモ:
ここまで読み切れたあなたは、 「頻度 × at」の準備はもうバッチリ です。
あとは少しずつ、自分の生活や仕事の文に当てはめてみるだけで、定着がぐっと早くなります。

次のステップでは、「順位・頻度」以外の at や、他の前置詞との組み合わせ も視野に入れながら、 「いつ・どのくらい・どの位置か」をさらに細かく言い分けていきます。

「あ、ここでも at が使われている!」と気づける場面が増えると、 英文を読むのも書くのもずっとラクになります。
いっしょに次のセクションに進んで、自分の「頻度フレーズコレクション」 をさらに増やしていきましょう 🚀

4. 方向や目標を表す at(まずは全体像)

ここでは、look ataim atarrive at のように、 「何かが一点に向かっていく」ときに使われる at をまとめて見ていきます。 「方向」は「どちらに向かうか」、「目標」は「めざすゴール(目的地)」のことだと考えてください。 時間や場所の at と同じように、ここでも 「一点をめがけるイメージ」 をつかめば、むずかしい用語に頼らずに、感覚で理解できるようになります。

これから見る at は、 視線・行動・気持ち・目標 など、さまざまな「矢印(やじるし)」の先にあるポイントを指します。 文法書では「目的語」や「抽象名詞(形はないけど名前のついたもの)」と説明されるところですが、 (かんたんに言うと「矢印が当たる相手やゴール」) くらいに気楽に考えてOKです。

ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。 このセクションでは、まず 4-1 ~ 4-3 で何を学ぶのかを ざっくりイメージできれば十分。 細かい文法用語よりも、 「どんな矢印が、どこに向かっているのか」 というストーリーを楽しむつもりで読み進めてください。

前置詞 × 方向・目標 概観セクション Lesson 093 / Section 4

🎯 次はどこから読む? 4-1 ~ 4-3 の学び方ガイド

これから 4-1 ~ 4-3 では、 視線・行動・目標 という 3 つの切り口から at を見ていきます。 どれも同じ「一点をめがける at」なので、 どこから読んでも大丈夫です。 気になるところ・自分の英語生活でよく使いそうなところから、 マイペースで進めていきましょう。

📌 学習心理メモ:
人は「全部完璧に分かってから始める」よりも、 「だいたいイメージがつかめた状態で、まず動き出してみる」 方が、記憶に残りやすく学習が続きやすいと言われています。 このセクションも、まずは 4-1 ~ 4-3 のどれか一つを選んで、 気軽に読み進めてみてください。 読み終わるころには、きっと at の世界が ひとつのストーリーとしてつながって見えてきますよ ✨

4-1. 視線・注意の at

このセクションでは、look atsmile at のように、 目線や気持ちのスポットライトが「一点」に向かうときの at を扱います。 「視線」はかんたんに言うと (どこを見ているか、という向き)、 「注意」は (心や意識がどこに向いているか) だと思ってください。

すでに「時間の at」「場所の at」を読んできた人は、 「一点にピンを刺す at」 の感覚ができているはずです。 ここではそのピンが、 人の目線や気持ちのゴール に刺さるイメージを広げていきます。 ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです😊

視線・注意の at 方向を示す前置詞 Lesson 093 / Section 4-1

👀 目から出る「スポットライト」が当たる場所に at でピンを刺す

まずは、頭の中でイメージを作ってみましょう。 あなたの目から、細い光のビーム(スポットライト)がすっと伸びて、 ある「一点」に当たっているところを想像してください。

look at は、その光が blackboard(黒板)your friend(友だち) に当たっている状態です。 この「当たっている先の一点」を、 前置詞 at が教えてくれます。

文法的には「対象 (めがける相手・物のこと)」と呼ばれたり、 「抽象的 (形は見えないけれど、心の中にはちゃんとある) なゴール」と説明されることもありますが、 ここでは 「視線や気持ちのゴールにピンを刺す at」 と考えれば十分です。

このあと見る look atsmile at などは、 すべて 「動詞の矢印」 → at → 「ゴールの一点」 という同じ仕組みで動いています。 まずはこの「スポットライトのイメージ」だけ、しっかり持っておきましょう。

📚 視線・注意の at:よく出るパターンをまとめてチェック

ここでは、視線や気持ちのスポットライトが「一点」に向かう 動詞 + at の代表的なパターンを一覧で整理します。 一つずつバラバラに覚えるより、 「視線セット」 としてまとめて覚えるほうが、記憶に残りやすくなります。

パターン 意味・使いどころ ニュアンスの一言
👀 look at ~ 基本 「〜を見る」「〜のほうを見る」いちばんよく使う視線の at
ふつうに目線を向けるイメージで、強い感情までは含まないことが多いです。
「とりあえず、その方向に目を向ける」感じ。
😊 smile at ~ ポジティブ 「〜にほほえみかける」。
相手のほうへ、やさしい気持ちのスポットライトを向けるイメージです。
「笑顔の矢印」を相手に向ける。
😉 wink at ~ 合図 「〜にウィンクする」。
片目をつぶって合図を送るように、ちょっと特別な視線を向けるときに使います。
「ないしょの合図」を目で送るイメージ。
👓 stare at ~ 強い視線 「〜をじっと見つめる/にらむ」。
長い時間、動かずに見つめ続ける感じで、少しこわい・失礼な印象になることもあります。
「ガン見する(長くじっと見る)」イメージ。
🌙 gaze at ~ じっと見る 「〜をじっと見つめる」。
stare at よりも、もう少し静かで、うっとりした感じの視線になることが多いです。
「うっとり見つめる」ような、静かな視線。
👋 wave at ~ しぐさ 「〜に手を振る」。
実際には手を動かしていますが、「誰に向かって」手を振っているか、 という意味で視線の at と同じ仲間に入ります。
「あの人に向けて」しぐさを送るイメージ。
👀💨 glance at ~ 一瞬 「〜をちらっと見る」。
とても短い時間だけ視線を向けるイメージです。 「ちらっと」は「一瞬だけ」という意味のやさしい言い方です。
「一瞬だけ、チェックする」感じ。

🔎 学習のコツ:
look / smile / stare / gaze / wave などを ばらばらの単語として覚えるのではなく、 「視線・しぐさ + at + 相手」というひとまとまり (心理学では「チャンク」と呼ばれます)として覚えると、 記憶に残りやすく、会話の中でもサッと使えるようになります。

例文で感覚をつかもう(視線・注意の at)

肯定文 進行形 look at

He is looking at his phone again.

(彼はまたスマートフォンを見ています。)

語注: again = 「また」。phone = 「電話」、ここではスマートフォンのことです。

型: S be V-ing at ~ で「今まさに〜しているところ」を表す進行形です。

使い分け: look at は「目線を向ける」、watch は「動きをじっと見る」ときに使うことが多いです。

肯定文 過去 smile at

She smiled at the shy child.

(彼女は恥ずかしがり屋の子どもにほほえみかけました。)

語注: shy = 「恥ずかしがり屋の」。child = 「子ども」です。

型: S V at O で「〜が…にほほえみかける」という基本形です。

使い分け: smile at は「やさしい笑顔」、laugh at は「笑いものにする」ニュアンスになることがあるので注意しましょう。

否定文 接続詞 when stare at

I do not like it when people stare at me on the train.

(電車の中で人にじっと見られるのは好きではありません。)

語注: stare at = 「じっと見る」「にらむように見る」。on the train = 「電車の中で」です。

型: S do not like it when S V で「〜するときが好きではない」を表します。

よくある誤り: 「× look me」は不可。「look at me」「stare at me」のように at を忘れないようにしましょう。

疑問文 現在完了 gaze at

Have you ever gazed at the stars on a clear night?

(よく晴れた夜に星をじっと見つめたことはありますか。)

語注: gaze at = 「うっとり見つめる」。clear night = 「よく晴れた夜」です。

型: Have you ever + Vpp ... ? で「今までに〜したことがありますか」をたずねる現在完了形です。

コロケーション: gaze at the stars 「星を見つめる」は、ロマンチックな場面でよく使われる組み合わせです。

肯定文 進行形 wave at

They were waving at us from the train.

(彼らは電車の中から私たちに手を振っていました。)

語注: wave at = 「〜に向かって手を振る」。from the train = 「電車の中から」です。

型: S were V-ing at O で「そのとき〜していた最中だった」を表す過去進行形です。

ポイント: 実際に手を動かす行動ですが、「誰に向けて」かを示すので、視線の at と同じ仲間として覚えると整理しやすくなります。

命令文 否定文 glance at

Do not glance at the report; read it carefully.

(そのレポートをちらっと見るだけにせず、よく読んでください。)

語注: glance at = 「ちらっと見る」。carefully = 「注意深く」「ていねいに」です。

型: Do not + V ... で「〜してはいけない」という否定の命令文になります。

使い分け: glance at は「一瞬だけ見る」イメージ。ビジネスでは、まじめな場面では「ちゃんと読むように」という注意とセットで使われます。

否定文 進行形 look at

She was not looking at the road while driving.

(彼女は運転中に道路を見ていませんでした。)

語注: while = 「〜している間」。driving = 「運転していること」です。

型: S was not V-ing at ~ while ... で「〜している間、〜を見ていなかった」という継続した状態を表します。

よくある誤り: 「× looked not at the road」のように not の位置をまちがえないようにしましょう。進行形では was not V-ing が自然です。

疑問文 進行形 stare at

Why are you staring at the screen like that?

(どうしてそんなふうに画面をじっと見つめているのですか。)

語注: screen = 「画面」。like that = 「そんなふうに」です。

型: Why are you V-ing ... ? で「どうして今〜しているの?」とたずねる形になります。

ニュアンス: staring at は、少し不思議・心配に思っている感じが出ることが多い表現です。

疑問文 進行形 smile at

Who are you smiling at in that photo?

(その写真の中で、あなたは誰にほほえみかけているのですか。)

語注: photo = 「写真」。Who are you smiling at? は「誰に笑いかけているの?」という質問です。

型: Who are you V-ing at ... ? で「誰に〜しているの?」という形になります。

ポイント: 「× Who are you smile at?」と smile を原形のままにしないように注意。進行形なので smiling にします。

命令文 ビジネス look at

Please look at the first question on the test.

(テストの最初の問題を見てください。)

語注: first = 「最初の」。question = 「問題」です。

型: Please + V ... で、ていねいな命令文「〜してください」を表します。

コロケーション: look at the board 「黒板を見る」、look at the screen 「画面を見る」など、学校やビジネスの場面でよく使います。

肯定文 受動 進行形 stare at

I felt nervous because I was being stared at by everyone.

(みんなにじっと見られていたので、私はそわそわしました。)

語注: nervous = 「そわそわした」「緊張した」。everyone = 「みんな」です。

型: be being Vpp で「今まさに〜されているところ」を表す進行形の受動態です。

ポイント: because は「〜なので」という理由を表す接続詞。原因(見られている)と結果(そわそわする)の関係が分かりやすくなります。

肯定文 受動 家族 smile at

He loves being smiled at by his grandchildren.

(彼は孫たちにほほえみかけられるのが大好きです。)

語注: grandchildren = 「孫たち」。love doing = 「〜するのが大好きだ」という意味です。

型: love being Vpp by ... で「…に〜されるのが好き」を表す受動の形です。

ポイント: 「誰が笑っているか」ではなく、「誰に笑いかけられているか」に注目するときに being smiled at by ... が便利です。

肯定文 恋愛 進行形 look at

She kept looking at him across the table.

(彼女はテーブル越しに、ずっと彼のことを見つめていました。)

語注: kept looking at = 「ずっと見ていた」。across the table = 「テーブル越しに」です。

型: keep V-ing で「〜し続ける」という継続を表します。

ニュアンス: 恋愛ドラマの一場面のように、「何度も視線を送ってしまう」イメージで、気持ちの強さが伝わる表現です。

肯定文 関係節 ビジネス wave at

The woman who is waving at you is our new manager.

(あなたに手を振っているあの女性が、私たちの新しいマネージャーです。)

語注: manager = 「マネージャー」「管理職の人」。who is waving at you = 「あなたに手を振っている」の部分です。

型: N who is V-ing at you という関係節で、「あなたに〜しているN」という説明を後ろから付けています。

ポイント: 人ごみの中で「どの人か」を示すとき、who is waving at you のような関係節がとても役立ちます。

「look at」と「look for / look after / look over」のちがいをざっくり整理

視線・注意の at をしっかり押さえるために、 よく一緒に学ばれる look ○○ の仲間も、かんたんに比べておきましょう。 ここでは 「目線のスポットライトが、どこにどう動いているか」 というイメージにしぼって整理します。 むずかしい説明より、まずは「ああ、たしかにそういう感じだ」と思えれば十分です。

表現 ざっくりイメージ 小学生にも分かるひとこと
視線の at look at ~ 目線のスポットライトが、 すでにそこにある物・人 に向かっている状態。 「その方向を見ている」感覚です。 「そこにあるものを見る」。 もう見えているものに、ただ目を向けているイメージです。
さがす look for ~ スポットライトを あちこち動かしながら、まだ見つかっていない物をさがす イメージ。 ゴールの物は、まだ見えていません。 「〜をさがす」。 まだ見つかっていないので、目をキョロキョロ動かしている感じです。
世話をする look after ~ 目線だけで終わらず、 そのあともずっと気にかけて、世話を続ける イメージ。 時間の流れの中で、「あと」を守る感じです。 「〜の世話をする」。 赤ちゃんやペットを、ずっと見てあげているイメージで覚えると分かりやすいです。
ざっと目を通す look over ~ 紙や書類の上を、 目線のスポットライトがサッとすべりながらチェックしていく イメージ。 一つ一つじっくり読むというより、「全体に目を走らせる」感じです。 「書類などにざっと目を通す」。 テスト前にノートをパラパラ見る、そんなイメージです。

ポイントは、 「目線のスポットライトが、どこに・どのくらい長く・どんな気持ちで向いているか」 です。 look at はその中でも、 いちばんシンプルに「その方向を見る」表現なので、 まずはここをしっかり土台にしておけば、他の look ~ も覚えやすくなります。

ミニまとめ:視線の at は「気持ちの矢印のゴール」

  • look at / smile at / stare at / gaze at / wave at / glance at などは、 すべて 「動詞の矢印 → at → 相手という一点」 という同じ仕組みで動いています。
  • at は、時間や場所と同じように、 今度は 「視線や気持ちのゴール」にピンを刺す 役目をしています。
  • 「どんな気持ちの視線か」は動詞で変わります。 ふつうに見るなら look at、 やさしくなら smile at、 強くなら stare at、 うっとりなら gaze at というように、 動詞をすげ替えるだけで表情が変わる ことを意識しましょう。
  • 文法用語をむりやり覚えるよりも、 「どんなドラマのワンシーンか」をイメージして、 その中で at がどこに刺さっているかを考えると、記憶に残りやすくなります。
学習メモ:
人の脳は、ばらばらの単語を1つずつ覚えるよりも、
「よく一緒に出てくるセット(チャンク)」 として覚えた方が、長く覚えやすいと言われています。
今回の look at / smile at / stare at / gaze at / wave at なども、単語テストのようにバラバラに暗記するのではなく、 「視線・気持ちの矢印 + at + 相手」という一つのチーム として頭にしまっておきましょう。
ここまで読みきったあなたなら、その「視線の at チーム」はもうかなり自分のものになっています。 あとは、このあと出てくるクイズや別セクションで 少しずつ使ってみるだけ で、自然と定着していきます。

4-2. 行動・攻撃の at

このセクションでは、shout atthrow atlaugh at のように、 声・物・笑いなどの「行動」が、相手という一点をめがけて飛んでいく ときの at を扱います。 ここでいう「攻撃」は、 (からだだけでなく、ことばや態度で人をきずつけること) もふくんだ広いイメージだと思ってください。

時間や場所の at は「線や地図の上の一点」、 4-1 の look at などは「視線や気持ちのゴール」でした。 4-2 ではさらに一歩進んで、 声・物・行動そのものの矢印が当たるポイント としての at を整理していきます。 少し強めの表現も出てきますが、 「矢印がどこに飛んでいるか」 というイメージをつかめば、こわがらなくて大丈夫です。

行動・攻撃の at 方向を示す前置詞 Lesson 093 / Section 4-2

🎯 声や物の「矢印」が当たる場所に at でピンを刺す

頭の中で、こんな場面を想像してみてください。 だれかがボールを手に持って、 目の前の的(まと)に向かって思いきり投げようとしています。 そのとき、ボールの進む線の先にある「当たる一点」に、 at でピンを刺す イメージです。

声も同じように考えられます。 shout atyell at は、声という見えないボールを 相手にぶつけるように飛ばしている イメージです。 「大きな声でどなる」「きつく言う」といった、 少し強めの場面でよく使われます。

ことばの攻撃もあります。 laugh at は「いっしょに笑う」のではなく、 相手を笑いものにする 感じです。 笑いという行動の矢印が、相手の心に向かって飛んでいき、 それがちょっと痛い「攻撃」になるわけです。

文法的には「攻撃的なニュアンス」や「批判 (人の悪いところを強く言うこと)」 という言い方もしますが、 ここではまず、 ボール・声・笑いなどの「矢印」が、at のあとに来る相手という一点をめがけて飛んでいく とイメージできれば十分です。 4-1 まで読んできたあなたなら、もうこのイメージを受け止める準備はできています。

💥 行動・攻撃の at:声・物・笑いの「矢印パターン」を整理

ここでは、行動・攻撃の at「声の矢印」「物の矢印」「笑いの矢印」 という 3 つのグループに分けて整理します。 1 つずつ暗記するのではなく、 「動詞 + at + 相手」というセット(チャンク) としてまとめて覚えるのがコツです。

パターン 意味・使いどころ 小学生にも分かるイメージ
🔊 shout at ~ 声の矢印 「〜に向かってどなる」「〜に大声で叫ぶ」。
怒りやいらだちがこもった、 強めの声の攻撃 をイメージします。
相手に向かって「うるさいくらい大きな声」をぶつけている感じ。 ケンカのときなどによく出てきます。
🔊 yell at ~ 声の矢印 「〜に怒鳴る」「〜にどなりつける」。
shout at と近いですが、 よりガミガミとした感じ をイメージすると覚えやすいです。
コーチが選手にどなっているような場面。 「こらー!」と強く言っている感じです。
😱 scream at ~ 声の矢印 「〜に向かって悲鳴のように叫ぶ」。
怖さやびっくりが強く、 声が悲鳴(ひめい)レベル になっているイメージです。
ジェットコースターで「キャー!」と叫ぶような感じ。 声のボールが相手に向かって飛んでいるイメージです。
🐶 bark at ~ 声の矢印 「(犬などが)〜にほえる」。
犬の声の矢印が、 人や物という一点 に向かって飛んでいくイメージです。
犬が見知らぬ人に「ワンワン!」と向かっていく感じ。 声で「近づくなよ」と言っているイメージです。
throw at ~ 物の矢印 「〜に向かって投げる(当てるつもりで)」。
当てる目的 が強いときに at を使います。 throw to との違いは、4-2 の後半でくわしく見ていきます。
的(まと)に向かってボールを投げるイメージ。 「その一点に当てにいく」感じです。
🎯 shoot at ~ 物の矢印 「〜をねらって撃つ」。
ゲームやニュースなどで出てくることがあり、 武器の方向 を示す表現です。
的に向かって水てっぽうを撃つようなイメージ。 「その方向に撃っている」感じです。
🔫 fire at ~ 物の矢印 「〜に向けて発砲する」「〜に向かって撃つ」。
shoot at と同じグループで、 ややニュース・説明文より の表現です。
「銃をその人に向けて撃つ」というイメージ。 物がこわい方向へ飛んでいく感じです。
👉 point at ~ しぐさの矢印 「〜を指さす」「〜をさし示す」。
指という「しぐさの矢印」が、 相手や物という一点 をさしているイメージです。
教室で先生が黒板の文字を指さす感じ。 「ここを見てね」と矢印を出しているイメージです。
😂 laugh at ~ 笑いの矢印 「〜を笑う」「〜を笑いものにする」。
いっしょに楽しく笑うというより、 相手をからかう・ばかにする ニュアンスが強くなりやすい表現です。
人のまちがいを見て、ひどく笑ってしまう感じ。 笑いの矢印が相手に向かって飛んでいき、相手が少し傷つくイメージです。
😐 shout insults at ~ ことばの矢印 「〜に悪口を叫ぶ」。
insult は「人を傷つける悪口」のことで、 悪いことばの矢印 を相手にぶつけているイメージです。
人にむかってわざとひどいことを言う感じ。 「悪口のボール」を投げつけているイメージです。
😞 complain at ~ ことばの矢印 「〜に文句を言う」。
complain は「不満を言う」で、 文句ということばの矢印が、 店員・相手・会社などの一点 に向かって飛んでいるイメージです。
お店の人に「これはおかしいです」と強めに言う感じ。 不満の声を相手にぶつけているイメージです。

ここで大切なのは、 「何をしているか」よりも「その行動の矢印がどこに向かっているか」 です。 at のあとは、声・物・笑い・文句などが 当たる/向かうゴールの一点 が来る、という共通ルールを意識しておくと、 新しい表現に出会っても意味を推測しやすくなります。

行動・攻撃の at:例文でイメージをつかもう

肯定文 スポーツ shout at

The coach shouted at the players in the locker room.

(コーチはロッカールームで選手たちに怒鳴りました。)

語注: coach = コーチ。locker room = ロッカールーム(スポーツの更衣室)。

型: S V at O の形で、shout の矢印が at the players に向かっています。

使い分け: "shout at" は怒りをぶつける感じ、遠くの人に大声で呼びかけるだけなら "shout to" を使うことが多いです。

肯定文 日常 throw at

He threw the ball at the wall to test its strength.

(彼は強さを試すために、そのボールを壁めがけて投げました。)

語注: throw = 投げる。strength = 強さ。

型: S V O at O の形で、「ボール」を「壁」という一点に向けて投げています。

使い分け: "throw at" は当てるつもりで投げるイメージ、"throw to" は相手に渡す・届けばよいイメージです。

否定文 家族 shout at

My father never shouts at us, even when we make mistakes.

(父は、たとえ私たちが失敗しても決して私たちに怒鳴りません。)

語注: never = 決して〜ない。mistake = まちがい。

型: S never V at O で、never が動作の否定(しないこと)を強く表しています。

コロケーション: "make mistakes"(まちがいをする)はよく出るセット表現なので、ひとかたまりで覚えると楽です。

肯定文 学校 laugh at

He was laughed at by his classmates for his accent.

(彼はそのなまりのせいで、クラスメートたちに笑われました。)

語注: accent = なまり、話し方のクセ。classmate = クラスメート。

型: 受動態の S be laughed at by 人 で、「〜に笑われる」という形になっています。

ニュアンス: "laugh at" は、いっしょに楽しく笑うというより「笑いものにする」イメージが強いので、ややきつい表現になります。

肯定文 カジュアル throw at 進行形

The kids were throwing snowballs at each other and laughing.

(子どもたちはお互いに雪玉を投げ合って、楽しそうに笑っていました。)

語注: snowball = 雪玉。each other = おたがいに。

型: 過去進行形 S were V-ing O at each other で、「し続けていた」場面を生き生きと描写しています。

レジスター: 友だち同士で遊ぶ、日常的で楽しい場面なので、全体としてカジュアルな文脈です。

疑問文 カジュアル shout at 進行形

Why are you shouting at me in front of everyone?

(どうしてみんなの前で私に怒鳴っているのですか。)

語注: in front of everyone = みんなの前で。

型: 現在進行形の疑問文 Why are you V-ing at O ... ? で、「今まさに起きている行動」をたずねています。

よくある誤り: "Why do you shout at me now?" とすると、「ふだんの習慣」のニュアンスになるので、今この瞬間なら進行形が自然です。

肯定文 ビジネス point at

Everyone pointed at the screen when the error message appeared.

(エラーメッセージが出たとき、全員がその画面を指さしました。)

語注: error message = エラーメッセージ(コンピューターなどの警告表示)。

型: S pointed at O when S V ... で、「〜したときに指さした」という時間の流れを表しています。

ニュアンス: point at は指という「しぐさの矢印」を画面という一点に向けているイメージです。

肯定文 ビジネス shout at 受動

The staff were shouted at by the manager after the meeting.

(会議のあと、そのスタッフたちはマネージャーに怒鳴られました。)

語注: staff = スタッフ。manager = 上司、マネージャー。

型: 受動態 S were shouted at by 人 で、「だれが怒鳴られたか」を主語にしています。

レジスター: ビジネスの場面では、"shout at" が多すぎるとパワーハラスメントのような印象になることもあるので、意味としても強めの表現だと意識しておきましょう。

疑問文 学校 throw at

Did you really throw that eraser at your classmate?

(本当にその消しゴムをクラスメートめがけて投げたのですか。)

語注: eraser = 消しゴム。classmate = クラスメート。

型: 過去の疑問文 Did you throw O at O? で、「〜に向かって投げたかどうか」をたずねています。

よくある誤り: 「クラスメートに渡すために投げた」なら "throw to" を使う方が自然です。"throw at" は当てにいくニュアンスです。

疑問文 ビジネス laugh at 進行形

Why are they laughing at his idea instead of listening?

(なぜ彼らは、その人のアイデアを聞く代わりに笑っているのですか。)

語注: instead of = 〜の代わりに。idea = アイデア、考え。

型: 現在進行形の疑問文 Why are they V-ing at O ... ? で、「今しているよくない行動」を批判的に問う形です。

ニュアンス: "laugh at his idea" は、人ではなく「アイデア」を笑いものにしている言い方で、ビジネスの場としては失礼な振る舞いになります。

命令文 家族 shout at

Do not shout at the children when they are tired.

(子どもたちが疲れているときに怒鳴るのはやめなさい。)

語注: tired = つかれている。

型: 命令文の否定形 Do not V at O ... で、「〜するな」という強めの注意を表します。

使い分け: もう少しやわらかく言うなら "Please don't shout at the children." のように "please" を付けると丁寧になります。

否定文 一般 laugh at

You should not laugh at people when they make small mistakes.

(人がちょっとしたまちがいをしたときに、その人を笑ってはいけません。)

語注: small mistakes = 小さなまちがい。people = 人々。

型: 助動詞を使った助言の形 You should not V at O ... で、「〜すべきではない」と注意しています。

ニュアンス: ここでも "laugh at" は「いっしょに笑う」ではなく、「相手をからかう・ばかにする」に近い意味になっています。

否定文 恋愛 laugh at 完了

I have never laughed at you; I have always tried to support you.

(私はあなたを笑ったことなんて一度もないよ。いつも支えようとしてきたんだ。)

語注: support = 支える、応援する。never = 一度も〜ない。

型: 現在完了形 I have never Vpp at you で、「これまでずっと〜したことがない」という経験の否定を表しています。

恋愛ニュアンス: 「からかいではなく、本気で味方でいたい」という気持ちを伝える、落ち着いた言い方です。

肯定文 恋愛 throw at

She threw a cushion at him and laughed when he finally said "I love you".

(彼女は、ついに彼が「愛してる」と言ったとき、クッションを彼めがけて投げて笑いました。)

語注: cushion = クッション。finally = ついに。

型: S threw O at 人 and laughed when S V ... で、行動とそのときのセリフを一文で描写しています。

ニュアンス: ここでは "throw at" も "laugh" も、ケンカではなく「照れまじりのじゃれ合い」のような、恋愛ドラマでよくあるシーンとして使われています。

at と to のちがい:当てにいくのか、届けたいだけか

行動・攻撃の表現では、at だけでなく to とセットで出てくることが多いです。 ここでは、 「的(まと)に当てる」なら at、「相手に届けばOK」なら to というシンプルな軸で、代表的なペアをまとめておきます。

どちらも「方向」を表す前置詞ですが、 at は一点にぶつかるイメージto は行き先を指すイメージ を持っていると考えると、ムリなく整理できます。 むずかしく感じたら、 (at = 的に当てる、to = 相手に届ける) と短く言いかえてしまってかまいません。

セット表現 at のイメージ to のイメージ ひとことメモ
throw at ~ / throw to ~ 物の矢印 「〜に向かって投げる(当てるつもりで)」。
ボールの軌道の先にある 一点の的(まと) をねらっているイメージ。
「〜に向かって投げる(キャッチしてほしい)」。
ボールが 相手のところに届けばOK というイメージ。
キャッチボールなら throw to、的当てゲームやケンカっぽい場面なら throw at が合いやすい、という感覚でOKです。
🔊 shout at ~ / shout to ~ 声の矢印 「〜に怒鳴る」「〜にどなりつける」。
声という見えないボールを 相手にぶつけている イメージで、怒り・イライラが強め。
「〜に向かって大声で呼びかける」。
離れた場所の友だちに 声を届ける ような、必ずしも怒っていない場面にも使えます。
きつくしかりつけるなら shout at、 「おーい!」と呼ぶ感じなら shout to が自然になりやすいです。
👋 wave at ~ / wave to ~ しぐさの矢印 「〜に向かって手を振る」。
手の動きの矢印が、 相手という一点 をめがけているイメージ。
「〜に手を振る」。
実際の会話では、 to でも at でもあまりニュアンスは変わらない ことが多いです。
wave は意味自体がやわらかいので、wave atwave to のちがいは気にしすぎなくてOK。 どちらも「手を振る」イメージで伝わります。
📣 まとめ:at / to 共通ルール 的に当てる・ぶつけるイメージ。
攻撃的・強めの矢印 になりやすい。
行き先・方向を示すイメージ。
送り先・届け先 をやさしく指している感じ。
まずは throw at / throw toshout at / shout to のペアをおさえておけば、かなりの場面で応用できます。

ネイティブでも、 文脈によって atto のどちらもありえる場面があります。 ここでは 「当てるなら at / 届けるなら to」 という大きなイメージをもっておけば十分です。 細かい例外は、たくさん読む・聞くうちに自然と目と耳が慣れていきます。

4-2 ミニまとめ:行動・攻撃の at のコツ

  • 行動・攻撃の at は「矢印のゴール」を指す前置詞です。 声・物・笑い・文句など、どんな行動でも、 at のあとにはその矢印が 当たる一点(人・物・アイデアなど) が来ます。
  • shout atthrow atlaugh at のように、 「動詞 + at + 相手」セットでチャンクとして覚える と、実際の会話やリスニングでサッと意味が浮かびやすくなります。
  • at は「ぶつける」、to は「届ける」という ざっくりイメージ を持っておくと、throw at / throw to などの使い分けも こわくなくなります。
  • 4-1 の「視線・スポットライトの at」と、4-2 の「行動・攻撃の at」がつながると、 ニュースやドラマのセリフでも 「誰のどんな矢印が、どこに向かっているか」 をイメージで追えるようになっていきます。
学習心理メモ:
学習の研究では、 「すべてを完璧に理解してから次へ進む」よりも、 「だいたい分かった状態で、まず例文や問題にふれてみる」 方が記憶に残りやすく、学習が続きやすいと言われています。
行動・攻撃の at も、 いまの時点で「矢印が相手に当たるイメージ」がぼんやりでも見えていれば十分です。 ここまで読み切ったあなたは、 もう 4-3 の「目標・ゴールの at」に進む準備がしっかり整っています。 このままマイペースで一歩ずつ進んでいきましょう。

4-3. 目標・ゴールの at(努力の行き先を示す)

このセクションでは、at「成功・結論・真実など、目には見えないゴール」 を指すときの使い方をまとめます。 たとえば aim at success(成功を目指す)や arrive at a decision(決定に至る)のように、 行動や考えの結果としてたどり着きたい「終点」にピンを刺すイメージです。 4-1 の「視線・スポットライト」、4-2 の「行動・攻撃」に続き、 ここでは at の矢印が向かう 「未来のゴール」 に注目していきます。

「目標」「結論」などのことばが少しむずかしく感じたら、 (ゴールテープ・最後の答え) くらいのイメージでかまいません。 走るレースのゴールや、話し合いの「最終決定」を思い浮かべながら読み進めてみましょう。

ここまで 4-1 と 4-2 を読み終えたあなたは、 「何かの矢印が、どこかの一点に向かう」 という at の感覚をすでにつかみ始めています。 あとはその矢印の先を、少し先のゴール地点まで伸ばすだけです。 ここまで読み切れている時点で、 準備はほぼバッチリ なので、 気楽にイメージを広げていきましょう。

目標・ゴールの at 概観セクション Lesson 093 / Section 4-3

ゴールテープとロードマップで考える「目標・ゴールの at」

4-3 の at は、視線でも場所でもなく、 「努力や話し合いの行き先(ゴールテープ)」 にピンを刺す前置詞です。 マラソンのコースや、ゲームのステージマップを思い浮かべてみましょう。

1. レースのゴールテープとしての at

スタートラインから走り出して、先にある ゴールテープ を切るイメージで考えると分かりやすくなります。 aim at success は、 「success(成功)」というゴールテープをねらって走る感覚です。

「目標」は、レースでいうと (このゴールを目指そう、という決めごと) のこと。 at は、そのゴールの位置を指でさす役目をしています。

語注:success = 成功(うまくいった状態)、 goal = ゴール(「ここまで行きたい」という終点)と、やさしく押さえておけば十分です。

2. ロードマップ上のゴールとしての at

会社の計画書やプロジェクトでは、 「どこまで進んだか」「最終的にどこにたどり着きたいか」を ロードマップ(道のりの図)で表すことがあります。 arrive at a decision は、 「決定」というゴール地点にようやく到着するイメージです。

「結論」は、 (長く考えたり話し合ったりしたあとに出す、最後の答え) のこと。 at は、その「最後の一マス」を指さしていると考えるとスッキリします。

語注:decision = 決定(どうするか決めたこと)、conclusion = 結論(考えの最後の答え) とざっくり理解しておけば、細かい違いを気にしすぎなくて大丈夫です。

3. 言いたい「本音・ポイント」に近づく at

さらに、get at the truth(真実に近づく)のように、 「知りたいこと・言いたいことの中心」 をゴールにする表現もあります。 truth(本当のこと)、point は (いちばん大事なところ) というイメージです。

「What are you getting at?」は 「結局、何が言いたいの?」 という意味で、相手の言葉の矢印が向かっている 本音のゴール をたずねる表現です。 ここでも at は、目には見えない「中心点」を指さしています。

4-3 では、このような 「目標・結論・本音のゴール」に向かう at を、 パターンごとに整理していきます。 ここまで読めたあなたは、すでにイメージの土台ができているので、 あとは例文やクイズの中で少しずつ「ゴールの at」に慣れていくだけです。

ひと息メッセージ:
文法の学習では、 「まずイメージをつかみ、そのあとで細かいルールを見る」 方が、暗記だけの勉強よりも長く記憶に残りやすいと言われます。 4-3 の at も、今の段階では 「ゴールテープやロードマップの終点にピンを刺す前置詞」 ぐらいに感じておけば十分です。 このあと続くパターン整理と例文を通して、 少しずつ「ゴールの at」が自分のものになっていきます。

🎯 成功・改善を「ねらう」ゴール:aim at / be aimed at

ここでは、aim atbe aimed at を中心に、 「成功や改善といったゴールをねらう at」 を整理します。 どちらも「ねらい(目標)」を表す表現で、 スタート地点からゴールテープに向かう矢印 をイメージすると分かりやすくなります。

単語がむずかしければ、 aim(ねらう・目指す)be aimed at(〜向けに作られている) くらいのやさしい言いかえで覚えておけば十分です。

パターン 典型的な形 イメージ 使用シーン・ひとことメモ
aim at + 名詞
自分がゴールをねらう
aim at success / higher sales / better results
(成功・売上アップ・よりよい結果をねらう)
自分・チーム・会社などが、 「〜というゴール」 めがけてがんばるイメージ。
矢印のスタートは「自分たち」、ゴールは 成功・改善・成長 などのプラスの結果。
ビジネスやプレゼンでよく使われます。
例:We aim at improving customer satisfaction.
(私たちは顧客満足度の向上を目指しています。)
「〜を狙っている」と言いたいときの基本パターンです。
aim at + 動名詞(〜ing)
行動レベルの目標
aim at reducing costs / improving safety
(コスト削減・安全性向上を目指す)
「〜すること」をゴールテープにしている形。
変化や改善のプロセス にフォーカスしやすい言い方です。
報告書・計画書など、少しフォーマルな文章でよく見かけます。
「何を変えたいのか」を具体的に表現できるので、 ビジネス英語では特に便利なパターンです。
be aimed at + 名詞(人)
〜向けに作られている
be aimed at teenagers / beginners / experts
(10代向け・初心者向け・専門家向け)
商品・サービス・メッセージなどの 「ねらっているお客さん」 を示すイメージ。
矢印は「商品」から「人(ユーザー)」に向かっています。
例:The app is aimed at busy professionals.
(そのアプリは忙しい社会人向けです。)
「この本は中学生向けです」のように、日本語の「〜向け」を英語にしたいときに使える便利な型です。
be aimed at + 動名詞(〜ing)
目的・狙いを説明
be aimed at increasing sales / helping users
(売上増加を目的としている/ユーザーを助けることを目的としている)
その計画・プロジェクト自体の 目的(何のためのものか) を説明するイメージ。
ゴールの内容が「〜すること」として描かれます。
例:The new policy is aimed at protecting the environment.
(その新しい方針は環境を守ることを目的としています。)
「何のための施策か」を一文で説明できるので、レポートやプレゼンでとても出番が多い表現です。
target / be targeted at
近い意味の表現
be targeted at young customers
(若い顧客を対象としている)
target high-income families
(高収入の家庭をターゲットにする)
target はもともと「的(まと)」の意味があり、 ねらいをはっきりしぼる ニュアンスが強めです。
ゴールとなるお客さん・層をピンポイントで指します。
aim at よりも、 「このグループをねらい撃ちする」感じが少しだけ強い印象になることがあります。
ただし日常会話レベルでは、aim at と大きく意味が変わるわけではないので、 まずは aim at / be aimed at をしっかり使えるようになればOKです。
ミニまとめ:
aim atbe aimed at は、 どちらも 「このゴールをねらっています」 という気持ちを表すペアだと考えましょう。
自分たちが目指すなら We aim at ...、作った物や計画に「〜向け」とラベルを貼るなら It is aimed at ... の形が基本です。
ここまで読み切れた時点で、 「ねらう at」 のイメージはしっかりできています。 あとは例文やクイズで何度かくり返して、 脳に「またこのパターンだ」と思わせてあげれば、自然と口から出てくる表現になっていきます。

