命令法 |
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Lesson 111 |
目次
1. 命令法
2. 基本形式
3. 否定文
4. 主語を明示する場合
4 - 1. 主語 you を明示する場合
4 - 2. you 以外の主語を明示する場合
6. 付加疑問文が付く場合
7. Be を用いた命令法
8. 命令法 + and : 「 ~ しなさい、そうすれば ~ 」
9. 命令法 + or : 「 ~ しなさい、さもなくば ~ 」
10.let による命令
11.let's による勧誘
12.譲歩を表す命令法
12 - 1. come what may, ~ : 「 何事があろうとも、 ~ 」
12 - 2. say what you like, ~ : 「 君が何と言おうと、 ~ 」
13.仮定や提案を表す命令法
14.挿入節として用いる場合
15.間投詞として用いる場合
16.動詞のない命令法
命令法
命令法とは、命令・要求・依頼・希望・禁止などを表す表現で動詞は常に原形となります。基本的に 2 人称に対する表現のため主語である you は省略されますが、 相手を強調する場合に明示することがあります。
基本形式
主語である you は省略し動詞は原形を使用します。強調や興奮などの感情を表すときには感嘆符 「 ! 」 を付けます。
Stop crying!
( 泣くのはやめろ。 )
Give her back the book.
( その本を彼女に返しなさい。 )
Open your mouth and close your eyes.
( 口を開けて目を閉じなさい。 )
否定文
動詞の前に don't や do not を置いて、禁止や忠告を表します。強い否定には never を用います。
Don't eat too much.
( あまり食べ過ぎるな。 )
Don't treat me like a child.
( 僕を子供扱いするなよ。 )
Never tell a lie again.
( 二度と嘘をいうな。 )
主語を明示する場合
4 - 1. 主語 you を明示する場合
you に強勢を置くことで、話し手の 「 いらだち 」 を表します。また複数の相手の中で、特定の人に命令する時にも使用します。
You keep out of this.
( 口を出すな。 )
You be quiet.
( 君静かにしろよ。 )
Susan, you sing the melody.
( スーザン、あなたは旋律を歌って。 )
4 - 2. you 以外の主語を明示する場合
呼びかける形で、you 以外の主語も使われることがあります。
Stop it, Bill!
( ビル、やめなさい。 )
Somebody catch that man!
( 誰かその男をつかまえて。 )
Do を用いた命令法の強調
命令法をさらに強調するには動詞の前に Do を置きます。
Do tell me.
( ぜひ聞かせてください。 )
Do watch your step.
( 足元に御用心願います。 )
Do come again.
( またぜひおいでください。 )
付加疑問文が付く場合
付加疑問文を付けて命令調を和らげます。よりソフトな表現にしたい場合は否定の付加疑問文や please を用います。
Close the window, will you?
( 窓を閉めてくれないかね。 )
Come and see me tomorrow won't you?
( 明日遊びにいきませんか。 )
Please don't yell, will you?
( 怒鳴らないでね。 )
Be を用いた命令法
命令法は動詞の原形を用いるため、存在や状態を表す be 動詞の命令法は当然 be を用います。
Be honest.
( 正直であれ。 )
Be quiet, please.
( 静かにしてください。 )
Don't be late for the train.
( 列車に乗り遅れるな。 )
命令法 + and : 「 ~ しなさい、そうすれば ~ 」
Study hard, and you'll succeed.
( 一生懸命勉強しなさい、そうすれば成功します。 )
Marry first and love will follow.
( まず結婚しろ。そうすれば愛情とはあとで生まれてくる。 )
Compare the two carefully, and you will see the difference.
( その2つをよく比べてみなさい。そうすれば違いがわかります。 )
命令法 + or : 「 ~ しなさい、さもなくば ~ 」
Be silent, or speak something worth hearing.
( 黙っていなさい、さもなくば何か聞く価値のあることを言いなさい。 )
Run, or else you'll be late.
( 走らないと遅れますよ。 )
Put your coat on, or you'll catch cold.
( 上着を着なさい、そうでないとかぜをひくよ。 )
let による命令
1 人称・ 3 人称に対して 「 ~ させる 」 ことを 2 人称に命令、依頼する間接的な表現になります。
Let me go there!
( 私にそこへ行かせてください。 )
Let him do as he likes.
