but, for の用法
このレッスンでは、等位接続詞 but と for の使い方をまとめて学びます。
but は「しかし」「でも」「A ではなく B」のように、前と後ろを対立させるときの接続詞。for は「というのは〜だからだ」と、前の文の理由をあとから説明するときに使う接続詞です。
文法書だと少し堅く感じるかもしれませんが、考え方はシンプルです✨ 人は「なんとなく分かる」状態になると一気にやる気が上がると言われています。 このレッスンで 「but=でも」「for=〜だからだ」 のイメージをはっきりさせて、英文を読むのがラクになる感覚をつかみましょう。
Lesson 105
▮ 目次
✅ 迷ったら 「1 → 2 → 総まとめ」 の順がおすすめです。
📱 スマホはまず「見たい章だけ」開いてOK(子項目は折りたたみ式)。
-
1. but の用法(全体像)「しかし」「だが」「〜ではなくて」など、but の代表的な4つの意味を一気に整理
-
↳ 1-1. 逆接:「しかし」「だが」「けれども」
例:
I am poor but happy. -
↳ 1-2. A ではなく B:
not A but B例:They are not enemies, but friends. -
↳ 1-3. 譲歩:「〜であるが…」を表す but
例:
It is true that she is pretty, but she is selfish. -
↳ 1-4. 意義・不満を表す「でも」の but
例:
I'm sorry, but I can't hear you well.
-
↳ 1-1. 逆接:「しかし」「だが」「けれども」
-
2. for の用法(理由・説明)「というのは〜だからだ」と理由をあとから補う for の使い方
例:I went to bed early, for I was tired. -
🧾 総まとめ:but / for の使い分けチェック 迷ったらここ4種類の but と接続詞 for を一枚のイメージで整理して確認
1. but の4つの使い方(まずは全体像)
接続詞 but は、英語で「でも」「しかし」を伝えるときの基本ツールです。
このセクションでは、あとで学ぶ
4つの顔
― 逆接(前と後ろの内容が反対になるつなぎ方)、
not A but B(A ではなく B だと言い換える形)、
譲歩(「〜なのは本当だけど…」と認めてから続ける言い方)、
意義・不満(「でもさ…」と軽く不満を添える言い方)― を、
まずはまとめてイメージでつかみます。
ここでは細かい文法用語を完璧に覚えることよりも、
「but にはどんな性格があるのか」をざっくり理解することがゴールです。
「逆接」「譲歩」といった言葉が少しむずかしく感じたら、 (逆接=前と後ろが反対、譲歩=「それは認めるけど…」という前置き) くらいのラフなイメージでOKです。 小学生でも「国語の文のつながり」としてイメージできるように、 英語でも同じ「つなぎ方」を見ていきましょう。
ここまで読めたあなたは、もう準備はバッチリです✨ あとは、自分が気になるタイプの but から順番にのぞいてみるだけ。 1-1 〜 1-4 のどこから読んでも大丈夫なので、気楽に進んでいきましょう。
等位接続詞 but 概観セクション Lesson 105 / Section 1✨ どの but から読む? 1-1 ~ 1-4 のガイドマップ
1-1 ~ 1-4 は、どこから読んでも大丈夫です。 まずは「自分がよく使いそう」「よく目にする」と感じるところから始めると、 記憶に残りやすくなります。 それぞれのカードに、学ぶ内容と「こんな人におすすめ」を書いてあるので、 今の自分にいちばんしっくりくるものを選んでみてください。
人は「すべてを完璧に理解してから始める」よりも、 「だいたいイメージがつかめたら、とりあえず動き出す」 方が、記憶に残りやすく学習が続きやすいことが分かっています。
ここまで読めたあなたは、もう十分スタートラインに立てています。 一番気になるカードをぽちっと押して、気になるところから気楽に学んでいきましょう😊
1-1. 逆接:「しかし」「だが」「けれども」
接続詞 but のいちばん基本の顔が、この
逆接(前と後ろの内容が反対・食い違うこと)
です。日本語の「A。しかし/でも B。」に当たる形で、
英語では A, but B. のように、1本の文の中でサッと話の向きを変えます。
逆接=「A はそうなんだけど、本当に言いたいのはそのあと(B)だよ」というサイン、と考えると分かりやすいです。
「逆接」「主語」「動詞」などの文法用語がむずかしく感じたら、 (主語=文の主人公/動詞=主人公がすること/逆接=前と後ろがぶつかるつながり方) くらいのイメージでOKです。だいじなのは、 but がある場所で気持ちの流れがくるっと変わる という感覚をつかむことです。
ここまで読めたあなたは、もう「逆接の but」を理解する準備はバッチリです✨
あとは、実際のパターンや例文を見ながら、
自分のことばとして使えるイメージを作っていきましょう。
🎯 A → but → B:気持ちの流れが変わるポイントとしての but
逆接の but は、話の流れを「そのまま進める」のではなく、
くるっと別の方向に切り替えるスイッチ
のような役割を持ちます。図にすると、次のようなイメージです。
例えば、次のような文を考えてみましょう。
I am tired, but I am happy.
(私は疲れている、しかし幸せです。)
左側の I am tired(疲れている)と、
右側の I am happy(幸せだ)は、
気分としては正反対の内容です。その「ギャップ(ちがい)」のところに
but が立って、聞き手に
「ここからが本音だよ」「ここからが大事だよ」
と教えてくれます。
but が「おや?」という注目ポイントになります。
人の記憶は、「おや?」と感じたところが残りやすいと言われています。
but を見つけたら「ここからが大事な話だな」と意識して読むだけでも、
リーディング力が少しずつアップしていきますよ 😊
🔧 型で覚える:A, but B. のシンプルな形
逆接の but は、まず
「型(パターン)」
で覚えてしまうのが近道です。むずかしい文法用語を全部理解していなくても、
次のような「決まった並び」をイメージできれば、実戦でどんどん使えるようになります。
| パターン | つないでいるもの | 日本語イメージ |
|---|---|---|
S V, but S V.
|
文 + 文 |
「A。だけど、B。」 の形。 S(主語=文の主人公) / V(動詞=主人公がすること)と考えれば OK です。 |
S be A, but S be B.※ 2回目の S be は省略可
|
状態 A + 状態 B |
「A だけど、B だ。」 の形。 例: I am poor, but I am happy.2 回目の I am はふつう省略して
I am poor, but happy. と言えます(
省略=本当はあるけど、くり返さないこと)。
|
A but B
|
語句(形容詞・句など) |
「A だけど B」 と、短いかたまり同士をつなぐ形。 例: young but experienced(若いが経験豊富な)など。
|
📝 日本語の「でも」とのちがい:文のどこに置く?
日本語では「でもね、〜」のように文の先頭に「でも」を置くことが多いですが、
英語では but を
文と文のあいだ(カンマのあと)
に置くのが基本です。文頭に置く But もありますが、
こちらは少しカジュアル(くだけた話し方)な印象になります。
I was tired, but I kept studying.
(私は疲れていましたが、それでも勉強を続けました。)
tired(疲れている)というマイナスの状況と、
kept studying(勉強を続けた)というプラスの行動が、
but でくっきり分かれています。
日本語の「疲れていた。でも勉強を続けた。」に当たりますが、
英語では 1 文の中で , but とつなぐのが自然です。
I was tired. But I kept studying.
(私は疲れていました。でも勉強を続けました。)
こちらは文を 2 つに分けて、2 文目を
But で始めるパターンです。
会話やメールなど、少しくだけた場面でよく見られます。
ただし、かたい文章・レポート・試験の英作文
では、基本の A, but B. を使うほうが安心です。
「日本語ではどう言うかな?」「英語ではどこに
but を置くかな?」と
2つの言語を見くらべるクセがつくと、
文法の理解が一気に深まります。もう逆接の but は、ただの単語ではなく、
「話の方向転換のサイン」として見えるようになってきていますよ 😊
例文で逆接の but の感覚をつかもう
At first, I was shy, but I slowly got used to speaking English.
(最初は内気でしたが、少しずつ英語を話すことに慣れてきました。)
語注: at first = 初めは。get used to ~ = ~に慣れる。
型: 前置句, S V, but S V(前置句 = 文頭に来る短い説明のかたまり)。
ポイント: 「A だったが、今は B」のように、気持ちや状態の変化を言うときに but がよく使われます。
I do not enjoy crowded parties, but I like having coffee with one or two friends.
(人がたくさんいるパーティーは好きではありませんが、1人か2人の友だちとコーヒーを飲むのは好きです。)
語注: crowded = 人でいっぱいの。enjoy = 楽しむ。
型: S do not V A, but S V B(A は好きではないが、B は好き)。
使い分け: 「A は苦手だけど、B は好き」のように、自分の好みをていねいに説明したいときに便利なパターンです。
Is it difficult, but still worth trying?
(それは難しいですが、それでも挑戦する価値はありますか。)
語注: worth ~ing = ~する価値がある。try = 挑戦する。
型: Is it A, but still B?(A だが、それでも B か、という問いかけ)。
ニュアンス: but still は「それでもなお」という少し強い逆接で、「大変だけれど挑戦したい」前向きな雰囲気が出せます。
Be honest, but do not be cruel.
(正直でいなさい、でも残酷にはならないでください。)
語注: honest = 正直な。cruel = きびしすぎて人を傷つけるような。
型: 命令, but do not + 動詞(こうしなさい、でもこうしてはいけない)。
よくある誤り: Be honest, but not be cruel. のように do を抜かさないように注意します。
The meeting was canceled, but the report was already prepared.
(会議は中止になりましたが、報告書はすでに準備されていました。)
語注: be canceled = 中止になる。prepared = 準備された。
型: 受動態, but 受動態(どちらも「~された」という形でそろえる)。
レジスター: ビジネスメールや会議の報告など、かための文章でよく使う言い方です。
The plan was not accepted at first, but it was later approved.
(その計画は最初は受け入れられませんでしたが、後になって承認されました。)
語注: be accepted = 受け入れられる。approved = 承認された。
型: 受動態(否定) ..., but 受動態(肯定)(最初はだめだったが、今はOKという流れ)。
ポイント: 「一度は断られたが、後で通った」というストーリーを短くまとめたいときに便利な but の使い方です。
I am working slowly, but I am making steady progress.
(私はゆっくり作業していますが、着実に前に進んでいます。)
語注: progress = 進歩・前進。steady = 安定した・着実な。
型: 現在進行形, but 現在進行形(どちらも「今しているところだ」という形)。
学習のコツ: 「早くはないが、止まっていない」というような前向きなギャップを表すとき、but が心強い味方になります。
I have failed many times, but I have not given up.
(私は何度も失敗してきましたが、あきらめてはいません。)
語注: have failed = これまで何度も失敗してきた。give up = あきらめる。
型: 現在完了, but 現在完了(否定)(今までの経験をふり返りつつ、今の気持ちを言う形)。
ポイント: 現在完了は「今までずっと~してきた」というニュアンスがあり、but と組み合わせると「それでも今こうしている」という強い意思を表せます。
You are far away, but I feel close to you.
(あなたは遠くにいるけれど、私はあなたをとても身近に感じています。)
語注: far away = 遠くに。feel close to ~ = ~を身近に感じる。
型: be A, but S V B(A という状態だが、B だと感じる)。
ニュアンス: 物理的な距離(far away)と心の距離(close)のギャップを but でつなぐ、定番の恋愛フレーズです。
He is the kind of person who is quiet but very observant.
(彼は静かですが、とてもよく周りを見ているタイプの人です。)
語注: observant = よく観察する・注意深い。the kind of person who ~ = ~のようなタイプの人。
型: He is the kind of person who is A but B.(A だが B でもあるタイプの人)。
ポイント: 関係詞節 who is quiet but very observant で性格のギャップをくわしく説明しています。
But I still believe that we can fix this.
(でも、私たちならこれを立て直せるとまだ信じています。)
語注: believe = 信じる。fix = 直す・立て直す。
型: But + 文(前の文を受けて「でもね」と切り返す形)。
レジスター: 文頭の But は会話やメールなど、少しくだけた場面でよく使います。フォーマルな文章では However などに言い換えることもあります。
Why are you worried but not asking for help?
(どうして心配しているのに、助けを求めようとしないのですか。)
語注: worried = 心配している。ask for help = 助けを求める。
型: Why are you A but not ~ing?(A なのに、なぜ~していないのかという疑問)。
ポイント: 「感情」と「行動」が合っていないとき、そのギャップを but でたずねる言い方です。
Did you feel nervous but excited before the interview?
(面接の前、緊張していたけれど、わくわくもしていましたか。)
語注: nervous = 緊張した。excited = わくわくした。interview = 面接。
型: feel A but B(A だけれど B という、まざった感情を表す形)。
バリエーション: Did you feel tired but satisfied after the project?
It was not luck but hard work that opened this chance.