🧭 結論・答えに「たどり着く」ゴール:arrive at / come to

ここでは、arrive atcome to を使って、 「考えや話し合いのゴールにたどり着く」 イメージを整理します。 「駅に着く」arrive at the station と同じ arrive でも、 ゴールが a decision(決定)や a conclusion(結論) のような目に見えない終点に変わるだけです。

結論(conclusion)は (長く考えたり話し合ったりしたあとに出す「最後の答え」)、 decision(決定)は (どうするかをはっきり決めたこと) くらいのイメージでOKです。

パターン 典型的な形 イメージ 使用シーン・ひとことメモ
arrive at + 場所
場所ゴールの復習
arrive at the station / at the hotel
(駅に着く/ホテルに着く)
人や乗り物が移動して、現実の場所 というゴールに到着するイメージ。
4-2 までの「場所の at」の応用です。
ここを思い出してから、 「場所 ⇒ 考えのゴール」に変わるだけだと意識すると、 このあと出てくる arrive at a decision もスッと入りやすくなります。
arrive at + 抽象名詞
考えのゴール
arrive at a decision / conclusion / solution / agreement
(決定/結論/解決策/合意に至る)
話し合い・調査・考えごとなどのプロセスが続いたあとで、 「ここだ」という答えの地点 にたどり着くイメージ。
駅の代わりに「結論という駅」に着く感じです。
ビジネスメール・会議報告などでよく使われます。
例:After a long discussion, we arrived at a conclusion.
(長い話し合いの末、私たちは結論に至りました。)
場面が少しかしこまっているときにぴったりです。
come to + 抽象名詞
少しくだけた言い方
come to a decision / conclusion
(決定/結論に達する)
come to the conclusion that ...
(…という結論に達する)
come も「来る・着く」なので、 ゴールに近づいていくイメージarrive at と同じです。
少し口語的・日常会話寄りの響きになります。
例:We came to the conclusion that we needed more data.
(私たちはもっとデータが必要だという結論に達しました。)
書き言葉では arrive at、話し言葉では come to のように、 シーンでざっくり使い分けると楽です。
arrive at vs reach
似た表現との比較
reach a decision / agreement
(決定/合意に達する)
reach も「到達する」なので、 意味はほぼ同じ です。
ただし reach のあとには前置詞がいらず、 直接名詞が来るのがポイントです。
例:They finally reached an agreement.
(彼らはついに合意に達しました。)
「前置詞を入れ忘れるミス」を避けたいときは、 reach + 名詞 で言い換えるのも一つの手です。
抽象ゴールの at
まとめ
arrive at / come to + decision / conclusion / solution / agreement 場所ではなく、 「考え・話し合い・努力」の終点 にピンを刺す at
4-1・4-2 で学んだ「一点に向かう矢印」が、 今回は時間の先にある「答えの一点」に変わっただけです。
受験英語では「抽象名詞」として難しく見えがちですが、 イメージとしては「ゴール駅の名前が駅じゃなくて考えの名前になっただけ」と考えると、ぐっとハードルが下がります。
ミニまとめ:
arrive atcome to は、 どちらも 「考えや話し合いのゴール地点に着く」 というイメージで使われます。
「駅に着く」から「結論に着く」へとゴールが変わっただけ、と考えれば OK です。
ここまで読めたあなたは、もう 「答えにたどり着く at」 の感覚をつかみ始めています。 あとは例文やクイズの中で何度か目にすることで、 少しずつ「知っている表現」から「自分で使える表現」に変わっていきます。

💬 伝えたい「本音・ポイント」に近づくゴール:get at / drive at

ここでは、get atdrive at を使って、 「言葉の奥にある本音・ポイントというゴール」 に近づくイメージを整理します。 会話では、相手の話を聞きながら 「結局、何が言いたいの?」 と感じることがありますよね。 そんな「隠れたゴール」にピンを刺すのが、このタイプの at です。

truth は (本当のこと)、 point は (いちばん大事なところ・要点) というイメージで OK です。 4-1 の「視線」、4-2 の「行動」に続いて、 ここでは 「言葉・気持ちの矢印が向かうゴール」 としての at を見ていきます。

パターン 典型的な形 イメージ 使用シーン・ひとことメモ
get at + the truth
真実というゴール
get at the truth
(真実に近づく/真相にたどり着く)
調査や質問を続けて、 「本当はどうだったのか」というゴール に少しずつ近づいていくイメージです。
一気にたどり着くというより、 少しずつ「じわじわゴールに寄っていく」感じが強めです。
ニュースやドラマのセリフでよく見かけます。
例:The reporter tried to get at the truth behind the rumor.
(その記者はそのうわさの裏にある真実に迫ろうとした。)
「真実」という見えないゴールに矢印が向いている、と考えましょう。
get at + (the) point
要点というゴール
get at the point
(要点に触れる/本題に近づく)
get at the main point
(いちばん大事なところに近づく)
長い説明や前置きから、 本当に伝えたい「本題」 に近づいていくイメージ。 ゴールは「ひとことで言うと何なのか?」というポイントです。 似た表現に get to the point(早く本題に入る)があります。
get at は、 「遠回しな話の奥にあるポイント」を探るニュアンスが少し強いと考えると整理しやすいです。
What are you getting at?
相手の本音をさぐる
What are you getting at?
(結局、何が言いたいの?)
相手の言葉の矢印が、 どんな本音やメッセージのゴール に向かっているのかをたずねる表現です。
「少し遠回しな言い方をしているけれど、本当は何を伝えたいの?」というニュアンス。
友だち同士の会話からドラマのセリフまで、幅広く使われます。
トゲを弱くしたいときは、 What exactly are you getting at?(正確には何が言いたいの?)のように exactly を入れて少しやわらげても OK です。
be getting at + ~
それとなく指している
He was getting at my lack of experience.
(彼は私の経験不足をほのめかしていた。)
直接は言わずに、 「そのことを暗に指している」 状態を表します。
ゴールは「その話で本当に言いたかったターゲット」です。
相手が遠回しに批判している、と感じたときなどによく使われます。
「暗に」を表したいときの便利なパターンとして覚えておくと、 会話表現の幅が広がります。
drive at + ~
get at の近い仲間
What are you driving at?
(君は何を言おうとしているの?)
I knew what he was driving at.
(彼が何を言いたいのか、私は分かっていた。)
drive は「運転する・押し進める」のイメージから、 話をある結論・本音に向けて押し進める 感覚になります。
ゴールはやはり「本音・ポイント」です。
日常会話では get at のほうがよく使われますが、 drive at も同じグループの表現だと知っておくと、 リスニングで意味を取りやすくなります。
「何をねらってそう言っているの?」というニュアンスです。
get at の別の意味
注意ポイント
get at the cookies
(クッキーに手が届く)
get at him
(彼を攻撃する/いじめる)
文脈によっては、 「手が届く」「攻撃する」 など、物理的な意味や 4-2 の「攻撃の at」に近い使い方もあります。
ここでは「本音・ポイント」の意味にしぼって整理しています。
「本音・ポイント」の話をしているときは、 たいてい truthpointwhat he was getting at などの単語が近くにあります。
まわりの単語から、「どの get at か」を判断するクセをつけると安心です。
ミニまとめ:
get at / drive at は、 どちらも 「言葉の矢印が向かっている本音・ポイント」 をゴールにする at です。
「真実(the truth)」「要点(the point)」といった 目に見えないゴールに少しずつ近づいていくイメージを持てれば十分です。
ここまで読み切れたあなたは、 すでに 視線・行動・ゴールという 3 つの at を一本のイメージでつなげられている状態です。 あとは、ドラマやニュースの中で 「あ、これは本音のゴールの at だな」と気づく小さな体験を重ねていくだけで、 ぐっと聞き取りやすさ・使いやすさが変わってきます。

例文で確認:目標・ゴールを表す at

肯定文 ビジネス aim at

Our team aims at reducing waste in the office.

(私たちのチームは、オフィスのムダを減らすことを目標にしています。)

語注: aim at = ~を目指す・ねらう、waste = ムダ・むだづかい。

型: S aim(s) at ~ing(主語が「~すること」を目標にしている形)です。

使いどころ: 会社やチームの「目指す方向」を言いたいときに便利な表現です。aim at + 動名詞 の形でセットで覚えましょう。

否定文 ビジネス aim at

This plan does not aim at blaming anyone.

(この計画は、だれかを責めることを目的としているわけではありません。)

語注: blame = 責める、anyone = だれか(だれも)。「aim at blaming」で「責めることをねらう」というイメージです。

型: S do/does not aim at ~ing で「~を目標としていない」と否定できます。

よくある誤り: × aim to blaming ではなく、aim at + 動名詞 にするのがポイントです。

疑問文 ビジネス aim at

What exactly does this project aim at?

(このプロジェクトは、具体的に何を目指しているのですか。)

語注: exactly = 具体的に・正確に。project = プロジェクト・計画。

型: 疑問文なので What + do/does + S + aim at ...? の語順になっています。

使いどころ: 会議で「この計画のゴールは何?」と確認したいときに便利なフレーズです。

肯定文 受動 be aimed at

This online course is aimed at absolute beginners.

(このオンライン講座は、まったくの初心者向けです。)

語注: absolute beginners = 完全な初心者。online course = オンライン講座。

型: S be aimed at + 人 で「~向けに作られている」という受動の形になります。

使い分け: aim at は「自分が目指す」、be aimed at は「~向けにデザインされている」という違いを意識すると整理しやすくなります。

疑問文 受動 be aimed at

Who is this workshop aimed at?

(このワークショップは、だれを対象にしていますか。)

語注: workshop = 研修・講座。対象にする = 「ターゲットにする」というイメージです。

型: Who is S aimed at? で「この○○は、だれ向け?」と聞けます。

レジスター: ビジネスでも日常会話でも使える、やわらかめの聞き方です。

命令文 ビジネス aim at

Aim at long-term growth, not just quick results.

(目先の結果だけでなく、長期的な成長を目標にしなさい。)

語注: long-term = 長期的な、growth = 成長、quick results = すぐに出る結果。

型: 命令文なので主語の you が省略され、Aim at ~. から始まっています。

ニュアンス: 部下や自分自身への「心のメモ」としても使える表現です。計画のゴールを少し先に置くイメージを育ててくれます。

肯定文 完了 arrive at

After weeks of testing, we have finally arrived at a safe design.

(数週間のテストを経て、私たちはようやく安全な設計にたどり着きました。)

語注: testing = テストすること、safe design = 安全な設計。finally = ついに・ようやく。

型: After ~, S have arrived at + 抽象的なゴール で「長いプロセスのあとにゴールに到達した」ことを表します。

イメージ: 実際の駅ではなく、「安全な設計」というゴール駅に着いた、というイメージで arrive at を使っています。

否定文 完了 arrive at

We have not arrived at a final decision yet.

(私たちは、まだ最終的な決定には至っていません。)

語注: final decision = 最終決定。yet = まだ(~していない)。

型: have not arrived at + 抽象名詞 で「まだその結論・決定に到達していない」という意味になります。

使いどころ: 会議で「まだ結論は出ていません」と丁寧に伝えたいときにぴったりの表現です。

疑問文 ビジネス arrive at

How did the team arrive at that conclusion?

(チームはどのようにして、その結論にたどり着いたのですか。)

語注: conclusion = 結論。How did ~? = どのようにして~? という聞き方です。

型: How did S arrive at + 結論 で、「その答えにどうやって行き着いたか」をたずねるパターンになります。

レジスター: ビジネス・ニュースなど、フォーマルな場面でよく使われる聞き方です。

肯定文 恋愛 come to the conclusion

After many late-night talks, we came to the conclusion that we were meant to be together.

(夜遅くまで何度も話し合った末に、私たちは一緒にいるべきだという結論にたどり着きました。)

語注: came to the conclusion that ~ = ~という結論に達した。be meant to be together = 一緒にいる運命だ、というニュアンス。

型: After ~, S came to the conclusion that ~ で「いろいろあった結果、こう決めた」というロマンチックな言い方ができます。

ポイント: 「結論に着く」ゴールの at はありませんが、arrive at と同じ「答えにたどり着く」イメージを、come to the conclusion でも表現できます。

肯定文 進行 get at

The journalist is asking careful questions to get at the truth.

(その記者は、真実に近づくために慎重に質問をしています。)

語注: journalist = 記者、careful questions = 注意深い質問、truth = 真実。

型: ask ~ to get at the truth で「真実に迫るために~する」という目的の to 不定詞 が使われています。

イメージ: get at the truth は「真相にぐっと近づく」というゴールのイメージです。一気に着くというより、質問を重ねて少しずつ距離を縮めていく感じです。

疑問文 カジュアル get at

What exactly are you getting at in this message?

(このメッセージで、あなたは結局何が言いたいのですか。)

語注: What exactly ~? = 具体的には何~?、message = メッセージ・文章。

型: What exactly are you getting at ...? で「その言葉の矢印が向かっている本音」をたずねる疑問文です。

ニュアンス: 直接的すぎない聞き方なので、「責める」というより「ちゃんと理解したい」という姿勢で使うとよい表現です。

肯定文 カジュアル drive at

From his tone, I could tell what he was driving at.

(彼の声の調子から、彼が何を言おうとしているのか分かりました。)

語注: tone = 声の調子、could tell = 分かった、drive at = (言葉を)~という結論に向けて進めている。

型: From ~, S could tell what S' was driving at. で「~から、S' が何を言おうとしていたか分かった」という形です。

ポイント: drive atget at と同じく、「本音・ポイントというゴール」に話を押し進めるイメージの表現です。

否定文 ビジネス get at

During the meeting, no one could quite get at the main point of her story.

(会議のあいだ、だれも彼女の話のいちばん大事なポイントをうまくつかめませんでした。)

語注: During the meeting = 会議中、no one = だれも~ない、main point = いちばん大事なところ。

型: no one could get at the main point で「だれも要点にたどり着けなかった」という否定の文になっています。

イメージ: 話の表面だけを聞いていて、本当のゴール(本題) に届かなかった、というニュアンスです。

ゴールの at を一気に整理しよう

セクション 4-3 では、at「ゴール・目標・本音という見えない一点」 に向かうイメージで使われる表現をまとめて見てきました。 ここで一度、頭の中をすっきり並べ替えておきましょう。

  • aim at / be aimed at: 成功・改善・読者など、「ねらう相手・ターゲット」 に向かうゴールの at
  • arrive at: decision / conclusion / solution など、「考えや話し合いの終点(答え)」 に着くゴールの at
  • get at / drive at: 本音・ポイント・真実など、「言葉の奥にあるメッセージ」 に近づくゴールの at

どの表現も、at の前にくる語だけが変わっているだけで、 根っこにあるイメージは 「ある一点をゴールとしてめがけていく」 という点で共通しています。 意味を一つずつ暗記するよりも、 「ゴールの at」としてグループで覚える と、あとから思い出しやすくなります。

学習モチベーションメモ:
学習の心理学では、 「少しだけ理解した状態で、例文に何度も触れる」 方が、完璧に覚えてから使おうとするよりも定着しやすいと言われます。
ここまで読み進められた時点で、あなたの中にはすでに 「ゴールに向かう at」 のイメージが育ち始めています。 あとはクイズや会話の中で 「あ、これは aim at の仲間だ」「これは結論に arrive at しているな」 と小さく気づきをくり返すだけで、自然と「知っている」から「使いこなせる」に変わっていきます。
一歩一歩でも、方向さえ合っていれば必ずゴールに近づいているので、 自分のペースで安心して進んでいきましょう。

5. 感情の原因を表す at(心が動き出すスタート地点)

このセクションでは、at「うれしい・びっくり・こわい」などの感情のスタート地点 を指す使い方を見ていきます。 be surprised atbe pleased at のように、 「どんな出来事がきっかけ(=トリガー)」になって気持ちが動いたのかを表すのが得意分野です。 ここではまず、「心のスイッチに at でピンを刺す」というざっくりしたイメージをつかむことが目標です。

途中で「抽象名詞(目に見えないことを1語にした名詞)」など、 すこしむずかしいことばが出てきたら、 そのつど (かんたんな日本語の言いかえ) をいっしょに添えて説明していきます。 文法用語をきっちり暗記するよりも、 「感情のスイッチに at でラベルを貼る」 というイメージを持てれば十分です。

前置詞 × 感情 原因・きっかけ Lesson 093 / Section 5

感情の at を3つの角度からながめてみよう

感情の at は、大きく分けて 「感情そのもの」「感情があふれた行動」「心を動かした場面そのもの」 の3つを指さすことが多いです。 5-1 ~ 5-3 では、この3つのパターンを、例文といっしょにじっくり見ていきます。

どの順番から読んでも大丈夫なので、 「いまの自分にいちばん関係がありそう」 と感じるところから進んでみましょう。 ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。

学習心理メモ:
人は「全部わかってから使い始める」よりも、 「だいたいイメージがつかめたところで、少しずつ使ってみる」 方が、記憶に残りやすく学習も続きやすいと言われています。
感情の at も、 「これは気持ちのスイッチを指しているんだな」「これは光景そのものにピンを刺しているんだな」 と軽く意識しながら例文やクイズに触れていくだけで OK です。
ここまで読み進めたあなたは、 すでに 「心のスタート地点を示す at」 の感覚を手に入れつつあります。 あとは 5-1 ~ 5-3 を、自分のペースでじっくり味わっていきましょう。

5-1. be surprised at / be pleased at:感情のスイッチに触れる at

このセクションでは、be surprised atbe pleased at のように、 「どんな出来事がきっかけで、心が動き出したか」 を表す at をまとめて学びます。 「ニュースに驚いた」「あなたの成功がうれしい」といった場面で、 感情のスイッチにピンを刺す前置詞at です。 ここではまず、「心のスタート地点に at で印をつける」というイメージをつかむことが目標です。

文の形としては be + 感情を表す形容詞 + at + 名詞 という、 中学生でも使えるシンプルなパターンです。 「形容詞(気持ちや性質を表すことば)」や「抽象名詞(目に見えないことを1語にした名詞)」など、 すこし専門的なことばが出てきたら、 (かんたんな日本語の言いかえ) をそのつど添えていきます。

ここまで at のいろいろな使い方を読み進めてきたあなたなら、 感情の at も同じイメージで無理なく整理できます。 ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。

前置詞 × 感情 原因・きっかけ Lesson 093 / Section 5-1

心の中にある「びっくりボタン」や「うれしいボタン」を思い浮かべてみよう

感情の at を考えるときは、 自分の心の中にたくさんのボタンが並んでいるイメージを持つと分かりやすくなります。 たとえば「びっくりボタン」「うれしいボタン」「怒りボタン」などです。

あるニュースを聞いたり、誰かの行動を見たりすると、 その出来事がボタンにコツンと触れて、 感情がパッと点灯する(=反応する) と考えてみましょう。 このときの「ボタンに触れたきっかけ」を指さすのが at です。

  • trigger = (トリガー・引き金) … 心のボタンを押す「きっかけ」です。
  • reaction = (リアクション・反応) … ボタンが押されたあとに起こる、心や体の動きです。
  • at は、trigger の「場所」に印をつけるイメージだと考えるとスッキリします。

あとでたくさんの表現が出てきても、 「これは心のどんなボタンに触れているのかな?」 と考えるクセをつけておくと、丸暗記に頼らずに使い分けられるようになります。

be + 感情形容詞 + at の基本パターンをおさえよう

感情の at の多くは、次のような形をしています。

基本型: S be 感情形容詞 at 名詞(出来事・結果など)

S(主語)= 人・物、
感情形容詞 = surprised, pleased, angry など「気持ちを表すことば」、
名詞 = the news, your success など「心を動かしたきっかけ」です。

びっくり系

  • be surprised at the news
  • be shocked at the result
  • be amazed at the change

「ニュース」「結果」「変化」など、 出来事そのもの がボタンになっています。

よろこび系

  • be pleased at your success
  • be delighted at the invitation
  • be glad at the news

「成功」「招待」「知らせ」などの ポジティブなできごと がスイッチになって、うれしい気持ちが点灯します。

怒り・不快系

  • be angry at his behavior
  • be upset at the delay
  • be disappointed at the result

「行動」「遅れ」「結果」など、 イヤなできごと がボタンを押して、怒りやガッカリの気持ちが出てきます。

どのパターンも、 「S は(感情形容詞)だ、そのきっかけは at ~ だ」 という読み方ができます。 つまり at が「どのボタンに触れたのか」を教えてくれている、と考えるとスッキリします。

このあと 5-1 では、これらのパターンを例文でくり返し見ながら、 「あ、ここでも感情のスイッチに at が使われているな」と気づけるようにしていきます。 形はもう見えたので、あとは練習しながら少しずつ自分の表現として使っていきましょう。

感情形容詞グループを一覧でながめてみよう

感情の at は、 「びっくり系」「よろこび系」「不快・怒り系」 の3グループに分けておくと覚えやすくなります。 形は同じ be + 感情形容詞 + at + 名詞 でも、 どんな気持ちかによってよく一緒に出てくる名詞(ニュース / 結果 / 行動など)が少しずつ変わります。

グループ パターン よく一緒に出る名詞 日本語イメージ メモ・ニュアンス
驚き系 be surprised at ~
be shocked at ~
the news(ニュース)
the result(結果)
「ニュースや結果を聞いて
びっくりする / ショックを受ける」
surprised = おどろいた(ふつうの驚き)
shocked = 強いショック(かなり大きい驚き)
驚き系 be amazed at ~
be astonished at ~
the change(変化)
his progress(彼の成長)
「あまりの変化や成長に
目を見張るほど驚く」
amazed / astonished
「とても驚いた」という強めのことばです。
よろこび系 be pleased at ~
be delighted at ~
your success(あなたの成功)
the invitation(招待)
「成功や招待の知らせを聞いて
うれしく感じる」
pleased = うれしい(かため・丁寧)
delighted = 大喜び(とてもうれしい)
よろこび系 be glad at ~ the news(知らせ)
the outcome(結果)
「知らせや結果を聞いて
ほっとする・うれしく思う」
glad は会話でもよく使う「うれしい」。
be glad at より be glad about の方が一般的ですが、
ここでは「あ、at もありうるんだな」と知っておけばOKです。
不快・怒り系 be angry at ~
be annoyed at ~
his behavior(彼の行動)
the delay(遅れ)
「相手の行動や遅れに対して
怒る・イライラする」
angry = はっきり怒っている状態。
annoyed = イライラ・うんざりのイメージ。
不快・怒り系 be upset at ~
be disappointed at ~
the comment(コメント)
the result(結果)
「コメントや結果にショックを受けて
動揺する・がっかりする」
upset = 気持ちが乱れて落ち着かない。
disappointed = 期待はずれでがっかりした。

どの行も、読み方は同じです。 「S は(感情)だ。そのきっかけは at 以下の名詞だ」 と考えれば OK。 感情形容詞がどんなグループに属しているかを意識すると、辞書を引いたときにも意味のイメージがつながりやすくなります。

at と他の前置詞のざっくり使い分けイメージ

感情の表現では at 以外にも aboutwithby などが使われることがあります。 ここでは、細かいルールよりも、 「ざっくりこういう傾向なんだな」 というイメージだけつかんでおきましょう。 このセクションではあくまで at に集中します。

1. at と about のちがい

おおまかに言うと、 at = 「一点の出来事」about = 「話題・内容全体」 を見るイメージがあります。

  • be surprised at the news
    → ニュースという「出来事そのもの」に驚く。
  • be angry at his behavior
    → 彼の「行動」という一点の行為に怒っている。
  • be worried about the exam
    → テストという「話題・全体的な状況」を心配している。

ふわっとでかまわないので、
at はピンポイント、about はテーマ全体 という感覚を持っておくと、例文を見たときに「あ、ここは at なんだ」と納得しやすくなります。

2. at と with / by のちがい

同じ感情でも、withby を使うと、 「誰に対して」「何によって」 という角度が強くなります。

  • be angry at his mistake
    → 「ミスという出来事」に怒っている(スイッチは mistake)。
  • be angry with him
    → 「その人そのもの」に怒っている(矢印が人に向くイメージ)。
  • be surprised at the result
    → 結果という「一点の出来事」に驚いている。
  • be surprised by the noise
    → 「その音によって驚かされた」(by = ~によって)。

まずは、 「出来事そのものへのリアクション」なら at がよく使われる と押さえておけば十分です。 with / by との細かい使い分けは、例文を読みながら少しずつ慣れていきましょう。

ひとことメモ:
多くの学習者が「前置詞の使い分けを完璧にしてから話そう」と考えますが、 実はその逆で、 「だいたいのイメージをつかんだら、まずは一番よく使う形(ここでは at)から使ってみる」 方が上達が早いと言われています。
感情表現も、まずは be surprised at ~be pleased at ~ を自分の例文でたくさん回して、 そのあとで about / with / by の世界を少しずつ広げていけば大丈夫です。

be surprised at / be pleased at:感情のスイッチに触れる at の例文

肯定文 受動 be surprised at

I was surprised at the news of the merger.

(その合併のニュースを聞いて、私は驚きました。)

語注: merger = 会社どうしの「合併」。news of the merger = 合併のニュース。

型: I was surprised at + 名詞 で「そのことで驚いた」という形です。was surprisedbe + 過去分詞 ですが、「驚いた状態だ」という形容詞的な使い方です。

レジスター: ビジネスメールや会議の報告でも使いやすい表現です。くだけた会話なら so surprised など強さを足しても自然です。

否定文 ビジネス be pleased at

She is not pleased at the delay in payment.

(彼女は支払いの遅れに満足していません。)

語注: delay = 遅れ。payment = 支払い。

型: S be not pleased at 名詞 で「~に満足していない」という否定文になります。

使い分け: ビジネスでは not pleased at と言うと、感情を直接「怒っている」とまでは言わずに、やわらかく不満を示せます。

疑問文 カジュアル be surprised at

Are you surprised at his decision to quit?

(彼が辞める決断をしたことに、あなたは驚いていますか。)

語注: decision = 決断。quit = 辞める。

型: Are you surprised at ~ ? で「~に驚いているの?」と相手の感情をたずねる疑問文になります。

よくある誤り: × Do you surprised at ~ ? とは言いません。be surprised なので、疑問文も Are you ... ? の形です。

肯定文 進行 ビジネス be angry at

The team is getting angry at the constant changes.

(チームは、絶えず続く変更にだんだん腹を立ててきています。)

語注: constant = ひっきりなしの。changes = 変更。

型: be getting angry at ~ で「~に対してだんだん怒り始めている」という進行中の変化を表せます。

コロケーション: ビジネスでは constant changes(絶え間ない変更)や frequent changes(頻繁な変更)と組み合わせることが多いです。

肯定文 受動 ビジネス be shocked at

We were shocked at the sudden price increase.

(私たちは、その突然の値上げにショックを受けました。)

語注: sudden = 突然の。price increase = 値上げ。

型: We were shocked at ~ は「~にとても驚いた(ショックを受けた)」という強めの感情を表します。

使い分け: surprised より shocked の方がショック度が高いイメージです。ニュースの重さによって使い分けると自然です。

肯定文 恋愛 be pleased at

I am always pleased at your messages in the morning.

(朝、あなたからメッセージが来ると、私はいつもとてもうれしくなります。)

語注: pleased = うれしい・満足している。messages = メッセージ(ここではLINEなども含むイメージ)。

型: I am pleased at + 名詞 で「~にうれしく感じる」と、やさしく気持ちを伝えられます。

レジスター: 恋人・大切な人へのメッセージでも、ビジネスメールでも使える丁寧な言い方です。カジュアルに言うなら I am happy about ... でもOKです。

否定文 カジュアル be angry at

I am not angry at you, but I am just tired.

(私はあなたに怒っているわけじゃなくて、ただ疲れているだけです。)

語注: tired = 疲れている。

型: I am not angry at you, but ... で「あなたに怒っているんじゃないよ、ただ~なんだ」と気持ちをやわらげて説明できます。

使い分け: 「人」に向けてなら angry at you でも angry with you でも使われますが、ここでは at を使って「怒りの矢印」を you に向けているイメージです。

疑問文 受動 ビジネス be pleased at

Was your boss pleased at the result of the meeting?

(あなたの上司は、その会議の結果に満足していましたか。)

語注: result = 結果。meeting = 会議。

型: Was your boss pleased at ~ ? で「上司は~に満足していましたか」と丁寧にたずねる表現になります。

コロケーション: ビジネスでは the result of the meeting のほかに the outcome(成り行き・結果)ともよく組み合わさります。

疑問文 ビジネス be shocked at

Why were they so shocked at the final decision?

(なぜ彼らは、その最終決定にそんなにショックを受けたのですか。)

語注: final decision = 最終決定。

型: Why were they shocked at ~ ? で「なぜ~にショックを受けたのか」をたずねる疑問文です。

使い分け: so shockedreally shocked のように副詞を変えることで、ショックの強さを調整できます。

命令文 否定文 カジュアル be angry at

Do not be angry at yourself for making one mistake.

(たった一度の失敗で、自分に怒らないでください。)

語注: yourself = 自分自身。mistake = 間違い・失敗。

型: Do not be angry at yourself for ~ で「~したことで自分に怒らないで」というやさしいアドバイスになります。

学習のポイント: 感情の英語表現は、自分を責めないメッセージにもよく使われます。こうしたフレーズをストックしておくと、人を励ます英語が自然に出てきます。

肯定文 完了 be surprised at

I have been surprised at how much she has changed.

(彼女がどれほど変わったかに、ずっと驚かされています。)

語注: how much she has changed = 「彼女がどれくらい変わったか」という内容をまとめた節(文のかたまり)。

型: have been surprised at + wh-節 で、「これまでずっと~に驚かされている」という現在完了(今までの継続)を表します。

コロケーション: how much she has changed の代わりに how quickly the city has grown などに入れ替えると、他の話題でも同じ型が使えます。

肯定文 完了 ビジネス be pleased at

We have been pleased at the steady progress of the project.

(私たちは、そのプロジェクトの着実な進捗をうれしく思い続けています。)

語注: steady progress = 着実な進み具合。project = プロジェクト。

型: have been pleased at 名詞 で、「これまでずっと~に満足している」というニュアンスになります。

レジスター: ビジネス報告書やプレゼンで、前向きな評価を伝えるときによく使えるフォーマル寄りの表現です。

肯定文 受動 学校

The teacher was disappointed at the low test scores.

(その先生は、低いテストの点数にがっかりしました。)

語注: disappointed = 期待はずれでがっかりした。low test scores = 低いテストの点数。

型: be disappointed at 名詞 で「~にがっかりしている」を表します。at は「がっかりのきっかけ」に印をつけるイメージです。

使い分け: 自分ががっかりしたときは I am disappointed at ...、人をがっかりさせたときは I am sorry that ... と言い分けると、よりていねいに気持ちを伝えられます。

否定文 受動 ビジネス be shocked at

He was not shocked at the news because he had expected it.

