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命令法

Lesson 111

目次

命令法

   命令法とは、命令・要求・依頼・希望・禁止などを表す表現で動詞は常に原形となります。基本的に 2 人称に対する表現のため主語である you は省略されますが、 相手を強調する場合に明示することがあります。

基本形式

   主語である you は省略し動詞は原形を使用します。強調や興奮などの感情を表すときには感嘆符 「 」 を付けます。

Stop crying

( 泣くのはやめろ。 )

Give her back the book.

( その本を彼女に返しなさい。 )

Open your mouth and close your eyes.

( 口を開けて目を閉じなさい。 )

否定文

動詞の前に don'tdo not を置いて、禁止や忠告を表します。強い否定には never を用います。

Don't eat too much.

( あまり食べ過ぎるな。 )

Don't treat me like a child.

( 僕を子供扱いするなよ。 )

Never tell a lie again.

( 二度と嘘をいうな。 )

主語を明示する場合

4 - 1.  主語 you を明示する場合

   you に強勢を置くことで、話し手の 「 いらだち 」 を表します。また複数の相手の中で、特定の人に命令する時にも使用します。

You keep out of this.

( 口を出すな。 )

You be quiet.

( 君静かにしろよ。 )

Susan, you sing the melody.

( スーザン、あなたは旋律を歌って。 )

4 - 2.  you 以外の主語を明示する場合

呼びかける形で、you 以外の主語も使われることがあります。

Stop it, Bill

( ビル、やめなさい。 )

Somebody catch that man!

( 誰かその男をつかまえて。 )

Do を用いた命令法の強調

命令法をさらに強調するには動詞の前に Do を置きます。

Do tell me.

( ぜひ聞かせてください。 )

Do watch your step.

( 足元に御用心願います。 )

Do come again.

( またぜひおいでください。 )

付加疑問文が付く場合

   付加疑問文を付けて命令調を和らげます。よりソフトな表現にしたい場合は否定の付加疑問文や please を用います。

Close the window, will you

( 窓を閉めてくれないかね。 )

Come and see me tomorrow won't you

( 明日遊びにいきませんか。 )

Please don't yell, will you

( 怒鳴らないでね。 )

Be を用いた命令法

命令法は動詞の原形を用いるため、存在や状態を表す be 動詞の命令法は当然 be を用います。

Be honest.

( 正直であれ。 )

Be quiet, please.

( 静かにしてください。 )

Don't be late for the train.

( 列車に乗り遅れるな。 )

命令法 + and : 「 ~ しなさい、そうすれば ~ 」

Study hard, and you'll succeed.

( 一生懸命勉強しなさい、そうすれば成功します。 )

Marry first and love will follow.

( まず結婚しろ。そうすれば愛情とはあとで生まれてくる。 )

Compare the two carefully, and you will see the difference.

( その2つをよく比べてみなさい。そうすれば違いがわかります。 )

命令法 + or : 「 ~ しなさい、さもなくば ~ 」

Be silent, or speak something worth hearing.

( 黙っていなさい、さもなくば何か聞く価値のあることを言いなさい。 )

Run, or else you'll be late.

( 走らないと遅れますよ。 )

Put your coat on, or you'll catch cold.

( 上着を着なさい、そうでないとかぜをひくよ。 )

let による命令

1 人称・ 3 人称に対して 「 ~ させる 」 ことを 2 人称に命令、依頼する間接的な表現になります。

Let me go there!

( 私にそこへ行かせてください。 )

Let him do as he likes.

( 彼の好きなようにやらせなさい。 )

Don't let him know her address.

( 彼女の住所を彼に知らせてはいけない。 )

Let us do the work.

( 我々にその仕事をやらせて下さい。 )

let's による勧誘

   let uslet's と短縮され 「 ~ しようではないか 」 という勧誘や提案を表します。 let's の付加疑問には shall we? を用います。

Let's go

( 行きましょう。 )

Let's not be late.