(このチャンスを開いたのは、運ではなく努力でした。)
語注: luck = 運。hard work = 一生けん命の努力。open a chance = チャンスを開く・生む。
型: It is not A but B that ...(A ではなく B が本当に大事だ、と強く言う形)。
使い分け: not A but B は 1-2 のセクションでくわしく学ぶ表現ですが、ここでは「逆接の but が一番強くはたらくパターン」として先取りで紹介しています。
⚠️ よくある間違い&ミニチェック
逆接の but 自体はシンプルですが、「日本語の感覚のまま」書くと、意外と細かいミスが出やすいところです。
よくあるパターンをチェックしておくと、テストでも実務でも安心して使えます。
❌ I am poor, but I happy.
✅ I am poor, but I am happy.
✅ I am poor, but happy.
but
の右側でも、「主語+動詞」の形は必要です。
同じ主語・同じ am が続くときだけ、2 回目を
省略(本当はあるけれど書かないこと)
できます。
❌ However I am tired.
✅ However, I am tired.
✅ I am tired, but I will continue.
but は「文と文を中でつなぐ接続詞」、however は
「文頭や文中に置くつなぎ言葉(接続副詞)」です。
カンマの位置が変わるので、試験などでは
まず but 型から覚える
と安心です。
❌ But, I am tired.(カンマの前後が不自然)
✅ I am tired, but I am fine.
✅ I am tired. But I am fine.(会話・カジュアル)
日本語の「でも」は文頭に置きますが、英語では
文と文の間
に置くのが基本です。
文頭に置く But は「話し言葉・カジュアル寄り」と覚えておきましょう。
❌ I was tired, and I kept studying.(意味は分かるが不自然)
✅ I was tired, but I kept studying.
and は「同じ方向の情報を足す」、but は
「向きが反対」
の情報を足すときに使います。
「えっ、そう来るの?」と感じるときは but を選ぶと自然です。
-
I am sleepy, but I will finish this.は、 「A。だけど、B。」の形になっている。 -
I am busy. But I will call you.は、 会話ならOKだが、かたいレポートではI am busy, but I will call you.の方がよい。 -
He is not tall, but strong.のように、 同じ主語・同じisのときは 2 回目のisを省略できる。
but はかなり良い感覚で使えています。
✅ 1-1 ミニまとめ & 次のステップへのメッセージ
but について、このセクションでおさえたポイントを整理しておきましょう。
-
A, but B.
は日本語の「A。だけど、B。」に当たる基本形。
butのところで気持ちの向きが変わります。 - be 動詞 や do を 右側で抜かさないことに注意。 同じ主語・同じ動詞のときだけ、2 回目を省略できます。
-
文頭の But
は会話ではよく使いますが、フォーマルな文では
A, but B.
か
However, ...の形が安全です。 -
感情のギャップ
や 状況のギャップ
を表すとき、
butはとても自然に使えます。
学習の研究では、「完璧に理解してから使う」より、 なんとなく分かった段階で少しずつ使ってみる 方が、定着しやすいと言われています。
これから英文を読むときは、 but を見つけたら 「ここからが本音」「ここからが大事なポイント」と そっとマークしてみてください。 それだけで、文章の中で何が一番言いたいのかが見えやすくなり、 リーディング力も少しずつ伸びていきます。
1-2. A ではなく B:not A but B
このセクションでは、逆接の中でも
A ではなく B
をはっきり言い直す表現
not A but B
を学びます。日本語の
「A じゃなくて、B なんだよ」
にあたる形で、
間違ったイメージをやさしく修正(言い直し)するときの定番パターン
です。
修正=相手のイメージを「そうじゃなくて、こっちが正しいよ」と直すこと。
フォーカス=「ここが大事!」とスポットライトを当てること、と考えるとイメージしやすいです。
1-1 で学んだ
A, but B.
は「A だけど B」という
ゆるい逆接
でした。一方、
not A but B
は
A を打ち消して、B を前に出す強めの逆接
です。
「先生ではなく、学生です」「失敗ではなく、経験です」のように、
本当に伝えたいほうにぐっとピントを合わせるイメージです。
文法用語がむずかしく感じたら、 (名詞=人や物の名前/形容詞=性質を表すことば/副詞=どんなふうに・どれくらい を足すことば) くらいのイメージで十分です。 「not A but B = A じゃなくて B」 という感覚さえつかめれば、あとはコードのように型にはめていくだけで、日常会話でもビジネスでも自然に使えるようになります。
等位接続詞 but A ではなく B not A but B パターン Lesson 105 / Section 1-2
🎯 A に斜線、B にスポットライト:not A but B のイメージ
not A but B は、まず
A に向かっていたイメージに斜線を引いて、
B のほうにスポットライトを当て直す
感覚でとらえると分かりやすくなります。
日本語の「A じゃなくて B」「A ではなく B だよ」と同じ役割です。
たとえば、次のような文を考えてみましょう。
It is not a problem but a chance.
(それは問題ではなく、チャンスです。)
ここでの not a problem but a chance は、「みんなが『問題だ』と思っているかもしれないけれど、 本当は『チャンス』として見たいんだ と、ラベル(呼び方)を直しています。
このように not A but B は、
A という考えをやさしく否定して、B という新しい見方を渡す表現
だと覚えておきましょう。
人は「否定された情報」だけよりも、 「代わりに何が正しいか」をセットで示されたとき に、記憶に残りやすいと言われています。
not A but B はまさに
「A じゃなくて、B だよ」
をワンセットで伝える型なので、会話の中でどんどん使っていくと、自然と頭に定着していきますよ。
🔧 型で覚える:not A but B の基本パターン
文法の細かい名前よりも、 「どんな形でよく使われるか」 をパターンとしてつかむのが近道です。A と B には、できるだけ 同じ種類のことば(名詞どうし、形容詞どうしなど) を入れるのが基本ルールです。
| パターン | A / B に入るもの | 日本語イメージ・ポイント |
|---|---|---|
not a teacher but a student
|
名詞 + 名詞 (人・物・ことの名前どうし) |
「先生ではなく、学生です」 のように、
ラベル(呼び方)を言い直す
ときに使います。 例: He is not a manager but a team member.
|
not lazy but tired
|
形容詞 + 形容詞 (性質や状態を表すことばどうし) |
「怠けているのではなく、疲れている」 のように、
人の評価をやわらかく直す
ときに便利です。 例: She is not strict but careful.
|
not quickly but carefully
|
副詞・副詞句 + 副詞・副詞句 (どんなふうに、をくわしくすることばどうし) |
「速くではなく、注意深く」 のように、
やり方・方法を直す
ときに使います。 例: Work not harder but smarter.(きつくではなく、賢く働きなさい)
|
not what you say but what you do
|
節 + 節 (主語+動詞を含む文のかたまりどうし) |
「何を言うかではなく、何をするか」 というように、
考え方そのものを言い直す
ときのパターンです。 例: It is not what you have but what you share that matters.
|
🎛️ 「A, but B」と「not A but B」のニュアンス・使い分け
どちらも but を使いますが、
A, but B.
と
not A but B
は、言いたいことの強さ・フォーカスの置き方 が少しちがいます。
| パターン | イメージ | 日本語の感覚・使いどころ |
|---|---|---|
A, but B.(1-1 で学んだ形) |
A も事実、B も事実 |
「A。だけど、B。」と、
2 つの事実をならべて見せるイメージです。 例:A=「安い」、B=「便利」など、 プラスとマイナス、または性質のちがいを “そのまま” 並べる ときによく使います。 |
not A but B(1-2 の主役) |
A はちがう B が本当に言いたいこと |
「A ではなく B です」と、
誤解を直したり、大事なほう(B)を強く押し出したり するときに使います。 例:A=「問題」、B=「チャンス」など、 ラベル(呼び名)や評価を 言い直す表現 です。 |
This bag is cheap, but very useful.
(このかばんは安いけれど、とても便利です。)
ニュアンス: 「安い」という事実と「便利」という事実、両方をただ並べています。
cheap も useful も事実で、「安いけど使えるよ」というフラットな逆接です。
This bag is not cheap but useful.
(このかばんは安いのではなく、便利さに価値があります。)
ニュアンス: 「とにかく安さを期待しないでね、本当は便利さのほうがポイントなんだよ」と、B(useful)にフォーカスを当てています。
安さではなく、便利さがウリ というメッセージを前に出したいときは、こちらの形がぴったりです。
「A, but B」を先に覚えておくと、「ここは誤解を直したいな」「本当に大事なのは B だな」と感じた場面で、 「not A but B で言い直そう」 という発想が自然に出てくるようになります。 まずは同じ題材で 2 パターン言い換えてみる練習から始めてみてください。
🧩 どんな場面で使う? 名詞・形容詞・副詞などの not A but B
not A but B は、
名前(名詞)、
性質(形容詞)、
やり方(副詞・副詞句)
など、いろいろな部分を「A ではなく B」と言い直すことができます。
よく使う 3 パターンを、ミニ例で確認してみましょう。
A と B に名詞(人・物・ことの名前)を入れて、 「肩書き」「分類」「立場」を言い直すパターンです。
He is not a guest but a member.
(彼はお客さんではなく、メンバーです。)
語注: guest = お客さん。member = メンバー・会員。
型: be not a(n) A but a(n) B(A ではなく B だ)。
使いどころ: 「ただ見ている人ではなく、いっしょに動く人だよ」といった、 立場のちがいをはっきりさせたいときに便利です。
A と B に形容詞(性質や状態を表すことば)を入れて、 誤解やきつめの評価をやわらかく言い直すパターンです。
She is not cold but shy.
(彼女は冷たいのではなく、ただ恥ずかしがり屋なだけです。)
語注: cold = よそよそしい・冷たい。shy = 恥ずかしがり屋の。
型: be not A but B(A ではなく B だ)を形容詞どうしで使う。
ポイント: 人の性格を説明するとき、「悪く見える A ではなく、本当は B なんだよ」とフォローしたい場面でよく使います。
A と B に副詞・副詞句(どんなふうに、どれくらい、をくわしくすることば)を入れて、 行動の「質」を言い直すパターンです。
Please speak not loudly but clearly.
(大きな声ではなく、はっきり話してください。)
語注: loudly = 大声で。clearly = はっきりと。speak = 話す。
型: V not A but B(A ではなく B というやり方で V する)。
使いどころ: 「量」ではなく「質」に目を向けてほしいときに、 not A but B がぴったりです。
もう少し先のレベルでは、
節(主語+動詞をふくむ文のかたまり)どうし
を not A but B で結ぶこともあります。
It is not what you say but what you do that matters.
(大事なのは、何を言うかではなく、何をするかです。)
ここでは
not what you say but what you do
の部分が、「考え方そのもの」を言い直しています。
強調構文(文の一部を目立たせる形)として、後のセクションでくわしく見ていきます。
例文で学ぶ:not A but B(A ではなく B)
He is not a boss but a coach for his team.
(彼は上司ではなく、チームにとってのコーチです。)
語注: boss = 上司。coach = コーチ・指導役。
型: S be not a A but a B(A ではなく B だ)という基本形です。
使い方: 「命令するだけの上司ではなく、支えてくれる存在だよ」と、立場や役割の見方を言い直すときに便利な文です。
The project was not led by one person but by the whole team.
(そのプロジェクトは一人ではなく、チーム全体によって率いられました。)
語注: lead = 率いる。whole = 全体の。
型: S be not Vpp by A but by B(A によってではなく B によって〜された)という受動態の形です。
ポイント: 「この成功は一人の手柄ではなく、チーム全体のものだ」と強調したいときに使える言い方です。
We are not just talking but actually taking action.
(私たちは話しているだけではなく、実際に行動しています。)
語注: actually = 実際に。take action = 行動する。
型: be not just V-ing but V-ing で「〜しているだけでなく、〜もしている」という進行形の表現になります。
使いどころ: 会議などで「口だけではなく、ちゃんと動いています」と言いたいときにぴったりのフレーズです。
I have not failed but learned from each mistake.
(私は失敗したのではなく、一つ一つの失敗から学んできました。)
語注: fail = 失敗する。mistake = 間違い。
型: have not Vpp but Vpp で「〜したのではなく、〜してきた」という現在完了の形です。
モチベーション: ただの失敗ではなく「学び」としてとらえ直すことで、気持ちを前向きに保てるフレーズです。
Do you see this not as a failure but as a chance to grow?
(これを失敗ではなく、成長するチャンスとして見ていますか。)
語注: see A as B = A を B と見なす。chance to grow = 成長するチャンス。
型: see A not as X but as Y で「A を X ではなく Y と見なす」という形になります。
使い方: コーチングや面談で、「ものの見方を変えてみよう」と相手に問いかけるときに使いやすい疑問文です。
Did she invite you not as an observer but as an adviser?