(彼はそのニュースにショックを受けませんでした。なぜなら、そうなると前から予想していたからです。)

語注: expect = 予想する。because = ~なので、という理由をあらわす接続詞。

型: He was not shocked at 名詞 because S had Vpp. の形で、「~にショックは受けなかった。なぜなら…だったからだ」と理由を後ろに続けています。

文法メモ: had expected は過去完了(過去のある時点より前にすでに予想していた)を表し、「前からそう思っていた」という時間のずれをはっきり示しています。

5-1 まとめ:感情の「スイッチ」に at でラベルを貼る

このセクションでは、 be + 感情形容詞 + at ~ を使って、 どんなきっかけで心が動いたのか を表す練習をしてきました。 ここではポイントをギュッとまとめておきます。

1. 形はシンプル、「スイッチ」は at

  • 基本形は be + 感情形容詞 + at + 名詞 / 動名詞 / 節。 例:be surprised at the news(そのニュースに驚く)
  • at は「心のスイッチに触れたもの」にピンをさす前置詞です。 「何を見て / 聞いて / 考えて」そう感じたのかを示します。
  • that節wh-節中に主語+動詞が入る文のかたまり)も at の後ろに置けます。

2. よく使う感情形容詞のグループ

「どんな気持ちになるか」は、形容詞で表します。 代表的なペアをざっくり覚えておくと、とても楽です。

  • 驚き系: be surprised at, be shocked at, be amazed at
  • 喜び系: be pleased at, be delighted at (とてもうれしい)
  • 不満・怒り系: be angry at, be annoyed at
  • がっかり系: be disappointed at, be upset at (動揺している)
気持ちの方向 よく使うパターン at の後ろに来る「きっかけ」
ポジティブ(うれしい) be pleased at ~
be delighted at ~
the result, your progress, the good news
(結果・成長・うれしい知らせ など)
ネガティブ(怒り・不満) be angry at ~
be annoyed at ~
the delay, his behavior, the noise
(遅れ・態度・うるさい音 など)
びっくり・ショック be surprised at ~
be shocked at ~
the news, the change, the price
(ニュース・変化・値段 など)
がっかり・残念 be disappointed at ~
be upset at ~
the result, the low score
(結果・低い点数 など)

ポイントは、 「感情の種類」は形容詞で、「きっかけ」は at の後ろ に分けて考えることです。ブロックごとに分けて覚えると、組み合わせが自由になります。

ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。
「どんな気持ちか」を表す be + 形容詞 と、「何がきっかけか」を表す at + 名詞 / 節 を分けて考えられるようになったら、 あとは入れ替え練習をするだけです。
最初は 1つの形容詞 + 2-3 個の at フレーズ からでOK。完璧を目指すより、「なんとなく使える」状態を少しずつ増やしていきましょう。

5-2. 動詞 + at:感情が行動として飛び出す at

ここでは shout at / laugh at / snap at のように、 動詞 + at感情が「行動の形」で相手に向かって飛んでいくイメージ をまとめて学びます。 5-1 の be surprised at のような「心の状態」ではなく、 「怒鳴る・笑う・にらむ」といった 行動のリアクション(反応) に注目します。 まずは「感情 → 行動 → 相手へ」という流れを、1つのセットとしてイメージできればOKです。

文法的には 動詞 + at + 人 / 物 の形で、 target(ターゲット=ねらわれている人・物) に 感情の矢印が向かうと考えると分かりやすくなります。 むずかしい用語が出てきたら、(感情をぶつける相手、などのかんたんな言いかえ) をいっしょに確認していきましょう。

ここまで at のイメージを見てきたあなたなら、 「心の中の at(5-1)」と「行動としての at(5-2)」を分けて考える準備はもうバッチリです。 あとは具体的な動詞とセットで、少しずつレパートリーを増やしていきましょう。

前置詞 × 感情表現 動詞パターン Lesson 093 / Section 5-2

行動として飛び出す感情のイメージ

5-2 の 動詞 + at は、 心の中の感情が「声・表情・しぐさ」になって外に飛び出す ときに使うパターンです。イメージしやすいように、日本語の場面から考えてみましょう。

  • 先生が遅刻した生徒に向かって「何しているの!」と怒鳴る → 感情(怒り)が「大きな声」になって、生徒に向かって飛ぶ → 英語では shout at the student
  • 友だちが変な顔をして、みんながその子を見て笑う → 感情(おかしさ)が「笑い」になって、その子に向かって飛ぶ → 英語では laugh at him
  • 親が子どもの失礼な言い方にカッとなって、きつい口調で言い返す → 感情(イライラ)が「短くとげのある言葉」になって飛び出す → 英語では snap at the child

どの例も、共通しているのは 「心のエネルギー」→「行動」→「相手(ターゲット)」 という流れです。 at は、その行動がぶつかる 「的(まと)」 にピンをさす前置詞、と考えておくと後の細かい表現も整理しやすくなります。

基本パターン:S + 動詞 + at + 目標(ターゲット)という矢印

まずは、どの表現にも共通する 文型(文の型)コアイメージ(中心となるイメージ) をおさえておきましょう。

1. 基本の形:S + V + at + 人 / 物

ここでの基本パターンは S + V + at + 目標 です。 S(主語)= 感情を持っている人V(動詞)= その感情が表に出た行動 を表します。

  • 怒りの行動: shout at, yell at, snap at, bark at
  • 笑いや好意の行動: laugh at, smile at, wink at, wave at
  • 驚き・ショックの反応: gasp at, shudder at, marvel at, tremble at

2. コアイメージ:感情の矢印が at で相手に向かう

at のコアイメージは、 「一点に向かって何かを投げる・ぶつける」 でした。 動詞と組み合わさると、 感情のエネルギーが相手に向かって飛んでいく矢印 になります。

  • shout at him = 彼に向かって怒鳴る(怒りの声をぶつける)
  • laugh at her joke = 彼女の冗談を聞いて笑う(おかしさが笑いになって出る)
  • smile at the baby = 赤ちゃんにほほえみかける(やさしさ・好意を表情で向ける)

5-1 の be surprised at the news が「ニュースに驚いている(状態)」なのに対して、 shout at himlaugh at herその気持ちが実際の行動として相手に向かっている という違いがあります。
まずは shout at / yell at / laugh at のような基本ペアから、「感情 → 行動 → at + 目標」という流れでイメージしてみましょう。

このあと続く「動詞グループごとの一覧」では、 怒り・笑い・驚きなどの よく使うリアクション動詞 をまとめて見ていきます。 文型はすべて同じなので、ゆっくり少しずつ「動詞の入れ替え」に慣れていきましょう。

動詞グループごとの一覧表:行動・攻撃の at を俯瞰しよう

ここでは、動詞 + at感情のタイプごと にまとめて見ていきます。 「どんな気持ちが、どんな行動になって、誰に向かって飛んでいくのか」を ざっくりつかんでおきましょう。

グループ 代表的なパターン 感情の色・ニュアンス イメージ例(フレーズ)
😡 怒り・叱責系 shout at
yell at
snap at
bark at
ネガティブ強め
相手に強く感情をぶつけるときに使われる動詞たちです。 「怒鳴る」「がみがみ言う」イメージ。
例: shout at a student
(生徒に向かって怒鳴る)
例: snap at his coworker
(同僚にきつく言い返す)
🙄 からかい・嘲笑系 laugh at
jeer at
sneer at
注意が必要な笑い
「一緒に笑う」というより、 相手をバカにする方向の笑いになりやすい表現です。 使うときは、相手との関係に気をつけましょう。
例: laugh at his mistake
(彼の失敗を見て笑う)
例: sneer at the idea
(その考えをバカにして笑う)
🙂 好意・あいさつ系 smile at
wink at
wave at
ポジティブ寄り
やさしさ・親しみ・合図 が、 表情や動きとして相手に向かうイメージです。
例: smile at the baby
(赤ちゃんにほほえみかける)
例: wave at her friend
(友だちに手を振る)
😮 驚き・ショック系 gasp at
marvel at
shudder at
tremble at
反射的な反応
「息をのむ」「ぞっとする」など、 身体が先に反応するタイプの at です。
例: gasp at the news
(そのニュースに思わず息をのむ)
例: shudder at the thought
(その考えにぞっとする)
💡 ほのめかし・ジェスチャー系(準上級) hint at
gesture at
point at
中立〜文脈しだい
はっきり言わずに それとなく示す・指し示す タイプの表現です。 感情は文脈によってポジティブにもネガティブにもなります。
例: hint at a problem
(問題があることをほのめかす)
例: gesture at the screen
(画面の方をジェスチャーで示す)

一度に全部覚えようとしなくて大丈夫です。 まずは自分の生活で使いそうなものを グループごとに 1~2 個 選んで、 「感情の色」とセットで少しずつ増やしていきましょう。

ニュアンス・使い分けミニコーナー

同じように見える表現でも、 「どんな気持ちで」「どんな目的で」 使うかによって、英語では前置詞や動詞が変わります。 ここでは、よく間違えやすいペアだけ簡単に整理しておきましょう。

1. laugh at vs laugh with

laugh at相手を笑いものにする ニュアンスが出ることがあります。 「一緒に楽しく笑う」なら laugh with を使うと安心です。

  • laugh at him → 彼をバカにして笑っているように聞こえることがある
  • laugh with him → 彼と一緒に笑う(仲良く、一緒に楽しんでいるイメージ)

「相手と仲良くいたい」場面では、 with で一緒に笑う という意識を持っておくと安心です。

2. shout at vs shout to

shout at怒りやイライラをぶつける イメージ、 shout to遠くの人に声を届けるだけ のイメージです。

  • shout at a child → 子どもに向かって怒鳴る(気持ちが攻撃的)
  • shout to a friend → 遠くの友だちに聞こえるように大声で呼ぶ(怒っているとは限らない)

「ただ聞こえるように大声を出しただけ」のつもりでも、 shout at と言うと 怒鳴りつけた 印象になるので注意しましょう。

3. smile at:視線 + 感情のハイブリッド

smile at は 4-1 で学んだ「視線・スポットライト」の at と、 5-2 の「感情が行動として出る」at の 両方の性質 を持っています。

  • 目線が相手に向く(視線)+ 表情にやさしさ・好意がにじむ(感情)
  • 文脈しだいで「優しく」「意味ありげに」など、 ニュアンスが変わります。

smile at を見るたびに、 「見る」と「感じる」が同時に at で向かっている イメージを思い出してみてください。

4. hint at:はっきり言わずに感情をにじませる

hint atはっきり言わずに、それとなく示す 表現です。ビジネスメールやニュース記事など、 すこしフォーマルな場面でもよく見かけます。

  • hint at a change = 変化がありそうだとほのめかす
  • hint at his disappointment = 彼の失望を遠回しに示す

「ガツンと言う」のではなく、 ふわっと空気で伝える 感じを出したいときに便利な at です。

学習メモ:
すべての細かい違いを一気に覚える必要はありません。 まずは「怒りなら shout at / よい関係なら laugh with」など、自分なりの安全ルールを 1 つ決める だけでも、実際に使うときの不安がぐっと減ります。 使っているうちに、「あ、ここは at だな」と自然に感じ取れる瞬間が必ず増えていきます。

例文:感情が行動として飛び出す「動詞 + at」

肯定文 ビジネス shout at

The manager shouted at the team in the meeting, and the room went silent.

その部長は会議でチームに向かって怒鳴り、部屋は静かになりました。

語注: shout at = 人に向かって大声で言う(多くは怒っている感じ)。went silent = 静かになった。

型: S + shouted at + O + ... で、怒りの感情が相手にぶつかるイメージです。

レジスター: 実際の職場での会話では、強い表現なので使う場面をよく選びましょう。

否定文 日常会話 shout at

I try not to shout at my children, even when I am tired.

私は疲れているときでも、子どもたちに向かって怒鳴らないようにしています。

語注: try not to ... = ~しないように努める。tired = 疲れた。

型: try not to + 動詞 で「~しないようにする」という控えめな自己コントロールを表します。

使い分け: do not shout at よりも、少しやさしい言い方で、反省や心がけを言うときに向いています。

命令文 ビジネス shout at

Please do not shout at the staff when something goes wrong.

何かうまくいかないことがあっても、スタッフに向かって怒鳴らないでください。

語注: staff = スタッフ、従業員。go wrong = うまくいかなくなる、問題が起きる。

型: Please do not + 動詞 でていねいな禁止表現になります。

よくある誤り: shout to the staff だと「遠くにいるスタッフに聞こえるように大声を出す」という中立的な意味になり、怒りのニュアンスは弱くなります。

肯定文 受動 ビジネス shout at

The new intern was shouted at by the supervisor on his first day.

その新しいインターンは、初日に上司から怒鳴られました。

語注: intern = インターン(研修生)。supervisor = 上司。on his first day = 初日に。

型: S + was shouted at by + 人 で「~に怒鳴られた」という受け身を表します。

使い分け: 受動態にすることで、「誰が怒鳴ったか」よりも「怒鳴られた人のつらさ」に焦点が当たります。

肯定文 カジュアル laugh at

We laughed at his joke until we could not breathe.

私たちは息ができなくなるほど、その冗談を聞いて笑いました。

語注: joke = 冗談。breathe = 呼吸する。

型: laugh at + 名詞 で「~を見て(聞いて)笑う」という意味になります。

使い分け: ここでは「冗談そのもの」を笑っているので自然ですが、人を主語にするときはからかいのニュアンスに注意しましょう。

疑問文 進行形 カジュアル laugh at

Why are you laughing at me like that in front of everyone?

なぜ皆の前で、そんなふうに私のことを笑っているのですか。

語注: in front of everyone = みんなの前で。like that = そんなふうに。

型: Why are you laughing at + 人 ... ? で、今起きている行動への不満や戸惑いを表します。

よくある誤り: 「私と一緒に笑っているだけ」のつもりなら laugh with me を使うと、からかいのニュアンスを避けられます。

肯定文 受動 スクール laugh at

The boy was laughed at by his classmates because of his accent.

その少年はなまりのせいで、クラスメートたちに笑われました。

語注: accent = 訛り、なまり。classmates = クラスメートたち。

型: S + was laughed at by + 人 で「~に笑われた」という受け身を表します。

使い分け: 「誰が笑ったか」より、「笑われた本人のつらさ」を強調したいときに受動を使います。

否定文 学習場面 laugh at

You must not laugh at people when they are learning something new.

人が新しいことを学んでいるときに、その人のことを笑ってはいけません。

語注: must not = ~してはいけない。learning something new = 新しいことを学んでいる。

型: must not + 動詞 で強い禁止、laugh at + 人 で「人を笑いものにする」イメージです。

使い分け: 教室や職場で大事なマナーを伝えるときに、そのまま使えるフレーズです。

肯定文 恋愛 smile at

He smiled at her across the table, and she suddenly felt safe.

彼はテーブル越しに彼女にほほえみかけ、彼女は急に安心した気持ちになりました。

語注: across the table = テーブル越しに。felt safe = 安心だと感じた。

型: smile at + 人 で、やさしさや好意が目線と表情になって相手に向かうイメージです。

ニュアンス: 恋愛シーンでは「何も言わなくても気持ちが伝わる微笑み」というロマンチックな雰囲気を出せます。

疑問文 ビジネス smile at

Do you always smile at customers, even on busy days?

忙しい日でも、あなたはいつもお客様にほほえみかけていますか。

語注: customers = 客、お客様。busy days = 忙しい日。

型: Do you always smile at + 人 ... ? で、普段の習慣をたずねる疑問文です。

コロケーション: 接客英語では smile at customersbe kind to customers などと組み合わせてよく使われます。

肯定文 進行形 カジュアル smile at

The baby is smiling at the mirror and clapping his hands.

赤ちゃんは鏡に向かってほほえみ、手をたたいています。

語注: mirror = 鏡。clap one's hands = 手をたたく。

型: be smiling at + 名詞 で、今まさにほほえんでいる進行中の様子を描きます。

ニュアンス: 赤ちゃんや子どものかわいらしい仕草を描写するときに、とてもよく合う表現です。

肯定文 日常会話 wave at

She waved at the driver to say thank you.

彼女はお礼を言うために、運転手に向かって手を振りました。

語注: wave at = ~に向かって手を振る。driver = 運転手。

型: wave at + 人 で、あいさつや感謝の気持ちがジェスチャーとして相手に向かいます。

コロケーション: バスやタクシーを降りるときのシーンなどで、そのまま使える自然な一文です。

疑問文 人間関係 wave at

Why did you wave at me but not come over to talk?

どうして私に手を振ったのに、話しに来てくれなかったのですか。

語注: come over = こちらに来る。talk = 話をする。

型: Why did you wave at me but not ... ? で、相手の行動の理由を少し感情を込めてたずねる形です。

ニュアンス: うれしいような、少しさみしいような気持ちが混ざった、微妙な人間関係の距離感を表せます。

命令文 否定文 注意 wave at

Do not wave at the animals in the zoo; it can stress them.

動物園の動物に向かって手を振らないでください。それがストレスになることがあります。

語注: zoo = 動物園。stress them = 彼ら(動物)にストレスを与える。

型: Do not + 動詞 で強めの禁止表現、wave at + 動物 で「動物に向かって手を振る」です。

使い分け: 注意書きやアナウンスなどで、そのまま掲示文としても使えるフレーズです。

5-2 ミニまとめ:感情が「行動」になって飛び出す at

このセクションでは、 怒る・笑う・ほほえむ・手を振るなどの行動 が、矢印のように人に向かって飛んでいくイメージで 動詞 + at + 人 / 物 を見てきました。at はここでも「ピンポイントで相手をねらう」感じでしたね。

1. 5-1 とのちがいを一言で

  • 5-1 の be surprised at などは、 心の中の反応(内側) を表す表現でした。
  • 5-2 の shout at / laugh at / smile at などは、 態度やしぐさとして外に出た行動(外側) を表します。
  • 同じ at でも、 「心に当たる」か「行動が相手に飛んでいく」か、という 矢印の向きがちがう、というイメージを持っておくと整理しやすくなります。

2. よく出てくる動詞グループの確認

  • 怒りが出るタイプ: shout at, yell at, snap at など。 強さやトゲの度合いがちがうだけで、どれも 「感情のトゲが相手に飛ぶ」イメージです。
  • ポジティブな感情が出るタイプ: smile at, laugh at, wave at など。 好意や親しみが「目線・表情・ジェスチャー」として届きます。
  • マナー・人間関係とセットで覚えたいタイプ: laugh at people(人を笑いものにする)、shout at staff(スタッフに怒鳴る) など、失礼・ハラスメントとつながる表現もあるので、 「使わない方がいい場面」もいっしょに意識しておくと安心です。
ここまでのゴール確認:
動詞 + at は、感情が「行動の矢印」になって相手に向かうイメージ
・5-1 の be surprised at などの「心のスイッチ」との対比で覚えると、記憶に残りやすくなります。
ここまで読めたあなたは、 「感情が内側にあるとき」と「外側に飛び出したとき」の at のちがい をもうしっかりつかめています。準備はバッチリです。

次のステップ予告:5-3 では「きっかけフレーズの at」に進みます

5-2 では「感情が行動として飛び出す at」を見てきましたが、次の 5-3 では少し視点を変えて、 at + 抽象名詞(the sight / the thought / the news など)を使った 「感情のきっかけ」 を表す表現を学んでいきます。

例えば、 「その光景を見て」「その知らせを聞いて」「その考えを思うと」など、 日本語でもよく使う「〜をきっかけに心が動く」フレーズを、 英語でもスッと口から出せるようにするのが次のゴールです。

学習心理メモ:
文法を学ぶとき、 「まずはざっくりイメージだけつかんで先に進む」 方が、あとから細かい用法がくっつきやすくなります。
5-2 で at の「行動の矢印」のイメージができたなら、5-3 では 「感情の出発点・きっかけ」に目を向けるだけ。肩の力を抜いて、 気になるところから読み進めていきましょう。

5-3. at + 抽象名詞:感情のきっかけになるフレーズ

このセクションでは、 at + 抽象名詞抽象名詞 = 見たもの・聞いたこと・考え・知らせのように、目に見えない「出来事のラベル」) をまとめて学びます。 at the sight / at the news / at the thought などは、 どれも「ここから感情が動き出したよ」というスタート地点を教えてくれるフレーズです。 ここではまだ細かい文法用語よりも、 「at の先に感情のスイッチがある」 というイメージをつかむことを目標にしましょう。

必要に応じて、 sight(見た光景) / news(知らせ) / thought(頭に浮かんだ考え) のように、かんたんな日本語のタグを一緒に覚えていくと、あとで思い出しやすくなります。

ここまで読み進めてきたあなたは、 「感情そのもの」「行動としての感情」に続いて、「感情のきっかけ」まで整理できる準備ができています。 このセクションを読み終えるころには、 物語のワンシーンを英語で語れる力 が一段アップします。

前置詞 × 感情の原因 きっかけフレーズの概観 Lesson 093 / Section 5-3

感情が走り出す「スタートの笛」をならす at

スポーツで、審判がホイッスルを吹いた瞬間、選手たちが一斉に走り出します。 この「ホイッスルの一吹き」が、英語では at the sight / at the news / at the thought などのat + 名詞にあたります。

日本語の感覚とつなげてみる

  • その光景を見て、胸がいっぱいになった。
  • その知らせを聞いて、ほっとした。
  • そのことを考えると、今でもドキドキする。

これらの「〜を見て / 聞いて / 考えると」という部分が、 英語では at the sight / at the news / at the thought に対応します。

at の先に置かれる「きっかけ」の例

  • at the sight (of ...) = 見た光景をきっかけに
  • at the sound (of ...) = 聞いた音をきっかけに
  • at the news (of ...) = 知らせをきっかけに
  • at the thought (of ...) = その考えをきっかけに

どれも、「〜をきっかけに感情が動く」 という共通イメージを持っています。 まずは「日本語の感覚と1対1で対応させる」つもりで読んでみましょう。

学習メモ: 感情の英語表現は「感情そのもの」と「きっかけ」をセットで覚えると、一気に表現力が広がります。 ここまで読み進められたあなたは、すでに at のイメージのかなり深いところまで来ています。 あとは例文の中で何度か出会っていくうちに、自然と「この at は、きっかけを言っているんだな」と感じ取れるようになります。

at + 抽象名詞の基本パターンとコアイメージ

ここでは、at + 抽象名詞 のよく使われる文型を、 「感情の向き」と「きっかけの種類」 という2つの観点から整理します。 難しい言い方をすると「感情表現のパターン分類」ですが、 (ざっくり「どんな型が多いか」だけつかめば十分です)

文型 よくある例 コアイメージ(やさしい日本語)
S be + 感情形容詞 + at + 名詞
心の状態 + きっかけ
be surprised at the news
be moved at the sight
be frightened at the sound
「〜という出来事をきっかけに、心の状態がどうなったか」を静かに説明する型。
surprised(おどろいた)/ moved(感動した)/ frightened(こわがった) などの感情形容詞と相性がよい。
S + 感情動詞 + at + 名詞
行動として出る感情 + きっかけ
tremble at the thought
cry at the news
laugh at the joke
「〜という出来事をきっかけに、体や行動がどう反応したか」を描く型。
tremble(ふるえる)/ cry(泣く)/ laugh(笑う) などの動詞と組み合わせて、物語のワンシーンを表現しやすい。
感情表現 + at + the + 抽象名詞
the + ラベル化された出来事
at the sight (of ...)
at the thought (of ...)
at the news (that ...)
出来事そのものを「1つの名詞」としてまとめてラベル貼りした形。
sight(見た光景)/ thought(頭に浮かんだ考え)/ news(知らせ・ニュース) という「名札」が at の先に来て、感情のスタート地点をコンパクトに表せる。

コツは、 「at の先には、心が動き出すきっかけとなる出来事がまとまって入る」 と覚えることです。

最初は be surprised at the news のような、 日本語にしやすいパターンから自分のストックを増やしていきましょう。 そのあとで at the thought (of ...)at the prospect (of ...) のような 少し難しめの表現に広げると、スムーズにステップアップできます。

「全部いっきに完璧に」ではなく、 「よく見る型から少しずつ」 覚えていけば大丈夫です。 ここまでの整理ができていれば、もう 5-3 の土台はバッチリできています。

at の先にくる「抽象名詞」グループをまとめて見てみよう

at + 抽象名詞 の「名詞の部分」は、なんでもよいわけではなく、 感情のきっかけになりやすいグループがよく使われます。 ここでは、よく出てくるものを「見たもの」「聞いたもの」「知らされたこと」などのグループで整理してみましょう。 むずかしく考えず、 「これは目で見たきっかけ」「これはニュースのきっかけ」 というラベル感覚で眺めてください。

グループ 代表的な at + 名詞 イメージ・日本語のヒント
👀 視覚(見たもの) at the sight (of ...)
at the scene (of ...)
at the view (of ...)
目に入った光景がきっかけになって心が動くパターン。
「その光景を見て」「その場面を見て」にあたります。
「〜の姿を見て」という意味で at the sight of him のように使うと、物語っぽい表現になります。
👂 聴覚(聞いたもの) at the sound (of ...)
at the noise (of ...)
at the music
耳に入った音がスタートの合図になるタイプ。
「その音を聞いて」「その物音で」「その音楽を聞いて」のような日本語に対応します。
音がして、びくっとする・なつかしくなる・安心する…など、感情の変化を描くときに便利です。
📰 情報・知らせ at the news (of ...)
at the report (that ...)
at the message
誰かから届いた知らせがきっかけ。
「その知らせを聞いて」「その報告を聞いて」のイメージで、良いニュースにも悪いニュースにも使えます。
書き言葉寄りですが、物語やビジネスメールでもよく使われる便利なグループです。
💭 思考・想像 at the thought (of ...)
at the idea (of ...)
at the prospect (of ...)
頭に浮かんだ考えや想像がきっかけになるタイプ。
「そのことを考えると」「そんな考えを思うと」のイメージです。
prospect は「見通し・将来の見込み」で、ワンランク上の語彙として押さえておくと便利です。
🔄 変化・結果 at the change
at the improvement
at the failure
状況の変化や結果をまとめて名詞にしたもの。
「その変化を見て」「その上達ぶりを見て」「その失敗で」のような日本語になります。
短くまとめて話したいときに、文全体を名詞でギュッと圧縮してくれる役割があります。
❤️ 人・出来事へのラベル at the sight of her smile
at the mention of his name
at the memory of our trip
人や思い出などに付けたラベル的な名詞がきっかけの場合。
「彼女の笑顔を見て」「彼の名前を聞いて」「旅行の思い出を考えて」のように、感情が動きやすい素材が多いグループです。
恋愛シーンやドラマチックな文でよく使われます。

どのグループでも共通なのは、 「at の先に、感情が動き出すきっかけ(トリガー)が1つ入る」 ということです。 まずは、自分がよく使いそうなグループ(たとえば「ニュース」と「思い出」など)から覚えていけば十分です。

「どれを選ぶ?」at + 抽象名詞のニュアンス・使い分け

ここでは、よく似た表現どうしのちがいのイメージを、やさしく整理しておきます。 「どれも『〜して』で訳せるけど、なんとなく使い分けたい…」というときの参考にしてください。

1. sight / sound / news / thought のざっくり対比

  • at the sight (of ...)目で見た瞬間のショック・感動。 映画のワンシーンのようなイメージ。
  • at the sound (of ...)音が鳴った瞬間の反応。 驚く・安心する・なつかしくなるなど。
  • at the news (of ...)知らせ全体をまとめて1つの出来事として言う感じ。 手紙やメール、テレビなど、どんな形の情報でもOK。
  • at the thought (of ...)まだ起きていないけれど、頭に浮かんだだけで感情が動くとき。 想像だけでワクワク・ゾッとする感じにも使えます。

どれも日本語だと「〜を見て/聞いて/考えると」と似た訳になりますが、 「目」「耳」「知らせ」「頭の中」 のどれがきっかけかを意識して選ぶと、英語の感覚に近づきます。

2. about / by との使い分けイメージ(かんたん版)

  • surprised at the news:ニュースという出来事そのものに驚いている。
  • surprised about the news:ニュースの内容・事情について、考えたり、話題にしたりしている感じ。
  • shocked by the news:ニュースが強い力で心を打ったイメージ。 by は「原因」のニュアンスがよりストレート。

最初のステップとしては、 be surprised at the news / be moved at the sight のように、感情 + at + 抽象名詞のセットをしっかり作っておくのがおすすめです。 about や by は、「もう少し細かいニュアンスを言い分けたい」と感じてきたら、少しずつ足していけば十分です。

学習ヒント:
単語1つずつをバラバラに覚えるのではなく、 「感情表現 + at + 抽象名詞」のワンセット でストックしていくと、とても記憶に残りやすくなります。
例:be nervous at the thought (of ...) / be relieved at the news (that ...) など、 「自分の実生活でも言ってみたい気持ち」をイメージしながら、自分専用のフレーズ帳を作っていきましょう。

5-3. at + 抽象名詞「the sight / the thought / the news」などの例文集

肯定文 恋愛 at the sight of

My heart races at the sight of your smile.

あなたの笑顔を目にすると、私の心臓はドキドキします。

語注: heart races = 心臓がドキドキする、緊張したり恋をしたりして鼓動が速くなること。smile = ほほえみ。

型: S V at the sight of + 名詞 で「〜の姿を見て、S が…する」というパターン。

ニュアンス: ロマンチックな場面でよく使えるフレーズ。「見るたびにときめく」という気持ちをぎゅっと一文にできます。

否定文 カジュアル at the sight of

I am not frightened at the sight of spiders anymore.

私はもう、クモを見ても怖くありません。

語注: frightened = 怖がっている、こわい気持ち。anymore = もうこれ以上は〜ない。

型: be not + 感情形容詞 + at the sight of ... で「〜を見ても…ではない」。

よくある誤り: 前置詞を of だけにして frightened of the sight とすると不自然。「見たことがきっかけ」なので at the sight of のワンセットで覚えましょう。

疑問文 カジュアル at the sight of

Do you still feel dizzy at the sight of blood?

血を見ると、まだクラクラしますか。

語注: feel dizzy = めまいがする、フラフラする。still = まだ。

型: Do you feel ... at the sight of ... ? で「〜を見て…と感じますか」とたずねる疑問文。

使いどころ: 健康の話や、注射・血が苦手な人への気づかい表現として自然に使えます。

肯定文 受動 at the sound of

The dog was woken up at the sound of the doorbell.

その犬は、玄関のチャイムの音で起こされました。

語注: doorbell = 玄関のチャイム。was woken up = 「起こされた」という受動態。

型: be + Vpp + at the sound of ... で「〜の音で…される」という受動文。

コロケーション: at the sound of the doorbell, at the sound of his voice など、具体的な音とセットでよく使われます。

否定文 カジュアル at the sound of

She did not smile at the sound of his voice this morning.

今朝、彼女は彼の声を聞いても微笑みませんでした。

語注: smile = ほほえむ。voice = 声。

型: do not + V + at the sound of ... で「〜の音を聞いても…しない」という否定文。

ニュアンス: 普段なら笑うのに、このときは笑わなかった、という人間関係の変化もにおわせる言い方です。

疑問文 ビジネス at the sound of

Why did everyone cheer at the sound of her name?

なぜみんな、彼女の名前を聞いて歓声を上げたのですか。

語注: cheer = 歓声を上げる、声援を送る。name = 名前。

型: Why did S V at the sound of ... ? で「なぜ〜の音を聞いて…したのですか」と理由をたずねる形。

レジスター: スポーツシーンやイベント紹介、ビジネスのプレゼンなど「人気ぶり」を描写するときにもよく合う表現です。

肯定文 受動 at the sound of

The crowd was silenced at the sound of the final whistle.

最後のホイッスルの音で、観客は静まりかえりました。

語注: crowd = 群衆、観客。whistle = 笛の音。be silenced = 静かにさせられる、静まりかえる。

型: S be silenced at the sound of ... で「〜の音で静まりかえる」というスポーツ実況風の言い方。

コロケーション: final whistle は試合の「終了のホイッスル」を指す、スポーツでよく出る表現です。

肯定文 ビジネス at the news of

We were overjoyed at the news of your promotion.

あなたの昇進の知らせを聞いて、私たちはとても喜びました。

語注: overjoyed = 大喜びしている。promotion = 昇進。

型: be overjoyed at the news of ... で「〜という知らせに大喜びする」というビジネスでも使える丁寧な言い方。

使い分け: カジュアルに言うなら very happy でもOK。フォーマルなメールでは overjoyeddelighted がしっくり来ます。

否定文 ビジネス at the news of

He was not surprised at the news of the delay.

彼は、その遅れの知らせを聞いても驚きませんでした。

語注: delay = 遅れ。be not surprised = 驚かない。

型: be (not) surprised at the news of ... は「〜という知らせに(驚かない/驚く)」という定番パターン。

よくある誤り: surprised of としてしまうミスが多いので注意。ここでは「出来事」を"点"としてとらえるので at を使います。

疑問文 ビジネス at the news of

Were you disappointed at the news of the cancellation?

その中止の知らせを聞いて、がっかりしましたか。

語注: disappointed = がっかりした。cancellation = 中止。

型: Were you disappointed at the news of ... ? で、相手の気持ちをていねいにたずねる疑問文。

レジスター: 会議後のフォローやメールで、相手の立場に配慮するときにやさしい印象を与える表現です。

肯定文 進行 at the thought of

She is shaking at the thought of giving her first speech.

初めてスピーチをすることを考えると、彼女は震えています。

語注: is shaking = 震えている(進行形)。speech = スピーチ、人前で話すこと。

型: be V-ing at the thought of ... で「〜することを考えると今まさに…している」のように、現在の状態を強く描写できます。

使い分け: 単純に She is nervous. でも通じますが、at the thought of ... を足すと「何を考えて緊張しているのか」がはっきり伝わります。

否定文 カジュアル at the thought of

I am no longer angry at the thought of what happened that day.

あの日に起きたことを思い出しても、もう私は怒っていません。

語注: no longer = もはや〜ない。what happened that day = 「その日に起きたこと」というかたまり表現。

型: be no longer + 感情形容詞 + at the thought of ... で「〜を思い出しても、もう…ではない」。

コアイメージ: 嫌な出来事も、時間がたつと「思い出しても大丈夫」になる、心の回復を表すときにぴったりです。

疑問文 恋愛 at the thought of

Do you still smile at the thought of our first trip together?

私たちの初めての旅行のことを考えると、今でも笑顔になりますか。

語注: trip = 旅行。our first trip together = 「私たちが一緒に行った初めての旅行」。

型: Do you still smile at the thought of ... ? で「〜を思い出すと今でも微笑みますか」と、なつかしい思い出をさぐる疑問文。

ニュアンス: 恋愛や友情の話で、相手の気持ちをあたたかく確かめたいときに使える、やさしいフレーズです。

命令文 カジュアル at the thought of

Try not to panic at the thought of making a mistake.

失敗することを考えても、パニックにならないようにしてみてください。

語注: panic = パニックになる。making a mistake = 間違いをすること。

型: Try not to V at the thought of ... で「〜を考えても、〜しないようにしてみて」とやさしくアドバイスする命令文。

使い分け: きつく言いたくないときは Try not to ... のように"Try"をつけると、やわらかい励ましになります。

肯定文 完了 at the sight of

For years, I have cried at the sight of that scene in the movie.

何年もの間、あの映画のその場面を見るたびに、私は泣いてきました。

語注: For years = 何年もの間。scene = 場面。have cried = ずっと泣いてきた(現在完了)。

型: For years, S have Vpp at the sight of ... で「長いあいだ、〜を見るたびにずっと…してきた」という継続した習慣や感情を表現できます。

コアイメージ: at the sight of は、毎回その「光景」がトリガーとなって感情が発火するイメージ。映画やドラマの感想を書くときにも便利です。

5-3. ミニまとめ:感情を動かす「合図フレーズ」at + 抽象名詞

  • at + 抽象名詞 は、 感情のスイッチを押す「きっかけ」 を表します。抽象名詞(目に見えない考え・知らせ・音などの名詞)に 「ピッ」と反応するイメージです。
  • at the sight of ... は「〜の姿を見て」の合図、 at the sound of ... は「〜の音を聞いて」の合図で、 視覚・聴覚など具体的な感覚とセットで覚えるとスムーズです。
  • at the news of ...at the thought of ... は、 知らせ・考え・イメージ など 「頭の中の出来事」が原因で感情が動くパターンです。
  • 多くの場合、be surprised / be pleased / be disappointed などの 感情形容詞とセットで使い、 「何に対して」その気持ちなのか をコンパクトに表せます。
  • 日本語の「〜を見て」「〜を聞いて」「〜という知らせに」「〜という考えで」に当たる表現なので、 まずは自分のよく言う感情表現とペアでひとつずつストックしていきましょう。

ポイントは、 「感情」そのものではなく、その前にある「合図・きっかけ」を at + 抽象名詞 でまとめて表す という考え方です。

一歩ずつ「感情の地図」が描けるようになる

このセクションでは、 at the sight of / at the sound of / at the news of / at the thought of のような決まったフレーズを通して、 「何がきっかけで、どんな気持ちになったのか」 を英語でスッと説明できるようになることをねらっています。

ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。 あとは例文を声に出してまねしながら、 少しずつ「自分の本音や感情」にあてはめて言い換えていけば OK です。

完璧に覚えてから話そうとするよりも、 「知っているフレーズを組み合わせて、とりあえず言ってみる」 ほうが、感情表現のバリエーションはどんどん増えていきます。 次のセクションでも、同じ「合図」の発想で使える表現を少しずつ広げていきましょう。

6. 従事を表す at の使い分け(まずは全体像)

このセクションでは、at workat schoolat breakfastat the computer など、 「いま何の活動に関わっているか」 を表す at に注目します。 ここでの「従事(じゅうじ)」は、(ある活動に参加して、そのまっただ中にいること) というイメージです。 まずは「場所」そのものではなく、 活動モードにピンを刺す at なんだな、とざっくりイメージできれば OK です。

たとえば I'm at work.(仕事場にいて、仕事モードの状態です) という意味になり、 I'm working. のように動作そのものを言う表現とは少しニュアンスが変わります。 むずかしい文法用語が出てきたら、 (かんたんな日本語の言いかえ) をそえて確認していきましょう。

ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。 あとは 6-1 ~ 6-3 を通して、 「今なにしているところ?」を英語でサッと伝えられる 生活フレーズのストック を少しずつ増やしていきましょう。

前置詞 × 従事 概観セクション Lesson XXX / Section 6

「場所」よりも「モード」にピンを刺す at

これまでのセクションでは、 at the stationat the door のように、 場所の一点 を表す at を見てきました。 セクション6では、そこから一歩進んで、 「活動のゾーン」にいる自分 にピントを合わせていきます。

  • at work = 会社にいる+仕事モードの最中
  • at breakfast = 朝ごはんタイムの場にいる(食事シーンのまっただ中)
  • at the computer = パソコンの前で作業に集中している状態

日本語だとどれも「〜で」「〜のあいだに」でまとめてしまいがちですが、 英語では at を使って 「どんな場面に身を置いているか」 をコンパクトに伝えます。 「場所」から一歩進んで「モード」を意識すると、表現の幅がぐっと広がります。

次はどこから読む? 6-1 ~ 6-3 へのナビゲーション

6-1 ~ 6-3 は、どこから読んでもかまいません。 「仕事中・学校・遊び」「食事やイベント」「パソコン作業や運転」など、 あなたがよく使いそうな場面から、気軽に気になるところへ進んでみてください。

学習心理メモ:
英語の表現は、「完全に理解してから使う」よりも、 「だいたい分かった状態でまず口に出してみる」 方が、記憶に残りやすく、身につきやすいと言われています。 6-1 ~ 6-3 も、すべてを暗記しようとするより、 「これは仕事中に使えそう」「これは友だちとの会話で言ってみたい」と思ったフレーズから、 気楽に試していきましょう。

6-1. 日常のルーティンにピンを刺す at(at work / at school / at play)

このセクションでは、 at workat school のように、 毎日のルーティン(毎日くり返す生活パターン)に 「ここが今のモードだよ」というピンを刺す イメージの at を見ていきます。 「今、どこにいるか」というより、 「今、どんな活動モードか」をまとめて一言で表す表現だと考えてみましょう。

文法的には「前置詞 at がついた場所表現」ですが、 ここではむずかしい用語よりも、 (仕事モード・学校モード・遊びモードを指す合図) という感覚を大事にして進めます。

ここまで読めたあなたは、 「ルーティンにピンを刺す at」 の準備はもうバッチリです。あとは、具体的なパターンと例文でイメージを固めていくだけですよ。

前置詞 at × 日常ルーティン コアイメージ導入 Lesson XXX / Section 6-1

一日の「生活ルーティンマップ」にピンを立てる at

あなたの一日を、ゲームのマップや時間割のように思い浮かべてみてください。 朝は家からスタートして、昼は学校や会社、夕方は友だちと遊んだり、という 流れ(ルーティン)があります。

  • 朝:家を出て at school / at work (学校モード・仕事モード)
  • 昼:授業や会議の合間も、ずっとそのまま at school / at work
  • 放課後・退勤後:友だちと遊ぶ時間は at play (遊びモード)

at は、地図アプリの「現在地マーク」というより、 今どのルート(活動モード)の区間にいるかを示すタグ のような役目をしています。 「いま私はどんな時間を過ごしている?」と自分に問いかけたときに、 at work / at school / at play がスッと出てくるようになるのが、このセクションのゴールです。

基本パターン:S + be + at + ルーティン名詞 で「今のモード」を表す

6-1 でまず押さえたいのは、 S + be動詞 + at + ルーティン名詞 というシンプルな型です。 ここでのルーティン名詞とは work(仕事)・school(学校)・play(遊び) のように、「その人の生活パターンの柱になっている活動」を指します。

文型 代表的なフレーズ イメージ・ひとことメモ
S + be + at + work I am at work. 仕事モード 会社などの仕事場にいて、仕事モードに入っている状態。 「今は仕事中だから、すぐには出られないかも」というニュアンスをまとめて伝えます。
S + be + at + school She is at school. 学校モード 授業・休み時間・部活などを含めた「学校生活の時間帯」にいるイメージ。 建物のどこか細かい場所というより、「学校に通っている時間」を指します。
S + be + at + play The kids are at play. 遊びモード 子どもたちが外や部屋で楽しく遊んでいる「遊び時間」にピンを刺す表現。 何で遊んでいるか細かく言わなくても、「今は遊んでいるところだよ」と伝えられます。

ポイント 1: どのパターンも、場所そのものより 「役割や活動の時間帯」 にフォーカスしていると考えると、イメージしやすくなります。

ポイント 2: I'm working.(働いている最中)と I'm at work.(仕事モードの時間にいる)は、近いけれど少し視点が違う表現です。 詳しい違いは、このあと出てくる比較コーナーや例文で確認していきましょう。

ポイント 3: 型さえ分かれば、 at workat schoolat play と 名詞を入れ替えるだけで、いろいろな「今のモード」をサッと言えるようになります。

小さなコツ:
最初から細かい違いを完璧に覚えようとしなくて大丈夫です。 「とりあえず型とざっくりしたイメージ」 をつかんでおくと、このあとの例文や会話で自然にニュアンスが積み上がっていきます。

ルーティン別ミニ概観:3つの軸で at ~ を整理

at work / at school / at play は、バラバラに覚えるより、 「どんなモードの時間か」 という視点でまとめておくとスッキリします。 ここでは、次の 3 つの軸でざっくり整理してみましょう。

軸1:活動モード

「何をしている時間帯か」にピンを刺す軸です。

  • at work … 仕事モード(働いている時間全体)
  • at school … 学校モード(授業・休み時間ふくめた学校生活)
  • at play … 遊びモード(ゲーム・外遊びなど楽しく遊ぶ時間)

軸2:だれのルーティンか

主語(S)が変わると、同じ at でも見える景色が少し変わります。

  • I'm at work. … 自分の仕事モード
  • She is at school. … 子ども・家族の学校モード
  • The team is at work. … チーム全体が仕事中というイメージ

軸3:メッセージの雰囲気

同じ文でも、「何を伝えたいか」でニュアンス(感じ方)が変わります。

  • 状況説明:I'm at work now. → 今の状態をシンプルに報告。
  • 言い訳・おことわり:Sorry, I'm at work. → 「今は仕事モードだから無理かも」というやんわりした断り。
  • 約束・予定:I'll be at school until six. → 「○時までは学校モードが続くよ」という予定の共有。

どの表現も、「場所そのもの」より 「どんな時間・どんなモードの区間か」 に注目しているのが共通点です。 まずはこの 3 つの軸を頭の片すみに置いておくと、あとで例文を読むときに「あ、これは仕事モードの話だな」と整理しやすくなります。

軽い比較ミニコーナー:be + at ~ vs ほかの言い方

I'm at work. と言うかわりに、 I'm in the office.I'm working. と言うこともできます。 ここでは、よく似た表現との「ちがいポイント」をざっくり見ておきましょう。 (「ニュアンス」=ネイティブが受け取る細かい感じ方)

表現 ニュアンス(かんたんな説明)
モード重視 be at work I'm at work. 「仕事モードの時間にいる」という大きな流れを指します。 会社のどの部屋にいるかよりも、「今は仕事中だから自由に動けないかも」という空気をまとめて伝える感じ。
場所重視 be in the office I'm in the office. 「オフィスという部屋(建物)の中にいる」という物理的な位置をはっきり言う表現です。 仕事中かどうかより、「今オフィスにいるから、すぐ会いに行けるよ」など、 会える・いない の話によく合います。
動作重視 be working I'm working now. 「今まさに仕事をしている最中だ」という 進行中の動作 にフォーカスした言い方です。 「テレビを見てるんじゃなくて、今ちゃんと作業中だよ」と、やっている行動を強調したいときに向いています。
学校モード be at school She is at school. 「彼女はいま学校生活の時間帯にいる(授業・休み時間などをふくめて)」という広い言い方。 「教室の中か外か」は特に気にしていません。
就学状態 be in school She is in school. 「彼女は学生の身分だ(学校に通っている)」という、 状態・身分 に近い意味でも使われます。 いつも場所の話とは限らない、という点が少しトリッキーです。
遊びモード be at play The kids are at play. 子どもたちが「遊び」という活動の真っ最中であることを、少し文章調(書き言葉寄り)に言う表現。 The kids are playing. より落ち着いた響きで、遊び時間そのものにピンを刺すイメージです。
学習のヒント:
表現に迷ったら、まず 「どんな質問に答えたいか?」 を考えてみましょう。 「今どんなモードの時間?」なら be at ~、 「どこにいるの?」なら be in ~、 「何してる最中?」なら be ~ing がしっくりきやすいです。 ここまでたどり着いたあなたなら、このあと例文を読むだけで、自然と感覚が育っていきます。

6-1. 日常ルーティンにピンを刺す at の例文

肯定文 完了 ビジネス at work

I have been at work since eight.