( 彼の好きなようにやらせなさい。 )
Don't let him know her address.
( 彼女の住所を彼に知らせてはいけない。 )
Let us do the work.
( 我々にその仕事をやらせて下さい。 )
let's による勧誘
let us が let's と短縮され 「 ~ しようではないか 」 という勧誘や提案を表します。 let's の付加疑問には shall we? を用います。
Let's go!
( 行きましょう。 )
Let's not be late.
( 遅れないようにしよう。 )
Let's go dancing, shall we?
( 踊りに行きませんか。 )
譲歩を表す命令法
12 - 1. come what may, ~ : 「 何事があろうとも、 ~ 」
whatever may come に置き換えることが可能。
Come what may, I am determined to accomplish it.
= Whatever may come, I am determined to accomplish it.
( 何事が起ころうとも、私はそれをなしとげる決心である。 )
Come what may, I will not break my word.
( どんなことがあろうと約束は破らない。 )
Come what may, I will never leave you.
( 何が起ころうとも、僕は君のもとを去りはしない。 )
12 - 2. say what you like, ~ : 「 君が何と言おうと、 ~ 」
Say what you like, I think she is a pretty girl.
( 君が何と言おうとあの女の子はきれいだと思うね。 )
Say what you like, I won't change my mind.
( 君が何と言おうと、決心が変わりません。 )
12 - 3. try as you may : 「 どんなに ~ してみても 」
Try as you may, you can't master English in a few months.
( いくらやってみても、2 ~ 3 ヶ月で英語を習得することはできない。 )
Try as you may, you will never get him to agree.
( いくらやってみても、彼の同意は得られないでしょう。 )
Try as you may, you will not be able to read as many as five novels in a day.
( 君がどんなにがんばっても、1 日で 5 冊も小説を読むことはできないだろう。 )
12 - 4. believe it or not : 「 信じようと信じまいと 」「 信じないかもしれないが 」
Believe it or not, that is true.
( 信じようと信じまいと、それは真実だ。 )
Believe it or not, she has three children.
( まさかと思うだろうが、彼女には子供が 3 人いる )
Believe it or not, I'm already fifty years old.
( 本当とは思えないかもしれないが、私はすでに 50 歳だよ。 )
仮定や提案を表す命令法
13 - 1. suppose ~ : 「 もし ~ ならば 」「 ~ してはどうだろう 」
話し手が可能性があると考えて仮定するなら直説法が用いられ、現実にありえないことを仮定するなら仮定法が用いられます。また、「 ~ してはどうだろう 」 と提案を示す場合もあります。
Suppose ( that ) he refuses. What shall we do then?
( もし彼が断わったとしたらどうしようか。 )
Suppose it were true, what would you do?
( もしそれが本当なら、君はどうするか )
Suppose we change the subject.
( 話題を変えてみましょう。 )
13 - 2. ( let's ) say ( that ) ~ : 「 仮に ~ だとすれば 」
Say it were true, what then?
( 仮に本当だとすればどうだというのか。 )
Let's say you had a lot of money. what would you do?
( あなたには多くのお金があったとしましょう。あなたはどうしますか。 )
挿入節として用いる場合
Believe me, I'm terribly sorry.
( 本当だよ、 すごくすまないと思っているんだ。 )
間投詞として用いる場合
「 さあ 」「 おい 」「 これ 」「 ほら 」 という意味で誘いや督促、相手の注意を促す時に用います。
Come, tell me what it's all about.
( さあ、それがどうしたっていうんだ。 )
Come, come, you shouldn't speak like that!
( これこれ、そんな口をきくもんじゃない。 )
Look, here comes your train.
( ほら、あなたの乗る電車が来たわ。 )
動詞のない命令法
口語では性急な命令を表す場合、動詞を用いず「 形容詞 」「 名詞 」「 副詞 」「 副詞 + 名詞 」「 副詞 + 前置詞 」 などで命令を表すことがあります。
Away with you!
( 立ち去れ。 )
All aboard!
( 皆さんお乗りください。 )
Off limits.
( 立ち入り禁止。 )
Off with your hat!
( 帽子をとりなさい。 )
Silence, please.
( ご静粛に。 )
Attention, please.
( お知らせします。 )
Quiet!
( 静かに。 )
Down with corrupt politicians.
( 汚職政治家を追放せよ。 )