(彼女はあなたを見学者としてではなく、アドバイザーとして招いたのですか。)
語注: invite = 招待する。observer = 見学者。adviser = 助言者。
型: invite O not as A but as B で「O を A ではなく B として招く」という形です。
ポイント: 会議で「ただ見ていてほしいのか」「意見を出してほしいのか」といった役割のちがいを確認するときに使えます。
Treat this not as a failure but as feedback.
(これを失敗ではなく、フィードバックとして受け止めなさい。)
語注: treat A as B = A を B として扱う。feedback = ふり返り・意見。
型: Treat A not as X but as Y. で「A を X ではなく Y として扱いなさい」という命令文になります。
モチベーション: うまくいかなかった時に、自分や部下を責めるのではなく、「次に生かす情報」として前向きにとらえ直すときに使える表現です。
The award was given not to one star but to the whole team.
(その賞は一人のスターではなく、チーム全体に与えられました。)
語注: award = 賞。star = 花形選手。whole team = チーム全体。
型: be given not to A but to B で「A ではなく B に与えられる」という受動文です。
使い方: チームワークやみんなの努力をたたえたいときに、「一人ではなくチーム全員のおかげだ」と表現できます。
I love you not as a friend but as a partner for life.
(私はあなたを友だちとしてではなく、一生のパートナーとして愛しています。)
語注: partner for life = 一生のパートナー。
型: love O not as A but as B で「O を A ではなく B として愛している」という恋愛でよく使う形です。
ポイント: 「ただの友だち以上の気持ち」をはっきり伝えたいときに使える、定番のフレーズです。
We succeeded not because we were lucky but because we prepared well.
(私たちが成功したのは、運がよかったからではなく、しっかり準備したからです。)
語注: succeed = 成功する。prepare = 準備する。
型: not because A but because B で「A だからではなく B だからだ」という理由の言い直しになります。
使い方: 「運ではなく努力のおかげだ」と伝えたいときに、相手のモチベーションも上げてくれる便利なフレーズです。
It is not speed but accuracy that this job requires.
(この仕事に必要なのは速さではなく、正確さです。)
語注: accuracy = 正確さ。require = 必要とする。
型: It is not A but B that ... という強調構文(文の一部を前に出して目立たせる形)です。
ポイント: 「速さより正確さが大事だ」のように、どちらを優先すべきかをはっきり示したいときに使えます。
Her comment was not rude but rather honest.
(彼女のコメントは失礼なのではなく、むしろ正直だったのです。)
語注: rude = 失礼な。rather = むしろ。honest = 正直な。
型: not A but rather B と言うと、「A ではなく、むしろ B だ」というやわらかい言い直しになります。
使い方: 人をかばうときに「きつい言い方に聞こえるかもしれないけれど、悪気はなく正直なだけなんだよ」と説明したい場面で役立ちます。
He is working not for money but for a cause he believes in.
(彼はお金のためではなく、自分が信じる目的のために働いています。)
語注: cause = 信念を持って取り組む目的。believe in = 信じて大切に思う。
型: work not for A but for B で「A のためではなく B のために働く」という形です。
ポイント: 「お金だけではなく、意義ややりがいのために働いている」という、価値観を伝えるときに使えるフレーズです。
Is your goal not to win once but to keep improving?
(あなたの目標は一度勝つことではなく、成長し続けることですか。)
語注: goal = 目標。win once = 一度だけ勝つ。keep improving = 上達し続ける。
型: not to V but to V で「〜することではなく、〜することだ」という目標の言い直しになります。
学習のヒント: 目標を「一回の結果」ではなく「長い成長」に置きかえて考えると、英語学習も続けやすくなります。
⚠️ よくある間違い & ミニチェック:not A but B を安全に使いこなす
not A but B はシンプルに見えて、
not の位置 や
A と B の品詞(ことばの種類)
を間違えやすい表現です。よくあるパターンを先に知っておくと、実戦でも安心して使えます。
-
① not の位置がずれている NG → OK を確認
NG
He not is a teacher but a student.OK
He is not a teacher but a student.ポイント: not は be 動詞の前 (または助動詞の後)に置きます。
not A but Bのnotを、主語と動詞の間にねじ込まないようにしましょう。 -
② A と B の品詞がバラバラ バランスに注意
NG
She is not lazy but with many tasks.OK
She is not lazy but busy with many tasks.ポイント: A が形容詞(例:
lazy)なら、 B も形容詞(例:busy) にそろえます。
「名詞 ↔ 名詞」「形容詞 ↔ 形容詞」「副詞 ↔ 副詞」のように、 同じ種類のことばどうしを対比させるのが基本ルールです。 -
③ 普通の
A, but B.とごっちゃになる 構造の違いに注意1-1 型(両方事実)
He is poor, but happy.(貧しいけれど、幸せだ)1-2 型(言い直し)
He is not poor but happy.(貧しいのではなく、幸せだ)ポイント: カンマ
,の後にまた主語heを置くと「A も B も事実」の 1-1 型になりがちです。 not A but B では主語は 1 回 にまとめて、A と B を並べるイメージで考えましょう。 -
④
not only A but also Bと混じってしまう 意味がかなり違う足す表現
not only A but also B= 「A だけでなく B も」
言い直し表現not A but B= 「A ではなく B」覚え方: only / also があれば「足す」表現、 何もつかない not A but B は「言い直し」と覚えておくと間違えにくくなります。
次の文が「正しい not A but B の形かどうか」、頭の中で ○ / × をつけてみてください。
解答は自分で考えるトレーニングにして、ゆっくり確認してかまいません。
-
She is not a singer but an actor.
→ A と B の品詞(種類)はそろっている? -
They not are tired but busy.
→notの位置は正しい? -
We are not only ready but also excited.
→ これは「足す」表現? それとも「言い直し」?
「正しい形を覚えること」よりも、 「どこで間違えやすいかを知っていること」 のほうが、実はミスを減らす近道です。 ミスのパターンを知っていれば、テストや会話の中で 「あ、ここさっき見た落とし穴だな」と気づけるようになります。
📝 1-2 ミニまとめ & モチベーション:A ではなく B を自分の味方に
セクション 1-2 では、 not A but B を使って 「A ではなく B」 と言い直す表現を見てきました。最後に、ポイントをコンパクトに整理しておきましょう。
-
基本の意味:
not A but Bは 「A じゃなくて B だよ」 という、誤解を直したり、大事なほうを前に出したりする表現。 - 型のルール: A と B の品詞(名詞・形容詞・副詞など)はそろえる のが基本。 「名詞 ↔ 名詞」「形容詞 ↔ 形容詞」など、ペアで考えよう。
-
1-1 とのちがい:
A, but B.は「A も B も事実」、not A but Bは「A はちがう、B が本当」と B にスポットライトを当てる 逆接。 -
よくある型:
not a problem but a chance,not lazy but tired,not for money but for a cause,It is not A but B that ...など、型ごとに覚えると応用がラク。 - 実戦での使いどころ: 誤解をやさしく直したいとき、相手をフォローしたいとき、 「本当に伝えたいポイントはこっちだよ」と 焦点を合わせたいとき にとても役立ちます。
もう一歩だけ、実感を深めるミニフレーズ
My English is not perfect but improving.
(私の英語は完璧ではなく、上達しているところです。)
語注: perfect = 完璧な。improve = 上達する。
「できていない」ではなく、 「成長している途中」 ととらえ直すことで、学習のモチベーションもグッと上がります。
心理学の研究では、 「できていない点」よりも「成長している点」 に目を向ける人のほうが、学習を長く続けやすいと言われています。
まさに not weak but getting stronger (弱いのではなく、強くなっているところ)という考え方です。
ここまで読み進められたあなたは、
「文法が苦手な人」ではなく「英文法を使いこなせる力を育てている人」
です。
あとは、短いフレーズでもかまわないので、
日常や仕事・恋愛の場面で「not A but B」を一度口に出してみるだけ。
その小さな一歩が、英語力を大きく変えていきます。
1-3. 譲歩:「〜であるが…」を表す but
このセクションでは、
譲歩の but
を学びます。
「たしかに〜なのはわかるよ。それでもね……」という、
相手の意見や事実をいったん認めてから、自分の本音・反対意見を出す
ときの but です。
ここでは、
It is true (that) ... , but ... /
Of course ... , but ... /
A may be B, but C などの
「クッションことば+but」
のパターンを整理します。
「譲歩(じょうほ)」というのは、
(相手の言い分を少しゆずって受け止めること)
だと思えば OK です。
1-1 のふつうの逆接 A, but B. や、1-2 の
not A but B とちがい、
「A もわかるよ」と一度うなずいてから B を言う
のがポイントです。ビジネスでも人間関係でも、大人っぽく丁寧に本音を伝える力が身につきます。
「むずかしい文法かな?」と思っても大丈夫。 日本語の「たしかに〜だけどさ」 の感覚があれば、型はすぐに覚えられます。ここまで but を学んできたあなたなら、 準備はもうばっちりです。
等位接続詞 but 譲歩表現 クッションことば Lesson 105 / Section 1-3
🎯
「わかるよ。でもね…」を英語にする:譲歩の but イメージ
譲歩の but は、
相手や事実を「たしかにそうだね」と認める
→ そのあとで
「それでも、私はこう思う」と自分の本音を出す
ための表現です。日本語の
「たしかに〜だけど」「もちろん〜なんだけどさ」に近い役割だと考えてください。
イラストの流れ(A → クッション → B)
- 左側の A:相手や事実を認める部分(例:この計画はリスクがある)
- 真ん中のクッション: It is true / Of course / Indeed / You may be right など、「たしかにね」とうなずくひと言。
- 右側の B:自分の本音・結論(例:それでもやる価値がある、別の方法を考えたい など)
ミニ例文でイメージをつかもう
It is true that this plan is risky, but we have no better option.
(この計画にリスクがあるのはたしかですが、ほかに良い選択肢がありません。)
語注: risky = 危険のある。option = 選択肢。
型:
It is true that A, but B. =
「A なのはたしかだが、B だ」という譲歩の基本パターンです。
ニュアンス: It is true で相手の心配にうなずきつつ、 but 以下で本音を伝えるので、 ただ反対するよりもずっと丁寧な印象 になります。
人は、いきなり反対されると気持ちが固くなりやすいですが、 「たしかにね」と一度認めてもらってから意見を言われると、耳を傾けやすくなる と言われています。
譲歩の
but を使えるようになると、英語でも
「やわらかく、でもはっきり」
自分の考えを伝えられるようになります。
📚
譲歩の but 基本パターン一覧(型でおさえる)
譲歩の but では、
クッションことば
+
but
のセットがよく使われます。
ここでは、まず覚えておきたい代表パターンを、表で整理しておきましょう。
| 型(パターン) | 日本語イメージ | ニュアンス・よくある場面 |
|---|---|---|
It is true that A, but B.事実を認める + 本音 |
「たしかに A なのは事実だが、B」 例: It is true that this plan is risky, but we have no choice.
|
相手の指摘や心配を認めたうえで、自分の結論を伝えるときに便利。 ビジネスの話し合い、家族との相談など、 落ち着いた場面の丁寧な表現としてよく使われます。 |
Of course A, but B.「もちろん」 + 逆転 |
「もちろん A だけれど、B」 例: Of course I respect your idea, but I have some concerns.
|
先に相手を立てる言い方。 「もちろんあなたの考えは大切だよ」と示してから、自分の不安や別案を伝えるときに使います。 |
Indeed, A, but B.Certainly, A, but B.フォーマル寄り |
「なるほど A だが、B」「確かに A だが、B」 例: Indeed, he is young, but he is very capable.
|
ややフォーマル・書き言葉寄り。 プレゼンやレポートなどで、 相手の意見を評価しつつ、自分の見方も示したいとき に使えます。 |
A may be B, but C.may を使った譲歩
|
「A は B かもしれないが、C」 例: He may be young, but he is very reliable.
|
may で「〜かもしれない」と
相手の見方を少し受け入れつつ、
そのあとで自分の評価を伝えるパターン。人をほめるときにも使える、やさしい譲歩表現です。 |
I know (that) A, but B.I understand (that) A, but B.気持ちに寄りそう + 本音 |
「A なのは分かっているけれど、B」 例: I understand that you are tired, but we need your help.
|
相手の気持ちをおさえたうえで、どうしても言わないといけないことを伝えるときに使います。 「責める」のではなく「お願いする」 ニュアンスを出したいときにぴったりです。 |
まずは
It is true that A, but B.
と
A may be B, but C.