8時からずっと職場にいます。

語注: have been は「今までずっと~している」という完了形の表現です。at work は「仕事中」「職場にいる状態」というイメージです。

型: S have been at 場所 since 時間(S がその時間から今までずっとその場所にいる)

ニュアンス: 単に「I am at work.」と言うより、「8時からずっとそこにいる」という時間の積み重ねをはっきり伝えます。

肯定文 日常会話 at school

Most of my friends are at school until the afternoon.

友だちのほとんどは午後まで学校にいます。

語注: most of は「~のほとんど」、until は「~までずっと」という意味です。

型: Most of + 名詞複数 + are at 場所 until 時間

使い分け: 「学校という活動の場にいる」というときは in school ではなく、この文のように at school がよく使われます。

肯定文 日常会話 at play

The kids are often at play in the park after dinner.

子どもたちは夕食の後、公園でよく遊んでいます。

語注: at play は「遊んでいる状態で」という少し文語寄りの表現です。kids は「子どもたち」というくだけた言い方です。

型: S be often at play in 場所 after 時間

ニュアンス: play という動詞をそのまま使う代わりに、at play と言うことで「遊びの時間・状態」にフォーカスが当たります。

肯定文 進行 日常会話 at home

She is at home, studying for her exam.

彼女は家にいて、試験勉強をしています。

語注: exam は「試験」、studying for は「~に向けて勉強している」という意味です。

型: S be at home, V-ing ...(「家にいて、そのまま~している」という流れ)

ニュアンス: まず at home で場所を示し、そのあとに「どんな状態でいるか(勉強中)」をつけ足しているイメージです。

否定文 ビジネス at work

I'm not at work on Fridays.

私は金曜日は仕事に出ていません。

語注: on Fridays は「毎週金曜日に(は)」というくり返しの意味です。

型: S be not at 場所 on 曜日s

よくある誤り: 「金曜日ごとに」のつもりで on Friday と単数にすると、「ある特定の金曜日」のように聞こえることがあります。

否定文 日常会話 at school

The teachers are not at school during the long vacation.

長い休みの間は、先生たちは学校にいません。

語注: during は「~の間ずっと」、vacation は「休暇・長い休み」です。

型: S be not at 場所 during 期間

ニュアンス: 学校という建物に「いるか・いないか」を言っているので、at school がぴったり合う使い方です。

否定文 日常会話 at play

The children are not at play today because it is raining.

今日は雨なので、子どもたちは遊んでいません。

語注: because は「~なので」、理由を表す接続詞です。

型: S be not at play today because S' V'(「今日は~なので、遊んでいない」)

使い分け: are not playing としても意味はほぼ同じですが、at play を使うと「遊びという状態」に視線が当たります。

疑問文 ビジネス at work

Are you at work right now?

今、会社にいますか。

語注: right now は「ちょうど今」という強めの「今」です。

型: Are you at 場所 right now?(電話やチャットで場所をたずねる定番パターン)

ニュアンス: ビジネスチャットやメッセージで「いま職場?」「外出中?」と確認したいときに、そのまま使える言い方です。

疑問文 日常会話 at school

Is your daughter still at school?

あなたの娘さんはまだ学校にいますか。

語注: still は「まだ」という意味で、状態が続いていることを表します。

型: Is 人 still at 場所?

ニュアンス: 迎えの時間や、安全の確認など、家族の居場所をていねいにたずねるときの自然な言い方です。

疑問文 日常会話 at home

Will you be at home tonight?

今夜は家にいますか。

語注: Will you be ...? は「~しているつもりですか」「~の予定ですか」という未来の予定のたずね方です。

型: Will you be at 場所 時間?

ニュアンス: 電話するか会いに行くかを決める前に、「家にいる?」と軽く予定を確認するイメージです。

命令文 日常会話 at home

Stay at home when you're sick.

具合が悪いときは家にいなさい。

語注: Stay at home は「家にとどまっている」、when you're sick は「あなたが病気のときに」という意味です。

型: Stay at 場所 when S' V'

使い分け: アメリカ英語では Stay homeat を省くことも多いですが、学習段階では stay at home と言っておくと場所のイメージがはっきりします。

肯定文 受動 ビジネス at work

Our weekly meeting is held at work, not online.

週に一度の会議は会社で行われ、オンラインではありません。

語注: is heldhold の受動形で「開かれる・行われる」という意味です。

型: Meeting is held at 場所, not 場所2.

ニュアンス: at work で「会社という現場で」、not online で「オンライン会議ではなく」と対比をはっきりさせています。

肯定文 受動 日常会話 at school

Parents are invited to talk with teachers at school.

保護者は学校で先生と話すよう招かれています。

語注: are invited は「招待される・招かれる」、talk with は「~と話す」です。

型: Parents are invited to V at 場所.

ニュアンス: at school で、「学校という場に来てもらって話す」という、公式な場面のイメージが出ます。

肯定文 ビジネス at work

The team was already at work when the sun came up.

日が昇ったときには、そのチームはすでに仕事に取りかかっていました。

語注: この at work は「職場にいる」というより「仕事に取りかかっている状態」という意味合いが強くなります。

型: S was already at work when S' V'

ニュアンス: 「もう動き始めている・働き始めている」という、テキパキした印象を出したいときに便利な表現です。

肯定文 恋愛 at work

We first met at work, and I slowly fell in love with you.

私たちが最初に出会ったのは職場で、私は少しずつあなたに恋をしました。

語注: fell in love with は「~に恋に落ちた」という定番の表現です。

型: We first met at 場所, and S fell in love with 人.

ニュアンス: at work で「出会いの舞台」が職場だったことをさらっと示しつつ、そのあとの恋愛ストーリーにつなげています。

肯定文 日常会話 at home

On weekends, they are rarely at home; they are usually at play or at work.

週末、彼らは家にいることはほとんどなく、たいてい遊んでいるか仕事をしています。

語注: rarely は「めったに~ない」、usually は「たいていは」という頻度を表す副詞です。

型: On weekends, S be rarely at 場所A; S be usually at 場所B or 場所C.

ニュアンス: at home, at play, at work を並べることで、「週末の過ごし方」を地図のようにくらべてイメージしやすくしています。

6-1 まとめ:be + at ~ で「日常ルーティンの地点」にピンを刺す

このセクションでは、at work / at school / at play / at home など、 日常のルーティンが行われる「地点」を指す at の使い方を見てきました。

  • ポイント1 S be at 場所 は「そこにいるだけ」ではなく、 そこでの活動モードに入っている というイメージ。
  • ポイント2 at work / at school / at play / at home は、 「職場モード」「学校モード」「遊びモード」「家モード」といった ルーティンのスイッチ を表す定番フレーズ。
  • ポイント3 in が「中にいる感じ」、on が「面の上」だとすると、 at場所の「ポイント(点)」を指定するイメージ。
  • ポイント4 時間表現(since eighton Fridays など)と組み合わせると、 いつそのモードに入っているか も自然に伝えられる。

代表パターンをもう一度チェック

表現 イメージ ひとこと日本語
be at work 仕事の場所で、仕事モード のスイッチがオン 仕事中・勤務中
be at school 学校という場で、授業や部活などの 学校モード 学校にいる(学校生活の中)
be at play 「遊び」という活動の中にいて、遊びモード 全開 遊んでいるところ
be at home 自宅という「基地」で、くつろぎモード に入っている 家にいる・自宅にいる

※ むずかしく考えすぎず、「今どのモードにいるか」にピンを刺す感覚で at を選ぶと覚えやすくなります。

ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。
「at はルーティンの地点にピンを刺す前置詞」というイメージがつかめていれば十分です。 あとは実際の英文の中で at work / at school / at home などを何度か声に出しているうちに、自然に口から出てくるようになります。 次の 6-2 では、「食事やイベントの場にいる at」、 6-3 では「手や頭を動かしている最中の at」を見ていきます。 すべて同じコアイメージからつながっているので、 今の感覚のまま、気になるところから気楽に進んでみてください。

6-2. 食事やイベントの「場」にいる at(まずは全体像)

このセクションでは、 at breakfastat a partyat a meeting のように、 「食事」や「イベント」という場(その時間+空間のセット) の中にいる状態を表す at をまとめて見ていきます。 「場所」そのものよりも、 みんなが集まっている場面の輪 にピンを刺すイメージだと考えると分かりやすくなります。

ここで出てくる event(イベント=行事・できごとのまとまり)や social gathering(ソーシャルギャザリング=人が集まる会)などの言葉は、 かたい英語に見えますが、 (「みんなが集まる時間と場所のセット」と考えればOK) くらいのイメージで気楽に読んでください。

6-1 で「仕事・学校などの日常ルーティンの at」を見てきたあなたなら、 食事やパーティーの at も、もう十分に受け止める準備はバッチリです。

前置詞 × 場面 食事・イベント Lesson XXX / Section 6-2

食卓の輪・イベント会場の輪の「中」にピンを刺す at

朝ごはんのテーブルを上から見たところを想像してみてください。 家族や友だちがテーブルを囲んで座り、会話をしたり、パンやごはんをとったりしている。 この「朝ごはんという時間と場所のセット」の 輪の中にいる イメージを英語で表すときに使えるのが at breakfast です。

同じように、音楽が流れて人が集まっている場面なら at a party、 スーツ姿でテーブルを囲んで話し合っている場面なら at a meeting のように、 「その場に参加している」「場の空気の中にいる」 という感覚を at で表現します。

学校の教科書では単に「〜で」と訳されますが、 ここでは 「場の輪の中に入っている」 というイメージを持っておくと、 似た表現との使い分けがずっと楽になります。

学習メモ:
場所そのもの(建物)にいるのか、場面の輪の中にいるのか を意識して英語を読むだけでも、ニュース記事や会話のニュアンスがクリアに見えてきます。 「なんとなく at を使っている」状態から一歩進んで、 イメージで選べるようになっていきましょう。

基本パターンとコアイメージ:S be at + 食事 / イベント

6-2 では、次のような共通パターンを土台にして、 at breakfastat a party を整理していきます。

  • 基本文型: S be at + N(event) = 主語 S が、ある「イベント・場面」の中にいる状態を表す。
  • N(event): breakfast(朝食)、a party(パーティー)、 a meeting(会議)のように、 人が集まって何かをする時間と場所のまとまり を表す名詞。
  • コアイメージ: 場所の「点」ではなく、 その時間帯に人が集まっている輪の中心付近 にピンを刺しているイメージ。
パターン シーン(場面) コアイメージ
S be at breakfast / lunch / dinner 家族や同僚とテーブルを囲んで食事をしている場面。 日常の食卓・社員食堂など。 食事というイベントの 輪の中に座っている イメージ。「食べる行為」そのものより、 場に参加していることにフォーカス。
S be at a party / wedding / concert 音楽や会話が飛び交う、にぎやかな社交イベント。 結婚式・ライブ会場など。 人が集まるイベントの 空気の中にいる イメージ。建物よりも「場の雰囲気」にピントが合っている。
S be at a meeting / conference / interview 会議室やオンラインなどで、話し合いや説明が行われているビジネスシーン。 話し合いという 公式な場に参加している 状態を強調。 「部屋にいる」よりも、「会議に出ている」ことを前に出す。
S be at a workshop / seminar 参加型の勉強会や講座。ノートをとったり、質問したりする場面。 学びのイベントの メンバーとして場に加わっている イメージ。主体的に参加しているニュアンスを足しやすい。
S be at an exhibition / fair 展示会・見本市など、人が出入りする大きめのイベント会場。 たくさんのブースや人がいる 「場の流れ」の中にいる 感覚。どこか一点ではなく、そのイベント全体に属している印象。

このあとの例文セクションでは、 上のパターンを使って 「どんな感情・行動と相性がよいか」 を一つずつ確認していきます。 まずはここで、 「be at + イベント名」= その場の輪の中にいる というコアイメージだけ押さえておけば十分です。

カテゴリ別ミニ概観:3つの軸で「場としての at」をつかむ

同じ be at ~ でも、 どんな種類の場なのか によって、連想されるイメージが少しずつ変わります。 ここでは「食事」「社交」「ビジネス・学び」の 3 つの軸で、代表的な組み合わせをざっくり眺めておきましょう。

食事の場 家・カフェ

1. 食卓の輪にいる at

家族や友人とテーブルを囲む、 いちばん身近な「場」 を表すグループです。

  • be at breakfast / at lunch / at dinner
  • be at a family dinner(家族での夕食の場にいる)
  • be at a café table(カフェのテーブルでくつろいでいる)
社交イベント にぎやか・お祝い

2. お祝い・交流の場の at

人が集まり、音楽や会話があふれる 「輪の中心」 にいるイメージのグループです。

  • be at a party(パーティーにいる)
  • be at a wedding(結婚式に出ている)
  • be at a concert(コンサート会場にいる)
  • be at a reception(レセプション・懇親会の場にいる)
ビジネス・学び フォーマル寄り

3. 仕事・学びの場の at

「仕事モード」「勉強モード」に切り替わる、 公式な場・集中する場 を表すグループです。

  • be at a meeting / at a conference
  • be at a workshop / at a seminar
  • be at an interview(面接の場にいる)

「今この人は、食事の場にいるのか? 社交イベントか? 仕事モードの場か?」という カテゴリの違い を意識するだけで、at がグッと選びやすくなります。

比較ミニコーナー:be at ~ と他の表現のちがい

「〜にいる」と言いたいとき、 be at ~ のほかにも be in ~go to ~have ~ など、よく似た表現があります。 ここでは、ざっくりとした使い分けの方向性だけつかんでおきましょう。

1. be at a party vs be in the room

  • be at a party:パーティーという イベントの輪の中にいる ことにフォーカス。
  • be in the room:その 部屋という箱の中にいる ことにフォーカス(イベントかどうかは関係ない)。
  • イメージ:at は「場面・イベント」、 in は「空間の箱」にピントを合わせていると考えると整理しやすいです。

2. be at lunch vs have lunch / go to a meeting

  • be at lunch昼食という場の最中にいる 状態を表す。 「今まさにお昼をとっているところ」というニュアンス。
  • have lunch昼食をとる行為 そのものにフォーカス。行動の中身を言っているイメージ。
  • go to a meeting: 会議に「行く・向かう」動きを表す。 be at a meeting は「会議の場にいる状態」。
  • 動き(go to)か、行為(have)か、 場の中にいる状態(be at)か、どこにピントを合わせたいかで選び分けます。

「箱としての場所なら in」「行き来の動きなら go to」「行為そのものなら have ~」、 そして 「場の輪の中の参加者」でいたいときは be at ~ と覚えておくと、実際の会話で迷いにくくなります。

他セクションとのつながりメモ:6-1・6-3・感情の at とのリンク

6-2 で学ぶ「食事・イベントの at」は、このレッスン全体の中でも ハブ(つなぎ役) のようなポジションにあります。他のセクションとの関係も、軽く意識しておきましょう。

  • 6-1(日常ルーティンの at)とのつながり: at workat school は「生活のルーティンの場」、 at lunchat a meetingそのルーティンの中にあるイベント として並べて考えられます。
  • 6-3(手や頭を動かしている最中の at)とのつながり: at the computerat the wheel は、 「場」よりも 作業に集中しているポイント を表す at。 同じ at でも「場」寄りか「作業」寄りかでイメージが少し変わることを意識すると理解が深まります。
  • 感情の at(Section 5)とのつながり: be surprised at the news のような 感情のスイッチ を表す at と、 be at a party のような 感情が生まれる「場」 の at はセットで覚えると便利です。
  • 将来的には、 at が「場所」「場面」「感情」「動作のポイント」を行き来する様子を 一つのマップとして眺めることで、 ニュース記事や会話の英語が イメージで直感的に読める ようになるのがゴールです。
学習モチベーションメモ:
今は「6-2 だけ」を見ているように感じても、 実は 6-1 や 6-3、さらに感情の at(Section 5)と しっかり線でつながっています。 ここまで読み進められているあなたなら、at の「世界地図」を描く準備はもう整っています。 あとは、例文やクイズで少しずつ色を塗っていくだけです。

6-2. 食事やイベントの場にいる at の例文

肯定文 カジュアル at breakfast

We talked for an hour at breakfast.

私たちは朝食のときに、1時間も話し込みました。

語注: talked = 話した、for an hour = 1時間のあいだ。at breakfast は「朝ごはんの場で」というイメージです。

型: S V ... at + meal(話す場所を「食事の場」で表すパターン)。

コロケーション: talk / chat / laugh + at breakfast / at lunch のようによく組み合わさります。

肯定文 ビジネス at lunch

I will be at lunch with the client around noon.

私は正午ごろ、取引先のお客さんと昼食の席にいる予定です。

語注: client = クライアント(仕事で取引するお客さん)、around noon = 正午ごろ。

型: will be at lunch with + 人 = 「〜と昼食の席にいる予定」。

レジスター: ビジネスメールやスケジュール調整の会話で、その場に参加することをやわらかく伝える言い方です。

肯定文 ビジネス at dinner

She is at dinner with our partners tonight.

彼女は今夜、取引先のパートナーたちと夕食の席にいます。

語注: partners = ビジネスの相手(提携先)、tonight = 今夜。

型: be at dinner with + 人 = 「〜と会食の場にいる」。

使い分け: have dinner with は「一緒に食事をする行為」、be at dinner with は「その場に出席している状態」に少しピントが当たります。

肯定文 恋愛 at a party

We first met at a party, and I could not stop looking at you.

私たちが初めて出会ったのは、とあるパーティーの場で、そのときからあなたから目が離せませんでした。

語注: first met = 初めて会った、could not stop ~ing = ~するのをやめられなかった。

型: first meet at a party は「出会いの場がパーティーだった」とロマンチックに言う定番パターンです。

レジスター: カジュアルな恋愛トーク向きの表現で、自己紹介や思い出話にもよく使われます。

否定文 カジュアル at breakfast

I was not at breakfast yesterday because I overslept.

昨日は寝坊したので、朝食の場にはいませんでした。

語注: overslept = 寝過ごした、because = ~なので(理由を言うことば)。

型: be not at breakfast because ... = 「理由があって朝食の場にいなかった」。

よくある誤り: × in the breakfast とは言わず、食事の場には at breakfast を使うのが自然です。

否定文 ビジネス at lunch

He is not at lunch today; he is working at his desk.

彼は今日は昼食の場にはおらず、自分の机で仕事をしています。

語注: working at his desk = 机で仕事をしている、today = 今日。

型: be not at lunch; be working ... と 2 つの状態をセミコロンでつなぐ文です。

使い分け: 「昼休みを取っていない」というニュアンスをやんわり伝えたいときに、not at lunch が便利です。

否定文 ビジネス at the party

Many employees were not at the party, as the weather was terrible.

天気がひどかったので、多くの社員がそのパーティーの場には来ていませんでした。

語注: employees = 社員たち、as = ~なので(because とほぼ同じ意味)、terrible = ひどい。

型: were not at the party, as ... と理由をあとから説明する形です。

コロケーション: company party / year-end party などと合わせて、社内イベントの出欠を説明するときによく使います。

疑問文 ビジネス at dinner

Were you at dinner with the team last Friday?

先週の金曜日、あなたはチームのみんなと夕食の席にいましたか。

語注: with the team = チームのみんなと一緒に、last Friday = 先週の金曜日。

型: Were you at dinner ... ?be 動詞を前に出す Yes/No 疑問文です。

使い分け: 参加したかどうかをたずねるときは、Were you at ... ? がシンプルで会話的です。

疑問文 カジュアル at a party

Were you at a party with the team last Friday?

先週の金曜日、あなたはチームのみんなとパーティーの場にいましたか。

語注: at a party = 「パーティーという場にいて」、with the team = チームと一緒に。

型: イベント参加をたずねるときの基本形で、Were you at a party ... ? はとてもよく使われます。

バリエーション: Were you at the party last night? など、時間を変えて練習すると表現になじみます。

疑問文 ビジネス at lunch

Why is everyone so quiet at lunch today?

今日は、どうしてみんな昼食の場でこんなに静かなのですか。

語注: quiet = 静かな、everyone = みんな。

型: Why is everyone ... at lunch? の形で、「状況+場」をまとめて質問しています。

使い分け: 会議中なら in the meeting、食事の場なら at lunch のように、場に合わせて前置詞を変えます。

命令文 ビジネス at breakfast

Be at breakfast by eight, or you will miss the announcement.

8時までに朝食の場に来てください。そうしないとお知らせを聞き逃します。

語注: by eight = 8時までに、announcement = お知らせ・発表。

型: Be at ... by 時間 で「〜までにその場にいてください」という軽い指示になります。

よくある誤り: × Come to breakfast by eight でも意味は通じますが、「その時間までその場にいてほしい」というニュアンスは Be at ... のほうがはっきりします。

肯定文 受動 at a party

Dinner was served at a party on the rooftop.

夕食は、屋上で開かれたパーティーの場でふるまわれました。

語注: was served = 出された・ふるまわれた(受動態)、rooftop = 屋上。

型: Dinner was served at a party ... のように、「何が」「どこで」されているかを受動文で表しています。

コロケーション: be served at a party / be held at a party など、イベントと一緒に使う受動表現をセットで覚えると便利です。

肯定文 受動 ビジネス at lunch

Important decisions are often made at lunch with the manager.

大事な決定は、しばしばマネージャーとの昼食の場で下されます。

語注: decisions = 決定、are made = 作られる・決められる(受動)、often = しばしば。

型: Important decisions are made at lunch ... で、「どこで決まるのか」を強調する文です。

使い分け: 会議室なら in the meeting room、食事の場なら at lunch と、場のタイプで前置詞を切り替えます。

肯定文 進行 カジュアル at dinner

We are sitting at dinner, waiting for the main course.

私たちは夕食の席について、メイン料理が出てくるのを待っています。

語注: main course = メイン料理、are sitting = 座っている(進行形)。

型: be sitting at dinner, waiting ... と進行形にすることで、「今まさにその場にいる感じ」を強く出しています。

コロケーション: sit at the table / sit at dinner など、「席についている」という場面と相性が良い表現です。

肯定文 完了 ビジネス at parties

I have met many new colleagues at parties over the years.

ここ何年ものあいだ、私はパーティーの場でたくさんの新しい同僚と出会ってきました。

語注: colleagues = 同僚たち、over the years = ここ何年ものあいだ、have met = 出会ってきた(現在完了)。

型: have met ... at parties で、「パーティーの場が出会いのきっかけになってきた」という経験を表します。

レジスター: 転職の面接や自己紹介で、社交の場での人脈作りをアピールするときにも使える表現です。

6-2 まとめ:食事やイベントという「場」にフォーカスする at

このセクションでは、 at breakfast / at lunch / at dinnerat a party のように、 食事やイベントの「場」全体にピントを合わせる at を見てきました。 「どんな空間で」「どんな雰囲気の中で」物事が起きているかを示す カメラのフォーカス だと思うとイメージしやすくなります。

ここがポイント(サッと振り返り)

  • at breakfast / at lunch / at dinner は 「食事の時間そのもの」ではなく、 食事の場・シーン にいるイメージ。
  • at a party / at the party は 「パーティーというイベントの輪の中に参加している」 感じを出す表現。
  • ビジネスなら be at lunch with a client で 「クライアントと会食中」、恋愛なら We met at a party. で 「出会いの場」がロマンチックに表現できる。
  • 動詞は be / meet / talk / sit など 「その場にいる」「その場で何かしている」 ものと相性がよい。

※「どこで?」ではなく「どんな場で?」と自分に問いかけると、 at を選びやすくなります。

よくあるNGと、ていねいな言い換え

  • × in the breakfast → ○ at breakfast
    「食事」というイベント全体なので at を使う、という意識を持つ。
  • × in the party → ○ at the party
    パーティーの「中に物理的に入る」のではなく、 「その場に参加している」ので at が自然。
  • have dinner with A は 「一緒に食事をする行為」、 be at dinner with A は 「会食の場にいる状態」にピントが合う。
  • 場所の建物なら in the restaurant、 イベントの場なら at dinner / at the party のように、 建物かイベントか で前置詞を切り替えるイメージを持つ。

「建物・部屋」なら in、 「行事・イベントの場」なら at と覚えておくと、 迷ったときの助けになります。

ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。
「朝食の場」「パーティーの場」といった シーンごとの at を イメージできるようになっていれば、 実際の会話でもぐっと自然な英語になります。 次の 6-3 では、 at the computerat the wheel など、 「手や頭を動かしている最中の at」へと広げていきます。 今学んだ「場にピンを刺す at」の感覚を持ったまま、 一緒にステップアップしていきましょう。

6-3. 手や頭を動かしている最中の at(作業ポイントにピントを合わせる)

このセクションでは、at the computerat the wheelat the piano のように、 「どんな作業ポイントに向かっているか」 を表す at をまとめて学びます。 場所というより、手や頭が集中している一点にピンを刺すイメージです。 6-1(ルーティンの at)、6-2(イベントの at)よりも、さらにズームインして 「今、どんな作業に向かっているか」を描写できるようになるのがゴールです。

文法用語としては「場所を表す前置詞」ですが、 (実際には「している作業」をスケッチする at と考えるとイメージしやすくなります。 難しいと感じたら、「道具やハンドルに向かっている at」 と言いかえてもOKです。

ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。 あとは、自分の仕事や趣味の場面にそのまま当てはめて、 少しずつ表現を増やしていきましょう。

前置詞 × 作業シーン 概観・イメージづくり Lesson XXX / Section 6-3

生活シーンでイメージしよう:1日の中の「作業ポイント」にいる at

「手や頭を動かしている最中の at」は、 どの道具・どの作業台に向かっているか を教えてくれる前置詞です。 部屋のどこかよりも、今いちばん向き合っている場所に注目します。

朝:仕事スタートの場面

  • at the computer 仕事用のパソコンに向かっているところ
  • at his desk 自分のデスクに座って作業しているところ
  • 「どの部屋か」ではなく、どの作業ポイントかを示すのがコツです。

夕方〜夜:移動や趣味の場面

  • at the wheel ハンドルを握って運転しているところ
  • at the piano ピアノの前で練習しているところ
  • どれも、手や体が道具に向かって集中しているイメージを大事にしましょう。

こうした場面を思い浮かべながら読むと、 「なぜここで at を使うのか」 が自然とつかめてきます。

基本パターンとコアイメージを押さえよう

基本文型 状況描写
文型 例(フレーズレベル) コアイメージ
S be at + the + 作業ポイント
(いちばん基本の形)
She is at the computer.
He is at his desk.
主語 S が、ある作業ポイントのところにいて、そこで何かしている状態をまとめて表します。
「今どこで何に向かっているか」をさらっと描写するイメージです。
S be at + the + 作業ポイント, V-ing ...
(作業内容も足す形)
She is at the computer, writing an email.
He is at the wheel, driving home.
前半の be at作業の場所・道具を示し、 後半の V-ing具体的な作業内容を足す形です。
「どこで」「何をしているか」をコンパクトにセットで言えます。
S be at + 比喩的なポイント
(イディオム寄り)
They are back at the drawing board.
She is at the controls.
drawing board は「設計板」のイメージから、 計画を練り直している段階という比喩(たとえ表現)になっています。
物の名前でも、実際には作業の状態や段階を表すことがある、というパターンです。

ポイントは、どのパターンも 「S が、ある作業ポイントに向かって集中している」 というイメージを共有していることです。

あとの 6-3 本文や例文では、 仕事・勉強・趣味・運転といった具体的な場面に当てはめて、 be at を自然に使えるようにしていきます。

「作業中の at」を 3 つの軸でざっくり整理

6-3 では、at the computerat the wheel のように、 「どんな作業ポイントに向かっているか」 を 3 つの軸で整理していきます。 それぞれの軸を押さえておくと、新しいフレーズも自分で作りやすくなります。

軸 1 手でさわる道具

道具に向かっている at

  • at the computer パソコン作業に集中している
  • at the wheel ハンドルを握って運転している
  • at the keyboard キーボードを打っている

手が届く「作業スポット」にピントを合わせるイメージです。

軸 2 頭を使う作業

考えごと・計画中の at

  • at his desk 机で考えごとや作業をしている
  • at the drawing board 計画を練り直している段階
  • at the whiteboard ホワイトボードでアイデアをまとめている

頭が向かっている作業台を示す、と考えるとつかみやすくなります。

軸 3 コントロール

指揮・操作の at

  • at the controls 機械やシステムの操作担当をしている
  • at the helm 舵を取っている(比喩的にリーダーの立場)
  • at the mic マイクの前で話している・司会している

何かを動かすポジションにいる、というニュアンスが強くなります。

6-3 本文では、この 3 つの軸を行ったり来たりしながら、 自分の仕事・勉強・趣味のシーンに合わせて be at の表現を増やしていきます。

比較ミニコーナー:be at ~ と他の表現のちがい

「作業中の at」は、ほかの表現でも言い換えできます。 ただし、どこにフォーカスするか が少しずつ変わるので、ニュアンスの差を知っておくと安心です。

1. be at the computer vs be in front of the computer

  • be at the computer: パソコンに向かって作業中・仕事中のイメージ。 「使っている」「取り組んでいる」感じが強いです。
  • be in front of the computer: ただ「前にいる」だけでもOKで、 必ずしも作業しているとは限らない、という言い方です。

「仕事してる感」を出したいなら at、 位置だけ伝えたいなら in front of が基本、と覚えると分かりやすいです。

2. be at the wheel vs drive / be in the car

  • be at the wheel: ハンドルに手を置いて運転をコントロールしている状態を強調。
  • drive: 「運転する」という行為そのもの。どこで何に向かっているかまでは言っていません。
  • be in the car: 車の中にいるだけ(乗客でも OK)。運転しているかどうかは不明です。

「責任を持って操作しているポジション」を言いたいときに、 be at the wheel はとても便利な表現になります。

3. be at his desk vs work / study

  • be at his desk: 自分のデスクで何かに取り組んでいる場面を、ふんわり描写。 仕事か勉強かまでは決めません。
  • work / study: 「働く」「勉強する」という行為にフォーカス。場所や道具は別に足す必要があります。

ざっくり「デスクでいろいろしてる」と言いたいときは be at his desk、行為をはっきり言いたいときは workstudy を使い分けましょう。

4. ミニまとめ:焦点のちがいを意識しよう

be at ~ は、「どの作業ポイントにいるか」 に焦点を当てる表現です。 いっぽう、workdrive のような動詞は、 「どんな行為をしているか」 に焦点を当てます。

ニュアンスに迷ったときは、 「場所・道具にピント」なら be at ~「行為にピント」なら動詞中心、と考えると整理しやすくなります。

6-3 の例文セクションでは、こうした違いを意識しながら、 実際の生活シーンで使えるフレーズをたくさん練習していきます。

6-3. 手や頭を動かしている最中の at ― be at ~ の実例

肯定文 進行形 at the computer

She is still at the computer, finishing her report.

彼女は今もパソコンの前でレポートを仕上げているところです。

語注: report = レポート・報告書。finish = 終わらせる。

型: S be at 場所, V-ing ... で「場所にいて、その作業中」を表します。

ポイント: at the computer は「パソコンを使って仕事中」のニュアンスで、単に前に座っているだけ以上の意味になります。

否定文 カジュアル at the computer

I'm not at the computer right now; I'm on the train.

今はパソコンの前にいません。電車の中にいるところです。

語注: right now = ちょうど今。on the train = 電車の中で。

型: S be not at 場所 ... で「今そこにはいない」とはっきり否定します。

ポイント: 仕事のチャットなどで「すぐには対応できない」と伝えるときに、その場の状況といっしょに使いやすい表現です。

疑問文 カジュアル at the computer

Are you at the computer or on your phone?

いまパソコンの前にいる? それともスマホ?