( 遅れないようにしよう。 )

Let's go dancing, shall we?

( 踊りに行きませんか。 )

譲歩を表す命令法

12 - 1.  come what may, ~ : 「 何事があろうとも、 ~ 」

whatever may come に置き換えることが可能。

Come what may, I am determined to accomplish it.

Whatever may come, I am determined to accomplish it.

( 何事が起ころうとも、私はそれをなしとげる決心である。 )

Come what may, I will not break my word.

( どんなことがあろうと約束は破らない。 )

Come what may, I will never leave you.

( 何が起ころうとも、僕は君のもとを去りはしない。 )

12 - 2.  say what you like, ~ : 「 君が何と言おうと、 ~ 」

Say what you like, I think she is a pretty girl.

( 君が何と言おうとあの女の子はきれいだと思うね。 )

Say what you like, I won't change my mind.

( 君が何と言おうと、決心が変わりません。 )

12 - 3.  try as you may : 「 どんなに ~ してみても 」

Try as you may, you can't master English in a few months.

( いくらやってみても、2 ~ 3 ヶ月で英語を習得することはできない。 )

Try as you may, you will never get him to agree.

( いくらやってみても、彼の同意は得られないでしょう。 )

Try as you may, you will not be able to read as many as five novels in a day.

( 君がどんなにがんばっても、1 日で 5 冊も小説を読むことはできないだろう。 )

12 - 4.  believe it or not : 「 信じようと信じまいと 」「 信じないかもしれないが 」

Believe it or not, that is true.

( 信じようと信じまいと、それは真実だ。 )

Believe it or not, she has three children.

( まさかと思うだろうが、彼女には子供が 3 人いる )

Believe it or not, I'm already fifty years old.

( 本当とは思えないかもしれないが、私はすでに 50 歳だよ。 )

仮定や提案を表す命令法

13 - 1.  suppose ~ : 「 もし ~ ならば 」「 ~ してはどうだろう 」

   話し手が可能性があると考えて仮定するなら直説法が用いられ、現実にありえないことを仮定するなら仮定法が用いられます。また、「 ~ してはどうだろう 」 と提案を示す場合もあります。

Suppose ( that ) he refuses. What shall we do then?

( もし彼が断わったとしたらどうしようか。 )

Suppose it were true, what would you do?

( もしそれが本当なら、君はどうするか )

Suppose we change the subject.

( 話題を変えてみましょう。 )

13 - 2.  ( let's ) say ( that ) ~ : 「 仮に ~ だとすれば 」

Say it were true, what then?

( 仮に本当だとすればどうだというのか。 )

Let's say you had a lot of money. what would you do?

( あなたには多くのお金があったとしましょう。あなたはどうしますか。 )

挿入節として用いる場合

Believe me, I'm terribly sorry.

( 本当だよ、 すごくすまないと思っているんだ。 )

間投詞として用いる場合

「 さあ 」「 おい 」「 これ 」「 ほら 」 という意味で誘いや督促、相手の注意を促す時に用います。

Come, tell me what it's all about.

( さあ、それがどうしたっていうんだ。 )

Come, come, you shouldn't speak like that!

( これこれ、そんな口をきくもんじゃない。 )

Look, here comes your train.

( ほら、あなたの乗る電車が来たわ。 )

動詞のない命令法

   口語では性急な命令を表す場合、動詞を用いず「 形容詞 」「 名詞 」「 副詞 」「 副詞 + 名詞 」「 副詞 + 前置詞 」 などで命令を表すことがあります。

Away with you!

( 立ち去れ。 )

All aboard

( 皆さんお乗りください。 )

Off limits.

( 立ち入り禁止。 )

Off with your hat!

( 帽子をとりなさい。 )

Silence, please.

( ご静粛に。 )

Attention, please.

( お知らせします。 )

Quiet

( 静かに。 )

Down with corrupt politicians.

( 汚職政治家を追放せよ。 )

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