の 2 つだけでも使えるようになると、「たしかにそうだけどね」「〜かもしれないけれど」という、 日本語でよく言うクッションつきの本音を英語で表現しやすくなります。
🧩
1-1 / 1-2 / 1-3 のニュアンス比較:同じ but でもこんなに違う
同じ but でも、
1-1(ふつうの逆接) /
1-2(A ではなく B) /
1-3(譲歩)
では、伝わる「気持ち」が少しずつ変わります。ざっくりイメージを整理しておくと、
会話の中で「どの but を選べばいいか」を決めやすくなります。
| セクション | 基本の型・イメージ | 日本語の感覚 | 気持ち・使いどころ |
|---|---|---|---|
|
1-1 ふつうの逆接 |
A, but B.例: He is poor, but happy.
|
「A だけど B」 A も B もどちらも事実で、 2 つの性質をならべて対比しているだけ。 |
事実どうしを落ち着いて比べたいときの
いちばん中立な but。 評価や断りのニュアンスは弱めです。 |
|
1-2 A ではなく B |
not A but B例: not a problem but a chance
|
「A ではなく B」 A を 訂正して、 「本当は B なんだよ」とラベルを貼り替えるイメージ。 |
誤解や言い間違いを直したいとき、
「ちがうのはここです」とハッキリ示したいときに向いたパターン。 相手の受け取り方によっては、やや「きっぱり」した印象になることもあります。 |
|
1-3 譲歩の but |
It is true that A, but B.A may be B, but C. など
|
「たしかに A だけど、やっぱり B」 A を きちんと認めたうえで B を出す、やわらかい逆接。 |
相手を尊重しながら反対意見を言う、
大人っぽい丁寧な but。 ビジネス・人間関係・恋愛など、 感情がからむ場面で特に役立ちます。 |
同じ状況を 3 パターンで言うとどう変わる?
-
1-1
He is busy, but he is kind.
→ 忙しいし、親切でもある(両方事実)。 -
1-2
He is not just busy but kind.
→ 忙しいだけでなく、親切でもある(情報を足している)。 -
1-3
It is true that he is busy, but he is kind to everyone.
→ 忙しいのは認めつつ、「それでもみんなに親切なんだ」と評価を伝えている。
会話の中で「今、自分は何をしたいのか?」を考えてみましょう。
ただ事実を並べたい → 1-1、 相手のイメージを訂正したい → 1-2、 相手を気づかいながら本音を言いたい → 1-3。
この「3 択」が頭のどこかにあるだけで、but の使い分けがぐっとラクになります。
🌈
使用場面別に見る 譲歩の but + ミニ例文
ここからは、実際の場面ごとに、
譲歩の but がどう使われるかを見ていきます。
難しい単語は使わずに、「日本語でよく言うセリフ」をそのまま英語にした感覚で読んでみてください。
相手のアイデアやお願いをいきなり否定せず、 「わかりますよ」と一度受け止める のがポイントです。
Of course your idea is interesting, but we need more data.
(もちろんあなたのアイデアはおもしろいのですが、もっとデータが必要です。)
語注: data = データ・資料。
型:
Of course A, but B. で「もちろん A だけど、B」と、
相手を立ててから条件を出す形になります。
「アイデアはいいと思うよ」というメッセージをしっかり入れているので、ただの否定よりずっとやわらかく聞こえます。
家族や友だちには、 「心配してくれているのは分かるよ」 と気持ちを受け止めるクッションがとても大事です。
I know you are worried about me, but I want to try it myself.
(心配してくれているのは分かるけれど、自分でやってみたいんだ。)
語注: be worried about = 心配している。try it myself = 自分でやってみる。
型:
I know (that) A, but B. で「A なのは分かっているけれど、B」となり、
相手の気持ちを尊重しつつ、自分の気持ちも大事にする言い方です。
ケンカになりやすい話題でも、このクッションを入れるだけで空気がかなりやわらぎます。
好きな人や大切な人には、できるだけ
やさしい言い方
で本音を伝えたいもの。譲歩の but は、そのための強い味方です。
Of course I enjoy spending time with you, but I sometimes need time alone.
(もちろん一緒に過ごす時間は楽しいんだけど、ときどき一人の時間も必要なんだ。)
語注: enjoy spending time with you = 一緒に過ごすのを楽しむ。time alone = 一人の時間。
型:
Of course A, but B. を使うと、
「あなたを大切に思っている」というメッセージ
を残しながら、自分のスペースもお願いできます。
こうした言い方ができると、「わがまま」ではなく 「自分も相手も大事にできる人」 という印象になります。
譲歩の but は、
自分自身への声かけ にも使えます。
「不安なのは事実だけど、それでもやってみよう」という前向きなセルフトークです。
It is true that English is difficult for me, but I am getting better step by step.
(英語が自分にはむずかしいのはたしかだけれど、少しずつ上達してきている。)
語注: step by step = 一歩一歩、少しずつ。
型:
It is true that A, but B. で、
できていない自分を責めるのではなく、「成長している自分」を見てあげる
ことができます。
ここまで読み進めているあなたは、 「英語が苦手な人」ではなく、 It is true ... but ... を使って 自分を前向きに応援できる学習者 になりつつあります。あとは、今日のどこかでこのフレーズを一度口に出してみるだけです。
心理学では、 「不安や弱さを認めつつ、それでも一歩進む」 という考え方が、長く続く努力を支えてくれると言われます。
譲歩の
but は、
まさにその考え方をことばにする道具
です。英語表現としてだけでなく、「自分や相手へのやさしさ」を形にするフレーズとして、少しずつ体になじませていきましょう。
譲歩の but:たしかに A だが B(It is true / Of course / may / I know)
It is true that this schedule is tight, but we can still meet the deadline.
(このスケジュールがきついのはたしかですが、まだ締め切りには間に合います。)
語注: schedule = スケジュール・予定表。tight = きつい、余裕がない。deadline = 締め切り。
型: It is true that A, but B. = 「A なのはたしかだが、B」。譲歩の基本パターンです。
ニュアンス: 相手の「きつい」という気持ちに同意しつつ、「それでもやろう」と前向きな結論を出しています。
Of course the project is important, but we cannot ignore the risks.
(もちろんこのプロジェクトは大切ですが、リスクを無視することはできません。)
語注: ignore = 無視する。risk = 危険・リスク。
型: Of course A, but B. で「もちろん A だが、B」。A を認めてから反対意見を出す形です。
よくある誤り: 「Of course, we cannot ignore...」だけにしてしまうと、「当然無視できない」と意味が変わるので、この文では A 部分を残すのがポイントです。
He may be new to the team, but he already understands our clients well.
(彼はチームに入ったばかりかもしれませんが、すでに取引先のことをよく理解しています。)
語注: new to the team = チームに入ったばかり。client = 取引先・お客さん。
型: A may be B, but C. で「A は B かもしれないが、C」。弱く認めながら、強い評価を続けます。
使い分け: He is new と言い切るより、may be を使うと「たぶんそうだよね」くらいのやわらかい印象になります。
It is true that the report was delayed, but it was reviewed very carefully.
(報告書が遅れたのはたしかですが、とてもていねいに確認されました。)
語注: be delayed = 遅れる。review = チェックする・見直す。carefully = 注意深く。
文型: It is true that A, but B. の中で、A と B の中身はどちらも受動態 be + Vpp になっています。
ニュアンス: 遅れた事実は隠さず認めつつ、「きちんと確認した」という前向きな情報を後半に置いてバランスを取っています。
I know you are not feeling well, but we are getting close to the end of the class.
(体調がよくないのは分かっていますが、授業もそろそろ終わりに近づいています。)
語注: not feeling well = 体調がよくない。get close to = ~に近づく。
型: I know (that) A, but B. = 「A なのは分かっているけれど、B」。相手の状態を理解したうえで話しています。
進行形: we are getting close は「今まさに近づいているところ」という進行のニュアンスがあります。
Of course it is difficult, but do not you think we should at least try?
(もちろんそれが難しいのは分かっていますが、少なくともやってみるべきだと思いませんか。)
語注: difficult = 難しい。at least = 少なくとも。
文型: 後半は疑問文 do not you think ... ? で、「~だと思いませんか」と相手に同意を求めています。
ニュアンス: 正面から「やるべきだ」と言うより、「難しいのは分かるよ」と認めてから質問にすることで、押しつけになりにくくなっています。
It may be hard now, but please keep asking questions when you do not understand.
(今は大変かもしれませんが、分からないときはどうか質問し続けてください。)
語注: hard = きつい・大変な。keep asking = 質問し続ける。understand = 理解する。
型: It may be A, but please B. で「A かもしれないけれど、どうか B してください」とやさしくお願いする形になります。
レジスター: 授業や研修などで、学習者を励ますときにぴったりの丁寧な命令文です。
I know that mistakes were made, but they have already been corrected.
(ミスが起きたのは分かっていますが、それらはすでに修正されています。)
語注: mistake = ミス。be corrected = 修正される。already = すでに。
文型: mistakes were made, have been corrected はどちらも受動態で、後半は完了形 have + been + Vpp です。
ニュアンス: ミスの存在を認めて責任逃れをせず、それでも「もう対処した」と前向きな情報をセットで伝えています。
Of course I love spending time with you, but I do not want to rush this relationship.
(もちろんあなたと過ごす時間は大好きだけれど、この関係を急ぎたくはありません。)
語注: spend time = 時間を過ごす。rush = 急がせる・急いで進める。relationship = 関係・恋愛関係。
型: 好きだという気持ち I love ... を先にしっかり伝えてから、but 以下で自分のペースの希望を伝えています。
ニュアンス: 相手を否定するのではなく、「大事にしたいからこそゆっくり進みたい」という、やさしい本音の伝え方です。
It is true that you are busy, but can you spare ten minutes for a quick call?
(あなたが忙しいのはたしかですが、短い電話に10分だけさけませんか。)
語注: spare = (時間などを)さく。quick call = 短い電話。
型: 譲歩表現 It is true that ... , but ... と疑問文 can you ... ? を組み合わせています。
使い分け: 単に Call me. と命令するより、「忙しいのは知っていますが」と前置きしてお願いするほうが、ていねいで協力してもらいやすくなります。
He may be strict, but is not he very fair to everyone?
(彼はきびしいかもしれませんが、みんなにとても公平ではありませんか。)
語注: strict = きびしい。fair = 公平な。everyone = みんな。
型: A may be B, but C? で「B かもしれないけれど、C だよね?」と、評価を少し持ち上げる質問になっています。
ニュアンス: 人の悪い面だけでなく、良い面にも光を当ててあげる言い方で、場の空気を和らげる効果があります。
I know this is not what you expected, but we did everything we could.
(これがあなたの期待したものではないのは分かっていますが、できることはすべてやりました。)
語注: expect = 期待する。everything we could = 私たちにできたことは何でも。
型: not what you expected で「あなたが期待したものではない」。その事実を認めたうえで、努力したことを伝えています。
よくある誤り: we did our best だけだと自己弁護っぽく聞こえる場合がありますが、前に I know ... を置くと、相手への理解が伝わりやすくなります。
Of course you are learning grammar, but you are also building confidence step by step.
(もちろんあなたは文法を学んでいますが、一歩一歩、自信も育てています。)
語注: grammar = 文法。build confidence = 自信を築く。step by step = 一歩一歩。
文型: どちらも進行形 are learning / are building で、「今まさに続いている途中」であることを表しています。
学習の視点: 「勉強している」だけでなく、「自信も育っている」と言い直すことで、学習へのモチベーションを高く保つことができます。
It is true that we have failed before, but we have learned a lot from those mistakes.
(以前に失敗したのはたしかですが、その失敗から多くのことを学びました。)
語注: have failed = 失敗してきた。learn a lot = 多くを学ぶ。those mistakes = それらの失敗。
文型: have failed, have learned はどちらも現在完了形で、「これまでの経験としての失敗」と「そこから得た学び」を表しています。
ニュアンス: 過去をただ後悔するのではなく、「学びに変えた」という前向きなメッセージになっており、自己肯定感を高める表現としても使えます。
⚠️ よくある間違い&ミニチェック(譲歩の but 編)
譲歩の but は、
「いったん認めてから本音を言う」
という、やさしい逆接です。ここでは、
1-3 ならではのつまずきポイント
をチェックしておきましょう。
よくある間違いトップ3
-
誤
Although it is true, but we...
正It is true that A, but B.またはAlthough A, B.
「although」と「but」を 二重につなぐ のは NG。 接続のことばは 1 つだけ にします。 -
誤
It is true that he is kind, but.
正It is true that he is kind, but he is sometimes careless.
日本語の「たしかに優しいけどね。」の感覚で、 but で文を終わらせてしまう と、英語では 言いかけで止まった文 になります。必ずbutの後ろに B を続けましょう。 -
誤
Of course I do not agree with you, but...(本当は全然同意していないのに)
正I understand your point, but I do not agree.
Of course は「もちろんそうだよね」という 強い同意 に近い表現。 実はあまり同意していないときはI understand(分かるよ)など、 少し弱めのクッション にしておくと安全です。
ミニチェック:どの文が「譲歩の but」としてベスト?