語注: on your phone = スマホを使って。

型: Are you at 場所 or ...? の形で、2 つの状況をたずねています。

ポイント: オンライン会議の前に、どの端末から参加しているか軽く確認するときなどに自然な聞き方です。

肯定文 進行形 at the wheel

He was at the wheel all night, driving through the storm.

彼は嵐の中を一晩中ずっとハンドルを握って運転していました。

語注: storm = 嵐。all night = 一晩中。

型: S be at the wheel, V-ing ... で「ハンドルを握って、~し続ける」を表します。

ポイント: at the wheel は「運転のコントロールをしている」位置にいる、というニュアンスが強い表現です。

否定文 アドバイス at the wheel

She shouldn't be at the wheel when she is so tired.

彼女はそんなに疲れているときに運転席にいるべきではありません。

語注: shouldn't = すべきではない。tired = 疲れている。

型: S shouldn't be at 場所 when S be 形容詞 で「~な状態のときは、そこにいるべきでない」を表します。

ポイント: 安全運転のルールなどをやさしく注意するときに使える言い方です。

疑問文 ビジネス at the wheel

Who is at the wheel of this project now?

今、このプロジェクトのハンドルを握っているのは誰ですか。(誰が全体をまとめていますか。)

語注: project = プロジェクト。be at the wheel of ~ = ~を率いている(比喩表現)。

型: Who is at the wheel of 名詞? で「誰が全体の舵取りをしているか」をたずねます。

ポイント: ビジネスでは、車の運転ではなく「組織・計画のリーダー」という比喩でよく使われます。

肯定文 日常 at his desk

He is always at his desk before 8 a.m.

彼はいつも朝8時前には自分のデスクにいます。

語注: always = いつも。before 8 a.m. = 午前8時前に。

型: S be always at 所 before 時間 で「習慣的にその時間より前にそこにいる」を表します。

ポイント: at his desk は「デスクで仕事モードになっている」イメージで、まじめな印象を与える表現です。

否定文 ビジネス at my desk

I was not at my desk when the call came in.

電話がかかってきたとき、私は自分のデスクにはいませんでした。

語注: when the call came in = 電話がかかってきたとき。

型: S be not at 所 when S V ... で「~の時、その場所にいなかった」と説明します。

ポイント: 折り返しの連絡メールなどで「席を外していました」と丁寧に言い訳するときに便利です。

疑問文 ビジネス at his desk

Is your manager at his desk or in a meeting?

あなたの上司は今デスクにいますか、それとも会議中ですか。

語注: manager = 上司・マネージャー。in a meeting = 会議中。

型: Is 人 at 場所 or in 状態? の形で、場所と状態の両方をたずねています。

ポイント: 電話の取り次ぎや受付の場面で、その人がどこにいるかを確認するときの自然な表現です。

受動 ビジネス at the controls

The control room is constantly monitored by engineers at the controls.

制御室は、操作担当の技師たちによって常に監視されています。

語注: control room = 制御室。monitor = 監視する。engineer = 技師。

型: 主語 be monitored by 人 at the controls で「操作している人によって監視されている」を表します。

ポイント: at the controls は「機械やシステムを動かすレバー・ボタンが集まった場所」にいて操作しているイメージです。

受動 過去 at the controls

During the test flight, the aircraft was kept stable by a pilot at the controls.

試験飛行のあいだ、その航空機は操縦桿を握るパイロットによって安定させられていました。

語注: test flight = 試験飛行。aircraft = 航空機。keep A stable = Aを安定させる。

型: During ~, 主語 was kept 形容詞 by 人 at the controls で「~の間、人が操作して安定させていた」を表します。

ポイント: during で時間の区切りを先に出すと、状況描写がスムーズになります。

命令文 ビジネス at the controls

Please stay at the controls until the process is complete.

手順が終わるまで、その操作位置から離れないでください。

語注: process = 手順・工程。complete = 完了した。

型: Please stay at 場所 until 文 で「~するまで、その場所にいてください」という丁寧な命令になります。

ポイント: 工場やITシステムの現場などで、責任者にその位置にいてほしいときに使える表現です。

肯定文 完了進行 恋愛 at the computer

He has been at the computer all day, thinking about you.

彼は一日中パソコンの前にいて、あなたのことを考えています。

語注: all day = 一日中。thinking about you = あなたのことを考えている。

型: S have been at 場所, V-ing ... で「ずっとその場所で~しているところ」を表す完了進行形です。

ポイント: 恋愛シーンでは、「ずっと君のことを考えていた」というロマンチックなニュアンスをやさしく伝えられます。

肯定文 感情表現 at the wheel

She feels calm when she is at the wheel on a quiet road.

彼女は静かな道でハンドルを握っていると、気持ちが落ち着きます。

語注: calm = 落ち着いた。quiet road = 静かな道。

型: S feel 形容詞 when S be at 場所 ... で「その場所にいると~と感じる」というパターンです。

ポイント: when 節を使うことで、「いつ・どんな状況でそう感じるのか」をやさしく説明できます。

6-3 まとめ:手や頭を動かしている最中の at

このセクションでは、be at ~ が「ただそこにいる」ではなく、手や頭を動かしている最中のポジションを表すことを見てきました。 パソコン、ハンドル、操作盤(コントロールパネル)など、何かを動かしている場所とセットで覚えておくとスッキリします。

1. コアイメージ:作業ポジションに「ついている」

  • be at + 道具・場所 = その道具・場所で 今まさに作業・操作をしているイメージ。
  • at the computer / at his desk:デスクワーク中・仕事モードでいる感じ。
  • at the wheel / at the controls: 乗り物やシステムの「舵取り」や「操作権」を持っている感覚が強まる表現。

2. よく出る文型パターン

  • 習慣:S be always at ~.
    例)「彼はいつも 8 時前にはデスクにいる」のようなルーティン表現。
  • 進行・完了進行:S be / have been at ~, V-ing ...
    「ずっとその場所で作業している」「~しながらそこにいる」を自然に伝えられます。
  • 否定・注意:S shouldn't be at ~ when ...
    「~な状態のときは、そこにいてはいけない」と安全面の注意をやわらかく言うときに使えます。

3. 似た表現とのサクっと比較

  • be at the computer:パソコンを使って作業中(仕事・勉強・ゲームなど)。
  • be in front of the computer: 物理的に「前にいる」だけで、作業中かどうかはハッキリしません。
  • sit at the computer / desk: 「座っている」動作にフォーカス。be at よりも姿勢のイメージが強いです。
  • どれも正しい表現ですが、「作業モード」を一番コンパクトに出せるのが be at ~ だと覚えておくと便利です。

4. ミニ自己チェック

  • 「仕事中・作業中」の自分を、I'm at the computer. と言えそう?
  • 「運転中」の状況を、He's at the wheel. と言い換えられそう?
  • 職場の人のルーティンを、She's always at her desk before nine. の形で話せそう?

頭の中で日本語→英語にしてみて、be at ~ が自然に出てくれば、このセクションはほぼマスターです。

ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。
「ただ場所にいる」だけでなく、 作業・操作のポジションを切り取る at の感覚がつかめれば、 あとは実際の自分の生活に当てはめて少しずつ口に出してみるだけです。
仕事中・勉強中・運転中など、ふだんの自分の姿を英語でつぶやいてみて、 be at ~ のフレーズを「自分のことば」に育てていきましょう。

7. 能力や性質の対象をしめす at(まずは全体像)

このセクションでは、 good at Englishskilled at negotiation のように、 「どんな分野・どんな行動に対して」得意/苦手・性格の特徴が向いているか をあらわす at をまとめて見ていきます。 「場所の at」から一歩進んで、 能力(うまくできる力)や性質(その人らしい特徴)の ターゲット(ねらい先) にピンを刺すイメージをつかむのが目標です。

むずかしい文法用語が出てきたら、 すぐあとに (かんたんな日本語の言いかえ) をそえていきます。 「専門用語を覚える」のではなく、 自分のことをスラスラ説明できる英語 を増やすつもりで読んでみてください。

前置詞 × 能力・性質 概観セクション Lesson XXX / Section 7

🎯 どこに力が向いている? 7-1 ~ 7-3 で学ぶ「能力ターゲット at」

ここからは、 good atquick at のように、 自分の能力や性質の「向き先」 をしめす at を 3 つの角度から見ていきます。

7-1 ~ 7-3 は、どこから読んでもOK です。 「自己紹介でよく使いそう」「仕事の強みを説明したい」など、 いまのあなたが気になるところから 気楽に読み進めてみてください。

学習メモ&モチベーション:
文法の説明を読んでいると、 「全部きちんと理解してから話そう」と思ってしまいがちですが、 実は、 「だいたい分かった状態で、まずは1文まねして言ってみる」 方が記憶に残りやすく、会話で使えるようになりやすいと言われています。
ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。 あとは、気になる 7-1 ~ 7-3 のセクションにジャンプして、 「自分のこと」を表すフレーズを少しずつストックしていきましょう。

7-1. 得意・苦手のターゲット at

このセクションでは、 be good / bad / not good などの「得意・苦手」を表す形容詞と at を組み合わせて、 「何について」得意/苦手なのかというターゲット を伝える表現を整理します。 たとえば good at math(数学が得意)や bad at cooking(料理が苦手)のように、 自己紹介や面接、日常会話でとてもよく使うパターンです。

ここでのキーワードは、 ability(できる力)と target(的・ねらいどころ)です。 むずかしそうに見える文法用語が出てきたら、 (たとえば ability = 「得意・苦手のレベル」) のように、かんたんな日本語でいっしょに確認していきます。

ここまで読めたあなたは、 もう準備はバッチリです。 あとは「どんな分野に at という的を置くか」を、 楽しみながら増やしていきましょう。

前置詞 × 能力 自己紹介・面接で使える Lesson XXX / Section 7-1

どこに矢が刺さる? 得意・苦手の「的」としての at

イメージとしては、 的(ターゲットボード) を思い浮かべてみてください。 真ん中やまわりに English, math, cooking, singing などの分野や行動が書いてあるイメージです。

  • good / bad / not good は、 「どれくらい得意/苦手か」を表す 矢(やじるし) の部分。
  • at は、 その矢が どの的に向かって飛んでいくか を示す前置詞です。
  • at Englishat cooking のように、 矢が刺さる場所(分野・行動)をセットで言うのがポイントです。

ざっくり言うと、 at は「〜のことで」「〜の分野で」という意味合いで、 得意・苦手の “対象” をしめす印 だと考えると、イメージしやすくなります。

基本パターンとコアイメージをおさえよう

まずは、 文型(ことばの並び方)コアイメージ(中心になるイメージ) をセットでつかみます。 ここさえおさえれば、 あとは得意・苦手の「中身のことば」を入れ替えるだけで、 どんどん応用できます。

Pattern 文型の型

  • S + be + good / bad / not good + at + 名詞
    例:I am good at math. (私は数学が得意です)
  • S + be + good / bad / not good + at + V-ing
    例:She is not good at speaking in public. (彼女は人前で話すのがあまり得意ではありません)

名詞(math, English など)は 「分野・教科」、 動名詞(cooking, speaking など)は 「行動・作業」 のイメージです。 どちらも「その人の力が発揮される場面」だと考えてみましょう。

Image コアイメージ:レベル × ターゲット

good / bad / not good は 「どのくらいできるか」という レベルメーターat はそのメーターが どの分野・行動に向いているか を示す「ターゲットボード」と考えられます。

  • good at English: 英語という分野に向けた「得意」の矢。
  • bad at cooking: 料理という行動に向けた「苦手」の矢。
  • not very good at dancing: 「すごく苦手ではないけれど得意でもない」という、 やわらかい言い方。

自分のことを話すときは、 レベル(good / not very good など)ターゲット(at + 分野/行動) をセットで考える習慣をつけると、 英語での自己紹介がぐっとスムーズになります。

ヒント:
「得意・苦手」を言うときは、 good / bad だけで終わらせず、必ず at のあとに「何についてか」を足す と覚えておくと、英語がとても自然に聞こえます。 失敗しても大丈夫。「あ、at をつけ忘れた」と気づけるようになった時点で、 すでに一歩レベルアップしています。

7-1. 得意・苦手のターゲット at の例文

肯定文 カジュアル good at

I am good at solving puzzles.

私はなぞなぞやパズルを解くのが得意です。

語注: puzzle = 頭を使って解くゲームや問題のこと。

型: I am good at + ~ing で「~するのが得意です」。

使い分け: 「I like puzzles.」は「好き」、good at は「得意でよくできる」というニュアンスです。

肯定文 ビジネス bad at

She is bad at keeping deadlines.

彼女は締め切りを守るのが苦手です。

語注: deadline = 締め切り。keep a deadline = 締め切りを守る。

型: be bad at + ~ing で「~するのが苦手です」。

レジスター: ビジネス場面でもよく使う表現ですが、人を強く責めないように言い方に注意しましょう。

否定文 カジュアル not good at

He is not good at driving at night.

彼は夜に車を運転するのがあまり得意ではありません。

語注: drive at night = 夜に運転する。

型: be not good at + ~ing は、bad at よりやわらかい否定です。

使い分け: きつく聞こえないようにしたいときは not good at を使うと丁寧な印象になります。

肯定文 カジュアル terrible at

We are terrible at remembering names.

私たちは人の名前を覚えるのがひどく苦手です。

語注: terrible = とてもひどい、かなり苦手という強い言い方。

型: be terrible at + ~ing で「~が本当に苦手です」。

使い分け: 冗談っぽく言うなら OK ですが、相手に使うときはきつく聞こえるので注意しましょう。

疑問文 カジュアル good at

Are you good at cooking Japanese food?

あなたは日本料理を作るのは得意ですか。

語注: Japanese food = 和食のこと。cooking = 料理をすること。

型: Are you good at + ~ing? で「~するのは得意ですか」。

場面: 初対面の会話や自己紹介で、相手の得意分野を聞くときによく使えます。

疑問文 カジュアル bad at

Why are you so bad at replying to messages?

どうしてそんなにメッセージの返事をするのが苦手なのですか。

語注: reply to messages = メッセージに返事をする。

型: Why are you bad at ~ing? で「なぜ~が苦手なの?」と理由をたずねます。

注意: 少し責めているように聞こえるので、仲の良い相手に軽い冗談として使うのがおすすめです。

否定文 恋愛 not good at

I am not good at saying I love you, but I really mean it.

私は「好きだよ」と言うのがあまり得意ではありませんが、本当にそう思っています。

語注: mean it = 本気でそう思っている、心からそうだと思う。

型: be not good at saying ... で「…と言うのが得意ではない」。

ニュアンス: 直接「I love you.」と言うのが照れくさいときに、自分の不器用さをやさしく説明するフレーズとして使えます。

肯定文 完了・経験 good at

She has always been good at learning new languages.

彼女はいつも新しい言語を学ぶのが得意でした。

語注: has always been = 今までずっとそうである(現在完了の表現)。

型: have always been good at ... で「今までずっと~が得意だった」です。

使い分け: 単に「今得意」なら She is good at ...、長い期間を強調したいときは現在完了を使います。

否定文 進行 カジュアル not good at

He is getting better at playing the guitar, but he is still not good at reading music.

彼はギターを弾くのは上達してきていますが、楽譜を読むのはまだあまり得意ではありません。

語注: get better at ~ = ~が上達してくる。read music = 楽譜を読む。

型: 1文の中で「上達してきている部分」と「まだ得意でない部分」を but でつなげています。

ニュアンス: 完璧ではなくても、少しずつ成長している様子をていねいに説明するときに便利なパターンです。

肯定文 受動 ビジネス good at

She is considered good at managing projects in our company.

彼女は社内で、プロジェクトを管理するのが得意だとみなされています。

語注: be considered = ~だとみなされている。manage projects = プロジェクトを管理する。

型: She is considered good at ... で「周りから~が得意だと思われている」。受動態の一種です。

レジスター: ビジネスの評価シートや面談など、少しフォーマルな場面でもそのまま使える言い方です。

肯定文 受動 カジュアル terrible at

I was told that I was terrible at singing when I was a child.

子どものころ、私は歌うのがひどく下手だと言われたことがあります。

語注: be told that ... = ~だと言われる。when I was a child = 子どものころ。

型: I was told that I was terrible at ... で「~がひどく苦手だと言われた」。

ニュアンス: 少し自己ネタとして昔話をするときなどにぴったりの表現です。

命令文 学習アドバイス not good at

Be kind to yourself if you are not good at English yet.

まだ英語があまり得意でなくても、自分にやさしくしてあげてください。

語注: be kind to yourself = 自分にやさしくする。yet = まだ(これからよくなるイメージ)。

型: 命令文 Be kind ... のあとに、条件の if you are not good at ... が続いています。

ニュアンス: 「今はまだ得意ではないけれど、これから伸びる」という前向きなメッセージを込めた表現です。

疑問文 ビジネス good at

Who in your team is good at solving problems quickly?

あなたのチームの中で、問題を素早く解決するのが得意な人は誰ですか。

語注: solve problems = 問題を解決する。in your team = あなたのチームの中で。

型: Who in your team is good at ...? で「チームの中で~が得意なのは誰?」と聞く形です。

場面: 会議や面談で、仕事をお願いする相手を決めるときなどに使える質問です。

肯定文 学校・勉強 bad at

The student who is bad at math is great at drawing.

数学が苦手なその生徒は、絵を描くのはとても得意です。

語注: the student who ... = 「…である生徒」。math = 数学。be great at ~ = ~がとても得意。

型: 関係代名詞 who を使い、who is bad at math で「数学が苦手な」という説明を足しています。

ニュアンス: ある分野が苦手でも、別の分野では強みがあるという、バランスのとれた見方を示す文です。

エラー注意 & ミニまとめ(7-1. 得意・苦手のターゲット at)

1. よくあるエラーと直し方

① 前置詞ミス:at が消える/別の前置詞になる

NG:I am good English.
OK:I am good at English.

good / bad / terrible などのあとには、 「どの分野で?」というターゲットを表す at を忘れないようにしましょう。

② 形のミス:to 不定詞をつけてしまう

NG:She is good at to play the piano.
OK:She is good at playing the piano.

at のあとは 名詞~ing(動名詞)を置くのが基本です。 (play ではなく playing

③ きつすぎる表現:terrible at ばかり使う

NG(きつい):You are terrible at math.
ソフトに:You are not good at math yet.

terrible at は「本当にひどい」と強く聞こえます。 相手を気づかいたいときは not good at ... yet のように、 「まだこれから伸びる」という言い方にするとやさしい印象になります。

2. ミニまとめ:得意・苦手の at は「狙いどころ」を指す

  • 基本パターンは be + 形容詞 + at + 名詞 / ~ing
    例:She is good at reading.(読むのが得意)
  • good / bad / not good / terrible などの形容詞が、得意・苦手の強さを表します。
  • at は「的(ターゲット)」のイメージで、 能力が向かっている先・当たる場所を示しています。
  • 「人」ではなく「活動」に向けたいときも、 good at cooking / bad at talking in public のように、同じ形で言えます。
ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。
「得意・苦手の at」は、 「be + 形容詞 + at + 名詞 / ~ing」 というワンパターンをおさえれば、ぐっと怖くなくなります。
あとは自分の「得意」「ちょっと苦手」を入れかえて、 自己紹介フレーズ帳のようにどんどん増やしていきましょう。

7-2. 技能・専門性の at:プロっぽさを伝える at

このセクションでは、 skilled at / expert at / proficient at / experienced at など、「仕事のスキル」や「専門性」を伝える at をまとめて見ていきます。 ふだんの good at だけでは言い切れない、 「この分野はかなりできる」「プロっぽい」というニュアンスを、 どんな表現で言えばよいかを整理していきましょう。

「専門性 (ある分野について深くくわしいこと)」や 「技能 (練習して身についた力)」など、 すこしむずかしい言葉には、かんたんな日本語をそえてあります。 ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。 あとは good at を、少しだけプロっぽい言い方に着替えさせていくだけです。

前置詞 × 能力・スキル ビジネス・自己紹介 Lesson XXX / Section 7-2

専門スキルの「レベルバッジ」としての at

ゲームで「剣レベル5」「魔法レベル7」のように、スキルのバッジがつくイメージを思い浮かべてみましょう。 英語でも、skilled atexpert at などの表現が、 「この分野でかなりできる人だよ」というレベルバッジ の役わりをしています。

レベル感 おおまかなイメージ

  • good at … ふつうに「得意」。日常会話でよく使う。
  • skilled at … 練習や仕事で身についた「うで前」がある。
  • expert at … その分野の「プロ級・専門家」レベル。
  • proficient at … とてもスムーズにできる、高い実力。
  • experienced at … 経験が豊富で、場数をふんでいる感じ。

コアイメージ 「能力が集中している場所」を指さす at

ここでも at は、いつものように 「ねらいを定める場所・ターゲット」 を指しています。 「どの分野で」「どんな作業で」その人の技能や専門性が光るのかを、 at でピンポイントに示していると考えると分かりやすくなります。

  • skilled at negotiation = 交渉の場面で力を発揮できる。
  • expert at data analysis = データ分析の分野でプロ級。
  • experienced at project management = プロジェクト管理の現場で経験が豊富。

このあと見る文型でも、「だれが」「どの分野で」強みを発揮しているのかを、 at + 名詞 / ~ing の部分が教えてくれる、という視点を大切にしてみてください。

基本パターン整理:文型とコアイメージ

ここでは、技能・専門性を表す at の代表パターンを、 3つの文型 にまとめて眺めます。 どれも「S + be + 形容詞 + at + 名詞 / ~ing」という形ですが、 形容詞の選び方で、レベル感場面 が変わります。

パターン 1

実務スキルを言う at

仕事の作業・実務に強いときに使うパターンです。

基本形:
S + be + skilled at + 名詞 / ~ing

  • skilled at coding (プログラミングにうで前がある)
  • skilled at customer support (対応がていねいで上手)

ニュアンス: 「しっかり練習・経験をつんで身につけたスキル」というイメージ。 good at よりビジネス寄りで、まじめな文書にも合います。

パターン 2

専門家レベルを言う at

「この人はその道のプロだ」と言いたいときのパターンです。

基本形:
S + be + expert at + 名詞 / ~ing
S + be + proficient at + 名詞 / ~ing

  • expert at data analysis (データ分析の専門家級)
  • proficient at English presentation (英語プレゼンがとても得意)

ニュアンス: expert at は「専門家として通用する」感じ、 proficient at は「とてもスムーズにこなせる実力」。 どちらもフォーマル寄りで、履歴書や職務経歴書にぴったりです。

パターン 3

経験に裏打ちされた at

場数をふんで身についた、「経験値の高さ」をアピールするパターンです。

基本形:
S + be + experienced at + 名詞 / ~ing

  • experienced at project management (プロジェクト管理の経験が豊富)
  • experienced at leading teams (チームを率いた経験が多い)

ニュアンス: 「何度もやってきたからこそ、落ち着いて対処できる」という安心感を出せます。 年数をアピールする文 (for five years など) と組み合わせることも多い表現です。


まとめると、どのパターンも S + be + (形容詞) + at + 名詞 / ~ing という形で、 「だれが」「どの分野で」力を発揮しているか をターゲットのように指し示しています。

  • good at … 日常会話での「得意・苦手」(やわらかめ)
  • skilled / expert / proficient / experienced at … 仕事や自己紹介での「強み・専門性」(フォーマル寄り)

ワンポイント 表現選びの目安

  • 日常の会話 → まずは good at でOK。
  • 履歴書・面接 → skilled at / experienced at をプラス。
  • 専門職・研究職 → expert at / proficient at でプロ感アップ。

7-2. 技能・専門性を表す at の例文

肯定文 ビジネス skilled at

Our team is skilled at solving customer problems quickly.

私たちのチームは、お客様の問題をすばやく解決するのが得意です。

語注: skilled = 訓練や経験で身についた「うで前がある」。customer problems = お客様からの困りごと。

型: S + be + skilled at + ~ing で「~するのがうで前がある」を表す。

レジスター: ビジネスの自己紹介や評価面談でも使える、ややフォーマルな言い方。

肯定文 完了形 ビジネス skilled at

She has become skilled at using the new CRM system.

彼女は、新しいCRMシステムを使いこなせるようになりました。

語注: CRM system = 顧客情報をまとめて管理するシステム。has become = だんだんそうなってきた(現在完了)。

型: S + has become + skilled at + ~ing で「~が得意になってきた」。

使い分け: 単に今の状態を言うなら is skilled at、変化のプロセスを強調したいときは has become を使う。

疑問文 否定文 ビジネス skilled at

Why are we still not skilled at managing remote meetings?

なぜ私たちは、いまだにオンライン会議の運営がうまくないのでしょうか。

語注: remote meetings = オンライン会議。managing = まとめて進行すること。

型: Why + be + S + not skilled at + ~ing? の形で「なぜ~が得意でないのか」をたずねる。

よくある誤り: × Why do we not skilled at ...? のように do を入れないよう注意。be動詞なので are を前に出す。

命令文 ビジネス 自己啓発 skilled at

Try to become skilled at managing your time each day.

毎日、自分の時間を管理するのが得意になれるように、意識してみましょう。

語注: try to ~ = ~しようとする。managing your time = 自分の時間をうまく配分すること。

型: Try to become + skilled at + ~ing で「~が得意になれるように努める」。

レジスター: 社内研修や自己啓発本などでよく出てくる、やさしいアドバイス表現。

肯定文 ビジネス expert at

He is an expert at data analysis in the finance team.

彼は財務チームで、データ分析のエキスパートです。

語注: expert = 専門家。data analysis = データ分析。

型: S + be + an expert at + 名詞 で「~の専門家だ」。

使い分け: good at よりもプロっぽく聞こえるので、職務経歴や紹介文にぴったり。

否定文 ビジネス expert at

She is not yet an expert at budgeting for big projects.

彼女はまだ、大きなプロジェクトの予算作りではエキスパートとは言えません。

語注: not yet = まだ~ではない。budgeting = 予算を立てること。

型: S + be not yet + an expert at + ~ing で「まだ~の専門家とまでは言えない」。

ニュアンス: ダメ出しというより、「これから伸びる余地がある」という前向きな響きになりやすい。

疑問文 ビジネス expert at

Is your manager really an expert at coaching younger staff?

あなたの上司は、本当に若手を指導することのエキスパートですか。

語注: coaching younger staff = 若手社員を指導すること。really = 本当に。

型: Is + S + really an expert at + ~ing? の形で、やわらかく評価をたずねる。

レジスター: 会議でのディスカッションなど、少し慎重に意見を言いたい場面で便利な聞き方。

受動 肯定文 ビジネス expert at

He is often described as an expert at handling difficult negotiations.

彼は、むずかしい交渉をさばくエキスパートだとよく言われます。

語注: be described as ~ = ~と表現される。difficult negotiations = むずかしい交渉。

型: S + be often described as an expert at + ~ing で「~のエキスパートだとよく言われている」。

コロケーション: expert at handling のように、「expert at + ~ing」で続けると自然。

肯定文 進行形 ビジネス proficient at

I am becoming proficient at speaking in public.

私は、人前で話すのがだんだん上手になってきています。

語注: proficient = 高いレベルでなめらかにできる。speaking in public = 人前で話すこと。

型: S + be becoming + proficient at + ~ing で「~がだんだん得意になっている」。

使い分け: good at よりも一歩レベルが高い印象で、プレゼンスキルなどにぴったり。

否定文 ビジネス proficient at

He is not very proficient at drawing charts by hand.

彼は、手書きで図を描くのはあまり得意ではありません。

語注: not very = あまり~ではない。drawing charts by hand = 手書きで図を描くこと。

型: S + be not very + proficient at + ~ing で「~はそれほど得意ではない」。

よくある誤り: × He is not so proficient at... のように言い過ぎると、きつい印象になることがあるので not very の方がやわらかい。

疑問文 ビジネス proficient at

How can I become proficient at giving constructive feedback?

どうすれば、建設的なフィードバックをするのが得意になれますか。

語注: constructive feedback = 相手をよくするための前向きなアドバイス。

型: How can I become + proficient at + ~ing? で「どうすれば~が得意になれるか」をたずねる。

レジスター: 1on1 面談やコーチングの場面で、自分の成長目標を話すときに自然な聞き方。

受動 肯定文 ビジネス proficient at

She is widely regarded as proficient at leading international workshops.

彼女は、国際的なワークショップをリードするのが得意だと広く見なされています。

語注: be widely regarded as ~ = ~と広く考えられている。workshop = 参加型の研修会。

型: S + be widely regarded as + proficient at + ~ing で「~が得意だと広く認められている」。

コロケーション: proficient at leading のように、リーダーシップ系の動作ともよく組み合わさる。

肯定文 ビジネス experienced at

They are very experienced at dealing with last-minute changes.

彼らは、直前の変更への対応にとても慣れています。

語注: last-minute changes = 直前になって出てくる変更。dealing with = 対応すること。

型: S + be very experienced at + ~ing で「~への経験が豊富で慣れている」。

ニュアンス: 単に「できる」だけでなく、「何度も経験して落ち着いて対応できる」安心感を含む表現。

否定文 ビジネス experienced at

She is not experienced at working with children with special needs.

彼女は、特別な支援が必要な子どもたちと一緒に働いた経験はあまりありません。

語注: special needs = 特別な支援が必要な状態。working with children = 子どもたちと関わって働くこと。

型: S + be not experienced at + ~ing で「~の経験があまりない」。

使い分け: スキル不足を責めるニュアンスを弱めたいとき、not very experiencedstill learning などを足してやわらかくできる。

疑問文 カジュアル experienced at

Are you experienced at living abroad on your own?

あなたは、一人で海外に住むことに慣れていますか。

語注: living abroad = 海外で暮らすこと。on your own = 一人で、自分の力で。

型: Are you experienced at + ~ing? で「~の経験は十分にあるか」をたずねる。

レジスター: 面接や留学の相談など、フォーマルでもカジュアルでも使える便利なパターン。

肯定文 恋愛 experienced at

You are surprisingly experienced at reading my feelings.

あなたは、私の気持ちを読み取ることにびっくりするくらい慣れています。

語注: reading my feelings = 私の気持ちを読み取ること。surprisingly = 驚くほど。

型: You are surprisingly experienced at + ~ing で「驚くほど~に慣れている・経験豊富だ」。

ニュアンス: 恋愛や親しい関係で、「よく分かってくれているね」というポジティブな気持ちをやさしく伝えられるフレーズ。

! エラー注意&ミニまとめ(7-2 技能・専門性の at)

よくあるエラーに注意

  • 動詞の形をそのまま置いてしまう
    × skilled at use Excel
    → ○ skilled at using Excel
    「at のあと」は 名詞 or ~ing にするルールを意識しましょう。
  • to とまぜてしまう
    × expert to solve problems
    → ○ expert at solving problems
    このセクションでは、技能のターゲットには expert at / skilled at / proficient at / experienced at をそろえて覚えます。
  • good at との混同
    good at も「~が得意」ですが、
    履歴書やビジネスプロフィールでは skilled / expert / proficient / experienced at のほうが「プロらしさ」が出ます。
  • 形容詞を名詞だと思ってしまう
    × I am a proficient at English.
    → ○ I am proficient at English.
    proficient は「形容詞」なので、ふつうは a を付けません(expert は名詞でもOK)。

ミニまとめ:7-2 で押さえたいコア

7-2 では、仕事や専門分野のスキルをターゲットにする at を学びました。 イメージは「自分のスキルがどの的(ターゲット)に向いているか」です。

  • 形はまとめて S + be + 形容詞 + at + 名詞 / ~ing
    例:be skilled at ~ / be expert at ~ など。
  • skilled at 訓練で身につけた「うで前がある」。実務スキル向き。
  • expert at 「専門家レベル」の強いプロ感。職務経歴・紹介文に最適。
  • proficient at 高い習熟度で、スムーズにこなせるレベル。
  • experienced at 「場数を踏んで慣れている」ニュアンス。経験の多さをアピール。
  • どれも「何が得意なのか」という ターゲットに at でピンを刺すイメージでした。
学習メモ:
同じ型で skilled / expert / proficient / experienced at をまとめて覚えると、 プロフィールや面接で「自分の強み」を英語で語るときに一気に表現の幅が広がります。 ここまで読めたあなたは、もう「スキルを語る at」の準備はバッチリです。

次は 7-3 へ:性質・反応の速さを表す at にステップアップ

7-2 では、 「訓練や経験で身につけたスキル」 にピンを刺す at を見てきました。 次の 7-3 では、 「もともとの性質・反応の速さ」 をターゲットにする at に進みます。

  • quick at ~:「~するのが速い」という反応スピード。
  • slow at ~:「~するのが遅い」というマイペースさ。
  • clever at ~:「~するのがとても上手・頭の回転が速い」という性質。

どれも形は同じく be + 形容詞 + at + 名詞 / ~ing ですが、ねらうのは「専門スキル」ではなく その人のキャラ・反応の特徴 です。
スキルの at(7-2)と性質の at(7-3)をセットでおさえると、 自己紹介や同僚の長所をほめる表現が一気に増えて、会話がぐっとカラフルになります。

モチベーションメッセージ:
文法は「バラバラのルール」ではなく、 同じ型の中で意味だけを入れ替えるパズル のように見ると、覚えるのがとてもラクになります。
7-3 では、今までの be + 形容詞 + at ~ の型をそのまま使いながら、 「この人はどんなタイプ?」を英語でスッと言えるようにしていきましょう。

7-3. 性質・反応の速さを表す at(quick at / slow at / clever at)

この小セクションでは、 quick at(反応が速い)、 slow at(反応がゆっくり)、 clever at(頭の回転が速い・かしこい) のように、人の性質や反応スピードにピンを刺す at をまとめて見ていきます。 7-1・7-2 で出てきた be + 形容詞 + at ~ の形をそのまま使って、 「どんなタイプの人か」を表現できるようになるのがゴールです。

たとえば reaction(反応)や personality(性格) のような、少しむずかしい単語には、 (リアクションのこと/その人のキャラのこと) のように、かんたんな日本語もいっしょにそえていきます。

ここまで 7-1 と 7-2 を読み進めてきたあなたなら、 7-3 も同じ型でスッと理解できる準備ができています。 あとは「どんなニュアンスでほめたいか・説明したいか」を楽しく広げていきましょう。

能力・性質 × at 反応スピード・頭の回転 Lesson XXX / Section 7-3

反応スピードのメーターをイメージしよう

人にはいろいろな「速さ」があります。 走るスピードだけでなく、 考える速さ飲みこむ速さ(理解する速さ) も人によってちがいますよね。

quick at / slow at / clever at は、 そんな「反応メーター」に小さなピンを刺すイメージです。 何をするときに速い人なのか・じっくりタイプなのか・頭の回転が速いのか を、 at + 名詞 / ~ing でしっかりターゲットにします。

  • quick at ~: 反応が速い・テキパキしている。 例)quick at answering questions(質問に答えるのが速い)
  • slow at ~: 反応がゆっくり・じっくり考えるタイプ。 例)slow at remembering names(名前を覚えるのがゆっくり)
  • clever at ~: 頭がよく、コツをつかむのが上手。 例)clever at solving puzzles(パズルを解くのがうまい)

7-2 の skilled at / expert at が 「訓練されたスキル」にピンを刺していたのに対して、 ここでは生まれつきや性格に近い『タイプ』を表す、 というイメージでおさえておきましょう。

基本パターン:be + 形容詞 + at + 名詞 / ~ing

文型のかたち

7-3 でも、文の骨組みはとてもシンプルです。

  • S + be + quick at + 名詞 / ~ing
  • S + be + slow at + 名詞 / ~ing
  • S + be + clever at + 名詞 / ~ing

S は主語(その人)、 beam / is / are など、 at のあとには 何について速い・遅い・かしこいのか を入れます。

She is quick at solving problems.

彼女は問題を解くのが速いです。

コアイメージのちがい

同じ be + 形容詞 + at でも、 形容詞のえらび方 で、ほめ言葉の方向が変わります。

quick at ~ 反応が速い・テキパキしているタイプ。 (仕事のスピードなど)
slow at ~ 反応がゆっくり・じっくり考えるタイプ。 (悪口になりやすいので注意)
clever at ~ 頭がよく、コツをつかむのが上手なタイプ。 (ほめ言葉としてよく使う)

He is clever at finding solutions.

彼は解決策を見つけるのがとても上手です。

ヒント:
7-3 では、 「何ができるか」だけでなく「どんなタイプの人か」 をやさしく伝える表現を練習していきます。 ここまで読めたあなたは、すでに be + 形容詞 + at の土台ができているので、 あとは形容詞のニュアンスを楽しみながら足していくだけです。

抽象名詞グループの一覧表:どんな「速さ・うまさ」にピンを刺す?

quick / slow / clever + at + 抽象名詞(~ing を含む) は、ただの「上手・下手」ではなく、 どの分野の反応が速い(または遅い)のか にピンを刺す表現です。よく出てくる抽象名詞フレーズを、イメージごとにまとめました。

グループ 抽象名詞フレーズ(at の後ろ) 意味・イメージ
🔢 数・論理タイプ math, numbers,
data analysis,
problem solving
数字・問題に強い
計算・分析・なぞ解きなど、
頭で考える力が必要な分野。
例: She is quick at problem solving.
(彼女は問題解決が速い。)
💬 言葉・コミュ力タイプ small talk,
communication,
explaining things,
public speaking
ことばを扱う力
話す・説明する・スピーチするなど、
言葉で伝える場面。
例: He is clever at explaining things.
(彼は説明がうまい。)
🤝 人間関係・感情タイプ reading people,
sensing feelings,
cheering people up,
calming others down
気持ちに気づく速さ
相手の表情や空気を読む、
なぐさめる・元気づけるなど。
例: She is quick at reading people.
(彼女は人の気持ちを読むのが速い。)
📂 仕事・タスク処理タイプ responding to emails,
handling complaints,
organizing tasks,
multitasking
事務・段取りの速さ
メール対応や段取り・整理など、
仕事の進め方に関わる部分。
例: They are quick at responding to emails.
(彼らはメール対応が速い。)
🔁 変化・トラブル対応タイプ adapting to change,
learning new tools,
reacting to problems,
accepting new ideas
変化への反応速度
新しい状況にどれくらい速く
なじんだり、動けるか。
例: He is slow at accepting new ideas.
(彼は新しい考えを受け入れるのが遅い。)

※ ここに出てくる problem solvingmultitasking は、 「問題解決」「同時にいくつもこなすこと」のように、行動そのものを表す抽象名詞 として押さえておきましょう。

ニュアンス・使い分けミニコーナー:quick / slow / clever at の感じの違い

1. quick at:反応スピードにフォーカス

quick at は、スピードの良さ にピンを刺します。 能力そのものが高いというより、「動き出しが速い」「気づくのが速い」という感覚です。

  • quick at answering questions(質問に答えるのが速い)
  • quick at noticing mistakes(ミスに気づくのが速い)

「反応が速い人」をほめるときの、やわらかい評価表現として使えます。

2. clever at:コツ・工夫のうまさ

clever at は、工夫やアイデアのうまさ に焦点が当たります。 ただ速いだけでなく、「頭を使ってうまくやる」というイメージです。

  • clever at saving time(時間を節約するのがうまい)
  • clever at explaining difficult ideas(むずかしい考えをうまく説明する)

日本語の「要領がいい」「コツをつかむのが上手」に近い、ほめ言葉だと考えると分かりやすいです。

3. slow at:やさしいマイナス評価

slow at は、「遅い」「不得意」と言いたいときの、やややわらかい言い方 です。 ただし、言い方によってはきつく聞こえるので注意が必要です。

  • slow at using new tools(新しいツールに慣れるのが遅い)
  • slow at making decisions(決断するのが遅い)

人について言うときは、a bit slow at ~ などと少しぼかしたり、 良い面も一緒に言うと丁寧になります。

4. good at との違いを整理しておこう

ふだんよく使う good at と、ここで学ぶ quick / slow / clever at の関係を整理すると、次のようになります。

  • good at math:数学が得意(総合的な能力)
  • quick at solving problems:問題を解くのが速い(スピード)
  • clever at solving problems:問題を解くコツをつかむのがうまい(工夫のうまさ)
コツ: 「この人のどこをほめたいのか?」を意識して、good / quick / clever / slow を選ぶと、 英語のほめ言葉・評価表現がぐっと自然になります。
学習メモ:
quick / slow / clever at + 抽象名詞(~ing) の形は、「自分や相手の得意・苦手をていねいに言うツール」 です。 ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリ。あとは実際の会話やライティングで、 「自分は何に quick / clever at なのか?」を少しずつ英語で言ってみましょう。

7-3. 性質・反応の速さを表す at ― 例文集

肯定文 ビジネス quick at

When it comes to new software, she is quick at understanding it.

新しいソフトの話になると、彼女はそれを理解するのがとても速いです。

語注: "software" = ソフト・アプリ。 "When it comes to ~" = ~のことになると。

型: When it comes to ~, S + be + quick at + ~ing(~のことなら、その人は…が速い)。

使い分け: 「何について」速いのかを at のあと(understanding it)でピンポイントに示します。

肯定文 恋愛 quick at

You are quick at noticing how I feel.

あなたは、私の気持ちに気づくのが本当に速いね。

語注: "notice" = 気づく。 "how I feel" = 私がどう感じているか。

型: You are quick at + ~ing で、「あなたは~するのが速い」とやさしくほめる形です。

ニュアンス: 恋愛や親しい関係で、「気持ちをわかってくれる人だね」という温かいほめ言葉になります。

否定文 カジュアル quick at

I am not very quick at making small talk in English.

私は、英語でちょっとした雑談をするのがあまり得意ではありません。

語注: "small talk" = あいさつ程度の軽いおしゃべり。

型: be not very quick at + ~ing で、「とても得意というわけではない」というやわらかい否定になります。

よくある誤り: "good at" と同じ感覚で使えますが、「速さ」のイメージがあるぶん、急いでいる場面でよく合います。

疑問文 ビジネス quick at

Is he quick at responding to emails?

彼はメールへの返信が速い人ですか。

語注: "respond to emails" = メールに返信する。

型: Is S quick at + ~ing? で、仕事ぶりの「反応の速さ」をたずねる疑問文になります。

レジスター: ビジネス会話でも使える、ていねいだが固すぎない表現です。

肯定文 完了 quick at

I have always been quick at learning new languages.

私は昔から、新しい言語を覚えるのがずっと速いほうです。

語注: "have always been" = 今までずっとそうだった(現在完了形の一種)。

型: have always been quick at + ~ing で、「今までずっと~するのが速いタイプだ」と自分の性質を言えます。

ニュアンス: 能力自慢になりすぎないよう、「ずっとそうなんです」という落ち着いたトーンになります。

肯定文 受動 quick at

He is often praised as being quick at fixing problems for his clients.

彼は、顧客の問題を直すのが速いと、よくほめられます。

語注: "be praised" = ほめられる(受動態)。 "client" = 顧客。

型: S is praised as being quick at + ~ing で、「~するのが速い人だと評価されている」と表せます。

コロケーション: "praised" と "quick at fixing problems" は、仕事ぶりを評価する定番コンビです。

肯定文 日常 slow at

My father is slow at using smartphones, but he is very careful about security.

父はスマホを使うのは遅いですが、セキュリティにはとても気をつけています。

語注: "slow at ~" = ~するのが遅い。 "security" = セキュリティ、安全性。

型: S + be slow at + ~ing, but S + be ... で、「遅いが、その分~だ」とバランスよく説明できます。

ニュアンス: 「遅い」と言いつつ、良い面(careful)も一緒に言うと、失礼になりにくい表現になります。

否定文 ビジネス slow at

We must not be slow at reacting to safety alarms.

私たちは、安全アラームに反応するのが遅くてはいけません。

語注: "must not" = ~してはいけない。 "safety alarm" = 安全のための警報。

型: We must not be slow at + ~ing で、「~するのが遅くてはいけない」という強い注意・ルールを表せます。

レジスター: 安全指示・マニュアルなど、フォーマル寄りの文脈で使える表現です。

疑問文 カジュアル slow at

Why are you so slow at answering messages today?

今日は、どうしてこんなにメッセージの返事が遅いの。

語注: "answering messages" = メッセージに返事をする。

型: Why are you so slow at + ~ing? で、「どうしてそんなに~するのが遅いの?」と理由をたずねます。

よくある誤り: "slow to answer" も言えますが、ここでは「~する行動」にピンを刺すために at を使っています。

肯定文 日常 clever at

She is clever at finding cheap flights online.

彼女は、ネットで安い航空券を見つけるのがとても上手です。

語注: "clever at ~" = ~するのが賢い・うまい。 "cheap flight" = 安い航空券。

型: S + be clever at + ~ing で、「コツをつかむのがうまいタイプだ」とほめる言い方です。

レジスター: 日常会話でよく使う、カジュアル寄りのほめ言葉です。

疑問文 ビジネス clever at

Aren't they clever at turning simple ideas into great products?

彼らは、簡単なアイデアをすばらしい製品に変えるのが本当にうまいと思いませんか。

語注: "turn A into B" = A を B に変える。 "product" = 製品。

型: Aren't they clever at + ~ing? の否定疑問は、「とてもそうだよね?」と同意を求める優しい質問です。

ニュアンス: 相手に「そう思うよね?」と共感をうながす、ポジティブなビジネス会話に向いた形です。

肯定文 受動 clever at

He is considered clever at managing risks in projects.

彼は、プロジェクトのリスク管理がうまい人だと見なされています。

語注: "be considered" = ~だと見なされている。 "risk" = リスク、おそれ。

型: S is considered clever at + ~ing で、「~するのがうまい人だと評価されている」と客観的に述べられます。

レジスター: 評価シートや紹介文など、少しフォーマルな文脈でよく使われる言い方です。

命令文 ビジネス quick at

Be quick at noticing small changes in customers' voices.

お客様の声のちょっとした変化に、すばやく気づくようにしなさい。

語注: "customer" = お客様。 "notice" = 気づく。

型: Be quick at + ~ing で、「~するのが速い人であれ」という指示・アドバイスの形になります。

使い分け: 命令文ですが、研修などでは「心がけましょう」というていねいな言い換えで使われることも多いです。

肯定文 進行 slow at

He is being surprisingly slow at making a decision this week.

今週の彼は、決断をするのがいつもより驚くほど遅いです。

語注: "is being ~" = 一時的に~な状態でいる(進行形)。 "decision" = 決定、決断。

型: S is being slow at + ~ing は、「今だけ特に遅い」という一時的なようすを表します。

ニュアンス: いつもと違う様子に少し驚いている感じを "surprisingly" で足しています。

ミニまとめ:quick / slow / clever + at で「反応の速さ・うまさ」にピンを刺す

quick / slow / clever + at + 名詞(または ~ing) で、
「どの分野で反応が速い/遅い/工夫がうまいか」 を、ピンポイントで表せます。

  • quick at:反応のスピードが速い(気づく・動き出すのが早いイメージ)
  • slow at:反応がゆっくり、なじむのに時間がかかる
  • clever at:コツをつかむのがうまい/要領がいい(頭を使ってうまくやる)

ターゲットはいつも「at の後ろ」に来る
quick at math(数学に強い)
clever at explaining things(説明するのがうまい)

good at は「全体的に得意」、quick / clever / slow at
「どんな得意・苦手か」をもう一歩くわしく言い分けるツール として使えます。

よくあるエラーポイント・注意点

  • ① at を落としてしまう:
     × She is quick math.
     ○ She is quick at math.
    「〜に強い・〜が速い」と言いたいときは、at を忘れないようにしましょう。
  • ② 動詞の形をまちがえる:
     × quick at to answer
     ○ quick at answering
    at の後ろに「動き(行動)」を置くときは、基本は ~ing 形 で受ける、と覚えておくと安心です。
  • ③ fast at と言ってしまう:
    fast も「速い」ですが、人の「能力・反応の速さ」にはふつう quick at を使う 方が自然です。
     × She is fast at problem solving.
     ○ She is quick at problem solving.
  • ④ very の位置が不自然:
     × She is quick very at answering emails.
     ○ She is very quick at answering emails.
    「とても」は very quick のように、形容詞の前 に置くのが基本です。
  • ⑤ slow at をそのまま人にぶつける:
    slow at は「遅い」とはっきり言う表現なので、
    a bit slow at ~ のように少しやわらげたり、
    He is careful rather than quick at making decisions.
    のように、「よい面」も一緒に伝えると角が立ちにくくなります。

「quick / slow / clever at」は、ちょっとした言い間違いでニュアンスが大きく変わるゾーン です。
ここで形(be + quick / slow / clever at + 名詞/~ing)をしっかり固めておけば、
自分や相手の得意・苦手を、やさしく、ていねいに伝えられるようになります。

8. 状態や状況を表す at(心・立場・条件のステータス表示)

このセクションでは、 at peace(心が穏やかな状態で)、 at a loss(どうしてよいか分からない状態で)、 at your own risk(自分の責任において)など、 人や物の「状態・状況」にピンを刺すタイプの at をまとめて見ていきます。 イメージとしては、ゲームやスマホの ステータス画面にある 「平和」「不安」「危険」「自由」などのランプが どの状態で光っているかを at で示している感じです。

ここで扱う表現はどれも、 「かたまり」で覚えやすい便利フレーズです。 文法用語が出てきたときは、 たとえば「抽象名詞(目に見えない気持ちや状態を表す名詞)」のように、 かんたんな日本語の言いかえもいっしょに添えていきます。

ここまで at のいろいろな使い方を追いかけてきたあなたなら、 状態を表す at に進む準備はもうバッチリです。 あとは、「これはどんなステータス表示かな?」という気持ちで 8-1 ~ 8-3 を読み進めていきましょう。

前置詞 × 状態・状況 概観セクション Lesson XXX / Section 8

🎛 次はどこを見る? 状態・状況を表す at(8-1 ~ 8-3)のナビゲーション

8-1 ~ 8-3 では、「心の状態」「困って止まっている状態」「自由や危険といった条件」など、 さまざまなステータスを表す at をグループ分けして見ていきます。 どの順番から読んでもOKなので、自分が気になる状態から のぞいてみてください。

📌 学習心理メモ:
英語表現は、「全部を完璧に理解してから使う」よりも、 「だいたいイメージがつかめたら、まずは少し使ってみる」 方が、記憶に残りやすく、学習も長続きしやすいと言われています。
このセクションの表現も、最初から全部覚えようとせず、 「これ、使ってみたいな」と思ったものに 小さくチェックを入れていく気持ちで、気楽に読み進めていきましょう。

8-1. 心・気持ちの状態を表す at(心のステータスパネル)

この小セクションでは、 at peace / at rest / at ease / at one's best のように、心や気持ちの「今の状態」を一言で表す at + 抽象名詞 のパターンを見ていきます。 イメージ: 心の中にあるステータスランプ(状態ランプ)に 「安心モード」「休憩モード」「ベストモード」などのラベルを貼る感じです。

ここで出てくる 抽象名詞 は、 (peace=平和、rest=休み、ease=気楽さ など、目に見えない気持ちや状態を表す名詞) のことです。 むずかしく聞こえたら、 「気持ちに名前をつける言葉」 くらいに考えてみましょう。

「心の状態をまとめて表す at」に慣れておくと、 at peace with ~ / at one's best などの表現が ぐっと覚えやすくなります。 ここまで読めていれば、もうこのセクションを学ぶ準備はバッチリです。

心の状態 × at 状態表現の入り口 Lesson XXX / Section 8-1

心のステータスパネルで考える at

スマホやゲームには「オンライン」「おやすみモード」など、 自分の状態を一目で知らせるステータス表示があります。 at + 抽象名詞 は、それと同じように 心の状態にラベルをつける表現です。

安心・リラックスのパネル

  • at peace = 心が「おだやかモード」
  • at rest = 心と体が「休憩モード」
  • at ease = 緊張がほどけた「リラックスモード」

どれも 「be動詞 + at + 名詞」 で 「今その状態にいるよ」と伝えるフレーズです。

自分らしさ・調子のパネル

  • at one's best = ベスト状態(いちばん調子が良い)
  • at one's worst = ワースト状態(いちばん調子が悪い)
  • at heart = 心の奥では、本心では

one's(my / your / his などの所有格) のこと。 「誰のステータスなのか」を表す名札だと思ってください。

まずは、これらのフレーズを 「ひとかたまりの心のステータス」として眺めてみましょう。 文法用語を完璧に理解してからでなくても、「なんとなくイメージできればOK」です。

基本パターンとコアイメージを整理しよう

ここでは、心・気持ちの状態を表すときの at の使い方を「文型」と「コアイメージ」で整理します。 難しく見えたら、「心の状態にピンを刺す at」 というイメージだけでも持っておきましょう。

パターン 文型・形 コアイメージ 代表フレーズ(イメージ用)
状態ラベル型 S + be + at + 抽象名詞
(S=主語、be=be動詞)
心の状態という「一点」に at でピンを刺す
「今、この気持ちモードでいる」というステータスを表す。
I am at peace.
「私は心が穏やかな状態だ。」
マイペース・リラックス型 S + be + at + 抽象名詞 緊張がほどけた、力が抜けた状態に at で「今ここ」を示す。
「ドキドキスイッチがオフになっている」イメージ。
She is at ease.
「彼女はくつろいだ状態だ。」
ベスト・ワースト状態型 S + be + at + one's + 名詞
(one's = my / your / his など)
「その人の能力・調子」の最高点 / 最低点に at で印をつける。
「ちょうどベストモード」「ちょうどワーストモード」のような一瞬を切り取る。
Our team is at its best.
「今うちのチームはベストの状態だ。」
関係つき状態型 S + be + at + 抽象名詞 + with + 人 心の状態 + with 人
「誰とその状態でいるか」をセットで表す。
He lives at peace with his wife.
「彼は妻と穏やかに暮らしている。」

ポイント1: どのパターンも be + at + 名詞 が土台です。 (動詞は「する」ではなく「〜な状態だ」を表す be 動詞)

ポイント2: peace / rest / ease / best などの抽象名詞は、 「どんな心の状態か」をまとめて言うラベルです。 ひとつずつ単語の意味を覚えるより、 フレーズごと「ステータス名」として覚えると楽になります。

ポイント3: 次のステップでは、これらのパターンを使った いろいろな例文を見ながら、ニュアンスや使い方を体で覚えていきます。 ここでは「心の状態にピンを刺す at」というイメージだけ、 しっかり持っておけば十分です。

心の状態別グルーピングでイメージを整理しよう

心の状態を表す at は、よく使われるフレーズを 「どんな気持ちのグループか」 でまとめておくと覚えやすくなります。まずはざっくり次の4グループを意識してみましょう。

グループ 代表フレーズ 気持ちのイメージ ひとことメモ
安心・落ち着き at peace, at rest, at ease 心が静かで、ドキドキやモヤモヤが少ない状態
「安心モード」「おやすみモード」と考えると分かりやすいです。
peace=平和・安らぎ / rest=休み / ease=気楽さ
「ケンカしていない」「緊張していない」イメージがポイント。
調子・コンディション at one's best, at one's worst その人の調子メーターがどこにあるかを示す表現。
ベスト(最高)なのか、ワースト(最低)なのかをぐっと一言で言えます。
one'smy / your / his などの「〜の」
「誰のベストか」を忘れずにセットで覚えましょう。
本心・内面 at heart 見た目や行動はどうあれ、心のいちばん奥ではどう思っているかを表す。 「外から見える顔」と「心の中」を分けて話したいときに便利。
例:本当は優しい人なんですというニュアンスなど。
関係つき安心状態 at peace with 人 「その人との関係が穏やかで安定している」状態。
ケンカ中ではなく、心が落ち着いているイメージ。
with で「誰と」その状態なのかをつなぎます。
with=〜といっしょに / 〜とのあいだで

すべてを一度に暗記しようとしなくて大丈夫です。 「これは安心グループ」「これは調子グループ」と、 まずはざっくりラベル分けできれば、このあとの例文がスッと頭に入りやすくなります。

ニュアンス・使い分けミニコーナー

ここでは、よく似ている表現どうしの ニュアンスのちがいを、コンパクトに整理します。 「どれを選べばいいか分からない…」というモヤモヤを減らすのがねらいです。

1. at peace vs at ease

  • at peace: 心が深く静かで、大きな心配ごとがないイメージ。
    人間関係や人生全体への満足感を話すときにも使われます。
  • at ease: その場の緊張がほぐれているイメージ。
    「リラックスしている」「気楽にしている」に近いです。

ざっくり: 長く続く深い安らぎなら at peace
会議やパーティーなど「その場でリラックス」なら at ease がよく合います。

2. at restrest のちがい

  • at rest: 心も体も「休憩モードの状態」にあることを強調。
    「今は動いていない」「落ち着いている」というステータス。
  • rest(動詞)rest=休む という「行動」に注目。
    例:rest for ten minutes(10分休む)など。

コツ: 「休んでいるという状態ラベル」を言いたいときは be at rest を使う、と覚えておくとスッキリします。

3. at one's best と「good」のちがい

  • good: 「いい」「まあまあ良い」というざっくり評価。
    調子が最高かどうかは分かりません。
  • at one's best「その人の力が最大限に出ている」というニュアンス。
    試合やプレゼンなど、ここぞという場面にぴったりです。

イメージ: 自分の「能力メーター」が100%まで振り切れている感じが at one's best です。

4. at heart の一歩ふみこんだニュアンス

  • at heart は、 見た目とはちがう「本当の気持ち」をそっと伝える表現。
    例:厳しく見えるけれど、本当は優しい人、など。
  • 「実はね…」と人の内面をフォローしたり、
    自分の本音をやわらかく言うときに使うことが多いです。

注意: いつでも気軽にくっつけるわけではなく、 「外側と内側のギャップ」を説明したいとき に使うのが自然です。

ミニまとめ:
どの表現も英語ではよく使われますが、細かいニュアンスを最初から完璧に覚える必要はありません。
まずは 「安心グループ」「調子グループ」「本心グループ」 のようにざっくり分けておき、例文を読みながら少しずつ感覚を育てていきましょう。

8-1. 心・気持ちの状態を表す at:例文でイメージを固めよう

肯定文 カジュアル at peace

After the long talk, she finally felt at peace with her mother.

長い話し合いのあと、彼女はやっとお母さんと心が落ち着いた気持ちになりました。

語注: at peace = 心が平和な状態、もめごとが落ち着いた感じ。finally = やっと。

型: feel at peace with 人 で「人との関係が落ち着いている」状態を表します。

使いどころ: ケンカ後に仲直りした場面など、「心のわだかまりが消えた」ことを言いたいときに便利です。

肯定文 完了 at peace

I have been at peace with this choice for years.

私はこの選択について、何年も前からずっと心が落ち着いています。

語注: choice = 選択。for years = 何年ものあいだ。

型: have been at peace with ~ で「~についてずっと心が穏やかな状態」を表す現在完了形です。

コツ: 「今までずっと続いている安心状態」を言いたいときは、have been を使うと自然です。

否定文 ビジネス at peace

She is not at peace with her new role yet.

彼女はまだ新しい役職に対して、心から納得している状態ではありません。

語注: role = 役割・役職。yet = まだ(これから変わる可能性があるニュアンス)。

型: be not at peace with ~ で、「~にまだモヤモヤがある」状態を表します。

よくある誤り: ×at peace to とは言わず、「~と・~について」は with を使うのが基本です。

疑問文 ビジネス at peace

Are you truly at peace with this decision?

あなたは本当に、この決定に心から納得していますか。

語注: truly = 心から、本当に。decision = 決定。

型: Are you at peace with ~ ? で、「~に納得しているかどうか」をたずねる疑問文になります。

レジスター: 面談やコーチングなど、すこし丁寧に気持ちを確認したい場面によく合う表現です。

肯定文 進行 at peace

After talking to the counselor, I am slowly coming to be at peace with myself.

カウンセラーと話したあと、私は少しずつ自分自身に対して心が穏やかになってきています。

語注: counselor = カウンセラー(相談に乗る専門家)。slowly = 少しずつ。

型: be coming to be at peace with ~ で「だんだん~に対して心が落ち着いてきている」進行中の変化を表します。

コツ: 完全に大丈夫になっていなくても、「回復しつつある」ニュアンスを伝えたいときに便利です。

肯定文 受動 at rest

Her worries were finally put at rest by the clear explanation.

分かりやすい説明のおかげで、彼女の心配ごとはついにおさまりました。

語注: worries = 心配ごと。put at rest = 心配をおさめる・安心させる。

型: 受動態 be put at rest で「(誰か・何かによって)心配がしずめられた」という意味になります。

コロケーション: put someone's mind at rest(人を安心させる)というセット表現もよく使われます。

否定文 カジュアル at rest

I can't stay at rest when my child is sick.

子どもが病気のとき、私はじっと落ち着いてはいられません。

語注: stay = とどまる。sick = 病気の。

型: can't stay at rest で「落ち着いたままでいられない」という心の状態を表します。

ポイント: when ~ 節で「~のときには」という条件を足すと、状況と気持ちの結びつきが分かりやすくなります。

疑問文 カジュアル at rest

Do you feel at rest here, or still a little tense?

ここでは落ち着いていられますか、それともまだ少し緊張していますか。

語注: tense = 緊張した。a little = 少し。

型: Do you feel at rest, or ~? で「落ち着いているのか、それとも~なのか」をたずねる形になります。

使い分け: 気まずく聞こえないように、a little tense のようにやわらかい表現を合わせると丁寧です。

命令文 アドバイス at rest

Try to stay at rest until the doctor arrives.

お医者さんが来るまでは、できるだけ安静にしていてください。

語注: try to ~ = ~しようとする。arrive = 到着する。

型: Try to stay at rest で「安静にしているようにしてください」という、やわらかい命令・アドバイス表現になります。

レジスター: 医療や看護の場面など、ていねいに指示を出したいときに使いやすい言い方です。

肯定文 受動 at ease

All of us were kept at ease by the teacher's calm voice.

先生の落ち着いた声のおかげで、私たちはみんな安心していられました。

語注: keep someone at ease = 人を安心させておく。calm = 落ち着いた。

型: 受動態 be kept at ease by ~ で「~によって安心した状態に保たれていた」という意味になります。

コロケーション: 会議や授業などの場面では、voice(声)やatmosphere(雰囲気)と一緒に使われることが多いです。

否定文 ビジネス at ease

She is never at ease when speaking in public.

彼女は人前で話すとき、決して気楽な気持ちではいられません。

語注: in public = 人前で、公の場で。never = 一度も~ない。

型: be never at ease when ~ で、「~のときはいつも落ち着けない」という習慣的な状態を表します。

使い分け: 「少しだけ苦手」なら not quite at ease などと弱めると、ニュアンスがやわらかくなります。

疑問文 恋愛 at ease

When I am with you, are you really at ease around me?

私と一緒にいるとき、本当に気をつかわずにいられていますか。

語注: be at ease around someone = 人の前で気楽にいられる。really = 本当に。

型: When I am with you, are you at ease around me? のように、When ~ で状況を説明してから気持ちをたずねています。

恋愛ニュアンス: 「あなたには無理してほしくない」という、やさしい気づかいをこめて使えるフレーズです。

肯定文 本心 at heart

He looks strict, but he is gentle at heart.

彼はきびしそうに見えますが、本当のところは優しい人です。

語注: strict = きびしい。gentle = 優しい。

型: be ~ at heart で「心の底では~だ」「本質的には~だ」という意味になります。

ポイント: 見た目やふだんの態度とちがう「本当の性格」をほめるときに、やわらかく使える表現です。

肯定文 恋愛 at heart

She acts cool, but she is a romantic at heart.

彼女はクールにふるまいますが、本当はロマンチックな人です。

語注: act cool = クールにふるまう。romantic = ロマンチックな人。

型: be a romantic at heart で「心の奥では恋愛体質」「ロマンチストだ」という意味になります。

恋愛ニュアンス: 見た目とのギャップをほめる、少し甘めのコメントとして使いやすい表現です。

8-1 ミニまとめ:心の「ステータス表示」を at で言い分ける

このセクションでは、 at peace / at rest / at ease / at heart などを使って、心の状態(ステータス)を一瞬切り取る言い方を見てきました。
「どこにいるか」ではなく、 心がどんな状態にあるか を表す at としておさえておくのがポイントでした。

1. 基本パターンの整理

  • S be at + 抽象名詞:心がその状態に「なっている」
  • be at peace / at rest / at ease:落ち着き・安心のステータス
  • be ~ at heart:本心・本質をそっと言い足す一言
  • with ~ をつけて「何について」心がどうかをしぼりこむ

難しく感じたら、「ゲームのステータス画面」だと考えると楽です。
HP や MP の代わりに、 心の落ち着きレベル を at で表示しているイメージです。

2. 表現ごとのざっくりイメージ

  • at peace (with ~):わだかまりが消えて「心が平和」な状態
  • at rest:心配・不安がしずんで「休んでいる」状態
  • at ease:かたの力が抜けて「気楽・リラックス」している状態
  • ~ at heart:「見た目とちがう本心」をさりげなく教える一言

どれも「場所」ではなく、 心のメーターの位置 を指している、と覚えるとスッと入ってきます。

エラーポイント注意:よくある取り違え
  • 前置詞の取り違え
    × in peace with her
    at peace with her(彼女と心が和解している)
    live in peace は「平和に暮らす」で別パターンなので OK。
  • 名詞だけにしてしまう
    × I am ease.
    I am at ease.
    「at」を忘れると意味が通らないので、セットで覚えましょう。
  • 進行形にしすぎる
    × I am being at peace.
    I am at peace.
    状態を表すので、基本はふつうの be で十分です。
  • at heart に冠詞を入れてしまう
    × at the heart(別の意味「中心で」になりやすい)
    at heart = 「本当は」「心の底では」。

ここまで読めたあなたは、もう「心の状態を at で言う」準備はバッチリです。
細かい文法用語より、 イメージとセットでフレーズごと覚える のがいちばんの近道です。

次は 8-2「困惑・行き詰まりの at」へ:心が止まった瞬間を切り取る

8-1 では、at peaceat ease のように「落ち着いた心の状態」を見てきました。
次の 8-2 では、 困って動けない・答えに詰まっている といった、少しネガティブ寄りの状態を表す at をまとめて学びます。

  • at a loss:どうしていいか分からず「頭が真っ白」
  • at a standstill:話や計画が「完全にストップ」している
  • at a dead end:行き止まりに来て「打つ手がない」感じ

形は同じ at + 抽象名詞 でも、 どんな「状態名」を載せるか で意味がガラッと変わります。8-1 のイメージが分かっていれば、 8-2 も「心のステータスが別パネルに切り替わっただけ」と考えられるので楽になります。

8-2. 困惑・行き詰まりの状態を表す at へ進む

8-2. 困惑・行き詰まりの状態を表す at

この小セクションでは、 at「心や物事が行き詰まって、先に進めない状態」 を表すフレーズをまとめて見ていきます。 at a lossat a standstill のように、 at + 抽象名詞「今のステータスを示すラベル」 になっている、とイメージすると分かりやすくなります。

ここで扱う表現はどれも、 (どうしていいか分からない・先に進めない) というニュアンスをもちます。 「抽象名詞(形のない名詞)」という文法用語が出てきたら、 (気持ち・状況など、目に見えないものを表す名詞) と考えてください。

8-1 で見た at peaceat ease が 「心が落ち着いているステータス」だったのに対して、 この 8-2 では 「困って止まっているステータス」 にフォーカスします。 ここまで読めていれば、 もう準備はバッチリ です。 あとは具体的なフレーズを「ラベル集」として楽しく眺めていきましょう。

状態・状況を表す at 困惑・行き詰まり Lesson XXX / Section 8-2

行き詰まり・渋滞のイメージでつかむ「困惑の at」

進んでいた車が、ある地点で急に動かなくなる「大渋滞」や、 迷路で行き止まりにぶつかる場面をイメージしてみましょう。 8-2 の at は、 そんな 「ここで止まってしまったポイント」 にラベルを貼るような働きをします。

例1:話し合いが動かない

交渉や会議が、ある時点で まったく進まなくなっている 状態を、 at a standstill で表せます。

  • standstill = 「完全停止」。車の渋滞などにもよく使われます。
  • 「止まっているけれど、再開する可能性はまだある」というニュアンスです。

例2:頭の中が真っ白

質問されても 何と答えてよいか分からない 状態は、 at a loss (for words / for an answer) という表現で表せます。

  • loss = 「失うこと」。ここでは「言葉を失っている状態」のイメージです。
  • 「困惑(どうしていいか分からないこと)」という少しむずかしい単語は、 (頭がぐるぐるしている感じ) ととらえれば大丈夫です。
学習メモ:
at のあとは、場所だけでなく 「状態そのものを表す名詞」 も来られる、というのがこのセクションの大事なポイントです。 まずはそれぞれのフレーズを 「渋滞ラベル」「行き止まりラベル」 として楽に覚えていきましょう。

8-2 の基本パターン:be at + 状態名詞 で「行き詰まりステータス」を表す

困惑・行き詰まりを表す at は、ほとんどが S be at + 抽象名詞 の形で使われます。 「S がその状態にある」 というシンプルな文型です。

基本パターン コアイメージ(ざっくり) よくある組み合わせ
S be at a loss (for ~) 頭の中が真っ白で、
どうしていいか分からない 状態
at a loss for words
at a loss for an answer
S be at a standstill 流れがほぼ 0。
進行が ぴたりと止まっている 状態
talks are at a standstill
traffic is at a standstill
S be at a dead end もう先に道がなく、
完全に行き止まり の状態
career is at a dead end
project is at a dead end
S be at an impasse (少しフォーマル)
どちらも譲らず 膠着状態 になっている
negotiations are at an impasse
S be at sea (比喩)
海の上で途方に暮れている ような、ちんぷんかんぷん状態
I am at sea about the plan.

コアイメージまとめ

どの表現も、 at + 名詞「今の状態ラベル」 になっています。

  • loss = 言葉や答えを「失っている状態」
  • standstill = 動きが「ほぼ 0」の状態
  • dead end / impasse = 「もう先に進めない」行き止まり状態
  • at sea = 「どこに向かえばいいか分からない」迷子状態

文法的にはむずかしく見えますが、形はとてもシンプルです。 「S が、その状態ラベルのところにいる」 と考えれば OK です。

なお、これらは 「状態」を表すので進行形にしない のがふつうです。 is being at a loss のようには言わない) というポイントも、頭のすみに置いておきましょう。

困惑・行き詰まりの状態グループ表(ざっくりマップ)

8-2 で扱う表現は、すべて 「うまく進めない状態」 を表しますが、 ニュアンスは少しずつ違います。 グループごとに整理して、 「どの場面で使うか」 をイメージしてみましょう。

状態グループ 代表表現(例) イメージ / 典型シーン フォーマル度
軽い戸惑い・ちんぷんかんぷん at a loss (for words)
at sea
頭の中が整理できておらず、 どう答えればいいか分からない 状態。
「何となく困っている」「ピンと来ない」程度のことも多いです。
カジュアル〜ふつう
進行が停止した状態 at a standstill 交渉やプロジェクトが 「動いてはいるが、今は完全に止まっている」 状態。
車の渋滞・ビジネスの話し合いなど、動きのあるものが止まったイメージ。
ややフォーマル
完全な行き止まり・先が見えない at a dead end
at an impasse
アイデアや計画に 「次の一手が見つからない」 状態。
物理的な「行き止まり(dead end)」と、譲れない立場同士の 「膠着(impasse)」で、少しニュアンスが違います。
ややフォーマル〜フォーマル
気持ちの迷子・方向感覚の喪失 at sea (about ~)
at a loss about ~
海の上に投げ出されたように、 どちらへ進めばいいか分からない 状態。
新しい仕事・分野について「勝手が分からない」ときにも使えます。
ふつう〜ややフォーマル
日常会話寄りの「ちょっと困った」 at a loss what to do
at a loss where to start
仕事でも私生活でも使える、 「どこから手をつけていいか分からない」 ときの便利表現。
少しくだけた会話でも、そのまま使いやすい型です。
カジュアル〜ふつう
ポイント:
どの表現も構造は似ていますが、 「何が行き詰まっているのか」「どれくらいシリアスか」 で使い分けます。 一気に全部覚えようとせず、 まずは自分がよく使いそうな 1〜2 個 から慣れていけば十分です。

ニュアンス比較ミニコーナー:どれも「困っている」けれど…

似たように見える表現も、 イメージの中心 が少しずつ違います。 ざっくりとした「違いの地図」を持っておくと、 実際の英文を読むとき・書くときの安心感がぐっと増します。

1. at a loss vs confused

どちらも「混乱している」イメージですが、 焦点が少し違います。

  • confused: 情報が多すぎる・矛盾していて、 頭の中がごちゃごちゃ になっている感じ。
  • at a loss: 「結局、どう行動すればいいか分からない」という、 次の一歩が見えない状態。

「訳が分からない」なら confused、 「手も足も出ない」なら at a loss と考えると区別しやすくなります。

2. at a standstill vs at a dead end

どちらも「止まっている」状態ですが、 「再スタートできるかどうか」がポイントです。

  • at a standstill: 今は止まっているが、 再開の可能性はまだある 一時停止。 例:会議、交渉、交通 など。
  • at a dead end: 先に道がなく、 このままのやり方では進めない 行き止まり。 方向転換(別の方法探し)が必要なイメージ。

「いったん止まっているだけ」なら standstill、 「もうこのルートは無理」なら dead end を選ぶと自然です。

3. at sea vs at a loss about ~

どちらも「どうしていいか分からない」ですが、 イメージや場面が少し違います。

  • at sea: 海の上で迷子になったイメージ。 方向感覚を失っている ニュアンスが強め。
  • at a loss about ~: 具体的なテーマについて、 何をどうすれば良いか決められない 状態。

抽象的な「分野」に対してぼんやり迷っているなら at sea、 具体的な問題や状況について悩んでいるなら at a loss about ~ が合います。

4. フォーマル度と「どこで使うか」の目安

  • 日常会話でもビジネスでも使いやすい: at a loss, at a standstill
  • 少しフォーマル・ニュースや記事でよく見る: at an impasse
  • 比喩的でやや文学的な響きもある: at sea, at a dead end

実際には、 どれも知っておくと読解に役立つ表現 です。 まずはよく目にする at a lossat a standstill から、 余裕が出てきたら他の表現にも少しずつ手を伸ばしていきましょう。

学習のコツ:
細かい違いを一気に暗記しようとするより、 「日本語に訳せないニュアンス」 を ざっくりイメージでつかむことが大切です。 ここまで読めている時点で、 すでに 8-2 の半分以上は理解できている ので、あとは例文で少しずつ「使う感覚」を慣らしていきましょう。

8-2. 困惑・行き詰まりの状態を表す at:例文セクション

肯定文 at a loss ビジネス

Our team is at a loss about how to cut costs.