-
A)
He is young, but he is very reliable. -
B)
It is true that he is young, but he is very reliable.
✅ 正解: B。A も間違いではありませんが、B のほうが 「たしかに若いけどね」 と、いったん認めてから本音を言うニュアンスが強く出ます。
-
A)
Although it is true that this plan is risky, but we have no choice. -
B)
It is true that this plan is risky, but we have no choice.
✅ 正解: B。
A は Although と but を同時に使っていて、
接続詞が二重
になっているため不自然です。
-
A)
Of course I do not agree with you, but I respect your opinion. -
B)
I understand your opinion, but I do not agree with it.
✅ 正解: B。
A の Of course は「当然そうだよね」という強い同意に近く、
実際には同意していない
今回の場面にはミスマッチです。B のほうが、
相手を尊重しつつ自分の立場もはっきりさせる
言い方になっています。
日本語の「たしかに」「もちろん」「分かるよ」を英語で言いたくなったら、 It is true that / Of course / I know / I understand のどれを選ぶかを一瞬だけ考えてみましょう。
その「一瞬の選び直し」が、 ただの反対意見 ではなく、 相手に届きやすい言い方 へと変えてくれます。
✅ ミニまとめ&モチベーション(譲歩の but)
1-3 で押さえておきたいポイント 3 つ
-
ポイント1
譲歩の
butは、 クッションことば + but + 本音 の形が基本。
例:It is true that A, but B.(A なのはたしかだが、B) - ポイント2 「たしかに」「もちろん」「分かるよ」という 日本語のワンクッション をそのまま英語にしたのが、 It is true / Of course / I know / I understand などの表現です。 (小学生向けに言うと、「いったんうなずくことば」)
-
ポイント3
1-1 の
A, but B.とくらべて、 相手を大事にしながら反対や心配を伝えられる のが 1-3 のbutの特徴。
ビジネス・恋愛・家族の会話など、 「人間関係をこわしたくない場面」で特に力を発揮します。
自分への声かけとして使ってみよう
譲歩の but は、相手に対してだけでなく
自分自身を励ますとき
にも使えます。自分の弱さを認めつつ、
「それでも少しずつ前に進んでいる」
と言い直してあげるイメージです。
It is true that I still make mistakes, but I am learning from every lesson.
(まだ間違えるのはたしかだけれど、1つ1つのレッスンから学んでいます。)
語注: still = まだ。make mistakes = 間違いをする。learn from = ~から学ぶ。
文型:
It is true that A, but B. の A に「弱い自分」、B に「成長している自分」を入れると、
自分を責めすぎない前向きな言い方
になります。
心理学でも、 失敗をゼロにするより、「失敗から何を学んだか」を意識したほうが学習が続きやすい と言われています。英語でこう言えるようになったあなたは、すでに 1 歩先の学習者です。
ここまで「譲歩の
but」を読み進められたあなたは、もう
「ただの but」から卒業
しています。いきなり完璧に使い分けようとしなくて大丈夫。 It is true that ..., but ... を今日どこかで 1 回だけ口に出してみるところから始めてみましょう。
その 1 回が、次の 10 回、100 回につながっていきます。
1-4. 意義・不満をやさしく伝える but(会話の「でも」)
このセクションでは、日本語の
「でも…」
にあたる but を学びます。相手の意見や提案に対して、
「そうなんだけど、ちょっと待ってね」
と言いたいときに使う but です。
1-1 の「ふつうの逆接」、1-3 の「たしかに A だが B」とくらべて、
1-4 では気持ち・条件・不満をそっと出す使い方にしぼって見ていきます。
むずかしそうに聞こえますが、イメージはかんたんです。 相手の話に軽くブレーキをかけて、自分の心配ごとを出す「でも」 だと思ってください。 専門用語が出てきたら、 (かんたんな日本語の言いかえ) もいっしょに添えていきます。
ここまで 1-1 ~ 1-3 を読んできたあなたなら、 「but の最後の 1 ピース」 である 1-4 も、きっとスッと頭に入ります。 「完璧に分かってから使う」必要はありません。 だいたいのイメージをつかんで、少しずつ口に出してみる ことが、いちばんの近道です。
会話の but 意義・不満・条件 クッション表現 + but Lesson 105 / Section 1-4
💬
会話の中で立ち止まる「でも」:意義・不満を出す but
イラストでは、左の人が 「行こう!」 と前向きな提案をしています。 それに対して右の人が、 But what about the money? と言って、ちょっと ブレーキ(心配・問題点) を出しているイメージです。
1-4 の but は、
相手の話のあとに思いついた「でも…」を後から差し込む
役わりをします。
-
「それ、いいね。でも、お金はどうするの?」
→But what about the cost? -
「行ってもいいよ。でも、10時までには帰ってきてね。」
→You can go, but be back by ten. -
「ありがとう。でも、今回は遠慮しておくね。」
→Thank you, but I will pass this time.
どれも、前半で「いちど相手を受け止めて」から、 後半で 本音・条件・不満 を伝えています。 日本語の「でもさ…」「だけどね…」とほぼ同じ役割です。
感情の温度に気をつけよう 🔍
同じ but でも、
言い方によってはキツく聞こえる
ことがあります。
-
But you are wrong.
(でも、あなたはまちがっているよ。)→ 強くてストレート -
But I am not sure that is correct.
(でも、それが正しいかどうかはよく分かりません。)→ ていねいでやわらかい
1-4 では、このような 言い方のやさしさ・きびしさ も意識しながら、例文で練習していきます。
日本語でも、ただ「でも!」と言うより、 「いいと思うよ。でもね…」 と言うほうが、ずっとやわらかく聞こえますよね。 英語の
but も同じです。
前にひと言そえる
だけで、印象が大きく変わります。
🧩
意義・不満の but を「型」でおさえよう
1-4 で使う but は、大きく分けて次の
3パターン
に整理できます。形(パターン)で覚えると、会話の中でもパッと言いやすくなります。
① 文頭 But で「ちょっと待って!」
相手の発言のあとに、 新しい問題・心配 を出すパターンです。
But + 文
例:But what about the cost?
小学生向けに言うと、「『ちょっと待って!』と言いながら自分の言いたいことを足す」感じです。
② 許可 + 条件の but(OK だけど、ここまで)
前半で OK を出して、後半で 条件・制限 をつけるパターンです。
You can ~, but …
例:You can go, but be back by ten.
日本語の「いいよ、でもね…」にそっくりです。 うれしい情報と残念なお知らせをセットで伝えます。
③ クッション表現 + but でやさしく NO
いきなり反対するのではなく、
おわび・感謝・理解
などを前に置いてから but につなぐ型です。
I am sorry, but …
Thank you, but …
「ごめんね、でも…」「ありがとう、でも…」という言い方で、 相手との関係を大事にしながら断ることができます。
3つの型を 「ストップ but」「条件 but」「ごめんね but」 とニックネームで覚えておくと、会話のときにどれを使うか選びやすくなります。
ここまで読めたあなたは、もう 「ただの but」しか知らない学習者 ではありませんよ。
🔍 1-1・1-3 とどう違う? ニュアンス・使い分けマップ
同じ but でも、セクションごとに
ねらい(役わり)
が少しずつ違います。
ここでは 1-1・1-3・1-4 を
一目でくらべられるように
まとめておきましょう。
| セクション | 基本の形 | 主な役わり | 日本語イメージ | 感情の強さ |
|---|---|---|---|---|
| 1-1 ふつうの逆接 |
A, but B.
|
事実どうしの対比 をはっきり示す。 (A と B をくらべて「しかし B」と言う) |
「~だけど」「しかし~」 例: I am poor, but happy.
|
😐 中立(ふつう) |
| 1-3 譲歩の but |
It is true that A, but B.Of course A, but B.
|
A をいったん認めてから B を言うことで、 相手を立てつつ反対 する。 |
「たしかに A だけどね、でも B」 「もちろん A なんだけど、でも B」 |
🙂 やさしめ(気づかい多め) |
| 1-4 意義・不満の but |
But + 文You can ~, but …I am sorry, but …
|
会話の流れに ブレーキをかけて、心配・条件・不満 を出す。 許可に「条件」を足したり、ていねいに NO を伝えたりする。 |
「でもさ…」「でもね…」「いいけど、でも…」 例: You can go, but be back by ten.
|
😮💨 感情をふくみやすい(言い方に注意) |
1-1・1-3・1-4 は、どれも
but を使いますが、
「どんな気持ちで but を言っているか」
が少しずつ違います。事実どうしの逆接(1-1) / いったん認めてからの逆接(1-3) / 気持ち・条件・不満の逆接(1-4) とラベル分けしておくと、会話の場面でどれを使うか選びやすくなります。
「あ、今は『でもさ…』と言いたい場面だな」と気づけたら、 それはもう 1-4 の but を使いこなす準備ができているサインです。
意義・不満を表す「でも」の but:例文で感覚をつかもう
But what about the budget?
(でも予算はどうするの?)
語注: budget = 予算。what about ~? = 「~はどうするの?」「~はどうですか?」という問いかけ。
型: But + 疑問文 で、相手の提案や意見に対して「でも、これについては?」と別の心配を出す形です。
使い分け: ビジネスでは特に、お金や時間の話を出すときによく使われます。言い方はやわらかいですが、「重要なポイントを見落としていませんか」と確認しているニュアンスがあります。
You can go to the party, but be home by ten.
(パーティーに行ってもいいけれど、10時までには家にいなさい。)
語注: be home = 家にいる状態になる。by ten = 10時までに。
型: You can ~, but + 命令文 で「許可 + 条件」をまとめて言います。前半でOK、後半でルールを伝える形です。
使い分け: 子どもへの声かけや日常会話でよく使うパターンです。「いいよ」だけで終わらせず、あとから困らないように条件もセットで伝えられます。
I agree with the idea, but not with the timing.
(その考えには賛成ですが、時間についてはそうは思いません。)
語注: agree with ~ = ~に賛成する。timing = タイミング、時間設定。
型: I agree with A, but not with B. で「A には賛成だが、B には賛成できない」という部分的な同意を表します。
使い分け: 「全部ダメ」と言うよりも、どこまでOKでどこからNGかをはっきりさせる丁寧な表現です。"I do not agree." だけよりも柔らかく、話し合いを続けやすくなります。
I am sorry, but I cannot join you because I have already promised to help someone else.
(ごめんなさい。でも、すでにほかの人を手伝うと約束しているので、一緒には行けません。)
語注: join you = あなたと一緒に行動する。promise to ~ = ~すると約束する。someone else = 別の誰か。
型: I am sorry, but I cannot ~ because S have already Vpp. で「おわび + できない理由」をセットにして、丁寧に断る形です。
使い分け: ただ "I cannot." と言うよりも、"I am sorry, but ..." と前置きすることで、相手への敬意や申し訳なさを表現できます。ビジネスのメールや会話でとてもよく使われます。
I like you, but I am not ready for a relationship yet.
(あなたのことは好きだけど、まだ恋人になる準備ができていません。)
語注: be ready for ~ = ~の準備ができている。relationship = 恋愛関係・つきあい。
型: I like you, but I am not ready for ~. で、「気持ちはあるが、状況や心の準備ができていない」というニュアンスを表します。
使い分け: はっきり NO と言うのではなく、「今はその段階ではない」とやわらかく伝えたいときに便利な表現です。相手を傷つけたくない場面でよく使われます。
But I was not invited to the meeting.
(でも私はその会議に招待されていませんでした。)
語注: be invited to ~ = ~に招待される。meeting = 会議。
型: But + S was not invited ... のように、受動態を使うことで「自分のせいではなく、そういう扱いを受けた」というニュアンスになります。
使い分け: 不満やさびしさを伝えるときの表現です。"They did not invite me." と能動で言うより、少し客観的で冷静な言い方になります。
Thank you, but could we talk about it later?
(ありがとうございます。でも、この話はあとにしてもいいでしょうか。)
語注: talk about ~ = ~について話す。later = あとで、のちほど。
型: Thank you, but could we ~? で「感謝 + 提案の変更」を丁寧に伝えることができます。
使い分け: 相手の好意をいったん受け取りつつ、「今は別のやり方にしたい」「タイミングを変えたい」と申し出るときに便利です。NO ではなく、方向転換のお願いになっています。
Take your time, but not during the meeting.
(ゆっくりでいいよ。でも、会議の最中はやめてね。)
語注: take your time = あわてなくていい、ゆっくりでいい。during ~ = ~の間。
型: 命令文, but not + 名詞句 で「基本的にはOKだが、この場面だけはダメ」という条件つきの許可を表します。
使い分け: 「全部禁止」ではなく、「ここだけはやめて」という細かい線引きをするときに便利です。注意するときでも、きつく聞こえにくい言い方です。
But you are always complaining about the same problem.