私たちのチームは、コストをどう減らせばよいか途方に暮れています。

語注: at a loss = どうしていいか分からない状態。cut costs = コストを減らす。

型: S be at a loss about how to ~(何をどうすべきか分からない、という型)。

コロケーション: ビジネスでは「at a loss about how to improve sales」など、具体的な課題と一緒に使うことが多いです。

疑問文 at a loss カジュアル

Are you at a loss for words after the presentation?

発表のあと、あなたは言葉に詰まってしまっていますか。

語注: at a loss for words = 何と言っていいか分からない。presentation = プレゼンテーション、発表。

型: Are you at a loss for words? の形で、その場での戸惑いをたずねる疑問文。

使い分け: 単に「びっくりした」なら surprised でもよいですが、「言葉が出ない」ニュアンスを出したいときに at a loss for words が便利です。

肯定文 at a standstill 完了

We have been at a standstill for weeks because the data is missing.

データが欠けているせいで、私たちは何週間も作業が止まったままです。

語注: at a standstill = 完全に止まっている状態。missing = ない、見つからない。

型: have been at a standstill for ~ で「〜のあいだずっと止まっている」という完了形。

使い分け: 一時的な停止なら at a standstill、本当に先がない感じなら at a dead end が合います。

否定文 at a standstill 進行

The project is not at a standstill; we are just checking the details carefully.

そのプロジェクトは行き詰まっているわけではなく、細かい点をていねいに確認しているだけです。

語注: at a standstill = 動きが完全に止まっている。check the details = 細部を確認する。

型: 否定形 be not at a standstill で「行き詰まりではない」とやわらかく否定できます。

よくある誤り: 「ただゆっくり進んでいる」だけのときに at a standstill と言うと、止まっている印象が強く出すぎるので注意。

受動 at a standstill ビジネス

The talks were brought to a standstill by the sudden scandal.

その突然のスキャンダルのせいで、話し合いは完全に中断されました。

語注: talks = 話し合い、交渉。be brought to a standstill = 中断させられる。

型: 受動形 were brought to a standstill by ~ で「〜によってストップさせられた」。

コロケーション: ニュースでは「traffic was brought to a standstill」など、交通や経済の文脈でもよく出てきます。

肯定文 at a dead end キャリア

I felt at a dead end with my career, so I decided to look for a new path.

自分のキャリアが行き止まりだと感じたので、新しい道を探すことにしました。

語注: at a dead end = 行き止まりの状態。career = 職業上の経歴、キャリア。

型: feel at a dead end with ~ で「〜について行き詰まりを感じる」。

使い分け: 一時的な停止なら at a standstill、先がない重いイメージなら at a dead end が合います。

疑問文 at a dead end 自己省察

Do you ever feel at a dead end when a plan does not work?

計画がうまくいかないとき、行き止まりだと感じることはありますか。

語注: ever = (今までに)〜したことが。does not work = うまくいかない。

型: Do you ever feel at a dead end when ~? で日常会話でもそのまま使える質問文。

バリエーション: Do you ever feel at a dead end in your studies? など「勉強」で言い換えもできます。

受動 at a dead end ビジネス

The whole plan was left at a dead end after the budget was cut.

予算が削られたあと、その計画全体は行き止まりの状態のまま放置されました。

語注: was left at a dead end = 行き止まりの状態にされた。budget was cut = 予算が削減された。

型: 受動形 was left at a dead end で「結果として行き詰まったままになっている」ニュアンス。

使い分け: 一時停止なら put on hold、ほぼ望みがないなら at a dead end の方が重い印象になります。

肯定文 at an impasse 交渉

The negotiations were at an impasse after both sides were given the same deadline.

両者に同じ締め切りが与えられたあと、その交渉は完全に行き詰まりました。

語注: at an impasse = 膠着状態で、進展が見込めない。deadline = 締め切り。

型: be at an impasse after ~ で「〜のあと行き詰まりの状態にある」。

レジスター: ニュースやビジネス記事など、ややフォーマルな文脈でよく使われます。

否定文 at an impasse 会議

After an hour, the meeting was no longer at an impasse, and everyone looked relieved.

1時間後、その会議はもう行き詰まりではなくなり、みんなほっとした表情でした。

語注: no longer = もはや〜ない。relieved = ほっとした。

型: be no longer at an impasse で「行き詰まり状態から抜け出した」ことを表現できます。

コロケーション: 「break the impasse(行き詰まりを打開する)」という表現もセットで覚えると読解がラクになります。

肯定文 at sea ビジネス

As a new manager, I was at sea about the company's unwritten rules.

新しいマネージャーとして、私は会社の「暗黙のルール」についてどうしていいか分からない状態でした。

語注: at sea = 海の上で迷子のように、途方に暮れて。unwritten rules = 暗黙のルール。

型: be at sea about ~ で「〜について勝手が分からない」状態。

ニュアンス: at a loss よりも「方向感覚がない」イメージが強く、制度や文化になじめないときにもよく使えます。

疑問文 at sea 学校

Why are the students at sea about this topic even after the lecture?

授業のあとなのに、なぜ生徒たちはこのトピックについてまだ戸惑っているのでしょうか。

語注: lecture = 講義、授業。topic = 話題、テーマ。

型: Why are S at sea about ~? で「なぜ〜について分からない状態なのか」と原因をたずねる形。

使い分け: 勉強内容が「難しくて分からない」だけなら find ~ difficult なども使えますが、全体的にピンと来ていない感じなら at sea がぴったりです。

命令文 at a loss ビジネス

If you are at a loss, do not try to hide it; ask your team for help.

もし途方に暮れているなら、隠そうとせずにチームに助けを求めなさい。

語注: hide = 隠す。ask A for help = A に助けを求める。

型: 条件文 If you are at a loss, ... に続けて、命令文 ask your team for help. を置いた形。

よくある誤り: 「自分でどうにかしなきゃ」と考えすぎるときに、こうした英語表現を知っておくと、相談すること自体が自然に感じられます。

肯定文 at a loss 恋愛

When it comes to love, I am at a loss for words around you.

恋愛のことになると、あなたの前では言葉に詰まってしまいます。

語注: When it comes to ~ = 〜のことになると。be at a loss for words = 言葉に詰まる。

型: When it comes to love, S be at a loss for words. という恋愛フレーズは会話でもよく使われます。

ニュアンス: 「緊張してしまう」「好きすぎて言葉が出てこない」といった、ポジティブな意味での「困った」感じを優しく伝えられる表現です。

否定文 at a dead end ビジネス

We are not at a dead end yet; we are still looking for new ideas together.

私たちはまだ行き止まりではありません。今もみんなで新しいアイデアを探しています。

語注: not ... yet = まだ〜ではない。look for new ideas = 新しいアイデアを探す。

型: 否定形 be not at a dead end yet に進行形 are still looking を組み合わせて、「まだ希望がある」ニュアンスを出しています。

モチベーション: 行き詰まりそうに感じても、このように「まだ終わりではない」と言い換えることで、チーム全体の空気を前向きに保てます。

8-2 ミニまとめ 困惑・行き詰まりを表す at のエッセンス

8-2 では、物理的な「場所」ではなく、心や状況が 動けなくなっている状態at で表すパターンを見てきました。 「どこにいるか」ではなく、「どんな状態にハマっているか」を指さすイメージでしたね。

  • at a loss = どうしていいか分からず、頭の中が真っ白な状態。 「言葉に詰まる」「対応に困る」ときの定番フレーズ。
  • at a standstill = 一時停止・ストップ中の状態。 まだ再開の可能性はあるけれど、いまは動いていないイメージ。
  • at a dead end = 行き止まりの状態。 先に進む道が見えず、「このままでは進めない」という重い行き詰まり。
  • at an impasse = 特に交渉・会議などでの「膠着状態」。 フォーマル寄りの単語で、ニュースやビジネス文書に出やすい表現。
  • at sea = 海の上で方向を失ったような「途方に暮れた」感じ。 文化やルールが分からず、全体的にピンと来ていないニュアンス。

次の 8-3 では? 自由・危険・責任の at へステップアップ

8-2 では「身動きがとれない at」を見てきましたが、 次の 8-3 では反対側のイメージ、 自由・危険・責任 に関わる状態を表す at を扱います。

例えば、次のような表現が登場する予定です:

  • at will = 自分の意志のままに(自由度の高い状態)
  • at risk = 危険にさらされている状態
  • at your own risk = 自分の責任において(何かをする状態)
  • at liberty = 〜してよい自由がある状態

8-2 の「動けない at」と、8-3 の「どう動くかを決める at」をセットで押さえると、 状況描写や注意書きの英語がぐっと読みやすくなります。

8-3 のキーワード予告 at will at risk at your own risk at liberty

「行き詰まりの at」から一歩進んで、 自分の選択・責任・自由度をどう英語で表すか を見ていきましょう。 次のセクションでは、注意書きや契約文、案内表示などでよく出てくる 実用度の高い表現をたっぷり練習します。

8-3. 自由・危険・責任の状態を表す at へ進む

8-3. 自由・危険・責任の状態を表す at(注意書きの at)

この小セクションでは、 at will / at risk / at your own risk のように、 「どんな状態にいるか」をラベルのように表す at をまとめて見ていきます。 「自由にしていい」「危険ゾーンに入っている」「何かあっても自己責任」など、 英語の注意書きや規約に出てくるフレーズを読み解くためのパートです。

ここで扱う言葉は、 自由・危険・責任 といった少しむずかしいテーマですが、 (リスク = 危なくなるかもしれない可能性 / 責任 = 何か起きたときに対応しないといけない人) のように、かんたんな言いかえもいっしょに確認していきます。

ここまで読めているあなたなら、 注意書き英語を読みこなす準備はもうバッチリです。 あとは「どんなラベルが貼られているのか」に注目して、少しずつ慣れていきましょう。

前置詞 × 状態 自由・危険・責任 ミニセクション Lesson XXX / Section 8-3

注意書きラベルとしての at をイメージしよう

遊園地やゲーム、アプリなどで、 「この先は危険です」「自分の責任で利用してください」 といった注意書きラベルを見たことはありませんか。

英語でも同じように、 at risk(危険な状態で)、 at your own risk(自分の責任で)、 at liberty(自由にしてよい状態で) のように、 at + 抽象名詞 で「今どんな状態にいるか」をパネル表示する ことがよくあります。

このセクションでは、 「安全かどうか」「自由かどうか」「誰の責任か」 という目線で at を見ていきましょう。 状態ラベルの意味さえつかめば、長い文章でもこわくなくなります。

基本パターンとコアイメージまとめ

ここでは、8-3 で扱う表現を 「自由」「危険」「責任」 の 3 グループに分けて、 文型コアイメージをざっくり整理します。 どれも at + 抽象名詞 / 句 で「状態ラベル」を貼っている、という共通点があります。

自由の at ロック解除

「してもよい状態」「好きなタイミングで動ける状態」を表すグループです。

  • be at liberty to do
    = 〜してよい自由が与えられている(フォーマルな言い方)
  • do A at will
    = 自分の意志でいつでも A ができる
  • act at one's discretion
    = 自分の判断で行動する(discretion = 判断)

コアイメージ: 「ロックが外れていて、いつでもスタートできる状態」
文型の例: S be at liberty to do / S V O at will

危険の at リスクゾーン

「何か悪いことが起きるかもしれない状態」を表すグループです。 リスク(risk)は「悪いことが起きるかもしれない可能性」のことです。

  • be at risk (of ...)
    = 〜の危険にさらされている
  • be at high risk
    = とても高い危険にさらされている
  • be at stake
    = (お金・評判などが)かかっている・危うい

コアイメージ: 「危険ゾーンに足を踏み入れている状態」
文型の例: S be at (high) risk (of ...) / S be at stake

責任・負担の at 自己責任

「何か起きたとき、だれが責任をとるか」「だれが負担するか」を表すグループです。

  • do A at your own risk
    = A をするのは自分の責任で(注意書きでよく使う)
  • be at fault (for ...)
    = 〜のことで責任がある / 悪いところがある
  • do A at one's own expense
    = A を自腹で行う(expense = 費用)

コアイメージ: 「矢印(責任・お金)が自分のところに向かっている状態」
文型の例: Do A at your own risk. / S be at fault for ...

学習のヒント:
どの表現も、 at + 抽象名詞 で「状態ラベル」を貼っているだけ と考えると、長い文章でも意味がつかみやすくなります。 「これは自由のラベルかな? 危険のラベルかな? 責任のラベルかな?」と 自分の中でカテゴリ分けしながら読んでみてください。

自由・危険・責任の at 早見表(状態ラベルでざっくり把握)

8-3 で扱う表現を、 「自由」「危険」「責任」 の 3 グループにまとめた早見表です。 どれも at + 抽象名詞「今どんな状態か」というラベル を貼っている、と考えるのがポイントです。

状態グループ 代表フレーズ イメージ(かんたん) よくある場面
自由 自由モード be at liberty to do
do A at will
ロック解除されていて、好きなタイミングで動ける状態
「やってもいい」「止められていない」というニュアンス。
許可を伝えるメール、公的な案内文、
「自分で自由に調整してね」と言いたいとき など。
危険 リスクモード be at risk (of ...)
be at high risk
be at stake
何か悪いことが起こりそうなゾーンに入っているイメージ。
stake は「かかっているもの」(お金・評判など)。
健康や安全の注意、投資やビジネスの説明、
「ここが負けたら全部危うい」状況の描写 など。
責任 自己責任モード do A at your own risk
be at fault (for ...)
do A at one's own expense
何か起きたら自分に矢印が戻ってくる状態
費用・トラブル・失敗などの責任を自分で負う。
アプリやサービスの利用規約、イベントの注意書き、
「自腹です」「あなたの責任です」と確認したい場面 など。

ワンポイント: どれも at + 名詞 で、 「場所」というより心や状況のメーターの位置を示していると考えると覚えやすくなります。

まずは「これは自由? 危険? 責任?」とグループだけ素早く見分けられるようになるのが目標です。

ニュアンス・使い分けミニコーナー(似た表現とのちがい)

ここでは、8-3 でよく出てくる表現と、 似た意味の別表現とのちがいをコンパクトに整理します。 むずかしい理屈よりも、 「どんなシーンでどちらを選ぶか」 に注目して読みましょう。

自由系 フォーマル度のちがい

at liberty to do vs free to do

  • be at liberty to do
    「〜してよい権利が与えられている」という、 かため・ていねいな言い方。
  • be free to do
    「自由に〜してね」という、 日常的でやわらかい言い方。

例)You are at liberty to leave at any time.
→ フォーマルな案内文・規約など。
例)You are free to leave anytime.
→ 会話・社内チャットなど、ふつうの場面。

迷ったら: 日常会話は free to、お知らせ文書や契約書っぽい場面は at liberty to をイメージすると安心です。

危険系 文脈のちがい

at risk vs in danger

  • be at risk (of ...)
    「〜になる可能性が高いゾーンにいる」。
    医療・統計・ビジネスなど、説明っぽい文でよく使う。
  • be in danger (of ...)
    「今、本当に危ない状態」。
    感情を込めたい場面・ストーリーでよく使う。

イメージ: at risk は「リスクゾーン」に入っている冷静な説明、
in danger は「今すぐ何とかしないと!」という危機感のある表現です。

責任系 自己責任の強さ

at your own risk vs on your own

  • do A at your own risk
    「A して何かあっても、責任はあなたにあります」という公式っぽい注意書き。
  • do A on your own
    「A をひとりでやる」「自力でやる」という意味で、
    責任よりも「単独で」のニュアンスが中心。

使い分け: 注意書き・規約・案内文で「トラブルが起きても文句は言えません」というニュアンスにしたいときは at your own risk を選びましょう。 友だちに「自分でやってみたら?」と言いたいときは on your own が自然です。

読み取りのコツ 3ステップ

at + 抽象名詞 を見たらどうする?

  1. 名詞の意味をざっくりチェック
    liberty(自由)、risk(危険)、fault(責任)など、 まずは「ジャンル」をつかむ。
  2. 自由 / 危険 / 責任 のどれかに分類
    自分の中で 3 色のフォルダ(自由・危険・責任)に入れるイメージ。
  3. 文全体で「何がどうなっている状態か」を言いかえ
    「自由モードだ」「危険ゾーンに入っている」など、日本語でひとことで説明してみる。

ここまでできれば、 細かい文法用語が分からなくても大きな意味はキャッチできている ということです。 あとは例文を読みながら、少しずつ表現の幅を広げていきましょう。

学習メモ:
「at は場所」とだけ覚えていると、at riskat your own risk のような表現が理解しづらくなります。
8-3 では、「心や状況に貼られたラベル」というイメージを育てることで、
注意書き英語・規約英語にも落ち着いて向き合えるようになるのがゴールです。

8-3. 自由・危険・責任の状態を表す at ― 例文でチェック

肯定文 ビジネス at liberty to

Employees are at liberty to work from home on Fridays.

社員は金曜日には在宅勤務をしてもよいという状態です(自由に選べる)。

語注: at liberty to ~ = ~する自由がある。work from home = 在宅で働く。

型: S + be at liberty to + 動詞の原形 で「S は~する自由がある」という形になります。

使い分け: 会話では be free to ~ もよく使いますが、at liberty to の方が少しフォーマルです。

肯定文 ビジネス at risk

The project is at risk of being canceled.

そのプロジェクトは中止になるおそれがある状態です。

語注: at risk = 危険な状態で。be canceled = 中止される。

型: S + be at risk of + 動名詞 で「S は~になるおそれがある」という形です。

ポイント: of being canceled のように「be + 過去分詞」で受動の意味もいっしょに表せます。

疑問文 ビジネス at risk

Are we at risk of losing key clients if sales fall again?

売上がまた下がったら、重要な顧客を失うおそれがある状態でしょうか。

語注: key clients = 重要な顧客。lose = 失う。

型: Are we at risk of ~? の形で、状況をたずねる疑問文になります。

ポイント: if sales fall again という条件節をつけることで、「もし~なら」という前提もいっしょに言えます。

命令文 ビジネス at your own risk

Use this beta version at your own risk.

このベータ版は、自分の責任で使ってくださいという注意です。

語注: beta version = 試験版のソフト。at your own risk = 自己責任で。

型: 命令文 + at your own risk で「~するなら自己責任で」という注意書きになります。

よくある誤り: *at my own risk のように人称を変えるときは、主語に合わせて your / his / her なども変えます。

肯定文 ビジネス at stake

My savings are at stake in this deal.

この取引には、私の貯金がかかっている状態です。

語注: savings = 貯金。deal = 取引。

型: S + be at stake で「S が危うい状態だ」「失うかもしれない状態だ」という意味になります。

ポイント: お金だけでなく、reputation(評判)やrelationship(人間関係)などにも使えます。

否定文 ビジネス at liberty to

You are not at liberty to share this file outside the team.

このファイルをチームの外の人に共有してよい状態ではありません、という禁止です。

語注: share = 共有する。outside the team = チームの外で。

型: be not at liberty to + 動詞 で「~する自由はない」「許されていない」という意味になります。

よくある誤り: *at the liberty to のように冠詞 the を入れないように注意します。

疑問文 ビジネス at liberty to

Am I at liberty to speak frankly about this issue?

この問題について、率直に話してもよい状態でしょうかとたずねています。

語注: speak frankly = 率直に話す。issue = 問題・課題。

型: Am I at liberty to ~? で「~してよいでしょうか」と許可をたずねる丁寧な形になります。

レジスター: ビジネスミーティングやメールなど、少しかしこまった場面に合います。

肯定文 受動・完了 at risk

Our system has been at risk of being hacked at night.

私たちのシステムは、夜間にハッキングされるおそれがある状態が続いてきました。

語注: be hacked = ハッキングされる。at night = 夜間に。

型: has been at risk of being + 過去分詞 で「ずっと~されるおそれがある状態だ」と、完了形と受動を組み合わせています。

ポイント: リスクが一瞬ではなく、ある期間続いているニュアンスが出ます。

肯定文 受動 at risk

If safety rules are ignored, lives are at risk.

安全ルールが無視されると、人の命が危険な状態になります。

語注: safety rules = 安全ルール。ignore = 無視する。lives = 命。

型: If A are ignored, B are at risk. で「A が無視されると B が危険になる」という条件文です。

ポイント: are ignored が受動、「ルールが無視される」という受け身の意味になっています。

否定文 カジュアル at risk

The children are not at risk because the street is closed to cars.

その通りは車が通れないので、子どもたちは危険な状態ではありません。

語注: closed to cars = 車が通れない状態。because = ~なので。

型: S are not at risk because ... で「…なので S は危険ではない」と安心を伝える文になります。

ポイント: 否定形でも at risk を使うことで、「危険な状態かどうか」をはっきり説明できます。

疑問文 ビジネス at stake

Is my job at stake if the company fails?

会社がうまくいかなかったら、自分の仕事も危うい状態になりますかとたずねています。

語注: fail = 失敗する・つぶれる。job = 職。

型: Is my job at stake if ~? で「~なら私の仕事は危ない状態か」という形になります。

ポイント: at stake は不安やプレッシャーの強さを表すのに便利な表現です。

肯定文 完了 at your own risk

She has always worked at her own risk as a freelancer.

彼女はフリーランスとして、いつも自分の責任で仕事をしてきました。

語注: freelancer = フリーランスの人。at her own risk = 自分の責任で。

型: has always worked at one's own risk で「ずっと自己責任で働いてきた」という完了形の表現です。

ポイント: her / his / your など所有格を変えれば、主語に合わせて自由に言い換えできます。

肯定文 恋愛 at your own risk

If you fall in love with me, you do so at your own risk.

もしあなたが私を好きになっても、それは自分の責任という、少し冗談まじりの言い方です。

語注: fall in love = 恋に落ちる。do so = その行動をする。

型: If you ~, you do so at your own risk. で「もし~しても、それは自己責任だよ」という軽い警告になります。

レジスター: 友だち同士や恋愛トークなど、カジュアルな場面でユーモアとして使われることが多い表現です。

否定文 ビジネス at risk

After the update, the customer data is not at risk anymore.

アップデート後は、顧客データはもう危険な状態ではありません。

語注: customer data = 顧客データ。anymore = もはや~ない。

型: After the update, S is not at risk anymore. で「アップデート後は S はもう危険ではない」と安心させる表現になります。

ポイント: After ~ の前置句で時間の流れを示すと、変化前と変化後を分かりやすく対比できます。

8-3. 自由・危険・責任の状態を表す at ― ミニまとめ

このセクションでは、 at liberty to(~する自由がある)、 at risk(危険な状態で)、 at your own risk / at stake(自己責任・何かがかかっている) といった表現を学びました。どれも 「at+状態ラベル」= そのモードの中にいる というイメージでとらえるとスッキリします。

1. これだけは押さえたい状態セット

  • 自由モード be at liberty to + 動詞 = ~する自由がある(してよい状態)
  • 危険モード be at risk (of ~) = ~の危険な状態にある
  • 自己責任モード at your own risk = 自分の責任で(注意書き・命令文と相性◎)
  • 勝負モード be at stake = お金・仕事・評判などが「かかっている」状態

2. at+状態ラベルのコアイメージ

at は「点」を表す前置詞でしたが、ここでは 「心や状況のスイッチが入っている地点」 と考えると分かりやすくなります。

  • at liberty to:自由スイッチが ON になっている状態
  • at risk:危険ランプが点灯している状態
  • at your own risk:責任の矢印が「自分」に向いている状態
  • at stake:失うかもしれない大事なものが「台に乗っている」状態

ここまで読めたあなたは、 「at+状態ラベル」パターンの準備はもうバッチリ です。あとはたくさんの例文に触れて、「この at はどんなモード?」と 心の中でつぶやきながら慣れていきましょう。

よくあるエラーポイントとコツ
  • × in risk / on risk としないで、 状態を表すときは at risk とセットで覚える。
  • at your own risk は「your / his / her」など 所有格を主語に合わせる のを忘れない。
  • be free tobe at liberty to は意味は近いが、 後者の方がややフォーマル(ビジネス文書・説明書向き)。

迷ったときは、 「この at のあとに来ているのは、どんな状態ラベル?」 と考えるクセをつけると、読み取りも表現力もいっしょに伸びていきます。

9. 割合・値段・速度を示す at の使い分け(まずは全体像)

このセクションでは、数字やレベルにピタッと印をつける at の使い方をまとめて見ていきます。たとえば at 50%(50%の水準で)、 at a low price(安い値段で)、 at 60 km/h(時速60キロで)など、 「メーターの目盛り」や「値札の数字」に at でピンを刺すイメージです。 ここでは詳しい文法用語よりも、 「数字のどの地点にいるか」を表す感覚をつかむことを目標にしましょう。

むずかしい文法用語が出てきたら、 たとえば「比率(全体に対してどれくらいの割合か)」や 「単価(1つあたりの値段)」のように、 (かんたんな日本語の言いかえ) をいっしょに添えて説明していきます。

ここまで at のいろいろな使い方を読んできたあなたなら、 数字まわりの at ももう十分に準備はできています。 「全部完璧に覚えないと…」と気負わず、 まずは雰囲気がつかめれば OK という気持ちで読み進めてみてください。

前置詞 × 数字・レベル 概観セクション Lesson XXX / Section 9

9 × 数字の at 次はどこから読む? 9-1 ~ 9-3 へのナビゲーション

9-1 ~ 9-3 は、どれから読んでも大丈夫です。割合・値段・速度という 「数字のラベル」 をテーマに、気になるところから気楽にのぞいてみましょう。苦手意識があっても、 具体的な例文を通して「この形、見たことある!」という感覚を育てていきます。

学習心理メモ:
人は「全部を完璧に理解してから始める」よりも、 「だいたいイメージがつかめた状態で、まず例文にふれてみる」 方が、記憶に残りやすく学習も続きやすいと言われています。ここまで読めたあなたは、 すでに数字まわりの at にチャレンジする準備はバッチリです。 気になる 9-1 ~ 9-3 から、肩の力を抜いて進んでいきましょう。

9-1. 割合・比率の at(数字メーターにピンを刺すイメージ)

この小セクションでは、 at 80%at a high rate のように、 「全体の中でどれくらい?」という割合・比率 を表す at をまとめて押さえます。 イメージとしては、数字メーターやグラフの「今ここ!」という目盛りに at でピンを刺す感じです。

たとえば、 rate(割合・スピードのこと)や level(レベル・水準)、 percentage(パーセントの数字)などの単語といっしょに使います。 むずかしい言葉が出てきたら、 (かんたんな日本語の言いかえ) をそえて確認していきましょう。

ここまで読めていれば、 「割合メーターに at で印をつける」 という準備はもうバッチリです。この後の例文やクイズで、少しずつ慣れていきましょう。

at × 割合・比率 ニュース / ビジネス表現 数字メーターのイメージ Lesson XXX / Section 9-1

数字メーターに「今ここ!」とピンを刺す at

割合や比率の at は、 数字メーターのどの目盛りにいるか を教えてくれる前置詞です。

  • 温度計の針が「30℃」を指している → at 30 degrees (30度のところに“いる”)
  • バッテリーが「50%」を指している → at 50% (残量メーターの 50%の位置に“いる”)
  • 合格率が「80%ライン」にある → The success rate is at 80%. (成功率メーターの 80%の目盛りに“いる”)

つまり at は、 「数字のどの点・どの水準か」を指定するピン のような役割をします。 「何%ぶん増えたか」を言う by 10%(10%ぶんだけ、というイメージ)と 「今どこにいるか」を言う at 10% は、考え方がちがうことも、あとで確認していきます。

割合・比率の at:基本パターンとコアイメージ

基本パターン 1 ニュース・レポート

文型: S + be at + 数字 + %

例イメージ: The success rate is at 80%. (成功率は 80%の水準にある)

コアイメージ: パーセントメーターの 「80%」の目盛りに針がとまっている イメージ。

ひとことメモ: increased by 10% は「10%ぶん増えた」で、出発点からの変化量。 is at 80% は「今の位置が 80%」というゴール地点の話です。

基本パターン 2 数値なしのざっくり水準

文型: S + be at + 形容詞 + rate / level

例イメージ: at a high rate(高い割合で) / at a low level(低い水準で)

コアイメージ: メーターを「高いゾーン」「低いゾーン」と ざっくり分けて、そのゾーンに at でとまっている 感じ。

語注: rate は「割合・速度」、 level は「レベル・段階」のこと。 きっちり数字を出さずに「だいたい高い」「だいたい低い」と言うときに便利です。

基本パターン 3 比率・頻度

文型: S + be at + a ratio of A to B / S + be at + one in A

例イメージ: at a ratio of 2 to 1(2 対 1 の比率で) / at one in four students(4人に 1人の割合で)

コアイメージ: 箱の中に A 個と B 個が入っていて、 その「並び方の割合」に at でマークをつける イメージです。

レベルメモ: 少しむずかしめの表現ですが、 ニュースやリポートではよく出てきます。 「まずはこんな言い方もあるんだな」と知っておくだけでも十分です。

🔢 シーン別ミニ紹介:割合を表す at が生きる場面

「割合・比率の at」は、数字だけのカタい表現ではなく、 メーターやゲージが何%まで来ているか を指さしで教えてくれるイメージです。テストの合格率、アンケート結果、リスクの高さなど、 いろいろな場面で活躍します。

学習シーン テスト・成績

テストの正答率・合格率を言うとき

「クラスの何%が合格した」「正答率が何%」といった、 点数のメーターを表すときに at をよく使います。

  • 例)The class passed at 80%.
    → クラスの合格率は 80% でした。
  • 例)Her accuracy stays at around 90%.
    → 彼女の正答率はいつも 90% 前後です。
ビジネス 統計・割合

シェア・成功率・満足度を伝えるとき

市場シェアや成功率、お客さま満足度など、 「全体のうちのどれぐらい」 を示すときも at が便利です。

  • 例)Our product holds the market at 30%.
    → わが社の製品は市場の 30% を占めています。
  • 例)Customer satisfaction is at 95%.
    → 顧客満足度は 95% です。
リスク 確率・危険度

「どれくらい危ないか」を数字で言うとき

病気になる確率やトラブルの起こりやすさなど、 危険メーターを表すときも at がよく使われます。

  • 例)The risk is at 10%.
    → リスクは 10% の水準です。
  • 例)The failure rate remains at 5%.
    → 失敗率は 5% のままです。
恋愛 日常会話

「うまくいきそう度」をちょっと大げさに表現

恋愛や人間関係でも、 気持ちや期待を数字で遊ぶ ような言い方に at が使えます。実際の数学というより、 「ノリでメーターを作る」イメージです。

  • 例)My chances with her are at about 50%.
    → 彼女とうまくいく可能性は 50% くらいかな。
  • 例)Our communication is at 100% these days.
    → 最近は、気持ちが 100% 通じ合ってる感じだよ。
💡 ミニまとめ:
割合を表す at = メーターがどこまで来ているかを示すスイッチ と考えると覚えやすくなります。テスト・ビジネス・リスク・恋愛など、 日常のいろいろな「%の話」にそっと at を差し込んでみましょう。

割合・比率を表す at の例文

肯定文 ビジネス at 50%

The survey shows that approval is at 50% among our customers.

その調査によると、顧客の賛成は 50% の水準にあります。

語注: survey = 調査、approval = 賛成・支持。割合としての「賛成率」をイメージします。

型: S show that S be at 50% ...(主語が「〜であると示している」+ be at 数値%

使い分け: is 50% でも通じますが、is at 50% と言うと「メーターが50%の位置にある」感覚が出ます。

肯定文 完了 ビジネス at 70%

Sales have remained at 70% of last year's level so far.

これまでのところ、売上は昨年の水準の 70% にとどまっています。

語注: remain = とどまる、そのままでいる。level = 水準。

型: Sales have remained at 70% of ...(現在完了で「ずっと〜の割合のまま」)

レジスター: ビジネスの報告書や会議でよく使える言い方です。

否定文 ビジネス at 90%

Our success rate is not at 90% yet.

わたしたちの成功率は、まだ 90% には達していません。

語注: success rate = 成功率。yet = まだ(これから達する可能性があるニュアンス)。

型: be not at 90% yet(「まだ〜%ではない」)

よくある誤り: not 90% yet とだけ言うより、not at 90% yet とすると「メーターが届いていない」感じがはっきりします。

疑問文 ビジネス at 50%

Is the response rate still at 50% this month?

今月も、返信率はまだ 50% のままですか。

語注: response rate = 返信率・回答率。still = 依然として、相変わらず。

型: Is ... still at 50%?(「まだ〜%ですか」とたずねる形)

使い分け: still を入れると「変わっていないのか」を確認するニュアンスが出ます。

命令文 ビジネス at 70%

Keep the defect rate at 70% or lower in this project.

このプロジェクトでは、不良率を 70% 以下に保ちなさい。

語注: defect rate = 不良率。or lower = それ以下。

型: Keep A at 70% or lower(A を〜%以下に保つ)

レジスター: 指示・ガイドラインなど、やや堅めのビジネス文脈でよく使う表現です。

肯定文 受動 ビジネス at 90%

The machines are calibrated at 90% power during testing.

テスト中、その機械は出力の 90% に調整されています。

語注: calibrate = 調整する(正しい値になるように設定する)。power = 出力。

型: be calibrated at 90%(受動態+割合で設定された状態)

コロケーション: calibrated at, set at, fixed at などが「〜に設定された」という組み合わせでよく出てきます。

否定文 受動 ビジネス at 50%

The tax is no longer fixed at 50% for small companies.

中小企業に対するその税金は、もはや 50% に固定されてはいません。

語注: no longer = もはや〜ない。fixed = 固定された。

型: be fixed at 50% → 「〜が50%に固定されている」という受動の形。

使い分け: no longer は「以前はそうだったが、今は違う」という変化を強調します。

肯定文 進行 ビジネス at 100%

Our online sales are growing and are now running at 100% of last year's peak.

オンライン売上は伸びていて、今は昨年のピークと同じ 100% の水準で推移しています。

語注: peak = ピーク、最高値。run at 〜 = 〜の水準で推移している。

型: be growing and be running at 100%(進行形で変化+現在の水準を同時に表現)

レジスター: ビジネスニュースやレポートでよく見かける自然な言い方です。

肯定文 カジュアル at 100%

My energy is at 100% after the vacation.

休暇のあとで、エネルギーは 100% まで回復しています。

語注: energy = 元気、体力というイメージでもOK。

型: My energy is at 100%.(主語+be at 100%で「満タン」を表現)

使い分け: ビジネスでの割合だけでなく、気分や元気さも「%メーター」で表すと、英語らしい言い回しになります。

肯定文 恋愛 カジュアル at 100%

My love for you stays at 100% even on bad days.

つらい日でも、あなたへの愛情はいつも 100% のままです。

語注: stays = とどまる、変わらない。even on bad days = つらい日でさえ。

型: My love for you stays at 100%.(気持ちの強さをメーターで表す定番パターン)

バリエーション: My trust in you stays at 100%.(あなたへの信頼はいつも100%のままです)

疑問文 ビジネス at 70%

Why is the project stuck at 70% completion?

どうしてそのプロジェクトは、進捗 70% のところで止まっているのですか。

語注: stuck = 動けない、行き詰まっている。completion = 完了。

型: be stuck at 70%(「〜%で止まっている」というよくある比喩)

よくある誤り: stuck on 70% と言う人もいますが、割合に関しては stuck at 70% が標準的です。

疑問文 ビジネス at 90%

Can we keep customer satisfaction at 90% without raising prices?

値上げをせずに、顧客満足度を 90% に保つことはできますか。

語注: customer satisfaction = 顧客満足度。raise prices = 値上げする。

型: keep A at 90%(A を〜%に保つ)+ without ...(〜せずに)

使い分け: stay at 90% は自然にそうなっている感じ、keep at 90% は努力して保つ感じです。

否定文 完了 ビジネス at 70%

The recovery rate has never been at 70% before.

その回復率が 70% になったことは、これまで一度もありませんでした。

語注: recovery rate = 回復率。never = 一度も〜ない。

型: has never been at 70% before(現在完了+否定で、過去から今まで一度もないことを表現)

使い分け: before をつけると、「これまでの歴史の中で」というニュアンスがやさしく加わります。

命令文 否定文 ビジネス at 50%

Do not stop the training program while the completion rate is at 50%.

完了率が 50% のあいだは、その研修プログラムを中止しないでください。

語注: training program = 研修プログラム。completion rate = 完了率。

型: Do not stop ... while S be at 50%(〜が50%のあいだは…するな)

よくある誤り: while the completion rate is 50% でも通じますが、割合のメーター感を出すなら is at 50% がより自然です。

エラーポイント予告:割合を表す at でつまずきやすいところ

ここでは、9-1 の本編や例文を読む前に、 「このあたりでよくつまずくよ」というポイントだけを やさしく予告しておきます。 本編では、これらを少しずつ・ていねいに確認していきます。

1 atto の役割をまぜてしまう

「今どこにいるか」という 状態at 50% のように at を使います。 一方、「そこまで変化する」という ゴールto 50%(50%まで)を使うのが基本です。

  • ⭕ The rate is at 50%.(今 50% の位置にある)
  • ⭕ The rate rose to 50%.(50% まで上がった)
  • ❌ The rate rose at 50%.(ゴールに at は不自然)

9-1 本編では、図やメーターのイメージを使って、 「ゴールの to」「位置の at」を軽く整理します。

2 「なんとなく」で前置詞を選んでしまう

日本語だと「〜%で」「〜%の」と色々言えるので、 英語でも at / in / of をテキトウに選びがちです。

  • 割合メーターの「位置」 → at 70%
  • 全体のうちどれくらい → 70% of the students
  • 「割合」を名詞で言う → a success rate of 70%

9-1 では、at 〜% は「メーターの目盛り」というイメージにしぼって、 わかりやすく使い分けを紹介します。

3 よく出る組み合わせ(コロケーション)を知らない

実際の英文では、at 〜%決まった相棒といっしょに出てきます。

  • is at 50%(今の水準が 50%)
  • kept at 80%(80% に保たれている)
  • stuck at 70%(70% で止まっている)

9-1 の例文セクションでは、こうした「よく出るペア」だけを厳選して、 そのままマネしやすい形で練習できるようにします。

次のステップ:at を「値段のメーター」として見る(9-2 へ)

割合・比率の at のイメージがわかると、 そのまま 値段・単価の表現にもスムーズにつながります。

  • at a 10% discount(10%引きの状態で)
  • at full price(定価の水準で)
  • at half the usual rate(いつもの料金の半分で)
ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。
あとは「割合のメーター」を、そのまま「お金のメーター」に 置きかえて見るだけで、9-2 の内容もぐっと理解しやすくなります。

「どれくらいの割合で?」「いくらで?」「どの単価で?」―― どれも atメーターの目盛りを指している、 という点では同じ仲間です。

次の 9-2. 値段・単価の at では、 セールの値引きや「1個あたりいくら」の言い方など、 日常会話でもビジネスでもすぐ使える表現を中心に見ていきましょう。

9-2. 値段・単価の at(値札にピンを刺すイメージ)

このセクションでは、at「いくらで」「どんな値段レベルで」を表すときの使い方をまとめて学びます。 お店の値札や、レシート、ECサイトの価格表示を思い浮かべるとイメージしやすくなります。 ここではまず、 at $10(10ドルで)や at a reasonable price(手ごろな値段で)といった よく出る「かたまり表現」をざっくり整理していきましょう。

「単価(1個あたりの値段)」や「割引率(どれくらい安いか)」など、 少し専門的な言葉も出てきますが、 そのつど (かんたんな日本語の言いかえ) を添えるので安心して読み進めてください。

前置詞 × 値段 値札・単価・割引 Lesson XXX / Section 9-2

値札・レシート・ECサイトの「価格パネル」を思い浮かべよう

at が値段を表すときは、 目の前に 「価格パネル」 があるイメージを持つと分かりやすくなります。 商品タグの「¥1,980」や、レシートの合計金額、ECサイトの商品ページの価格表示など、 数字がどんと出ている場所at でピンを刺す感じです。

シーン1:店頭の値札

店の棚に並んだ商品に小さな値札がついているイメージです。
例: The bag is at $80. (このカバンは80ドルで売られている)

「いくらで売られているか」という 取引のレベルat がくっつきます。

シーン2:ECサイトの商品ページ

商品写真の下に、価格や割引率が並んでいる画面をイメージしましょう。
例: Tickets are at half price today. (きょうはチケットが半額です)

half price は「半額」、 at half price「半額という価格ゾーン」 にいる感じです。

シーン3:レシートや請求書

レシートや請求書には、数量・単価・小計などが並びます。
例: We charge at a special rate for students. (学生には特別料金で請求します)

rate は「料金・単価」。 at a special rate「特別な料金レベルで」 というニュアンスになります。

学習メモ:
ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。 あとは「どんな場面の価格パネルに、どんな at を刺すか」を、 これからのパターン整理と例文で少しずつ確認していきましょう。

基本パターン整理:文型とコアイメージ

値段・単価の at は、 大きく分けて次のようなパターンでよく使われます。 どれも 「数字や価格レベルというメモリにピンを刺す」 というコアイメージは同じです。

パターン 文型イメージ コアイメージ ミニ例文(イメージ用)
1 基本価格 S + V + O + at + 金額
(〜を「いくらで」売る/買う)
商品タグの 値札の数字at でピタッとくっつくイメージ。 We sell this coffee at $5.
このコーヒーは5ドルで売っています。
2 単価(1個あたり・1時間あたり) S + V + O + at + 金額 + a / per + 単位
(〜を「1〜あたりいくらで」)
「1個」「1時間」などの 単位つきメモリ に、値段の数字をのせるイメージ。 They pay her at $20 an hour.
彼女には1時間20ドルで支払います。
3 価格レベル(ざっくり) at + a high / low / reasonable price
(高い/安い/手ごろな値段で)
具体的な数字ではなく、 「高いゾーン」「手ごろゾーン」 といった価格帯にピンを刺す。 We offer this service at a reasonable price.
このサービスは手ごろな値段で提供しています。
4 割引・キャンペーン S + V + O + at + 割引・特別料金
(〜を「割引価格で」「特別料金で」)
「通常価格のどれくらい下か」という 割引メモリ にピンを刺すイメージ。 Tickets are sold at a 30% discount.
チケットは3割引で販売されています。

語注: unit price = 単価(1個あたりの値段) / discount = 割引 / rate = 料金・料率(ここでは「料金」の意味で使うことが多い) など。

コツ: まずは at $10at half priceat a reasonable price といった 決まり文句のセット で覚えると、会話の中でスッと出やすくなります。

つながり: 次の 9-3 では、同じような形で at 60 km an hour のような 「速度・ペースの at」も見ていきます。 「1〜あたりいくら」→「1時間あたりどのくらい進むか」という レート(割合)の考え方が共通していることに注目してみてください。

9-2. 値段・単価の at:例文セクション

肯定文 ビジネス at this price

We can offer this laptop at this price only until Friday.

このノートパソコンは、この値段で金曜日までしか提供できません。

語注: offer = 提供する(売る、というより少しやわらかい言い方) / price = 値段。

型: S + can offer + O + at this price + time limit(この値段+いつまで、をセットで言う形)。

使い分け: 「at this price」で「この価格レベルで」というイメージ。for this price も使えるが、at のほうが「値札の数字」にピタッと合っている感じ。

肯定文 ビジネス at a reasonable price

The rooms are sold at a reasonable price during the off-season.

オフシーズン中は、その部屋は手ごろな値段で売られています。

語注: reasonable = 手ごろな(高すぎず、安すぎず) / off-season = オフシーズン(人が少ない時期)。

型: Rooms are sold at a reasonable price (期間) のように、受動態+値段+期間でまとめて言える。

レジスター: 旅行パンフや案内文など、ビジネスでも日常会話でもよく使うやわらかめの表現。

疑問文 ビジネス at this price

Can we really keep the service at this price next year?

来年も本当に、このサービスをこの値段のままにしておけるでしょうか。

語注: keep A at this price = A をこの価格に保つ / really = 本当に。

型: Can we keep + O + at this price + time? で「この値段のまま維持できるか」をたずねる形。

よくある誤り: keep the price same のように前置詞なしで言ってしまうことがあるが、価格には at を使うのが基本。

否定文 受動 at a discount

Our products are not sold at a discount during the holiday season.

当社の商品は、ホリデーシーズン中は割引価格では販売されません。

語注: at a discount = 割引で / holiday season = ホリデーシーズン(年末など特別な時期)。

型: Products are not sold at a discount (期間) で、「その期間は割引しない」というポリシーを述べる形。

使い分け: 「セール中で安くなっている」は on sale もよく使うが、at a discount のほうが「割引率・割引状態」にフォーカスした言い方。

肯定文 進行 at this price

Sales are rising at this price, so we do not need to cut it.

この値段でも売り上げは上がってきているので、値下げをする必要はありません。

語注: sales = 売り上げ / rise = 上がる / cut the price = 値段を下げる。

型: Sales are rising at this price, so ... のように、「結果(売上)」+「価格レベル」を一緒に述べる。

ポイント: 進行形 are rising で「今まさに上がりつつある」動きを表現している。

疑問文 ビジネス at a discount

Why is this course at a discount only for new members?

なぜこの講座は、新規会員にだけ割引価格なのでしょうか。

語注: course = 講座・コース / new members = 新規会員。

型: Why is + O + at a discount (条件)? で「なぜ〜が割引なのか」をたずねる疑問文。

コロケーション: be at a discount という形でよくセットで使われる。

命令文 ビジネス at $20 an hour

Please set the hourly rate at $20 an hour for part-time staff.

パートタイムスタッフの時給は、1時間20ドルに設定してください。

語注: hourly rate = 時給(1時間あたりの料金) / part-time staff = パートタイムのスタッフ。

型: set the rate at $X an hour で「時給をXドルに設定する」という定番パターン。

ポイント: 「1〜あたり」は per hour も使えるが、at $20 an hour の形はとてもよく出てくるので丸ごと暗記がおすすめ。

肯定文 完了 at a reasonable price

We have kept our basic plan at a reasonable price for many years.

私たちは、基本プランを長年ずっと手ごろな値段に保ってきました。

語注: basic plan = 基本プラン / keep A at B = A を B の状態に保つ。

型: have kept + O + at a reasonable price + for ... で「〜の間ずっと手ごろな価格で保ってきた」という現在完了。

ポイント: 「今までずっと〜してきた」というニュアンスを出すときは、現在完了形(have + Vpp)が便利。

否定文 カジュアル at this price

I would not buy this jacket at this price.

この値段なら、私はこのジャケットは買わないな。

語注: would not buy = 〜は買わないだろう(自分の考えをやわらかく言う) / jacket = ジャケット。

型: I would not buy + O + at this price. で、「この値段なら買わない」という個人の判断を表す。

使い分け: 強く言いたいときは I will not buy ... もあるが、would not のほうが少しやわらかく聞こえる。

疑問文 恋愛 at a reasonable price

Do you think a nice dinner at a reasonable price can still feel romantic?

手ごろな値段のディナーでも、ロマンチックに感じられると思いますか。

語注: romantic = ロマンチックな / nice dinner = すてきな夕食。

型: Do you think + S + can ...? で、相手の考え・気持ちをやさしくたずねる形。

ポイント: 恋愛シーンでも、「高い店」より「手ごろな値段で気持ちがこもっているか」が伝わるフレーズとして使える。

肯定文 恋愛 at a discount

I found this ring at a discount, but my feelings for you are priceless.

この指輪は割引で見つけたけれど、あなたへの気持ちは値段なんてつけられません。

語注: priceless = 値段がつけられないほど大切な / ring = 指輪。

型: I found this ring at a discount, but ...but で対比して、「物は安くても気持ちは特別」と伝える。

バリエーション: I got these flowers at a discount, but my love for you is priceless.

肯定文 受動 at this price

The tickets are currently being sold at this price only online.

チケットは現在、この値段でオンラインでのみ販売されています。

語注: currently = 現在 / be being sold = 売られているところだ(受動の進行形)。

型: The tickets are being sold at this price only online. で、「今この値段でオンライン販売中」という状況を説明。

ポイント: 「売っている」は sell の能動だけでなく、are sold(売られている)という受動もよく使われる。

疑問文 受動 at $20 an hour

Are interns really paid at $20 an hour in that company?

あの会社では、本当にインターンに1時間20ドルも支払っているのですか。

語注: intern = インターン(研修生) / be paid = お金が支払われる。

型: Are interns paid at $X an hour ...? と受動でたずねると、「いくらで支払われているか」にフォーカスできる。

ポイント: 会話では really を入れると、「本当に?」という驚き・確認のニュアンスが足される。

肯定文 ビジネス at this price

At this price, even small teams can try the tool without worrying about cost.

この値段なら、小さなチームでも費用を気にせずそのツールを試すことができます。

語注: even small teams = 小さなチームでさえ / worry about = 心配する / cost = 費用。

型: At this price, S can ... のように、文頭の前置句で「この価格帯なら〜できる」と前置きするパターン。

ポイント: 「At this price, ...」はセールス文や紹介文でよく使われるフレーズなので、そのまま型で覚えておくと便利。

! 値段・単価の at:よくあるエラーポイント

「〜円で」「割引で」「時給〜円で」など、日本語からそのまま訳すと前置詞や形がズレやすいところです。 ここで、特にミスの出やすいポイントをまとめておきましょう。

NG① 前置詞の取り違え

  • 価格に for / by / on を使ってしまう。
    × for this price / by this price
    at this price(この「値札の目盛り」で)
  • 「割引で」も同じく at を使う。
    × on discount
    at a discount
  • イメージ:at = 価格ゲージの目盛りにピタッと止まる感覚。

NG② 「〜あたり」と冠詞の抜け

  • 「1時間20ドル」「1個100円」などで 〜あたり を言い忘れる。
    × at $20(何に対して?が不明)
    at $20 an hour / at 100 yen each
  • 冠詞を落としてしまう。
    × at discount
    at a discount / at a low price
  • 小学生向けイメージ:
    「1つあたり」「1時間あたり」を必ずセットで言うと考えると覚えやすいです。

NG③ 受動態の形が崩れる

  • 「〜はこの値段で売られています」と言いたいのに、 are sell at this price など形を混ぜてしまう。
  • よく使う型:
    be sold at this price, be sold at a discount
  • 型で暗記:be + sold + at + 価格 までワンセットで覚えると安心です。

NG④ 日本語の「〜円で」をそのまま移してしまう

  • 「〜円で買った」→ bought it with 1000 yen のように with を使ってしまう。
  • 「値段・単価」として言いたいときは、 at + 金額 に切り替える。
    bought it at 1000 yen
  • 小学生向けイメージ:
    「〜円で(いくらの値段で)」なら at、 「〜円を使って(そのお金を道具のように)」なら with

9-2 ミニまとめ:値段・単価の at が見える世界

  • 価格・値札・割引は、 at + 金額 / 割引表現 で「価格メーターの目盛り」を指すように表現できる。
  • at this price, at a discount, at a reasonable price など、 決まったセットで覚えると一気に楽になる。
  • 時給や単価は at $20 an hour, at 100 yen each のように、 「〜あたり」部分までセットで言うのがポイント。
  • 受動態の定番パターン be sold at ..., be paid at ... を 「型」で覚えておくと、ビジネスの説明文がぐっとスムーズになります。
ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。
「値段・単価の at」をここまで意識して見直せた時点で、 ふだんの会話やビジネスメールの「お金まわりの英語」は大きくレベルアップしています。
あとは、実際のチラシやECサイトの英文で at this price / at a discount などを探して、 「あ、今の説明どおりだ」と確認していくだけです。

次の 9-3 では…「速度・ペースの at」へ

価格の at は「値札の目盛り」でしたが、 次の 9-3. 速度・ペースの at では、 at 60 km per hour(時速60キロで)や at full speed(全速力で)など、 スピードメーターの目盛りを指す at を見ていきます。

「お金の at」と「スピードの at」は、どちらも 『数字が動くメーターの目盛りにピタッと止まる』 という同じコア・イメージから考えると、とても覚えやすくなります。

9-3. 速度・ペースの at を見てみる

9-3. 速度・ペースを表す at(スピードメーターの目盛り)

このセクションでは、at「どのくらいの速さ・ペースで」 を表すときの使い方をまとめます。たとえば at 60 km per hourat full speed のように、 スピードメーターの目盛りに針がピタッと止まるイメージです。 ここではまず、「数字やことばでスピードを指定する at」をざっくりイメージでつかむことが目標です。

「速さ」や「ペース」は、むずかしく言うと (単位時間あたりにどれくらい進むか) ですが、ここでは (どの目盛りのところで走っているか) くらいに考えてもらえれば十分です。

前置詞 at × 速度・ペース コアイメージ導入 Lesson XXX / Section 9-3

スピードメーターとペースバーで考える at

車のスピードメーターを思い浮かべてください。針が 60 km/h の目盛りを指していれば、 英語では「その速さで」を at 60 km per hour のように表します。 at は「〜の場所で」だけでなく、 (スピードの目盛りの位置で) というイメージでもよく使われます。

ランニングアプリやゲームの 進捗バー・ペースバー も同じです。 「ゆっくり」「ふつう」「全力」といった スピードゾーンのどこにいるかを、at a slow pace, at a steady pace, at full speed のように at で言い分けます。

さらにニュースやビジネスでは、 at this rate(このペースでいくと)や at an alarming rate(こわいくらいの速さで)など、 「増え方・減り方のスピード」を表す表現でも at が活躍します。 どれも共通のイメージは (変化の速さメーターの目盛り) だと考えるとスッキリ整理できます。

ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。
あとは「物理的な速さ」「勉強や仕事のペース」「変化のスピード」という 3 つのシーンごとに、よく使うパターンを確認していくだけです。

基本パターンとコアイメージ(速度・ペースの at)

速度・ペースを表す at は、だいたい次の 3 グループに分けて考えると分かりやすくなります。 むずかしく見える表現も、ぜんぶ 「どの目盛り(速さ・ペース)にいるか」 を指しているだけ、として整理してみましょう。

A. 物理的な速さ

車・電車・ランナーなど「実際のスピードメーター」が頭に浮かぶ場面の at です。

  • 文型:S V at 数値
  • 例の形:run at 10 km per hour
  • 頻出:at full speed, at high speed

コアイメージは (スピードメーターの何キロの目盛りか)。 数字付きの表現と相性が良いグループです。

B. 行動・生活のペース

勉強・仕事・人間関係など「どのくらいの速さで進めるか」を表す ペース系の at です。

  • 文型:S V at a ... pace
  • 例の形:study at my own pace
  • 頻出:at a steady pace, at a slow pace

コアイメージは (進み具合バーのスピード設定)。 「あわてず」「全力で」など感情も一緒に伝わるグループです。

C. 変化・増減のスピード

物価・人口・売上など「数字の増え方・減り方の速さ」を表すニュース・ビジネス系の at です。

  • 文型:S is V-ing at a ... rate
  • 例の形:grow at this rate
  • 頻出:at this rate, at an alarming rate

コアイメージは (グラフの傾き=変化の速さ)。 「このまま行くと〜」「どんどん〜している」といったニュアンスに直結します。

ミニまとめ:
速度・ペースの at は、 A. 物理的な速さ / B. 行動のペース / C. 変化のスピード の 3 グループさえ押さえれば、あとは「どのメーターの目盛りを指しているか」を意識するだけで、 新しい表現にも対応しやすくなります。

9-3. 速度・ペースを表す at の例文

肯定文 進行 at 60 kilometers an hour

The train is running at 60 kilometers an hour now.

その電車は今、時速60キロで走っています。

語注: kilometer = キロメートル。at 60 kilometers an hour = 「時速60キロで」。

型: S be V-ing at ~ kilometers an hour で「~は時速…で進んでいる」という形。

コロケーション: run / drive / fly とよく一緒に使われる速度表現。

肯定文 受動 at high speed

The data is processed at high speed by the new server.

そのデータは、新しいサーバで高速で処理されています。

語注: process = 処理する。at high speed = 「高速で」。

型: S be Vpp at high speed で「S は高速で V される」という受動文。

レジスター: IT やビジネスの説明でよく使う、やや説明的な言い方。

命令文 否定文 at 60 kilometers an hour

Do not drive at 60 kilometers an hour in the school zone.

スクールゾーンでは、時速60キロで運転してはいけません。

語注: school zone = 学校の周りの徐行エリア。Do not ... = 「~してはいけません」。

型: Do not + 動詞原形 + at 速度 で「~の速度で運転するな」と強い注意を出す形。

よくある誤り: ×on 60 kilometers ではなく、必ず at を使う。

疑問文 at high speed

Are you comfortable working at high speed all day?

一日中ずっと高速のペースで働いていて、つらくありませんか。

語注: comfortable = 無理がない、心地よい。all day = 一日中。

型: Are you comfortable V-ing at high speed ... ? で「高速ペースで~していて平気?」とたずねる形。

使い分け: 「速さ」だけでなく、「仕事の量や圧」をふくむ広い意味のペースを聞いている。

肯定文 進行・完了 at a slow pace

She has been studying at a slow pace since she got sick.

彼女は病気になってから、ゆっくりしたペースで勉強を続けています。

語注: pace = ペース、進む速さ。since she got sick = 「彼女が病気になってから」。

型: have been V-ing at a slow pace で「ずっとゆっくりしたペースで~している」。

レジスター: 勉強・リハビリなど、無理をしない進み具合の話でよく使う。

否定文 進行 at a slow pace

He is not moving at a slow pace; he is just being careful.

彼は決して遅いペースで動いているわけではなく、ただ慎重になっているだけです。

語注: be careful = 気をつける、慎重でいる。not ... at a slow pace = 「決して遅いペースではない」。

型: S be not V-ing at a slow pace で「S は遅いペースで動いているわけではない」。

ニュアンス: ぱっと見ると遅そうでも、「丁寧さ・安全重視」を説明するときに便利。

疑問文 恋愛 at your own pace

Can we walk at your own pace and just enjoy the evening together?

あなたのペースで歩いて、ただ一緒に夕方の時間を楽しみませんか。

語注: at your own pace = あなたの無理のないペースで。enjoy the evening = 夕方・夜の時間を楽しむ。

型: Can we V at your own pace ... ? で「君のペースで~してもいい?」というやさしい誘い。

ニュアンス: 相手に合わせる気持ちが伝わる、恋愛シーンにも使いやすい表現。

肯定文 学習 at your own pace

You can learn English at your own pace without feeling rushed.

あせらず、自分のペースで英語を学ぶことができます。

語注: without feeling rushed = あせらされていると感じることなく。

型: can learn ... at your own pace で「自分のペースで~学べる」。

使い分け: 「スピード自慢」ではなく、「安心して続けられるペース」を強調したいときに使う。

疑問文 受動 at 60 kilometers an hour

Was the car tested at 60 kilometers an hour before release?

発売前に、その車は時速60キロでテストされましたか。

語注: tested = テストされた。before release = 発売前に。

型: Was S tested at 速度 ... ? で「S は時速…でテストされたか」と確認する受動の疑問文。

よくある誤り: ×in 60 kilometers an hour ではなく、速度は at で表す。

否定文 at high speed

This old laptop cannot run video at high speed anymore.

この古いノートパソコンは、もう動画を高速で再生できません。

語注: laptop = ノートパソコン。anymore = もうこれ以上は(以前はできたが今はできない)。

型: cannot V at high speed で「高速で V することができない」。

ニュアンス: 性能が足りない・年数がたっていることへの不満をやわらかく伝える言い方。

肯定文 at 60 kilometers an hour

Even at 60 kilometers an hour, the car feels very stable.

時速60キロでも、その車はとても安定しているように感じます。

語注: stable = 安定した。Even at ... = 「~という速さでも」。

型: Even at 速度, S feel(s) ... で「たとえその速度でも、S は~と感じられる」。

ニュアンス: 速さを出しても安心できる、性能の良さをほめるときの言い方。

命令文 at a slow pace

Please start at a slow pace and then speed up later.

まずはゆっくりしたペースで始めて、そのあとでスピードを上げてください。

語注: speed up = スピードを上げる。later = あとで。

型: start at a slow pace and then speed up で「まずゆっくり始めて、その後加速する」。

使いどころ: 運動・勉強・仕事など、「ウォームアップ → 本気モード」の流れを説明するときに便利。

肯定文 関係節 at your own pace

Our online course lets you review lessons at your own pace, which reduces stress.

私たちのオンライン講座では、自分のペースで復習できるので、ストレスが減ります。

語注: review lessons = 授業内容を復習する。which reduces stress = 「それがストレスを減らしてくれる」。

型: lets you V at your own pace, which ... で「自分のペースで~でき、それが…という効果をもつ」。

レジスター: サービス紹介・広告の文章としても自然な説明スタイル。

疑問文 ビジネス at high speed

How can we keep the project moving at high speed without burning out the team?

チームを燃え尽きさせずに、プロジェクトを高速のペースで進めるにはどうすればよいでしょうか。

語注: keep the project moving = プロジェクトを進め続ける。burn out = 燃え尽きさせる、バーンアウトさせる。

型: How can we keep O moving at high speed ... ? で「どうすれば O を高速のペースで動かし続けられるか」と問う形。

ニュアンス: スピードだけでなく、「人の負担」とのバランスを意識した、現代的なマネジメントの問いかけ。

Miniまとめ 9-3. 速度・ペースの at は「メーターの針」を指さすイメージ

このセクションでは、 at + 数字・単位at + pace を使って、 物理的なスピードや心・体の「進み方(ペース)」を表す使い方を見てきました。 どれも「メーターの目盛りのうち、どこに針があるか」を示すイメージでした。

ポイント1 数字+単位にくっつく at

  • at 60 kilometers an hour = 「時速60キロで」
  • at 30 miles per hour = 「時速30マイルで」
  • 「~で何キロのスピード」は基本的に 前置詞は at 一択 と覚えてOKです。

ポイント2 ペースを表す at

  • at a slow pace = 「ゆっくりしたペースで」
  • at your own pace = 「自分のペースで(無理なく)」
  • 「どのくらいの速さで進めるか」を ペースの目盛り にたとえて、その目盛りを at で指しているイメージです。
ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです。
速度やペースの at さえつかめれば、車・電車のスピードだけでなく、 勉強や仕事の「進み具合」も、自然な英語で説明できるようになります。 あとは例文やクイズで、「自分ならどの at を選ぶか」を試していくだけです。

エラー予告 ここでつまずきやすいポイント(本編&クイズで軽く確認)

速度・ペースの at はパターンがシンプルなぶん、 ちょっとした置きかえでミスが出やすいところでもあります。 本編やクイズでは、次のような「ひっかけ」を軽く確認していきます。

エラー1 in / with と入れ替えてしまう

  • × drive in 60 kilometers an hour
  • drive at 60 kilometers an hour
  • 数字+スピードの単位には、 基本的に at を使う、というルールを軸に整理していきます。
  • with は「~を使って」、 in は「中で」という別のイメージになることも あわせて確認します。

エラー2 fast だけで済ませてしまう

  • The car runs fast.(「速い」だけで、どのくらいか不明)
  • The car runs at 100 kilometers an hour.
  • 「具体的な速さ」を言いたい場面では、 fast だけで終わらせず at + 数字+単位 をセットで使う練習をします。
  • ペース表現との混同: at a slow pace(ゆっくりしたペース)と slowly(ただの「ゆっくり」)の違いなども、 クイズでさりげなく確認します。
  • 単位の抜け: at 60 だけでは何の60か分からないので、 kilometers an hour / miles per hour など 単位までセットで言うクセをつけていきます。
エラーは「ダメ出し」ではなく、上達のヒントです。
クイズでは、わざとこうしたミスが起きやすい選択肢も用意して、 「なぜ at が正解なのか」「どこまで言えば伝わるのか」を 少しずつ体になじませていきましょう。

Lesson 093 のまとめ:at の世界を一枚の地図で振り返ろう

このまとめでは、Lesson 093 で学んだ at の用法を、 「」 「状態」 「メーター」という 3つのコアイメージに整理し直します。場所や時間の at から、 気持ち・状況・割合・速度まで、いろいろな例が 実は同じイメージでつながっていることを確認しましょう。 ここでは細かい文法用語よりも、 「ぱっと思い出せるイメージ」を作ることがゴールです。

むずかしい文法用語が出てきたときは、 (かんたんな日本語の言いかえ) もいっしょに添えておきます。 ここまで読み進められたあなたなら、 もう at を使いこなす準備はバッチリです。

前置詞 at 全体まとめ Lesson 093 / Summary

at の3大コアイメージをまとめてチェック

Lesson 093 では、「バラバラに見える用法も、じつは同じイメージでつながっている」 という視点で at を見てきました。 ここでは、その中心となる 3つのコアイメージをコンパクトに整理します。 「場所だけ」「時間だけ」ではなく、 1つのイメージが、いろいろな場面に広がっている 感覚をつかんでみましょう。

イメージ 1 「点」にピタッとくっつく at

at は、場所や時間、割合などの 「一点」にピタッとくっつくイメージです。 地図や時計、グラフの「あるポイント」に針が当たっている感じだと思ってください。 (→ どこかの「ピンポイント」

  • at the station:駅という一点にいる。
  • at 3 o'clock:3時という一点の時刻。
  • at 50%:グラフの 50% の位置(割合の点)。

イメージ 2 心や状況の「ステータス at」

at は、場所だけでなく、 「心の状態・状況というパネル」にもピタッとくっつきます。 ゲームのステータス画面のように、 「今は平和モード」「仕事モード」などの 心のボタンが光っているイメージです。

  • at peace:心が平和な状態で。
  • at work:仕事中という状態で。
  • at risk:危険な状態にある。

イメージ 3 数値メーターの「目盛り at」

速度・価格・レベルなどの メーターの目盛りに針が当たるイメージでも、 at がよく使われます。 スピードメーターや価格タグを思い浮かべて、 「どの数字のところにいるか」を表していると考えると分かりやすいです。

  • at 100 km/h:時速 100 キロのスピードで。
  • at a low price:低い値段という位置で。
  • at full speed:全速力(スピードメーターが最大)。

用法グループ一覧表:セクション1〜9の鳥瞰マップ

Lesson 093 のセクション1〜9で学んだ at の用法を、 「どの場面で、どんなイメージで使うか」という視点で一枚のマップにしました。 ここでは、コアイメージ(中心イメージ)代表フレーズ をセットで眺めることで、 「あ、このグループの仲間だな」という感覚をつかむことが目的です。

No. 用法グループ(セクション) コアイメージ・場面 代表フレーズ例
1 基本の「点」イメージ
場所・時間の出発点
地図や時計の「1つの点」にピタッとくっつく at
大きな「面」ではなく、ピンポイントの位置を意識します。
at school(学校という点で)
at five(5時という点で)
2 時間の at
時刻・節目・タイミング
一日の中の「ある瞬間」や、行事・イベントの「時点」に針が当たるイメージ。
「〜のときに」と言いたいときの、時間の点です。
at midnight(真夜中に)
at the weekend(週末に)
3 場所の at
地点・出会いの場所
建物の中身よりも、「その場という一点」に注目する at
「〜のところで会う」「〜の場にいる」といった、集合ポイントのイメージです。
at the station(駅で)
at the door(ドアのところで)
4 行為の「的」をねらう at
視線・攻撃・動作の的
何かの「的(ターゲット)」に向かって、行為が飛んでいくイメージ。
見る・笑う・叫ぶ・撃つなど、行為の矢印の先にある ねらいどころ を表します。
look at A(Aを見る)
shout at A(Aに向かって叫ぶ)
5 感情・反応の at
驚き・怒りなどの「原因の点」
感情を引き起こした「きっかけの一点」に at がくっつきます。
「何に対して驚いたか/怒ったか」という 感情の当て先 を示します。
be surprised at A(Aに驚く)
be angry at A(Aに腹を立てる)
6 能力・評価の at
スキル・レベルの「点」
「〜が得意/下手」と言うときの、 能力メーターの「どのあたりにいるか」を表す at
「〜の分野で」という 専門分野の点としても使われます。
be good at A(Aが得意だ)
be bad at A(Aが苦手だ)
7 抽象名詞グループ
心の動き・評価の at
抽象名詞(目に見えない名詞)」といっしょに、 深い感情や評価を表すグループ。
「〜に驚き」「〜にショックを受けて」など、心の反応の点 をとらえます。
at the news(その知らせに)
at the result(その結果に)
8 状態・状況の at
心・困惑・自由/責任
「〜の状態で」「〜の状況の中で」を表す at
8-1〜8-3 では、平和・困惑・危険/責任など、 状態パネル の上にいるイメージとして整理しました。
at peace(平和な状態で)
at a loss(途方に暮れて)
9 割合・数量・値段・速度の at
数値メーターの at
グラフやメーターの「目盛りの位置」に針が当たるイメージ。
割合・単価・速度など、数字のどの位置か を表します。
at 30%(30%のところで)
at 50 dollars(50ドルという値段で)
at 80 km/h(時速80キロで)
ヒント:
1つ1つの用法をバラバラに覚えるよりも、 「点/状態/メーター」 の3つの大きなイメージでざっくり整理しておくと、 新しい例文に出会ったときも「これはこのグループだな」と すばやく分類できるようになります。

エラーポイント&似た前置詞との比較ミニコーナー

最後に、at でよく出てくるエラーと、inon など 似た前置詞との違いをコンパクトに整理しておきます。 「どれも同じに見える…」と感じたときは、 コアイメージ(点/状態/メーター) に立ち返るのがコツです。

Error よくあるエラーポイント

  • 時刻で in を使ってしまう
    NG:in 7 o'clock
    OK:at seven (o'clock)
    → 時刻は「時計の目盛りの一点」なので、 at の仕事 です。
  • 大きな場所に at を使いすぎる
    NG:at Japan
    OK:in Japan
    → 国・大きな都市は「面やエリア」のイメージなので in が基本。at は「駅」「入口」など 集合ポイント に向いています。
  • スキルで in を使ってしまう
    NG:good in English(文脈によってはOKだが、基本から外れる例)
    OK:good at English
    → 能力・スキルは「能力メーターの位置」なので、 at をセットで覚えると安心です。
  • 値段で forat を混同
    例:for 10 dollars / at 10 dollars
    for は「その値段で買う・売る」という取引に注目。
    at は「10ドルという価格の 位置」に注目(価格表の目盛り)。
  • 速度を in で言ってしまう
    NG:in 80 km/h
    OK:at 80 km/h
    → スピードメーターの針が「80」のところにあるイメージなので、 at で「数値の点」を表します。
迷ったときは、 「点」なら at、「面・エリア」なら in というざっくりルールに戻ると、多くのミスは防げます。

Compare 似た前置詞との比較:at / in / on など

ここでは、よく迷う組み合わせを イメージの一言メモと一緒に整理します。 中学生レベルの文法でも、 「イメージの違い」を意識すると一気に安定します。
  • at vs in(場所)
    at:地点・ポイントにフォーカス(出入口・集合場所・建物の前など)。
    in:中身・内部空間にフォーカス(〜の中にいる)。
    ⇒ 「学校で会う」は at school(場所のポイント)、 「学校の中にいる」は in the school
  • at vs on(表面)
    at:場所そのものにピンを立てるイメージ。
    on:表面の上に乗っているイメージ。
    ⇒ 「駅で降りる」は get off at the station、 「テーブルの上にある」は on the table
  • at vs to(方向・到達)
    to:矢印の「行き先(ゴール)」に注目。
    at:結果として「その場所にいる状態」。
    go to the park(公園へ行く/向かう)と、 stay at the park(公園にいる)で役割が分かれます。
  • at vs about(感情の向き)
    at:感情の「的(ターゲットの点)」にフォーカス。
    about:話題・内容にフォーカス。
    angry at the noise(その音に腹が立つ)と angry about the situation(状況について怒っている)で、
    「何に向かって怒っているか」が少し変わります。
  • at vs for(値段・目的)
    at:価格表やメーター上の「数値の位置」。
    for:その値段での「取引/目的」。
    priced at 10 dollars(値札が10ドルの位置にある)と buy it for 10 dollars(10ドルで買う)は、視点が違います。
ミニまとめ:
どの前置詞も言いたい内容は似ていても、 「どこにピントを合わせているか」 が少しずつ違います。at はいつも、 「点・状態・メーターのどこか1点」にピントを合わせている、 と覚えておくとブレにくくなります。

次におすすめのレッスンへ:at の感覚を他の前置詞にも広げよう

Lesson 093 で at の「点 / 状態 / メーター」のイメージがつかめたら、
今度はほかの前置詞との「役割分担」を見ていくと、英語の世界が一気に立体的になります。 気になるテーマから、ライトに次のレッスンへ進んでみましょう。

学習心理メモ:
前置詞は「全部きっちり分かってから次へ進む」よりも、 何となくイメージがつかめたら、となりのレッスンにも少しずつ手を伸ばしてみる 方が、記憶に残りやすく、苦手意識も減っていきます。
ここまで読み切ったあなたなら、Lesson 094 からの前置詞ツアーにも十分ついていける準備ができています。