(でもあなたは、いつも同じ問題のことで不満を言っています。)
語注: complain = 不満を言う、文句を言う。the same problem = 同じ問題。
型: But you are always V-ing ... で「いつも~しているじゃないか」と、少し不満まじりに相手の習慣を指摘します。
注意: 感情が強く聞こえやすい文なので、親しい間柄や、本音を伝えたいときに使うのが向いています。ビジネスでは、"often" や "sometimes" を使ってやわらげると安全です。
It looks easy, but for people who are new here, this system can be confusing.
(見た目は簡単そうですが、ここに来たばかりの人たちには、この仕組みは分かりにくいことがあります。)
語注: look easy = 簡単そうに見える。people who are new here = ここに来たばかりの人たち。confusing = 分かりにくい、まぎらわしい。
型: A, but for people who are new here, B. のように、for + 人 + who ~ で「ある特定の人たちにとっては」を補足しています。
使い分け: 「この仕組みは悪くないが、一部の人には難しい」と伝えたいときに便利です。文全体を否定せず、対象をしぼって問題点を説明できます。
I understand your plan, but the schedule has already been decided.
(あなたの計画は理解しています。でも、予定はすでに決まってしまっています。)
語注: understand = 理解する。schedule = スケジュール、予定。has already been decided = すでに決められている。
型: I understand A, but B has already been decided. で「A には理解を示しつつ、現実的な制約 B がある」と説明します。
使い分け: ビジネスの場で、「反対ではないが、今は変えられない」と伝えるときによく使います。"We cannot change it." よりやわらかく聞こえます。
But do you really think this is fair to everyone?
(でも本当に、これはみんなにとって公平だと思いますか。)
語注: fair = 公平な。everyone = みんな。
型: But do you really think S V ...? で、「でも本当にそう思う?」とやわらかく疑問を投げかける形になります。
使い分け: 直接 "You are wrong." と言う代わりに、このように質問形にすることで、相手に考え直してもらう余地を残せます。議論をこじらせたくない場面に向いています。
You may leave, but not before you finish this report.
(帰ってもいいですが、このレポートを終えるまではダメです。)
語注: may = ~してよい(許可)。leave = その場を離れる。finish this report = このレポートを終える。
型: You may ~, but not before S V ... で「~してもよいが、S が V するまではダメ」という強めの条件を表します。
使い分け: 「帰ってはいけない」のではなく「終わるまでは帰れない」と条件をはっきりさせることで、何を優先すべきかを相手に伝えられます。
I know it is difficult, but I will not give up.
(難しいのは分かっています。でも、あきらめません。)
語注: give up = あきらめる。difficult = 難しい。
型: I know it is A, but I will not give up. で、現実の大変さを認めつつ「それでも続ける」という前向きな意思を表します。
使い分け: 相手を励ますときにも、自分に言い聞かせるときにも使えるフレーズです。学習や仕事でつらいとき、心の中でこの文を唱えるだけでも気持ちが少し楽になります。
⚠️ よくある間違い&ミニチェック(「でも」の but の使い方)
「でも」を表す but はとてもよく使うぶん、
よくあるパターンのミス
も決まっています。ここで一度チェックしておくと、
会話やメールでの「うっかりミス」をグッと減らせます。
❌ よくある間違いパターン
-
① 「Although ~, but …」と二重で使う
Although it is late, but we should finish this.⇒ 正しくはAlthough it is late, we should finish this.またはIt is late, but we should finish this.
※「Although」と「but」を同時に使わない(どちらか一方で OK)。 -
② フォーマルメールで文頭の But を多用しすぎる
カジュアルな会話ならBut ...でOKですが、ビジネスメールの書き出しではHowever,やNevertheless,に変えるほうがていねいに見えます。 -
③ 「感謝やおわびなし」でいきなり反対する
But you are wrong.だけだときつく聞こえることがあります。
⇒I see your point, but I am not sure that is correct.
のように、 一度相手を立ててから but を使うとやわらかくなります。 -
④ 「but = いつも文頭」と思い込む
Thank you, but I have to decline.のように、 文の途中で使う but も重要です。日本語の「~だけど、…」に近い形です。
✅ ミニチェック:どれが自然な「でも」の言い方?
A / B のどちらがより自然でていねいか、まずは自分で考えてみてください。 下の「答えを見る」をタップすると解説が表示されます。
Q1. 上司へのていねいな「でも」の言い方として、より自然なのはどちら?
A) But I appreciate the offer, I have to say no.
B) I appreciate the offer, but I have to say no.
👉 正解は B です。
前半で
I appreciate the offer
(ご提案に感謝します)と言ってから、
but
でやんわりお断りする形になります。
A のように文頭の But から始めると、「話をひっくり返す」感じが強く、フォーマルな場面にはあまり向きません。
Q2. 文法的に正しいのはどちら?
A) Although it is late, but we should finish this.
B) Although it is late, we should finish this.
👉 正解は B です。
Although ~
がすでに「~だけれども」という意味を持っているので、
but
を足す必要はありません。
A は「逆接のことば」を二重に使ってしまっているため、不自然な文になります。
Q3. 相手の時間を気づかいながら「でも、少し遅らせてもいい?」と言うには?
A) Thank you. But can we start a bit later?
B) Thank you, but can we start a bit later?
👉 よりやわらかくまとまっているのは B です。
Thank you, but ...
と一息に書くことで、
感謝+お願い
がワンセットのていねいな表現になります。
A のように文を完全に切ってから But を置くと、少し強く聞こえることがあります。
会話ではどちらも使われますが、メールやチャットでは B の形がおすすめです。
「文頭の
But を減らせないかな?」「Although とダブっていないかな?」
「一度ほめてから but にしているかな?」と、3つの質問で見直すクセをつけると、
but のミスの多くは自分で気づいて直せる
ようになっていきます。
🌟 ミニまとめ&モチベーション:やさしい「でも」が言えれば会話はもっと楽になる
セクション 1-4 では、相手に
ストップをかけたり、
条件をつけたり、
やさしく NO を伝えたり
するときの but を見てきました。
ここまで読めたあなたは、もう
「ただの but」ではなく、気づかいのある but
を使う準備ができています。
📌 このセクションのキーポイント(3行まとめ)
-
「文頭 But」は感情が強くなりがち。フォーマルな場面では、前にクッション表現(
I am sorry,/Thank you,など)を置いたり、文の途中でbutを使うとやわらかい。 -
You can ~, but …で「OK だけど、条件つき」が言える。 日本語の「行ってもいいよ、でも…」と同じで、許可とルールをセットで伝えられる。 -
感謝・おわび + but でていねいな NO を作れる。
I am sorry, but .../Thank you, but ...は、 断るときの「基本フォーム」として身につけておくと安心。
1-1・1-3・1-4 のどのセクションでも、 「相手との関係を大切にしながら本音を伝える」 というゴールは同じです。 単語としての
but を覚えるだけでなく、
気持ちの強さ・言い方のやわらかさ
もセットで意識してみてください。
🚀 モチベーションメッセージ
英語学習でつまずきやすいのは、「正しい文法を知っているかどうか」よりも、 「使ってみる勇気があるかどうか」 という部分だと言われます。
ここまで読んで、
But what about ~? /
You can ~, but ... /
I am sorry, but ...
のようなパターンが頭に浮かぶようになっていれば、
もう実戦で試してよいレベル
です。
会話の中で、
「あ、今『でも…』と言いたいな」と思ったら、
まずは
日本語で言いたいことをイメージ
してから、
その近くにある but の型を一つ選んで口に出してみましょう。
完璧じゃなくてかまいません。
「少しぎこちないけど、自分の本音をていねいに伝えようとしている人」
は、どの国の人から見ても、とても好感度が高いものです。
今日覚えた but を、さっそく一つだけでも会話やチャットで使ってみませんか?
2. for の用法(理由・説明):「というのは〜だからだ」をあとから足す表現
ここでは、等位接続詞の for が持つ
「というのは 〜 だからだ」
という意味を学びます。ポイントは、前置詞の for(「〜のために」for you など)とはちがい、
文と文をつないで、「さっきの文の理由をあとから説明する」役割
をすることです。
小説やエッセイなどの書き言葉でよく出てきますが、意味はとてもシンプルです。
「メインの文 → , for + 理由の文」という流れをイメージできれば OK です。
文法用語で言うと 等位接続詞(同じレベルの文どうしをつなぐことば) ですが、
学習する時は
「おまけの理由をそっと足すマーク」
ぐらいの感覚で大丈夫です。
会話ではふつう because を使えば足ります。
for を「書いてあるのを読めるようにする」のが、このセクションの主なゴール です。
ここまでで but のいろいろな顔を見てきたあなたなら、
for の理由表現は「型を1つ覚えるだけ」でほぼ攻略完了
です。ここを読み終えるころには、
英文の , for を見ても
「あ、今から理由が来るんだな」と
すぐに気づけるようになりますよ。
💡 メイン文に「理由ライト」をあとから当てる:for のイメージ
接続詞 for は、
まずメインの文を言い切って、
そのあとで
「というのは〜だからだ」と理由をそっと足す
役目をします。
日本語では
「〜。というのは … だからだ」「〜。なぜなら … からだ」
と訳されやすい表現です。
まず、次のような文を見てみましょう。
I went to bed early, for I was very tired.
(私は早く寝ました。というのは、とても疲れていたからです。)
I went to bed early
が「メインの事実(早く寝た)」です。
そのあとに
,
と
for
を置いて、
I was very tired
(とても疲れていた)という理由を足しています。
小学生向けに言いかえると、 「早く寝たよ。だって、すごくつかれてたんだ。」 という二文を、英語で1セットにしたイメージです。
「早く寝た」という 言いたいこと(メイン) が先で、 「疲れていた」という 理由は、おまけの説明 としてあとからついてくる、という順番を意識すると、読みやすくなります。
🎯 イメージで覚える:メイン文 → for + 理由
図のように、 左側が「本当に伝えたいこと」、 右側が「その理由のスポットライト」 だと考えてください。
-
まずメイン文:
I went to bed early(早く寝た)を言い切る。 -
, forで「ここから理由の説明に入りますよ」と合図する。 -
I was very tiredで、さっきの行動の理由を説明する。
会話では
because
を使うことが多いですが、
for の「あとから理由を足す」感じ
に慣れておくと、小説やエッセイを読んだときに
「あ、これは前の文の理由だな」
とすぐ気づけるようになります。
for の部分は、いったん
カッコでくくっても文が通じる「おまけ説明」
として読んでみましょう。
「メイン文 → (おまけの理由)」という読み方に慣れると、
長い英文でも頭の中がこんがらがりにくくなります。
📚
基本パターン整理:, for S V ~ の型とカンマの位置
接続詞 for のいちばん大事なポイントは、
「メイン文のあとにカンマ , を置いてから、for + 主語 + 動詞 を続ける」
という型です。よく使うパターンを、表でざっくりおさえておきましょう。
| 型 | 英文パターン | 意味・ポイント |
|---|---|---|
基本型Main, for S V ...
|
I stayed home, for it was raining.(私は家にいました。というのは雨が降っていたからです。) |
前の文がメイン。
, for 以降は理由の説明。「〜。なぜなら … だからだ」と考えると分かりやすいです。 |
否定を含む型Main, for S do not V ...
|
We cannot go out, for we do not have time.(出かけられません。というのは時間がないからです。) |
理由の文が 否定文 になっていても考え方は同じです。 「〜できない。というのは … だからだ」と読むイメージで OK。 |
完了形を含む型Main, for S have Vpp ...
|
She looks happy, for she has passed the exam.(彼女はうれしそうです。というのは試験に合格したからです。) |
has passed のような
完了形(今までずっと〜してきた結果)
も、そのまま理由文として使えます。
「結果として今こうなっているから」という理由を説明するときに便利です。
|
注意:文頭に置く型For S V ..., S V ...
|
For it was late, we decided to go home.(遅かったので、私たちは帰ることにしました。)※かなり文語的 |
文頭の For は、
古めかしい文体
に感じられます。現代英語では、
Because it was late, ...
を使うほうが自然です。
「読めればOK・自分ではあまり使わなくてよい型」
として扱いましょう。
|
まとめると、
会話で自分が話すときは because をメインに使い、
読み物の中で , for S V ~ を見つけたら「というのは〜だからだ」と心の中で言いかえる
というのが現実的な使い方です。
ここまで理解できていれば、長文の中で for におどろくことはほとんどなくなります。
🔍 because / since / for のニュアンス・使い分け
理由を表すことばは because、 since、 for の3つが代表選手です。どれも「〜だから」という意味ですが、 「どれくらい理由を強く言いたいか」「書き言葉か話し言葉か」 でニュアンスが少し変わります。
📊 ニュアンスのざっくり比較
-
because
:いちばんよく使う「はっきりした理由」。
「原因」をしっかり説明したいときの定番。会話でもテストでも安心して使えます。 - since :「〜なので」「〜である以上」といった、少し 落ち着いた・書き言葉寄り の言い方。理由が「すでにみんな分かっている」前提で使うことも多いです。
- for :このセクションの主役。 メイン文を言ったあとに、そっと「説明コメント」を足す イメージです。小説やエッセイなど、 書き言葉での「追い理由」 によく使われます。
「自分で話すときは because / since、読むときに for も分かるようにしておく」 というゴールをイメージしておくと、 学習の負担がぐっと軽くなります。
💬 ミニ例で感じる違い
例1:同じ内容でも、つなぎ方で「理由の重さ」が変わります。
I went to bed early because I was tired.
(私は疲れていたので、早く寝ました。)
I went to bed early, for I was tired.
(私は早く寝ました。というのは、疲れていたからです。)
ニュアンス: because の文は「理由」もメインの情報としてガッチリ一体化しています。
一方、 for の文は、「早く寝た」という事実をまず言い切ってから、 あとから説明として理由を足している 感じになります。
例2:フォーマル寄りの文章でよく見る since との対比。
Since it was late, we ended the meeting.
(遅かったので、私たちは会議を終了しました。)
We ended the meeting, for it was late.
(私たちは会議を終了しました。というのは遅かったからです。)
since は、理由を前に出して 「こういう状況だから、当然こうした」 という論理の流れを強く出すイメージ。
for は「会議を終えた」という事実が主役で、 「遅かった」というのは後からついてくる説明という位置づけです。 読むときは、 for 以下は「カッコに入れても意味が通じる」部分 だと意識すると整理しやすくなります。
話すときは because をベースに、 慣れてきたら since も少しずつ使ってみましょう。 for は「読めれば OK」からスタートで大丈夫です。 まずは 見たときにビクッとしないレベル を目指しましょう。
📖 どんな文章で for が出る? + 読解のコツ
接続詞 for は、日常会話よりも
物語・エッセイ・スピーチなどの「書き言葉」
でよく見かけます。
どんな場面で登場しやすいのかを知っておくと、
長文を読むときに心の準備ができてラクになります。
📌 よく出る場面・ジャンル
-
物語・小説のナレーション
登場人物の行動を書いたあとで、 for + 理由 で「なぜそうしたのか」を説明する場面。 例:主人公が急に旅に出る → for でその心の理由を語る、など。 -
エッセイ・評論・コラム
筆者の意見を書いたあと、 「というのは〜だからだ」と背景や根拠を添えるときに使われます。 読み手に「なるほど」と納得してもらうための一言、というイメージです。 -
スピーチ・プレゼン
メッセージを言い切ったあと、 for で理由を加えると、 少し格調高い・クラシックな雰囲気を出せます。 -
英検・TOEIC などの読解問題
本物の文章(長文)をそのまま使っている問題では、, forがそのまま出てくることがあります。 「, for を見つけたら、前の文の理由を言っている」と意識すると、 内容把握がしやすくなります。
長文を読むときは、 カンマ
, のあとに for が来ていないか
をざっとチェックするだけでも、
「ここから理由パートだな」と構造が見えやすくなります。
🧠 読解のコツ:for 以下を「おまけの理由」として読む
- まず カンマまで(メイン文)をしっかり読む。 「誰が・何をしたか」を先に理解する。
-
そのあとに続く
for S V ...を、 「だってね、〜だからだよ」と日本語で言いかえる。 - もし情報量が多くて大変なら、いったん for 以下をカッコでくくったつもりで読み飛ばし、 メイン文だけで意味が通るかを確認しても OK。
🔁 読み方シミュレーション
The team did not give up, for they believed in their dream.
(そのチームはあきらめませんでした。というのは、自分たちの夢を信じていたからです。)
まず The team did not give up (チームはあきらめなかった)だけを読んで、 「何が起きたか」をつかみます。
そのあとで、
, for
から先を
「だって、〜だからだよ」という追加説明
として読むと、
物語の流れがきれいに頭に入ってきます。
💪 心理的ハードルを下げる一言
接続詞
for
は、知らなくても会話にはあまり困りません。
でも、
意味と読み方のコツを知っているだけで、英文の「解説部分」がすっと見抜けるように
なります。
ここまでたどり着いたあなたは、
理由を表す英語表現の「裏メニュー」まで押さえた状態
です。あとは長文の中で
, for
を見かけるたびに、
「きたきた、理由パートだ!」とニヤッとできれば十分ですよ。
例文で慣れよう:", for ~" で理由をあとから説明する
I chose to stay home, for the storm was getting stronger.
(私は家にいることを選びました。というのは、嵐がだんだん強くなっていたからです。)
語注: choose to ~ = ~することを選ぶ。storm = 嵐。was getting stronger = 強くなりつつあった(進行形)。
型: S V ..., for S V ... の形で、「メインの行動 → 理由」をつなげています。カンマ , のあとに for を置くのがポイントです。
使い分け: 会話では because を使ってもOKですが、, for を使うと「物語の語り手」があとから説明しているような書き言葉の雰囲気になります。
We cannot accept the offer, for the price is too high.
(私たちはその申し出を受け入れられません。というのは、価格が高すぎるからです。)
語注: accept the offer = その申し出を受け入れる。price = 価格。too high = 高すぎる。
型: ビジネス文でも We cannot ..., for ... の形で「できない理由」をあとから説明できます。
よくある誤り: 接続詞の for を前置詞の for(~のために)と混同して for the high price だけで終わらせないようにしましょう。ここでは「文」を続けるのがポイントです。
She has finished the report, for the deadline is tomorrow.
(彼女はレポートを終えました。というのは、締め切りが明日だからです。)
語注: has finished = もう終えてしまった(現在完了)。deadline = 締め切り。
型: S has Vpp ..., for S V ... で「今そうなっている理由」を説明しています。
使い分け: because the deadline is tomorrow にしても意味は同じですが、, for を使うと「説明をあとから付け足す」感じが強くなります。
The store was closed, for a serious accident had occurred nearby.
(その店は閉まっていました。というのは、近くで重大な事故が起きていたからです。)
語注: was closed = 閉まっていた(受動)。serious accident = 重大な事故。had occurred = 起きていた(過去完了)。nearby = 近くで。
型: be Vpp ..., for S had Vpp ... で「受動文 + 過去完了の理由」をつなげています。
よくある誤り: for の前のカンマ , を忘れやすいので注意しましょう。カンマは「ここから理由パートですよ」という合図です。
Should we cancel the picnic, for a typhoon is coming closer?
(ピクニックを中止したほうがいいでしょうか。というのは、台風が近づいているからです。)
語注: cancel the picnic = ピクニックを中止する。typhoon = 台風。is coming closer = だんだん近づいてきている。
型と注意: 疑問文でも形式上 ..., for S V ...? とつなぐことはできますが、実際の会話では because を使うほうが自然です。
学習の目的: ここでは「for 以下が理由の説明になる」という感覚をつかむための例として押さえておきましょう。
Do you agree with the plan, for we have very limited time?
(この計画に賛成ですか。というのは、私たちには時間がとても限られているからです。)
語注: agree with the plan = 計画に賛成する。limited time = 限られた時間。
型: 「質問 + 理由の説明」という流れですが、for 以下はあくまで「補足説明」で、メインは前半の質問です。
使い分け: 実際のビジネス会話では because we have very limited time を使う方が自然ですが、「for が理由を示す」ことを確認する練習として覚えておきましょう。
Why are you so calm, for the situation is quite dangerous?
(なぜそんなに落ち着いているのですか。というのは、この状況はかなり危険だからです。)
語注: calm = 落ち着いている。situation = 状況。dangerous = 危険な。
型: 質問文のあとに for を置き、「なぜそう思うのか」の理由を添えています。
注意: ここもやや書き言葉寄りの表現です。会話では because the situation is quite dangerous のほうが自然だと考えてください。
Take a short break, for your eyes are getting tired.
(少し休憩しなさい。というのは、目が疲れてきているからです。)
語注: take a short break = 少し休憩する。are getting tired = だんだん疲れてきている。
型: 命令文 Take ~. のあとに , for S are V-ing で理由を添える形です。
使い分け: 「まず命令、そのあと理由」という順番なので、日本語の「~しなさい。だって…だから。」のイメージで読むと分かりやすいです。
The meeting was extended, for many questions remained unanswered.
(会議は延長されました。というのは、多くの質問がまだ答えられていなかったからです。)
語注: was extended = 延長された(受動)。remained unanswered = まだ答えられていなかった。
型: be Vpp ..., for S V ... の形で、「結果(延長された)→ 理由(質問が残っていた)」の順で説明しています。
コロケーション: meeting と extended はよく一緒に使われる組み合わせ(コロケーション)です。
He is staying late at the office, for he must finish the project today.
(彼は会社に遅くまで残っています。というのは、今日中にそのプロジェクトを終わらせなければならないからです。)
語注: is staying late = 遅くまで残っている。must finish = 終わらせなければならない。
型: 進行形 is staying で「今の状況」を表し、, for 以下で「その背景(理由)」を説明しています。
使い分け: 「忙しさの理由」を伝えるとき、because でも , for でも文法的にはOKですが、, for は書き言葉寄りで少し落ち着いた印象になります。
I cannot leave you, for my heart still belongs to you.
(私はあなたのもとを離れることはできません。というのは、私の心はいまでもあなたのものだからです。)
語注: leave you = あなたのもとを離れる。my heart belongs to you = 私の心はあなたのものだ、という恋愛表現。
型: I cannot ~, for ... で「できない理由」をロマンチックに説明しています。
バリエーション: I chose you, for you understand my heart.(私はあなたを選びました。というのは、あなたが私の心を分かってくれるからです。)
The new policy was introduced, for the company needed to save costs.
(新しい方針が導入されました。というのは、会社がコストを削減する必要があったからです。)
語注: policy = 方針。was introduced = 導入された。save costs = コストを削減する。
型: ビジネス文書でよくある「決定 → 背景」の説明を ..., for ... でまとめています。
コロケーション: introduce a policy(方針を導入する)、save costs(コストを削減する)は定番の組み合わせなのでセットで覚えると便利です。
We arrived early, for we wanted to get good seats.
(私たちは早めに到着しました。というのは、いい席を取りたかったからです。)
語注: arrived early = 早めに着いた。get good seats = いい席を取る。
型: We arrived early, for we wanted ... で「行動 → その目的」を説明しています。
使い分け: 会話なら because we wanted to get good seats でもOKですが、物語文では , for もよく使われます。
He did not join the party, for he was feeling unwell.
(彼はパーティーに参加しませんでした。というのは、気分がすぐれなかったからです。)
語注: did not join = 参加しなかった。was feeling unwell = 体調が悪いと感じていた。
型: 否定文 He did not join ... のあとに、, for 以下で「参加しなかった理由」を静かに説明しています。
よくある誤り: He didn't join the party because he was feeling unwell. と ..., for ... は意味は近いですが、for はより「説明コメント」的で、書き言葉寄りだと意識しておきましょう。
⚠️ for の「理由」をめぐるよくある間違い & ミニチェック
❌ よくある間違いベスト3
-
前置詞の for とゴッチャにする
for lunch(昼食のために)などの 前置詞 for と、 接続詞 for を混同してしまうパターンです。 接続詞のforは かならず後ろに「文(S V)」が来ることを意識しましょう。 例:for I was tired(〇)/for being tired(不自然) -
カンマを忘れてしまう
接続詞forは、 ふつうカンマ,のあとに置く のがルールです。I went home for I was tired.のように カンマなしで書くと、読み手には少し読みにくく感じられます。 -
会話で多用しすぎる
接続詞forは 書き言葉寄り の表現です。ふだんの会話ではbecauseをメインにしておけば十分。 「読むときに意味が分かる」ことを目標にしつつ、 無理に話し言葉で多用しないのがコツです。
📝 ミニチェック:どれが自然?
Q1 「疲れていたので、早く寝ました。」に一番近いのはどれ?
A) I went to bed early, for I was tired.B) I went to bed early for I was tired.C) I went to bed early, for tired.
✅ 正解:
A
→ , for のあとに
完全な文(S V) が来ているのでOKです。
I went to bed early, for I was tired.
(私は早く寝ました。というのは、疲れていたからです。)
Q2
接続詞 for の位置として正しいのはどれ?
A) For I was busy, I skipped lunch.B) I skipped lunch, for I was busy.C) I skipped lunch for I was busy.
✅ 正解:
B
→ 接続詞 for は
ふつう文頭には来ず、
「文, for 文」 の形で使うのが基本です。
Q3 「前置詞 for」と「接続詞 for」の違いで正しい説明は?
- ① 前置詞 for のあとには名詞 / 動名詞が来る。
- ② 接続詞 for のあとには主語+動詞の文が来る。
- ③ 両方ともあとに名詞だけしか来ない。
✅ 正解: ① + ② → この2つをセットで覚えると、 「これは前置詞?接続詞?」 をすばやく見分けられるようになります。
「for を文の途中で見つけたら、まずカンマと主語・動詞をチェックする」 というクセをつけておくと、 前置詞か接続詞かが一瞬で判別できるようになります。英文を「なんとなく」読むのではなく、 小さなルールに気づく目 を育てていきましょう。
✅ セクション2 ミニまとめ & モチベーション
📌 これだけ押さえれば OK(要点3つ)
-
型:
S V ..., for S V ...
「メイン文を言い切る →, forで理由をあとからそっと足す」 日本語だと「~しました。というのは、~だからです。」のイメージです。 -
ニュアンス:
becauseよりも 書き言葉・説明コメント寄り。 会話ではbecauseをメインにしつつ、 読解で, forに慣れておけば十分実戦的です。 -
読み方:
, forを見つけたら、 そこから先は「理由パート(カッコ内の説明)」 だと思って読みましょう。 まずカンマの前だけで意味が通るかを確認 → 余裕があれば理由もていねいに読む、という二段階読みがおすすめです。
🚀 学習メンタルのヒント
接続詞 for のような「頻度はそこまで高くないけれど、出てくると一気に読みやすくなる表現」を
1つずつストックしていくと、
長文を読むときに
「ここは理由の説明だな」
と構造がすぐに見えるようになってきます。
, for を見かけるたびに
「きたきた、理由パートだ!」と気づければ合格レベルですよ。
完璧に覚えてから使おうとするより、 「だいたい分かった」段階で実際の英文に触れてみる ほうが記憶に残りやすいと、学習心理学でも言われています。 このセクションの内容を すべて暗記しようとしなくて大丈夫です。 1つでも「おっ、分かるようになった!」という for の文が増えれば、それだけで大きな前進ですよ。
🧾 このレッスンでできること総まとめ(but / for の使い分け)
Lesson 105 では、等位接続詞 but と for を
「5つの型」 として整理してきました。
どれも見た目はよく似ていますが、
「AとBをどうつなぐか」 という
役割がそれぞれ少しずつ違います。
ここでは、1-1 ~ 1-4 の but と、セクション2の for を
一気に振り返って「どんな時にどれを選ぶか」 を確認していきましょう。
文法用語も出てきましたが、 「譲歩(『~だけれども…』と前半を少しみとめてから、後半を言う形)」 や 「接続詞(文と文をつなぐことば)」 のように、 かんたんな日本語のイメージでつかんでおけば十分 です。 完璧に暗記するよりも、 「こんな使い分けがあったな」 と思い出せれば OK です。
ここまで読み進めてきたあなたは、
すでに but / for を「なんとなくの直感」ではなく、「型とニュアンス」で見られる段階 に来ています。
あとはこのまとめで方向をそろえれば、
長文でも会話でも but と for に振り回されなくなりますよ。
📚 5パターンを一気にチェック:型 × 意味 × よく出る場面
but と for の代表的な 5 パターンを、
「型(かたち)」・
「意味・イメージ」・
「よく出る場面」
で一覧にしました。
わからないところがあっても、まずは
日本語のラベル
と
英語の型
だけ眺めるつもりで OK です。
スマホでは横にスクロールして確認してください。
| パターン | 型 / 形 | 意味・イメージ | よく出る場面・ポイント |
|---|---|---|---|
|
1-1 逆接の but(しかし / だが / けれども) |
A, but B.
A と B はどちらも文(S V)。
A と B を対立・対照させる基本形。 |
「A だけど B」 と言いたいときの定番。 前半の内容と反対・ちがう情報を、 ストレートにぶつける イメージです。 |
会話・メール・エッセイなど、
ほぼすべての場面で登場。 「とりあえず迷ったらこの形」と覚えておくと安心です。 |
1-2not A but B(A ではなく B) |
not A but B
A と B には、名詞・形容詞・副詞など
同じ品詞を入れる。
|
ラベルの貼り替え のイメージ。 みんなが「A だ」と思っているかもしれないけれど、 「ちがうよ、本当は B だよ」 とやさしく訂正する表現です。 |
説明文・意見文・スピーチなどでよく登場。 「A じゃなくて B のほうを強調したい」ときに使うと、 論理的で落ち着いた印象になります。 |
|
1-3 譲歩の but(~ではあるが…) |
It is true that A, but B.
ほかに
Of course A, but B.A may be true, but B. なども。
「A であることは認めつつ、B を言い足す」 型です。
|
日本語の
「たしかにAだけどね、でもBなんだよね」
に近いニュアンス。 相手の意見や事実を いったん尊重してから、自分の言いたいことを出します。 |
丁寧に反対意見を述べるとき・感想文・評論文など。 感情的になりにくいので、 ビジネスメールでも使いやすい 形です。 |
|
1-4 「でも…」の but(意義・不満) |
But, 文 ...
文頭に置いて、
会話の流れにブレーキをかけるイメージ。
もしくは
..., but ... で、
「いいけどさ、でもね…」という感じを出します。
|
「それはそうなんだけど…」という
軽い不満・物足りなさ
を表すときに使われます。 あからさまにケンカするのではなく、 やわらかめの文句を言うときに便利です。 |
会話・ドラマのセリフ・エッセイなどで頻出。 使いすぎるとネガティブな印象になるので、 「ここぞ」の場面で使う くらいがちょうどよいです。 |
|
2 理由を表す for(というのは~だからだ) |
文, for 文.
カンマ
, のあとに for を置き、
もう一つの文(S V) で理由を説明します。
|
日本語の
「~した。というのは、…だからだ。」
という、あとから理由を付け足す言い方。because より
少し書き言葉寄り・説明文寄り のニュアンスです。
|
小説の地の文・評論・説明文などでよく登場。 会話では because をメインにしつつ、
読むときに , for を見つけたら
「ここから理由パートだな」
と意識できると読解がぐっとラクになります。
|
5つすべてを一気に覚えようとする必要はありません。 まずは 「逆接の but」 と 「not A but B」 の 2 つだけでも、 「日本語の『でも』を英語の型で言い分ける感覚」が育ち始めます。 少しずつレベルアップしていきましょう。
🧭 どの表現を選べばいい?シチュエーション別ナビ
実際に英語を書く・話すときは、
「日本語でどう言いたいか」 からスタートして、
そこに合う but / for のパターンを選ぶのがコツです。
下のシチュエーションを読みながら、
自分ならどの型を使うか
をイメージしてみてください。
🗣 会話・日常シーン
-
シーン1
「A だけど B」とシンプルに言いたい
→ まずは 1-1 逆接の
butを選びましょう。 例:「彼は静かだけど、頼りになる。」など、 普通の「でも」 はほぼこれでOKです。 -
シーン2
「A じゃなくて B だよ」と訂正したい
→ 1-2
not A but Bの出番です。 「問題じゃなくてチャンス」「才能じゃなくて努力」のように、 ラベルを貼り替えるイメージで使います。 -
シーン3
「たしかにAだけどね…」と、やわらかく反対したい
→ 1-3 譲歩の
but。It is true that A, but B.やOf course A, but B.で、 相手を立てつつ自分の意見を言う ときにぴったりです。
💼 ビジネス・書き言葉シーン
-
シーン4
「いいんだけどさ、でも…」と軽く不満を言いたい
→ 会話なら 1-4 「でも」の
but。Butを文頭に置くと、 ちょっとブレーキをかけるニュアンスになります。 ただし、乱用するとネガティブに聞こえるので使いどころを選びましょう。 -
シーン5
「文を書いたあとで、『というのは~だからだ』と理由を足したい
→ セクション2:理由の
for。文, for 文.の形で、 読み手への説明コメント のように理由をそっと添えることができます。 -
ヒント
迷ったときの優先順位
1. 「ふつうの『でも』?」→ 1-1 逆接の
but
2. 「A じゃなくて B と言い直したい?」→ 1-2not A but B
3. 「あとから理由を足す書き言葉?」→ セクション2のfor
まずはこの 3 択から選ぶクセをつけると、 実戦で迷う時間がぐっと短くなります。
人は「場面」とセットで覚えた知識の方が、実際の会話や試験のときに すばやく取り出しやすい と言われています。 今後、長文やドラマのセリフで
but / for を見かけたら、
「これは 1-1? 1-2? それとも for?」と
小さなクイズにしてみる
と、自然に定着していきますよ。
⏱ 1分セルフチェック:but / for の使い分け
重いテストではなく、 「自分でサッと答えを決めてみる」 くらいの気持ちで OK です。 迷ったところは、あとで上の表や各セクションに戻って確認しましょう。
Q1. どのパターン?
「彼は若い。だけど、とても頼りになる。」 英語にするとき、 一番ふつうの「でも」 を使うなら?
- A) 1-1 逆接の
but - B) 1-2
not A but B - C) セクション2の
for
✅ 答え: A
→ 「若い けれども 頼りになる」は、 ふつうの逆接 なので 1-1 です。
Q2. A ではなく B?
「それは問題ではなく、チャンスだ。」 この「A じゃなくて B」の形にぴったりなのは?
- A)
A, but B. - B)
not A but B - C)
A. For B.
✅ 答え: B
→ 「問題」ラベルから「チャンス」ラベルへ
言い直している ので、
1-2 not A but B がぴったりです。
Q3. どこからが「理由パート」?
I stayed home, for it was raining.
(私は家にいました。というのは、雨が降っていたからです。)
✅ 理由パート は for it was raining の部分。 カンマの前だけでも意味が通るかをチェックするクセをつけると、 長文の構造が見えやすく なります。
全問スラスラ答えられなくても大丈夫です。 大切なのは、 「どこで迷ったか」を自分で気づくこと です。 迷ったところを、上の「5パターン一覧」や各セクションに戻って確認するだけで、 記憶のつながりがグッと強く なります。
🌱 ミニまとめ & モチベーション:but / for を「自分の道具」にする
📌 要点3つで振り返り
-
but には4つの顔がある
逆接(1-1)、not A but B(1-2)、譲歩(1-3)、「でも…」の不満(1-4)。 どれも A と B の関係を調整するスイッチ だと考えると、整理しやすくなります。 -
not A but Bは「言い直し」、forは「後付けの理由」
「A ではなく B だよ」と訂正するのが 1-2、 「~した。というのは…」と説明を足すのがセクション2のfor。 役割の違い を意識すると、自然に使い分けられます。 -
カンマと位置を見るクセをつける
A, but B./not A but B/文, for 文.のように、 「どこで切れているか」 を意識して読めるようになると、長文の理解スピードが上がります。
🚀 学習メンタルのヒント
学習心理学では、 「一度学んだことを、自分のことばでざっくり説明してみる」 と記憶が長く残りやすいと言われています。 このレッスンのあと、 「but の4パターンと for の違い」を日本語1〜2文で説明してみる だけで、理解が一段深くなります。
すでにあなたは、 「なんとなくの but / for」ではなく、「場面で使い分けられる but / for」 の世界に足を踏み入れています。 あとは、長文で
but や , for を見かけるたびに
「あ、これは 1-3 だな」「これは理由の for だ」と
小さくラベルをつけて読む
だけで、どんどん感覚が育っていきます。
完璧さを目指さなくて大丈夫です。 「前よりちょっと分かる」「前よりちょっと使えそう」 という小さな成長を重ねるほうが、長く続きます。 今日の自分に OK を出しながら、 次のレッスンでも一緒に少しずつステップアップしていきましょう。
🔁 次におすすめのレッスン
Lesson 105 では but / for を使って
文と文のつながり
を整理してきました。
次は、ここで身につけた「つなぎの感覚」をさらに広げられるレッスンへ進んでみましょう。
スマホではカードが上下に並びますが、どれも
1レッスン10分前後でサッと読めるボリューム を想定しています。
Lesson 102:等位接続詞
and / or / but / nor など、
文と文・語と語を「対等に」つなぐ接続詞
をまとめておさらいするレッスンです。
「気づいたら and しか使っていない…」という人は、
ここで一度、
どんなつなぎ方の選択肢があるか
を全体的に眺めておくと、
105・106 以降の内容がさらに理解しやすくなります。
🔁 おすすめルート: Lesson 102(全体像) → Lesson 105(but, for) → Lesson 106(接続副詞) という順番で進むと、 「つなぎ表現」の地図が頭の中にきれいに描けます。
文法は「1回で完璧に分かる」必要はありません。 関連するレッスンを行き来しながら、少しずつ「つなぎ方のレパートリー」を増やしていく ほうが、実際の英会話や長文読解でしっかり使える知識になります。 今日の自分のペースで、気になるレッスンから一つ選んで進んでみてくださいね。